JP2011158016A - 緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】減衰力を調整可能な緩衝器において、軸方向の長さを短くする。
【解決手段】油液が封入されたシリンダ2内に、ピストンロッド6が連結されたピストン5を摺動可能に嵌装する。ピストン6の摺動に対して、伸び側及び縮み側通路11、12の伸び側及び縮み側減衰発生機構13、14によって減衰力を発生させる。伸び側及び縮み側減衰発生機構13、14をバイパスするバイパス通路21に、減衰力発生機構19を設ける。減衰力発生機構19では、シリンダ上下室2A、2B間の差圧により、凸状バネ25が撓んで連通路21Aを開閉することにより、バイパス通路21の流路面積を変化させて減衰力を調整する。凸状バネ25を用いることにより、減衰力発生機構19の軸方向の長さを短縮することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピストンロッドのストロークに対して、流体の流れを制御することにより、減衰力を発生させる油圧緩衝器等の緩衝器に関するものである。
例えば自動車のサスペンション装置に装着される緩衝器においては、減衰力特性を調整可能とし、車両の走行状態に応じて、適宜、減衰力特性を切換えることにより、操縦安定性及び乗り心地を向上させるようにしたものが公知である。
そして、特許文献1には、ピストンロッドのストローク周波数に応じて、サスペンション装置のピストンの振動数が大きい場合、減衰力を小さくし、ピストンの振動数が小さい場合、減衰力を大きくすることにより、乗り心地及び操縦安定性を向上させるようにした緩衝器が記載されている。
特開平4−160242号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された緩衝器では、次のような問題がある。この緩衝器では、振動数に応じて減衰力を発生させる機構は、ガイドとガイド内を移動するシャッタと、シャッタの両端部に配置したバネとにより大略構成される。このため、減衰力調整機構の軸長が長くなり、搭載性に難がある。
本発明は、減衰力を調整可能とし、かつ、軸方向の長さを短くすることができる緩衝器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る緩衝器は、作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に挿入されて前記シリンダ内を2室に画成するピストンと、該ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動にともなう作動流体の流れによって減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備え、
前記減衰力発生機構は、作動流体が流れるハウジングと、大径円筒部と小径円筒部とこれらを結合するテーパ部とを有する凸形状に形成されて、前記ハウジング内を2室に画成するように配置された凸状バネと、前記ハウジング内の2室間の差圧により前記凸状バネが撓むことによって開閉して作動流体の流れを調整する弁手段とを含んでいることを特徴とする。
本発明に係る緩衝器によれば、減衰力を調整可能とし、かつ、軸方向の長さを短くすることができる。
本発明の第1実施形態に係る緩衝器の要部であるピストン部を拡大して縦断面図である。 図1に示す緩衝器の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る緩衝器の要部であるピストン部を拡大して縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る緩衝器の要部であるピストン部を拡大して縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る緩衝器1は、いわゆる複筒式の緩衝器であって、シリンダ2の外周に外筒3が設けられて、シリンダ2と外筒3との間に環状のリザーバ4が形成された二重筒構造となっている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に挿入され、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端部が連結されており、ピストンロッド6の他端側は、シリンダ2及び外筒3の上端部に設けられたロッドガイド8及びオイルシール9を摺動可能かつ液密的に貫通して外部へ突出している。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられており、シリンダ2内には、作動流体として油液が封入され、リザーバ4内には、油液及びガスが封入されている。
ピストン5には、シリンダ上下室2A、2B間を連通する伸び側通路11及び縮み側通路12が設けられている。伸び側通路11には、シリンダ上室2A側からシリンダ下室2B側への作動流体の流れを制御して減衰力を発生させるディスクバルブ及びオリフィスからなる伸び側減衰弁13が設けられ、縮み側通路12には、シリンダ下室2B側からシリンダ上室2A側への作動流体の流れを制御して減衰力を発生させるディスクバルブ及びオリフィスからなる縮み側減衰弁14が設けられている。伸び側及び縮み側減衰弁によって主減衰力発生機構を構成している。
また、ベースバルブ10には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを連通させる伸び側通路15及び縮み側通路16が設けられている。伸び側通路15には、リザーバ4側からシリンダ下室2B側への作動流体の流れのみを許容する逆止弁17が設けられ、縮み側通路16には、シリンダ下室2B側からリザーバ4側への作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる縮み側ディスクバルブ18が設けられている。
シリンダ下室2B内のピストンロッド6の端部には、ピストン5に隣接して減衰力発生機構19が設けられている。減衰力発生機構19について、主に図1を参照して説明する。図1に示すように、ピストンロッド6の端部に形成された小径部6Aがピストン5の中央の開口部を貫通し、その先端部に、ハウジングを形成する略有底円筒状のハウジング部材20の底部20Aが螺着されて、ピストンロッド6、ピストン5及びハウジング部材20が一体に結合されている。外ハウジングの20の外周は、六角形または平行のニ面取形状となっており、スパナ等で螺着しやすい形状となっている。ピストン5を貫通するピストンロッド6の小径部6Aには、その軸心に沿ってバイパス通路21の一部である導入路21Bが設けられている。バイパス通路21は、一端部が小径部6Aの先端に開口してハウジング部材20の内部に連通し、他端部は、ピストンロッド6の大径部の側壁に開口してシリンダ上室2Aに連通している。バイパス通路21には、そのシリンダ上室2A側からハウジング部材20の内部への作動流体の流れのみを許容する逆止弁22が設けられている。
ハウジング部材20の開口部に、略円板状の蓋部材23が嵌合され、ハウジング部材20の側壁20Cが内側にかしめられて蓋部材23を固定して、ハウジング部材20の内部に圧力室24を形成している。圧力室24内には、凸状バネ25が設けられている。凸状バネ25は、大径円筒部26と小径円筒部27とを外側に凸の丸みを有するテーパ部28で結合して凸形状に形成されたバネ部材であり、テーパ部28の撓みによって大径円筒部26と小径円筒部27との軸方向の変位に対してバネ力を作用させるものである。凸状バネ25は、その形状、各部の寸法及び材料特性によりバネ定数を設定することができる。
凸状バネ25は、大径円筒部26の外周面がハウジング部材20のシリンダ部としての内周部が円形の円筒部20Bに摺動可能かつ液密的に嵌合し、小径円筒部27の先端部が蓋部材23に形成された環状の凹部に液密的に当接して、圧力室24内をバイパス通路21に連通する第1圧力室24Aと、蓋部材23側の第2圧力室24Bとの2室に画成している。また、凸状バネ25は、ハウジング部材20の底部20Aと蓋部材23との間で所定のセット荷重をもって圧縮されている。
蓋部材23には、第2圧力室24Bとシリンダ下室2Bとを常時連通するオリフィス通路29が設けられている。また、ハウジング部材20の円筒部20Bの側壁には、第1圧力室24とシリンダ下室2Bとを連通するバイパス通路21の一部である連通路21Aが設けられている。この連通路21Aは、図1に示すように、通常は、凸状バネ25の大径円筒部26によって閉じられており、テーパ部28が撓んで大径円筒部26が蓋部材23側へ所定距離だけ移動することによって開かれるように配置されている。そして、連通路21Aと凸状バネ25の大径円筒部26とで作動流体の流路を開閉する弁手段を構成している。なお、連通路21Aを開閉する部材を別途、大径円筒部26に取付ける構造としてもよい。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン5の摺動によってシリンダ上室2A側の作動流体が加圧されて、ピストン5の伸び側通路11を通り、伸び側減衰弁13を介してシリンダ下室2B側へ流れる。また、バイパス通路21としての導入路21Bを通り、逆止弁22及び減衰力発生機構19を介してシリンダ下室2Bへ流れる。このとき、ピストンロッド6がシリンダ2内から退出した分の作動流体がリザーバ4からベースバルブ10の伸び側通路15の逆止弁17を開いてシリンダ下室2Bへ流れ、リザーバ4内のガスが膨張することによってシリンダ2内の作動流体の体積補償を行う。
減衰力発生機構19では、第1圧力室24Aにシリンダ上室2A側の圧力が導入路21B及び逆止弁22を介して導入され、第2圧力室24Bにシリンダ下室2B側の圧力がオリフィス通路29を介して導入され、第1、第2圧力室24A、24B間の差圧によって凸状バネ25のテーパ部28が撓んで大径円筒部26が円筒部20Bに摺接しながら蓋部材23側へ移動する。
このとき、ピストンロッド6の伸縮ストロークの振幅が小さい場合、凸状バネ25の大径円筒部26の移動距離が小さく、連通路21Aが閉じた状態となるので、シリンダ上室2A側の作動流体は、伸び側通路11のみを通ってシリンダ下室2B側へ流れ、伸び側減衰力発生機構13によって大きな減衰力が発生する。ピストンロッド6の伸縮ストロークが大きい場合、凸状バネ25の大径円筒部26の移動距離が大きくなって連通路21Aが開き、シリンダ上室2A側の作動流体が導入路21B、逆止弁22、第1圧力室24A及び連通路21A通ってシリンダ下室2B側へ流れる。これにより、作動流体の流路面積が増大して減衰力が小さくなる。
また、オリフィス通路29は、シリンダ下室2Bから第2圧力室24Bへ伝達される圧力に対する遅れ要素となるため、第1、第2圧力室24A、24B間の差圧による凸状バネ25の大径円筒部26の移動距離は、ピストンロッド6の伸縮ストロークの周波数に依存し、周波数が高い場合には、移動距離が小さくなり、連通路21Aが閉じて減衰力が大きくなり、周波数が低い場合には、移動距離が大きくなり、連通路21Aが開いて減衰力が小さくなる。このようにして、ピストンロッド6の伸縮ストロークの振幅及び周波数に応じて減衰力を切換えることができる。
ピストンロッドの縮み行程時には、シリンダ2内のピストン5の摺動によってシリンダ下室2B側の作動流体が加圧されて、ピストン5の縮み側通路12を通り、縮み側減衰弁14を介してシリンダ上室2A側へ流れる。一方、導入路21Bは、逆止弁22によって遮断されて作動液の流れを生じない。これにより、縮み側減衰弁14によって減衰力が発生する。このとき、ピストンロッド6がシリンダ2内に侵入した分の体積の作動流体がシリンダ下室2Bからベースバルブ10の縮み側ディスクバルブ18を開き、伸び側通路16を通ってリザーバ4へ流れてリザーバ4内のガスを圧縮する。
このように、凸状バネ25を採用することにより、従来のシャッタ及びシャッタの両端に設けたバネを用いた場合に対して、構造の簡素化、部品点数の削減、軸方向寸法の短縮、軽量化及び製造コストの低減を図ることができる。凸状バネ25は、板厚、材質、テーパ部28の形状、軸方向及び径方向の寸法によってバネ定数を変更することができる。これにより、ハウジング20の寸法に応じて凸状バネ25の適宜の形状、寸法を変更することで容易にバネ定数を変更でき、設計の自由度が向上する。
次に本発明の第2実施形態について図3を参照して説明する。
なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る緩衝器31では、減衰力発生機構19のハウジング部材20の円筒部20Bの第1圧力室24と対向する側壁には、連通路21Aが省略され、代りに、第2圧力室24Bとシリンダ下室2Bとを連通する連通路32が設けられている。この連通路32は、図3に示すように、通常は、開いており、凸状バネ25のテーパ部28が撓んで大径円筒部26が蓋部材23側へ所定距離だけ移動することによって大径円筒部26によって閉じられるように配置されている。また、蓋部材23のオリフィス通路29が省略され、バネ部材のテーパ部28には、第1圧力室24Aと第2圧力室24Bとを連通するオリフィス通路33が設けられている。
このように構成したことにより、ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ上室2A側の作動流体は、導入路21B、逆止弁22、第1圧力室24A、オリフィス通路33、第2圧力室24B及び連通路32を通ってシリンダ下室2B側へ流れる。減衰力発生機構19では、オリフィス通路33の絞りによって生じる第1、第2圧力室24A、24B間の差圧により、凸状バネ25のテーパ部28が撓んで大径円筒部26が蓋部材23側へ移動する。
このとき、ピストンロッド6の伸縮ストロークの振幅が小さい場合、凸状バネ25の大径円筒部26の移動距離が小さく、連通路32が開いた状態となるので、導入路21Bに作動流体が流れることにより、小さい減衰力が発生する。ピストンロッド6の伸縮ストロークが大きい場合、凸状バネ25の大径円筒部26の移動距離が大きくなり、大径円筒部26が円筒部20Bの内周に摺接しながら連通路32を閉じるので、シリンダ上室2A側の作動流体は、伸び側通路11のみを通ってシリンダ下室2B側へ流れ、伸び側減衰力発生機構13によって大きな減衰力が発生する。
また、オリフィス通路33は、第1圧力室24Aから第2圧力室24Bへ伝達される圧力に対する遅れ要素となるため、第1、第2圧力室24A、24B間の差圧による凸状バネ25の大径円筒部26の移動距離は、ピストンロッド6の伸縮ストロークの周波数に依存し、周波数が高い場合には、移動距離が小さくなり、連通路32が開いて減衰力が小さくなり、周波数が低い場合には、移動距離が大きくなり、連通路32が閉じて減衰力が大きくなる。このようにして、ピストンロッド6の伸縮ストロークの振幅及び周波数に応じて減衰力を切換えることができる。
次に本発明の第3実施形態について、図4を参照して説明する。
なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本実施形態に係る緩衝器34では、導入路21Bの逆止弁22が省略され、減衰力発生機構19には、縮み側減衰力発生機構35も設けている。縮み側減衰力発生機構35は、ハウジング部材20に蓋部材23の代りに取付けられた有底円筒状の第2ハウジング部材36を有している。第2ハウジング部材35は、底部側がハウジング部材20の円筒部20Bの開口にねじ込まれて固定され、底部に形成された環状の凹部に凸状バネ25の小径円筒部27の先端部が液密的に当接している。ハウジング部材20の円筒部20Bの側壁には、シリンダ下室2Bと第2圧力室24Bとを連通するオリフィス通路29Aが設けられている。
第2ハウジング部材36の開口部に、略円板状の蓋部材37が嵌合され、第2ハウジング部材36の側壁が内側にかしめられて蓋部材37を固定して、第2ハウジング部材36の内部に圧力室38を形成している。圧力室38は、第2ハウジング部材36の底部の中央に設けられた開口45を介して第1圧力室24Aに連通している。圧力室38内には、凸状バネ39が設けられている。凸状バネ39は、上述の凸状バネ25と同様、大径円筒部40と小径円筒部41とを外側に凸の丸みを有するテーパ部42で結合した凸形状に形成されたバネ部材であり、テーパ部42の撓みによって大径円筒部40と小径円筒部41との軸方向の変位に対してバネ力を作用させるものである。凸状バネ39は、板厚、材質、テーパ部42の形状、軸方向及び径方向の寸法によってバネ定数を変更することができる。
凸状バネ39は、大径円筒部40が第2ハウジング部材36の底部に形成された円形の凹部に液密的に嵌合し、小径円筒部41の先端部が環状のバルブ部材43に液密的に当接し、バルブ部材43を蓋部材37のシート部44に押付けている。これにより、凸状バネ39は、圧力室38を外周側の第3圧力室38Aと内周側で第2ハウジング部材36の底部の開口45に連通する第4圧力室38Bとに区画している。また、凸状バネ39は、第2ハウジング部材36の底部と蓋部材37との間で所定のセット荷重をもって圧縮されている。
蓋部材37には、偏心した位置にシリンダ下室2Bと第3圧力室38Aとを連通する通路46が設けられている。蓋部材37のシート部44は、第4圧力室に連通するバルブ部材43の中央の開口43Aに対向して配置された円形の中央部と、蓋部材37の通路46の外周側に配置された環状の外周部からなり、バルブ部材43が着座したとき、通路46を閉じる。バルブ部材43は、シリンダ下室2A側と第4圧力室38Bすなわちシリンダ上室2A側との差圧によってシート部44から離座して通路46を開く。
このように構成したことにより、上述の減衰力発生機構19によるピストンロット6の伸び行程時における減衰力調整に加えて、縮み側減衰力発生機構35によって縮み行程時においても減衰力を調整することができる。ピストンロッド6の縮み行程時に、加圧されるシリンダ下室2A側と減圧されるシリンダ上室2A側との差圧が所定圧力に達すると、凸状バネ39のテーパ部42が撓んでバルブ部材43がシート部44から離座して通路46が開き、シリンダ上下室2A、2B間が通路46、第3圧力室38A、第4圧力室38B、開口45、第1圧力室24A及び導入路21Bを介して連通され、これにより、流路面積が増大して減衰力が低下する。このようにして、減衰力発生機構19によるピストンロッド6の伸び行程時の減衰力特性に加えて、縮み側減衰力発生機構35によってピストンロッド6の縮み行程時の減衰力特性を調整することができる。
なお、上記第1乃至第3実施形態において、ピストン5に設けられた伸び側、縮み側通路11、12及び伸び側、縮み側主減衰力発生機構13、14を省略して、減衰力発生機構19及び縮み側減衰力発生機構39のみによって減衰力を発生させるようにすることもできる。また、伸び側、縮み側主減衰力発生機構13、14は本実施の形態においてはディスクバルブをピストンにクランプして設けるタイプの構成を示したが、それに限らず、ディスクバルブをバネにより固定するタイプの主減衰力発生機構としてもよい。
上記第1乃至第3実施形態では、本発明をリザーバ4を有する複筒式の緩衝器に適用した場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、シリンダ内にフリーピストンによってガス室を形成した単筒式の緩衝器に適用してもよい。また、作動流体は、作動液に限らず、ガスであってもよく、この場合はリザーバ4、ベースバルブ10及びフリーピストン等は不要となる。
なお、上記各実施形態は、バイパス通路21を介してシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの間を連通可能とし、この連通を開閉する構成を示したが、本発明は、これに限らず、例えば、第1実施形態の連通路21Aを廃止した構造であってもよい。
この場合、小さい振幅の高周波振動に対しては、凸状バネ25が変形して油液を第1の圧力室24Aまたは第2の圧力室24Bで吸収することで、伸び側通路11や縮み側通路12を通る油液の量が減り、減衰力は低くなる。これに対し、凸状バネ25が変形しきるるような低周波、大振幅では、第1の圧力室24Aまたは第2の圧力室24Bに十分油液が入ると、伸び側通路11や縮み側通路12を通る油液の量が増加し、大きな減衰力が発生する。
1 緩衝器、2 シリンダ、5 ピストン、6 ピストンロッド、19 減衰力発生機構、20 ハウジング部材(ハウジング)、25 凸状バネ、26 大径円筒部(弁手段)、27 小径円筒部、28 テーパ部、30 ポート(弁手段)

Claims (9)

  1. 作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に挿入されて前記シリンダ内を2室に画成するピストンと、該ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動にともなう作動流体の流れによって減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備え、
    前記減衰力発生機構は、内部に円形のシリンダ部を有するハウジングと、前記ハウジングの前記シリンダ部に設けられ、前記ハウジング内外を連通する連通路と、大径円筒部と小径円筒部とこれらを結合するばね性を有するテーパ部とからなり、前記ハウジング内を2室に画成するように配置された凸状バネと、前記ハウジング内の2室間の差圧により前記凸状バネが撓むことによって開閉して作動流体の流れを調整する弁手段とを含んでいることを特徴とする緩衝器。
  2. 作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に挿入されて前記シリンダ内を2室に画成するピストンと、該ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動にともなう通路内の作動流体の流れによって減衰力を発生させる主減衰力発生機構と、前記主減衰力発生機構をバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路の作動流体の流れを調整する減衰力発生機構とを備え、
    前記減衰力発生機構は、前記バイパス通路に連通するハウジングと、大径円筒部と小径円筒部とこれらを結合するテーパ部とを有する凸形状に形成されて、前記ハウジング内を2室に画成するように配置された凸状バネとを含んでいることを特徴とする緩衝器。
  3. 前記ハウジングは、内部に円形のシリンダ部を有し、前記シリンダ部には前記ハウジング内外を連通する連通路が設けられ、前記ハウジング内の2室間の差圧により前記凸状バネが撓むことによって前記連通路を開閉して作動流体の流れを調整する弁手段とからなることを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
  4. 前記バイパス通路は、前記シリンダ内の一方の室と前記ハウジング内の一方の室とを連通する導入路と、前記ハウジング内の一方の室と前記シリンダ内の他方の室とを連通する前記通路路を含み、前記連通路は、前記シリンダ内の2室間を前記ハウジング内の一方の室を介して連通するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の緩衝器。
  5. 前記ハウジング内の他方の室と前記シリンダ内の他方の室は、前記バイパス通路よりも通路面積の狭いオリフィス通路により連通されていることを特徴とする請求項4に記載の緩衝器。
  6. 前記減衰力発生機構は、前記ピストンロッドの伸び行程時に作動流体の流れを調整する伸び側減衰力発生機構及び縮み行程時に作動流体の流れを調整する縮み側減衰力発生機構を含むことを特徴とする請求項3に記載の緩衝器。
  7. 前記バイパス通路は、前記ハウジング内の2室と、前記凸状バネに設けられて前記ハウジング内の2室間を連通する通路とを介して前記シリンダ内の2室間を連通することを特徴とする請求項3に記載の緩衝器。
  8. 前記弁手段は、前記凸状バネの大径円筒部により構成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の緩衝器。
  9. 前記ハウジングは、前記ピストンロッドに取付けられて前記ピストンを固定する部材であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の緩衝器。
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