JP6164080B2 - シート製造装置、シート製造方法 - Google Patents

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本発明は、シート製造装置及びシート製造方法に関する。
従来、紙を粉砕して解繊する乾式解繊部と、乾式解繊部で解繊された解繊物を搬送する第1搬送部と、第1搬送部で搬送された解繊物を気流分級して脱墨する分級部と、分級部で脱墨された解繊物を搬送する第2搬送部と、第2搬送部で搬送された解繊物で紙を成形する紙成形部と、を有する紙再生装置が知られている。当該紙再生装置では、乾式解繊部に紙を連続的に投入するための自動送り機構が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−144819号公報
しかしながら、上記装置において、自動送り機構から乾式解繊部に紙が投入される際、投入される紙の厚みが各種それぞれ異なるので、投入される紙の厚みが一定でないと、すなわち、投入される紙の重量が一定でないと、製造されるシートの厚みがばらついてしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるシート製造装置は、材料を供給する供給部と、前記材料を解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物を堆積させてウエブを成形する成形部と、前記ウエブを加熱してシートを成形する加熱部と、前記材料のうちで、第一の厚さの材料よりも厚い第二の厚さの前記材料の方を、前記第一の厚さの材料よりも遅く供給させる制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、材料の厚みが第一の厚さよりも厚い第二の厚さの方が材料の供給が遅くなる。すなわち、供給される材料の厚み(重量)が制御されるため、シートの厚みのばらつきを抑えることができる。
[適用例2]上記適用例にかかるシート製造装置では、複数重ねた状態の前記材料の厚みを検出する検出部を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数枚の材料の厚みを検出することで1枚当たりの厚みの誤差を少なくすることができ、材料の供給量を安定させることができる。
[適用例3]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記供給部に載置された前記材料の上端を一定の圧力をかけて検出する手段と、その位置までの上下移動量を検出するための手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、複数枚の材料の厚みを簡単な構成で検出することができる。また、材料に一定の圧力をかけることにより、材料の皺等が伸ばされ材料の厚みの誤差分を小さくすることができる。
[適用例4]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記材料の厚みまたは種類が既知の場合には、前記材料の厚みまたは種類に適した給紙速度で前記材料を供給することを特徴とする。
この構成によれば、材料の厚みの変動が既知の場合には、事前に設定することが可能とし、設定した最適の速度で材料が供給されるため、シートの厚みのばらつきを抑制することができる。
[適用例5]本適用例にかかるシート製造方法は、材料を供給する供給部と、前記材料を解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物を堆積させてウエブを成形する成形部と、前記ウエブを加熱してシートを成形する加熱部と、を備えたシート製造装置のシート製造方法であって、前記材料のうちで、第一の厚さの材料よりも厚い第二の厚さの前記材料の方を、前記第一の厚さの材料よりも遅く供給することを備えることを特徴とする。
この構成によれば、材料の厚みが第一の厚さよりも厚い第二の厚さの方が材料の供給が遅くなる。これにより、シートの厚みが厚くなることが抑制され、シートの厚みのばらつきを抑えることができる。
シート製造装置の構成を示す概略図。 検出部の構成を示す概略図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
まず、シート製造装置の構成及びシート製造方法について説明する。シート製造装置は、例えば、純パルプシートや古紙などの原料(被解繊物)Puを新たなシートPrに成形する技術に基づくものである。シート製造方法は、材料を供給する供給部と、材料を解繊する解繊部と、解繊部により解繊された解繊物を堆積させてウエブを成形する成形部と、ウエブを加熱してシートを成形する加熱部と、材料の厚さが第一の厚さよりも厚い第二の厚さの材料の方を遅く供給させる制御部と、を備えるものである。また、シート製造方法は、材料を供給する供給部と、材料を解繊する解繊部と、解繊部により解繊された解繊物を堆積させてウエブを成形する成形部と、ウエブを加熱してシートを成形する加熱部と、を備えたシート製造装置のシート製造方法であって、材料の厚さが第一の厚さよりも厚い第二の厚さの前記材料の方を遅く供給するものである。以下、具体的に説明する。
図1は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図であり、図2は、検出部の構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態のシート製造装置1は、供給部10と、検出部300と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、選別部50と、添加物投入部60と、成形部70と、搬送部100と、切断部110と、加熱部150等を備えている。そして、これらの部材を制御する制御部2を備えている。
供給部10は、材料としての古紙Puを載置し、古紙Puを粗砕部20に供給するものである。供給される古紙Puとしては、例えば、オフィスで現在主流となっているA4サイズの用紙等である。また、供給する古紙Puの厚みを検出する検出部300を備えている。本実施形態の検出部300では、古紙Puを複数枚重ねたときの厚みを検出することができる。図2に示すように、供給部10は、複数枚の古紙Puを重ねて貯めておくトレー11と、トレー11を鉛直方向に移動させる移動機構を備えている。本実施形態の移動機構は、ボールねじ軸310と、トレー11が接続されたボールナット311と、ボールナット311の移動方向を案内するガイド部(図示せず)等とを備えている。ボールねじ軸310にはモーター312が接続されている。モーター312としては、ステッピングモーター、サーボモーター、リニアモーターなどの種々のモーターが採用され得る。そして、モーター312からの動力は、移動機構を介してトレー11に伝達される。これにより、トレー11はガイド部に沿って鉛直方向に移動することができる。また、トレー11の移動量は、移動量の検出部としてのロータリーエンコーダー313によって検出可能に構成されている。なお、本実施形態ではトレー11の移動量の検出により、供給された古紙Puの厚みの検出が可能となる。
トレー11上に載置された複数枚の古紙Puのうち、上端に載置された古紙Puに対応する位置に支持部321によって支持されたピックアップローラー320が配置されている。そして、ピックアップローラー320を駆動させることにより、古紙Puが粗砕部20側に配置された一対の搬送ローラー12に搬送される。また、供給部10には、ピックアップローラー320から搬送される古紙Puの枚数を検出するカウンター(図示せず)が備えられている。そして、搬送ローラー12に搬送された古紙Puは粗砕部20に供給される。
さらに、供給部10のトレー11に載置された古紙Puの上端を一定の圧力をかけて検出する手段と、その位置までの上下移動量を検出するための手段と、を備えている。本実施形態では、ピックアップローラー320の支持部321には図示しない付勢部が設けられている。付勢部は、例えばバネ等であり、当該付勢部の押し圧によってピックアップローラー320が鉛直方向の下側に押し圧される。これによって載置された古紙Puが鉛直方向に押され、古紙Puの皺や折り目等が伸ばされ、古紙Puの厚みの検出の誤差を低減することができる。
次に、検出部300を含む供給部10の制御方法について説明する。なお、本実施形態では、所定の枚数として、例えば、10枚毎に搬送した古紙Puの厚みの検出を行う場合について説明する。まず、ピックアップローラー320を駆動させる。ピックアップローラー320の駆動により、トレー11の最も上に載置された1枚の古紙Puが搬送ローラー12側に搬送される。搬送ローラー12側に搬送される古紙Puの枚数はカウンターによってカウントされる。
そして、10枚の古紙Puがカウンターによって検出されると、モーター312を駆動させ、トレー11を上昇させる。そして、トレー11の上昇により古紙レベルセンサー330がピックアップローラー320の支持部321の位置を検出する。古紙レベルセンサー330の検出結果に基づき、モーター312の駆動を停止させる。これにより、上端に載置された古紙Puの位置がホームポジションに復帰する。そして、モーター312の駆動開始から駆動停止までのトレー11の移動量をロータリーエンコーダー313の検出結果に基づいて演算する。この演算結果から、搬送した古紙Pu10枚分の厚みが検出される。そして、古紙Pu10枚分の厚みの第1検出結果は、記憶部等に記憶される。
次いで、上記の制御方法と同様にして各部材を駆動させ、他の古紙Pu10枚分の厚みを検出し、他の古紙Pu10枚分の厚みの第2検出結果を記憶部等に記憶する。そして、第1検出結果と第2検出結果を比較する。すなわち、第1検出結果にかかる古紙Pu10枚の第一の厚さと第2検出結果にかかる他の古紙Pu10枚の第二の厚さとを比較する。そして、第2検出結果にかかる他の古紙Pu10枚の第二の厚さの方が、第1検出結果にかかる古紙Pu10枚の第一の厚さよりも厚い場合には、第2検出結果にかかる他の古紙Pu10枚の供給を遅くさせる。具体的には、供給のタイミングを遅らせたり(供給の間隔を開けたり)、搬送ローラー12の搬送速度(給紙速度)を遅くさせる。これにより、単位時間に送られる古紙Puの供給重量が安定化される。なお、古紙Puを1枚ずつの厚みを検出してもよいが、皺や折り目等により古紙Puの1枚毎の状態が安定しないため、古紙Pu10枚分をひとまとめに検出した方が古紙Pu1枚当たりの誤差を低減させることができる。
図1に戻り、粗砕部20は、供給された古紙Puを数センチメートル角の紙片に裁断するものである。粗砕部20では、粗砕刃21を備え、通常のシュレッダーの刃の切断幅を広げたような装置を構成している。これにより、供給された古紙Puを容易に紙片に裁断することができる。そして、分断された粗砕紙は、配管201を介して解繊部30に供給される。
解繊部30は、回転する回転刃(図示せず)を備え、粗砕部20から供給された粗砕紙を繊維状に解きほぐす解繊を行うものである。なお、本実施形態の解繊部30は、空気中で乾式で解繊を行うものである。解繊部30の解繊処理により、印刷されたインクやトナー、にじみ防止材等の紙への塗工材料等は、数十μm以下の粒(以下、「インク粒」という)となって繊維と分離する。したがって、解繊部30から出る解繊物は、紙片の解繊により得られる繊維とインク粒となる。
解繊部30は、回転刃の回転によって気流が発生する機構となっており、配管202を介して解繊された繊維はこの気流に乗って分級部40に搬送される。なお、風発生機構を備えていない乾式の解繊部30を用いる場合には、粗砕部20から解繊部30に向けて気流を発生させる気流発生装置を別途設けるようにすればよい。
分級部40は、導入された導入物を気流により分級するものである。本実施形態では、導入物としての解繊物をインク粒と繊維とに分級する。分級部40は、例えば、サイクロンを適用することにより、搬送された繊維をインク粒と脱墨繊維(脱墨解繊物)とに気流分級することができる。なお、サイクロンに替えて他の種類の気流式分級器を利用してもよい。この場合、サイクロン以外の気流式分級器としては、例えば、エルボージェットやエディクラシファイヤー等が用いられる。気流式分級器は旋回気流を発生させ、解繊物のサイズと密度により受ける遠心力の差によって分離、分級するもので、気流の速度、遠心力の調整により、分級点を調整することができる。これにより比較的小さく密度の低いインク粒と、インク粒より大きく密度の高い繊維とに分けられる。繊維からインク粒を除去することを脱墨と言う。
本実施形態の分級部40は接線入力方式のサイクロンであり、解繊部30から導入される導入口40aと、導入口40aが接線方向についた筒部41と、筒部41の下部に続く円錐部42と、円錐部42の下部に設けられる下部取出口40bと、筒部41の上部中央に設けられる微粉排出のための上部排気口40cとから構成される。円錐部42は鉛直方向下方に向かって径が小さくなる。
分級処理において、分級部40の導入口40aから導入された解繊物をのせた気流は、筒部41、円錐部42で円周運動に変わり、遠心力がかかり分級される。そして、インク粒より大きく密度の高い繊維は下部取出口40bへ移動し、比較的小さく密度の低いインク粒は空気とともに微粉として上部排気口40cへ導出される。そして、分級部40の上部排気口40cからインク粒が多量に含まれた短繊維混合物が排出される。そして、排出されたインク粒が多量に含まれる短繊維混合物は、分級部40の上部排気口40cに接続された配管206を介して受け部80に回収される。一方、分級部40の下部取出口40bから配管203を介して分級された繊維を含む分級物が選別部50に向けて搬送される。なお、分級部40の上部排気口40cや配管206等に、上部排気口40cから短繊維混合物を効率よく吸引するための吸引部等を配置してもよい。
選別部50は、分級部40により分級された繊維を含む分級物をドラム部51の複数の開口から通過させて選別するものである。さらに、具体的には、分級部40により分級された繊維を含む分級物を、開口を通過する通過物と、開口を通過しない残留物と、に選別するものである。本実施形態の選別部50では、分級物を回転運動により空気中で分散させる機構を備えている。そして、選別部50の選別により開口を通過した通過物は、ホッパー部56で受けてから配管204を介して成形部70に搬送される。一方、選別部50の選別により開口を通過しなかった残留物は、配管205を介して再び被解繊物として解繊部30に戻される。これにより、残留物は廃棄されずに再使用(再利用)される。
選別部50の選別により開口を通過した通過物は配管204を介して成形部70に搬送される。配管204における選別部50と成形部70との間には、搬送される通過物に対して樹脂(例えば、融着樹脂あるいは熱硬化性樹脂)等の添加物を添加する添加物投入部60が設けられている。なお、添加物としては、融着樹脂の他、例えば、難燃剤、白色度向上剤、シート力増強剤やサイズ剤等を投入することも可能である。これらの添加物は、添加物貯留部61に貯留され、図示しない投入機構によって投入口62から投入される。
成形部70は、配管204から投入された繊維を含む通過物と樹脂とを含む材料を堆積させてウエブを成形するものである。成形部70は、繊維を空気中に均一に分散させる機構と、分散された繊維をメッシュベルト73上に堆積する機構を有している。
まず、繊維を空気中に均一に分散させる機構として、成形部70には、繊維及び樹脂が内部に投入されるフォーミングドラム71が配置されている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させることにより通過物(繊維)中に樹脂(添加剤)を均一に混ぜることができる。フォーミングドラム71には複数の小孔を有するスクリーンが設けられている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させて、通過物(繊維)中に樹脂(添加剤)を均一に混ぜるとともに、小孔を通過した繊維や繊維と樹脂の混合物を空気中に均一に分散させることができる。
フォーミングドラム71の下方には、張架ローラー72によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルト73が配されている。そして、張架ローラー72のうちの少なくとも1つが自転することで、このメッシュベルト73が一方向に移動するようになっている。
また、フォーミングドラム71の鉛直下方には、メッシュベルト73を介して、鉛直下方に向けた気流を発生させる吸引部としてのサクション装置75が設けられている。サクション装置75によって、空気中に分散された繊維をメッシュベルト73上に吸引することができる。
そして、フォーミングドラム71の小孔スクリーンを通過した繊維等は、サクション装置75による吸引力によって、メッシュベルト73上に堆積される。このとき、メッシュベルト73を一方向に移動させることにより、繊維と樹脂を含み長尺状に堆積させたウエブWを成形することができる。フォーミングドラム71からの分散とメッシュベルト73の移動を連続的に行うことで、帯状の連続したウエブWが成形される。なお、メッシュベルト73は金属製でも、樹脂製でも、不織布でもよく、繊維が堆積でき、気流を通過させることができれば、どのようなものでもあってもよい。なお、メッシュベルト73のメッシュの穴径が大きすぎるとメッシュの間に繊維が入り込み、ウエブ(シート)を成形したときの凸凹になり、一方、メッシュの穴径が小さすぎると、サクション装置75による安定した気流を形成しづらい。このため、メッシュの穴径は適宜調整することが好ましい。サクション装置75はメッシュベルト73の下に所望のサイズの窓を開けた密閉箱を形成し、窓以外から空気を吸引し箱内を外気より負圧にすることで構成できる。なお、本実施形態にかかるウエブWとは、繊維と樹脂とを含む物体の構成形態を言う。従って、ウエブWの加熱時や加圧時や切断時や搬送時等において寸法等の形態が変化した場合であってもウエブWとして示している。
メッシュベルト73上に成形されたウエブWは、搬送部100によって搬送される。本実施形態の搬送部100は、メッシュベルト73から最終的にシートPr(ウエブW)としてスタッカー160に投入されるまでの間のウエブWの搬送過程を示している。従って、メッシュベルト73の他、後述の各種ローラー等は搬送部100の一部として機能する。搬送部としては、搬送ベルトや搬送ローラーなどの少なくとも一つがあればよい。具体的には、まず、搬送部100の一部であるメッシュベルト73上に成形されたウエブWは、メッシュベルト73の回転移動により、搬送方向(図中の矢印)に従って搬送される。
ウエブWの搬送方向における成形部70の下流側に加圧部が配置されている。なお、本実施形態の加圧部は、ウエブWを加圧するローラー141を有する加圧部140である。メッシュベルト73とローラー141との間にウエブWを通過させることにより、ウエブWを加圧することができる。これにより、ウエブWの強度を向上させることができる。
ウエブWの搬送方向における加圧部140よりも下流側には、切断部前ローラー120が配置されている。切断部前ローラー120は、一対のローラー121で構成されている。一対のローラー121のうち、一方が駆動制御ローラーであり、他方が従動ローラーである。
また、切断部前ローラー120を回転させる駆動伝達部にはワンウエイクラッチが用いられている。ワンウエイクラッチは、一方の方向のみに回転力を伝達するクラッチ機構を有し、逆方向に対して空転するように構成されている。これにより、切断部後ローラー125と切断部前ローラー120との速度差でウエブWに過度のテンションが掛けられた際、切断部前ローラー120側で空転するため、ウエブWへのテンションが抑制され、ウエブWが引きちぎられることを防止できる。
ウエブWの搬送方向における切断部前ローラー120の下流側には、搬送されるウエブWの搬送方向と交差する方向にウエブWを切断する切断部110が配置されている。切断部110は、カッターを備え、連続状のウエブWを所定の長さに設定された切断位置に従って枚葉状(シート状)に切断する。切断部110は、例えば、ロータリーカッターを適用することができる。これによれば、ウエブWを搬送させながら切断することが可能となる。従って、切断時にウエブWの搬送を停止させないので、製造効率を向上させることができる。なお、切断部110は、ロータリーカッターの他、各種カッターを適用してもよい。
切断部110よりウエブWの搬送方向の下流側には、切断部後ローラー125が配置されている。切断部後ローラー125は、一対のローラー126で構成されている。一対のローラー126のうち、一方が駆動制御ローラーであり、他方が従動ローラーである。
本実施形態では、切断部前ローラー120と切断部後ローラー125との速度差によってウエブWにテンションをかけることができる。そして、ウエブWにテンションをかけた状態で切断部110を駆動してウエブWを切断するように構成されている。
切断部後ローラー125よりもウエブWの搬送方向の下流側に、加熱部としての加熱加圧部150を構成する一対の加熱加圧ローラー151が配置されている。当該加熱加圧部150は、ウエブWに含まれる繊維同士を樹脂を介して結着(定着)させるものである。加熱加圧ローラー151の回転軸中心部にはヒーター等の加熱部材が設けられており、当該一対の加熱加圧ローラー151間にウエブWを通過させることにより、搬送されるウエブWに対して加熱加圧することができる。そして、ウエブWは一対の加熱加圧ローラー151によって加熱加圧されることで、樹脂が溶けて繊維と絡みやすくなるとともに繊維間隔が短くなり繊維間の接触点が増加する。これにより、密度が高まってウエブWとしての強度が向上する。
加熱加圧部150よりもウエブWの搬送方向の下流側に、ウエブWの搬送方向に沿ってウエブWを切断する後切断部130が配置されている。後切断部130は、カッターを備え、ウエブWの搬送方向における所定の切断位置に従って切断する。これにより、所望するサイズのシートPr(ウエブW)が成形される。そして、切断されたシートPr(ウエブW)はスタッカー160等に積載される。
なお、上記実施形態にかかるシートとは、古紙や純パルプなどの繊維を含むものを原料とし、シート状にしたものを主に言う。しかし、そのようなものに限らず、ボード状やウエブ状(や凸凹を有する形状で)あってもよい。また、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。本願においてシートとは、紙と不織布に分かれる。紙は、薄いシート状にした態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マットなどを含む。
また、上記本実施形態において古紙とは、主に印刷された紙を指すが、紙として成形されたものを原料とするのであれば使用したか否かに関わらず古紙とみなす。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
供給部10から粗砕部20に供給される古紙Puの供給のタイミングや供給速度は、検出部300の検出結果に基づいて制御される。これにより、古紙Puの供給量が安定化され、シートPrの厚みのばらつきを抑えることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、材料としての古紙Puの厚みや種類に関わらず、古紙Puの厚みを検出したが、この構成に限定されない。例えば、材料としての古紙Puの厚みまたは種類が既知の場合には、制御部は、古紙Puの厚みまたは種類に適した給紙速度(搬送ローラー12の搬送速度)で古紙Puを供給してもよい。このようにすれば、古紙Puの厚みや種類を事前に設定することが可能となり、設定した最適の速度で古紙Puを供給することができる。これにより、シートPrの厚みの変動を抑制することができる。なお、既知の場合とは、ユーザーが図示しない入力部に入力したり、入力部に表示された選択肢から選択したり、使う紙の包装紙のバーコードを読み取らせて入力するなどである。
(変形例2)上記実施形態では、第1検出結果と第2検出結果を比較し、第2検出結果にかかる材料の厚さが、第1検出結果にかかる材料の厚さよりも厚いときに供給を遅くした。しかし、これに限らず、予め定められた材料の厚さに対して、厚い場合に供給を遅くしてもよい。これによっても、予め定められた材料の厚さよりも薄い場合(第一の厚さの材料)よりも予め定められた材料の厚さよりも厚い場合(第二の厚さの材料)の方が、供給は遅くなる。なお、材料の厚みを複数段階に分けて供給の速度を変えてもよいし、材料の厚みが薄い方を速く供給してもよい。いずれにしても、第一の厚さの材料よりも厚い第二の厚さの材料の方を、第一の厚さの材料よりも遅く供給することになる。
1…シート製造装置、2…制御部、10…供給部、11…トレー、12…搬送ローラー、20…粗砕部、30…解繊部、40…分級部、50…選別部、60…添加物投入部、70…成形部、80…受け部、100…搬送部、110…切断部、120…切断部前ローラー、125…切断部後ローラー、130…後切断部、140…予備加熱加圧部、150…加熱部、160…スタッカー、300…検出部、310…ボールねじ軸、311…ボールナット、312…モーター、313…ロータリーエンコーダー、320…ピックアップローラー、321…支持部、330…古紙レベルセンサー。

Claims (5)

  1. 材料を供給する供給部と、
    前記材料を解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物を堆積させてウエブを成形する成形部と、
    前記ウエブを加熱してシートを成形する加熱部と、
    前記材料のうちで、第一の厚さの材料よりも厚い第二の厚さの材料の方を、前記第一の厚さの材料よりも遅く供給させる制御部と、を備えることを特徴とするシート製造装置。
  2. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    複数重ねた状態の前記材料の厚みを検出する検出部を備えることを特徴とするシート製造装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシート製造装置において、
    前記供給部に載置された前記材料の上端を一定の圧力をかけて検出する手段と、その位置までの上下移動量を検出するための手段と、を備えたことを特徴とするシート製造装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載のシート製造装置において、
    前記材料の厚みまたは種類が既知の場合には、
    前記材料の厚みまたは種類に適した給紙速度で前記材料を供給することを特徴とするシート製造装置。
  5. 材料を供給する供給部と、前記材料を解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物を堆積させてウエブを成形する成形部と、前記ウエブを加熱してシートを成形する加熱部と、を備えたシート製造装置のシート製造方法であって、
    前記材料のうちで、第一の厚さの材料よりも厚い第二の厚さの前記材料の方を、前記第一の厚さの材料よりも遅く供給することを備えることを特徴とするシート製造方法。
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