JP2016068758A - ステアリングホイール - Google Patents

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真子 城
勇人 阿保
Yuto Abo
勇人 阿保
正和 浅野
Masakazu Asano
正和 浅野
幹根 林
Mikine Hayashi
幹根 林
一成 横山
Kazunari Yokoyama
一成 横山
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Naoyuki Kumagai
直幸 熊谷
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Abstract

【課題】使用時の異音の発生を抑制することが可能なステアリングホイールを提供すること。【解決手段】リング部2が、芯材12と、芯材12の外周を覆う被覆層13と、リング部2の外周面側を覆う加飾ガーニッシュ37と、加飾ガーニッシュ37を取り付ける取付基部22と、を備える。加飾ガーニッシュ37が、リング部2の外周面側を覆う加飾部38と、加飾部38の裏面側から突出されて取付基部22に対する位置決めとなる位置決め用突部44と、位置決め用突部44の元部側近傍において加飾部38の裏面側から突出するように形成されるリブ部と、を備える。取付基部22が、位置決め用突部を挿入させるための挿入凹部29を備える。挿入凹部29の内周面の全周と、挿入凹部29への位置決め用突部44の挿入時にリブ部を当接させる当接座の部位と、に、被覆層13が配設される。【選択図】図4

Description

本発明は、リング部の外周面側に加飾ガーニッシュを配置させる構成のステアリングホイールに関する。
従来、加飾ガーニッシュを配置させる構成のステアリングホイールとしては、芯材の外周側を覆う被覆層の外周側に、加飾ガーニッシュを取り付ける取付基部を配置させ、この取付基部を介して加飾ガーニッシュをリング部の外周面側に配置させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のステアリングホイールでは、取付基部において、加飾ガーニッシュの加飾部側に突出するように形成される突設部において、加飾部の幅方向側で対向する二面側を、加飾部から取付基部側に延びるように形成される係止爪部によって、それぞれ係止させることにより、加飾ガーニッシュを取付基部に取り付ける構成としている。また、この特許文献1に記載のステアリングホイールでは、取付基部が、リング部の周方向に沿って複数配置される突設部間に、加飾部側に突出する突出片を、配設させており、この突出片を、加飾部の裏面側に形成される挿入用凹部に挿入させることにより、加飾ガーニッシュの取付基部に対する位置決めがなされている。
特許第3426999号
この従来のステアリングホイールでは、取付基材側に形成される突出片を、加飾部の裏面側に形成される挿入用凹部に挿入させることにより、加飾ガーニッシュを取付基材に対して位置決めしているが、この突出片と挿入用凹部との部位で、加飾ガーニッシュと取付基部とが直接当接することから、車両搭載状態において、走行時の振動等により異音が発生する場合があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、使用時の異音の発生を抑制することが可能なステアリングホイールを提供することを目的とする。
本発明に係るステアリングホイールは、回動操舵時に把持する略円環状のリング部を備える構成とされ、
リング部が、芯材と、芯材の外周を覆う被覆層と、ガーニッシュと、加飾ガーニッシュを取り付ける取付基部と、を備える構成のステアリングホイールであって、
取付基部が、形状保持性を有した硬質合成樹脂製とされて、芯材に取り付けられ、
被覆層が、クッション性を有した軟質合成樹脂から構成されて、取付基部の外周側を覆うように、配置され、
加飾ガーニッシュが、形状保持性を有した硬質合成樹脂製とされて、
リング部の外周面側に露出されるように、リング部の周方向に略沿って形成される長尺状の加飾部と、
加飾部の裏面側から、回転操舵時におけるリング部の回転中心軸に略沿うようにして突出されるとともに、加飾部の幅方向の両縁側で離隔して配置されて、それぞれ、取付基部側に係止される係止部と、
加飾部の裏面側から、リング部の回転中心軸に略沿うようにして突出されて、取付基部に対する位置決めとなる位置決め用突部と、
加飾部の裏面側から突出するように形成されるリブ部と、
を備える構成とされ、
取付基部が、リング部の回転中心軸に略沿うように形成されて、係止部を挿入させて係止可能な係止凹部と、位置決め用突部を挿入させるための挿入凹部と、を備える構成とされ、
挿入凹部の内周面の全周と、挿入凹部への位置決め用突部の挿入時にリブ部を当接させる当接座の部位と、に、被覆層が配設される構成とされていることを特徴とする。
本発明のステアリングホイールでは、加飾ガーニッシュにおいて、取付基部側に突出するように形成される位置決め用突部が、取付基部との間に被覆層を介在された状態で、取付基部に形成される挿入凹部に挿入される構成とされ、また、加飾部の裏面側から突出しているリブ部を、位置決め用突部の挿入凹部への挿入時に当接させる当接座にも、被覆層が配設されている。そして、この位置決め用突部とリブ部とによって、加飾ガーニッシュを取付基部に対して位置決めさせた状態で、係止部を係止凹部に挿入させることにより、加飾ガーニッシュを取付基部に取り付けている構成である。そのため、車両搭載状態において、位置決め用突部とリブ部とが、直接、硬質合成樹脂製の取付基部に当接することを、的確に抑制できることから、車両搭載状態において、走行時の振動等により異音が発生することを、的確に防止できる。
したがって、本発明のステアリングホイールでは、使用時の異音の発生を抑制することができる。
また、本発明のステアリングホイールでは、位置決め用突部は、加飾部の裏面側から、回転操舵時におけるリング部の回転中心軸に略沿うようにして突出していることから、位置決め用突部の挿入凹部への挿入方向と、係止部の係止凹部への挿入方向と、が一致されることとなり、係止部の係止凹部への挿入時に、同時に、位置決め用突部を挿入凹部に挿入させることができる。また、この位置決め用突部を、表面を被覆層に覆われた挿入凹部に挿入させることにより、位置決め用突部の軸方向と直交する方向側、換言すれば、リング部のリング面に沿った方向側の組付誤差を吸収することができる。さらに、リブ部は、位置決め用突部の挿入凹部への挿入時に、取付基部側に形成される当接座に当接される構成であり、このリブ部を当接させる当接座が、係止部の係止凹部への係止作業時と、位置決め用突部の挿入凹部への挿入作業時と、のストッパとなるとともに、このリブ部は、間に被覆層を介在させた状態で、取付基部との直接接触を抑制されて、当接座に当接される構成であることから、位置決め用突部の挿入凹部への挿入時に、リング部の回転中心軸に沿った方向側の組付誤差も、吸収させることができる。その結果、本発明のステアリングホイールでは、取付基部と加飾ガーニッシュとに組付誤差が生ずることを極力抑制できて、加飾ガーニッシュを、取付基部に対して、強固に係止させることができる。
また、本発明のステアリングホイールにおいて、一方の係止部を、加飾部の裏面側から突出される軸部と、軸部の先端側において軸部と略直交するように突出される爪部と、を、備える構成として、軸部を弾性変形可能に、構成し、
他方の係止部を、係止凹部の内周面に対して摺動可能な平坦面を備える構成とすることが、好ましい。
上記構成のステアリングホイールでは、一方の係止部を、軸部を弾性変形可能としており、この軸部を撓ませるようにして、先端側に形成される爪部を、係止凹部の周縁に係止させ、他方の係止部は、係止凹部の内周面に対して摺動可能な平坦面を備える構成とされて、単に係止凹部に挿入させるだけでよいことから、一方の係止部の軸部を撓ませるだけで、加飾部の幅方向側で離隔して配置される複数の係止部を、それぞれ、リング部面に沿ってずれのない状態として、係止凹部に係止させることができ、加飾ガーニッシュを、取付基部に対して、取付作業性を良好として、かつ、外れを抑制されて、強固に係止させることができる。
さらに、上記構成のステアリングホイールにおいて、加飾部の裏面側に、加飾部の幅方向の両縁の拡開を抑制可能な補強部を、リング部の周方向側において、断続的に複数個配置させる構成とすれば、加飾ガーニッシュの取付基部への取付時に、加飾部が、両縁側を拡開させるように撓むことを抑制でき、また、加飾ガーニッシュの取付基部への取付時に、加飾部自体が撓むことを抑制できることから、係止部の係止凹部周縁への係止作業性が一層良好となって、好ましい。
本発明の一実施形態であるステアリングホイールの平面図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部において、加飾ガーニッシュに設けられる係止爪部の部位を示す断面図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部において、加飾ガーニッシュに設けられる係止片部の部位を示す断面図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部において、加飾ガーニッシュに設けられる位置決め用突部の部位を示す断面図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部において、加飾ガーニッシュに設けられるリブ部の部位を示す断面図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部において、加飾ガーニッシュに設けられる補強リブの部位を示す断面図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部において、位置決め用突部の部位を示すリング部周方向に沿った方向側の断面図である。 図7のVIII−VIII部位の断面図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部において、補強リブの部位を示すリング部周方向に沿った方向側の断面図である。 実施形態のステアリングホイールにおいて、加飾ガーニッシュを取り外した状態のリング部の前側部位の平面図である。 実施形態のステアリングホイールにおいて、加飾ガーニッシュを取り外した状態のリング部の前側部位の概略斜視図である。 実施形態のステアリングホイールにおいて、加飾ガーニッシュを取り外した状態のリング部の前側部位の部分拡大概略斜視図である。 実施形態のステアリングホイールにおいて、加飾ガーニッシュを取り外した状態のリング部の端面図であり、(a)は図10のA−A部位を示し、(b)は図10のB−B部位を示し、(c)は図10のC−C部位を示す。 実施形態のステアリングホイールにおいて、加飾ガーニッシュを取り外した状態のリング部の端面図であり、(a)は図10のD−D部位を示し、(b)は図10のE−E部位を示す。 実施形態のステアリングホイールにおいて、加飾ガーニッシュを取り外した状態のリング部の前側部位の部分拡大平面図と断面図であり、(a)は部分拡大平面を示し、(b)は(a)のF−F部位の断面を示し、(c)は(b)のG−G部位の断面を示す。 実施形態のステアリングホイールに使用される加飾ガーニッシュの底面図である。 図16の加飾ガーニッシュを裏面側から見た概略斜視図である。 図16の加飾ガーニッシュの端面図であり、(a)は図16のH−H部位を示し、(b)は図16のJ−J部位を示し、(c)は図16のK−K部位を示し、(d)は図16のL−L部位を示し、(e)は図16のM−M部位を示す。 実施形態のステアリングホイールにおいて、加飾ガーニッシュの取付基部への取付時に、係止爪部を係止凹部に係止させる状態を説明する断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、皮巻きのステアリングホイール1を例に採り、説明する。実施形態のステアリングホイール1は、図1に示すように、回転操舵時に把持する円環状のリング部2と、リング部2の略中央に配置されるボス部4と、リング部2とボス部4とを連結する複数(実施形態の場合、3本)のスポーク部3と、を有して構成され、構成部品としては、ボス部4の上部のエアバッグ装置6と、それ以外のステアリングホイール本体10と、を具備して構成されている。
なお、本明細書では、特に断らない限り、車両に搭載させた状態のステアリングホイール1の直進操舵時を基準として、リング部2の回転中心軸C(図1参照)に沿った方向を上下方向とし、リング部2のリング部面に沿った方向(回転中心軸Cと直交する方向)を水平方向として、説明をする。
ボス部4の上部に配置されるエアバッグ装置6は、折り畳まれて収納される図示しないエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給する図示しないインフレーターと、折り畳まれたエアバッグの上面側を覆うパッド7と、を備えている。パッド7は、図1に示すように、ボス部4と、スポーク部3におけるボス部4側の部位と、の上面側を全面にわたって覆うように、配置されている。
ステアリングホイール本体10は、図1に示すように、リング部2,ボス部4,スポーク部3を相互に連結するように配置される芯材としての芯金11と、芯金11におけるリング部2とリング部2近傍のスポーク部3の部位とを覆う被覆層13と、被覆層13の外周側においてリング部2の外周面側の一部を覆うように配置される加飾ガーニッシュ37と、加飾ガーニッシュ37を取り付ける取付基部22と、被覆層13の外周側となるリング部2の外周面側において加飾ガーニッシュ37を除いた領域を覆うように配置される皮革部19と、ボス部4の下面側を覆う図示しないロアカバーと、を備えている。
芯金11は、アルミニウム合金等からなる金属製とされている。芯金11において、リング部2の部位に配置されるリング部芯金12は、断面を、略逆U字形状とされている。なお、実施形態では、リング部2において、スポーク部3L,3R間の前側部位2a(加飾ガーニッシュ37を配置される部位)では、リング部芯金12は、断面を略逆U字形状とされる一般部12a(図2,3,5,6参照)と、断面を長円状とされる長円部12b(図4参照)と、を交互に配置させるように、構成されている。長円部12bは、図4に示すように、取付基部22に形成される位置決め用突部44挿入用の挿入孔29(開口部30)を、配置させるために、一般部12aにおける水平方向の内側(回転中心軸C側)の領域を切り欠くようにして、構成されている。
被覆層13は、クッション性を有した軟質合成樹脂から形成されるもので、実施形態の場合、発泡ポリウレタン等の軟質発泡材から形成されている。被覆層13は、リング部2の部位では、断面形状を、リング部2の断面形状と略相似形として、長軸を上下方向に略沿わせた略楕円状とされている。実施形態の場合、リング部2において、加飾ガーニッシュ37を配置させる前側部位2aでは、被覆層13は、リング部芯金12に取り付けられる取付基部22の外周側を覆うように、配置されている。詳細には、実施形態のステアリングホイール1では、加飾ガーニッシュ37は、リング部2断面において、図2〜6に示すように、水平方向の内側における上半分程度の領域である内上側の1/4程度の領域に、配置されるもので、被覆層13は、取付基部22において、この内上側の領域を露出させ、この内上側の領域を除いた3/4程度の領域の外周側を覆うように、配置されている。具体的には、被覆層13は、取付基部22において、リング部2の外周側に突出するように形成される保持突起22a,22b間において、保持突起22a,22bの下側の領域(外下側の領域)に、配置されている(図2〜6参照)。
また、被覆層13は、取付基部22において、位置決め用突部44を挿入させるために形成される挿入凹部としての挿入孔29の内周面の全周と、挿入孔29の外周縁側において加飾ガーニッシュ37に形成されるリブ部45を当接させる当接座31の部位と、を覆うカバー部14を、備える構成とされている(図4,5,7,8参照)。すなわち、実施形態では、取付基部22における挿入孔29の内周面の全周と当接座31の部位と、に、被覆層13が、配設されている。カバー部14は、具体的には、図12,14,15に示すように、取付基部22を上下に貫通するように形成される開口部30の内周面と、開口部30の上端側の外周縁を全周にわたって凹ませるように形成される凹部32の上面と、を、全面にわたって覆うように、形成されている。開口部30は、実施形態の場合、断面を、略円形に開口させるとともに、四方から内周側に突出する突起30aを配置させたような形状として(図15の(c)参照)、取付基部22を上下に貫通して開口して形成されるとともに、上端側の外周縁側に、全周にわたって、周囲の部位から一段凹ませるような凹部32を、配置させて構成される。この開口部30の突起30aは、断面形状を略十字形状とされる位置決め用突部44の四方に突出している端部とずれた位置に、配置されることとなる(図8参照)。そして、カバー部14は、図14,15に示すように、この開口部30と凹部32とを埋めるように配置されるとともに、開口部30の内周側に、断面形状を略円形として、先端側(下端側)を閉塞させた挿入孔本体15を設けるように、構成されている。実施形態の場合、挿入孔本体15は、内径寸法d1(図15の(c)参照)を、位置決め用突部44の外径寸法D1(図8参照)と同一として、構成されている。また、カバー部14において、開口部30の上端側周縁の凹部32の領域を埋めるように略板状に配置される板状部16は、厚さ寸法を、加飾ガーニッシュ37のリブ部45を当接させた際に、リブ部45が底付きしないような厚さ寸法に、設定されている。
皮革部19は、天然皮革若しくは合成皮革から形成されて、被覆層の外表面に、接着剤を利用しつつ、巻き付けられて、配設されている。皮革部19は、リング部2の周方向側で複数に分割されており、リング部2の前側部位2aを覆う前側部19aは、幅方向側(リング部2断面における周方向側)の両端側の端末19b,19cを、それぞれ、取付基部22に形成される保持突起22a,22bに保持させるようにして、被覆層13の外表面に巻き付けられている(図2〜6参照)。
取付基部22は、形状保持性を有した硬質合成樹脂製として、実施形態の場合、ABS樹脂製とされている。この取付基部22は、実施形態の場合、インサート成形により、リング部芯金12に取り付けられるもので、実施形態のステアリングホイール1では、加飾ガーニッシュ37の配置されるリング部2の前側部位2aの領域のみに、配設されている。取付基部22は、図10,11に示すように、加飾ガーニッシュ37の配置される領域に、全域にわたって連続的に配置されるもので、リング部芯金12の外周側を覆うように、外形形状を、リング部2断面の外形形状と略相似形とした略楕円形状とされている(図13,14参照)。また、取付基部22において、リング部2断面における水平方向の外側における上端側(外上側)と、水平方向の内側における上下の中央付近の部位と、には、外周側に向かって突出する保持突起22a,22bが、形成されている(図13,14参照)。これらの保持突起22a,22bは、皮革部19における前側部19aの端末19b,19cを保持させるためのもので、加飾ガーニッシュ37の取付時に、前側部19aの端末19b,19cを介した状態で、加飾ガーニッシュ37における後述する加飾部38との間に隙間を設けず、加飾部38と前側部19a(皮革部19)との外表面をなだらかに連ならせるように、構成されている(図2〜6参照)。そして、実施形態の取付基部22では、この保持突起22a,22b間の領域(保持突起22a,22b間の内上側の領域)が、加飾ガーニッシュ37を取り付ける取付座部23を、構成している。
取付座部23は、水平方向の外側においてリング部2のリング面(水平方向)に略沿うように形成される上側面23aと、水平方向の内側においてリング部2の回転中心軸C(上下方向)に略沿うように形成される内側面23bと、上側面23aと内側面23bとの間において加飾ガーニッシュ37の加飾部38の裏面に略沿うように傾斜している傾斜面23cと、を備えている(図12〜14参照)。また、取付座部23は、加飾ガーニッシュ37における係止部としての係止爪部39及び係止片部42をそれぞれ係止可能な係止凹部24,25と、加飾ガーニッシュ37の位置決め用突部44を挿入させるための挿入凹部としての挿入孔29と、リブ部45を当接させるための当接座31と、加飾部38の裏面側に形成される補強部としての補強リブ47を挿入させるための挿入凹部34と、を備えている。
係止部としての係止片部42を係止させる係止凹部24は、リング部2の回転中心軸C(上下方向)に略沿うように形成されている。実施形態の場合、係止凹部24は、外形形状を略平板状とされる係止片部42を挿入可能に、リング部2の周方向に略沿うように形成される略溝状として、リング部2の断面における中心よりも外側となる位置において、上側面23aを下方に向かって凹ませるようにして、形成されている(図12及び図13の(c)参照)。この係止凹部24は、水平方向の内側となる内側面24aを、ガイド面として、加飾ガーニッシュ37の取付基部22への取付時における係止片部42の係止凹部24への挿入時に、係止片部42の平坦面42bを摺動させるとともに、係止片部42の挿入完了時にも、係止片部42の平坦面42bを接触させて、係止片部42を係止する構成とされている(図3参照)。
係止部としての係止爪部39を係止させる係止凹部25は、係止凹部24よりも水平方向の内側となる内側面23b側において、リング部2の回転中心軸C(上下方向)に略沿うように形成されている。実施形態の場合、係止凹部25は、内側面23bを水平方向の外方に向かって凹ませるようにして、形成されるもので(図12参照)、内側面23bを一段凹ませて形成されるガイド面部26と、ガイド面部26の下端26a側においてガイド面部26よりさらに凹ませて形成される凹部本体27と、を備えている(図13の(a)参照)。ガイド面部26は、内側面23bと略平行として、リング部2の回転中心軸C(上下方向)に略沿うように形成されるもので、加飾ガーニッシュ37を上方から下方に向かって移動させる際に、係止爪部39の先端側(下端側)に配置される爪部41を、凹部本体27側に向かって案内するために、形成されている。凹部本体27は、上下方向側の開口幅寸法を、爪部41を挿入可能で、上面27aにより、爪部41の上面41aを係止可能に、構成されている。この係止凹部25は、係止爪部39に対応して、図10〜12に示すように、係止片部42を係止させる係止凹部24と、リング部2の周方向側でずれた位置に、形成されている。
取付基部22は、上述したごとく、上下に貫通させるようにして形成される開口部30を、備えており、位置決め用突部44を挿入させるための挿入凹部としての挿入孔29は、上述したごとく、この開口部30の内周面を覆うように配置される被覆層13のカバー部14に、挿入孔本体15を設けることにより、構成されている(図14の(b)及び図15参照)。開口部30は、取付基部22において、中央より水平方向側の内方となる位置に、形成されるもので、リング部2の周方向側において、係止凹部24,25とずれた位置に、形成されている(図10〜12参照)。挿入孔29を構成する開口部30は、上述したごとく、断面を、略円形に開口させるとともに、四方から内周側に突出する突起30aを配置させたような形状として、カバー部14は、この開口部30の内周面側を、突起30aを含めた全周にわたって覆うように、構成されている(図15の(a),(c)参照)。また、挿入孔29の上端外周縁側には、位置決め用突部44の元部44b側近傍に形成されるリブ部45を当接させるための当接座31が、形成されている。実施形態の場合、当接座31は、図15の(a)に示すように、挿入孔29の外周縁側において、リング部2の周方向側の両縁側に形成されるもので、図14の(a)及び図15の(b)に示すように、取付基部22において開口部30の外周縁側を凹ませて形成される凹部32と、凹部32を埋めるように配置されるカバー部14の板状部16と、を備える構成とされて、この板状部16により、当接座31は、表面を被覆層13によって覆われることとなる。なお、実施形態の場合、当接座31は、図14の(a)に示すように、上側面23aと傾斜面23cとに跨るように、形成されている。すなわち、当接座31は、上側面23a側の上面31aと、傾斜面23c側の傾斜面31bと、を備える構成とされている。
挿入凹部34は、リング部2断面の周方向(加飾部38の幅方向)に略沿うように形成される補強リブ47を挿入可能に、内側面23bから傾斜面23cを経て上側面23aにかけて、リング部2断面の周方向に略沿うように形成されるとともに、上方から凹ませるようにして構成されている(図12及び図13の(b)参照)。この挿入凹部34は、実施形態の場合、係止片部42を係止させる係止凹部24から連なるように、形成されるもので、詳細には、係止凹部24において、挿入孔29から離れた端部側から延びるように、形成されている(図10〜12参照)。この挿入凹部34は、加飾ガーニッシュ37を取付基部22に取り付けた際に、図9に示すように、リブ部45を接触させないように、構成されている。
加飾ガーニッシュ37は、形状保持性を有した硬質合成樹脂製として、実施形態の場合、ポリカーボネート(PC)とABS樹脂とのポリマーアロイ(PC/ABSアロイ)製とされている。加飾ガーニッシュ37は、図1に示すように、リング部2の周方向に沿うように湾曲した長尺状として構成されるもので、図16,17に示すように、リング部2の外周面側を覆うようにリング部2の周方向に略沿って形成される長尺状の加飾部38と、加飾部38の裏面側からリング部2の回転中心軸C(上下方向)に略沿うように突出される係止部としての係止爪部39及び係止片部42と、加飾部38の裏面側からリング部2の回転中心軸C(上下方向)に略沿うように突出される位置決め用突部44と、位置決め用突部44の元部44b側近傍において加飾部38の裏面側から突出するように形成されるリブ部45と、加飾部38の裏面側に形成される補強部としての補強リブ47と、を備えている。
加飾部38は、実施形態の場合、リング部2における前側部位2aにおいて、リング部2の外周面における内上側の領域を覆うように、配置されている(図2〜6参照)。実施形態の場合、詳細には、加飾部38は、リング部2断面において、水平方向の内側における上半分程度の領域である内上側の1/4程度の領域に、配置されている。すなわち、加飾部38は、リング部2断面において、内縁38a側を下側に位置させ、外縁38b側を上側に位置させるように傾斜させつつ、湾曲して配置されている。
係止部としての係止爪部39と係止片部42とは、図16に示すように、加飾部38の幅方向(水平方向)の両縁側で離隔して配置されて、それぞれ、取付基部22側に係止される構成である。係止爪部39と係止片部42とは、ともに、加飾部38の裏面側から、リング部2の回転中心軸C(上下方向)に略沿うようにして下方に突出して、形成されている。
係止爪部39は、加飾部38の内縁38a側に形成されるもので、リング部2の周方向(加飾部38の長手方向)に沿うように、形成されている(図16,17参照)。係止爪部39は、図17及び図18の(a)に示すように、加飾部38から突出するように形成される略板状の軸部40と、軸部40の先端40a側(下端側)において軸部40と略直交するように突出される爪部41と、を備えている。爪部41は、実施形態の場合、水平方向の外側に向かって突出するように形成されている。軸部40は、弾性変形(撓み)可能とされるとともに、元部40b側よりも、先端40a(下端)を水平方向の外側に向けるように、リング部2の回転中心軸(上下方向)に対してやや傾斜して形成されている。すなわち、係止爪部39の軸部40は、先端40a(爪部41)側を係止片部42側に向けるように、係止片部42に対して、僅かに傾斜して形成されている。また、係止爪部39の軸部40は、位置決め用突部44に対しても、僅かに傾斜している。爪部41は、上面41aを、係止凹部25における凹部本体27の上面27aに係止させるように、構成されている。実施形態の場合、係止爪部39は、リング部2の周方向側において、断続的に、複数個(実施形態の場合、5個)形成されている(図16,17参照)。
係止片部42は、係止爪部39から加飾部38の幅方向側(水平方向側)で離隔して、加飾部38の外縁38b側に、形成されている(図16及び図18の(c)参照)。係止片部42は、リング部2の周方向(加飾部38の長手方向)に沿うような略板状として、リング部2の回転中心軸C(上下方向)に略沿うように、配置されるもので(図16,17参照)、内面側を、係止凹部24の内周面(内側面24a)に対して摺動可能な平坦面42bとしている。また、係止片部42は、図18の(c)に示すように、先端側を、平坦面42b側を下方に位置させるように傾斜させて構成されている。この傾斜面42aは、係止片部42を係止凹部24に挿入させる際に、係止片部42を係止凹部24内に円滑に挿入可能とするために、形成されている。係止片部42は、実施形態の場合、係止爪部39に対して、リング部2の周方向側でずれた位置に、配置されている。
実施形態では、加飾部38は、内縁38aを下側に位置させ、外縁38bを上側に位置させるように傾斜して構成されており、外縁38b側に配置される係止片部42は、図18に示すように、内縁38a側に配置される係止爪部39よりも上側となる位置に、配置されている。さらに、実施形態では、係止片部42は、長さ寸法(加飾部38からの突出量)L1(図18の(c)参照)を、係止爪部39の長さ寸法(加飾部38からの突出量)L2(図18の(a)参照)の1/2程度に設定されており、先端(下端)を、係止爪部39の元部側の部位(軸部40の元部40b側)よりも上方に位置させるように、構成されている。すなわち、実施形態では、係止片部42と係止爪部39とは、仮に、水平方向側で対向させるように配置させたとしても、水平方向側(厳密には、回転中心軸Cを中心とした放射方向に沿う水平方向側)から見た状態で、相互に重ならないように、構成されている。なお、実施形態の場合、係止片部42は、1つの係止爪部39に対して、係止爪部39のリング部2周方向側の両側となる位置に2つずつ、形成されている。すなわち、実施形態の場合、係止片部42は、リング部2の周方向側において、断続的に、複数個(実施形態の場合、10個)形成されている(図16,17参照)。
位置決め用突部44は、実施形態の場合、水平方向側での位置を、図16に示すように、係止爪部39の近傍であって、係止爪部39よりも僅かに外縁38b側となる位置において、加飾部38の裏面側から突出して形成されている。この位置決め用突部44は、外形形状を略棒状として、図16,17に示すように、係止爪部39及び係止片部42と、リング部2の周方向側でずれた位置に、形成されている。位置決め用突部44は、四方を凹ませるようにして、断面形状を略十字形状として、構成されるもので(図17参照)、凹んだ領域を、取付基部22に形成される挿入孔29を構成する開口部30に形成される突起30aに対応させるようにして、構成である(図8参照)。すなわち、実施形態では、位置決め用突部44に形成される突状の部位と、開口部30に形成される突起30aとは、位置決め用突部44の軸回り方向側で相互にずれた位置に配置されている。また、位置決め用突部44は、上述したごとく、外径寸法D1(外形形状)を、挿入孔29を構成するカバー部14の挿入孔本体15の内径寸法d1と略一致させて構成されるもので、挿入孔本体15への挿入時に、挿入孔本体15の内周面側の部位に摺接されることとなる。また、実施形態では、位置決め用突部44は、先端44a(下端)を、係止爪部39の先端側に形成される爪部41よりも下方に位置させるように、構成されている(図18の(a),(e)参照)。位置決め用突部44は、実施形態の場合、リング部2の周方向側において、断続的に、複数個(実施形態の場合、4個)形成されている(図16,17参照)。
リブ部45は、加飾部38の裏面側から突出するように、形成されるもので、実施形態の場合、位置決め用突部44の元部44b側近傍に配置されている。リブ部45は、詳細には、図16,17に示すように、位置決め用突部44におけるリング部2の周方向側となる両縁側に、形成されるもので、それぞれ、加飾部38の幅方向に略沿うような板状として、位置決め用突部44に沿って下方に突出するように、形成されている。リブ部45は、加飾ガーニッシュ37の取付基部22への取付時に、挿入孔29の周縁に形成される当接座31に当接されるもので(図5,7参照)、当接座31に当接される先端面35aを、上側面23aと傾斜面23cとにまたがって配置される当接座31に対応して、屈曲させて構成されている(図17及び図18の(d)参照)。リブ部45は、1つの位置決め用突部44の両側に配置されていることから、実施形態の場合、リング部2の周方向側において、断続的に、複数個(実施形態の場合、8個)形成されている(図16,17参照)。
補強部としての補強リブ47は、加飾部38の幅方向の両縁(内縁38a,外縁38b)の拡開を抑制するために、配置されるもので、リング部2の周方向側において、断続的に複数個配置されている。実施形態の場合、補強リブ47は、リング部2断面の周方向(加飾部38の幅方向)に略沿うような略板状として、下方に突出するように、形成されている(図16,17参照)。実施形態では、補強リブ47は、係止片部42から連なるように形成されるもので(図17及び図18の(b)参照)、各係止片部42において、位置決め用突部44から離れた側の端部(係止爪部39側の端部)側から延びて、加飾部38の内縁38a側まで連なるように、形成されている。すなわち、補強リブ47は、係止片部42に対応して、リング部2の周方向側において、断続的に、10個形成されている。この補強リブ47は、取付基部22に設けられる挿入凹部34内に挿入される構成であるが、上述したように、加飾ガーニッシュ37を取付基部22に取り付けた状態で、挿入凹部34と接触しないように、構成されている(図9参照)。
次に、実施形態のステアリングホイール1の製造について説明をすると、まず、芯金11に、取付基部22をインサート成形により取り付ける。次いで、取付基部22の周囲を含めたリング部2の部位や、リング部2近傍のスポーク部3の部位に、被覆層13を成形する。その後、被覆層13の周囲に、皮革部19を巻き付ける。次いで、加飾ガーニッシュ37を、リング部2における前側部位2aの上方から、位置決め用突部44を挿入孔29に挿入させ、係止爪部39を係止凹部25に挿入させ、係止片部42を係止凹部24に挿入させるように、下降移動させ、係止爪部39の先端側に形成される爪部41が、凹部本体27内に挿入されて、上面41aを凹部本体27の上面27aに係止されれば、加飾ガーニッシュ37を、取付基部22に取り付けることができる。詳細に説明すれば、実施形態の加飾ガーニッシュ37では、位置決め用突部44の先端44aが、係止爪部39の下端側の爪部41よりも下方に位置していることから、図19のAに示すように、加飾ガーニッシュ37をリング部2の前側部位2aの上方から、取付基部22に向かって下方に移動させる際に、まず、位置決め用突部44が、挿入孔29に挿入されることとなる。そして、この位置決め用突部44によってガイドされつつ、係止爪部39は、係止凹部25に到達すれば、図19のBに示すように、軸部40を、撓ませるようにして、爪部41をガイド面部26によってガイドされつつ下降移動され、凹部本体27に爪部41を挿入させることにより、軸部40を復元されて、爪部41の上面41aを、凹部本体27の上面27aに係止されることとなる(図19のC参照)。次いで、芯金11に図示しないロアカバーを取り付けてステアリングホイール本体10を製造した後、ステアリングホイール本体10にエアバッグ装置6を取り付ければ、ステアリングホイール1を製造することができる。
実施形態のステアリングホイール1では、加飾ガーニッシュ37において、取付基部22側に突出するように形成される位置決め用突部44が、取付基部22との間に被覆層13を介在された状態で、取付基部22に形成される挿入凹部としての挿入孔29(挿入孔本体15)に挿入される構成とされ、また、加飾部38の裏面側から突出しているリブ部45を、位置決め用突部44の挿入孔29への挿入時に当接させる当接座31にも、被覆層13が配設されている。そして、この位置決め用突部44とリブ部45とによって、加飾ガーニッシュ37を取付基部22に対して位置決めさせた状態で、係止部としての係止爪部39及び係止片部42を係止凹部24,25に挿入させることにより、加飾ガーニッシュ37を取付基部22に取り付けている構成である。そのため、車両搭載状態において、この位置決め用突部44とリブ部45とが、直接、硬質合成樹脂製の取付基部22に当接することを、的確に抑制できることから、車両搭載状態において、走行時の振動等により異音が発生することを、的確に防止できる。なお、実施形態のステアリングホイール1では、係止爪部39及び係止片部42は、係止凹部24,25に直接接触しているが、係止爪部39の軸部40をばね弾性的に撓ませることにより、係止爪部39及び係止片部42を、係止凹部24,25に当接させていることから、走行時等に異音は発生しない。
したがって、実施形態のステアリングホイール1では、使用時の異音の発生を抑制することができる。
また、実施形態のステアリングホイール1では、位置決め用突部44は、加飾部38の裏面側から、リング部2の回転中心軸Cに略沿うようにして突出していることから、位置決め用突部44の挿入孔29への挿入方向と、係止爪部39及び係止片部42の係止凹部24,25への挿入方向と、が一致されることとなり、係止爪部39及び係止片部42の係止凹部24,25への挿入時に、同時に、位置決め用突部44を挿入孔29に挿入させることができる。また、この位置決め用突部44を、表面を被覆層13に覆われた挿入孔29に挿入させることにより、位置決め用突部44の軸方向と直交する方向側、換言すれば、リング部2のリング面(水平方向)に沿った方向側の組付誤差を吸収することができる。さらに、リブ部45は、位置決め用突部44の挿入孔29への挿入時に、取付基部22側に形成される当接座31に当接される構成であり、このリブ部45を当接させる当接座31が、係止爪部39,係止片部42及び位置決め用突部44の係止凹部24,25及び挿入孔29への挿入作業時のストッパとなるとともに、このリブ部45は、間に被覆層13(板状部16)を介在させた状態で、取付基部22との直接接触を抑制されて、当接座31に当接される構成である。また、この当接座31は、水平方向に略沿って形成される上面31aと、上面31aに対して傾斜している傾斜面31bと、を備えている構成である。すなわち、実施形態のステアリングホイール1では、この当接座31の上面31aが、係止爪部39における爪部41の上面41aと対向して配置されることから、位置決め用突部44の挿入孔29への挿入時に、リング部2の回転中心軸Cに沿った方向側(上下方向側)の組付誤差も、吸収させることができて、上下方向側のガタツキも抑制できる。その結果、実施形態のステアリングホイール1では、取付基部22と加飾ガーニッシュ37とに組付誤差が生ずることを極力抑制できて、加飾ガーニッシュ37を、取付基部22に対して、強固に係止させることができる。
また、実施形態のステアリングホイール1では、一方の係止部である係止爪部39を、加飾部38の裏面側から突出される軸部40と、軸部40の先端側において軸部40と略直交するように突出される爪部41と、を、備える構成として、軸部40を弾性変形可能に、構成しており、他方の係止部である係止片部42を、係止凹部24の内周面(内側面24a)に対して摺動可能な平坦面42bを備える構成としている。そのため、実施形態のステアリングホイール1では、係止爪部39を、軸部40を撓ませるようにして、先端40a側に形成される爪部41を、係止凹部25における凹部本体27の周縁に係止させれば、他方の係止片部42は、単に係止凹部24に挿入させるだけでよいことから、一方の係止爪部39の軸部40を撓ませるだけで、加飾部38の幅方向の両縁(内縁38a,外縁38b)側で離隔して配置される係止爪部39,係止片部42を、それぞれ、リング部面(水平方向)に沿ってずれのない状態で、係止凹部24,25に係止させることができる。その結果、加飾ガーニッシュ37を、取付基部22に対して、取付作業性を良好として、かつ、外れを抑制されて、強固に係止させることができる。
特に、実施形態のステアリングホイール1では、係止爪部39の軸部40は、下端側(先端40a側)を係止片部42側となる水平方向の外側に向けるように、上下方向に略沿って配置される係止片部42に対して僅かに傾斜して配置されており、係止爪部39は、この軸部40を撓ませるようにして、先端40a側に配置される爪部41を凹部本体27に挿入させる構成である。そのため、係止片部42と係止爪部39によって内外方向側から取付基部22を挟持するようにして、加飾ガーニッシュ37を、取付基部22に取り付けることができ、係止時にリング部面(水平方向)に沿った方向側でガタツキが発生することも、的確に抑制することができる。また、実施形態のステアリングホイール1では、係止爪部39と係止片部42とは、リング部2の周方向側において相互にずれた位置に配置されており、内外方向側では、重ならないように配置されていることから、硬質合成樹脂製とされていても、係止爪部39の軸部40を撓ませるような、係止爪部39,係止片部42の係止凹部24,25周縁への係止作業を、容易に行なうことができる。また、取付時の作業性を良好とするために、係止片部42は、長さ寸法を短く設定されているが、1つの係止爪部39に対して、係止爪部39の幅方向の両側(リング部2の周方向側の両側)に、2つの係止片部42を配置させていることから、十分な係止力を確保することができる。
さらに、実施形態のステアリングホイール1では、加飾部38の裏面側に、加飾部38の幅方向の両縁(内縁38a,外縁38b)の拡開を抑制可能な補強部としての補強リブ47を、リング部2の周方向側において、断続的に複数個配置させている。そのため、加飾ガーニッシュ37の取付基部22への取付時に、加飾部38が、両縁(内縁38a,外縁38b)側を拡開させるように撓むことを抑制できて、加飾部38を保護することができる。また、加飾ガーニッシュ37の取付基部22への取付時に、加飾部38自体が撓むことを抑制できて、軸部40を円滑に撓ませることができ、係止爪部39,係止片部42の係止凹部24,25周縁への係止作業性が一層良好となる。なお、このような点を考慮しなければ、加飾部の裏面側に、補強リブを配置させない構成としてもよい。
なお、実施形態のステアリングホイール1では、加飾ガーニッシュ37を、リング部2の前側部位2aにおける内上側の領域に配置させているが、加飾ガーニッシュの配置位置や、形状は、実施形態に限られるものではなく、例えば、加飾ガーニッシュを、リング部断面の周方向側において、1/2程度の領域を覆う構成や、2つに分割されたものを、リング部断面の周方向側において全周にわたって覆うように構成してもよく、さらには、加飾ガーニッシュを、リング部の一部からスポーク部の部位にかけて配置させる構成としてもよい。
また、実施形態のステアリングホイール1では、加飾ガーニッシュ37に、係止爪部39,係止片部42,位置決め用突部44,リブ部45が、それぞれ、リング部2の周方向側において断続的に複数個形成されているが、これらの係止爪部39,係止片部42,位置決め用突部44,リブ部45の配置数は、加飾ガーニッシュ37の大きさ(加飾部38のリング部2周方向に沿った長さ)によって、適宜変更可能であり、勿論、複数ではなく、1つずつ配置させる構成としてもよい。また、実施形態のステアリングホイールでは、取付基部22に形成される挿入凹部としての挿入孔29を構成する開口部30が、貫通穴状に開口して形成されているが、挿入凹部の外形形状は実施形態に限られるものではなく、取付基部において、挿入凹部を構成する部位は、取付基部を凹状に凹ませるようにして、構成してもよい。
1…ステアリングホイール、2…リング部、2a…前側部位、11…芯金(芯材)、12…リング部芯金、13…被覆層、14…カバー部、15…挿入孔本体、16…板状部、22…取付基部、24…係止凹部、25…係止凹部、26…ガイド面部、27…凹部本体、27a…上面、29…挿入孔(挿入凹部)、30…開口部、31…当接座、34…挿入凹部、37…加飾ガーニッシュ、38…加飾部、39…係止爪部(係止部)、40…軸部、41…爪部、41a…上面、42…係止片部(係止部)、42b…平坦面、44…位置決め用突部、45…リブ部、47…補強リブ。

Claims (3)

  1. 回動操舵時に把持する略円環状のリング部を備える構成とされ、
    該リング部が、芯材と、該芯材の外周を覆う被覆層と、加飾ガーニッシュと、該加飾ガーニッシュを取り付ける取付基部と、を備える構成のステアリングホイールであって、
    前記取付基部が、形状保持性を有した硬質合成樹脂製とされて、前記芯材に取り付けられ、
    前記被覆層が、クッション性を有した軟質合成樹脂から構成されて、前記取付基部の外周側を覆うように、配置され、
    前記加飾ガーニッシュが、形状保持性を有した硬質合成樹脂製とされて、
    前記リング部の外周面側に露出されるように、前記リング部の周方向に略沿って形成される長尺状の加飾部と、
    該加飾部の裏面側から、回転操舵時における前記リング部の回転中心軸に略沿うようにして突出されるとともに、前記加飾部の幅方向の両縁側で離隔して配置されて、それぞれ、前記取付基部側に係止される係止部と、
    前記加飾部の裏面側から、前記リング部の回転中心軸に略沿うようにして突出されて、前記取付基部に対する位置決めとなる位置決め用突部と、
    前記加飾部の裏面側から突出するように形成されるリブ部と、
    を備える構成とされ、
    前記取付基部が、前記リング部の回転中心軸に略沿うように形成されて、前記係止部を挿入させて係止可能な係止凹部と、前記位置決め用突部を挿入させるための挿入凹部と、を備える構成とされ、
    前記挿入凹部の内周面の全周と、前記挿入凹部への前記位置決め用突部の挿入時に前記リブ部を当接させる当接座の部位と、に、前記被覆層が配設される構成とされていることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 一方の前記係止部が、前記加飾部の裏面側から突出される軸部と、該軸部の先端側において前記軸部と略直交するように突出される爪部と、を、備える構成とされて、前記軸部を弾性変形可能に、構成され、
    他方の前記係止部が、前記係止凹部の内周面に対して摺動可能な平坦面を備えていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 前記加飾部の裏面側に、前記加飾部の幅方向の両縁の拡開を抑制可能な補強部が、前記リング部の周方向側において、断続的に複数個配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリングホイール。
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