JP2016074170A - タイヤ加硫装置及びタイヤ加硫方法 - Google Patents

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【課題】 タイヤ加硫金型の内部でのエア溜まりの発生を抑制することができるタイヤ加硫装置及びタイヤ加硫方法を提供する。【解決手段】 タイヤ加硫装置においては、吸引装置は、サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールの吸引を開始し、その後に、当該吸引を維持しつつ、凹部内で開口するベントホールからの吸引を開始する。また、タイヤ加硫方法は、サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールから、タイヤ加硫金型の内部を吸引することを開始することと、その後に、当該吸引を維持しつつ、凹部内で開口するベントホールから、タイヤ加硫金型の内部を吸引することを開始することと、を含む。【選択図】 図2

Description

本発明は、タイヤ加硫金型と、タイヤ加硫金型の内部を吸引する吸引装置とを備えるタイヤ加硫装置に関し、また、本発明は、タイヤ加硫金型を用いるタイヤ加硫方法に関する。
従来、空気入りタイヤの加硫成形に用いられるタイヤ加硫金型として、タイヤのサイドウォール部に接するサイド成形面に、複数のベントホールを有するタイヤ加硫金型が、知られている(例えば、特許文献1)。かかる構成によれば、タイヤとサイド成形面との間の余分なエアがタイヤ加硫金型の外部に排出されるため、ゴム欠損の原因となるエア溜まりの発生を防止することができる。
一方、従来、空気入りタイヤとして、サイドウォール部の表面に凸部を設けた空気入りタイヤが、知られている。斯かる場合、タイヤ加硫金型は、サイド成形面に、凸部に対応した凹部を備えている。
ところで、該凹部がサイド成形面のプロファイルよりも凹んでいるため、タイヤ加硫金型の内面には、凹凸が形成されている。したがって、タイヤ加硫金型の内部でのゴム流れ不良が発生する場合があった。斯かる場合においては、タイヤ加硫金型の内部でエア溜まりが発生し、それに起因したゴム欠損を発生させることがあった。
特開平11−207745号公報
よって、本発明は、斯かる事情に鑑み、タイヤ加硫金型の内部でのエア溜まりの発生を抑制することができるタイヤ加硫装置及びタイヤ加硫方法を提供することを課題とする。
本発明に係るタイヤ加硫装置は、タイヤのサイドウォール部に接するサイド成形面に、前記サイド成形面のプロファイルからタイヤ幅方向外側に向けて凹む少なくとも一つの凹部と、前記サイド成形面のプロファイル上で開口する少なくとも一つのベントホールと、前記凹部内で開口する少なくとも一つのベントホールと、を有するタイヤ加硫金型と、前記複数のベントホールから前記タイヤ加硫金型の内部を吸引する吸引装置と、を備え、前記吸引装置は、前記サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールからの吸引を開始し、その後に、当該吸引を維持しつつ、前記凹部内で開口するベントホールからの吸引を開始する。
また、タイヤ加硫装置においては、前記凹部内で開口するベントホールから吸引する吸引圧は、前記サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールから吸引する吸引圧よりも、大きい、という構成でもよい。
また、本発明に係るタイヤ加硫方法は、タイヤのサイドウォール部に接するサイド成形面に、前記サイド成形面のプロファイルからタイヤ幅方向外側に向けて凹む少なくとも一つの凹部と、前記サイド成形面のプロファイル上で開口する少なくとも一つのベントホールと、前記凹部内で開口する少なくとも一つのベントホールと、を有するタイヤ加硫金型を、用いるタイヤ加硫方法であって、前記サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールから、前記タイヤ加硫金型の内部を吸引することを開始することと、その後に、当該吸引を維持しつつ、前記凹部内で開口するベントホールから、前記タイヤ加硫金型の内部を吸引することを開始することと、を含む。
また、タイヤ加硫方法においては、前記凹部内で開口するベントホールから吸引する吸引圧は、前記サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールから吸引する吸引圧よりも、大きい、という構成でもよい。
以上の如く、本発明に係るタイヤ加硫装置及びタイヤ加硫方法は、タイヤ加硫金型の内部でのエア溜まりの発生を抑制することができる、という優れた効果を奏する。
図1は、タイヤ加硫装置により製造される空気入りタイヤの要部断面図である。 図2は、一実施形態に係るタイヤ加硫装置の全体図であって、タイヤ加硫金型の断面を示す概要図である。 図3は、図2におけるIII領域の拡大図である。 図4は、同実施形態に係るタイヤ加硫装置のタイムチャートである。 図5は、他の実施形態に係るタイヤ加硫金型の要部断面図である。
以下、タイヤ加硫装置における一実施形態について、図1〜図4を参酌して説明する。なお、各図(図5も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致していない。
まず、タイヤ加硫装置の各構成を説明するのに先立って、タイヤ加硫装置で製造される空気入りタイヤについて説明する。図1に示すように、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)100は、ビード101aを有する一対のビード部101,101と、各ビード部101からタイヤ径方向の外側に延びるサイドウォール部102,102と、一対のサイドウォール部102,102のタイヤ径方向の外側端に連なるトレッド部103とを備えている。
サイドウォール部102は、タイヤ幅方向の外側に向けて突出する凸部102aを備えている。該凸部102aは、例えば、タイヤの意匠性や装飾性を高めるために文字や数字、図形などの表示を構成し、或いは、岩場のような悪路での走破性や耐外傷性を向上するためにリブを構成している。
図2に示すように、本実施形態に係るタイヤ加硫装置1は、内部にキャビティ2aを構成するタイヤ加硫金型(以下、単に「金型」ともいう)2と、金型2の内部を吸引する吸引装置5とを備えている。また、タイヤ加硫装置1は、各部2,5を制御する制御部8を備えている。
金型2は、タイヤ100のサイドウォール部102を成形するサイドプレート3,3と、タイヤ100のトレッド部103を成形する環状のトレッドリング4とを備えている。図2においては、未加硫のタイヤ100が、タイヤ軸を上下方向にして、金型2の内部のキャビティ2aにセットされている。即ち、図2においては、上下方向がタイヤ幅方向であり、左右方向がタイヤ径方向である。
サイドプレート3は、キャビティ2aにセットされたタイヤ100のサイドウォール部102に接するサイド成形面31を、内面に備えている。また、サイドプレート3は、加硫成形時にタイヤ100とサイド成形面31との間の余分なエアを排出するために、金型2の内部(キャビティ2a)と外部とを連通させる複数のベントホール32,33を備えている。なお、ベントホール32,33は、それぞれタイヤ周方向に間隔を置いて複数並列されおり、同一のタイヤ子午線断面に配置されていなくてもよい。
トレッドリング4は、キャビティ2aにセットされたタイヤ100のトレッド部103に接するトレッド成形面41を、内面に備えている。また、トレッドリング4は、図示していないが、トレッド成形面41に、トレッドパターンに対応した凹凸を備えていると共に、金型2の内部(キャビティ2a)と外部とを連通させる複数のベントホールを備えている。
本実施形態に係る金型2は、所謂、セグメンテッドモールドであり、トレッドリング4は、タイヤ周方向に分割された複数のセクターで構成されている。型開き時には、サイドプレート3,3同士が離反すると共に、トレッドリング4の各セクターが放射状に広がるようにしてタイヤ径方向外側に変位することで、タイヤ100の出し入れが可能になる。
型締め時には、セクターが寄り集まって連接されることによりトレッドリング4が連続した円環状になると共に、サイドプレート3,3同士が接近する。これにより、図2に示すように、サイド成形面31とトレッド成形面41とがタイヤ100の外表面に密着しうる状態になる。
図3に示すように、サイドプレート3は、サイド成形面31に、タイヤ100のサイドウォール部102に設けられる凸部102aに対応した凹部31aを備えている。該凹部31aは、サイド成形面31のプロファイル31bからタイヤ幅方向の外側に向けて凹んでいる。本実施形態において、凹部31aの凹み量W1は、3mmとしている。なお、凹部31aの凹み量W1は、サイド成形面31のプロファイル31bを基準とした凹部31aの深さであり、プロファイル31bの法線方向に沿って測定される。
本実施形態においては、サイド成形面31のプロファイル31b上で開口するベントホール32は、「第1のベントホール」と呼ばれ、サイド成形面31の凹部31a内で開口するベントホール33は、「第2のベントホール」と呼ばれる。また、サイドプレート3は、タイヤ100のビード部101のリムプロテクタを成形するためのリムプロテクタ成形部34を備えている。
サイド成形面31のプロファイル31bは、キャビティ2a側に中心を有してタイヤ幅方向外側に凸形状となる円弧により形成されている。このプロファイル31bを構成する円弧は、単一の円弧であってもよく、また、曲率半径が異なる複数の円弧を滑らかに連ねたものであってもよい。
吸引装置5は、例えば真空ポンプ等の吸引源6と、複数のベントホール32,33から金型2の内部を吸引すべく、吸引源6と各ベントホール32,33とを接続する吸引部7とを備えている。該吸引部7は、吸引源6と第1のベントホール32とを接続する第1の吸引経路部71と、吸引源6と第2のベントホール33とを接続する第2の吸引経路部72とを備えている。
第1の吸引経路部71は、第1のベントホール32から金型2の内部を吸引する吸引圧を調整する第1の調整部71aと、第1のベントホール32から金型2の内部を吸引する状態と当該吸引を停止する状態とを切り替える第1の切替部71bとを備えている。本実施形態においては、第1の調整部71aは、レギュレータとしており、第1の切替部71bは、バルブとしている。
第2の吸引経路部72は、第2のベントホール33から金型2の内部を吸引する吸引圧を調整する第2の調整部72aと、第2のベントホール33から金型2の内部を吸引する状態と当該吸引を停止する状態とを切り替える第2の切替部72bとを備えている。本実施形態においては、第2の調整部72aは、レギュレータとしており、第2の切替部72bは、バルブとしている。
各調整部71a,72aは、第2のベントホール33から吸引する吸引圧が、第1のベントホール32から吸引する吸引圧よりも大きくなるように、調整されている。なお、各調整部71a,72aは、所定の吸引圧となるように、自動的に調整する構成としてもよい。
本実施形態においては、凹部31aの凹み量W1が3mmであるため、第2のベントホール33から吸引する吸引圧は、第1のベントホール32から吸引する吸引圧の1.1倍としている。例えば、第1のベントホール32から吸引する吸引圧は、80kPaとしており、第2のベントホール33から吸引する吸引圧は、88kPaとしている。
サイド成形面31のプロファイル31b上で開口するベントホールから吸引する吸引圧を基準吸引圧とした場合、凹み量が0mmより大きく且つ2mm未満である凹部内で開口するベントホールから吸引する吸引圧は、基準吸引圧の1倍以上であることが好ましく、凹み量が2mm以上で且つ4mm未満である凹部内で開口するベントホールから吸引する吸引圧は、基準吸引圧の1.1倍以上であることが好ましく、凹み量が4mm以上である凹部内で開口するベントホールから吸引する吸引圧は、基準吸引圧の1.2倍以上であることが好ましい。
本実施形態に係るタイヤ加硫装置1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るタイヤ加硫装置1を用いたタイヤ加硫方法について説明する。
未加硫のタイヤ100が金型2の内部のキャビティ2aにセットされる。そして、未加硫のタイヤ100は、加熱されると共に、内部から加圧される。それに伴って、時間T1において、制御部8は、第1の切替部71bにより、第1のベントホール32から金型2の内部を吸引する状態に切り替える。これにより、第1のベントホール32から、金型2の内部を吸引することが開始されるため、ゴムがサイド成形面31のプロファイル31bに向けて流れ始める。
その後、時間T2において、制御部8は、第2の切替部72bにより、第2のベントホール33から金型2の内部を吸引する状態に切り替える。これにより、第1のベントホール32から金型2の内部が吸引されることを維持しつつ、第2のベントホール33から金型2の内部を吸引することが開始される。したがって、ゴムがサイド成形面31の凹部31aに向けて流れ始めるため、サイド成形面31におけるゴム流れを良好にすることができる。
その後、時間T3において、制御部8は、各切替部71b,72bにより、各ベントホール32,33から金型2の内部を吸引することを停止する状態に切り替える。このようにして、未加硫のタイヤ100を加硫することができる。なお、各ベントホール32,33から金型2の内部を吸引することを停止するタイミングは、同じでもよく、異なっていてもよい。
以上より、本実施形態に係るタイヤ加硫装置1は、タイヤ100のサイドウォール部102に接するサイド成形面31に、前記サイド成形面31のプロファイル31bからタイヤ幅方向外側に向けて凹む少なくとも一つの凹部31aと、前記サイド成形面31のプロファイル31b上で開口する少なくとも一つのベントホール32と、前記凹部31a内で開口する少なくとも一つのベントホール33と、を有するタイヤ加硫金型2と、前記複数のベントホール32,33から前記タイヤ加硫金型2の内部を吸引する吸引装置5と、を備え、前記吸引装置5は、前記サイド成形面31のプロファイル31b上で開口するベントホール32からの吸引を開始し、その後に、当該吸引を維持しつつ、前記凹部31a内で開口するベントホール33からの吸引を開始する。
また、本実施形態に係るタイヤ加硫方法は、タイヤ100のサイドウォール部102に接するサイド成形面31に、前記サイド成形面31のプロファイル31bからタイヤ幅方向外側に向けて凹む少なくとも一つの凹部31aと、前記サイド成形面31のプロファイル31b上で開口する少なくとも一つのベントホール32と、前記凹部31a内で開口する少なくとも一つのベントホール33と、を有するタイヤ加硫金型2を、用いるタイヤ加硫方法であって、前記サイド成形面31のプロファイル31b上で開口するベントホール32から、前記タイヤ加硫金型2の内部を吸引することを開始することと、その後に、当該吸引を維持しつつ、前記凹部31a内で開口するベントホール33から、前記タイヤ加硫金型2の内部を吸引することを開始することと、を含む。
斯かる構成及び方法によれば、サイド成形面31のプロファイル31b上で開口するベントホール32から、タイヤ加硫金型2の内部を吸引することが開始される。その後に、当該吸引を維持しつつ、凹部31a内で開口するベントホール33から、タイヤ加硫金型2の内部を吸引することが開始される。
これにより、ゴムは、まず、サイド成形面31のプロファイル31bに向けて流れ始め、その後、凹部31aに向けて流れる。したがって、ゴム流れを良好にすることができるため、タイヤ加硫金型2の内部でのエア溜まりの発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係るタイヤ加硫装置1及びタイヤ加硫方法においては、前記凹部31a内で開口するベントホール33から吸引する吸引圧は、前記サイド成形面31のプロファイル31b上で開口するベントホール32から吸引する吸引圧よりも、大きい、という構成である。
斯かる構成及び方法によれば、ベントホール32,33から金型2の内部を吸引する開始のタイミングが遅くなるにつれて、当該吸引圧が高くなっている。これにより、第2のベントホール33から吸引する開始のタイミングが遅くても、ゴムは、凹部31a内に充分に流れる。したがって、ゴム流れをさらに良好にすることができるため、タイヤ加硫金型2の内部でのエア溜まりの発生をさらに抑制することができる。
次に、タイヤ加硫装置1における第2の実施形態について、図5を参酌して説明する。なお、図5において、図1〜図4の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と略同様の構成又は略同様の機能(作用)を有する要素を表し、その説明は、繰り返さない。
図5に示すように、本実施形態に係るサイドプレート3は、サイド成形面31に、タイヤ径方向に離れて配置される複数(図5においては2つの)の凹部31a,31cを備えている。複数の凹部31a,31cのうち、凹み量W1が小さい凹部31aは、「第1の凹部」と呼ばれ、凹み量W2が大きい凹部31cは、「第2の凹部」と呼ばれる。本実施形態においては、第1の凹部31aの凹み量W1は、3mmとしており、第2の凹部31cの凹み量W2は、5mmとしている。
また、サイドプレート3は、サイド成形面31のプロファイル31b上で開口する第1のベントホール32と、第1の凹部31a内で開口する第2のベントホール33と、第2の凹部31c内で開口する第3のベントホール35とを備えている。なお、本実施形態に係るサイドプレート3は、リムプロテクタ成形部34を備えていない。
第2のベントホール33から吸引する吸引圧は、第1のベントホール32から吸引する吸引圧よりも、大きくなるように設定されている。また、第3のベントホール35から吸引する吸引圧は、第2のベントホール33から吸引する吸引圧よりも、大きくなるように設定されている。
本実施形態においては、第1の凹部31aの凹み量W1が3mmであるため、第2のベントホール33から吸引する吸引圧は、第1のベントホール32から吸引する吸引圧の1.1倍としており、また、第2の凹部31cの凹み量W2が5mmであるため、第3のベントホール35から吸引する吸引圧は、第1のベントホール32から吸引する吸引圧の1.2倍としている。例えば、第1のベントホール32から吸引する吸引圧は、80kPaとしており、第2のベントホール33から吸引する吸引圧は、88kPaとしており、第3のベントホール35から吸引する吸引圧は、96kPaとしている。
本実施形態に係るタイヤ加硫装置1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るタイヤ加硫装置1を用いたタイヤ加硫方法について説明する。
未加硫のタイヤ100が金型2の内部のキャビティ2aにセットされる。そして、未加硫のタイヤ100は、加熱されると共に、内部から加圧される。それに伴って、まず、制御部8は、第1のベントホール32から金型2の内部を吸引する状態に切り替える。これにより、第1のベントホール32から、金型2の内部を吸引することが開始されるため、ゴムは、サイド成形面31のプロファイル31bに向けて流れ始める。
その後、制御部8は、第2のベントホール33から金型2の内部を吸引する状態に切り替える。これにより、第1のベントホール32から金型2の内部が吸引されることを維持しつつ、第2のベントホール33から、金型2の内部を吸引することが開始される。したがって、ゴムは、サイド成形面31の第1の凹部31aに向けて流れ始める。
さらにその後、制御部8は、第3のベントホール35から金型2の内部を吸引する状態に切り替える。これにより、第1及び第2のベントホール32,33から金型2の内部が吸引されることを維持しつつ、第3のベントホール35から、金型2の内部を吸引することが開始される。したがって、ゴムがサイド成形面31の第2の凹部31cに向けて流れ始める。このように、サイド成形面31におけるゴム流れを良好にすることができる。
その後、制御部8は、各ベントホール32,33,35から金型2の内部を吸引することを停止する状態に切り替える。このようにして、未加硫のタイヤ100を加硫することができる。なお、各ベントホール32,33,35から金型2の内部を吸引することを停止するタイミングは、同じでもよく、異なっていてもよい。
なお、タイヤ加硫装置及びタイヤ加硫方法は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、タイヤ加硫装置及びタイヤ加硫方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記した複数の実施形態の各構成や各方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る各構成や各方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
上記実施形態に係るタイヤ加硫装置1においては、金型2は、一対のサイドプレート3,3とトレッドリング4とを備える、所謂、セグメンテッドモールドである、という構成である。しかしながら、タイヤ加硫装置は、斯かる構成に限られない。例えば、タイヤ加硫装置においては、金型2は、タイヤ100のトレッド部103の中央部でタイヤ幅方向に二分割された一対の部品を備える、所謂、2ピースモールドである、という構成でもよい。
また、上記第1の実施形態に係るタイヤ加硫装置1においては、ベントホール32,33から金型2の内部を吸引する開始のタイミングが2段階である、という構成であり、上記第2の実施形態に係るタイヤ加硫装置1においては、ベントホール32,33,35から金型2の内部を吸引する開始のタイミングが3段階である、という構成である。しかしながら、タイヤ加硫装置は、斯かる構成に限られない。例えば、タイヤ加硫装置においては、ベントホール32,33,35から金型2の内部を吸引する開始のタイミングが4段階以上である、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係るタイヤ加硫装置1においては、ベントホール32,33,35から金型2の内部を吸引する開始のタイミングが遅くなるにつれて、当該吸引圧が高く設定されている、という構成である。しかしながら、タイヤ加硫装置は、斯かる構成に限られない。例えば、タイヤ加硫装置においては、ベントホール32,33から金型2の内部を吸引する開始のタイミングに関わらず、当該吸引圧が等しく設定されている、という構成でもよく、ベントホール32,33,35から金型2の内部を吸引する開始のタイミングが遅くなるにつれて、当該吸引圧が低く設定されている、という構成でもよい。
また、タイヤ加硫装置1においては、ベントホール32,33,35の径は、等しい、という構成でもよく、また、ベントホール32,33,35の径は、異なる、という構成でもよい。例えば、凹部31a内で開口する第2のベントホール33の径は、サイド成形面31のプロファイル31b上で開口する第1のベントホール32の径よりも大きい、という構成でもよく、また、凹み量W2が大きい第2の凹部31c内で開口する第3のベントホール35の径は、凹み量W1が小さい第1の凹部31a内で開口する第2のベントホール33の径よりも大きい、という構成でもよい。
また、タイヤ加硫装置1においては、ベントホール32,33,35から金型2の内部を吸引する開始のタイミングは、サイド成形面31の所定の領域ごとにそれぞれ設定されている、という構成でもよい。例えば、同じ凹み量である異なる凹部内で開口する各ベントホールにおいて、金型2の内部を吸引する開始のタイミングが異なるように設定されていてもよい。勿論、同じ凹み量である異なる凹部内で開口する各ベントホールにおいて、金型2の内部を吸引する開始のタイミングが全て同じとなるように設定されていてもよい。
1…タイヤ加硫装置、2…タイヤ加硫金型、2a…キャビティ、3…サイドプレート、4…トレッドリング、5…吸引装置、6…吸引源、7…吸引部、8…制御部、31…サイド成形面、31a…(第1の)凹部、31b…プロファイル、31c…(第2の)凹部、32…(第1の)ベントホール、33…(第2の)ベントホール、34…リムプロテクタ成形部、35…(第3の)ベントホール、41…トレッド成形面、71…第1の吸引経路部、71a…第2の調整部、71b…第2の切替部、72…第2の吸引経路部、72a…第2の調整部、72b…第2の切替部、100…タイヤ、101…ビード部、101a…ビード、102…サイドウォール部、102a…凸部、103…トレッド部

Claims (4)

  1. タイヤのサイドウォール部に接するサイド成形面に、前記サイド成形面のプロファイルからタイヤ幅方向外側に向けて凹む少なくとも一つの凹部と、前記サイド成形面のプロファイル上で開口する少なくとも一つのベントホールと、前記凹部内で開口する少なくとも一つのベントホールと、を有するタイヤ加硫金型と、
    前記複数のベントホールから前記タイヤ加硫金型の内部を吸引する吸引装置と、を備え、
    前記吸引装置は、前記サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールからの吸引を開始し、その後に、当該吸引を維持しつつ、前記凹部内で開口するベントホールからの吸引を開始するタイヤ加硫装置。
  2. 前記凹部内で開口するベントホールから吸引する吸引圧は、前記サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールから吸引する吸引圧よりも、大きい請求項1に記載のタイヤ加硫装置。
  3. タイヤのサイドウォール部に接するサイド成形面に、前記サイド成形面のプロファイルからタイヤ幅方向外側に向けて凹む少なくとも一つの凹部と、前記サイド成形面のプロファイル上で開口する少なくとも一つのベントホールと、前記凹部内で開口する少なくとも一つのベントホールと、を有するタイヤ加硫金型を、用いるタイヤ加硫方法であって、
    前記サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールから、前記タイヤ加硫金型の内部を吸引することを開始することと、
    その後に、当該吸引を維持しつつ、前記凹部内で開口するベントホールから、前記タイヤ加硫金型の内部を吸引することを開始することと、を含むタイヤ加硫方法。
  4. 前記凹部内で開口するベントホールから吸引する吸引圧は、前記サイド成形面のプロファイル上で開口するベントホールから吸引する吸引圧よりも、大きい請求項3に記載のタイヤ加硫方法。
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