JP2007171921A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007171921A
JP2007171921A JP2006249256A JP2006249256A JP2007171921A JP 2007171921 A JP2007171921 A JP 2007171921A JP 2006249256 A JP2006249256 A JP 2006249256A JP 2006249256 A JP2006249256 A JP 2006249256A JP 2007171921 A JP2007171921 A JP 2007171921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
image forming
recording material
forming apparatus
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006249256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007171921A5 (ja
Inventor
Shigeo Doi
重雄 土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006249256A priority Critical patent/JP2007171921A/ja
Publication of JP2007171921A publication Critical patent/JP2007171921A/ja
Publication of JP2007171921A5 publication Critical patent/JP2007171921A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】揮発性有機物が定着器の周りに拡散するのを防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録材Pの出入りを許容しつつ定着器20を取り囲むことにより実質的に閉空間を形成するハウジング31と、このハウジング内のエアー循環路においてエアーを循環させるファン35と、エアー循環路において揮発性有機物を吸収するフィルター33と、を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関する。
市場の要求に伴い新たな記録メディアが開発され、電子写真方式の画像形成装置においてその記録メディアの使用が望まれている。
この電子写真方式の画像形成装置においてそのような新たな記録メディアを使用した場合、定着器から付与された熱により、人体に影響は無いものの、極微量ながら揮発性有機化合物のガスが発生する可能性がある。
このような揮発性有機化合物のガスが画像形成装置の外部へ放出されてしまうのを削減するため提案が為されている。
特許文献1には、画像形成装置の排気ダクトに揮発性有機化合物のガスを吸収するフィルターを配設することが記載されている。
特開2004−240270号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、画像形成装置の排熱を行う排気ダクトにフィルターを設置した場合、そのフィルターが排気抵抗となり、装置内の排熱が不十分となってしまう弊害が懸念される。
また、上記の例では、フィルターにエアーを1回通過させるだけで揮発性有機化合物を除去しようとする構成のため、揮発性有機化合物の除去効率に向上の余地がある。
本発明の目的は揮発性有機物の除去効率を向上することができる画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は揮発性有機物が画像加熱手段の周りに拡散してしまうのを抑制することができる画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、記録材上の画像を加熱する画像加熱手段と、を有する画像形成装置において、前記画像加熱手段を取り囲むようにエアーを循環させるエアー循環手段と、前記エアー循環手段により形成されたエアー循環路において揮発性有機物を除去するフィルターと、を有することを特徴とする。
上記の装置構成によれば、揮発性有機物の除去効率を向上することができる。また、揮発性有機物が画像加熱手段の周りに拡散してしまうのを抑制することができる
以下、本発明に係わる画像形成装置を図面に則して詳細に説明する。
(1)画像形成部
図1は本発明に係わる画像形成装置の一例の概略構成図である。この画像形成装置は電子写真プロセスを用いた4色フルカラーの画像形成装置(プリンタ、複写機、ファクシミリ等)等である。装置の外壁を構成する筐体100内に以下に説明する、記録材に画像を形成する画像形成手段や、記録材上の画像を加熱する画像加熱手段等を配設してある。画像形成手段は、記録材にトナー像を形成するための後述の画像形成機器群より構成される。
像担持体として、1つの回転ドラム型の電子写真感光体1(以下、ドラムと略記する)を備えている。ドラム1は、例えば、アルミニウム製のシリンダの外周面に電子写真感光層としてOPC(有機光半導体)を塗布して構成したものである。
ドラム1は矢印R1の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。そして、ドラム表面が帯電手段としてのコロナ帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電される。次いで、その帯電面に対して露光手段3によって画像情報の露光がなされて、ドラム表面に露光パターンに対応した静電潜像が形成される。本実施例における上記の露光手段3はレーザスキャナであり、パーソナルコンピュータ・リーダスキャナ・相手方ファクシミリ等の不図示のホスト装置から画像形成装置へ入力した画像情報に対応して変調したレーザ光Lを出力する。そのレーザ光Lによりドラム1の一様帯電面が走査露光されることで、ドラム表面に走査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。そして、その静電潜像がブラック現像器4Kまたはイエロー現像器4Yまたはマゼンタ現像器4Mまたはシアン現像器4Cによってトナー画像として現像される。
ブラック現像器4Kには現像剤として黒色のトナーを収容してある。このブラック現像器4Kはドラム1に対して現像可能位置と待機位置とに移動制御される。
イエロー現像器4Yには現像剤としてイエロー色のトナーを、マゼンタ現像器4Mにはマゼンタ色のトナーを、シアン現像器4Cはシアン色のトナーを収容してある。これら3つの現像器4Y・4M・4Cは回転可能に支持されたロータリ4Rに搭載してあり、ロータリ4Rが回転制御されることにより、いずれかの現像器がドラム1に対して現像可能位置に選択的に移動される。ドラム表面の静電潜像は現像可能位置に移動された現像器により現像される。
6は誘電体製のフレキシブルでエンドレスの中間転写ベルト(以下、ベルトと略記する)であり、複数本のベルト張架ローラ間に懸回張設してあり、かつ該ベルト6の一部をドラム1に対して接触させて一次転写ニップ部T1を形成させている。一次転写ニップ部T1においてベルト6の内側にはドラム1に対向させて一次転写用のコロナ帯電器8を配設してある。ベルト6はベルト張架ローラの1つである駆動ローラ9が回転駆動されることにより矢印R6の時計方向に所定の速度で回転駆動される。
そして、ドラム1の表面に形成されたトナー画像が転写前除電用のコロナ帯電器5で除電を受け、一次転写ニップ部T1においてベルト6の表面に転写される。この転写過程において、一次転写用のコロナ帯電器8には所定のバイアスが印加される。ベルト6の表面に対するトナー画像の一次転写後のドラム表面はドラムクリーナ7により転写残トナーが除去されて清掃され、繰り返して画像形成に供される。
フルカラー画像形成モードの場合は、ドラム1に対するトナー画像形成工程と、ベルト6に対するトナー画像の一次転写工程が、フルカラー画像の成分色である、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色について順次に実行される。これにより、ベルト6の表面には、上記4色のトナー画像が多重転写されて、フルカラーの未定着トナー画像が合成形成される。なお、色トナー画像の形成順序は上記に限られるものではない。
10はベルト張架ローラの1つである二次転写内ローラである。12は二次転写外ローラであり、二次転写内ローラ10のベルト懸け回し部分に対して接離制御される。ローラ12がベルト6に当接されることで、両者間に二次転写ニップ部(二次転写部)T2が形成される。
13はベルトクリーナであり、ベルト張架ローラの1つであるテンションローラ11のベルト懸け回し部分に対して接離制御される。
ドラム1からベルト6へのトナー像の繰り返しの一次転写実行過程時においては、上記の二次転写外ローラ12とベルトクリーナ13は、ベルト6に一次転写されたトナー画像を乱さないようにベルト6から離間している状態に保持されている。
フルカラー画像形成モードにおいて、最後の色トナー画像の一次転写が実行されて、ベルト6上に4色フルカラーの未定着トナー画像が合成形成されるのと同期して、二次転写外ローラ12がベルト6に対して接触した状態に制御される。これにより、二次転写ニップ部T2が形成される。そして、このニップ部T2に対して、第1または第2の給送カセット14・15、または手差しトレイ16から1枚分離給送されたシート状の記録材(記録媒体)Pが、レジストローラ18を含む給送パス17から所定の制御タイミングで導入される。記録材Pは二次転写ニップ部T2で挟持されて搬送され、ベルト6上の4色フルカラーの未定着トナー像が一括して記録材P上に二次転写される。この転写過程時において、ローラ12・10間には不図示の電源部から所定の二次転写バイアスが印加される。二次転写ニップ部T2を出た記録材Pはベルト6の表面から分離されて、転写後搬送パス19に案内される。
また、二次転写後、ベルト6に残留した転写残トナーはベルトクリーナ13により除去されることで、ベルト6の清掃が行われる。
以上において説明した各種機器が、記録材Pへトナー画像を形成するための画像形成手段の構成要素となる。
このように、画像形成手段によりトナー画像が形成された記録材Pは画像加熱手段としての定着器20へと導入される。そして、この定着器20においてトナー画像が記録材と共に加熱・加圧される。これにより、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の多重トナー像が溶融混色してフルカラープリント画像として記録材Pの表面に永久定着される。
定着器20を出た記録材Pは第1排紙ローラ21、排紙搬送パス22、第2排紙ローラ23、排紙口24の経路を搬送されて、機外の排紙トレイ25上に排出される。
モノクロ画像形成モードは、ドラム1にブラックのトナー像だけが形成され、それがベルト6に一次転写され、さらに記録材Pに二次転写され、その記録材が定着装置20へ導入されることで実行される。
(2)揮発性有機物の処理構成
記録材Pに形成された未定着トナー画像を画像加熱手段としての定着器20により永久定着させる際に、様々な記録材の中でも新たな種類の記録材から、人体に影響は無いものの、極微量ではあるが揮発性有機物を含むガスが発生する場合がある。そのような揮発性有機物を含むガスを、以下、VOCガスと記す。
そこで、本実施例においては、画像形成装置内でのVOCガス発生要素部分としての定着器20を、記録材出入り口部を除いて密閉部材としてのハウジング31により略密閉状態になるように覆わせている。つまり、ハウジングは、定着器に対する記録材の出入りを許容しながらも定着器をほぼ密閉するように設けられている。そして、このハウジング31内においてエアーを循環させるエアー循環手段を設けている。また、そのエアー循環経路にエアーに含まれる揮発性有機物のガスを吸収するフィルター部材を設けている。
図2aと図2bはそれぞれ上記のハウジング31部分の外観斜視図であり、図2aは記録材進入口20h側から見た外観斜視図、図2bは記録材排出口20k側から見た外観斜視図である。図3はハウジング31部分の拡大横断面図、図4は切欠き斜視図、図5は図3の(5)−(5)線に沿う平面図、図6aは図3の(6a)−(6a)に沿う断面図、図6bは図6aの(6b)−(6b)に沿う断面図である。
本実施例において、定着器20は熱ローラタイプのものである。20aと20bは上下に並行配列して圧接させて定着ニップ部Nを形成させた定着ローラと加圧ローラである。定着ローラ20aは鉄やアルミニウムなどの中空金属ローラを主体とし、その外周面にフッ素樹脂などの離型層を形成してある。また、内部には加熱源としてのハロゲンヒータ20cを配設してある。加圧ローラ20bは芯金にゴムローラ層を形成した耐熱性弾性ローラである。定着ローラ20aと加圧ローラ20bとをゴムローラ層の弾性に抗して圧接させて記録材搬送方向に関して所定幅の定着ニップ部Nを形成させている。定着ローラ20aはモータM(図2)により、図3において矢印の時計方向に所定の速度にて回転駆動される。加圧ローラ20bはこの定着ローラ20aの回転駆動に従動して回転する。
ハロゲンヒータ20cに対しては不図示の電源回路から電力が供給され、該ヒータの発熱により定着ローラ20aが内側より加熱される。また、定着ローラ20aの表面温度が不図示の温度センサによりモニターされており、その検知温度に関する電気的情報が不図示の制御回路部に入力する。制御回路部は、その入力情報に基づいて、定着ローラ20aの表面温度が所定の定着温度に温調維持されるように電源回路からヒータ20cへの供給電力を制御する。
20dは定着ローラ20a側を覆わせた定着器上カバー、20eは加圧ローラ20b側を覆わせた定着器下カバーである。定着ニップ部Nの記録材搬送方向上流側において、定着器上カバー20dと定着器下カバー20eから外方に上下並行に記録材ガイドパス部材20fと20gを延出させて、定着器20に対する記録材進入口20hを形成させている。また、定着ニップ部Nの記録材搬送方向下流側において、定着器上カバー20dと定着器下カバー20eから外方に上下並行に記録材ガイドパス部材20iと20jを延出させて、定着器20からの記録材排出口20kを形成させている。
定着ローラ20aが回転駆動され、これに伴い加圧ローラ20bも従動回転する。定着ローラ20aが所定の定着温度に立ち上げられて温調される。この状態において、二次転写ニップ部T2側から未定着トナー画像が形成された記録材が、転写後搬送パス19を通り、記録材進入口20hから定着器20内に導入される。そして定着ニップ部Nで挟持搬送されて、定着ローラ20aにより加熱され、またニップにより加圧される。これにより、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の多重トナー像が溶融混色してフルカラープリント画像として記録材Pの表面に永久定着される。定着ニップ部Nを挟持搬送された記録材Pは記録材排出口20kから定着器20を出て、第1排紙ローラ21、排紙搬送パス22、第2排紙ローラ23、排紙口24の経路を搬送されて、機外の排紙トレイ25上に排出される。
ハウジング31は、揮発性有機物のガスが発生する要素部分としての定着器20を、記録材進入口20hと記録材排出口20kとを除いて略密閉状態に囲って、定着器20を含む限定的な略閉鎖された空間を構成している。すなわち、ハウジング31により略密閉された定着器20を含むハウジング内領域の空気と、ハウジング31の外側の空気(エアフロー)とは、ほとんど交わらないようにほぼ完全に分離されている。
なお、ハウジング31を板金の折り曲げにより箱形状に形成した場合、例えば図2aのAで示した角部に穴が空く場合がある。その穴が小さければ、若干の空気漏れはあるものの、後述するようにハウジング31内でエアー循環させる上で問題はなく、許容範囲である。
ハウジング31は、揮発性有機物のガスの発生がほとんど発生しない材料で構成されることが望ましい。また、熱伝導率の高い材料で構成されることが望ましい。そのような材料として金属材料が適当である。
本実施例において、ハウジング31は、定着器上カバー20d側を覆う上ハウジング31aと定着器下カバー20e側を覆う下ハウジング31bとを上下に組み合わせて構成している。そして、定着器20の外側とハウジング31の内側との間には空間を形成させてあり、その空間部により、ハウジング内において、吸気ダクト部32、フィルター33、再吸入ダクト部34を通り、再び吸気ダクト部32に戻るエアー循環路を構成させている。また、このエアーの循環を好適に行なうために再吸入ダクト部34の途中にファン35を設けている。定着器20の記録材進入口20hを形成させた上下の記録材ガイドパス部材20f・20gには、上記のハウジング内エアー循環路においてエアーが下から上に流れるように幾つかの透孔36が設けられている。また、定着器20の記録材排出口20kを形成させた上下の記録材ガイドパス部材20i・20jには、上記のハウジング内エアー循環路においてエアーが上から下に流れるように幾つかの透孔37が設けられている。
而して、ハウジング31は、定着器20による画像定着の際に記録材から発生するVOCガスや、定着器そのものを含めその周辺にある耐熱性樹脂部材からVOCガスを含むエアーを実質的にハウジング31内だけに閉じ込め状態にする。そしてそのVOCガスを含むエアーを前記構成によるエアー循環に巻き込む。これにより、フィルター33を1度通過しただけでは除去しきりなかったVOCガスを、結果的に何度もフィルター33に通すことで除去する構成である。
上記の装置構成によれば、VOCガスが発生する要素部分20のみを略密閉状態に囲うハウジング31内、すなわち、略閉鎖された限定空間内でエアーの浄化(VOCガスの除去)を完結させることができる。つまり、VOCガスが発生する要素部分のみについて限定的な小型な手段構成にてガス除去処理をすることが出来る。ハウジング内に独立したエアー循環系により、VOCガス含有エアーがフィルター33に対して繰り返して通されてガス吸収がなされる。したがって、VOCガス用のフィルターの性能を最大限活用して、高効率のVOCガス削除処理がなされる。
なお、本例では、VOCガス用のフィルターとして、活性炭素繊維から構成されVOCを吸着し分解するフィルターを用いている。この活性炭素繊維としては超極細ポリプロピレン繊維が用いられている。また、本例では、VOCの除去能力に優れた、ろ材をW状に配置したような、プリーツ構造のフィルターを用いている。
なお、VOCガス用のフィルターとしては上述のものに限らず、静電フィルターや、通気性、省スペース性に優れたハニカム構造のフィルターなども用いることが可能である。
図6a・図6bに示すように、ハウジング31内の略密閉空間において、定着器20をおおよそ中心として、定着器20のほぼ上端部までを仕切る壁部材38を設けることでより効率よくエアー循環が可能になる。
ハウジング31内におけるエアー循環は、VOCガスが最も発生する画像形成中のみ行っても良いが、より多くのVOCガスを除去するためには画像形成装置がスタンバイ中もこのエアー循環を行う方が効率良い。
また、画像形成装置に様々な制約によって、定着器20を記録材Pが通過中においてハウジング31内にエアー循環を起こすと、記録材搬送上の問題が発生する場合は、記録材が定着器20を通過していないの時のみエアー循環を行う制御を入れても良い。
本実施例においては、ハウジング31の外側に昇温対策系のエアーフローを生じさせて、ハウジング31を空冷するようにしている。図1において、斜線部分がハウジング31の外側を昇温対策用にエアーが流れている領域である。本実施例では画像形成装置本体手前から外気を吸引し、図の斜線部分を通って、本体後側から排出するものである。39は本体後側に設けた排気手段としてのファンである。
定着器20に取り付く電気部品、例えば定着ローラ20aを回転させるモータMなどは、ハウジング31の略密閉状態の空間内に存在すると耐熱的に問題がある場合は、図2a・図2bに示すようにその部品のみハウジング31の外部に配置する。すなわち、ハウジング31から外部に突き出ていて昇温対策系のエアーフローに位置する。これにより、上記の問題は解消される。
本実施例においては、ハウジング31内におけるエアー循環の方向は図3の矢印で示しているが、特に特に限定するものではなく、図3の矢印の方向とは逆の方向でも同様の効果が得られる。
図1〜図6の例においては、ハウジング31の下ハウジング31b側にフィルター33とファン35を配設したが、図7に示すように上ハウジング31a側の上部に設ける構成にしてもよい。
定着器20でトナー画像が定着されて定着器20を出た記録材Pが、VOCガスが発生しやすい比較的温度が高温の状態で画像形成装置本体外部に排出される場合は、定着器20と記録材排紙口との間の記録材搬送パス部分にVOCガス処理構成を適用するとよい。
本実施例においては、図1のように、画像形成装置内でのVOCガス発生要素部分としての排紙搬送パス22を、記録材出入り口部を除いて密閉部材としてのハウジング41により略密閉状態になるように覆わせている。そして、このハウジング41内においてエアーを循環させるエアー循環手段を設けている。また、そのエアー循環経路にエアーに含まれる揮発性有機物のガスを吸収するフィルター部材を設けている。
図8は上記のハウジング41部分を記録材進入口22c側から見た外観斜視図である。図9はハウジング41部分の拡大横断面図である。
22aと22bは排紙搬送パス22を構成している上下並行のガイドパス部材である。22cは排紙搬送パス22の上流側の記録材進入口、22dは排紙搬送パス22の下流側の記録材排出口である。記録材進入口22cと記録材排出口22dにそれぞれ第1排紙ローラ21と第2排紙ローラ23を位置させてある。下ガイドパス部材22bの下面側に密閉部材としての箱形状のハウジング41を設けてある。また、下ガイドパス部材22bの記録材進入口22c側と記録材排出口22d側にはそれぞれ透孔42・43を設けて、排紙搬送パス22内とハウジング41内とを連通させてある。
上記の構成により、排紙搬送パス22は、上ガイドパス部材22aとハウジング41とにより、記録材進入口22cと記録材排出口22dとを除いて略密閉状態になるように覆わせている。すなわち、上ガイドパス部材22aとハウジング41とにより略密閉された排紙搬送パス22を含むハウジング41内の空気とその外側の空気(エアーフロー)とは、ほとんど交わらないようにほぼ完全に分離される。
そして、上ガイドパス部材22aとハウジング41の内側に、吸気ダクト部44、フィルター45、再吸入ダクト部46、排紙搬送パス22を通り、再び吸入ダクト44に戻るエアー循環路を構成させている。また、このエアーの循環を好適に行なうために再吸入ダクト部46の途中にファン47を設けている。
排紙搬送パス22を構成している上下並行のガイドパス部材22a・22bやハウジング41は、揮発性有機物のガスの発生がほとんどない材料で構成されることが望ましい。また、熱伝導率の高い材料で構成されることが望ましい。そのような材料として金属材料が適当である。
定着器20を出た記録材Pは、第1排紙ローラ21に中継ぎされて記録材進入口22cから排紙搬送パス22内に導入される。記録材は、排紙搬送パス22内を通る過程で上または下ガイドパス部材22a・22bに触れることで温度がVOCガスを発生しない程度にまで下げられる。そして、記録材排出口22dから出て、第2排紙ローラ23に中継ぎされて、排紙口24から機外の排紙トレイ25上に排出される。すなわち、記録材Pは排紙搬送パス22内で冷却され、VOC発生量が十分に減少状態になってから機外に排出される。
また、記録材の冷却が完了する前に記録材から排紙搬送パス22内に放出されたVOCガスを含むエアーは前記構成によるエアー循環に巻き込まれる。これにより、フィルター45を1度通過しただけでは除去しきりなかったVOCガスを、結果的に何度もフィルター45に通すことでを高効率に除去するものである。また、より効果的にVOCガスを削除するためにエアーの循環経路の一部を、搬送パスと共有している。
上記の装置構成によれば、VOCガスが発生する要素部分22を略密閉状態に囲うハウジング41内、すなわち、略閉鎖された限定空間内でエアーの浄化(VOCガスの除去)を完結させることができる。つまり、VOCガスが発生する要素部分についてのみ限定的な小型な手段構成にてガス除去処理をすることが出来る。ハウジング内に独立したエアー循環系により、VOCガス含有エアーがフィルター45に対して繰り返して通されてガス吸収がなされる。したがって、一般的にあるVOCガス用のフィルターを用いて、その性能を最大限活用して、低コストで、高効率のVOCガス削除処理がなされる。
画像形成装置に様々な制約によって、記録材Pが排紙搬送パス22を通過中にエアー循環を起こすと、記録材搬送上の問題が発生する場合は、記録材が通過していないの時のみエアー循環を行う制御を入れても良い。
上記の排紙搬送パス22を囲わせた上ガイドパス部材22aとハウジング41の場合も、前記の定着器20を囲わせたハウジング31の場合と同様に、図1の斜線部分のように外側にエアーフローを生じさせて空冷するようにしている。
排紙搬送パス22を囲わせた上ガイドパス部材22aとハウジング41の内部におけるエアー循環循環の方向は図9の矢印で示しているが、特に特に限定するものではなく、図9の矢印の方向とは逆の方向でも同様の効果が得られる。
図1、図8、図9の例においては、排紙搬送パス22の下ガイドパス部材22bの下面側にハウジング41を設けてフィルター45やファン47を配設したが、図10に示すように上ガイドパス部材22aの上面側にそれらを設ける構成にしてもよい。
本実施例において、画像形成装置全体から低コストで且つ高効率でVOCガスを除去する構成のものである。そのためフィルター33及びフィルター45に関しては、その画像形成装置のフィルターを設置する個所の状況などに合ったもので、VOCガスを除去する機能を持つものであれば特に限定するものではない。
なお、以上においては、ハウジングとファンによりエアー循環路を形成する例について説明したが、このような構成だけに限られない。例えば、定着器の周囲に複数のファンを設け、これらのファンにより定着器を取り囲むエアー循環路を形成する構成であっても構わない。この変形例の場合においても、上述した実施例と同様に、VOCフィルターをエアー循環路に設置することによりVOCガスを効率良く除去することが可能である。
また、以上においては、画像加熱手段の例として定着器について説明したがこれに限られない。例えば、定着器にて既に記録材に定着されたトナー画像を再加熱することにより画像の光沢度を向上させる光沢向上装置に対しても同様に本発明を適用することが可能である。
実施例の画像形成装置の概略構成図である。 定着器のハウジング部分を記録材進入口側から見た外観斜視図である。 定着器のハウジング部分を記録材排出口側から見た外観斜視図である。 定着器のハウジング部分の拡大横断面図である。 定着器のハウジング部分の切欠き斜視図である。 図3の(5)−(5)線に沿う平面図である。 図3の(6a)−(6a)に沿う断面図である。 図6aの(6b)−(6b)に沿う断面図である。 図3の変形例の図である。 排紙搬送パスのハウジング部分を記録材進入口側から見た外観斜視図である。 排紙搬送パスのハウジング部分の拡大横断面図である。 図9の変形例の図である。
符号の説明
1・・像担持体、6・・中間転写ベルト、T1・・一次転写ニップ部、T2・・二次転写ニップ部、P・・記録材、20・・定着器、31・・定着器のハウジング、33・・VOCガス除去フィルター、35・・エアー循環用ファン、22・・排紙搬送パス、41・・排紙搬送パスのハウジング、45・・VOCガス除去フィルター、47・・エアー循環用ファン

Claims (7)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、記録材上の画像を加熱する画像加熱手段と、を有する画像形成装置において、
    前記画像加熱手段を取り囲むようにエアーを循環させるエアー循環手段と、前記エアー循環手段により形成されたエアー循環路において揮発性有機物を除去するフィルターと、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記エアー循環手段は前記エアー循環路においてエアーを循環させるファンを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記エアー循環手段は前記画像加熱手段への記録材の出入りを許容しつつ前記画像加熱手段を取り囲んで閉空間を形成するハウジングを有し、前記ハウジング内に前記エアー循環路が形成されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記エアー循環路を跨ぐように設けられ記録材をガイドするガイド部材を有し、前記ガイド部材にはエアーの通過を許容する開口が複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ハウジングは前記画像形成装置の外壁を構成する筐体の内部に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 装置外から取り入れたエアーを前記ハウンジングを経由して装置外へ排気する排気手段を更に有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像加熱手段を駆動する駆動モータを更に有し、前記駆動モータは前記排気手段により冷却されるように前記ハウジングの外に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
JP2006249256A 2005-11-28 2006-09-14 画像形成装置 Pending JP2007171921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006249256A JP2007171921A (ja) 2005-11-28 2006-09-14 画像形成装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005342043 2005-11-28
JP2006249256A JP2007171921A (ja) 2005-11-28 2006-09-14 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007171921A true JP2007171921A (ja) 2007-07-05
JP2007171921A5 JP2007171921A5 (ja) 2009-10-01

Family

ID=38298502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006249256A Pending JP2007171921A (ja) 2005-11-28 2006-09-14 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007171921A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010107895A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Mitsubishi Chemicals Corp 粉塵及び有機揮発成分除去装置
US8682206B2 (en) 2010-12-02 2014-03-25 Canon Kabushiki Kaisha Suspended particle collecting member and image forming apparatus including the same
US9256201B2 (en) 2014-04-30 2016-02-09 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus
JP2016224336A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 コニカミノルタ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2020052142A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2020052140A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH086479A (ja) * 1994-06-15 1996-01-12 Brother Ind Ltd 印刷装置
JP2002091270A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Konica Corp 画像形成装置
JP2005070264A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Canon Inc 画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH086479A (ja) * 1994-06-15 1996-01-12 Brother Ind Ltd 印刷装置
JP2002091270A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Konica Corp 画像形成装置
JP2005070264A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010107895A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Mitsubishi Chemicals Corp 粉塵及び有機揮発成分除去装置
US8682206B2 (en) 2010-12-02 2014-03-25 Canon Kabushiki Kaisha Suspended particle collecting member and image forming apparatus including the same
US9075364B2 (en) 2010-12-02 2015-07-07 Canon Kabushiki Kaisha Suspended particle collecting member and image forming apparatus including the same
US9256201B2 (en) 2014-04-30 2016-02-09 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus
JP2016224336A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 コニカミノルタ株式会社 定着装置及び画像形成装置
US9857738B2 (en) 2015-06-02 2018-01-02 Konica Minolta, Inc. Fixing device and image forming apparatus
JP2020052142A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2020052140A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP7180236B2 (ja) 2018-09-25 2022-11-30 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置
JP7255118B2 (ja) 2018-09-25 2023-04-11 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7386247B2 (en) Image forming apparatus
JP4897313B2 (ja) 画像形成装置
US8554104B2 (en) Image forming apparatus having a fixing device including an exhaust fan
JP5521765B2 (ja) 画像形成装置
JP2010134133A (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP2007171921A (ja) 画像形成装置
JP5934153B2 (ja) 画像形成装置
JP2011141447A (ja) 画像形成装置
JP4653563B2 (ja) 画像形成装置
JP2016156994A (ja) クリーンユニット及びクリーンユニットを備える画像形成装置
JP4908783B2 (ja) 画像形成装置
JP5135999B2 (ja) 画像形成装置
JP5877414B2 (ja) 排気システムおよび画像形成装置
JP6946795B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004272089A (ja) 画像形成装置
JP5098952B2 (ja) 画像形成装置
JP4995615B2 (ja) 画像形成装置
JP5100173B2 (ja) 画像形成装置
JP2000235339A (ja) 画像形成装置
JP2007156098A (ja) 電子機器の冷却構造・画像形成装置
JP5326702B2 (ja) 画像形成装置
JP5589456B2 (ja) 画像形成装置
JP2008096488A (ja) 画像形成装置
JP2007133272A (ja) フィルタユニットおよび画像形成装置
JP5783765B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090817

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120123

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120529