JP2016082946A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
Description
圃場を走行する走行装置(10、11)を有する走行車体(2)と、
前記走行車体(2)の走行方向を操作する操舵部材(34)と、
前記走行車体(2)の後側に設けられ、前記圃場での作業を行う作業装置(52)と、
前記走行車体(2)の異なる位置に配置された、前記圃場の畦までの距離に関する情報を検知する複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)と、
前記走行車体(2)の前後方向の向きが、前記畦と所定範囲内でのずれを許容した平行関係になったか否かを、前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)が検知する前記距離に関する情報に基づいて判定する判定装置(400)と、
を備えことを特徴とする作業車両である。
前記操舵部材(34)を操作して前記走行車体(2)の進行を所定方向に維持する自動操舵装置(200)と、
前記走行車体(2)の位置情報を取得する位置情報取得装置(GPS)と、
前記判定装置(400)により前記走行車体(2)の向きが、前記畦と前記平行関係になったと判定された際、前記自動操舵装置(200)の作動を開始させる制御部(400)と、を備え、
前記判定装置は、前記圃場の各列における、前記自動操舵装置による自動走行の開始前に前記判定を行い、
前記判定装置(400)により前記走行車体(2)の向きが、前記畦と前記平行関係になったと判定された際の前記走行車体(2)の前記位置情報を記録し、
前記制御部(400)は、前記記録された位置情報と前記取得された位置情報とに基づいて、前記自動操舵装置(200)の作動を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
前記走行車体(2)の進行方向の変化を検知する方向変化検知部材(500)を備え、
前記制御部(400)は、前記自動操舵装置(200)の前記制御において、前記方向変化検知部材(500)の検知結果をも利用する、ことを特徴とする請求項2に記載の作業車両である。
前記走行車体(2)の旋回開始及び旋回終了に関する情報を検知する旋回検知部材(510)を備え、
前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)は、前記旋回検知部材(510)からの検知結果に基づき前記旋回終了が検知されると、前記距離に関する情報の検知を行い、
前記判定装置(400)は、前記検知された前記距離に関する情報に基づいて前記判定を行い、
前記判定装置(400)により前記走行車体(2)の向きが、前記畦と前記平行関係になったと判定された際の前記走行車体(2)の前記位置情報を、前記記録されている位置情報に代えて記録する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の作業車両である。
旋回走行に連動して前記作業装置(52)の昇降、及び前記作業装置の作業状態の入切を切り替える旋回連動機構(600)を備え、
前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)は、前記旋回連動機構(600)により前記作業装置(52)が下降して前記作業状態になると、前記距離に関する情報の検知を行い、
前記判定装置(400)は、前記検知された前記距離に関する情報に基づいて前記判定を行い、
前記判定装置(400)により前記走行車体(2)の向きが、前記畦と前記平行関係になったと判定された際の前記走行車体(2)の前記位置情報を、前記記録されている位置情報に代えて記録する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の作業車両である。
前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)は、前記走行車体(2)に前記前後方向に間隔をあけて配置されていると共に、前記前後方向の同一直線上に配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の作業車両である。
前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)は、前記走行車体(2)の後部に左右方向に間隔をあけて配置されていると共に、前記左右方向の同一直線上に配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の作業車両である。
前記作業装置(52)の昇降位置を検知する昇降検知部材(520)を備え、
前記方向変化検知部材(500)が所定時間内において、前記走行車体(2)の左右方向の軸を中心とした所定値以上の上下方向の傾斜角度変化を検知したとき、前記昇降検知部材(520)により前記作業装置(52)が所定高さ以上にあると検知されると、前記作業装置を前記所定高さ未満まで下降させる、ことを特徴とする請求項3に記載の作業車両である。
前記方向変化検知部材(500)が、前記走行車体の左右方向の軸を中心とした所定値以上の上下方向の傾斜角度変化を連続して検知したとき、前記操舵部材(34)の操作速度を下げる方向に変化させると共に、前記操舵部材(34)の操作に抵抗を加える、ことを特徴とする請求項3又は8に記載の作業車両である。
走行車体の進行方向が畦と実質上平行(即ち、所定範囲内でのずれを許容した平行関係を意味する)になったことが判定装置により判定されるので、例えば、自動直進走行を開始する際の走行車体の前後方向の向きを、畦と実質上平行な方向、即ち、目標とする方向に実質上一致させることが出来る。
請求項1記載の発明の効果に加えて、走行車体の進行方向が畦と実質上平行になった時点の走行車体の位置情報を記録し、例えば、その記録した位置情報における走行車体の左右方向の座標上(X座標上)の座標値を基準として作業を行うことにより、その基準とする座標値と、時系列的に取得される実際の座標値とを比較して、直進走行できているか、或いはずれているかを判定することが出来るので、直進走行が実現し易くなり、作業精度が向上する。
請求項2記載の発明の効果に加えて、走行車体を直進走行位置に戻すときの自動操舵装置の作動量をより適切に制御することが出来るので、作業精度が向上する。
請求項2記載の発明の効果又は、請求項3記載の発明の効果に加えて、旋回終了後の作業者による直進走行中において、走行車体の向きが畦と実質上平行になったと判定されたときに、自動操舵装置を作動させることにより、自動直進走行に適した位置情報を取得することが出来、作業精度が向上する。
請求項2記載の発明の効果又は、請求項3記載の発明の効果に加えて、旋回連動機構によって作業装置が作動すると、畦検知部材の検知を再開することにより、作業者による直進走行が開始されたところから位置情報の取得を始めることが出来るので、自動操舵装置の作動の開始を早めることが出来、直進走行により作業精度が向上する。
請求項1乃至5の何れか一つに記載の発明の効果に加えて、走行車体の前後方向に間隔を空けて複数の畦検知部材を設けることにより、走行車体と畦との間隔を走行車体の前後方向に亘って検知することが出来るので、作業走行の方向が直進であるか否かを容易に判定することが出来る。
請求項1乃至5の何れか一つに記載の発明の効果に加えて、走行車体の後部に左右方向の間隔を空けて複数の畦検知部材を設けることにより、走行車体と畦との間隔を走行車体の左右方向に亘って検知することが出来るので、作業走行の方向が直進であるか否かを容易に判定することが出来る。
請求項3記載の発明の効果に加えて、走行車体が左右方向の軸を中心として上下方向に大きく傾斜したとき(例えば、圃場の出入口の、特に退出時に大きく傾斜したとき)、作業装置が所定高さ以上にあるときは、自動的に所定高さより下に下降させられることにより、機体の重心が下がってバランスが安定し、走行車体の走行性が向上する。
請求項3記載の発明の効果、又は、請求項8記載の発明の効果に加えて、走行車体が左右方向の軸を中心として上下方向に所定角度以上傾斜すると、自動操舵装置による操舵部材の操作速度を低速にすることにより、急激に大幅なステアリング操作が行われることを防止できるので、走行車体の走行姿勢が乱れにくく、走行性や安全性が向上する。
図1及び図2は本実施の形態にかかる乗用田植機の側面図と平面図である。
左側の畦検知装置100Lは、走行車体2の前後方向に互いに所定距離隔てて配置された左前側超音波送受信センサ110Laと左後側超音波送受信センサ110Lbと、それら左前側超音波送受信センサ110Laと左後側超音波送受信センサ110Lbとを保持する左側センサ保持部材120Lとから構成されている。左側センサ保持部材120Lは、左前側超音波送受信センサ110La及び左後側超音波送受信センサ110Lbに泥が付着するのを防止する保護カバーの役割も兼ねている。
図4に示す通り、まず最初に作業者は、乗用田植機1の各種操作ボタン(図示省略)の中から、自動直進走行モードをONにする操作ボタン(図示省略)と、植付開始時点において走行車体2の左右どちら側の畦を基準とするかを選択する基準畦選択ボタン(図示省略)とを押す。
1列目において自動直進走行による植付作業を行い、圃場70の端まで来ると、作業者は、位置P3(図4参照)において、反時計回りに旋回するべく、手動でハンドル34を回す。
旋回走行が終了すると、作業者は、手動で直進走行を開始する。
2 走行車体
3 昇降リンク装置
10 前輪
11 後輪
12 トランスミッションケース
15 メインフレーム
18 後輪ギヤケース
34 操舵部材
36 作業操作レバー
46 昇降油圧シリンダ
52 植付装置
60 表示ランプ
100L 左側の畦検知装置
100R 右側の畦検知装置
200 自動操舵装置
210 操舵モータ
220 ハンドルポテンショメータ
300 位置情報取得装置
310 受信アンテナ
400 制御回路
410 メモリ部
500 ジャイロセンサ
510 後輪回転センサ
520 昇降ポテンショメータ
Claims (9)
- 圃場を走行する走行装置(10、11)を有する走行車体(2)と、
前記走行車体(2)の走行方向を操作する操舵部材(34)と、
前記走行車体(2)の後側に設けられ、前記圃場での作業を行う作業装置(52)と、
前記走行車体(2)の異なる位置に配置された、前記圃場の畦までの距離に関する情報を検知する複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)と、
前記走行車体(2)の前後方向の向きが、前記畦と所定範囲内でのずれを許容した平行関係になったか否かを、前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)が検知する前記距離に関する情報に基づいて判定する判定装置(400)と、
を備えことを特徴とする作業車両。 - 前記操舵部材(34)を操作して前記走行車体(2)の進行を所定方向に維持する自動操舵装置(200)と、
前記走行車体(2)の位置情報を取得する位置情報取得装置(GPS)と、
前記判定装置(400)により前記走行車体(2)の向きが、前記畦と前記平行関係になったと判定された際、前記自動操舵装置(200)の作動を開始させる制御部(400)と、を備え、
前記判定装置は、前記圃場の各列における、前記自動操舵装置による自動走行の開始前に前記判定を行い、
前記判定装置(400)により前記走行車体(2)の向きが、前記畦と前記平行関係になったと判定された際の前記走行車体(2)の前記位置情報を記録し、
前記制御部(400)は、前記記録された位置情報と前記取得された位置情報とに基づいて、前記自動操舵装置(200)の作動を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。 - 前記走行車体(2)の進行方向の変化を検知する方向変化検知部材(500)を備え、
前記制御部(400)は、前記自動操舵装置(200)の前記制御において、前記方向変化検知部材(500)の検知結果をも利用する、ことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。 - 前記走行車体(2)の旋回開始及び旋回終了に関する情報を検知する旋回検知部材(510)を備え、
前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)は、前記旋回検知部材(510)からの検知結果に基づき前記旋回終了が検知されると、前記距離に関する情報の検知を行い、
前記判定装置(400)は、前記検知された前記距離に関する情報に基づいて前記判定を行い、
前記判定装置(400)により前記走行車体(2)の向きが、前記畦と前記平行関係になったと判定された際の前記走行車体(2)の前記位置情報を、前記記録されている位置情報に代えて記録する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の作業車両。 - 旋回走行に連動して前記作業装置(52)の昇降、及び前記作業装置の作業状態の入切を切り替える旋回連動機構(600)を備え、
前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)は、前記旋回連動機構(600)により前記作業装置(52)が下降して前記作業状態になると、前記距離に関する情報の検知を行い、
前記判定装置(400)は、前記検知された前記距離に関する情報に基づいて前記判定を行い、
前記判定装置(400)により前記走行車体(2)の向きが、前記畦と前記平行関係になったと判定された際の前記走行車体(2)の前記位置情報を、前記記録されている位置情報に代えて記録する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の作業車両。 - 前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)は、前記走行車体(2)に前記前後方向に間隔をあけて配置されていると共に、前記前後方向の同一直線上に配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の作業車両。
- 前記複数の畦検知部材(110La、110Lb、110Ra、110Rb)は、前記走行車体(2)の後部に左右方向に間隔をあけて配置されていると共に、前記左右方向の同一直線上に配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の作業車両。
- 前記作業装置(52)の昇降位置を検知する昇降検知部材(520)を備え、
前記方向変化検知部材(500)が所定時間内において、前記走行車体(2)の左右方向の軸を中心とした所定値以上の上下方向の傾斜角度変化を検知したとき、前記昇降検知部材(520)により前記作業装置(52)が所定高さ以上にあると検知されると、前記作業装置を前記所定高さ未満まで下降させる、ことを特徴とする請求項3に記載の作業車両。 - 前記方向変化検知部材(500)が、前記走行車体の左右方向の軸を中心とした所定値以上の上下方向の傾斜角度変化を連続して検知したとき、前記操舵部材(34)の操作速度を下げる方向に変化させると共に、前記操舵部材(34)の操作に抵抗を加える、ことを特徴とする請求項3又は8に記載の作業車両。
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