JP2016074045A - アクチュエータ - Google Patents
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まず、特許文献1に記載された搬送装置は概略次のような構成になっている。まず、ケーシングがあり、このケーシングには長手方向に開口部が延長・形成されている。上記ケーシングにはスライドユニットが設置されていて、このスライドユニットは上記開口部に沿って移動可能な構成になっている。また、上記開口部にはシートが設置されており、このシートは上記スライドユニット内を貫通している。また、上記スライドユニット内には4つのガイドロールが設置されている。
まず、特許文献1に記載された搬送装置の場合には、ガイドロールがスライドベースに取り付けられており、そのガイドロールを着脱する場合には、スライドベースの両端部にネジによって固定されたガイドロール支持ブロックを取り外さなければならず、面倒な作業を余儀なくされてしまうという問題があった。
また、特許文献2に記載されたロボットの場合には、押圧ローラや離間ローラは支持部材を介して取り付けられていて、上記押圧ローラや離間ローラの両端が上記支持部材を挿通した状態となっており、上記押圧ローラや離間ローラを着脱する場合には、押圧ローラや離間ローラの両端を上記支持部材から引き抜かなければならず、この場合も面倒な作業を余儀なくされてしまうという問題があった。
また、特許文献3に記載されたロボットの場合には、外ローラは支持部材を介して取り付けられていて、上記外ローラの両端が上記支持部材を挿通した状態となっているので、上記外ローラを着脱する場合には、外ローラの両端を上記支持部材から引き抜かなければならず、この場合も面倒な作業を余儀なくされてしまうという問題があった。
さらに、特許文献4に記載されたロボットアクチュエータの場合も、弾性ローラは軸受ハウジングに設置された軸受によって回転可能に設置されているので、上記外ローラを着脱する場合には、外ローラの両端を上記軸受とともに引き抜かなければならず、この場合も面倒な作業を余儀なくされてしまうという問題があった。
又、請求項2によるアクチュエータは、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記シート押えローラは軸部を介して上記スライダカバに設けられたシート押えローラ取付凹部に弾性を利用して着脱可能に取り付けられることを特徴とするものである。
又、請求項3によるアクチュエータは、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記シート押えローラの軸部には軸受が取り付けられていて、上記シート押えローラはこの軸受を介して上記シート押えローラ取付凹部に弾性を利用して着脱可能に取り付けられることを特徴とするものである。
又、請求項4によるアクチュエータは、請求項2又は請求項3記載のアクチュエータにおいて、上記シート押えローラ取付凹部の縁にはスナップフィット用突起が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるアクチュエータは、請求項1〜請求項4の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記スライダカバにはローラ取り外し用貫通孔が形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項6によるアクチュエータは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記スライダ本体と上記シートの間にはシートスライダが設置されていることを特徴とするものである。
又、請求項7によるアクチュエータは、請求項6記載のアクチュエータにおいて、上記シートスライダは上記スライダ本体の進行方向前端から後端までの領域を覆う単一部材であることを特徴とするものである。
又、請求項8によるアクチュエータは、請求項6記載のアクチュエータにおいて、上記シートスライダは上記スライダ本体の進行方向両端に設置された2つの独立した部材から構成されることを特徴とするものである。
又、請求項9によるアクチュエータは、請求項1〜請求項8の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記スライダカバは樹脂製であることを特徴とするものである。
又、請求項2によるアクチュエータによると、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記シート押えローラは軸部を介して上記スライダカバに設けられたシート押えローラ取付凹部に弾性を利用して着脱可能に取り付けられるため、上記シート押えローラのスライダカバへの着脱を容易に行うことができる。
又、請求項3によるアクチュエータによると、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記シート押えローラの軸部には軸受が取り付けられていて、上記シート押えローラはこの軸受を介して上記シート押えローラ取付凹部に弾性を利用して着脱可能に取り付けられるため、上記スライダカバや上記シート押えローラの軸の摩耗を防止できる。
又、請求項4によるアクチュエータによると、請求項2又は請求項3記載のアクチュエータにおいて、上記シート押えローラ取付凹部の縁にはスナップフィット用突起が設けられているため、上記シート押えローラのスライダカバへの着脱を容易に行うことができるとともに上記シート押えローラの不用意な脱落を防止できる。
又、請求項5によるアクチュエータによると、請求項1〜請求項4の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記スライダカバにはローラ取り外し用貫通孔が形成されているため、例えば、上記ローラ取り外し用貫通孔から治具を挿入することで、上記シート押えローラの取り外しを容易に行うことができる。
又、請求項6によるアクチュエータによると、請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記スライダ本体と上記シートの間にはシートスライダが設置されているため、このシートスライダによって上記シートを円滑にガイドすることができ、これにより上記スライダを円滑に移動させることができる。
又、請求項7によるアクチュエータによると、請求項6記載のアクチュエータにおいて、上記シートスライダは上記スライダ本体の進行方向前端から後端までの領域を覆う単一部材であるため、上記シートスライダを設置する工程が少なく、コストを低減できる。
又、請求項8によるアクチュエータによると、請求項6記載のアクチュエータにおいて、上記シートスライダは上記スライダ本体の進行方向両端に設置された2つの独立した部材から構成されるため、比較的小さな共通部品を管理すればよく、保管に必要なスペースが小さくて済み、部品管理も容易となる。
又、請求項9によるアクチュエータによると、請求項1〜請求項8の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記スライダカバは樹脂製であるため、例えば、射出成形により容易に製造できる。
この第1の実施の形態によるアクチュエータ1には、例えば、図1、図2に示すように、ハウジング3がある。このハウジング3は、図2中下側に配置された略U字型の横断面形状を成すベース5と、このベース5の幅方向(図2中左右方向)両側に立設され、側面側と上側を覆う上側カバー7a、7bと、上記ベース5、上側カバー7a、7bの長手方向の先端(図1中左下端)に設置された端部カバー9とから構成されている。
なお、図中符号20は取付用の固定ネジである。
なお、上記ボールナット31の上記エンドキャップ35aの外側には潤滑油を浸み込ませた永久シール28が設置されている。
上記ボールねじナット本体33には図示しない貫通孔が図4中左右方向に延長・形成されており、この図示しない貫通孔の内周面には図示しない螺旋溝が形成されている。上記貫通孔内を既に説明したボールネジ軸23が貫通している。また、上記ボールねじナット本体33内には、図示しない無負荷循環路が形成されており、上記エンドキャップ35a、35b内には、図示しないリターン路が形成されている。
また、上記スライダ本体27の図2中右側の図示しないガイドレールのガイド用凹部と上記ガイドレール13bのガイド用凹部15bとの間の空間、上記エンドキャップ37bのリターン路38a、上記スライダ本体27の図2中右側の無負荷循環路34、及び、上記エンドキャップ39bのリターン路38bにも、複数の鋼球(図示せず)が転動・循環している。
これにより、上記スライダ25は、図4中左右方向にガイドされている。
上記シート押えローラ57、57の軸59、59の両端側は、上記軸受69の内輪73の内側に圧入されており、上記シート押えローラ57、57は、上記軸受69、69、69、69を介して、シート押えローラ取付凹部63、63、63、63に回転可能に取り付けられている。
また、上記シート押えローラ57の取り外しは、上記シート押えローラ57とスライダカバ51の裏面との隙間にマイナスドライバ等の工具を差し込み、このマイナスドライバ等によって、上記シート押えローラ57を上記スライダカバ51の裏面から離間する側(図7(b)中下側、図6(a)中上側)に付勢することによって行うこともできる。
まず、アクチュエータ1としての通常の作用から説明する。
スライダ25への取付対象物の固定は、例えば、上記取付対象物を貫通する図示しない取付用ボルトを、スライダ本体27の取付対象物固定用雌ネジ部49に螺合させることで行う。
上記スライダ25をハウジング3の長さ方向両側(図1中左下から右上に向かう方向の両側)の何れかの方向に移動させるには、図示しないモータを正転又は逆転させてボールネジ軸23を回転させる。
このとき、スライダカバ51とシートスライダ41との間を貫通して設置されているシート19は、上記シートスライダ41及びシート押えローラ57、57によって案内される。又、シート押えローラ57、57は、上記シート19を案内しつつ上記シートスライダ41側に押圧・付勢している。
まず、上記シート押えローラ57、57を装着する場合に説明する。先に、上記シート押えローラ57、57の軸59、59の両端に、軸受69、69、69、69を取り付ける。そして、上記シート押えローラ57、57に取り付けた状態の上記軸受69、69、69、69をシート押えローラ取付凹部63、63、63、63内に挿入する。このとき、上記シート押えローラ取付凹部63、63、63、63が拡開方向に弾性変形される。上記軸受69、69、69、69が上記シート押えローラ取付凹部63、63、63、63内に完全に挿入されると、上記シート押えローラ取付凹部63、63、63、63が弾性復帰され、上記スナップフィット用突起67、67、67、67が上記軸受69、69、69、69の外周面に係合し、上記軸受69、69、69、69が弾性保持される。
まず、シート押えローラ57、57の着脱を容易に行うことができる。すなわち、他の部品と関係なく、且つ、簡単な操作のみによってシート押えローラ57、57の着脱を行うことができる。
まず、上記シート押えローラ57、57を装着する場合には、上記シート押えローラ57、57の両端に軸受69、69、69、69を取付け、これら軸受69、69、69、69を、シート押えローラ取付凹部63内に挿入すればよいからである。
また、その際、上記シート押えローラ取付凹部63、63、63、63が拡開方向に弾性変形され、上記軸受69、69、69、69が上記シート押えローラ取付凹部63、63、63、63内に完全に挿入されると、上記シート押えローラ取付凹部63、63、63、63が弾性復帰され、スナップフィット用突起67、67、67、67が上記軸受69、69、69、69の外周面に係合し、上記軸受69、69、69、69が弾性保持される。それによって、上記軸受69、69、69、69の脱落を防止することができる。
また、上記シート押えローラ57とスライダカバ51の裏面との隙間にマイナスドライバ等の工具を差し込み、このマイナスドライバ等によって、上記シート押えローラ57を上記スライダカバ51の裏面から離間する側(図7(b)中下側、図6(a)中上側)に付勢することによっても、上記シート押えローラ57、57を外すことができるので、この場合の作業も容易である。
また、上記軸受69を介してシート押えローラ57が設置されるため、スライダカバ51や上記シート押えローラ57の軸59の摩耗を防止することができる。
また、シートスライダ41は、スライダ本体27の上面側の進行方向前端から後端まで(図4中左端側から右端側まで)を覆う単一部材から構成されているので、上記シートスライダ41を設置する工程が少なく、コストを低減できる。
また、上記スライダカバ51は帯電防止樹脂製であるため、例えば、射出成形により容易に製造できるとともに、静電気の発生を防止でき、埃等の異物の吸着が起きないため、クリーンルーム等において使用することができる。
この第2の実施の形態によるアクチュエータ81も、前記第1の実施の形態によるアクチュエータ1と略同様の構成であるが、シートスライダの構成が異なっている。すなわち、図8及び図9に示すように、スライダ本体27の進行方向両端(図8中左下から右上に向かう方向の両端)には、シートスライダ83、83が設置されている。これらシートスライダ83、83は共通部品である。
また、図9に示すように、上記スライダ本体27の進行方向両端(図9中左右方向両端)には、シートスライダ固定用雌ネジ部87、87が形成されている。上記シートスライダ83には固定ネジ用貫通孔89が形成されており、上記シートスライダ83は、固定ネジ91をこの固定ネジ用貫通孔89を貫通させて上記シートスライダ固定用雌ネジ部87に螺合することによって、上記スライダ本体27に固定されている。
尚、その他構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
さらに、スライダ本体27の上面側の進行方向前端と後端にそれぞれ別々のシートスライダ83、83を設置しているため部品点数は増加するが、比較的小さな共通部品を管理すればよく、保管に必要なスペースが小さくて済み、部品管理も容易となる。
例えば、前記第1、第2の実施の形態の場合には、軸受を介してシート押えローラを着脱可能に取り付けたが、シート押えローラの軸をシート押えローラ取付凹部に直接係合させることで、上記シート押えローラをスライダカバに取り付けることも考えられる。この場合、上記シート押えローラの軸に対してローラ本体が軸受を介して取り付ければ、上記シート押えローラの軸が上記シート押えローラ取付部に対して摺動・回転することはなく、上記スライダカバの摩耗を防止することができる。
勿論、上記シート押えローラの軸がシート押えローラ取付凹部によって、回転可能に係合保持される場合も考えられる。
また、前記第1、第2の実施の形態の場合には、スライダカバを樹脂製としたが、金属製の場合も考えられる。この場合には、シート押えローラ取付凹部を、例えば、板バネ状にし、弾性変形可能に構成することが考えられる。
また、上記シート押えローラの軸受は滑り軸受でもよい。
また、スライダの駆動手段としてはボールネジ軸とボールネジナットからなるボールネジ機構に限定されるものではなく、リニアモータ、プーリ・ベルト機構、等様々な構成が考えられる。
その他図示した構成はあくまで一例でありそれに限定されるものではない。
3 ハウジング
25 スライダ
27 スライダ本体
41 シートスライダ
51 スライダカバ
57 シート押えローラ
63 シート押えローラ取付凹部
67 スナップフィット用突起
69 軸受
76 ローラ取り外し用貫通孔
81 アクチュエータ
83 シートスライダ
Claims (9)
- 開口部が設けられたハウジングと、
上記ハウジングに上記開口部を介して移動可能に設置されたスライダと、
上記スライダを貫通して設置され上記ハウジングの開口部を閉塞するシートと、
を具備し、
上記スライダは上記シートの内側に設置されたスライダ本体と、上記シートの外側に設置され単一部材からなるスライダカバと、上記スライダカバに弾性を利用して着脱可能に設置された複数のシート押えローラとからなることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
上記シート押えローラは軸部を介して上記スライダカバに設けられたシート押えローラ取付凹部に弾性を利用して着脱可能に取り付けられることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項2記載のアクチュエータにおいて、
上記シート押えローラの軸部には軸受が取り付けられていて、上記シート押えローラはこの軸受を介して上記シート押えローラ取付凹部に弾性を利用して着脱可能に取り付けられることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項2又は請求項3記載のアクチュエータにおいて、
上記シート押えローラ取付凹部の縁にはスナップフィット用突起が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載のアクチュエータにおいて、
上記スライダカバにはローラ取り外し用貫通孔が形成されていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、
上記スライダ本体と上記シートの間にはシートスライダが設置されていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項6記載のアクチュエータにおいて、
上記シートスライダは上記スライダ本体の進行方向前端から後端までの領域を覆う単一部材であることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項6記載のアクチュエータにおいて、
上記シートスライダは上記スライダ本体の進行方向両端に設置された2つの独立した部材から構成されることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1〜請求項8の何れかに記載のアクチュエータにおいて、
上記スライダカバは樹脂製であることを特徴とするアクチュエータ。
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