JP6422714B2 - 緩衝器 - Google Patents

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本発明は、シリンダー内に設置されたピストンとシリンダーとが相対的に移動する際にシリンダーとピストンとの相対的な動きを減衰させる減衰力を発生させるように構成された緩衝器に関する。
作動油を収容したシリンダー内にピストンが設置され、ピストンがシリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、ピストンがシリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時において、シリンダーとピストンとの相対的な動きを減衰させる減衰力を生じさせるように構成された緩衝器が知られている(例えば特許文献1等参照)。
特開2011−208783号公報
上述した従来の緩衝器では、ピストンのシリンダー内での位置が変化したとしても、ピストンとシリンダーとの間に作用する摩擦力(フリクション)はほぼ一定である。
例えば、自動二輪車において、自動二輪車が加速する領域(加速領域)と、自動二輪車が加速後一定速度で運転する領域(安定領域)とでは、リアクッションに求められる特性が異なる。即ち、加速領域では、タイヤを押し付ける荷重が増えるため、ピストンとシリンダーとの摩擦力やピストンに加わる反力が大きいこと、即ち、ピストン摺動時にピストンに加わる抵抗が大きくなることが望ましく、一方、安定領域では、タイヤへの負担を減らすため、ピストンとシリンダーとの摩擦力やピストンに加わる反力が小さいこと、即ち、ピストン摺動時にピストンに加わる抵抗が小さいことが望ましい。しかしながら、上述した従来の緩衝器を自動二輪車のリアクッションとして使用した場合、加速領域と安定領域とでピストンとシリンダーとの間に作用する摩擦力やピストンに加わる反力、即ち、ピストン摺動時にピストンに加わる抵抗はほぼ一定になり、加速領域及び安定領域において好ましい特性を両立させることができない。
本発明は、圧縮動作時においてピストンがシリンダー内の所定の位置に到達した場合に、ピストンに加わる抵抗が大きくなるように構成された緩衝器を提供する。
本発明に係る緩衝器は、液体を収容したシリンダーと、前記シリンダー内に配置されたピストンと、前記シリンダーの中心軸と前記ピストンの中心軸とが一致して前記ピストンが前記シリンダーの内周面を摺動可能なように前記ピストンを保持するロッドとを備え、前記ピストンが前記シリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、前記ピストンが前記シリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時に、前記シリンダー及び前記ピストンの動きを減衰させる減衰力が生じるように構成された緩衝器において、前記ピストンよりも前記シリンダーの一端側に配置されて前記シリンダーの内周面を摺動可能に構成されたフリクション部材と、当該フリクション部材と前記シリンダーの一端との間に配置された弾性手段とを備え、当該弾性手段の一端と前記シリンダーの一端とが連結され、かつ、前記弾性手段の他端と前記フリクション部材とが連結されることによって構成された反力体を備えており、前記圧縮動作時において、前記ピストンと前記フリクション部材とが接触するまでの間の領域では前記ピストンの外周面と前記シリンダーの内周面との摩擦力が作用し、前記ピストンと前記フリクション部材とが接触して前記フリクション部材が押された場合、前記ピストンが前記反力体から反力を受けるように構成され、前記シリンダーの一端側を保持するシリンダー保持部材と、前記シリンダー保持部材に設けられたロッドガイド部とを備え、前記ロッドは、前記ピストンに形成された貫通孔、前記フリクション部材に形成された貫通孔、及び、前記弾性手段に形成された貫通孔を貫通して、前記ピストンと一緒に移動するように構成されて、前記圧縮動作時及び前記伸長動作時に、一端側が前記ロッドガイド部で保持され、前記ロッドガイド部は、中心軸が前記シリンダーの中心軸と一致する筒孔により形成され、前記筒孔は、前記シリンダーの一端側に位置された筒孔の他端開口側に形成された小径部と、前記筒孔の一端側に形成された前記小径部よりも内径寸法が大径の大径部とを備え、前記小径部を貫通する前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが液密状態を維持しながら前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが摺動可能に構成されて前記シリンダー内と前記大径部内とが区画されたので、圧縮動作時においてピストンがシリンダー内の所定の位置に到達した場合に、ピストンに加わる抵抗が大きくなる緩衝器を提供できる。また、ロッドの進退動作をガイドするロッドガイド部を備えているので、ロッドの直進動作性が向上する。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記ロッドガイド部の筒孔の一端が大気解放されているので、筒孔内に進退するロッドの進退動作がスムーズに行われるようになる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記弾性手段として前記シリンダーの中心軸を中心軸とするスプリングを用い、さらに、当該スプリングの内側に前記シリンダーの中心軸を中心軸とする内側小径スプリングが前記フリクション部材と前記小径部との間に介在するように設けられ、かつ、前記ロッドが内側小径スプリングの中心軸に沿って延長する中央貫通孔を貫通するように設けられたので、反力体がスプリングと内側小径スプリングとを備えた構成となり、ピストンが反力体から受ける反力が大きくなるので、圧縮動作時においてピストンがシリンダー内の所定の位置に到達した場合に、ピストンに加わる抵抗が大きくなる緩衝器を提供できる。例えば当該緩衝器を自動二輪車のリアクッションとして使用した場合、自動二輪車の加速時のタイヤグリップをより向上させることが可能となる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記フリクション部材は、前記シリンダーの内周面と対向する外周面を有した基体と、当該基体の外周面に当該外周面を一周しかつ前記シリンダーの中心軸に沿った方向に延長するように形成された溝と、当該溝に設置されて前記シリンダーの内周面を押圧するように付勢されたフリクションリングと、一端開口が前記溝内におけるフリクションリングの内面に連通しかつ他端開口が押圧部材で塞がれた液体室とを備え、前記圧縮動作時において前記押圧部材が前記ピストンで押されて前記液体室の液体が押圧されて前記フリクションリングの外周面が前記シリンダーの内周面に押圧されることによって、前記フリクションリングの外周面と前記シリンダーの内周面との摩擦力が大きくなり、前記ピストンが前記反力体から受ける反力が大きくなるように構成されたので、ピストンとフリクション部材とが接触した後の、ピストンに加わる抵抗をより大きくできる。例えば当該緩衝器を自動二輪車のリアクッションとして使用した場合、自動二輪車の加速時のタイヤグリップをより向上させることが可能となる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、液体を収容したシリンダーと、前記シリンダー内に配置されたピストンと、前記シリンダーの中心軸と前記ピストンの中心軸とが一致して前記ピストンが前記シリンダーの内周面を摺動可能なように前記ピストンを保持するロッドとを備え、前記ピストンが前記シリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、前記ピストンが前記シリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時に、前記シリンダー及び前記ピストンの動きを減衰させる減衰力が生じるように構成された緩衝器において、前記ピストンよりも前記シリンダーの一端側に配置されて前記シリンダーの内周面を摺動可能に構成されたフリクション部材と、当該フリクション部材と前記シリンダーの一端との間に配置された弾性手段とを備え、当該弾性手段の一端と前記シリンダーの一端とが連結され、かつ、前記弾性手段の他端と前記フリクション部材とが連結されることによって構成された反力体を備えており、前記圧縮動作時において、前記ピストンと前記フリクション部材とが接触するまでの間の領域では前記ピストンの外周面と前記シリンダーの内周面との摩擦力が作用し、前記ピストンと前記フリクション部材とが接触して前記フリクション部材が押された場合、前記ピストンが前記反力体から反力を受けるように構成され、前記フリクション部材は、前記シリンダーの内周面と対向する外周面を有した基体と、当該基体の外周面に当該外周面を一周しかつ前記シリンダーの中心軸に沿った方向に延長するように形成された溝と、当該溝に設置されて前記シリンダーの内周面を押圧するように付勢されたフリクションリングと、一端開口が前記溝内におけるフリクションリングの内面に連通しかつ他端開口が押圧部材で塞がれた液体室とを備え、前記圧縮動作時において前記押圧部材が前記ピストンで押されて前記液体室の液体が押圧されて前記フリクションリングの外周面が前記シリンダーの内周面に押圧されることによって、前記フリクションリングの外周面と前記シリンダーの内周面との摩擦力が大きくなり、前記ピストンが前記反力体から受ける反力が大きくなるように構成されたので、ピストンとフリクション部材とが接触した後の、ピストンに加わる抵抗をより大きくできる。例えば当該緩衝器を自動二輪車のリアクッションとして使用した場合、自動二輪車の加速時のタイヤグリップをより向上させることが可能となる。
また、本発明に係る緩衝器の他の構成として、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車体側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車軸側に連結されるか、あるいは、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車軸側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車体側に連結されたので、自動二輪車の加速性能の向上及び乗り心地の向上を両立させることができる。
リアクッションを示す断面図(実施形態1)。 リアクッションを示す断面図(図1の左方から見た断面図)(実施形態1)。 ピストンと反力体とを拡大して示した断面図(実施形態1)。 減衰力発生装置及び補償装置を示す断面図(実施形態1)。 減衰力発生装置を拡大して示した断面図(実施形態1)。 摩擦力可変機構付きフリクション部材を拡大して示した断面図(実施形態2)。 リアクッションを示す断面図(実施形態3)。 反力体を拡大して示した断面図(実施形態4)。 リアクッションを示す断面図(実施形態5)。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
実施形態1
図1乃至図5に基づいて油圧緩衝器の一例としての実施形態1の自動二輪車用のリアクッション1について説明する。
尚、本明細書においては、図1;図2等において矢印で示した側を一端側及び他端側と定義して説明する。
図1;図2に示すように、リアクッション1は、ダンパーケース2と、シリンダー3と、ピストン4と、ロッド5と、一端側支持部6と、他端側支持部7と、減衰力発生装置8と、補償装置9と、懸架ばね10と、ばね荷重調整装置11とを備える。
一端側支持部6の一端部には一端側取付孔61が形成され、一端側支持部6の他端部にはダンパーケース2が取付けられるダンパーケース取付穴62を備える。ダンパーケース取付穴62は、円形穴である。
一端側支持部6には、減衰力発生装置8、補償装置9、ばね荷重調整装置11が設けられる。
減衰力発生装置8は、一端側支持部6に形成された装置設置用穴81と、装置設置用穴81に設置された減衰力発生機構82とを備え、装置設置用穴81とダンパーケース2内に形成された他端側油溜室44とが連通路22を介して連通し、かつ、装置設置用穴81とダンパーケース2内に形成された一端側油溜室45とが連通路32を介して連通するように構成されている。
補償装置9は、一端側支持部6に設けられ、装置設置用穴81と連通路92を介して連通するように構成されている。
ばね荷重調整装置11は、ダンパーケース取付穴62の外周を取り囲むように設けられ、懸架ばね10に加わる荷重を変更できるように構成されている。
尚、減衰力発生装置8、補償装置9、ばね荷重調整装置11の詳細については後述する。
ダンパーケース2は円筒に形成され、シリンダー3はダンパーケース2よりも小径の円筒に形成される。
ダンパーケース2の一端側外周面に形成されたねじ部とダンパーケース取付穴62の一端側内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることでダンパーケース2が一端側支持部6のダンパーケース取付穴62に固定されている。
ダンパーケース取付穴62の一端側底面にはシリンダー3の一端部を位置決めするためのシリンダー一端部位置決め穴63が形成されており、シリンダー3の一端にはシリンダー一端部位置決め穴63に嵌め込まれるシリンダー一端側位置決め部31が設けられている。
そして、シリンダー3がダンパーケース2の内側に挿入され、シリンダー一端側位置決め部31がシリンダー一端部位置決め穴63の他端開口側内周面に嵌め込まれてシリンダー3が一端側支持部6に固定されることで、シリンダー3の中心軸3Cとダンパーケース2の中心軸とが一致したダンパーケース2とシリンダー3とによる二重円筒構造が構成される。
シリンダー一端部位置決め穴63の内面には、装置設置用穴81と連通する連通路32が開通しており、シリンダー一端部位置決め穴63とシリンダー3内の一端側油溜室45とが連通している。また、シリンダー3の外周面とダンパーケース2の内周面との間で形成された円環筒状連通路35の一端側開口と連通するように一端側支持部6に連通路22が形成されている。
シリンダー一端側位置決め部31は、シリンダー一端部位置決め穴63の他端開口側内周面に嵌め込まれる一端部である小径筒部と、シリンダー3の一端開口部の内周面に嵌め込まれる他端部である大径筒部とを備え、小径筒部の外周面とシリンダー一端部位置決め穴63の内周面との間には当該外周面と内周面との間の液密性を維持するОリング31aが設けられ、大径筒部の外周面とシリンダー3の内周面との間には当該外周面と内周面との間の液密性を維持するОリング31bが設けられている。Оリング31a;31bにより、作動油が一端側油溜室45と円環筒状連通路35とに連通することが防止される。
ダンパーケース取付穴62の一端側内周面には、当該内周面とダンパーケース2の一端側外周面との間の液密性を維持するОリング21aが設けられている。Оリング21aにより、作動油の外部への漏れが防止される。
図3に示すように、ロッド5の一端部にピストン4が設けられる。尚、ピストン4の詳細については後述する。
ピストン4が一端部に設けられたロッド5の他端側から、ロッド5を、一端側ばね受け部材52aのロッド通し孔52x、リバウンドスプリング53の中心軸に沿った中央空間、他端側ばね受け部材52bのロッド通し孔52y、ロッドガイド51の中央貫通孔52に順番に通して、ピストン4、一端側ばね受け部材52a、リバウンドスプリング53、他端側ばね受け部材52bをシリンダー3の他端開口からシリンダー3内に挿入するとともに、ロッドガイド51の一端部に形成されたシリンダー他端位置決め穴56の内周面とシリンダー3の他端開口部の外周面とが嵌まり合うように、ロッドガイド51の外周面55とダンパーケース2の内周面とがねじ嵌合される。
ピストン4の後述する円板部40bの中央を貫通するように形成された中央貫通孔40aを貫通したロッド5の一端部の外周面にねじ部46aが形成され、当該ねじ部46aにロックナット46が締結されたことにより、ロッド5の一端部にピストン4が固定される。
ロッド5はシリンダー3の中心軸3Cに沿って延長するように形成された中空孔5Xを有した中空棒により形成される。ロッド5の一端側は、ロッド5の径がロッド5の他端側の径よりも小さく形成された小径部5tに形成され、ロッド5の他端側は、大径部5uに形成される。ロッド5の小径部5tと大径部5uとの間のリング平面状段差面5wに、一端側ばね受け部材52aの他端面が接触するように構成される。
ロッド5の中空孔5Xの一端側開口は、キャップ47により封止されている。キャップ47は、ロッド5の中空孔5Xの一端側開口側の内周面に形成されたねじ部47aにねじ嵌合されており、かつ、中空孔5X内に嵌まり込むキャップ47の外周面には、当該キャップ47の外周面と中空孔5Xの内周面との間の液密性を維持するためのOリング47bが設けられ、シリンダー3内の作動油の中空孔5X内への侵入を防止している。
キャップ47は、キャップ47の一端面に形成された工具挿入穴47cに図外の工具を挿入してキャップ47を回転させることにより、中空孔5Xにねじ嵌合される。
ロッドガイド51の一端部に形成されたシリンダー他端位置決め穴56より他端側に延長するように反力受け板設置穴57、及び、オイルシール設置穴58が設けられている。シリンダー他端位置決め穴56、反力受け板設置穴57、オイルシール設置穴58は、それぞれシリンダー3の中心軸3Cを中心軸とする同軸穴に形成され、径寸法は、シリンダー他端位置決め穴56>反力受け板設置穴57>オイルシール設置穴58である。反力受け板設置穴57の穴底面にはオイルシール設置穴58を覆うように反力受け板51dが設置され、反力受け板51dは反力受け板設置穴57から脱落しないように抜け止めリング51eによって反力受け板設置穴57に固定されている。
リバウンドスプリング53の一端が一端側ばね受け部材52aの着座面に着座し、リバウンドスプリング53の他端が他端側ばね受け部材52bの着座面に着座するように、当該リバウンドスプリング53が一端側ばね受け部材52aの着座面と他端側ばね受け部材52bの着座面との間に配置される。
他端側ばね受け部材52bのロッド通し孔52yの内周面の他端側にはブッシュ51fが配置される。
以上の構成により、圧縮動作時には、ロッド5と一端側ばね受け部材52aとリバウンドスプリング53と他端側ばね受け部材52bとピストン4とが一緒に移動し、伸長動作時には、他端側ばね受け部材52bが反力受け板51dに衝突して伸長動作時の衝撃がリバウンドスプリング53により吸収緩和される。
ロッドガイド51の中央貫通孔52の内周面には、他端側から順に、ダストシール51a、ブッシュ51b、オイルシール51cが設けられ、ロッド5の外周面とロッドガイド51の中央貫通孔52の内周面との間の液密性が維持されつつロッド5がシリンダー3の中心軸3Cに沿ってスムーズに移動できるようになっている。また、ロッドガイド51の外周面55とダンパーケース2の内周面との間の液密性を維持するOリング55bが設けられ、ロッドガイド51の他端面側にはロッドガイド51がダンパーケース2から抜けないように抜け止めリング55aが装着されている。
ロッドガイド51の他端面には工具挿入穴51gが形成され、当該工具挿入穴51gに図外の工具を挿入してロッドガイド51を回転させることにより、ロッドガイド51がダンパーケース2の他端開口側の内周面にねじ嵌合される。
以上により、ロッド5の一端部及びピストン4がシリンダー3内に設置され、ロッド5及びピストン4がシリンダー3の中心軸3Cに沿って移動可能に構成されたリアクッション1が構成される。
ピストン4は、ピストン基体40と、ピストン摺動部41とを備えて構成される。
ピストン基体40は、ロッド5の一端部を貫通させる中央貫通孔40aを有した円板部40bと、円板部40bの円周縁部より一端方向に延長する円筒部40cとを備えた一端開口の有底円筒状に形成される。中央貫通孔40aを貫通したロッド5の一端部のねじ部46aにロックナット46が締結されることで、ピストン基体40の中央貫通孔40aの中心軸及び円筒部40cの中心軸がシリンダー3の中心軸3Cと一致するように、ピストン基体40がロッド5の一端部に固定されている。
円板部40bには、シリンダー3内の一端側油溜室45と他端側油溜室44とに連通する孔40zが形成されている。当該孔40zは、ピストン4の組付時においてエア抜き用孔として機能する。また、作動油が当該孔40zを通過する際の抵抗により減衰力が発生する。
ピストン摺動部41は、ピストン基体40における円筒部40cの外周面に設けられる。
ピストン摺動部41は、円筒部40cの中心軸を中心とする環状溝であるピストンリング設置用環状溝41aと、ピストンリング設置用環状溝41aの溝底面より円筒部40cの中心軸側に向けて形成された円筒部40cの中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝41c;41eと、Oリング設置用環状溝41c;41eに装填されたOリング41d;41fと、ピストンリング設置用環状溝41aに装填されたピストンリング41bとを備える。Oリング41d;41fがOリング設置用環状溝41c;41eに装填された後に、ピストンリング41bがピストンリング設置用環状溝41aに装填されたことによって、Oリング41d;41fがピストンリング41bを押圧してピストンリング41bの外周面がシリンダー3の内周面36を押圧する方向に付勢されるように構成されている。即ち、ピストン摺動部41は、円筒部40cの一端側と他端側とにそれぞれOリングを備えた構成である。
シリンダー3の一端側には反力体48を備える。
反力体48は、フリクション部材42と、弾性手段としてのスプリング43とを備える。
フリクション部材42は、ピストン4よりもシリンダー3の一端側に配置された基体を構成する両端開口の円筒体42Aと、当該円筒体42Aの外周に設けられた摺動部42Bとを備えて構成される。
スプリング43は、中心軸がシリンダー3の中心軸3Cと一致するようにフリクション部材42よりもシリンダー3の一端側に設けられたスプリングにより構成される。
摺動部42Bは、円筒体42Aの外周面に形成された当該円筒体42Aの中心軸を中心とする環状溝であるフリクションリング設置用環状溝42aと、フリクションリング設置用環状溝42aの溝底面より当該円筒体42Aの中心軸側に向けて形成された当該円筒体42Aの中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝42cと、Oリング設置用環状溝42cに装填されたOリング42dと、フリクションリング設置用環状溝42aに装填されたフリクションリング42bとを備える。Oリング42dがOリング設置用環状溝42cに装填された後に、フリクションリング42bがフリクションリング設置用環状溝42aに装填されたことによって、Oリング42dがフリクションリング42bを押圧してフリクションリング42bの外周面がシリンダー3の内周面36を押圧する方向に付勢されるように構成されている。
反力体48は、スプリング43の一端とシリンダー3の一端に設けられたシリンダー一端側位置決め部31の他端側内周面に形成されたばね連結部43aとが連結されるとともに、スプリング43の他端とフリクション部材42の円筒体42Aの一端側内周面に形成されたばね受け部43bとが連結されて構成される。
リアクッション1は、圧縮動作時において、ピストン4の一端面とフリクション部材42の他端面とが接触するまでの間の領域ではピストン4の外周面であるピストン摺動部41とシリンダー3の内周面36との摩擦力が作用し、ピストン4とフリクション部材42とが接触してフリクション部材42が押された場合、ピストン4が反力体48から反力を受けるように構成されている。
以上により、シリンダー3内の空間が、ピストン4よりも一端側の一端側油溜室45とピストン4よりも他端側の他端側油溜室44とに区画され、ダンパーケース2の内周面とシリンダー3の外周面との間で形成された円筒壁空間のような円環筒状連通路35が形成される。また、シリンダー3の他端側には、他端側油溜室44と円環筒状連通路35とを連通させる連通孔34が形成されている。
図1;図2に示すように、他端側支持部7の他端側には他端側取付孔71が形成され、他端側支持部7の一端部にはロッド取付穴72が形成されている。ロッド5の他端部に形成されたねじ部にロックナット73を螺着しておいて、ロッド5のねじ部とロッド取付穴72のねじ部とをねじ嵌合し、かつ、ロックナット73を締結することで、ロッド5の他端部が他端側支持部7に固定される。
他端側支持部7の一端部の外周には他端側ばね受け74が取付けられている。
他端側支持部7の一端部には、円環状のバンプラバー75の円環の中心軸とロッド5の中心軸とが一致するようにバンプラバー75がロックナット73の外周面に形成された係合溝76に係合するように取付けられている。
懸架ばね10は、ダンパーケース2の外周にシリンダー3の中心軸3Cに沿った螺旋を描くスプリングにより形成され、一端が、ばね荷重調整装置11に設けられた一端側ばね受け12に支持され、他端が、他端側支持部7の一端部の外周には他端側ばね受け74に支持されている。懸架ばね10のばね力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
そして、ばね荷重調整装置11により一端側ばね受け12をシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向に移動させることにより、懸架ばね10の設定長さ(ばね荷重)が調整される。
以上説明したように、リアクッション1のダンパーケース2、シリンダー3、ピストン4、ロッド5は、それぞれ中心軸が一致するように設置されて、ロッド5及びピストン4とシリンダー3及びダンパーケース2とがそれぞれシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向に相対移動可能に構成される。
リアクッション1を構成する各部品は、以上の説明からわかるように、主としてシリンダー3の中心軸3Cを中心軸とするように設けられる円筒状部品、環状部品、螺旋状部品等により構成される。
ばね荷重調整装置11は、油圧ジャッキと図外のポンプとを備える。
油圧ジャッキは、図3に示すように、ダンパーケース2の外周に固定されるハウジング11aと、ハウジング11a内に設けられたプランジャ11bと、プランジャ11bの他端より延長するよう設けられた一端側ばね受け12と、一端側ばね受け12の外周縁より一端側に延長するように設けられたプランジャ移動ガイド11cとを備えて構成される。プランジャ移動ガイド11cがハウジング11aの外周面と液密を維持した状態でシリンダー3の中心軸3Cに沿って移動可能なように設けられている。ハウジング11aとプランジャ11bとで囲まれた空間でジャッキ油室11fが構成されている。ハウジング11aの外側内周面とプランジャ11bの外周面との間に液密性を維持するためのOリング11hが設けられ、ハウジング11aの内側内周面とプランジャ11bの内周面との間に液密性を維持するためのOリング11iが設けられている。プランジャ移動ガイド11cの内周面にはダスト侵入防止用のOリング11gが設けられている。プランジャ移動ガイド11cの内周面とハウジング11aの外周面とには、プランジャ移動ガイド11cのシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向への移動をガイドするねじ係合による直線ガイド11dが設けられている。
ばね荷重調整装置11は、図外のポンプから図外の供給管を介してジャッキ油室11f内に作動油もしくはエア(気体)が供給されることで、プランジャ11bが他端側に押し出されて懸架ばね10が押圧され、懸架ばね10の反力を得てダンパーケース2が持ち上がって車高が上がるように構成され、逆に、ジャッキ油室11fから作動油もしくはエアが図外の排出管を介して排出されることによって、プランジャ11bが懸架ばね10の反力により押し戻され、ダンパーケース2が下降して車高が下がるように構成された装置である。
ジャッキ油室11fに対する作動油もしくはエアの給排は、図外の制御装置によって制御される。
尚、ばね荷重調整装置11としては、手動で調整されるアジャスター機構を備えた構成のものであってもよい。
図5に示すように、減衰力発生装置8は、圧側行程(圧縮動作時)では連通路32から装置設置用穴81内の圧側室70xに流入した作動油に減衰力を与えて連通路22に流出させ、伸側行程(伸長動作時)では連通路22から装置設置用穴81内の伸側室70yに流入した作動油に減衰力を与えて連通路32に流出させることで圧側及び伸側行程におけるリアクッション1の動作に減衰力を付与する。
減衰力発生装置8の減衰力発生機構82は、中心筒体70aと、この中心筒体70aの両側外周に固着された円板状の仕切板70b,70cと、仕切板70bと仕切板70cとで区画された中間室70iと、圧側室70xを区画する仕切板70bに形成された貫通孔70dを塞ぐように仕切板70bの中間室70i側に取り付けられた圧側減衰バルブ70eと、伸側室70y側の仕切板70cに形成された貫通孔70gを塞ぐように仕切板70cの中間室70i側に取り付けられた伸側減衰バルブ70hと、中心筒体70aの中心に位置される針弁70jとを備える。
尚、装置設置用穴81を塞ぐとともに調整機構90eを備えた蓋体83の外周面にOリング90xが設けられて蓋体83の外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持されて装置設置用穴81が液密に形成される。また、仕切板70cの外周面にOリング90yが設けられて仕切板70cの外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持され、Oリング90xとOリング90yとで伸側室70yが液密に維持される。また、仕切板70bの外周面にOリング90zが設けられて仕切板70bの外周面と装置設置用穴81の内周面との液密性が維持され、Oリング90yとOリング90zとで中間室70iが液密に維持されるとともに、Oリング90zで圧側室70xが液密に維持される。
圧側減衰バルブ70eと伸側減衰バルブ70hとの間には、円板状のリング体80aが設けられる。リング体80aには、厚さ方向中央部分に、内周から外周にかけて径方向に貫通する複数の貫通孔80bが放射状に形成される。また、この貫通孔80bに対応するように中心筒体70aには、この中心筒体70aを径方向に貫通する貫通孔80cが設けられている。中心筒体70aの中央孔80dは圧側室70x側が小径孔80eとなり、反対側が大径孔80fとなり、小径孔80eの伸側室70y側で針弁70jの先端のテーパ80gとで間隙90aを形成する角部90bが形成される。また、針弁70jの根元側にテーパ部材90fが設けられ、このテーパ部材90fのテーパとで間隙90cを形成する角部90dが形成される。
針弁70jは、伸側アジャスター70及び圧側アジャスター80を備えた調整機構90eにより進退自在に微調整される。なお、91aは貫通孔70mを圧側室70x側から塞ぐチェック弁、91bは貫通孔70nを伸側室70y側から塞ぐチェック弁である。圧側減衰バルブ70e、伸側減衰バルブ70h、チェック弁91a,91bはいずれも弾性薄板を複数重ねて層状化して構成される。
以上の構成によれば、圧側行程では、一端側油溜室45から連通路32を介して圧側室70x内に流入した作動油が、貫通孔70dから流入し圧側減衰バルブ70eを押し開いて中間室70iに供給されるとともに小径孔80eにも先端側から流入し、間隙90aを介して中央孔80dの貫通孔80cからリング体80aの貫通孔80bを介して中間室70iに供給される。中間室70iの作動油は、貫通孔70nを介してチェック弁91bを押し開いて、伸側室70yを経由して連通路22内に供給され、円環筒状連通路35を介して他端側油溜室44に供給される。
また、伸側行程では、他端側油溜室44及び円環筒状連通路35から連通路22を介して伸側室70yに流入した作動油が、貫通孔70gに流入し、伸側減衰バルブ70hを押し開いて中間室70iに供給されるとともに大径孔80fに連通する孔93から中央孔80dの貫通孔80cを介して中間室70iに供給される。中間室70iの作動油は、貫通孔70mからチェック弁91aを押し開いて、圧側室70x、連通路32を経由して一端側油溜室45に供給される。
上述の減衰力発生装置8による減衰力の発生動作において、作動油の温度変化及びロッド進入体積分の作動油の体積変化は、中間室70iに開口する連通路92を介して補償装置9に導かれることで補償される。
図4に示すように、補償装置9は、一端開口が一端側支持部6にOリング9gで液密状態に取付けられて他端開口がキャップ9dにより封着された密閉容器9a内が、ブラダー9cによってエア室9xと油溜室9bとに区画された構成であり、キャップ9dに設けられたエアバルブ9eを介して高圧化されるエア室9x内の圧力によって加圧される油溜室9bが減衰力発生装置8を介して一端側油溜室45に連通する。この油溜室9bにより、一端側油溜室45内で進退するロッド5の進入体積分(油の温度膨張分の容積を含む)が補償される。即ち、補償装置9は、油溜室9bに作動油を流入出させて、減衰力発生装置8側の作動油の容積を一定に維持し、外気温度や、リアクッション1の動作による作動油の温度上昇などに依存しない安定した減衰力が得られるように構成されている。
実施形態1のリアクッション1は、シリンダー3の一端側に反力体48を備えたので、例えば、リアクッション1の一端側支持部6が自動二輪車の車体側であるフレーム等に連結され、リアクッション1の他端側支持部7が自動二輪車の車軸側に連結された自動二輪車において、圧縮動作時において、ピストン4の一端面とフリクション部材42の他端面とが接触するまでの間の領域ではピストン4の外周面であるピストン摺動部41とシリンダー3の内周面36との摩擦力が作用し、ピストン4とフリクション部材42とが接触してフリクション部材42が押された場合、ピストン4が反力体48から反力を受ける。即ち、圧縮動作時において、ピストン4がシリンダー3内の所定の位置に到達した場合、つまり、ピストン4とフリクション部材42とが接触した後は、ピストンに加わる抵抗が大きくなる。
従って、自動二輪車が加速する領域(加速領域)においては、タイヤを地面に押し付ける荷重が増えるため、ピストン4とフリクション部材42とが接触し、接触した後は、ピストン4には、ピストン4とシリンダー3との摩擦力、フリクション部材42とシリンダー3との摩擦力、及び、反力体48からの反力が、抵抗として加わるため、加速時のタイヤグリップが向上し、加速性能が向上する。
一方、自動二輪車が加速後一定速度で運転する領域(安定領域)においては、ピストン4がフリクション部材42と接触する位置まで移動せずに、リアクッション1の伸縮動作時にピストン4とシリンダー3との摩擦力が作用するだけとなり、自動二輪車が路面の凹凸を乗り越える際の衝撃吸収性が向上するため、走行時の乗り心地を向上させることができる。
従って、自動二輪車の加速性能の向上及び乗り心地の向上を両立させることが可能なリアクッション1を提供できる。
実施形態1では、一端側支持部6に、減衰力発生装置8、補償装置9、ばね荷重調整装置11が設けられ、かつ、ダンパーケース2の一端部が取付けられるとともに、シリンダー3の一端部が取付けられ、シリンダー3の他端部がダンパーケース2の他端開口に固定されたロッドガイド51に取付けられることで、シリンダー3がダンパーケース2の内側に同軸状に配置されて固定されており、ロッドガイド51を貫通してシリンダー3内に位置されるロッド5の一端部にはピストン4が設けられ、ロッド5の他端部が他端側支持部7に取付けられることで、シリンダー3の中心軸3Cとロッドガイド51の中心軸とロッド5の中心軸とが一致するように構成され、ダンパーケース2の外周に配置されてシリンダー3の中心軸3Cに沿った螺旋を描くスプリングにより形成された懸架ばね10の一端がダンパーケース2の外周に配置された一端側ばね受け12に支持され、懸架ばね10の他端が他端側支持部7の一端部の外周に配置された他端側ばね受け74に支持された構成を備え、例えば、シリンダー3の一端側が取付けられた一端側支持部6が自動二輪車の車体側に連結されて、ロッド5の他端側が取付けられた他端側支持部7が自動二輪車の車軸側に連結され、シリンダー3内、ダンパーケース2の内周面とシリンダー3の外周面との間、減衰力発生装置8、補償装置9に作動油が収容されて、圧縮動作時、及び、伸長動作時に、減衰力発生装置8がシリンダー3及びピストン4の動きを減衰させる減衰力を生じさせるように構成されるとともに、圧縮動作時にピストン4がシリンダー3内の所定の位置に到達した場合に、ピストン4に加わる抵抗が大きくなるようにするための反力体48をシリンダー3の一端側に備えた構成のリアクッション1とした。即ち、シリンダー3内でのピストン4の位置(ストローク位置)に依存してピストン4に加わる抵抗が大きくなるリアクッション1としたので、自動二輪車の加速性能の向上及び乗り心地の向上を両立させることができるようになった。
実施形態2
実施形態1のフリクション部材42の代わりに、フリクションリング42bの内面に油圧を給排できるようにして、フリクションリング42bの外周面とシリンダーの内周面との間に作用する摩擦力を変化させることができるように構成された図6に示すようなフリクション部材42Xを設けた反力体48Aを備えた構成としてもよい。
即ち、フリクション部材42Xは、ピストン4よりもシリンダー3の一端側に配置された基体を構成する両端開口の円筒体42Cと、当該円筒体42Cの外周に設けられた摺動部42Dと、摩擦力可変機構400とを備える。
摺動部42Dは、上述したピストン4の摺動部と同じ構成である。即ち、円筒体42Cの外周面に形成された当該円筒体42Cの中心軸を中心とする環状溝であるフリクションリング設置用環状溝42aと、フリクションリング設置用環状溝42aの溝底面より当該円筒体42Aの中心軸側に向けて形成された当該円筒体42Aの中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝42c;42eと、Oリング設置用環状溝42c;42eに装填されたOリング42d;42fと、フリクションリング設置用環状溝42aに装填されたフリクションリング42bとを備える。Oリング42d;42fがOリング設置用環状溝42c;42eに装填された後に、フリクションリング42bがフリクションリング設置用環状溝42aに装填されたことによって、Oリング42d;42fがフリクションリング42bを押圧してフリクションリング42bの外周面がシリンダー3の内周面36を押圧する方向に付勢されるように構成されている。即ち、摺動部42Dは、円筒体42Cの一端側と他端側とにそれぞれOリングを備えた構成である。
尚、円筒体42Cは、一端がフリクションリング設置用環状溝42aの溝底面に開口し、かつ他端が円筒体42Cの他端面42Eに開口する内部空間を備えた構成以外は、上述した実施形態1の円筒体42Aと同じ構成である。
摩擦力可変機構400は、油室409と、押圧部材420とを備える。
油室409は、一端がフリクションリング設置用環状溝42aの溝底面に開口し、かつ他端が円筒体42Cの他端面42Eに開口する内部空間に作動油が収容された後に、当該内部空間の他端開口が押圧部材420によって液密に塞がれた構成である。
油室409内の作動油は、フリクションリング42bの内面に接触し、押圧部材420で押圧されるよう設けられている。
即ち、油室409は、一端開口がフリクションリング設置用環状溝42aに設置されたフリクションリング42bの内面に連通しかつ他端開口が押圧部材420で塞がれた構成である。
油室409は、受圧室401と、押圧室402と、受圧室401と押圧室402とを連通をさせる連通路403とを備える。
受圧室401は、円筒体42Cの中心軸を中心軸とする円筒状溝により形成され、円筒体42Cの他端面に開口する円環状の他端開口(油室409の他端開口)が押圧部材420により塞がれ、一端開口が連通路403に連通する。受圧室401を形成する円筒状溝は、他端開口を有した他端側円筒状溝405と、当該他端側円筒状溝405の底面より一端方向に延長するように設けられて他端側円筒状溝405と連通路403とに連通する一端側円筒状溝406とを備える。
押圧室402は、フリクションリング設置用環状溝42aの溝底面に形成された円筒体42Cの中心軸を中心とする円環状溝により形成される。当該円環状溝におけるフリクションリング42bの内面に連通する当該円環状溝の外周側開口が油室409の一端開口として機能する。押圧室402を形成する円環状溝は、円筒体42Cの一端側に設けられたOリング42fと円筒体42Cの他端側に設けられたOリング42dとの間に設けられる。
連通路403は、一端側円筒状溝406と受圧室401とを連通させる連通路であり、円筒体42Cの中心軸を中心として放射状に複数設けられる。当該複数の連通路403は、円筒体42Cの中心軸と直交する同一面上に形成される。互いに隣り合う連通路403同士の間隔は等しい間隔に設定されている。
押圧部材420は、一端側が他端側円筒状溝405に液密に嵌合された円筒部421と、円筒部421の他端部の外周面よりシリンダー3の内周面36に近づくように延設されてピストン4の一端面と接触可能に構成された円環状フランジ422とを備える。当該押圧部材420の円筒部421は、中心軸が円筒体42Cの中心軸と一致する円筒部である。
円筒部421の一端側の外周面には、当該円筒部421の中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝410が形成される。当該Oリング設置用環状溝410に装填されたOリング411と他端側円筒状溝405の外側内周壁とが密着した液密構造が形成される。
円筒部421の一端側の内周面には、当該円筒部421の中心軸を中心とする環状溝であるOリング設置用環状溝412が形成される。当該Oリング設置用環状溝412に装填されたOリング413と他端側円筒状溝405の内側内周壁とが密着した液密構造が形成される。
以上のように構成された実施形態2のフリクション部材42Xを備えたリアクッション1によれば、圧縮動作時において、ピストン4とフリクション部材42Xの押圧部材420とが接触した場合、押圧部材420により油室409内の作動油が押圧され、押圧室402の作動油がフリクションリング42bの内面を押圧する。これにより、フリクションリング42bの外周面とシリンダー3の内周面との摩擦力が大きくなってピストン4が反力体48から受ける反力が大きくなるので、ピストン4とフリクション部材42Xとが接触した後の、ピストン4に加わる抵抗をより大きくできる。この場合、自動二輪車の加速時のタイヤグリップをより向上させることができ、加速性能をより向上させることができる。
実施形態3
実施形態1;2で示したピストン4を、図7に示すような、貫通ロッドタイプに適用した構成のリアクッション1Aとしてもよい。尚、図7において、図2に示した実施形態1のリアクッション1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
貫通ロッドタイプのリアクッション1Aは、ダンパーケース2と、シリンダー3と、ピストン4と、ロッド5Aと、一端側支持部6と、他端側支持部7と、減衰力発生装置8と、補償装置9と、懸架ばね10と、ばね荷重調整装置11と、ロッドガイド部100とを備え、ロッド5Aが一端側支持部6と他端側支持部7とに跨るように設けられてロッド5Aとピストン4とが作動油を収容したシリンダー3内を一緒に移動するように構成されたリアクッションである。
即ち、リアクッション1Aは、シリンダー3の一端側を保持するシリンダー保持部材を形成する一端側支持部6と、当該一端側支持部6に設けられてロッド5Aをガイドするロッドガイド部100とを備え、シリンダー3の中心軸3Cとロッドガイド部100の中心軸とロッド5Aの中心軸とが一致するように構成される。
ロッドガイド部取付穴112は、ダンパーケース取付穴62の一端側底面からさらに一端方向に延長するように形成されている。
ロッドガイド部取付穴112は、一端側の径が他端側の径よりも小径に形成された一端側小径部及び他端側大径部を備えた構成である。当該一端側小径部の内周面に形成されたねじ部とロッドガイド部100の一端側の外周面107に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることによってロッドガイド部100がロッドガイド部取付穴112に固定されている。
ロッドガイド部100の一端側の外周には、ロッドガイド部取付穴112の一端側小径部と他端側大径部との境界段差面に接触してロッドガイド部100の一端方向への移動を規制する規制面107aが設けられている。
ロッドガイド部100の一端側の外周面107におけるねじ部と規制面107aとの間にはOリング108が設けられて当該外周面107とロッドガイド部100の内周面との間の液密性が維持されている。
ロッドガイド部取付穴112の内面には、装置設置用穴81(図1参照)と連通する連通路32が開通しており、ロッドガイド部取付穴112とシリンダー3内の一端側油溜室45とが連通している。ロッドガイド部100の他端側の外周面114とロッドガイド部取付穴112の内周面との間は連通路32と一端側油溜室45とを連通させる連通路に形成される。
ロッドガイド部取付穴112の他端部は、ダンパーケース取付穴62の一端側底面よりも他端方向に突出するように形成されている。
シリンダー3の一端には円筒状のシリンダー一端側位置決め部31が設けられており、当該シリンダー一端側位置決め部31の一端側内周面とロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115とが嵌合されてシリンダー3の一端が位置決めされている。
即ち、シリンダー一端側位置決め部31は、ロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に嵌め込まれる一端側内周面を有した一端側嵌合部と、シリンダー3の一端開口部の内周面116に嵌め込まれる他端側内周面を有した他端側嵌合部とを備える。
よって、例えば他端側嵌合部がシリンダー3の一端開口部の内周面116に嵌め込まれて取付けられたシリンダー一端側位置決め部31の一端側嵌合部をロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に嵌め込むことで、シリンダー3の一端がロッドガイド部取付穴112の他端部の外周面115に位置決めされる。
シリンダー一端側位置決め部31の一端側嵌合部の内周面には、当該内周面とロッドガイド部取付穴112の外周面115との間の液密性を維持するОリング31aが設けられ、シリンダー一端側位置決め部31の他端側嵌合部の外周面には、当該外周面とシリンダー3の一端開口部の内周面116との間の液密性を維持するОリング31bが設けられ、当該Оリング31a;31bにより、作動油が一端側油溜室45と後述する円環筒状連通路35とに連通することが防止される。
ロッドガイド部100は、ロッド5Aの一端側を保持する筒孔を備え、当該筒孔は、筒孔の他端開口側に形成されてシリンダー3の一端側の内側に位置された小径部101と、小径部101より一端に向けて延長し、かつ、小径部101よりも内径寸法が大径に形成された大径部102とを備える。小径部101の内径は、ロッド5Aの一端側の外径に対応した寸法に形成されている。
ロッド5Aの一端側が進退する大径部102内の空間103は、一端開口が一端側支持部6に形成された大気解放室110と連通して大気解放されている。大気解放室110は大気解放孔109を介して大気に解放されている。
小径部101の内周面には、ロッド5Aの一端側の外周面との液密性を維持するためのXリング104が設けられるとともに、ブッシュ105が設けられていることにより、小径部101を貫通するロッド5Aの一端側の外周面と小径部101の内周面とが液密状態を維持しながらロッド5Aの外周面と小径部101の内周面とが摺動可能に構成されてシリンダー3内と大径部102内の空間103とが区画されている。
ロッド5Aは、圧縮動作時及び伸長動作時に、一端側がロッドガイド部100で保持された構成である。
ロッド5Aは、最大伸長時に、一端部が小径部101を貫通した状態となるような長さに形成される。
ロッド5Aは、他端側ロッド部5a、中間ロッド部5b、一端側ロッド部5cとが組み合わされて構成される。
他端側ロッド部5aは、中空ロッドにより形成され、中空部の一端開口が液密封止部材120により封止されている。
中間ロッド部5bは、他端側が他端開口の円筒部に形成され、中間部がピストン4の中央貫通孔40hを貫通する径寸法の軸部に形成され、一端側が液密封止部41Cに形成される。
一端側ロッド部5cは、中空ロッドにより形成され、中空部の一端開口部は工具挿入部106に形成されている。
他端側ロッド部5aの一端部の外周面に形成されたねじ部と中間ロッド部5bの他端側の円筒部の内周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることで他端側ロッド部5aの一端部と中間ロッド部5bの他端部とが連結される。
一端側ばね受け部材52aの中央貫通孔52h、ピストン4の中央貫通孔40hを貫通させた中間ロッド部5bの一端部及び中間部が一端側ロッド部5cの中空部の他端開口より当該中空部に挿入されて、一端側ばね受け部材52a、ピストン4の他端側への移動が中間ロッド部5bの円筒部と中間部との境界段差面121で規制され、一端側ロッド部5cの中空部の他端側内周面に形成されたねじ部と中間ロッド部5bの中間部の外周面に形成されたねじ部とがねじ嵌合されることによって、中間ロッド部5bと一端側ロッド部5cの他端部とが連結される。
一端側ロッド部5cと中間ロッド部5bとのねじ嵌合は、工具挿入部106に工具を挿入して一端側ロッド部5cを回転させればよく、これにより、一端側ばね受け部材52aとピストン4とが、境界段差面121と一端側ロッド部5cの他端面との間に挟み付けられて固定される。
中間ロッド部5bに一端側ばね受け部材52a、ピストン4が装着されたロッド5Aの他端側から、ロッド5Aを、リバウンドスプリング53の中心軸に沿った中央空間、他端側ばね受け部材52bの中央貫通孔52i、ロッドガイド51の中央貫通孔52に順番に通し、ロッド5Aの一端側を、シリンダー3の一端側に設置された反力体48を構成するフリクション部材42の貫通孔としての円筒体42Aの筒孔、及び、スプリング43の貫通孔としてのスプリング43の中心軸に沿った空洞に通してロッドガイド部100の小径部101の内側に挿入するとともに、ロッドガイド51の一端部に形成されたシリンダー他端位置決め穴56(図3参照)の内周面とシリンダー3の他端開口部の外周面とが嵌まり合うように、ロッドガイド51の外周面55(図3参照)とダンパーケース2の内周面とがねじ嵌合される。
以上の構成により、圧縮動作時には、ロッド5Aと一端側ばね受け部材52aとピストン4とが一緒に移動し、伸長動作時には、一端側ばね受け部材52aの着座面とリバウンドスプリング53の一端とが接触して伸長動作時の衝撃がリバウンドスプリング53により吸収緩和される。
以上により、ダンパーケース2、シリンダー3、ピストン4、ロッド5A、ロッドガイド部100、フリクション部材42、スプリング43は、それぞれ中心軸が一致するように設置されて、ロッド5A及びピストン4とシリンダー3及びダンパーケース2とがそれぞれシリンダー3の中心軸3Cに沿った方向に相対移動可能に構成され、かつ、ロッド5Aとピストン4とが作動油を収容したシリンダー3内を一緒に移動するように構成されたリアクッション1Aとなる。
実施形態3によれば、実施形態1で説明した反力体48を備えたので、実施形態1と同じ効果が得られるとともに、シリンダー3の中心軸3Cとロッド5Aの中心軸とが一致するようにロッド5Aの進退動作をガイドするロッドガイド部100を備えているので、ロッド5Aの直進動作性が向上する。
また、ロッドガイド部100の筒孔の一端が大気解放されているので、筒孔の大径部102内に進退するロッド5Aの進退動作がスムーズに行われるリアクッション1Aとなる。
実施形態4
実施形態3のリアクッション1Aにおける弾性手段としてのスプリング43の内側にさらなる弾性手段としての内側小径スプリング43Xを有した反力体48Bを備えた構成とした(図8参照)。当該内側小径スプリング43Xは、中心軸がスプリング43の中心軸と一致するように設けられる。当該内側小径スプリング43Xの一端が小径部101の一端側外周に形成されたばね受け部43eに連結され、当該内側小径スプリング43Xの他端がフリクション部材42Fに設けられたばね受け座43fに着座するように構成される。
即ち、フリクション部材42Fは、図3に示すフリクション部材42のばね受け部43bからシリンダー3の中心軸3Cに向けて延長して中心軸3Cを中心とする円環面により形成されたばね受け座43fを備えた構成である。
実施形態4によれば、反力体48Bがスプリング43と内側小径スプリング43Xとを備えるため、ピストン4が反力体48Bから受ける反力が大きくなるので、ピストン4とフリクション部材42とが接触した後の、ピストン4に加わる抵抗をより大きくできる。この場合、自動二輪車の加速時のタイヤグリップをより向上させることができ、加速性能をより向上させることができる。
実施形態5
実施形態3で説明した貫通ロッドタイプのリアクッション1Aに設けられたフリクション部材42の代わりに、実施形態2(図6)で説明したフリクション部材42Xを備えた構成の図9に示すようなリアクッション1Bとすれば、実施形態2と実施形態3で説明した効果を有したリアクッションを得ることができる。
尚、本発明のリアクッションは、一端側支持部6が自動二輪車の車軸側に連結されて、他端側支持部7が自動二輪車の車体側に連結されてもよい。
また、油以外の液体を使用してもよい。
本発明の特徴構成は、リアクッションの他、フロントフォーク、その他の用途に使用される緩衝器にも適用可能である。
1 リアクッション(緩衝器)、3 シリンダー、4 ピストン、5 ロッド、
6 一端側支持部(シリンダー保持部材)、42 フリクション部材、
42b フリクションリング、43 スプリング(弾性手段)、
43X 内側小径スプリング、48 反力体、100 ロッドガイド部、
101 小径部、102 大径部、109 大気解放孔、
409 油室(液体室)、420 押圧部材。

Claims (6)

  1. 液体を収容したシリンダーと、前記シリンダー内に配置されたピストンと、前記シリンダーの中心軸と前記ピストンの中心軸とが一致して前記ピストンが前記シリンダーの内周面を摺動可能なように前記ピストンを保持するロッドとを備え、
    前記ピストンが前記シリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、前記ピストンが前記シリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時に、前記シリンダー及び前記ピストンの動きを減衰させる減衰力が生じるように構成された緩衝器において、
    前記ピストンよりも前記シリンダーの一端側に配置されて前記シリンダーの内周面を摺動可能に構成されたフリクション部材と、当該フリクション部材と前記シリンダーの一端との間に配置された弾性手段とを備え、当該弾性手段の一端と前記シリンダーの一端とが連結され、かつ、前記弾性手段の他端と前記フリクション部材とが連結されることによって構成された反力体を備えており、
    前記圧縮動作時において、前記ピストンと前記フリクション部材とが接触するまでの間の領域では前記ピストンの外周面と前記シリンダーの内周面との摩擦力が作用し、前記ピストンと前記フリクション部材とが接触して前記フリクション部材が押された場合、前記ピストンが前記反力体から反力を受けるように構成され、
    前記シリンダーの一端側を保持するシリンダー保持部材と、前記シリンダー保持部材に設けられたロッドガイド部とを備え、
    前記ロッドは、前記ピストンに形成された貫通孔、前記フリクション部材に形成された貫通孔、及び、前記弾性手段に形成された貫通孔を貫通して、前記ピストンと一緒に移動するように構成されて、前記圧縮動作時及び前記伸長動作時に、一端側が前記ロッドガイド部で保持され、
    前記ロッドガイド部は、中心軸が前記シリンダーの中心軸と一致する筒孔により形成され、前記筒孔は、前記シリンダーの一端側に位置された筒孔の他端開口側に形成された小径部と、前記筒孔の一端側に形成された前記小径部よりも内径寸法が大径の大径部とを備え、
    前記小径部を貫通する前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが液密状態を維持しながら前記ロッドの外周面と前記小径部の内周面とが摺動可能に構成されて前記シリンダー内と前記大径部内とが区画されたことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記ロッドガイド部の筒孔の一端が大気解放されていることを特徴とする請求項に記載の緩衝器。
  3. 前記弾性手段として前記シリンダーの中心軸を中心軸とするスプリングを用い、さらに、当該スプリングの内側に前記シリンダーの中心軸を中心軸とする内側小径スプリングが前記フリクション部材と前記小径部との間に介在するように設けられ、かつ、前記ロッドが内側小径スプリングの中心軸に沿って延長する中央貫通孔を貫通するように設けられたことを特徴とする請求項又は請求項に記載の緩衝器。
  4. 前記フリクション部材は、前記シリンダーの内周面と対向する外周面を有した基体と、当該基体の外周面に当該外周面を一周しかつ前記シリンダーの中心軸に沿った方向に延長するように形成された溝と、当該溝に設置されて前記シリンダーの内周面を押圧するように付勢されたフリクションリングと、一端開口が前記溝内におけるフリクションリングの内面に連通しかつ他端開口が押圧部材で塞がれた液体室とを備え、
    前記圧縮動作時において前記押圧部材が前記ピストンで押されて前記液体室の液体が押圧されて前記フリクションリングの外周面が前記シリンダーの内周面に押圧されることによって、前記フリクションリングの外周面と前記シリンダーの内周面との摩擦力が大きくなり、前記ピストンが前記反力体から受ける反力が大きくなるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の緩衝器。
  5. 液体を収容したシリンダーと、前記シリンダー内に配置されたピストンと、前記シリンダーの中心軸と前記ピストンの中心軸とが一致して前記ピストンが前記シリンダーの内周面を摺動可能なように前記ピストンを保持するロッドとを備え、
    前記ピストンが前記シリンダーの一端に近づく方向に作動する圧縮動作時、及び、前記ピストンが前記シリンダーの他端に近づく方向に作動する伸長動作時に、前記シリンダー及び前記ピストンの動きを減衰させる減衰力が生じるように構成された緩衝器において、
    前記ピストンよりも前記シリンダーの一端側に配置されて前記シリンダーの内周面を摺動可能に構成されたフリクション部材と、当該フリクション部材と前記シリンダーの一端との間に配置された弾性手段とを備え、当該弾性手段の一端と前記シリンダーの一端とが連結され、かつ、前記弾性手段の他端と前記フリクション部材とが連結されることによって構成された反力体を備えており、
    前記圧縮動作時において、前記ピストンと前記フリクション部材とが接触するまでの間の領域では前記ピストンの外周面と前記シリンダーの内周面との摩擦力が作用し、前記ピストンと前記フリクション部材とが接触して前記フリクション部材が押された場合、前記ピストンが前記反力体から反力を受けるように構成され、
    前記フリクション部材は、前記シリンダーの内周面と対向する外周面を有した基体と、当該基体の外周面に当該外周面を一周しかつ前記シリンダーの中心軸に沿った方向に延長するように形成された溝と、当該溝に設置されて前記シリンダーの内周面を押圧するように付勢されたフリクションリングと、一端開口が前記溝内におけるフリクションリングの内面に連通しかつ他端開口が押圧部材で塞がれた液体室とを備え、
    前記圧縮動作時において前記押圧部材が前記ピストンで押されて前記液体室の液体が押圧されて前記フリクションリングの外周面が前記シリンダーの内周面に押圧されることによって、前記フリクションリングの外周面と前記シリンダーの内周面との摩擦力が大きくなり、前記ピストンが前記反力体から受ける反力が大きくなるように構成されたことを特徴とする緩衝器。
  6. 前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車体側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車軸側に連結されるか、あるいは、前記シリンダーの一端側が自動二輪車の車軸側に連結されて、前記ロッドの他端側が自動二輪車の車体側に連結されたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の緩衝器。
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