JP2016083078A - 枕 - Google Patents

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JP2016083078A
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安正 赤堀
Yasumasa Akahori
安正 赤堀
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Abstract

【課題】棉切れを効果的に抑制して枕表面の高さのムラを抑えることができる枕を提供する。
【解決手段】枕100は、頭部支持体110と上層体120とで構成されている。頭部支持体110は、袋状に形成された支持体カバー111の内部に充填材112が充填されて構成されている。支持体カバー111は、柔軟な布材を袋状に成形して構成されている。充填材112は、不規則な立体形状からなるウレタン樹脂製の第1充填材112aと球体状の発泡ポリスチレン樹脂製の第2充填材112bとで構成されている。上層体120は、袋状に形成された棉板カバー121の内部に棉板122が収容されて構成されている。棉板カバー121は、柔軟な布材を袋状に成形して構成されている。棉板122は、棉を圧縮して板状体に成形して構成されている。枕100は、上層体120が頭部支持体110に対して重ねた状態と広げた状態とにそれぞれ配置位置が変更可能に繋がっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、就寝時に頭部に敷いて使用する枕に関する。
従来から、多数の粒状の充填材の外側面に棉(わた)の層を設けることにより、使用者の頭部を充填材で安定的かつ通気性良く支持しつつ肌触りを良好にした枕がある。例えば、下記特許文献1には、棉を熱溶着などの手法を用いて固定したシート材の内側に粒状の充填材を詰めて棉切れを防止した枕が開示されている。ここで、棉切れとは、充填材の外側面に配置される棉の層が使用により偏りや分断が生じて部分的に薄くなったり途切れたりすることである。
特開2004−267288号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載した枕においては、棉の繊維のかたまりを層状に広げてシート材に固定したものであるため、繰り返しの使用によってシート材に直接固定されていない棉(特に層の上の部分)に偏りや分断が生じ易く棉切れの防止が不十分であるとともに枕表面に高さのムラ(表面に細かな凸凹)が生じ易いという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、棉切れを効果的に抑制して枕表面の高さのムラを抑えることができる枕を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、袋体内に粒状体が充填されて人の頭部を載置可能な大きさに形成された頭部支持体と、頭部支持体の外表面を覆う棉を有した上層体とを備え、上層体は、棉を圧縮加工することにより厚さが30mm以下の薄板状に成形した棉板で構成されていることにある。
この場合、頭部支持体を構成する充填材としては、各種粒状物、具体的には、そば殻、パンヤ、合成樹脂製ビーズ(ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂など)、筒状ビーズ(シンセテンホールビーズ、ドングリビーズなど)、木片チップなどを単種でまたはこれらを適宜組み合わせて構成することができる。この場合、充填材には、粒状物に棉、羽毛または羊毛を混ぜて構成することもできる。また、棉板は、棉をローラなどに通して圧縮して平板状に成形したもので、棉板の一部を把持しても湾曲したとしても板状態を維持する程度に複数の棉が平板状に一体化したものである。この場合、棉板を構成する棉としては、綿花、絹、麻、羊毛、パンヤなその天然繊維のほか、ポリエステル樹脂などからなる合成樹脂繊維をそれぞれ単体でまたはこれらを適宜組み合わせて用いることができる。この場合、棉板を構成する棉の目付けは、100g/m以上かつ300g/m以下がよいが、100g/m以上かつ200g/m以下がより好適である。そして、棉板の厚さは、30mm以下が望ましいが、好適には5mm以上25mm以下、更に好適には10mm以上20mm以下がよい。また、本発明における枕には、就寝用の一般的な枕のほか、枕として機能できるもの、例えば、抱き枕やクッションも含むものである。
このように構成した本発明の特徴によれば、枕は、粒状物を充填した頭部支持体の外側面に配置される上層体が棉を圧縮成形した棉板で構成されているため、棉板全体として偏りや分断が生じ難く棉切れを効果的に抑制することができるとともに枕表面の高さのムラを抑えて快適な使用感を得ることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、上層体は、棉板を覆う布状の棉板カバーを有し、棉板の縁部が棉板カバーに固着されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、上層体が棉板を覆う布状の棉板カバーを有するとともにこの棉板カバーに棉板の縁部が固着されているため、棉板カバーが棉板と一体化することにより棉板の棉板カバー内での位置ずれを防止することができるとともに、頭部支持体に対する棉板の位置ずれも抑制することができる。この場合、棉板の棉板カバーへの固着方法としては、縫合、接着剤または溶着などの手法を採用することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、上層体は、棉板を保持しつつ頭部支持体に対して着脱自在な棉板カバーを有することにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、上層体は、棉板を収容しつつ頭部支持体を出し入れ自在に収容する棉板カバーを有しているため、頭部支持体に対して容易に分離して頭部支持体のみでの使用や上層体単体での洗濯を行うことができる。この場合、棉板カバーは、頭部支持体を出し入れ自在に収容する袋状、頭部支持体に巻き付ける帯状、頭部支持体に縛る紐を有した平板状に形成することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、上層体は、頭部支持体の外縁部の一部に可動的に繋がって形成されて同頭部支持体に対して重ねた状態と広げた状態とにそれぞれ配置位置が変更可能に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、上層体が頭部支持体の外縁部の一部に可動的に繋がって形成されて同頭部支持体に対して重ねた状態と広げた状態とにそれぞれ配置位置が変更可能に形成されているため、使用者の好みに応じて上層体の使用を選択させることができる。また、枕は、上層体が薄板状の棉板で構成されているため、頭部支持体上に配置しない上層体を使用者の肩部に敷いて保温体として用いることができるほか、上層体を頭部支持体で折り畳んで枕の高さを高くできるともに上層体をロール状に丸めて使用者の首部の支持体として用いることができる。さらに、上層体は、頭部支持体上に載置した使用者の頭部に被せて使用することにより、頭部の保温することができるとともに外光を遮断して寝易くすることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、頭部支持体における上層体が配置される外表面の少なくとも一部に凹凸部が形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、頭部支持体における外表面の少なくとも一部に凹凸部が形成されているため、頭部支持体上に配置される上層体の位置ずれを簡易な構成で抑制することができる。この場合、凹凸部は、メッシュ生地や起毛生地で構成することができる。また、凹凸部は、頭部支持体における左右の側方側に形成することで頭部支持体を直接枕として使用する際に使用者への凹凸部への接触を避けることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、棉板は、棉の繊維の方向が枕を使用する使用者の身長方向に延びていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、棉板における棉の繊維の方向が枕を使用する使用者の身長方向に延びているため、繊維の方向を左右方向にした場合に比べて上層体をロール状に丸めて使用する場合において弾性力を高めることができ、強い弾性力を求める使用者の要望に対応することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、上層体は、棉板の一部が頭部支持体内に延びて配置されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、上層体における棉板の一部が頭部支持体内に延びて配置されているため、支持体カバーや棉板カバーの使用による伸びによって頭部支持体と上層体とが離れることを防止することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、棉板は、棉の繊維の方向が枕の左右方向に延びていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、棉板における棉の繊維の方向が枕の左右方向に延びているため、枕の左右方向に生じ易い棉切れを効果的に抑制することができる。また、枕は、上層体をロール状に丸めて使用する場合において上層体を丸め易いとともに首部を載置した際に潰れ易いため、高さを低く抑えたい使用者の要望に対応することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、棉板は、棉を圧縮加工によりシート状に成形した棉シートを重ねて構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、棉板が棉を圧縮加工によりシート状に成形した棉シートを重ねて構成されているため、より効果的に棉切れおよび上層体表面での凹凸の発生を抑制することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記枕において、上層体は、棉板が複数枚重ねられて構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、枕は、上層体が棉板を複数枚重ねて構成されているため、より効果的に棉切れおよび上層体表面での凹凸の発生をより効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る枕の外観構成の概略を示す斜視図である。 図1に示した枕の内部構造の概略を示す断面図である。 図2に示した枕の上層体内に収容される棉板の外観構成の概略を示す斜視図である。 図1に示した枕における上層体を頭部支持体上に配置した状態を示す斜視図である。 図4に示した枕の内部構造の概略を示す断面図である。 図4に示した枕の上層体上に使用者の頭部を載せた使用状態を示した斜視図である。 図1に示した枕における上層体を2つ折りにして頭部支持体上に配置した状態を示す斜視図である。 図7に示した枕の上層体上に使用者の頭部を載せた使用状態を示した斜視図である。 図1に示した枕における上層体を丸めて頭部支持体に隣接配置した状態を示す斜視図である。 図9に示した枕の上層体上および頭部支持体上に使用者の首部および頭部をそれぞれ載せた使用状態を示した斜視図である。 図1に示した枕の上層体上および頭部支持体上に使用者の背部および頭部をそれぞれ載せた使用状態を示した斜視図である。 図1に示した枕における上層体を2つ折りにして頭部支持体に隣接配置した状態を示す斜視図である。 図12に示した枕の上層体上および頭部支持体上に使用者の肩部および頭部をそれぞれ載せた使用状態を示した斜視図である。 図12に示した枕の上層体上に使用者の頭部を載せた使用状態を示した斜視図である。 図1に示した枕の頭部支持体上に使用者の頭部を載せるとともにこの頭部上に上層体を被せた使用状態を示した斜視図である。 本発明の変形例に係る枕の内部構造の概略を示す断面図である。 本発明の他の変形例に係る枕の内部構造の概略を示す断面図である。
以下、本発明に係る枕の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る枕100の外観構成の概略を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した枕100の内部構造の概略を示す断面図である。なお、本明細書において参照する図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。この枕100は、人が就寝する際に頭部の下に敷いて使用する寝具である。
(枕100の構成)
枕100は、主として、頭部支持体110と上層体120とで構成されている。頭部支持体110は、使用者Uの頭部Hを支持する弾力性を有する構造体であり、平面視で人の頭部を載置可能な大きさの長方形状に形成されている。この頭部支持体110は、袋状に形成された支持体カバー111の内部に充填材112が充填されて構成されている。
支持体カバー111は、頭部支持体110の外表面を構成するとともに充填材112を収容するためのものであり、柔軟な布材を袋状に成形して構成されている。具体的には、支持体カバー111は、綿花や絹などの天然繊維材および合成樹脂材を単体でまたはこれらを適宜混合した織物や不織布で構成することができる。この場合、支持体カバー111は、伸縮性を有する生地で構成することにより充填材112との密着性を保持しつつ頭部支持体110を変形させることができる。
充填材112は、使用者Uの頭部Hを支持する部品であり、第1充填材112aと第2充填材112bとで構成されている。第1充填材112aは、直径が5mm以下の不規則な立体形状からなるウレタン樹脂製の粒状体群で構成されている。一方、第2充填材112bは、0.5〜2.0mmの大きさの範囲で複数種類の大きさに形成された発泡ポリスチレン樹脂製の球体群によって構成されている。このように、充填材112を第1充填材112aと第2充填材112bとで構成することにより、頭部Hから圧力(体圧)を分散支持することができるとともに頭部Hからの熱を適度に逃がすことができる。なお、これらの第1充填材112aおよび第2充填材112bの混合割合は、枕100の仕様(例えば、高さ、硬さ、通気性、および保温性など)に応じて適宜調製される。
この頭部支持体110は、平面視で長方形状の支持体カバー111内に充填材112が充填されることによって中央部、すなわち、使用者の頭部Hが載置される部分が膨らんだ立体的形状に形成されている。本実施形態においては、頭部支持体110は、上下面が対象に形成されており、上下どちらの面でも頭部Hを載置可能な使用面113となっている。また、この頭部支持体110の使用面113には、凹凸部114が形成されている。
凹凸部114は、支持体カバー111の外表面に多数の突起を有して構成されている。本実施形態においては、凹凸部114は、支持体カバー111の2つの使用面113上における各左右両側部分に肌触りの良いメッシュ生地をそれぞれ縫合して構成されている。
上層体120は、可撓性を有する板状に形成されて頭部支持部110と組み合わせてまたは上層体120単体で用いられる構造体であり、平面視で人の頭部を載置可能な大きさの長方形状に形成されている。この上層体120は、袋状に形成された棉板カバー121の内部に棉板122が収容されて構成されている。
棉板カバー121は、上層体120の外表面を構成するとともに棉板122を収容するための部品であり、柔軟な布材を袋状に成形して構成されている。具体的には、棉板カバー121は、綿花や絹などの天然繊維材および合成樹脂材を単体でまたはこれらを適宜混合した織物や不織布で構成することができる。この場合、棉板カバー121は、伸縮性を有する生地で構成することにより棉板122との密着性を保持しつつ上層体120を変形させることができる。すなわち、本実施形態においては、棉板カバー121は、支持体カバー111と同じ布材で構成されている。
棉板122は、図3に示すように、棉を圧縮して板状体に成形して構成されている。この場合、棉板122は、棉板122の一部を把持しても湾曲したとしても板状態を維持する程度に複数の棉が平板状に一体化したものである。この棉板122は、棉を圧縮成形した棉シート122aを重ねて構成されている。この場合、棉板122を構成する棉としては、綿花、絹、麻、羊毛、パンヤなその天然繊維のほか、ポリエステル樹脂などからなる合成樹脂繊維をそれぞれ単体でまたはこれらを適宜組み合わせて用いることができる。なお、図2およびそれぞれ後述する図5、図16、図17においては、棉シート122aの図示をそれぞれ省略している。
この棉板122は、図示しない圧縮製綿機、カード機およびニードルパンチ機を用いて成形される。ここで圧縮製綿機は、図示しない一対のローラ間に多数の棉の小片を圧縮することにより棉をシート状にした棉シート122aを成形する機械装置である。また、カード機は、図示しない櫛を用いて棉シート122aの繊維の方向を揃える機械装置である。また、ニードルパンチ機は、重ね合された複数枚の棉シート122a同士を交絡針によって互いに絡み合せて1枚の棉板122を成形する機械装置である。本実施形態においては、棉板122は、3枚の棉シート122aを重ねることにより、縦が40cm、横が60cm、厚さが2cmの板状体に成形される。また、棉板122の目付けは、150g/mである。
この棉板122は、4つの縁部(4辺)が平面視で長方形状に形成された棉板カバー121の各縁部に縫合されている。この場合、棉板122は、繊維の流れが棉板カバー121の長手方向、すなわち、枕100の左右方向の延びる向きで棉板カバー121内に収容される。そして、棉板122を収容する棉板カバー121の2つの長辺のうちの一方が、充填材112を充填した支持体カバー111の2つの長辺のうちの一方に縫合されている。すなわち、頭部支持体110と上層体120とは一体的に繋がって形成されて上層体120が頭部支持体110に対して重ねた状態と広げた状態とにそれぞれ配置位置が変更可能に構成されている。
この場合、上層体120は、棉板122における頭部支持体110側の長辺部分が頭部支持体110内に入り込んだ状態で縫合されている。これにより、枕100は、支持体カバー111や棉板カバー121の使用による伸びによって頭部支持体110と上層体120とが離れることを防止することができる。特に、支持体カバー111および棉板カバー121を伸縮性のある布地で構成した場合においては、頭部支持体110と上層体120とが離れることを効果的に防止することができる。なお、上層体120は、棉板122を完全に棉板カバー121内に収容した状態で棉板カバー121を頭部支持体110における支持体カバー111に縫合して連結することもできることは当然である。
(枕100の作動)
次に、上記のように構成した枕100の作動について説明する。この枕100は、人の就寝時において使用者Uの頭部Hの下に敷かれて用いられる。この枕100は、使用者Uの好みに応じて複数の使用方法がある。
まず、使用者Uは、第1の使用方法として、上層体120の全面を頭部支持体110における使用面113上に配置して使用することができる。具体的には、使用者Uは、図4ないし図6にそれぞれ示すように、上層体120を頭部支持体110における一方の使用面113上に配置した後、この上層体120上に頭部Hを載せて使用する。これにより、枕100は、上層体120によって使用者Uに頭部支持体110による凹凸感を抑えながら柔らかな肌触りを与えることができる。また、枕100は、上層体120が棉を圧縮成形した棉板122で構成されているため、棉板122全体として偏りや分断が生じ難く棉切れを効果的に抑制することができるとともに枕100の表面の高さのムラを抑えて快適な使用感を与えることができる。なお、図6において使用者Uは、上層体120と頭部支持体110との縫合部分を首部N側に配置して使用したが、上層体120と頭部支持体110との縫合部分を頭頂部側に配置して使用してもよいことは当然である。
次に、使用者Uは、第2の使用方法として、上層体12を折った状態で頭部支持体110における使用面113上に配置して使用することができる。具体的には、使用者Uは、図7および図8にそれぞれ示すように、上層体120を頭部支持体110における使用面113上で2つ折りして配置した後、この2つ折りにした上層体120上に頭部Hを載せて使用する。これにより、枕100は、前記第1の使用方法よりもさらに、上層体120によって使用者Uに頭部支持体110による凹凸感を抑えながら柔らかな肌触りを与えることができる。また、この場合においても、枕100は、上層体120が棉を圧縮成形した棉板122で構成されているため、棉板122全体として偏りや分断が生じ難く棉切れを効果的に抑制することができるとともに、2つ折りにした場合においても凹凸感を抑えて平滑な面を形成することができる。
次に、使用者Uは、第3の使用方法として、上層体120を丸めた状態で頭部支持体110に隣接配置して使用することができる。具体的には、使用者Uは、図9および図10にそれぞれ示すように、上層体120をロール状に丸めた状態で頭部支持体110に隣接配置した後、この丸めた上層体120上に使用者Uの首部Nを載せるとともに頭部Hを頭部支持体110における使用面113上に載せて使用する。これにより、枕100は、上層体120が使用者Uの首部Nを支持しながら頭部支持体110が使用者Uの頭部Hを支持するため、使用者Uの首部Nおよび頭部Hを安定した状態で支持することができる。また、この場合、枕100は、上層体120における棉板122の繊維が枕100の左右方向に沿って延びているため、上層体120が丸め易いとともに、首を載置した際に潰れ易いため高さを低く抑えたい使用者の要望に対応することができる。また、枕100は、上層体100を丸めた際の弾力性(復元力)も低くすることができるため、丸めた状態の上層体100上に首部Nを載せ易くすることができる。
次に、使用者Uは、第4の使用方法として、上層体12を頭部支持体110に対して広げた状態で隣接配置して使用することができる。具体的には、使用者Uは、図1および図11にそれぞれ示すように、上層体120の全面を頭部支持体110の横に広げた状態で配置した後、この頭部支持体110の横に広げた上層体120上に使用者Uの肩部Sおよび背部(不図示)を載せるとともに頭部Hを頭部支持体110における使用面113上に載せて使用する。これにより、枕100は、頭部支持体110によって使用者Uに凹凸感のある硬めの使用感を与えることができる。また、枕100は、上層体120によって使用者の肩部Sや背部に柔らかな使用感を与えるとともに肩部Sおよび背部の保温性を高めることができる。
次に、使用者Uは、第5の使用方法として、上層体12を頭部支持体110に隣接した位置に2つ折りにした状態で配置して使用することができる。具体的には、使用者Uは、図12および図13にそれぞれ示すように、上層体120を頭部支持体110の横に2つ折りにした状態で隣接配置した後、この頭部支持体110の横に2つ折りにした上層体120上に使用者Uの肩部Sを載せるとともに頭部Hを頭部支持体110における使用面113上に載せて使用する。これにより、枕100は、頭部支持体110によって使用者Uに凹凸感のある硬めの使用感を与えることができる。また、枕100は、上層体120によって使用者の肩部Sや背部に柔らかな使用感を与えるとともに肩部Sおよび背部の保温性を高めることができる。
また、使用者Uは、図14に示すように、頭部支持体110の横に2つ折りにした上層体120上に使用者Uの頭部Hを載せて使用することもできる。これにより、枕100は、頭部支持体110の使用感を好まない使用者Uや枕100の高さを低く使用したい使用者Uに対して上層体120によって柔らかな使用感のみを与えることもできる。
次に、使用者は、第6の使用方法として、上層体12を使用者Uの頭部Hに被せて使用することができる。具体的には、使用者は、図15に示すように、頭部支持体110における使用面113上に頭部Hを載置した後、上層体120を頭部H上に載置して使用する。この場合、上層体120は、頭部支持体110上の頭部Hに対して使用者Uの頭頂部から鼻付近まで覆うことができる。これにより、枕100は、上層体110によって頭部H(顔を含む)を保温することができるととともに使用者Uへの外光の照射を遮って寝易くすることができる。また、枕100は、上層体120が使用者Uの顔面の一部を覆うことにより寝顔を他人に見られることも防止することができる。この第6の使用方法は、上層体120が薄板状の棉板122で構成されていることによって使用者Uの顔面に重量感や凹凸感を与えることなく柔らかな肌触りで載せることができるために実現できることである。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、枕100は、粒状物からなる充填材112を充填した頭部支持体110の外側面に配置される上層体120が棉を圧縮成形した棉板122で構成されているため、棉板122全体として偏りや分断が生じ難く棉切れを効果的に抑制することができるとともに枕100の表面の高さのムラを抑えて快適な使用感を得ることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例において、上記実施形態と同様の構成部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。
例えば、上記実施形態においては、頭部支持体110における充填材112は、第1充填材112aおよび第2充填材112bの2種類で構成した。しかし、頭部支持体110は、少なくとも1種類の粒状物で構成されていればよい。したがって、頭部支持体110は、例えば、ウレタン樹脂製チップのみや発泡樹脂製ビーズのみで構成することもできる。
また、上記実施形態おいては、頭部支持体110は、使用面113上に凹凸部114を設けて構成した。これにより、枕100は、使用面113上に上層体120を載置した場合において、上層体120の位置ずれを抑制して使用感を向上させることができる。しかし、頭部支持体110は、使用面113上に凹凸部114を省略して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、上層体120は、棉板122を棉板カバー121に固着して構成した。これにより、上層体120は、使用中における棉板122の位置ずれやヨレを抑制することができ、棉板122全体として偏りや分断が生じ難く棉切れを効果的に抑制することができるとともに枕100の表面の高さのムラを抑えて快適な使用感を得ることができる。しかし、上層体120は、棉板122を棉板カバー121に対して固着することなく収容することもできる。
また、上記実施形態においては、上層体120は、棉体122を棉の繊維の方向が枕100の左右方向に延びるように配置して構成した。しかし、上層体120は、棉体122を棉の繊維の方向が枕100を使用する使用者Uの身長方向に延びるように配置して構成することもできる。これによれば、枕100は、繊維の方向を左右方向にした場合に比べて上層体120をロール状に丸めて使用する場合において弾性力を高めることができ、強い弾性力を求める使用者Uの要望に対応することができる。なお、上層体120は、棉の繊維が定まっていないランダムウェブを用いて構成することもできる。
また、上記実施形態においては、棉体122は、3枚の棉シート122aを重ね合せて構成した。これにより、上層体120は、棉板122における棉切れおよび上層体120表面での凹凸の発生をより効果的に抑制することができる。しかし、棉板122は、少なくとも1枚の棉シート122aで構成することができる。また、棉板122は、複数の棉シート122aで構成する場合、繊維の方向が交わるように重ね合わせることにより、互いの棉シート122aのずれを抑制することができる。
また、上記実施形態においては、上層体120は、1枚の棉板122で構成した。しかし、上層体120は、2枚状の棉板122を重ね合せて構成することもできる。これによれば、上層体120は、より効果的に棉切れおよび上層体120表面での凹凸の発生を抑制することができる。
また、上記実施形態においては、上層体120は、棉板122の厚さを20mmで構成した。しかし、棉板122の厚さは、30mm以下が望ましいが、好適には5mm以上25mm以下、更に好適には10mm以上20mm以下がよい。
また、上記実施形態においては、棉板122は、棉を圧縮加工によって平板状を維持するように構成した。しかし、棉板122は、棉を圧縮して平板状の棉板122に熱処理を行って繊維同士を熱溶着したり、棉を圧縮して平板状の棉板122に樹脂製接着剤を噴霧して乾燥させることにより繊維同士を接着したりして構成することもできる。これによれば、上層体120は、棉切れおよび上層体120表面での凹凸の発生を抑制することができる。
また、上記実施形態においては、枕100は、頭部支持体110に対して可動的に上層体120を連結して構成した。しかし、枕100は、例えば、図16に示すように、支持体カバー111内において充填材112上に棉板122を配置して構成することができる。この場合、枕100は、棉板122が平板状に形成されているため、棉板122を直接充填材112上に配置した場合であっても棉切れおよび上層体120表面での凹凸の発生を抑制することができる。また、枕100は、棉板122を充填材112上に配置したシート材を介して配置してもよい。
また、枕100は、上層体120を頭部支持体110と分離して構成することもできる。具体的には、枕100は、例えば、上層体120を棉板122とこの棉板122を収容する棉板カバー121で構成することができる。これによれば、使用者Uは、上層体120を頭部支持体110における使用面113上に載置することにより枕100を使用することができる。
また、枕100は、例えば、図17に示すように、上層体120を棉板122とこの棉板122および頭部支持体110をそれぞれ収容する棉板カバー121で構成することができる。すなわち、棉板カバー121は、棉板122を備えるとともに、頭部支持体110を収容可能な大きさに形成することができる。この場合、棉板カバー121は、頭部支持体110を出し入れするための開口部123を棉板カバー121の2つの長辺のうちの一方に備えている。これによれば、使用者Uは、枕100の使用に際して、上層体120の棉板カバー121内に頭部支持体110を開口部123から収容することによって頭部支持体110上に棉板122を配置して使用することができる。
また、使用者Uは、棉板カバー121内から頭部支持体110を取り出すことによって頭部支持体110を単体で使用することができるとともに、使用者Uに接する棉板カバー121を洗濯することができる。また、上層体120は、同種のまたは異種(例えば、厚さや硬さが異なる)の棉板122をそれぞれ棉板カバー121に保持させて複数個用意しておくことができる。これによれば、使用者Uは、上層体120の洗濯時や損傷時のスペアーとすることができるとともに、好みに応じて上層体120を使い分けることができる。
なお、開口部123は、面ファスナーやファスナー(ジッパー)を備えて構成してもよいし、閉じることができない単なる開口で構成することもできる。また、開口部123は、棉板カバー1221の2つの短辺のうちの少なくとも一方に設けることもできる。また、棉板カバー121は、棉板122を内袋で覆って固定的に備えて頭部支持体110のみを出し入れ自在に構成することができるとともに(図17参照)、棉板122および頭部支持体110をそれぞれ出し入れ可能に形成することもできる。また、棉板カバー121は、頭部支持体110を出し入れ自在に収容する袋状のほかに、頭部支持体110に巻き付ける帯状(図示せず)、頭部支持体110に縛る紐(図示せず)を有した平板状(例えば、平面視で方形や円形)に形成することができる。
また、枕100は、上層体120を頭部支持体110と分離した構成とした場合、支持体カバー111を上層体120を収容可能な大きさに形成することもできる。この場合、上層体120は、棉板122のみで構成することができるとともに、棉板122を袋状の棉板カバー121内に収容して構成することもできる。これによれば、使用者Uは、枕100の使用に際して、支持体カバー111内に上層体120を収容することによって頭部支持体110上に棉板122を配置して使用することができる。
U…使用者、H…頭部、N…首部、S…肩部、
100…枕、
110…頭部支持体、111…支持体カバー、112…充填材、112a…第1充填材、112b…第2充填材、113…使用面、114…凹凸部、
120…上層体、121…棉体カバー、122…棉板、122a…棉シート、123…開口部。

Claims (10)

  1. 袋体内に粒状体が充填されて人の頭部を載置可能な大きさに形成された頭部支持体と、
    前記頭部支持体の外表面を覆う棉を有した上層体とを備え、
    前記上層体は、
    前記棉を圧縮加工することにより厚さが30mm以下の薄板状に成形した棉板で構成されていることを特徴とする枕。
  2. 請求項1に記載した枕において、
    前記上層体は、
    前記棉板を覆う布状の棉板カバーを有し、
    前記棉板の縁部が前記棉板カバーに固着されていることを特徴とする枕。
  3. 請求項1に記載した枕において、
    前記上層体は、
    前記棉板を保持しつつ前記頭部支持体に対して着脱自在な棉板カバーを有することを特徴とする枕。
  4. 請求項1または請求項2に記載した枕において、
    前記上層体は、
    前記頭部支持体の外縁部の一部に可動的に繋がって形成されて同頭部支持体に対して重ねた状態と広げた状態とにそれぞれ配置位置が変更可能に形成されていることを特徴とする枕。
  5. 請求項4に記載した枕において、
    前記頭部支持体における前記上層体が配置される外表面の少なくとも一部に凹凸部が形成されていることを特徴とする枕。
  6. 請求項4または請求項5に記載した枕において、
    前記棉板は、
    前記棉の繊維の方向が前記枕を使用する使用者の身長方向に延びていることを特徴とする枕。
  7. 請求項4ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載した枕において、
    前記上層体は、
    前記棉板の一部が前記頭部支持体内に延びて配置されていることを特徴とする枕。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載した枕において、
    前記棉板は、
    前記棉の繊維の方向が前記枕の左右方向に延びていることを特徴とする枕。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載した枕において、
    前記棉板は、
    前記棉を圧縮加工によりシート状に成形した棉シートを重ねて構成されていることを特徴とする枕。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載した枕において、
    前記上層体は、
    前記棉板が複数枚重ねられて構成されていることを特徴とする枕。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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