JP2016069421A - 樹脂組成物、及び樹脂成形体 - Google Patents

樹脂組成物、及び樹脂成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】セルロースエステル樹脂と、ポリエーテルエステル化合物と、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂と、を含む樹脂組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物、及び樹脂成形体に関する。
従来、セルロースエステル樹脂を含有する種々の樹脂組成物が提供され、各種の樹脂成形体の製造に使用されている。例えば、特許文献1には、環状リン化合物、及びセルロース系樹脂を含有する熱可塑性樹脂組成物が提案されている。
特開2012−52006号公報
本発明の課題は、セルロースエステル樹脂に、可塑剤としてポリエーテルエステル化合物を単独で配合した場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1に係る発明は、
セルロースエステル樹脂と、ポリエーテルエステル化合物と、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂と、を含む樹脂組成物。
請求項2に係る発明は、
前記セルロースエステル樹脂が、下記一般式(1)で表されるセルロースエステル樹脂である請求項1に記載の樹脂組成物。
(一般式(1)中、R、R、及びRは、それぞれ独立に、水素原子、又は炭素数1以上3以下のアシル基を表す。nは1以上の整数を表す。)
請求項3に係る発明は、
前記一般式(1)で表されるセルロースエステル樹脂が、前記R、R、及びRがそれぞれ独立に表すアシル基として、アセチル基を有し、且つ置換度が2.1以上2.6以下の樹脂である請求項2に記載の樹脂組成物。
請求項4に係る発明は、
前記ポリエーテルエステル化合物が、下記一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
(一般式(2)中、R、及びRは、それぞれ独立に、炭素数2以上10以下のアルキレン基を表す。A、及びAはそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数6以上12以下のアリール基、又は炭素数7以上10以下のアラルキル基を表す。mは、1以上の整数を表す。)
請求項5に係る発明は、
前記一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物が、前記Rとしてn−ブチレン基を表す化合物である請求項4に記載の樹脂組成物。
請求項6に係る発明は、
前記一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物が、前記A及び前記Aの少なくとも一方としてアリール基又はアラルキル基を表す化合物である請求項4又は請求項5に記載の樹脂組成物。
請求項7に係る発明は、
前記ポリエーテルエステル化合物の重量平均分子量(Mw)が、450以上650以下である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
請求項8に係る発明は、
前記ポリエーテルエステル化合物の25℃における粘度が、35mPa・s以上50mPa・s以下である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
請求項9に係る発明は、
前記ポリエーテルエステル化合物の溶解度パラメータ(SP値)が、9.5以上9.9以下である請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
請求項10に係る発明は、
前記ポリヒドロキシアルカノエート樹脂が、下記一般式(3)で表されるポリヒドロキシアルカノエート樹脂である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
(一般式(3)中、Rは、炭素数1以上10以下のアルキレン基を表す。pは、1以上の整数を表す。)
請求項11に係る発明は、
前記ポリヒドロキシアルカノエート樹脂が、3−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシヘキサノエートとの共重合体樹脂である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
請求項12に係る発明は、
前記セルロースエステル樹脂と前記ポリエーテルエステル化合物との質量比(セルロースエステル樹脂/ポリエーテルエステル化合物)が、100/25以上100/5以下である請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
請求項13に係る発明は、
前記セルロースエステル樹脂と前記ポリヒドロキシアルカノエート樹脂との質量比(セルロースエステル樹脂/ポリヒドロキシアルカノエート樹脂)が、100/8以上100/2以下である請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
請求項14に係る発明は、
請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む樹脂成形体。
請求項1に係る発明によれば、セルロースエステル樹脂に、可塑剤としてポリエーテルエステル化合物を単独で配合した場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項2に係る発明によれば、セルロースエステル樹脂に、可塑剤としてポリエーテルエステル化合物を単独で配合した場合に比べ、セルロースエステル樹脂として一般式(1)で表されるセルロースエステル樹脂を含み、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項3に係る発明によれば、一般式(1)で表され、アシル基としてアセチル基を有するセルロースエステル樹脂の置換度が2.1未満又は2.6超えの場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項4に係る発明によれば、セルロースエステル樹脂に、可塑剤としてポリエーテルエステル化合物を単独で配合した場合に比べ、ポリエーテルエステル化合物として一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物を含み、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項5に係る発明によれば、一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物が、Rとしてn−エチレン基(−(CH−)又はn−デシレン基(−(CH10−)を表す化合物である場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項6に係る発明によれば、一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物がA及びAとしてt−ブチル基を表す化合物である場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項7に係る発明によれば、ポリエーテルエステル化合物の重量平均分子量(Mw)が450未満又は650超えの場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項8に係る発明によれば、ポリエーテルエステル化合物の25℃における粘度が35Pa・s未満又は50mPa・s超えの場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項9に係る発明によれば、ポリエーテルエステル化合物の溶解度パラメータ(SP値)が9.5未満又は9.9超えの場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項10に係る発明によれば、セルロースエステル樹脂に、可塑剤としてポリエーテルエステル化合物を単独で配合した場合に比べ、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂として一般式(3)で表されるポリヒドロキシアルカノエート樹脂を含み、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項11に係る発明によれば、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂がポリ乳酸である場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項12に係る発明によれば、セルロースエステル樹脂とポリエーテルエステル化合物との質量比(セルロースエステル樹脂/ポリエーテルエステル化合物)が100/25未満又は100/5超えの場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
請求項13に係る発明によれば、一般式(1)で表されるセルロースエステル樹脂とポリヒドロキシアルカノエート樹脂との質量比(セルロースエステル樹脂/ポリヒドロキシアルカノエート樹脂)が、100/8未満又は100/2超えの場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される
請求項14に係る発明によれば、セルロースエステル樹脂に、可塑剤としてポリエーテルエステル化合物を単独で配合した樹脂組成物を含有する場合に比べ、表面光沢性に優れた樹脂成形体が提供される。
以下に、本発明の一例である実施形態について説明する。これらの説明及び実施例は本発明を例示するものであり、本発明の範囲を制限するものではない。
本明細書において組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計量を意味する。
<樹脂組成物>
本実施形態に係る樹脂組成物は、セルロースエステル樹脂と、ポリエーテルエステル化合物と、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂と、を含む。
なお、本実施形態に係る樹脂組成物は、セルロースエステル樹脂を主成分として含む。主成分とは、樹脂組成物に含まれる各成分の中で最も含有割合(質量基準)が大きい成分を言う。
本実施形態に係る樹脂組成物は、セルロースエステル樹脂に、ポリエーテルエステル化合物、及びポリヒドロキシアルカノエート樹脂を配合することにより、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる樹脂組成物となる。この理由は定かではないが、次の通りと考える。
まず、セルロースエステル樹脂にポリエーテルエステル化合物を混合すると、両者の親和性の高さと、ポリエーテルエステル化合物の分子構造から、適度にセルロースエステル樹脂の分子間力が弱められる。セルロースエステル樹脂は、分子間力が弱まると、異方性を有する分散状態から等方性の高い分散状態に変わる。これにより、セルロースエステル樹脂を含む樹脂組成物の透明性が高まる。
更に、この樹脂組成物の系に、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂を配合すると、セルロースエステル樹脂からの斥力を受け、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂は微細な球状構造を形成する。そして、均一に近い状態で、球状構造のポリヒドロキシアルカノエート樹脂が分散することにより、光沢性を発現する。
以上から、本実施形態に係る樹脂組成物は、上記構成により、表面光沢性に優れた樹脂成形体が得られる。
また、本実施形態に係る樹脂組成物は、熱可塑性(流動性)を有し、成形性も高い。これは、セルロースエステル樹脂とポリエーテルエステル化合物との親和性が高く、両者の分散状態が均一に近く、高い等方性を作り出すと考えられるためである。
以下、本実施形態に係る樹脂組成物の成分を詳細に説明する。
[セルロースエステル樹脂]
本実施形態に係る樹脂組成物は、セルロースエステル樹脂を含有する。セルロースエステル樹脂として具体的には、例えば、一般式(1)で表されるセルロースエステル樹脂が挙げられる。
一般式(1)中、R、R、及びRは、それぞれ独立に、水素原子、又は炭素数1以上3以下のアシル基を表す。nは1以上の整数を表す。
一般式(1)中、R、R、及びRが表すアシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等が挙げられる。アシル基としては、樹脂成形体の表面光沢性の向上の観点から、アセチル基が望ましい。また、樹脂組成物の成形性の向上の観点からも、アシル基としては、アセチル基が望ましい。
一般式(1)中、nの範囲は特に制限されないが、250以上750以下が望ましく、350以上600以下がより望ましい。
nを250以上にすると、樹脂成形体の強度が高まりやすくなる。nを750以下にすると、樹脂成形体の柔軟性の低下が抑制されやすくなる。
ここで、一般式(1)中、R、R、及びRがそれぞれ独立にアシル基を表すとは、一般式(1)で表されるセルロースエステル樹脂の水酸基の少なくとも一部がアシル化されていることを示している。
つまり、セルロースエステル樹脂分子中にn個あるRは、全て同一でも一部同一でも互いに異なっていてもよい。同様に、n個あるR、及びn個あるAも、各々、全て同一でも一部同一でも互いに異なっていてもよい。
セルロースエステル樹脂の置換度は、2.1以上2.6以下が望ましく、2.2以上2.5以下がより望ましい。
置換度を2.1以上にすると、ポリエーテルエステル化合物との親和性が高まりやすくなる。置換度を2.6以下にすると、セルロースエステル樹脂の結晶化が抑え、熱可塑性が発現しやすくなる。このため、置換度上記範囲にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
なお、置換度とは、セルロースエステル樹脂のアシル化の程度を示す指標である。具体的には、置換度は、セルロースエステル樹脂のD−グルコピラノース単位に3個ある水酸基がアシル基で置換された置換個数の分子内平均を意味する。
ここで、樹脂成形体の表面光沢性の向上の点から、特に、セルロースエステル樹脂は、R、R、及びRがそれぞれ独立に表すアシル基として、アセチル基を有し、且つ置換度が2.1以上2.6以下の樹脂であることが望ましい。
なお、セルロースエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、樹脂成形体の機械的強度の向上の点から、10万以上30万以下が望ましく、15万以上20万以下がより望ましい。重量平均分子量は、ポリエーテルエステル化合物の重量平均分子量の測定方法と同様の方法により測定された値である。
以下、セルロースエステル樹脂の具体例を示すが、これに限られるわけではない。
[ポリエーテルエステル化合物]
本実施形態に係る樹脂組成物は、ポリエーテルエステル化合物を含有する。ポリエーテルエステル化合物として具体的には、例えば、一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物が挙げられる。

一般式(2)中、R、及びRは、それぞれ独立に、炭素数2以上10以下のアルキレン基を表す。A、及びAはそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数6以上12以下のアリール基、又は炭素数7以上10以下のアラルキル基を表す。mは、1以上の整数を表す。
一般式(2)中、Rが表すアルキレン基としては、炭素数3以上10以下のアルキレン基が望ましく、炭素数3以上6以下のアルキレン基がより望ましい。Rが表すアルキレン基は、直鎖状、分岐状、及び環式のいずれであってもよいが、直鎖状が望ましい。
が表すアルキレン基の炭素数を3以上にすると、樹脂組成物の流動性の低下が抑制され、熱可塑性が発現しやすくなる。Rが表すアルキレン基の炭素数を10以下又はRが表すアルキレン基を直鎖状にすると、セルロースエステル樹脂との親和性が高まりやすくなる。このため、Rが表すアルキレン基を直鎖状とし、且つ炭素数を上記範囲とすると、置換度上記範囲にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
これら観点から、特に、Rが表すアルキレン基は、n−ヘキシレン基(−(CH−)が望ましい。つまり、ポリエーテルエステル化合物は、Rとしてn−ヘキシレン基(−(CH−)を表す化合物であることが望ましい。
一般式(2)中、Rが表すアルキレン基としては、炭素数3以上10以下のアルキレン基が望ましく、炭素数3以上6以下のアルキレン基がより望ましい。Rが表すアルキレン基は、直鎖状、分岐状、及び環式のいずれであってもよいが、直鎖状が望ましい。
が表すアルキレン基の炭素数を3以上にすると、樹脂組成物の流動性の低下が抑制され、熱可塑性が発現しやすくなる。Rが表すアルキレン基の炭素数を10以下又はRが表すアルキレン基を直鎖状にすると、セルロースエステル樹脂との親和性が高まりやすくなる。このため、Rが表すアルキレン基を直鎖状とし、且つ炭素数を上記範囲とすると、置換度上記範囲にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
これら観点から、特に、Rが表すアルキレン基は、n−ブチレン基(−(CH−)が望ましい。つまり、ポリエーテルエステル化合物は、Rとしてn−ブチレン基(−(CH−)を表す化合物であることが望ましい。
一般式(2)中、A、及びAが表すアルキル基は、炭素数1以上10以下のアルキル基が望ましく、炭素数1以上6以下のアルキル基がより望ましい。A、及びAが表すアルキル基は、直鎖状、分岐状、及び環式のいずれであってもよいが、分岐状が望ましい。
、及びAが表すアリール基としては、フェニル基、ナフチル基等の無置換アリール基;メチルフェニル基、t−ブチルフェニル基等の置換フェニル基が挙げられる。
、及びAが表すアラルキル基としては、−R−Phで示される基である。Rは、直鎖状又は分岐状の炭素数1以上6以下(望ましくは炭素数1以上6以下)のアルキレン基を表す。Phは、無置換フェニル基:直鎖状又は分岐状の炭素数1以上6以下(望ましくは炭素数2以上4以下)のアルキル基で置換された置換フェニル基を表す。アラルキル基として具体的には、例えば、ベンジル基、フェニルメチル基(フェネチル基)、フェニルプロピル基、フェニルブチル基等の無置換アラルキル基;メチルベンジル基、ジメチルベンジル基、メチルフェネチル基等の置換アラルキル基が挙げられる。
、及びAの少なくとも一方は、アリール基又はアラルキル基を表すことが望ましい。つまり、ポリエーテルエステル化合物は、A、及びAの少なくとも一方としてアリール基(望ましくはフェニル基)又はアラルキル基を表す化合物であることが望ましく、A、及びAの双方としてアリール基(望ましくはフェニル基)又はアラルキル基[特に、アリール基(望ましくはフェニル基)]を表す化合物であることが望ましい。A、及びAの少なくとも一方としてアリール基(望ましくはフェニル基)又はアラルキル基を表すポリエーテルエステル化合物は、セルロースエステル樹脂の分子間に適度な空間を生じさせやすく、セルロースの結晶化を更に抑制する。このため、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
一般式(2)中、mの範囲は特に制限されないが、1以上5以下が望ましく、例えば1以上3以下である。
mを1以上にすると、ポリエーテルエステル化合物がブリード(析出)し難くなる。mを5以下にすると、セルロースエステル樹脂との親和性が高まりやすくなる。このため、mを上記範囲にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
次に、ポリエーテルエステル化合物の特性について説明する。
ポリエーテルエステル化合物の重量平均分子量(Mw)は、450以上650以下が望ましく、500以上600以下がより望ましい、
重量平均分子量(Mw)を450以上にすると、ブリード(析出する現象)し難くなる。重量平均分子量(Mw)を650以下にすると、セルロースエステル樹脂との親和性が高まりやすくなる。このため、重量平均分子量(Mw)を上記範囲にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
なお、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定される値である。具体的には、GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー社製、HPLC1100を用い、東ソー製カラム・TSKgel GMHHR−M+TSKgel GMHHR−M(7.8mmI.D.30cm)を使用し、クロロホルム溶媒で行う。そして、重量平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
ポリエーテルエステル化合物の25℃における粘度は、35mPa・s以上50mPa・s以下が望ましく、40mPa・s以上45mPa・s以下がより望ましい。
粘度を35mPa・s以上にすると、セルロースエステル樹脂への分散性が向上しやすくなる。粘度を50mPa・s以下にすると、ポリエーテルエステル化合物の分散の異方性が出現し難くなる。このため、粘度を上記範囲にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
なお、粘度は、E型粘度計にて測定される値である。
ポリエーテルエステル化合物の溶解度パラメータ(SP値)が、9.5以上9.9以下が望ましく、9.6以上9.8以下がより望ましい。
溶解度パラメータ(SP値)を9.5以上9.9以下にすると、セルロースエステル樹脂への分散性が向上しやすくなる。このため、溶解度パラメータ(SP値)を上記範囲にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
溶解度パラメータ(SP値)は、Fedorの方法により算出された値である、具体的には、溶解度パラメータ(SP値)は、例えば、Polym.Eng.Sci.,vol.14,p.147(1974)の記載に準拠し、下記式によりSP値を算出する。
式:SP値=√(Ev/v)=√(ΣΔei/ΣΔvi)
(式中、Ev:蒸発エネルギー(cal/mol)、v:モル体積(cm/mol)、Δei:各々の原子又は原子団の蒸発エネルギー、Δvi:各々の原子又は原子団のモル体積)
なお、溶解度パラメータ(SP値)は、単位として(cal/cm1/2を採用するが、慣行に従い単位を省略し、無次元で表記する。
ここで、特に、樹脂成形体の表面光沢性の向上の観点から、ポリエーテルエステル化合物は、Rとしてn−ブチレン基を表し、A及び前記Aの少なくとも一方としてアリール基又はアラルキル基を表し、且つ重量平均分子量(Mw)が、450以上650以下である化合物が望ましい。
また、同じ観点から、ポリエーテルエステル化合物は、25℃における粘度が35mPa・s以上50mPa・s以下であり、溶解度パラメータ(SP値)が9.5以上9.9以下である化合物が望ましい。
以下、ポリエーテルエステル化合物の具体例を示すが、これに限られるわけではない。
[ポリヒドロキシアルカノエート樹脂]
本実施形態に係る樹脂組成物は、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂を含有する。ポリヒドロキシアルカノエート樹脂として具体的には、例えば、一般式(3)で表されるポリヒドロキシアルカノエート樹脂が挙げられる。


(一般式(3)中、Rは、炭素数1以上10以下のアルキレン基を表す。pは、1以上の整数を表す。)
一般式(3)中、Rが表すアルキレン基としては、炭素数3以上6以下のアルキレン基が望ましい。Rが表すアルキレン基は、直鎖状、分岐状のいずれであってもよいが、樹脂成形体の表面光沢性の向上の観点から、分岐状が望ましい。また、樹脂組成物の成形性の向上の観点からも、Rが表すアルキレン基は、分岐状が望ましい。
一般式(3)中、pの範囲は特に制限されないが、10以上2000以下が望ましく、50以上1000以下がより望ましい。
pを10以上2000以下にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
ここで、一般式(3)中、Rがアルキレン基を表すとは、1)Rが同じアルキレン基を表す[O−R−C(=O)−]構造を有すること、2)Rが異なるアルキレン基(Rが炭素数又は分岐が異なるアルキレン基)を表す複数の[O−R−C(=O)−]構造を有することを示している。
つまり、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂は、1種のヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカン酸)の単独重合体であってもよいし、2種以上のヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカン酸)の共重合体であってもよい。
ポリヒドロキシアルカノエート樹脂を形成するヒドロキシアルカン酸としては、乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸、2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル酪酸、3−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、3−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシカプロン酸、2−ヒドロキシイソカプロン酸、6−ヒドロキシカプロン酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオン酸、3−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシ−n−オクタン酸等が挙げられる。
これらの中でも、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂は、炭素数2以上4以下の分岐状のヒドロキシアルカン酸と炭素数5以上7以上の分岐状のヒドロキシアルカン酸との共重合体樹脂(但し、炭素数はカルボキシル基の炭素も含む数である。)が望ましく、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシカプロン酸との共重合体樹脂(3−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシヘキサノエートとの共重合体樹脂)がより望ましい。この共重合体樹脂を適用すると、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂が微細な球状構造を形成しやすくなり、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
ポリヒドロキシアルカノエート樹脂の重量平均分子量(Mw)は、10000以上500000以下が望ましく、30000以上200000以下がより望ましい。
重量平均分子量(Mw)を 10000以上500000以下にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。重量平均分子量(Mw)は、ポリエーテルエステル化合物の重量平均分子量の測定方法と同様の方法により測定された値である。
以下、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂の具体例を示すが、これに限られるわけではない。
[セルロースエステル樹脂、ポリエーテルエステル化合物、及びポリヒドロキシアルカノエート樹脂の含有量]
セルロースエステル樹脂とポリエーテルエステル化合物との質量比(セルロースエステル樹脂/ポリエーテルエステル化合物)は、100/25以上100/5以下が望ましく、100/20以上100/9以下がより望ましい。
質量比を100/25以上にすると、ポリエーテルエステル化合物がブリード(析出)し難くなる。質量比を100/5以下にすると、セルロースエステル樹脂の分散状態の異方性が解消され、等方性が高くなると共に、セルロースエステル樹脂同士の分子間力も弱くなる。また、樹脂組成物の流動性の低下が抑制され、熱可塑性が発現しやすくなる。このため、質量比を上記範囲にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
セルロースエステル樹脂とポリヒドロキシアルカノエート樹脂との質量比(セルロースエステル樹脂/ポリヒドロキシアルカノエート樹脂)は、100/8以上100/2以下が望ましく、100/5以上100/2以下がより望ましい。
質量比を100/8以上100/2以下にすると、樹脂成形体の表面光沢性が更に向上する。また、樹脂組成物の成形性が更に向上する。
なお、セルロースエステル樹脂の樹脂組成物全体に占める質量割合は、50質量%以上95質量%以下が望ましく、60質量%以上90質量%以下がより望ましい。
[その他の成分]
本実施形態に係る樹脂組成物は、必要に応じて、さらに、上述した以外のその他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、難燃剤、相溶化剤、可塑剤、酸化防止剤、離型剤、耐光剤、耐候剤、着色剤、顔料、改質剤、ドリップ防止剤、帯電防止剤、耐加水分解防止剤、充填剤、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維、タルク、クレー、マイカ、ガラスフレーク、ミルドガラス、ガラスビーズ、結晶性シリカ、アルミナ、窒化ケイ素、窒化アルミナ、ボロンナイトライド等)などが挙げられる。これらの成分の含有量は、樹脂組成物全体に対してそれぞれ、0質量%以上5質量%以下であることが望ましい。ここで、「0質量%」とはその他の成分を含まないことを意味する。
本実施形態に係る樹脂組成物は、上記樹脂以外の他の樹脂を含有していてもよい。但し、他の樹脂は、全樹脂に占め質量割合で5質量%以下で含むことがよい。
他の樹脂としては、例えば、従来公知の熱可塑性樹脂が挙げられ、具体的には、ポリカーボネート樹脂;ポリプロピレン樹脂;ポリエステル樹脂;ポリオレフィン樹脂;ポリエステルカーボネート樹脂;ポリフェニレンエーテル樹脂;ポリフェニレンスルフィド樹脂;ポリスルフォン樹脂;ポリエーテルスルフォン樹脂;ポリアリーレン樹脂;ポリエーテルイミド樹脂;ポリアセタール樹脂;ポリビニルアセタール樹脂;ポリケトン樹脂;ポリエーテルケトン樹脂;ポリエーテルエーテルケトン樹脂;ポリアリールケトン樹脂;ポリエーテルニトリル樹脂;液晶樹脂;ポリベンズイミダゾール樹脂;ポリパラバン酸樹脂;芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、及びシアン化ビニル化合物からなる群より選ばれる1種以上のビニル単量体を、重合若しくは共重合させて得られるビニル系重合体若しくは共重合体樹脂;ジエン−芳香族アルケニル化合物共重合体樹脂;シアン化ビニル−ジエン−芳香族アルケニル化合物共重合体樹脂;芳香族アルケニル化合物−ジエン−シアン化ビニル−N−フェニルマレイミド共重合体樹脂;シアン化ビニル−(エチレン−ジエン−プロピレン(EPDM))−芳香族アルケニル化合物共重合体樹脂;ポリオレフィン;塩化ビニル樹脂;塩素化塩化ビニル樹脂;などが挙げられる。これら樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
[樹脂組成物の製造方法]
本実施形態に係る樹脂組成物は、例えば、上記成分の混合物を溶融混練することにより製造される。ほかに、本実施形態に係る樹脂組成物は、例えば、上記成分を溶剤に溶解することにより製造される。溶融混練の手段としては公知の手段が挙げられ、具体的には例えば、二軸押出機、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、多軸スクリュー押出機、コニーダ等が挙げられる。
<樹脂成形体>
本実施形態に係る樹脂成形体は、本実施形態に係る樹脂組成物を含む。つまり、本実施形態に係る樹脂成形体は、本実施形態に係る樹脂組成物と同じ組成で構成されている。
具体的には、本実施形態に係る樹脂成形体は、本実施形態に係る樹脂組成物を成形して得られる。成形方法は、例えば、射出成形、押し出し成形、ブロー成形、熱プレス成形、カレンダ成形、コーティング成形、キャスト成形、ディッピング成形、真空成形、トランスファ成形などを適用してよい。
本実施形態に係る樹脂成形体の成形方法は、形状の自由度が高い点で、射出成形が望ましい。特に、本実施形態に係る樹脂組成物の成形性(熱可塑性、及び流動性)を生かし、表面光沢性に優れた樹脂成形体を得る点から、射出成形を適用することがよい。射出成形のシリンダ温度は、例えば200℃以上250℃以下であり、望ましくは210℃以上230℃以下である。射出成形の金型温度は、例えば40℃以上60℃以下であり、45℃以上55℃以下がより望ましい。射出成形は、例えば、日精樹脂工業製NEX150、日精樹脂工業製NEX70000、東芝機械製SE50D等の市販の装置を用いて行ってもよい。
本実施形態に係る樹脂成形体は、電子・電気機器、事務機器、家電製品、自動車内装材、容器などの用途に好適に用いられる。より具体的には、電子・電気機器や家電製品の筐体;電子・電気機器や家電製品の各種部品;自動車の内装部品;CD−ROMやDVD等の収納ケース;食器;飲料ボトル;食品トレイ;ラップ材;フィルム;シート;などである。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
<実施例1〜34、比較例1〜10>
[混練]
表1〜表2に示す組成の材料を二軸混練装置(東芝機械製TEX41SS)に投入し、シリンダ温度を220℃以上250℃以下の範囲で混練し、樹脂組成物のペレット(以下「樹脂ペレット」と称する)を得た。なお、表1〜表2中、「部」とは、「質量部」を意味する。
[射出成形]
得られたペレットを射出成形機(日精樹脂工業製、PNX40)に投入し、シリンダ温度を220℃以上250℃以下の範囲、金型温度を40℃以上60℃以下の範囲で、射出成形し、D2成形体(長さ60mm、幅60mm、厚み2mm)を得た。
[評価]
得られたD2試験片、又は樹脂ペレットについて、次の評価を行った。結果を表1〜表2に示す。
−成形性−
メルトインデクサー(東洋精機社製G−01)を用い、220℃/21.2Nの条件で、樹脂ペレットのメルトフローレート(MFR:g/10min)を測定し、成形性について評価した。
−表面光沢性−
また、グロスチェッカー(堀場製作所製IG410)により、D2試験片の表面の光沢度を測定し、表面光沢性を評価した。
上記結果から、本実施例では、比較例に比べ、表面光沢性、成形性の評価結果が共に良好であることがわかる。
表1〜表2中の材料種は以下のとおりである。
・化合物1〜8: 既述のセルロースエステル樹脂の具体例参照
・化合物8〜23:既述のポリエーテルエステル化合物の具体例参照
・化合物24〜26: 既述のポリヒドロキシアルカノエート樹脂の具体例参照
・化合物27: 下記構造式(C1)で示される化合物
・化合物28: 下記構造式(C2)で示される化合物
・化合物29: トリフェニルフォスフェート(TPP、大八化学工業社製)

Claims (14)

  1. セルロースエステル樹脂と、ポリエーテルエステル化合物と、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂と、を含む樹脂組成物。
  2. 前記セルロースエステル樹脂が、下記一般式(1)で表されるセルロースエステル樹脂である請求項1に記載の樹脂組成物。

    (一般式(1)中、R、R、及びRは、それぞれ独立に、水素原子、又は炭素数1以上3以下のアシル基を表す。nは1以上の整数を表す。)
  3. 前記一般式(1)で表されるセルロースエステル樹脂が、前記R、R、及びRがそれぞれ独立に表すアシル基として、アセチル基を有し、且つ置換度が2.1以上2.6以下の樹脂である請求項2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記ポリエーテルエステル化合物が、下記一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。

    (一般式(2)中、R、及びRは、それぞれ独立に、炭素数2以上10以下のアルキレン基を表す。A、及びAはそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数6以上12以下のアリール基、又は炭素数7以上10以下のアラルキル基を表す。mは、1以上の整数を表す。)
  5. 前記一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物が、前記Rとしてn−ブチレン基を表す化合物である請求項4に記載の樹脂組成物。
  6. 前記一般式(2)で表されるポリエーテルエステル化合物が、前記A及び前記Aの少なくとも一方としてアリール基又はアラルキル基を表す化合物である請求項4又は請求項5に記載の樹脂組成物。
  7. 前記ポリエーテルエステル化合物の重量平均分子量(Mw)が、450以上650以下である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  8. 前記ポリエーテルエステル化合物の25℃における粘度が、35mPa・s以上50mPa・s以下である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  9. 前記ポリエーテルエステル化合物の溶解度パラメータ(SP値)が、9.5以上9.9以下である請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  10. 前記ポリヒドロキシアルカノエート樹脂が、下記一般式(3)で表されるポリヒドロキシアルカノエート樹脂である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の樹脂組成物。


    (一般式(3)中、Rは、炭素数1以上10以下のアルキレン基を表す。pは、1以上の整数を表す。)
  11. 前記ポリヒドロキシアルカノエート樹脂が、3−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシヘキサノエートとの共重合体樹脂である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  12. 前記セルロースエステル樹脂と前記ポリエーテルエステル化合物との質量比(セルロースエステル樹脂/ポリエーテルエステル化合物)が、100/25以上100/5以下である請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  13. 前記セルロースエステル樹脂と前記ポリヒドロキシアルカノエート樹脂との質量比(セルロースエステル樹脂/ポリヒドロキシアルカノエート樹脂)が、100/8以上100/2以下である請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  14. 請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む樹脂成形体。
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