JPH09314943A - ローラホルダ及びそれを用いたプリンタの紙送り装置 - Google Patents

ローラホルダ及びそれを用いたプリンタの紙送り装置

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JPH09314943A
JPH09314943A JP13042896A JP13042896A JPH09314943A JP H09314943 A JPH09314943 A JP H09314943A JP 13042896 A JP13042896 A JP 13042896A JP 13042896 A JP13042896 A JP 13042896A JP H09314943 A JPH09314943 A JP H09314943A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録紙挿入時の、記録紙とピンチローラの圧力
角を小さくし、記録紙の挿入性が良好で、且つ、ピンチ
ローラホルダの成形が容易なプリンタの紙送り装置を提
供する。 【解決手段】ローラホルダ3の軸受の案内溝3dに、ロ
ーラの軸2bを挿入し、ホルダ3にローラ2を装着す
る。ローラホルダ3の内壁3dの先端には、ローラ本体
2aがホルダから落下することを防止するための突出部
3eが設けられている。弾性力を有する軸受3uが変形
することで、ローラ2が、ホルダ3に設けられた突出部
3eをのりこえ、ローラ2がホルダ3に装着される。装
着後は、軸受3uは元の形状に復元し、突出部3eによ
り、ホルダからローラが落下することが防止される。ロ
ーラホルダをこのような形状にすることにより、上下方
向に成形型を抜くのみの単純なプラスチック成形加工
で、ローラホルダを製造することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される紙
送りローラと、記録紙を押圧狭持するピンチローラで構
成するプリンタの紙送り装置に関し、特に、ピンチロー
ラを回転可能に保持するローラホルダの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタなどの記録装置においては、記
録紙を搬送するのに、回転駆動する紙送りローラと、記
録紙を押圧狭持し、また、負荷を減らす為に回転可能な
ピンチローラを備えており、そのピンチローラは、ピン
チローラホルダに組み込まれていることが多い。従来、
図8、図9、図10、に示すように、記録紙7を介して
紙送りローラ1を押圧する円筒状のローラ本体22a
と、その両端に、回転負荷を低減するためローラ本体2
2aより径を小さくした軸部22bとで構成されたピン
チローラ22と、ピンチローラ22を保持し、紙送りロ
ーラ1にピンチローラ22を負勢するためのてこの役目
をするピンチローラホルダ23と、負勢力を与えるバネ
4と、てこの支点となる部材、本例では、フレーム6と
で構成されていた。ピンチローラホルダ23は、組み立
てる際に、ピンチローラ22が、落下しないように、ま
た、記録紙取り出しなどにおいて、レリーズ状態(紙送
りローラ1と、ピンチローラ22の負勢が解除された状
態)にする際に、ピンチローラホルダ23より、ピンチ
ローラ22が落下しないよう、ピンチローラ22を回転
可能に保持する必要がある。そのため、ピンチローラホ
ルダ23の両側部には、ピンチローラ22の両端に備え
られた軸部22b保持するために、スナップフィットを
備えた軸受が設けられていた。具体的には図9に示すよ
うに、紙送りローラ1に押圧したときに荷重を受け、か
つ、ピンチローラの回転中心を決める半円状の軸受23
aと、ピンチローラ22の組み込みの時にガイドとなる
案内溝23bが設けられていた。案内溝23bの幅は、
ピンチローラの軸部22bの径より小さく設定されてお
り、ヒンジ部23cは、弾性変形可能に形成されてい
る。また、ピンチローラホルダの内壁23dは、ピンチ
ローラ22の軸22bを案内溝23bに挿入したときの
ローラ本体22aの軌跡(一点鎖線f)と干渉しない位
置に設けられている。ピンチローラ22をホルダに組み
込む場合、ピンチローラ22の軸22bは、ピンチロー
ラホルダ23のヒンジ部23cを弾性変形しながら進
み、半円部23aに達すると、ヒンジ部23cの弾性変
形は解かれ元の形状に復帰する。この組み込みの際、ピ
ンチローラ22のローラ本体22aとホルダの内壁23
dは接触することがない。このように組み込まれた状態
では、ピンチローラ22の軸部22bの径が、ピンチロ
ーラホルダ23の案内溝23bの巾より大きいため外れ
ることはない。ピンチローラホルダ23は複雑な形状を
しているため、通常、プラスチックスで成形加工され製
造されている。ピンチローラ22は、円筒部材であるた
め、プラスチックスの成形加工、切削加工や、金属の切
削加工により製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来技術では、以下のような課題があっ
た。
【0004】ピンチローラホルダ23をプラスチックス
の成形加工で製造する際、ピンチローラ22のローラ本
体22aの入る部分、すなわちホルダの内壁23dと、
半円状の軸受23a、案内溝23bとは、成形型の抜き
方向が異なるため、スライド型を用いる必要があった。
つまり、図9に示すように、半円状の軸受23a、溝部
23bは、スナップフィット構造を得るために、矢印
D、D’方向に成形型を移動し、内壁23dを形成する
ためには成形型を、矢印Eまたは、F方向にへ移動する
ことが必要になり、通常の両開き型構造ではなく、スラ
イド型構造をとる必要があった。スライド型は、型構造
が複雑になるため、型の製造費用が高く、また、通常、
成形加工のサイクルタイムも長くなるため生産性が落
ち、部品が高価になるという課題があった。
【0005】さらに、もう一つの課題を図8により説明
する。紙送りローラ1とピンチローラ22間に、記録紙
7を挿入していく際に、記録紙7の挿入ガイドとして、
通常、紙案内5が設けられる。挿入された記録紙7は紙
案内5に沿って進み、先端は一旦、紙送りローラ1に衝
突する。紙送りローラ1に対し、記録紙7の圧力角を小
さくしてあるため、記録紙7は図8の上方に曲げられ、
ピンチローラホルダ23に沿って進み、ピンチローラ2
2に先端が当たった後、ピンチローラ22に沿って、ピ
ンチローラ22と紙送りローラ1の間に引き込まれてい
く。しかし、上述の構成の場合、記録紙の先端が当接す
る部分では、ピンチローラホルダ23の内壁23dと、
ピンチローラのローラ本体22a間の隙間が大きくなっ
ているため、記録紙7とピンチローラ22のローラ本体
22aとの圧力角が大きくなってしまい、ピンチローラ
22のローラ本体22aに記録紙7の先端が引っかか
り、記録紙の挿入が円滑に行われない場合があった。特
に、装置の小型化のために、ピンチローラ径を小さくし
た場合、紙厚が薄く、腰のない記録紙は、殆ど挿入でき
ない状態になることもあった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであり、安価で、かつ、記録紙の挿入性が
良好なプリンタの紙送り装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
けるローラホルダは、記録紙を押圧狭持し、該記録紙を
搬送する一対の紙送りローラの少なくとも一方のローラ
を保持するローラホルダにおいて、円筒状のローラ部の
両端に、突出した軸が設けられたローラと、該ローラの
軸を挿入可能に解放された一方の端と、挿入された前記
ローラの軸が当接する他方の端と、該他方の端と、前記
一方の端を結ぶ略平行もしくは、前記一方の端側に拡開
する壁面からなり、かつ所定の弾性力を有する軸受と、
前記軸受に前記軸が取り付けられた状態のローラの前記
ローラ部を、押さえることにより、前記軸が前記軸受か
ら離脱することを防止する突出部とを有することを特徴
とする。
【0008】また、請求項3記載の発明におけるプリン
タの紙送り装置は、回転駆動される紙送りローラと、該
紙送りローラに付勢されるピンチローラにより、記録紙
を押圧狭持し、搬送するプリンタの紙送り機構におい
て、円筒状のローラ部の両端に、突出した軸が設けられ
たピンチローラと、該ピンチローラの軸を挿入可能に解
放された一方の端と、挿入された前記ピンチローラの軸
が当接する他方の端と、該他方の端と、前記一方の端を
結ぶ略平行もしくは、前記一方の端側に拡開する壁面か
らなり、かつ所定の弾性力を有する軸受と、前記軸受に
前記軸が取り付けられた状態のピンチローラの前記ロー
ラ部を、押さえることにより、前記軸が前記軸受から離
脱することを防止する突出部とを備えたピンチローラホ
ルダとを有することを特徴とする。
【0009】ローラホルダをこのような形状にすること
により、上下方向に成形型を抜くのみの単純なプラスチ
ック成形加工で、ローラホルダを製造することが可能と
なる。
【0010】すなわち、本発明のローラホルダの軸受に
は、ローラの軸が軸受から落下することを防止するため
のスナップフィット構造がないため、軸受を形成する成
形型を、軸を挿入するために設けられた軸受の解放端側
に抜くことができ、ピンチローラの軸が軸受から落下す
ることを防止するための突出部は、軸以外の位置(ロー
ラ部)に設けられているため、突出部を形成するための
成形型は、軸受を形成する成形型の抜き方向とは反対の
方向に抜くことで、ローラホルダを成形加工することが
できる。
【0011】また、ローラをローラホルダに挿入する際
は、弾性力を有する軸受が変形することで、ローラ本体
が、ホルダに設けられた突出部をのりこえ、ローラがホ
ルダに装着される。装着後は、軸受は元の形状に復元
し、突出部により、ホルダからローラが落下することが
防止される。従って、軸受は、組立性を損なわない程度
で、かつ、ローラの装着後、塑性変形を生じない程度の
弾性体で形成されていることが望ましい。
【0012】更に、請求項4記載の発明は、請求項3の
プリンタの紙送り装置において、前記ピンチローラホル
ダに設けられた突出部の内壁により、前記ピンチローラ
の軸が、前記軸受から離脱することを防止するととも
に、前記突出部の外壁により、前記紙送りローラと前記
ピンチローラとの間に挿入される記録紙の先端を前記紙
送りローラと前記ピンチローラが接する位置に案内する
ことを特徴とする。
【0013】このようにピンチローラホルダを形成する
ことにより、ピンチローラホルダの内壁と、ピンチロー
ラのローラ本体間の隙間を小さくでき、更に、ピンチロ
ーラホルダの突出部の外壁により、記録紙の先端を、紙
送りローラとピンチローラの接触する部分に案内するた
め、記録紙の先端が当接する部分の記録紙とピンチロー
ラとの圧力角を小さくでき、腰のない記録紙であって
も、その挿入を円滑に行うことができる。
【0014】また、更に、請求項5の発明に記載される
ように、請求項4記載のプリンタの紙送り装置におい
て、前記ピンチローラのローラ部には、円周方向に溝が
形成されており、該溝を前記突出部が、押さえることに
より、前記軸が前記軸受から離脱することを防止するこ
とで、記録紙挿入時の記録紙とピンチローラの圧力角を
更に低減することが可能になり、記録紙挿入性が向上す
るという効果を奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を用い
て本発明を詳細に説明する。図1は、本発明によるプリ
ンタの斜視図、図2は本発明によるプリンタの紙送り装
置の断面図であり、プリンタの構成、動作の説明を以下
行う。
【0016】1は紙送りローラ、2はピンチローラ、3
はピンチローラホルダ、7は紙案内である。紙送りロー
ラ1は、紙送り軸6に同心で固定されており、紙送り軸
6の一端には歯車が固定されている。紙送りモータ9を
回転することにより、輪列8を介して、動力、回転が伝
達され、紙送り軸6、さらに紙送り軸に固定されている
紙送りローラ1は回転する。ピンチローラ2は、ピンチ
ローラホルダ3に保持されている。ピンチローラホルダ
3のピンチローラ2とは逆側に、バネ4が掛けられてお
り、バネ4の他端は、フレーム6に掛けられている。ま
た、ピンチローラホルダ3のピンチローラ2とバネ4の
中間は、フレーム6に回動可能に支持されており、てこ
の原理でピンチローラ2を、紙送りローラ1に負勢して
いる。記録紙は、ピンチローラ2と紙送りローラ1に狭
持され、紙送りローラ1が回転することにより、紙送り
ローラ1に同期して送られる。紙送りの量は、紙送りモ
ータ9の回転角を制御し、所望の紙送り量を得る事がで
き、通常、制御の簡単さからステップモータが多く使用
される。
【0017】10は印字ヘッド(図示せず)を搭載した
キャリッジである。キャリッジ10は、キャリッジモー
タ32にベルト31で接続されている。キャリッジモー
タ32が回転することによりキャリッジ10は、ガイド
軸33に沿って直線運動を行う。キャリッジ10の移動
に同期して、印字ヘッドを駆動することにより印字が得
られる。
【0018】記録紙7は、矢印A方向より挿入される。
挿入された記録紙7は、紙案内5にガイドされならが進
み、紙送りローラ1に先端が衝突する。その後、紙送り
ローラ1に沿って進み、今度は、ピンチローラホルダ3
に衝突する。さらに、今度は、ピンチローラホルダ3に
沿って進み、ピンチローラ2に進む。ピンチローラ2に
沿って記録紙7は進み、ピンチローラ2と、紙送りロー
ラ1の接点に到達する。このとき、紙送りローラ1が回
転していると、記録紙7は、紙送りローラ1と、ピンチ
ローラ2に押圧狭持され、紙送りが可能となる。
【0019】記録紙7をピンチローラ2と紙送りローラ
1で押圧狭持した後、紙送りモータ9を所定量回転さ
せ、印字位置まで紙送りを行い、キャリッジ移動及び、
印字ヘッド駆動、所定量の紙送り、の動作を繰り返し、
記録紙7に画像、文章などを記録していく。記録紙の挿
入は、一枚一枚、手で挿入していく場合や、自動給紙装
置により、一度に装填した記録紙を、自動的に分離、挿
入する場合、また、ロール紙を使用する場合等、いろい
ろな方法があるが、記録紙の先端は上述の経路をたどり
挿入されていく。
【0020】以下、図3、図4を用い、ピンチローラ2
とピンチローラホルダ3の関係を詳細に説明する。図3
は、本発明によるプリンタの紙送り装置のピンチローラ
ホルダの平面図(a)、側面図(b)、及び断面図
(c)であり、図4は、本発明のピンチローラ装着時の
ピンチローラホルダの断面図である。
【0021】ピンチローラ2は、装着された後、紙送り
ローラを押圧する円筒状のローラ本体2a(以下、この
ように、記録紙もしくは紙送りローラを押圧する部分を
単に押圧部ともいう)と、押圧部2aの両端に、ローラ
本体とで同芯状に設けられた円筒状の軸部2bで構成さ
れる。軸部2bは、ピンチローラ2の回転負荷を低減す
るため、押圧部2aより小さな径になっている。ピンチ
ローラホルダ3は、その両端にピンチローラ2を回転可
能に保持するために、ピンチローラ2の軸部2bを保持
する軸受部3uが設けられている。軸受部3uは、ピン
チローラ2の軸部2bの回転中心を決める半円部3a
と、ピンチローラ2の組み込みの際にガイドとなる案内
溝3b、弾性変形可能なヒンジ部3cとで構成されてい
る。また、溝3bは、ピンチローラ2の軸部2bの径よ
り広くできており、かつ、紙送りローラ1側の端が開放
されている。この案内溝3bに沿ってピンチローラ2の
軸部2bを組み込む。ピンチローラ2は、ピンチローラ
ホルダ3に組み込まれ、更にプリンタに取り付けられた
後、バネ4により、紙送りローラ1に付勢される。この
状態では、ピンチローラ2の軸部2bは、ピンチローラ
ホルダ3の半円部3aに当接し、これにより、紙送りロ
ーラ1にに対するピンチローラ2の位置決めがなされ
る。
【0022】ピンチローラ2の押圧部2aに対向する位
置に内壁3dが設けられており、ピンチローラ2をピン
チローラホルダ3に組み込んだ後は、ピンチローラ2の
外周と、内壁3dは所定の間隔をもって対向する。内壁
3dを構成する部分は、ピンチローラホルダ3の強度確
保の役割も兼ねている。内壁3dの先端部分には、軸受
側に突出した突出部3eが設けられている。図4に示す
ように、案内溝3bに沿って、ピンチローラ2の軸部2
bを軸受部に挿入したときの押圧部2aの外径の軌跡
(図4の一点鎖線a)に干渉する位置に、突出部3eが
設けられている。。
【0023】実際にピンチローラを組み込む場合、図4
の点線に示すように、ピンチローラホルダ3の内壁3d
には、突出部3eが設けられているため、ヒンジ部3c
を弾性的に撓ませ、ピンチローラを組み込むことにな
る。つまり、ピンチローラ2の押圧部2aの外径軌跡は
一点鎖線bを通ることとなるので、ヒンジ部3cの形
状、材質は、撓みに対し、十分な強度を持つよう、弾性
限度内であるよう設定されている。ピンチローラ2が組
み込まれた後は、ヒンジ部3cは元の位置に復帰し、内
壁3dの突出部3eが、押圧部2aの挿入時の軌跡(図
4の一点鎖線a)内に戻る。つまり、ピンチローラ2
は、ピンチローラホルダ3の内壁3dの突出部3eとヒ
ンジ部3cに挟まれた状態となり、本体への組立時や、
通常の使用範囲内で落下、外れることがなく、取り扱い
が容易になる。また、記録紙7を取り除く場合等に、ピ
ンチローラホルダ3をレリーズ状態(記録紙の押圧が解
除され、記録紙が自由に動かせる状態)にした場合に
も、ピンチローラ2がピンチローラ3より外れることが
ない。
【0024】以下、図2、図4により、記録紙7の挿入
時の説明を行う。紙送りローラ1に衝突し、次にピンチ
ローラホルダ3の突出部3eの外壁3fに沿って進んで
きた記録紙7は、突出部3eの先端から、ピンチローラ
2の押圧部2aに進む。このとき、図8に示す従来例で
は、ピンチローラホルダ23の内壁23dの先端が、ピ
ンチローラ22の押圧部22aと離れてしまうため、記
録紙7とピンチローラ22の押圧部22aとの圧力角を
十分低くとることができなかった。しかし、本発明にお
いては、ピンチローラホルダ3の内壁3dの先端と、ピ
ンチローラ2の押圧部2aとの隙間を小さく、記録紙7
と押圧部2aの圧力角が低くなり、記録紙の挿入が円滑
に行われるという効果が得られる。内壁3dは、押圧時
に、ピンチローラ2の押圧部2aと接触しない距離に、
また、内壁3dの先端に設けられた突出部3eは、同じ
く、押圧時に、記録紙7を挟まない、つまり、紙送りロ
ーラ1と、紙案内5にたいし、隙間のとれる位置まで近
づけて設定されている。このことにより、上述のように
記録紙7とピンチローラ2の押圧部2aとの圧力角を小
さくすることができる。
【0025】また、ピンチローラの外れ防止を、ピンチ
ローラホルダ3のヒンジ部3cと、内壁3dの先端に設
けられた突出部3eとでできるため、図9に示す従来例
にようにピンチローラホルダ23の案内溝部23bをス
ナップフィット形状にする必要は無くなり、ピンチロー
ラホルダ3の案内溝部3bを、半円部3aの径と同一、
または、開放側に向かって広くすることが可能となる。
つまり、半円部3a、案内溝部3b、内壁3dが矢印
B、B’方向に成形型を移動するだけで成形可能にな
る。このことにより、通常の両開きの成形型構造が使用
できる。型構造の簡略化、サイクルタイムの短縮化が実
現し、安価に製造可能となる効果がある。
【0026】以下、図5、図6を用い、本発明による他
の実施形態について、説明する。図5は、本発明の他の
実施形態における、記録紙の挿入時のピンチローラホル
ダの断面図、図6(a)、(b)、(c)は、各々、本
発明の他の実施形態のピンチローラホルダの平面図、側
面図、断面図である。12はピンチローラ、13はピン
チローラホルダ、7は紙案内であり、ピンチローラ1
2、ピンチローラホルダ13以外の構成、動作は、前述
の実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0027】ピンチローラ12は、円筒状の押圧部12
aと、押圧部12aの両側面に設けられた軸部12b
と、押圧部12aに設けられた押圧部12aより径の小
さい溝12cとで構成される。一方、ローラホルダ13
の、内壁13dの中央部付近には、ピンチローラをホル
ダに組み込んだときに、ピンチローラ12の溝12cに
対向するように、凸部13eが設けられている。
【0028】前述の実施形態と同様にして、半円部13
aを有する軸受部に、軸部12bを挿入する際、凸部1
3eの先端は、図7に示すように、押圧部12aの溝1
2cの外径の軌跡(一点鎖線c)に干渉するように設定
されている。また、凸部13e以外の内壁13dの先端
も、押圧部12aの外径の軌跡(一点鎖線c)に干渉す
るように設定されている。
【0029】このように形成された、凸部13e及び内
壁13dの先端により、ヒンジ部3cが撓み、ピンチロ
ーラがホルダに装着される。つまり、押圧部13a、溝
12cの外径は、一点鎖線d,eで示す軌跡を通り、組
み込まれることになる。組み立てられた後、ヒンジ部1
3cは元の位置に復帰する。このような構成により、前
述の実施形態と同様に、ピンチローラホルダ13の内壁
13d、凸部13eの先端とヒンジ部13cに挟まれた
ピンチローラ12は、ホルダ13から落下することがな
い。また、ピンチローラホルダ13の案内溝部13b
と、内壁13b、凸部13eとを前述の実施形態と同様
に、同方向、つまり、図6の矢印C、C’方向に型を移
動することが可能であり、通常の両開き型で成形するこ
とができる。型構造の簡略化、サイクルタイムの短縮に
より安価に製造、提供できる。
【0030】図5に戻り、記録紙7の挿入時の説明を行
う。紙送りローラ1に衝突し、次にピンチローラホルダ
13の外壁に沿って進んできた記録紙7は、内壁13d
の先端、凸部13eの先端を経てピンチローラ12の押
圧部12aに進む。凸部12eの先端は、ピンチローラ
12の溝12cに入り込んでいるため、前述の実施形態
よりも、更に記録紙7と押圧部12aとの圧力角を低下
することができ、より記録紙の挿入性が向上するといる
効果がある。
【0031】尚、本実施形態では、ピンチローラ12の
溝12c、ピンチローラホルダ13の凸部13eは、一
組で構成したが、複数組で構成しても当然のことながら
同様の効果が得られる。また、ピンチローラの複数の溝
に対し、ピンチローラホルダの凸部が同数なくても、少
なくとも、一対のピンチローラの溝と、ピンチローラホ
ルダの組み合わせが存在すれば、同様の効果を得ること
が可能である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のローラホル
ダは、円筒状のローラ部(押圧部)の両端に、突出した
軸が設けられたローラと、該ローラの軸を挿入可能に解
放された一方の端と、挿入されたローラの軸が当接する
他方の端と、該他方の端と、前記一方の端を結ぶ略平行
もしくは、前記一方の端側に拡開する壁面からなり、か
つ所定の弾性力を有する軸受と、この軸受に軸が取り付
けられた状態のローラのローラ部を、押さえることによ
り、ローラの軸が軸受から離脱することを防止する突出
部とを有するため、従来のローラホルダにように、軸受
にスナップフィットを設ける必要が無く、上下方向に成
形型を抜くのみの単純なプラスチック成形加工で、ロー
ラホルダを製造することが可能となる。これにより、ピ
ンチローラホルダの成形型の型構造の簡略化、サイクル
タイムの短縮による、安価なプリンタの紙送り装置の提
供が可能である。
【0033】更に、本発明の紙送り装置は、ピンチロー
ラホルダに設けられた突出部の内壁により、ピンチロー
ラの軸が、軸受から離脱することを防止するとともに、
この突出部の外壁により、紙送りローラとピンチローラ
との間に挿入される記録紙の先端が紙送りローラとピン
チローラが接する位置に案内されるように形成されてい
るため、ピンチローラホルダの内壁と、ピンチローラの
ローラ本体間の隙間を小さくでき、更に、ピンチローラ
ホルダの突出部の外壁により、記録紙の先端を、紙送り
ローラとピンチローラの接触する部分に案内するため、
記録紙の先端が当接する部分の記録紙とピンチローラと
の圧力角を小さくでき、腰のない記録紙であっても、そ
の挿入を円滑に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態を示す示す断面図。
【図3】本発明の一実施形態を示す平面図、側面図、及
び断面図。
【図4】本発明の一実施形態の取り付け状態を示す断面
図。
【図5】本発明の他の実施形態を示す示す断面図。
【図6】本発明の他の実施形態を示す平面図、側面図、
及び断面図。
【図7】本発明の他の実施形態の取り付け状態を示す断
面図。
【図8】従来例を示す示す断面図。
【図9】従来例を示す平面図、側面図、及び断面図。
【図10】従来例の取り付け状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 紙送りローラ 2、12 ピンチローラ 2a、12a ピンチローラの押圧部 2b、12b ピンチローラの軸部 12c ピンチローラの溝 3、13 ピンチローラホルダ 3a、13a ピンチローラホルダの半円部 3b、13b ピンチローラホルダの案内溝部 3c、13c ピンチローラホルダのヒンジ部 3d、13d ピンチローラホルダの内壁部 13c ピンチローラホルダの凸部 4 バネ 5 紙案内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を押圧狭持し、該記録紙を搬送す
    る一対の紙送りローラの少なくとも一方のローラを保持
    するローラホルダにおいて、円筒状のローラ部の両端
    に、突出した軸が設けられたローラと、該ローラの軸を
    挿入可能に解放された一方の端と、挿入された前記ロー
    ラの軸が当接する他方の端と、該他方の端と、前記一方
    の端を結ぶ略平行もしくは、前記一方の端側に拡開する
    壁面からなり、かつ所定の弾性力を有する軸受と、前記
    軸受に前記軸が取り付けられた状態のローラの前記ロー
    ラ部を、押さえることにより、前記軸が前記軸受から離
    脱することを防止する突出部とを有することを特徴とす
    るローラホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のローラホルダにおいて、
    前記ローラのローラ部には、円周方向に溝が形成されて
    おり、該溝を前記突出部が、押さえることにより、前記
    軸が前記軸受から離脱することを防止することを特徴と
    するローラホルダ。
  3. 【請求項3】 回転駆動される紙送りローラと、該紙送
    りローラに付勢されるピンチローラにより、記録紙を押
    圧狭持し、搬送するプリンタの紙送り機構において、円
    筒状のローラ部の両端に、突出した軸が設けられたピン
    チローラと、該ピンチローラの軸を挿入可能に解放され
    た一方の端と、挿入された前記ピンチローラの軸が当接
    する他方の端と、該他方の端と、前記一方の端を結ぶ略
    平行もしくは、前記一方の端側に拡開する壁面からな
    り、かつ所定の弾性力を有する軸受と、前記軸受に前記
    軸が取り付けられた状態のピンチローラの前記ローラ部
    を、押さえることにより、前記軸が前記軸受から離脱す
    ることを防止する突出部とを備えたピンチローラホルダ
    とを有することを特徴とするプリンタの紙送り装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプリンタの紙送り装置に
    おいて、前記ピンチローラホルダに設けられた突出部の
    内壁により、前記ピンチローラの軸が、前記軸受から離
    脱することを防止するとともに、前記突出部の外壁によ
    り、前記紙送りローラと前記ピンチローラとの間に挿入
    される記録紙の先端を前記紙送りローラと前記ピンチロ
    ーラが接する位置に案内することを特徴とするプリンタ
    の紙送り装置。
  5. 【請求項5】 請求項3もしくは請求項4記載のプリン
    タの紙送り装置において、前記ピンチローラのローラ部
    には、円周方向に溝が形成されており、該溝を前記突出
    部が、押さえることにより、前記軸が前記軸受から離脱
    することを防止することを特徴とするプリンタの紙送り
    装置。
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