JP2016137608A - シート製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ふるい部内における材料の残量等を検出する。
【解決手段】シート製造装置は、表面に複数の開口を有するふるい部と、前記ふるい部の開口を通過した繊維を含む材料を用いてシートを成形する成形部と、前記ふるい部に存在する前記材料を検出する検出部と、を備えた。
【選択図】図6

Description

本発明は、シート製造装置に関する。
従来、フォーミングドラムを介して繊維を含む材料をメッシュベルト上に堆積し、堆積された材料を一対のヒーターローラーに通過させて再生紙を製造する紙再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−144819号公報
しかしながら、例えば、フォーミングドラム内に存在する材料の量によって、フォーミングドラムから排出される材料の排出量が変わってしまい、再生紙の厚みがばらついてしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるシート製造装置は、表面に複数の開口を有するふるい部と、前記ふるい部の開口を通過した繊維を含む材料を用いてシートを成形する成形部と、
前記ふるい部に存在する前記材料を検出する検出部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ふるい部内の材料の存在が検出される。そして、ふるい部内の材料の存在を把握することにより、例えば、ふるい部に供給される材料の供給量の制御が可能となり、シートの厚みばらつきを抑制することができる。
[適用例2]上記適用例にかかるシート製造装置の前記検出部は、前記ふるい部に存在する前記材料の量が、第1レベル以上であるか否かを検出する第1検出器と、前記ふるい部に存在する前記材料の量が、前記第1レベルより大きい第2レベル以上であるか否かを検出する第2検出器と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、ふるい部内における材料の存在量のレベル検出が可能となる。そして、ふるい部内において材料が多い場合や少ない場合をレベルで検出することにより、それぞれの材料の量に応じて、シートの厚みを均一にするための制御を行うことが可能になる。
[適用例3]上記適用例かかるシート製造装置では、前記ふるい部は、前記開口が形成された周面を有し回転可能なドラムを備え、前記検出部は、前記ドラムが停止しているときの前記材料の量を検出し、前記第2検出器は、前記第1検出器よりも鉛直方向上方に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1検出器と第2検出器とを鉛直方向に距離を異ならせる簡易な構成により検出レベルを容易に設定することができる。
[適用例4]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記ふるい部は、前記開口が形成された周面を有し回転可能なドラムを備え、前記検出部は、前記ドラムが回転しているときの前記材料の量を検出し、前記第2検出器は、前記ドラムの内周面からの距離が、前記第1検出器の前記ドラムの内周面からの距離よりも大きくなるよう配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ドラムが回転しているとき、材料は遠心力でドラム内周面側に寄せられているので、ドラム内周面からの距離を異ならせる簡易な構成によりドラム回転時の検出レベルを容易に設定することができる。
[適用例5]上記適用例にかかるシート製造装置の前記第2検出器は、前記第1検出器よりも鉛直方向下方に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、鉛直方向下方に位置する検出器は、重力により落下してくる材料の影響を受けやすいので、上方に位置する検出器よりも下方に位置する検出器の内周面からの距離を大きくすることにより、その影響を低く抑えることができる。
[適用例6]上記適用例にかかるシート製造装置の前記第1検出器と前記第2検出器とは、前記ドラムの回転方向に離れて配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1検出器と第2検出器とを回転方向(周方向)に離すことにより、検出器同士が干渉することなく検出器の位置(検出レベル)を微細に設定することができる。
[適用例7]上記適用例にかかるシート製造装置の前記第1検出器と前記第2検出器は、前記ドラムの鉛直方向下端部と上端部との間であって、前記下端部に対して前記回転方向の下流側かつ前記上端部に対して前記回転方向の上流側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ドラムが回転中であってもふるい部内の材料を容易に検出することができる。また、ドラム回転中において、反対側に第1検出器と第2検出器とを配置する場合に比べてより正確に検出することができる。
[適用例8]本適用例にかかるシート製造装置は、表面に複数の開口が形成された周面を有し回転可能なドラムを備えたふるい部と、前記開口を通過した繊維を含む材料を用いてシートを成形する成形部と、前記ふるい部に存在する前記材料を検出する検出部と、を備え、前記検出部は、第1検出器と第2検出器とを含み、前記第2検出器は、前記第1検出器よりも鉛直方向上方に位置すると共に、前記ドラムの内周面からの距離が前記第1検出器の前記ドラムの内周面からの距離よりも小さくなるよう配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1検出器と第2の検出器とによる1組の検出器で、ドラム停止時であっても回転時であっても、材料の滞留量を精度よく検出することができる。
[適用例9]上記適用例にかかるシート製造装置の前記第1検出器と前記第2検出器は、それぞれ、投光部と受光部とを備えた光検出器であり、前記投光部から前記受光部に向けて照射される光の光軸は、前記ドラムの回転軸と平行であることを特徴とする。
この構成によれば、第1検出器及び第2検出器のそれぞれの光軸がドラムの回転軸と平行に設定されるため、ドラム内の場所によらず一様に検出することができる。
[適用例10]上記適用例にかかるシート製造装置の前記第1検出器と前記第2検出器は、それぞれ、投光部と受光部とを備えた光検出器であり、前記第1検出器の前記投光部と、前記第2検出器の前記受光部とが、前記ドラムの第1端部側に配置され、前記第1検出器の前記受光部と、前記第2検出器の前記投光部とが、前記ドラムの第2端部側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1検出器と第2検出器のそれぞれの投光部と受光部とが交互に配置されるため、検出器同士の干渉が低減され、第1検出器と第2検出器との配置間隔を狭めることができる。
[適用例11]上記適用例にかかるシート製造装置の前記第1検出器と前記第2検出器は、それぞれ、投光部と受光部とを備えた光検出器であり、前記ドラムの前記光検出器と対向する面に付着した前記材料を除去する除去部を備えることを特徴とする。
この構成によれば、ドラムの光検出器と対向する面に付着した材料が除去され、誤検出を防止することができる。
第1実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるふるい部の構成を示す詳細図。 第1実施形態にかかるドラムの構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるふるい部の一部構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるふるい部の一部構成及び動作を示す概略図。 第1実施形態にかかる検出部の構成を示す概略図。 第2実施形態にかかる検出部の構成を示す概略図。 変形例1にかかる検出部の構成を示す概略図。 変形例2にかかる検出部の構成を示す概略図。 変形例3にかかる検出部の構成を示す概略図。
以下、本発明の第1及び第2実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
(第1実施形態)
まず、シート製造装置の構成について説明する。シート製造装置は、例えば、純パルプシートや古紙などの原料(被解繊物)Puを新たなシートPrに形成する技術に基づくものである。本実施形態にかかるシート製造装置は、表面に複数の開口を有するふるい部と、ふるい部の開口を通過した繊維を含む材料を用いてシートを成形する成形部と、ふるい部に存在する材料を検出する検出部と、を備えたものである。以下、具体的なシート製造装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図であり、図2は、ふるい部の構成を示す詳細図である。図1及び図2に示すように、本実施形態のシート製造装置1は、供給部10と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、ふるい部50と、添加物投入部60と、成形部100と、検出部700等を備えている。また、これらの部材を制御する制御部(図示せず)を備えている。
供給部10は、粗砕部20に原料としての古紙Pu等を供給するものである。供給部10は、例えば、複数枚の古紙Puを重ねて貯めておくトレー11と、トレー11中の古紙Puを粗砕部20に連続して投入可能な自動送り機構12等を備えている。シート製造装置1に供給する古紙Puとしては、例えば、オフィスで現在主流となっているA4サイズの用紙等である。
粗砕部20は、供給された古紙Puを数センチメートル角の紙片に裁断するものである。粗砕部20では、粗砕刃21を備え、通常のシュレッダーの刃の切断幅を広げたような装置を構成している。これにより、供給された古紙Puを容易に紙片に裁断することができる。そして、分断された粗砕紙は、配管201を介して解繊部30に供給される。
解繊部30は、繊維を含む材料を空気中で解繊するものである。具体的には、解繊部30は、回転する回転刃(図示せず)を備え、粗砕部20から供給された粗砕紙を繊維状に解きほぐす解繊を行うものである。本願においては、解繊部30で解繊されるものを被解繊物と言い、解繊部30を通過したものを解繊物と言う。なお、本実施形態の解繊部30は、空気中で乾式で解繊を行うものである。解繊部30の解繊処理により、印刷されたインクやトナー、にじみ防止材等の紙への塗工材料等は、数十μm以下の粒(以下、「インク粒」という)となって繊維と分離する。したがって、解繊部30から出る解繊物は、紙片の解繊により得られる繊維とインク粒である。そして、回転刃の回転によって気流が発生する機構となっており、配管202を介して解繊された繊維はこの気流に乗って空気中で分級部40に搬送される。なお、必要に応じて解繊部30に配管202を介して解繊された繊維を分級部40に搬送させるための気流を発生させる気流発生装置を別途設けてもよい。
分級部40は、導入された導入物を気流により分級するものである。本実施形態では、導入物としての解繊物をインク粒と繊維とに分級する。分級部40は、例えば、サイクロンを適用することにより、搬送された繊維をインク粒と繊維(解繊物)とに気流分級することができる。なお、サイクロンに替えて他の種類の気流式分級器を利用してもよい。この場合、サイクロン以外の気流式分級器としては、例えば、エルボージェットやエディクラシファイヤー等が用いられる。気流式分級器は旋回気流を発生させ、解繊物のサイズと密度により受ける遠心力の差によって分離、分級するもので、気流の速度、遠心力の調整により、分級点を調整することができる。これにより、比較的小さく密度の低いインク粒と、インク粒より大きく密度の高い繊維とに分けられる。
本実施形態の分級部40は接線入力方式のサイクロンであり、解繊部30から導入物が導入される導入口40aと、導入口40aが接線方向についた筒部41と、筒部41の下部に続く円錐部42と、円錐部42の下部に設けられる下部取出口40bと、筒部41の上部中央に設けられる微粉排出のための上部排気口40cとから構成される。円錐部42は鉛直方向下方にむかって径が小さくなる。
分級処理において、分級部40の導入口40aから導入された解繊物をのせた気流は、筒部41、円錐部42で円周運動に変わり、遠心力がかかり分級される。そして、インク粒より大きく密度の高い繊維は下部取出口40bへ移動し、比較的小さく密度の低いインク粒は空気とともに微粉として上部排気口40cへ導出される。そして、分級部40の上部排気口40cからインク粒が排出される。そして、排出されたインク粒は、分級部40の上部排気口40cに接続された配管206を介して受け部80に回収される。一方、分級部40の下部取出口40bから配管203を介して分級された繊維を含む分級物がふるい部50に向けて空気中で搬送される。分級部40からふるい部50へは、分級される際の気流によって搬送されてもよいし、上方にある分級部40から重力で下方にあるふるい部50に搬送されてもよい。なお、分級部40の上部排気口40cや配管206等に、上部排気口40cから短繊維混合物を効率よく吸引するための吸引部等を配置してもよい。分級は、あるサイズや密度を境にして正確に分けられるものではない。また、繊維とインク粒とに正確に分けられるものでもない。繊維の中でも比較的短い繊維はインク粒と共に上部排気口40cから排出される。インク粒の中でも比較的大きいものは繊維とともに下部取出口40bから排出される。
ふるい部50は、表面に複数の開口を有するものである。具体的には、ふるい部50は開口が形成された周面を有するドラム300を備え、当該ドラム300を回転させ、ドラム300内に搬送された分級物を複数の開口から通過させて選別するものである。さらに、具体的には、分級部40により分級された繊維を含む分級物を、開口を通過する通過物と、開口を通過しない排出物と、に選別するものである。本実施形態のふるい部50では、分級物を回転運動により空気中で分散させる機構を備えている。そして、ふるい部50の選別により開口を通過した通過物は、ホッパー部56から配管204を介して成形部100側に搬送される。一方、ふるい部50の選別により開口を通過しなかった排出物は、配管205を介して再び被解繊物として解繊部30に戻される。これにより、排出物は廃棄されずに再使用(再利用)される。なお、成形部100はふるい部50のドラム300の開口を通過した繊維を含む材料を用いてシートPr(ウエブW)を成形するものである。成形部100は、堆積部70や加圧部110や加熱加圧部120等から構成されている。
ふるい部50の選別により開口を通過した通過物は配管204を介して成形部100の一部を構成する堆積部70に空気中で搬送される。ふるい部50から堆積部70へは、気流を発生させる図示しないブロワーによって搬送されてもよいし、上方にあるふるい部50から下方にある堆積部70に重力で搬送されてもよい。配管204におけるふるい部50と堆積部70との間には、搬送される通過物に対して結着樹脂(例えば、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂)等の添加物を添加する添加物投入部60が設けられている。なお、添加物としては、結着樹脂の他、例えば、難燃剤、白色度向上剤、シート力増強剤やサイズ剤、吸収調整剤、芳香剤、脱臭剤等を投入することも可能である。これらの添加物は、添加物貯留部61に貯留され、図示しない投入機構によって投入口62から投入される。
堆積部70は、繊維を含む材料を堆積可能にするものであり、解繊部30で解繊された解繊物の少なくとも一部を空気中で堆積するものである。具体的には、堆積部70は、配管204から投入された繊維や結着樹脂を含む材料を用いて堆積させてウエブWを形成するものであり、繊維を空気中に均一に分散させる機構を備えている。また、堆積部70は、移動しながら解繊物を堆積物(ウエブW)として堆積する移動部を有している。なお、本実施形態の移動部は、張架ローラー72と、張架ローラー72によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルト73とで構成されている。そして、張架ローラー72のうちの少なくとも1つが自転することで、このメッシュベルト73が一方向に回転(移動)するようになっている。なお、本実施形態にかかるウエブWとは、繊維と結着樹脂とを含む物体の構成形態を言う。従って、ウエブの加熱時や加圧時や切断時や搬送時等において寸法等の形態が変化した場合であってもウエブWとして示している。
まず、繊維を空気中に均一に分散させる機構として、堆積部70には、繊維及び結着樹脂が内部に投入されるフォーミングドラム71が配置されている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させることにより通過物(繊維)中に結着樹脂(添加物)を均一に混ぜることができる。フォーミングドラム71には複数の小孔を有するスクリーンが設けられている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させて、通過物(繊維)中に結着樹脂(添加物)を均一に混ぜるとともに、小孔を通過した繊維や繊維と結着樹脂の混合物を空気中に均一に分散させることができる。
フォーミングドラム71の下方には、メッシュベルト73が配されている。また、フォーミングドラム71の鉛直下方には、メッシュベルト73を介して、鉛直下方に向けた気流を発生させる吸引部としてのサクション装置75が設けられている。サクション装置75によって、空気中に分散された繊維をメッシュベルト73上に吸引することができる。
そして、フォーミングドラム71の小孔スクリーンを通過した繊維等は、サクション装置75による吸引力によって、メッシュベルト73上に堆積される。このとき、メッシュベルト73を一方向に移動させることにより、繊維と結着樹脂を含み長尺状に堆積させたウエブWを形成することができる。フォーミングドラム71からの分散とメッシュベルト73の移動を連続的に行うことで、帯状の連続したウエブWが成形される。なお、メッシュベルト73は金属製でも、樹脂製でも、不織布でもよく、繊維が堆積でき、気流を通過させることができれば、どのようなものであってもよい。なお、メッシュベルト73のメッシュの穴径が大きすぎるとメッシュの間に繊維が入り込み、ウエブW(シート)を成形したときの凸凹になり、一方、メッシュの穴径が小さすぎると、サクション装置75による安定した気流を形成しづらい。このため、メッシュの穴径は適宜調整することが好ましい。サクション装置75はメッシュベルト73の下に所望のサイズの窓を開けた密閉箱を形成し、窓以外から空気を吸引し箱内を外気より負圧にすることで構成できる。
メッシュベルト73上に成形されたウエブWは、メッシュベルト73の回転移動により、搬送方向(図中の白抜き矢印)に従って搬送される。メッシュベルト73の上側には剥離部としての中間搬送部90が配置される。ウエブWは中間搬送部90によりメッシュベルト73上から剥離されて、加熱加圧部110側に搬送される。つまり、移動部(メッシュベルト73)から堆積物(ウエブW)を剥離する剥離部(中間搬送部90)を有し、剥離することで、堆積物(ウエブW)を加圧部110に搬送できる。また、堆積物(ウエブW)を加圧部110に搬送する場合には、剥離部(中間搬送部90)により移動部(メッシュベルト73)から堆積物(ウエブW)を剥離する。中間搬送部90は、鉛直上方(ウエブWがメッシュベルト73から離間する方向)にウエブWを吸引しながらウエブWを搬送可能に構成されている。中間搬送部90は、メッシュベルト73から鉛直上方(ウエブWの表面に対して垂直な方向)に離間して配置され、且つ、ウエブWの搬送方向においてメッシュベルト73と一部が下流側にずれて配置されている。そして、中間搬送部90の搬送区間は、メッシュベルト73の下流側の張架ローラー72aから加圧部110までの区間となる。
中間搬送部90は、搬送ベルト91と、複数の張架ローラー92と、吸引室93と、を有する。搬送ベルト91は、張架ローラー92によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルトである。そして、複数の張架ローラー92のうちの少なくとも1つが自転することで、搬送ベルト91が一方向に回転(移動)するようになっている。
吸引室93は、搬送ベルト91の内側に配置され、上面と当該上面に接する4つの側面とを有する中空の箱型形状をしており、底面(下方に位置する搬送ベルト91と対向する面)が開口している。また、吸引室93は、吸引室93内に気流(吸引力)を発生させる吸引部を備えている。そして、吸引部を駆動させることにより吸引室93の内部空間が吸引されて、吸引室93の底面から空気が流れ込む。これにより吸引室93の上方に向けた気流が発生し、ウエブWをウエブWの上方から吸引して搬送ベルト91にウエブWを吸着させることができる。そして、搬送ベルト91は、張架ローラー92が自転することによって移動(周回)し、ウエブWを加圧部110に向けて搬送することができる。また、吸引室93は、上方から見て、メッシュベルト73と一部が重なり、また、サクション装置75と重ならない下流側の位置に配置されるため、メッシュベルト73上のウエブWは、吸引室93と対向する位置においてメッシュベルト73から剥離させて搬送ベルト91に吸着させることができる。張架ローラー92は、搬送ベルト91がメッシュベルト73と同速度で移動するように自転する。メッシュベルト73と搬送ベルト91の速度に差があると、ウエブWが引っ張られて破断したり座屈したりすることを、同速度にすることで防止できる。
ウエブWの搬送方向における中間搬送部90の下流側に加圧部110が配置されている。加圧部110は、一対の加圧ローラー111,112で構成され、搬送されるウエブWを加圧する。例えば、加圧部110により、堆積部70で形成されたウエブWの厚みに対しておよそ1/5から1/30の厚みのウエブWとなるように加圧する。これにより、ウエブWの強度を向上させることができる。
ウエブWの搬送方向における加圧部110の下流側に加熱加圧部120が配置されている。加熱加圧部120は、堆積部70で堆積した堆積物としてのウエブWを加熱加圧するものである。加熱加圧部120は、ウエブWに含まれる繊維同士を結着樹脂を介して結着させるものである。本実施形態の加熱加圧部120は、一対の加熱ローラー121,122で構成されている。加熱ローラー121,122の回転軸中心部にはヒーター等の加熱部材が設けられており、当該一対の加熱ローラー121,122間にウエブWを通過させることにより、搬送されるウエブWに対して加熱加圧することができる。そして、ウエブWは一対の加熱ローラー121,122によって加熱加圧されることで、結着樹脂が溶けて繊維と絡みやすくなるとともに繊維間隔が短くなり繊維間の接触点が増加する。
加熱加圧部120の搬送方向の下流側には、ウエブWを切断する切断部130として、ウエブWの搬送方向と交差する方向にウエブWを切断する第1切断部130aと、ウエブWの搬送方向に沿ってウエブWを切断する第2切断部130bが配置されている。第1切断部130aは、カッターを備え、連続状のウエブWを所定の長さに設定された切断位置に従って枚葉状に裁断する。第2切断部130bは、カッターを備え、ウエブWの搬送方向における所定の切断位置に従って裁断する。これにより、所望するサイズのシートPr(ウエブW)が形成される。切断されたシートPrはスタッカー160等に積載される。なお、ウエブWを切断せずに、連続状のまま巻き取りローラーによって巻き取るように構成してもよい。以上により、シート製造装置1においてシートPrを製造することができる。
なお、上記実施形態にかかるシートとは、古紙や純パルプなどの繊維を含むものを原料とし、シート状にしたものを主に言う。しかし、そのようなものに限らず、ボード状やウエブ状(や凸凹を有する形状で)あってもよい。また、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。本願においてシートとは、紙と不織布に分かれる。紙は、薄いシート状にした態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マットなどを含む。
また、上記本実施形態において古紙とは、主に印刷された紙を指すが、紙として成形されたものを原料とするのであれば使用したか否かに関わらず古紙とみなす。
次に、ふるい部の構成について詳細に説明する。図2は、ふるい部の構成を示す詳細図であり、図3は、ドラムの構成を示す概略図であり、図4はふるい部の一部構成を示す概略図である。また、図5はふるい部の一部構成及び動作を示す概略図である。また、図6は、検出部の構成を示す概略図である。
図2に示すように、ふるい部50は、円筒部としてのドラム300と、固定部材600と、ハウジング部400等を備えている。ドラム300には、図3に示すように、少なくとも繊維を含む材料が空気中で通過する複数の開口311を有する開口部310と、開口311を有しない筒状部315とを有している。開口部310と筒状部315は溶接やネジなどで締結され、一体的に回転する。ドラム300は、均一の厚みを有するステンレス鋼等の金属板を用いて筒型に形成されており、その両端には開放口306が設けられている。
開口部310は、複数の開口311(パンチングメタル)が設けられている。当該開口311から分散された繊維を含む材料が通過するように構成され、繊維を含む材料の大きさ、種類等により開口311の大きさや形成領域等が適宜設定されている。なお、開口部310は、パンチングメタルに限定されず、金網材であってもよい。複数の開口311の大きさ(面積)は同じで、それぞれが等間隔で配置されている。これにより、開口311を通過した材料は均一な厚み、密度でメッシュベルト73上に堆積する。また、開口311を通過する際に、絡みあった繊維はほぐされる。筒状部315は、開口311等を有しない部分であり、ハウジング部400と接する部分である。
ハウジング部400は、図2に示すように、枠体401を有し、ドラム300の開口部310が枠体401の内側に来るように、ハウジング部400がドラム300の一部を囲っている。つまり、ハウジング部400の内側の空間内にドラム300の開口部310が位置している。そして、ハウジング部400と筒状部315とが接している。本実施形態では、図3に示すように、ドラム300は、回転軸Rの延設方向に沿って、筒状部315a、開口部310、筒状部315bを有している。また、ハウジング部400は、図2に示すように、筒状部315a,315bにおける回転軸Rから離れる側の表面(円筒面)S1と接している。このように、ハウジング部400と筒状部315a,315bとが接することにより、開口311から通過した繊維を含む材料等をハウジング部400の内部から外側への拡散を抑制することができる。また、ドラム300の回転軸R方向においてドラム300の内側にハウジング部400が配置されるため、ドラム300の回転軸R方向におけるドラム300の幅寸法よりも、ハウジング部400の幅寸法の方を短くする構成を得ることが可能となり、装置構成を小型にすることができる。なお、ハウジング部400の下方は、ホッパー部56が設けられている。なお、本実施形態では、ふるい部50のドラム300が回転することで材料(分級物)が開口311を通過する。そして、ドラム300の回転中心軸Rは水平方向である。
ハウジング部400は、第1パイルシール部410を有し、筒状部315の表面S1と第1パイルシール部410とが接している。第1パイルシール部410は、例えば、ベース部と、ベース部の一方面側に密に植えつけられた複数の繊維とで構成されたものである。パイルシール部は、ドラム300の開口311から通過した繊維が通過できない程度に密に複数の繊維が植えつけられている。そして、第1パイルシール部410のベース部の他方面とハウジング部400の枠体接合面401aとが接合され、第1パイルシール部410の繊維の先端部が筒状部315の表面S1に接するように構成されている。第1パイルシール部410が接する筒状部315の表面S1には開口はない。また、少なくとも第1パイルシール部410が接する表面S1は凸凹も無いのが望ましい。これにより、ハウジング部400の枠体401とドラム300の筒状部315との隙間が第1パイルシール部410によってほぼ塞がれる。従って、ドラム300の開口311から通過した繊維を含む材料等をハウジング部400の内部に留め、ハウジング部400の外部への排出を抑制することができる。また、ドラム300は回転軸R回りに回転した際、筒状部315と第1パイルシール部410との摺動部における摩耗が抑制され、ドラム300への回転負荷を低減することができる。なお、第1パイルシール部410の繊維の長さは、ハウジング部400の枠体401とドラム300の筒状部315との間隔よりも長くなるように設定する。第1パイルシール部410が確実に筒状部315に接するためである。
また、本実施形態のふるい部50では、図2及び図4に示すように、ドラム300における回転軸Rの延設方向の両端には、回転しない2つの側部500(500a,500b)を有している。そして、本実施形態のふるい部50では、一方の側部500aに備えられ、ドラム300に材料を導入する導入口540と、他方の側部500bに備えられ、開口311を通過しなかった材料である排出物を排出する排出口550と、を備えている。なお、ドラム300は図示しない支持部により回転可能に支持されている。また、側部500a,500bは、図示しない外部フレームに固定されている。
側部500a,500bは筒状部315a,315bの外側に固定のフランジ部501,503を有し、筒状部315とフランジ部501,503とは第2パイルシール部510を介して接している。第2パイルシール部510は、例えば、ベース部と、ベース部の一方面側に密に植えつけられた繊維とで構成されたものである。そして、本実施形態では、第2パイルシール部510のベース部の他方面とフランジ部501,503の表面501a,503aとが接合され、第2パイルシール部510の繊維の先端部が筒状部315の表面S1に接するように構成されている。これにより、フランジ部501,503とドラム300の筒状部315との隙間が第2パイルシール部510によってほぼ塞がれる。従って、ドラム300内の繊維を含む材料等をドラム300の筒状部315とフランジ部501,503との隙間から排出されることを抑制することができる。また、ドラム300は側部500に対して回転軸R回りに回転するため、側部500と筒状部315との摺動部に第2パイルシール部510を用いることにより側部500と筒状部315との摩擦の発生が抑制され、ドラム300への回転負荷を低減することができる。なお、第2パイルシール部510の繊維の長さは、フランジ部501,503とドラム300の筒状部315との間隔よりも長くなるように設定する。第2パイルシール部510が確実に筒状部315に接するためである。
また、ふるい部には、図2、図4及び図5に示すように、ドラム300内に固定部材600が固定して配置されている。固定部材600は、図5(a)に示すように、ドラム300内において、回転軸Rよりも鉛直方向における上側に離間して固定して配置されている。固定部材600は、回転するドラム300とともに移動する材料と接触する部材である。回転軸Rの延設方向において、固定部材600は開口部310よりも大きく、ドラム300よりも小さい。そのため、固定部材600は、少なくとも開口部310とともに移動する材料と接触する。
固定部材600は、各側部500a,500bに固定されている。本実施形態では、図2及び図4に示すように、固定部材600と各側部500a,500bとが固定具610で接続固定されている。また、図5(a)に示すように、固定部材600は、固定部材600とドラム300の内周面S2との間に隙間(空間)660を設けた状態で配置されている。つまり、固定部材600はドラム300とは離間して配置されている。これにより、ドラム300は回転するが、固定部材600及び側部500a,500bは回転しないように固定されている。また、固定具610は、固定部材600から固定部材600の長手方向に延びて各側部500a,500bに接続される。すなわち、固定部材600の鉛直方向における下方のドラム300の回転軸R付近には固定具610等が配置しておらず、固定部材600に接触した材料は、障害物等に接触することなく下方に落下する。なお、固定具610は固定部材600よりも小さく、回転するドラム300とともに移動する材料と接触しない。
また、固定部材600は、材料と接触する部分が面状である。本実施形態では、断面が四角い板状部材である。これにより、固定部材600に対して効率よく回転する繊維(材料)が接触する。また、固定部材600が容易な形状であるため、製造工数や設置工数等を低減することができる。なお、固定部材600の材料と接触する部分は、面状であればよく、平面でも曲面でもよい。面状は、その面に凸や凹が無い状態を言う。凸や凹があると材料が引っかかってしまう。引っかからないように凸や凹の端部をテーパ形状にしたり湾曲形状にしていれば面状とみなす。
また、図5(a)に示すように、固定部材600は、回転軸Rを通る仮想鉛直面F1に対して傾斜している。本実施形態では、仮想鉛直面F1に対する固定部材600の設置角度θ1は、およそ40°〜50°に設定されているが、ドラム300の容積の大きさ、回転速度数やドラム300に投入される材料の容量等に応じて適宜設定することができる。また、本実施形態の固定部材600では、回転軸Rを通る仮想水平面F2よりもドラム300内の鉛直方向の上側における回転方向において、仮想鉛直面F1よりも下流側に配置されている。これにより、ドラム300の上方においてドラム300の内壁に張り付いた材料が剥がされて下方側に落下する距離をより長くすることができる。これによりふるい機能の効率を高めることができる。
具体的には、図5(b)に示すように、ふるい部50に導入された繊維を含む材料(分級物)は、ドラム300の回転と同じ回転方向に移動するが、材料の一部が、ドラム300の回転軸Rよりも鉛直方向における上側に離間して配置された固定部材600に接触(衝突)し、接触した材料が固定部材600から下方に落下する。これにより、開口部310の内壁に張り付いた材料が開口部310の内壁から剥がれ落ち、再び回転移動する。また、固定部材600とドラム300とは離間しているので、一部の材料は、開口部310の内壁と固定部材600との隙間660に流れ込む。このとき隙間660を通った材料は、開口部310の内壁と固定部材600とで形成される空間670において負圧により開口部310の内壁に張り付いた材料が引き剥がされ、再び開口部310内を回転移動する。また、固定部材600に衝突したり下方に落下した衝撃で、絡み合った繊維同士が分散されほぐされる。ほぐされた繊維は、張り付いた材料が引き剥がされた開口部310を通過しやすくなる。さらに、開口部310の内壁に張り付いた材料は、引き剥がされることで位置が変わりやすくなる。そして、材料のうち開口311を通過したものは通過物としてホッパー部56へ流動する。一方、回転運動を繰り返しても開口311を通過しなかった排出物は排出口550から配管205側に排出される(図2参照)。
ここで、シート製造装置1では、ふるい部50に存在する材料の状況を把握する必要がある。これは、例えば、ふるい部50に存在する材料の量によって、成形部100側に搬送される材料の搬送量が変化するため、ウエブWの厚みがばらつき、厚みが均一なシートPrを得られにくくなるからである。そこで、シート製造装置1には、ふるい部50に存在する材料を検出する検出部700が備えられている。また、ふるい部50に存在する材料の状況は、シート製造装置1(ふるい部50)が停止している状態やシート製造装置1(ふるい部50)が稼働している状態において把握が必要となる。なお、本実施形態では、特に、シート製造装置1(ふるい部50)が停止している状態において、ふるい部50に存在する材料を検出する検出部700の構成について説明する。
図2及び図6に示すように、検出部700は、ふるい部50に存在する材料の量が、第1レベル以上であるか否かを検出する第1検出器710と、ふるい部50に存在する材料の量が、第1レベルより大きい第2レベル以上であるか否かを検出する第2検出器720とを備えている。なお、本実施形態では、さらに、ふるい部50に存在する材料の量が、第2レベルより大きい第3レベル以上であるか否かを検出する第3検出器730を備えている。
第1検出器710は、光を発する投光部710aと、投光部710aから発せられた光を受ける受光部710bとを備えた光検出器である。投光部710aの発光素子としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)発光素子であり、受光部710bは、フォトトランジスターやフォトIC等で構成される。第2検出器720も同様にして、投光部720aと受光部720bとを備えた光検出器である。さらに、第3検出器730も同様にして、投光部730aと受光部730bとを備えた光検出器である。なお、投光部720a,730a及び受光部720b,730bの各構成は投光部710a、受光部710bの構成と同様である。
そして、第1検出器710、第2検出器720及び第3検出器730は、側部500a,500bに配置されている。なお、本実施形態の側部500a,500bは、透光性を有する樹脂材料等から構成されている。これにより、第1検出器710、第2検出器720及び第3検出器730の投光部710a,720a,730aから発せられた光は側部500aと側部500bとを透過して受光部710b,720b,730bで受光可能となる。
そして、図2に示すように、第1検出器710、第2検出器720及び第3検出器730の投光部710a,720a,730aが側部500aのドラム300側とは反対側の外面505に配置されている。そして、第1検出器710、第2検出器720及び第3検出器730の受光部710b,720b,730bは側部500bのドラム300側とは反対側の外面506であって、各投光部710a,720a,730aに対向するように配置されている。さらに詳細には、投光部710aから受光部710bに向けて照射される光の光軸は、ドラム300の回転軸Rと平行となるように投光部710aと受光部710bとが配置されている。同様に、投光部720aから受光部720bに向けて照射される光の光軸は、ドラム300の回転軸Rと平行となるように投光部720aと受光部720bとが配置され、投光部730aから受光部730bに向けて照射される光の光軸は、ドラム300の回転軸Rと平行となるように投光部730aと受光部730bとが配置されている。これにより、検出機能を保持することができる。なお、本実施形態では、側部500a,500bを透光性を有する樹脂材料で構成したが、投光部710a,720a,730aと受光部710b,720b,730bとが配置される部分のみ透光性を有する材料で構成してもよい。すなわち、投光部710a,720a,730aから発せられた光が受光部710b,720b,730bで受光可能な構成であればよい。
そして、図2及び図6に示すように、第1検出器710、第2検出器720及び第3検出器730を含む検出部700は、ドラム300が停止しているときの材料の量を検出し、第2検出器720は、第1検出器710よりも鉛直方向上方に配置されている。また、第3検出器730は、第2検出器720よりもさらに鉛直方向上方に配置されている。そして、これら第1検出器710、第2検出器720及び第3検出器730は、側部500a,500bの外面505,506であって、ドラム300の下方に対応する位置に配置されている。これにより、シート製造装置1(ふるい部50)が停止している状態では、材料が重力によってドラム300の下方に残留するため、ドラム300内に存在する材料の量をより的確に検出することができる。
そして、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730は、ドラム300の回転軸Rからの距離が互いに異なるように配置されている。第1検出器710は回転軸Rからの距離D1の位置に配置されている。第2検出器720は回転軸Rからの距離D2の位置に配置されている。第3検出器730は回転軸Rからの距離D3の位置に配置されている。そして、距離D1,D2,D3のうち、距離D1の長さが最も長く、次いで距離D2の長さが長く、距離D3の長さが最も短い。換言すれば、回転軸Rから第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730のそれぞれを通過する仮想直線において、ドラム300の内周面S2から第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730のそれぞれの距離が、第1検出器710における距離が最も短く、次いで第2検出器720における距離が短く、第3検出器730における距離が最も長い。
また、ドラム300の内周面S2の鉛直方向の下端部SBを通過する仮想水平線から第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730とのそれぞれの距離は、下端部SBを通過する仮想水平線から第1検出器710までの距離T1が最も短く、次いで下端部SBを通過する仮想水平線から第2検出器720までの距離T2が短く、下端部SBを通過する仮想水平線から第3検出器730までの距離T3が最も長い。なお、検出器までの距離とは、より詳細には、投光部と受光部とを結ぶ光軸までの距離である。
従って、各第1から第3検出器710,720,730を駆動させた際、回転軸R方向に見た場合、ドラム300内の材料が下端部SBを通過する仮想水平線から距離T1を超えて存在する場合は、第1検出器710において、投光部710aから受光部710bに向けて照射された光が材料によって遮られる。この場合、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1以上であるとして検出される。なお、第1検出器710において、投光部710aから照射された光を受光部710bで受光した場合は、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1未満であるとして検出される。
また、回転軸R方向に見た場合、ドラム300内の材料が下端部SBを通過する仮想水平線から距離T2を超えて存在する場合は、第2検出器720において、投光部720aから受光部720bに向けて照射された光が材料によって遮られる。この場合、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第2レベルLv2以上であるとして検出される。なお、この場合、下端部SBを通過する仮想水平線から距離T2は距離T1の長さよりも長いので、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1よりも多い第2レベルLv2以上として検出される。また、この場合、第1検出器710においてもドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1以上であるとして検出される。なお、第2検出器720において、投光部720aから照射された光を受光部720bで受光した場合は、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第2レベルLv2未満であるとして検出される。
また、回転軸R方向に見た場合、ドラム300内の材料が下端部SBから距離T3を超えて存在する場合は、第3検出器730において、投光部730aから受光部730bに向けて照射された光が材料によって遮られる。この場合、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第3レベルLv3以上であるとして検出される。なお、この場合、下端部SBを通過する仮想水平線からの距離T3は距離T2の長さよりも長いので、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第2レベルLv2より多い第3レベルLv3以上であると検出される。また、この場合、第1及び第2検出器710,720においてもドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1以上であり第2レベル以上であるとして検出される。なお、第3検出器730において、投光部730aから照射された光を受光部730bで受光した場合は、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第3レベルLv3未満であるとして検出される。上記したように、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730は、ドラム300の内周面S2の下端部SBからの距離T1,T2,T3を互いに異ならせることで、ふるい部50内の材料の検出レベル(Lv1,Lv2,Lv3)を容易に設定することができる。
また、図6に示すように、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730は、ドラム300の回転方向に離れて配置されている。本実施形態では、ドラム300の回転方向において、最下流側に第3検出器730が配置され、第3検出器730の上流側に第1検出器710が配置され、第1検出器710の上流側に第2検出器720が配置されている。第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730とをドラム300の回転方向において互いに離して配置することにより、例えば、各投光部710a,720a,730aから照射される光同士の干渉が低減され、検出レベル(Lv1,Lv2,Lv3)を精度よく検出することができる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730とにより、ふるい部50のドラム300内に存在する材料の量を検出することができる。また、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730とが、ドラム300の下方に配置されているため、特に、シート製造装置1(ふるい部50)が停止した状態においてドラム300内に存在する材料の量を正確に検出することができる。そして、ドラム300内に存在する材料の量の検出結果に応じて、例えば、ふるい部50に供給する材料の供給量を制御可能となり、シートPrの厚みばらつきを抑制することができる。なお、本実施形態では、特にシート製造装置1(ふるい部50)が停止した状態におけるドラム300内の材料の量の検出について説明したが、上記構成においてシート製造装置1(ふるい部50)が稼働した状態においても材料の存在について検出可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態にかかるシート製造装置の基本的な構成は第1実施形態にかかるシート製造装置1の構成と同様なので説明は省略し、第1実施形態の構成と異なる構成、すなわち、検出部の構成について主に説明する。また、第1実施形態ではシート製造装置1(ふるい部50)が停止している状態での材料を検出する場合について説明したが、本実施形態では、シート製造装置1が稼働している状態、すなわち、ドラム300が回転している状態での材料を検出する場合の構成について説明する。
図7は、本実施形態にかかる検出部の構成を示す概略図である。図7に示すように、シート製造装置1aには、ふるい部50に存在する材料を検出する検出部800が備えられている。検出部800は、ふるい部50に存在する材料の量が、第1レベル以上であるか否かを検出する第1検出器810と、ふるい部50に存在する材料の量が、第1レベルより大きい第2レベル以上であるか否かを検出する第2検出器820とを備えている。なお、本実施形態では、さらに、ふるい部50に存在する材料の量が、第2レベルより大きい第3レベル以上であるか否かを検出する第3検出器830を備えている。
第1検出器810は、光を発する投光部810aと、投光部810aから発せられた光を受ける受光部810bとを備えた光検出器である。投光部810aの発光素子としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)発光素子であり、受光部810bは、フォトトランジスターやフォトIC等で構成される。第2検出器820も同様にして、投光部820aと受光部820bとを備えた光検出器である。さらに、第3検出器830も同様にして、投光部830aと受光部830bとを備えた光検出器である。なお、投光部820a,830a及び受光部820b,830bの各構成は投光部810a、受光部810bの構成と同様である。
そして、第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830は、側部500a,500bに配置されている。なお、本実施形態の側部500a,500bは、透光性を有する樹脂材料等から構成されている。これにより、第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830の投光部810a,820a,830aから発せられた光は側部500aと側部500bとを透過して受光部810b,820b,830bで受光可能となる。
そして、図7(a)に示すように、第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830の投光部810a,820a,830aが側部500aのドラム300側とは反対側の外面505に配置されている。そして、第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830の受光部810b,820b,830bは側部500bのドラム300側とは反対側の外面506であって、各投光部810a,820a,830aに対向するように配置されている。さらに詳細には、投光部810aから受光部810bに向けて照射される光の光軸は、ドラム300の回転軸Rと平行となるように投光部810aと受光部810bとが配置されている。同様に、投光部820aから受光部820bに向けて照射される光の光軸は、ドラム300の回転軸Rと平行となるように投光部820aと受光部820bとが配置され、投光部830aから受光部830bに向けて照射される光の光軸は、ドラム300の回転軸Rと平行となるように投光部830aと受光部830bとが配置されている。これにより、検出機能を保持することができる。なお、本実施形態では、側部500a,500bを透光性を有する樹脂材料で構成したが、投光部810a,820a,830aと受光部810b,820b,830bとが配置される部分のみ透光性を有する材料で構成してもよい。すなわち、投光部810a,820a,830aから発せられた光が受光部810b,820b,830bで受光可能な構成であればよい。
そして、図7(b)に示すように、第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830を含む検出部800は、ドラム300が回転しているときの材料の量を検出する。ドラム300が回転しているとき材料は遠心力でドラム300の内周面S2側に寄せられているので、図7(b)に示す位置に各検出器を配置してドラム300内の材料の量を検出することができる。第2検出器820は、ドラム300の内周面S2からの距離が、第1検出器810のドラム300の内周面S2からの距離よりも大きくなるよう配置されている。また、第3検出器830は、ドラム300の内周面S2からの距離が、第2検出器820のドラム300の内周面S2からの距離よりもさらに大きくなるよう配置されている。なお、ドラム300の内周面S2からの距離とは、径方向の距離である。また、第2検出器820は、第1検出器810よりも鉛直方向下方に配置されている。そして、第3検出器830は、第2検出器820よりも鉛直方向下方に配置されている。これにより、重力により落下してくる材料の影響を受けやすいが、上方に位置する検出器よりも下方に位置する検出器の内周面からの距離を大きくすることにより、その影響を低く抑えることができる。
また、第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830は、ドラム300の鉛直方向下端部SBと上端部STとの間であって、下端部SBに対して回転方向の下流側かつ上端部STに対して回転方向の上流側に配置されている。すなわち、本実施形態では、ドラム300の回転方向に対して固定部材600の上流側に第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830が配置されている。シート製造装置1aが稼働している状態(ドラム300が回転している状態)では、ドラム300の回転中において材料の一部が、固定部材600に接触(衝突)して、接触した材料が固定部材600から下方に落下する。そして、落下した材料が再び回転移動する。従って、ドラム300の鉛直方向下端部SBと上端部STとの間であって固定部材600の上流側(図7(b)ではドラム300の右半分の領域)に第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830を配置することで、シート製造装置1aが稼働している状態におけるふるい部50(ドラム300)内の材料を容易に検出することができる。すなわち、固定部材600の下流側に第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830を配置する場合に比べてより正確に検出することができる。
そして、第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830は、ドラム300の回転軸Rからの距離が互いに異なるように配置されている。第1検出器810は回転軸Rからの距離D4の位置に配置されている。第2検出器820は回転軸Rからの距離D5の位置に配置されている。第3検出器830は回転軸Rからの距離D6の位置に配置されている。そして、距離D4,D5,D6のうち、距離D4の長さが最も長く、次いで距離D5の長さが長く、距離D6の長さが最も短い。換言すれば、回転軸Rから第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830のそれぞれを通過する仮想直線において、ドラム300の内周面S2から第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830のそれぞれの距離が、第1検出器810における距離が最も短く、次いで第2検出器820における距離が短く、第3検出器830における距離が最も長い。
従って、各第1から第3検出器810,820,830を駆動させた際、回転軸R方向に見た場合、ドラム300内の材料が内周面S2から距離T1を超えて存在する場合は、第1検出器810において、投光部810aから受光部810bに向けて照射された光が材料によって遮られる。この場合、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1以上であるとして検出される。なお、第1検出器810において、投光部810aから照射された光を受光部810bで受光した場合は、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1未満であるとして検出される。
また、回転軸R方向に見た場合、ドラム300内の材料が内周面S2から距離T2を超えて存在する場合は、第2検出器820において、投光部820aから受光部820bに向けて照射された光が材料によって遮られる。この場合、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第2レベルLv2以上であるとして検出される。なお、この場合、内周面S2から距離T2は距離T1の長さよりも長いので、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1より多い量である第2レベルLv2以上として検出される。また、この場合、第1検出器810においてもドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1以上であるとして検出される。なお、第2検出器820において、投光部820aから照射された光を受光部820bで受光した場合は、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第2レベルLv2未満であるとして検出される。
また、回転軸R方向に見た場合、ドラム300内の材料が内周面S2から距離T3を超えて存在する場合は、第3検出器830において、投光部830aから受光部830bに向けて照射された光が材料によって遮られる。この場合、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第3レベルLv3以上であるとして検出される。なお、この場合、内周面S2からの距離T3は距離T2の長さよりも長いので、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第2レベルLv2より多い量である第3レベルLv3以上として検出される。また、この場合、第1及び第2検出器810,820においてもドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第1レベルLv1以上であり第2レベルLv2以上であるとして検出される。なお、第3検出器830において、投光部830aから照射された光を受光部830bで受光した場合は、ドラム300(ふるい部50)内に存在する材料の量が、第3レベルLv3未満であるとして検出される。上記したように、第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830は、ドラム300との回転軸Rからの距離D4,D5,D6を互いに異ならせることで、ふるい部50内の材料の検出レベル(Lv1,Lv2,Lv3)を容易に設定することができる。
また、図7(b)に示すように、第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830とは、ドラム300の回転方向に離れて配置されている。本実施形態では、ドラム300の回転方向において、最下流側に第1検出器810が配置され、第1検出器810の上流側に第2検出器820が配置され、第2検出器820の上流側に第3検出器830が配置されている。第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830とをドラム300の回転方向において互いに離して配置することにより、例えば、各投光部810a,820a,830aから照射される光同士の干渉が低減され、検出レベル(Lv1,Lv2,Lv3)を精度よく検出することができる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830とが、ドラム300の側方に配置されているため、特に、シート製造装置1a(ふるい部50)が稼働している状態においてドラム300内に存在する材料の量を正確に検出することができる。そして、ドラム300内に存在する材料の量の検出結果に応じて、例えば、ふるい部50に供給する材料の供給量を制御可能となり、シートPrの厚みばらつきを抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。変形例を組み合わせてもよい。
(変形例1)上記第1実施形態では、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730とが、ドラム300の回転方向に離れて配置したが、この構成に限定されない。図8は本変形例にかかる検出部の構成を示す概略図である。図8(a)に示すように、第1検出器710、第2検出器720及び第3検出器730を、ドラム300の下方に対応する位置であって、ドラム300の回転軸Rから鉛直方向下端部SBまでの仮想直線上に配置してもよい。また、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730は、ドラム300の回転軸Rからの距離が互いに異なるように配置される。このようにしても、ふるい部50内の材料の検出レベル(Lv1,Lv2,Lv3)を検出することができる。なお、上記構成において、第1検出器710の投光部710aと、第2検出器720の受光部720bとが、ドラム300の第1端部側の側部500aの外面505に配置され、第1検出器710の受光部710bと、第2検出器720の投光部720aとが、ドラム300の第2端部側の側部500bの外面506に配置されている。さらに具体的には、ドラム300の第1端部側の側部500aの外面505に第1検出器710の投光部710aと第2検出器720の受光部720bと第3検出器710の投光部730aとを配置し、ドラム300の第2端部側の側部500bの外面506に第1検出器710の受光部710bと第2検出器720の投光部720aと第3検出器730の受光部730bとを配置する。すなわち、ドラム300の第1端部側の側部500aの外面505では、投光部710a,730aと受光部720bとが交互に配置される。同様にして、ドラム300の第2端部側の側部500bの外面506では、投光部720aと受光部710b,730bとが交互に配置される。これにより、各第1から第3検出器710,720,730同士の干渉が低減され、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730との配置間隔を狭めることができる。
また、上記第2実施形態では、第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830とが、ドラム300の回転方向に離れて配置したが、この構成に限定されない。図8(b)に示すように、第1検出器810、第2検出器820及び第3検出器830を、ドラム300の側方に対応する位置であって、ドラム300の回転軸Rから中間端部SSまでの仮想直線上に配置してもよい。中間端部SSは、ドラム300の回転軸Rに直交する仮想水平面とドラム300の内周面S2との接線部である。また、第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830は、ドラム300の回転軸Rからの距離が互いに異なるように配置される。このようにしても、ふるい部50内の材料の検出レベル(Lv1,Lv2,Lv3)を検出することができる。なお、上記構成において、第1検出器810の投光部810aと、第2検出器820の受光部820bとが、ドラム300の第1端部側の外面505に配置され、第1検出器810の受光部810bと、第2検出器820の投光部820aとが、ドラム300の第2端部側の外面506に配置されている。さらに具体的には、ドラム300の第1端部側の側部500aの外面505に第1検出器810の投光部810aと第2検出器820の受光部820bと第3検出器830の投光部830aとを配置し、ドラム300の第2端部側の側部500bの外面506に第1検出器810の受光部810bと第2検出器820の投光部820aと第3検出器830の受光部830bとを配置する。すなわち、ドラム300の第1端部側の側部500aの外面505では、投光部810a,830aと受光部820bとが交互に配置される。同様にして、ドラム300の第2端部側の側部500bの外面506では、投光部820aと受光部810b,830bとが交互に配置される。これにより、各第1から第3検出器810,820,830同士の干渉が低減され、第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830との配置間隔を狭めることができる。
(変形例2)第2実施形態では、シート製造装置1a(ふるい部50)が稼働している状態におけるドラム300内の材料の量の検出について説明したが、シート製造装置1a(ふるい部50)が停止した状態においても材料の存在について検出可能である。図9は本変形例にかかる検出部の構成を示す概略図である。図9に示すように、ドラム300の内周面S2の鉛直方向下端部SBを通過する仮想水平線から第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830とのそれぞれの距離は、鉛直方向下端部SBを通過する仮想水平線から第3検出器830までの距離T1が最も短く、次いで鉛直方向下端部SBを通過する仮想水平線から第2検出器820までの距離T2が短く、鉛直方向下端部SBを通過する仮想水平線から第1検出器810までの距離T3が最も長い。従って、第3検出器830によりドラム300内に存在する材料の量が第1レベルLv1であるか否かを検出することができる。また、第2検出器820によりドラム300内に存在する材料の量が第1レベルLv1よりも多い量である第2レベルLv2であるか否かを検出することができる。また、第1検出器810によりドラム300内に存在する材料の量が第2レベルLv2よりも多い量である第3レベルLv3であるか否かを検出することができる。
(変形例3)上記第1及び第2実施形態における検出部700,800において、ドラム300の検出部700,800と対向する面に付着した材料を除去する除去部を備えてもよい。図10は本変形例にかかる検出部の構成を示す概略図である。なお、図10は、ドラム300の内側から側部500a側を見たときの図を示している。図10に示すように、ふるい部50には、検出部700と対向する対向面508に付着した材料を除去する除去部900を備えている。本変形例にかかる除去部900は、例えばゴム製の拭き取り部901を備え、当該拭き取り部901が対向面508に接するように配置されている。そして、除去部900は回転軸900aを中心に回転移動可能に構成されている。なお、拭き取り部901は第1、第2及び第3検出器710,720,730が配置された位置に対応する対向面508の領域を拭き取り可能な寸法に構成されている。従って、回転軸900aを中心に除去部900を回転させると、拭き取り部901は対向面508に接触しながら第2検出器720に対応する位置から第1検出器710に対応する位置をとおり第3検出器730までを往復移動する。これにより、第1、第2及び第3検出器710,720,730が配置された位置に対応する対向面508の領域に付着した材料が拭き取られる。また、側部500bにおいても同様にして、検出部700と対向する対向面には同様の除去部900を備えている。これにより、第1、第2及び第3検出器710,720,730が配置された位置に対応する対向面の領域が拭き取られる。これにより、検出部700の誤検出を防止することができる。
(変形例4)第1実施形態では、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730とをドラム300の下方に配置し、第2実施形態では、第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830とをドラム300の側方に配置したが、これに限定されない。例えば、第1検出器710と第2検出器720及び第3検出器730の配置位置と第1検出器810と第2検出器820及び第3検出器830の配置位置とが適宜変更可能に構成してもよい。例えば、第1検出器710と第2検出器720及び第3検出器730に移動機構を備え、第1検出器810と第2検出器820及び第3検出器830の配置位置に移動可能に構成する。このようにすれば、シート製造装置1,1a(ふるい部50)が停止している状態及びシート製造装置1,1a(ふるい部50)が稼働している状態におけるふるい50内に存在する材料の量を検出することができる。
(変形例5)第1実施形態では、第1検出器710と第2検出器720と第3検出器730とをドラム300の下方に配置し、第2実施形態では、第1検出器810と第2検出器820と第3検出器830とをドラム300の側方に配置したが、これに限定されない。例えば、シート製造装置1において第1検出器710、第2検出器720及び第3検出器730に加え、第1検出器810と第2検出器820及び第3検出器830を適宜配置してもよい。このようにすれば、シート製造装置1,1a(ふるい部50)が停止している状態及びシート製造装置1,1a(ふるい部50)が稼働している状態におけるふるい部50内に存在する材料の量を検出することができる。
(変形例6)第1及び第2実施形態では、ふるい部50に固定部材600を備えたが、この構成に限定されない。例えば、ふるい部50は固定部材600を省略させた構成であってもよい。このようにしても、ドラム300を回転させた際、ドラム内の材料は自重でドラム300内を落下する。
1,1a…シート製造装置、10…供給部、20…粗砕部、30…解繊部、40…分級部、50…ふるい部、60…添加物投入部、70…堆積部、100…成形部、300…ドラム、311…開口、500,500a,500b…側部、505,506…外面、508…対向面、600…固定部材、700…検出部、710…第1検出器、710a…投光部、710b…受光部、720…第2検出器、720a…投光部、720b…受光部、730…第3検出器、730a…投光部、730b…受光部、800…検出部、810…第1検出器、810a…投光部、810b…受光部、820…第2検出器、820a…投光部、820b…受光部、830…第3検出器、830a…投光部、830b…受光部、900…除去部。

Claims (11)

  1. 表面に複数の開口を有するふるい部と、
    前記ふるい部の開口を通過した繊維を含む材料を用いてシートを成形する成形部と、
    前記ふるい部に存在する前記材料を検出する検出部と、を備えたことを特徴とするシート製造装置。
  2. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記検出部は、
    前記ふるい部に存在する前記材料の量が、第1レベル以上であるか否かを検出する第1検出器と、
    前記ふるい部に存在する前記材料の量が、前記第1レベルより大きい第2レベル以上であるか否かを検出する第2検出器と、を備えることを特徴とするシート製造装置。
  3. 請求項2に記載のシート製造装置において、
    前記ふるい部は、前記開口が形成された周面を有し回転可能なドラムを備え、
    前記検出部は、前記ドラムが停止しているときの前記材料の量を検出し、
    前記第2検出器は、前記第1検出器よりも鉛直方向上方に配置されていることを特徴とするシート製造装置。
  4. 請求項2に記載のシート製造装置において、
    前記ふるい部は、前記開口が形成された周面を有し回転可能なドラムを備え、
    前記検出部は、前記ドラムが回転しているときの前記材料の量を検出し、
    前記第2検出器は、前記ドラムの内周面からの距離が、前記第1検出器の前記ドラムの内周面からの距離よりも大きくなるよう配置されていることを特徴とするシート製造装置。
  5. 請求項4に記載のシート製造装置において、
    前記第2検出器は、前記第1検出器よりも鉛直方向下方に配置されていることを特徴とするシート製造装置。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記第1検出器と前記第2検出器とは、前記ドラムの回転方向に離れて配置されていることを特徴とするシート製造装置。
  7. 請求項3から請求項6のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記第1検出器と前記第2検出器は、前記ドラムの鉛直方向下端部と上端部との間であって、前記下端部に対して前記回転方向の下流側かつ前記上端部に対して前記回転方向の上流側に配置されていることを特徴とするシート製造装置。
  8. 表面に複数の開口が形成された周面を有し回転可能なドラムを備えたふるい部と、
    前記開口を通過した繊維を含む材料を用いてシートを成形する成形部と、
    前記ふるい部に存在する前記材料を検出する検出部と、を備え、
    前記検出部は、第1検出器と第2検出器とを含み、
    前記第2検出器は、前記第1検出器よりも鉛直方向上方に位置すると共に、前記ドラムの内周面からの距離が前記第1検出器の前記ドラムの内周面からの距離よりも小さくなるよう配置されていることを特徴とするシート製造装置。
  9. 請求項2から請求項8のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記第1検出器と前記第2検出器は、それぞれ、投光部と受光部とを備えた光検出器であり、
    前記投光部から前記受光部に向けて照射される光の光軸は、前記ドラムの回転軸と平行であることを特徴とするシート製造装置。
  10. 請求項2から請求項9のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記第1検出器と前記第2検出器は、それぞれ、投光部と受光部とを備えた光検出器であり、
    前記第1検出器の前記投光部と、前記第2検出器の前記受光部とが、前記ドラムの第1端部側に配置され、
    前記第1検出器の前記受光部と、前記第2検出器の前記投光部とが、前記ドラムの第2端部側に配置されていることを特徴とするシート製造装置。
  11. 請求項2から請求項10のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記第1検出器と前記第2検出器は、それぞれ、投光部と受光部とを備えた光検出器であり、
    前記ドラムの前記光検出器と対向する面に付着した前記材料を除去する除去部を備えることを特徴とするシート製造装置。
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