JP2015190607A - フロントフォーク - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、緩衝室側の空気が圧縮されたときに、緩衝室側に大きな内圧が繰り返し発生し、ピストン外周に通常設けられるエアパッキン等の封止部材にこの内圧が繰り返しかかるので、この封止部材に耐久性劣化を招く可能性を有し、緩衝性能劣化の要因となる可能性を有していた。また、圧側行程で単にピストンにより一方の緩衝室側の空気を押圧することにより反力を得る構成の為、反力特性が一義的となり、圧側行程におけるストローク奥での反力特性を得るのが容易ではないという欠点を有していた。さらに、制動時にストロークが長くなると反力による減衰力不足が生じる虞も有している。
また、側部側にはブレーキキャリパ取付部1i及び車速センサ取付部1t、27は、ホルダ部材1の側部において突出するように上下一対に形成され、車輪外周の一部を被い保護するフェンダーを固定するためのフェンダー取付部などを備える。なお、1yは割部である。
このホルダ部材1と車体との間に、伸縮自在な長手状の緩衝装置としてのフロントフォーク本体Sが保持される。
なお、1mは、Oリングである。上記シリンダ4は、ホルダ部材1側からフロントフォーク本体Sの全長のほぼ中央付近まで先端側が延長する長さの寸法となっている。
外シリンダ7の下端よりも下側のホルダ部材1の内周には、リング状に形成されたリング溝43の一部より孔1wがホルダ部材1の側部表面に延長する。孔1wには、ホルダ部材1の外部に露出するように例えばワンタッチカプラからなる油入出部21が取り付けられる。油入出部21は、上述の油入出部20と同様に、外筒21aと開閉栓21bとより構成される。これにより、油入出部21から孔1w及びリング溝43を介して間隙5、後述の内緩衝室Z内に作動油の注入出が可能となり、内緩衝室Z内に非圧縮性の作動油を注入することで内緩衝室Zの容積が調節可能となっている。
また、ホルダ部材1に設けられた保持筒13の先端側には外シリンダ7の外周7aと、最外シリンダ9の内周9bとの間には、リング状の座金1xが設けられる。
なお、シール保持筒6dの開口端面には、下方のシール材6sを保持するシール止め片6eが設けられる。このシール止め片6eの下面側には、ピストン3の凸部3hの外周に形成されたばね座3mと対をなすばね座6fが設けられる。
上記ばね座6fには上側のばね25の上端が取り付けられ、ばね座3mには下側のばね25の下端が取り付けられる。これにより、ピストン3がキャップ部材12方向(上方向)に移動するのに伴いばね25は次第に圧縮されてピストン3を下方に押し戻す方向に力を付勢するリバウンドスプリングとして機能する。ロッド2の所定位置の外周にはストッパ2gが位置される。このストッパ2gは、固定具2nの外周にねじ止めされた止め具2mの下面に保持される。上記ストッパ2gは、ロッド2が下方に摺動する場合に、ピストン3が一定位置まで移動したときにロッドガイド6の上端に当接してピストン3及びロッド2及び保持筒13の下方への移動を規制する働きを有する。
リング体15の半径方向の厚肉部分15aの外シール15eよりも保持筒13側には、厚肉部分15aを貫通する孔15pが設けられている。
一方、圧側行程において、下部空間17側から上部空間16方向への空気Kの流れ(空気圧)に対しては、ボール19bは、制御ばね19dの押圧力で閉弁状態を維持するので、空気Kは、リングピストン部材14における筒体18aの内孔18bのみを通過し、一定の絞りが与えられて上部空間16方向に流れる。
このように、圧側行程では、下部空間17側の空気が僅かな空気の漏れ状態で圧縮されるので、リング体15に対して十分な反力を与え得る。
本例では、リング体15の下端とスプリング60の上端側との間には距離Lのスペースが設定されており、これにより圧側行程でピストン3およびリング体15が下降し、下降時のストローク長が相当程度に長くなった時、すなわちストローク奥に達した時に距離Lが0となって、スプリング60の反力がリング体15に作用し始める。ここから、スプリングの圧縮による反力が作用する。よって、ストローク長、ストローク速度に依存した減衰力が得られ、制動時の安定性も確保できる。
[圧側行程]
まず、車体,車軸間に取り付けられるフロントフォーク本体Sに縮む方向の力が作用し相対的に、キャップ部材12側から下方向(ホルダ部材1方向)の押圧力が作用する場合を考える。
この場合、車体側のキャップ部材12の下方向の移動によりロッド2、ピストン3が下方向(車軸方向)に移動し、同時に摺動筒11、保持筒13も下方向に移動する。これによりピストン3で緩衝室B内の所定量の空気Aが圧縮されることにより、ピストン3等の動きに反力が作用して制動が与えられる。なお、空気Aによる反力の大きさは、バルブ1kを介して調整された緩衝室Bの空気圧により調整可能となっている。また、作動油Fの上面までの高さIを調整することで、外緩衝室Mや内緩衝室Zとの圧縮比が調整可能となっている。
また、ピストン3の下降によりピストン3の上部側のスペース2b圧力は小さくなり、内緩衝室Zの空気が減圧されるため、ピストン3の下降を促す反力となる。
フロントフォーク本体Sに伸び方向の力が作用し、相対的にホルダ部材1に対し、キャップ部材12側が上方向に移動する場合を考える。
この場合、ピストン3及びリングピストン部材14のリング体15には上方向の力が作用し、ロッド2及びピストン3は、上方に移動すると同時に保持筒13の移動に伴ってリングピストン部材14のリング体15も上方に移動する。
このリング体15の上方への移動により、外緩衝室Mの上部空間16の空気圧がリング体15により圧縮されて、上部空間16の空気圧が下部空間17の空気圧よりも高くなるため、上部空間16の空気圧と下部空間17の空気圧との圧力差により、リング体15に設けられたチェックバルブ部材19のボール19bを上部空間16側の空気圧で押圧して開弁させる。これにより上部空間16内の空気は、このチェックバルブ部材19及びリングピストン部材14を介して下部空間17側に流れて、上部空間16内の空気圧が低下するので、リング体15が上方向への移動に作用する反力が小さくなる。
したがって、伸側行程では、内緩衝室Zによる制動力が作用する。
したがって、作動油40の注入量を調整することにより、フロントフォーク本体Sの緩衝性能を所期の性能に設定できる。
例えば、圧側行程におけるスプリング60の最圧縮長さよりも高く作動油40をスペース8に注入することにより、圧側行程において絞り部材18を空気が通過したのちに作動油40が通過することになるため、空気が絞り部材18を通過するときの空気による減衰力と作動油40が絞り部材18を通過するときの作動油40による減衰力との両方が得られる。つまり、初期の圧縮行程では小さな減衰力、ストローク奥では大きな減衰力を得ることができる。
また、フロントフォーク本体Sを車両に取り付けた状態におけるリングピストン部材14よりも高くなるように作動油40をスペース8に注入することにより、絞り部材18及びチェックバルブ部材19を通過する作動油40のみによる減衰力を得ることができる。
また、本発明のフォーク本体Sは、二輪車において左右一対で用いても良く、一方に本発明のフォーク本体Sを適用し、他方に従来の作動油による減衰機構を有するものを用いても良い。
9 最外シリンダ、11 摺動筒、12 キャップ部材、13 保持筒、
14 リングピストン部材、15 リング体、16 上部空間、17 下部空間、
18 絞り部材、19 チェックバルブ部材、60 スプリング、B 緩衝室、
F 作動油、M 外緩衝室、S フロントフォーク本体。
Claims (5)
- ホルダ部材と、
このホルダ部材より突出するとともに緩衝室を形成する長手状の内シリンダと、
上記内シリンダの上端に設けられたロッドガイドと、
ロッドに取り付けられ、かつ上記内シリンダ内に収容されるピストンと、
上記内シリンダの外周とで間隙を形成するように上記ホルダ部材より突出する外シリンダと、
上記外シリンダの外周とで一定間隔のスペースよりなる外緩衝室を形成するようにホルダ部材より突出するとともに、上記内シリンダ及び外シリンダよりも長さの長い最外シリンダと、
上記最外シリンダの外周を被うとともに車体側より上記ホルダ部材方向に突出し、かつ上記最外シリンダの外周に摺動する摺動筒と、
上記摺動筒の一端開口を封止するとともに上記ロッドの一端を保持する車体側のキャップ部材と、
上記キャップ部材より突出し、かつ上記最外シリンダの内周と外シリンダの外周との間に位置する保持筒と、
上記保持筒の先端側で保持されたリング状のリングピストン部材とを備えたフロントフォークであって、
上記外緩衝室内の底部側にリングピストン部材のリング体で圧縮される所定長の金属スプリングを収容したことを特徴とするフロントフォーク。 - 上記金属スプリングは、圧側行程でのストローク奥においてリング体に圧縮力を与える長さに設定されていることを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。
- リングピストン部材のリング体は、外緩衝室を上部空間と、下部空間とに区画するものであって、
この外緩衝室に上記上部空間と下部空間との間の空気の流れを一定量に絞る絞り部材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフロントフォーク。 - 上記リング体には、空気を下部空間から上部空間方向に流れにくくするとともに反対方向に流れ易くするチェックバルブ部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のフロントフォーク。
- 上記緩衝室又は外緩衝室内のいずれか一方又は両方に液体を注入可能とすることで、緩衝室又は外緩衝室の空気収容内部空間の大きさを変更可能としたことを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108105317A (zh) * | 2016-11-24 | 2018-06-01 | 中航贵州飞机有限责任公司 | 一种抗磨损阻流结构 |
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JPH03168432A (ja) * | 1989-11-28 | 1991-07-22 | Showa Mfg Co Ltd | 緩衝器のオイルロック機構 |
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