JP4859090B2 - シート材切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ等に用いられ、例えばロール紙や折り畳み連続紙を任意の長さに切断するためのシート材切断装置に関するものである。
プリンタ等に広く搭載され、シート材幅方向に配置される固定刃と、シート材に対して略垂直に移動する可動刃とで協働してシート材を切断する、いわゆるスライド式のシート材切断装置では、安定かつ円滑な切断を得るために、固定刃と可動刃とが相互に適切に圧接することが求められる。また、切断時におけるシート材の噛み込み等を防止し、さらに良好な切断を得るために、固定刃と可動刃との適切な交差も求められる。そして、切断開始から終了までの間、固定刃と可動刃との圧接力は一定かつ安定であることが望ましい。
また、プリンタ等では、非切断時には可動刃部分と固定刃部分とを分離可能とし、ロール紙等のセットを容易にする方式のシート材切断装置も普及しつつある。この場合には固定刃と可動刃とを予め圧接しておくことができないため、切断時に固定刃と可動刃とを相互に適切に圧接することが求められる。
固定刃と可動刃とを圧接させる手段としては、板バネやコイルバネ等の付勢部材を設けて固定刃または可動刃を押圧し、これにより相手刃に付勢する手段がある。例えば特許文献1は、板バネにより固定刃を可動刃に付勢する構成例を開示する。また、特許文献1では、固定刃と可動刃との適切な交差を得るために、固定刃と可動刃の一方もしくは双方の切断幅方向のほぼ中央部を頂点として予めへ字形状に曲げ成形する構成例を開示する。上述の構成により、固定刃と可動刃とは確実な圧接と交差を得ることができる。
また、例えば特許文献2は、フレームに固設された固定刃に対して切断時に可動刃が乗り上げる構成とし、可動刃自身の弾性力を利用することで可動刃を固定刃に圧接させる構成例を開示する。この構成によれば、付勢部材およびそれに係る他部材を用いないので、シート材切断装置自体の簡素化やコンパクト化を容易にできる。そして、この場合にも特許文献1と同様に、固定刃や可動刃を予めへ字形状に曲げ成形することで固定刃と可動刃との交差を得ることができる。また、可動刃が切断幅方向の中央部が窪んだV字形状の刃先を有する場合には、切断時に固定刃に対して可動刃が圧接することで可動刃自身がその切断幅方向にも弾性変形するため、これにより固定刃と可動刃との交差を得ることができる。
また、例えば特許文献3は、上述の特許文献2が開示する構成に対してさらに圧接力を増すことにより切断能力を向上させる構成例を開示する。具体的には、固定刃を固設するフレームに、フレームの切断幅方向の中央部を峰とし、固定刃と可動刃との圧接方向において可動刃と離間する側に向かって突出する凸部を形成する。さらにフレームに形成された凸部に可動刃に固設したガイドピンを係合させるガイド孔を設ける構成である。これにより、切断時に可動刃が固定刃に向かって移動するに連れて可動刃はガイドピンにより圧接方向に引っ張られ、可動刃自身がさらに弾性変形することとなり、固定刃と可動刃との圧接力をさらに増すことができる。
特開2001−347485号公報 特開平9−155788号公報 特開2001−54892号公報
しかしながら、特許文献1に開示される構成では、付勢部材毎の弾性特性のばらつきが大きく、これによりシート材切断装置毎に圧接力が大きくばらつく問題があった。これを抑止するために付勢部材毎に予圧を調整する手段はあるものの、生産能率や製造コストを劣化させていた。そして、付勢部材およびこれに係る部品点数が増え、シート材切断装置自体も複雑になるとともにコンパクト化も容易ではなかった。
また、特許文献2に開示される構成では、特に付勢部材を設けることなしに固定刃と可動刃とを圧接できるものの、固定刃と可動刃との交差を得るための固定刃や可動刃の曲げ成形のばらつきにより、圧接力が大きくばらつく問題があった。
また、特許文献3に開示される構成では、得られる圧接力は比較的大きいものの、フレームに形成される凸部の寸法精度やガイドピンとの係合のばらつきにより、シート材切断装置毎に圧接力が大きくばらつく問題があった。そして、フレームに凸部を形成することにより、生産能率や製造コストを劣化させ、シート材切断装置自体も異形となってコンパクト化を阻害していた。
本発明の目的は、上記課題を鑑み、切断開始から終了まで、固定刃と可動刃とを安定に圧接させ、かつ圧接力のばらつきを抑制することにより、安定かつ円滑な切断を得て切断寿命を延長させることができるシート材切断装置を提供することである。
本発明者は、シート材の切断時に固定刃と可動刃との圧接力がばらつく問題を検討し、可動刃に刃先案内部と格別の可撓部とを設け、この可撓部を可動刃を支持する可動刃支持部材に設けた支持部で支持する構成とした。この構成により、切断動作時には可動刃に設けた刃先案内部が固定刃に当接して可動刃の刃先を案内し、さらに可動刃に設けた可撓部が固定刃の圧接方向に凸に撓むことで可動刃を固定刃に対し圧接させることができる。そして、切断開始から終了までの圧接力の増加を抑制でき、かつ圧接力のばらつきが低減できることを見出して本発明に想到した。
すなわち本発明は、固定刃と、該固定刃に対し交差圧接しつつ摺動してシート材を切断するV字形に窪む刃先線が形成されている可動刃と、該可動刃を支持する可動刃支持部材とを有するシート材切断装置であって、前記可動刃は、前記固定刃の刃先に対し可動刃の刃先を案内する切断幅方向の両側の切断動作方向において前記固定刃に近い側に突出形成されている刃先案内部と、切断幅方向の両側の切断動作方向における前記刃先案内部から続く後端側に前記固定刃の圧接方向への凸の撓みが可能となるよう切断動作方向の反対に向かって延在する形状に設けられている可撓部とを有し、前記可動刃支持部材は、切断幅方向の両側に設けられている前記可動刃の可撓部を支持する可撓部支持部材を備え、該可撓部支持部材は切断動作方向に向かって第一支持部、第二支持部、前記固定刃の刃先となるように配列した前記第一支持部と前記第二支持部とを具備し、切断動作時には、前記第一支持部と前記固定刃の刃先とで前記可動刃の前記固定刃に接する面側を支持し、前記第二支持部で前記可動刃の他方の面側を支持することによって、前記可動刃を前記可撓部の表裏面から支持するシート材切断装置である。
そして、本発明においては、可動刃のV字形に窪む刃先線には切り欠きを形成し、可動刃の切断動作方向のストロークをフルストロークと短縮ストロークとに切替可能な切替機構を具備し、フルストロークでは全幅切断でき、短縮ストロークでは部分切断できるシート材切断装置とすることができる。
さらにまた、本発明においては、可動刃が、固定刃と分離し、切断動作時には切断動作方向に駆動され前記固定刃に対し交差圧接しつつ摺動してシート材を切断するシート材切断装置とすることができる。
本発明によれば、板バネ等の別部材としての付勢部材を設けること、フレームに凸部を形成する等の曲げを形成すること、あるいは固定刃や可動刃を曲げ成形することがなくなる。これにより、従来の付勢部材の弾性特性のばらつきや、固定刃や可動刃あるいはフレームの曲げ成形等のばらつきによる圧接力のばらつきはなくなり、切断開始から終了まで固定刃と可動刃とを安定に圧接させ、かつ圧接力のばらつきを抑制することができる。また、シート材切断装置自体が簡素化でき、この切断装置を搭載する例えばプリンタや券売機といった装置のコンパクト化や製造コスト低減に大いに貢献できる。
本発明の重要な特徴は、可動刃はその切断幅方向の両側の切断動作方向における前記刃先案内部から続く後端側に固定刃の圧接方向への凸の撓みが可能となるよう切断動作方向の反対に向かって延在する形状に設けられる可撓部を有し、可動刃支持部材は切断幅方向の両側に設けられている可動刃の可撓部を支持する可撓部支持部材を備え、この可撓部支持部材は第一支持部と第二支持部とを切断動作方向に向かって第一支持部、第二支持部、固定刃の刃先となるように配列して具備し、切断動作時には、第一支持部と固定刃の刃先とで可動刃の固定刃に接する面側を支持し、第二支持部で可動刃の他方の面側を支持することによって、可動刃を可撓部の表裏面から支持する、という新規な構成を採用したことである。
そして、本発明においては、上述のように可動刃に格別に設ける可撓部と、この可撓部に係る可動刃の支持手段は重要である。従来の格別に可撓部を設けない可動刃では、剛性もあって撓ませ難く、可動刃を切断方向へ移動させるときに可動刃の撓みが安定し難い。このため、固定刃に対する可動刃の圧接力がばらつき易くなり、安定かつ円滑な切断が得難いものとなる。また、可動刃に格別に可撓部を設け、上述の可撓部支持部材が具備する第一支持部および第二支持部で支持することにより、可動刃を固定刃に当接させたとき、固定刃と第一支持部および第二支持部の3点で可動刃の可撓部自体を支持しつつ固定刃との圧接方向に凸に撓ませることができる。
この構成により、従来の板バネ等の別部材としての付勢部材を設けたり、フレームに凸部を形成する等の曲げを形成したり、あるいは固定刃や可動刃を曲げ成形したりすることなく、可動刃を固定刃に安定に圧接させることができる。また、固定刃との圧接力についても、可撓部の形状寸法の変更により、また可撓部を支持する距離、つまり可撓部支持部材に具備させる第一支持部と第二支持部との間隔の変更により、適宜設定することができる。そして、シート材切断装置において、切断開始から終了まで、固定刃と可動刃とを安定に圧接させ、かつ圧接力のばらつきを抑制することができ、安定かつ円滑な切断を得ることができる。
以下、適宜図面を用いて詳細に説明する。
本発明におけるシート材切断装置の実施例の構成図を図1に示す。本発明は、固定刃2と、この固定刃2に対し交差圧接しつつ摺動してシート材を切断する可動刃1と、この可動刃1を支持する可動刃支持部材3とを備えるシート材切断装置を基本構成とする。
可動刃1に設ける可撓部5は、例えば図2に示す形状として設けることができる。図2は、可動刃1の切断幅方向の両側であって切断動作方向の後端側に設けた可撓部5について、その片側の近傍のみを模式的に示す図である。可撓部5においては、例えば可動刃1の切断動作方向に沿って形成する幅を変更することにより、可撓部5に備わる弾性を変化させることができ、これにより、可動刃1の圧接において、可撓部5の撓みによる押圧を変化させることができる。
例えば図2(a)は、切り欠き11aにより切断動作方向に沿って可撓部5aを同幅とすることで、可撓部5aの弾性を一定とすることができる事例である。これにより、圧接において可撓部5aによる押圧を安定に維持することができる。また図2(b)は、切り欠き11bにより切断動作方向に沿って可撓部5bの幅を徐々に減少させることで、可撓部5bの弾性を徐々に減少させることができる事例である。これにより、圧接において可撓部5bによる押圧を徐々に減少させることができる。さらに図(c)は、図2(b)とはほぼ逆の作用を得ることができる事例であり、可撓部5cを切り欠き11cによって形成する事例である。そして図2(d)は、孔11dを形成することによって可撓部5dを形成し、図2(a)と同様の作用を得ることができる事例である。
可動刃1の可撓部5を支持する可撓部支持部材10は、可撓部5を支持するとともに可動刃1の脱落防止や円滑な移動を可能にすることができる部材であり、第一支持部6と第二支持部7とを具備する。また、可撓部支持部材10は、例えばシート材切断装置の外郭となるフレームと兼用できる可動刃支持部材3に形成することができる。これにより、可動刃支持部材3となるフレームの切断幅方向の両側に、第一支持部6と第二支持部7とを具備する可撓部支持部材10をプレス加工や曲げ加工等によって簡易に形成することができるので好ましい。
可撓部支持部材10に設ける第一支持部6は、図3に模式的に示すように、可撓部5の固定刃2に接する面側から可撓部5を支持する。また、可撓部支持部材10に設けられ、第一支持部6と固定刃2との間に配置される第二支持部7は、第一支持部6とは反対の面側から可撓部5を支持する。そして、可動刃1が、図3(a)に示す状態から矢印22で示す切断方向に移動し、図3(b)に示す状態となって固定刃2に対して圧接するとき、第一支持部6と第二支持部7は、可撓部5をその表裏面から支持して可動刃1の位置決めをするとともに、固定刃2と係合して可撓部5を撓ませることができる。すなわち、これにより固定刃2と可動刃1との当接部となる固定刃2の刃先21が力点、第一支持部6と可撓部5との当接部が支点、第二支持部7と可撓部5との当接部が作用点となり、可撓部5が固定刃2への圧接方向に凸に撓むことで可動刃1を固定刃2に対して圧接させることができる。
本発明におけるシート材切断装置において、固定刃の圧接方向における可動刃の位置決めは、上述の可撓部支持部材が具備する第一支持部と第二支持部とで可能である
本発明においては、例えば図に模式的に示す手段により、固定刃2と可動刃1とを圧接させつつ交差させることができる。なお、図では、固定刃2と可動刃1との交差状態を明確に示すために、固定刃2については固定刃刃先線2aのみを示し、可動刃1の撓み過大に示している。
は、可動刃1の切断幅方向の中央部において、ネジ31により可動刃1を可動刃支持部材3と係合させて固定刃2を配置する側に撓ませた事例である。これにより、可動刃1が移動して固定刃刃先線2aに当接すると、可動刃1は可撓部5の撓みによって固定刃2の固定刃刃先線2aに対して圧接されるとともに交差するものとなる。
また、本発明においては、可動刃1には、切断動作時に固定刃2と可動刃1とを円滑に噛み合わせるため、固定刃2に対して可動刃1の刃先を案内する刃先案内部4を設けている。好ましくは刃先案内部4の固定刃2に近い側の先端に、固定刃2と離間する向きに曲げを設けておくことである。これにより、切断動作時に可動刃1に設けた刃先案内部4が固定刃2に対して最初に当接して噛み合うこととなり、可動刃1の刃先は固定刃2に衝突することなく案内され、固定刃2と可動刃1との円滑な噛み合いを得ることができる。そして、刃先案内部4は、可動刃1の切断動作方向における固定刃2に近い側であって、切断幅方向の両側に成形することが好ましい。これにより、切断動作時に固定刃2に対して確実に最初に当接させることができ、また切断幅方向の中央を通過するシート材(図示せず)との接触や搬送の障害となることがなくなる。
上述のように本発明におけるシート材切断装置は、従来の板バネやコイルバネ等の格別の付勢部材を使用することなく、また固定刃や可動刃あるいはフレームを格別の寸法形状に曲げ成形することなく、固体刃と可動刃とを交差させつつ圧接させることができる。これにより、従来の付勢部材の弾性特性のばらつきや、固定刃や可動刃あるいはフレームの曲げ成形等のばらつきによる圧接力のばらつきはなくなり、切断開始から終了まで固定刃と可動刃とを安定に圧接させ、かつ圧接力のばらつきを抑制することができる。
また、本発明においては、固定刃および可動刃は、互いに交差圧接しつつ摺動してシート材を切断することができる切断刃であればよい。固定刃として好ましくは、切断幅方向に沿って延長して配置される直線状の刃先を具備する切断刃である。また、可動刃として好ましくは、薄板状の素材からなる切断刃であり、これにより可撓部を可動刃と同じ厚さで形成しても可撓部の好適な弾性を確保しつつ簡易に形成することができる。
また、可動刃の刃先線切断幅方向の両側から徐々に傾斜して中央部がV字形に窪む刃先線を有するV字刃である。これにより、切断開始から終了までの剪断角を一定にすることができ、切断荷重を軽減させることができる。より好ましくは、V字刃とすることである。V字刃の場合は切断点が2箇所となり、各切断点は切断幅方向における対称位置となるため、可動刃の切断幅方向の両側に設けた可撓部によって生じる圧接力を各切断点に均等に伝達することができる。これにより、固定刃に対する可動刃の圧接はより安定化するとともに、圧接力のばらつきをより小さく抑制することができる。
本発明におけるシート材切断装置について、全幅切断(フルカット)ができる実施例の構成図を図1に示す。
図1において、刃先線をV字形に窪ませた可動刃1の切断幅方向の両端には、その切断動作方向の固定刃に近い側の刃先の先端に、その先端が固定刃2とは離間する側に曲げを備えた刃先案内部4を設けた。また、可動刃1の切断動作方向の後端側には可撓部5を設けた。そして、この可撓部5を、フレームと兼用の可動刃支持部材3に設けた第一支持部6と第二支持部7とを具備する可撓部支持部材10で支持した。詳しくは、第一支持部6には可動刃1の固定刃2と接する面側から可撓部5を支持させ、また第二支持部7は第一支持部6と固定刃2との間に配置し、第一支持部6とは反対の面側から可撓部5を支持させた。可撓部5を支持する第一支持部6や第二支持部7の接触部は平面でも円筒面でも構わない。また、可撓部5の撓みを支持することができれば球面であっても構わない。本実施例では、可動刃支持部材3を折り爪式に曲げ加工することで簡易に形成できる板状の平面とした。
そして、切断幅方向の中央部には、ガイド孔44a、44bを設け、ガイド孔44aには可動刃支持部材3に固設したガイドピン45を連通し、またガイド孔44bには可動刃支持部材3と係合させたネジ31を連通し、可動刃1が切断動作方向に移動するとき、可動刃1が切断幅方向に振れないように案内とした。それとともに、このネジ31によって可動刃1を固定刃2を配置する側に撓ませ、固定刃2と可動刃1とが交差するように配置した。
また、可動刃1には、ホイール(図示せず)に固設した駆動ピン42を連通する連通孔43を設けた。このホイールは、ギア(図示せず)を介して可動刃支持部材3に配設したモータ41と連結した。この構成において、モータ41を一方に回転させると駆動ピン42は一方に回転し、回転した駆動ピン42は可動刃1に設けた連結孔43の外周縁を押圧して可動刃1を切断方向に移動させる。そしてまた、モータ41を反対側に回転させると駆動ピン42も反対側に回転し、これにより可動刃1を固定刃2と離間する側に移動させる。
上述の構成によるシート材切断装置を用いて切断動作の確認を実施した。まず、モータ41を回転させて可動刃1を切断動作方向、つまり固定刃2に向かって移動させた。このとき、固定刃2に対し可動刃1に設けた刃先案内部4が最初に当接し、可動刃1は何らの衝動を生じることなく円滑に固定刃2と摺動することができた。そして、さらに可動刃1を移動させたとき、可動刃1に設けた可撓部5が、第一支持部6および第二支持部7に支持されつつ固定刃2の圧接方向に凸に撓むことを確認した。さらに、固定刃2と交差するように撓んだ可動刃1が、固定刃2と安定に圧接して摺動することを確認した。また、固定刃2と可動刃1とが噛み合う状態から可動刃1が離間する動作の確認も実施し、何らの不具合もなく動作することを確認した。
そして、この後にシート材(図示せず)の切断を実施し、固定刃2に対し交差圧接しつつ摺動して噛み合った可動刃1のV字形に窪んだ刃先線の切断幅方向の両側から中央に向かって、シート材が安定かつ円滑に切断されることを確認した。また、このシート材切断装置によって繰り返し切断を実施しても、可動刃1および固定刃2に疵や欠け等が生じて切断寿命を損ねるといった不具合がないことを確認した。
本発明におけるシート材切断装置において、可動刃のV字形に窪む刃先線には切り欠きを形成し、可動刃の切断動作方向のストロークをフルストロークと短縮ストロークとに切替可能な切替機構を具備し、フルストロークでは全幅切断(フルカット)を選択でき、短縮ストロークでは部分切断(パーシャルカット)を選択できる構成とした実施例の構成図を図に示す。
において、可動刃1にはV字形に窪む刃先線の頂点に切り欠き46を形成し、切断時の可動刃1の移動ストロークを所定ストロークと短縮ストロークとに切替可能とするカム機構を具備させた。そして、可動刃1に、切断幅方向に少なくとも駆動ピン42外径の回転軌跡の幅を有する連結孔43を設けた。また、可動刃1の連結孔43の切断幅方向を移動可能で、可動刃1と接触可能な接触部53を有するスライド部材51を設け、このスライド部材51には、駆動ピン42外径の回転軌跡よりも小さい幅を切断幅方向に有するスライド部材連結孔52を設けた。そして、可動刃1の連結孔43とスライド部材51のスライド部材連結孔52とを駆動ピン42に連通させた。さらに、可動刃1にはスライド部材51の接触部53と接触可能な異形孔54を設け、この異形孔54の切断幅方向の一方には切断方向に逃がし部54aを形成した。
上述のように構成したカム機構により、ホイール(図示せず)の一方の回転によってスライド部材51の接触部53が逃がし部54aに入り込んで可動刃1のストロークを短縮し、ホイールの他方の回転によってスライド部材51の接触部53が逃がし部54aから離脱して可動刃1が所定のストロークを得ることができ、全幅切断(フルカット)と部分切断(パーシャルカット)とを切替可能なシート材切断装置とした。
本実施例においても、固定刃2と可動刃1との圧接手段および交差手段は実施例1と同じに構成した。そして、実施例1と同じく切断動作の確認を実施したところ、固定刃2に対し可動刃1は何らの衝動を生じることなく円滑に固定刃2と当接し、可動刃1に設けた可撓部5が第一支持部6および第二支持部7に支持されつつ固定刃2の圧接方向に凸に撓むことを確認した。さらに、固定刃2と交差するように撓んだ可動刃1が、固定刃2と安定に圧接して摺動することを確認した。そして、この後にシート材(図示せず)の全幅切断(フルカット)と部分切断(パーシャルカット)とを実施し、可動刃1が固定刃2に対し交差圧接しつつ摺動してシート材を安定かつ円滑に切断すること確認した。また、このシート材切断装置によって繰り返し切断を実施しても、可動刃1および固定刃2に疵や欠け等が生じて切断寿命を損ねるといった不具合がないことを確認した。
本発明におけるシート材切断装置について、可動刃が、固定刃と分離し、切断動作時には切断動作方向に駆動され固定刃に対して交差圧接しつつ摺動してシート材を切断するように、固定刃と可動刃とを合体分離可能に配置した実施例の構成図を図に示す。図において、可動刃1を具備する可動刃ユニット61と固定刃2を具備する固定刃ユニット62とを合体分離可能に配置した。これにより、非切断時には、可動刃ユニット61は固定刃ユニット62と分離可能であり、このとき固定刃ユニット62は矢印63に示す方向に着脱可能となった。また、本実施例においても、固定刃2と可動刃1との圧接手段および交差手段は実施例1と同じに構成した。そして、実施例1と同じく切断動作の確認を実施したところ、可動刃ユニット61と固定刃ユニット62との合体位置において、可動刃1は固定刃2に対して刃先案内部4から当接して交差圧接しつつ摺動してシート材(図示せず)を切断することができた。
本発明におけるシート材切断装置の一実施例の構成図である。 本発明における可動刃の可撓部の実施例の模式図である。 本発明における可動刃の可撓部の支持に係る模式図である。 本発明における固定刃に対する可動刃の交差手段に係る模式図である。 本発明におけるシート材切断装置の一実施例の構成図である。 本発明におけるシート材切断装置の一実施例の構成図である。
符号の説明
1.可動刃、2.固定刃、2a.固定刃刃先線、3.可動刃支持部材、4.刃先案内部、5、5a、5b、5c、5d.可撓部、6.第一支持部、7.第二支持部10.可撓部支持部材、11a、11b、11c.切り欠き、11d.孔、21.刃先、22.矢印、31.ネジ、41.モータ、42.駆動ピン、43.連結孔、44a、44b.ガイド孔、45.ガイドピン、51.スライド部材、52.スライド部材連結孔、53.接触部、54.異形孔、54a.逃がし部、61.可動刃ユニット、62.固定刃ユニット、63.矢印

Claims (3)

  1. 固定刃と、該固定刃に対し交差圧接しつつ摺動してシート材を切断するV字形に窪む刃先線が形成されている可動刃と、該可動刃を支持する可動刃支持部材とを有するシート材切断装置であって、前記可動刃は、前記固定刃の刃先に対し可動刃の刃先を案内する切断幅方向の両側の切断動作方向において前記固定刃に近い側に突出形成されている刃先案内部と、切断幅方向の両側の切断動作方向における前記刃先案内部から続く後端側に前記固定刃の圧接方向への凸の撓みが可能となるよう切断動作方向の反対に向かって延在する形状に設けられている可撓部とを有し、前記可動刃支持部材は、切断幅方向の両側に設けられている前記可動刃の可撓部を支持する可撓部支持部材を備え、該可撓部支持部材は切断動作方向に向かって第一支持部、第二支持部、前記固定刃の刃先となるように配列した前記第一支持部と前記第二支持部とを具備し、切断動作時には、前記第一支持部と前記固定刃の刃先とで前記可動刃の前記固定刃に接する面側を支持し、前記第二支持部で前記可動刃の他方の面側を支持することによって、前記可動刃を前記可撓部の表裏面から支持することを特徴とするシート材切断装置。
  2. 可動刃のV字形に窪む刃先線には切り欠きが形成され、前記可動刃の切断動作方向のストロークをフルストロークと短縮ストロークとに切替可能な切替機構を具備し、前記フルストロークではシート材の全幅切断を選択でき、前記短縮ストロークではシート材の部分切断を選択できることを特徴とする請求項1に記載のシート材切断装置。
  3. 可動刃が、固定刃と分離し、切断動作時には切断動作方向に駆動され前記固定刃に対して交差圧接しつつ摺動してシート材を切断することを特徴とする請求項1または2に記載のシート材切断装置。
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