JP2002273687A - カッター - Google Patents
カッターInfo
- Publication number
- JP2002273687A JP2002273687A JP2001074107A JP2001074107A JP2002273687A JP 2002273687 A JP2002273687 A JP 2002273687A JP 2001074107 A JP2001074107 A JP 2001074107A JP 2001074107 A JP2001074107 A JP 2001074107A JP 2002273687 A JP2002273687 A JP 2002273687A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- movable blade
- cutter
- movable
- warp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details Of Cutting Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄紙から厚紙まで確実かつ滑らかに切断で
き、製品による切断性能のばらつきを少ないカッターを
開発すること。 【解決手段】 可動刃に固定刃に対して圧接方向に凸と
なるような円弧状の反り加工をあらかじめ施しておくと
共に、可動刃を固定刃方向に弾性的に押圧するための押
圧手段を設ける。可動刃に予め反り加工を施すので、可
動刃に精度の良い理想的な反りを形成することができ、
製品による切断性能のばらつきを減少させることができ
る。
き、製品による切断性能のばらつきを少ないカッターを
開発すること。 【解決手段】 可動刃に固定刃に対して圧接方向に凸と
なるような円弧状の反り加工をあらかじめ施しておくと
共に、可動刃を固定刃方向に弾性的に押圧するための押
圧手段を設ける。可動刃に予め反り加工を施すので、可
動刃に精度の良い理想的な反りを形成することができ、
製品による切断性能のばらつきを減少させることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、プ
リンタなどに装着し、その記録紙などの紙を切断するカ
ッターで、特に、直線状の刃先を有する固定刃とV字状
に窪んだ刃先を有する可動刃とを有する、いわゆるギロ
チン式のカッターに関する。
リンタなどに装着し、その記録紙などの紙を切断するカ
ッターで、特に、直線状の刃先を有する固定刃とV字状
に窪んだ刃先を有する可動刃とを有する、いわゆるギロ
チン式のカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のギロチン式カッターは、特開昭6
0−207799号公報に示されるように、固定刃と可
動刃の刃先を圧接するために、可動刃の背面にバネなど
の押圧手段を設けている。また、特開平1−28969
7号公報では、このような押圧手段に代えて、固定刃又
は可動刃に、刃とホルダーの間に設けた突起により、相
手の刃物の圧接方向に凸となるような反りを形成したカ
ッターが提案されている。
0−207799号公報に示されるように、固定刃と可
動刃の刃先を圧接するために、可動刃の背面にバネなど
の押圧手段を設けている。また、特開平1−28969
7号公報では、このような押圧手段に代えて、固定刃又
は可動刃に、刃とホルダーの間に設けた突起により、相
手の刃物の圧接方向に凸となるような反りを形成したカ
ッターが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭60−2
07799号公報に示される一般的なカッターは、押圧
手段のみによって固定刃の刃先に可動刃の刃先を圧接す
るものであるので、厚紙を切断した場合に確実に切断で
きない場合があった。上記の特開平1−289697号
公報で提案されているカッターは、固定刃又は可動刃の
反りを刃とホルダーの間に設けた突起により形成してい
るために、反りの形状を理想的な円弧形状とすることが
困難で、また、製品による切断性能のばらつきも生じて
いた。このため滑らかな切断を行うことができなかった
り、パフォーマンス領域が狭くて厚紙の切断に対応でき
ないことがあった。
07799号公報に示される一般的なカッターは、押圧
手段のみによって固定刃の刃先に可動刃の刃先を圧接す
るものであるので、厚紙を切断した場合に確実に切断で
きない場合があった。上記の特開平1−289697号
公報で提案されているカッターは、固定刃又は可動刃の
反りを刃とホルダーの間に設けた突起により形成してい
るために、反りの形状を理想的な円弧形状とすることが
困難で、また、製品による切断性能のばらつきも生じて
いた。このため滑らかな切断を行うことができなかった
り、パフォーマンス領域が狭くて厚紙の切断に対応でき
ないことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、直線状の刃先
を有する固定刃とV字状に窪んだ刃先を有する可動刃と
を有し、可動刃を固定刃方向に移動することで双方の刃
の刃先を摺接し、紙を両側から中央に向けて切断するカ
ッターにおいて、前記可動刃に固定刃に対して圧接方向
に凸となるような円弧状の反り加工をあらかじめ施して
おくと共に、可動刃を固定刃方向に弾性的に押圧するた
めの押圧手段を設けたことを特徴とするカッターであ
る。
を有する固定刃とV字状に窪んだ刃先を有する可動刃と
を有し、可動刃を固定刃方向に移動することで双方の刃
の刃先を摺接し、紙を両側から中央に向けて切断するカ
ッターにおいて、前記可動刃に固定刃に対して圧接方向
に凸となるような円弧状の反り加工をあらかじめ施して
おくと共に、可動刃を固定刃方向に弾性的に押圧するた
めの押圧手段を設けたことを特徴とするカッターであ
る。
【0005】可動刃を固定刃方向に弾性的に押圧するた
めの押圧手段を設けるだけでなく、可動刃に固定刃に対
して圧接方向に凸となるように円弧状の反り加工を予め
施しておくので、可動刃に理想的な反りを形成すること
ができ、この反りによって切断部における固定刃と可動
刃の刃先線に交叉角が生じ、切断がより確実かつ滑らか
になり、薄紙から厚紙まで広い用途への対応が可能とな
ってパフォーマンス領域が広くなる。この反り加工は刀
鍛冶時代からの伝統技法である「歪打ち加工」などによ
って、理想的な円弧状の凸形状とすることができるか
ら、製品による切断性能のばらつきを減少させることが
できる。また、可動刃の熱処理工程におけるプレス焼き
入れによって、あるいは、レベラー矯正によっても反り
加工を施すことができる。
めの押圧手段を設けるだけでなく、可動刃に固定刃に対
して圧接方向に凸となるように円弧状の反り加工を予め
施しておくので、可動刃に理想的な反りを形成すること
ができ、この反りによって切断部における固定刃と可動
刃の刃先線に交叉角が生じ、切断がより確実かつ滑らか
になり、薄紙から厚紙まで広い用途への対応が可能とな
ってパフォーマンス領域が広くなる。この反り加工は刀
鍛冶時代からの伝統技法である「歪打ち加工」などによ
って、理想的な円弧状の凸形状とすることができるか
ら、製品による切断性能のばらつきを減少させることが
できる。また、可動刃の熱処理工程におけるプレス焼き
入れによって、あるいは、レベラー矯正によっても反り
加工を施すことができる。
【0006】また、可動刃を固定刃方向に弾性的に押圧
するための押圧手段は、可動刃の刃先を固定刃の刃先に
適度に圧接する圧接力を与えるのみならず、切断動作時
の反発力を吸収して刃先へのダメージを緩和する作用も
有している。このため、切断動作が滑らかに行われ、耐
久性にも優れたものとなる。
するための押圧手段は、可動刃の刃先を固定刃の刃先に
適度に圧接する圧接力を与えるのみならず、切断動作時
の反発力を吸収して刃先へのダメージを緩和する作用も
有している。このため、切断動作が滑らかに行われ、耐
久性にも優れたものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施例を表した図面に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は実施例のカッター
1の略正面図、図2は図1における中央縦断面図、図3
は可動刃3の反りを説明するための平面説明図である。
いて本発明を詳細に説明する。図1は実施例のカッター
1の略正面図、図2は図1における中央縦断面図、図3
は可動刃3の反りを説明するための平面説明図である。
【0008】カッター1はフレーム10、固定刃2、可
動刃3を有する。フレーム10は金属板を加工したもの
で、直線状の刃先を有する固定刃2が固定され、紙を挿
通するためのスリット11、及び、ピン4を貫通するピ
ン穴12が設けられている。可動刃3は、図1に示すよ
うに、V字状に窪んだ刃先を有し、両端部にガイド部7
が、刃先中央部に切欠8が、中央部に溝6が、上部に穴
9が形成され、固定刃方向、すなわち下方に移動するこ
とで刃先を固定刃の刃先に摺接し、紙を両側から中央に
向けて切断する。可動刃の移動はモーターを含む図示し
ない動作手段によって行われる。切欠部8は紙に切り残
しを設けるため、溝6はピン4を貫通させるため、穴9
は図示しない可動刃の動作手段に接続するためのもので
ある。なお、フレームはプラスチック製とすることもで
きる。
動刃3を有する。フレーム10は金属板を加工したもの
で、直線状の刃先を有する固定刃2が固定され、紙を挿
通するためのスリット11、及び、ピン4を貫通するピ
ン穴12が設けられている。可動刃3は、図1に示すよ
うに、V字状に窪んだ刃先を有し、両端部にガイド部7
が、刃先中央部に切欠8が、中央部に溝6が、上部に穴
9が形成され、固定刃方向、すなわち下方に移動するこ
とで刃先を固定刃の刃先に摺接し、紙を両側から中央に
向けて切断する。可動刃の移動はモーターを含む図示し
ない動作手段によって行われる。切欠部8は紙に切り残
しを設けるため、溝6はピン4を貫通させるため、穴9
は図示しない可動刃の動作手段に接続するためのもので
ある。なお、フレームはプラスチック製とすることもで
きる。
【0009】可動刃は押圧手段によって固定刃方向に弾
性的に押圧されている。押圧手段はピン4及びコイルバ
ネ5である。ピン4は可動刃3の溝6及びフレーム10
のピン穴12を貫通し、抜止のために先端がフランジ部
13となっている。コイルバネ5は圧縮状態で、その弾
性力により可動刃3をフレーム方向に押圧している。こ
のため、可動刃3の刃先は固定刃2の刃先に弾性的に押
圧されている。なお、ピン4は抜け止めのためにフレー
ムにねじ止めとすることもできる。
性的に押圧されている。押圧手段はピン4及びコイルバ
ネ5である。ピン4は可動刃3の溝6及びフレーム10
のピン穴12を貫通し、抜止のために先端がフランジ部
13となっている。コイルバネ5は圧縮状態で、その弾
性力により可動刃3をフレーム方向に押圧している。こ
のため、可動刃3の刃先は固定刃2の刃先に弾性的に押
圧されている。なお、ピン4は抜け止めのためにフレー
ムにねじ止めとすることもできる。
【0010】図3に示すように、可動刃3は固定刃2に
対して圧接方向に凸となるように円弧状の反り加工を施
している。この反り加工は刀鍛冶時代からの伝統技法で
ある「歪打ち加工」によって理想的な円弧状の凸形状に
形成されている。反りの量tは特に限定されないが、例
えば切断する紙の幅が80mm程度の場合、0.05〜
0.5mm程度とすると十分な効果を得ることができ
る。また、反り加工は可動刃の熱処理工程におけるプレ
ス焼き入れや、レベラー矯正によっても行うことができ
る。
対して圧接方向に凸となるように円弧状の反り加工を施
している。この反り加工は刀鍛冶時代からの伝統技法で
ある「歪打ち加工」によって理想的な円弧状の凸形状に
形成されている。反りの量tは特に限定されないが、例
えば切断する紙の幅が80mm程度の場合、0.05〜
0.5mm程度とすると十分な効果を得ることができ
る。また、反り加工は可動刃の熱処理工程におけるプレ
ス焼き入れや、レベラー矯正によっても行うことができ
る。
【0011】実施例のカッター1は本発明の一例であ
り、本発明はこの実施例に限定されるものではない。例
えば、可動刃の押圧手段はピン4とコイルバネ5に限ら
ず、種々の弾性部材を用いた押圧手段を採用することが
できる。また、切断する紙に切り残し部を設けない場合
には切欠部8は不要である。
り、本発明はこの実施例に限定されるものではない。例
えば、可動刃の押圧手段はピン4とコイルバネ5に限ら
ず、種々の弾性部材を用いた押圧手段を採用することが
できる。また、切断する紙に切り残し部を設けない場合
には切欠部8は不要である。
【0012】
【発明の効果】本発明のカッターはパフォーマンス領域
が広くなり、薄紙から厚紙まで確実かつ安定して切断す
ることができる。さらに、切断動作時の反発力を吸収し
て刃先へのダメージを緩和するので、切断動作が滑らか
に行われ、耐久性にも優れるものである。
が広くなり、薄紙から厚紙まで確実かつ安定して切断す
ることができる。さらに、切断動作時の反発力を吸収し
て刃先へのダメージを緩和するので、切断動作が滑らか
に行われ、耐久性にも優れるものである。
【図1】実施例のカッター1の略正面図である。
【図2】カッター1の中央縦断面図である。
【図3】可動刃3の反りを説明するための平面説明図で
ある。
ある。
1 カッター 2 固定刃 3 可動刃 4 ピン 5 コイルバネ 6 溝 7 ガイド部 8 切欠部 9 穴 10 フレーム 11 スリット 12 ピン穴 13 フランジ部
Claims (4)
- 【請求項1】 直線状の刃先を有する固定刃とV字状に
窪んだ刃先を有する可動刃とを有し、可動刃を固定刃方
向に移動することで双方の刃の刃先を摺接し、紙を両側
から中央に向けて切断するカッターにおいて、あらかじ
め前記可動刃に固定刃に対して圧接方向に凸となるよう
な円弧状の反りを形成しておくと共に、可動刃を固定刃
方向に弾性的に押圧するための押圧手段を設けたことを
特徴とするカッター - 【請求項2】 請求項1のカッターにおいて、前記反り
が歪打ち加工により形成されることを特徴とするカッタ
ー - 【請求項3】 請求項1のカッターにおいて、前記反り
がプレス焼き入れにより形成されることを特徴とするカ
ッター - 【請求項4】 請求項1のカッターにおいて、前記反り
がレベラー矯正により形成されることを特徴とするカッ
ター
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001074107A JP2002273687A (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | カッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001074107A JP2002273687A (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | カッター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002273687A true JP2002273687A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18931431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001074107A Pending JP2002273687A (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | カッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002273687A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106863387A (zh) * | 2017-03-17 | 2017-06-20 | 赵宇轩 | 一种切菜设备 |
WO2017145678A1 (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 株式会社村田製作所 | 切断機構および切断装置 |
-
2001
- 2001-03-15 JP JP2001074107A patent/JP2002273687A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017145678A1 (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 株式会社村田製作所 | 切断機構および切断装置 |
CN106863387A (zh) * | 2017-03-17 | 2017-06-20 | 赵宇轩 | 一种切菜设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050222 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |