JP2016065625A - 緩衝器 - Google Patents

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【課題】ロッドガイド部の内側にロッドガイド部の内周面との間に摩擦を発生させるフリクション部材を設けてロッドガイド部の内側の有効利用を図った緩衝器を提供する。
【解決手段】液体を収容したシリンダー3内に設置されたピストン4と、ピストンを保持するロッド5とを備え、ロッドは、圧縮動作時及び伸長動作時に一端側がロッドガイド部100で保持され、ロッドの外周面とロッドガイド部の他端開口側の小径部101の内周面とが摺動可能に構成されてシリンダー内とロッドガイド部の一端側の大径部102内とが区画されており、小径部を貫通して大径部内の気体室に位置されたロッドの一端部が、大径部の内周面204との接触による摩擦力を生じさせるためのフリクション部140を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、シリンダー内に設置されたピストンとシリンダーとが相対的に移動する際にシリンダーとピストンとの相対的な動きを減衰させる減衰力を発生させるように構成された緩衝器に関する。
作動油を収容したシリンダー内にピストンが設置され、ピストンがシリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、ピストンがシリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時において、シリンダーとピストンとの相対的な動きを減衰させる減衰力を生じさせるように構成された緩衝器において、ロッドの一端側を移動可能に保持するロッドガイド部(内筒)を備えた構成の緩衝器が知られている(例えば特許文献1乃至特許文献3等参照)。
特許5268661号公報 特開2011−163537号公報 特開2012−122494号公報
上述した緩衝器では、ロッドの一端側がロッドガイド部の内側を移動するだけの構成であり、ロッドガイド部の内側の有効利用が図られていないという課題があった。
本発明は、ロッドガイド部の内側にロッドガイド部の内周面との間に摩擦を発生させるフリクション部材を設けてロッドガイド部の内側の有効利用を図った緩衝器を提供する。
本発明に係る緩衝器は、液体を収容したシリンダーと、前記シリンダーの一端側を保持するシリンダー保持部材と、前記シリンダー内に配置されたピストンと、前記ピストンが前記シリンダーの内周面を摺動可能なように前記ピストンを保持するロッドと、前記シリンダー保持部材に設けられて前記ロッドをガイドするロッドガイド部とを備え、前記シリンダーの中心軸と前記ロッドガイド部の中心軸と前記ロッドの中心軸とが一致するように構成され、前記ピストンが前記シリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、前記ピストン部が前記シリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時に、前記シリンダー及び前記ピストンの動きを減衰させる減衰力が生じるように構成された緩衝器において、前記ロッドは、前記ピストンに形成された貫通孔を貫通して前記ピストンと一緒に移動するように構成されて、前記圧縮動作時及び前記伸長動作時に、一端側が前記ロッドガイド部で保持され、前記ロッドガイド部は、中心軸が前記シリンダーの中心軸と一致する筒孔により形成され、前記筒孔は、前記シリンダーの一端側に位置された筒孔の他端開口側に形成された小径部と、前記筒孔の一端側に形成されて内径寸法が前記シリンダーの内径よりも小径に形成されかつ前記小径部よりも大径に形成された大径部とを備え、前記小径部を貫通する前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが液密状態を維持しながら前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが摺動可能に構成されて前記シリンダー内と大径部内とが液密に区画され、前記小径部を貫通して前記大径部内の気体室に位置された前記ロッドの一端部が、前記大径部の内周面との接触による摩擦力を生じさせるためのフリクション部を備えたので、ロッドガイド部の内側にロッドガイド部の内周面との間に摩擦力を発生させるフリクション部を設けてロッドガイド部の内側の有効利用を図った緩衝器を提供できる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記フリクション部は、前記ロッドの一端部に連結され前記大径部内に位置されて前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された主フリクション部と、前記大径部内において主フリクション部から一端方向に離れて配置されて前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された従フリクション部と、前記主フリクション部と前記従フリクション部とを連結する弾性手段とを備えて構成され、前記主フリクション部と前記大径部の内周面との最大静止摩擦力が、前記従フリクション部と前記大径部の内周面との最大静止摩擦力よりも小さい構成としたので、緩衝器に荷重が加わった場合、主フリクション部に加わる負荷が徐々に増加した後に安定するので、圧縮動作時において主フリクション部摺動時の負荷変動が小さくなり、圧縮動作時の動作安定性が改善される。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記フリクション部は、前記ロッドの一端部に連結され前記大径部内に位置されて前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された他端側摺動部材と、前記大径部内において前記他端側摺動部材から一端方向に離れて配置されて前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された一端側摺動部材と、前記一端側摺動部材と前記他端側摺動部材とが所定の間隔を隔てて離間した状態となるよう前記一端側摺動部材と前記他端側摺動部材とを連結する連結部材とを備えた主フリクション部と、前記一端側摺動部材と前記他端側摺動部材との間に設けられて前記一端側摺動部材と前記他端側摺動部材との間において前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された従フリクション部とを備え、前記従フリクション部と前記大径部の内周面との間に作用する最大静止摩擦力が、前記主フリクション部と前記大径部の内周面との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きい構成としたので、主フリクション部の移動量や移動速度の変化に対応して、主フリクション部が単独で摺動する場合と主フリクション部と従フリクション部とが一緒に摺動する場合とで、フリクション部と大径部の内周面との間に作用する摩擦力が変化する。例えば、当該緩衝器を自動二輪車のリアクッションとして使用した場合、加速領域と旋回領域とでフリクション部と大径部の内周面との間に作用する摩擦力が変化し、加速領域と旋回領域とでそれぞれリアクッションに求められる好ましい特性を得ることができるようになる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記一端側摺動部材と従フリクション部とを連結する一端側弾性手段と、前記他端側摺動部材と従フリクション部とを連結する他端側弾性手段とを備えた構成としたので、主フリクション部を構成する一端側摺動部材及び他端側摺動部材と大径部の内周面との間に作用する摩擦力(動摩擦力)が細かく変化する低周波数応答性により優れた緩衝器となる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記ロッドガイド部の筒孔の一端が大気解放されている構成としたので、筒孔内に進退するロッドの進退動作がスムーズに行われるようになる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記シリンダー保持部材が、前記ロッドガイド部の筒孔の大径部の一端開口を開閉するための着脱可能な開閉部材を備え、前記開閉部材を取り外して前記大径部の一端開口を介して前記フリクション部の構成を変更可能に構成されたので、フリクション部の構成を容易に変更できるようになる。また、シリンダー内と大径部内の気体室とが液密に区画されているため、フリクション部を交換する交換作業の際、シリンダー内の液体に触れずに作業を行うことができ、交換作業の作業効率が格段に向上する。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車体側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車軸側に連結されるか、あるいは、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車軸側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車体側に連結されたので、上述した各フリクション部の効果を備えた自動二輪車用の緩衝器を提供できる。
リアクッションを示す断面図(実施形態1)。 リアクッションを示す断面図(図1の左方から見た断面図)(実施形態1)。 シリンダー内の構成を拡大して示した要部拡大断面図(実施形態1)。 減衰力発生装置及び温度補償装置を示す断面図(実施形態1)。 減衰力発生装置を拡大して示した拡大断面図(実施形態1)。 フリクション部の構成を拡大して示した要部拡大断面図(実施形態2)。 フリクション部の構成を拡大して示した要部拡大断面図(実施形態3)。 フリクション部の構成を拡大して示した要部拡大断面図(実施形態4)。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1乃至図5に基づいて油圧緩衝器の一例としての実施形態の自動二輪車用のリアクッション1について説明する。
尚、本明細書においては、図1;図2等において矢印で示した側を一端側及び他端側と定義して説明する。
図1;図2に示すように、リアクッション1は、ダンパーケース2と、シリンダー3と、ピストン4と、ロッド5と、一端側支持部6と、他端側支持部7と、減衰力発生装置8と、温度補償装置9と、懸架ばね10と、ばね荷重調整装置11と、ロッドガイド部100とを備え、ロッド5が一端側支持部6と他端側支持部7とに跨るように設けられてロッド5とピストン4とが液体としての作動油を収容したシリンダー3内を一緒に移動するように構成される。
一端側支持部6の一端部には一端側取付孔61が形成され、一端側支持部6の他端部にはダンパーケース2、シリンダー3、ロッドガイド部100を取付けるためのダンパーケース取付穴62、ロッドガイド部取付穴112が形成されている。ダンパーケース取付穴62、ロッドガイド部取付穴112は、円形穴である。
一端側支持部6には、減衰力発生装置8、温度補償装置9、ばね荷重調整装置11が設けられる。
減衰力発生装置8は、一端側支持部6に形成された装置設置用穴81と、装置設置用穴81に設置された減衰力発生機構82とを備え、装置設置用穴81とダンパーケース2内に形成された他端側油溜室44とが連通路22を介して連通し、かつ、装置設置用穴81とダンパーケース2内に形成された一端側油溜室45とが連通路32を介して連通するように構成されている。
温度補償装置9は、一端側支持部6に設けられ、装置設置用穴81と連通路92を介して連通するように構成されている。
ばね荷重調整装置11は、ダンパーケース取付穴62の外周を取り囲むように設けられ、懸架ばね10に加わる荷重を変更できるように構成されている。
尚、減衰力発生装置8、温度補償装置9、ばね荷重調整装置11の詳細については後述する。
ダンパーケース2は円筒に形成され、シリンダー3はダンパーケース2よりも小径の円筒に形成され、ロッドガイド部100はシリンダー3よりも小径の円筒に形成される。
ダンパーケース2の一端側外周面に形成されたねじ部とダンパーケース取付穴62の一端側内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることでダンパーケース2が一端側支持部6のダンパーケース取付穴62に固定されている。
ダンパーケース取付穴62の一端側内周面には、当該内周面とダンパーケース2の一端側外周面との間の液密性を維持するОリング21aが設けられており、当該Оリング21aにより、作動油の外部への漏れが防止される。
ロッドガイド部取付穴112は、ダンパーケース取付穴62の一端側底面からさらに一端方向に延長するように形成されている。
ロッドガイド部取付穴112は、一端側の径が他端側の径よりも小径に形成された一端側小径部及び他端側大径部を備えた構成である。当該一端側小径部の内周面に形成されたねじ部とロッドガイド部100の一端側の外周面107に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることによってロッドガイド部100がロッドガイド部取付穴112に固定されている。
ロッドガイド部100の一端側の外周には、ロッドガイド部取付穴112の一端側小径部と他端側大径部との境界段差面に接触してロッドガイド部100の一端方向への移動を規制する規制面107aが設けられている。
ロッドガイド部100の一端側の外周面107におけるねじ部と規制面107aとの間にはOリング108が設けられて当該外周面107とロッドガイド部100の内周面との間の液密性が維持されている。
ロッドガイド部100の他端側の外周面114とロッドガイド部取付穴112の内周面との間は連通路32と一端側油溜室45とを連通させる連通路に形成される。
ロッドガイド部取付穴112の他端部は、ダンパーケース取付穴62の一端側底面よりも他端方向に突出するように形成されている。
シリンダー3の一端には円筒状のシリンダー一端側位置決め部31が設けられており、当該シリンダー一端側位置決め部31の一端側内周面とロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115とが嵌合されてシリンダー3の一端が位置決めされている。
即ち、シリンダー一端側位置決め部31は、ロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に嵌め込まれる一端側内周面を有した一端側嵌合部と、シリンダー3の一端開口部の内周面116に嵌め込まれる他端側内周面を有した他端側嵌合部とを備える。
よって、例えば他端側嵌合部がシリンダー3の一端開口部の内周面116に嵌め込まれて取付けられたシリンダー一端側位置決め部31の一端側嵌合部をロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に嵌め込むことで、シリンダー3の一端がロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に位置決めされる。
シリンダー一端側位置決め部31の一端側嵌合部の内周面には、当該内周面とロッドガイド部取付穴112の外周面115との間の液密性を維持するОリング31aが設けられ、シリンダー一端側位置決め部31の他端側嵌合部の外周面には、当該外周面とシリンダー3の一端開口部の内周面116との間の液密性を維持するОリング31bが設けられ、当該Оリング31a;31bにより、作動油が一端側油溜室45と後述する円環筒状連通路35とに連通することが防止される。
ロッドガイド部100は、ロッド5の一端側を保持する筒孔を備え、当該筒孔は、筒孔の他端開口側に形成されてシリンダー3の一端側の内側に位置された小径部101と、小径部101より一端に向けて延長するように筒孔の一端側に形成されて内径寸法がシリンダー3の内径よりも小径に形成されかつ小径部101よりも大径に形成された大径部102とを備える。小径部101の内径は、ロッド5の一端側の外径に対応した寸法に形成されている。
小径部101の内周面には、ロッド5の一端側の外周面との液密性を維持するためのXリング104(図3参照)が設けられるとともに、ブッシュ105(図3参照)が設けられていることにより、小径部101を貫通するロッド5の一端側の外周面と小径部101の内周面とが液密状態を維持しながらロッド5の外周面と小径部101の内周面とが摺動可能に構成されてシリンダー3内と大径部102内の空間103とが液密に区画されている。
ロッド5の一端側が進退する大径部102内の気体室としての空間103は、一端開口203が一端側支持部6に形成された大気解放室110と連通して大気解放されている。大気解放室110は大気解放孔109を介して大気に解放されている。
一端側支持部6は、一端側取付孔61と大気解放室110とを有した一端部200を備える。当該一端部200が、ダンパーケース取付穴62、ロッドガイド部取付穴112、減衰力発生装置8、温度補償装置9、ばね荷重調整装置11等を備えた本体部に対して着脱可能に構成されている。例えば、一端部200が図外の締結ボルト等により本体部に固定されることで空間103が一端部200で塞がれ、空間103及び大気解放室110が大気解放孔109を介して大気に解放されている。
そして、一端部200を本体部から取り外した場合、ロッドガイド部100の筒孔の大径部102の一端開口203が解放されるので、この解放された一端開口203を介して、ロッド5の一端部に取付けられて空間103内を摺動可能に設けられる後述の種々のフリクション部の構成を容易に交換可能なように構成されている。
即ち、シリンダー保持部材としての一端側支持部6は、ロッドガイド部100の筒孔の大径部102の一端開口203を開閉する着脱可能な開閉部材としての一端部200を備え、当該一端部200を本体部から取り外して大径部102の一端開口203を介してフリクション部の構成を変更可能なように構成されている。
図3に示すように、ロッド5は、圧縮動作時及び伸長動作時に、一端側がロッドガイド部100で保持された構成である。
ロッド5は、最大伸長時に、一端部が小径部101を貫通した状態となるような長さに形成される。
ロッド5は、他端側ロッド部5a、中間ロッド部5b、一端側ロッド部5cとが組み合わされて構成される。
他端側ロッド部5aは、中空ロッドにより形成され、中空部5Xの一端開口が液密封止部材120により封止されている。
中間ロッド部5bは、他端側が他端開口の円筒部に形成され、中間部がピストン4の中央貫通孔41を貫通する径寸法の軸部に形成され、一端側が液密封止部41Cに形成される。
一端側ロッド部5cは、中空ロッドにより形成され、中空部5Yの一端開口部は工具挿入部106に形成されている。
他端側ロッド部5aの一端部の外周面に形成されたねじ部と中間ロッド部5bの他端側の円筒部の内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることで他端側ロッド部5aの一端部と中間ロッド部5bの他端部とが連結される。
一端側ばね受け部材52aの中央貫通孔52x、ピストン4の中央貫通孔41を貫通させた中間ロッド部5bの一端部及び中間部が一端側ロッド部5cの中空部5Yの他端開口より当該中空部5Yに挿入されて、一端側ばね受け部材52a、ピストン4の他端側への移動が中間ロッド部5bの円筒部と中間部との境界段差面121で規制され、一端側ロッド部5cの中空部5Yの他端側内周面に形成されたねじ部と中間ロッド部5bの中間部の外周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることによって、中間ロッド部5bと一端側ロッド部5cの他端部とが連結される。
一端側ロッド部5cと中間ロッド部5bとのねじ嵌合は、工具挿入部106に工具を挿入して一端側ロッド部5cを回転させればよく、これにより、一端側ばね受け部材52a及びピストン4が、一端側ロッド部5cの他端面と境界段差面121との間に挟み付けられて固定される。
中間ロッド部5bに一端側ばね受け部材52a、ピストン4が装着されたロッド5の他端側から、ロッド5を、リバウンドスプリング53の中心軸に沿った中央空間、他端側ばね受け部材52bの中央貫通孔52y、ロッドガイド51の中央貫通孔52に順番に通し、ロッド5の一端側をロッドガイド部100の小径部の内側に挿入するとともに、ロッドガイド51の一端部に形成されたシリンダー他端位置決め穴56の内周面とシリンダー3の他端開口部の外周面とが嵌まり合うように、ロッドガイド51の外周面55とダンパーケース2の内周面とがねじ嵌合される。
ロッドガイド51の一端部にはシリンダー他端位置決め穴56より他端側に延長するように他端側ばね受け部材設置穴57が設けられている。
リバウンドスプリング53の一端が一端側ばね受け部材52aの着座面に着座し、リバウンドスプリング53の他端が他端側ばね受け部材52bの着座面に着座するように、当該リバウンドスプリング53が一端側ばね受け部材52aの着座面と他端側ばね受け部材52bの着座面との間に配置される。
他端側ばね受け部材52bの中央貫通孔52yの内周面の他端側にはブッシュ51fが配置される。
以上の構成により、圧縮動作時には、ロッド5と一端側ばね受け部材52aとリバウンドスプリング53と他端側ばね受け部材52bとピストン4とが一緒に移動し、伸長動作時には、他端側ばね受け部材52bが他端側ばね受け部材設置穴57の穴底に衝突して伸長動作時の衝撃がリバウンドスプリング53により吸収緩和される。
ロッドガイド51の中央貫通孔52の内周面には、他端側から順に、ダストシール51a、Xリング51b、ブッシュ51cが設けられ、ロッド5の外周面とロッドガイド51の中央貫通孔52の内周面との間の液密性が維持されつつロッド5がシリンダー3の中心軸3Cに沿ってスムーズに移動できるようになっている。また、ロッドガイド51の外周面55とダンパーケース2の内周面との間の液密性を維持するOリング55bが設けられ、ロッドガイド51の他端面側にはロッドガイド51がダンパーケース2から抜けないように抜け止めリング55aが装着されている。
ロッドガイド51の他端面には工具挿入穴51gが形成され、当該工具挿入穴51gに図外の工具を挿入してロッドガイド51を回転させることにより、ロッドガイド51がダンパーケース2の他端開口側の内周面にねじ嵌合される。
以上のように、シリンダー3がダンパーケース2の内側に挿入され、シリンダー一端側位置決め部31を介して一端側支持部6に固定されるとともに、ロッドガイド51の一端部に形成されたシリンダー他端位置決め穴56の内周面とシリンダー3の他端開口部の外周面とが嵌まり合うように、ロッドガイド51の外周面55とダンパーケース2の内周面とがねじ嵌合されたことにより、シリンダー3の中心軸3Cとダンパーケース2の中心軸とが一致したダンパーケース2とシリンダー3とによる二重円筒構造が構成される。
そして、シリンダー3内の空間が、ピストン4よりも一端側の一端側油溜室45とピストン4よりも他端側の他端側油溜室44とに区画され、ダンパーケース2の内周面とシリンダー3の外周面との間で形成された円筒壁空間のような円環筒状連通路35が形成される。また、シリンダー3の他端側には、他端側油溜室44と円環筒状連通路35とを連通させる連通孔34が形成されている。
また、ロッドガイド部取付穴112の内面には、装置設置用穴81と連通する連通路32が開通しており、ロッドガイド部取付穴112とシリンダー3内の一端側油溜室45とが連通している。また、シリンダー3の外周面とダンパーケース2の内周面との間で形成された円環筒状連通路35の一端側開口と連通するように一端側支持部6に連通路22が形成されている。
図1;2に示すように、フリクション部140は、ロッド5の一端部に取付けられてロッド5と一緒に空間103内を大径部102の中心軸に沿って移動可能に設けられている。
図3に示すように、フリクション部140は、一端側がフリクション部材141に形成され、他端側がロッド5への取付部142に形成される。
フリクション部材141は、基体143と、摺動部144とを備えて構成される。
基体143は、円板部145と、円板部145の円周縁部より一端方向に延長する円筒部146とを備えた一端開口の有底円筒状に形成される。円筒部146は、外周面が後述のフリクションリング設置用環状溝148及びOリング設置用環状溝149を備えた円周面に形成され、内周面は工具挿入用の角孔に形成される。
円板部145には、円板部145を貫通する空気流通孔147が形成されている。空気が当該空気流通孔147を通過する際の抵抗により減衰力が発生する。
摺動部144は、円筒部146の外周面に形成された当該円筒部146の中心軸を中心とする環状溝であるフリクションリング設置用環状溝148と、フリクションリング設置用環状溝148の溝底面より当該円筒部146の中心軸側に向けて形成された当該円筒部146の中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝149と、Oリング設置用環状溝149に装填されたOリング150と、フリクションリング設置用環状溝148に装填されたフリクションリング151とを備える。Oリング150がOリング設置用環状溝149に装填された後に、フリクションリング151がフリクションリング設置用環状溝148に装填されたことによって、Oリング150がフリクションリング151を押圧してフリクションリング151の外周面が大径部102の内周面204を押圧する方向に付勢されるように構成されている。
取付部142は、円筒部146の中心軸に沿って円板部145より他端方向に延長するように設けられた円形棒体により形成される。円形棒体は、工具挿入部106の内周面との間に空気室152を形成する内径寸法に形成される。取付部142を形成する円形棒体の先端部153の外周面に形成されたねじ部と工具挿入部106よりも他端側の中空部5Yの内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合される。円筒部146の内側の工具挿入用角孔に図外の工具を挿入してフリクション部140を回転させることにより、取付部142が一端側ロッド部5cの中空部5Yの内周面にねじ嵌合される。
図3に示すように、ピストン4は、上述したように中間ロッド部5bの一端部及び中間部を貫通させる中央貫通孔41を備えた円板により形成される。
ピストン4には、ピストン4の円板の外周面に形成された円板の中心軸を中心とする環状溝であるピストンリング設置用環状溝41aと、ピストンリング設置用環状溝41aの溝底面より中心軸側に向けて形成された円板の中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝41cとが形成される。
ピストン4は、Oリング41dがOリング設置用環状溝41cに装填された後に、ピストンリング41bがピストンリング設置用環状溝41aに装填されたことによって、Oリング41dがピストンリング41bを押圧してピストンリング41bの外周面がシリンダー3の内周面を押圧する方向に付勢されるように構成されている。
以上により、圧縮動作時、及び、伸長動作時において、ロッド5とピストン4とフリクション部140と一緒に移動するように構成され、ピストン4とシリンダー3の内周面36との間、及び、フリクション部140と大径部102の内周面204との間に、摩擦力が生じるように構成されたリアクッション1となる。
図1;図2に示すように、他端側支持部7の他端側には他端側取付孔71が形成され、他端側支持部7の一端部にはロッド取付穴72が形成されている。ロッド5の他端部に形成されたねじ部にロックナット73を螺着しておいて、ロッド5のねじ部とロッド取付穴72のねじ部とをねじ嵌合し、かつ、ロックナット73を締結することで、ロッド5の他端部が他端側支持部7に固定される。
他端側支持部7の一端部の外周には他端側ばね受け74が取付けられている。
他端側支持部7の一端部には、円環状のバンプラバー75の円環の中心軸とロッド5の中心軸とが一致するようにバンプラバー75がロックナット73の外周面に形成された係合溝76に係合するように取付けられている。
懸架ばね10は、ダンパーケース2の外周にシリンダー3の中心軸3Cに沿った螺旋を描くスプリングにより形成され、一端が、ばね荷重調整装置11に設けられた一端側ばね受け12に支持され、他端が、他端側支持部7の一端部の外周には他端側ばね受け74に支持されている。懸架ばね10のばね力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
そして、ばね荷重調整装置11により一端側ばね受け12をシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向に移動させることにより、懸架ばね10の設定長さ(ばね荷重)が調整される。
以上により、ダンパーケース2、シリンダー3、ロッド5、ピストン4、フリクション部140、ロッドガイド部100は、それぞれ中心軸が一致するように設置されて、ロッド5とピストン4とフリクション部140とが一緒に移動するように構成され、他端側支持部7に連結されたロッド5とピストン4とフリクション部140とを備えた内側部材と一端側支持部6に連結されたロッドガイド部100とシリンダー3とダンパーケース2とを備えた外側部材とが、それぞれシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向に相対移動可能となったリアクッション1が構成される。
尚、リアクッション1を構成する各部品は、以上の説明からわかるように、主としてシリンダー3の中心軸3Cを中心軸とするように設けられる円筒状部品、環状部品、螺旋状部品等により構成される。
ばね荷重調整装置11は、油圧ジャッキと図外のポンプとを備える。
油圧ジャッキは、図3に示すように、ダンパーケース2の外周に固定されるハウジング11aと、ハウジング11a内に設けられたプランジャ11bと、プランジャ11bの他端より延長するよう設けられた一端側ばね受け12と、一端側ばね受け12の外周縁より一端側に延長するように設けられたプランジャ移動ガイド11cとを備えて構成される。プランジャ移動ガイド11cがハウジング11aの外周面と液密を維持した状態でシリンダー3の中心軸3Cに沿って移動可能なように設けられている。ハウジング11aとプランジャ11bとで囲まれた空間でジャッキ油室11fが構成されている。ハウジング11aの外側内周面とプランジャ11bの外周面との間に液密性を維持するためのOリング11hが設けられ、ハウジング11aの内側内周面とプランジャ11bの内周面との間に液密性を維持するためのOリング11iが設けられている。プランジャ移動ガイド11cの内周面にはダスト侵入防止用のOリング11gが設けられている。プランジャ移動ガイド11cの内周面とハウジング11aの外周面とには、プランジャ移動ガイド11cのシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向への移動をガイドするねじ係合による直線ガイド11dが設けられている。
ばね荷重調整装置11は、図外のポンプから図外の供給管を介してジャッキ油室11f内に作動油もしくはエア(気体)が供給されることで、プランジャ11bが他端側に押し出されて懸架ばね10が押圧され、懸架ばね10の反力を得てダンパーケース2が持ち上がって車高が上がるように構成され、逆に、ジャッキ油室11fから作動油もしくはエアが図外の排出管を介して排出されることによって、プランジャ11bが懸架ばね10の反力により押し戻され、ダンパーケース2が下降して車高が下がるように構成された装置である。
ジャッキ油室11fに対する作動油もしくはエアの給排は、図外の制御装置によって制御される。
尚、ばね荷重調整装置11としては、手動で調整されるアジャスター機構を備えた構成のものであってもよい。
図5に示すように、減衰力発生装置8は、圧側行程(圧縮動作時)では連通路32から装置設置用穴81内の圧側室70xに流入した作動油に減衰力を与えて連通路22に流出させ、伸側行程(伸長動作時)では連通路22から装置設置用穴81内の伸側室70yに流入した作動油に減衰力を与えて連通路32に流出させることで圧側及び伸側行程におけるリアクッション1の動作に減衰力を付与する。
減衰力発生装置8の減衰力発生機構82は、中心筒体70aと、この中心筒体70aの両側外周に固着された円板状の仕切板70b,70cと、仕切板70bと仕切板70cとで区画された中間室70iと、圧側室70xを区画する仕切板70bに形成された貫通孔70dを塞ぐように仕切板70bの中間室70i側に取り付けられた圧側減衰バルブ70eと、伸側室70y側の仕切板70cに形成された貫通孔70gを塞ぐように仕切板70cの中間室70i側に取り付けられた伸側減衰バルブ70hと、中心筒体70aの中心に位置される針弁70jとを備える。
尚、装置設置用穴81を塞ぐとともに調整機構90eを備えた蓋体83の外周面にOリング90xが設けられて蓋体83の外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持されて装置設置用穴81が液密に形成される。また、仕切板70cの外周面にOリング90yが設けられて仕切板70cの外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持され、Oリング90xとOリング90yとで伸側室70yが液密に維持される。また、仕切板70bの外周面にOリング90zが設けられて仕切板70bの外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持され、Oリング90yとOリング90zとで中間室70iが液密に維持されるとともに、Oリング90zで圧側室70xが液密に維持される。
圧側減衰バルブ70eと伸側減衰バルブ70hとの間には、円板状のリング体80aが設けられる。リング体80aには、厚さ方向中央部分に、内周から外周にかけて径方向に貫通する複数の貫通孔80bが放射状に形成される。また、この貫通孔80bに対応するように中心筒体70aには、この中心筒体70aを径方向に貫通する貫通孔80cが設けられている。中心筒体70aの中央孔80dは圧側室70x側が小径孔80eとなり、反対側が大径孔80fとなり、小径孔80eの伸側室70y側で針弁70jの先端のテーパ80gとで間隙90aを形成する角部90bが形成される。また、針弁70jの根元側にテーパ部材90fが設けられ、このテーパ部材90fのテーパとで間隙90cを形成する角部90dが形成される。
針弁70jは、伸側アジャスター70及び圧側アジャスター80を備えた調整機構90eにより進退自在に微調整される。なお、91aは貫通孔70mを圧側室70x側から塞ぐチェック弁、91bは貫通孔70nを伸側室70y側から塞ぐチェック弁である。圧側減衰バルブ70e、伸側減衰バルブ70h、チェック弁91a,91bはいずれも弾性薄板を複数重ねて層状化して構成される。
以上の構成によれば、圧側行程では、一端側油溜室45から連通路32を介して圧側室70x内に流入した作動油が、貫通孔70dから流入し圧側減衰バルブ70eを押し開いて中間室70iに供給されるとともに小径孔80eにも先端側から流入し、間隙90aを介して中央孔80dの貫通孔80cからリング体80aの貫通孔80bを介して中間室70iに供給される。中間室70iの作動油は、貫通孔70nを介してチェック弁91bを押し開いて、伸側室70yを経由して連通路22内に供給され、円環筒状連通路35を介して他端側油溜室44に供給される。
また、伸側行程では、他端側油溜室44及び円環筒状連通路35から連通路22を介して伸側室70yに流入した作動油が、貫通孔70gに流入し、伸側減衰バルブ70hを押し開いて中間室70iに供給されるとともに大径孔80fに連通する孔93から中央孔80dの貫通孔80cを介して中間室70iに供給される。中間室70iの作動油は、貫通孔70mからチェック弁91aを押し開いて、圧側室70x、連通路32を経由して一端側油溜室45に供給される。
上述の減衰力発生装置8による減衰力の発生動作において、作動油の温度変化による作動油の体積変化は、中間室70iに開口する連通路92を介して温度補償装置9に導かれることで、温度補償がなされる。
図4に示すように、温度補償装置9は、一端開口が一端側支持部6にOリング9gで液密状態に取付けられて他端開口がキャップ9dにより封着された密閉容器9a内が、ブラダー9cによってエア室9xと油溜室9bとに区画された構成であり、キャップ9dに設けられたエアバルブ9eを介して高圧化されるエア室9x内の圧力によって加圧される油溜室9bが減衰力発生装置8を介して一端側油溜室45に連通する。この油溜室9bにより、一端側油溜室45及び他端側油溜室44内の油の温度膨張分の容積が補償される。即ち、温度補償装置9は、油溜室9bに作動油を流入出させて、減衰力発生装置8側の作動油の容積を一定に維持し、外気温度や、リアクッション1の動作による作動油の温度上昇などに依存しない安定した減衰力が得られるように構成されている。
実施形態1のリアクッション1は、例えば、一端側支持部6が自動二輪車の車体側であるフレーム等に連結されて、他端側支持部7が自動二輪車の車軸側に連結される。
実施形態1のリアクッション1によれば、ロッドガイド部100の内側にロッドガイド部100の内周面との間に摩擦力を発生させるフリクション部材を備えたので、ロッドガイド部100の内側の有効利用を図ることができる。
さらに、ロッドガイド部100の筒孔の大径部102の一端開口203を開閉する着脱可能な開閉部材としての一端部200を備えているので、当該一端部200を本体部から取り外して大径部102の一端開口203を介してフリクション部の構成を容易に変更できるようになる。
また、シリンダー3内と大径部102内の空間103とが液密に区画されているため、
フリクション部を交換する交換作業の際、作動油に触れずに作業を行うことができ、交換作業の作業効率が格段に向上する。即ち、フリクション部の交換作業は、一端部200の取り外し作業と、フリクション部の交換作業だけとなり、作業油の取り扱いを不要とできるので、作業を効率的に行える。
また、シリンダー3の中心軸3Cとロッド5の中心軸とが一致するようにロッド5の進退動作をガイドするロッドガイド部100を備えているので、ロッド5の直進動作性が向上する。
また、ロッドガイド部100の筒孔の一端が大気解放されているので、筒孔の大径部102内に進退するロッド5の進退動作がスムーズに行われるリアクッション1となる。
実施形態2
実施形態2では、実施形態1で説明したフリクション部140の代わりに、フリクション部160を備えた構成のリアクッション1とした。
図6に示すように、フリクション部160は、主フリクション部161と、従フリクション部162と、主フリクション部161と従フリクション部162とを連結する弾性手段としてのフリクションコントロールスプリング163とを備える。
主フリクション部161は、一端側がフリクション部材164に形成され、他端側がロッド5への取付部165に形成される。
フリクション部材164は、基体166と、摺動部167と、ばね連結部168とを備えて構成される。
基体166は、円板部170と、円板部170より一端方向に延長する筒部171とを備えた一端開口の有底円筒状に形成される。筒部171の内周面は工具挿入用角孔172に形成される。
円板部170には、円板部170を貫通する空気流通孔173が形成されている。空気が当該空気流通孔173を通過する際の抵抗により減衰力が発生する。
摺動部167は、大径部102の内周面204と摺動可能なように形成された円板部170の外周面により形成される。
筒部171は、中心軸が円板部170の中心軸と一致するように形成され、外周径が円板部170の外周径よりも小さく、外周面が大径部102の内周面204から離間するように構成される。当該筒部171の外周面にフリクションコントロールスプリング163
の他端部を連結するためのばね連結部168が形成されている。
取付部165は、筒部171の中心軸に沿って円板部170より他端方向に延長するように設けられた円形棒体により形成される。円形棒体は、工具挿入部106の内周面との間に空気室152を形成する内径寸法に形成される。取付部165を形成する円形棒体の先端部174の外周面に形成されたねじ部と工具挿入部106よりも他端側の中空部5Yの内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合される。筒部171の内側の工具挿入用角孔172に図外の工具を挿入してフリクション部材164を回転させることにより、取付部165が一端側ロッド部5cの中空部5Yの内周面にねじ嵌合される。
従フリクション部162は、筒状に形成された基体175と、摺動部176と、ばね連結部177とを備えて構成される。
摺動部176は、基体175の一端側の円筒部178の外周面に形成された当該円筒部178の中心軸を中心とする環状溝であるフリクションリング設置用環状溝179と、フリクションリング設置用環状溝179の溝底面より当該円筒部178の中心軸側に向けて形成された当該円筒部178の中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝180と、Oリング設置用環状溝180に装填されたOリング181と、フリクションリング設置用環状溝179に装填されたフリクションリング182とを備える。Oリング181がOリング設置用環状溝180に装填された後に、フリクションリング182がフリクションリング設置用環状溝179に装填されたことによって、Oリング181がフリクションリング182を押圧してフリクションリング182の外周面が大径部102の内周面204を押圧する方向に付勢されるように構成されている。
基体175の他端側の外周面が大径部102の内周面204から離間するように構成される。当該基体175の他端側の外周面にフリクションコントロールスプリング163の他端部を連結するためのばね連結部177が形成されている。
即ち、フリクション部160は、ロッド5の一端部に連結され大径部102内に位置されて大径部102の内周面204に対して摺動可能に構成された主フリクション部161と、大径部102内において主フリクション部161から一端方向に離れて配置されて大径部102の内周面204に対して摺動可能に構成された従フリクション部162と、一端部が従フリクション部162に連結されて他端部が主フリクション部161に連結された弾性手段としてのフリクションコントロールスプリング163とを備え、主フリクション部161と大径部102の内周面204との最大静止摩擦力が、従フリクション部162と大径部102の内周面204との最大静止摩擦力よりも小さくなるように構成されている。
実施形態2では、例えば、一端側支持部6が自動二輪車の車体側であるフレーム等に連結されて、他端側支持部7が自動二輪車の車軸側に連結されたリアクッション1に対して、シリンダー3の中心軸3Cに沿った方向に力が加わってリアクッション1の一端と他端とが互いに近づくように動作する圧縮動作時において、まず、主フリクション部161が従フリクション部162よりも先行して大径部102の内周面204を摺動し、その後、主フリクション部161と従フリクション部162とが一緒に大径部102の内周面204を摺動する。
例えば、実施形態1のフリクション部140と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力を「100」とした場合、実施形態2の主フリクション部161と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力を「40」とするとともに、従フリクション部162と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力を「60」とした。
この場合、実施形態1のフリクション部140を備えた構成では、リアクッション1に、フリクション部140と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きな荷重が加わった直後においてフリクション部140に加わる負荷が急変した後に安定するといった現象が生じるため、圧縮動作時においてフリクション部140摺動時の負荷変動が大きくなり、自動二輪車の走行安定性に影響を及ぼすとともに、トラクション(駆動力)の伝達ロスが生じる可能性もある。
一方、実施形態2のフリクション部160を備えた構成であれば、リアクッション1に、主フリクション部161と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きな荷重が加わった場合、主フリクション部161は摺動可能な状態となるが、この際、まだ、リアクッション1に、従フリクション部162と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きな荷重は加わっていない。このため、主フリクション部161が摺動する際、当該主フリクション部161が静止している従フリクション部162及びフリクションコントロールスプリング163からの反力を受けるため、この際に主フリクション部161と大径部102の内周面204との間に作用する動摩擦力は、徐々に大きくなっていき、リアクッション1に、従フリクション部162と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きな荷重が加わった場合、主フリクション部161と従フリクション部162とが一緒に大径部102の内周面204を摺動する。
即ち、実施形態1のフリクション部140を備えたリアクッション1の場合、リアクッション1に、フリクション部140と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きな荷重が加わった後、フリクション部140と大径部102の内周面204との間に作用する摩擦力が小さくなって動摩擦力に安定するまでの過程においてフリクション部140が摺動する際にはフリクション部140に加わる負荷が急激に小さくなるのに対して、フリクション部140と大径部102の内周面204との間に作用する摩擦力が動摩擦力に安定した状態でフリクション部140が摺動する際にはフリクション部140に加わる負荷がほぼ一定になる。すなわち、リアクッション1に、フリクション部140と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きな荷重が加わった直後においてフリクション部140に加わる負荷が急変した後に安定するといった現象が生じる可能性があり、圧縮動作時においてフリクション部140の摺動時の負荷変動が大きくなってしまう可能性がある。
これに対して、実施形態2のリアクッション1では、リアクッション1に、主フリクション部161と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きな荷重が加わった後、従フリクション部162と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦よりも大きな荷重が加わるまでの間において、主フリクション部161が摺動する際には、主フリクション部161に加わる負荷が徐々に大きくなっていき、主フリクション部161と大径部102の内周面204との間に作用する摩擦力が動摩擦力になって主フリクション部161が摺動する際には主フリクション部161に加わる負荷がほぼ一定になる。
したがって、実施形態2のリアクッション1では、リアクッション1に荷重が加わった場合、主フリクション部161に加わる負荷が徐々に増加した後に安定するので、圧縮動作時において主フリクション部161摺動時の負荷変動が小さくなり、圧縮動作時の動作安定性が改善されるため、自動二輪車の走行安定性が改善され、かつ、トラクション(駆動力)の伝達ロスを改善できるようになる。
実施形態3
実施形態3では、実施形態1で説明したフリクション部140の代わりに、フリクション部240を備えた構成のリアクッションとした。
フリクション部240は、主フリクション部241と、従フリクション部242とを備える。
主フリクション部241は、一端側がフリクション部材243に形成され、他端側がロッド5への取付部244に形成される。
フリクション部材243は、他端側円板部245と、一端側円板部246と、他端側円板部245と一端側円板部246とをシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向において間隔を隔てた状態で連結する連結軸247とを備えた構成である。
フリクション部材243の他端側摺動部248が、大径部102の内周面204と摺動可能なように形成された他端側円板部245の外周面により形成され、フリクション部材243の一端側摺動部249が、大径部102の内周面204と摺動可能なように形成された一端側円板部246の外周面により形成される。
従フリクション部242は、連結軸247が貫通する中央貫通孔250を有した円筒部251と、円筒部251の外周面に設けられて大径部102の内周面204と摺動可能なように形成された摺動部252とを備えた構成である。
円筒部251の中央貫通孔250の内径寸法は、中央貫通孔250の内周面が連結軸247の外周面と離れた位置されるように形成される。また、円筒部251の中心軸に沿った方向の長さは、連結軸247に連結された他端側円板部245と一端側円板部246との間の距離よりも長い寸法に形成され、円筒部251は他端側円板部245と一端側円板部246との間において大径部102の内周面204と摺動可能なように形成されている。
摺動部252は、円筒部251の外周面に形成された当該円筒部251の中心軸を中心とする環状溝であるフリクションリング設置用環状溝253と、フリクションリング設置用環状溝253の溝底面より当該円筒部251の中心軸側に向けて形成された当該円筒部251の中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝254と、Oリング設置用環状溝254に装填されたOリング255と、フリクションリング設置用環状溝253に装填されたフリクションリング256とを備える。Oリング255がOリング設置用環状溝254に装填された後に、フリクションリング256がフリクションリング設置用環状溝253に装填されたことによって、Oリング255がフリクションリング256を押圧してフリクションリング256の外周面が大径部102の内周面204を押圧する方向に付勢されるように構成されている。
取付部244は、連結軸247の中心軸に沿って他端側円板部245より他端方向に延長するように設けられた円形棒体により形成される。円形棒体は、工具挿入部106の内周面との間に空気室152を形成する内径寸法に形成される。取付部244を形成する円形棒体の先端部257の外周面に形成されたねじ部と工具挿入部106よりも他端側の中空部5Yの内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合される。連結軸247の一端面から他端方向に延長するように形成された工具挿入用角孔258に図外の工具を挿入してフリクション部材243を回転させることにより、取付部244が一端側ロッド部5cの中空部5Yの内周面にねじ嵌合される。
例えば、取付部244と他端側円板部245と連結軸247とが一体に形成され、一端側円板部246は、一端側円板部246に形成された中央貫通孔が連結軸247の一端部の外周面に嵌め込まれて止リング259により連結軸247に固定されている。
即ち、フリクション部240は、ロッド5の一端部に連結され大径部102内に位置されて大径部102の内周面204に対して摺動可能に構成された他端側摺動部材としての他端側円板部245と、大径部102内において他端側円板部245から一端方向に離れて配置されて大径部102の内周面204に対して摺動可能に構成された一端側摺動部材としての一端側円板部246と、一端側円板部246と他端側円板部245とが所定の間隔を隔てて離間した状態となるよう当該一端側円板部246と他端側円板部245とを連結する連結部材としての連結軸247を備えた主フリクション部241と、一端側円板部246と他端側円板部245との間に設けられて当該一端側円板部246と他端側円板部245との間において大径部102の内周面204に対して摺動可能に構成された従フリクション部242とを備え、従フリクション部242と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力が、主フリクション部241と大径部102の内周面204との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きくなるように構成されている。
実施形態3では、例えば、リアクッション1の一端側支持部6が自動二輪車の車体側であるフレーム等に連結され、リアクッション1の他端側支持部7が自動二輪車の車軸側に連結された自動二輪車において、主フリクション部241と大径部102の内周面204との間に作用している最大静止摩擦力が、従フリクション部242と大径部102の内周面204との間に作用している最大静止摩擦力よりも小さいため、主フリクション部241の一端側円板部246や他端側円板部245が従フリクション部242と接触するまでの間は、主フリクション部241と大径部102の内周面204との間に動摩擦力が作用した状態で、主フリクション部241が単独で大径部102の内周面204を摺動する。そして、主フリクション部241の一端側円板部246や他端側円板部245が従フリクション部242と接触した後、リアクッション1に、従フリクション部242と大径部102の内周面204との間に作用している最大静止摩擦力よりも大きな荷重が加わった場合、主フリクション部241と従フリクション部242とが一緒に大径部102の内周面204を摺動する。
即ち、実施形態3のリアクッション1では、主フリクション部241の移動量や移動速度の変化に対応して、主フリクション部241が単独で摺動する場合と主フリクション部241と従フリクション部242とが一緒に摺動する場合とで、フリクション部240と大径部102の内周面204との間に作用する摩擦力が変化する。
実施形態3のリアクッション1を搭載した自動二輪車では、加速領域(ピストン4の移動量が大きく、かつ、ピストン4の移動速度が遅い)において、主フリクション部241と従フリクション部242とが一緒に摺動する低周波数応答特性が得られ、旋回領域(ピストン4の移動量が小さく、かつ、ピストン4の移動速度が速い)においては、主フリクション部241が単独で摺動する高周波数応答特性が得られる。つまり、加速領域では、タイヤを押し付ける荷重を増やすため、フリクション部240と大径部102の内周面204との摩擦力が大きい低周波数応答特性が得られ、旋回領域では、タイヤへの負担を減らすため、フリクション部240と大径部102の内周面204との摩擦力が小さい高周波数応答特性が得られる。即ち、ピストン4の摺動時の周波数領域に応じてフリクション部240と大径部102の内周面204との間に作用する摩擦力が変化して加速領域と旋回領域とでそれぞれ好ましい周波数応答特性が得られ、加速時と旋回時のタイヤグリップを両立させることが可能なリアクッション1となる。
実施形態4
実施形態4では、実施形態1で説明したフリクション部140の代わりに、フリクション部260を備えた構成のリアクッション1とした。
フリクション部260は、実施形態3で説明したフリクション部240の従フリクション部の他端部と他端側円板部とが他端側弾性手段としての他端側スプリング261により連結され、従フリクション部の一端部と一端側円板部とが一端側弾性手段としての一端側スプリング262により連結された構成とした。
即ち、実施形態4のフリクション部260は、一端部にばね連結部263を備え他端部にばね連結部264を備えた従フリクション部242Aと、他端側にばね連結部265を備えた一端側摺動部材としての一端側円板部246Aと、一端側にばね連結部266を備えた他端側摺動部材としての他端側円板部245Aと、他端側スプリング261と、一端側スプリング262とを備えた以外のその他の構成は、実施形態3で説明したフリクション部240と同じであるので、図8において図7のフリクション部240と同一又は相当する部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
実施形態4によれば、実施形態3と同じように、ピストン4(図3参照)の移動量や移動速度の変化に対応して、フリクション部260と大径部102の内周面204との間に作用する摩擦力(動摩擦力)が変化するとともに、主フリクション部を構成する一端側円板部246A及び他端側円板部245Aの移動量や移動速度の変化に対応して、一端側円板部246A及び他端側円板部245Aと大径部102の内周面204との間に作用する摩擦力(動摩擦力)が変化するリアクッション1となる。即ち、実施形態3と比べて、低周波数領域において、主フリクション部を構成する一端側円板部246A及び他端側円板部245Aと大径部102の内周面204との間に作用する摩擦力(動摩擦力)が細かく変化する低周波数応答性により優れたリアクッション1となる。
なお、本発明のリアクッション1は、シリンダー3の一端側が取付けられた一端側支持部6が自動二輪車の車軸側に連結されて、ロッド5の他端側が取付けられた他端側支持部7が自動二輪車の車体側に連結されてもよい。
また、油以外の液体を使用してもよい。
本発明の特徴構成は、リアクッションの他、フロントフォーク、その他の用途に使用される緩衝器にも適用可能である。
1 リアクッション(緩衝器)、3 シリンダー、4 ピストン、5 ロッド、
6 一端側支持部(シリンダー保持部材)、41 中央貫通孔(貫通孔)、
100 ロッドガイド部、101 小径部、102 大径部、103 空間(気体室)、
140;160;240;260 フリクション部、
161 主フリクション部、162 従フリクション部、
163 フリクションコントロールスプリング(弾性手段)、
200 一端部(開閉部材)、204 大径部の内周面、241 主フリクション部、
242;242A 従フリクション部、
245;245A 他端側円板部(他端側摺動部材)、
246;246A 一端側円板部(一端側摺動部材)、
261 他端側スプリング(他端側弾性手段)、
262 一端側スプリング(一端側弾性手段)。

Claims (7)

  1. 液体を収容したシリンダーと、前記シリンダーの一端側を保持するシリンダー保持部材と、前記シリンダー内に配置されたピストンと、前記ピストンが前記シリンダーの内周面を摺動可能なように前記ピストンを保持するロッドと、前記シリンダー保持部材に設けられて前記ロッドをガイドするロッドガイド部とを備え、
    前記シリンダーの中心軸と前記ロッドガイド部の中心軸と前記ロッドの中心軸とが一致するように構成され、
    前記ピストンが前記シリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、前記ピストン部が前記シリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時に、前記シリンダー及び前記ピストンの動きを減衰させる減衰力が生じるように構成された緩衝器において、
    前記ロッドは、前記ピストンに形成された貫通孔を貫通して前記ピストンと一緒に移動するように構成されて、前記圧縮動作時及び前記伸長動作時に、一端側が前記ロッドガイド部で保持され、
    前記ロッドガイド部は、中心軸が前記シリンダーの中心軸と一致する筒孔により形成され、前記筒孔は、前記シリンダーの一端側に位置された筒孔の他端開口側に形成された小径部と、前記筒孔の一端側に形成されて内径寸法が前記シリンダーの内径よりも小径に形成されかつ前記小径部よりも大径に形成された大径部とを備え、
    前記小径部を貫通する前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが液密状態を維持しながら前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが摺動可能に構成されて前記シリンダー内と大径部内とが液密に区画され、
    前記小径部を貫通して前記大径部内の気体室に位置された前記ロッドの一端部が、前記大径部の内周面との接触による摩擦力を生じさせるためのフリクション部を備えたことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記フリクション部は、
    前記ロッドの一端部に連結され前記大径部内に位置されて前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された主フリクション部と、
    前記大径部内において主フリクション部から一端方向に離れて配置されて前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された従フリクション部と、
    前記主フリクション部と前記従フリクション部とを連結する弾性手段とを備えて構成され、
    前記主フリクション部と前記大径部の内周面との最大静止摩擦力が、前記従フリクション部と前記大径部の内周面との最大静止摩擦力よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記フリクション部は、
    前記ロッドの一端部に連結され前記大径部内に位置されて前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された他端側摺動部材と、
    前記大径部内において前記他端側摺動部材から一端方向に離れて配置されて前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された一端側摺動部材と、
    前記一端側摺動部材と前記他端側摺動部材とが所定の間隔を隔てて離間した状態となるよう前記一端側摺動部材と前記他端側摺動部材とを連結する連結部材とを備えた主フリクション部と、
    前記一端側摺動部材と前記他端側摺動部材との間に設けられて前記一端側摺動部材と前記他端側摺動部材との間において前記大径部の内周面に対して摺動可能に構成された従フリクション部とを備え、
    前記従フリクション部と前記大径部の内周面との間に作用する最大静止摩擦力が、前記主フリクション部と前記大径部の内周面との間に作用する最大静止摩擦力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  4. 前記一端側摺動部材と従フリクション部とを連結する一端側弾性手段と、前記他端側摺動部材と従フリクション部とを連結する他端側弾性手段とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の緩衝器。
  5. 前記ロッドガイド部の筒孔の大径部の一端が大気解放されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の緩衝器。
  6. 前記シリンダー保持部材が、前記ロッドガイド部の筒孔の大径部の一端開口を開閉するための着脱可能な開閉部材を備え、
    前記開閉部材を取り外して前記大径部の一端開口を介して前記フリクション部の構成を変更可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の緩衝器。
  7. 前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車体側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車軸側に連結されるか、あるいは、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車軸側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車体側に連結されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の緩衝器。
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