JP2016051476A - 伝票出力制御装置、および伝票出力システム - Google Patents

伝票出力制御装置、および伝票出力システム Download PDF

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Abstract

【課題】印字が可能な調理指示装置が無くなってしまったような状況であっても、注文を受けたメニューについての調理指示の的確さが損なわれないようにする。
【解決手段】注文されたメニューについての会計が完了するのについて、調理指示装置に調理指示伝票を出力させる伝票出力制御装置において、調理指示装置による調理指示伝票の出力の可不可について判定し、不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報に基づく調理指示伝票を自己が備える出力手段により印字するように構成する。
【選択図】図11

Description

本発明は伝票出力制御装置、および伝票出力システムに関する。
料金先払いでセルフサービス方式を採用した飲食店(ファーストフード店等を含む)において、POS端末装置と複数のキッチンプリンタとを接続した伝票出力システムが知られている。このような伝票出力システムは飲食店に備えられる。顧客からのメニューの注文を受けた店員は、注文されたメニューをPOS端末装置に入力(登録)し、POS端末装置により注文されたメニューについての会計処理を行う。
POS端末装置は、注文されたメニューについての会計処理が終了するのに応じて、メニューの調理指示伝票をキッチンプリンタに印字させる。キッチンプリンタは厨房に設置されている。厨房にいる調理係の店員は、キッチンプリンタにより印字された調理指示伝票に印字されているメニューを調理する。
このような伝票出力システムによれば、注文を受けた店員が例えば口頭で調理係の店員に注文内容を伝える必要がないことから、注文されたメニューに応じた調理の指示を、的確に行うことが可能になる。
しかし、例えば営業中のときに用紙切れなどの原因でキッチンプリンタが注文指示伝票を印字できなくなる場合がある。そこで、複数のキッチンプリンタのうちの或る1つのキッチンプリンタにおいて紙切れが検出されると、紙切れを検出したキッチンプリンタ以外の他のキッチンプリンタが代わって印字するようにされたプリンタ制御の構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−150762号公報
現状として、店舗がさほど広くないことやキッチンプリンタの購入に要するコストを削減したいことなどを理由として、店舗に設置されるキッチンプリンタの数を少数に制限している場合も多い。例えば、1つのPOSレジスタと1つのキッチンプリンタ、またテイクアウト用のラベルを発行するラベルプリンタ等とを組み合わせて使用しているような店舗もしばしば見受けられる。
このように、店舗に設置されるキッチンプリンタの数が少ない環境において、用紙切れや故障などによりキッチンプリンタが使用できなくなった場合は、注文を受けた店員が口頭やメモ書きなどにより調理の指示を行わねばならず、メニューの調理の指示に関する的確さが損なわれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、調理指示伝票の出力が可能な調理指示装置が無くなってしまったような状況であっても、注文を受けたメニューについての調理指示の的確さが損なわれないようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、注文されたメニューを入力する入力手段と、前記入力手段で入力されたメニューの会計処理の締め操作がなされると、前記会計処理が行われたメニューの会計伝票を出力する出力手段と、前記入力されたメニューに基づいて、調理指示情報が表記された調理指示伝票の出力を調理指示装置に指示する指示手段と、前記指示手段が指示した調理指示伝票の出力の可不可を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果が不可である場合、前記不可であると判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報に基づいて前記調理指示伝票を前記出力手段に出力させる出力制御手段と、を備えることを特徴とする伝票出力制御装置である。
上記構成によれば、調理指示装置により調理指示伝票を出力できない場合には、伝票出力制御装置自体が調理指示装置に代わって調理指示伝票を出力することが可能になる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記出力手段は、前記注文されたメニューに応じて用紙に所定事項を印字する印字部、あるいは、前記注文されたメニューに応じて所定事項を表示する表示部、あるいは、前記注文されたメニューに応じて所定事項を外部装置に送信する通信部であってもよい。
上記構成によれば、調理指示伝票を、紙への印刷、画像として表示部への表示、店員が所持する携帯端末へ表示させる送信データのいずれかによって出力することができる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記判定手段により不可と判定された場合に、前記不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報が存在することを所定の態様により報知する報知手段をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、調理指示装置により調理指示伝票を出力できなくなったことを報知することが可能になる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報と、可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報とを区分して記憶する調理指示情報記憶手段をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、伝票出力制御装置が、調理指示装置による出力が不可の調理指示情報と、調理指示装置による出力が可能な調理指示情報とを区分して管理することが可能になる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記報知手段は、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票が存在することを所定の態様により示す報知画像を表示部に表示し、前記表示部に表示させた前記報知画像に対し所定の操作が行われると、前記調理指示情報記憶手段が記憶する調理指示情報を読み出して調理指示情報提示画面を表示させる調理指示情報表示制御手段をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、出力が不可の調理指示情報のあることが画像によって表示され、その画像部分に対する操作を行うことにより、調理指示情報が提示される調理指示情報提示画面を表示することができる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記調理指示情報表示制御手段は、前記調理指示情報提示画面において、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報と前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報とを区別して表示してもよい。
上記構成によれば、調理指示情報提示画面において、調理指示装置による出力が行われなかった調理指示情報と、それ以外の調理指示情報とを少なくとも区別して表示させることが可能になる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記調理指示情報表示制御手段は、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報の表示と非表示との切り替えを行う操作と、前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報の表示と非表示との切り替えを行う操作とに応じて、前記調理指示情報提示画面における表示を変更してもよい。
上記構成によれば、調理指示情報提示画面において、操作に応じて、調理指示装置による出力が行われなかった調理指示情報とそれ以外の調理指示情報とのそれぞれの表示と非表示とを切り替えて表示させることができる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記調理指示情報表示制御手段は、前記調理指示情報提示画面における前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報についての表示態様と前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報についての表示態様とを異ならせてもよい。
上記構成によれば、調理指示情報提示画面において、調理指示装置による出力が行われなかった調理指示情報とそれ以外の調理指示情報とで態様が異なって表示されるために、両者の視覚的な区別が行いやすくなる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記出力制御手段は、前記調理指示情報提示画面から個別に選択され、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票を前記出力手段に出力させてもよい。
上記構成によれば、調理指示情報提示画面から調理指示情報を個別に選択し、選択された調理指示情報の調理指示伝票を伝票出力制御装置に出力させるという操作が可能になる。
本発明の一態様は、上記の伝票出力制御装置であって、前記調理指示情報提示画面に提示された全ての調理指示情報のそれぞれに基づく調理指示伝票を前記出力手段に出力させてもよい。
上記構成によれば、調理指示情報提示画面から調理指示情報を一括選択し、選択された調理指示情報の調理指示伝票を伝票出力制御装置に出力させるという操作が可能になる。
本発明の一態様は、注文の受け付けと受け付けた注文の会計処理とを行う注文受付装置と、前記注文受付装置と通信回線を介して接続された調理指示装置とからなる伝票出力システムであって、前記注文受付装置は、注文されたメニューを入力する入力手段と、前記入力手段で入力されたメニューの会計処理についての締め操作がなされると、前記会計処理が行われたメニューの会計伝票を出力する出力手段と、前記入力されたメニューに基づいて、調理指示情報が表記された調理指示伝票の出力を前記調理指示装置に指示する指示手段と、前記指示手段が指示した調理指示伝票の出力の指示の可不可を判定する判定手段と、前記判定手段が不可であると判定した調理指示伝票に対応する調理指示情報に基づいて前記調理指示伝票を前記出力手段に出力させる出力制御手段とを備える伝票出力システムである。
上記構成によれば、注文受付装置と調理指示装置とを備える伝票出力システムにおいて、調理指示装置により調理指示情報を出力できない場合には、注文受付装置自体が調理指示装置に代わって調理指示情報を出力することが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、調理指示伝票の出力が可能な調理指示装置が無くなってしまったような状況であっても、注文を受けたメニューの調理指示の的確さが損なわれないという効果が得られる。
第1実施形態における伝票出力システムの構成例を示す図である。 第1実施形態における伝票出力システムにおいて発行される会計伝票と調理指示伝票との一例を示す図である。 第1実施形態におけるPOSレジスタにて表示されるメニュー入力会計画面の態様例を示す図である。 第1実施形態におけるPOSレジスタにて表示される調理指示情報提示画面の態様例を示す図である。 第1実施形態におけるPOSレジスタにて表示される調理指示情報提示画面において、発行不可調理指示情報のみが表示された状態例を示す図である。 第1実施形態におけるPOSレジスタにて表示される調理指示情報提示画面において、調理指示伝票の代替発行対象の発行不可調理指示情報が選択された状態例を示す図である。 第1実施形態において、選択された発行不可調理指示情報に対応の調理指示伝票の発行がPOSレジスタにて行われた場合の調理指示情報提示画面の態様例を示す図である。 第1実施形態におけるPOSレジスタの構成例を示す図である。 第1実施形態における調理指示管理情報の構造例を示す図である。 第1実施形態におけるPOSレジスタが調理指示情報の管理のために実行する処理手順例を示すフローチャートである。 発行不可調理指示情報に対応する調理指示伝票がPOSレジスタ自体にて代替発行されるようにするために、POSレジスタが実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第1実施形態における調理指示情報提示画面の表示態様についての変形例を示す図である。 第2実施形態における伝票出力システムにおいて発行される会計伝票の一例を示す図である。 第2実施形態における伝票出力システムにおいて発行される調理指示ラベルの一例を示す図である。 第2実施形態における調理指示ラベルが容器に貼り付けられた状態の一例を示す図である。 第2実施形態におけるPOSレジスタが1取引に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態において、用紙に縦形式で印字される調理指示ラベルの例を示す図である。 第2実施形態において、用紙に横形式で印字される調理指示ラベルの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の伝票出力システム(POS(Point Of Sales)システム)の構成例を示している。同図に示す伝票出力システムは、POSレジスタ10(伝票出力制御装置、注文受付装置の一例)と、2台のキッチンプリンタ20−1、20−2(調理指示装置の一例)を備える。POSレジスタ10は、キッチンプリンタ20−1、20−2と通信が可能なように接続される。
同図に示す伝票出力システムは、例えば飲食店にて設置される。POSレジスタ10は、飲食店のフロアにおける所定の場所に設置され、キッチンプリンタ20−1とキッチンプリンタ20−2は、それぞれ、同じ飲食店の厨房における所定の場所に設置される。
なお、以降において、キッチンプリンタ20−1とキッチンプリンタ20−2とで特に区別しない場合には、キッチンプリンタ20と記載する。
同図に示すPOSレジスタ10は、タッチパネル106、キー操作部108、客用表示部110及び伝票発行口113を備える。
タッチパネル106は、例えば液晶による表示デバイスとタッチパッドとが組み合わされた構成であり、画面に対して指などの操作体を触れることによる操作が行えるようになっている。また、タッチパネル106は、登録されたメニューや会計に関する金額などをはじめ、メニューの注文に関連する各種の情報を表示することができ、図示していない小計ボタン(小計キー)、預かりボタン(預かりキー)、現計ボタン(現計キーまたは締めキー)などを備えている。
キー操作部108は、POSレジスタ10におけるメカニカルなキー(例えば、0から9までの数字キー、小計キー、預かりキー、現計キー(締めキー)など)を備える部位である。
客用表示部110は、注文されたメニューや会計に関する金額などをはじめとする各種の情報を顧客に向けて表示するように設けられる表示部である。
伝票発行口113は、内蔵の印字部によって印字された会計伝票を排出する。
キッチンプリンタ20は、伝票発行口201を備える。伝票発行口201は、調理指示伝票を排出する。
顧客は、メニューを選んだうえで、選んだメニューをフロア係の店員に注文し、注文したメニューについての会計を済ませる。
フロア係の店員は、顧客からメニューの注文を受けるのに応じて、POSレジスタ10におけるタッチパネル106やキー操作部108を操作して、POSレジスタ10に注文されたメニューを入力する。また、フロア係の店員は、入力したメニューについての会計処理(代金精算)と、会計処理の終了(締め処理)に応じた締め操作(締めボタンのタッチ)とをタッチパネル106やキー操作部108(現計キーの押下)を行う。
上記のようにして、注文入力されたメニューの会計処理(代金精算)が行われ、現計キー(締めキー)の押下(締め操作)に応じて会計処理を終了させる締め処理が実行されると、POSレジスタ10は、顧客向けの会計伝票を印字し、印字した会計伝票を伝票発行口113から排出する。なお、以降において、用紙に印字を行い、印字した用紙を伝票として排出させることについては発行とも呼ぶ。フロア係の店員は発行された会計伝票を顧客に受け渡す。
ここで、図2の紙面の上側には、会計伝票30の印字内容例が示されている。同図に示すように会計伝票30にはレシート番号、店舗番号、会計完了日時、会計担当者が示される。なお、同図において、会計完了日時は、「YYYY/MM/DD HH:MM」のように汎用的記載により示しているが、実際には、会計が完了した具体的な日時(日付時刻)が印字される。
また、会計伝票30には、会計処理の内容として、注文されたメニュー名、メニューごとの小計金額、合計金額、釣銭の金額などが示される。
さらに、会計伝票30は、注文したメニューの受け取り伝票としても扱われる。このために、会計伝票30の下側には、呼出番号(注文番号、オーダー番号などとも呼ばれる)が印字される。
会計伝票30を受け取った顧客は、注文したメニューの調理が終了して自分が呼び出されるのを待つ。顧客の呼び出しは、呼出番号によって行われる。
また、POSレジスタ10は、注文されたメニューの入力と会計処理とが終了するのに応じて、上記の会計伝票の発行とともに、キッチンプリンタ20により調理指示伝票を発行させるための制御を実行する。
具体的に、POSレジスタ10は、キッチンプリンタ20に対して調理指示情報を送信する。調理指示情報は、調理指示伝票に表記される情報である。例えば用紙としての調理指示伝票には印字により調理指示情報が表記される。
また、POSレジスタ10においては、メニューごとに対応して調理指示伝票をキッチンプリンタ20−1とキッチンプリンタ20−2とのいずれから発行させるべきなのかが予め設定されている。POSレジスタ10は、対応のメニューに基づいて、調理指示情報をキッチンプリンタ20−1とキッチンプリンタ20−2のいずれに送信すべきかを判定し、判定したキッチンプリンタ20に対して調理指示情報を送信する。例えば調理場が広い場合にはメニューごとに厨房内で調理が行われる場所が異なるが、上記のように調理指示伝票を発行させるべきキッチンプリンタ20を指定することで、該当メニューの調理場に最も近いキッチンプリンタ20から調理指示伝票が発行されるようにできる。これにより、厨房における調理作業の効率を高くすることができる。
調理指示情報を受信したキッチンプリンタ20は、受信した調理指示情報が示す内容を用紙に印字し、印字した用紙を伝票発行口201から排出する。
図2の紙面下側には、同図に示す会計伝票30と同じメニューに対応する調理指示伝票40が示されている。
同図に示すように、調理指示伝票40においては、対応の会計伝票30と同じレシート番号及び会計完了日時が印字される。会計伝票30と調理指示伝票40との対応を確認する際には、両者に印字されているレシート番号及び会計完了日時を照らし合わせればよい。
また、調理指示伝票40には、対応の会計伝票30と同じメニュー名、担当者名、呼出番号が印字されている。
キッチンプリンタ20により調理指示伝票が発行されると、厨房の調理係の店員は、発行された調理指示伝票に印字されている調理すべきメニューや調理すべき数量などを確認し、調理を行う。そして、調理が完了すると、調理係の店員は、メニューの配膳場所にて対応の調理指示伝票に印字された呼出番号により顧客に呼びかけを行う。調理係の店員は、呼びかけに応じて配膳場所に来た顧客が持ってきた会計伝票30の内容が、調理指示伝票の内容と一致していることを確認したうえで、顧客に調理済みのメニューを受け渡す。
このようにして、本実施形態の伝票出力システムは、注文されたメニューについての会計が完了するのに応じてキッチンプリンタ20により調理指示伝票が発行される。これにより、厨房の調理係に対して、的確に調理すべきメニューを指示することができる。
ここで、キッチンプリンタ20に用紙切れや故障などの不具合が発生しているときには、POSレジスタ10が調理指示情報を送信しても、調理指示情報の送信先のキッチンプリンタ20は調理指示伝票を発行することができない。
この場合において、不具合の発生していない他のキッチンプリンタ20が残っている場合には、POSレジスタ10は、他のキッチンプリンタ20に改めて調理指示情報を送信すればよい。これにより、調理指示伝票が本来排出されるべき場所ではないものの、キッチンプリンタ20から調理指示伝票が発行されるために、調理係の店員は調理指示伝票に印字された内容に従って調理を行える。
しかし、キッチンプリンタ20の設置数が少ない場合には、全てのキッチンプリンタ20に不具合が生じてしまい、調理指示伝票を発行できるキッチンプリンタ20が1つも無いという状況となる可能性が高くなる。特に、例えばキッチンプリンタ20を1つしか設置していないような状況の場合には、キッチンプリンタ20に不具合が生じた段階で調理指示伝票を全く発行できなくなってしまう。
調理指示伝票が発行できなくなってしまった場合には、例えばPOSレジスタ10で会計を行っているフロア係の店員が、口頭もしくはメモなどにより、注文されたメニューの調理指示を行わねばならず、調理指示の的確さが損なわれる。
そこで、本実施形態のPOSレジスタ10は、調理指示伝票を発行可能なキッチンプリンタ20が無い場合には、POSレジスタ10自体が、会計伝票の発行機能を利用して調理指示伝票を代替的に発行するように構成される。以下、本実施形態におけるPOSレジスタ10による調理指示伝票の代替発行のための構成について説明する。
図3は、POSレジスタ10のタッチパネル106に表示されるメニュー入力会計画面P1の態様例を示している。同図に示すメニュー入力会計画面P1においては、メニュー入力領域AR1と会計領域AR2とが配置される。
メニュー入力領域AR1においては、メニューごとに応じたメニューボタンBTmnが配列されている。図示は省略しているが、メニューA〜Iの各メニューボタンBTmnには、対応のメニューの画像やメニューの名称などが表示されている。
店員は、顧客から注文されたメニューを示すメニューボタンBTmnに対するタッチ操作を行う。これにより、タッチ操作が行われたメニューボタンBTmnに対応するメニューが、POSレジスタ10により注文されたメニューとして受け付けられる。つまり、メニューボタンBTmnに対するタッチ操作によりPOSレジスタ10へのメニューの入力が行われる。
会計領域AR2には、入力されたメニューについての会計操作に応じた会計処理の内容が表示される。店員は、会計領域AR2に表示される内容を見て、会計処理が正しく行われたかどうかを確認できる。
そして、POSレジスタ10と接続される全てのキッチンプリンタ20で調理指示伝票の発行が不可能な状態となった場合には、例えば、同図に示すようにメニュー入力領域AR1において、発行エラーボタンBTerが表示される。発行エラーボタンBTerは、現在において、POSレジスタ10と接続される全てのキッチンプリンタ20で調理指示伝票の発行が不可能な状態であることを示す。従って、店員は、発行エラーボタンBTerが表示されたことにより、全てのキッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が不可能な状態であることを認識できる。
上記のように全てのキッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が不可能な状態のもとで、注文に応じた会計をPOSレジスタ10で済ませてしまっているような場合、調理指示伝票の発行が済んでいない調理指示情報がPOSレジスタ10において保持されたままの状態となっている。
そこで、店員は、以降説明する操作をPOSレジスタ10に対して行うことで、キッチンプリンタ20による調理指示伝票が未発行の調理指示情報について、POSレジスタ10により調理指示伝票が代替的に発行されるようにする。
このために、店員は、まず図3に示されるメニュー入力領域AR1にて表示されている発行エラーボタンBTerに対するタッチ操作を行う。発行エラーボタンBTerに対するタッチ操作に応じて、タッチパネル106には、図4に示す調理指示情報提示画面P2が表示される。
図4に示す調理指示情報提示画面P2においては、調理指示情報リスト領域AR11が配置される。調理指示情報リスト領域AR11は、これまでに完了した会計処理に応じた調理指示情報を提示する領域である。
調理指示情報リスト領域AR11における1行が1つの調理指示情報に対応する。1つの調理指示情報に対応しては、レシート番号、日付、オーダー、インデックス、タイプ及びステイタスの項目が表示される。なお、調理指示情報として示されるこれらの項目は、店員が調理指示情報を確認しやすくなることを考慮して定められたものであり、POSレジスタ10からキッチンプリンタ20に送信される調理指示情報の実体的内容とは異なっていてもよい。
レシート番号の項目は、対応の調理指示伝票に印字されるべきレシート番号を示す。
日付の項目は、対応の会計が完了した日付を示す。同図では、「YYYY/MM/DD HH:MM」のように汎用的記載により示しているが、実際には、対応の会計が完了した具体的な日時(日付時刻)が表示される。なお、本実施形態において、日時に関する表示、印刷(印字)などにあたっては、例えば曜日がさらに含まれてもよい。
オーダーの項目は、対応の調理指示情報に印字されるべき呼出番号を示す。
インデックスの項目は、同じレシート番号の会計伝票に含まれるメニューごとに付与された番号である。具体的に、同図の3行目から6行目までの調理指示情報は、それぞれ、同じレシート番号#31に対応して一度に会計されたメニューである。
これらの調理指示情報において、6行目の調理指示情報における1−4のインデックスは、レシート番号#31に対応して会計されたメニューのうちの1番目であることを示す。
5行目の調理指示情報における2−4のインデックスは、レシート番号#31に対応して会計されたメニューのうちの2番目であることを示す。
4行目の調理指示情報における3−4のインデックスは、レシート番号#31に対応して会計されたメニューのうちの3番目であることを示す。
3行目の調理指示情報における4−4のインデックスは、レシート番号#31に対応して会計されたメニューのうちの4番目であることを示す。
また、調理指示情報は、上記のレシート番号、日付、オーダー、インデックス、タイプ及びステイタスの項目のほかに、時刻、テーブル番号、メニュー品番、メニュー名称、数量、調理方法、提供方法(例えば、テイクアウト、イートイン等)、セット情報(例えば、メインメニューと組み合わせであることを示す情報等)等の項目を含んでもよい。
タイプの項目は、対応の調理指示情報の種別(タイプ)を示す。調理指示情報のタイプには、例えば「通常」、「迂回」、「代替発行停止」の3つに分類される。「通常」は、予め指定されたキッチンプリンタ20に調理指示伝票を発行するように設定された調理指示情報を示す。「迂回」は、「通常」のタイプが設定された調理指示情報のうち、指定のキッチンプリンタ20により調理指示伝票が発行されなかったため、指定以外のキッチンプリンタ20により調理指示伝票が発行されるための処理に移行された調理指示情報を示す。
また、本実施形態のPOSレジスタ10は、キッチンプリンタ20と接続されることなく単体で使用されてもよい。例えば、店舗が狭く、以前から口頭よる注文の指示でのやりとりが行われており、それで特に支障が無かったような環境では、本実施形態の注文管理システムの導入にあたり、キッチンプリンタ20までを導入する必要性が低い。このような場合には、注文管理システムとしてPOSレジスタ10のみが導入され、POSレジスタ10が単体で使用される。
このようにPOSレジスタ10が単体で使用される場合には、口頭による調理指示が前提となるが、このような場合に調理指示伝票がPOSレジスタ10から発行されても有用性は低く、かえって用紙を無駄に消費していることにもなってしまう。
そこで、本実施形態のPOSレジスタ10としては、全てのキッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が不可能な状態のもとでも、POSレジスタ10からの調理指示伝票の代替発行が行われないようにする代替発行停止モードが設定可能とされている。
「代替発行停止」は、上記の代替発行停止モードが設定された状態のもとで生成された調理指示情報である。
なお、調理指示情報リスト領域AR11に表示される調理指示情報の数が多い場合は、スクロールバーSBによって上下方向においてスクロールバーさせることが可能である。
また、調理指示情報提示画面P2においては、3つの表示オンオフボタンBT21−1(成功)、BT21−2(失敗)、BT21−3(進展)が配置される。
表示オンオフボタンBT21−1は、これまでの会計処理に応じた調理指示情報のうち、キッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が完了(ステイタス情報が「成功」)している調理指示情報(発行完了調理指示情報:印字可の調理指示情報の一例)についての表示のオンオフを切り替えるボタンである。
表示オンオフボタンBT21−1がタッチされるごとに、調理指示情報リスト領域AR11における発行完了調理指示情報が、表示の状態と非表示の状態とで切り替えが行われる。
発行完了調理指示情報が表示されているとき、表示オンオフボタンBT21−1にはチェックマークが表示される。一方、発行完了調理指示情報が非表示のとき、表示オンオフボタンBT21−1には「×」のマークが表示される。
表示オンオフボタンBT21−2は、これまでの会計処理に応じた調理指示情報のうち、キッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が不可能であった調理指示情報(発行不可調理指示情報:印字不可の調理指示情報の一例、ステイタス情報が「失敗」)についての表示のオンオフを切り替えるボタンである。
表示オンオフボタンBT21−2がタッチされるごとに、調理指示情報リスト領域AR11における発行不可調理指示情報が、表示の状態と非表示の状態とで切り替えが行われる。
発行不可調理指示情報が表示のとき、表示オンオフボタンBT21−2にはチェックマークが表示され、非表示のとき、表示オンオフボタンBT21−2には「×」のマークが表示される。
表示オンオフボタンBT21−3は、これまでの会計処理に応じた調理指示情報のうち、本来発行が行われるべきキッチンプリンタ20とは異なるキッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が行われた調理指示情報(迂回調理指示情報:印字可の調理指示情報の一例)についての表示のオンオフを切り替えるボタンである。
表示オンオフボタンBT21−3がタッチされるごとに、調理指示情報リスト領域AR11における迂回調理指示情報が、表示の状態と非表示の状態とで切り替えが行われる。
迂回調理指示情報が表示のとき、表示オンオフボタンBT21−3にはチェックマークが表示され、非表示のとき、表示オンオフボタンBT21−3には「×」のマークが表示される。
なお、以降の説明にあたり、表示オンオフボタンBT21−1、BT21−2、BT21−3について特に区別しない場合には、表示オンオフボタンBT21と記載する。
同図の例では、表示オンオフボタンBT21−1、BT21−2のそれぞれにチェックマークが表示されており、表示オンオフボタンBT21−3に「×」マークが表示されている。
従って、同図の調理指示情報リスト領域AR11においては、発行可能調理指示情報と発行不可調理指示情報とによるリストが表示されており、迂回調理指示情報は表示されていない状態である。
また、調理指示情報提示画面P2においては、終了ボタンBT11、印刷ボタンBT12、プリンタエラーボタンBT13及び更新ボタンBT14が配置されている。
終了ボタンBT11は、調理指示情報提示画面P2の表示を終了(消去)させるためにタッチ操作が行われるボタンである。
印刷ボタンBT12は、調理指示情報リスト領域AR11に表示されている調理指示情報のうちから、代替発行対象として選択された調理指示情報に対応する調理指示伝票をPOSレジスタ10により代替して発行させるためにタッチ操作が行われるボタンである。
プリンタエラーボタンBT13は、調理指示情報リスト領域AR11において提示される発行不可調理指示情報を一括選択するためにタッチ操作が行われるボタンである。
更新ボタンBT14は、調理指示情報リスト領域AR11に提示される調理指示情報のリスト内容を最新の状態に更新するためにタッチ操作が行われるボタンである。
ここで、図4に示される調理指示情報リスト領域AR11は、前述のように発行可能調理指示情報と発行不可調理指示情報とが混在して表示されている状態である。この状態では、店員が調理指示情報リスト領域AR11におけるリストのうちから発行不可調理指示情報のみを明確に区別することが難しい。
そこで、店員は、図4の状態のもとで、表示オンオフボタンBT21−1に対してタッチ操作を行う。これにより、図5に示すように、表示オンオフボタンBT21−1は「×」マークに切り替わり、表示オンオフボタンBT21のうち、発行不可調理指示情報に対応する表示オンオフボタンBT21−1のみがチェックマークが表示された状態になる。
そして、調理指示情報リスト領域AR11においては、発行不可調理指示情報のリストのみが表示される状態になる。同図においては、レシート番号#32に対応する2つのメニューに対応する発行不可調理指示情報が表示された状態が示されている。
店員は、調理指示情報リスト領域AR11において表示される調理指示情報のリストのうちから任意の調理指示情報を選択する操作を行うことができる。調理指示情報の選択は、調理指示情報リスト領域AR11において表示される調理指示情報のうちから、店員が選択したい調理指示情報をタッチする操作によって行える。
図6は、上記の調理指示情報を選択する操作によって、調理指示情報リスト領域AR11における1行目の発行不可調理指示情報が選択された場合の例を示している。同図に示すように、選択された発行不可調理指示情報の行は表示が反転する。すなわち、調理指示情報リスト領域AR11における発行不可調理指示情報の表示の反転は、現時点において選択された発行不可調理指示情報であることを示す。
そして、店員は、図6のように発行不可調理指示情報が選択されている状態のもとで、選択した調理指示情報に対応する調理指示伝票をPOSレジスタ10により代替発行させるための代替発行指示操作を行う。ここでの代替発行指示操作は、例えば印刷ボタンBT12に対するタッチ操作である。
印刷ボタンBT12に対するタッチ操作が行われるのに応じて、POSレジスタ10は、図6の1行目の調理指示情報に対応する調理指示伝票を代替的に発行する。つまり、POSレジスタ10は、図6の1行目の調理指示情報に対応する調理指示伝票を印字し、印字した調理指示伝票を伝票発行口113から排出させる。店員は、POSレジスタ10から発行された調理指示伝票を、厨房の調理係の店員に引き渡す。
そして、POSレジスタ10による調理指示伝票の代替発行が完了するのに応じて、図6に示されていた状態の調理指示情報リスト領域AR11は、図7に示されるように変更される。
つまり、調理指示情報リスト領域AR11は、図6において代替発行対象として選択されていた1行目の調理指示情報が消去され、図6の2行目の調理指示情報のみが1行目に繰り上がって表示される状態に変更される。このような図7の表示により、代替発行対象の調理指示情報に対応する調理指示伝票が正常にPOSレジスタ10により代替発行されたことが示される。このとき、ステイタス情報は「失敗」から「成功」に変更されるとともに、調理指示伝票を発行する装置が調理指示装置ではなくPOSレジスタで発行されたという情報を含め記憶保存される。
また、POSレジスタ10は、代替発行により図6の調理指示情報リスト領域AR11から消去させた調理指示情報を、以降において発行完了調理指示情報として管理する。
図4乃至図7により説明した例では、複数の発行不可調理指示情報から1つの発行不可調理指示情報を代替発行対象として選択し、選択された発行不可調理指示情報に対応する1つの調理指示伝票をPOSレジスタ10から代替的に発行させている。
本実施形態においては、複数の発行不可調理指示情報のうちから任意の複数の発行不可調理指示情報を代替発行対象として選択し、選択された発行不可調理指示情報に対応する調理指示伝票をまとめてPOSレジスタ10から発行させることもできる。
さらに、本実施形態のPOSレジスタ10は、全ての発行不可調理指示情報の調理指示伝票をまとめて代替的に発行させる作業が素早く行えるように、全ての発行不可調理指示情報を代替発行対象として一括して選択する操作も可能とされている。
これまでの説明から理解されるように、本実施形態においては、キッチンプリンタ20による調理指示伝票の代替発行が不可能な状態となった場合には、POSレジスタ10により調理指示伝票を代替的に発行することができる。これにより、本実施形態においては、全てのキッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が不可能な状況のもとでも、調理係の店員に対して、調理指示伝票により調理を指示することができる。このように調理が指示されれば、POSレジスタ10にて注文を受けた店員が口頭で調理の指示を行う場合よりも、調理係の店員に対して的確に調理の指示が伝達される。即ち、本実施形態では、調理指示の的確さが損なわれることがない。
そのうえで、図4の説明から理解されるように、本実施形態のPOSレジスタ10により、調理指示情報について、発行完了調理指示情報と発行不可調理指示情報と迂回調理指示情報とで区別して管理するようにしている。
上記のように調理指示情報が管理されることで、例えば図4にて説明したように、調理指示情報リスト領域AR11において、発行完了調理指示情報と発行不可調理指示情報と迂回調理指示情報との各リストを任意に組み合わせて表示と非表示とを設定することが可能になる。
これにより、店員は、キッチンプリンタ20による調理指示伝票の発行が不可能になったときの調理指示情報についての状況確認をより的確に行うことができる。一例として、店員は、調理指示情報リスト領域AR11に発行不可調理指示情報とともに発行完了調理指示情報と迂回調理指示情報とを表示させることによって、以下の確認を行える。つまり、店員は、キッチンプリンタ20による発行が行われなかった或る1つの調理指示情報と同じレシート番号に対応する他の調理指示情報について、キッチンプリンタ20による発行が行われているか否かを確認できる。
図8は、本実施形態のPOSレジスタ10の構成例を示している。なお、図1と同一部分には同一符号を付して、ここでの説明を省略する。
同図に示すPOSレジスタ10は、CPU(Central Processing Unit)100、記憶部102、RAM(Random Access Memory)104、タッチパネル106、キー操作部108、客用表示部110及び印字部112(印字手段の一例)を備える。これらの各部は、システムバス118によりデータの入出力が可能なように接続されている。
CPU100は、POSレジスタ10としての機能を実現するための制御を実行する。CPU100は例えば記憶部102に記憶されるプログラムを実行することにより、上記のPOSレジスタ10としての機能を実現する。
本実施形態のCPU100は、入力手段としての機能を有する。入力手段は、注文されたメニューを入力する。
また、CPU100は、出力手段としての機能を有する。出力手段は、入力手段で入力されたメニューの会計処理の締め操作(現計ボタン、または、現計キー(締めキー)の押下)がなされると、会計処理が行われたメニューの会計伝票を印字部112に印字させる。
また、CPU100は、指示手段としての機能を有する。指示手段は、入力されたメニューに基づいて、調理指示伝票の出力を調理指示装置(キッチンプリンタ20)に指示する。
また、CPU100は、判定手段としての機能を有する。判定手段は、指示手段が指示した調理指示伝票の出力の可不可を判定する。
また、CPU100は、出力制御手段としての機能を有する。出力制御手段は、判定手段の判定結果が不可である場合、不可であると判定された調理指示伝票を出力手段に出力させる。
ここで、出力手段は、注文されたメニューに応じて用紙に所定事項を印字する印字部112である。あるいは、出力手段は、注文されたメニューに応じて所定事項を表示する表示部(タッチパネル106)である。あるいは、出力手段は、注文されたメニューに応じて所定事項を外部装置(例えばサーバや店員が所持する携帯端末、あるいは外部の表示装置など)に送信する通信部114である。
また、CPU100は、報知手段としての機能を有する。報知手段は、判定手段により不可と判定された場合に、不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報が存在することを所定の態様により報知する。
具体的には、キッチンプリンタ20による印字(発行)が不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報のあることの報知は、例えば図3にて示したように、発行エラーボタンBTer(報知画像の一例)の表示によって行われる。
また、CPU100は、調理指示情報表示制御手段としての機能を有する。調理指示情報表示制御手段は、表示部に表示させた報知画像に対して所定の操作が行われると、調理指示情報記憶手段が記憶する調理指示情報を読み出して調理指示情報提示画面を表示させる。
記憶部102(調理指示情報記憶手段の一例)は、CPU100に対応する補助記憶装置の一例であって、CPU100が利用する各種の情報を記憶する。例えば、記憶部102は、CPU100が実行するプログラムのほか、メニュー登録情報、会計履歴情報、調理指示管理情報などを記憶する。
メニュー登録情報は、注文可能なメニューが登録された情報であり、メニューごとに、メニューの名称、価格、画像などを対応させた構造を有する。また、メニュー登録情報は、メニューごとに、調理指示伝票が発行されるべきキッチンプリンタを指定するキッチンプリンタ指定情報を含む。メニュー登録情報は、例えば図3に示したメニュー入力会計画面P1におけるメニューボタンBTmnの表示に用いられる。
会計履歴情報は、POSレジスタ10にて実行された会計処理ごとの処理結果を示す情報である。
調理指示管理情報は、これまでに終了した会計処理に応じて生成された調理指示情報を格納する情報である。調理指示管理情報が格納する調理指示情報は、発行完了調理指示情報、発行不可調理指示情報、迂回調理指示情報とで区分されるようにして管理され、記憶部102に記憶される。
図9は、記憶部102が記憶する調理指示管理情報120の構造例を示している。同図に示す調理指示管理情報120は、発行完了調理指示情報テーブル121、発行不可調理指示情報テーブル122及び迂回調理指示情報テーブル123を含む構造である。
発行完了調理指示情報テーブル121は、発行完了調理指示情報を格納するテーブルである。
発行完了調理指示情報テーブル121に格納されるデータは、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号、例えば、6−1〜6−6等)、出力先情報(例えば、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末を識別する識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいは、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(「成功」、または「印字無」)、タイプ情報(「通常」、または「印字不要」)などである。
発行不可調理指示情報テーブル122は、発行不可調理指示情報を格納するテーブルである。
発行不可調理指示情報テーブル122に格納されるデータは、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号、例えば、6−1〜6−6等)、出力先情報(例えば、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末を識別する識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいは、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(「失敗」)、タイプ情報(「通常」、または「迂回」)などである。
迂回調理指示情報テーブル123は、迂回調理指示情報を格納するテーブルである。このテーブルに記憶されるデータは、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号、例えば、6−1〜6−6等)、出力先情報(例えば、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末を識別する識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいは、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(「成功」、または「印字無」)、タイプ情報(「迂回」、または「印字不要」)などである。
説明を図8に戻す。RAM104は、CPU100に対応する主記憶装置であり、CPU100が処理を実行する際の作業領域として利用される。
印字部112は、CPU100の制御に応じて装填された用紙に所定事項を印字し、印字した用紙を伝票発行口113(図1)から排出させる。本実施形態において、印字部112は、CPU100の制御により、会計処理の終了に応じて会計伝票を印字し、調理指示伝票の代替発行指示操作に応じて選択された一部あるいは全ての調理指示伝票の印字を行う。
なお、タイプ情報(印字不要)が設定されている場合は、調理指示伝票の印字を行うことなく表示部(タッチパネル106)に調理指示伝票を表示させるようにしてもよい。この場合、タイプ情報はメニュー品目ごとに設定されていてもよいし、装置固定の設定情報として設定されていてもよい。なお、調理指示装置(キッチンプリンタ20)は、印字部と表示部とを備えた厨房端末としてもよい。この場合、タイプ情報(印字不要)である場合には、調理指示装置(例えば、印字部と表示部を備えた厨房端末)またはPOSレジスタ10において調理指示伝票の印字を行わず、表示部へ調理指示伝票の表示のみを行うように制御してもよい。これにより、例えば調理済みの商品等を販売する等の場合において、わざわざ調理指示伝票を発行する必要が無く、表示部により確認ができるので消耗品の無駄や販売対応を速やかに行うことができるという効果を奏する。
また、小規模な店舗において少人数で店を運用している場合、調理指示伝票を印字発行するまでもなく、声かけにより調理指示が伝達できるほど調理場(厨房)が近い場合、無駄な印字を行わなくてもよいため、消耗品の無駄な使用を防いだり、調理指示対応を速やかに行うことができるという効果を奏する。このような場合には、調理指示装置(例えば、印字部と表示部を備えた厨房端末)またはPOSレジスタ10が備える表示部に表示された調理指示伝票を消し込みする処理(調理完了等)が行える機能を備えるものとする。
通信部114は、ネットワークなどを経由して外部装置(例えばサーバや店員が所持する携帯端末、あるいは外部の表示装置など)と通信を実行する。また、通信部114は、キッチンプリンタ20と通信を行う。通信部114とキッチンプリンタ20との間の通信方式については特に限定されないが、例えばUSB(Universal Serial Bus)、有線LAN(Local Area Network)、無線LANなどを挙げることができる。
図10のフローチャートは、POSレジスタ10が調理指示情報の管理のために実行する処理手順例を示している。
ステップS101:POSレジスタ10のCPU100は、顧客から注文されたメニューを入力する操作が行われるのに応じて、メニューの入力を受け付ける。
ステップS102:CPU100は、ステップS101により入力を受け付けたメニューに対応する会計のための操作が行われるのに応じて、会計処理を実行する。
ステップS103:CPU100は、ステップS102による会計処理が終了するのに応じて、印字部112により会計伝票が発行、あるいは表示、あるいはデータとして送信されるように制御する。
ステップS104:CPU100は、ステップS102により会計処理が行われたメニューごとに対応する調理指示情報を生成する。ここで、一回の会計処理により複数のメニューについての会計がまとめて行われた場合、ステップS104におけるCPU100は、複数のメニューごとに調理指示情報を生成する。この際、調理指示情報のそれぞれには、図4にて説明したように、同じ会計処理のもとで付与される番号としてのインデックスが付与される。
ステップS105:CPU100は、調理指示伝票の出力(発行)を調理指示装置に指示する。具体的に、CPU100は、ステップS104により生成した調理指示情報を、メニュー登録情報に含まれるキッチンプリンタ指定情報が指定するキッチンプリンタ20に送信する。
ステップS106:CPU100は、ステップS105による指示に応じた調理指示伝票の出力(発行)が正常に終了(完了)したか否かについて判定する。調理指示伝票の発行が正常に終了したか否かについて、CPU100は、例えばキッチンプリンタ20からPOSレジスタ10に送信される、出力指示に基づく調理指示伝票の発行が正常に終了(完了)したか否かを示す応答信号に基づいて判定することができる。
ステップS107:調理指示伝票の発行が正常に終了した場合、CPU100は、ステップS104により生成した調理指示情報を、記憶部102が記憶する調理指示管理情報120における発行完了調理指示情報テーブル121に格納する。
このとき発行完了調理指示情報テーブル121に格納されるデータは、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号)、出力先情報(例えば、キッチンプリンタ、あるいは印字部と表示部を備えた厨房端末を識別する識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいはキッチンプリンタ、あるいは印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(成功)、タイプ情報(通常)などが記憶される。
ステップS108:調理指示伝票の出力(発行)が正常に終了しなかった場合、CPU100は、さらに調理指示伝票の迂回出力(発行)が可能であるか否かについて判定する。具体的に、CPU100は、ステップS104にて生成された調理指示情報を発行できる他のキッチンプリンタ20が有るか否かについて判定する。迂回出力が可能な否かは、ステップS105で調理指示伝票の発行を指示したキッチンプリンタ20以外のキッチンプリンタ20がPOSレジスタ10に接続され通信可能(あるいは印字可能な状態)であるか否かの判定を行えばよい。
また、迂回出力すべきか否かの設定は、通常発行時の調理指示装置の接続設定情報(例えば、調理指示装置の識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいは調理指示装置のIPアドレス等の設定)において、迂回接続有り無しの設定をさらに設け、迂回接続有りの設定の場合、迂回する調理指示装置を識別する識別情報(例えば、迂回先のキッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末の装置情報(MACアドレス)、あるいは迂回先のキッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)を設定してもよい。なお、迂回先の調理指示装置は、注文されるメニュー品目ごとに設定がなされていてもよい。この場合、対象となるメニュー品目の調理場(厨房)が最も近い調理場(厨房)の調理指示装置を迂回先の調理指示装置として設定するとよい。
ステップS109:調理指示伝票の迂回発行が可能である場合、CPU100は、ステップS104により生成した調理指示情報を、迂回調理指示情報テーブル123に格納する。このときの出力先情報には、迂回先の調理指示装置の識別情報(例えば、迂回先のキッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末)の装置情報(MACアドレス)、あるいは、迂回先のキッチンプリンタ、または印字部と表示部とを備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(成功)、タイプ情報(迂回)などが記憶される。
ステップS110:調理指示伝票の迂回発行が可能ではない場合、全てのキッチンプリンタ20で調理指示伝票の発行が不可能な状態であることになる。そこで、この場合のCPU100は、ステップS104により生成した調理指示情報を、発行不可調理指示情報テーブル122に格納する。このとき、出力先情報に調理指示伝票を出力指示したプリンタの識別情報(例えば、装置識別番号(MACアドレス)、またはIPアドレス等)、ステイタス情報(失敗)、タイプ情報(迂回)などが記憶される。
ステップS111:また、調理指示伝票の迂回発行が可能ではない場合、CPU100は、図3にて説明したように、メニュー入力会計画面P1において発行エラーボタンBTerを表示させる。
このような処理によって、本実施形態においては、キッチンプリンタ20の動作状況に応じて、調理指示情報は、発行完了調理指示情報、発行不可調理指示情報及び迂回調理指示情報に区別されるようにして管理が行われる。
図11のフローチャートは、発行不可調理指示情報に対応する調理指示伝票がPOSレジスタ10自体にて代替発行されるようにするために、POSレジスタ10が実行する処理手順例を示している。
ステップS201:CPU100は、図3に例示したように、メニュー入力会計画面P1にて発行エラーボタンBTerを表示させている状態において、発行エラーボタンBTerに対するタッチ操作が行われるのを待機する。
ステップS202:発行エラーボタンBTerに対するタッチ操作が行われるのに応じて、CPU100は、タッチパネル106に調理指示情報提示画面P2を表示させるための表示制御を実行する。
ステップS203:ステップS202により調理指示情報提示画面P2が表示された状態において、CPU100は、3つの表示オンオフボタンBT21のうちのいずれかに対するタッチ操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS204:表示オンオフボタンBT21のうちのいずれかに対するタッチ操作が行われるのに応じて、CPU100は、以下の処理を実行する。つまり、CPU100は、タッチ操作が行われた表示オンオフボタンBT21に対応する種別の調理指示情報についての、調理指示情報リスト領域AR11における表示、非表示の切り替えを行う。つまり、対応の種別の調理指示情報がこれまで表示されていたのであれば非表示とする。一方、対応の種別の調理指示情報がこれまで非表示だったのであれば表示を行う。そして、CPU100は、表示の切り替えに応じて、調理指示情報リスト領域AR11における調理指示情報のリストについての再表示を行う。
ステップS205:ステップS204の処理が終了した場合、あるいは、ステップS203において表示オンオフボタンに対する操作が行われていないことが判定された場合、CPU100は、以下の処理を実行する。つまり、CPU100は、調理指示情報提示画面P2が表示された状態において、調理指示情報リスト領域AR11に表示される発行不可調理指示情報のうちから、1以上の発行不可調理指示情報を個別に選択する操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS206:発行不可調理指示情報を個別に選択する操作が行われたのに応じて、CPU100は、操作によって選択対象として指示された発行不可調理指示情報を選択する処理を実行する。発行不可調理指示情報を選択する処理は、例えば図6にて例示したように、表示されたデータをタッチすることにより選択された発行不可調理指示情報を反転表示させた状態により調理指示情報リスト領域AR11に反映される。
ステップS207:発行不可調理指示情報を個別に選択する操作が行われていない場合、CPU100は、さらに発行不可調理指示情報を一括選択する操作が行われたか否かについて判定する。発行不可調理指示情報を一括選択する操作は、例えば図4にて説明したように、プリンタエラーボタンBT13に対するタッチ操作である。
ステップS208:発行不可調理指示情報を一括選択する操作が行われた場合、CPU100は、全ての発行不可調理指示情報を選択する。この場合にも、CPU100は、調理指示情報リスト領域AR11において選択された発行不可調理指示情報を反転表示させる。前述のように、発行不可調理指示情報の選択は、個別選択(任意のデータをタッチして選択することが可能であり、複数を選択することも可能である)と、一括選択(全選択)のいずれかの選択機能がオペレータにより択一的に選ばれ、発行不可調理指示情報の選択が実行される。
ステップS209:ステップS206またはステップS208の処理を終了した後、またはステップS207にて発行不可調理指示情報を一括選択する操作が行われないと判定された場合、CPU100は、以下の判定を行う。
つまり、CPU100は、現在において選択されている発行不可調理指示情報をPOSレジスタ10により代替発行させるための操作(代替発行指示操作)が行われたか否かについて判定する。
ステップS209において、代替発行指示操作が行われないことが判定された場合、CPU100は、ステップS203に処理を戻す。これにより、店員は、表示オンオフボタンBT21に対する操作を行うことで、調理指示情報リスト領域AR11における調理指示情報のリスト内容を何度でも表示変更することができる。また、店員は、代替発行対象とする発行不可調理指示情報の選択のし直しを何度でも行うことができる。
ただし、選択された発行不可調理指示情報が一度でも正しく印字された場合は、発行不可調理指示情報から発行完了調理指示情報に変わる(ステイタス情報が「失敗」から「成功」に更新される)ので、発行不可調理指示情報として選択することはできない。
ステップS210:ステップS209において代替発行指示操作が行われたことが判定されるのに応じて、CPU100は、現在において代替発行対象として選択されている発行不可調理指示情報ごとに対応する調理指示伝票の発行を印字部112に指示する。この指示に応じて、印字部112は、選択された発行不可調理指示情報のそれぞれに対応する調理指示伝票を印字し、伝票発行口113から排出する。
ステップS211:CPU100は、ステップS210の制御によって調理指示伝票の代替発行が完了した調理指示情報を、発行不可調理指示情報テーブル122から発行完了調理指示情報テーブル121に移動させる。これにより、前述の通り、調理指示伝票の代替発行が完了した調理指示情報は、以降において、発行完了調理指示情報として管理される。
以上の処理が実行されることにより、本実施形態においては、店員により選択された発行不可調理指示情報に対応する調理指示伝票をPOSレジスタ10により代替的に発行することができる。
図12は、本実施形態における調理指示情報提示画面P2の表示態様についての変形例を示している。同図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
同図の調理指示情報リスト領域AR11においては、レシート番号#32に対応する2つの調理指示情報と、レシート番号#31に対応する4つの調理指示情報と、レシート番号#30に対応する2つの調理指示情報とが表示されている。
これらの調理指示情報のうち、レシート番号#32に対応する調理指示情報は、発行不可調理指示情報であり、レシート番号#31に対応する調理指示情報とレシート番号#30に対応する調理指示情報は発行完了調理指示情報である。
そして、同図においては、発行不可調理指示情報であるレシート番号#32に対応の調理指示情報は、発行完了調理指示情報であるレシート番号#31及びレシート番号#30に対応の調理指示情報とは異なる背景色によって表示されている。
同図では、レシート番号#32に対応の調理指示情報についてハッチングを施すことにより、レシート番号#31及びレシート番号#30に対応の調理指示情報と背景色が異なることを表している。
このように、調理指示情報リスト領域AR11における発行不可調理指示情報について、発行完了調理指示情報とは異なる態様で表示することにより、店員は、調理指示情報リスト領域AR11に表示される調理指示情報を、発行不可調理指示情報と発行完了調理指示情報とで容易に区別することができる。なお、発行不可調理指示情報が選択され印字発行された調理指示伝票に発行不可調理指示情報として扱われた旨を示す情報(例えば、記号や印)を印字するようにしてもよい。また、迂回で印字された場合、迂回で印字されたことを示す情報(例えば、記号や印)を調理指示伝票にさらに印字付加してもよい。これにより正しく印字された調理指示伝票であるのか否かを店員が目視で容易に判断できるので、調理着手が遅れている可能性があるため、急いで調理しなければならない可能性が高い(可能性が有る)ことを容易に理解することができるという効果を奏する。
なお、同図においては、発行不可調理指示情報と発行完了調理指示情報とで表示の態様を変更する例を示しているが、さらに発行不可調理指示情報と発行完了調理指示情報と迂回調理指示情報とのそれぞれの表示態様が変更されるようにしてもよい。
また、同図においては調理指示情報の背景色を変更しているが、表示態様の変更の仕方については、例えば文字色を変更したり、調理指示情報の種別を示すマーク、文字などを付加するなどしてもよく、特に限定されるものではない。
また、これまでの実施形態の説明では、発行不可調理指示情報に応じた調理指示伝票をPOSレジスタ10が代替して発行するように構成されている。しかし、発行不可調理指示情報に応じた調理指示伝票を代替して発行する装置(伝票出力制御装置、注文受付装置)としては、POSレジスタに限定されるものではく、例えば、注文の入力のためにフロア係の店員が携帯するハンディターミナルや、厨房で働く店員が所持する携帯端末(スマートフォン等の携帯電話)などであってもよい。
また、上記の場合において、POSレジスタ10の通信部114により、厨房で働く店員が所持する携帯端末(スマートフォン等の携帯電話)等に対して調理指示伝票をデータとして送信し、店員が所持する携帯端末(スマートフォン等の携帯電話)の表示部に表示させるようにしてもよい。
なお、店員が所持する携帯端末(スマートフォン等の携帯電話)に正しく送信できた場合は、POSレジスタが記憶する発行完了調理指示情報テーブル121に、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号、例えば、6−1〜6−6等)、出力先情報(例えば、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末を識別する識別情報や装置番号(MACアドレス)、あるいは、キッチンプリンタ、または印字部と表示部を備えた厨房端末のIPアドレス等)、ステイタス情報(成功、または印字無)、タイプ情報(通常、または印字不要)などが格納される。
また、店員が所持する携帯端末(スマートフォン等の携帯電話)に正しく送信できなかった場合は、POSレジスタが記憶する発行不可調理指示情報テーブル122に、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号、例えば、6−1〜6−6等)、出力先情報として例えば、店員が所持するスマートフォン等の携帯端末を識別する識別情報(携帯端末の固有情報)、あるいは、店員が所持するスマートフォン等の携帯端末電話番号等、ステイタス情報(失敗)、タイプ情報(通常、または迂回)などが格納される。
また、迂回する情報として店長等の管理者が所持するスマートフォン等の携帯端末の情報が設定されている場合において迂回処理を行った場合、POSレジスタが記憶する迂回調理指示情報テーブル123には、例えば、取引番号(レシート番号)、オーダー番号(注文番号)、取引日時、注文されたメニュー品番、メニュー名称、数量、単価、取引金額、預かり金額、釣銭金額、インデックス(注文総品目数に対する枝番号、例えば、6−1〜6−6等)、迂回した出力先情報として例えば、店長等の管理者が所持するスマートフォン等の携帯端末を識別する識別情報(携帯端末の固有情報)、あるいは、店長等の管理者が所持するスマートフォン等の携帯端末の電話番号等、ステイタス情報(成功、または印字無)、タイプ情報(通常、または迂回)などが格納される。
なお、POSレジスタ10がスマートフォン等の携帯端末に調理指示伝票をデータとして通信部114により送信することに限らず、POSレジスタが通信部を介してサーバに調理指示伝票をデータ送信し、サーバが送信された調理指示伝票を記憶し、店員が所持する携帯端末に調理指示伝票を送信するようにしてもよい。
また、これまでの説明においては、図9に示す調理指示管理情報120、発行完了調理指示情報テーブル121、発行不可調理指示情報テーブル122及び迂回調理指示情報テーブル123をPOSレジスタ10に記憶させ、POSレジスタ10が制御を行う実施例を例示した。しかし、このような構成に限らず、例えば、上位管理装置(サーバ)が調理指示管理情報120、発行完了調理指示情報テーブル121、発行不可調理指示情報テーブル122及び迂回調理指示情報テーブル123を記憶し、上位管理装置(サーバ)が会計伝票や調理指示伝票の出力を制御するようにしてもよい。
この場合、調理指示装置が調理指示伝票を出力(印字または表示)できない場合、上位管理装置(サーバ)がPOSレジスタに対して調理指示伝票を出力(印字または表示)するように制御を行う。またこのような場合、注文入力手段は、例えば、注文の入力のためにフロア係の店員が携帯するハンディターミナル(携帯端末)とし、注文の入力されたメニューは上位管理装置(サーバ)が記憶するものとする。なお、注文の入力のためにフロア係の店員が携帯するハンディターミナル(携帯端末)は、Webブラウザ等により上位管理装置(サーバ)を参照して注文等の入力ができるようにしてもよい。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。
先の第1実施形態にて説明したように、レシート用紙に印刷される調理指示伝票によっては、注文されたメニューの品目と品目ごとの個数(注文数)を調理係の店員が把握することができる。
ここで、例えば、グループなどの複数の客に対応する1取引においては、複数のメニュー(飲食品の一例)が注文される場合がある。このような場合、調理指示伝票としては、例えば1取引において注文されたメニューについて、品目名と個数とを組み合わせ、その個数をまとめて印字するまとめ印字の形式とすることが行われることが一般的である。
この場合、調理係の店員は、調理指示伝票に印字されている品目名とまとめ印字された個数との組み合わせを確認しながら、注文されたメニューを順次調理を完了させていくことになる。この場合、調理係の店員は、複数のメニューの調理を順次進めていきながら、調理指示伝票を繰り返し見直しながら残りのメニューを確認していくことになる。また、注文されたメニューの品目によっては、同一品目であっても一品ごとにトッピングや加工等の附帯情報が付加されることで、一品ごとに調理完成品が異なる場合もあり、調理係の店員にとって、注文された品目を単純にまとめて調理することが困難な場合も生じる。この場合、調理係の店員が例えば調理済みのメニューを未だ調理が済んでいないと勘違いしてしまったり、逆に調理済みでないメニューを調理済みであると勘違いしてしまうなど、メニューの提供ミスが生じやすくなる。
そこで、本実施形態としては、メニューの提供ミスの発生を有効に抑制できるようにすることを目的とする。また、調理指示伝票の出力が可能な調理指示装置が無くなってしまったような状況であっても、注文を受けたメニューについての調理指示の的確さが損なわれないようにすることを目的とする。以下、このための本実施形態の構成について説明する。
本実施形態における伝票出力システムとしては、例えば先に図1に示したPOSレジスタ10とキッチンプリンタ20とがそれぞれ少なくとも1つ備えられるようにされた構成とされればよい。ただし、本実施形態においては、キッチンプリンタ20は、ラベルプリンタとして構成される。ラベルプリンタ(印字部、出力手段の一例)とは、裏面に粘着材が施されていることで物品(調理済み品目)に貼り付けが可能なようにされた用紙(ラベル用紙)に印字を行うプリンタである。
本実施形態において、ラベルプリンタとしてのキッチンプリンタ20(ラベル印刷部の一例)が発行する調理指示伝票については、調理指示ラベルと呼ぶ。また、以降において、ラベルプリンタとしてのキッチンプリンタ20(印字部、出力手段の一例)については、ラベル対応のキッチンプリンタ20とも記載する場合がある。なお、POSレジスタ10にラベル対応のキッチンプリンタ20を接続する場合、LANによる接続形態の他にUSBやBluetooth(登録商標)等によりPOSレジスタ10と接続する形態であってもよい。
なお、店舗の形態によっては、調理指示ラベルを発行するラベル対応のキッチンプリンタ20と、第1実施形態と同様の調理指示伝票を発行するキッチンプリンタ20とが併用されてもよい。しかしながら、以降においては、本実施形態の伝票出力システムは、1つのPOSレジスタ10と、1つのラベル対応のキッチンプリンタ20とが組み合わされた構成である場合を例に挙げて説明する。
なお、ラベルプリンタとしての機能(ラベル印刷部)は、例えばPOSレジスタ10が備えるレシート印刷部とともに、POSレジスタ10の同一筐体内に備えられてもよいが、以降の説明では、POSレジスタ10とは別体のキッチンプリンタ20がラベルプリンタとされている場合を例に挙げる。
このように、ラベル対応のキッチンプリンタ20を使用する場合、キッチンプリンタ20は、POSレジスタ10の近傍に設置されて、POSレジスタ10を操作する店員がキッチンプリンタ20から発行された調理指示ラベルを扱うようにされてもよい。あるいは、POSレジスタ10は、例えば調理場やドリンクのサーバの近傍など、調理指示ラベルにより調理が指示されるメニューを調理(準備)する場所に対応して設置されてもよい。なお、以降において、メニューを準備することについては、メニューを調理することと同義であるものとして説明する場合がある。
以下の説明にあたり、本実施形態の伝票出力システムが設置される店舗は、ドリンク(飲料品)専門店である場合を例に挙げる。ドリンク専門店は、同じ品目のドリンクでも、客が好みに応じて、トッピングの種類、シロップの量、氷の量などの調理内容を指定することができ、指定に応じた調理内容のドリンクを提供するという業態を採る。
図13は、或る1客が注文した1取引に対応する会計処理を行った結果、POSレジスタ10から発行された会計伝票30Aの一例を示している。
同図の会計伝票30Aには呼出番号エリア31において呼出番号が印字されている。呼出番号とは、会計伝票30Aに印字されたメニュー(注文メニュー)を含む取引に応じて付与された番号である。
同図の呼出番号エリア31においては、「伝票# 11」と印字されている。この印字内容は、呼出番号が11番であることを示している。従って、この場合の客は、店員から受け取った会計伝票30Aに印字されている呼出番号を見ることで、店員から11番が呼ばれたときに、自分が注文したメニュー(この場合はドリンク)を受け取りに行けばよいことを確認できる。
この場合、客は、「ウーロンミルクティー」のLサイズを2つ注文している。つまり、品目(メニューの種別)が同じ2つのメニューを注文している。ただし、注文された2つの「ウーロンミルクティー」は、それぞれ、客により指定された調理内容が異なる。
同図の会計伝票30Aにおいて、上記の注文内容は注文内容エリア32に反映され、代金精算の内容は、会計伝票30Aの下段の会計情報エリア33に反映される。注文内容エリア32は、2つのメニューが注文されたことに応じて、各メニューに対応する2つのメニュー単位エリア321、322に分けられる。
上段のメニュー単位エリア321は、品目名エリア3211と調理内容エリア3212と価格エリア3213とを含む。品目名エリア3211には、1つ目の注文メニューの品目名が示される。調理内容エリア3212には、1つ目の注文メニューに応じて指定された注文内容が示される。価格エリア3213には、1つ目の注文メニューの価格が示される。
また、下段のメニュー単位エリア322は、2つ目の注文メニューに対応する品目名エリア3221と調理内容エリア3222と価格エリア3223とを含む。つまり、品目名エリア3221には、2つ目の注文メニューの品目名が示される。調理内容エリア3222には、2つ目の注文メニューに応じて指定された注文内容が示される。価格エリア3223には、2つ目の注文メニューの価格が示される。
ここで、上段のメニュー単位エリア321における品目名エリア3211と、下段のメニュー単位エリア322における品目名エリア3221とにおいては、いずれも「ウーロンミルクティー L」と印字されており、2つの注文メニューは同じ品目であることが示される。
そのうえで、上段のメニュー単位エリア321における調理内容エリア3212は、「タピオカ 無し」、「シロップ 30%」、「氷 30% (氷3個)」のように調理内容が印字されている。下段のメニュー単位エリア322における調理内容エリア3222は、「タピオカ ホワイトパール」、「シロップ 70%」、「氷 50% (氷5個)」のように調理内容が印字されている。即ち、注文された2つのメニューは同じ品目であるが、それぞれ、調理内容が異なっている。
また、同図では、同じ品目でありながら、上段のメニュー単位エリア321における価格エリア3213と、下段のメニュー単位エリア322における価格エリア3223とが異なっている例が示されている。このように価格が異なるのは、上段のメニュー単位エリア321に対応するメニューと下段のメニュー単位エリア322に対応するメニューとで、調理内容が異なっていることによる。
同じ品目のメニューが複数注文された場合、会計伝票においては、品目と注文された個数とを印字することが一般に行われる。これに対して、本実施形態では、同図に示されるように、同じ品目であっても、注文メニューごと(一品ごと)に品目名と調理内容とが印字される。
そして、本実施形態のPOSレジスタ10は、会計処理が完了したことに応じて、会計伝票を発行するとともに、注文されたメニューごとの調理指示ラベルをラベル対応のキッチンプリンタ20から発行させる。なお、テイクアウト等の場合においては、上記の会計処理は前会計(代金先払い)方式であることが一般的に多く、この場合、注文されたメニューごとの調理指示ラベルは前会計(代金先払い)がなされてから発行されることになる。
図14は、図13の会計伝票(会計済伝票)において示される注文内容に対応して発行される調理指示ラベルの一例を示している。同図においては、2つの調理指示ラベルが示されている。同図の上段において示される調理指示ラベル50−1は、図13の会計伝票における上段のメニュー単位エリア321に印字された1番目のメニューに対応して発行されたものである。また、同図の下段において示される調理指示ラベル50−2は、図13の会計伝票における下段のメニュー単位エリア322に印字された2番目のメニューに対応して発行されたものである。
キッチンプリンタ20は、例えば会計伝票の注文内容エリア32におけるメニュー単位エリア321、322の順序に応じて、調理指示ラベル50−1、50−2の順で発行する。
なお、以降において調理指示ラベル50−1、50−2について特に区別しない場合には、調理指示ラベル50と記載する。
図14に示される調理指示ラベル50−1と調理指示ラベル50−2の印刷フォーマットにおいては、それぞれ、呼出番号エリア51、取引内メニュー番号エリア52、品目名エリア53、個数エリア54、調理内容エリア55及びバーコードエリア56の各印刷領域が含まれる。
呼出番号エリア51には、同じ取引に対応して客に割り当てられた呼出番号が印字される。つまり、同じ取引に対応して発行された会計伝票30A(図13)の呼出番号エリア31に印字されたのと同じ呼出番号が印字される。具体的に、調理指示ラベル50−1、50−2の呼出番号エリア51においては「オーダー#11」と印字されている。この印字内容は、呼出番号が11番であることを示している。つまり、調理指示ラベル50−1、50−2の呼出番号エリア51に印字される呼出番号と、図13の会計伝票30Aの呼出番号エリア31に印字される呼出番号とは同じである。このようにして、本実施形態においては、同じ取引に対応する調理指示ラベル50と会計伝票30Aとにおいて印字される呼出番号の一致が図られる。
取引内メニュー番号エリア52には、1取引における注文メニューの総数において対応の注文メニューに付与された番号が印字される。このように印字される番号は、例えば1取引に含まれる注文メニューのなかでの対応の注文メニューについての調理順を示すものとして利用できる。
この場合、上段の調理指示ラベル50−1における取引内メニュー番号エリア52には「1/2」と印字され、下段の調理指示ラベル50−2における取引内メニュー番号エリア52には「2/2」と印字されている。
つまり、調理指示ラベル50−1、50−2に印字されるそれぞれの取引内メニュー番号によっては、1取引における注文メニューの数量が全部で2つであることが示される。また、これら2つの注文メニューのうち、調理指示ラベル50−1に対応する注文メニューの調理順が1番目であり、調理指示ラベル50−2に対応する注文メニューが2番目であることが示される。
なお、調理係の店員は、必ずしも、印字された取引内メニュー番号に従ってメニューの準備を行わなくともよい。ただし、印字された取引内メニュー番号に従ってメニューの準備を行うことで、調理内容を間違えにくくなり、メニューの提供ミスを有効に抑えることができる。
また、品目名エリア53には、準備すべき注文メニューの品目名が印字される。図13の会計伝票30Aによれば、今回の取引においては同じ「ウーロンミルクティー L」の品目の2つのメニューが注文されている。従って、調理指示ラベル50−1、50−2における品目名エリア53には、いずれも、「ウーロンミルクティー L」との品目名が印字されている。
また、個数エリア54には、品目名エリア53において示される品目名のメニューについての調理を行うべき個数(調理個数)が示される。本実施形態における調理指示ラベル50は、1つのメニューごとに対応して発行されるものであることから、個数エリア54において印字される調理個数は「1」で固定である。このため、個数エリア54については省略されてもよい。
調理内容エリア55には、品目名エリア53において示される品目名のメニューについて客から指定された調理内容(加工内容)が附帯情報として印字される。
図13の会計伝票30Aの注文内容エリア32において示されていた2つの「ウーロンミルクティー L」のメニューのうち、上段のメニュー単位エリア321において示されるメニューの調理内容は、調理内容エリア3212に印字されているように、「タピオカ 無し」、「シロップ 30%」、「氷 30% (氷3個)」である。これに応じて、図14における調理指示ラベル50−1における調理内容エリア55には、調理内容エリア3212と同じく、「タピオカ 無し」、「シロップ 30%」、「氷 30% (氷3個)」が印字される。
一方、図13の会計伝票30Aにおける下段のメニュー単位エリア322において示されるメニューの調理内容は、調理内容エリア3222に印字されているように、「タピオカ ホワイトパール」、「シロップ 70%」、「氷 50% (氷5個)」である。
このように、調理指示ラベル50−1と調理指示ラベル50−2とでは、調理指示対象のメニューの品目名が同じであっても互いに異なる調理内容が印字されている。
なお、調理内容エリア55に記載されている各調理指示の先頭に付加されている記号「&」は、客が好みに応じて、トッピングの種類、シロップの量、氷の量などの調理内容が指定された附帯情報であることを示している。その他の記号として、例えば、「−」の記号が付加されている場合は、通常の調理で入れる食材等を抜くことを示し、「+」の記号が付加されている場合には増量(割増)することを示すなど、調理指示情報の印刷の先頭に色々な記号を付加して指示することも可能である。このような記号等の利用により、調理係の店員に対し簡潔でかつ解りやすく指示することができる。また、図13の会計伝票30Aの調理内容エリア3212、3222においても同様に記号「&」が用いられており、これにより、店員だけでなく、顧客も自分が指定した調理内容を簡潔に分かりやすく把握できる。
また、バーコードエリア56にはバーコードが印字される。バーコードエリア56に印字されるバーコードは、同じ調理指示ラベル50の呼出番号エリア51、取引内メニュー番号エリア52、品目名エリア53、個数エリア54、調理内容エリア55に印字されている内容をコード化したものである。従って、バーコードエリア56におけるバーコードが示す内容は、調理指示ラベル50−1と調理指示ラベル50−2とで異なる。なお、上記のバーコードが示す情報は、例えば、フラグ2桁、レシート番号(またはオーダー番号、あるいは引換番号)、何点目かの情報(例えば、1−2、2−2、あるいは、1、2)、チェックデジット、等により構成されてもよい。
なお、図14のバーコードエリア56において示されるバーコードは、一次元バーコードの表示形式とされているが、例えばQRコード(登録商標)などの二次元バーコードのように他の表示形式のコードが用いられてもよい。
バーコードエリア56に印字されるバーコードは、調理の終了した段階で店員の操作により読み取りが行われることで、客呼び出し用のナンバー表示器に呼出番号を表示させて客の呼び出しに利用することができる。
上記の印字内容を有する調理指示ラベル50は、1枚ずつ、注文メニューが容れられる容器に貼り付けられる。
例えば、店員は、キッチンプリンタ20から調理指示ラベル50が発行されると、発行された調理指示ラベル50を、注文メニューが容れられる容器に貼り付けるようにする。図15は、カップ状の容器CPの外側の側面に調理指示ラベルが貼り付けられた例が示されている。
具体的に、先の図14の例のように1取引に応じて2枚の調理指示ラベル50−1、50−2が発行された場合、店員は、調理指示ラベル50−1を1つの容器CPに貼り付け、調理指示ラベル50−2をもう1つの異なる容器CPに貼り付けるようにする。これにより、調理容器そのものに調理指示を貼付するので、調理係の店員による調理間違えや調理済みの容器を取り違える等のミスを防止できる。
ここで、調理指示ラベル50を容器CPに貼り付ける店員は、キッチンプリンタ20の配置位置や店舗での調理作業の流れに応じて異なってよい。例えば、キッチンプリンタ20がPOSレジスタ10の近傍に設置されており、POSレジスタ10を操作しながら注文を受けた店員が引き続き注文メニューの準備も行う作業形態の場合には、POSレジスタ10を操作していた店員がキッチンプリンタ20から発行された調理指示ラベル50を容器CPに貼り付ければよい。
あるいは、キッチンプリンタ20がPOSレジスタ10の近傍に設置されているが、POSレジスタ10を操作して注文を受ける店員と、注文メニューの調理を行う店員とが異なる作業形態の場合には、POSレジスタ10を操作していた店員がキッチンプリンタ20から発行された調理指示ラベル50を容器CPに貼り付けたうえで、調理を行う店員に容器CPを渡すようにすればよい。
あるいは、キッチンプリンタ20がPOSレジスタ10から離れた調理場(例えば、ドリンクサーバ)の近傍に設置されているような場合には、調理係の店員がキッチンプリンタ20から発行された調理指示ラベル50を容器CPに貼り付けるようにすればよい。
なお、キッチンプリンタ20は、印刷に応じて用紙の排出口から発行された状態の調理指示ラベル50の有無を検出するセンサを備えている。そして、発行された状態の調理指示ラベル50を店員が排出口から取り去ることに応じてセンサにより調理指示ラベル50の無くなったことが検出されると、キッチンプリンタ20が次の調理指示ラベル50を印刷し発行するようにされている。つまり、同じ取引における複数の注文メニューごとに対応する調理指示ラベル50は、店員が排出口から調理指示ラベルを取り去るごとに、注文数分の調理指示ラベルが順次印刷され排出口より発行される。これにより、店員は、調理指示ラベル50を容器CPに貼り付けることが容易となり、貼付間違え等の発生も少なく、作業に注力することができる。
そして、注文メニューの準備を行う店員は、容器CPに貼り付けられた調理指示ラベル50を見ながら、以下のように注文メニューを準備する。以下の説明は、図14に示したように、1取引において2つの「ウーロンミルクティー L」が注文された場合を例に挙げる。
この場合、注文メニューの準備を行う店員は、調理指示ラベル50−1が貼り付けられた容器CPと、調理指示ラベル50−2が貼り付けられた容器CPとの2つの容器CPを用意している。店員は、まず、2つの容器CPのそれぞれに貼り付けられた調理指示ラベル50−1、50−2のそれぞれにおける取引内メニュー番号エリア52に印字された取引内メニュー番号を確認する。これにより、店員は、調理指示ラベル50−1が貼り付けられた容器CPに容れるメニューの調理順が1番目で、調理指示ラベル50−2が貼り付けられた容器CP容れるメニューの調理順が2番目であることを把握する。
そこで、店員は、調理指示ラベル50−1が貼り付けられた容器CPに対して、調理指示ラベル50−1における品目名エリア53に印字された品目のドリンクをベースとして容れ、さらに、調理指示ラベル50−1における調理内容エリア55に印字された調理内容に従って調合を行う。
具体的には、調理指示ラベル50−1の品目名エリア53には「ウーロンミルクティー L」と印字されているので、店員は、この印字内容を確認して、調理指示ラベル50−1が貼り付けられた容器CPにLサイズ分のウーロンミルクティーを容れる。また、調理指示ラベル50−1の調理内容エリア55には「タピオカ 無し」、「シロップ 30%」、「氷 30% (氷3個)」と印字されているので、店員はこの印字内容を確認して、タピオカは容れず、30%相当のシロップと5個の氷とを容器CPに容れる。これにより、調理指示ラベル50−1に対応するメニューの準備が完了したことになる。
そこで、店員は、例えば容器CPに貼り付けられている調理指示ラベル50−1のバーコードエリア56に印字されているバーコードを、POSレジスタ10または伝票出力システムにおける他の機器(例えば、図示されていない厨房端末装置、あるいは後述する呼出制御装置等)に備えられるバーコードリーダにより読み取らせる操作を行う。
ここで、本実施形態における伝票出力システムでは、客呼び出しのためのナンバー表示器と客の呼び出しに関する制御を行うことのできる呼出制御装置が備えられている。ナンバー表示器は、店舗において客が見える位置に配置される。なお、呼出制御装置は、例えばPOSレジスタ10に含まれていてもよい。
上記のようにバーコードが読み取られることで、呼出制御装置は、読み取られたバーコードに含まれていた呼出番号を取得することができる。そこで、呼出制御装置は、取得した呼出番号をナンバー表示器に表示させる。具体的に、上記のように調理指示ラベル50−1からバーコードを読み取った場合には、「11」の呼出番号が取得される。そこで、呼出制御装置は、ナンバー表示器において「11」の呼出番号を表示させる。このように「11」の呼出番号が表示されることで、図13の会計伝票30Aを所持している客は、自分が注文したメニューの準備が完了したことを知ることができる。そして、客は、店員から準備の完了したメニューを受け取ることができる。
なお、店舗にナンバー表示器が備えられていない場合には、店員が口頭で「11」の呼出番号により客を呼び出すようにすればよい。
また、続いて店員は、調理指示ラベル50−2が貼り付けられた容器CPに、調理指示ラベル50−2の品目名エリア53に印字された品目のドリンクをベースとして容れ、調理内容エリア55に印字された調理内容に従って調合を行う。
そして、調理指示ラベル50−2に対応するメニューの準備が完了すると、店員は、容器CPに張られた調理指示ラベル50−2のバーコードエリア56に印字されているバーコードをバーコードリーダにより読み取らせる。
呼出制御装置は、読み取られたバーコードに含まれていた「11」の呼出番号を取得し、先の調理指示ラベル50−1からバーコードが読み取られた場合と同様に、「11」の呼出番号をナンバー表示器に表示させる。このように「11」の呼出番号が再び表示されることで、図13の会計伝票30Aを所持している客は、自分が注文した2つのメニューのうちの残り1つの準備が完了したことを知り、店員からメニューを受け取ることができる。
また、呼出制御装置は、読み取られたバーコードから呼出番号とともにさらに取引内メニュー番号を取得することで、同じ呼出番号に対応する1取引において注文されたメニューの総数のうちで準備が完了したメニューの数を認識することができる。
具体的に、上記のように、調理指示ラベル50−1に対応するメニュー、調理指示ラベル50−2に対応するメニューの順に調理した場合、調理指示ラベル50−1に対応するメニューの準備が完了して調理指示ラベル50−1のバーコードが読み取られた段階では、「11」の呼出番号と、「11」の呼出番号に応じた取引内メニュー番号として「1/2」が取得される。
この際、呼出制御装置は、「11」の呼出番号に対応する注文メニューは2つであることと、現段階において「11」の呼出番号に対応して調理(準備)が完了したニューは、調理指示ラベル50−1に対応する1つのみであることを認識できる。即ち、呼出制御装置は、「11」の呼出番号に対応する全ての注文メニューの準備が完了していない状態であることを認識できる。そこで、呼出制御装置は、準備が完了した1つ目の注文メニューに対応して「11」の呼出番号をナンバー表示器に表示させる際には、呼出番号とともに、「11」の呼出番号に対応する全てのメニューの準備が未だ完了していない旨のメッセージを表示するようにしてもよい。この場合のメッセージとしては例えば具体的には「一部準備完了」などのようなものであればよい。
そして、この後において調理指示ラベル50−2に対応するメニューの準備が完了して調理指示ラベル50−2のバーコードの読み取りが行われると、呼出制御装置は、「11」の呼出番号に対応して2つ目のメニュー、即ち全てのメニューの準備が完了したことを認識できる。
そこで、この場合の呼出制御装置は、調理指示ラベル50−2からのバーコードの読み取りに応じて「11」の呼出番号をナンバー表示器に表示させる際に、「11」の呼出番号に対応する全てのメニューの準備が完了した旨のメッセージを併せて表示する。
これにより、図13の会計伝票30Aを所持している客は、自分が注文したメニューの準備が完了したことを知ることができるとともに、今回受け取るメニューが自分の注文したメニューのうちで最後に準備されたものであることを知ることができ、客は注文したメニューをまとめて受け取ることもできる。
このように、本実施形態においては、1取引に対応する会計処理が完了したことに応じて、会計伝票30Aの発行とともに、注文メニューごとの調理指示ラベル50の発行が行われる。そして、発行された調理指示ラベル50は、注文メニューが容れられる容器CPに貼り付けられる。
ここで、調理指示ラベル50には、注文メニューの品目名と調理内容とが印字されている。これにより、店員は、容器CPに貼り付けられた調理指示ラベル50に印字された品目名と調理師内容とを確認しながら注文メニューを調理加工などしながら、調理指示ラベル50が貼り付けられた容器CPに容れていくように準備していくことができる。これにより、店員が品目や調理内容及び容器CPなどを間違えて準備してしまうことが有効に防止される。即ち、メニューの提供ミスの発生が有効に抑制される。
また、外観を目視することによっては調理完成品が調理内容通りであるかどうかの確認が難しい品目、注文メニューであっても、容器CPに調理指示ラベル50が貼られているため、品目、注文メニューを間違えて調理してしまうようなことの防止が有効に図られ、調理完成した品目、注文メニューを取り違えて客に手渡すようなミスも有効に防がれる。
また、特に、本実施形態においては、例えば同じ品目でありながら調理内容が異なるような複数のメニューが注文された場合であっても、調理指示ラベル50に印字された調理内容を確認して容器CPに対し調理(調合)を行えることから、メニューの提供ミスを有効に抑制できる。
また、本実施形態の調理指示ラベル50は、テイクアウト用のラベルとしても用いることができる。つまり、本実施形態のラベル対応のキッチンプリンタ20は、テイクアウト用のラベルを発行するラベルプリンタ(印字部、出力手段の一例)としても使用できる。
テイクアウト用のラベルは、例えば客が注文したメニューを店内で飲食せずに持ち帰る場合において、持ち帰り用の容器CP、袋、箱などのメニューの容れ物に、内容物が分かるように貼り付けられるラベルである。このように、調理指示ラベル50がテイクアウト用のラベルとして使用されることで、顧客は注文した通りの調理が行われたかをメニューの容れ物に貼付された調理指示ラベル50の印字内容を見て確認することができる。これによりメニュー提供の的確さに関して顧客からの高い信頼感が得られる。
また、本実施形態において、準備が完了したメニューは容器CPに調理指示ラベル50が貼り付けられた状態のままで渡される。これにより、客は、容器CPに容れられているメニューの状態を見て、容器CPに貼り付けられた調理指示ラベル50に印字された調理内容と照らし合わせることで、注文した通りのメニューが間違いなく提供されたか否かの確認を容易に行える。
また、本実施形態では、会計伝票30A(図13)においても、メニューごとの調理内容が印字されている。これにより、客は、容器CPに貼り付けられている調理指示ラベル50または容器CPに容れられているメニューの状態を見て、会計伝票30Aに印字されるメニューの品目及び調理内容と照らし合わせることができる。このようにしても、客は注文した通りのメニューが間違いなく提供されたか否かの確認を容易に行える。
また、会計伝票30Aには同じ品目の複数の注文メニューがまとめられることなく、注文されたメニューごとに印字が行われていることから、例えば店員が客に引き渡したメニューを個々に消し込むためのチェックの記入などに利用することも可能である。
ここで、上記の例は、ドリンク専門店において注文されたドリンクのメニューごとに必ず調理指示ラベル50が発行される場合を挙げていた。
しかし、例えば、上記のように客が好みに応じて調理内容を選べるドリンクなどの他に、調理内容が1つで固定的に決まっているメニューも併せて販売する店舗もある。このような店舗では、ドリンクとしてのメニューの注文に対応しては調理指示ラベル50を発行し、調理内容固定のメニューの注文に対応しては調理指示ラベル50を発行しないようにしてもよい。この場合において、調理内容固定のメニューの注文に対応しては、例えば貼り付けが不可の用紙に印字を行うキッチンプリンタ20から、調理内容固定の注文メニューの品目名と調理個数とが印字された調理指示伝票を発行させるようにしてもよい。
上記の場合、1取引において調理指示ラベル50を発行する注文メニューと、調理指示ラベル50を発行しなくともよい注文メニューとが混在する可能性がある。このため、POSレジスタ10は、1取引における注文メニューごとに調理指示ラベル50を発行すべき条件(調理指示ラベル発行条件)が満たされているか否かを判定し、判定結果に従って調理指示ラベル50を発行できるようにすることが好ましい。このような構成であれば、店員がメニューごとに調理指示ラベル50の発行の要否を判断し、調理指示ラベル50の発行の指示に関する操作を行う必要がなくなる。
上記のようにPOSレジスタ10が1取引における注文メニューごとに調理指示ラベル発行条件が満たされているか否かについての判定(発行条件該当判定)を行うにあたっては、以下の2例を挙げることができる。
第1例の発行条件該当判定は、店舗にて販売するメニューの品目ごとに、さらには品目における調理内容ごとに応じて、調理指示ラベル50を発行すべきものであるか否かを予め設定しておく。そのうえで、上記の設定に従って、品目あるいは品目における調理内容ごとに、調理指示ラベル50を発行すべきか否かを示すフラグを対応付けた情報(調理指示ラベル発行フラグ情報)を例えばPOSレジスタ10に記憶させておく。
そして、POSレジスタ10は、1取引においてメニューが登録されるごとに登録されたメニューごとに、調理指示ラベル発行フラグ情報を参照して、調理指示ラベル50を発行すべきか否かについて判定する。
この際、POSレジスタ10は、判定対象のメニューに対応付けられたフラグが調理指示ラベル50を発行すべきことを示していれば、調理指示ラベル50を発行すべき条件が満たされていると判定する。この場合、POSレジスタ10は、判定対象のメニューについての調理指示ラベル50を発行させる。
一方、POSレジスタ10は、判定対象のメニューに対応付けられたフラグが調理指示ラベル50を発行すべきでないことを示していれば、調理指示ラベル50を発行すべき条件が満たされていないと判定する。この場合、POSレジスタ10は、判定対象のメニューについての調理指示ラベル50が発行されないようにして、例えば代わりに調理指示伝票が発行されるようにする。
第2例の発行条件該当判定は、予め調理指示ラベル発行条件を定めておき、調理指示ラベル発行条件をPOSレジスタ10に記憶させておく。調理指示ラベル発行条件の1つとしては、例えば、客の好みに応じて調理内容を指定できるドリンクなどのメニューであって、かつ、調理内容がノーマル(標準)以外である、という内容を挙げることができる。
そして、POSレジスタ10は、1取引における注文メニューごとに、調理指示ラベル発行条件のうちで該当するものがあるか否かについて判定する。該当する調理指示ラベル発行条件があった場合には、調理指示ラベル50を発行すべき条件が満たされたことになる。そこで、この場合のPOSレジスタ10は、判定対象のメニューについての調理指示ラベル50を発行させる。
一方、該当する調理指示ラベル発行条件がなかった場合には、調理指示ラベル50を発行すべき条件が満たされていないことになる。そこで、この場合のPOSレジスタ10は、判定対象のメニューについての調理指示ラベル50が発行されないようにして、例えば調理指示伝票が発行されるようにする。なお、或るグループの1取引のなかの或る品目が複数個注文され、複数個のうちの1個の注文が客の好みに応じて、例えば、トッピングの種類などの調理内容の指定を受け付けた場合、調理内容の指定を受け付けた特定の品目の数に対して発行するという調理指示ラベル発行条件が定められてもよい。この場合は、1枚の調理指示ラベルが発行されるが、調理内容の指定を受け付けた数に限定されることなく、或るグループの1取引のなかの或る品目に対し、例えば、トッピングの種類などの調理内容の指定を受け付けた場合に、その品目における注文個数分の調理指示ラベルが発行されるようにしてもよい。
図16のフローチャートを参照して、本実施形態におけるPOSレジスタ10が1取引に応じて実行する処理手順例について説明する。
ここで、本実施形態におけるPOSレジスタ10のCPU100は、プログラムの実行により、入力手段、調理指示ラベル出力手段及び会計伝票出力手段としての機能を有する。
入力手段は、注文されたメニューを入力する。
調理指示ラベル出力手段は、入力されたメニューの調理指示に関する情報が印字され、貼り付けが可能な調理指示ラベル50を、注文されたメニューごとに出力させる。
会計伝票出力手段は、1取引に対応して行われた会計処理の結果を示す会計伝票を出力させる。
同図における各ステップの処理は、上記の入力手段、調理指示ラベル出力手段及び会計伝票出力手段のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。なお、前会計(代金先払い方式)である場合は、調理指示ラベル出力手段及び会計伝票出力手段の両方の処理を並列的に実行させるようにしてもよい。
また、同図の処理は、1取引において調理指示ラベル50を発行すべきメニューと発行しなくともよいメニューとが混在して注文される可能性があることに応じて、注文メニューごとに調理指示ラベル50を発行すべきか否かの判定処理を含む場合を例に挙げている。
ステップS301:POSレジスタ10は、客から注文されたメニュー(注文メニュー)の品目を店員が指定する操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS302:POSレジスタ10は、ステップS301により1つの注文メニューの品目を指定する操作が行われたことを判定すると、当該操作により入力された品目を入力する。ここで入力される品目は、例えば、図13の会計伝票30Aにおいては、注文内容エリア32において示されるメニューごとの品目名(ウーロンミルクティー L」)が対応する。
ステップS303:ステップS302において品目の入力が行われたことが判定されると、POSレジスタ10は、ステップS302により入力された品目について調理内容の指定が可能な品目であるか否かについて判定する。ステップS303として、POSレジスタ10は、例えばPOSレジスタ10が記憶するメニューのデータベースにおいて、入力された品目に対応して調理内容の指定が可能であることが示されているか否かを判定すればよい。
ステップS304:ステップS303にて調理内容の指定が可能な品目であることが判定された場合、POSレジスタ10は、調理内容を指定する操作(調理内容指定操作)が行われるのを待機する。なお、ステップS304に際しては、例えば調理内容の選択候補を表示した、調理内容指定操作に応じた操作画面が表示される。
ステップS305:客からの調理内容の申出に応じて、店員により調理内容指定操作が行われることに応じて、POSレジスタ10は、調理内容指定操作により指定された調理内容を入力する。
ステップS306:ステップS301にて注文メニューの品目指定操作が行われなかったことが判定された場合、あるいはステップS303にて調理内容の指定が可能な品目ではなかったことが判定された場合、あるいはステップS305の処理の後、POSレジスタ10は、小計キー操作が行われたか否かについて判定する。
小計キー操作が行われないことが判定された場合、ステップS301に処理が戻される。これにより、同じ1取引において次のメニューが客により注文された場合には、これに応じて店員が注文メニューの品目指定操作を行うことができる。
なお、未だ1取引に応じた注文メニューの品目の入力が1つも行われていない場合において小計キー操作が行われた場合には、小計キー操作は無効とされる。従って、この場合には、ステップS306において小計キー操作が行われなかったものとして判定され、ステップS301に処理が戻される。
ステップS307:ステップS306にて小計キー操作の行われたことが判定された場合、POSレジスタ10は、今回の1取引に対応する会計処理を行う。
ステップS308:会計処理が終了すると、POSレジスタ10は、印字部112を制御して会計伝票30Aを発行させる。本実施形態において発行される会計伝票30Aは、図13にて例示したように、同じ品目であっても注文メニューごとに印字が行われ、かつ、注文メニューについて調理内容が指定されている場合には、調理内容も印字される形式である。
ステップS309:以降の処理は、注文メニューごとに応じて調理指示ラベル50と調理指示伝票とのいずれかを発行するための処理となる。このために、POSレジスタ10は、まず、注文メニューに付した番号を示す変数nに初期値として「1」を代入する。
ステップS310:次に、POSレジスタ10は、今回の取引における注文メニューにおけるn番目の注文メニューについて、調理指示ラベル発行条件を満たしているか否かについて判定する。ステップS309において、POSレジスタ10は、前述の第1例の発行条件該当判定と第2例の発行条件該当判定とのいずれか一方による処理を行えばよい。
ステップS311:ステップS310にて調理指示ラベル発行条件を満たしていると判定された場合、POSレジスタ10は、n番目の注文メニューについての調理指示ラベル50がラベルプリンタとしてのキッチンプリンタ20から発行されるように制御する。
ステップS312:ステップS310にて調理指示ラベル発行条件を満たしていないことが判定された場合、POSレジスタ10は、調理指示伝票を発行するキッチンプリンタ20から調理指示伝票が発行されるように制御する。
ステップS313:ステップS311またはステップS312の処理が実行された後、POSレジスタ10は、変数nをインクリメントする。
ステップS314:変数nについてインクリメントした後、POSレジスタ10は、現在の変数nが今回の取引に含まれる注文メニューの総数よりも大きいか否かについて判定する。
変数nが注文メニューの総数以下であることが判定され場合には、未だ調理指示ラベルの発行条件を満たしているか否かの判定を行っていない注文メニューが残っている。そこで、この場合のPOSレジスタ10は、ステップS310に処理を戻し、次のn番目の注文メニューについて調理指示ラベルの発行条件を満たしているか否かの判定を行う。
これに対して、変数nが注文メニューの総数より大きいことが判定された場合には、今回の取引に含まれる全ての注文メニューについて調理指示ラベルの発行条件を満たしているか否かの判定を済ませたことになる。この場合には、同図に示す処理が終了される。
なお、同図の処理によると、ステップS312によって、調理指示ラベル発行条件を満たさない注文メニューごとに1枚の調理指示伝票が発行されるようになっている。しかし、調理指示伝票については、例えば、調理指示ラベル発行条件を満たさない注文メニューが1枚の調理指示伝票に所定の形式によりまとめて印字された状態で発行されるようにしてもよい。
続いて、本実施形態において、ラベル対応のキッチンプリンタ20から発行される調理指示ラベル50の印字方向の切り替えについて説明する。
本実施形態におけるラベル対応のキッチンプリンタ20には、裏面に粘着材が施され、ロール状に捲かれた用紙RPが収納される。また、用紙RPは、規定のラベルサイズに応じた切れ目が設けられていない。このようなラベル用の用紙は、例えばライナーレスなどとも呼ばれる。ライナーレスラベルの場合、表面が印字面で裏面が貼付面からなる用紙が巻回されたロール用紙が繰り出され、繰り出された用紙に所定の印字が施される。この結果、印字されるデータ量に応じて引き出し方向(発行方向)の長さが可変長となる。そこで、この場合のキッチンプリンタ20は、印字されたデータ量に応じた長さの分の用紙をカッター部により切断し、1枚の調理指示ラベル50として発行する。
本実施形態においては、例えばラベル対応のキッチンプリンタ20についてデフォルトの印字方向が設定された状態では、図17に示す縦形式としての印字方向によって調理指示ラベル50が印字される。
ラベル対応のキッチンプリンタ20からは、同図の矢印Arで示す引き出し方向で用紙RPが引き出されるようになっている。そのうえで、縦形式においては、横書きの文字の改行が用紙RPの引き出し方向に沿って行われるように、調理指示ラベル50の印字が行われる。同図においては、図14に示した調理指示ラベル50−1、50−2の順で、縦形式で印字が行われた例が示されている。
ラベル対応のキッチンプリンタ20は、まず調理指示ラベル50−1を用紙RPに印字しながらラベル排出口から用紙RPの部分を排出させていき、調理指示ラベル50−1の印字を終えた段階で用紙RPをカット(切断)する。次に、ラベル対応のキッチンプリンタ20は、同様に調理指示ラベル50−2を用紙RPに印字しながらラベル排出口から用紙RPの部分を排出させていき、調理指示ラベル502の印字を終えた段階で用紙RPをカットする。
また、本実施形態においては、上記のデフォルトの縦形式に代えて横形式により調理指示ラベル50が印字されるように印字方向を切り替えることができる。
図18は、横形式により調理指示ラベル50−1、50−2の順で印字が行われた例が示されている。同図に示される横形式では、調理指示ラベル50−1、50−2は、それぞれ、図17の縦形式から反時計回り方向に90度回転されている。つまり、横形式においては、横書きの文字の改行が用紙RPの引き出し方向に直交する方向(用紙PRの幅方向)に沿って、調理指示ラベル50の印字が行われる。
なお、同図においては、横形式として、図17の縦形式から反時計回り方向に90度回転された方向で調理指示ラベル50が印字された例を示している。しかし、横形式として、さらに図17の縦形式から時計回り方向に90度回転された方向で調理指示ラベル50が印字されるように切り替えを行うこともできる。
本実施形態において、縦形式と横形式とで印字方向を切り替えるにあたっては、例えば予めPOSレジスタ10またはラベル対応のキッチンプリンタ20に、印字方向を予め指定しておくようにすればよい。なお、このように90度回転させて印刷するためのラベルとしてはライナーレスラベルを用いることが好ましい。
あるいは、POSレジスタ10が、調理指示ラベル50の印字ごとに、縦形式と横形式とのいずれの印字方向が適切であるのかを判定する。そして、POSレジスタ10が、判定した印字方向により印字が行われるようにラベル対応のキッチンプリンタ20を制御してもよい。
縦形式と横形式とのいずれの印字方向が適切であるのかを判定するにあたっての判定要素としては、印字される文字の内容とすることができる。印字される文字の内容として、具体的には調理指示ラベル50に印字される各行の文字数のうちの最大数とすることができる。
例えば、品目名や個々の調理内容などは1行で印字されることが見やすさなどの点で好ましい。しかし、品目名や調理内容などの文字数が多いような場合、縦形式では用紙の幅方向に制限があることから、品目名や個々の調理内容などを1行で印字することができない場合がある。このような場合に、POSレジスタ10は、横形式が適切であると判定し、横形式で調理指示ラベル50が印字されるように制御する。横形式の場合には、文字が横書きされる行方向が用紙RPの引き出し方向に沿うことになるので、用紙RPの幅方向よりも長い幅の1行を印字することができる。
なお、印字方向を予め指定しておく場合の用途の1つとして、以下のものを挙げることができる。つまり、例えばラベル対応のキッチンプリンタ20が設置された向きと、キッチンプリンタ20から排出された調理指示ラベル50を容器に貼り付ける作業を行う店員の位置との関係に応じて、店員が作業しやすい印字方向とするように指定するというものである。
なお、用紙RPは、ライナーレスではなく、例えばタックシートなどと呼ばれるように、台紙に所定サイズのラベル用紙が仮着されて巻回された台紙付きラベル用紙であって、ラベル用紙に予め規定サイズで切れ目が入れられているものや、所定サイズのラベルが所定間隔(マージン)を空けて連続して仮着されているものであってもよい。この場合には、調理指示ラベル50としての縦横のサイズが固定となる。タックシートが使用される場合には、その台紙付きラベル用紙に印字が行われた後、ラベルプリンタ(キッチンプリンタ20)のラベル用紙の排出口の付近に設けられたディスペンサ(剥離部)によって台紙からラベル用紙が剥離されたうえで、1枚ずつ発行が行われる。
また、これまでの第2実施形態の説明では、調理指示ラベル50の発行は、POSシステムが平常に動作している状況においても注文メニューの提供ミスを防止することを目的として行われている。
しかし、第2実施形態において、第1実施形態と同様に、調理指示伝票の出力が可能なキッチンプリンタ(調理指示装置)が無くなってしまったような状況となった場合に、例えば注文メニューについての調理指示内容が印字された調理指示ラベル50をラベル対応のキッチンプリンタ20から発行させる機能(出力制御手段の一例)をPOSレジスタ10が備えてもよい。このように発行された調理指示ラベル50は、調理指示伝票に代わるものとして使用することができる。
このような構成を備えることで、第2実施形態のPOSシステムにおいて、調理指示伝票の出力が可能な調理指示装置が無くなってしまったような状況であっても、注文を受けたメニューについての調理指示の的確さが損なわれないようにすることができる。
なお、第2実施形態により説明したPOSレジスタ10(伝票出力制御装置の一例)について、以下の付記を開示する。
(付記1)
注文されたメニューを入力する入力手段と、前記入力されたメニューの調理指示に関する情報が印字され、貼り付けが可能な調理指示ラベルを、注文されたメニューごとに出力させる調理指示ラベル出力手段とを備えるPOSレジスタ。
上記構成によれば、調理指示に関する情報が印字された調理指示ラベルを、注文されたメニューを容れる容器などに貼り付け、貼り付けられた調理指示ラベルに印字された調理指示の内容を確認しながら、注文されたメニューの調理(準備)を行うことが可能になる。これにより、メニューの提供ミスの発生を有効に抑制できるようになる。
(付記2)
前記調理指示ラベル出力手段は、注文されたメニューのうち、調理指示ラベルを発行させるための条件を満足しているメニューの調理指示ラベルを出力させる付記1に記載のPOSレジスタ。
上記構成によれば、1取引に含まれる複数のメニューについて、調理指示ラベルの発行が必要なメニューと不要なメニューとが混在している場合において、調理指示ラベルの発行が必要なメニューのみについて調理指示ラベルを発行させることが可能になる。これにより、例えば調理指示ラベルが無駄に発行されることがなくなり、例えば調理指示ラベルを印字する用紙の節約を図ることができる。
(付記3)
前記調理指示ラベルには、印字されたメニューを含む取引に応じて付与された呼出番号がさらに印字される付記1または2に記載のPOSレジスタ。
上記構成によれば、調理指示ラベルに呼出番号が印字されることから、同じ取引に対応する会計伝票に印字された呼出番号と照合して、店員から客にメニューを引き渡すことができる。これにより、メニューの提供ミスの発生をさらに有効に抑制できるようになる。
(付記4)
前記入力手段は、注文されたメニューについて指定された調理内容をさらに入力し、前記調理指示ラベルには、前記入力手段により入力された調理内容がさらに印字される付記1から3のいずれか1つに記載のPOSレジスタ。
上記構成によれば、注文されたメニューについて指定された調理内容が調理指示ラベルに印字される。これにより、店員は容器に貼り付けられた調理指示ラベルに印字された調理内容を確認しながらメニューを調理(準備)できることから、調理内容を間違えてメニューを提供してしまうというミスの発生が有効に抑制される。
(付記5)
前記調理指示ラベルには、1取引において調理指示ラベルが出力されたメニューの総数において割り当てられた取引内メニュー番号が印字される付記1から4のいずれか1つに記載のPOSレジスタ。
上記構成によれば、調理指示ラベルにおいて取引内メニュー番号が印字される。つまり、調理指示ラベルにおいて、同じ取引に含まれる複数のメニューのうちで調理指示ラベルが対応するメニューを調理すべき順番が示される。これにより、店員は、調理指示ラベルに印字された取引内メニュー番号に従った順序でメニューを調理することができるので、1取引における複数のメニューを効率よく順次調理していくことができる。また、取引内メニュー番号は、1取引におけるメニューの総数も示されることから、1取引における複数のメニューを調理して行くにあたって、何番目のメニューまで調理が進行しているのかを的確に把握できる。また、客も、受け渡されたメニューの容器に貼り付けられた調理指示ラベルに印字された取引内メニュー番号を見ることで、未だ受け渡されていないメニューがいくつあるのかを的確に把握できる。
(付記6)
前記調理指示ラベル出力手段は、切れ目が設けられていないラベル用紙に印字を行い、印字された領域に応じたサイズに台紙を切断するようにされたラベル印刷部により前記調理指示ラベルを出力させる付記1から5のいずれか1つに記載のPOSレジスタ。
上記構成によれば、タックシートなどのように調理指示ラベルとしてのサイズが固定されないので、調理指示ラベルにおける印字のレイアウトについての自由度を高くすることができる。
(付記7)
前記調理指示ラベル出力手段は、印字内容または予めの設定に応じて、前記ラベル用紙の引き出し方向に沿って文字の改行が行われる縦形式と、前記ラベル用紙の引き出し方向と直交する方向に沿って文字の改行が行われる横形式とのいずれかにより前記調理指示ラベルの印字を行う付記6に記載のPOSレジスタ。
上記構成によれば、調理指示ラベルの印字方向について、縦形式と横形式とで切り替えることができる。これにより、例えば調理指示ラベルにおいて印字される1行の最大文字数などのレイアウトの制限を緩和することができる。
(付記8)
1取引に対応して行われた会計処理の結果を示す会計伝票を出力させる会計伝票出力手段をさらに備え、前記会計伝票には、前記1取引に応じて付与された前記呼出番号が印字される付記3に記載のPOSレジスタ。
上記構成によれば、同じ取引に対応する会計伝票と調理指示ラベルとで同じ呼出番号が印字される。
(付記9)
1取引に対応して行われた会計処理の結果を示す会計伝票を出力させる会計伝票出力手段をさらに備え、前記会計伝票には、前記1取引において調理指示ラベルが出力されるメニューごとの調理内容が印字される付記4に記載のPOSレジスタ。
上記構成によれば、会計伝票において注文されたメニューが個々に示されることになる。これにより、例えば複数の注文されたメニューがある場合において、客に引き渡されたメニューについての確認を、客や店員が的確に行うことが可能になる。
なお、上述のPOSレジスタ10としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のPOSレジスタ10としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10 POSレジスタ、20 キッチンプリンタ、30、30A 会計伝票、40 調理指示伝票、50 調理指示ラベル、100 CPU、102 記憶部、104 RAM、106 タッチパネル、108 キー操作部、110 客用表示部、112 印字部、113 伝票発行口、114 通信部、118 システムバス、120 調理指示管理情報、121 発行完了調理指示情報テーブル、122 発行不可調理指示情報テーブル、123 迂回調理指示情報テーブル、201 伝票発行口

Claims (11)

  1. 注文されたメニューを入力する入力手段と、
    前記入力手段で入力されたメニューの会計処理の締め操作がなされると、前記会計処理が行われたメニューの会計伝票を出力する出力手段と、
    前記入力されたメニューに基づいて、調理指示情報が表記された調理指示伝票の出力を調理指示装置に指示する指示手段と、
    前記指示手段が指示した調理指示伝票の出力の可不可を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果が不可である場合、前記不可であると判定された調理指示伝票を前記出力手段に出力させる出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする伝票出力制御装置。
  2. 前記出力手段は、前記注文されたメニューに応じて用紙に所定事項を印字する印字部、あるいは、前記注文されたメニューに応じて所定事項を表示する表示部、あるいは、前記注文されたメニューに応じて所定事項を外部装置に送信する通信部であることを特徴とする請求項1に記載の伝票出力制御装置。
  3. 前記判定手段により不可と判定された場合に、前記不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報が存在することを所定の態様により報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の伝票出力制御装置。
  4. 前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報と、可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報とを区分して記憶する調理指示情報記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の伝票出力制御装置。
  5. 前記報知手段は、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票が存在することを所定の態様により示す報知画像を表示部に表示し、
    前記表示部に表示させた前記報知画像に対して所定の操作が行われると、前記調理指示情報記憶手段が記憶する調理指示情報を読み出して調理指示情報提示画面を表示させる調理指示情報表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の伝票出力制御装置。
  6. 前記調理指示情報表示制御手段は、前記調理指示情報提示画面において、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報と前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報とを区別して表示することを特徴とする請求項5に記載の伝票出力制御装置。
  7. 前記調理指示情報表示制御手段は、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報の表示と非表示との切り替えを行う操作と、前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報の表示と非表示との切り替えを行う操作とに応じて、前記調理指示情報提示画面における表示を変更することを特徴とする請求項6に記載の伝票出力制御装置。
  8. 前記調理指示情報表示制御手段は、前記調理指示情報提示画面における前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報についての表示態様と前記判定手段により可と判定された調理指示伝票に対応する調理指示情報についての表示態様とを異ならせることを特徴とする請求項6または7に記載の伝票出力制御装置。
  9. 前記出力制御手段は、前記調理指示情報提示画面から個別に選択され、前記判定手段により不可と判定された調理指示伝票を前記出力手段に出力させることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の伝票出力制御装置。
  10. 前記出力制御手段は、前記調理指示情報提示画面に提示された全ての調理指示情報のそれぞれに基づく調理指示伝票を前記出力手段に出力させることを特徴とする請求項5から9のいずれか一項に記載の伝票出力制御装置。
  11. 注文の受け付けと受け付けた注文の会計処理とを行う注文受付装置と、前記注文受付装置と通信回線を介して接続された調理指示装置とからなる伝票出力システムであって、
    前記注文受付装置は、
    注文されたメニューを入力する入力手段と、
    前記入力手段で入力されたメニューの会計処理についての締め操作がなされると、前記会計処理が行われたメニューの会計伝票を出力する出力手段と、
    前記入力されたメニューに基づいて、調理指示情報が表記された調理指示伝票の出力を前記調理指示装置に指示する指示手段と、
    前記指示手段が指示した調理指示伝票の出力の指示の可不可を判定する判定手段と、
    前記判定手段が不可であると判定した調理指示伝票に対応する調理指示情報に基づいて前記調理指示伝票を前記出力手段に出力させる出力制御手段とを備える、
    ことを特徴とする伝票出力システム。
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