JP6357062B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダー内に設置されたピストンとシリンダーとが相対的に移動する際にシリンダーとピストンとの相対的な動きを減衰させる減衰力を発生させるように構成された緩衝器に関する。
作動油を収容したシリンダー内にピストンが設置され、ピストンがシリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、ピストンがシリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時において、シリンダーとピストンとの相対的な動きを減衰させる減衰力を生じさせるように構成された緩衝器において、ピストンの外周面に設けられたピストンリングをシリンダーの内周面に押圧する加圧手段(背圧手段)を備えて、ピストンリングとシリンダーとの間に摩擦力を発生させるように構成された緩衝器が知られている(例えば特許文献1等参照)。
特開2011−208783号公報
上述した従来の緩衝器では、加圧手段で設定された初期加圧量に応じた摩擦力がピストンのストローク全域に発生する。即ち、ピストンのストローク量が変化してもピストンリングとシリンダーとの間に生じる摩擦力は同じである。
本発明は、ピストンのストローク量が大きくなるに従ってピストンリングとシリンダーとの間に生じる摩擦力が大きくなるように構成された緩衝器を提供する。
本発明に係る緩衝器は、液体を収容したシリンダーと、前記シリンダーの一端側を保持するシリンダー保持部材と、前記シリンダー内に配置されたピストンと、前記シリンダーの内周面を前記ピストンが摺動可能なように前記ピストンを保持するロッドと、前記シリンダー保持部材に設けられて前記ロッドをガイドするロッドガイド部とを備え、前記シリンダーの中心軸と前記ロッドガイド部の中心軸と前記ロッドの中心軸とが一致するように構成され、前記ピストンが前記シリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、前記ピストンが前記シリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時に、前記シリンダー及び前記ピストンの動きを減衰させる減衰力が生じるように構成された緩衝器において、前記ロッドガイド部は、中心軸が前記シリンダーの中心軸と一致する筒孔により形成され、前記筒孔は、前記シリンダーの一端側に位置された筒孔の他端開口側に形成された小径部と、前記筒孔の一端側に形成されて内径寸法が前記シリンダーの内径よりも小径に形成されかつ前記小径部よりも大径に形成された大径部とを備え、前記小径部を貫通する前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが液密状態を維持しながら前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが摺動可能に構成されて前記シリンダー内と大径部内とが液密に区画され、前記ピストンは、前記シリンダーの内周面と対向する外周面を有したピストン基体と、当該ピストン基体に形成された中央貫通孔と、当該ピストン基体の外周面に当該外周面を一周しかつ前記シリンダーの中心軸に沿った方向に延長するように形成された溝と、当該溝に設置されて前記シリンダーの内周面を押圧するように付勢されたピストンリングとを備え、前記ロッドは、前記ピストン基体に形成された中央貫通孔を貫通して前記ピストンと一緒に移動するように構成されて、前記圧縮動作時及び前記伸長動作時に、一端側が前記ロッドガイド部で保持されるとともに、中空部を備え、当該中空部は、大径部の内部空間と連通する一端開口と、前記ピストンよりも一端側に位置された他端底面とを備え、前記ピストン基体及び当該ピストン基体を貫通するロッドは、一端が前記ロッドの中空部の他端底面に到達して他端が前記ピストンリングの内面に到達することにより前記ロッドの中空部と前記ピストンリングの内面とに連通する連通路を備え、前記連通路及び前記ロッドの中空部の底面側に液体が収容されるとともに、当該液体を連通路側に押圧可能なように前記中空部内に当該中空部の内壁と液密状態に設けられた押圧体を備えたことで、当該押圧体と前記ピストンリングの内面との間の中空部内及び連通路内に液体が充填されて形成された液体室と、前記押圧体より一端側の前記中空部の内側空間と、他端が当該中空部の内側空間と連通して一端が前記シリンダー保持部材により塞がれた前記大径部の内側空間とで構成された気体充填用空間内に、気体が充填されて形成された気体室とを備え、前記圧縮動作時において、前記ロッドが前記大径部の内側空間内に進入した場合、当該ロッド進入分の体積に相当する気体が前記ロッドの一端側の前記中空部の内側空間に供給されて前記押圧体が押されることによって、前記押圧体が前記液体室の液体を押圧し、当該押圧された液体が前記ピストンリングの内面を押圧することで、前記ピストンリングの外面と前記シリンダーの内面との摩擦力が変更されるように構成されたので、ピストンのストローク量が大きくなるに従ってピストンリングとシリンダーとの間に生じる摩擦力が大きくなるように構成された緩衝器を提供できる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記シリンダー保持部材が、前記ロッドガイド部の筒孔の大径部の一端開口を開閉するための着脱可能な開閉部材を備え、当該開閉部材が、前記大径部の内側空間の一端と連通して気体充填用空間を形成する気体充填用凹部空間を備え、当該気体充填用凹部空間の容積を異ならせることで前記気体充填用凹部空間内に充填可能な気体の容積を変更可能に構成されたので、気体室の圧縮特性を変更でき、ピストンリングとシリンダーとの間に生じる摩擦力を変更できるようになる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記気体充填用空間内に気体を充填するための気体注入口となるとともに、気体充填用空間内に気体が充填されて形成された気体室を密閉するバルブを備えたので、気体室を容易に形成できる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車体側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車軸側に連結されるか、あるいは、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車軸側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車体側に連結されたので、ピストンのストローク量が大きくなるに従ってピストンリングとシリンダーとの間に生じる摩擦力が大きくなるように構成された自動二輪車用の緩衝器を提供できるため、ストローク量が小さい時には摩擦力が小さくて乗り心地がよく、ストローク量が大きい時には大きな摩擦力で抵抗させることができ、乗り心地とフリクション性能を両立させることができる。
リアクッションを示す断面図(実施形態1)。 リアクッションを示す断面図(図1の左方から見た断面図)(実施形態1)。 シリンダー内の構成を拡大して示した要部拡大断面図(実施形態1)。 減衰力発生装置及び温度補償装置を示す断面図(実施形態1)。 減衰力発生装置を拡大して示した拡大断面図(実施形態1)。 リアクッションを示す断面図(図1の左方から見た断面図)(実施形態2)。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1乃至図5に基づいて油圧緩衝器の一例としての実施形態の自動二輪車用のリアクッション1について説明する。
尚、本明細書においては、図1等において矢印で示した側を一端側及び他端側と定義して説明する。
図1;図2に示すように、リアクッション1は、ダンパーケース2と、シリンダー3と、ピストン4と、ロッド5と、一端側支持部6と、他端側支持部7と、減衰力発生装置8と、温度補償装置9と、懸架ばね10と、ばね荷重調整装置11と、ロッドガイド部100とを備え、ロッド5が一端側支持部6と他端側支持部7とに跨るように設けられてロッド5とピストン4とが液体としての作動油を収容したシリンダー3内を一緒に移動するように構成される。
一端側支持部6の一端部には一端側取付孔61が形成され、一端側支持部6の他端部にはダンパーケース2、シリンダー3、ロッドガイド部100を取付けるためのダンパーケース取付穴62、ロッドガイド部取付穴112が形成されている。ダンパーケース取付穴62、ロッドガイド部取付穴112は、円形穴である。
一端側支持部6には、減衰力発生装置8、温度補償装置9、ばね荷重調整装置11が設けられる。
減衰力発生装置8は、一端側支持部6に形成された装置設置用穴81と、装置設置用穴81に設置された減衰力発生機構82とを備え、装置設置用穴81とダンパーケース2内に形成された他端側油溜室44とが連通路22を介して連通し、かつ、装置設置用穴81とダンパーケース2内に形成された一端側油溜室45とが連通路32を介して連通するように構成されている。
温度補償装置9は、一端側支持部6に設けられ、装置設置用穴81と連通路92を介して連通するように構成されている。
ばね荷重調整装置11は、ダンパーケース取付穴62の外周を取り囲むように設けられ、懸架ばね10に加わる荷重を変更できるように構成されている。
尚、減衰力発生装置8、温度補償装置9、ばね荷重調整装置11の詳細については後述する。
ダンパーケース2は円筒に形成され、シリンダー3はダンパーケース2よりも小径の円筒に形成され、ロッドガイド部100はシリンダー3よりも小径の円筒に形成される。
ダンパーケース2の一端側外周面に形成されたねじ部とダンパーケース取付穴62の一端側内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることでダンパーケース2が一端側支持部6のダンパーケース取付穴62に固定されている。
ダンパーケース取付穴62の一端側内周面には、当該内周面とダンパーケース2の一端側外周面との間の液密性を維持するОリング21aが設けられており、当該Оリング21aにより、作動油の外部への漏れが防止される。
ロッドガイド部取付穴112は、ダンパーケース取付穴62の一端側底面からさらに一端方向に延長するように形成されている。
ロッドガイド部取付穴112は、一端側の径が他端側の径よりも小径に形成された一端側小径部及び他端側大径部を備えた構成である。当該一端側小径部の内周面に形成されたねじ部とロッドガイド部100の一端側の外周面107に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることによってロッドガイド部100がロッドガイド部取付穴112に固定されている。
ロッドガイド部100の一端側の外周には、ロッドガイド部取付穴112の一端側小径部と他端側大径部との境界段差面に接触してロッドガイド部100の一端方向への移動を規制する規制面107aが設けられている。
ロッドガイド部100の一端側の外周面107におけるねじ部と規制面107aとの間にはOリング108が設けられて当該外周面107とロッドガイド部100の内周面との間の液密性が維持されている。
ロッドガイド部100の他端側の外周面114とロッドガイド部取付穴112の内周面との間は連通路32と一端側油溜室45とを連通させる連通路に形成される。
ロッドガイド部取付穴112の他端部は、ダンパーケース取付穴62の一端側底面よりも他端方向に突出するように形成されている。
シリンダー3の一端には円筒状のシリンダー一端側位置決め部31が設けられており、当該シリンダー一端側位置決め部31の一端側内周面とロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115とが嵌合されてシリンダー3の一端が位置決めされている。
即ち、シリンダー一端側位置決め部31は、ロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に嵌め込まれる一端側内周面を有した一端側嵌合部と、シリンダー3の一端開口部の内周面116に嵌め込まれる他端側内周面を有した他端側嵌合部とを備える。
よって、例えば他端側嵌合部がシリンダー3の一端開口部の内周面116に嵌め込まれて取付けられたシリンダー一端側位置決め部31の一端側嵌合部をロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に嵌め込むことで、シリンダー3の一端がロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に位置決めされる。
シリンダー一端側位置決め部31の一端側嵌合部の内周面には、当該内周面とロッドガイド部取付穴112の外周面115との間の液密性を維持するОリング31aが設けられ、シリンダー一端側位置決め部31の他端側嵌合部の外周面には、当該外周面とシリンダー3の一端開口部の内周面116との間の液密性を維持するОリング31bが設けられ、当該Оリング31a;31bにより、作動油が一端側油溜室45と後述する円環筒状連通路35とに連通することが防止される。
ロッドガイド部100は、ロッド5の一端側を保持する筒孔を備え、当該筒孔は、筒孔の他端開口側に形成されてシリンダー3の一端側の内側に位置された小径部101と、小径部101より一端に向けて延長するように筒孔の一端側に形成されて内径寸法がシリンダー3の内径よりも小径に形成されかつ小径部101よりも大径に形成された大径部102とを備える。小径部101の内径は、ロッド5の一端側の外径に対応した寸法に形成されている。
小径部101の内周面には、ロッド5の一端側の外周面との液密性を維持するためのXリング104(図3参照)が設けられるとともに、ブッシュ105(図3参照)が設けられていることにより、小径部101を貫通するロッド5の一端側の外周面と小径部101の内周面とが液密状態を維持しながらロッド5の外周面と小径部101の内周面とが摺動可能に構成されてシリンダー3内と大径部102内の内部空間103とが液密に区画されている。
図3に示すように、ロッド5は、圧縮動作時及び伸長動作時に、一端側がロッドガイド部100で保持された構成である。
ロッド5は、最大伸長時に、一端部が小径部101を貫通した状態となるような長さに形成される。
ロッド5は、他端側ロッド部5a、中間ロッド部5b、一端側ロッド部5cとが組み合わされて構成される。
他端側ロッド部5aは、中空ロッドにより形成され、中空部5Xの一端開口が液密封止部材120により封止されている。
中間ロッド部5bは、他端側が他端開口の円筒部に形成され、中間部がピストン4の中央貫通孔41を貫通する径寸法の軸部に形成され、一端側が液密封止部41Cに形成される。
一端側ロッド部5cは、中空ロッドにより形成され、中空部の一端開口部は工具挿入部106に形成されている。
他端側ロッド部5aの一端部の外周面に形成されたねじ部と中間ロッド部5bの他端側の円筒部の内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることで他端側ロッド部5aの一端部と中間ロッド部5bの他端部とが連結される。
一端側ばね受け部材52aの中央貫通孔52x、ピストン4の中央貫通孔41を貫通させた中間ロッド部5bの一端部及び中間部が一端側ロッド部5cの中空部5Yの他端開口より当該中空部5Yに挿入されて、一端側ばね受け部材52a、ピストン4の他端側への移動が中間ロッド部5bの円筒部と中間部との境界段差面121で規制され、一端側ロッド部5cの中空部の他端側内周面に形成されたねじ部と中間ロッド部5bの中間部の外周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることによって、中間ロッド部5bと一端側ロッド部5cの他端部とが連結される。
一端側ロッド部5cと中間ロッド部5bとのねじ嵌合は、工具挿入部106に工具を挿入して一端側ロッド部5cを回転させればよく、これにより、一端側ばね受け部材52a及びピストン4が、一端側ロッド部5cの他端面と境界段差面121との間に挟み付けられて固定される。
中間ロッド部5bに一端側ばね受け部材52a、ピストン4が装着されたロッド5の他端側から、ロッド5を、リバウンドスプリング53の中心軸に沿った中央空間、他端側ばね受け部材52bの中央貫通孔52y、ロッドガイド51の中央貫通孔52に順番に通し、ロッド5の一端側をロッドガイド部100の小径部の内側に挿入するとともに、ロッドガイド51の一端部に形成されたシリンダー他端位置決め穴56の内周面とシリンダー3の他端開口部の外周面とが嵌まり合うように、ロッドガイド51の外周面55とダンパーケース2の内周面とがねじ嵌合される。
ロッドガイド51の一端部にはシリンダー他端位置決め穴56より他端側に延長するように他端側ばね受け部材設置穴57が設けられている。
リバウンドスプリング53の一端が一端側ばね受け部材52aの着座面に着座し、リバウンドスプリング53の他端が他端側ばね受け部材52bの着座面に着座するように、当該リバウンドスプリング53が一端側ばね受け部材52aの着座面と他端側ばね受け部材52bの着座面との間に配置される。
他端側ばね受け部材52bの中央貫通孔52yの内周面の他端側にはブッシュ51fが配置される。
以上の構成により、圧縮動作時には、ロッド5と一端側ばね受け部材52aとリバウンドスプリング53と他端側ばね受け部材52bとピストン4とが一緒に移動し、伸長動作時には、他端側ばね受け部材52bが他端側ばね受け部材設置穴57の穴底に衝突して伸長動作時の衝撃がリバウンドスプリング53により吸収緩和される。
ロッドガイド51の中央貫通孔52の内周面には、他端側から順に、ダストシール51a、Xリング51b、ブッシュ51cが設けられ、ロッド5の外周面とロッドガイド51の中央貫通孔52の内周面との間の液密性が維持されつつロッド5がシリンダー3の中心軸3Cに沿ってスムーズに移動できるようになっている。また、ロッドガイド51の外周面55とダンパーケース2の内周面との間の液密性を維持するOリング55bが設けられ、ロッドガイド51の他端面側にはロッドガイド51がダンパーケース2から抜けないように抜け止めリング55aが装着されている。
ロッドガイド51の他端面には工具挿入穴51gが形成され、当該工具挿入穴51gに図外の工具を挿入してロッドガイド51を回転させることにより、ロッドガイド51がダンパーケース2の他端開口側の内周面にねじ嵌合される。
以上のように、シリンダー3がダンパーケース2の内側に挿入され、シリンダー一端側位置決め部31を介して一端側支持部6に固定されるとともに、ロッドガイド51の一端部に形成されたシリンダー他端位置決め穴56の内周面とシリンダー3の他端開口部の外周面とが嵌まり合うように、ロッドガイド51の外周面55とダンパーケース2の内周面とがねじ嵌合されたことにより、シリンダー3の中心軸3Cとダンパーケース2の中心軸とが一致したダンパーケース2とシリンダー3とによる二重円筒構造が構成される。
そして、シリンダー3内の空間が、ピストン4よりも一端側の一端側油溜室45とピストン4よりも他端側の他端側油溜室44とに区画され、ダンパーケース2の内周面とシリンダー3の外周面との間で形成された円筒壁空間のような円環筒状連通路35が形成される。また、シリンダー3の他端側には、他端側油溜室44と円環筒状連通路35とを連通させる連通孔34が形成されている。
また、ロッドガイド部取付穴112の内面には、装置設置用穴81と連通する連通路32が開通しており、ロッドガイド部取付穴112とシリンダー3内の一端側油溜室45とが連通している。また、シリンダー3の外周面とダンパーケース2の内周面との間で形成された円環筒状連通路35の一端側開口と連通するように一端側支持部6に連通路22が形成されている。
図3に示すように、ピストン4は、上述したように中間ロッド部5bの一端部及び中間部を貫通させる中央貫通孔41を備えるとともに、前記シリンダー3の内周面36と対向する外周面を有した円板により形成されたピストン基体4Aと、当該ピストン基体4Aの円板の外周面に当該外周面を一周しかつ前記シリンダー3の中心軸に沿った方向に延長するように形成された当該ピストン基体4Aの中心軸を中心とする環状溝であるピストンリング設置用環状溝41aと、ピストンリング設置用環状溝41aの溝底面より当該ピストン基体4Aの中心軸側に向けて形成された当該ピストン基体4Aの中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝41c;41eと、Oリング設置用環状溝41c;41eに装填されたOリング41d;41fと、ピストンリング設置用環状溝41aに装填されたピストンリング41bとを備える。Oリング41d;41fがOリング設置用環状溝41c;41eに装填された後に、ピストンリング41bがピストンリング設置用環状溝41aに装填されたことによって、Oリング41d;41fがピストンリング41bを押圧してピストンリング41bの外周面がシリンダー3の内周面36を押圧する方向に付勢されるように構成されている。
また、ピストン4は、中央貫通孔41の内周面を一周し当該ピストン4の中心軸を中心とした環状溝であるOリング設置用環状溝506;508と、Oリング設置用環状溝506;508に装填されたOリング507;509とを備え、Oリング設置用環状溝506;508に装填されたOリング507;509が中央貫通孔41の内周面と中間ロッド部5bの外周面との間を液密状態に維持するように構成されている。
即ち、ピストン4は、当該ピストン基体4Aの円板の一端側にOリング41d;507を備え、当該ピストン基体4Aの円板の他端側にOリング41f;509を備えた構成である。
一端側ロッド部5cの中空部の他端側内周面に形成されたねじ部と中間ロッド部5bの中間部の外周面に形成されたねじ部5fとがねじ嵌合され、中間ロッド部5bと一端側ロッド部5cの他端部とが連結されたことによって、一端側ロッド部5cにおける中間ロッド部5bの一端よりも一端側に、一端から他端方向に延長してピストン4よりも一端側に位置された中空部5Yが形成される。即ち、当該中空部5Yは、大径部102の内部空間103と連通する一端開口と、前記ピストン4よりも一端側に位置された他端底面5Eとを備える。
そして、ピストン基体4A及び当該ピストン基体4Aを貫通する中間ロッド部5bには、一端が一端側ロッド部5cの中空部5Yの他端底面5Eに到達して他端がピストン4のピストンリング41bの内面に到達することにより前記一端側ロッド部5cの中空部5Yと前記ピストンリング41bの内面とに連通する連通路510が形成されている。
連通路510は、例えば、中間ロッド部5bの一端面から他端面側に延長するように中間ロッド部5bの中心軸に沿って形成されたロッド側連通路511と、ロッド側連通路511他端よりの中間ロッド部5bの中心軸を中心として放射状に延長して中間ロッド部5bの外周面に到達するように形成された複数本のロッド側放射状連通路512と、ピストン基体4AのOリング41d;41fの間の外周面を一周するピストン基体4Aの中心軸を中心とした環状溝により形成された押圧室513と、押圧室513と複数本のロッド側放射状連通路512とを連通させるために中間ロッド部5bの中心軸を中心として放射状に延長するように形成された複数本のピストン基体側放射状連通路514とを備えて構成される。複数本のピストン基体側放射状連通路514は、ピストン基体4AのOリング507;509の間の内周面に到達してロッド側放射状連通路512と連通するように構成されている。
また、一端側ロッド部5cの一端開口部である工具挿入部106を介して連通路510及び一端側ロッド部5cの中空部5Yの他端側に作動油が収容され、かつ、工具挿入部106を介して中空部5Y内に、当該中空部5Yの内壁と液密状態で摺動するように当該中空部5Y内を一端側ロッド部5cの中心軸に沿って移動可能に押圧体500が設けられたことにより、押圧体500と中間ロッド部5bの一端との間の中空部5Y内及び連通路510内に作動油が充填された液体室530が形成されている。
即ち、前記連通路510及び前記一端側ロッド部5cの中空部5Yの他端底面5E側に作動油が収容されるとともに、当該作動油を連通路510側に押圧可能なように中空部5Y内に中空部5Yの内壁と液密状態に設けられた押圧体500を備えたことで、当該押圧体500とピストンリング41bの内面との間の中空部5Y内及び連通路510内に作動油が充填されて形成された液体室530を備える。
シリンダー保持部材としての一端側支持部6は、ロッドガイド部100の筒孔の大径部102の一端開口203を開閉するための着脱可能な開閉部材としての一端部200を備える。
当該一端部200は、一端側取付孔61と気体充填用凹部空間110とバルブ300とを備え、ダンパーケース取付穴62、ロッドガイド部取付穴112、減衰力発生装置8、温度補償装置9、ばね荷重調整装置11等を備えた本体部に対して着脱可能に構成されている。例えば、一端部200が図外の締結ボルト等により本体部に固定されることによって、押圧体500より一端側の位置される一端側ロッド部5cの中空部の内側空間520と大径部102の内部空間103と気体充填用凹部空間110とが互いに連通して密閉された気体充填用空間が形成される。そして、当該気体充填用空間内に、バルブ300を介して気体が充填されて気体室600が形成されている。
即ち、押圧体500より一端側の前記中空部の内側空間520と、他端が当該中空部の内側空間520と連通して一端が一端部200により塞がれた前記大径部102の内部空間103と、一端部200の気体充填用凹部空間110とで形成された気体充填用空間内に、気体が充填されて形成された気体室600とを備える。そして、一端部200は、気体充填用空間内に気体を充填するための気体注入口となるとともに、気体充填用空間内に気体が充填されて形成された気体室600を密閉するバルブ300を備えている。バルブ300は、一端部200の外面と気体充填用凹部空間110とを貫通する貫通穴301にOリング302を介して気密状態を維持するように嵌合されている。
以上の構成により、圧縮動作時、及び、伸長動作時において、ロッド5とピストン4とが一緒に移動するように構成され、ピストン4とシリンダー3の内周面36との間に、摩擦力が生じるように構成されたリアクッション1となる。そして、リアクッション1の圧縮動作時において、ロッド5の一端側が大径部102の内部空間103内に侵入した場合、当該ロッド侵入分の体積に相当する気体がロッド5の一端側の内側空間520に供給されて押圧体500が押されることによって、押圧体500が液体室530の液体を押圧し、当該押圧された液体がピストンリング41bの内面を押圧することで、ピストンリング41bの外面とシリンダー3の内周面36との摩擦力が変更されるように構成されたストローク位置依存型フリクション変更機構を備えたリアクッション1となる。つまり、ピストンリング41bには、初期加圧量とロッド5の大径部102内への進入による圧縮特性が付加される。
即ち、実施形態1のリアクッション1によれば、圧縮動作時において、ピストン4のストローク量が大きくなるに従ってピストンリング41bとシリンダー3との間に生じる摩擦力が大きくなる。
図1;図2に示すように、他端側支持部7の他端側には他端側取付孔71が形成され、他端側支持部7の一端部にはロッド取付穴72が形成されている。ロッド5の他端部に形成されたねじ部にロックナット73を螺着しておいて、ロッド5のねじ部とロッド取付穴72のねじ部とをねじ嵌合し、かつ、ロックナット73を締結することで、ロッド5の他端部が他端側支持部7に固定される。
他端側支持部7の一端部の外周には他端側ばね受け74が取付けられている。
他端側支持部7の一端部には、円環状のバンプラバー75の円環の中心軸とロッド5の中心軸とが一致するようにバンプラバー75がロックナット73の外周面に形成された係合溝76に係合するように取付けられている。
懸架ばね10は、ダンパーケース2の外周にシリンダー3の中心軸3Cに沿った螺旋を描くスプリングにより形成され、一端が、ばね荷重調整装置11に設けられた一端側ばね受け12に支持され、他端が、他端側支持部7の一端部の外周には他端側ばね受け74に支持されている。懸架ばね10のばね力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
そして、ばね荷重調整装置11により一端側ばね受け12をシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向に移動させることにより、懸架ばね10の設定長さ(ばね荷重)が調整される。
以上により、ダンパーケース2、シリンダー3、ロッド5、ピストン4、ロッドガイド部100は、それぞれ中心軸が一致するように設置されて、ロッド5とピストン4とフリクション部140とが一緒に移動するように構成され、他端側支持部7に連結されたロッド5とピストン4とを備えた内側部材と一端側支持部6に連結されたロッドガイド部100とシリンダー3とダンパーケース2とを備えた外側部材とが、それぞれシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向に相対移動可能となったリアクッション1が構成される。
尚、リアクッション1を構成する各部品は、以上の説明からわかるように、主としてシリンダー3の中心軸3Cを中心軸とするように設けられる円筒状部品、環状部品、螺旋状部品等により構成される。
ばね荷重調整装置11は、油圧ジャッキと図外のポンプとを備える。
油圧ジャッキは、図3に示すように、ダンパーケース2の外周に固定されるハウジング11aと、ハウジング11a内に設けられたプランジャ11bと、プランジャ11bの他端より延長するよう設けられた一端側ばね受け12と、一端側ばね受け12の外周縁より一端側に延長するように設けられたプランジャ移動ガイド11cとを備えて構成される。プランジャ移動ガイド11cがハウジング11aの外周面と液密を維持した状態でシリンダー3の中心軸3Cに沿って移動可能なように設けられている。ハウジング11aとプランジャ11bとで囲まれた空間でジャッキ油室11fが構成されている。ハウジング11aの外側内周面とプランジャ11bの外周面との間に液密性を維持するためのOリング11hが設けられ、ハウジング11aの内側内周面とプランジャ11bの内周面との間に液密性を維持するためのOリング11iが設けられている。プランジャ移動ガイド11cの内周面にはダスト侵入防止用のOリング11gが設けられている。プランジャ移動ガイド11cの内周面とハウジング11aの外周面とには、プランジャ移動ガイド11cのシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向への移動をガイドするねじ係合による直線ガイド11dが設けられている。
ばね荷重調整装置11は、図外のポンプから図外の供給管を介してジャッキ油室11f内に作動油もしくはエア(気体)が供給されることで、プランジャ11bが他端側に押し出されて懸架ばね10が押圧され、懸架ばね10の反力を得てダンパーケース2が持ち上がって車高が上がるように構成され、逆に、ジャッキ油室11fから作動油もしくはエアが図外の排出管を介して排出されることによって、プランジャ11bが懸架ばね10の反力により押し戻され、ダンパーケース2が下降して車高が下がるように構成された装置である。
ジャッキ油室11fに対する作動油もしくはエアの給排は、図外の制御装置によって制御される。
尚、ばね荷重調整装置11としては、手動で調整されるアジャスター機構を備えた構成のものであってもよい。
図5に示すように、減衰力発生装置8は、圧側行程(圧縮動作時)では連通路32から装置設置用穴81内の圧側室70xに流入した作動油に減衰力を与えて連通路22に流出させ、伸側行程(伸長動作時)では連通路22から装置設置用穴81内の伸側室70yに流入した作動油に減衰力を与えて連通路32に流出させることで圧側及び伸側行程におけるリアクッション1の動作に減衰力を付与する。
減衰力発生装置8の減衰力発生機構82は、中心筒体70aと、この中心筒体70aの両側外周に固着された円板状の仕切板70b,70cと、仕切板70bと仕切板70cとで区画された中間室70iと、圧側室70xを区画する仕切板70bに形成された貫通孔70dを塞ぐように仕切板70bの中間室70i側に取り付けられた圧側減衰バルブ70eと、伸側室70y側の仕切板70cに形成された貫通孔70gを塞ぐように仕切板70cの中間室70i側に取り付けられた伸側減衰バルブ70hと、中心筒体70aの中心に位置される針弁70jとを備える。
尚、装置設置用穴81を塞ぐとともに調整機構90eを備えた蓋体83の外周面にOリング90xが設けられて蓋体83の外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持されて装置設置用穴81が液密に形成される。また、仕切板70cの外周面にOリング90yが設けられて仕切板70cの外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持され、Oリング90xとOリング90yとで伸側室70yが液密に維持される。また、仕切板70bの外周面にOリング90zが設けられて仕切板70bの外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持され、Oリング90yとOリング90zとで中間室70iが液密に維持されるとともに、Oリング90zで圧側室70xが液密に維持される。
圧側減衰バルブ70eと伸側減衰バルブ70hとの間には、円板状のリング体80aが設けられる。リング体80aには、厚さ方向中央部分に、内周から外周にかけて径方向に貫通する複数の貫通孔80bが放射状に形成される。また、この貫通孔80bに対応するように中心筒体70aには、この中心筒体70aを径方向に貫通する貫通孔80cが設けられている。中心筒体70aの中央孔80dは圧側室70x側が小径孔80eとなり、反対側が大径孔80fとなり、小径孔80eの伸側室70y側で針弁70jの先端のテーパ80gとで間隙90aを形成する角部90bが形成される。また、針弁70jの根元側にテーパ部材90fが設けられ、このテーパ部材90fのテーパとで間隙90cを形成する角部90dが形成される。
針弁70jは、伸側アジャスター70及び圧側アジャスター80を備えた調整機構90eにより進退自在に微調整される。なお、91aは貫通孔70mを圧側室70x側から塞ぐチェック弁、91bは貫通孔70nを伸側室70y側から塞ぐチェック弁である。圧側減衰バルブ70e、伸側減衰バルブ70h、チェック弁91a,91bはいずれも弾性薄板を複数重ねて層状化して構成される。
以上の構成によれば、圧側行程では、一端側油溜室45から連通路32を介して圧側室70x内に流入した作動油が、貫通孔70dから流入し圧側減衰バルブ70eを押し開いて中間室70iに供給されるとともに小径孔80eにも先端側から流入し、間隙90aを介して中央孔80dの貫通孔80cからリング体80aの貫通孔80bを介して中間室70iに供給される。中間室70iの作動油は、貫通孔70nを介してチェック弁91bを押し開いて、伸側室70yを経由して連通路22内に供給され、円環筒状連通路35を介して他端側油溜室44に供給される。
また、伸側行程では、他端側油溜室44及び円環筒状連通路35から連通路22を介して伸側室70yに流入した作動油が、貫通孔70gに流入し、伸側減衰バルブ70hを押し開いて中間室70iに供給されるとともに大径孔80fに連通する孔93から中央孔80dの貫通孔80cを介して中間室70iに供給される。中間室70iの作動油は、貫通孔70mからチェック弁91aを押し開いて、圧側室70x、連通路32を経由して一端側油溜室45に供給される。
上述の減衰力発生装置8による減衰力の発生動作において、作動油の温度変化による作動油の体積変化は、中間室70iに開口する連通路92を介して温度補償装置9に導かれることで、温度補償がなされる。
図4に示すように、温度補償装置9は、一端開口が一端側支持部6にOリング9gで液密状態に取付けられて他端開口がキャップ9dにより封着された密閉容器9a内が、ブラダー9cによってエア室9xと油溜室9bとに区画された構成であり、キャップ9dに設けられたエアバルブ9eを介して高圧化されるエア室9x内の圧力によって加圧される油溜室9bが減衰力発生装置8を介して一端側油溜室45に連通する。この油溜室9bにより、一端側油溜室45及び他端側油溜室44内の油の温度膨張分の容積が補償される。即ち、温度補償装置9は、油溜室9bに作動油を流入出させて、減衰力発生装置8側の作動油の容積を一定に維持し、外気温度や、リアクッション1の動作による作動油の温度上昇などに依存しない安定した減衰力が得られるように構成されている。
実施形態1のリアクッション1は、例えば、一端側支持部6が自動二輪車の車体側であるフレーム等に連結されて、他端側支持部7が自動二輪車の車軸側に連結される。
実施形態1のリアクッション1によれば、圧縮動作時において、ピストン4のストローク量が大きくなるに従ってピストンリング41bとシリンダー3との間に生じる摩擦力が安定的に大きくなるように構成されたので、ストローク量が小さい時には摩擦力が小さくて乗り心地が良く、ストローク量が大きい時には大きな摩擦力で抵抗させることができ、乗り心地とフリクション性能を両立させることができる。
また、シリンダー3の中心軸3Cとロッド5の中心軸とが一致するようにロッド5の進退動作をガイドするロッドガイド部100を備えているので、ロッド5の直進動作性が向上する。
実施形態2
開閉部材としての一端部200の気体充填用凹部空間の容積を異ならせることで気体充填用空間内に充填可能な気体の容積を変更可能に構成でき、ピストンリング41bに対する初期加圧量とロッド5の大径部102内への進入による圧縮特性とを容易に変更できるようになる。例えば、図6に示すように、実施形態1よりも大きな容積の気体充填用凹部空間400を有した一端部200を用いることで、実施形態1よりもピストンリング41bとシリンダー3との間に生じる摩擦力を大きくできるようになり、逆に実施形態1よりも小さな容積の気体充填用凹部空間を有した一端部200を用いれば、実施形態1よりもピストンリング41bとシリンダー3との間に生じる摩擦力を小さくできるようになる。
なお、本発明のリアクッション1は、シリンダー3の一端側が取付けられた一端側支持部6が自動二輪車の車軸側に連結されて、ロッド5の他端側が取付けられた他端側支持部7が自動二輪車の車体側に連結されてもよい。
また、油以外の液体を使用してもよい。
また、開閉部材としての一端部200を備えない構成において、リアクッション1の内側に設けられた気体充填用空間に対して当該気体充填用空間内に気体を充填するための気体注入口となるとともに、気体充填用空間内に気体が充填されて形成された気体室を密閉するバルブを備えた構成としてもよい。
本発明の特徴構成は、リアクッションの他、フロントフォーク、その他の用途に使用される緩衝器にも適用可能である。
1 リアクッション(緩衝器)、3 シリンダー、
4 ピストン、4A ピストン基体、
5 ロッド、5Y 一端側中空部、5E 他端底面、
6 一端側支持部(シリンダー保持部材)、41 中央貫通孔、
100 ロッドガイド部、101 小径部、102 大径部、103 内部空間、
110;400 気体充填用凹部空間、200 一端部(開閉部材)、300 バルブ、
500 押圧体、510 連通路、520 内側空間、530 液体室、
600 気体室。

Claims (4)

  1. 液体を収容したシリンダーと、前記シリンダーの一端側を保持するシリンダー保持部材と、前記シリンダー内に配置されたピストンと、前記シリンダーの内周面を前記ピストンが摺動可能なように前記ピストンを保持するロッドと、前記シリンダー保持部材に設けられて前記ロッドをガイドするロッドガイド部とを備え、
    前記シリンダーの中心軸と前記ロッドガイド部の中心軸と前記ロッドの中心軸とが一致するように構成され、
    前記ピストンが前記シリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、前記ピストンが前記シリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時に、前記シリンダー及び前記ピストンの動きを減衰させる減衰力が生じるように構成された緩衝器において、
    前記ロッドガイド部は、中心軸が前記シリンダーの中心軸と一致する筒孔により形成され、前記筒孔は、前記シリンダーの一端側に位置された筒孔の他端開口側に形成された小径部と、前記筒孔の一端側に形成されて内径寸法が前記シリンダーの内径よりも小径に形成されかつ前記小径部よりも大径に形成された大径部とを備え、
    前記小径部を貫通する前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが液密状態を維持しながら前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが摺動可能に構成されて前記シリンダー内と大径部内とが液密に区画され、
    前記ピストンは、前記シリンダーの内周面と対向する外周面を有したピストン基体と、当該ピストン基体に形成された中央貫通孔と、当該ピストン基体の外周面に当該外周面を一周しかつ前記シリンダーの中心軸に沿った方向に延長するように形成された溝と、当該溝に設置されて前記シリンダーの内周面を押圧するように付勢されたピストンリングとを備え、
    前記ロッドは、前記ピストン基体に形成された中央貫通孔を貫通して前記ピストンと一緒に移動するように構成されて、前記圧縮動作時及び前記伸長動作時に、一端側が前記ロッドガイド部で保持されるとともに、中空部を備え、当該中空部は、大径部の内部空間と連通する一端開口と、前記ピストンよりも一端側に位置された他端底面とを備え、
    前記ピストン基体及び当該ピストン基体を貫通するロッドは、一端が前記ロッドの中空部の他端底面に到達して他端が前記ピストンリングの内面に到達することにより前記ロッドの中空部と前記ピストンリングの内面とに連通する連通路を備え、
    前記連通路及び前記ロッドの中空部の底面側に液体が収容されるとともに、当該液体を連通路側に押圧可能なように前記中空部内に当該中空部の内壁と液密状態に設けられた押圧体を備えたことで、当該押圧体と前記ピストンリングの内面との間の中空部内及び連通路内に液体が充填されて形成された液体室と、
    前記押圧体より一端側の前記中空部の内側空間と、他端が当該中空部の内側空間と連通して一端が前記シリンダー保持部材により塞がれた前記大径部の内側空間とで構成された気体充填用空間内に、気体が充填されて形成された気体室とを備え、
    前記圧縮動作時において、前記ロッドが前記大径部の内側空間内に進入した場合、当該ロッド進入分の体積に相当する気体が前記ロッドの一端側の前記中空部の内側空間に供給されて前記押圧体が押されることによって、前記押圧体が前記液体室の液体を押圧し、当該押圧された液体が前記ピストンリングの内面を押圧することで、前記ピストンリングの外面と前記シリンダーの内面との摩擦力が変更されるように構成されたことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記シリンダー保持部材が、前記ロッドガイド部の筒孔の大径部の一端開口を開閉するための着脱可能な開閉部材を備え、当該開閉部材が、前記大径部の内側空間の一端と連通して気体充填用空間を形成する気体充填用凹部空間を備え、当該気体充填用凹部空間の容積を異ならせることで前記気体充填用凹部空間内に充填可能な気体の容積を変更可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記気体充填用空間内に気体を充填するための気体注入口となるとともに、気体充填用空間内に気体が充填されて形成された気体室を密閉するバルブを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の緩衝器。
  4. 前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車体側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車軸側に連結されるか、あるいは、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車軸側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車体側に連結されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の緩衝器。
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