JP6431330B2 - フロントフォーク - Google Patents
フロントフォーク Download PDFInfo
- Publication number
- JP6431330B2 JP6431330B2 JP2014204990A JP2014204990A JP6431330B2 JP 6431330 B2 JP6431330 B2 JP 6431330B2 JP 2014204990 A JP2014204990 A JP 2014204990A JP 2014204990 A JP2014204990 A JP 2014204990A JP 6431330 B2 JP6431330 B2 JP 6431330B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- cylinder
- guide cylinder
- end side
- front fork
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
また、上記課題を解決するためのフロントフォークの他の構成として、前記保持部材は、前記シリンダの内部に前記車軸側チューブの底部から立設され、前記ロッドが挿入された円筒状のガイドシリンダと、前記ガイドシリンダの上端側に取り付けられ、ガイドシリンダの内周側に進入した前記ロッドの外周とガイドシリンダの内周との液密状態を維持する封止部材とを備えたので、封止部材がロッドの外周とガイドシリンダの内周とに密着するため、保持部材からのオイル漏れを防止することができる。
また、上記課題を解決するためのフロントフォークの他の構成として、前記フロントフォークのストローク範囲内において、前記ロッドは前記ガイドシリンダの内部に位置し、フロントフォークが最も伸長したときの前記ロッドの前記ガイドシリンダへの進入分の重量を前記ガイドシリンダへの非進入分の重量よりも重くしたので、ロッド及びガイドシリンダの共振点の位置がロッドの下端側に移動するため、ロッド及びガイドシリンダの振動を抑制することができる。
また、上記課題を解決するためのフロントフォークの他の構成として、前記ロッドは、ピストンよりも下側部分において、軸線方向の中心を境界としてピストン側と下端側との重量配分が、ピストン側が3、下端側が7となるように設定したので、ロッド及びガイドシリンダの振動を抑制することができる。
また、上記課題を解決するためのフロントフォークの他の構成として、前記ロッドは、ピストンよりも下側部分において、ピストン側と下端側とで密度の異なる素材で構成され、ピストン側の素材の質量よりも下端側の素材の質量が大きいので、ロッド及びガイドシリンダの振動を抑制することができる。
また、上記課題を解決するためのフロントフォークの他の構成として、前記ロッドは、アルミニウム合金からなる中空パイプと、下端に前記中空パイプの内周側空間を封止するキャップと、を備え、前記キャップを前記中空パイプよりも密度の大きい素材によって構成したので、ロッドの振動を抑制することができる。
また、上記課題を解決するためのフロントフォークの他の構成として、前記ガイドシリンダは、前記ロッドを構成する素材よりも密度の大きい素材によって構成したので、ガイドシリンダの振動を抑制することができる。
舵取り装置2は、図外のフレームに軸線が上下方向を向くように設けられた円筒状のヘッドパイプ101に取り付けられる。ヘッドパイプ101の上端及び下端の内周には、それぞれ図外のベアリングが設けられる。舵取り装置2は、ロアブラケット11及びアッパブラケット12を備える。ロアブラケット11には、中央に舵取り軸11A、舵取り軸11Aの左右両側にフォーク本体4を固定するための取付孔11B,11Bがそれぞれ設けられ、アッパブラケット12には、中央に貫通孔12A、貫通孔12Aの左右両側にフォーク本体4を固定するための取付孔12B,12Bがそれぞれ設けられている。
なお、ガイドシリンダ26は、シリンダ25よりも短く、フォーク本体4の最伸長時においても下側ロッド17がガイドシリンダ26から抜け出ない長さ、かつ最短縮時においてピストン20が衝突しない長さに設定される。
上記下側ロッド17、シリンダヘッド30、ガイドシリンダ26及び貫通孔97は、フォーク本体4のストローク動作においてシリンダ室Sの容積を補償する容積補償機構を構成する。
上記減衰力発生機構70は、圧側行程では一端66側からの作動油に減衰力を与えて他端69側から流出させ、伸側行程で他端69側からの作動油に減衰力を与えて一端66側より流出させることで圧側及び伸側行程におけるフォーク本体4の動作に減衰力を付与する。
車体側と車軸側に取り付けられたフォーク本体4が収縮する圧側行程では、キャップ部材7側が車軸ホルダ9方向に相対的に近接することにより、アウターチューブ5とともに、上側ロッド16、ピストン20、下側ロッド17が車軸ホルダ9に向けて下降する。
車体側と車軸側に取り付けられたフォーク本体4が伸長する伸側行程では、スプリング10の付勢力によりキャップ部材7側が車軸ホルダ9方向に相対的に離間することにより、アウターチューブ5とともに、上側ロッド16、ピストン20、下側ロッド17が上昇する。
そこで、本発明の効果を検証するため、図5に示すように、下側ロッド17、シリンダヘッド30及びガイドシリンダ26で構成した振動モデルを作成し、コンピュータによるシミュレーションを行った。また、その結果を図6の表に示す。この振動モデルには、比較モデルと発明モデルとを用意し、それぞれ下側ロッド17の先端にキャップ部材18を装着した。比較モデルでは、キャップ部材18を2g、シリンダヘッド30を15gとし、アルミニウム合金製を想定した。また、発明モデルでは、キャップ部材18を17g、シリンダヘッド30を42gとし、鋳鉄製を想定した。シミュレーションでは、比較モデル及び発明モデルのガイドシリンダ26に進入する下側ロッド17の進入長さを図5(a)に示す0mm、図5(b)に示す60mm、図5(c)に示す130mmに変えて、この3種類について共振周波数について調べた。
なお、進入長さ0mmとは、フォーク本体4がストローク範囲において最も伸長したときを示し、130mmとは、フォーク本体4が最も縮短したときを示している。そして、振動モデルにエンジン振動とみなした振動を付与し、付与する振動の振動数を徐々に上昇させて、共振周波数を調べた。
つまり、下側ロッド17、シリンダヘッド30及びガイドシリンダ26で構成される構造体の質量分布において、構造体の中心位置に共振点が位置するように重さに変化を与えることで、共振を抑制してシール部材からのオイル漏れの防止が可能となる。例えば、ストロークの範囲内において、最も伸長したときの下側ロッド17のガイドシリンダ26への進入分の重量をガイドシリンダ26への非進入分の重量よりも重くなるようにすることで、下側ロッド17及びガイドシリンダ26の共振点の位置が下側ロッド17の下端側に移動するため、下側ロッド17及びガイドシリンダ26の振動を抑制して、シール部材からのオイル漏れを防止できる。
6 インナーチューブ、16 上側ロッド、17 下側ロッド、18 キャップ部材、
20 ピストン、25 シリンダ、26 ガイドシリンダ、30 シリンダヘッド、
60 区画部材、70 減衰力発生機構、130 温度補償機構、
A 空気室 、F 作動油室、F1 伸側油室、F2 圧側油室、S シリンダ室。
Claims (7)
- 車体側チューブと、
前記車体側チューブと互いに摺動自在に嵌合した車軸側チューブと、
前記車軸側チューブの底部から立設されたシリンダと、
前記シリンダの上端側に固着され、前記車軸側チューブの内部空間を上側に気室、下側に油室に区画する区画部材と、
上端側が前記車体側チューブに固定され、下端側が前記区画部材を液密状態で貫通し、前記シリンダ内に進入したロッドと、
前記シリンダ内を摺動して前記ロッドとともに移動するように設けられたピストンと、
前記ロッドの下端側を液密状態で保持する保持部材と、
を備えたフロントフォークであって、
前記ロッドの下端側、前記ロッドの下端側を保持する保持部材のうちの少なくとも一方の重量が前記ロッドの前記保持部材よりも上端側の重量よりも重いことを特徴とするフロントフォーク。 - 前記保持部材は、前記シリンダの内部に前記車軸側チューブの底部から立設され、前記ロッドが挿入された円筒状のガイドシリンダと、
前記ガイドシリンダの上端側に取り付けられ、ガイドシリンダの内周側に進入した前記ロッドの外周とガイドシリンダの内周との液密状態を維持する封止部材とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。 - 前記フロントフォークのストローク範囲内において、前記ロッドは前記ガイドシリンダの内部に位置し、フロントフォークが最も伸長したときの前記ロッドの前記ガイドシリンダへの進入分の重量を前記ガイドシリンダへの非進入分の重量よりも重くしたことを特徴とする請求項2に記載のフロントフォーク。
- 前記ロッドは、ピストンよりも下側部分において、軸線方向の中心を境界としてピストン側と下端側との重量配分が、ピストン側が3、下端側が7となるように設定されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のフロントフォーク。
- 前記ロッドは、ピストンよりも下側部分において、ピストン側と下端側とで密度の異なる素材で構成され、ピストン側の素材の質量よりも下端側の素材の質量が大きいことを特徴とする請求項2に記載のフロントフォーク。
- 前記ロッドは、アルミニウム合金からなる中空パイプと、下端に前記中空パイプの内周側空間を封止するキャップと、を備え、前記キャップを前記中空パイプよりも密度の大きい素材によって構成したことを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。
- 前記ガイドシリンダは、前記ロッドを構成する素材よりも密度の大きい素材によって構成したことを特徴とする請求項2に記載のフロントフォーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014204990A JP6431330B2 (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | フロントフォーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014204990A JP6431330B2 (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | フロントフォーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016075317A JP2016075317A (ja) | 2016-05-12 |
JP6431330B2 true JP6431330B2 (ja) | 2018-11-28 |
Family
ID=55950991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014204990A Active JP6431330B2 (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | フロントフォーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6431330B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107355506A (zh) * | 2017-07-05 | 2017-11-17 | 无锡比德希减震阻尼技术有限公司 | 一种油气混合式缓冲器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0180842U (ja) * | 1987-11-20 | 1989-05-30 | ||
JP2008128340A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Toyota Motor Corp | 車両用ショックアブソーバ及びその設計方法 |
JP5180129B2 (ja) * | 2008-04-17 | 2013-04-10 | カヤバ工業株式会社 | フロントフォーク |
-
2014
- 2014-10-03 JP JP2014204990A patent/JP6431330B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016075317A (ja) | 2016-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013024421A (ja) | ショックアブソーバのバルブ構造 | |
JP6450135B2 (ja) | ダイヤフラムユニット及びサスペンション | |
JP2011247371A (ja) | 緩衝器 | |
JP2017003016A (ja) | 緩衝器 | |
JP2009243530A (ja) | 流体圧緩衝器 | |
JP6431330B2 (ja) | フロントフォーク | |
JP2011163537A (ja) | 緩衝器 | |
WO2016047471A1 (ja) | フロントフォーク | |
JP6219582B2 (ja) | 懸架装置 | |
JP5671355B2 (ja) | ソレノイドバルブおよび緩衝器 | |
JP4965490B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2013204643A (ja) | 油圧緩衝器の減衰力発生装置 | |
JP5443227B2 (ja) | 液圧緩衝器 | |
JP6357062B2 (ja) | 緩衝器 | |
JP7202170B2 (ja) | 流体圧緩衝器 | |
JP2018100683A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP6279957B2 (ja) | フロントフォーク | |
JP5689645B2 (ja) | 防振装置 | |
JP6377931B2 (ja) | フロントフォーク | |
JP5969943B2 (ja) | 磁気粘性流体緩衝器及びフロントフォーク | |
JP6274925B2 (ja) | 緩衝器 | |
JP2020016269A (ja) | 緩衝器 | |
JP2011158016A (ja) | 緩衝器 | |
JP6803924B2 (ja) | 緩衝器 | |
JP3402817B2 (ja) | 油圧緩衝器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170510 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180319 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180403 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181023 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6431330 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |