JP6079727B2 - シート後処理装置および画像形成システム - Google Patents
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Description
特許文献1には、胴内排紙型の画像形成装置であり、画像読取部と画像形成部との間の空間(胴内空間)に、画像形成部から排出されたシートにステープル綴じなどの後処理を施すシート後処理装置が装着される構成が開示されている。
特許文献1には、スタックトレイ上に収容されたシート束を平面視で見易くしていることから、ユーザーが後処理後のシート束を取り出し易くなる旨が記載されている。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、左右方向の大きさを小型化することができるシート後処理装置、および画像形成装置とシート後処理装置とを含む画像形成システムを提供することを目的としている。
ここで、前記揺動トレイ上のシートを前記他方端側から前記一方端側に向かう方向に搬送させる搬送手段を備え、前記一方端側は、前記シートの排出方向下流側のことであり、前記他方端側は、前記シートの排出方向上流側のことであり、前記ステープラーは、装置背面側かつ前記搬送手段によるシート搬送方向下流側の所定位置に配され、前記制御手段は、前記搬送手段を制御して、前記傾斜姿勢の揺動トレイ上に積載され、前記一対の整合部材により整合された後のシート束を前記ステープラーによるステープル綴じ位置まで搬送させるとしても良い。
さらに、前記画像形成装置に当該シート後処理装置が装着された状態で、前記画像読取部と前記第2トレイとが、装置前後方向に当該画像読取部の装置正面側の端部よりも当該第2トレイの装置正面側の端部の方が装置正面側に位置する関係にあるとしても良い。
本発明に係る画像形成システムは、画像読取部とこれよりも下方の画像形成部との間に装置正面側に開口を有する空間が設けられてなる画像形成装置と、前記画像形成装置に装着される上記のシート後処理装置とを含み、前記画像形成装置は、装置正面側に、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作部を有し、前記操作部と前記シート後処理装置に配された第2トレイとは、装置左右方向に沿って並ぶ位置関係にあることを特徴とする。
さらに、前記第2トレイの前後方向の幅は、少なくとも一つの使用可能な用紙サイズの幅よりも狭いとしても良い。
また、前記第2トレイは、装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜しており、前記シート後処理装置に配された移送手段により移送されるシートが載置されるシート載置面と、前記シート載置面上を前記傾斜に沿って滑落するシートの滑落方向における先端に当接して、当該シートの滑落を規制する規制部と、を有し、前記規制部の少なくとも1部に切欠きが形成されているとしても良い。
さらに、前記画像形成装置は、画像を形成する用紙を搬送する搬送部を有し、前記搬送部は、装置左右方向において、前記操作部側に配置されているとしても良い。
本発明の上記とは別の局面に係る画像形成システムは、画像読取部とこれよりも下方の画像形成部との間に装置正面側に開口を有する空間が設けられてなる画像形成装置と、前記画像形成装置に装着されるシート後処理装置とを含み、前記シート後処理装置は、前記画像形成装置の空間において、前記画像形成部から排出されたシートを収容する第1トレイと、前記画像形成装置の空間において、前記第1トレイ上のシートに後処理を施す後処理手段と、前記第1トレイ上の前記後処理後のシートを装置正面側に移送する移送手段と、前記第1トレイよりも装置正面側に配され、前記移送手段により移送されるシートを収容する第2トレイと、を備え、前記画像形成装置は、装置正面側に、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作部を有し、前記操作部と前記シート後処理装置に配された第2トレイとは、装置左右方向に沿って並ぶ位置関係にあり、前記第2トレイは、装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜しており、前記シート後処理装置に配された移送手段により移送されるシートが載置されるシート載置面と、前記シート載置面上を前記傾斜に沿って滑落するシートの滑落方向における先端に当接して、当該シートの滑落を規制する規制部と、を有し、前記規制部の少なくとも1部に切欠きが形成されていることを特徴とする。
また、前記第2トレイと前記画像形成装置の前面とは、前記第2トレイが前記画像形成装置の前面より突出していない位置関係を有することを特徴とする。
さらに、前記第2トレイの前後方向の幅は、少なくとも一つの使用可能な用紙サイズの幅よりも狭いことを特徴とする。
また、前記画像形成装置は、電子写真方式の画像形成を行い、トナーボックスを有しており、前記第2トレイは、前記トナーボックスの上部に配置されていることを特徴とする。
さらに、前記画像形成装置は、画像を形成する用紙を搬送する搬送部を有し、前記搬送部は、装置左右方向において、前記操作部側に配置されていることを特徴とする。
図1は、画像形成システムの全体構成を示す正面図である。
同図に示すように、画像形成システム10は、画像形成装置1と、画像形成装置1に装着されるシート後処理装置2を含んでなる。
<画像形成装置1の構成>
画像形成装置1は、スキャナー部3と、プリンター部4と、操作部5と、制御部6を備え、スキャナー部3の下方に、装置正面側に開口1bを有する空間1aを隔ててプリンター部4を配置してなる胴内排紙型のものであり、原稿の画像を読み取るスキャンジョブと、読み取って得られた画像データに基づいて原稿画像をシートにプリントするコピージョブと、ネットワークを介して接続されている外部端末(不図示)からのジョブの要求を受け付けて、受け付けたジョブに係る画像をシートにプリントするプリントジョブ等の各種ジョブを実行する機能を有する。
プリンター部(画像形成部)4は、電子写真方式により、スキャナー部3によって得られた画像データまたは外部端末からのプリントジョブのデータに基づいてシート上に画像を形成(プリント)する。
制御部6は、操作部5からのユーザーによる入力情報を受け付けると共に、ユーザーの指示によるジョブをスキャナー部3とプリンター部4を制御して円滑に実行させる。また、後処理の実行が指示された場合には、その旨をシート後処理装置2に伝え、指示された後処理を実行させる。
<シート後処理装置2の構成>
シート後処理装置2は、画像形成装置1に設けられた、装置正面側に開口1bを有する空間1aに配置され、プリンター部4から排出された複数枚のシートからなるシート束に対してステープル綴じするステープル綴じ機能を有し、図2に示すようにステープル綴じ後のシート束Sbを装置正面側に設けられた正面トレイ51に収容するものである。以下、シート後処理装置2の具体的構成を図3〜図11を用いて説明する。
同図に示すように、シート後処理装置2は、第1収容部101と、第2収容部102と、ステープラー103と、制御部104などを備える。
<第1収容部101の構成>
第1収容部101は、プリンター部4の排出ローラー7から排出されたシートを一時的に収容するものであり、後処理トレイ11と、CD基準板12と、CD整合板13と、FD整合部材14と、FD搬送部材15と、ガイド爪16,17を備える。
固定トレイ21は、シート後処理装置2の装置筐体100に固定支持されている。
図3は、揺動トレイ22の端部22cが最下位置に位置する傾斜姿勢になっている状態を示しているが、後述のように揺動トレイ22上のシートを装置正面側へ移送する際には、揺動トレイ22の端部22cが上昇して揺動トレイ22が水平になる水平姿勢(図9)に遷移するようになっている。揺動トレイ22の揺動は、トレイ移動手段として例えば揺動トレイ22よりも下に配されたカム機構(不図示)をリフトモーターM5(図12)の駆動力で駆動させることにより行われる。なお、上下方向に移動を行える機構であれば、カム機構以外の機構であっても良い。
シート載置面21aのシート搬送方向上流側の端部21bには、2つの板状のストッパー18a,18bが装置前後方向に沿って間隔を開けた状態で立設されている。
ストッパー18a,18bは、後処理トレイ11上のシートをシート搬送方向に整合するときの規制部材として用いられるものである。シートをシート搬送方向に整合することをFD整合という。
押さえガイド19a,19bを通過して固定トレイ21上に導かれた1枚のシートは、固定トレイ21のシート載置面21aに載置されるが、シート搬送方向長さが固定トレイ21よりも長いシートの場合には、固定トレイ21と揺動トレイ22の両方に跨った状態でシート載置面21a,22aに載置される。第1収容部101の押さえガイド19a,19bが、プリンター部4から排出されるシートの入口部になり、排出ローラー7がプリンター部4の排出部になる。
また、CD基準板12は、後述のように最も装置正面側の位置まで移動することにより、後処理トレイ11上のシートを第2収容部102の正面トレイ51に移送する移送手段を兼用するものでもある。CD基準板12の移動は、移送モーターM4(図12)の駆動力により行われ、例えば2個以上のプーリーに張架された回転ワイヤー(不図示)を介してCD基準板12と移送モーターM4の回転軸を接続して、移送モーターM4の駆動力で回転ワイヤーを回転させてその駆動力をCD基準板12に伝達することにより、CD基準板12を移動させる構成をとることができる。
CD整合板13は、後処理トレイ11上のシートをCD整合するための部材であり、固定トレイ21のシート載置面21aに対して垂直かつシート搬送方向に平行な姿勢で、シート載置面21aに設けられた装置前後方向に長い溝21cに沿って装置前後方向に移動可能に固定トレイ21に支持されている。図3は、CD整合板13が最も装置正面側であるホーム位置に位置している様子を示している。CD整合板13の移動は、CD整合モーターM2(図12)の駆動力により行われる。
CD基準板29は、CD基準板12と同じCD整合の機能を有するものであり、固定トレイ21のシート載置面21aに対して垂直かつシート搬送方向に平行な姿勢で、シート載置面21aに設けられた装置前後方向に長い溝21dに沿って装置前後方向に移動可能に支持されている。
CD基準板12が装置正面側に移動すると、装置正面側への力が突起12aを介してCD基準板29に伝わり、CD基準板29が引張ばね28の付勢力に抗してCD基準板12と一体で装置正面側に移動する。
なお、CD基準板29は、ホーム位置よりも装置背面側へは移動しないように規制がかけられており、後述する揺動トレイ22の水平姿勢への遷移の際に、CD基準板12との係合が解除されると、引張ばね28の付勢力によりホーム位置に戻るようになっている。
FD整合部材14は、図3に示すホーム位置では、揺動トレイ22の溝22f内に没入している没入姿勢になるが、ホーム位置からシート搬送方向とは逆方向(矢印Yで示す方向)に移動してホーム位置よりもシート搬送方向上流側に位置しているときには、上端が溝22fから起き上がって突出した突出姿勢(図4)になる。FD整合部材14の移動は、FD整合モーターM3(図12)の駆動力により行われる。
<第2収容部102の構成>
第2収容部102は、正面トレイ51と4個の押さえ爪52を備える。
正面トレイ51は、装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜しているシート載置面51aと、シート載置面51aの装置背面側の端部から上方に垂直に立ち上げられてなる立壁部51bを有する。
また、図3に示すように正面トレイ51の装置横方向長さが、第1収容部101の揺動トレイ22の装置横方向長さとほとんど同じ長さになっている。
ステープラー103は、揺動トレイ22の装置背面側かつシート搬送方向下流側の端部に配置されており、針打込部111と針受部112とが上下方向に間隔をおいて設けられている。ステープル綴じは、針打込部111と針受部112の間に、揺動トレイ22上に載置されたシート束の装置背面側かつシート搬送方向先端側の端部(角部)が介在した状態で、針打込部111が針受部112に近づく方向に下降して、シート束の角部を針受部112との間で挟み、針打込部111の底部がシート束の最上位のシートを圧接した状態でステープル針を打ち込むことにより行われる。
次に、画像形成装置1から排出されたN(複数)枚のシートSにステープル綴じする場合の動作を具体的に説明する。このN枚が1部のシート束を構成するシートSの枚数(綴じ枚数)になる。
画像形成装置1から排出ローラー7を介して1枚目のシートがシート後処理装置2に搬入されて来ると、1枚目のシートは、押さえガイド19a,19bを介して後処理トレイ11に導かれ、そのシートの搬送方向後端が排出ローラー7を通過するまでの間、排出ローラー7の駆動力により後処理トレイ11上をシート搬送方向に搬送される。
図4は、1枚目のシートSが後処理トレイ11上に載置されている様子を示す概略斜視図である。
同図は、シート搬送方向長さが固定トレイ21よりも長い大サイズのシートSが固定トレイ21と揺動トレイ22に跨った状態で載置されている場合の例を示している。
FD整合位置とは、ストッパー18a,18bからシート搬送方向にシートSの搬送方向長さ(シート長)Lだけ離れた位置に相当し、FD整合位置の特定は、シートSのサイズ(A4など)と搬送姿勢(縦または横)を示すシート情報を画像形成装置1から取得することにより行われる。
FD整合部材14がFD整合位置まで移動することにより、後処理トレイ11上のシートSがFD整合部材14により矢印Yで示す方向に押されて、シートSの搬送方向先端SfがFD整合部材14に当接しつつ、シートSの搬送方向後端Seがストッパー18a,18bに当接した状態になる。これにより、後処理トレイ11上でシートSがストッパー18a,18bの位置を基準にシート搬送方向に整合されることになる(FD整合)。
CD整合位置とは、CD基準板12から装置前後方向にシートSの幅方向長さ(シート幅)Wだけ離れた位置に相当し、このCD整合位置の特定は、シート情報を画像形成装置1から取得することにより行われる。
そして、FD搬送部材15をホーム位置から矢印Xで示す方向に移動させて、CD基準板12,29とCD整合板13とに挟まれているシート束Sbを矢印Xで示す方向に沿ってステープラー103のステープル綴じ位置まで搬送させて、FD搬送部材15を停止させる。なお、シート束Sbをステープル綴じ位置まで搬送させるためのFD搬送部材15の移動距離は、予めシートサイズと移動距離とを対応付けたステープル位置情報を参照することにより決められる。
ステープル綴じ後、図7に示すようにFD搬送部材15をさらに矢印Xで示す方向に移動させて、CD基準板12,29とCD整合板13とに挟まれているシート束Sbをその搬送方向後端Seが揺動トレイ22のシート搬送方向上流側の端部22cよりも所定距離だけ下流側の位置(移送位置)まで搬送させて、FD搬送部材15を停止させる。
シート束Sbの移送位置への搬送が終了すると、図8に示すように揺動トレイ22のシート搬送方向上流側の端部22cに配されたガイド爪16,17が没入姿勢から突出姿勢に切り替わった後、FD搬送部材15が矢印Y方向に移動してホーム位置に戻る。
FD搬送部材15が矢印Y方向に移動すると、傾斜姿勢の揺動トレイ22上に載置されたシート束Sbは、揺動トレイ22の傾斜に沿って固定トレイ21側に滑落しようとするが、突出姿勢のガイド爪16,17によりその滑落が規制されることにより、揺動トレイ22上に載置されたままの状態が維持される。
揺動トレイ22が水平姿勢になると、揺動トレイ22のシート載置面22aにおける装置正面側の側縁22gの全部が第2収容部102の立壁部51bの上端53よりも上に位置するように上下方向の位置関係が予め決められている。
揺動トレイ22が水平姿勢にあるときには、CD整合板13の上端131が揺動トレイ22よりも下に位置するように揺動トレイ22の上下方向の揺動範囲とCD整合板13の上下方向高さの大小関係も予め決められている。
揺動トレイ22の水平姿勢への遷移が終了すると、図10に示すようにCD基準板12が装置背面側から矢印Bで示す方向に装置正面側に移動する。これにより、水平姿勢にある揺動トレイ22上に載置されているシート束Sbが立壁部51bの上端53よりも上を通過して装置正面側の正面トレイ51に向かって移送される。なお、揺動トレイ22が水平姿勢にあるときには、揺動トレイ22の方がCD整合板13よりも上に位置するので、シート束Sbの装置正面側への移送がCD整合板13により妨げられることはない。
正面トレイ51のシート載置面51a上に載置されたシート束Sbは、シート載置面51aの傾斜に沿って装置背面側に滑落するが、シート束Sbの装置背面側の側縁Sd(滑落方向における先端)が装置背面側に立設された立壁部51bに当接して、シート束Sbの滑落が立壁部51bにより規制される。
なお、水平姿勢にある揺動トレイ22上のシート束Sbを立壁部51bに遮られることなく正面トレイ51のシート載置面51aまで移送できれば良いことからすれば、水平姿勢にある揺動トレイ22のシート載置面22aと立壁部51bの上端53との上下方向の位置関係を、上記に代えて、例えばシート載置面22aの側縁22gと立壁部51bの上端53とが同じ位置になるような位置関係とすることもできる。
ステープル綴じが複数部数、ユーザーにより指定された場合には、シート束Sbの整合、ステープル綴じ、揺動トレイ22の水平姿勢への遷移、揺動トレイ22から正面トレイ51への移送までの一連の処理が部単位で順次、実行される。
押さえ爪52は、2部目のシート束Sbが正面トレイ51に移送されて来る直前に元の没入位置(図3)に戻される。この押さえ爪52の出没動作は、例えばソレノイドからなる押さえ爪駆動アクチュエーター37(図12)の駆動力により行われる。ここでは、押さえ爪駆動アクチュエーター37が駆動されると押さえ爪52の先端が立壁部51bから突出してシート束Sbを押さえ付け、その駆動が停止されると、引張ばね(不図示)の付勢力により没入位置に戻る構成になっている。
なお、CD基準板12は、シート束Sbの揺動トレイ22から正面トレイ51への移送が終了すると、装置正面側から装置背面側に向かってホーム位置まで戻る。CD基準板12がホーム位置まで戻ると、揺動トレイ22が下降して傾斜姿勢に戻る。
上記では、シート束Sbにステープル綴じを行うジョブを実行する場合の例を説明したが、例えば複数枚のシートSにプリントするジョブであり、ステープル綴じを実行しない場合には、ステープル綴じを除いて、上記と同様のシート束Sbの整合、揺動トレイ22への搬送、揺動トレイ22の水平姿勢への遷移、揺動トレイ22から正面トレイ51への移送が実行される。
<画像形成装置1とシート後処理装置2の制御系の構成>
図12は、画像形成装置1とシート後処理装置2のそれぞれの制御系の構成を説明するためのブロック図である。
さらに、プリンター部4のカセット4aに配されたシートサイズ検出センサー9aからの検出信号を受信して、カセット4aに収容されているシートSのサイズと搬送姿勢(縦または横)を検出する。シートサイズ検出センサー9aにより検出されたサイズと搬送姿勢がシート後処理装置2の制御部104に送られるシート情報になる。
また、制御部104は、CD基準板12がホーム位置に位置していることを検出するためのホーム位置検出センサー31(図10)からの検出信号を受信して、CD基準板12がホーム位置に位置しているか否かを検出する。
この光学センサーが用いられる場合、次のような検出方法をとることができる。
すなわち、CD基準板12がホーム位置に位置したときには、発光部と受光部の間に、CD基準板12と一体で移動する遮蔽部材(不図示)が介在することにより、発光部からの光が遮蔽されて受光部で受光されず、ホーム位置検出センサー31がOFF信号を出力し、CD基準板12がホーム位置から離れたときには、その遮蔽部材が発光部と受光部の間から離れることにより、発光部からの光が受光部で受光されることにより、ホーム位置検出センサー31がON信号を出力するように構成される。
また、制御部104は、FD整合部材14がホーム位置に位置していることを検出するためのホーム位置検出センサー33からの検出信号を受信して、FD整合部材14がホーム位置に位置しているか否かを検出する。
また、制御部104は、揺動トレイ22が傾斜姿勢(ホーム位置)になっていることを検出するためのホーム位置検出センサー35からの検出信号を受信して、揺動トレイ22がホーム位置に位置しているか否かを検出する。
<シート後処理装置2で実行されるステープル綴じ制御の内容>
図13と図14は、シート後処理装置2で実行されるステープル綴じ制御の内容を示すフローチャートであり、制御部104が画像形成装置1の制御部6からステープル綴じの指示を受け付けた場合に実行される。
そして、CD基準板12をホーム位置から基準位置に移動させる(ステップS2)。
CD基準板12の移動は、ホーム位置から基準位置までの所定距離に相当する移送モーターM4の回転数または回転角として予め決められた回転数または回転角だけ、移送モーターM4を正転駆動することにより行われる。CD基準板12の基準位置への移動により、CD基準板29も一緒に基準位置まで移動する。
FD整合部材14によるFD整合は、FD整合部材14をホーム位置からシート情報に基づくシート長Lに相当するFD整合位置まで移動する動作により行われる。
CD整合板13によるCD整合は、CD整合板13をホーム位置からシート情報に基づくシート幅Wに相当するCD整合位置まで移動する動作により行われる。
画像形成装置1から排出されたシートSの枚数(シート枚数)がステープル綴じすべきシートSの枚数(綴じ枚数)Nに等しいか否かを判断する(ステップS6)。
FD整合部材14とCD整合板13をホーム位置側に所定距離だけ戻す動作は、所定距離に相当するFD整合モーターM3とCD整合モーターM2の回転数または回転角だけ、FD整合モーターM3とCD整合モーターM2を逆転駆動することにより行われる。
シート枚数が綴じ枚数Nに等しくないことを判断すると(ステップS6で「NO」)、再度、ステップS7、S3〜S6の処理を実行する。シート枚数が綴じ枚数Nに等しいと判断するまで、ステップS3〜S7の処理を繰り返し実行する。
FD整合部材14をホーム位置に戻す動作は、FD整合モーターM3を逆転駆動して、ホーム位置検出センサー33によりFD整合部材14が検出されると、FD整合モーターM3を停止させることにより行われる。
このステープル綴じ位置へのシート束Sbの搬送は、上記のステープル位置情報に基づいて決まる搬送距離に相当する搬送モーターM1の回転数または回転角だけ、搬送モーターM1を正転駆動してFD搬送部材15を移動させることにより行われる。
シート束Sbへのステープル綴じを実行すると、FD搬送部材15をさらに移動して、ステープル綴じ後のシート束Sbを装置正面側への移送位置へ搬送する(ステップS11)(図7)。
そして、ガイド爪16,17を没入姿勢から突出姿勢に切り替える(ステップS12)(図8)。この切り替えは、ガイド爪駆動アクチュエーター36を駆動することにより行われる。
FD搬送部材15をホーム位置に戻す動作は、搬送モーターM1を逆転駆動して、ホーム位置検出センサー34によりFD搬送部材15が検出されると、搬送モーターM1を停止させることにより行われる。
CD整合板13をホーム位置に戻す動作は、CD整合モーターM2を逆転駆動して、ホーム位置検出センサー32によりCD整合板13が検出されると、CD整合モーターM2を停止させることにより行われる。
そして、図14に示すステップS15において、揺動トレイ22を上昇させて、傾斜姿勢から水平姿勢に遷移させる(図9)。
立壁部51bに設けられた4個の押さえ爪52によるシート束Sbの保持が作動中であるか否かを判断する(ステップS16)。押さえ爪52によるシート束Sbの保持は、後述のステップS20により行われる。
CD基準板12の装置背面側から装置正面側への移動は、CD基準板12が装置背面側の基準位置から装置正面側一杯の所定位置までの所定距離に相当する移送モーターM4の回転数または回転角だけ、移送モーターM4を正転駆動することにより行われる。
CD基準板12がホーム位置に戻ると、揺動トレイ22を下降させて、水平姿勢から傾斜姿勢に遷移させる(ステップS22)。
そして、ガイド爪16,17を没入姿勢に戻す(ステップS23)。この没入姿勢への遷移は、ガイド爪駆動アクチュエーター36の駆動を停止させることにより実行される。
2部目のシート束Sbに対してステープル綴じが終了した後(ステップS10)、揺動トレイ22を水平姿勢に遷移させると(ステップS15)、4個の押さえ爪52によるシート束Sbの保持が作動中であるか否かを判断する(ステップS16)。ここでは、1部目のシート束Sbに対する保持動作(上記ステップS20)が継続中であるので、作動中と判断して(ステップS16で「YES」)、押さえ爪52によるシート束Sbの保持を解除する(ステップS17)。この解除は、押さえ爪駆動アクチュエーター37の駆動を停止させることにより実行され、これにより押さえ爪52が没入位置に戻る。
これにより、2部目のシート束Sbが、既に正面トレイ51に収容されている1部目のシート束Sbの上に積載された状態で正面トレイ51上に収容されることになる。1部目のシート束Sbの上に2部目のシート束Sbが積載された状態で、押さえ爪52によるシート束Sbの保持が再度実行される(ステップS20)。
ジョブ終了と判断されるまで、部数ごとにステップS2〜S24の処理を繰り返し実行し、全部数に対するステープル綴じ後のシート束Sbの装置正面側への移送が終了すると、ジョブ終了と判断して(ステップS24で「YES」)、押さえ爪52によるシート束Sbの保持を解除した後(ステップS25)、当該制御を終了する。
また、プリンター部4の排出ローラー7から排出されるシートSを一時的に収容する後処理トレイ11に、上下に揺動可能な揺動トレイ22を採用し、揺動トレイ22を最下位に相当する傾斜姿勢にして、排出ローラー7から排出されるシートSを受け入れる構成をとることにより、画像形成装置1の空間1aの上下方向高さを低減することもできる。
これにより、プリンター部4の排出ローラー7(シート排出部)の上下方向の位置がシート後処理装置2の正面トレイ51に設けられた立壁部51bの上下方向高さの範囲内に収まり、画像形成装置1のスキャナー部3とプリンター部4との間の限られた空間1aに、画像形成装置1のシート排出口の上下方向の高さ位置に合わせてシート後処理装置2を装着することができるようになる。
これにより、装置正面側からユーザーは、操作部5の操作によりジョブ実行を指示しつつ、ジョブ実行により正面トレイ51に収容された、プリント後のシートSまたはシート束Sbを取り出すことができ、より操作性が向上する。
また、シート後処理装置が実行するシート後処理方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、後処理トレイ11を構成する固定トレイ21が揺動トレイ22よりもシート搬送方向上流側に位置し揺動トレイ22と並ぶように配置される構成例を説明したが、並び順がこれに限られず、例えば逆順、すなわち固定トレイ21が揺動トレイ22よりもシート搬送方向下流側に位置する構成とすることできる。
例えば、揺動トレイ22の支軸22bが右側(装置横方向に排出ローラー7に近い側)に位置し、この支軸22bを支点に揺動トレイ22の左側(排出ローラー7から遠い側)が上下に揺動する構成になる。排出ローラー7から排出されたシートSは、傾斜姿勢の揺動トレイ22、固定トレイ21の順に搬送される。
この構成をとる場合、水平トレイは、排出ローラー7からシートSが搬入される際には水平トレイのシート載置面が立壁部51bの上端53よりも下に位置し、水平トレイ上のシート束を装置正面側に移送する際には立壁部51bの上端53よりも上の位置または上下方向に同じ位置になるように、上下方向の移動制御が実行される。
装置背面側に位置する第1収容部101に設けられた後処理トレイ11上に一時的収容されたシートS(またはシート束Sb)を、装置正面側に位置する第2収容部102に設けられた正面トレイ51に装置正面側に向かって移送できれば良い。
(3)上記実施の形態では、装置前後方向に移動可能なCD基準板12が揺動トレイ22上のシート束Sbを正面トレイ51に移送する移送手段を兼用することにより、その構成をできるだけ簡素化するとしたが、これに限られない。例えば、CD基準板12とは異なる部材を移送手段として配置する構成とすることができる。
(4)上記実施の形態では、CD基準板12,29とCD整合板13とをCD整合を行うための一対のCD整合部材として用い、停止しているCD基準板12,29に対してCD整合板13を装置前後方向に移動することにより、CD整合を行う構成例を説明したが、これに限られない。
(5)上記実施の形態では、スキャナー部3と正面トレイ51とが、装置前後方向にスキャナー部3の装置正面側の端部3aよりも正面トレイ51の装置正面側の端部51dの方が装置正面側に位置する関係にある場合の構成例を説明したが、これに限られない。
(6)上記実施の形態では、正面トレイ51のシート載置面51aが装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜する姿勢になっている構成例を説明したが、傾斜方向はこれに限られない。
(7)上記実施の形態では、画像形成装置1を多機能複合機とした場合の例を説明したが、スキャナー部3(画像読取部)とこれよりも下方に位置するプリンター部4(画像形成部)との間に、装置正面側に開口1bを有する空間1aが設けられてなる画像形成装置であれば、例えば複写機、ファクシミリ装置などであっても良い。
さらに、上記のCD基準板12、FD整合部材14などの各部材について、形状や個数などが上記に限られることはなく、装置構成に適した形状や個数などが決められる。
同図に示すように、CD基準板12がホーム位置にない場合に(ステップ31で「NO」)、揺動トレイ22が水平姿勢でなければ(ステップ32で「NO」)、揺動トレイ22を水平姿勢となるまで上昇させ(ステップ33)、既に水平姿勢であれば(ステップ32で「YES」)、そのままの姿勢で次のステップに進む。次に、CD基準板12をホーム位置に移動し(ステップ34)、揺動トレイ22を傾斜姿勢となるまで下降させて(ステップ35)、終了する。
以上の動作により、揺動トレイ22が傾斜位置まで下降した状態で、CD基準板12がホーム位置にあり、かつ、突起12aがCD基準板29の装置背面側に位置する状態となる。
立壁部51bには、切り欠き部51cのほかに、切り欠き部51cよりも装置横方向に幅の広い切り欠きである凹部51e(図1)が設けられている。凹部51eは、ユーザーが空間1a内に手を入れることが可能なように設けられており、空間1a内でのジャム処理が容易となる。
図16(a)に示すように正面トレイ151には、第1延長トレイ154(破線)が収納され、図16(b)に示すように第1延長トレイ154は、装置正面側に引き出すことが可能となっている。第1延長トレイ154には、さらに装置左側の端部に設けられた回転中心156について回転可能な第2延長トレイ155が設けられてもよい。
(11)また、図17(a)の全体斜視図および図17(b)の正面トレイ周辺の正面模式図に示すように、正面トレイ51の装置右側の端に、横方向の長さが例えば20mm程度の隙間160を設けても良い。厚紙などで弓なりに大きくカールした用紙S(図17(b)で示す破線)が排出された場合、正面トレイ51から滑り落ちやすくなるが、隙間160を設けて用紙Sの端部を嵌らせることで、用紙の落下を抑制することができる。
(13)以上の画像形成装置1では、装置正面から見て右側に操作部5、左側に正面トレイ51が配置されているが、これに限らず、左右が反転された配置でもよい。
(a)後処理装置は、整合トレイ(後処理トレイ11)と、前記整合トレイ上に供給され積載された用紙を整合させる第1の整合板(CD基準板12)と、第1の整合板と一体的に動作可能な第2の整合板(CD基準板29)と、整合トレイと第1の整合板と第2の整合板の動作を制御する制御部とを有する。ここで、前記整合トレイは第1整合トレイ(揺動トレイ22)と第2整合トレイ(固定トレイ21)とを有し、制御部は第1整合トレイと第2整合トレイが連結または分割するように第1整合トレイと第2整合トレイの少なくとも一方を動作させる。ここで、第1整合トレイと第2整合トレイが連結された状態では、第1の整合板の動作とともに第2の整合板が動作するように第1の整合板と第2の整合板が係合する。第1整合トレイと第2整合トレイとが分割されるとともに相対的な配置が変位した状態では、前記第1の整合板のみが動作するように第1の整合板と第2の整合板の係合が解除される。
ここで、制御部は、第1の整合板と第2の整合板が係合された状態で用紙を整合する動作を行う。第1の整合板がモーターにより用紙を整合する方向に駆動された場合には、第1の整合板の連動バーが第2の整合板を整合方向に押すことにより、第1の整合板と第2の整合板とがともに整合方向に移動する。第1の整合板が整合方向とは逆方向に移動された場合には、第2の整合板が付勢部材に付勢されることにより整合方向とは逆方向に移動し、第1の整合板と第2の整合板とがともに移動する。
(e)制御部は、第1整合トレイを第2整合トレイに対して相対的に上昇および下降させ、用紙の整合を行う場合は第1整合トレイを第2整合トレイに対して相対的に下降した状態であって第2整合トレイと連結した状態とし、用紙を排紙トレイに押し出す場合は上昇した状態であって第2整合トレイと分割された状態とする。
(g)第1の整合板と第2の整合板には、用紙の整合方向とは逆方向に最も移動した位置がホーム位置として設定されており、第1の整合板のホーム位置は、第2の整合板のホーム位置よりも用紙の整合方向とは逆方向側に位置し、第1の整合板と第2の整合板とがともにホーム位置にある状態において、連動バーは第2の整合板よりも用紙の整合方向とは逆方向側に位置する。
(i)制御部は、装置の電源ON時、または、動作を中断した後に再開したときに、第1整合トレイが下降していなければ、第1の整合板をホーム位置へ戻してから第1整合トレイを下降させる。
1a 空間
1b 開口
2 シート後処理装置
3 スキャナー部
3a スキャナー部の装置正面側の端部
4 プリンター部
4a トナーボックス
4b 用紙搬送部
5 操作部
6、104 制御部
7 排出ローラー
10 画像形成システム
11 後処理トレイ
12、29 CD基準板
13 CD整合板
14 FD整合部材
15 FD搬送部材
16、17 ガイド爪
21 固定トレイ
21a、22a、51a シート載置面
22 揺動トレイ
22b 支軸
22g シート載置面における装置正面側の側縁
22m シート載置面の側縁の一方端側の縁部
22n シート載置面の側縁の他方端側の縁部
51、151 正面トレイ
51b 立壁部
51d 正面トレイの装置正面側の端部
53 立壁部の上端
103 ステープラー
131 CD整合板の上端
154 第1延長トレイ
155 第2延長トレイ
160 隙間
S シート
Sb シート束
Claims (19)
- 画像読取部とこれよりも下方の画像形成部との間に装置正面側に開口を有する空間が設けられてなる画像形成装置に装着されるシート後処理装置であって、
前記画像形成装置の空間において、前記画像形成部から排出されたシートを収容する第1トレイと、
前記画像形成装置の空間において、前記第1トレイ上のシートに後処理を施す後処理手段と、
前記第1トレイ上の前記後処理後のシートを装置正面側に移送する移送手段と、
前記第1トレイよりも装置正面側に配され、前記移送手段により移送されるシートを収容する第2トレイと、
を備え、
前記第2トレイは、
装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜しており、前記移送手段により移送されるシートが載置されるシート載置面と、
前記シート載置面上を前記傾斜に沿って滑落するシートの滑落方向における先端に当接して、当該シートの滑落を規制する規制部と、
を有し、
当該シート後処理装置はさらに、
前記第1トレイと前記第2トレイの少なくとも一方を相対的に上下方向に移動させるトレイ移動手段と、
前記画像形成部から排出されたシートが前記第1トレイに搬入される際には、当該第1トレイのシート載置面における装置正面側の側縁の少なくとも一部が前記第2トレイの規制部の上端よりも下に位置し、
前記シートが前記第1トレイに収容されると、前記第1トレイから前記第2トレイへのシートの移送のために、前記第1トレイのシート載置面における装置正面側の側縁の全部が前記第2トレイの規制部の上端よりも上に位置または同じ位置になるように、前記トレイ移動手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とするシート後処理装置。 - 前記第1トレイのシート載置面は、前記画像形成部から装置前後方向に直交する左右方向に沿って排出されるシートを載置し、
前記第1トレイは、
前記シートの排出方向に沿って一方端側に設けられた支軸を中心に、その他方端側が当該支軸の周りを上下方向に揺動可能に支持されてなる揺動トレイであり、
そのシート載置面における装置正面側の側縁のうち、前記一方端側に位置する部分を第1側縁部、前記他方端側に位置する部分を第2側縁部としたとき、前記第1側縁部が前記第2トレイの規制部の上端よりも上に位置または同じ位置に位置し、
前記制御手段は、
前記画像形成部から排出されたシートが前記揺動トレイに搬入される際には、前記揺動トレイのシート載置面の第2側縁部が前記第2トレイの規制部の上端よりも下に位置する傾斜姿勢になり、
前記シートが前記揺動トレイに収容されると、前記揺動トレイのシート載置面の第2側縁部が前記第2トレイの規制部の上端よりも上に位置または同じ位置に位置する移送姿勢になるように制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。 - 前記傾斜姿勢の揺動トレイ上のシートを装置前後方向に整合するための一対の整合部材を備え、
前記一対の整合部材は、
装置前後方向に前記傾斜姿勢の揺動トレイ上のシートを挟んで装置正面側に位置する第1整合部材と装置背面側に位置する第2整合部材からなり、
前記第1整合部材は、
前記揺動トレイと一体で揺動せず、当該揺動トレイが移送姿勢になったときに、当該第1整合部材の上端が当該移送姿勢の揺動トレイよりも下に位置し、
前記第2整合部材は、
前記揺動トレイと一体に揺動可能かつ当該揺動トレイ上を装置前後方向に移動可能であり、前記移送手段を兼用することを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。 - 前記後処理手段は、
前記揺動トレイ上に積載され、前記一対の整合部材により整合された後の複数枚のシートからなるシート束をステープル綴じするステープラーであることを特徴とする請求項3に記載のシート後処理装置。 - 前記揺動トレイ上のシートを前記他方端側から前記一方端側に向かう方向に搬送させる搬送手段を備え、
前記一方端側は、
前記シートの排出方向下流側のことであり、
前記他方端側は、
前記シートの排出方向上流側のことであり、
前記ステープラーは、
装置背面側かつ前記搬送手段によるシート搬送方向下流側の所定位置に配され、
前記制御手段は、
前記搬送手段を制御して、前記傾斜姿勢の揺動トレイ上に積載され、前記一対の整合部材により整合された後のシート束を前記ステープラーによるステープル綴じ位置まで搬送させることを特徴とする請求項4に記載のシート後処理装置。 - 前記揺動トレイとは一体に揺動しない、当該揺動トレイとは別の固定トレイを備え、
前記固定トレイは、
前記揺動トレイよりも前記シートの排出方向上流側に配置され、
前記搬送手段は、
さらに、前記固定トレイ上のシートを前記揺動トレイ上のシートの搬送方向と同方向に搬送可能であり、
前記制御手段は、
前記揺動トレイを前記傾斜姿勢から前記移送姿勢に遷移させる前に、前記搬送手段を制御して、前記固定トレイに載置されたシート束、または前記固定トレイと前記傾斜姿勢の揺動トレイとの両方に跨った状態で載置されたシート束を、当該固定トレイ上には載置されず当該傾斜姿勢の揺動トレイ上に載置される所定の移送位置まで搬送させることを特徴とする請求項5に記載のシート後処理装置。 - 前記ステープラーは、
前記揺動トレイと一体で揺動することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記画像形成装置に当該シート後処理装置が装着された状態で、
前記画像読取部と前記第2トレイとが、装置前後方向に当該画像読取部の装置正面側の端部よりも当該第2トレイの装置正面側の端部の方が装置正面側に位置する関係にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 画像読取部とこれよりも下方の画像形成部との間に装置正面側に開口を有する空間が設けられてなる画像形成装置と、前記画像形成装置に装着される請求項1〜8のいずれか1項に記載のシート後処理装置とを含み、
前記画像形成装置は、
装置正面側に、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作部を有し、
前記操作部と前記シート後処理装置に配された第2トレイとは、
装置左右方向に沿って並ぶ位置関係にあることを特徴とする画像形成システム。 - 前記第2トレイと前記画像形成装置の前面とは、前記第2トレイが前記画像形成装置の前面より突出していない位置関係を有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
- 前記第2トレイの前後方向の幅は、少なくとも一つの使用可能な用紙サイズの幅よりも狭いことを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成システム。
- 前記第2トレイは、
装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜しており、前記シート後処理装置に配された移送手段により移送されるシートが載置されるシート載置面と、
前記シート載置面上を前記傾斜に沿って滑落するシートの滑落方向における先端に当接して、当該シートの滑落を規制する規制部と、
を有し、
前記規制部の少なくとも1部に切欠きが形成されていることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、電子写真方式の画像形成を行い、トナーボックスを有しており、
前記第2トレイは、前記トナーボックスの上部に配置されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、画像を形成する用紙を搬送する搬送部を有し、
前記搬送部は、装置左右方向において、前記操作部側に配置されていることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 画像読取部とこれよりも下方の画像形成部との間に装置正面側に開口を有する空間が設けられてなる画像形成装置と、前記画像形成装置に装着されるシート後処理装置とを含み、
前記シート後処理装置は、
前記画像形成装置の空間において、前記画像形成部から排出されたシートを収容する第1トレイと、
前記画像形成装置の空間において、前記第1トレイ上のシートに後処理を施す後処理手段と、
前記第1トレイ上の前記後処理後のシートを装置正面側に移送する移送手段と、
前記第1トレイよりも装置正面側に配され、前記移送手段により移送されるシートを収容する第2トレイと、
を備え、
前記画像形成装置は、
装置正面側に、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作部を有し、
前記操作部と前記シート後処理装置に配された第2トレイとは、
装置左右方向に沿って並ぶ位置関係にあり、
前記第2トレイは、
装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜しており、前記シート後処理装置に配された移送手段により移送されるシートが載置されるシート載置面と、
前記シート載置面上を前記傾斜に沿って滑落するシートの滑落方向における先端に当接して、当該シートの滑落を規制する規制部と、
を有し、
前記規制部の少なくとも1部に切欠きが形成されていることを特徴とする画像形成システム。 - 前記第2トレイと前記画像形成装置の前面とは、前記第2トレイが前記画像形成装置の前面より突出していない位置関係を有することを特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。
- 前記第2トレイの前後方向の幅は、少なくとも一つの使用可能な用紙サイズの幅よりも狭いことを特徴とする請求項15または16に記載の画像形成システム。
- 前記画像形成装置は、電子写真方式の画像形成を行い、トナーボックスを有しており、
前記第2トレイは、前記トナーボックスの上部に配置されていることを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、画像を形成する用紙を搬送する搬送部を有し、
前記搬送部は、装置左右方向において、前記操作部側に配置されていることを特徴とする請求項15〜18のいずれか1項に記載の画像形成システム。
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