JP2016051476A - 伝票出力制御装置、および伝票出力システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注文されたメニューについての会計が完了するのについて、調理指示装置に調理指示伝票を出力させる伝票出力制御装置において、調理指示装置による調理指示伝票の出力の可不可について判定し、不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報に基づく調理指示伝票を自己が備える出力手段により印字するように構成する。
【選択図】図11
Description
POS端末装置は、注文されたメニューについての会計処理が終了するのに応じて、メニューの調理指示伝票をキッチンプリンタに印字させる。キッチンプリンタは厨房に設置されている。厨房にいる調理係の店員は、キッチンプリンタにより印字された調理指示伝票に印字されているメニューを調理する。
このような伝票出力システムによれば、注文を受けた店員が例えば口頭で調理係の店員に注文内容を伝える必要がないことから、注文されたメニューに応じた調理の指示を、的確に行うことが可能になる。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の伝票出力システム(POS(Point Of Sales)システム)の構成例を示している。同図に示す伝票出力システムは、POSレジスタ10(伝票出力制御装置、注文受付装置の一例)と、2台のキッチンプリンタ20−1、20−2(調理指示装置の一例)を備える。POSレジスタ10は、キッチンプリンタ20−1、20−2と通信が可能なように接続される。
なお、以降において、キッチンプリンタ20−1とキッチンプリンタ20−2とで特に区別しない場合には、キッチンプリンタ20と記載する。
タッチパネル106は、例えば液晶による表示デバイスとタッチパッドとが組み合わされた構成であり、画面に対して指などの操作体を触れることによる操作が行えるようになっている。また、タッチパネル106は、登録されたメニューや会計に関する金額などをはじめ、メニューの注文に関連する各種の情報を表示することができ、図示していない小計ボタン(小計キー)、預かりボタン(預かりキー)、現計ボタン(現計キーまたは締めキー)などを備えている。
キー操作部108は、POSレジスタ10におけるメカニカルなキー(例えば、0から9までの数字キー、小計キー、預かりキー、現計キー(締めキー)など)を備える部位である。
客用表示部110は、注文されたメニューや会計に関する金額などをはじめとする各種の情報を顧客に向けて表示するように設けられる表示部である。
伝票発行口113は、内蔵の印字部によって印字された会計伝票を排出する。
フロア係の店員は、顧客からメニューの注文を受けるのに応じて、POSレジスタ10におけるタッチパネル106やキー操作部108を操作して、POSレジスタ10に注文されたメニューを入力する。また、フロア係の店員は、入力したメニューについての会計処理(代金精算)と、会計処理の終了(締め処理)に応じた締め操作(締めボタンのタッチ)とをタッチパネル106やキー操作部108(現計キーの押下)を行う。
また、会計伝票30には、会計処理の内容として、注文されたメニュー名、メニューごとの小計金額、合計金額、釣銭の金額などが示される。
会計伝票30を受け取った顧客は、注文したメニューの調理が終了して自分が呼び出されるのを待つ。顧客の呼び出しは、呼出番号によって行われる。
具体的に、POSレジスタ10は、キッチンプリンタ20に対して調理指示情報を送信する。調理指示情報は、調理指示伝票に表記される情報である。例えば用紙としての調理指示伝票には印字により調理指示情報が表記される。
また、POSレジスタ10においては、メニューごとに対応して調理指示伝票をキッチンプリンタ20−1とキッチンプリンタ20−2とのいずれから発行させるべきなのかが予め設定されている。POSレジスタ10は、対応のメニューに基づいて、調理指示情報をキッチンプリンタ20−1とキッチンプリンタ20−2のいずれに送信すべきかを判定し、判定したキッチンプリンタ20に対して調理指示情報を送信する。例えば調理場が広い場合にはメニューごとに厨房内で調理が行われる場所が異なるが、上記のように調理指示伝票を発行させるべきキッチンプリンタ20を指定することで、該当メニューの調理場に最も近いキッチンプリンタ20から調理指示伝票が発行されるようにできる。これにより、厨房における調理作業の効率を高くすることができる。
調理指示情報を受信したキッチンプリンタ20は、受信した調理指示情報が示す内容を用紙に印字し、印字した用紙を伝票発行口201から排出する。
同図に示すように、調理指示伝票40においては、対応の会計伝票30と同じレシート番号及び会計完了日時が印字される。会計伝票30と調理指示伝票40との対応を確認する際には、両者に印字されているレシート番号及び会計完了日時を照らし合わせればよい。
また、調理指示伝票40には、対応の会計伝票30と同じメニュー名、担当者名、呼出番号が印字されている。
このようにして、本実施形態の伝票出力システムは、注文されたメニューについての会計が完了するのに応じてキッチンプリンタ20により調理指示伝票が発行される。これにより、厨房の調理係に対して、的確に調理すべきメニューを指示することができる。
この場合において、不具合の発生していない他のキッチンプリンタ20が残っている場合には、POSレジスタ10は、他のキッチンプリンタ20に改めて調理指示情報を送信すればよい。これにより、調理指示伝票が本来排出されるべき場所ではないものの、キッチンプリンタ20から調理指示伝票が発行されるために、調理係の店員は調理指示伝票に印字された内容に従って調理を行える。
調理指示伝票が発行できなくなってしまった場合には、例えばPOSレジスタ10で会計を行っているフロア係の店員が、口頭もしくはメモなどにより、注文されたメニューの調理指示を行わねばならず、調理指示の的確さが損なわれる。
メニュー入力領域AR1においては、メニューごとに応じたメニューボタンBTmnが配列されている。図示は省略しているが、メニューA〜Iの各メニューボタンBTmnには、対応のメニューの画像やメニューの名称などが表示されている。
店員は、顧客から注文されたメニューを示すメニューボタンBTmnに対するタッチ操作を行う。これにより、タッチ操作が行われたメニューボタンBTmnに対応するメニューが、POSレジスタ10により注文されたメニューとして受け付けられる。つまり、メニューボタンBTmnに対するタッチ操作によりPOSレジスタ10へのメニューの入力が行われる。
そこで、店員は、以降説明する操作をPOSレジスタ10に対して行うことで、キッチンプリンタ20による調理指示伝票が未発行の調理指示情報について、POSレジスタ10により調理指示伝票が代替的に発行されるようにする。
調理指示情報リスト領域AR11における1行が1つの調理指示情報に対応する。1つの調理指示情報に対応しては、レシート番号、日付、オーダー、インデックス、タイプ及びステイタスの項目が表示される。なお、調理指示情報として示されるこれらの項目は、店員が調理指示情報を確認しやすくなることを考慮して定められたものであり、POSレジスタ10からキッチンプリンタ20に送信される調理指示情報の実体的内容とは異なっていてもよい。
日付の項目は、対応の会計が完了した日付を示す。同図では、「YYYY/MM/DD HH:MM」のように汎用的記載により示しているが、実際には、対応の会計が完了した具体的な日時(日付時刻)が表示される。なお、本実施形態において、日時に関する表示、印刷(印字)などにあたっては、例えば曜日がさらに含まれてもよい。
インデックスの項目は、同じレシート番号の会計伝票に含まれるメニューごとに付与された番号である。具体的に、同図の3行目から6行目までの調理指示情報は、それぞれ、同じレシート番号#31に対応して一度に会計されたメニューである。
これらの調理指示情報において、6行目の調理指示情報における1−4のインデックスは、レシート番号#31に対応して会計されたメニューのうちの1番目であることを示す。
5行目の調理指示情報における2−4のインデックスは、レシート番号#31に対応して会計されたメニューのうちの2番目であることを示す。
4行目の調理指示情報における3−4のインデックスは、レシート番号#31に対応して会計されたメニューのうちの3番目であることを示す。
3行目の調理指示情報における4−4のインデックスは、レシート番号#31に対応して会計されたメニューのうちの4番目であることを示す。
また、調理指示情報は、上記のレシート番号、日付、オーダー、インデックス、タイプ及びステイタスの項目のほかに、時刻、テーブル番号、メニュー品番、メニュー名称、数量、調理方法、提供方法(例えば、テイクアウト、イートイン等)、セット情報(例えば、メインメニューと組み合わせであることを示す情報等)等の項目を含んでもよい。
このようにPOSレジスタ10が単体で使用される場合には、口頭による調理指示が前提となるが、このような場合に調理指示伝票がPOSレジスタ10から発行されても有用性は低く、かえって用紙を無駄に消費していることにもなってしまう。
そこで、本実施形態のPOSレジスタ10としては、全てのキッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が不可能な状態のもとでも、POSレジスタ10からの調理指示伝票の代替発行が行われないようにする代替発行停止モードが設定可能とされている。
「代替発行停止」は、上記の代替発行停止モードが設定された状態のもとで生成された調理指示情報である。
表示オンオフボタンBT21−1は、これまでの会計処理に応じた調理指示情報のうち、キッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が完了(ステイタス情報が「成功」)している調理指示情報(発行完了調理指示情報:印字可の調理指示情報の一例)についての表示のオンオフを切り替えるボタンである。
表示オンオフボタンBT21−1がタッチされるごとに、調理指示情報リスト領域AR11における発行完了調理指示情報が、表示の状態と非表示の状態とで切り替えが行われる。
発行完了調理指示情報が表示されているとき、表示オンオフボタンBT21−1にはチェックマークが表示される。一方、発行完了調理指示情報が非表示のとき、表示オンオフボタンBT21−1には「×」のマークが表示される。
表示オンオフボタンBT21−2がタッチされるごとに、調理指示情報リスト領域AR11における発行不可調理指示情報が、表示の状態と非表示の状態とで切り替えが行われる。
発行不可調理指示情報が表示のとき、表示オンオフボタンBT21−2にはチェックマークが表示され、非表示のとき、表示オンオフボタンBT21−2には「×」のマークが表示される。
表示オンオフボタンBT21−3がタッチされるごとに、調理指示情報リスト領域AR11における迂回調理指示情報が、表示の状態と非表示の状態とで切り替えが行われる。
迂回調理指示情報が表示のとき、表示オンオフボタンBT21−3にはチェックマークが表示され、非表示のとき、表示オンオフボタンBT21−3には「×」のマークが表示される。
なお、以降の説明にあたり、表示オンオフボタンBT21−1、BT21−2、BT21−3について特に区別しない場合には、表示オンオフボタンBT21と記載する。
従って、同図の調理指示情報リスト領域AR11においては、発行可能調理指示情報と発行不可調理指示情報とによるリストが表示されており、迂回調理指示情報は表示されていない状態である。
終了ボタンBT11は、調理指示情報提示画面P2の表示を終了(消去)させるためにタッチ操作が行われるボタンである。
印刷ボタンBT12は、調理指示情報リスト領域AR11に表示されている調理指示情報のうちから、代替発行対象として選択された調理指示情報に対応する調理指示伝票をPOSレジスタ10により代替して発行させるためにタッチ操作が行われるボタンである。
プリンタエラーボタンBT13は、調理指示情報リスト領域AR11において提示される発行不可調理指示情報を一括選択するためにタッチ操作が行われるボタンである。
更新ボタンBT14は、調理指示情報リスト領域AR11に提示される調理指示情報のリスト内容を最新の状態に更新するためにタッチ操作が行われるボタンである。
そこで、店員は、図4の状態のもとで、表示オンオフボタンBT21−1に対してタッチ操作を行う。これにより、図5に示すように、表示オンオフボタンBT21−1は「×」マークに切り替わり、表示オンオフボタンBT21のうち、発行不可調理指示情報に対応する表示オンオフボタンBT21−1のみがチェックマークが表示された状態になる。
そして、調理指示情報リスト領域AR11においては、発行不可調理指示情報のリストのみが表示される状態になる。同図においては、レシート番号#32に対応する2つのメニューに対応する発行不可調理指示情報が表示された状態が示されている。
つまり、調理指示情報リスト領域AR11は、図6において代替発行対象として選択されていた1行目の調理指示情報が消去され、図6の2行目の調理指示情報のみが1行目に繰り上がって表示される状態に変更される。このような図7の表示により、代替発行対象の調理指示情報に対応する調理指示伝票が正常にPOSレジスタ10により代替発行されたことが示される。このとき、ステイタス情報は「失敗」から「成功」に変更されるとともに、調理指示伝票を発行する装置が調理指示装置ではなくPOSレジスタで発行されたという情報を含め記憶保存される。
また、POSレジスタ10は、代替発行により図6の調理指示情報リスト領域AR11から消去させた調理指示情報を、以降において発行完了調理指示情報として管理する。
本実施形態においては、複数の発行不可調理指示情報のうちから任意の複数の発行不可調理指示情報を代替発行対象として選択し、選択された発行不可調理指示情報に対応する調理指示伝票をまとめてPOSレジスタ10から発行させることもできる。
さらに、本実施形態のPOSレジスタ10は、全ての発行不可調理指示情報の調理指示伝票をまとめて代替的に発行させる作業が素早く行えるように、全ての発行不可調理指示情報を代替発行対象として一括して選択する操作も可能とされている。
上記のように調理指示情報が管理されることで、例えば図4にて説明したように、調理指示情報リスト領域AR11において、発行完了調理指示情報と発行不可調理指示情報と迂回調理指示情報との各リストを任意に組み合わせて表示と非表示とを設定することが可能になる。
これにより、店員は、キッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が不可能になったときの調理指示情報についての状況確認をより的確に行うことができる。一例として、店員は、調理指示情報リスト領域AR11に発行不可調理指示情報とともに発行完了調理指示情報と迂回調理指示情報とを表示させることによって、以下の確認を行える。つまり、店員は、キッチンプリンタ20による発行が行われなかった或る1つの調理指示情報と同じレシート番号に対応する他の調理指示情報について、キッチンプリンタ20による発行が行われているか否かを確認できる。
同図に示すPOSレジスタ10は、CPU(Central Processing Unit)100、記憶部102、RAM(Random Access Memory)104、タッチパネル106、キー操作部108、客用表示部110及び印字部112(印字手段の一例)を備える。これらの各部は、システムバス118によりデータの入出力が可能なように接続されている。
また、CPU100は、出力手段としての機能を有する。出力手段は、入力手段で入力されたメニューの会計処理の締め操作(現計ボタン、または、現計キー(締めキー)の押下)がなされると、会計処理が行われたメニューの会計伝票を印字部112に印字させる。
また、CPU100は、指示手段としての機能を有する。指示手段は、入力されたメニューに基づいて、調理指示伝票の出力を調理指示装置(キッチンプリンタ20)に指示する。
また、CPU100は、判定手段としての機能を有する。判定手段は、指示手段が指示した調理指示伝票の出力の可不可を判定する。
また、CPU100は、出力制御手段としての機能を有する。出力制御手段は、判定手段の判定結果が不可である場合、不可であると判定された調理指示伝票を出力手段に出力させる。
ここで、出力手段は、注文されたメニューに応じて用紙に所定事項を印字する印字部112である。あるいは、出力手段は、注文されたメニューに応じて所定事項を表示する表示部(タッチパネル106)である。あるいは、出力手段は、注文されたメニューに応じて所定事項を外部装置(例えばサーバや店員が所持する携帯端末、あるいは外部の表示装置など)に送信する通信部114である。
具体的には、キッチンプリンタ20による印字(発行)が不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報のあることの報知は、例えば図3にて示したように、発行エラーボタンBTer(報知画像の一例)の表示によって行われる。
また、CPU100は、調理指示情報表示制御手段としての機能を有する。調理指示情報表示制御手段は、表示部に表示させた報知画像に対して所定の操作が行われると、調理指示情報記憶手段が記憶する調理指示情報を読み出して調理指示情報提示画面を表示させる。
メニュー登録情報は、注文可能なメニューが登録された情報であり、メニューごとに、メニューの名称、価格、画像などを対応させた構造を有する。また、メニュー登録情報は、メニューごとに、調理指示伝票が発行されるべきキッチンプリンタを指定するキッチンプリンタ指定情報を含む。メニュー登録情報は、例えば図3に示したメニュー入力会計画面P1におけるメニューボタンBTmnの表示に用いられる。
会計履歴情報は、POSレジスタ10にて実行された会計処理ごとの処理結果を示す情報である。
調理指示管理情報は、これまでに終了した会計処理に応じて生成された調理指示情報を格納する情報である。調理指示管理情報が格納する調理指示情報は、発行完了調理指示情報、発行不可調理指示情報、迂回調理指示情報とで区分されるようにして管理され、記憶部102に記憶される。
発行完了調理指示情報テーブル121は、発行完了調理指示情報を格納するテーブルである。
発行完了調理指示情報テーブル121に格納されるデータは、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号、例えば、6−1〜6−6等)、出力先情報(例えば、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末を識別する識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいは、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(「成功」、または「印字無」)、タイプ情報(「通常」、または「印字不要」)などである。
発行不可調理指示情報テーブル122に格納されるデータは、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号、例えば、6−1〜6−6等)、出力先情報(例えば、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末を識別する識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいは、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(「失敗」)、タイプ情報(「通常」、または「迂回」)などである。
印字部112は、CPU100の制御に応じて装填された用紙に所定事項を印字し、印字した用紙を伝票発行口113(図1)から排出させる。本実施形態において、印字部112は、CPU100の制御により、会計処理の終了に応じて会計伝票を印字し、調理指示伝票の代替発行指示操作に応じて選択された一部あるいは全ての調理指示伝票の印字を行う。
なお、タイプ情報(印字不要)が設定されている場合は、調理指示伝票の印字を行うことなく表示部(タッチパネル106)に調理指示伝票を表示させるようにしてもよい。この場合、タイプ情報はメニュー品目ごとに設定されていてもよいし、装置固定の設定情報として設定されていてもよい。なお、調理指示装置(キッチンプリンタ20)は、印字部と表示部とを備えた厨房端末としてもよい。この場合、タイプ情報(印字不要)である場合には、調理指示装置(例えば、印字部と表示部を備えた厨房端末)またはPOSレジスタ10において調理指示伝票の印字を行わず、表示部へ調理指示伝票の表示のみを行うように制御してもよい。これにより、例えば調理済みの商品等を販売する等の場合において、わざわざ調理指示伝票を発行する必要が無く、表示部により確認ができるので消耗品の無駄や販売対応を速やかに行うことができるという効果を奏する。
また、小規模な店舗において少人数で店を運用している場合、調理指示伝票を印字発行するまでもなく、声かけにより調理指示が伝達できるほど調理場(厨房)が近い場合、無駄な印字を行わなくてもよいため、消耗品の無駄な使用を防いだり、調理指示対応を速やかに行うことができるという効果を奏する。このような場合には、調理指示装置(例えば、印字部と表示部を備えた厨房端末)またはPOSレジスタ10が備える表示部に表示された調理指示伝票を消し込みする処理(調理完了等)が行える機能を備えるものとする。
ステップS101:POSレジスタ10のCPU100は、顧客から注文されたメニューを入力する操作が行われるのに応じて、メニューの入力を受け付ける。
ステップS102:CPU100は、ステップS101により入力を受け付けたメニューに対応する会計のための操作が行われるのに応じて、会計処理を実行する。
ステップS103:CPU100は、ステップS102による会計処理が終了するのに応じて、印字部112により会計伝票が発行、あるいは表示、あるいはデータとして送信されるように制御する。
ステップS107:調理指示伝票の発行が正常に終了した場合、CPU100は、ステップS104により生成した調理指示情報を、記憶部102が記憶する調理指示管理情報120における発行完了調理指示情報テーブル121に格納する。
このとき発行完了調理指示情報テーブル121に格納されるデータは、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号)、出力先情報(例えば、キッチンプリンタ、あるいは印字部と表示部を備えた厨房端末を識別する識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいはキッチンプリンタ、あるいは印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(成功)、タイプ情報(通常)などが記憶される。
また、迂回出力すべきか否かの設定は、通常発行時の調理指示装置の接続設定情報(例えば、調理指示装置の識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいは調理指示装置のIPアドレス等の設定)において、迂回接続有り無しの設定をさらに設け、迂回接続有りの設定の場合、迂回する調理指示装置を識別する識別情報(例えば、迂回先のキッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末の装置情報(MACアドレス)、あるいは迂回先のキッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)を設定してもよい。なお、迂回先の調理指示装置は、注文されるメニュー品目ごとに設定がなされていてもよい。この場合、対象となるメニュー品目の調理場(厨房)が最も近い調理場(厨房)の調理指示装置を迂回先の調理指示装置として設定するとよい。
ステップS111:また、調理指示伝票の迂回発行が可能ではない場合、CPU100は、図3にて説明したように、メニュー入力会計画面P1において発行エラーボタンBTerを表示させる。
このような処理によって、本実施形態においては、キッチンプリンタ20の動作状況に応じて、調理指示情報は、発行完了調理指示情報、発行不可調理指示情報及び迂回調理指示情報に区別されるようにして管理が行われる。
ステップS201:CPU100は、図3に例示したように、メニュー入力会計画面P1にて発行エラーボタンBTerを表示させている状態において、発行エラーボタンBTerに対するタッチ操作が行われるのを待機する。
ステップS202:発行エラーボタンBTerに対するタッチ操作が行われるのに応じて、CPU100は、タッチパネル106に調理指示情報提示画面P2を表示させるための表示制御を実行する。
ステップS203:ステップS202により調理指示情報提示画面P2が表示された状態において、CPU100は、3つの表示オンオフボタンBT21のうちのいずれかに対するタッチ操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS206:発行不可調理指示情報を個別に選択する操作が行われたのに応じて、CPU100は、操作によって選択対象として指示された発行不可調理指示情報を選択する処理を実行する。発行不可調理指示情報を選択する処理は、例えば図6にて例示したように、表示されたデータをタッチすることにより選択された発行不可調理指示情報を反転表示させた状態により調理指示情報リスト領域AR11に反映される。
ステップS207:発行不可調理指示情報を個別に選択する操作が行われていない場合、CPU100は、さらに発行不可調理指示情報を一括選択する操作が行われたか否かについて判定する。発行不可調理指示情報を一括選択する操作は、例えば図4にて説明したように、プリンタエラーボタンBT13に対するタッチ操作である。
ステップS208:発行不可調理指示情報を一括選択する操作が行われた場合、CPU100は、全ての発行不可調理指示情報を選択する。この場合にも、CPU100は、調理指示情報リスト領域AR11において選択された発行不可調理指示情報を反転表示させる。前述のように、発行不可調理指示情報の選択は、個別選択(任意のデータをタッチして選択することが可能であり、複数を選択することも可能である)と、一括選択(全選択)のいずれかの選択機能がオペレータにより択一的に選ばれ、発行不可調理指示情報の選択が実行される。
つまり、CPU100は、現在において選択されている発行不可調理指示情報をPOSレジスタ10により代替発行させるための操作(代替発行指示操作)が行われたか否かについて判定する。
ステップS209において、代替発行指示操作が行われないことが判定された場合、CPU100は、ステップS203に処理を戻す。これにより、店員は、表示オンオフボタンBT21に対する操作を行うことで、調理指示情報リスト領域AR11における調理指示情報のリスト内容を何度でも表示変更することができる。また、店員は、代替発行対象とする発行不可調理指示情報の選択のし直しを何度でも行うことができる。
ただし、選択された発行不可調理指示情報が一度でも正しく印字された場合は、発行不可調理指示情報から発行完了調理指示情報に変わる(ステイタス情報が「失敗」から「成功」に更新される)ので、発行不可調理指示情報として選択することはできない。
以上の処理が実行されることにより、本実施形態においては、店員により選択された発行不可調理指示情報に対応する調理指示伝票をPOSレジスタ10により代替的に発行することができる。
同図の調理指示情報リスト領域AR11においては、レシート番号#32に対応する2つの調理指示情報と、レシート番号#31に対応する4つの調理指示情報と、レシート番号#30に対応する2つの調理指示情報とが表示されている。
これらの調理指示情報のうち、レシート番号#32に対応する調理指示情報は、発行不可調理指示情報であり、レシート番号#31に対応する調理指示情報とレシート番号#30に対応する調理指示情報は発行完了調理指示情報である。
そして、同図においては、発行不可調理指示情報であるレシート番号#32に対応の調理指示情報は、発行完了調理指示情報であるレシート番号#31及びレシート番号#30に対応の調理指示情報とは異なる背景色によって表示されている。
同図では、レシート番号#32に対応の調理指示情報についてハッチングを施すことにより、レシート番号#31及びレシート番号#30に対応の調理指示情報と背景色が異なることを表している。
また、同図においては調理指示情報の背景色を変更しているが、表示態様の変更の仕方については、例えば文字色を変更したり、調理指示情報の種別を示すマーク、文字などを付加するなどしてもよく、特に限定されるものではない。
また、上記の場合において、POSレジスタ10の通信部114により、厨房で働く店員が所持する携帯端末(スマートフォン等の携帯電話)等に対して調理指示伝票をデータとして送信し、店員が所持する携帯端末(スマートフォン等の携帯電話)の表示部に表示させるようにしてもよい。
なお、POSレジスタ10がスマートフォン等の携帯端末に調理指示伝票をデータとして通信部114により送信することに限らず、POSレジスタが通信部を介してサーバに調理指示伝票をデータ送信し、サーバが送信された調理指示伝票を記憶し、店員が所持する携帯端末に調理指示伝票を送信するようにしてもよい。
この場合、調理指示装置が調理指示伝票を出力(印字または表示)できない場合、上位管理装置(サーバ)がPOSレジスタに対して調理指示伝票を出力(印字または表示)するように制御を行う。またこのような場合、注文入力手段は、例えば、注文の入力のためにフロア係の店員が携帯するハンディターミナル(携帯端末)とし、注文の入力されたメニューは上位管理装置(サーバ)が記憶するものとする。なお、注文の入力のためにフロア係の店員が携帯するハンディターミナル(携帯端末)は、Webブラウザ等により上位管理装置(サーバ)を参照して注文等の入力ができるようにしてもよい。
続いて、第2実施形態について説明する。
先の第1実施形態にて説明したように、レシート用紙に印刷される調理指示伝票によっては、注文されたメニューの品目と品目ごとの個数(注文数)を調理係の店員が把握することができる。
ここで、例えば、グループなどの複数の客に対応する1取引においては、複数のメニュー(飲食品の一例)が注文される場合がある。このような場合、調理指示伝票としては、例えば1取引において注文されたメニューについて、品目名と個数とを組み合わせ、その個数をまとめて印字するまとめ印字の形式とすることが行われることが一般的である。
この場合、調理係の店員は、調理指示伝票に印字されている品目名とまとめ印字された個数との組み合わせを確認しながら、注文されたメニューを順次調理を完了させていくことになる。この場合、調理係の店員は、複数のメニューの調理を順次進めていきながら、調理指示伝票を繰り返し見直しながら残りのメニューを確認していくことになる。また、注文されたメニューの品目によっては、同一品目であっても一品ごとにトッピングや加工等の附帯情報が付加されることで、一品ごとに調理完成品が異なる場合もあり、調理係の店員にとって、注文された品目を単純にまとめて調理することが困難な場合も生じる。この場合、調理係の店員が例えば調理済みのメニューを未だ調理が済んでいないと勘違いしてしまったり、逆に調理済みでないメニューを調理済みであると勘違いしてしまうなど、メニューの提供ミスが生じやすくなる。
そこで、本実施形態としては、メニューの提供ミスの発生を有効に抑制できるようにすることを目的とする。また、調理指示伝票の出力が可能な調理指示装置が無くなってしまったような状況であっても、注文を受けたメニューについての調理指示の的確さが損なわれないようにすることを目的とする。以下、このための本実施形態の構成について説明する。
本実施形態において、ラベルプリンタとしてのキッチンプリンタ20(ラベル印刷部の一例)が発行する調理指示伝票については、調理指示ラベルと呼ぶ。また、以降において、ラベルプリンタとしてのキッチンプリンタ20(印字部、出力手段の一例)については、ラベル対応のキッチンプリンタ20とも記載する場合がある。なお、POSレジスタ10にラベル対応のキッチンプリンタ20を接続する場合、LANによる接続形態の他にUSBやBluetooth(登録商標)等によりPOSレジスタ10と接続する形態であってもよい。
なお、ラベルプリンタとしての機能(ラベル印刷部)は、例えばPOSレジスタ10が備えるレシート印刷部とともに、POSレジスタ10の同一筐体内に備えられてもよいが、以降の説明では、POSレジスタ10とは別体のキッチンプリンタ20がラベルプリンタとされている場合を例に挙げる。
同図の会計伝票30Aには呼出番号エリア31において呼出番号が印字されている。呼出番号とは、会計伝票30Aに印字されたメニュー(注文メニュー)を含む取引に応じて付与された番号である。
同図の呼出番号エリア31においては、「伝票# 11」と印字されている。この印字内容は、呼出番号が11番であることを示している。従って、この場合の客は、店員から受け取った会計伝票30Aに印字されている呼出番号を見ることで、店員から11番が呼ばれたときに、自分が注文したメニュー(この場合はドリンク)を受け取りに行けばよいことを確認できる。
同図の会計伝票30Aにおいて、上記の注文内容は注文内容エリア32に反映され、代金精算の内容は、会計伝票30Aの下段の会計情報エリア33に反映される。注文内容エリア32は、2つのメニューが注文されたことに応じて、各メニューに対応する2つのメニュー単位エリア321、322に分けられる。
上段のメニュー単位エリア321は、品目名エリア3211と調理内容エリア3212と価格エリア3213とを含む。品目名エリア3211には、1つ目の注文メニューの品目名が示される。調理内容エリア3212には、1つ目の注文メニューに応じて指定された注文内容が示される。価格エリア3213には、1つ目の注文メニューの価格が示される。
また、下段のメニュー単位エリア322は、2つ目の注文メニューに対応する品目名エリア3221と調理内容エリア3222と価格エリア3223とを含む。つまり、品目名エリア3221には、2つ目の注文メニューの品目名が示される。調理内容エリア3222には、2つ目の注文メニューに応じて指定された注文内容が示される。価格エリア3223には、2つ目の注文メニューの価格が示される。
そのうえで、上段のメニュー単位エリア321における調理内容エリア3212は、「タピオカ 無し」、「シロップ 30%」、「氷 30% (氷3個)」のように調理内容が印字されている。下段のメニュー単位エリア322における調理内容エリア3222は、「タピオカ ホワイトパール」、「シロップ 70%」、「氷 50% (氷5個)」のように調理内容が印字されている。即ち、注文された2つのメニューは同じ品目であるが、それぞれ、調理内容が異なっている。
図14は、図13の会計伝票(会計済伝票)において示される注文内容に対応して発行される調理指示ラベルの一例を示している。同図においては、2つの調理指示ラベルが示されている。同図の上段において示される調理指示ラベル50−1は、図13の会計伝票における上段のメニュー単位エリア321に印字された1番目のメニューに対応して発行されたものである。また、同図の下段において示される調理指示ラベル50−2は、図13の会計伝票における下段のメニュー単位エリア322に印字された2番目のメニューに対応して発行されたものである。
キッチンプリンタ20は、例えば会計伝票の注文内容エリア32におけるメニュー単位エリア321、322の順序に応じて、調理指示ラベル50−1、50−2の順で発行する。
なお、以降において調理指示ラベル50−1、50−2について特に区別しない場合には、調理指示ラベル50と記載する。
この場合、上段の調理指示ラベル50−1における取引内メニュー番号エリア52には「1/2」と印字され、下段の調理指示ラベル50−2における取引内メニュー番号エリア52には「2/2」と印字されている。
つまり、調理指示ラベル50−1、50−2に印字されるそれぞれの取引内メニュー番号によっては、1取引における注文メニューの数量が全部で2つであることが示される。また、これら2つの注文メニューのうち、調理指示ラベル50−1に対応する注文メニューの調理順が1番目であり、調理指示ラベル50−2に対応する注文メニューが2番目であることが示される。
なお、調理係の店員は、必ずしも、印字された取引内メニュー番号に従ってメニューの準備を行わなくともよい。ただし、印字された取引内メニュー番号に従ってメニューの準備を行うことで、調理内容を間違えにくくなり、メニューの提供ミスを有効に抑えることができる。
図13の会計伝票30Aの注文内容エリア32において示されていた2つの「ウーロンミルクティー L」のメニューのうち、上段のメニュー単位エリア321において示されるメニューの調理内容は、調理内容エリア3212に印字されているように、「タピオカ 無し」、「シロップ 30%」、「氷 30% (氷3個)」である。これに応じて、図14における調理指示ラベル50−1における調理内容エリア55には、調理内容エリア3212と同じく、「タピオカ 無し」、「シロップ 30%」、「氷 30% (氷3個)」が印字される。
一方、図13の会計伝票30Aにおける下段のメニュー単位エリア322において示されるメニューの調理内容は、調理内容エリア3222に印字されているように、「タピオカ ホワイトパール」、「シロップ 70%」、「氷 50% (氷5個)」である。
このように、調理指示ラベル50−1と調理指示ラベル50−2とでは、調理指示対象のメニューの品目名が同じであっても互いに異なる調理内容が印字されている。
なお、調理内容エリア55に記載されている各調理指示の先頭に付加されている記号「&」は、客が好みに応じて、トッピングの種類、シロップの量、氷の量などの調理内容が指定された附帯情報であることを示している。その他の記号として、例えば、「−」の記号が付加されている場合は、通常の調理で入れる食材等を抜くことを示し、「+」の記号が付加されている場合には増量(割増)することを示すなど、調理指示情報の印刷の先頭に色々な記号を付加して指示することも可能である。このような記号等の利用により、調理係の店員に対し簡潔でかつ解りやすく指示することができる。また、図13の会計伝票30Aの調理内容エリア3212、3222においても同様に記号「&」が用いられており、これにより、店員だけでなく、顧客も自分が指定した調理内容を簡潔に分かりやすく把握できる。
なお、図14のバーコードエリア56において示されるバーコードは、一次元バーコードの表示形式とされているが、例えばQRコード(登録商標)などの二次元バーコードのように他の表示形式のコードが用いられてもよい。
バーコードエリア56に印字されるバーコードは、調理の終了した段階で店員の操作により読み取りが行われることで、客呼び出し用のナンバー表示器に呼出番号を表示させて客の呼び出しに利用することができる。
例えば、店員は、キッチンプリンタ20から調理指示ラベル50が発行されると、発行された調理指示ラベル50を、注文メニューが容れられる容器に貼り付けるようにする。図15は、カップ状の容器CPの外側の側面に調理指示ラベルが貼り付けられた例が示されている。
具体的に、先の図14の例のように1取引に応じて2枚の調理指示ラベル50−1、50−2が発行された場合、店員は、調理指示ラベル50−1を1つの容器CPに貼り付け、調理指示ラベル50−2をもう1つの異なる容器CPに貼り付けるようにする。これにより、調理容器そのものに調理指示を貼付するので、調理係の店員による調理間違えや調理済みの容器を取り違える等のミスを防止できる。
あるいは、キッチンプリンタ20がPOSレジスタ10の近傍に設置されているが、POSレジスタ10を操作して注文を受ける店員と、注文メニューの調理を行う店員とが異なる作業形態の場合には、POSレジスタ10を操作していた店員がキッチンプリンタ20から発行された調理指示ラベル50を容器CPに貼り付けたうえで、調理を行う店員に容器CPを渡すようにすればよい。
あるいは、キッチンプリンタ20がPOSレジスタ10から離れた調理場(例えば、ドリンクサーバ)の近傍に設置されているような場合には、調理係の店員がキッチンプリンタ20から発行された調理指示ラベル50を容器CPに貼り付けるようにすればよい。
なお、キッチンプリンタ20は、印刷に応じて用紙の排出口から発行された状態の調理指示ラベル50の有無を検出するセンサを備えている。そして、発行された状態の調理指示ラベル50を店員が排出口から取り去ることに応じてセンサにより調理指示ラベル50の無くなったことが検出されると、キッチンプリンタ20が次の調理指示ラベル50を印刷し発行するようにされている。つまり、同じ取引における複数の注文メニューごとに対応する調理指示ラベル50は、店員が排出口から調理指示ラベルを取り去るごとに、注文数分の調理指示ラベルが順次印刷され排出口より発行される。これにより、店員は、調理指示ラベル50を容器CPに貼り付けることが容易となり、貼付間違え等の発生も少なく、作業に注力することができる。
この場合、注文メニューの準備を行う店員は、調理指示ラベル50−1が貼り付けられた容器CPと、調理指示ラベル50−2が貼り付けられた容器CPとの2つの容器CPを用意している。店員は、まず、2つの容器CPのそれぞれに貼り付けられた調理指示ラベル50−1、50−2のそれぞれにおける取引内メニュー番号エリア52に印字された取引内メニュー番号を確認する。これにより、店員は、調理指示ラベル50−1が貼り付けられた容器CPに容れるメニューの調理順が1番目で、調理指示ラベル50−2が貼り付けられた容器CP容れるメニューの調理順が2番目であることを把握する。
具体的には、調理指示ラベル50−1の品目名エリア53には「ウーロンミルクティー L」と印字されているので、店員は、この印字内容を確認して、調理指示ラベル50−1が貼り付けられた容器CPにLサイズ分のウーロンミルクティーを容れる。また、調理指示ラベル50−1の調理内容エリア55には「タピオカ 無し」、「シロップ 30%」、「氷 30% (氷3個)」と印字されているので、店員はこの印字内容を確認して、タピオカは容れず、30%相当のシロップと5個の氷とを容器CPに容れる。これにより、調理指示ラベル50−1に対応するメニューの準備が完了したことになる。
ここで、本実施形態における伝票出力システムでは、客呼び出しのためのナンバー表示器と客の呼び出しに関する制御を行うことのできる呼出制御装置が備えられている。ナンバー表示器は、店舗において客が見える位置に配置される。なお、呼出制御装置は、例えばPOSレジスタ10に含まれていてもよい。
なお、店舗にナンバー表示器が備えられていない場合には、店員が口頭で「11」の呼出番号により客を呼び出すようにすればよい。
そして、調理指示ラベル50−2に対応するメニューの準備が完了すると、店員は、容器CPに張られた調理指示ラベル50−2のバーコードエリア56に印字されているバーコードをバーコードリーダにより読み取らせる。
具体的に、上記のように、調理指示ラベル50−1に対応するメニュー、調理指示ラベル50−2に対応するメニューの順に調理した場合、調理指示ラベル50−1に対応するメニューの準備が完了して調理指示ラベル50−1のバーコードが読み取られた段階では、「11」の呼出番号と、「11」の呼出番号に応じた取引内メニュー番号として「1/2」が取得される。
この際、呼出制御装置は、「11」の呼出番号に対応する注文メニューは2つであることと、現段階において「11」の呼出番号に対応して調理(準備)が完了したニューは、調理指示ラベル50−1に対応する1つのみであることを認識できる。即ち、呼出制御装置は、「11」の呼出番号に対応する全ての注文メニューの準備が完了していない状態であることを認識できる。そこで、呼出制御装置は、準備が完了した1つ目の注文メニューに対応して「11」の呼出番号をナンバー表示器に表示させる際には、呼出番号とともに、「11」の呼出番号に対応する全てのメニューの準備が未だ完了していない旨のメッセージを表示するようにしてもよい。この場合のメッセージとしては例えば具体的には「一部準備完了」などのようなものであればよい。
そして、この後において調理指示ラベル50−2に対応するメニューの準備が完了して調理指示ラベル50−2のバーコードの読み取りが行われると、呼出制御装置は、「11」の呼出番号に対応して2つ目のメニュー、即ち全てのメニューの準備が完了したことを認識できる。
そこで、この場合の呼出制御装置は、調理指示ラベル50−2からのバーコードの読み取りに応じて「11」の呼出番号をナンバー表示器に表示させる際に、「11」の呼出番号に対応する全てのメニューの準備が完了した旨のメッセージを併せて表示する。
これにより、図13の会計伝票30Aを所持している客は、自分が注文したメニューの準備が完了したことを知ることができるとともに、今回受け取るメニューが自分の注文したメニューのうちで最後に準備されたものであることを知ることができ、客は注文したメニューをまとめて受け取ることもできる。
ここで、調理指示ラベル50には、注文メニューの品目名と調理内容とが印字されている。これにより、店員は、容器CPに貼り付けられた調理指示ラベル50に印字された品目名と調理師内容とを確認しながら注文メニューを調理加工などしながら、調理指示ラベル50が貼り付けられた容器CPに容れていくように準備していくことができる。これにより、店員が品目や調理内容及び容器CPなどを間違えて準備してしまうことが有効に防止される。即ち、メニューの提供ミスの発生が有効に抑制される。
また、外観を目視することによっては調理完成品が調理内容通りであるかどうかの確認が難しい品目、注文メニューであっても、容器CPに調理指示ラベル50が貼られているため、品目、注文メニューを間違えて調理してしまうようなことの防止が有効に図られ、調理完成した品目、注文メニューを取り違えて客に手渡すようなミスも有効に防がれる。
また、特に、本実施形態においては、例えば同じ品目でありながら調理内容が異なるような複数のメニューが注文された場合であっても、調理指示ラベル50に印字された調理内容を確認して容器CPに対し調理(調合)を行えることから、メニューの提供ミスを有効に抑制できる。
また、本実施形態の調理指示ラベル50は、テイクアウト用のラベルとしても用いることができる。つまり、本実施形態のラベル対応のキッチンプリンタ20は、テイクアウト用のラベルを発行するラベルプリンタ(印字部、出力手段の一例)としても使用できる。
テイクアウト用のラベルは、例えば客が注文したメニューを店内で飲食せずに持ち帰る場合において、持ち帰り用の容器CP、袋、箱などのメニューの容れ物に、内容物が分かるように貼り付けられるラベルである。このように、調理指示ラベル50がテイクアウト用のラベルとして使用されることで、顧客は注文した通りの調理が行われたかをメニューの容れ物に貼付された調理指示ラベル50の印字内容を見て確認することができる。これによりメニュー提供の的確さに関して顧客からの高い信頼感が得られる。
また、本実施形態では、会計伝票30A(図13)においても、メニューごとの調理内容が印字されている。これにより、客は、容器CPに貼り付けられている調理指示ラベル50または容器CPに容れられているメニューの状態を見て、会計伝票30Aに印字されるメニューの品目及び調理内容と照らし合わせることができる。このようにしても、客は注文した通りのメニューが間違いなく提供されたか否かの確認を容易に行える。
また、会計伝票30Aには同じ品目の複数の注文メニューがまとめられることなく、注文されたメニューごとに印字が行われていることから、例えば店員が客に引き渡したメニューを個々に消し込むためのチェックの記入などに利用することも可能である。
しかし、例えば、上記のように客が好みに応じて調理内容を選べるドリンクなどの他に、調理内容が1つで固定的に決まっているメニューも併せて販売する店舗もある。このような店舗では、ドリンクとしてのメニューの注文に対応しては調理指示ラベル50を発行し、調理内容固定のメニューの注文に対応しては調理指示ラベル50を発行しないようにしてもよい。この場合において、調理内容固定のメニューの注文に対応しては、例えば貼り付けが不可の用紙に印字を行うキッチンプリンタ20から、調理内容固定の注文メニューの品目名と調理個数とが印字された調理指示伝票を発行させるようにしてもよい。
第1例の発行条件該当判定は、店舗にて販売するメニューの品目ごとに、さらには品目における調理内容ごとに応じて、調理指示ラベル50を発行すべきものであるか否かを予め設定しておく。そのうえで、上記の設定に従って、品目あるいは品目における調理内容ごとに、調理指示ラベル50を発行すべきか否かを示すフラグを対応付けた情報(調理指示ラベル発行フラグ情報)を例えばPOSレジスタ10に記憶させておく。
そして、POSレジスタ10は、1取引においてメニューが登録されるごとに登録されたメニューごとに、調理指示ラベル発行フラグ情報を参照して、調理指示ラベル50を発行すべきか否かについて判定する。
この際、POSレジスタ10は、判定対象のメニューに対応付けられたフラグが調理指示ラベル50を発行すべきことを示していれば、調理指示ラベル50を発行すべき条件が満たされていると判定する。この場合、POSレジスタ10は、判定対象のメニューについての調理指示ラベル50を発行させる。
一方、POSレジスタ10は、判定対象のメニューに対応付けられたフラグが調理指示ラベル50を発行すべきでないことを示していれば、調理指示ラベル50を発行すべき条件が満たされていないと判定する。この場合、POSレジスタ10は、判定対象のメニューについての調理指示ラベル50が発行されないようにして、例えば代わりに調理指示伝票が発行されるようにする。
そして、POSレジスタ10は、1取引における注文メニューごとに、調理指示ラベル発行条件のうちで該当するものがあるか否かについて判定する。該当する調理指示ラベル発行条件があった場合には、調理指示ラベル50を発行すべき条件が満たされたことになる。そこで、この場合のPOSレジスタ10は、判定対象のメニューについての調理指示ラベル50を発行させる。
一方、該当する調理指示ラベル発行条件がなかった場合には、調理指示ラベル50を発行すべき条件が満たされていないことになる。そこで、この場合のPOSレジスタ10は、判定対象のメニューについての調理指示ラベル50が発行されないようにして、例えば調理指示伝票が発行されるようにする。なお、或るグループの1取引のなかの或る品目が複数個注文され、複数個のうちの1個の注文が客の好みに応じて、例えば、トッピングの種類などの調理内容の指定を受け付けた場合、調理内容の指定を受け付けた特定の品目の数に対して発行するという調理指示ラベル発行条件が定められてもよい。この場合は、1枚の調理指示ラベルが発行されるが、調理内容の指定を受け付けた数に限定されることなく、或るグループの1取引のなかの或る品目に対し、例えば、トッピングの種類などの調理内容の指定を受け付けた場合に、その品目における注文個数分の調理指示ラベルが発行されるようにしてもよい。
ここで、本実施形態におけるPOSレジスタ10のCPU100は、プログラムの実行により、入力手段、調理指示ラベル出力手段及び会計伝票出力手段としての機能を有する。
入力手段は、注文されたメニューを入力する。
調理指示ラベル出力手段は、入力されたメニューの調理指示に関する情報が印字され、貼り付けが可能な調理指示ラベル50を、注文されたメニューごとに出力させる。
会計伝票出力手段は、1取引に対応して行われた会計処理の結果を示す会計伝票を出力させる。
同図における各ステップの処理は、上記の入力手段、調理指示ラベル出力手段及び会計伝票出力手段のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。なお、前会計(代金先払い方式)である場合は、調理指示ラベル出力手段及び会計伝票出力手段の両方の処理を並列的に実行させるようにしてもよい。
また、同図の処理は、1取引において調理指示ラベル50を発行すべきメニューと発行しなくともよいメニューとが混在して注文される可能性があることに応じて、注文メニューごとに調理指示ラベル50を発行すべきか否かの判定処理を含む場合を例に挙げている。
ステップS302:POSレジスタ10は、ステップS301により1つの注文メニューの品目を指定する操作が行われたことを判定すると、当該操作により入力された品目を入力する。ここで入力される品目は、例えば、図13の会計伝票30Aにおいては、注文内容エリア32において示されるメニューごとの品目名(ウーロンミルクティー L」)が対応する。
ステップS305:客からの調理内容の申出に応じて、店員により調理内容指定操作が行われることに応じて、POSレジスタ10は、調理内容指定操作により指定された調理内容を入力する。
小計キー操作が行われないことが判定された場合、ステップS301に処理が戻される。これにより、同じ1取引において次のメニューが客により注文された場合には、これに応じて店員が注文メニューの品目指定操作を行うことができる。
なお、未だ1取引に応じた注文メニューの品目の入力が1つも行われていない場合において小計キー操作が行われた場合には、小計キー操作は無効とされる。従って、この場合には、ステップS306において小計キー操作が行われなかったものとして判定され、ステップS301に処理が戻される。
ステップS308:会計処理が終了すると、POSレジスタ10は、印字部112を制御して会計伝票30Aを発行させる。本実施形態において発行される会計伝票30Aは、図13にて例示したように、同じ品目であっても注文メニューごとに印字が行われ、かつ、注文メニューについて調理内容が指定されている場合には、調理内容も印字される形式である。
ステップS310:次に、POSレジスタ10は、今回の取引における注文メニューにおけるn番目の注文メニューについて、調理指示ラベル発行条件を満たしているか否かについて判定する。ステップS309において、POSレジスタ10は、前述の第1例の発行条件該当判定と第2例の発行条件該当判定とのいずれか一方による処理を行えばよい。
ステップS312:ステップS310にて調理指示ラベル発行条件を満たしていないことが判定された場合、POSレジスタ10は、調理指示伝票を発行するキッチンプリンタ20から調理指示伝票が発行されるように制御する。
ステップS314:変数nについてインクリメントした後、POSレジスタ10は、現在の変数nが今回の取引に含まれる注文メニューの総数よりも大きいか否かについて判定する。
変数nが注文メニューの総数以下であることが判定され場合には、未だ調理指示ラベルの発行条件を満たしているか否かの判定を行っていない注文メニューが残っている。そこで、この場合のPOSレジスタ10は、ステップS310に処理を戻し、次のn番目の注文メニューについて調理指示ラベルの発行条件を満たしているか否かの判定を行う。
これに対して、変数nが注文メニューの総数より大きいことが判定された場合には、今回の取引に含まれる全ての注文メニューについて調理指示ラベルの発行条件を満たしているか否かの判定を済ませたことになる。この場合には、同図に示す処理が終了される。
なお、同図の処理によると、ステップS312によって、調理指示ラベル発行条件を満たさない注文メニューごとに1枚の調理指示伝票が発行されるようになっている。しかし、調理指示伝票については、例えば、調理指示ラベル発行条件を満たさない注文メニューが1枚の調理指示伝票に所定の形式によりまとめて印字された状態で発行されるようにしてもよい。
本実施形態におけるラベル対応のキッチンプリンタ20には、裏面に粘着材が施され、ロール状に捲かれた用紙RPが収納される。また、用紙RPは、規定のラベルサイズに応じた切れ目が設けられていない。このようなラベル用の用紙は、例えばライナーレスなどとも呼ばれる。ライナーレスラベルの場合、表面が印字面で裏面が貼付面からなる用紙が巻回されたロール用紙が繰り出され、繰り出された用紙に所定の印字が施される。この結果、印字されるデータ量に応じて引き出し方向(発行方向)の長さが可変長となる。そこで、この場合のキッチンプリンタ20は、印字されたデータ量に応じた長さの分の用紙をカッター部により切断し、1枚の調理指示ラベル50として発行する。
ラベル対応のキッチンプリンタ20からは、同図の矢印Arで示す引き出し方向で用紙RPが引き出されるようになっている。そのうえで、縦形式においては、横書きの文字の改行が用紙RPの引き出し方向に沿って行われるように、調理指示ラベル50の印字が行われる。同図においては、図14に示した調理指示ラベル50−1、50−2の順で、縦形式で印字が行われた例が示されている。
ラベル対応のキッチンプリンタ20は、まず調理指示ラベル50−1を用紙RPに印字しながらラベル排出口から用紙RPの部分を排出させていき、調理指示ラベル50−1の印字を終えた段階で用紙RPをカット(切断)する。次に、ラベル対応のキッチンプリンタ20は、同様に調理指示ラベル50−2を用紙RPに印字しながらラベル排出口から用紙RPの部分を排出させていき、調理指示ラベル502の印字を終えた段階で用紙RPをカットする。
図18は、横形式により調理指示ラベル50−1、50−2の順で印字が行われた例が示されている。同図に示される横形式では、調理指示ラベル50−1、50−2は、それぞれ、図17の縦形式から反時計回り方向に90度回転されている。つまり、横形式においては、横書きの文字の改行が用紙RPの引き出し方向に直交する方向(用紙PRの幅方向)に沿って、調理指示ラベル50の印字が行われる。
なお、同図においては、横形式として、図17の縦形式から反時計回り方向に90度回転された方向で調理指示ラベル50が印字された例を示している。しかし、横形式として、さらに図17の縦形式から時計回り方向に90度回転された方向で調理指示ラベル50が印字されるように切り替えを行うこともできる。
縦形式と横形式とのいずれの印字方向が適切であるのかを判定するにあたっての判定要素としては、印字される文字の内容とすることができる。印字される文字の内容として、具体的には調理指示ラベル50に印字される各行の文字数のうちの最大数とすることができる。
例えば、品目名や個々の調理内容などは1行で印字されることが見やすさなどの点で好ましい。しかし、品目名や調理内容などの文字数が多いような場合、縦形式では用紙の幅方向に制限があることから、品目名や個々の調理内容などを1行で印字することができない場合がある。このような場合に、POSレジスタ10は、横形式が適切であると判定し、横形式で調理指示ラベル50が印字されるように制御する。横形式の場合には、文字が横書きされる行方向が用紙RPの引き出し方向に沿うことになるので、用紙RPの幅方向よりも長い幅の1行を印字することができる。
しかし、第2実施形態において、第1実施形態と同様に、調理指示伝票の出力が可能なキッチンプリンタ(調理指示装置)が無くなってしまったような状況となった場合に、例えば注文メニューについての調理指示内容が印字された調理指示ラベル50をラベル対応のキッチンプリンタ20から発行させる機能(出力制御手段の一例)をPOSレジスタ10が備えてもよい。このように発行された調理指示ラベル50は、調理指示伝票に代わるものとして使用することができる。
このような構成を備えることで、第2実施形態のPOSシステムにおいて、調理指示伝票の出力が可能な調理指示装置が無くなってしまったような状況であっても、注文を受けたメニューについての調理指示の的確さが損なわれないようにすることができる。
(付記1)
注文されたメニューを入力する入力手段と、前記入力されたメニューの調理指示に関する情報が印字され、貼り付けが可能な調理指示ラベルを、注文されたメニューごとに出力させる調理指示ラベル出力手段とを備えるPOSレジスタ。
前記調理指示ラベル出力手段は、注文されたメニューのうち、調理指示ラベルを発行させるための条件を満足しているメニューの調理指示ラベルを出力させる付記1に記載のPOSレジスタ。
前記調理指示ラベルには、印字されたメニューを含む取引に応じて付与された呼出番号がさらに印字される付記1または2に記載のPOSレジスタ。
前記入力手段は、注文されたメニューについて指定された調理内容をさらに入力し、前記調理指示ラベルには、前記入力手段により入力された調理内容がさらに印字される付記1から3のいずれか1つに記載のPOSレジスタ。
前記調理指示ラベルには、1取引において調理指示ラベルが出力されたメニューの総数において割り当てられた取引内メニュー番号が印字される付記1から4のいずれか1つに記載のPOSレジスタ。
前記調理指示ラベル出力手段は、切れ目が設けられていないラベル用紙に印字を行い、印字された領域に応じたサイズに台紙を切断するようにされたラベル印刷部により前記調理指示ラベルを出力させる付記1から5のいずれか1つに記載のPOSレジスタ。
前記調理指示ラベル出力手段は、印字内容または予めの設定に応じて、前記ラベル用紙の引き出し方向に沿って文字の改行が行われる縦形式と、前記ラベル用紙の引き出し方向と直交する方向に沿って文字の改行が行われる横形式とのいずれかにより前記調理指示ラベルの印字を行う付記6に記載のPOSレジスタ。
1取引に対応して行われた会計処理の結果を示す会計伝票を出力させる会計伝票出力手段をさらに備え、前記会計伝票には、前記1取引に応じて付与された前記呼出番号が印字される付記3に記載のPOSレジスタ。
1取引に対応して行われた会計処理の結果を示す会計伝票を出力させる会計伝票出力手段をさらに備え、前記会計伝票には、前記1取引において調理指示ラベルが出力されるメニューごとの調理内容が印字される付記4に記載のPOSレジスタ。
Claims (11)
- 注文されたメニューを入力する入力手段と、
前記入力手段で入力されたメニューの会計処理の締め操作がなされると、前記会計処理が行われたメニューの会計伝票を出力する出力手段と、
前記入力されたメニューに基づいて、調理指示情報が表記された調理指示伝票の出力を調理指示装置に指示する指示手段と、
前記指示手段が指示した調理指示伝票の出力の可不可を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果が不可である場合、前記不可であると判定された調理指示伝票を前記出力手段に出力させる出力制御手段と、
を備えることを特徴とする伝票出力制御装置。 - 前記出力手段は、前記注文されたメニューに応じて用紙に所定事項を印字する印字部、あるいは、前記注文されたメニューに応じて所定事項を表示する表示部、あるいは、前記注文されたメニューに応じて所定事項を外部装置に送信する通信部であることを特徴とする請求項1に記載の伝票出力制御装置。
- 前記判定手段により不可と判定された場合に、前記不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報が存在することを所定の態様により報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の伝票出力制御装置。
- 前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報と、可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報とを区分して記憶する調理指示情報記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の伝票出力制御装置。
- 前記報知手段は、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票が存在することを所定の態様により示す報知画像を表示部に表示し、
前記表示部に表示させた前記報知画像に対して所定の操作が行われると、前記調理指示情報記憶手段が記憶する調理指示情報を読み出して調理指示情報提示画面を表示させる調理指示情報表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の伝票出力制御装置。 - 前記調理指示情報表示制御手段は、前記調理指示情報提示画面において、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報と前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報とを区別して表示することを特徴とする請求項5に記載の伝票出力制御装置。
- 前記調理指示情報表示制御手段は、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報の表示と非表示との切り替えを行う操作と、前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報の表示と非表示との切り替えを行う操作とに応じて、前記調理指示情報提示画面における表示を変更することを特徴とする請求項6に記載の伝票出力制御装置。
- 前記調理指示情報表示制御手段は、前記調理指示情報提示画面における前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報についての表示態様と前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報についての表示態様とを異ならせることを特徴とする請求項6または7に記載の伝票出力制御装置。
- 前記出力制御手段は、前記調理指示情報提示画面から個別に選択され、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票を前記出力手段に出力させることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の伝票出力制御装置。
- 前記出力制御手段は、前記調理指示情報提示画面に提示された全ての調理指示情報のそれぞれに基づく調理指示伝票を前記出力手段に出力させることを特徴とする請求項5から9のいずれか一項に記載の伝票出力制御装置。
- 注文の受け付けと受け付けた注文の会計処理とを行う注文受付装置と、前記注文受付装置と通信回線を介して接続された調理指示装置とからなる伝票出力システムであって、
前記注文受付装置は、
注文されたメニューを入力する入力手段と、
前記入力手段で入力されたメニューの会計処理についての締め操作がなされると、前記会計処理が行われたメニューの会計伝票を出力する出力手段と、
前記入力されたメニューに基づいて、調理指示情報が表記された調理指示伝票の出力を前記調理指示装置に指示する指示手段と、
前記指示手段が指示した調理指示伝票の出力の指示の可不可を判定する判定手段と、
前記判定手段が不可であると判定した調理指示伝票に対応する調理指示情報に基づいて前記調理指示伝票を前記出力手段に出力させる出力制御手段とを備える、
ことを特徴とする伝票出力システム。
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