JP2016075006A - シート製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート製造装置において、ウエブの搬送不具合の発生を低減する。
【解決手段】シート製造装置は、繊維を含む材料を堆積可能な堆積部と、前記堆積部で堆積した堆積物の性状に関する情報を検知可能な検知部と、前記堆積物を加熱加圧してシートにする加熱加圧部と、を備えるシート製造装置であって、前記堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲内の場合は前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送し、前記堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲外の場合は前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート製造装置に関する。
従来、フォーミングドラムを介して繊維を含む材料をメッシュベルト上に堆積し、堆積された材料を一対のヒーターローラーに通過させて再生紙を製造する紙再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−144819号公報
しかしながら、上記装置では、例えば、フォーミングドラムを介してメッシュベルト上に堆積された材料の厚みや坪量等が予め定められた範囲よりも下回った場合、その下流側に配置された搬送ローラー等で材料を搬送する際、材料が搬送ローラーに巻き付いて剥離しにくくなってしまう。一方、メッシュベルト上に堆積された材料の厚みや坪量等が予め定められた範囲よりも上回った場合、搬送ローラーに負荷が掛かり過ぎて搬送不良が発生してしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるシート製造装置は、繊維を含む材料を堆積可能な堆積部と、前記堆積部で堆積した堆積物の性状に関する情報を検知可能な検知部と、前記堆積物を加熱加圧してシートにする加熱加圧部と、を備えるシート製造装置であって、前記堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲内の場合は前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送し、前記堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲外の場合は前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送しないことを特徴とする。
この構成によれば、堆積物が加熱加圧部に投入される前に、堆積部で堆積された堆積物の性状に関する情報が検知され、検知された情報が予め定められた範囲内の場合には堆積物は加熱加圧部に搬送されるが、検知された情報が予め定められた範囲外の場合には堆積物は加熱加圧部に搬送されないように構成される。これにより、加熱加圧部には予め定められた範囲内の堆積物のみが搬送されるので、加熱加圧部を含む搬送系において搬送不良の発生を抑制することができる。また、規格外のシートを製造することを防ぐことができる。
[適用例2]上記適用例にかかるシート製造装置の前記堆積部は、移動しながら前記堆積物を堆積する移動部と、前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送できるように、前記移動部から前記堆積物を剥離する剥離部と、を有し、前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送する場合には、前記剥離部により前記移動部から前記堆積物を剥離し、前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送しない場合には、前記剥離部により前記移動部から前記堆積物を剥離しないことを特徴とする。
この構成によれば、加熱加圧部へ搬送するかしないかを、剥離部により移動部から堆積物を剥離するかしないかで容易に実現することができる。
[適用例3]上記適用例にかかるシート製造装置の前記移動部は回転することを特徴とする。
この構成によれば、移動部が回転するため、移動部から剥離しなかった堆積物は自重で落下しやすくなる。このため、堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲外の堆積物を容易に回収することができる。
[適用例4]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記堆積物の性状に関する情報は、前記堆積物の厚み、坪量、密度に関する情報の少なくとも一つであることを特徴とする。
この構成よれば、堆積物が、厚み、坪量、密度において範囲外であると搬送不良を発生しやすいため、これらのうち少なくとも一つの情報を得ることで搬送不良を抑制することができる。
[適用例5]上記適用例にかかるシート製造装置の前記堆積部は、前記堆積物に切れ込みを入れる切れ込み部を有することを特徴とする。
この構成によれば、堆積物に切れ込みを入れることで、加熱加圧部へ搬送するものとしないものとを明確に分けることができる。
第1実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるシート製造装置の制御方法を示すフローチャート。 第1実施形態にかかるシート製造装置の動作を示す概略図。 第2実施形態にかかるシート製造装置の一部構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるシート製造装置の一部構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるシート製造装置の制御方法を示すフローチャート。 変形例にかかる検知部の周辺の構成を示す概略図。 他の変形例にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。
以下、本発明の第1及び第3実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
(第1実施形態)
まず、シート製造装置の構成について説明する。シート製造装置は、例えば、純パルプシートや古紙などの原料(被解繊物)Puを新たなシートPrに形成する技術に基づくものである。本実施形態にかかるシート製造装置は、繊維を含む材料を堆積可能な堆積部と、堆積部で堆積した堆積物の性状に関する情報を検知可能な検知部と、堆積物を加熱加圧してシートにする加熱加圧部と、を備えるシート製造装置であって、堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲内の場合は堆積物を加熱加圧部に搬送し、堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲外の場合は堆積物を加熱加圧部に搬送しないものである。以下、具体的にシート製造装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態のシート製造装置1は、供給部10と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、選別部50と、添加物投入部60と、堆積部70と、加熱加圧部110と、検知部190等を備えている。また、これらの部材を制御する制御部(図示せず)を備えている。
供給部10は、粗砕部20に原料としての古紙Pu等を供給するものである。供給部10は、例えば、複数枚の古紙Puを重ねて貯めておくトレー11と、トレー11中の古紙Puを粗砕部20に連続して投入可能な自動送り機構12等を備えている。シート製造装置1に供給する古紙Puとしては、例えば、オフィスで現在主流となっているA4サイズの用紙等である。
粗砕部20は、供給された古紙Puを数センチメートル角の紙片に裁断するものである。粗砕部20では、粗砕刃21を備え、通常のシュレッダーの刃の切断幅を広げたような装置を構成している。これにより、供給された古紙Puを容易に紙片に裁断することができる。そして、分断された粗砕紙は、配管201を介して解繊部30に供給される。
解繊部30は、繊維を含む材料を空気中で解繊するものである。具体的には、解繊部30は、回転する回転刃(図示せず)を備え、粗砕部20から供給された粗砕紙を繊維状に解きほぐす解繊を行うものである。本願においては、解繊部30で解繊されるものを被解繊物と言い、解繊部30を通過したものを解繊物と言う。なお、本実施形態の解繊部30は、空気中で乾式で解繊を行うものである。解繊部30の解繊処理により、印刷されたインクやトナー、にじみ防止材等の紙への塗工材料等は、数十μm以下の粒(以下、「インク粒」という)となって繊維と分離する。したがって、解繊部30から出る解繊物は、紙片の解繊により得られる繊維とインク粒である。そして、回転刃の回転によって気流が発生する機構となっており、配管202を介して解繊された繊維はこの気流に乗って空気中で分級部40に搬送される。なお、必要に応じて解繊部30に配管202を介して解繊された繊維を分級部40に搬送させるための気流を発生させる気流発生装置を別途設けてもよい。
分級部40は、導入された導入物を気流により分級するものである。本実施形態では、導入物としての解繊物をインク粒と繊維とに分級する。分級部40は、例えば、サイクロンを適用することにより、搬送された繊維をインク粒と繊維(解繊物)とに気流分級することができる。なお、サイクロンに替えて他の種類の気流式分級器を利用してもよい。この場合、サイクロン以外の気流式分級器としては、例えば、エルボージェットやエディクラシファイヤー等が用いられる。気流式分級器は旋回気流を発生させ、解繊物のサイズと密度により受ける遠心力の差によって分離、分級するもので、気流の速度、遠心力の調整により、分級点を調整することができる。これにより、比較的小さく密度の低いインク粒と、インク粒より大きく密度の高い繊維とに分けられる。
本実施形態の分級部40は接線入力方式のサイクロンであり、解繊部30から導入物が導入される導入口40aと、導入口40aが接線方向についた筒部41と、筒部41の下部に続く円錐部42と、円錐部42の下部に設けられる下部取出口40bと、筒部41の上部中央に設けられる微粉排出のための上部排気口40cとから構成される。円錐部42は鉛直方向下方にむかって径が小さくなる。
分級処理において、分級部40の導入口40aから導入された解繊物をのせた気流は、筒部41、円錐部42で円周運動に変わり、遠心力がかかり分級される。そして、インク粒より大きく密度の高い繊維は下部取出口40bへ移動し、比較的小さく密度の低いインク粒は空気とともに微粉として上部排気口40cへ導出される。そして、分級部40の上部排気口40cからインク粒が排出される。そして、排出されたインク粒は、分級部40の上部排気口40cに接続された配管206を介して受け部80に回収される。一方、分級部40の下部取出口40bから配管203を介して分級された繊維を含む分級物が選別部50に向けて空気中で搬送される。分級部40から選別部50へは、分級される際の気流によって搬送されてもよいし、上方にある分級部40から重力で下方にある選別部50に搬送されてもよい。なお、分級部40の上部排気口40cや配管206等に、上部排気口40cから短繊維混合物を効率よく吸引するための吸引部等を配置してもよい。分級は、あるサイズや密度を境にして正確に分けられるものではない。また、繊維とインク粒とに正確に分けられるものでもない。繊維の中でも比較的短い繊維はインク粒と共に上部排気口40cから排出される。インク粒の中でも比較的大きいものは繊維とともに下部取出口40bから排出される。
選別部50は、分級部40により分級された繊維を含む分級物(解繊物)を複数の開口を有するふるい部300から通過させて選別するものである。さらに、具体的には、分級部40により分級された繊維を含む分級物を、開口を通過する通過物と、開口を通過しない残留物と、に選別するものである。本実施形態の選別部50では、分級物を回転運動により空気中で分散させる機構を備えている。そして、選別部50の選別により開口を通過した通過物は、通過物搬送部51から配管204を介して堆積部70側に搬送される。一方、選別部50の選別により開口を通過しなかった残留物は、配管205を介して再び被解繊物として解繊部30に戻される。これにより、残留物は廃棄されずに再使用(再利用)される。
選別部50の選別により開口を通過した通過物は配管204を介して堆積部70に空気中で搬送される。選別部50から堆積部70へは、気流を発生させる図示しないブロワーによって搬送されてもよいし、上方にある選別部50から下方にある堆積部70に重力で搬送されてもよい。配管204における選別部50と堆積部70との間には、搬送される通過物に対して結着樹脂(例えば、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂)等の添加物を添加する添加物投入部60が設けられている。なお、添加物としては、結着樹脂の他、例えば、難燃剤、白色度向上剤、シート力増強剤やサイズ剤、吸収調整剤、芳香剤、脱臭剤等を投入することも可能である。これらの添加物は、添加物貯留部61に貯留され、図示しない投入機構によって投入口62から投入される。
堆積部70は、繊維を含む材料を堆積可能にするものであり、解繊部30で解繊された解繊物の少なくとも一部を空気中で堆積するものである。具体的には、堆積部70は、配管204から投入された繊維や結着樹脂を含む材料を用いて堆積させてウエブWを形成するものであり、繊維を空気中に均一に分散させる機構を備えている。また、堆積部70は、移動しながら解繊物を堆積物(ウエブW)として堆積する移動部を有している。なお、本実施形態の移動部は、張架ローラー72と、張架ローラー72によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルト73とで構成されている。そして、張架ローラー72のうちの少なくとも1つが自転することで、このメッシュベルト73が一方向に回転(移動)するようになっている。なお、本実施形態にかかるウエブWとは、繊維と結着樹脂とを含む物体の構成形態を言う。従って、ウエブの加熱時や加圧時や切断時や搬送時等において寸法等の形態が変化した場合であってもウエブとして示している。
まず、繊維を空気中に均一に分散させる機構として、堆積部70には、繊維及び結着樹脂が内部に投入されるフォーミングドラム71が配置されている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させることにより通過物(繊維)中に結着樹脂(添加物)を均一に混ぜることができる。フォーミングドラム71には複数の小孔を有するスクリーンが設けられている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させて、通過物(繊維)中に結着樹脂(添加物)を均一に混ぜるとともに、小孔を通過した繊維や繊維と結着樹脂の混合物を空気中に均一に分散させることができる。
フォーミングドラム71の下方には、メッシュベルト73が配されている。また、フォーミングドラム71の鉛直下方には、メッシュベルト73を介して、鉛直下方に向けた気流を発生させる吸引部としてのサクション装置75が設けられている。サクション装置75によって、空気中に分散された繊維をメッシュベルト73上に吸引することができる。
そして、フォーミングドラム71の小孔スクリーンを通過した繊維等は、サクション装置75による吸引力によって、メッシュベルト73上に堆積される。このとき、メッシュベルト73を一方向に移動させることにより、繊維と結着樹脂を含み長尺状に堆積させたウエブWを形成することができる。フォーミングドラム71からの分散とメッシュベルト73の移動を連続的に行うことで、帯状の連続したウエブWが成形される。なお、メッシュベルト73は金属製でも、樹脂製でも、不織布でもよく、繊維が堆積でき、気流を通過させることができれば、どのようなものであってもよい。なお、メッシュベルト73のメッシュの穴径が大きすぎるとメッシュの間に繊維が入り込み、ウエブW(シート)を成形したときの凸凹になり、一方、メッシュの穴径が小さすぎると、サクション装置75による安定した気流を形成しづらい。このため、メッシュの穴径は適宜調整することが好ましい。サクション装置75はメッシュベルト73の下に所望のサイズの窓を開けた密閉箱を形成し、窓以外から空気を吸引し箱内を外気より負圧にすることで構成できる。
メッシュベルト73上に成形されたウエブWは、メッシュベルト73の回転移動により、搬送方向(図中の矢印)に従って搬送される。メッシュベルト73の上側には剥離部としての中間搬送部90が配置される。ウエブWは中間搬送部90によりメッシュベルト73上から剥離されて、加熱加圧部110側に搬送される。つまり、移動部(メッシュベルト73)から堆積物(ウエブW)を剥離する剥離部(中間搬送部90)を有し、剥離することで、堆積物(ウエブW)を加熱加圧部110に搬送できる。また、堆積物(ウエブW)を加熱加圧部110に搬送する場合には、剥離部(中間搬送部90)により移動部(メッシュベルト73)から堆積物(ウエブW)を剥離する。中間搬送部90は、鉛直上方(ウエブWがメッシュベルト73から離間する方向)にウエブWを吸引しながらウエブWを搬送可能に構成されている。中間搬送部90は、メッシュベルト73)から鉛直上方(ウエブWの表面に対して垂直な方向)に離間して配置され、且つ、ウエブWの搬送方向においてメッシュベルト73と一部が下流側にずれて配置されている。そして、中間搬送部90の搬送区間は、メッシュベルト73の下流側の張架ローラー72aから加熱加圧部110までの区間となる。
中間搬送部90は、搬送ベルト91と、複数の張架ローラー92と、吸引室93と、を有する。搬送ベルト91は、張架ローラー92によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルトである。そして、複数の張架ローラー92のうちの少なくとも1つが自転することで、搬送ベルト91が一方向に回転(移動)するようになっている。
吸引室93は、搬送ベルト91の内側に配置され、上面と当該上面に接する4つの側面とを有する中空の箱型形状をしており、底面(下方に位置する搬送ベルト91と対向する面)が開口している。また、吸引室93は、吸引室93内に気流(吸引力)を発生させる吸引部を備えている。そして、吸引部を駆動させることにより吸引室93の内部空間が吸引されて、吸引室93の底面から空気が流れ込む。これにより吸引室93の上方に向けた気流が発生し、ウエブWをウエブWの上方から吸引して搬送ベルト91にウエブWを吸着させることができる。そして、搬送ベルト91は、張架ローラー92が自転することによって移動(周回)し、ウエブWを加熱加圧部110に向けて搬送することができる。また、吸引室93は、上方から見て、メッシュベルト73と一部が重なり、また、サクション装置75と重ならない下流側の位置に配置されるため、メッシュベルト73上のウエブWは、吸引室93と対向する位置においてメッシュベルト73から剥離させて搬送ベルト91に吸着させることができる。張架ローラー92は、搬送ベルト91がメッシュベルト73と同速度で移動するように自転する。メッシュベルト73と搬送ベルト91の速度に差があると、ウエブWが引っ張られて破断したり座屈したりすることを、同速度にすることで防止できる。
また、加熱加圧部110のウエブWの搬送方向に上流側には検知部190が配置されている。本実施形態の検知部190は、堆積部70と中間搬送部90との間であって、ウエブWの搬送経路上に配置されている。検知部190は、堆積部70で堆積した堆積物(ウエブW)の性状に関する情報を検知可能なものである。堆積物(ウエブW)の性状に関する情報は、例えば、堆積物(ウエブW)の厚み、坪量、密度に関する情報の少なくとも一つである。そして、検知部190によって検知された堆積物(ウエブW)の性状に関する情報が予め定められた範囲内の場合は堆積物(ウエブW)を加熱加圧部110に搬送し、堆積物(ウエブW)の性状に関する情報が予め定められた範囲外の場合は堆積物(ウエブW)を加熱加圧部110に搬送しないように構成される。予め定められた範囲とは、堆積物(ウエブW)をシートPrにしたときに、シートPrの厚みや坪量や密度が規格内に含まれるような範囲である。検知部190として、堆積物(ウエブW)の厚みを検出するものとしては、例えば、ウエブWに対してレーザー光を照射してウエブWの厚みの変位を検出するレーザー式変位センサーや超音波を発信してウエブWの厚みの変位を検出する超音波式変位センサー等の非接触型変位センサーを用いることができる。また、ウエブWの坪量を検出するものとしては、例えば、γ線反射型センサーやβ線透過型センサー等を用いることができる。また、密度を検出するものとしては、例えば、γ線密度計等を用いることができる。
加熱加圧部110は、堆積部70で堆積した堆積物としてのウエブWを加熱加圧するものである。加熱加圧部110は、ウエブWに含まれる繊維同士を結着樹脂を介して結着させるものである。また、加熱加圧部110により、堆積部70で形成されたウエブWの厚みに対しておよそ1/5から1/30の厚みのウエブWとなるように加熱加圧される。本実施形態の加熱加圧部110は、一対の加熱ローラー111,112で構成されている。加熱ローラー111,112の回転軸中心部にはヒーター等の加熱部材が設けられており、当該一対の加熱ローラー111,112間にウエブWを通過させることにより、搬送されるウエブWに対して加熱加圧することができる。そして、ウエブWは一対の加熱ローラー111,112によって加熱加圧されることで、結着樹脂が溶けて繊維と絡みやすくなるとともに繊維間隔が短くなり繊維間の接触点が増加する。
加熱加圧部110の搬送方向の下流側には、ウエブWを切断する切断部130として、ウエブWの搬送方向と交差する方向にウエブWを切断する第1切断部130aと、ウエブWの搬送方向に沿ってウエブWを切断する第2切断部130bが配置されている。第1切断部130aは、カッターを備え、連続状のウエブWを所定の長さに設定された切断位置に従って枚葉状に裁断する。第2切断部130bは、カッターを備え、ウエブWの搬送方向における所定の切断位置に従って裁断する。これにより、所望するサイズのシートPr(ウエブW)が形成される。切断されたシートPrはスタッカー160等に積載される。なお、ウエブWを切断せずに、連続状のまま巻き取りローラーによって巻き取るように構成してもよい。以上により、シート製造装置1においてシートPrを製造することができる。
なお、上記実施形態にかかるシートとは、古紙や純パルプなどの繊維を含むものを原料とし、シート状にしたものを主に言う。しかし、そのようなものに限らず、ボード状やウエブ状(や凸凹を有する形状で)あってもよい。また、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。本願においてシートとは、紙と不織布に分かれる。紙は、薄いシート状にした態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マットなどを含む。
また、上記本実施形態において古紙とは、主に印刷された紙を指すが、紙として成形されたものを原料とするのであれば使用したか否かに関わらず古紙とみなす。
次に、シート製造装置の制御方法について説明する。図2はシート製造装置の制御方法を示すフローチャートであり、図3はシート製造装置の動作を示す概略図である。なお、本実施形態では、堆積部70で堆積されたウエブWの性状に関する情報として、ウエブWの厚みを検出する場合のシート製造装置1の制御方法について説明する。
まず、図2に示すように、ステップS11では、ウエブWの厚みの検知を行う。具体的には、検知部190を駆動させ、ウエブWの厚みを検出させる。そして、検知結果は制御部に送信される。
次いで、ステップS12では、ウエブWの厚みは予め定められた範囲内か否かを判断する。そして、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内(YES)の場合はステップS13へ移行する。一方、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外(NO)の場合はステップS14へ移行する。
ステップS13に移行した場合は、メッシュベルト73からウエブWを剥離し、剥離したウエブWを加熱加圧部110に搬送する。具体的には、中間搬送部90の吸引室93内に気流(吸引力)を発生させ、吸引室93の底面から空気を流れ込ませる。これにより、図3(a)に示すように、メッシュベルト73上からウエブWが強制的に引き剥がされることで剥離して、中間搬送部90の搬送ベルト91側に吸着する。搬送ベルト91に吸着したウエブWは搬送ベルト91の移動により加熱加圧部110に搬送される。これにより、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内である場合には、ウエブWが加熱加圧部110に搬送される。
また、ステップS14に移行した場合は、メッシュベルト73からウエブWを剥離しない。これにより、ウエブWを加熱加圧部110に搬送しないようにする。具体的には、中間搬送部90の吸引駆動を停止させる。これにより、図3(b),(c)に示すように、堆積部70によって堆積物が堆積してウエブWが形成されるメッシュベルト73上(張架ローラー72dと張架ローラー72aとの間)でウエブWが剥離されず、ウエブWはメッシュベルト73の移動方向に従って張架ローラー72aの下方に配置された張架ローラー72b側に搬送される。従って、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外である場合には、ウエブWが加熱加圧部110に搬送されることはない。
なお、図3(b)に示すように、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合であって、例えば、予め定められた厚み範囲に対して厚みが薄い場合、特に、シートPrの製造開始直後では、堆積部70による繊維の堆積量が少ないため、メッシュベルト73上には比較的薄い状態でウエブWが搬送されることになる。この場合には、中間搬送部90によりメッシュベルト73からウエブWを剥離せず、ウエブWを加熱加圧部110に搬送しないようにする。つまり、堆積物(ウエブW)を加熱加圧部110に搬送しない場合には、剥離部(中間搬送部90)により移動部(メッシュベルト73)から堆積物(ウエブW)を剥離しない。そして、予め定められた厚み範囲に対して厚みが薄い場合、堆積されたウエブWはメッシュベルト73に絡みやすくなるため、該ウエブWはメッシュベルト73の移動方向に従って張架ローラー72aの下方に配置された張架ローラー72b側に向けてメッシュベルト73に密着した状態で搬送される。この場合、張架ローラー72dと張架ローラー72aと張架ローラー72bとで張架されたメッシュベルト73の部分は鋭角を成しているため、張架ローラー72a側から張架ローラー72bに向けてメッシュベルト73の移動ともにウエブWが移動する間に、ウエブWは重力及びウエブWの自重によってメッシュベルト73から剥離する。そして、剥離したウエブWは、回収容器によって回収される。
また、図3(c)に示すように、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合であって、例えば、予め定められた厚み範囲に対して厚みが厚い場合には、ウエブWの自重及び重力により張架ローラー72aを過ぎた辺りでメッシュベルト73から剥離する。そして、剥離したウエブWは、回収容器によって回収される。なお、図3(b)及び図3(c)において回収容器500に回収されたウエブWは、例えば、解繊部30に投入することができる。これにより、材料の損失を低減することができる。
そして、ステップS14からステップS11に移行して、ウエブWの厚みの検知が行われる。以降、上記同様の制御を繰り返し行う。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
ウエブWが加熱加圧部110に搬送される前に、堆積部70によって堆積されたウエブW(堆積物)の厚みが検知部190によって検知される。そして、検知されたウエブWの厚みが予め定められた範囲内の場合は、メッシュベルト73からウエブWが剥離され、加熱加圧部110に搬送される。一方、検知されたウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合は、メッシュベルト73からウエブWが剥離されず、回収容器500に回収される。これにより、加熱加圧部110には予め定められた範囲内の厚みのウエブWのみが搬送され、予め定められた範囲外の厚みのウエブWは搬送されないので、加熱加圧部110等における搬送不良の発生を抑制することができる。また、規格外のシートPrを製造することを防ぐことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態にかかるシート製造装置の基本的な構成は第1実施形態にかかるシート製造装置1の構成と同様なので説明は省略し、第1実施形態の構成と異なる構成、すなわち、中間搬送部の構成について主に説明する。
図4は、本実施形態にかかるシート製造装置の一部構成を示す概略図であり、具体的には、中間搬送部の周辺の構成を示している。図4に示すように、シート製造装置1aの中間搬送部90aは、メッシュベルト73から鉛直上方(ウエブWの表面に対して垂直な方向)に離間して配置され、且つ、ウエブWの搬送方向においてメッシュベルト73と一部が下流側にずれて配置されている。中間搬送部90aは、搬送ベルト91と、複数の張架ローラー92と、吸引室93と、とを有する。搬送ベルト91は、張架ローラー92によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルトである。そして、複数の張架ローラー92のうちの少なくとも1つが自転することで、搬送ベルト91が一方向に回転(移動)するようになっている。
さらに、中間搬送部90aは、移動部を構成するメッシュベルト73上に堆積されたウエブWに対して、吸引室93内に気流(吸引力)を発生させ、メッシュベルト73からウエブWを剥離して中間搬送部90aの搬送ベルト91側に吸着可能な第1の位置P1(図中の破線)と、吸引室93内に気流(吸引力)を上記同様に発生させているが、メッシュベルト73からウエブWを剥離不可な第2の位置P2(図中の実線)と、に移動可能に構成されている。本実施形態では、図4に示すように、第1の位置P1に対して中間搬送部90a全体を上方の第2の位置P2に移動可能に構成している。中間搬送部90aの第1の位置P1と第2の位置P2との移動手段としては、例えば、カム機構等を用いることができる。なお、中間搬送部90aの移動方法は、第1の位置P1に対して中間搬送部90aの全体を上方の第2の位置P2に移動する構成に限定されない。例えば、中間搬送部90の吸引室93の底面をウエブWに対して傾けるように移動させる構成であってもよい。すなわち、吸引室93の底面がウエブWから遠ざかる方向に移動するように構成すればよい。これにより、ウエブWに対する吸引室93の底面からの吸引力を調整可能となるため、ウエブWをメッシュベルト73から剥離したり剥離しなかったりすることができる。
次に、シート製造装置の制御方法について説明する。なお、本実施形態では、上記中間搬送部90aを用いて、堆積部70で堆積されたウエブWの性状に関する情報として、ウエブWの厚みを検出する場合のシート製造装置1aの制御方法について説明する。
まず、検知部190を駆動させ、ウエブWの厚みを検出させる。そして、ウエブWの厚みは予め定められた範囲内か否かを判断する。そして、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内の場合は、メッシュベルト73からウエブWを剥離し、剥離したウエブWを加熱加圧部110に搬送する。具体的には、中間搬送部90aを第1の位置P1の位置に配置して、吸引室93内に気流(吸引力)を発生させ、吸引室93の底面から空気を流れ込ませる。これにより、メッシュベルト73上からウエブWが剥離して、中間搬送部90aの搬送ベルト91側に吸着する。搬送ベルト91に吸着したウエブWは搬送ベルト91の移動により加熱加圧部110に搬送される。これにより、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内である場合に限り、ウエブWが加熱加圧部110に搬送される。
一方、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合は、メッシュベルト73からウエブWを剥離しない。これにより、ウエブWを加熱加圧部110に搬送しないようにする。具体的には、中間搬送部90aを第2の位置に配置させる。なお、この際、中間搬送部90aにおける吸引駆動は停止させない。これにより、メッシュベルト73上に堆積したウエブWに対する吸引力が弱まるため、ウエブWが剥離されず、ウエブWはメッシュベルト73の移動方向に従って張架ローラー72aの下方に搬送され、回収容器500に回収される。従って、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外である場合には、ウエブWが加熱加圧部110に搬送されることはない。
以上、上記実施形態によれば、第1実施形態にかかる効果に加え、以下の効果を得ることができる。
中間搬送部90aを第1の位置P1と第1の位置P1の上方の第2の位置P2とに移動可能に構成し、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内の場合は、中間搬送部90aを第1の位置P1においてウエブWを吸引して、メッシュベルト73からウエブWを剥離して加熱加圧部110に搬送した。一方、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合は、中間搬送部90aを吸引駆動させながら第2の位置P2に配置してメッシュベルト73からウエブWを剥離させないようにした。従って、中間搬送部90aの吸引状態を維持するため、例えば、第2の位置P2から第1の位置P1に移動させた場合であっても、直ぐにウエブWをメッシュベルト73から剥離させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、本実施形態にかかるシート製造装置の基本的な構成は第1実施形態にかかるシート製造装置1の構成と同様なので説明は省略し、第1実施形態の構成と異なる構成について主に説明する。
図5は、本実施形態にかかるシート製造装置の一部構成を示す概略図であり、堆積部の周辺の構成を示している。図5に示すように、シート製造装置1bの堆積部70は、堆積物としてのウエブWに切れ込みを入れる切れ込み部195を有している。当該切れ込み部195は、検知部190による堆積部70で堆積したウエブW(堆積物)の性状に関する情報を基に、堆積したウエブW(堆積物)に対して切れ込みを入れるものである。切れ込み部195は、検知部190と中間搬送部90との間に配置されている。また、切れ込み部195は、メッシュベルト73上に堆積されるウエブWに対して対向した位置に配置され、切れ込み部195の先端部はウエブWに向けて尖っている。そして、切れ込み部195は、メッシュベルト73上に堆積されるウエブWに対して上下方向に移動可能に構成されている。
そして、堆積したウエブW(堆積物)に対して切れ込みを入れる場合には、切れ込み部195をウエブW側(下方)に移動させる。そして、図5(b)に示すように、切れ込み部195の先端部がウエブWの厚み方向の内部に挿入される位置まで移動させる。その後、図5(c)に示すように、切れ込み部195をウエブWの上側に移動させる。これにより、ウエブWに切れ込み痕Sが形成される。なお、切れ込み部195をウエブW側(下方)に移動させる場合は、切れ込み部195の先端部がメッシュベルト73に接触しないように移動させる。メッシュベルト73や切れ込み部195等の損傷を防止するためである。
次に、シート製造装置の制御方法について説明する。図6はシート製造装置の制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、堆積部70で堆積されたウエブWの性状に関する情報として、ウエブWの厚みを検出する場合のシート製造装置1bの制御方法について説明する。
まず、図6に示すように、ステップS21では、ウエブWの厚みの検知を行う。具体的には、検知部190を駆動させ、ウエブWの厚みを検出させる。そして、検出結果は制御部に送信される。
次いで、ステップS22では、ウエブWの厚みは予め定められた範囲内か否かを判断する。そして、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内(YES)の場合はステップS23へ移行する。一方、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外(NO)の場合はステップS24へ移行する。
ステップS23に移行した場合は、メッシュベルト73からウエブWを剥離し、剥離したウエブWを加熱加圧部110に搬送する。具体的には、中間搬送部90の吸引室93内に気流(吸引力)を発生させ、吸引室93の底面から空気を流れ込ませる。これにより、図5(a)に示すように、メッシュベルト73上からウエブWが剥離して、中間搬送部90の搬送ベルト91側に吸着する。搬送ベルト91に吸着したウエブWは搬送ベルト91の移動により加熱加圧部110に搬送される。これにより、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内である場合に限り、ウエブWが加熱加圧部110に搬送される。
ステップS24に移行した場合、ウエブWに切れ込みを入れる。具体的には、図5(b)に示すように、切れ込み部195をウエブW方向に移動させ、切れ込み部195の先端部がウエブWの厚み方向の内部に挿入される位置まで移動させる。その後、図5(c)に示すように、切れ込み部195をウエブWの上側に移動させる。これにより、ウエブWに切れ込み痕Sが形成される。次いで、ステップS25に移行する。
ステップS25では、切れ込み痕Sからウエブ搬送方向上流側のウエブWをメッシュベルト73から剥離しない。これにより、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外のウエブWを加熱加圧部110に搬送しないようにする。具体的には、中間搬送部90の吸引駆動を停止させる。これにより、堆積部70によって堆積物が堆積してウエブWが形成されるメッシュベルト73上(張架ローラー72dと張架ローラー72aとの間)でウエブWが剥離されず、ウエブWはメッシュベルト73の移動方向に従って張架ローラー72aの下方に搬送され、回収容器500に回収される。従って、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外である場合には、ウエブWが加熱加圧部110に搬送されることはない。
そして、ステップS25からステップS21に移行して、ウエブWの厚みの検知が行われる。以降、上記同様の制御を繰り返し行う。
以上、上記実施形態によれば、第1及び第2実施形態にかかる効果に加え、以下の効果を得ることができる。
ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合は、ウエブWに切れ込み部Sが形成される。これにより、加熱加圧部110へ搬送するウエブWと搬送しないウエブWとを明確に分けることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。変形例を組み合わせてもよい。
(変形例1)上記実施形態では、堆積部70と中間搬送部90との間にウエブWの厚みを非接触式で検知する検知部190を配置したが、この構成に限定されない。図7は、変形例にかかる検知部の周辺の構成を示す概略図である。図7(a)に示すように、例えば、中間搬送部90の搬送ベルト91のウエブWの搬送方向の上流側の張架ローラー92上に接する接触式変位センサー190aを配置してもよい。このようにしても、張架ローラー92の変位を検知することによりウエブWの厚みを検知することができる。
また、図7(b)に示すように、例えば、堆積部70の堆積物の出口部にシールローラー79が配置された場合には、シールローラー79上に接する接触式変位センサー190aを配置してもよい。このようにしても、シールローラー79の変位を検知することによりウエブWの厚みを検知することができる。
(変形例2)上記実施形態の検知部190では、堆積部70で堆積したウエブW(堆積物)の性状に関する情報としてウエブWの厚みを検知したが、これに限定されない。堆積部70で堆積したウエブW(堆積物)の性状に関する情報として、厚みの他、例えば、坪量や密度であってもよい。また、地合いや白色度等であってもよいし、これらを組合せた情報であってもよい。このようにしても、加熱加圧部110以降に不具合の生じたウエブWを搬送することを抑制することができる。また、検知部190が検知する値は、厚み、重さの他、電流値、電圧値、ひずみ量や反射時間等であってもよい。また、予め定められた範囲内か範囲外かを、値ではなく、単にOKやNG等の表示で示す情報であってもよい。このようにしても、上記構成と同様の検知機能を有することができる。
(変形例3)上記実施形態では、剥離部として中間搬送部90を用いてメッシュベルト73からウエブWを剥離したが、中間搬送部90を用いずに剥離する構成としてもよい。例えば、剥離部としてスクレイパー等を用いてもよい。図8に示すように、スクレイパー400が移動しない固定の基体部410と、移動可能な移動ブレード420の2体で構成されている。基体部410は、ローラー112側に位置し、移動ブレード420は張架ローラー72a側に位置する。そして、ウエブWを加熱加圧部110に搬送する場合には、移動ブレード420をメッシュベルト73に当接して、移動ブレード420により、メッシュベルト73からウエブWを剥離させる。一方、ウエブWを加熱加圧部110に搬送しない場合には、移動ブレード420をメッシュベルト73から離間して、移動ブレード420によりメッシュベルト73からウエブWを剥離させない。このようにしても、上記構成と同様にしてメッシュベルト73からウエブWを剥離することができる。
(変形例4)上記実施形態では、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合にはメッシュベルト73からウエブWを剥離しない構成としたが、この構成に限定されない。例えば、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内か否かに関わらず、メッシュベルト73からウエブWを剥離し、その後、加熱加圧部110に搬送するか搬送しないかを選択可能な構成であってもよい。例えば、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合において、中間搬送部90を吸引駆動させて一旦メッシュベルト73からウエブWを剥離した後、剥離したウエブWを加熱加圧部110に搬送される前に、中間搬送部90の駆動を停止し、搬送ベルト91に吸着させたウエブWを落下させる構成であってもよい。このようにしても、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合には、ウエブWを加熱加圧部110に搬送することを防止できる。
(変形例5)第3実施形態では、ウエブWの厚みが予め定められた範囲外の場合には、切れ込み部195でウエブWに切れ込み部Sを形成したが、さらに、その後、ウエブWの厚みが予め定められた範囲内となった場合にもウエブWに切れ込み部Sを形成してもよい。このようにすれば、回収するウエブWの領域を容易に識別することができる。
(変形例6)上記実施形態では、乾式によるシート製造装置を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、湿式のシート製造装置にも適用することができる。このようにしても、上記効果と同様の効果を得ることができる。
1,1a,1b…シート製造装置、10…供給部、20…粗砕部、30…解繊部、40…分級部、50…選別部、60…添加物投入部、70…堆積部、72…張架ローラー、73…メッシュベルト、90,90a…中間搬送部、110…加熱加圧部、130…切断部、190…検知部、195…切れ込み部。

Claims (5)

  1. 繊維を含む材料を堆積可能な堆積部と、
    前記堆積部で堆積した堆積物の性状に関する情報を検知可能な検知部と、
    前記堆積物を加熱加圧してシートにする加熱加圧部と、を備えるシート製造装置であって、
    前記堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲内の場合は前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送し、前記堆積物の性状に関する情報が予め定められた範囲外の場合は前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送しないことを特徴とするシート製造装置。
  2. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記堆積部は、移動しながら前記堆積物を堆積する移動部と、
    前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送できるように、前記移動部から前記堆積物を剥離する剥離部と、
    を有し、
    前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送する場合には、前記剥離部により前記移動部から前記堆積物を剥離し、前記堆積物を前記加熱加圧部に搬送しない場合には、前記剥離部により前記移動部から前記堆積物を剥離しないことを特徴とするシート製造装置。
  3. 請求項2に記載のシート製造装置において、
    前記移動部は回転することを特徴とするシート製造装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記堆積物の性状に関する情報は、前記堆積物の厚み、坪量、密度に関する情報の少なくとも一つであることを特徴とするシート製造装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記堆積部は、前記堆積物に切れ込みを入れる切れ込み部を有することを特徴とするシート製造装置。
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