JP2016060079A - 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法 - Google Patents

光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スキュー補正によって生じるずれと時分割発光によるずれとが重なって局部的なずれが大きくなることを防ぐこと。【解決手段】主走査ライン毎に取得された画像情報を、主走査ライン上の所定の位置において副走査方向にシフトさせることにより、LEDAプリントヘッド130のスキューを補正し、その際、時分割駆動によって生じる歪みの方向と、スキュー補正のための画像情報のシフトによって生じるずれの方向とに基づいて設定された主走査ライン上の位置において、シフトさせることを特徴とする。【選択図】図26

Description

光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された書類の出力に用いられる画像形成装置においては、電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光することにより静電潜像を形成し、トナー等の顕色剤を用いてその静電潜像を現像してトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙に転写することによって紙出力を行う。
このような電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光する光源として、主走査方向にLED(Light Emitting Diode)素子が配列されたLEDA(LED Array)のような線状光源が用いられることがある。線状光源を用いる場合、感光体の主走査方向とLEDAの主走査方向とに傾き(以降、「スキュー」とする)が存在する場合がある。
このようなスキューを補正する方法として、主走査ライン毎の画像データを、主走査方向の所定位置において副走査方向にシフトすることにより補正する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述したような線状光源においては、各LED素子を複数のグループに分割し、夫々のグループを順番に発光させる時分割駆動が用いられる。この時分割駆動により、全ての光源を同タイミングで発光駆動する場合に比べて、一度に必要な電力を低減することが出来る。これに対して、露光対象の感光体は常に回転しているため、回転軸と平行な方向に配列されたLED素子を時分割駆動すると、発光タイミングに応じて露光位置がずれてしまうという問題がある。
他方、上述したスキュー補正のために画像データをシフトさせる場合、画像データをシフトさせた主走査位置においては1ライン分のずれが生じることとなる。このスキュー補正によるずれと、上述した時分割駆動によるずれとが重なると、主走査方向の所定位置におけるずれ量が1ライン以上となり、該当部分における画質の劣化が目立ってしまう場合がある。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、時分割発光を行う場合に、スキュー補正によって生じるずれと時分割発光によるずれとが重なって局部的なずれが大きくなることを防ぐことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、複数の発光素子が線状に配列されて構成された光源を含む光源装置を発光制御することによって感光体上に静電潜像を形成する光書き込み制御装置であって、前記静電潜像として形成すべき画像の情報である画像情報を、主走査ライン毎に取得する画像情報取得部と、主走査ライン毎に取得された前記画像情報を、主走査ライン上の所定の位置において副走査方向にシフトさせることにより、前記光源の主走査方向に対する傾きを補正する傾き補正部と、前記傾きが補正された後の主走査ライン毎の画像情報に基づいて前記光源を発光制御する光源制御部とを含み、前記光源制御部は、複数のグループに分けられた前記複数の発光素子を前記グループ毎に順番に発光制御することによって前記光源の1回分の発光制御を行って1ライン分の画像に対応した静電潜像を形成し、前記傾き補正部は、前記グループ毎に順番に発光制御されることにより生じる前記発光素子毎の前記感光体上での露光位置の歪みの方向と、前記傾きの補正のための画像情報のシフトによって生じるずれの方向とに基づいて設定された主走査ライン上の位置において、前記画像情報を副走査方向にシフトさせることを特徴とする。
本発明によれば、時分割発光を行う場合に、スキュー補正によって生じるずれと時分割発光によるずれとが重なって局部的なずれが大きくなることを防ぐことが可能となる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るLEDAプリントヘッドの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る時分割駆動による露光スポットを示す図である。 本発明の実施形態に係る時分割駆動による露光スポットを示す図である。 本発明の実施形態に係る時分割駆動による露光スポットを示す図である。 スキューによる露光スポットを示す図である。 スキュー補正による露光スポットを示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 本発明の実施形態に係るラインシフト候補位置の設定態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るラインシフト候補位置の設定態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るラインシフト候補位置の設定態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るラインシフト態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るラインシフト態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み制御部の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るスキュー補正部のパラメータ設定動作を示すフローチャートである。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。 スキュー補正及び時分割駆動による露光スポットのずれ量を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)としての画像形成装置を例として説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式による画像形成装置であり、感光体を露光するための光源として主走査方向に発光素子が配列された線状光源が用いられる。
そして、本実施形態に係る画像形成装置においては、瞬間的な消費電力のピーク値を低減するため、線状光源に含まれる発光素子を複数のグループに分割して時系列に順番に発光駆動する時分割駆動が行われる。この時分割駆動によって発光タイミングがずれることにより、同一ラインに含まれる各画素の露光位置が感光体上でずれてしまう。このずれによる弊害を可能な限り低減することが本実施形態に係る要旨の1つである。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、エンジン13、HDD(Hard Disk Drive)14及びI/F15がバス18を介して接続されている。また、I/F15にはLCD(Liquid Crystal Display)16及び操作部17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。エンジン13は、画像形成装置1において実際に画像形成を実行する機構である。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F15は、バス18と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD16は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部17は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM12に格納されたプログラムや、HDD14若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体からRAM11に読み出されたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ20、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)21、スキャナユニット22、排紙トレイ23、ディスプレイパネル24、給紙テーブル25、プリントエンジン26、排紙トレイ27及びネットワークI/F28を有する。
また、コントローラ20は、主制御部30、エンジン制御部31、入出力制御部32、画像処理部33及び操作表示制御部34を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット22、プリントエンジン26を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル24は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F28は、画像形成装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ20は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、上述したようにCPU10の演算によって構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ20が構成される。コントローラ20は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部30は、コントローラ20に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ20の各部に命令を与える。エンジン制御部31は、プリントエンジン26やスキャナユニット22等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部32は、ネットワークI/F28を介して入力される信号や命令を主制御部30に入力する。また、主制御部30は、入出力制御部32を制御し、ネットワークI/F28を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン26が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって画像形成装置1が認識可能な形式に変換された画像情報である。操作表示制御部34は、ディスプレイパネル24に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル24を介して入力された情報を主制御部30に通知する。
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部32がネットワークI/F28を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部32は、受信した印刷ジョブを主制御部30に転送する。主制御部30は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部33を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部33によって描画情報が生成されると、エンジン制御部31は、生成された描画情報に基づいてプリントエンジン26を制御し、給紙テーブル25から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。即ち、プリントエンジン26が画像形成部として機能する。プリントエンジン26によって画像形成が施された文書は排紙トレイ27に排紙される。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル24の操作若しくはネットワークI/F28を介して外部のPC等から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部34若しくは入出力制御部32が主制御部30にスキャン実行信号を転送する。主制御部30は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部31を制御する。
エンジン制御部31は、ADF21を駆動し、ADF21にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット22に搬送する。また、エンジン制御部31は、スキャナユニット22を駆動し、ADF21から搬送される原稿を撮像する。また、ADF21に原稿がセットされておらず、スキャナユニット22に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット22は、エンジン制御部31の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット22が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット22に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部31は、スキャナユニット22が生成した撮像情報を画像処理部33に転送する。画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、エンジン制御部31から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部33が生成した画像情報はHDD14等の画像形成装置1に装着された記憶媒体に保存される。即ち、スキャナユニット22、エンジン制御部31及び画像処理部33が連動して、原稿読み取り部として機能する。
画像処理部33によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD14等に格納され若しくは入出力制御部32及びネットワークI/F28を介して外部の装置に送信される。即ち、ADF21及びエンジン制御部31が画像入力部として機能する。
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部31がスキャナユニット22から受信した撮像情報若しくは画像処理部33が生成した画像情報に基づき、画像処理部33が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部31がプリントエンジン26を駆動する。
次に、本実施形態に係るプリントエンジン26の構成について、図3を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン26は、無端状移動手段である搬送ベルト105に沿って各色の画像形成部106が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ101から給紙ローラ102により分離給紙される用紙(記録媒体の一例)104に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト105に沿って、この搬送ベルト105の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)106Y、106M、106C、106K(以降、総じて画像形成部106とする)が配列されている。
また、給紙トレイ101から給紙された用紙104は、レジストローラ103によって一度止められ、画像形成部106における画像形成のタイミングに応じて搬送ベルト105からの画像の転写位置に送り出される。
複数の画像形成部106Y、106M、106C、106Kは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部106Kはブラックの画像を、画像形成部106Mはマゼンタの画像を、画像形成部106Cはシアンの画像を、画像形成部106Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。尚、以下の説明においては、画像形成部106Yについて具体的に説明するが、他の画像形成部106M、106C、106Kは画像形成部106Yと同様であるので、その画像形成部106M、106C、106Kの各構成要素については、画像形成部106Yの各構成要素に付したYに替えて、M、C、Kによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト105は、回転駆動される駆動ローラ107と従動ローラ108とに架け渡されたエンドレスのベルト、即ち無端状ベルトである。この駆動ローラ107は、不図示の駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ107と、従動ローラ108とが、無端状移動手段である搬送ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際しては、回転駆動される搬送ベルト105に対して、最初の画像形成部106Yがイエローのトナー画像を転写する。画像形成部106Yは、感光体としての感光体ドラム109Y、この感光体ドラム109Yの周囲に配置された帯電器110Y、光書き込み装置111、現像器112Y、感光体クリーナ(図示せず)、除電器113Y等から構成されている。光書き込み装置111は、夫々の感光体ドラム109Y、109M、109C、109K(以降、総じて「感光体ドラム109」という)に対して光を照射するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム109Yの外周面は、暗中にて帯電器110Yにより一様に帯電された後、光書き込み装置111からのイエロー画像に対応した光源からの光により書き込みが行われ、静電潜像が形成される。現像器112Yは、この静電潜像をイエロートナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム109Y上にイエローのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム109Yと搬送ベルト105とが当接若しくは最も接近する位置(転写位置)で、転写器115Yの働きにより搬送ベルト105上に転写される。この転写により、搬送ベルト105上にイエローのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109Yは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器113Yにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部106Yにより搬送ベルト105上に転写されたイエローのトナー画像は、搬送ベルト105のローラ駆動により次の画像形成部106Mに搬送される。画像形成部106Mでは、画像形成部106Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が既に形成されたイエローの画像に重畳されて転写される。
搬送ベルト105上に転写されたイエロー、マゼンタのトナー画像は、さらに次の画像形成部106C、106Kに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム109C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム109K上に形成されたブラックのトナー画像とが、既に転写されている画像上に重畳されて転写される。こうして、搬送ベルト105上にフルカラーの中間転写画像が形成される。
給紙トレイ101に収納された用紙104は最も上のものから順に送り出され、その搬送経路が搬送ベルト105と接触する位置若しくは最も接近する位置において、搬送ベルト105上に形成された中間転写画像がその紙面上に転写される。これにより、用紙104の紙面上に画像が形成される。紙面上に画像が形成された用紙104は更に搬送され、定着器116にて画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
また、用紙に転写されずに搬送ベルト105上に残留したトナーを除去するため、ベルトクリーナ118が設けられている。ベルトクリーナ118は、図3に示すように、駆動ローラ107の下流側であって、感光体ドラム109よりも上流側において搬送ベルト105に押し当てられたクリーニングブレードであり、搬送ベルト105の表面に付着したトナーをかきとる顕色剤除去部である。
次に、本実施形態に係る光書き込み装置111について説明する。図4は、本実施形態に係る光書き込み装置111と感光体ドラム109との配置関係を示す図である。図4に示すように、各色の感光体ドラム109Y、109M、109C、109K夫々に照射される照射光は、光源であるLEDA(Light‐emitting diode Array)プリントヘッド130Y、130M、130C、130K(以降、総じてLEDAプリントヘッド130とする)から照射される。このLEDAプリントヘッド130が光源装置として用いられる。
図5は、LEDAプリントヘッド130の構成を示す図である。図5においては、LEDAプリントヘッド130に含まれる光源であるLEDAの照射面を正面から表示している。図5に示すように、LEDAプリントヘッド130は、基板131上に複数のLEDA132が配列されて構成されている。このLEDA132が配列されている方向が、感光体ドラム109の主走査方向に対応する。
夫々のLEDA132は、各LEDA132が配列されている方向と同一の方向に発光素子であるLED素子が複数配列されて構成されている発光素子アレイである。夫々のLEDA132に含まれる各LED素子が1画素分の照射を行う。
また、基板131内部には、夫々のLEDA132を発光駆動する複数の駆動回路133が設けられている。夫々の駆動回路133は、夫々のLEDA132と1対1で対応している。
光書き込み装置111に含まれる制御部は、LEDAプリントヘッド130において主走査方向に並べられている夫々のLEDの点灯/消灯状態を、コントローラ20から入力された描画情報に基づいて主走査ライン毎に制御することにより、感光体ドラム109の表面を選択的に露光し、静電潜像を形成する。
図5に示すように、1つのLEDAプリントヘッド130は、複数のLEDA132を含む。ここで、全てのLEDA132を同時に発光駆動すると、その瞬間に必要な電力量は全LEDA132夫々を発光させるために必要な電力量の合計となる。
これに対して、夫々のLEDA132や、LEDA132に含まれるLED素子を複数のグループに分割し、グループ毎にタイミングをずらして駆動すれば、一度に必要な電力量を下げることが出来る。従って、本実施形態に係る光書き込み装置111においては、このような時分割駆動を採用している。尚、本実施形態においては、LED素子を複数のグループに分割して、グループ毎にタイミングをずらして発光駆動する。
ここで、時分割駆動によって生じる問題について説明する。図6は、LEDAプリントヘッド130に含まれるLED素子を8つのグループに分けた場合における各グループの発光駆動のタイミングと、その結果露光される感光体ドラム109上の位置を示す図である。図6上段に示すように、グループ毎のLED素子の発光駆動の周期はストローブ周期tである。
ストローブ周期tの間に、LED素子を発光駆動するストローブ期間t及び次の発行までの待機期間であるストローブ間隔tが含まれる。換言すると、ストローブ期間tが発光期間であり、tが消灯期間である。そして、図に示すように夫々のグループ毎に順番に発光制御することによって1回分の発光制御が行われる。
図6の中段に示すように、図6の例では、主走査方向において1〜8のグループが順番に繰り返されるように、夫々のLED素子を1〜8のグループに分けている。換言すると、1〜8の全てのグループから1つずつ選択された互いに異なるグループに属するLED素子であって、連続して発光制御される発光素子が隣接して配列されている。
このようなグループ分けのもと、上段に示すストローブ周期で1〜8のグループのLED素子を順に点灯制御すると、図6下段のように、隣接するLED素子による露光位置が、副走査方向にLt分ずれた状態となる。尚、隣接して配列されている1〜8のLED素子が、ひとまとまりのLED素子群、即ち発光素子群として構成される。
図6下段においては、nライン目の露光スポットを無地の丸で示し、n+1ライン目の露光スポットを斜線を付した丸で示している。ここで、Ltは、感光体ドラム109の線速をVとするとLt=V×tである。図6下段に示すように、時分割駆動により、本来主走査方向において直線状態に配列するべきである1ライン分の画素の露光位置が、ストローブ周期tに応じて歪むこととなる。
図7は、時分割駆動における各グループの発光タイミングの配置を変更した例を示す図である。図7の例においては、中段に示すように、主走査方向に沿って8〜1の並びが繰り返される。この場合、図7の下段に示すように、図6とは逆の傾きで歪みが生じる。
図8は、時分割駆動における各グループの発光タイミングの配置を更に他の態様に変更した例を示す図である。図7の例においては、中段に示すように、主走査方向に沿って1〜8、8〜1の並びが繰り返される。図6、7の場合、“8”のグループと“1”のグループとの間に大きな段差が生じてしまうが、図8に示すような並びの場合には、隣接する画素間のずれ量を常にLtに押さえることが出来る。
次に、画像データのラインシフトによるスキュー補正について説明する。図9は、スキューによって露光スポット位置が傾く態様を示す図である。図9に示すように、LEDAプリントヘッド130が主走査方向に対して傾いて配置された場合、その傾きに応じて露光スポットの列も傾くこととなる。
図9においては、主走査ラインの1ライン分の副走査幅Lを点線で示している。図9に示すようにスキューによって露光スポットが傾いた結果、1ライン分の露光スポットがLの範囲をはみ出してしまうこととなる。尚、露光スポットの列は、図6〜図8において説明したように時分割駆動による歪みを有しているが、図9においては便宜的に直線状に配列された状態で示す。
図10は、主走査方向の所定の位置で画像を副走査方向にシフトさせることにより、スキュー補正を行った場合の一例を示す図である。図10に示すように、主走査位置Dにおいて画像データを副走査方向に1ラインシフトさせることにより、無地の丸、斜線の丸、夫々の1ライン分の画像データが、Lの範囲に収まることとなる。
このような時分割駆動及びラインシフトによるスキュー補正を行う場合において、夫々の効果が重複することによりラインシフト位置での画像のずれが大きくなることを防ぐことが本実施形態に係る要旨の1つである。以下、時分割駆動による歪みとスキュー補正夫々の効果が重複する場合の態様について夫々説明する。
図11は、図6に示すような時分割駆動の態様(以降、「時分割駆動態様A」とする)において、プラス方向のシフト、即ち、nライン目の画像データをn+1ライン目の画像データ側にずらす場合の例を示す図である。図11に示すように、時分割駆動態様Aにおいては、1〜8のグループのLED素子が順に点灯駆動されるため、露光スポットは1〜8のグループLED素子に対応してLtずつプラス方向にずれていく。
これに対して、1〜8のグループのLED素子のうち例えば4のグループと5のグループのLED素子間でプラス方向にラインシフトを行う場合を考える。その場合、図11に示すように、ラインシフトによる1ライン分のずれに、時分割駆動による隣接スポット間のずれLtが加わることとなる。その結果、4のグループと5のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれは図11に示すように1ライン分とLtの合計となり、1ライン分以上のずれが発生することとなる。
他方、図12は、図11と同じ条件において、ラインシフト位置を8のグループと1のグループのLED素子間とした場合を示す図である。この場合、図12に示すように、元々8のグループと1のグループのLED素子間に生じていた7Lt分のずれが、ラインシフトによる1ライン分のずれを相殺する方向に働く。
結果的に、図12の態様の場合、ラインシフト位置における局部的なずれ量は1ライン分から7Ltを差し引いた値となる。従って、時分割駆動態様Aにおいては、8のグループと1のグループのLED素子間においてプラス方向のラインシフトを行うことが好ましい。
図13は、図7に示すような時分割駆動の態様(以降、「時分割駆動態様B」とする)において、プラス方向のシフト、即ち、nライン目の画像データをn+1ライン目の画像データ側にずらす場合の例を示す図である。8〜1のグループのLED素子のうち例えば1のグループと8のグループのLED素子間でプラス方向にラインシフトを行う場合を考える。
その場合、図13に示すように、元々1のグループと8のグループのLED素子間に生じていた7Lt分のずれが、ラインシフトによる1ライン分のずれに加わる方向に働く。その結果、1のグループと8のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれは図13に示すように1ライン分と7Ltの合計となり、1ライン分以上のずれが発生することとなる。
これに対して、8〜1のグループのLED素子のうち例えば5のグループと4のグループのLED素子間でプラス方向にラインシフトを行う場合を考える。その場合、図14に示すように、時分割駆動による隣接スポット間のずれLtが、ラインシフトによる1ライン分のずれを相殺する方向に働く。
その結果、5のグループと4のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれはラインシフト位置における局部的なずれ量は、図14に示すように、1ライン分からLtを差し引いた値となる。尚、図14においては、5のグループと4のグループとのLED素子間でラインシフトを行う場合を例としたが、露光スポットがLtずれている露光スポット間であれば、同様の効果が得られる。
従って、時分割駆動態様Bにおいては、露光スポットがLtずれている露光スポット間、即ち、時分割駆動において連続して発光駆動されるLED素子間でプラス方向のラインシフトを行うことが好ましい。
図15は、図8に示すような時分割駆動の態様(以降、「時分割駆動態様C」とする)において、プラス方向のシフト、即ち、nライン目の画像データをn+1ライン目の画像データ側にずらす場合の例を示す図である。1〜8及び8〜1のグループのLED素子のうち、1〜8の順で隣接している範囲における4のグループと5のグループのLED素子間でプラス方向にラインシフトを行う場合を考える。
その場合、図15に示すように、元々4のグループと5のグループのLED素子間に生じていたLt分のずれが、ラインシフトによる1ライン分のずれに加わる方向に働く。その結果、4のグループと5のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれは図15に示すように1ライン分とLtの合計となり、1ライン分以上のずれが発生することとなる。
これに対して、8〜1の順で隣接している範囲における5のグループと4のグループのLED素子間でプラス方向にラインシフトを行う場合を考える。その場合、図16に示すように、時分割駆動による隣接スポット間のずれLtが、ラインシフトによる1ライン分のずれを相殺する方向に働く。
その結果、5のグループと4のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれはラインシフト位置における局部的なずれ量は、図16に示すように、1ライン分からLtを差し引いた値となる。尚、図14においては、5のグループと4のグループとのLED素子間でラインシフトを行う場合を例としたが、8〜1の順で隣接している範囲において露光スポットがLtずれている露光スポット間であれば、同様の効果が得られる。
従って、時分割駆動態様Cにおいては、グループ8〜1の順で隣接している範囲において露光スポットがLtずれている露光スポット間でプラス方向のラインシフトを行うことが好ましい。
図17は、時分割駆動態様Aにおいて、マイナス方向のシフト、即ち、nライン目の画像データをn−1ライン目の画像データ側にずらす場合の例を示す図である。1〜8のグループのLED素子のうち例えば8のグループと1のグループのLED素子間でマイナス方向にラインシフトを行う場合を考える。
その場合、図17に示すように、元々8のグループと1のグループのLED素子間に生じていた7Lt分のずれが、ラインシフトによる1ライン分のずれに加わることとなる。その結果、8のグループと1のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれは図17に示すように1ライン分と7Ltの合計となり、1ライン分以上のずれが発生することとなる。
他方、図18は、図17と同じ条件において、ラインシフト位置を4のグループと5のグループのLED素子間とした場合を示す図である。この場合、図18に示すように、隣接するLED素子間に生じていたLt分のずれが、ラインシフトによる1ライン分のずれを相殺する方向に働く。
結果的に、図18の態様の場合、ラインシフト位置における局部的なずれ量は1ライン分からLtを差し引いた値となる。尚、図18においては、4のグループと5のグループとのLED素子間でラインシフトを行う場合を例としたが、露光スポットがLtずれている露光スポット間であれば、同様の効果が得られる。
従って、時分割駆動態様Aにおいては、露光スポットがLtずれている露光スポット間、即ち、時分割駆動において連続して発光駆動されるLED素子間でマイナス方向のラインシフトを行うことが好ましい。
図19は、時分割駆動態様Bにおいて、マイナス方向のシフト、即ち、nライン目の画像データをn−1ライン目の画像データ側にずらす場合の例を示す図である。8〜1のグループのLED素子のうち例えば5のグループと4のグループのLED素子間でマイナス方向にラインシフトを行う場合を考える。
その場合、図19に示すように、元々5のグループと4のグループのLED素子間に生じていたLt分のずれが、ラインシフトによる1ライン分のずれに加わることとなる。その結果、5のグループと4のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれは図19に示すように1ライン分とLtの合計となり、1ライン分以上のずれが発生することとなる。
他方、図20は、図19と同じ条件において、ラインシフト位置を1のグループと8のグループのLED素子間とした場合を示す図である。この場合、図20に示すように、隣接するLED素子間に生じていた7Lt分のずれが、ラインシフトによる1ライン分のずれを相殺する方向に働く。
結果的に、図20の態様の場合、ラインシフト位置における局部的なずれ量は1ライン分から7Ltを差し引いた値となる。従って、時分割駆動態様Bにおいては、1のグループと8のグループのLED素子間においてマイナス方向のラインシフトを行うことが好ましい。
図21は、時分割駆動態様Cにおいて、マイナス方向のシフト、即ち、nライン目の画像データをn−1ライン目の画像データ側にずらす場合の例を示す図である。1〜8及び8〜1のグループのLED素子のうち、8〜1の順で隣接している範囲における5のグループと4のグループのLED素子間でマイナス方向にラインシフトを行う場合を考える。
その場合、図21に示すように、元々5のグループと4のグループのLED素子間に生じていたLt分のずれが、ラインシフトによる1ライン分のずれに加わる方向に働く。その結果、5のグループと4のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれは図21に示すように1ライン分とLtの合計となり、1ライン分以上のずれが発生することとなる。
これに対して、1〜8の順で隣接している範囲における4のグループと5のグループのLED素子間でマイナス方向にラインシフトを行う場合を考える。その場合、図22に示すように、時分割駆動による隣接スポット間のずれLtが、ラインシフトによる1ライン分のずれを相殺する方向に働く。
その結果、4のグループと5のグループのLED素子間で、露光スポットに生じるずれはラインシフト位置における局部的なずれ量は、図16に示すように、1ライン分からLtを差し引いた値となる。尚、図22においては、4のグループと5のグループとのLED素子間でラインシフトを行う場合を例としたが、1〜8の順で隣接している範囲において露光スポットがLtずれている露光スポット間であれば、同様の効果が得られる。
従って、時分割駆動態様Cにおいては、グループ1〜8の順で隣接している範囲において露光スポットがLtずれている露光スポット間でマイナス方向のラインシフトを行うことが好ましい。
このように、時分割駆動とラインシフトによるスキュー補正とを両方行う場合、ラインシフト位置の選び方により、ラインシフト位置による局部的なずれ量が大きくなったり小さくなったりする。局部的な画像のずれ量が大きくなると、画像の内容によってはスジ状のノイズが発生する等の画質の劣化につながるため、局部的な画像のずれ量は小さく抑えることが好ましい。
従って、本実施形態に係る光書き込み装置111においては、時分割駆動態様A、B、Cのような時分割駆動態様の違いに応じて、プラス方向、マイナス方向夫々のラインシフトを行う位置を予め候補位置として設定しておく。具体的には、時分割駆動によって生じる歪みの方向と、スキュー補正によるずれの方向とが副走査方向において逆方向となるように、スキュー補正の位置、即ちラインシフト位置を設定しておく。そして、必要なスキュー補正量に応じて候補位置からラインシフト位置を選択する。
これにより、図11〜図22において説明したような時分割駆動態様とラインシフト位置の関係による関係に基づき、局部的な位置ずれ量が可能な限り少なくなるようにラインシフトを行うことが可能となる。
図23は、本実施形態に係る時分割駆動態様Aの場合のラインシフト候補位置を示す図である。図23に示すように、1〜8のグループのLED素子を1つのLED素子群として、夫々の群または夫々の群の境目毎にプラス方向、マイナス方向のラインシフト候補位置が設定される。また、ラインシフト候補位置は、図12及び図18において説明したように、ラインシフトによる位置ずれ量が時分割駆動によるずれ量と相殺されて1ライン未満となるような位置に設定される。
図24は、本実施形態に係る時分割駆動態様Bの場合のラインシフト候補位置を示す図である。図23と同様に、1〜8のグループのLED素子を1つのLED素子群として、夫々の群または夫々の群の境目毎にプラス方向、マイナス方向のラインシフト候補位置が設定される。また、ラインシフト候補位置は、図14及び図20において説明したように、ラインシフトによる位置ずれ量が時分割駆動によるずれ量と相殺されて1ライン未満となるような位置に設定される。
図25は、本実施形態に係る時分割駆動態様Cの場合のラインシフト候補位置を示す図である。図25に示すように、1〜8のグループ並び及び8〜1のグループの並びのLED素子を1つのLED素子群として、夫々の群にプラス方向、マイナス方向のラインシフト候補位置が設定される。また、ラインシフト候補位置は、図16及び図22において説明したように、ラインシフトによる位置ずれ量が時分割駆動によるずれ量と相殺されて1ライン未満となるような位置に設定される。
図26は、時分割駆動態様Aの場合において、プラス方向に2ライン分のラインシフトが必要な場合のラインシフトの一例を示す図である。図26においては、上段にLED素子及びラインシフト候補位置を示し、中段、下段には夫々のLED素子に対応した画素データを格納するラインメモリへの画素データの格納態様を示している。
ここで、中段における画素データの格納態様は、ラインシフトされていない状態であり、下段における画素データの格納態様はラインシフトされた状態である。図26の例においては、ラインシフト候補位置のうち破線で囲った2か所がラインシフト位置として選択されている。
また、図26の中段においては、ラインメモリについて2ライン分の画素データが格納された場合を例として、画素データが格納されたメモリ領域を斜線で示している。この場合、下段に示すように、ラインシフト位置として選択された位置において、画素データが格納されるメモリのラインが副走査方向に1つシフトされる。
図27は、時分割駆動態様Aの場合において、マイナス方向に1ライン分のラインシフトが必要な場合のラインシフトの一例を示す図である。図27の例においては、ラインシフト候補位置のうち破線で囲った1か所がラインシフト位置として選択されている。そして、下段に示すように、ラインシフト位置として選択された位置において、画素データが格納されるメモリのラインが副走査方向に1つシフトされる。
次に、図26、図27に示すような、適切なラインシフト位置の選択を実現するための制御構成について図28を参照して説明する。図28は、本実施形態に係る光書き込み装置111においてLEDAプリントヘッド130を制御する光書き込み制御部201の機能構成と、LEDAプリントヘッド130及びコントローラ20との接続関係を示す図である。
図28に示すように、本実施形態に係る光書き込み制御部201は、光書き込み装置111全体の動作を制御するCPU202、主記憶装置としてのRAM203、ラインメモリ204、205、LED書き込み制御回路210、ラインシフト候補位置記憶部221、スキュー記憶部222を含む。また、LED書き込み制御回路210は、周波数変換部211、画像処理部212、スキュー補正部213及びLEDA制御部214を含む。
このように、本実施形態に係る光書き込み制御部201は、図1において説明したハードウェア構成と同様の原理で動作する。即ち、ROM等の記憶媒体に記憶されている制御プログラムや、RAM203にロードされたプログラムに従ってCPU202が演算を行うことにより構成されるソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって構成される。
また、以降の説明においては、LEDAプリントヘッド130に対する光書き込み制御部201の構成及び機能について説明するが、図3、図4において説明したように、LEDAプリントヘッド130は感光体ドラム109K、109M、109C、109Y夫々に対応して設けられている。従って、光書き込み制御部201は、各色のLEDAプリントヘッド130及び感光体ドラム109毎に制御を行う機能を有する。
LEDA書き込み制御回路210は、コントローラ20から入力される描画情報に基づいてLEDAプリントヘッド130の発光を制御する制御回路である。LEDA書き込み制御回路210は、集積回路等のハードウェアによって構成され、CPU202の制御に従って動作する。
周波数変換部211は、コントローラ20から入力される描画情報をLEDA書き込み制御回路210の動作周波数に対応させて出力する。そのため、周波数変換部211は、コントローラ20から入力される描画情報を、周波数変換用に設けられたラインメモリ204に一時的に格納し、LEDA書き込み制御回路210の動作周波数に従って出力する。周波数変換部211は、コントローラ20から入力される画像情報を主走査ライン毎に取得する画像情報取得部としても機能する。
画像処理部212は、周波数変換されて出力された画像データに対して、諸々の画像処理を行う。画像処理部212が行う画像処理としては、画像サイズの変更やトリミング処理並びに内部パターンの付加等がある。また、次段の処理モジュールであるスキュー補正部213への画像データの出力タイミングを制御することにより、コントローラ20から入力された解像度単位での主走査方向の位置ずれ補正を行う。この主走査方向の位置ずれ補正は、CPU202によるLEDA書き込み制御回路210へのレジスタ設定に従って行われる。
更に、画像処理部212は、周波数変換部211から多階調の画像情報として入力される描画情報を、有色/無色の二階調に変換し、最終的にLEDAプリントヘッド130を発光制御するための画素情報を生成する二値化処理を行う。本実施形態に係る二値化処理において、画像処理部212は、周波数変換部211から入力される4ビットの画素データに基づき、予め生成されて光書き込み制御部201内の記憶媒体に格納された階調変換テーブルを参照し、最終的にLEDAプリントヘッド130を発光制御するための画素情報を生成する。尚、本実施形態においては、コントローラ20から4ビットの画素データが入力される場合を例とするが、これは一例であり、例えば、8ビット等の更に多階調のデータや、2ビットのような少階調のデータであっても良い。
スキュー補正部213は、LEDAプリントヘッド130と感光体ドラム109との配置による誤差等、様々な要因によって生じる画像のスキューを補正する。スキュー補正に関するパラメータ値は光書き込み制御部201に含まれる記憶装置であるラインシフト候補位置記憶部221及びスキュー記憶部222に記憶されている。
このパラメータは、図23〜図24において説明したラインシフト候補位置の情報及びスキューの情報である。CPU202は、これらのパラメータを読み出してLEDA書き込み制御回路210のレジスタ設定を行うことにより、スキュー補正部213に対してパラメータ設定を行う。
スキュー補正部213は、画像処理部212から入力された画素データをラインメモリ205に格納する際、原則として主走査ライン毎に画素データを格納する。その際、上述したスキュー補正のパラメータ設定に従って図26、図27において説明したようにラインシフト位置において主走査ラインをシフトさせて画素データを格納する。そのように副走査方向にシフトされて格納された後の主走査ライン毎に画素データを読み出すことにより、スキュー補正を実現する。即ち、スキュー補正部213が、LEDAプリントヘッド130にLED素子の配列方向の主走査方向に対する傾きを補正する傾き補正部として機能する。
スキュー補正部213は、画像処理部212から画素データを取得すると、補正するべき画像の傾きに応じて、主走査ライン上の所定の位置において画素データを格納するラインをシフトする。1ライン目に画素データを格納していた場合、パラメータ設定に応じたラインシフト位置において、画素データを格納する主走査ラインを2ライン目に切り替える。
このようにして図26、図27に示すように複数ライン分の画素データが格納された状態において、ラインシフト後の画素データをライン毎に読み出すことにより、図10に示すように画像の傾きを補正することが可能となる。
尚、ラインメモリ205への格納時にラインシフトを行う場合の他、ラインメモリ205からの読み出し時にラインシフトを行っても良い。その場合、スキュー補正部213は、画像処理部212から入力された画素データをラインメモリ205に格納する際に主走査ライン毎に画素データを格納する。そのように主走査ライン毎にラインメモリ205に格納された画素データを読み出す際に、スキュー補正のパラメータ設定に従って画像を読み出すラインをシフトさせて読み出す。
LEDA制御部214は、スキュー補正部213から出力される画素データに基づき、動作周波数に従ってLEDAプリントヘッド130の発光を制御する。即ち、LEDA制御部214が光源制御部として機能する。
ラインシフト候補位置記憶部221は、スキュー補正に関するパラメータのうち、図23〜図25において説明したラインシフト候補位置の情報を記憶している記憶部である。即ち、ラインシフト候補位置記憶部221がシフト候補位置情報記憶部として機能する。時分割駆動態様A〜Cは、光書き込み制御部201が搭載される光書き込み装置111によって異なるため、図23〜図25において説明したいずれのラインシフト候補位置を採用するべきか実装により異なる。
従って、ラインシフト候補位置記憶部221は、光書き込み制御部201が搭載された光書き込み装置111が採用している時分割駆動態様に応じて、図23〜図25のいずれかのラインシフト候補位置の情報を記憶している。
時分割駆動態様が定められておらず、1つの光書き込み装置111において時分割駆動態様A〜Cが切り替え可能である場合もあり得る。その場合、ラインシフト候補位置記憶部221は、図23〜図25に示す全てのラインシフト候補位置の情報を記憶している。
スキュー記憶部222は、光書き込み装置111にLEDAプリントヘッド130が取り付けられた状態で生じたスキューの情報を記憶している。即ち、スキュー記憶部222が傾き情報記憶部として機能する。このスキューの情報とは、例えば図26の例の場合、「プラス方向に2ライン分」ということを示す情報であり、図27の例の場合、「マイナス方向に1ライン分」ということを示す情報である。
スキュー記憶部222が記憶するスキューの情報は、例えば製造段階において測定された情報である。そのほか、既存のスキュー補正技術として、画像形成装置1の運用状態において、搬送ベルト105に描かれた所定のパターンの読み取り結果に基づいて測定されたスキュー量を用いることも可能である。
図29は、CPU202によるスキュー補正部213のパラメータ設定動作を示すフローチャートである。図29に示すように、CPU202は、まずスキュー記憶部222に記憶されているスキュー量の情報を参照する(S2910)と共に、ラインシフト候補位置記憶部221に記憶されている情報を参照する(S2902)。
そして、CPU202は、S2901、S2902において参照した情報に基づき、スキュー量に応じて必要なラインシフト位置をラインシフト候補位置から選択して決定する(S2903)。例えば、図26のように「プラス方向に2ライン分」というスキュー量であれば、プラス方向のラインシフト候補位置から2つ選択する。また、図27のように、「マイナス方向に1ライン分」というスキュー補正量であれば、マイナス方向のラインシフト候補位置から1つ選択する。
S2903においてスキュー補正量に応じた数のラインシフト候補位置を選択する方法としては、様々な方法を用いることが出来る。例えば、選択されたラインシフト候補位置によって主走査方向の範囲を分割した場合に、分割された後の夫々の範囲に含まれる画素数がなるべく近い数となるように、ラインシフト候補位置を選択することが好ましい。この他、例えばラインシフトによる画質への影響が大きくなる網状の画像範囲を避ける等の判断を行っても良い。
ラインシフト位置を決定すると、CPU202はLEDA書き込み制御回路210のレジスタに対して決定した情報、即ちラインシフト位置を示す情報を書き込むことにより、スキュー補正部213のパラメータ設定を行う(S2904)。このような動作によりCPU202がシフト位置決定部として機能し、ラインシフト位置の設定動作が完了する。
尚、図29に示す動作は、スキュー補正部213の動作設定のための動作である。そのため、光書込み制御部201の起動時など、スキュー補正部213が動作する前に実行される。この他、例えば上述したように画像形成装置1の稼動中において既存のスキュー補正技術によりスキュー記憶部222に記憶されたスキュー量が更新された場合に、図29に示す動作を実行しても良い。
以上説明したように、本実施形態に係る光書き込み装置111においては、時分割発光によって生じる露光スポットの歪みに基づき、プラス方向、マイナス方向夫々のラインシフトの候補位置を予め設定しておく。そして、LEDAプリントヘッド130が取り付けられた状態で発生したスキュー量に対して必要なラインシフト位置を、ラインシフトの候補位置から選択して決定する。このような構成により、時分割発光を行う場合に、スキュー補正によって生じるずれ及び時分割発光によるずれが重なって局部的なずれが大きくなることを防ぐことが出来る。
なお、上記実施形態においては、図23〜図24において説明したように、1〜8のLED素子のグループの途中にラインシフト候補位置を設定する際、中央である4のグループと5のグループとの間に設定する場合を例としている。しかしながら、その場合の趣旨は図14、図16、図18、図22において説明したように、露光スポットがLtずれている露光スポット間においてラインシフトを行うことである。
従って、1のグループと2のグループとの間、2のグループと3のグループとの間等、露光スポットがLtずれている露光スポット間を複数選択してラインシフト候補位置としても良いし、全てラインシフト候補位置としても良い。これにより、ラインシフト位置を決定する際の選択肢が広がり、分割された後の夫々の範囲に含まれる画素数をなるべく近い数とする、網状の画像範囲を避ける、等の他の条件との整合性を向上することが出来る。
また、スキュー補正のためにラインシフトを行うことにより、主走査方向の所定の範囲において局部的に画像が副走査方向にずれてしまう、「うねり」と呼ばれる現象が発生することがある。発生する「うねり」に合わせてラインシフトを行うことにより、それを抑制することが可能であるが、そのためには、うねりが発生する位置に応じてラインシフトを行う必要がある。
そのため、ラインシフト位置がラインシフト候補位置に制限されると、上述した「うねり」の解消が好適に行えない可能性がある。これに対して、上述したように露光スポットがLtずれている露光スポット間を全てラインシフト候補位置とすることにより、「うねり」の解消を好適に行うことが可能となる。
また、このような態様によれば、ラインシフト候補位置として設定される主走査ライン上の位置を、主走査方向において被周期的に設定することが可能となる。これにより、モアレ等の画像品質の劣化を防ぐことが可能となる。
また、図16、図22において説明したように、時分割駆動態様Cの場合、1〜8のグループの並びの範囲と、8〜1のグループの並びの範囲のうち、時分割駆動による歪みとラインシフトとが相殺される範囲がラインシフト候補位置となる。他方、1のグループと8のグループとの間でラインシフトを行う場合、プラスの場合もマイナスの場合もずれ量は1ライン分となる。
図30は、時分割駆動態様Cの場合において、プラス方向のラインシフトを行う態様を示す図であり、図31は、時分割駆動態様Cの場合において、マイナス方向のラインシフトを行う態様を示す図である。図30、図31いずれにおいても、1のグループと8のグループとの間でラインシフトを行う態様を示している。
図30、図31に示すように、時分割駆動態様Cの場合において1のグループと8のグループとの間でラインシフトを行う場合、いずれの場合においてもずれ量は1ライン分となる。即ち、図25の例のように、プラス方向とマイナス方向として異なるラインシフト位置を設定するのではなく、プラス方向、マイナス方向共通でラインシフト位置を設定することが可能である。
このような場合、ラインシフト候補位置からラインシフト位置を選択する際に、プラス方向とマイナス方向とでの条件分岐が不要となるため、処理を簡略化することが可能となる。従って、時分割駆動態様Cの場合、時分割駆動による歪みのない位置、即ち、1のグループが隣接している間や、8のグループが隣接している間を、ラインシフト候補位置としても良い。
また、上記実施形態においては、図29において説明したように、スキュー記憶部222に記憶されているスキュー量に基づき、ラインシフト候補位置記憶部221に記憶されているラインシフト候補位置からラインシフト位置を選択する。この場合、ラインシフト候補位置記憶部221には、図23〜図25に示すようなラインシフト候補位置の情報のみが記憶されている。
他方、スキュー記憶部222に記憶されているスキュー量に基づいてラインシフト候補位置からラインシフト位置を選択した結果は、原則としてスキュー量が同一であれば選択されるラインシフト位置も同一となる。従って、様々なスキュー量に基づいて図29に示すフローチャートにより決定したラインシフト位置を、スキュー量と関連付けたテーブルとしてラインシフト候補位置記憶部221に記憶しておくことも可能である。この場合、ラインシフト候補位置記憶部221が、シフト位置情報記憶部として機能する。
この場合、CPU202は、図29に示す処理に替えて、スキュー記憶部222に記憶されているスキュー量に基づき、ラインシフト候補位置記憶部221に記憶されているテーブルから対応するラインシフト位置を抽出すれば良い。これにより、スキュー補正部213のパラメータ設定に際する処理を簡略化することが可能である。
また、上記実施形態においては、図23〜図25に示すようなラインシフト候補位置の情報がラインシフト候補位置記憶部221に記憶されている場合を例として説明した。しかしながら、これらの情報は、図11〜図22において説明した原理に従って設定された情報である。
即ち、時分割駆動態様の内容を示す情報があれば、リアルタイムで図23〜図25に示すようなラインシフト候補位置を設定することが可能である。従って、図29の動作を実行する前に、CPU202は、図11〜図22において説明したように、時分割駆動によって生じる歪みの方向とスキュー補正によるずれ量の方向とに基づいてラインシフト候補位置を設定しても良い。即ち、CPU202がシフト候補位置設定部として機能する。この場合、設定されたラインシフト候補位置がラインシフト候補位置記憶部221に記憶されることにより、以降の処理は上記と同様に実行することが可能である。
このようにリアルタイムにラインシフト候補位置を設定する場合、可能な限り処理を高速化することが求められる。例えば、図23〜図24において説明したように、1〜8のLED素子のグループの途中にラインシフト候補位置を設定する際、中央である4のグループと5のグループとの間等、予め定められた位置とすることが好ましい。
1〜8のLED素子のグループによって構成されるLED素子群においてラインシフト候補位置とする位置を予め設定しておくことにより、処理を簡略化することが出来る。また、図30、図31において説明した、プラス方向とマイナス方向とで共通の主走査位置を採用することも、処理の簡略化に寄与する。
1 画像形成装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 エンジン
14 HDD
15 I/F
16 LCD
17 操作部
18 バス
20 コントローラ
21 ADF
22 スキャナユニット
23 排紙トレイ
24 ディスプレイパネル
25 給紙テーブル
26 プリントエンジン
27 排紙トレイ
28 ネットワークI/F
30 主制御部
31 エンジン制御部
32 入出力制御部
33 画像処理部
34 操作表示制御部
101 給紙トレイ
102 給紙ローラ
103 レジストローラ
104 用紙
105 搬送ベルト
106K、106C、106M、106Y 画像形成部
107 駆動ローラ
108 従動ローラ
109K、109C、109M、109Y 感光体ドラム
110K 帯電器
111 光書き込み装置
112K、112C、112M、112Y 現像器
113K、113C、113M、113Y 除電器
115K、115C、115M、115Y 転写器
116 定着器
117 パターン検知センサ
131 基板
132 LEDA
133 駆動回路
134 画像データ入力部
135 発光信号入力部
201 光書き込み制御部
202 CPU
203 RAM
204、205 ラインメモリ
210 LEDA書き込み制御回路
211 周波数変換部
212 画像処理部
213 スキュー補正部
214 LEDA制御部
221 ラインシフト候補位置記憶部
222 スキュー記憶部
特開2007−145001号公報

Claims (10)

  1. 複数の発光素子が線状に配列されて構成された光源を含む光源装置を発光制御することによって感光体上に静電潜像を形成する光書き込み制御装置であって、
    前記静電潜像として形成すべき画像の情報である画像情報を、主走査ライン毎に取得する画像情報取得部と、
    主走査ライン毎に取得された前記画像情報を、主走査ライン上の所定の位置において副走査方向にシフトさせることにより、前記光源の主走査方向に対する傾きを補正する傾き補正部と、
    前記傾きが補正された後の主走査ライン毎の画像情報に基づいて前記光源を発光制御する光源制御部とを含み、
    前記光源制御部は、複数のグループに分けられた前記複数の発光素子を前記グループ毎に順番に発光制御することによって前記光源の1回分の発光制御を行って1ライン分の画像に対応した静電潜像を形成し、
    前記傾き補正部は、前記グループ毎に順番に発光制御されることにより生じる前記発光素子毎の前記感光体上での露光位置の歪みの方向と、前記傾きの補正のための画像情報のシフトによって生じるずれの方向とに基づいて設定された主走査ライン上の位置において、前記画像情報を副走査方向にシフトさせることを特徴とする光書き込み制御装置。
  2. 前記傾き補正部は、前記グループ毎に順番に発光制御されることにより生じる前記発光素子毎の前記感光体上での露光位置の歪みの方向と、前記傾きの補正のための画像情報のシフトによって生じるずれの方向とが逆になるように設定された主走査ライン上の位置において、前記画像情報を副走査方向にシフトさせることを特徴とする請求項1に記載の光書き込み制御装置。
  3. 前記光源の主走査方向に対する傾きに関する情報を記憶している傾き情報記憶部と、
    前記画像情報を副走査方向にシフトさせるための主走査ライン上の位置の候補であって、前記グループ毎に順番に発光制御されることにより生じる前記発光素子毎の前記感光体上での露光位置の歪みの方向と、前記傾きの補正のための画像情報のシフトによって生じるずれの方向とに基づいて設定された主走査ライン上の位置の情報を記憶しているシフト候補位置情報記憶部と、
    前記傾き情報記憶部及び前記シフト候補位置情報記憶部に記憶されている情報に基づいて前記画像情報を副走査方向にシフトさせる主走査ライン上の位置を決定するシフト位置決定部とを含み、
    前記傾き補正部は、決定された前記主走査ライン上の位置において前記画像情報を副走査方向にシフトさせることを特徴とする請求項1または2に記載の光書き込み制御装置。
  4. 前記シフト位置決定部は、前記傾き情報記憶部に記憶されている情報が更新された場合に、前記傾き情報記憶部及び前記シフト候補位置情報記憶部に記憶されている情報に基づいて前記画像情報を副走査方向にシフトさせる主走査ライン上の位置を更新することを特徴とする請求項3に記載の光書き込み制御装置。
  5. 前記複数のグループの全てから1つずつ選択された互いに異なるグループに属する複数の発光素子であって、発光制御の順番が連続している発光素子が隣接して配列された複数の発光素子によって構成される発光素子群が線状に配列されて前記光源が構成され、
    前記シフト候補位置情報記憶部は、複数の前記発光素子群毎に共通の位置を前記画像情報を副走査方向にシフトさせるための主走査ライン上の位置の候補として記憶していることを特徴とする請求項3または4に記載の光書き込み制御装置。
  6. 前記複数のグループの全てから1つずつ選択された互いに異なるグループに属する複数の発光素子であって、発光制御の順番が連続している発光素子が隣接して配列された複数の発光素子によって構成される発光素子群が線状に配列されて前記光源が構成され、
    前記シフト候補位置情報記憶部は、複数の前記発光素子群毎に複数の位置を前記画像情報を副走査方向にシフトさせるための主走査ライン上の位置の候補として記憶していることを特徴とする請求項3または4に記載の光書き込み制御装置。
  7. 前記グループ毎に順番に発光制御されることにより生じる前記発光素子毎の前記感光体上での露光位置の歪みの方向と、前記傾きの補正のための画像情報のシフトによって生じるずれの方向とに基づき、前記画像情報を副走査方向にシフトさせるための主走査ライン上の位置の候補を抽出し、前記シフト候補位置情報記憶部に記憶させるシフト候補位置設定部を含むことを特徴とする請求項3乃至6いずれか1項に記載の光書き込み制御装置。
  8. 前記光源の主走査方向に対する傾きに関する情報を記憶している傾き情報記憶部と、
    前記画像情報を副走査方向にシフトさせるための主走査ライン上の位置であって、前記グループ毎に順番に発光制御されることにより生じる前記発光素子毎の前記感光体上での露光位置の歪みの方向と、前記傾きの補正のための画像情報のシフトによって生じるずれの方向とに基づいて設定された主走査ライン上の位置の情報を、前記光源の主走査方向に対する傾きに応じて複数記憶しているシフト位置情報記憶部と、
    前記傾き情報記憶部に記憶されている情報に対応する前記画像情報を副走査方向にシフトさせるための主走査ライン上の位置を前記シフト位置情報記憶部から取得して前記画像情報を副走査方向にシフトさせる主走査ライン上の位置を決定するシフト位置決定部とを含み、
    前記傾き補正部は、決定された前記主走査ライン上の位置において前記画像情報を副走査方向にシフトさせることを特徴とする請求項1または2に記載の光書き込み制御装置。
  9. 請求項1乃至8いずれか1項に記載の光書き込み制御装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 複数の発光素子が線状に配列されて構成された光源を含む光源装置を発光制御することによって感光体上に静電潜像を形成する光書込み制御方法であって、
    前記静電潜像として形成すべき画像の情報である画像情報を、主走査ライン毎に取得し、
    主走査ライン毎に取得された前記画像情報を、主走査ライン上の所定の位置において副走査方向にシフトさせることにより、前記光源の主走査方向に対する傾きを補正し、
    前記傾きが補正された後の主走査ライン毎の画像情報に基づき、複数のグループに分けられた前記複数の発光素子を前記グループ毎に順番に発光制御することによって前記光源の1回分の発光制御を行って1ライン分の画像に対応した静電潜像を形成し、
    前記光源の主走査方向に対する傾きの補正に際して、前記グループ毎に順番に発光制御されることにより生じる前記発光素子毎の前記感光体上での露光位置の歪みの方向と、前記傾きの補正のための画像情報のシフトによって生じるずれの方向とに基づいて設定された主走査ライン上の位置において、前記画像情報を副走査方向にシフトさせることを特徴とする光書き込み制御方法。
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