JP2003306898A - パルプモールド成形方法及び抄紙装置 - Google Patents

パルプモールド成形方法及び抄紙装置

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JP2003306898A
JP2003306898A JP2002108371A JP2002108371A JP2003306898A JP 2003306898 A JP2003306898 A JP 2003306898A JP 2002108371 A JP2002108371 A JP 2002108371A JP 2002108371 A JP2002108371 A JP 2002108371A JP 2003306898 A JP2003306898 A JP 2003306898A
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suction holes
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Takahiko Sato
貴彦 佐藤
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
Tatsuo Yamada
達夫 山田
Tomoaki Maeda
智朗 前田
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Noritake Co Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部位によって厚みの異なる中間体を,容易か
つ効率的に作製することができるパルプモールド成形方
法及びこれに用いる抄紙装置を提供すること。 【解決手段】 複数の吸引孔21を有する抄紙型2に水
分を含有するパルプ繊維41を堆積させて中間体4を形
成する抄紙工程と,中間体4を脱水,乾燥する乾燥工程
とを行うことにより,パルプモールド成形体を成形する
パルプモールド成形方法。抄紙工程においては,複数の
吸引孔21からの吸引力により抄紙型2にパルプ繊維4
1を堆積させるにあたり,吸引力を抄紙型2の部位によ
って変化させる。これにより,部位によって厚みの異な
る中間体4を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,抄紙型にパルプ繊維を堆積させ
て中間体を形成する抄紙工程と,該中間体を脱水,乾燥
する乾燥工程とを有するパルプモールド成形方法及びこ
れに用いる抄紙装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,図11に示すごとく,複数の吸
引孔921を有する抄紙型92にパルプ繊維941を堆
積させて中間体94を形成する抄紙工程と,該中間体9
4を脱水,乾燥する乾燥工程とを有するパルプモールド
成形方法がある。上記抄紙工程においては,上記複数の
吸引孔921からの吸引力によって,抄紙型92にパル
プ繊維941を堆積させる。
【0003】図11に示すごとく,上記複数の吸引孔9
21は,抄紙型92の全体にわたって略均一に形成され
ているため,パルプ繊維941は,上記抄紙型92に略
均一に堆積する。それ故,上記抄紙工程において,略均
一の厚み,密度の中間体94が得られ,これが上記乾燥
工程を経ることにより,略均一の厚み,密度のパルプモ
ールド成形体が得られることとなる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,得ようとする
製品の種類によっては,部分的に厚みや密度の異なるパ
ルプモールド成形体が要求されることがある。かかる場
合には,上記抄紙型92において部分的に吸引時間を変
えることにより,上記パルプ繊維941の堆積量を変化
させる必要がある。そのため,吸引時間の制御が必要と
なると共に,生産効率が低下する原因となる。
【0005】また,特開2001−55217号公報に
開示されるごとく,抄紙型のキャビティ内において,部
分的にパルプスラリーが滞留するような空間を形成する
ことにより,当該部分のパルプ繊維の堆積量を多くする
方法がある。しかし,この方法は,抄紙型の構造が複雑
となり,また,中間体の厚みの制御も容易とは言えな
い。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,部位によって厚みの異なる中間体を,容
易かつ効率的に作製することができるパルプモールド成
形方法及びこれに用いる抄紙装置を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題の解決手段】第1の発明は,複数の吸引孔を有す
る抄紙型に水分を含有するパルプ繊維を堆積させて中間
体を形成する抄紙工程と,該中間体を脱水,乾燥する乾
燥工程とを行うことにより,パルプモールド成形体を成
形するパルプモールド成形方法であって,上記抄紙工程
においては,上記複数の吸引孔からの吸引力により上記
抄紙型にパルプ繊維を堆積させるにあたり,上記吸引力
を上記抄紙型の部位によって変化させることにより,部
位によって厚みの異なる上記中間体を作製することを特
徴とするパルプモールド成形方法にある(請求項1)。
【0008】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記抄紙工程において,上記パルプ繊維は,上記吸引孔
からの吸引力により上記抄紙型へ堆積し,上記吸引力が
大きいほど上記パルプ繊維の堆積量は多くなる。本発明
のパルプモールド成形方法は,上記抄紙型の部位によっ
て上記吸引力を変化させる。それ故,上記抄紙型の部位
によって,パルプ繊維の堆積量を変化させることができ
る。即ち,上記抄紙型のうち吸引力の大きい部位には多
くのパルプ繊維が堆積し,吸引力の小さい部位は,パル
プ繊維の堆積量が少なくなる。
【0009】その結果,上記抄紙工程においては,部位
によって厚みの異なる上記中間体を得ることができる。
このように,上記抄紙型の部位によって上記吸引力を変
化させることにより,吸引時間を抄紙型の部位ごとに制
御したり,抄紙型を特殊な形状にしたりすることなく,
部位によって厚みの異なる上記中間体を得ることができ
る。それ故,かかる形状の中間体を,容易かつ効率的に
得ることができる。
【0010】また,部位によって厚みの異なる上記中間
体に,上記乾燥工程を施すことにより,部位によって厚
み或いは密度の異なるパルプモールド成形体を容易に得
ることができる。即ち,例えば,部位によって厚みの異
なる上記中間体は,上記乾燥工程において略均一な圧縮
力が各部に加えられることにより,部分的に厚みの異な
るパルプモールド成形体となる。また,上記乾燥工程に
おいて上記中間体の厚みを全体にわたって略均一にする
ように圧縮することにより,部分的に密度の異なるパル
プモールド成形体を得ることができる。
【0011】以上のごとく,本発明によれば,部位によ
って厚みの異なる中間体を,容易かつ効率的に作製する
ことができるパルプモールド成形方法を提供することが
できる。
【0012】第2の発明は,パルプモールド成形体を成
形するにあたり,該パルプモールド成形体の中間体を形
成するための抄紙装置であって,該抄紙装置は,パルプ
繊維を含むパルプスラリーを貯留するスラリータンク
と,上記パルプスラリーに浸漬されると共に複数の吸引
孔を有する抄紙型と,上記吸引孔に接続された吸引ポン
プとを有し,また,上記抄紙装置は,上記抄紙型を上記
パルプスラリーに浸漬し,上記複数の吸引孔からの吸引
力によって,該抄紙型内に上記パルプ繊維を堆積させて
上記中間体を形成するよう構成されており,かつ,上記
吸引力が上記抄紙型の部位によって変化するよう構成し
てあることを特徴とする抄紙装置にある(請求項4)。
【0013】上記抄紙装置においては,上記吸引力が上
記抄紙型の部位によって変化するよう構成してある。そ
のため,上記抄紙型を上記パルプスラリー内に浸漬して
上記複数の吸引孔から吸引を行うと,上記抄紙型の部位
によって異なる量のパルプ繊維を堆積させることができ
る。その結果,部位によって厚みの異なる上記中間体を
得ることができる。
【0014】このように,上記抄紙型の部位によって上
記吸引力を変化させることにより,吸引時間を抄紙型の
部位ごとに制御したり,抄紙型の形状を特殊にしたりす
ることなく,容易かつ効率的に,部位によって厚みの異
なる上記中間体を得ることができる。
【0015】以上のごとく,本発明によれば,部位によ
って厚みの異なる中間体を,容易かつ効率的に作製する
ことができる抄紙装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】上記第1の発明(請求項1)及び
第2の発明(請求項4)において,上記吸引力とは,上
記抄紙型の表面における一定面積あたりの平均の吸引圧
力を意味し,上記一定面積は,上記吸引孔の開口径及び
穿設間隔に比べて充分に大きい。例えば,上記一定面積
は25cm2とすることができる。また,上記パルプ繊
維には,例えば,撥水剤,難燃剤,着色剤,増強剤等が
含有していてもよい。
【0017】また,上記複数の吸引孔は,開口面積率を
上記抄紙型の部位によって変化させていることが好まし
い(請求項2,請求項5)。この場合には,上記吸引力
を上記抄紙型の部位によって容易に変化させることがで
きる。上記開口面積率は,例えば,上記吸引孔の穿設密
度,各吸引孔の開口径,或いはこれらの双方を変化させ
ることによって変化させることができる。
【0018】また,上記複数の吸引孔は,上記抄紙型に
おける穿設部位によって異なる吸引ポンプに接続されて
いることが好ましい(請求項3,請求項6)。この場合
には,各吸引ポンプの吸引圧力を調整することにより,
上記中間体の各部位の厚みを適宜調整することができ
る。
【0019】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例にかかるパルプ
モールド成形方法及び抄紙装置につき,図1〜図9を用
いて説明する。上記パルプモールド成形方法は,図1〜
図9に示すごとく,複数の吸引孔21を有する抄紙型2
に水分を含有するパルプ繊維41を堆積させて中間体4
を形成する抄紙工程と,該中間体4を脱水,乾燥する乾
燥工程(図示略)とを行うことにより,パルプモールド
成形体を成形する方法である。
【0020】上記抄紙工程においては,上記複数の吸引
孔21からの吸引力により上記抄紙型2にパルプ繊維4
1を堆積させるにあたり,上記吸引力を上記抄紙型2の
部位によって変化させる。これにより,部位によって厚
みの異なる上記中間体4を作製する。
【0021】また,上記パルプモールド成形方法に用い
る本例の抄紙装置1は,図1,図2に示すごとく,パル
プモールド成形体の中間体4を形成するための装置であ
る。該抄紙装置1は,図2に示すごとく,パルプ繊維4
1を含むパルプスラリー42を貯留するスラリータンク
11と,上記パルプスラリー42に浸漬されると共に複
数の吸引孔21を有する抄紙型2と,上記吸引孔21に
接続された吸引ポンプ12とを有する。
【0022】また,上記抄紙装置1は,上記抄紙型2を
上記パルプスラリー42に浸漬し,上記複数の吸引孔2
1からの吸引力によって,該抄紙型2内に上記パルプ繊
維41を堆積させて上記中間体4を形成するよう構成さ
れている。そして,上記吸引力が,上記抄紙型2の部位
によって変化するよう構成してある。
【0023】上記吸引力とは,上記抄紙型2の表面にお
ける一定面積あたりの平均の吸引圧力を意味し,上記一
定面積は,上記吸引孔21の開口径及び穿設間隔に比べ
て充分に大きい。例えば,上記一定面積は25cm2
することができる。即ち,25cm2あたりの吸引力
を,例えば吸引力の高い高吸引力部22において約0.
03m3/minとし,吸引力の低い低吸引力部23に
おいて約0.01m3/minとすることができる(図
1)。
【0024】上記吸引力を変化させるべく,図1に示す
ごとく,上記複数の吸引孔21は,開口面積率を上記抄
紙型2の部位によって変化させている。上記開口面積率
は,図1に示すごとく,上記吸引孔21の穿設密度を変
化させることによって変化させている。即ち,上記吸引
孔21の穿設密度を高くした部位が,上記高吸引力部2
2となり,上記吸引孔21の穿設密度を低くした部位
が,上記低吸引力部23となる。
【0025】具体的には,例えば,上記高吸引力部22
における上記吸引孔21の穿設密度を,25cm2あた
り4個とし,上記低吸引力部23における上記吸引孔2
1の穿設密度を,50cm2あたり4個とする。そし
て,各吸引孔21の開口径は,約2.5mmとする。な
お,上記開口面積率の変化は,各吸引孔21の開口径,
或いは上記吸引孔21の穿設密度及び各吸引孔21の開
口径の双方を変化させることによって実現させることも
できる。
【0026】また,上記抄紙型2は,下型24と上型2
5とによってキャビティ26を形成する。また,上記抄
紙型2は,上記キャビティ26の外側に,隔壁261を
介して吸引スペース27を形成してなる。該吸引スペー
ス27は,上記吸引ポンプ12に接続されている。ま
た,上記隔壁261に,上記吸引孔21が形成されてい
る。
【0027】また,図1に示すごとく,上記キャビティ
26側における上記隔壁261の表面には,網体262
が配設されている。また,図3〜図9に示すごとく,上
記下型24及び上型25は,それぞれ,上記スラリータ
ンク11に対して昇降可能に配設されている。
【0028】次に,上記抄紙工程の手順につき,図3〜
図9を用いて説明する。まず,図3に示すごとく,下型
24を上記スラリータンク11内のパルプスラリー42
に浸漬させ,上記吸引孔21から吸引を行うことによ
り,パルプ繊維41を上記下型24に堆積させる。上記
パルプ繊維41には,例えば,撥水剤,難燃剤,着色
剤,増強剤等が含有されている。
【0029】所定量のパルプ繊維41が下型24に堆積
したとき,図4に示すごとく,上記下型24を上昇させ
てスラリータンク11から出す。そして,上記下型24
に堆積したパルプ繊維41の内側に,ゴムチューブ13
を配置する。次いで,図5に示すごとく,上記下型24
を再び上記スラリータンク11内に沈め,更にパルプ繊
維41を堆積させる。次いで,図6に示すごとく,上型
25をスラリータンク11内に下降させ,下型24との
間隔が約50mm程度となる位置で静止させる。この状
態で,上型25にもパルプ繊維41を堆積させる。
【0030】次いで,図7に示すごとく,下型24と上
型25とを重ねあわせ,上記キャビティ26を形成した
状態で吸引を行うことにより,更にパルプ繊維41を堆
積させる(図2)。次いで,図8に示すごとく,抄紙型
2を上昇させてスラリータンク11から引き上げる。そ
して,上記ゴムチューブ13を膨張させることにより,
キャビティ26に堆積したパルプ繊維21を内側から圧
縮すると共に,上記吸引孔21から,パルプ繊維21に
含まれた水分を吸引する。これにより,パルプモールド
成形体の中間体4が形成される。
【0031】次いで,上記中間体4を保持した状態で上
記上型25を更に上昇させることにより,上記中間体4
を上記下型24から脱型する。そして,上記上型25に
よって,上記中間体4を乾燥工程に搬送する。
【0032】上記乾燥工程においては,上記中間体4を
乾燥型に装填し,型締めする。そして,上記中間体4の
内側に配されている上記ゴムチューブ13を膨張させ
て,上記中間体4の各部を圧縮する。このとき,上記中
間体4を約200℃に加熱することにより乾燥させる。
これにより上記中間体4から分離した水分を,上記乾燥
型に形成された複数の吸引孔から吸引する。以上によ
り,上記中間体4の水分が除去され,パルプモールド成
形体が得られる。
【0033】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記抄紙工程において,上記パルプ繊維41は,上記吸引
孔21からの吸引力により上記抄紙型2へ堆積し,上記
吸引力が大きいほどパルプ繊維41の堆積量は多くな
る。本例のパルプモールド成形方法は,上記抄紙型2の
部位によって上記吸引力を変化させる。それ故,図1に
示すごとく,上記抄紙型2の部位によって,パルプ繊維
41の堆積量を変化させることができる。即ち,上記抄
紙型2のうち吸引力の大きい部位には多くのパルプ繊維
41が堆積し,吸引力の小さい部位は,パルプ繊維41
の堆積量が少なくなる。
【0034】その結果,上記抄紙工程においては,部位
によって厚みの異なる上記中間体4を得ることができ
る。このように,上記抄紙型2の部位によって上記吸引
力を変化させることにより,吸引時間を抄紙型2の部位
ごとに制御したり,抄紙型2を特殊な形状にしたりする
ことなく,部位によって厚みの異なる中間体4を得るこ
とができる。それ故,かかる形状の中間体4を容易かつ
効率的に得ることができる。
【0035】また,部位によって厚みの異なる中間体4
に,上記乾燥工程を施すことにより,部位によって厚み
或いは密度の異なるパルプモールド成形体を容易に得る
ことができる。即ち,例えば,部位によって厚みの異な
る中間体4は,上記乾燥工程において略均一な圧縮力が
各部に加えられることにより,部分的に厚みの異なるパ
ルプモールド成形体となる。また,上記乾燥工程におい
て上記中間体4の厚みを全体にわたって略均一にするよ
うに圧縮することにより,部分的に密度の異なるパルプ
モールド成形体を得ることができる。
【0036】それ故,例えば,パルプモールド成形体に
おいて,厚みの大きい部位を形成したい場合には,当該
部位に相当する部位を厚くした中間体4を,抄紙工程に
おいて形成すればよい。また,パルプモールド成形体に
おいて,密度の高い部位を形成したい場合には,当該部
位に相当する部位を厚くした中間体4を,抄紙工程にお
いて形成すればよい。
【0037】このように,部位によって厚みの異なる中
間体4を形成することにより,所望の部位を所望の厚み
や密度に形成したパルプモールド成形体を容易に得るこ
とができる。即ち,上記中間体4の厚み変化のさせ方
と,上記乾燥工程における圧縮の仕方との組み合わせに
より,厚み或いは密度を種々に変化させたパルプモール
ド成形体を得ることができる。
【0038】また,図1に示すごとく,上記複数の吸引
孔21は,開口面積率を上記抄紙型2の部位によって変
化させている。これにより,上記吸引力を上記抄紙型2
の部位によって容易に変化させることができる。
【0039】以上のごとく,本例によれば,部位によっ
て厚みの異なる中間体を,容易かつ効率的に作製するこ
とができるパルプモールド成形方法及びこれに用いる抄
紙装置を提供することができる。
【0040】(実施例2)本例は,図10に示すごと
く,複数の吸引孔21が,抄紙型2における穿設部位に
よって異なる吸引ポンプ121,122に接続されてい
る抄紙装置1及びこれを用いたパルプモールド成形方法
の例である。即ち,上記抄紙装置1における抄紙型2
は,互いに独立して形成された複数の吸引スペース27
1,272を有する。該複数の吸引スペース271,2
72は,互いに吸引圧力の異なる吸引ポンプ121,1
22にそれぞれ接続されている。
【0041】そして,上記抄紙型2の高吸引力部22に
形成された吸引孔21は,吸引スペース271に接続さ
れ,該吸引スペース271は,吸引圧力の高い吸引ポン
プ121に接続されている。一方,上記抄紙型2の低吸
引力部23に形成された吸引孔21は,吸引スペース2
72に接続され,該吸引スペース272は,吸引圧力の
低い吸引ポンプ122に接続されている。
【0042】また,上記吸引孔21は,その開口面積率
が,抄紙型2の全体にわたって略均一となるよう形成さ
れている。上記開口面積率は,抄紙型2の部位によって
変化させてもよい。その他は,実施例1と同様である。
【0043】この場合には,各吸引ポンプ121,12
2の吸引圧力を調整することにより,上記中間体4の各
部位の厚みを適宜調整することができる。その他,実施
例1と同様の作用効果を有する。
【0044】上記実施例においては,中空部を有するパ
ルプモールド成形体の成形方法を示したが,本発明は,
中空部を有しないパルプモールド成形体の成形にも適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,パルプモールド成形方法の
断面説明図。
【図2】実施例1における,抄紙装置の断面説明図。
【図3】実施例1における,抄紙工程の説明図。
【図4】図3に続く,抄紙工程の説明図。
【図5】図4に続く,抄紙工程の説明図。
【図6】図5に続く,抄紙工程の説明図。
【図7】図6に続く,抄紙工程の説明図。
【図8】図7に続く,抄紙工程の説明図。
【図9】図8に続く,抄紙工程の説明図。
【図10】実施例2における,パルプモールド成形方法
の断面説明図。
【図11】従来例における,パルプモールド成形方法の
断面説明図。
【符号の説明】
1...抄紙装置, 11...スラリータンク, 12,121,122...吸引ポンプ, 2...抄紙型, 21...吸引孔, 4...中間体, 41...パルプ繊維, 42...パルプスラリー,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 貴彦 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 永野 昭義 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 山田 達夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 前田 智朗 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 4L055 BF07 CJ06 FA23 GA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吸引孔を有する抄紙型に水分を含
    有するパルプ繊維を堆積させて中間体を形成する抄紙工
    程と,該中間体を脱水,乾燥する乾燥工程とを行うこと
    により,パルプモールド成形体を成形するパルプモール
    ド成形方法であって,上記抄紙工程においては,上記複
    数の吸引孔からの吸引力により上記抄紙型にパルプ繊維
    を堆積させるにあたり,上記吸引力を上記抄紙型の部位
    によって変化させることにより,部位によって厚みの異
    なる上記中間体を作製することを特徴とするパルプモー
    ルド成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記複数の吸引孔
    は,開口面積率を上記抄紙型の部位によって変化させて
    いることを特徴とするパルプモールド成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記複数の吸
    引孔は,上記抄紙型における穿設部位によって異なる吸
    引ポンプに接続されていることを特徴とするパルプモー
    ルド成形方法。
  4. 【請求項4】 パルプモールド成形体を成形するにあた
    り,該パルプモールド成形体の中間体を形成するための
    抄紙装置であって,該抄紙装置は,パルプ繊維を含むパ
    ルプスラリーを貯留するスラリータンクと,上記パルプ
    スラリーに浸漬されると共に複数の吸引孔を有する抄紙
    型と,上記吸引孔に接続された吸引ポンプとを有し,ま
    た,上記抄紙装置は,上記抄紙型を上記パルプスラリー
    に浸漬し,上記複数の吸引孔からの吸引力によって,該
    抄紙型内に上記パルプ繊維を堆積させて上記中間体を形
    成するよう構成されており,かつ,上記吸引力が上記抄
    紙型の部位によって変化するよう構成してあることを特
    徴とする抄紙装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記複数の吸引孔
    は,開口面積率を上記抄紙型の部位によって変化させて
    いることを特徴とする抄紙装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において,上記複数の吸
    引孔は,上記抄紙型における穿設部位によって異なる吸
    引ポンプに接続されていることを特徴とする抄紙装置。
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