JP2016055998A - 画像形成装置およびシート後処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステープラーによる綴じ機能を実行可能かつ画像形成装置の高さ方向の小型化を図ることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成部21で画像が形成されたシートSを排出ローラー対18から排出して画像形成部21よりも上に配された後処理トレイ31に排出する画像形成装置において、排出された複数枚のシートSが後処理トレイ31上に積載されると、その複数枚のシートSからなるシート束を整合し、整合後のシート束のシート排出方向下流側の端部に、後処理トレイ31のシート排出方向下流側の端部近傍に配置されたステープラー103により綴じ処理を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像が形成されたシートに対して綴じ処理などの後処理を施す画像形成装置およびシート後処理装置に関する。
特許文献1には、画像読取部とこれよりも下方の画像形成部との間の空洞部内にシート後処理部が配置された、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置が開示されている。
この画像形成装置では、次の動作が行われる。すなわち、画像形成部により画像が形成された後のシートを上方に搬送した後、排出ローラーなどの排出部から排出し、排出されたシートを1枚ずつ、シート後処理部の排紙トレイ上に積載収容する。そして、積載収容された複数枚のシートからなるシート束に整合を行った後、そのシート束のシート排出方向上流側の端部にステープラーによるステープル綴じが施される。
ステープラーは、シート束のシート排出方向上流側の端部にステープル綴じを施すべく、排紙トレイにおけるシート排出方向上流側の端部近傍の位置に配置される。
特開2014−61964号公報
特許文献1に記載の画像形成装置は、ステープラーを挟んで、その上方にシートの排出部が配置され、その下方に画像形成部が配置される構成なので、上下方向に排出部と画像形成部との間にステープラーの設置スペースを確保する必要が生じる。
ステープラーは、シート束に針を打ち込む綴じ部の下に、これを駆動するモーターなどの駆動機構と補給用の針カートリッジなどが配置される構成が多い。このためステープラーは、上下方向に縦長形状になり易く、それだけステープラーの設置に必要なスペースが上下方向に大きくなる。
従って、従来の画像形成装置では、画像形成部を基準にしたとき、その上に、ステープラーの設置スペースの確保に必要な分だけ、排出部と排紙トレイのそれぞれの高さ位置を上げる必要が生じ、画像形成装置全体の高さ方向の寸法を大きくせざるを得なかった。このような問題は、画像形成部の上にシート後処理部が配置される構成一般に生じ得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ステープラーによる綴じ機能を実行可能かつ画像形成装置の高さ方向の小型化を図ることができる画像形成装置およびシート後処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、搬送されるシートに画像形成部で画像を形成した後、そのシートを排出部を介して前記画像形成部よりも上に配された後処理トレイに排出する画像形成装置であって、前記排出部からシート排出方向に1枚ずつ排出されて前記後処理トレイ上で積載された複数枚のシートからなるシート束を整合する整合手段と、前記後処理トレイの前記シート排出方向に関して前記排出部とは反対側に配され、前記整合後のシート束の前記シート排出方向下流側の端部に綴じ処理を施すステープラーと、を備えることを特徴とする。
また、前記後処理トレイに対して装置正面側に配置された正面トレイと、前記綴じ処理後のシート束を前記後処理トレイから前記正面トレイに移送する移送手段と、を備えるとしても良い。
ここで、前記ステープラーは、前記後処理トレイの前記シート排出方向下流側かつ前記画像形成装置の装置背面側の端部近傍の所定位置に配されているとしても良い。
ここで、前記画像形成部は、前記シートのシート排出方向先端側が形成画像の天になり、かつ、前記後処理トレイ上に載置された場合にフェースダウンの状態になるように、前記シートに対して画像形成を行うとしても良い。
さらに、装置正面側から見たときに前記正面トレイに対して前記シート排出方向上流側に配置され、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作部を備えるとしても良い。
また、前記後処理トレイ上のシートを載置する載置面は、前記シート排出方向上流側よりも下流側の高さの方が高くなるように傾斜しているとしても良い。
さらに、前記ステープラーは、前記綴じ処理を行うためのホーム位置と綴じ用の針の補給を行うための補給位置とに切換可能であり、前記画像形成装置は、前記シート排出方向下流側の側面を構成する開閉カバーを備え、前記補給位置は、前記開閉カバーが開状態にあるときに、ユーザーが前記針の補給を行うことが可能な位置であるとしても良い。
また、前記ステープラーは、ステープル綴じ用間隙を有し、前記シート束のシート排出方向下流側の端部を前記ステープル綴じ用間隙内に位置させた状態で当該シート束に綴じ処理を施す綴じ部を備え、前記画像形成装置は、前記シート排出方向下流側に存する側面に設けられた開口と、前記ステープル綴じ用間隙が前記開口を介して露出しないように遮蔽する遮蔽部材と、を備えるとしても良い。
ここで、前記ステープラーによる綴じ処理後のシート束をさらに前記シート排出方向下流側に搬送する搬送手段を備え、前記遮蔽部材は、前記遮蔽を行う遮蔽位置と、前記搬送手段により搬送され、前記ステープル綴じ用間隙を通過するシート束の搬送路から退避する退避位置と、に切換可能であるとしても良い。
ここで、前記遮蔽部材は、前記遮蔽位置にあるときに、前記搬送手段により搬送中のシート束の搬送方向先端に当たって押されると当該押圧力により前記退避位置まで動くことにより前記切換を行うとしても良い。
ここで、前記遮蔽部材は、支軸を中心に揺動する部材であるとしても良い。
また、前記搬送手段は、前記整合後のシート束を前記ステープラーの綴じ位置まで搬送する搬送手段を兼用するとしても良い。
本発明に係るシート後処理装置は、画像形成部で画像が形成されたシートを下方から上方に向けて搬送後、排出部から排出する画像形成装置に装着されるシート後処理装置であって、前記画像形成部よりも上に配され、前記排出部からシート排出方向に排出されたシートが載置される後処理トレイと、前記後処理トレイ上に積載された複数枚のシートからなるシート束を整合する整合手段と、前記後処理トレイの前記シート排出方向に関して前記排出部とは反対側に配され、前記整合後のシート束の前記シート排出方向下流側の端部に綴じ処理を施すステープラーと、を備えることを特徴とする。
上記の構成をとれば、シート排出方向に関して排出部とは反対側にステープラーを配置することができるので、排出部の下方に画像形成部が配置されていても、上下方向に排出部と画像形成部と間にステープラーを設置しなくて済む分、排出部と画像形成部との上下方向の間隔を狭くすることができ、それだけ画像形成装置全体の高さを低くして、高さ方向の小型化を図ることが可能になる。
実施の形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。 画像形成装置の構成を示す図である。 シート後処理部を装置正面側かつ上方から見たときの概略全体斜視図である。 比較例の画像形成装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置において、1枚目のシートが後処理トレイ上に載置されている様子を示す概略斜視図である。 シート束が後処理トレイ上で整合された状態を示す概略斜視図である。 シート束がステープル綴じ位置で停止している様子を示す概略斜視図である。 ステープル綴じ後のシート束が搬送されている様子を示す概略斜視図である。 揺動トレイを水平姿勢に遷移させた状態を示す概略斜視図である。 水平姿勢の揺動トレイ上に載置されているシート束がCD基準板により装置背面側から装置正面側に向けて押し出されている様子を示す概略斜視図である。 画像形成装置の左側面の一部を装置正面側斜め左上から見たときの概略斜視図である。 (a)と(b)は、図11に示す遮蔽カバーを装置正面側から見たときの概略正面図である。 (a)と(b)は、針カートリッジの交換方法を説明するための概略平面図である。 変形例に係る画像形成装置の構成を示す図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
<画像形成装置の構成>
図1は、画像形成装置の外観を示す斜視図であり、図2は、画像形成装置の構成を示す図である。
図1と図2に示すように、画像形成装置1は、スキャナー部2と、プリンター部3と、シート後処理部4と、操作部5と、制御部6を備え、スキャナー部2の直下位置に、装置正面側が開口された内部空間(空洞部)7aが設けられてなる胴内排紙型のものである。
画像形成装置1は、原稿の画像を読み取るスキャンジョブと、原稿画像を読み取って得られた画像データに基づいてその画像をシートにプリントするコピージョブと、ネットワークを介して接続されている外部端末(不図示)からのジョブの要求を受け付けて、受け付けたジョブに係る画像をシートにプリントするプリントジョブ等の各種ジョブを実行する機能を有する。
スキャナー部(画像読取部)2は、セットされている原稿を搬送して、その原稿の画像を読み取って画像データを得る。
プリンター部3は、電子写真方式により、スキャナー部2によって得られた画像データまたは外部端末からのプリントジョブのデータに基づいてシート上に画像を形成(プリント)するものである。
プリンター部3は、図2に示すように作像部11Y,11M,11C,11K、中間転写ベルト12、給紙カセット13、露光部20などを備える。作像部11Y〜11Kは、感光体ドラム10Y〜10Kを有する。
露光部20は、形成すべき画像の画像データに基づき、感光体ドラム10Y〜10Kを露光走査するためのレーザー光を出射する。このレーザー光の出射前に感光体ドラム10Y〜10Kは、帯電部により一様に帯電されており、帯電された感光体ドラム10Y〜10Kの表面が露光部20からのレーザー光により露光されて静電潜像が形成される。
作像部11Y〜11Kごとに、感光体ドラム10Y〜10Kに形成された静電潜像は、対応する色の現像剤が収容された現像部においてトナーで現像される。これにより、感光体ドラム10Y上にY(イエロー)色のトナー像が形成され、感光体ドラム10M上にM(マゼンタ)色のトナー像が形成され、感光体ドラム10C上にC(シアン)色のトナー像が形成され、感光体ドラム10K上にK(ブラック)色のトナー像が形成される。
感光体ドラム10Y〜10K上に形成されたY〜K色のトナー像のそれぞれは、周回走行する中間転写ベルト12上の同じ位置に重ね合わされるように一次転写される。これにより中間転写ベルト12上にY〜K色のトナー像からなるカラートナー像が形成される。
給紙カセット13は、記録用のシートSを格納するものであり、給紙カセット13に格納されたシートSは、繰り出しローラー14により1枚ずつ搬送路19に繰り出される。
給紙カセット13から搬送路19に繰り出されたシートSは、タイミングローラー対15を介して二次転写ローラー16まで上方に搬送される。
二次転写ローラー16は、二次転写位置で中間転写ベルト12に接して中間転写ベルト12との間で転写ニップを形成しており、その転写ニップをシートSが通過する際に、中間転写ベルト12上のカラートナー像がそのシートSに一括して二次転写される。これにより、シートS上にカラートナー画像が形成される。この意味で、作像部11Y〜11K、中間転写ベルト12、露光部20、二次転写ローラー16などが、搬送されるシートSに画像を形成する画像形成部21を構成する。
カラートナー像が形成された後のシートSは、さらに上方の定着部17へ搬送される。
定着部17は、二次転写後のシートS上のカラートナー像を加熱、加圧して、シートSに定着させる。定着部17を通過したシートSは、シート排出部を構成する排出ローラー対18により排出され、シート後処理部4に送られる。なお、画像形成部21は、電子写真方式に限られず、例えばインクジェット方式によるものであっても良い。
シート後処理部4は、画像形成装置1に設けられた内部空間7aに配置され、プリンター部3の排出ローラー対18により排出されたシートSを収容し、また複数枚のシートSからなるシート束に対して整合、ステープル綴じを含む後処理を施す。本実施の形態では、排出ローラー対18から排出されたシートSは、その下側の面が画像形成面になった、いわゆるフェースダウンの状態でシート後処理部4に収容される。なお、シートSの一方の面と他方の面のそれぞれに画像を形成する両面プリントの場合のフェースダウンは、最初に画像が形成された面が下側になる場合とすることができる。シート後処理部4の構成の詳細については、後述する。
操作部5は、ユーザーが画像形成装置1の前に立ったときに操作し易い位置に配置されており、ユーザーによる入力操作、例えばコピー枚数の入力、コピーなどのジョブ開始の指示、ジョブ停止の指示、シート後処理部4における後処理、ここではステープル綴じの実行指示や部数の指定などを受け付けて、受け付けた内容を制御部6に伝える。
制御部6は、操作部5からのユーザーによる入力情報を受け付けると共に、ユーザーの指示によるジョブをスキャナー部2とプリンター部3を制御して円滑に実行させる。また、後処理の実行が指示された場合には、その旨をシート後処理部4に伝え、指示された後処理を実行させる。
以下、画像形成装置1において操作部5が配置されている側を装置正面側、装置正面側から画像形成装置1を見たときに、装置後側(奥側)を装置背面側、右側を装置右側、左側を装置左側、装置正面側と装置背面側を結ぶ方向を装置前後方向、これに直交する左右方向を装置横方向、装置上下方向を単に上下方向という。
<シート後処理部の構成>
シート後処理部4は、プリンター部3から排出された複数枚のシートSからなるシート束に対してステープル綴じするステープル綴じ機能を有し、ステープル綴じ後のシート束を装置正面側に設けられた正面トレイ51に収容するものである。以下、シート後処理部4の具体的構成を図3以降の各図を用いて説明する。
図3は、シート後処理部を装置正面側かつ上方から見たときの概略全体斜視図であり、プリンター部3の排出ローラー対18も示している。
同図に示すように、シート後処理部4は、第1収容部101と、第2収容部102と、ステープラー103と、制御部104などを備える。
<第1収容部101の構成>
第1収容部101は、プリンター部3の排出ローラー対18から排出されたシートを一時的に収容するものであり、後処理トレイ31と、CD基準板32と、CD整合板33と、FD整合部材34と、FD搬送部材35を備える。
後処理トレイ31(中間トレイ)は、固定トレイ38と揺動トレイ39を含み、プリンター部3の排出ローラー対18により排出されたシートの排出方向(矢印Xで示す方向)に沿って、固定トレイ38、揺動トレイ39がこの順に並べられてなる。以下、後処理トレイ31上において矢印Xで示す方向をシート排出方向という場合がある。
固定トレイ38は、シート後処理部4の筐体80に固定支持されている。
揺動トレイ39は、シート排出方向下流側の端部に設けられた支軸39bを中心にシート排出方向上流側の端部39cが上下に揺動可能に筐体80に支持されている。
図3は、揺動トレイ39の端部39cが最下位置に位置する傾斜姿勢になっている状態を示しているが、後述のように揺動トレイ39上のシートを装置正面側へ移送する際には、揺動トレイ39の端部39cが上昇して揺動トレイ39が水平になる水平姿勢(図9)に遷移するようになっている。揺動トレイ39の揺動は、例えば揺動トレイ39よりも下に配されたカム機構(不図示)をモーター(不図示)の駆動力で駆動させる構成により実行することができる。なお、揺動トレイ39を上下方向に揺動可能な機構であれば、カム機構以外の機構であっても良い。
固定トレイ38も揺動トレイ39もその上面がシート載置面38a,39aになる。
シート載置面38aのシート排出方向上流側の端部には、2つの板状のストッパー38dが装置前後方向に沿って間隔を開けた状態で立設されている。各ストッパー38dは、後処理トレイ31上のシートをシート排出方向に整合するときの規制部材として用いられるものである。以下、シートをシート排出方向に整合することをFD整合という。
各ストッパー38dの直上には、ガイド9が配置されている。ガイド9は、プリンター部3の排出ローラー対18から排出されたシートを固定トレイ38上に導くものである。
ガイド9を通過して固定トレイ38上に導かれた1枚のシートは、固定トレイ38のシート載置面38aに載置されるが、シート排出方向長さが固定トレイ38よりも長いシートの場合には、固定トレイ38と揺動トレイ39の両方に跨った状態でシート載置面38a,39aに載置される。
CD基準板32は、後処理トレイ31上のシートを装置前後方向に整合するときの基準位置を決める位置決め部材として用いられる。CD基準板32は、揺動トレイ39のシート載置面39aに対して垂直かつシート排出方向に平行な姿勢で装置前後方向に移動可能に揺動トレイ39に支持されている。以下、シートを装置前後方向に整合することをCD整合という。
図3は、CD基準板32が最も装置背面側であるホーム位置に位置している様子を示しており、CD整合のときには、ホーム位置から所定距離(例えば、10mm)だけ装置正面側に移動して停止する。この停止位置がCD整合の基準位置となる。この基準位置は、ステープラー103による装置前後方向のステープル綴じ位置の基準にもなっている。
また、CD基準板32は、後述のように最も装置正面側の位置まで移動することにより、後処理トレイ31上のシートを装置正面側に向かって搬送して第2収容部102の正面トレイ51に積載収容させる移送手段を兼用するものでもある。CD基準板32の移動は、例えば2個以上のプーリーに張架された回転ワイヤー(不図示)を介してCD基準板32とモーター(不図示)の回転軸を接続して、モーターの駆動力で回転ワイヤーを回転させてその駆動力をCD基準板32に伝達するワイヤー駆動機構により実行できる。なお、ワイヤー駆動に限られず、例えばねじ送り機構によりCD基準板32を直動させる構成などとすることもできる。次に説明するCD整合板33、FD整合部材34、FD搬送部材35についても、CD基準板32と同様の移動機構を採用することができる。これらの移動機構や上記の揺動機構は、筐体80内において後処理トレイ31の下に設けられた空間80b(図2)に配置される。
CD整合板33は、後処理トレイ31上のシートをCD整合するための部材であり、固定トレイ38のシート載置面38aに対して垂直かつシート排出方向に平行な姿勢で装置前後方向に移動可能に固定トレイ38に支持されている。図3は、CD整合板33が最も装置正面側であるホーム位置に位置している様子を示している。
固定トレイ38の装置背面側の端部であり、CD整合板33に対向する位置かつCD基準板32よりもシート排出方向上流側の位置には、CD基準板36が配置されている。
CD基準板36は、CD基準板32と同じCD整合の機能を有するものであり、固定トレイ38のシート載置面38aに対して垂直かつシート排出方向に平行な姿勢で装置前後方向に移動可能に固定トレイ38に支持されている。
なお、CD基準板36は、不図示の引張ばねによる装置背面側に向かう方向の付勢力の作用により、CD基準板36の装置背面側の面36aがCD基準板32のシート排出方向上流側の端部に設けられた突起32aに常時、当接した状態になっている。
CD基準板32が装置正面側に移動すると、装置正面側への力が突起32aを介してCD基準板36に伝わり、CD基準板36が引張ばねの付勢力に抗してCD基準板32と一体で装置正面側に移動する。一方、CD基準板32が装置背面側に移動すると、CD基準板36が引張ばねの付勢力によりCD基準板32の突起32aとの当接状態を維持したまま、CD基準板32と一体で装置背面側に移動する構成になっている。
FD整合部材34は、後処理トレイ31上のシートをFD整合するために用いられ、揺動トレイ39のシート載置面39aに設けられたシート排出方向に沿って長い溝39dに沿って移動可能に支持されている。
FD整合部材34は、図3に示すホーム位置では、揺動トレイ39の溝39d内に入っている退避姿勢になるが、ホーム位置からシート排出方向とは逆方向(矢印Yで示す方向)に移動してホーム位置よりもシート排出方向上流側に位置しているときには、上端が溝39dから起き上がって突出した突出姿勢(図5)になる。
FD搬送部材35は、後処理トレイ31上に載置されているシートをシート排出方向に沿って搬送させるための部材であり、シート排出方向およびこれとは逆方向(Y方向)に移動可能に固定トレイ38に支持されている。図3は、FD搬送部材35が最もシート排出方向上流側であるホーム位置に位置している様子を示している。
<第2収容部102の構成>
第2収容部102は、正面トレイ51と立壁部52を備える。
正面トレイ51(積載トレイ)は、第1収容部101の後処理トレイ31に対して装置正面側に配置され、後処理トレイ31から装置正面側に搬送されて来たシートを載置するものであり、装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜しているシート載置面51aを有する。正面トレイ51と操作部5とは、装置正面側から見たときに正面トレイ51の右側に操作部5が配置される位置関係になっている。
立壁部52は、シート載置面51aの装置背面側の端部から上方に垂直に立ち上げられ、シート載置面51aに載置されたシートがシート載置面51aの傾斜により下方に滑落したときにそのシートに当たってその滑落を停止させるストッパーの機能を有する。
<ステープラー103の構成>
ステープラー103は、揺動トレイ39の装置背面側かつシート排出方向下流側の隅部(端部)近傍に配置されており、筐体61と、綴じ部62と、針カートリッジ63と、遮蔽部材64を備える。
筐体61は、綴じ部62と針カートリッジ63を収容する。
綴じ部62は、ステープル綴じ用間隙68を有し、揺動トレイ39上に載置されたシート束における装置背面側かつシート排出方向下流側の角部がステープル綴じ用間隙68に位置した状態で、そのシート束の角度に綴じ針を打ち込むことにより、ステープル綴じを実行する。この綴じ針の打ち込みは、不図示のモーターなどからなる駆動部の駆動力により行われる。
針カートリッジ63は、一つずつ打ち出される綴じ針を複数、帯状に糊付けしてなるシート状のステープル針を容器に収容してなり、綴じ部62に綴じ針を供給するためのものである。ステープル綴じの際には、綴じ部62から一つの綴じ針が打ち出されると、次の綴じ針が針カートリッジ63から綴じ部62に送られるようになっている。この綴じ針の供給は、上記とは別の駆動部(不図示)の駆動力により行われる。これらの駆動部は、筐体61に収容される。
なお、針カートリッジ63に収容されていたステープル針がなくなると、新たな針カートリッジ63に交換される。本実施の形態では針カートリッジ63は、筐体61の装置背面側の面61aに設けられたスロット(不図示)に着脱自在に装着される構成になっている。このためユーザーは、そのスロットから現に装着されている旧の針カートリッジ63を取り出した後、新の針カートリッジ63をそのスロットに装着することができる。針カートリッジ63の交換方法については、後述する。
本実施の形態では、筐体61に収容された綴じ部62、針カートリッジ63およびこれらの駆動部が上下方向に並ぶように配置される構成なので、図2に示すようにステープラー103は上下方向に縦長形状になっている。
このように縦長形状のステープラー103が後処理トレイ31のシート排出方向に関して排出ローラー対18とは反対側に配置されている。そして、図2に示すように固定トレイ38と揺動トレイ39のシート載置面38a,39aは、排出ローラー対18からシート排出方向下流側に向かうに従って上方に傾斜する傾斜面になっている。
このため、図2に示す実施の形態の構成では、固定トレイ38と揺動トレイ39のシート載置面38a,39aの高さ位置が排出ローラー対18からシート排出方向下流側に向かうに従って高くなり、それだけシート後処理部4の筐体80よりも下に配置される中間転写ベルト12との上下方向の間隔Lが広くなるので、シート排出方向下流側に向かうに従って、上下方向に縦長形状のステープラー103を配置するスペースをとり易くなる。
仮に、図4に示すようにステープラー103を、図2とは反対側であるシート排出方向上流側に配置した場合(比較例:従来に相当)、ステープラー103の底部が中間転写ベルト12に当たることがないように、排出ローラー対18の高さ位置および固定トレイ38や揺動トレイ39を含むシート後処理部4の全体の高さ位置をそれぞれ図2に示す構成よりも高くする必要が生じる。
従って、中間転写ベルト12の高さ位置を基準にしたときにこれよりも上に位置するシート後処理部4の筐体80の最下部80aとの上下方向の間隔は、図4に示すLbの方が図2に示すLaよりも大きくなる。この差分Δ(=Lb−La)だけ、図4に示す比較例の方が図2に示す実施の形態の構成よりも、排出ローラー対18およびシート後処理部4の高さ位置を高くする必要が生じる。このことは、図4に示す比較例の構成をとると、中間転写ベルト12や作像部11Y〜11Kなどを含む画像形成部21の高さ位置を基準に、これよりも上の部分全体がその差分Δだけ図2に示す構成に対して上にシフトしたようになり、画像形成装置1の高さ寸法が大きくなることを意味する。
これに対し、図2に示す実施の形態の構成では、図4に示す比較例よりもその差分Δについて画像形成装置1の高さ寸法を小さく抑えられ、それだけ従来よりも高さ方向に装置小型化を実現できる。
また、仮に、図4に示す比較例において、ステープラー103がシート排出方向上流側かつ装置正面側に配置され、かつ作像部11Y〜11Kのそれぞれに補給用のトナーを供給するための4個の補給ボトル(不図示)も装置正面側に配置される構成とすれば、シート排出方向上流側かつ装置正面側では、画像形成部21、ステープラー103、補給ボトルなどの各部材がより密集したようになる。その密集の程度によっては、例えば補給ボトルの設置位置を装置正面側かつステープラー103よりも上方に移動し、これに伴って操作部5の設置位置をシート排出方向上流側(装置右側)に代えてシート排出方向下流側(装置左側)に変更させなければならない場合も生じ得る。
そうなると、操作部5の高さ位置が高くなるとともに、装置正面側から見たときに操作部5の配置位置を本来の使用し易い装置右側の位置から装置左側の位置に変更しなければならなくなり、操作性が低下するおそれがある。
これに対し、図2に示す実施の形態では、ステープラー103がシート排出方向上流側に存在しないので、装置正面側に補給ボトルを設置する構成でも、図4に示す構成に比べて補給ボトルの設置スペースに余裕ができ、操作部5を装置正面側、かつ、装置正面側から見たときに正面トレイ51に対してシート排出方向上流側、上記では装置右側に配置することが可能になる。
これにより、装置正面側からユーザーは、操作部5の操作によりジョブ実行を指示しつつ、操作部5の左隣に配置された正面トレイ51から、ジョブ実行によるプリント後のシートSまたはシート束Sbを取り出すことができ、より操作性が向上する。
なお、図4に示す比較例において、ステープラー103がシート排出方向上流側かつ装置正面側に配置される場合には、後処理トレイ31上にフェースダウンの状態で載置されたシート束のシート排出方向上流側かつ装置正面側の角部にステープル綴じが施される。
これに対し、図2と図3に示す実施の形態では、ステープラー103がシート排出方向下流側かつ装置背面側に配置されているので、後処理トレイ31上にフェースダウンの状態で載置されたシート束におけるシート排出方向下流側かつ装置背面側の角部にステープル綴じが施される。すなわち、図2に示す実施の形態と図4に示す比較例とでは、シート束に対するステープル綴じ位置がシート排出方向かつ装置前後方向に反対になる。
従って、図2に示す実施の形態と図4に示す比較例のそれぞれにおいて、同じ画像が形成されたシート束に対するステープル綴じ位置を同じ位置(例えば、左上角)にする場合、図4に示す比較例に対し、図2に示す実施の形態では、シート上の形成画像の天地が反転するように当該シートに画像を形成する必要がある。
具体的に、図4に示す比較例において1枚のシート上の形成画像の天がシート排出方向上流側、地がシート排出方向下流側であれば、図2に示す実施の形態ではシート上の形成画像の天がシート排出方向下流側、地がシート排出方向上流側になるように画像形成が行われる。例えば、図4に示す比較例において、画像の地から天の順に画像データを読み出してその読み出し順に露光走査による画像の書込みが実行される場合、図2に示す実施の形態では、その逆順である天から地の順に画像データを読み出してその読み出し順に画像の書込みを実行すれば、シート上における形成画像の天地を反転させることができる。なお、形成画像の天地を反転することができる方法であれば、他の方法でも良い。
図3に戻って、遮蔽部材64は、装置左側からステープル綴じ用間隙68へのユーザーによるアクセスを遮断するように筐体61に取り付けられている。遮蔽部材64の構成については、後述する。
<ステープル綴じする場合の動作説明>
次に、画像形成装置1から排出されたN(複数)枚のシートSに対してステープル綴じする動作を具体的に説明する。このN枚が1部のシート束を構成するシートSの枚数(綴じ枚数)になる。
図3に示すシート待ち受け状態において、画像形成装置1から排出ローラー対18を介して1枚目のシートがシート後処理部4に搬入されて来ると、1枚目のシートは、ガイド9を介して後処理トレイ31に導かれ、そのシートの後端が排出ローラー対18を通過するまでの間、排出ローラー対18の駆動力により後処理トレイ31上をシート排出方向(X方向)に搬送される。
1枚目のシートの後端が排出ローラー対18を通過すると、後処理トレイ31上での搬送が停止され、そのシートが上記のようにフェースダウンの状態で後処理トレイ31に載置される。
図5は、1枚目のシートSが後処理トレイ31上に載置されている様子を示す概略斜視図である。
同図は、シート排出方向長さが固定トレイ38よりも長い大サイズのシートSが固定トレイ38と揺動トレイ39に跨った状態で載置されている場合の例を示している。
シートSが後処理トレイ31上に載置される前に、CD基準板32,36がホーム位置から同図に示す基準位置まで移動しており、シートSが後処理トレイ31上に載置されると、FD整合を行うべく、FD整合部材34がホーム位置からシートSのシートサイズに応じたFD整合位置まで矢印Yで示す方向に移動する。
FD整合位置は、ストッパー38dからシート排出方向にシートSのシート排出方向長さ(シート長)だけ離れた位置に相当し、シートSのサイズ(A4など)と搬送姿勢(縦または横)を示すシート情報を制御部6から取得することにより特定される。
ここで、シートSの縦の搬送姿勢とは、シートSの長辺と短辺のうち、長辺がシート排出方向に沿った姿勢でシートSが搬送される場合の姿勢であり、横の搬送姿勢とは、シートSの短辺がシート排出方向に沿った姿勢でシートSが搬送される場合の姿勢をいう。
FD整合部材34がFD整合位置まで移動することにより、後処理トレイ31上のシートSがFD整合部材34により矢印Yで示す方向に押されて、シートSの先端部SaがFD整合部材34に当接しつつ、シートSの後端Seがストッパー38dに当接した状態になる。なお、このとき、FD搬送部材35は、ストッパー38dよりもシート排出方向上流側のホーム位置に位置しており、シートSの後端Seに接しない(少し間隔があいた)状態になっている。
このFD整合部材34とストッパー38dにより、後処理トレイ31上でシートSがストッパー38dの位置を基準にシート排出方向に整合されることになる(FD整合)。
FD整合が終了すると、次にCD整合を行うべく、CD整合板33がホーム位置からシートSのシートサイズに応じたCD整合位置まで矢印Aで示す方向(装置背面側に向かう方向)に移動する。
CD整合位置は、CD基準板32から装置前後方向にシートSの幅方向長さ(シート幅)だけ離れた位置に相当し、シート情報を制御部6から取得することにより特定される。
CD整合板33がCD整合位置まで移動することにより、後処理トレイ31上のシートSがCD整合板33により矢印Aで示す方向に押されて、シートSの幅方向一方の端縁がCD整合板33に当接しつつ、その他方の端縁がCD基準板32,36に当接した状態になる。これにより、後処理トレイ31上においてシートSがCD基準板32,36の位置を基準に装置前後方向に整合されることになる(CD整合)。
FD整合部材34とCD整合板33は、1枚目のシートSに対する整合が終了すると、その整合位置から所定距離(例えば、10mm)だけ離れた位置まで戻って待機し、次の2枚目のシートSが画像形成装置1から後処理トレイ31上に搬入されて来るのを待つ。
2枚目のシートSが後処理トレイ31上に搬入されると、2枚目のシートSが1枚目のシートSの上に積載された状態で上記のFD整合とCD整合が再度、実行される。N枚全てのシートSの搬入が終了するまで、1枚のシートSの搬入ごとにFD整合とCD整合が繰り返し実行される。これにより、後処理トレイ31上に複数枚のシートSが整合された状態で積載されていく。
図6は、N枚のシートSが積載してなるシート束Sbが後処理トレイ31上で整合された状態を示す概略斜視図である。N枚全てのシートSに対する整合が終了すると、FD整合部材34が矢印Xで示す方向に移動してホーム位置に戻る。CD整合板33は、N枚目のシートSに対するCD整合が終了するとCD整合位置で停止したままになっている。
次に、FD搬送部材35がホーム位置から矢印Xで示す方向に移動する。これにより、CD基準板32,36とCD整合板33とに挟まれているシート束SbがFD搬送部材35により矢印Xで示す方向に押されて、後処理トレイ31の傾斜に沿って上向きに移動する。そして、シート束Sbがステープラー103のステープル綴じ位置まで移動するとFD搬送部材35が停止する。
図7は、シート束Sbがステープル綴じ位置で停止している様子を示す概略斜視図である。ステープル綴じ位置に停止しているシート束Sbのシート排出方向下流側かつ装置背面側の角部Sdがステープル綴じ用間隙68に位置した状態にあるときにステープラー103により綴じ針Sz(図8)によるステープル綴じが実行される。これによりシート束Sbのシート排出方向下流側(先端側)かつ装置背面側の端部における所定位置にステープル綴じが施される。
なお、使用可能な最大サイズのシート束Sbについて、整合後の位置がステープル綴じ位置と同じ位置になるようにステープラー103のシート排出方向における配置位置を予め設定しておけば、その最大サイズのシート束Sbについては、整合後におけるステープル綴じ位置までの搬送動作を省略することができるようになる。
また、シート束Sbをステープル綴じ位置まで移動させるためのFD搬送部材35の移動距離は、予めシートサイズと移動距離とを対応付けたステープル位置情報を参照することにより決められる。
ステープル綴じ後、図8に示すようにFD搬送部材35がさらにシート排出方向(矢印X方向)に移動して、CD基準板32,36とCD整合板33とに挟まれているシート束Sbをその後端Seが揺動トレイ39上に載置される所定位置(以下、「押し出し位置」という。)まで搬送して停止させる。これにより、シート束Sbが固定トレイ38上には載置されず、揺動トレイ39上に載置された状態になる。
図8では、シート束Sbが押し出し位置にある場合に、シート束Sbのシート排出方向先端部Saが揺動トレイ39を少しはみ出た状態になっている様子が示されている。なお、図8に示すシート束Sbよりもシート排出方向長さが短い小サイズのシート束Sbの場合には、押し出し位置においてそのシート束Sbの先端部Saが揺動トレイ39からはみ出さない状態、すなわちそのシート束Sbの全部が揺動トレイ39上に載置されることもあり得る。
次に、CD整合板33を装置正面側に移動してホーム位置に戻す動作を行うと、図9に示すように揺動トレイ39が傾斜姿勢から水平姿勢に遷移する。この揺動トレイ39の姿勢変更の際に、FD搬送部材35が元のホーム位置に戻る。なお、揺動トレイ39が水平姿勢になると、揺動トレイ39のシート載置面39aが立壁部52の上端よりも上に位置するように上下方向の位置関係が予め決められている。
CD基準板32とステープラー103は、揺動トレイ39と一体で揺動するが、CD整合板33とCD基準板36は、固定トレイ38に支持されているので揺動トレイ39と一体で揺動しない。また、揺動トレイ39が水平姿勢になると、CD基準板32とCD基準板36の係合が解除されて、CD基準板36だけが引張ばねの付勢力によりホーム位置に戻る。
揺動トレイ39の水平姿勢への遷移が終了すると、図10に示すようにCD基準板32が装置背面側から矢印Bで示す方向に装置正面側に移動する。
これにより、水平姿勢にある揺動トレイ39上に載置されているシート束SbがCD基準板32により装置正面側に押されて搬送され、立壁部52を通過すると、装置正面側の正面トレイ51のシート載置面51aに落下して、シート載置面51a上に載置される。
シート載置面51a上に載置されたシート束Sbは、シート載置面51aの傾斜に沿って装置背面側に滑落するが、装置背面側に立設された立壁部52に当接して、その滑落が規制される。これにより、シート束Sbが正面トレイ51に収容される。
シート束Sbが揺動トレイ39から正面トレイ51に移送されると、CD基準板32が矢印B方向とは逆方向(装置背面側に向かう方向)に移動してホーム位置に戻り、その後、揺動トレイ39が水平姿勢から傾斜姿勢に戻る(図3)。揺動トレイ39が傾斜姿勢に戻ると、CD基準板32の突起32aがCD基準板36の装置背面側の面36aに当接して、CD基準板32とCD基準板36とが再び係合した状態に戻る。なお、上記では、シート束Sbに対する整合、ステープル綴じ、装置正面側への移送の各動作について説明したが、1枚のシートSだけがプリントされた場合には、ステープル綴じ以外の動作が実行される。上記のシート後処理部4における各動作は、制御部104により制御される。
<ステープラー103の遮蔽部材64について>
図11は、画像形成装置1の左側面の一部を装置正面側斜め左上から見たときの概略斜視図である。同図に示すように、画像形成装置1の左側面の外観を構成するカバーとして、プリンター部3の左側面カバー8と、シート後処理部4の開閉カバー71と左側面カバー72と、スキャナー部2の左側面カバー2aが設けられている。
シート後処理部4の開閉カバー71は、ステープラー103の針カートリッジ63をユーザーが交換する際に開閉されるカバーである。左側面カバー72は、開閉カバー71に対して装置正面側に配置される。
開閉カバー71および左側面カバー72の下にプリンター部3の左側面カバー8が配置され、これら各カバーの表面は、略面一になっている(図1、図2)。
スキャナー部2とプリンター部3との間に設けられた内部空間7aは、装置正面側だけでなく、左側面側の開口7bを介して装置左側にも開放されている。この開口7bは、上下方向に間隔を開けて配置されたスキャナー部2の左側面カバー2aとシート後処理部4の開閉カバー71および左側面カバー72とにより形成されている。
このように画像形成装置1におけるシート排出方向下流側に存する左側面に開口7bを設けることにより、図8に示すように大サイズのシート束Sbが揺動トレイ39上で矢印X方向に搬送されたときにそのシート束Sbの先端部Saが開口7bを介して揺動トレイ39から左側にはみ出すことが許容され、そのシート束Sbを押し出し位置まで搬送することができるようになる。
画像形成装置1の左側面に開口7bを設けることは、ユーザーが装置左側から開口7bを介して内部空間7aを視認可能になることを意味する。本実施の形態では、ステープラー103をシート排出方向下流側に配置、すなわち装置左側に配置する構成であり、装置横方向の寸法の小型化をも考慮して、ステープラー103が左側面に近い位置に配置されている。このため、ステープラー103の綴じ部62から開口7bまでの距離も短くなっており、ユーザーが開口7bを介して装置内部に手指を差し入れるとステープル綴じ用間隙68に届き、アクセスできてしまうことが起こり得る。
そこで、本実施の形態では、ユーザーが開口7bを介してステープル綴じ用間隙68にアクセスすることを遮断するための板状の遮蔽部材64が配置されている。
図12(a)と(b)は、図11に示す遮蔽部材64を装置正面側から見たときの概略正面図であり、遮蔽部材64とは別の、説明に必要な一部の部材も示されている。
図12(a)に示すように遮蔽部材64は、ステープラー103の筐体61の上部かつ開口7bが位置する側(装置左側)の面61bに、装置前後方向に沿った支軸65を中心に矢印E方向に回転自在になるように取り付けられている。
図12(a)は、綴じ部62に設けられたステープル綴じ用間隙68にシート束Sbが位置していない状態を示している。
この状態では遮蔽部材64は、遮蔽部材64の下垂片64aが開口7bとステープル綴じ用間隙68との間の空間に介在して、開口7bを介してステープル綴じ用間隙68が外に露出しないように遮蔽する遮蔽位置に位置する。
大サイズのシート束Sbがステープル綴じ用間隙68を通過して押し出し位置まで搬送される場合には、図12(b)に示すようにステープル綴じ用間隙68を通過したシート束Sbの先端部Saが遮蔽部材64の下垂片64aをそのシート束Sbの搬送方向(矢印F方向)に押すと、その押圧力により遮蔽部材64が支軸65を中心に上方に回転して、そのシート束Sbの搬送路から退避する退避位置に遷移する。
これにより、そのシート束Sbの搬送路が開放され、そのシート束Sbが押し出し位置まで搬送される。同図では、シート束Sbの先端部Saが開口7bから外にはみ出している様子を示している。遮蔽部材64が退避位置に位置する場合も、遮蔽部材64とシート束Sbとにより、ステープル綴じ用間隙68が開口7bを介して外に露出しないように遮蔽されている。
押し出し位置まで搬送されたシート束SbがCD基準板32により装置正面側に押し出されることにより、ステープル綴じ用間隙68にシート束Sbが存在しなくなると、遮蔽部材64が支軸65を中心に重力により下方に回転して、退避位置から遮蔽位置に戻る(図12(a))。
このように装置左側面に設けられた開口7bを介してユーザーが装置内部を視認できる構成であっても、遮蔽部材64を配置することにより、ユーザーが手指をステープル綴じ用間隙68に差し入れるといった誤った操作を防止することができる。
<ステープラー103の針カートリッジ63の交換方法について>
図13は、針カートリッジ63の交換方法を説明するための概略平面図であり、スキャナー部2を透視してステープラー103を上方から見たときのステープラー103の姿勢変更の様子を示している。図13(a)は、ステープラー103の通常時のホーム位置を示し、図13(b)は、針カートリッジ63の交換時の補給位置を示している。
図13(a),(b)に示すようにステープラー103は、上下方向に沿った支軸69を中心にその軸周りに回転可能に筐体80に支持されている。
ホーム位置では図13(a)に示すように、閉状態の開閉カバー71に隣接した位置でステープル綴じが可能な姿勢で停止した状態になっている。
針カートリッジ63の交換時には、図13(b)に示すようにカバー71が開状態にされた後、ステープラー103がホーム位置に対して矢印G方向(反時計方向)に所定角度、例えば45°だけ回転した姿勢に遷移する。この姿勢が針の補給を行うための補給位置に相当する。補給位置において、ステープラー103の筐体61の装置背面側の面61aが画像形成装置1の左側面から露出されるようになる。
上記のように針カートリッジ63は、ステープラー103の筐体61の装置背面側の面61aに設けられたスロットに着脱自在な構成になっているので、ユーザーは、装置左側の位置から、現に装着されている旧の針カートリッジ63を矢印H方向に抜き出した後、新の針カートリッジ63をその代わりに装着することができる。
ユーザーによる新の針カートリッジ63の装着後、ステープラー103が補給位置に対して矢印G方向とは反対方向(時計方向)に所定角度、例えば45°だけ回転した姿勢であるホーム位置に戻った後、カバー71が閉状態にされる(図13(a))。
このようにステープラー103をホーム位置と補給位置とに切換可能に構成することにより、ユーザーは、装置左側から針カートリッジ63の交換作業を行うことができる。
例えば、画像形成装置1が装置背面側の壁の前に少しの隙間を開けた状態で設置されている場合に、仮に針カートリッジ63の交換作業を装置背面側から行う構成をとれば、その交換作業のためのスペースを確保すべく、画像形成装置1を装置正面側に引き出す作業を行ってから、針カートリッジ63の交換を行う必要が生じる。
これに対し、本実施の形態のように装置左側から針カートリッジ63の交換作業を行える構成にすると、画像形成装置1を装置正面側に引き出す作業を行う必要がなく、それだけ針カートリッジ63の交換作業が簡易になり操作性を向上することができる。
なお、上記ではカートリッジによる綴じ針の交換方式の例を説明したが、新たな針をステープラー103に補給できる構成であれば、カートリッジに限られることはなく、他の補給方法を用いるとしても良い。
ステープラー103のホーム位置と補給位置の切り換えは、ユーザーが手動で行うとしても良いし、これに代えて例えばモーターなどを含む駆動部を設け、その駆動部の駆動力によりステープラー103をその支軸65を中心に揺動させる構成とすることもできる。
この駆動部を用いる構成をとる場合、例えば開閉カバー71の開閉に伴ってステープラー103の位置を切り換える制御をとることができる。具体的には、開閉カバー71の閉状態をセンサー等の検出部により検出するとステープラー103をホーム位置に切り換え、開閉カバー71の開状態を検出するとステープラー103を補給位置に切り換える制御が考えられる。また、これに代えて、例えばユーザーにより操作されるスイッチのオンとオフによりステープラー103の位置をホーム位置と補給位置のいずれかに切り換える制御とすることもできる。
本発明は、画像形成装置に限られず、これに装着されるシート後処理部(装置)としても良い。また、画像形成装置またはシート後処理装置が実行するシート後処理方法であるとしても良い。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしても良い。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、ステープラー103のホーム位置と補給位置の切り換えを、ステープラー103をその支軸69を中心に回転させることにより行う構成例を説明したが、これに限られない。ステープラー103の位置をホーム位置と補給位置とに切り換え可能であれば良い。例えば、回転に代えて、ステープラー103がスライド自在に移動する構成をとることもできる。
具体的には、ステープラー103を装置左側面よりも内側のホーム位置と装置左側面よりも外側の補給位置との間をスライド移動可能に筐体80に支持する構成とすることができる。針カートリッジ63の交換時には、開閉カバー71を開状態にした後、ステープラー103をホーム位置から補給位置まで引き出す操作が行われる。また、スライド移動と回転を組み合わせて、例えばステープラー103をスライド移動後、所定角度だけ回転させる構成をとることもできる。
なお、上記ではユーザーは、装置左側から針カートリッジ63の交換作業を行うことができるとしたが、必ずしもこれに限られず、装置構成によっては例えば装置背面側から交換作業を行う構成であっても良い。
(2)上記実施の形態では、整合後のシート束Sbをステープル綴じ位置まで移動させる搬送部材としてFD搬送部材35を用いる構成例を説明したが、これに限られない。後処理トレイ31上のシート束Sbをステープル綴じ位置まで搬送する搬送手段が設けられていれば良く、FD搬送部材35に代えて他の部材、例えばベルトなどを有する搬送手段を設ける構成をとることもできる。
同様に、シート束Sbが大サイズ紙の場合、ステープル綴じ後のシート束Sbをさらにシート排出方向に沿って押し出し位置まで搬送する搬送手段をFD搬送部材35が兼用するとしたが、これに限られない。ステープル綴じ後のシート束Sbをさらに搬送する別の搬送手段が設けられる構成としても良い。
(3)また、ステープル綴じ後のシート束Sbをシート排出方向には搬送しない構成をとることも考えられる。例えば、使用可能な最大サイズのシートよりも揺動トレイ39の方が大きいような場合、ステープル綴じ後のシート束Sbをさらにシート排出方向に搬送させる必要がなくなるので、ステープル綴じ位置を押し出し位置と同じ位置として、ステープル綴じ後にそのシート束Sbを装置正面側に押し出す構成をとることができる。
この構成をとる場合、最大サイズのシートでもその先端部Saが揺動トレイ39から装置左側にはみ出さないことになるので、装置左側面の開口7bを設ける必要がなくなるが、開口7bを設ければ、例えば後処理トレイ31上でシートSの紙詰まり(ジャム)が発生したときに、ユーザーは、装置左側面側から開口7bを介してその詰まったシートSを取り除く操作を行い易くなり、紙詰まり解除の操作性の向上を図ることができる。
また、ステープル綴じ後にシート束Sbをさらにシート排出方向に搬送しない場合、そのシート束Sbの先端部Saがステープル綴じ用間隙68を通過して遮蔽部材64まで至ることが生じなくなり、遮蔽部材64を遮蔽位置と退避位置とに切換可能にする必要もなくなる。この場合、遮蔽部材64を遮蔽位置に固定配置する構成をとることもできる。
なお、開口7bを設けない構成をとる場合には、針カートリッジ63の交換作業を行うための開閉可能なカバー部材を別途、設ける構成とすることができる。
(4)上記実施の形態では、遮蔽部材64が装置前後方向に沿った支軸65を中心に上下に揺動することにより遮蔽位置から退避位置に切り換わる構成例を説明したが、これに限られない。例えば、上下方向に沿った支軸65を中心に遮蔽部材64が装置前後方向に揺動する構成をとることもできる。また、揺動に限られず、搬送中のシート束Sbの搬送方向先端に当たって押されると当該押圧力により遮蔽位置から退避位置まで動くことにより、遮蔽部材64が遮蔽位置と退避位置とに切換を行える構成とすることができる。
また、これに代えて、例えば、モーターやソレノイドなどのアクチュエータの駆動力により遮蔽部材64が遮蔽位置から上、下、装置正面側または装置背面側に向かって退避位置まで移動する構成が考えられる。この場合、搬送されるシート束Sbの先端部Saが遮蔽部材64に到達する直前に遮蔽部材64が遮蔽位置から退避位置に移動するようにアクチュエータを駆動制御する構成をとることができる。搬送中のシート束Sbの先端部Saの、遮蔽部材64までの搬送方向の距離をセンサー等により検出して、その検出された距離が所定値以下になった時点で遮蔽部材64を遮蔽位置から退避位置に移動させることにより実現できる。
さらに、上記では遮蔽部材64をステープラー103に設けるとしたが、これに限られない。遮蔽部材64は、装置左側面に設けられた開口7bを介してステープル綴じ用間隙68が外部に露出しないように遮蔽される位置に配置されれば良く、ステープラー103以外の部材に設ける構成をとることもできる。例えば、開口7bとステープラー103との間の空間において、遮蔽部材64を揺動可能に支持する支持部材(不図示)を筐体80に取り付ける構成などが考えられる。
(5)上記実施の形態では、揺動トレイ39におけるシート排出方向下流側かつ装置背面側の端部近傍の所定位置にステープラー103を固定配置する構成例を説明したが、これに限られない。シート束Sbにおけるシート排出方向下流側かつ装置背面側の角部およびシート排出方向下流側かつ装置正面側の角部を含む、シート排出方向下流側の端部にステープル綴じを行うことができる位置であれば良い。
例えば、ステープラー103を、揺動トレイ39上に載置されたシート束Sbの先端部Saがそのステープル綴じ用間隙68内に位置した状態で装置前後方向に移動可能に筐体80に支持する構成をとることもできる。
この構成をとれば、ステープラー103の移動により、シート束Sbのシート排出方向下流側の端部のうち、装置背面側の角部、装置前後方向中央部、装置正面側の角部を含む3以上の箇所に選択的にステープル綴じを行うことが可能になる。
(6)上記実施の形態では、後処理トレイ31が固定トレイ38と揺動トレイ39とに分割されてなる構成例を説明したが、これに限られない。例えば、図14に示すように後処理トレイ31が一つのトレイで構成されるとしても良い。この場合、その一つの後処理トレイ31が揺動姿勢と水平姿勢に遷移する構成をとることができる。
また、ステープル綴じ後のシート束Sbを揺動トレイ39から装置正面側の正面トレイ51に移送する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、図14に示す構成において画像形成装置1の左側面に、破線で示す収容トレイ105を別に設け、ステープル綴じ後のシート束を後処理トレイ31から収容トレイ105に搬送して収容させる構成が考えられる。この場合、後処理トレイ31をその傾斜姿勢のまま固定配置することができ、正面トレイ51も不要になる。また、ステープラー103を装置背面側に代えて装置正面側に配置する構成とすることもできる。
(7)上記実施の形態では、図2に示すように固定トレイ38と揺動トレイ39の傾斜を利用して、揺動トレイ39のシート排出方向下流側の端部の下方にステープラーの設置スペース106を確保する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、図14に示す後処理トレイ31を、傾斜姿勢に代えて水平姿勢で固定される構成をとった場合でも、後処理トレイ31のシート排出方向下流側の端部31aの下方に設置スペース106があれば、ステープラー103を配置することができる。
図2と図14に示す構成をまとめると、次のようになる。
すなわち、作像部11Y〜11Kや中間転写ベルト12などを含む画像形成部21により画像が形成されたシートSを下方から上方に搬送路19上を縦搬送して、排出ローラー対18などの排出部から排出した後、画像形成部21の上方に配された後処理トレイ31に載置される構成では、後処理トレイ31のシート排出方向上流側は、画像形成部21を構成する作像部11Y〜11Kや中間転写ベルト12など、およびシート搬送系を構成する搬送路19や排出ローラー対18などが密集している領域に近くなる。
これに対してシート排出方向下流側は、上流側のような各部が密集している領域から離れていることから、上流側よりも各部材を設置するためのスペースに余裕があることが多く、ステープラー103の設置スペース106を確保し易くなる。
つまり、図2や図14に示すように後処理トレイ31が傾斜している構成では、シート排出方向下流側に向かうに従って後処理トレイ31と中間転写ベルト12との上下方向の間隔Lが広くなる。この間隔により生じるスペース(空間)をステープラー103の設置スペース106に利用すれば、画像形成装置1の高さ方向の小型化を図ることができる。
また、後処理トレイ31が仮に図14に示すものよりも短い、例えば横方向に中間転写ベルト12と同程度の長さでも、間隔Lにより生じるスペース107がステープラー103の設置に必要な大きさ以上であれば、ステープラー103を設置することができる。
一方で、図14に示す後処理トレイ31が仮に水平姿勢になっている構成では、後処理トレイ31のシート排出方向下流側の端部31aが中間転写ベルト12のシート排出方向下流側の端部12aよりもシート排出方向下流側に位置する場合、すなわち後処理トレイ31の端部31aの下方に画像形成部21が存在しない場合には、後処理トレイ31の端部31aの下方のスペースをステープラー103の設置スペースに利用することにより、上記同様に画像形成装置1の高さ方向の小型化を図ることができる。このことから、画像形成部21と後処理トレイ31とが、画像形成部21の上方に、少なくとも後処理トレイ31のシート排出方向上流側の端部31b(図14)が位置する関係にある構成に適用できるといえる。
(8)上記実施の形態では、画像形成装置1を多機能複合機とした場合の例を説明したが、これに限られない。搬送されるシートSに画像形成部21で画像を形成した後、そのシートSを排出ローラー対18などの排出部を介して、画像形成部21よりも上に配された後処理トレイ31に排出する構成の画像形成装置として、例えばプリンター、複写機、ファクシミリ装置などに適用することもできる。また、シート後処理部4を画像形成装置にオプション装着されるシート後処理装置と捉えることもできる。
また、画像形成後のシート束Sbに対する後処理としてステープラー103による綴じ処理を施す構成例を説明したが、綴じ処理以外のもの、例えばシート束Sbのシート排出方向下流側の端部にファイリング用などの孔をあける穿孔処理が後処理に含まれるとしても良い。この場合、ステープラー103に加えて、穿孔処理を行うパンチユニットをシート排出方向下流側に配置する構成をとることもできる。
さらに、上記では装置正面側から見て排出ローラー対18の左側に後処理トレイ31が配置される構成例を説明したが、この位置関係に限られることはない。例えば、左右を逆転させた位置関係や、装置構成によっては排出ローラー対18が装置背面側に位置し、この排出ローラー対18に対して後処理トレイ31が装置正面側に位置する位置関係の構成などにも適用することが可能である。
また、上記の後処理トレイ31、ステープラー103などの各部材について、形状、大きさ、個数などが上記に限られないことはいうまでもなく、装置構成に適した形状、大きさ、個数などが予め決められる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容を可能な限り、それぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、画像が形成されたシートに対して綴じ処理などの後処理を施す画像形成装置に広く適用することができる。
1 画像形成装置
2 スキャナー部
3 プリンター部
4 シート後処理部
6,104 制御部
7a 内部空間
7b 開口
18 排出ローラー対
21 画像形成部
31 後処理トレイ
31a 後処理トレイのシート排出方向下流側の端部
31b 後処理トレイのシート排出方向上流側の端部
35 FD搬送部材
38a,39a シート載置面
51 正面トレイ
61,80 筐体
62 綴じ部
63 針カートリッジ
64 遮蔽部材
68 ステープル綴じ用間隙
71 開閉カバー
103 ステープラー
S シート
Sa シート束の先端部
Sb シート束
Sd シート束のシート排出方向下流側かつ装置背面側の角部
Sz 綴じ針
X シート排出方向

Claims (13)

  1. 搬送されるシートに画像形成部で画像を形成した後、そのシートを排出部を介して前記画像形成部よりも上に配された後処理トレイに排出する画像形成装置であって、
    前記排出部からシート排出方向に1枚ずつ排出されて前記後処理トレイ上で積載された複数枚のシートからなるシート束を整合する整合手段と、
    前記後処理トレイの前記シート排出方向に関して前記排出部とは反対側に配され、前記整合後のシート束の前記シート排出方向下流側の端部に綴じ処理を施すステープラーと、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記後処理トレイに対して装置正面側に配置された正面トレイと、
    前記綴じ処理後のシート束を前記後処理トレイから前記正面トレイに移送する移送手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ステープラーは、
    前記後処理トレイの前記シート排出方向下流側かつ前記画像形成装置の装置背面側の端部近傍の所定位置に配されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成部は、
    前記シートのシート排出方向先端側が形成画像の天になり、かつ、前記後処理トレイ上に載置された場合にフェースダウンの状態になるように、前記シートに対して画像形成を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. さらに、装置正面側から見たときに前記正面トレイに対して前記シート排出方向上流側に配置され、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作部を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記後処理トレイ上のシートを載置する載置面は、
    前記シート排出方向上流側よりも下流側の高さの方が高くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ステープラーは、
    前記綴じ処理を行うためのホーム位置と綴じ用の針の補給を行うための補給位置とに切換可能であり、
    前記画像形成装置は、
    前記シート排出方向下流側の側面を構成する開閉カバーを備え、
    前記補給位置は、
    前記開閉カバーが開状態にあるときに、ユーザーが前記針の補給を行うことが可能な位置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記ステープラーは、
    ステープル綴じ用間隙を有し、前記シート束のシート排出方向下流側の端部を前記ステープル綴じ用間隙内に位置させた状態で当該シート束に綴じ処理を施す綴じ部を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記シート排出方向下流側に存する側面に設けられた開口と、
    前記ステープル綴じ用間隙が前記開口を介して露出しないように遮蔽する遮蔽部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記ステープラーによる綴じ処理後のシート束をさらに前記シート排出方向下流側に搬送する搬送手段を備え、
    前記遮蔽部材は、
    前記遮蔽を行う遮蔽位置と、
    前記搬送手段により搬送され、前記ステープル綴じ用間隙を通過するシート束の搬送路から退避する退避位置と、
    に切換可能であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記遮蔽部材は、
    前記遮蔽位置にあるときに、前記搬送手段により搬送中のシート束の搬送方向先端に当たって押されると当該押圧力により前記退避位置まで動くことにより前記切換を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記遮蔽部材は、
    支軸を中心に揺動する部材であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記搬送手段は、
    前記整合後のシート束を前記ステープラーの綴じ位置まで搬送する搬送手段を兼用することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 画像形成部で画像が形成されたシートを下方から上方に向けて搬送後、排出部から排出する画像形成装置に装着されるシート後処理装置であって、
    前記画像形成部よりも上に配され、前記排出部からシート排出方向に排出されたシートが載置される後処理トレイと、
    前記後処理トレイ上に積載された複数枚のシートからなるシート束を整合する整合手段と、
    前記後処理トレイの前記シート排出方向に関して前記排出部とは反対側に配され、前記整合後のシート束の前記シート排出方向下流側の端部に綴じ処理を施すステープラーと、
    を備えることを特徴とするシート後処理装置。
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