JP2014009054A - 用紙処理装置、及び画像形成装置 - Google Patents

用紙処理装置、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014009054A
JP2014009054A JP2012145665A JP2012145665A JP2014009054A JP 2014009054 A JP2014009054 A JP 2014009054A JP 2012145665 A JP2012145665 A JP 2012145665A JP 2012145665 A JP2012145665 A JP 2012145665A JP 2014009054 A JP2014009054 A JP 2014009054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
post
processing
unit
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012145665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5954626B2 (ja
Inventor
Akihiro Tsuno
昭弘 津野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012145665A priority Critical patent/JP5954626B2/ja
Publication of JP2014009054A publication Critical patent/JP2014009054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5954626B2 publication Critical patent/JP5954626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】シート又はシート束を受入れる際のシート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施せる複数の後処理ユニットを上下方向に並べて配置し、上方の後処理ユニットでシート又はシート束に施す後処理位置を精度良く維持できるシート後処理装置を提供する。
【解決手段】受入搬送路500のシート搬送方向下流側の位置の上方にパンチユニット250、下方にスティプルユニット280を設けた。スティプルユニット280の前記シート搬送方向に直交する方向には後処理トレイ210を設けた。シートPをパンチユニット250に受け渡す場合に、シートPの前記一端部側に対向する他端部側を下方から支持する他端ガイド部材602を設けた。また、パンチユニット250からスティプルユニット280にシートPの前記一端部側を把持して、前記シート搬送方向に直交する軌道上を移動するクランプ401を有したクランプユニット400を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成後の用紙等のシートに所定の後処理を施すシート後処理装置、及びこのシート後処理装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、プリンタやカラー複写機等の画像形成装置に、画像形成後のシートに所定の後処理を施すシート後処理装置を備えた構成が知られている。後処理としては、画像形成後のシートに対して、パンチ穴あけを行う穿孔処理、所定枚数毎に綴じる綴じ処理(スティプル処理)、シフト処理、スタック処理、及び折り処理等が挙げられる。そして、複数の後処理が行えるシート後処理装置を、画像形成装置内に備えたり、接続したりして画像形成から後処理までの自動化を図った画像形成装置も知られている。
例えば、特許文献1には、画像形成部から排出された画像形成後のシートに対して、複数の後処理を施す、次のようなシート後処理装置を備えた画像形成装置が記載されている。このシート後処理装置は、主に、穿孔処理を施す穿孔ユニット(パンチングユニット)及び綴じ処理を行う綴じユニット(ステープルユニット)を設けた後処理部(用紙後処理部)と、シートを積載するシート積載部(排紙トレイ)とからなる。そして、画像形成部からのシート搬送方向上流側から穿孔ユニット、綴じユニット、シート積載部の順で直列に配置されている。また、穿孔ユニット及び綴じユニットで後処理を施すシートの位置は、シート搬送方向上流側のシート搬送方向に直交する端部側の位置である。
そして、綴じユニットでシートを積載するシート受け部(ステープル台)はシート搬送方向下流側が高くなるように構成されており、下流側端部に接離可能な排出ローラ対(排紙ローラ)が設けられている。この排出ローラ対でシート又はシート束を挟持した状態で回転駆動することで、シート又はシート束をシート積載面が昇降可能なシート積載部に排出する。
近年、画像形成装置に備えるシート後処理装置で、シートの一端部側に複数の後処理を施す際の、シートに施す後処理位置を精度よく所定の位置に維持したいとの要求が高まっている。また、後処理対象のシートのシート搬送方向に平行な一端部側に複数の後処理を施したいとの要請もある。
特許文献1に記載の構成では、シートの一端部側に複数の後処理が施せる。しかし、穿孔ユニット及び綴じユニットで後処理を施すシートの位置が、シート搬送方向上流側のシート搬送方向に直交する一端部側の位置であるため、シート搬送方向に平行なシートの一端部側に後処理を施すことはできない。
そこで、発明者は、次のような構成のシート後処理装置を検討した。画像形成部からのシートを受入れて、シートを受入れる際のシート搬送方向(以下、排出方向という)に平行な方向の下流側に搬送する受入搬送手段を設ける。この受入搬送手段の排出方向下流側の位置には、シート搬送方向に平行なシートの一端部側に穿孔処理を施す穿孔ユニットと綴じ処理を施す綴じユニットとを上下方向に並べて配置する。そして、受入搬送手段により搬送され所定の停止位置に停止したシートを把持して、停止位置から穿孔ユニットに受渡し、穿孔ユニットから綴じユニットに順次受け渡す把持搬送手段を設ける。また、綴じユニットには、綴じ処理を施す複数のシートを積載するシート受け部を設ける。
このシート後処理装置で、シートに穿孔処理と綴じ処理を施す場合のシートの受渡し、及びシートの支持を次のように行う。停止位置までのシートを搬送は、受入搬送手段の挟持搬送部材で支持しながら、シート搬送方向に平行な一端部側を穿孔ユニットの穿孔台で下方から支えて搬送して停止させる際に排出方向の位置決めも行う。その後、把持移動手段でシートの一端部側を把持する、そして、把持した状態で把持移動手段をシート搬送方向に直交する方向(以下、後処理方向という)に移動させて穿孔ユニットにシートを受け渡しを行うとともに後処理方向の位置決めも行って穿孔処理を施す。穿孔処理後は、把持移動手段でシートの一端部側を把持した状態でシートの一端部側の端部を、穿孔ユニットの穿孔台を後処理方向にかわすようにして綴じユニットの所定の位置まで降下させて後処理方向の位置決めを行う。後処理方向の位置決めを行ったら、シートを綴じユニットの綴じ台及びシート受け部上に落下させてから排出方向の位置決めを行う。この一連の受渡しを綴じ処理を施すシートの枚数分繰り返した後、綴じユニットで綴じ処理を施す。
上記のように構成することで、一般に利用頻度が高い普通紙からなるコピー用紙等では、シートへの穿孔位置や綴じ位置を精度よく所定の位置に維持することができた。
しかし、坪量が少ないシートや腰が弱い種類のシートを用いると、上方に配置した穿孔ユニットでは普通紙からなるコピー用紙等よりも、停止位置に搬送する時、及び穿孔処理を施す時に穿孔処理を施す一端部側に対向するシートの他端部側の垂れが大きくなった。そして、把持移動手段でシートを把持しているにも関わらず、多少、シートの一端部側が把持移動手段からずれ落ちるように移動してしまい精度よく穿孔位置を所定の位置に維持できず、穿孔処理を正常に行えない場合があった。
また、シートを把持移動手段で把持する圧を高めることで、シートが把持移動手段からずれ落ちるように移動することを抑制できるものの、シートの把持した箇所に把持移動手段の跡が付いてしまった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次のようなート後処理装置を提供することである。シート又はシート束を受入れる際のシート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施せる複数の後処理ユニットを上下方向に並べて配置し、上方の後処理ユニットでシート又はシート束に施す後処理位置を精度良く維持できるシート後処理装置である。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像形成済みのシート又はシート束を受入れ、受入れる際のシート搬送方向の下流側にシート又はシート束を搬送する受入搬送手段と、前記受入搬送手段に対し前記シート搬送方向の下流側の位置に配置され、前記受入搬送手段により搬送されたシート又はシート束に後処理を施す複数の後処理ユニットと、前記受入搬送手段により搬送されて所定の停止位置に停止したシート又はシート束を前記複数の後処理ユニットに順次受け渡していく受渡し搬送手段と、を備えたシート後処理装置において、前記複数の後処理ユニットは、後処理を施すシート又はシート束の前記シート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施すとともに、上下方向に並べて配置されており、前記受渡し搬送手段は、受け渡すシート又はシート束の前記一端部側を把持した状態で受け渡しを行う把持移動手段を有し、前記複数の後処理ユニットの内、最下方の後処理ユニットには、後処理を施すシート又はシート束を下方から支えるシート受け部を有し、前記複数の後処理ユニットの内、上方の後処理ユニットは、後処理を施すシート又はシート束の前記一端部側を下方から支える一端部側ガイド部材と、後処理を施すシート又はシート束の前記一端部側に対向する他端部側を下方から支える他端部側ガイド部材とを前記最下方の後処理ユニットのシート受け部とは別に有していることを特徴とするものである。
本発明は、上下方向に並べて配置された複数の後処理ユニットが、受入搬送手段でシート又はシート束を受け入れる際のシート搬送方向に平行なシート又はシート束の一端部側に後処理を施せる。
そして、上方の後処理ユニットでは、シート又はシート束の後処理を施す一端部側を一端部側ガイド部材で、他端部側を他端部側ガイド部材とで支え、把持移動手段で前記一端部側を把持した状態でシート又はシート束を受け渡したり、後処理を施したりできる。したがって、後処理を施すシート又はシート束が、坪量が少ないシートや腰が弱い種類のシートであっても、後処理を施す際にシートの他端部側が下方に垂れて、所定の後処理位置からシート又はシート束がずれ落ちるように移動することを防げる。
また、所定の後処理位置からシート又はシート束がずれ落ちるように移動することを防げるので、把持移動手段でシート又はシート束を把持する圧を、把持した箇所に把持移動手段の跡が付いてしまうほど高める必要もない。
よって、上方の後処理ユニットでシート又はシート束に施す後処理位置を精度良く維持できる。
本発明は、次のようなシート後処理装置を提供できる。シート又はシート束を受入れる際のシート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施せる複数の後処理ユニットを上下方向に並べて配置し、上方の後処理ユニットでシート又はシート束に施す後処理位置を精度良く維持できるシート後処理装置である。
一実施形態に係る複合機の概略構成図。 シート後処理装置の概略構成図。 後処置を施したシートの搬送方向の説明図。 プルーフトレイの動作のシート排出方向に平行な側面の説明図。 プルーフトレイに他端ガイド部材を設けている場合と、設けていない場合のシートの受渡しについての説明図。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について、電子写真方式の画像形成装置である複合機800に設けたシート後処理装置200に適用した例について説明する。
図1は、本実施形態に係る複合機800の概略構成図であり、穿孔処理、綴じ処理及びシフト処理などの各種後処理機能を備えたシート後処理装置200を胴内に装備している。
同図において、本実施形態に係る複合機800は、記録紙等のシート上に画像形成を行う画像形成部であるプリンタ部100、シート後処理部であるシート後処理装置200、及び画像読取部である画像読取装置300から構成されている。
プリンタ部100は、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置であり、図においてほぼ中央部に4色の作像ステーション111Y,C,M,Bkが配置された作像部110を備えている。この作像部110の下方には隣接して光書き込み装置8が設けられ、光書き込み装置8の下方には給紙部120が設けられている。また、給紙部120でピックアップされたシートPを2次転写部140及び定着部150に搬送する給紙搬送路(縦搬送路)130、トナー画像が定着されたシートPをシート後処理装置200側に搬送する排紙搬送路160を備えている。また、一面に画像が形成されたシートを反転し、他面に画像形成させるための両面搬送路170を備えている。
作像部110の4つの作像ステーション111Y,C,M,Bkには、各色に対応して感光体ドラム20Y,C,M,Bkがそれぞれ設けられている。また、各感光体ドラム20Y,C,M,Bkの外周に沿って帯電ユニット30Y,C,M,Bk、現像ユニット50Y,C,M,Bk、クリーニングユニット40Y,C,M,Bk、及び除電ユニット(不図示)がそれぞれ配置されている。そして、各感光体ドラム20Y,C,M,Bkに上方から当接するように中間転写ベルト112が設けられている。この中間転写ベルト112の内周側には、各感光体ドラム20Y,C,M,Bk上に形成されたトナー画像を、中間転写ベルト112上に1次転写する1次転写ユニット62Y,C,M,Bkが設けられている。また、各感光体ドラム20Y,C,M,Bkの下方には、各感光体ドラム20Y,C,M,Bk上に各色毎に静電潜像を書き込む光書き込み装置8が設けられている。
また、作像部110の上方には各現像ユニット50Y,C,M,Bkに各色毎のトナーを補給するためのトナー収容容器116Y,C,M,Bkが交換可能に配置されている。
中間転写ベルト112は複数の支持ローラによって回転可能に支持され、そのうちの1つの支持ローラ114は、2次転写部140で中間転写ベルト112を介して2次転写ローラ115と対向している。そして、中間転写ベルト112上に1次転写されたトナー画像を、2次転写部140でシート上に2次転写できるようになっている。なお、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置の画像形成プロセスは公知であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
給紙部120は、給紙トレイ121、ピックアップローラ122、給紙搬送ローラ123を備え、給紙トレイ121からピックアップしたシートPを給紙搬送路130に沿って上方に送り出す。送り出されたシートPは2次転写部140でトナー画像が2次転写され、定着部150に送られる。定着部150は定着ローラ150aと加圧ローラ150bとを備え、シートPが両者間のニップを通過する過程で、加熱及び加圧が行われ、トナー画像がシートP上に定着される。
定着部150の下流には、排紙搬送路160と両面搬送路170が設けられ、両者は分岐爪161によって2方向に分岐し、シート後処理装置200側に搬送される場合と、両面搬送路170に搬送される場合とで搬送路が選択される。また、分岐爪161の用紙搬送方向上流側の直近には分岐搬送ローラ162が設けられ、シートPへ搬送力を付与している。
シート後処理装置200は、プリンタ部100から搬送された画像形成済みシートPに所定の処理を施し、最下流に位置する後処理シート積載部である後処理トレイ210に積載するものである。あるいは、プリンタ部100から搬送された画像形成済みシートPに後処理を施すことなく、排紙シート積載部であるプルーフトレイ600の積載面601上にシートPを積載するものである。これら後処理トレイ210及びプルーフトレイ600の詳細については後述する。
また、図1に示すようにシート後処理装置200を、画像読取装置300とプリンタ部100との間に設けた空間に配置している。このようにシート後処理装置200を配置することで、画像形成装置本体の外部にシート後処理装置を設ける構成よりも小型化できる複合機800を提供することができる。
画像読取装置300は、コンタクトガラス301上にセットされた原稿を光走査して原稿面の画像を読み取る公知のものである。画像読取装置300自体の構成及び機能は公知であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
上記のように構成されたプリンタ部100では、画像読取装置300から読み取られた原稿データあるいは外部のパソコン(PC)等から転送された印刷データに基づいて書き込みに使用する画像データを生成する。生成された画像データに基づいて光書き込み装置8から各感光体ドラム20Y,C,M,Bkに対して光書き込みが行われて、各感光体ドラム20Y,C,M,Bk上に静電潜像が形成される。各感光体ドラム20Y,C,M,Bk上に形成された静電潜像は、各現像ユニット50Y,C,M,Bkにより現像されてトナー画像として、各感光体ドラム20Y,C,M,Bk上に担持される。各作像ステーションで各色毎に形成されたトナー画像は順次、1次転写ユニット62Y,C,M,Bkで中間転写ベルト112上に1次転写され、中間転写ベルト112上に4色のトナー画像が重畳されたカラーのトナー画像が形成される。
一方、給紙トレイ121からは上記トナー画像の形成に応じてシートPが給送される。給送されたシートPは、2次転写部140の直前の図示していないレジストローラ対の位置で一旦停止し、中間転写ベルト112上のトナー画像の先端とタイミングを合わせて送り出され、2次転写部140でトナー画像が2次転写される。その後、トナー画像が2次転写されたシートPは、定着部150へと送り込まれてトナー画像がシートP上に定着されて、シートP上に画像が形成されることとなる。
定着部150でトナー画像が定着されたシートPは、片面印刷の場合及び両面印刷の両面印刷後の場合には、分岐爪161の切り替え動作により排紙搬送路160側へ搬送される。一方、両面印刷の片面印刷後の場合には両面搬送路170側へ搬送される。両面搬送路170に搬送されたシートPは反転後再度、2次転写部140及び定着部150に送り込まれて、他側の面に画像が形成された後、排紙搬送路160側に返送される。そして、排紙搬送路160側に搬送されたシートPはシート後処理装置200に搬送され、シート後処理装置200で所定の後処理を施した後、後処理後のシートPを積載する後処理シート積載部である後処理トレイ210上に排紙させる。あるいは、後処理を施さないシートPを直接積載する排紙シート積載部であるプルーフトレイ600の積載面601上に排紙されることとなる。
次に、本実施形態の特徴部であるシート後処理装置200について、図を用いて説明する。
図2は、シート後処理装置200の概略構成図であり、図2(a)がシート後処理装置200の主要部の平面説明図、図2(b)がシート後処理装置200の主要部の図1におけるA−A断面の説明図である。図3は、後処置を施したシートの搬送方向の説明図である。
シート後処理装置200は、図2(a)に示すようにシートPに穿孔処理を施す穿孔ユニットであるパンチユニット250や、シートPに綴じ処理を施す綴じユニットであるスティプルユニット280のスティプラ281を備えている。また、スティプルユニット280は、ユニット内に有したスティプルジョガーフェンス208を用いてシート又はシート束を仕分けするシフト機能も備えている。そして、図2(b)に示すように、スティプラ281の上方にパンチユニット250を配置している。つまり、パンチユニット250とスティプラ281を上下に配置している。このように上下に配置することで、パンチユニット250とスティプラ281とを装置幅方向で直列に並べて配置した場合より、画像形成部であるプリンタ部100からの排紙方向のシート後処理装置200の大型化を抑制できる。すなわち、図3に示すシート後処理装置200のプリンタ部100からの排紙方向である矢印Aの方向(以下、排出方向Aという)に平行な方向の大型化を抑制できる。さらに、このシート後処理装置200を備える複合機800の装置幅方向の大型化を抑えることもできる。
具体的には、シート後処理装置200は、主に、次のようなものから構成されている。プリンタ部100の排出方向Aの最上流側に、プリンタ部100からシートPを受入れる受入搬送手段である入口ローラ対201を有した受入搬送路500が配置されている。受入搬送路500の下流側にはパンチユニット250が配置され、パンチユニット250の下方にはスティプルユニット280が配置されている。そして、スティプルユニット280に対し排出方向Aに直交する方向であって、スティプラ281でシートPに綴じ処理を施すシートの一端部側に対向する他端部側には、後処理後のシートPを積載する後処理トレイ210が配置されている。このように、後処理後のシートを積載する後処理トレイ210を、スティプルユニット280に対し排出方向Aに直交する方向(以下、後処理方向Bという)に配置しているので、前記シート搬送方向の設置スペースが長くなることがない。
また、図1に示すように受入搬送路500の排出方向Aの下流側には、後処理を施さないシートPを直接積載するプルーフトレイ600が排出方向Aに直交する回動軸を中心として回動可能に設けられている。そして、図2(b)に示すようにプルーフトレイ600は、シートPを積載する積載面601を構成する部材の下部に、他端部側ガイド部材である他端ガイド部材602を、所定の間隙を維持するように一体に設けている。この他端ガイド部材602は、シートPに後処理を施す場合のシートPの停止位置まで、シートPの後処理を施す一端部側に対向する他端部側を下方から支持して案内するものである。また、停止位置からパンチユニット250へシートを受け渡し、パンチユニット250からスティプルユニット280へのシートの受け渡しを行う際にも、シートPの他端部側を下方から支持して案内する。
また、他端ガイド部材602をプルーフトレイ600と一体に設けることで、プルーフトレイ600を下方に回動さても他端ガイド部材602に支障しないようにできる。
受入搬送路500には、図1に示すようにプリンタ部100の排紙搬送路160からシートPを受け入れて排出方向Aの下流側に搬送する入口ローラ対201が設けられている。また、受け入れるシートPを下流側まで案内する入口上部ガイド板501及び入口下部ガイド板502も設けられている。そして、図示していない入口モータにより入口ローラ対201を回転させることによって入口上部ガイド板501及び入口下部ガイド板502に沿ってシートPを排出方向Aの下流側に搬送する。また、受入搬送路500内には入口センサ203が配置され、シートPの先端と後端を検知している。そして、検知したシートPの先端と後端の検知タイミングとステッピングモータである入口モータの駆動のステップ数により各シート処理を行う際のタイミングをとっている。なお、入口上部ガイド板501及び入口下部ガイド板502に沿って設けられた入口ローラ対201が搬送手段として機能する。
入口ローラ対201より下流のシート後処理装置200の構成配置としては、本発明の複合機800が、装置自体をコンパクトにするためシート搬送としては、次のようなシート搬送を行っている。図3に示すようにプリンタ部100からのシートPの搬送が、シートPの短手方向の端部がシート搬送方向である排出方向Aに直交する状態で搬送される縦送り搬送(SEF搬送:Short Edge Feed)にてシートPの搬送を行う。このため、シート後処理装置200としては、図3に示すようにパンチ穴位置C、スティプル綴じ位置D等の後処理を、排出方向Aと平行な一端部側に施す必要がある。したがって、入口ローラ対201より下流でシートPに後処理を施す場合、パンチユニット250以降のシートPの搬送を排出方向Aに直交する図3図中の矢印Bで示す後処理方向Bにシート搬送方向を切り替えてシートPに後処理を行うこととした。
このようにパンチユニット250以降のシートPの搬送方向を切り替えることで、例えば、特許文献1の次のような課題も解決できる。特許文献1に記載のシート後処理装置は、各後処理を施すシート上の位置がシート搬送方向上流側のシート搬送方向に直交する端部側である。したがって、最大サイズのシートで、長手方向に平行な一端部側に後処理を施すには画像形成部からのシート搬送を、シートの短手方向をシート搬送方向に平行にした状態で搬送する横送り搬送(LEF搬送:Long Edge Feed)とする必要がある。このため、各後処理ユニット及びシート積載部のシート搬送方向の長さの合計を、複数の後処理ユニットとシート積載部とをシート搬送方向に直列に配置し、シートを縦送り搬送する従来の構成よりも短くできる可能性が高い。
しかし、シート搬送方向に直交するシート搬送経路の幅が、少なくとも上記最大サイズのシートの長手方向と同じ長さが必要となる。このため、シート搬送方向に平行なシートの一端部側に後処理を施す複数の後処理ユニット、及びシート積載部を省スペースに配置できず、シート後処理装置及び画像形成装置のシート搬送方向に直交する方向の大型化を招く可能性が高い。
また、受入搬送路500のシート搬送方向下流側、すなわち排出方向Aの下流側に配置されたパンチユニット250によりシートPに穿孔処理を施すパンチステージには、主に次のような部材が配置されている。パンチユニット250、及び、詳しくは後述する受渡し搬送手段であるクランプユニット400の把持移動手段であるクランプ401で把持されて移動するシートPの後処理方向Bの移動を規制する規制部材であるパンチ突き当て板211が配置されている。また、パンチユニット250の下部には、穿孔処理を施すシートPを下方から支持する穿孔台であるパンチ台(不図示)が設けられている。このパンチ台上のシートPに刃材251を打ちつけてパンチ孔が穿孔されることとなる。
図2(b)に示すように、入口ローラ対201から搬送されたシートPは、穿孔処理を施す一端部側をパンチユニット250のパンチ台とクランプ401の下部把持部とで支持された状態で穿孔処理を施すパンチステージへ侵入する。つまり、パンチユニット250のパンチ台とクランプ401の下部把持部とがシートPの一端部側の一端部側ガイド部材として機能する。このとき他端部側である図2(b)図中左側(装置手前側)は他端ガイド部材602に支えられた状態で穿孔処理を施すパンチステージへ侵入する。すなわち、パンチユニット250のパンチ台、クランプ401の下部把持部、及び他端ガイド部材602が、入口ローラ対201により搬送されてきたシートPに後処理を施す場合の停止位置まで案内するガイド手段として機能する。そして、入口ローラ対201によるシート送り量、つまり入口ローラ対201によるシートPの排出方向Aの移動の停止位置で位置決めが行われることとなる。
ここで、本実施形態のシート後処理装置200のように上下方向に配置した複数の後処理ユニットでは、最下方の後処理ユニットを除いて、後処理を施すシートの大半を下方から支持する連続したシート受け部材を設けることが困難である。このため、後処理を施すシートの一端部側に対向する他端部側が垂れて、所定の処理位置にシートの一端部側を案内できなかったり、後処理を施す一端部側のシートの姿勢が変化して正常な後処理を施せななかったりするおそれがある。そこで、本実施形態のシート後処理装置200では最下方の後処理ユニットでないパンチユニット250のシートの一端部側を処理位置に案内する際に、シートPの他端部側を下方から支持して案内する他端ガイド部材602を設けた。このように他端ガイド部材602を設けることで、最下方のスティプルユニット280でなくても、後処理を施す際のシートの姿勢を安定させることができる。その結果、所定の処理位置にシートPの一端部側を案内できなかったり、後処理を施す一端部側のシートPの姿勢が変化して正常な後処理を施せななかったりすることを抑制できる。
また、パンチユニット250では、シートP又はシート束の穿孔処理を施す一端部側をパンチユニット250のパンチ台、クランプ401の下部把持部で支え、他端部側は他端ガイド部材602で支える。そして、クランプ401で一端部側を把持した状態で、シートP又はシート束をスティプルユニット280に受け渡したり、穿孔処理を施したりできる。したがって、穿孔処理を施すシートP又はシート束が、坪量が少ないシートや腰が弱い種類のシートであっても、穿孔処理を施す際にシートの他端部側が下方に垂れて、パンチ穴位置CからシートP又はシート束がずれ落ちるように移動することを防げる。つまり、シートP又はシート束を受入れる際のシート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施せる複数の後処理ユニットを上下方向に並べて配置し、上方の後処理ユニットでシート又はシート束に施す後処理位置を精度良く維持できるシート後処理装置を提供できる。また、ンチ穴位置CからシートP又はシート束がずれ落ちるように移動することを防げるので、クランプ401でシートP又はシート束を把持する圧を、把持した箇所にクランプ401の跡が付いてしまうほど高める必要もない。
排出方向Aの位置決めが行われたシートPは停止位置で、2つのクランプユニット400のクランプ401により一端部側がそれぞれ把持される。把持されたシートPは、排出方向Aに直交する後処理方向Bのパンチユニット250側に引き込みまれることで、パンチユニット250に受け渡される。そして、クランプ401により把持され後処理方向Bのパンチユニット250側へ移動されらたシートPの装置奥側が、排出方向Aに平行な面を持つパンチ突き当て板211に突き当たることで、後処理方向BのシートPの位置決が行われる。その後、排出方向A及び後処理方向Bの位置決めされたシートPは、パンチユニット250により穿孔されることとなる。
また、クランプユニット400のクランプ401は、図2(b)に示すように、上下の平行な2本の直線部と、これらの端部を上下方向に結ぶ2本の円弧部からなる排出方向Aに直交する軌道上を移動するように構成されている。また、クランプ401が軌道上を移動する場合、クランプ401の下部把持部の支持軸を基準として移動するが、下部把持部は回転しないように構成されている。
一端部側にパンチ穴が穿孔処理された後のシートPは、クランプユニット400のクランプ401の排出方向Aに直交する軌道上の移動により、その一端部側がクランプ401により把持された状態でパンチユニット250から押出される。押出されたシートPの一端部側は、クランプ401の移動にともない略円弧状の軌跡を描きながら下方に移動する。そして、パンチユニット250の下方に配置されたスティプルユニット280のスティプラ281に形成された綴じ処理を行う凹部へと引き込まれることになる。
すなわち、クランプユニット400でシートPの一端部側を他端ガイド部材602から離れる方向に移動させて、他端ガイド部材602からシートPの他端部側を引き落とすようにして下方のスティプルユニット280にシートPを受け渡すことができる。
また、スティプルユニット280は、主に、スティプラ281、スティプルステージの一部を構成するシート受け部であるスティプルトレイ206から構成されている。
スティプルステージの後処理方向Bの装置奥側、つまり、スティプルトレイ206の装置奥側には、シートPの後処理方向Bの装置奥側への移動を規制する規制部材である後端基準フェンス207が配置されている。また、スティプルトレイ206の排出方向Aの両端には、シートP又はシート束の排出方向Aの整合を行うスティプルジョガーフェンス208が配置されている。そして、後処理後のシートP又はシート束を、後処理方向Bの装置手前側に配置された後処理シート積載部である後処理トレイ210に搬送する後処理シート搬送手段である後処理方向Bに移動可能な放出爪231をスティプルトレイ206に備えている。
そして、スティプラ281に形成された綴じ処理を行う凹部へと引き込まれるシートPの一端部側の移動により、シートPの他端部側は他端ガイド部材602のパンチユニット250側の端部から脱落する。シートPの他端部側が他端ガイド部材602から脱落した以降も、クランプ401の移動によるシートPのスティプラ281に形成された綴じ処理を行う凹部への引き込みは続けられる。この引き込みは、シートPの一端部側の緑端部が後端基準フェンス207に突き当たるまで、クランプ401でシートPの一端部側を把持した状態で続けられる。
シートPの一端部側の緑端部が後端基準フェンス207に突き当たると、クランプ401は、シートPを把持した(閉じた)状態から、シートPを開放した(開いた)状態に変わる。シートPを開放した後もクランプ401の移動は継続され、後端基準フェンス207で移動が規制されたシートPの下方から下部把持部を引き抜くようにクランプ401が移動する。そして、下部把持部からシートPの一端部側(装置奥側)が落下する。このようにクランプ401の下部把持部からシートPの一端部側が落下することで、シートPは後処理方向Bの位置決め(整合)が行われた状態で、スティプルステージ上への落下することになる。
また、本実施形態のシート後処理装置200では、シート1枚単位で施すことができる後処理である穿孔処理を施すパンチユニット250をシート受渡しの上流側である上方に配置している。そして、複数枚のシート単位で施す必要がある後処理である綴じ処理を施すスティプルユニット280を、パンチユニット250のシート受渡しの下流側である下方に配置している。これらのように各後処理ユニットを配置することで、複数の後処理を施す場合のシート受渡しの待ち時間を減らしたり、他の後処理装置を用いて事前、又は事後に他の後処理を施す必要を無くすことができる。したがって、具備した複数の後処理ユニットを活用した、複数の後処理を一連の画像形成処理でシートに施すことができる。
また、上記説明ではシートPに穿孔処理や綴じ処理等を施す場合に、スティプルステージ上までシートPを搬送する構成について説明した。一方、穿孔処理等の後処理を行わない場合は、図2(b)に示したシートPをパンチユニット250のパンチ台と他端ガイド部材602とでパンチステージの停止位置まで案内する状態から、プルーフトレイ600を下方に降下させる。そして、入口ローラ対201を有した受入搬送路500から搬送されてきたシートPをプルーフトレイ600の積載面601上に直接積載する。このように受入搬送路500から搬送されてきたシートPをプルーフトレイ600の積載面601上に直接積載するシート後処理装置200の動作モードであるストレートモードの詳細については後述する。
また、穿孔処理を行わず他の後処理を行う場合には、パンチユニット250のパンチ台と他端ガイド部材602とでパンチステージの停止位置に案内したシートPを、クランプ401で把持し、パンチユニット250側への引き込みを行う。そして、シートPの装置奥側の緑端部をパンチ突き当て板211に突き当てることで、シートPの位置決めした後、穿孔処理を行わず、クランプ401によりパンチユニット250から押し出す。シートPをパンチユニット250から押し出した後は、上記説明と同様にシートPの一端部部側を上下方向に移動してシートPの一端部側の後処理方向Bの位置決めを行うとともにスティプルステージ上へと落下させる。
シートPをスティプルユニット280のスティプルステージ上へと落下させた後は、シートPをシフトして排紙するシフトモードと、複数のシートからなるシート束に綴じ処理を施して排紙するスティプルモードで異なる。したがって、以下、各モード毎に各部構成を加えて説明する。
(シフトモード)
シフトモードは、シートPに対し綴じ処理を行うことなく、後処理トレイ210上にて、図1に示す複合機800の正面側から見て左右に所定枚数毎にシート又はシート束を仕分けする機能のモードである。
スティプルトレイ206には、上記したようにスティプルジョガーフェンス208が設けられており、スティプルトレイ206に固定された図示しないガイド軸に挿入されている。さらに、スティプルジョガーフェンス208は、図示しないタイミングベルトを介してステッピングモータに連結されている。そして、ステッピングモータの正逆回転駆動により排出方向Aに直線往復移動を行うことで、スティプルジョガーフェンス208は各々独立した移動が可能に構成されている。
シートPは、スティプルユニット280のスティプルステージへ落下後、クランプ401によりシート奥側端部を後端基準フェンス207へ突き当てることにより、シート後処理装置200でのシート搬送方向である後処理方向Bの整合が行われる。そして、シート後処理装置200でのシート搬送方向である後処理方向Bに直交する排出方向Aの整合は、スティプルジョガーフェンス208により行われる。
所定枚数毎にシートを仕分けする場合は、シート後処理装置200のシート搬送方向である後処理方向Bに直交するスティプルジョガーフェンス208による整合位置を、プリンタ部100のシート搬送方向である排出方向Aにシフト(移動)させる分だけずらす。そして、放出爪231により、シートP又はシート束の装置奥側を押し出すことで、シートP又はシート束をスティプルトレイ206から後処理トレイ210に搬送する。このように後処理トレイ210に搬送することで、後処理トレイ210に積載されたとき、所定枚数毎に排紙位置が交互にずれ、シートの仕分けが行われる。
放出爪231は、図2(b)に示すように、タイミングベルトからなる放出爪ベルト233に取り付けられており、ステッピングモータからなる放出爪駆動源232が回転することで駆動ベルト234を介して回転することで動作する(図5(a)、(b)参照)。
また、後処理トレイ210のシート後処理装置200本体部への取り付け部には、後処理トレイ210上に積載されたシートP又はシート束を押えるためのシート押え部材220が配置されている。このシート押え部材220は、ソレノイド221のオン/オフ(ON/OFF)によりシート押えの解除動作とシート押え動作が行われる。すなわち、シートP又はシート束の搬送にあわせてソレノイド221をオン(ON)してシート押え部材220の押圧動作を解除する。また、シートP又はシート束が排紙ローラ209を通過したらソレノイド221をオフ(OFF)してシート押えを行う。
後処理トレイ210は、後処理方向Bの下流側の固定トレイ部222aと上流側の可動トレイ部222bを備え、可動トレイ部222bはトレイDCモータ223aおよびカム・リンク機構223bにより上下動する。可動トレイ部222bは上流側の端部が回動端となって回動軸223cを介して固定トレイ部222aに揺動可能に軸支され、カム・リンク機構223bの作動端がこの可動トレイ208bに連結されている。この構成により、トレイDCモータ223aが回転し、この回転に応じて可動トレイ部222bが回動軸223cを中心に揺動する。
この可動トレイ部222bは、排紙された用紙枚数が一定枚数に達すると、後述の制御部からの指令によりトレイDCモータ223aが回転し、可動トレイ部222bの自由端を下降させる。また、シート押え部材220には不図示のトレイ紙面センサが配置され、シート押え部材220がシート押えを行っている状態で、トレイ紙面センサがオフ(OFF)であれば可動トレイ部222bを紙面センサがオン(ON)するまで上昇させる。一方、トレイ紙面センサがオン(ON)していれば、一旦、トレイ紙面センサがオフ(OFF)するまで可動トレイ部222bを下降させる。そして、再度オン(ON)するまで上昇させることによって、可動トレイ部222b上に積載されたシートの最上面の高さを一定に保つようになっている。
このように、後処理トレイ210の用紙積載状態に応じて可動トレイ部222bの自由端を上下させ、スティプルトレイ206のシート積載面から可動トレイ部222bの用紙積載部までの距離を一定に保つ。このように保つことで、スティプルトレイ206から放出爪231により押し出されるシートP又はシート束と可動トレイ部222bの接触角度を一定にし、後処理トレイ210に積載されるシートP又はシート束の揃え品質を安定させることができる。また、多枚数の積載も可能となる。以上の動作を繰り返すことにより後処理トレイ210上に仕分けされたシートP又はシート束が積載されることになる。
(スティプルモード)
スティプルモードは、シートを排紙する際に所定枚数毎にスティプラ281によって綴じ処理を施して、後処理トレイ210上にシート束を受け渡すモードである。
スティプルモードでは、シートPの一端部側の端部であるシート奥側端部がクランプ401によりパンチユニット250から押し出される。そして、詳しくは後術するクランプユニット400の上下動作によりシート奥側端部が後端基準フェンス207に突き当たるまでクランプ401が移動し、シート後処理装置200でのシート搬送方向である後処理方向Bの整合を行う。この整合は、シート奥側端部を後端基準フェンス207に突き当てることにより、後端基準フェンス207を基準に行われる。後端基準フェンス207はスティプルトレイ206に固定されており、高さ方向はスティプラの間口より低いため、スティプラが移動しても邪魔にならいないようになっている。
シートPの後端突き当てが完了すると、前述したシフトモードの説明と同様にスティプルトレイ206に配置されているスティプルジョガーフェンス208で、シート後処理装置200のシート搬送方向である後処理方向Bに直交する方向のシートの整合を行う。図2(a)に示すように、スティプルトレイ206にはスティプルジョガーフェンス208(整合板)が設けられており、スティプルジョガーフェンス208はスティプルトレイ206に固定された図示していないガイド軸に挿入されている。さらに、スティプルジョガーフェンス208は図示していないタイミングベルトを介してステッピングモータに連結されている。そして、このステッピングモータの正逆回転駆動により直線往復移動を行い、スティプルジョガーフェンス208は各々独立した駆動が可能な構成になっている。また、スティプルトレイ206にはスティプルジョガーフェンス208の待機位置を検出するホームセンサも設けられている。
そして、綴じ処理後、放出爪231によりシート束の後端を押し出し、シート束を後処理トレイ210に排紙する。この放出爪231は放出爪ベルト233により周回移動をする。この回転は駆動ベルト234を介して放出爪駆動源232によってステッピングモータが一方向に回転することで行われる(図5(a),(b)参照)。シート束の排紙中にソレノイド221をONしてシート押え部材220を解除し、さらに後処理トレイ210一定量下降させる。次いで、ソレノイド221をOFFしてシート押えを行う。
(ストレートモード)
ストレートモードでは、画像形成装置から受け入れたシートPに後処理を施さずプルーフトレイ600の積載面601上へ排出するモードである。
ストレートモード時は複合機800のプリンタ部100より受け入れたシートPを停止位置からクランプ401で把持して上下に移動する動作を行わず、入口ローラ対201で搬送しながら、プルーフトレイ600の積載面601上へ直接排紙する。
なお、上述したシフトモードやスティプルモードの後処理モードの時は、プルーフトレイ600の下部に一体に設けた他端ガイド部材602が、その上部の面上に入口ローラ対201から搬送されてきたシートPを受け入れて、所定の後処理が施される。
しかし、ストレートモードの時には、プルーフトレイ600の積載面601のプリンタ部100からのシート搬送方向である排出方向Aの上流側の端部を、図示していない搬送先切替え手段で入口ローラ対201のニップ部よりも低い高さまで降下させる。すなわち、搬送先切替え手段でプルーフトレイ600の積載面601のプリンタ部100からのシート搬送方向である排出方向Aの上流側の端部を、後処理を施す場合のシートPの停止位置よりも低い、シートPを積載可能な高さまで降下させる。
なお、ストレートモードから後処理モードに切り替える場合には、搬送先切替え手段でプルーフトレイ600を、その下部に一体に設けた他端ガイド部材602が上部の面上に入口ローラ対201から搬送されてきたシートPを受け入れられる位置まで上昇させる。
上記のように後処理の有無に応じて搬送先切替え手段により、受入搬送路500からのシートの搬送先を、次のように切り替えれる。パンチユニット250やスティプルユニット280を経由して後処理トレイ210にシートが受け渡される所定の停止位置と、プルーフトレイ600の積載面601上のいずれかに切り替えれる。したがって、シートPに後処理を施さない場合に、プルーフトレイ600の積載面601上にシートPを直接排出することができる。
次に、プルーフトレイ600の動作、及び動作させる構成について、図を用いて詳しく説明する。図4は、プルーフトレイ600の動作の排出方向Aに平行な側面の説明図である。図4(a)がストレートモード時、図4(b)が後処理モード時の説明図である。
ストレートモードの場合は、図4(a)に示すように、プルーフトレイ600が入口下部ガイド板502と同じか、少し低い位置で搬送されてくるシートPを受入れられるように降下する構成となっている。また、後処理を行う各モードの場合は、図4(b)に示すように、プルーフトレイ600の下部に設けられた他端ガイド部材602が入口下部ガイド板502と同じか少し低い位置で、搬送されてくるシートPの他端部側(装置手前側)を案内できるよう待機している。また、この待機位置は、入口下部ガイド板502に対し後処理方向Bで対向している2つのクランプ401の開放した把持部の隙間にシートPを搬送できるような位置でもある。
次に、本実施形態のシート後処理装置200のように他端ガイド部材602を設けた場合と、他端ガイド部材602を設けない場合とのシートPの受渡しの違いについて図を用いて説明する。図5は、プルーフトレイ600に他端ガイド部材602を設けている場合と、設けていない場合のシートPの受渡しについての説明図である。
クランプ401で把持された状態でパンチユニット250で穿孔処理を施される際のシートPの姿勢は、他端ガイド部材602を設けた場合には、両端部側を支えられているので、図5に実線で示す安定したP1の姿勢をとることができる。このように安定した姿勢をとることができるので、シートPの先端が垂れてパンチユニット250の処理位置からずれることを抑制できる。したがって、シートPの先端が垂れることなく、パンチユニット250で正確な状態で穿孔処理を施すことができる。
一方、他端ガイド部材602を設けない場合には、パンチユニット250側しか支えられていないので、シートPの先端が自重により下方に垂れて図5に破線で示したP2の姿勢とな。このようにシートPの先端が垂れてしまうので、シートPの後端側(一端部側)が、パンチユニット250の処理位置からずれてしまう場合がある。このようにずれてしまうと、パンチユニット250で正確な状態で穿孔処理を施すことができなくなってしまう。
また、パンチユニット250からスティプルユニット280に受け渡す際のシートPの姿勢は、次のようになる。他端ガイド部材602を設けた場合には、パンチユニット250から押し出されるように移動するとき、他端部側を他端ガイド部材602により支えられて移動し、図5に実線で示す安定したP1の姿勢をとることができる。したがって、坪量が少ないシートや腰が弱い種類のシートを用いても、シートPの先端が垂れてスティプルユニット280のスティプルトレイ206に突き当たってシート丸まりが発生することを抑制できる。また、スティプルユニット280のスティプラ281にシートPの後端側(一端部側)を引き込む際には、シート先端の移動方向が逆になり、引きずられるようにして移動する。このように移動するため、坪量が少ないシートや腰が弱い種類のシートを用いても、シート丸まりが発生することを抑制できる。また、他端ガイド部材602をプルーフトレイ600と一体に設けているので、シート後処理装置200の大型化及びコスト高額化を防止しつつ、正確な穿孔処理及びシート丸まりを抑制できる。
一方、他端ガイド部材602を設けない場合には、パンチユニット250から押し出されるように移動するとき、まず、シートPの先端が自重により下方に垂れて図5に破線で示したP2の姿勢となる。このとき、坪量が少ないシートや腰が弱い種類のシートを用いていると、図5に一点鎖線で示したP3の姿勢のように、シートPの先端が押出し方向に滑ることなく、突き当たった箇所を支点にして移動してくるシートPの後方側が押出し方向に回り込む場合がある。このようにシートPの後方側が回り込むとシート丸まりが発生してしまう。
従来の構成、例えば、特許文献1の構成では、シートに穿孔ユニットで穿孔処理を施す際に、画像形成部から排出されたシートのシート搬送方向の上流側の一端部側を、穿孔ユニットの一端部側ガオド部材(ガイド板)上で停止させて穿孔処理を施す。このとき、穿孔処理が施されるシートは、穿孔処理位置のシート搬送方向下流側を、穿孔処理位置に近い搬送ローラ対(搬送ローラ)と、下流側の綴じユニットのシート受け部へシートを排出する排出ローラ対(排出ローラ)とで挟持されている。さらに、シートの停止位置を検知するための複数のセンサと、穿孔ユニットの刃部(芯材)を動作させる穿孔機構部(穴開け機構部)の位置調整手段とを設け、複数のセンサにより検知した検知結果に基づき、穿孔機構部の位置を微調整するというものである。このように穿孔ユニットを構成することで、シートに穿孔処理を施す位置を正確にできるものと思われる。
しかしながら、特許文献1の構成では、坪量が少ない(薄い)シートや腰が弱い種類のシートを用いたりすると、穿孔ユニットから綴じユニットにシートを受け渡す際にシート丸まりが発生する場合があった。このため、後処理を施すシートを多様化したいとの要求に十分に応えることができないという課題があった。
具体的には、特許文献1の構成では、綴じ処理をシートに施すか否かに関わらず、穿孔ユニットから綴じユニットに受け渡されるシートは、穿孔ユニットから略水平方向に搬出される。搬出されたシートは、自重により先端部側が下方に撓んだ状態でシート搬送方向下流側が高くなるように傾いている綴じユニットのシート受け部の表面に突き当たり、その表面沿って先端部側から順次接触しながら上昇する。その後、綴じ処理を施す場合は、シートの後端部が穿孔ユニット側から開放されると、上昇していたシートが処理位置まで滑り落ちてシート搬送方向の位置合わせが行われるという構成である。一方、綴じ処理を施さない場合は、綴じユニットのシート受け部の最下流側に設けられ回転駆動されている排紙ローラ対(排紙ローラ)のニップ部にシートの先端部が進入し、下流側のシート積載部に排紙される。
上記のように、綴じ処理をシートに施すか否かに関わらず、穿孔ユニットから綴じユニットに受け渡されるシートは、先端部側が下方に撓んだ状態でシート搬送方向下流側が高くなるように傾いている綴じユニットのシート受け部の表面に突き当たる。このようにシートが傾いたシート受け部の表面に突き当たるので、シートの先端部がシート受け部の表面に突き当たる際の、角度が傾いていないシート受け部の表面に突き当たる場合よりも大きくなる。このように大きくなるため、シートの先端部がシート受け部の表面に突き当たった際に、上方に滑ることなく、突き当たった箇所を支点にして移動してくるシートの後方側が回り込むようにしてシート丸まりが発生する場合がある。
これらのシート丸まりに起因した不具合の発生を抑制する構成としては、例えば、特許文献2には次のようなガイド部材を備えた画像形成装置の構成が記載されている。積載トレイ部(排紙トレイ)と、その上方の部材の底部(天面)とで形成される上部空間(排紙空間)に、搬送(排出)されるシートの先端部を案内するガイド部材が取り付けられた無端ベルトがシート搬送方向に沿って設けられている。そして、積載トレイ部の上部空間にシートが搬送されると、この上部空間に突出するガイド部材がシートの先端部に係合して、シート搬送速度と同速で駆動されて移動し、シート丸まりの発生を抑制するというものである。
また、特許文献3には次のようなシート先端ガイド手段を備えた排紙装置の構成が記載されている。シート積載部の傾斜面に対向した扇形のレール部材と、これにより案内されるガイド部材(保持部材)とから構成されている。このガイド部材は、シート又はシート束の先端部を非拘束状態で乗せる回転自在なZ字状の保持片からなる。そして、このガイド部材は、シート又はシート束が搬送される際に、非拘束状態で乗せたシート又はシート束の先端部から伝達される力を利用して移動する。そして、扇形のレール部材の規制を受けない位置に達すると、Z字状の保持片が回転してシート又はシート束の先端部を積極的に開放する。このようにシート又はシート束の先端部を非拘束状態で、シート積載部の傾斜面に対向した扇形の軌道を持って案内することで、シート丸まりの発生を抑制するというものである。
しかし、特許文献2に記載された駆動源を用いる構成では、積載トレイ部の上部空間に設ける機構部が大型化するとともに、コスト高になってしまうおそれがある。また、特許文献3に記載された駆動源を用いない構成では、坪量が少ないシートや腰が弱い種類のシートを1枚搬送する場合、シートの先端部を案内するガイド部材がシート搬送の抵抗になり搬送不良が発生してしまうおそれがある。
また、搬送先切替え手段の構成としては、プルーフトレイ600のシート搬送方向(排出方向A)の下流側に設けたシート搬送方向に直交する回動軸を中心に、プルーフトレイ600の上流側端部を回動させることができる構成であれば良い。また、シート後処理装置200を大型化することのない構成がより好ましい。本実施形態のシート後処理装置200では、図5に示すように、プルーフトレイ600に一体に設けた他端ガイド部材602の上方のプルーフトレイ600の部分に、図示していないリンク機構を設け、上下動させることで搬送先を切り替えるように構成している。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
画像形成済みのシートPなどのシート又はシート束を受入れ、受入れる際のシート搬送方向の下流側にシート又はシート束を搬送する受入搬送路500などの受入搬送手段と、前記受入搬送手段に対し前記シート搬送方向の下流側の位置に配置され、前記受入搬送手段により搬送されたシート又はシート束に後処理を施すパンチユニット250やスティプルユニット280などの複数の後処理ユニットと、前記受入搬送手段により搬送されて所定の停止位置に停止したシート又はシート束を前記複数の後処理ユニットに順次受け渡していくクランプユニット400などの受渡し搬送手段と、を備えたシート後処理装置200などのシート後処理装置において、前記複数の後処理ユニットは、後処理を施すシート又はシート束の前記シート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施すとともに、上下方向に並べて配置されており、前記受渡し搬送手段は、受け渡すシート又はシート束の前記一端部側を把持した状態で受け渡しを行うクランプ401などの把持移動手段を有し、前記複数の後処理ユニットの内、最下方のスティプルユニット280などの後処理ユニットには、後処理を施すシート又はシート束を下方から支えるスティプルトレイ206などのシート受け部を有し、前記複数の後処理ユニットの内、上方のパンチユニット250などの後処理ユニットは、後処理を施すシート又はシート束の前記一端部側を下方から支えるパンチ台や把持移動手段の下部把持部などの一端部側ガイド部材と、後処理を施すシート又はシート束の前記一端部側に対向する他端部側を下方から支える他端ガイド部材602などの他端部側ガイド部材とを前記最下方の後処理ユニットのシート受け部とは別に有していることを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態について説明したように、次のようなシート後処理装置を提供できる。シートPなどのシート又はシート束を受入れる際のシート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施せる複数の後処理ユニットを上下方向に並べて配置し、上方のパンチユニット250などの後処理ユニットでシート又はシート束に施す後処理位置を精度良く維持できるシート後処理装置200などのシート後処理装置である。
(態様B)
(態様A)において、受入搬送路500などの前記受渡し搬送手段は、上方のパンチユニット250などの後処理ユニットから下方のスティプルトレイ206などの後処理ユニットにシートPなどのシート又はシート束を受け渡しを行う場合に、クランプ401などの前記把持移動手段による、前記上方の後処理ユニットの一端部側ガイド部材上からシート又はシート束の前記一端部側の端部を前記シート搬送方向に直交する方向へ押し出す動作と、前記下方の後処理ユニットの一端部側ガイド部材上、又は一端部側ガイド部材の上方の所定の位置にシート又はシート束の前記一端部側の端部を引き込む動作とで行い、前記把持移動手段の前記引き込む動作中に、前記上方の後処理ユニットの他端部側ガイド部材上からシート又はシート束の前記他端部側の端部を落下させることを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態について説明したように、受入搬送路500などの受入搬送手段で搬送されてきたシートPなどのシートを、下方のスティプルトレイ206などの後処理ユニットにシートが受け渡される際にシート丸まりが発生することを抑制できる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、パンチユニット250やスティプルユニット280などの前記複数の後処理ユニットに対し受入搬送路500などの受入搬送手段がシートPなどのシート又はシート束を受入れる際のシート搬送方向などの前記シート搬送方向に直交する方向であって、前記複数の後処理ユニットで後処理を施すシート又はシート束の前記一端部側に対向する他端部側に配置され、後処理後のシート又はシート束を積載する後処理トレイ210などの後処理シート積載部と、前記複数の後処理ユニットの内、シート受渡し方向最下流側のスティプルユニット280などの後処理ユニットのスティプルトレイ206などのシート受け部から前記後処理シート積載部へのシート又はシート束の受渡しを行う放出爪231などの後処理シート搬送手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態について説明したように、複数のシート後処理ユニット及び積載トレイをシート搬送方向に直列に配置し、シートのシート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施す縦送り搬送を行う従来の構成よりも、シート搬送方向のサイズを小さくできる。また、複数のシート後処理ユニット及び積載トレイをシート搬送方向に直列に配置し、シートのシート搬送方向に直交する一端部側に後処理を施す、横送り搬送を行う従来の構成よりも、複合機800などの画像形成装置のシート搬送方向に直交する方向のサイズを小さくできる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記複数の後処理ユニットには、少なくともシート又はシート束に穿孔処理を施すパンチユニット250などの穿孔ユニット、及びシート束に綴じ処理を施すスティプルユニット280などの綴じユニットを含み、前記穿孔ユニットの下方に前記綴じユニットを配置したことを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態で説明したように、パンチユニット250やスティプルユニット280などの具備した複数の後処理ユニットを活用した、複数の後処理を一連の画像形成処理でシートに施すことができる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、受入搬送路500などの前記受入搬送手段に対し該受入搬送手段がシートPなどのシート又はシート束を受入れる際のシート搬送方向などの前記シート搬送方向の下流側に配置され、後処理を施さずに前記受入搬送手段により搬送されてきたシート又はシート束を積載面601などの積載面上に積載するプルーフトレイ600などの排紙シート積載部と、前記受入搬送手段からのシート又はシート束の搬送先を、パンチユニット250やスティプルユニット280などの前記複数の後処理ユニットに順次受け渡される前記停止位置と前記排紙シート積載部の前記積載面上のいずれかに切り替えるリンク機構506などの搬送先切り替え手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態について説明したように、後処理を施さない場合にシートPなどのシート又はシート束を、複数の後処理ユニットを経由せずにプルーフトレイ600などの排紙シート積載部の積載面601などの積載面上に積載できる。したがって、後処理を施さない場合に、シートにシート丸まりが発生することを抑制できる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)のいずれかにおいて、前記シート受渡し方向最下流側のスティプルユニット280などの後処理ユニットよりも上方のパンチユニット250などの後処理ユニットに有した他端ガイド部材602などの他端部側ガイド部材は、プルーフトレイ600などの前記排紙シート積載部と一体に設けられていることを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態について説明したように、シート後処理装置200などのシート後処理装置の大型化及びコスト高額化を防止しつつ、正確な穿孔処理及びシート丸まりを抑制できる。
(態様G)
プリンタ部100などの画像形成部により画像形成を行った後のシートPなどのシートに、後処理を施すシート後処理装置を備えた複合機800などの画像形成装置において、前記シート後処理装置として、(態様A)乃至(態様F)のいずれかのシート後処理装置200などのシート後処理装置を備えたことを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態について説明したように、(態様A)乃至(態様F)のいずれかのシート後処理装置200などのシート後処理装置と同様な効果を奏することができる複合機800などの画像形成装置を提供できる。
(態様H)
(態様G)において、原稿の画像を読み取る画像読取装置300などの画像読み取り部を備え、前記画像読み取り部とプリンタ部100などの前記画像形成部との間に設けた空間に、シート後処理装置200などの前記シート後処理装置を配置したことを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態について説明したように、画像形成装置本体の外部にシート後処理装置200などのシート後処理装置を設ける構成よりも小型化できる複合機800などの画像形成装置を提供することができる。
8 光書き込み装置
20Y,C,M,Bk 感光体ドラム
30Y,C,M,Bk 帯電ユニット
40Y,C,M,Bk クリーニングユニット
50Y,C,M,Bk 現像ユニット
62Y,C,M,Bk 1次転写ユニット
100 プリンタ部
110 作像部
111Y,C,M,Bk 作像ステーション
112 中間転写ベルト
114 支持ローラ
115 2次転写ローラ
116Y,C,M,Bk トナー収容容器
120 給紙部
121 給紙トレイ
122 ピックアップローラ
123 給紙搬送ローラ
130 給紙搬送路
140 2次転写部
150 定着部
150a 定着ローラ
150b 加圧ローラ
160 排紙搬送路
161 分岐爪
162 分岐搬送ローラ
170 両面搬送路
200 シート後処理装置
201 入口ローラ対
203 入口センサ
206 スティプルトレイ
207 後端基準フェンス
208 スティプルジョガーフェンス
208b 可動トレイ
209 排紙ローラ
210 後処理トレイ
211 パンチ突き当て板
212 排紙ガイド板
220 シート押え部材
221 ソレノイド
222a 固定トレイ部
222b 可動トレイ部
223a トレイDCモータ
223b カム・リンク機構
223c 回動軸
231 放出爪
232 放出爪駆動源
233 放出爪ベルト
234 駆動ベルト
250 パンチユニット
251 刃材
280 スティプルユニット
281 スティプラ
300 画像読取装置
301 コンタクトガラス
400 クランプユニット
401 クランプ
500 受入搬送路
501 入口上部ガイド板
502 入口下部ガイド板
506 リンク機構
600 プルーフトレイ
601 積載面(プルーフトレイ)
602 他端ガイド部材
800 複合機
P シート
特開2006−240759号公報 特開2005−082326号公報 特開2000−103560号公報

Claims (8)

  1. 画像形成済みのシート又はシート束を受入れ、受入れる際のシート搬送方向の下流側にシート又はシート束を搬送する受入搬送手段と、
    前記受入搬送手段に対し前記シート搬送方向の下流側の位置に配置され、前記受入搬送手段により搬送されたシート又はシート束に後処理を施す複数の後処理ユニットと、
    前記受入搬送手段により搬送されて所定の停止位置に停止したシート又はシート束を前記複数の後処理ユニットに順次受け渡していく受渡し搬送手段と、を備えたシート後処理装置において、
    前記複数の後処理ユニットは、後処理を施すシート又はシート束の前記シート搬送方向に平行な一端部側に後処理を施すとともに、上下方向に並べて配置されており、
    前記受渡し搬送手段は、受け渡すシート又はシート束の前記一端部側を把持した状態で受け渡しを行う把持移動手段を有し、
    前記複数の後処理ユニットの内、最下方の後処理ユニットには、後処理を施すシート又はシート束を下方から支えるシート受け部を有し、
    前記複数の後処理ユニットの内、上方の後処理ユニットは、後処理を施すシート又はシート束の前記一端部側を下方から支える一端部側ガイド部材と、後処理を施すシート又はシート束の前記一端部側に対向する他端部側を下方から支える他端部側ガイド部材とを前記最下方の後処理ユニットのシート受け部とは別に有していることを特徴とするシート後処理装置。
  2. 請求項1に記載のシート後処理装置において、
    前記受渡し搬送手段は、上方の後処理ユニットから下方の後処理ユニットにシート又はシート束を受け渡しを行う場合に、
    前記把持移動手段による、
    前記上方の後処理ユニットの一端部側ガイド部材上からシート又はシート束の前記一端部側の端部を前記シート搬送方向に直交する方向へ押し出す動作と、
    前記下方の後処理ユニットの一端部側ガイド部材上、又は一端部側ガイド部材の上方の所定の位置にシート又はシート束の前記一端部側の端部を引き込む動作とで行い、
    前記把持移動手段の前記引き込む動作中に、前記上方の後処理ユニットの他端部側ガイド部材上からシート又はシート束の前記他端部側の端部を落下させることを特徴とするシート後処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシート後処理装置において、
    前記複数の後処理ユニットに対し前記シート搬送方向に直交する方向であって、前記複数の後処理ユニットで後処理を施すシート又はシート束の前記一端部側に対向する他端部側に配置され、後処理後のシート又はシート束を積載する後処理シート積載部と、
    前記複数の後処理ユニットの内、シート受渡し方向最下流側の後処理ユニットのシート受け部から前記後処理シート積載部へのシート又はシート束の受渡しを行う後処理シート搬送手段と、を備えたことを特徴とするシート後処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載のシート後処理装置において、
    前記複数の後処理ユニットには、少なくともシート又はシート束に穿孔処理を施す穿孔ユニット、及びシート束に綴じ処理を施す綴じユニットを含み、
    前記穿孔ユニットの下方に前記綴じユニットを配置したことを特徴とするシート後処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載のシート後処理装置において、
    前記受入搬送手段に対し前記シート搬送方向の下流側に配置され、後処理を施さずに前記受入搬送手段により搬送されてきたシート又はシート束を積載面上に積載する排紙シート積載部と、
    前記受入搬送手段からのシート又はシート束の搬送先を、前記複数の後処理ユニットに順次受け渡される前記停止位置と前記排紙シート積載部の前記積載面上のいずれかに切り替える搬送先切り替え手段と、を備えたことを特徴とするシート後処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一に記載のシート後処理装置において、
    前記シート受渡し方向最下流側の後処理ユニットよりも上方の後処理ユニットに有した他端部側ガイド部材は、前記排紙シート積載部と一体に設けられていることを特徴とするシート後処理装置。
  7. 画像形成部により画像形成を行った後のシートに、後処理を施すシート後処理装置を備えた画像形成装置において、
    前記シート後処理装置として、請求項1乃至6のいずれか一に記載のシート後処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    原稿の画像を読み取る画像読み取り部を備え、
    前記画像読み取り部と前記画像形成部との間に設けた空間に、前記シート後処理装置を配置したことを特徴とする画像形成装置。
JP2012145665A 2012-06-28 2012-06-28 用紙処理装置、及び画像形成装置 Active JP5954626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012145665A JP5954626B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 用紙処理装置、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012145665A JP5954626B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 用紙処理装置、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014009054A true JP2014009054A (ja) 2014-01-20
JP5954626B2 JP5954626B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=50106078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012145665A Active JP5954626B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 用紙処理装置、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5954626B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105398866A (zh) * 2014-09-10 2016-03-16 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置以及片材后处理装置
CN113511543A (zh) * 2016-12-09 2021-10-19 佳能精技立志凯株式会社 片材处理装置及具备它的图像形成装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02221044A (ja) * 1989-02-20 1990-09-04 Fujitsu Ltd カラー記録装置
JP2000169030A (ja) * 1998-12-08 2000-06-20 Nisca Corp シ―ト後処理装置
JP2003341920A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Konica Minolta Holdings Inc 用紙後処理装置
JP2008162741A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Max Co Ltd 用紙処理装置
JP2010072041A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Ricoh Co Ltd 用紙処理システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02221044A (ja) * 1989-02-20 1990-09-04 Fujitsu Ltd カラー記録装置
JP2000169030A (ja) * 1998-12-08 2000-06-20 Nisca Corp シ―ト後処理装置
JP2003341920A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Konica Minolta Holdings Inc 用紙後処理装置
JP2008162741A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Max Co Ltd 用紙処理装置
JP2010072041A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Ricoh Co Ltd 用紙処理システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105398866A (zh) * 2014-09-10 2016-03-16 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置以及片材后处理装置
JP2016055998A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置およびシート後処理装置
CN113511543A (zh) * 2016-12-09 2021-10-19 佳能精技立志凯株式会社 片材处理装置及具备它的图像形成装置
CN113511543B (zh) * 2016-12-09 2023-02-10 佳能精技立志凯株式会社 片材处理装置及具备它的图像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5954626B2 (ja) 2016-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10351383B2 (en) Sheet post-processing apparatus and image formation system using the apparatus
JP5742489B2 (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP4280740B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2011051680A (ja) シート集積装置及びこれを備えた画像形成システム
JP2009113923A (ja) シート排出装置、シート処理装置、画像形成装置
JP2008063094A (ja) シート搬送装置、シート積載装置及び画像形成装置
JPH11147648A (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置
JP2009035417A (ja) シート集積装置及びこれを備えた後処理装置
JP5566509B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP4307428B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
US9139396B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
JP5954626B2 (ja) 用紙処理装置、及び画像形成装置
JP2013252909A (ja) シート処理装置と画像形成装置
US10351382B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming system
JP5975330B2 (ja) シート後処理装置、及び画像形成装置
JP4474471B2 (ja) シート処理装置
JP4392980B2 (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2013060245A (ja) 画像形成装置
JP5023380B2 (ja) シート整合装置及び画像形成装置
JP6197281B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP5963043B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成装置
JP2009173379A (ja) 画像形成システム及び当該システムにおける用紙搬送方法
JP2008297036A (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2020132333A (ja) シート搬送装置
JP5880278B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160602

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5954626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151