JP2014129869A - 圧力緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振幅に応じて減衰力が可変な圧力緩衝装置を簡易な構成で実現する。
【解決手段】油圧緩衝装置は、オイルを収容する内シリンダ12と、内シリンダ12の軸方向に移動可能に設けられ、オイルの複数の流路が形成された第1ピストン31と、第1ピストン31と内シリンダ12との間に位置し、第1ピストン31に設けられたリング移動保持部36の第1受部361から第2受部362まで移動可能に設けられ、第1油室Y1と第2油室Y2とに区画するコントロールリング35と、第1ピストン31の複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、コンロールリング35が第2受部362に位置するときに開口を開放する伸張側バルブ群32と、第1ピストン31の複数の流路の伸張側バルブ群32により開閉される側と反対側にて複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、コントロールリング35が第1受部361に位置するときに開口を開放する圧縮側バルブ群33とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧力緩衝装置に関する。
自動車等の車両のサスペンション装置には、走行中に路面から車体へ伝達される振動を適切に緩和する減衰力発生器を用いた圧力緩衝装置が設けられる。この種の圧力緩衝装置においては、車両が走行する路面の状態により複雑に変化するピストンの振幅や周波数(速度)に応じて発生させる減衰力を変化させる技術が用いられている。
例えば、特許文献1には、減衰バルブの背圧室に対する受圧面積が、減衰バルブの加圧された一方の油室に対する受圧面積より大きくなるように設定され、バックアップカラーの減衰バルブの背面に対する当接位置が、ピストンのピストンラウンドが減衰バルブの正面に対する当接位置より、減衰バルブの内周側に配置されてなる圧力緩衝装置の減衰力調整構造が開示されている。
特開2011−202789号公報
ところで、圧力緩衝装置の減衰力の発生に関しては、操縦安定性(操安性)と乗心地とを両立させるのが困難である。一般に、大きい凹凸の路面走行時や車両の姿勢が大きく変化するときなど、比較的に振幅が大きくなるときの減衰力を高めることが考えられる。ただし、減衰力を単に高めた場合、例えば良路などの振幅が小さい場合における減衰力も増加するため、乗心地が悪くなるという二律背反の関係の問題が生じる。また、例えば製品バラツキが低減できるとともに低コスト化を図ることが可能となるため、圧力緩衝装置は簡易な構成であることが好ましい。
本発明は、振幅に応じて減衰力が可変な圧力緩衝装置を簡易な構成で実現することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、液体を収容するシリンダと、シリンダ内においてシリンダの軸方向に移動可能に設けられ、液体の複数の流路が形成されたピストンと、ピストンとシリンダとの間に位置し、ピストンに設けられた移動可能領域の軸方向の一端部から他端部まで移動可能に設けられ、シリンダ内の空間を液体を収容する第1液室と第2液室とに区画する移動区画部材と、ピストンの複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、移動区画部材がピストンの一端部に位置するときに開口を開放する第1開閉部材と、ピストンの複数の流路の第1開閉部材により開閉される側と反対側にて複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、移動区画部材がピストンの他端部に位置するときに開口を開放する第2開閉部材と、を備えることを特徴とする圧力緩衝装置である。
ここで、シリンダの第1液室側に設けられることでシリンダ内の空間に液体を収容する第3液室を形成するとともに、第1液室と第3液室とを連通する複数の流路が形成された第2ピストンをさらに備え、移動区画部材が一端部から他端部までの間を移動している状態では第2ピストンによって減衰力を発生させ、移動区画部材が一端部または他端部に位置した状態ではピストンおよび第2ピストンによって減衰力を発生させるとよい。
また、かかる目的のもと、他の観点から捉えた本発明は、液体を収容するシリンダと、液体の複数の流路が形成されシリンダ内においてシリンダの軸方向に移動可能に設けられるピストンと、ピストンの側部において軸方向に移動可能に設けられ、シリンダ内の空間を液体を収容する第1液室と第2液室とに区画する移動区画部材と、シリンダの第1液室側に設けられることでシリンダ内の空間に液体を収容する第3液室を形成するとともに、第1液室と第3液室とを連通する複数の流路が形成された第2ピストンと、を備えることを特徴とする圧力緩衝装置である。
そして、ピストンは、側部において周方向に形成される凹部を有し、移動区画部材は、環形状を有し、ピストンの凹部において移動可能に取り付けられるとよい。
さらに、移動区画部材は、ピストンの動作に伴ってピストンに対して移動することで第1液室および第2液室の容積を変更し、ピストンに対する位置が固定されることで第1液室および第2液室の容積の変化を制限するとよい。
また、かかる目的のもと、他の観点から捉えた本発明は、液体を収容するシリンダと、前記シリンダ内において当該シリンダの軸方向に移動可能に設けられ、液体の複数の流路が形成されたピストンと、前記シリンダ内であって前記ピストンとは当該シリンダの軸方向における異なる位置にて、当該シリンダの軸方向に沿う移動可能領域の軸方向の一端部から他端部まで移動可能に設けられ、当該シリンダ内の空間を液体を収容する第1液室と第2液室とに区画する移動区画部材と、前記ピストンの複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、前記移動区画部材が当該ピストンの前記一端部に位置するときに当該開口を開放する第1開閉部材と、前記ピストンの複数の流路の前記第1開閉部材により開閉される側と反対側にて当該複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、前記移動区画部材が当該ピストンの前記他端部に位置するときに当該開口を開放する第2開閉部材と、を備えることを特徴とする圧力緩衝装置である。
そして、前記シリンダ内に設けられ、当該シリンダの軸方向に沿う液体の流れを制限する環形状の部材であり、周方向の一部に切り欠きが形成された制限部材を備えるとよい。
また、前記移動区画部材の前記移動可能領域における前記一端部側および前記他端部側の少なくとも一方に、当該移動区画部材が突き当たる衝撃を緩める緩衝材を備えるとよい。
さらに、前記移動区画部材における前記シリンダの軸方向端部に対峙して設けられ、当該移動区画部材を当該シリンダの軸方向において付勢する付勢部材を備えるとよい。
本発明によれば、振幅に応じて減衰力が可変な圧力緩衝装置を簡易な構成により実現す
ることができる。
本実施形態の油圧緩衝装置の全体構成図である。 本実施形態の油圧緩衝装置を詳細に説明するための図である。 小さな振幅で移動する場合の、圧縮行程時のオイルの流れを示す図である。 大きな振幅で移動する場合の、圧縮行程時のオイルの流れを示す図である。 小さな振幅で移動する場合の、伸張行程時のオイルの流れを示す図である。 大きな振幅で移動する場合の、伸張行程時のオイルの流れを示す図である。 本実施形態の油圧緩衝装置において発生する減衰力を説明するための図である。 変形例1の油圧緩衝装置を詳細に説明するための図である。 変形例2の油圧緩衝装置を詳細に説明するための図である。 変形例2の圧縮行程時におけるオイルの流れを示す図である。 変形例2の伸張行程時におけるオイルの流れを示す図である。 変形例3の油圧緩衝装置を詳細に説明するための図である。 変形例4の油圧緩衝装置を詳細に説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態の油圧緩衝装置1の全体構成図である。
図2は、本実施形態の油圧緩衝装置1を詳細に説明するための図である。
油圧緩衝装置1は、図1に示すように、サスペンションの一部を構成する複筒型式油圧緩衝装置である。そして、油圧緩衝装置1は、シリンダ部10と、ピストンロッド20と、第1ピストンバルブ30と、第2ピストンバルブ40と、ボトムバルブ60と、を備えている。
〔シリンダ部10の構成・機能〕
シリンダ部10は、薄肉円筒状の外シリンダ11と、外シリンダ11内に収容される薄肉円筒状の内シリンダ12と、円筒状の外シリンダ11の円筒の中心軸方向(図1では上下方向)の一方の端部を塞ぐ底蓋13とを備えている。
なお、以下の説明においては、外シリンダ11の円筒の中心軸方向を、単に「軸方向」と称す。また、外シリンダ11の軸方向において図中下側の端部側を「一方」と称し、外シリンダ11の図中上側の端部側を「他方」と称する。
また、シリンダ部10は、外シリンダ11の内側に配置されてピストンロッド20をガイドするロッドガイド14と、ピストンロッド20を摺動させるとともに、外シリンダ11における軸方向の他方の端部に装着されたバンプストッパキャップ15とを備えている。また、シリンダ部10は、バンプストッパキャップ15の内側であって、ロッドガイド14に対して後述する第1ピストン31とは反対側に設けられ、シリンダ部10内の液体の漏れやシリンダ部10内への異物の混入を防ぐオイルシール16を備えている。
そして、シリンダ部10においては、外シリンダ11における軸方向の長さの方が内シリンダ12の長さよりも長く、内シリンダ12は、外シリンダ11と同心に配置される。つまり、内シリンダ12における軸方向の一方の端部は、ボトムバルブ60を構成する部品の一つである後述するバルブボディ61と底蓋13とを介して、外シリンダ11における軸方向の一方の端部に支持される。他方、内シリンダ12における軸方向の他方の端部は、ロッドガイド14にて支持される。これらにより、内シリンダ12の外周と外シリンダ11の内周との間隙が軸方向に一定となるように、内シリンダ12は、外シリンダ11と同心に配置される。そして、内シリンダ12の外周面と外シリンダ11の内周面とで、リザーバ室Rを形成している。
また、本実施形態の油圧緩衝装置1では、図1に示すように、第1ピストンバルブ30の後述するコントロールリング35と、第2ピストンバルブ40の後述するフリクション部材45とによって、内シリンダ12内の液体(本実施形態においてはオイル)が封入された空間を、第1油室Y1、第2油室Y2および第3油室Y3の3つ領域に区画する。
具体的には、第2ピストンバルブ40のフリクション部材45よりも軸方向の一方側に第3油室Y3が形成される。また、第2ピストンバルブ40のフリクション部材45の軸方向の他方側と第1ピストンバルブ30のコントロールリング35の軸方向の一方側との間に第1油室Y1が形成される。そして、第1ピストンバルブ30のコントロールリング35よりも軸方向の他方側に第2油室Y2が形成される。
さらに、本実施形態の油圧緩衝装置1においては、図1に示すように、ボトムバルブ60の後述するバルブボディ61により第3油室Y3とリザーバ室Rとを区画する。
〔ピストンロッド20の構成・機能〕
ピストンロッド20は、軸方向に延びるとともに軸方向の一方の端部(図1では下側)で第1ピストンバルブ30および第2ピストンバルブ40に接続する。
ピストンロッド20は、本実施形態では中実または中空の棒状の部材であり、円柱状または円筒状のロッド部21と、軸方向の一方の端部に第1ピストンバルブ30や第2ピストンバルブ40を取り付けるための一方側取付部22aと、軸方向の他方の端部にこのピストンロッド20を車体などへ取り付けるための他方側取付部22bと、を有している。一方側取付部22aおよび他方側取付部22bの端部の外面には螺旋状の溝が切られて雄ねじが形成されており、ボルトとして機能する。
また、一方側取付部22aは、ロッド部21と比較して外径が小さく形成されロッド部21との接続箇所となる段差部23を有している。
〔第1ピストンバルブ30の構成・機能〕
第1ピストンバルブ30は、図2に示すように、ピストンの一例としての第1ピストン31と、第1ピストン31に形成された複数の油路の内の一部の油路における軸方向の一方側の端部を塞ぐ第1開閉部材の一例としての伸張側バルブ群32と、伸張側バルブ群32に隣接するバルブシート32Vsと、第1ピストン31に形成された複数の油路の内の一部の油路における軸方向の他方側の端部を塞ぐ第2開閉部材の一例としての圧縮側バルブ群33と、圧縮側バルブ群33に隣接するバルブシート33Vsとを備えている。さらに、第1ピストンバルブ30は、バルブストッパ34と、移動区画部材の一例としてのコントロールリング35とを備えている。
第1ピストン31は、軸方向に形成された複数の油路等を有する円柱状の部材である。そして、第1ピストン31の外径は、内シリンダ12の内径に対して小さく設定される。そのため、第1ピストン31の外周と内シリンダ12の内周面との間には隙間が形成され、この隙間は後述するようにオイルの流路を構成する。
そして、第1ピストン31には、ピストンロッド20の一方側取付部22aを通すために軸方向に形成された取付孔31Rと、取付孔31Rよりも半径方向の外側の部位に軸方向に形成された第1油路311と、第1油路311よりも半径方向の外側の部位に軸方向に形成された第2油路312とが形成されている。
さらに、第1ピストン31は、第1ピストン31の軸方向における他方側の端面に形成される第1環状溝部31C1および第2環状溝部31C2と、軸方向における一方側の端面に形成される第3環状溝部31C3と、第1ピストン31の側面にて周方向に形成される側部環状溝部31Tと、側部環状溝部31Tよりも軸方向における他方側にて第1ピストン31の側面の周方向に形成される断面が凹部形状をしたリング移動保持部36とを有している。
第1ピストンバルブ30は、第1ピストン31の取付孔31Rがピストンロッド20の一方側取付部22aに嵌め込まれる。なお、第1ピストンバルブ30は、第2ピストンバルブ40の後述するナット44が一方側取付部22aの雄ねじに固定されることで、第2ピストンバルブ40によって挟み込まれるかたちでピストンロッド20に保持される。
第1油路311および第2油路312は、第1ピストン31の軸方向に伸びて形成される。また、第1油路311は、第1ピストン31の一方側にて第1環状溝部31C1と接続し、他方側にて第3環状溝部31C3に接続する。第2油路312は、一方側にて側部環状溝部31Tに接続し、他方側にて第2環状溝部31C2に接続する。第1油路311および第2油路312は、それぞれ円周方向に等間隔に複数(本実施形態においては4つずつ)形成される。そして、第1油路311および第2油路312は、第1油室Y1と第2油室Y2とにおけるオイルの流れが発生する際に、第1油室Y1と第2油室Y2とを連通する。
また、第1環状溝部31C1は、第1ピストン31の他方側の端部において周方向に形成される溝であって、複数の第1油路311をつなぐように形成される。また、第2環状溝部31C2は、第1ピストン31の他方側の端部において周方向に形成される溝であって、第1環状溝部31C1の外側に配置されて複数の第2油路312をつなぐように形成される。
そして、図2に示すように、第1ピストン31に圧縮側バルブ群33が取り付けられた状態にて、第1環状溝部31C1と第2環状溝部31C2とは、後述の第1バルブ33Vc1によって全体が覆われる。また、この状態にて第1環状溝部31C1は、後述の第1バルブ33Vc1の油孔33Hと対向する。
第3環状溝部31C3は、第1ピストン31の一方側の端部において周方向に形成される溝であって、複数の第1油路311をつなぐように形成される。そして、第1ピストン31に伸張側バルブ群32が取り付けられた状態にて、第3環状溝部31C3は、後述の第1バルブ32Vt1および第2バルブ32Vt2および第3バルブ32Vt3によって全体が覆われる。
側部環状溝部31Tは、第1ピストン31の外周から中心に向けて径方向に形成される溝であって、第2油路312が形成される深さまで形成される。そして、側部環状溝部31Tは、複数の第2油路312をつなぐように形成される。なお、側部環状溝部31Tは、圧縮行程時における第2油路312へのオイルの流入部を形成する。
伸張側バルブ群32は、ピストンロッド20の一方側取付部22aを通すボルト孔が形成された円盤状のバルブ部材が複数重ねられることで構成される。また、図2に示すように、本実施形態の伸張側バルブ群32は、第1バルブ32Vt1〜第5バルブ32Vt5の5枚によって構成される。そして、第1バルブ32Vt1が第1ピストン31の第3環状溝部31C3に対向して取り付けられ、その第1バルブ32Vt1に対し、第2バルブ32Vt2、第3バルブ32Vt3、第4バルブ32Vt4および第5バルブ32Vt5の順に外側へと重ねて配置される。
本実施形態では、第1バルブ32Vt1、第2バルブ32Vt2および第3バルブ32Vt3の外径は等しく設定している。これら第1バルブ32Vt1、第2バルブ32Vt2および第3バルブ32Vt3は、伸張側バルブ群32において最も外径が大きく、第3環状溝部31C3の外周の径よりも大きく設定される。また、第1バルブ32Vt1、第2バルブ32Vt2および第3バルブ32Vt3に対し、第4バルブ32Vt4、第5バルブ32Vt5およびバルブシート32Vsの順に外径がそれぞれ小さくなるように設定される。そして、バルブシート32Vsをたわみの支点として、第1バルブ32Vt1〜第5バルブ32Vt5がそれぞれ変形するように構成している。
上記のように構成される伸張側バルブ群32によって、第1ピストン31の第1油室Y1側(一方側)の端部が覆われ、第1油路311の開閉動作が行われる。
圧縮側バルブ群33は、ピストンロッド20の一方側取付部22aを通すボルト孔が形成された円盤状のバルブ部材が複数重ねられることで構成される。また、図2に示すように、本実施形態の圧縮側バルブ群33は、第1バルブ33Vc1および第2バルブ33Vc2の2枚によって構成される。そして、第1バルブ33Vc1が第1ピストン31の第1環状溝部31C1および第2環状溝部31C2に対向して取り付けられ、第1バルブ33Vc1に対して第2バルブ33Vc2およびバルブシート33Vsの順に外側へと重ねて配置される。
また、本実施形態では、第2バルブ33Vc2は、第1バルブ33Vc1に対して軸方向に移動して接離できるように構成されている。具体的には、図2に示すように、第2バルブ33Vc2は、第1バルブ33Vc1とのバルブシート33Vsとの間にて移動可能な隙間が形成されるように取り付けられている。
第1バルブ33Vc1の外径は、第2環状溝部31C2の外側の縁における外径よりも大きく設定している。また、第1バルブ33Vc1は、複数の油孔33H(本実施形態では4つ)を有している。そして、油孔33Hは、第1ピストン31の第1環状溝部31C1に対向するように配置される。
第2バルブ33Vc2の外径は、第1バルブ33Vc1よりも小さく設定している。また、第2バルブ33Vc2は、図2に示すように、断面が屈曲し環状形成される屈曲部33Bを有している。この屈曲部33Bは、第1バルブ33Vc1の油孔33Hとの間に空間を形成するとともに、油孔33Hよりも径方向の外側において第1バルブ33Vc1の外周部を押さえ付けるように形成している。
バルブシート33Vsの外径は、第2バルブ33Vc2よりも小さく設定している。また、本実施形態では、バルブシート33Vsは、第2バルブ33Vc2の屈曲部33Bの内側に位置するように形成される。そして、バルブシート33Vsは、第1バルブ33Vc1や第2バルブ33Vc2が変形するときのたわみの支点として機能する。
上記のように構成される圧縮側バルブ群33によって、第1ピストン31の第2油室Y2側(他方側)の端部が覆われ、第1油路311または第2油路312の開閉動作が行われる。
バルブストッパ34は、概形が円柱形状をしている。バルブストッパ34は、ピストンロッド20の一方側取付部22aが貫通可能な内径を有して軸方向に伸びる取付孔34Rと、軸方向における一方側の端面に設けられる環状凹部34Cとを備えている。バルブストッパ34は、取付孔34Rに一方側取付部22aが嵌め込まれ、段差部23に向けて押し込まれることでピストンロッド20に保持される。
環状凹部34Cは、圧縮側バルブ群33側を向いて形成される環状の凹部である。本実施形態では、環状凹部34Cは、圧縮側バルブ群33の第2バルブ33Vc2の屈曲部33Bと対向する位置に形成される。そして、環状凹部34Cは、後述するように、第2バルブ33Vc2の動作に伴って第2バルブ33Vc2が変位および変形した際にその動きを許容する空間を形成する。
そして、バルブストッパ34は、圧縮側バルブ群33の変形による第1油路311や第2油路312の開閉を可能にしながら、圧縮側バルブ群33を第1ピストン31に向けて押さえる。
コントロールリング35は、内側に開口部35Hを有するリング状(環形状)の部材である。開口部35Hの内径は、リング移動保持部36の後述する底面36Bにおける外径よりも大きく設定している。これによって、コントロールリング35は、リング移動保持部36の後述する底面36Bとの間に径方向の隙間を形成し、第1ピストン31の軸方向において移動可能に構成される。
また、コントロールリング35の外径は、内シリンダ12の内径と同程度に設定している。これによって、コントロールリング35は、内シリンダ12の内周に接触しながら移動する。
そして、コントロールリング35は、内シリンダ12内のオイルが封入された空間を、コントロールリング35よりも軸方向の一方側に形成される第1油室Y1と、第1ピストン31よりも軸方向の他方側に形成される第2油室Y2とに区画する。
コントロールリング35は、軸方向を向く面であって、第2油室Y2側(他方側)を向く第1端面351と第1油室Y1側(一方側)を向く第2端面352とを有する。そして、第1端面351と第2端面352との幅が、リング移動保持部36の後述する第1受部361と第2受部362との間の距離と比較して小さく設定される。そのため、コントロールリング35は、リング移動保持部36において第1ピストン31に対して相対的に移動できる。
リング移動保持部36は、周方向に形成される溝の底を構成する底面36Bと、底面36Bに対して切り立つ方向(溝の深さ方向)に形成され第1油室Y1側(一方側)を向く面である第1受部361と、第2油室Y2側(他方側)を向く面である第2受部362とを備える。そして、リング移動保持部36は、側部環状溝部31Tよりも圧縮側バルブ群33に近い側に形成される。
本実施形態では、第1受部361と第2受部362との距離は、第1端面351と第2端面352との幅に対して約2倍程度になるように設定している。これによって、リング移動保持部36は、コントロールリング35を移動可能に保持するとともに、第1受部361または第2受部362にてコントロールリング35を受けた場合には相対的な移動を止める。
〔第2ピストンバルブ40の構成・機能〕
第2ピストンバルブ40は、第2ピストン41と、第2ピストン41の軸方向の一方側の端部に設けられる伸張側バルブ群42と、伸張側バルブ群42に隣接するバルブシート42Vsと、軸方向の他方側の端部に設けられる圧縮側バルブ43と、伸張側バルブ群42を保持するナット44と、第2ピストン41の外周に取り付けられるフリクション部材45とを備える。
第2ピストン41は、図2に示すように、概形が有底円筒形状を有し、軸方向に形成された複数の油路等を備える部材である。そして、第2ピストン41は、その外周面に設けられたフリクション部材45を介して内シリンダ12の内周面に接触し、内シリンダ12内のオイルが封入された空間を、第2ピストン41よりも軸方向の一方側に形成される第3油室Y3と、第2ピストン41よりも軸方向の他方側に形成される第1油室Y1とに区画する。
そして、第2ピストン41には、ピストンロッド20の一方側取付部22aを通すために軸方向に形成された取付孔41Rと、取付孔41Rよりも半径方向の外側の部位に軸方向に形成された第1油路411と、第1油路411よりも半径方向の外側の部位に軸方向に形成された第2油路412とが形成されている。
さらに、第2ピストン41は、第2ピストン41の軸方向における他方側(第2油室Y2側)の端面に形成される第1環状溝部41C1および第2環状溝部41C2と、軸方向における一方側(第1油室Y1側)の端面に形成される第3環状溝部41C3と、第2ピストン41の側面にて周方向に形成されるリング保持部41Hとを有している。
第2ピストンバルブ40は、第2ピストン41の取付孔41Rがピストンロッド20の一方側取付部22aに嵌め込まれる。そして、第2ピストンバルブ40は、ナット44が一方側取付部22aの雄ねじに固定されることでピストンロッド20に保持される。
第1油路411および第2油路412は、第2ピストン41の軸方向において貫通するように形成される。また、第1油路411および第2油路412は、それぞれ円周方向に等間隔に複数(本実施形態においては4つずつ)形成される。そして、本実施形態では、第1油路411および第2油路412は、第1油室Y1と第3油室Y3とにおけるオイルの流れが発生する際に、第1油室Y1と第3油室Y3とを連通する。
第1環状溝部41C1は、第2ピストン41の他方側の端部において周方向に形成される溝であって、複数の第1油路411をつなぐように形成される。また、第2環状溝部41C2は、第2ピストン41の他方側の端部において周方向に形成される溝であって、第1環状溝部41C1の外側に配置されて複数の第2油路412をつなぐように形成される。
そして、図2に示すように、第2ピストン41に圧縮側バルブ43が取り付けられた状態にて、第1環状溝部41C1と第2環状溝部41C2とは、圧縮側バルブ43によって全体が覆われる。また、この状態にて、第1環状溝部41C1は、圧縮側バルブ43の後述の油孔43Hと対向する。
第3環状溝部41C3は、第2ピストン41の一方側の端部において周方向に形成される溝であって、複数の第1油路411をつなぐように形成される。そして、第2ピストン41に伸張側バルブ群42が取り付けられた状態にて、第3環状溝部41C3は、後述の第1バルブ42Vt1および第2バルブ42Vt2によって全体が覆われる。
伸張側バルブ群42は、ピストンロッド20の一方側取付部22aを通すボルト孔が形成された円盤状のバルブ部材が複数重ねられることで構成される。また、図2に示すように、本実施形態の伸張側バルブ群42は、第1バルブ42Vt1および第2バルブ42Vt2の2枚によって構成される。そして、第1バルブ42Vt1が第2ピストン41の第3環状溝部41C3に対向して取り付けられ、第1バルブ42Vt1に対して第2バルブ42Vt2およびバルブシート42Vsが外側に重ねて配置される。
本実施形態では、第1バルブ42Vt1および第2バルブ42Vt2の外径は等しい。そして、第1バルブ42Vt1および第2バルブ42Vt2は、第2ピストン41の第3環状溝部41C3の外側の縁における外径よりも大きく、第2油路412までの長さよりも小さく設定される。
また、バルブシート42Vsは、第1バルブ42Vt1および第2バルブ42Vt2よりも外径が小さく形成される。そして、バルブシート42Vsは、第1バルブ42Vt1および第2バルブ42Vt2が変形するときのたわみの支点として機能する。
そして、上記のように構成される伸張側バルブ群42によって、第2ピストン41の第3油室Y3側の(一方側)端部が覆われ、第1油路411の開閉動作が行われる。
圧縮側バルブ43は、ピストンロッド20の一方側取付部22aを通すボルト孔が形成された円盤状のバルブ部材によって構成される。本実施形態の圧縮側バルブ43は、第2ピストン41の第2環状溝部41C2の外周の径よりも大きく設定される。また、圧縮側バルブ43は、複数の油孔43H(本実施形態では4つ)を有している。油孔43Hは、第2ピストン41の第1環状溝部41C1に対向するように配置される。
また、本実施形態では、圧縮側バルブ43は、第1ピストンバルブ30のバルブシート32Vsに対向して配置される。そして、圧縮側バルブ43に対して、バルブシート32Vsの外径は小さい。そのため、バルブシート32Vsは、圧縮側バルブ43が変形する際のたわみの支点として機能する。
そして、圧縮側バルブ43によって、第2ピストン41の第1油室Y1側の(他方側)端部が覆われ、第2油路412の開閉動作が行われる。
ナット44は、概形が円柱形状をしている。また、ナット44の外径は、第2ピストン41の第3環状溝部41C3の外側の縁における外径よりも小さく形成される。さらに、ナット44は、ピストンロッド20の一方側取付部22aが貫通可能な内径を有して軸方向に伸びる取付孔44Rを有している。
そして、ナット44は、取付孔44Rに一方側取付部22aが嵌め込まれてピストンロッド20に保持される。そして、ナット44は、伸張側バルブ群42の変形による第1油路411の開閉を可能にしながら、伸張側バルブ群42を第2ピストン41に向けて締め付ける。
フリクション部材45は、リング状の部材であって、リング保持部41Hの外周に保持される。フリクション部材45の外径は、内シリンダ12と同程度に設定している。これによって、フリクション部材45は、内シリンダ12の内周に接触しながら移動する。
そして、本実施形態では、フリクション部材45によって、内シリンダ12のオイルが第1油室Y1と第3油室Y3とに区画される。また、フリクション部材45は、第2ピストン41が軸方向に移動する際に、内シリンダ12との間の摩擦によって所定の減衰力を発生させる。
〔ボトムバルブ60の構成・機能〕
ボトムバルブ60は、図1に示すように、軸方向に形成された複数の油路を有するバルブボディ61と、バルブボディ61に形成された複数の油路の内の一部の油路における軸方向の一方の端部を塞ぐ第1バルブ621と、バルブボディ61に形成された複数の油路の内の一部の油路における軸方向の他方の端部を塞ぐ第2バルブ622、これらの部材を固定するボルト60Bとを備えている。
バルブボディ61は、円盤状の円盤状部63と、この円盤状部63の半径方向の最外部から軸方向に延びた円筒状の円筒状部64と、を有し、シリンダ部10内における閉ざされた空間を区分する。
円盤状部63には、ボルト60Bの軸部を通すために軸方向に形成されたボルト孔65Rと、ボルト孔65Rよりも半径方向の外側の部位に軸方向に形成された第1油路661と、第1油路661よりも半径方向の外側の部位に軸方向に形成された第2油路662とが形成されている。第1油路661および第2油路662は、円周方向に等間隔に複数(本実施形態においては4つ)形成されており、第3油室Y3とリザーバ室Rとを連通する連通路として機能する。
〔油圧緩衝装置1の動作〕
次に、上述のように構成された油圧緩衝装置1の動作について説明する。
まず、圧縮行程時における動作について説明する。
図3は、ピストンロッド20が小さな振幅で移動する場合の、圧縮行程時におけるオイルの流れを示す図である。
ピストンロッド20が、図3中白抜き矢印のように内シリンダ12に対して軸方向の一方側へ移動すると、第2ピストン41の移動で第3油室Y3のオイルは押され、第2ピストンバルブ40の第3油室Y3側の圧力が上昇し、第2ピストン41の第2油路412に高圧が作用する。その結果、この第2油路412を塞ぐ圧縮側バルブ43が開き、オイルは図3の太矢印で示すように第2油路412を通って第2ピストンバルブ40の他方側の第1油室Y1に流入する。なお、この第3油室Y3から第1油室Y1へのオイルの流れは、圧縮側バルブ43および第2油路412で絞られ、油圧緩衝装置1の圧縮行程時における減衰力となる。
ここで、第3油室Y3から流れ込んだオイルによって第1油室Y1の圧力が上昇しようとするが、第1油室Y1の圧力は、リング移動保持部36においてコントロールリング35が第1ピストン31に対して第2油室Y2側に向けて移動することによって吸収される。すなわち、コントロールリング35が第1ピストン31に対して移動することによって第1油室Y1の容積が拡大し、第1油室Y1に流れ込むオイルの体積分が確保される。そして、リング移動保持部36においてコントロールリング35が移動することで、第1油室Y1から第2油室Y2へとオイルが実質的に流れる状態が形成される。そのため、コントロールリング35が移動している状態では、第1油室Y1と第2油室Y2との圧力の差は、ほとんど無い状態となる。従って、第1ピストンバルブ30の第2油路312を介したオイルの流れは生じず、第1ピストンバルブ30による減衰力の発生がほとんど無い状態になる。
一方、ボトムバルブ60においては、ピストンロッド20が移動することで、図1に示すように、第2ピストン41の軸方向の一方の端部側への移動により高まった第3油室Y3の圧力は、ボトムバルブ60の第1油路661に作用し、これを閉塞する第1バルブ621を開く。そして、第1油室Y1内のオイルは、バルブボディ61の第1油路661、凹部64aを通って内シリンダ12と外シリンダ11との間に形成されるリザーバ室Rに流入する。この第3油室Y3からリザーバ室Rへのオイルの流れは、第1バルブ621および第1油路661で絞られ、その結果として減衰力が発生する。
以上のように、ピストンロッド20が小さな振幅で移動する場合の圧縮行程時においては、第2ピストンバルブ40およびボトムバルブ60にて主な減衰力が発生する。
図4は、ピストンロッド20が大振幅で移動する場合の、圧縮行程時におけるオイルの流れを示す図である。
ピストンロッド20の移動が大振幅の範囲に達し、図4に示すように、リング移動保持部36においてコントロールリング35が移動した後、第1受部361に第1端面351が接する。そうすると、コントロールリング35が第1ピストン31に対しての移動(位置)が固定され、第1油室Y1の容積の変化が制限される。すなわち、第1油室Y1におけるオイルの圧力の吸収が行われなくなる。そして、第1ピストンバルブ30の第1油室Y1側の圧力が上昇し、第1ピストンバルブ30の第2油路312に高圧が作用する。
その結果、この第2油路312を塞ぐ圧縮側バルブ群33の第1バルブ33Vc1が開き、オイルは図4の太矢印で示すように第2油路312を通って第1ピストンバルブ30の他方側の第2油室Y2に流入する。なお、この第1油室Y1から第2油室Y2へのオイルの流れは、圧縮側バルブ群33および第2油路312で絞られ、油圧緩衝装置1の圧縮行程時における減衰力となる。
さらに、コントロールリング35の第1端面351がリング移動保持部36の第1受部361に接触した後は、コントロールリング35と内シリンダ12との間に発生する摩擦力が第1ピストン31に掛かる。この摩擦力は、ピストンロッド20の移動を妨げる方向に作用するため、大振幅時の圧縮行程時における減衰力となる。
以上のように、ピストンロッド20が大振幅で移動する場合の圧縮行程時においては、第1ピストンバルブ30に加えて、第2ピストンバルブ40およびボトムバルブ60においても減衰力が発生している。そのため、ピストンロッド20が大振幅で移動する場合、小振幅で移動する際の第2ピストンバルブ40およびボトムバルブ60において主に減衰力を発生させる状態と比較して、大きな減衰力を得ることとになる。
引き続いて、伸縮行程時における動作について説明する。
図5は、ピストンロッド20が小さな振幅で移動する場合の、伸張行程時におけるオイルの流れを示す図である。
ピストンロッド20が、図5中白抜き矢印のように内シリンダ12に対して軸方向の他方側へ移動すると、第1ピストン31の移動で第2油室Y2のオイルは押され、第1ピストンバルブ30の他方側の第2油室Y2側の圧力が上昇する。
ただし、この第2油室Y2におけるオイルの圧力は、リング移動保持部36においてコントロールリング35が第1油室Y1に向けて移動することによって吸収される。すなわち、コントロールリング35が第1ピストン31に対して移動することによって第2油室Y2の容積が拡大し、第2油室Y2におけるオイルの上昇が抑制される。そして、リング移動保持部36においてコントロールリング35が移動することで、第2油室Y2から第1油室Y1へとオイルが実質的に流れる状態が形成される。そのため、コントロールリング35が移動している状態では、第2油室Y2と第1油室Y1との圧力の差は、ほとんど無い状態となる。従って、第1ピストンバルブ30の第1油路311を介したオイルの流れは生じず、第1ピストンバルブ30による減衰力の発生はほとんど無い状態になる。
一方、第2油室Y2から第1油室Y1へとオイルが流入することで第1油室Y1の圧力が上昇し、またピストンロッド20の他方側への移動によってその体積分のオイルが第3油室Y3に不足することにより、第1油室Y1に対して第3油室Y3の圧力が低くなる。これによって、第1油路411に高圧が作用し、第1油路411を塞ぐ伸張側バルブ群42が開く。そして、図5の太矢印で示すようにオイルは第1油路411を通って第2ピストンバルブ40の一方側の第3油室Y3に流入する。なお、この第1油室Y1から第3油室Y3へのオイルの流れは、伸張側バルブ群42および第1油路411で絞られ、油圧緩衝装置1の圧縮行程時における減衰力となる。
さらに、ボトムバルブ60においては、ピストンロッド20が移動することで、図1に示すように、リザーバ室R内のオイルがボトムバルブ60のバルブボディ61の凹部64a、第2油路662を通り、この第2油路662を閉塞する第2バルブ622を開き、第1油室Y1内に流入する。このリザーバ室Rから第3油室Y3へのオイルの流れは、ボトムバルブ60の第2バルブ622および第2油路662で絞られ、その結果として減衰力が発生する。
以上のように、ピストンロッド20が小さな振幅で移動する場合の伸張行程時においては、第2ピストンバルブ40およびボトムバルブ60にて主な減衰力が発生する。
図6は、ピストンロッド20が大振幅で移動する場合の、伸張行程時におけるオイルの流れを示す図である。
ピストンロッド20の移動が大振幅の範囲に達し、図6に示すように、リング移動保持部36においてコントロールリング35が移動した後、第2受部362に第2端面352が接する。そうすると、コントロールリング35が第1ピストン31に対しての移動(位置)が固定され、第2油室Y2の容積の変化が制限される。すなわち、第2油室Y2におけるオイルの圧力の吸収が行われなくなる。そして、第1ピストンバルブ30の第2油室Y2側の圧力が上昇し、第1油室Y1より第2油室Y2における圧力が高くなる。
このとき、まず圧縮側バルブ群33の第2バルブ33Vc2がバルブストッパ34側へと移動して、第2油路312の第2油室Y2側におけるオイルの流入部が開放される。そして、第2油室Y2のオイルが第1油路311に流入し、第1油路311のオイルの圧力が高まることで、第1油路311を塞ぐ伸張側バルブ群32が開く。
その結果、図6の太矢印で示すようにオイルは第1油路311を通って第1ピストンバルブ30の一方側の第1油室Y1に流入する。なお、この第2油室Y2から第1油室Y1へのオイルの流れは、伸張側バルブ群32および第1油路311で絞られ、油圧緩衝装置1の伸張行程時における減衰力を得る。
さらに、コントロールリング35の第2端面352がリング移動保持部36の第2受部362に接触した後は、コントロールリング35と内シリンダ12との間に発生する摩擦力が第1ピストン31に掛かる。この摩擦力は、ピストンロッド20の移動を妨げる方向に作用するため、大振幅時の伸張行程時における減衰力として作用する。
以上のように、ピストンロッド20が大振幅で移動する場合、第1ピストンバルブ30に加えて、第2ピストンバルブ40およびボトムバルブ60においても減衰力が発生する。そのため、ピストンロッド20が大振幅で移動する場合、小振幅で移動する際の第2ピストンバルブ40およびボトムバルブ60において主に減衰力を発生させる状態と比較して、より大きな減衰力が発生する。
図7は、本実施形態の油圧緩衝装置1において発生する減衰力を説明するための図である。図7(a)は減衰力特性を示す図であり、横軸がピストンロッド20の移動速度を、縦軸が減衰力を示す。また、図7(b)は振幅・周波数に応じたリサージュ波形を示す図であり、横軸がピストンロッド20のストローク量を、縦軸が減衰力を示す。
まず、図7(a)に示すように、大振幅時における減衰力と比較して、小振幅時における減衰力が低くなることがわかる。また、大振幅時においては、ピストンロッド20の移動速度が増加するに従って減衰力も次第に高くなる。一方で、小振幅時においては、移動速度が増加しても一定の速度に到るまでは概ね減衰力が低い状態が維持されることがわかる。
また、図7(b)に示すように、微振幅かつ高周波(高速)時においては減衰力が小さいことがわかる。これは、微振幅時においては上述のとおりコントロールリング35がリング移動保持部36において移動する状態となり、発生する減衰力が比較的小さくなるためである。
また、大振幅かつ低速時においては、一定のストロークまではコントロールリング35が移動した状態となり減衰力が比較的小さくなるものの、ストロークが一定量を超えることでコントロールリング35が移動できなくなった状態になると減衰力が大きくなることがわかる。
さらに、大振幅かつ高速時においては、ピストンロッド20が移動動作を開始した後に直ぐにコントロールリング35が移動できなくなる状態へと移行するため、直ぐに比較的高い減衰力が発生し、その後においても高い減衰力が維持されることがわかる。
以上のように、本実施形態が適用される油圧緩衝装置1では、微振幅かつ高周波となる例えば小さい凹凸の良路を車両が走行している状態での減衰力を低くすることで乗心地を向上させることができる。また、本実施形態が適用される油圧緩衝装置1では、大振幅となる例えば凹凸の大きい悪路を車両が走行している状態での減衰力を高くすることによって操安性を高めることが可能となる。
さらに、本実施形態が適用される油圧緩衝装置1は、第1ピストンバルブ30における第1ピストン31の周囲に設けたコントロールリング35によって、振幅に応じて高い減衰力を発生させる状態と、低い減衰力を発生させる状態とを形成することを、比較的簡易な構造によって実現している。それゆえ、油圧緩衝装置1の製造バラツキを低減することができるとともに低コスト化を図ることができる。
なお、本実施形態では、「第2ピストン」の一例としての第2ピストンバルブ40およびボトムバルブ60を設けることによって、コントロールリング35の位置に応じて、第1ピストンバルブ30のみにおいて主に減衰力を発生させる状態と、第1ピストンバルブ30、第2ピストンバルブ40およびボトムバルブ60において減衰力を発生させる状態とを制御するようにしているが、この構成に限定されるものではない。
すなわち、本実施形態の油圧緩衝装置1においてコントロールリング35を有する第1ピストンバルブ30だけを備える構成であっても、振幅に応じた減衰力の変更を行うことが可能である。この場合、コントロールリング35が移動している状態では第1ピストンバルブ30において減衰力を発生させず減衰力が低い状態を形成する。一方、コントロールリング35の移動が止まった状態にて第1ピストンバルブ30において減衰力を発生させるとともに、コントロールリング35における摩擦力を減衰力として作用させることで高い減衰力を発生させる状態とを形成することができる。
また、上述した実施形態においては、第1ピストン31の側部において周方向に形成される凹部に環形状のコントロールリング35を設ける構成としたが、これに限定されるものではない。
例えば、第1ピストン31の側部において周方向に凸部を形成する。一方、コントロールリング35の開口部35Hの内周に周方向に形成される凹部を形成する。そして、このコントロールリング35の内周の凹部に、第1ピストン31の凸部を、軸方向において移動可能に取り付ける。そして、このような構成を備えた油圧緩衝装置において、第1ピストン31に対するコントロールリング35の位置関係に応じて、減衰力を変更させても良い。
〔変形例1〕
続いて、変形例1の油圧緩衝装置1について説明する。
図8は、変形例1の油圧緩衝装置1を詳細に説明するための図である。
変形例1の油圧緩衝装置1は、基本構成が上述の実施形態の油圧緩衝装置1と同様である。以下の説明では、上述した実施形態の油圧緩衝装置1と異なる構成について主に説明するとともに、上述した実施形態の油圧緩衝装置1と同様の部材については同一の符号を付すことでその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、変形例1の油圧緩衝装置1は、ピストンロッド20、第1ピストンバルブ30、第2ピストンバルブ40、第1バルブストッパ51、第2バルブストッパ52およびカラー部材53を有している。
第1バルブストッパ51は、ピストンロッド20の段差部23に取り付けられる。そして、第2ピストンバルブ40は、段差部23との間に第1バルブストッパ51を挟み込むようにしてピストンロッド20に取り付けられる。そして、第2ピストンバルブ40のフリクション部材45によって、他方側に第3油室Y3を形成する。
なお、変形例1の油圧緩衝装置1では、圧縮側バルブ43と第1バルブストッパ51との間にバルブシート43Vsが設けられる。そして、バルブシート43Vsは、圧縮側バルブ43が変形するときのたわみの支点として機能する。
カラー部材53は、第2ピストンバルブ40の伸張側バルブ群42側に取り付けられる。また、伸張側バルブ群42とカラー部材53との間には、バルブシート42Vsが設けられる。バルブシート42Vsは、伸張側バルブ群42が変形するときのたわみの支点として機能する。
そして、カラー部材53は、第2ピストンバルブ40と第1ピストンバルブ30との間に位置することで、第2ピストンバルブ40と第1ピストンバルブ30とを間においてオイルが流入する空間を形成する。変形例1の油圧緩衝装置1においては、この第2ピストンバルブ40と第1ピストンバルブ30との間に形成される空間が第1油室Y1を構成する。
第2バルブストッパ52は、第1ピストンバルブ30の伸張側バルブ群32側に配置される。そして、第2バルブストッパ52を介してナット44が取り付けられることによって、第1ピストンバルブ30がピストンロッド20に保持される。そして、第1ピストンバルブ30は、第1ピストン31の外周にて移動可能に設けられるコントロールリング35により、一方側において第2油室Y2を形成する。
以上のように、変形例1の油圧緩衝装置1においては、上述した実施形態の油圧緩衝装置1と比較して、第1ピストンバルブ30および第2ピストンバルブ40との位置関係が軸方向において逆の関係になっている。そして、このように構成される変形例1の油圧緩衝装置1においても、第1ピストンバルブ30に設けたコントロールリング35により、主に第2ピストンバルブ40のみによって減衰させる減衰力が低い状態と、第2ピストンバルブ40および第1ピストンバルブ30によって減衰させる減衰力が高い状態とを形成することが可能となる。
〔変形例2〕
続いて、変形例2の油圧緩衝装置1について説明する。
図9は、変形例2の油圧緩衝装置1を詳細に説明するための図である。図9(a)は変形例2の油圧緩衝装置1の全体構成を示す図であり、図9(b)はケースリング367の構成を示す図である。
変形例2の油圧緩衝装置1は、基本構成が上述の実施形態の油圧緩衝装置1と同様である。以下の説明では、上述した実施形態の油圧緩衝装置1と異なる構成について主に説明するとともに、上述した実施形態の油圧緩衝装置1と同様の機能である部材については同一の符号を付すことでその詳細な説明を省略する。
図9(a)に示すように、変形例2の油圧緩衝装置1は、ピストンロッド20、第1ピストンバルブ30、および第2ピストンバルブ40を有している。そして、第1ピストンバルブ30は、フリーピストン350および円筒状部360を有している。
ここで、移動区画部材の一例としてのフリーピストン350は、第1ピストンバルブ30に対して固定されておらず、軸方向に移動可能である。一方、フリーピストン350の内側に挿入して設けられる円筒状部360は、第1ピストンバルブ30に対して固定されている。
フリーピストン350は、上述の実施形態におけるコントロールリング35(図2参照)に対応する機能を有し、第1ピストン31に対して移動可能に構成される。また、詳細は後述するが、フリーピストン350は、軸方向において第1ピストン31(あるいは第2ピストン41)とは異なる位置に設けられている。
このフリーピストン350は、内側に開口部350Bを有するリング状(環形状)の部材であるピストン本体350Aと、ピストン本体350Aの外側に設けられるリング状の部材であるシール材353とを備える。
ここで、ピストン本体350Aの外側には、周方向に形成される溝部350Cを備え、この溝部350C内にシール材353が配置されている。
また、ピストン本体350Aの内径は、円筒状部360の外径よりも大きく設定されているとともに、ピストン本体350Aの外径は、内シリンダ12の内径に対して小さく設定される。これによって、フリーピストン350は、内シリンダ12の軸方向において移動可能に構成される。
また、ピストン本体350Aの外側に設けられたシール材353は、外周側が内シリンダ12の内周面と接する寸法で形成されている。このことにより、シール材353は、ピストン本体350Aの外周面と内シリンダ12の内周面との間に形成される隙間をシールし、この隙間においてオイルが流れることを抑制する。
円筒状部360は、略円筒状の部材である円筒本体360Aと、円筒本体360Aの外周にそれぞれ設けられる保持リング363、Oリング365およびケースリング367とを備える。
円筒本体360Aは、ピストンロッド20の一方側取付部22aが貫通可能な内径を有している。また、図示の例においては、軸方向の一方の端部は、軸方向の他方の端部よりも外径が大きくなるように形成されている。さらに、一方の端部は、第1ピストン31を内部に収容可能な内径であり、他方の端部は、フリーピストン350の内部を貫通可能な外径である。
また、円筒本体360Aは、他方の端部側において周方向に形成される第1凹部360Bと、第1凹部360Bよりも一方の端部側であってかつ一方の端部と比較して外径が小さく形成される段差部360Cと、段差部360Cよりも一方の端部側であってかつ周方向に形成される第2凹部360Dとを備える。
保持リング363は、リング状(環形状)の部材であり、円筒本体360Aの第1凹部360B内に設けられる。この保持リング363は、軸方向において移動するフリーピストン350が円筒本体360Aから抜けることを抑制する。
緩衝材の一例であるOリング365は、リング状(環形状)の部材であり、軸方向において、保持リング363とフリーピストン350との間、およびフリーピストン350と段差部360Cとの間に、それぞれ設けられている。このOリング365は、軸方向において移動するフリーピストン350が保持リング363あるいは段差部360Cと衝突することで生じる衝突音を抑制する。なお、図示の例とは異なり、保持リング363とフリーピストン350との間、あるいはフリーピストン350と段差部360Cとの間のいずれかにOリング365を設けてもよい。
制限部材の一例であるケースリング367は、リング状(環形状)の部材であり、円筒本体360Aの第2凹部360D内に設けられる。ケースリング367は、円筒本体360Aの外周面と内シリンダ12の内周面との間で軸方向におけるオイルの流れを制限する。
ここで、図9(b)に示すように、このケースリング367には、周方向の一部が切り欠かれる切り欠き(絞り)367aが設けられる。ケースリング367が切り欠き367aを備えることにより、切り欠き367aを備えない場合と比較して、ピストンロッド20の周波数(速度)が上昇した場合であっても、減衰力がより早期に発生する。言い替えると、減衰力の立ち上がりがはやくなる。
再び図9(a)に戻ると、図示の例におけるケースリング367は、フリーピストン350よりも一方の端部側(図9(a)では下側)に設けられているが、フリーピストン350よりも他方の端部側(図9(a)では上側)に設けられてもよい。また、図示の例における切り欠き367aは、フリーピストン350の周方向における一箇所に設けられているが、周方向における複数箇所に設けられてもよい。また、C字状のリングで切り欠き367aを形成してもよい。
変形例2の油圧緩衝装置1における第1ピストン31の外周には、周方向に形成される第3凹部310Aが形成されるとともに、第3凹部310A内にシール材369が設けられる。このシール材369は、円筒本体360Aの一方の端部側において、円筒本体360Aの内周と接触し、第1ピストン31の外周と円筒本体360Aの内周との間におけるオイルの流れを制限する。
また、第2ピストンバルブ40のフリクション部材45よりも軸方向の一方側に第3油室Y3が形成される。また、第2ピストンバルブ40のフリクション部材45よりも軸方向の他方側と第1ピストンバルブ30のフリーピストン350よりも軸方向の一方側との間に第1油室Y1が形成される。そして、第1ピストンバルブ30のフリーピストン350よりも軸方向の他方側に第2油室Y2が形成される。
ここで、変形例2の油圧緩衝装置1においては、フリーピストン350は、軸方向で第1ピストン31(あるいは第2ピストン41)とは異なる位置に設けられている。より詳細には、フリーピストン350は、第1ピストン31よりも軸方向の他方側に設けられている。なお、フリーピストン350は、軸方向において第1ピストン31および第2ピストン41とは異なる位置に設けられるのであれば、軸方向において第1ピストン31および第2ピストン41の間、あるいは第2ピストン41よりも軸方向の一方側に設けられてもよい。
軸方向で第1ピストン31とは異なる位置にフリーピストン350を設けることにより、第1ピストン31や内シリンダ12の寸法による制限を受けることなく、フリーピストン350を設けることが可能となる。さらに説明をすると、例えば、第1ピストン31の外周面と内シリンダ12の内周面との間隙が小さい場合であっても、フリーピストン350を設けることが可能となる。また、フリーピストン350が移動可能な距離を、第1ピストン31の軸方向長さよりも長くすることが可能となる。
なお、フリーピストン350が円筒状部360に対して移動可能な距離は、図示の例においては、保持リング363側および段差部360C側にそれぞれ設けられているOリング365間の軸方向における距離に対応する。例えば、Oリング365間の軸方向における距離は、フリーピストン350のピストン本体350Aの軸方向長さを基準として、約1.2倍〜2倍程度になるように設定されている。
また、フリーピストン350の移動量分だけ、ピストン本体350Aは振動を吸収できる構造となる。
また、図示の例のフリーピストン350においては、ピストン本体350Aの外側にシール材353が設けられていることにより、ピストン本体350Aの外周面と内シリンダ12の内周面との間においてオイルが流れることが抑制される。したがって、ピストンロッド20が移動することにともなって生じる、第1油室Y1乃至第3油室Y3間でのオイルの移動は、第1ピストンバルブ30あるいは第2ピストンバルブ40を介して行われる。このことにより、第1ピストンバルブ30あるいは第2ピストンバルブ40により減衰力が発生し、所謂ふらつきが抑制される。
次に、上述のように構成された油圧緩衝装置1の動作について説明する。
まず、圧縮行程時における動作について説明する。
図10は、変形例2の圧縮行程時におけるオイルの流れを示す図である。より詳細には、図10(a)は、小さな振幅で移動する場合の圧縮行程時のオイルの流れを示す図であり、図10(b)は、大きな振幅で移動する場合の圧縮行程時のオイルの流れを示す図である。
まず、ピストンロッド20が小さな振幅で移動する場合について説明をする。
図10(a)に示すように、ピストンロッド20が、図中白抜き矢印のように内シリンダ12に対して軸方向の一方側へ移動すると、第3油室Y3側の圧力が上昇し、第2油路412を塞ぐ圧縮側バルブ43が開き、オイルは図中の太矢印で示すように第2油路412を通って第1油室Y1に流入する。
ここで、第3油室Y3から流れ込んだオイルによって第1油室Y1の圧力が上昇しようとするが、第1油室Y1の圧力は、フリーピストン350が第2油室Y2側(保持リング363側)に向けて移動することによって吸収される。このことにより、第1ピストンバルブ30の第2油路312を介したオイルの流れは生じない。
次に、ピストンロッド20が大きな振幅で移動する場合について説明をする。
図10(b)に示すように、ピストンロッド20の移動が大振幅の範囲に達し、フリーピストン350が第1ピストン31に対して第2油室Y2側に向けて移動した後、保持リング363側のOリング365に到達する。そうすると、第1ピストン31に対してのフリーピストン350の移動(位置)が固定され、第1油室Y1におけるオイルの圧力の吸収が行われなくなる。
そして、第1ピストンバルブ30の第1油室Y1側の圧力が上昇することで、第2油路312を塞ぐ圧縮側バルブ群33が開き、オイルは図中の太矢印で示すように第2油路312を通って第2油室Y2に流入する。
このことにより、上述の実施形態の油圧緩衝装置1と同様に、ピストンロッド20が大振幅で移動する場合は、小振幅で移動する際と比較して、より大きな減衰力を得る。
次に、伸張行程時における動作について説明する。
図11は、変形例2の伸張行程時におけるオイルの流れを示す図である。より詳細には、図11(a)は、小さな振幅で移動する場合の伸張行程時のオイルの流れを示す図であり、図11(b)は、大きな振幅で移動する場合の伸張行程時のオイルの流れを示す図である。
まず、ピストンロッド20が小さな振幅で移動する場合について説明をする。
図11(a)に示すように、ピストンロッド20が、図中白抜き矢印のように内シリンダ12に対して軸方向の他方側へ移動すると、第2油室Y2側の圧力が上昇する。この第2油室Y2におけるオイルの圧力は、フリーピストン350が第1油室Y1側(段差部360C側)に向けて移動することによって吸収される。このことにより、第1ピストンバルブ30の第1油路311を介したオイルの流れは生じない。
一方、フリーピストン350の移動により第1油室Y1の圧力が上昇するとともに、ピストンロッド20の移動により、第1油室Y1に対して第3油室Y3の圧力が低くなる。このことにより、第1油路411を塞ぐ伸張側バルブ群42が開き、図中の太矢印で示すようにオイルは第1油路411を通って第3油室Y3に流入する。
次に、ピストンロッド20が大きな振幅で移動する場合について説明をする。
図11(b)に示すように、ピストンロッド20の移動が大振幅の範囲に達し、フリーピストン350が第2油室Y1側に向けて移動した後、段差部360C側のOリング365に到達する。そうすると、第1ピストン31に対してのフリーピストン350の移動(位置)が固定され、第1油室Y2におけるオイルの圧力の吸収が行われなくなる。
そして、第1ピストンバルブ30の第2油室Y2側の圧力が上昇することで、第1油路311を塞ぐ伸張側バルブ群32が開き、オイルは図中の太矢印で示すように第1油路311を通って第1油室Y1に流入する。
このことにより、上述の実施形態の油圧緩衝装置1と同様に、ピストンロッド20が大振幅で移動する場合は、小振幅で移動する際と比較して、より大きな減衰力を得る。
〔変形例3および変形例4〕
続いて、変形例3の油圧緩衝装置1について説明する。
図12は、変形例3の油圧緩衝装置1を詳細に説明するための図である。
図13は、変形例4の油圧緩衝装置1を詳細に説明するための図である。
変形例3および変形例4の油圧緩衝装置1は、基本構成が上述の実施形態の油圧緩衝装置1と同様である。以下の説明では、上述した実施形態の油圧緩衝装置1と異なる構成について主に説明するとともに、上述した実施形態の油圧緩衝装置1と同様の機能である部材については同一の符号を付すことでその詳細な説明を省略する。
変形例2においては、フリーピストン350を軸方向両端において挟む位置に、Oリング365を備えることを説明した。しかしながら、軸方向において移動するフリーピストン350と保持リング363あるいは段差部360Cとの間で生じる衝突音を抑制するものであれば、他の構成であってもよい。
例えば、図12に示すように、変形例3の円筒状部360は、フリーピストン350を軸方向において挟むように、フリーピストン350の軸方向の両端それぞれにスプリング366を備えてもよい。あるいは、図示の例とは異なり、フリーピストン350の軸方向の一端にスプリング366を備えてもよい。
ここで、図示の例におけるスプリング(付勢部材)366は、それぞれコイル状に形成される。保持リング363側のスプリング366は、軸方向の一端がフリーピストン350と対峙し、軸方向の他端が保持リング363と対峙する。また、段差部360C側のスプリング366は、軸方向の一端が段差部360Cと対峙し、軸方向の他端がフリーピストン350と対峙する。
フリーピストン350が軸方向においてスプリング366によって挟まれることにより、軸方向における予め定められた位置へフリーピストン350を復元させる復元力が、フリーピストン350に対して加えられる状態となる。
また、スプリング366のばね定数を変更することにより、フリーピストン350がオイルの圧力を受けて移動を開始してから、保持リング363側あるいは段差部360C側にて動きが制限されるまでの時間を調整し得る。
また、例えば図13に示すように、変形例4の円筒状部360は、フリーピストン350を軸方向において挟むように、フリーピストン350の軸方向の両端それぞれにスプリング366を備えるとともに、保持リング363と一方のスプリング366との間、および他方のスプリング366と段差部360Cとの間に、ゴム等からなるリング状(環形状)の部材である弾性部材370を備えてもよい。
スプリング366および弾性部材370を軸方向に沿って配置することにより、軸方向に移動するフリーピストン350が保持リング363あるいは段差部360Cと衝突する際の衝突音が、より確実に抑制される。
1…油圧緩衝装置、10…シリンダ部、20…ピストンロッド、30…第1ピストンバルブ、31…第1ピストン、35…コントロールリング、36…リング移動保持部、40…第2ピストンバルブ、41…第2ピストン、60…ボトムバルブ、350…フリーピストン、360…円筒状部

Claims (9)

  1. 液体を収容するシリンダと、
    前記シリンダ内において当該シリンダの軸方向に移動可能に設けられ、液体の複数の流路が形成されたピストンと、
    前記ピストンと前記シリンダとの間に位置し、当該ピストンに設けられた移動可能領域の軸方向の一端部から他端部まで移動可能に設けられ、当該シリンダ内の空間を液体を収容する第1液室と第2液室とに区画する移動区画部材と、
    前記ピストンの複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、前記移動区画部材が当該ピストンの前記一端部に位置するときに当該開口を開放する第1開閉部材と、 前記ピストンの複数の流路の前記第1開閉部材により開閉される側と反対側にて当該複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、前記移動区画部材が当該ピストンの前記他端部に位置するときに当該開口を開放する第2開閉部材と、
    を備えることを特徴とする圧力緩衝装置。
  2. 前記シリンダの前記第1液室側に設けられることで当該シリンダ内の空間に液体を収容する第3液室を形成するとともに、当該第1液室と当該第3液室とを連通する複数の流路が形成された第2ピストンをさらに備え、
    前記移動区画部材が前記一端部から前記他端部までの間を移動している状態では前記第2ピストンによって減衰力を発生させ、当該移動区画部材が当該一端部または当該他端部に位置した状態では前記ピストンおよび当該第2ピストンによって減衰力を発生させることを特徴とする請求項1に記載の圧力緩衝装置。
  3. 液体を収容するシリンダと、
    液体の複数の流路が形成され前記シリンダ内において当該シリンダの軸方向に移動可能に設けられるピストンと、
    前記ピストンの側部において軸方向に移動可能に設けられ、前記シリンダ内の空間を液体を収容する第1液室と第2液室とに区画する移動区画部材と、
    前記シリンダの前記第1液室側に設けられることで当該シリンダ内の空間に液体を収容する第3液室を形成するとともに、当該第1液室と当該第3液室とを連通する複数の流路が形成された第2ピストンと、
    を備えることを特徴とする圧力緩衝装置。
  4. 前記ピストンは、側部において周方向に形成される凹部を有し、
    前記移動区画部材は、環形状を有し、前記ピストンの前記凹部において移動可能に取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の圧力緩衝装置。
  5. 前記移動区画部材は、前記ピストンの動作に伴って当該ピストンに対して移動することで前記第1液室および前記第2液室の容積を変更し、当該ピストンに対する位置が固定されることで当該第1液室および当該第2液室の容積の変化を制限することを特徴とする請求項3または4に記載の圧力緩衝装置。
  6. 液体を収容するシリンダと、
    前記シリンダ内において当該シリンダの軸方向に移動可能に設けられ、液体の複数の流路が形成されたピストンと、
    前記シリンダ内であって前記ピストンとは当該シリンダの軸方向における異なる位置にて、当該シリンダの軸方向に沿う移動可能領域の軸方向の一端部から他端部まで移動可能に設けられ、当該シリンダ内の空間を液体を収容する第1液室と第2液室とに区画する移動区画部材と、
    前記ピストンの複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、前記移動区画部材が当該ピストンの前記一端部に位置するときに当該開口を開放する第1開閉部材と、
    前記ピストンの複数の流路の前記第1開閉部材により開閉される側と反対側にて当該複数の流路の少なくとも一部の開口を開閉するとともに、前記移動区画部材が当該ピストンの前記他端部に位置するときに当該開口を開放する第2開閉部材と、
    を備えることを特徴とする圧力緩衝装置。
  7. 前記シリンダ内に設けられ、当該シリンダの軸方向に沿う液体の流れを制限する環形状の部材であり、周方向の一部に切り欠きが形成された制限部材を備えることを特徴とする請求項6記載の圧力緩衝装置。
  8. 前記移動区画部材の前記移動可能領域における前記一端部側および前記他端部側の少なくとも一方に、当該移動区画部材が突き当たる衝撃を緩める緩衝材を備えることを特徴とする請求項6記載の圧力緩衝装置。
  9. 前記移動区画部材における前記シリンダの軸方向端部に対峙して設けられ、当該移動区画部材を当該シリンダの軸方向において付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載の圧力緩衝装置。
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