JP2016040812A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板上における界面の移動速度の変化に対応しながら、基板を乾燥させる。【解決手段】実施形態の一態様に係る基板処理装置は、液供給部と、気体供給部と、撮像部と、制御部とを備える。液供給部は、基板の表面に処理液を供給する。気体供給部は、基板の表面に気体を供給する。撮像部は、基板の表面であって、気体の供給位置より基板の中心側である第1領域と供給位置より基板の周縁側である第2領域とを撮像する。制御部は、撮像部による撮像結果に基づき、気体供給部の移動速度および保持部による基板の回転数の少なくとも1つを制御する。【選択図】図9

Description

開示の実施形態は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
従来、洗浄処理後の基板を乾燥させる基板処理装置として、基板の表面にIPA(イソプロピルアルコール)など揮発性を有する処理液を供給する液供給部と、基板の表面に気体を供給する気体供給部とを備えるものが知られている(たとえば特許文献1参照)。
上記した基板処理装置では、基板の表面に処理液を供給することで、基板に付着するリンス液等を処理液に置換させ、処理液の揮発によって基板の表面を乾燥させている。また、液供給部および気体供給部を基板の中心側から周縁側へ移動させつつ処理液および気体を供給することで、基板の表面をむらなく乾燥させるようにしている。
特開2009−218563号公報
しかしながら、上記した気体が、たとえば、基板において処理液の厚い液膜が形成された液膜領域に供給された場合、処理液が飛散して基板上に残留し、パーティクルの発生や基板のパターンの倒壊につながるおそれがあった。
そのため、気体は、厚い液膜領域と厚い液膜が存在しない領域との界面に対し、厚い液膜が存在しない領域側に供給されることが望ましい。しかしながら、かかる界面は、液供給部の移動に伴って基板の周縁側へ移動しており、また界面の移動速度も、基板のコンディションや環境によって変化する。上記した基板処理装置では、気体供給部の移動速度が予め設定されているため、界面の移動速度の変化に対応することが難しく、改善の余地があった。
実施形態の一態様は、基板上における界面の移動速度の変化に対応しながら、基板を乾燥させることのできる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理装置は、保持部と、液供給部と、気体供給部と、撮像部と、移動機構と、制御部とを備える。保持部は、基板を回転可能に保持する。液供給部は、前記保持部に保持された前記基板の表面に処理液を供給する。気体供給部は、前記基板の表面に気体を供給する。撮像部は、前記基板の表面であって、前記気体の供給位置より前記基板の中心側である第1領域と前記供給位置より前記基板の周縁側である第2領域とを撮像する。移動機構は、前記液供給部、前記気体供給部および前記撮像部を前記基板の中心側から周縁側に向けて移動させる。制御部は、前記撮像部による撮像結果に基づき、前記移動機構による前記気体供給部の移動速度および前記保持部による前記基板の回転数の少なくとも1つを制御する。
実施形態の一態様によれば、基板上における界面の移動速度の変化に対応しながら、基板を乾燥させることができる。
図1は、第1の実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。 図2は、処理ユニットの概略構成を示す図である。 図3は、処理ユニットの構成の一例を示す模式図である。 図4は、処理ユニットにおいて実行される基板洗浄処理の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、乾燥処理の具体的な処理手順を示す図である。 図6Aは、処理ユニットの動作説明図(その1)である。 図6Bは、処理ユニットの動作説明図(その2)である。 図6Cは、処理ユニットの動作説明図(その3)である。 図7は、液膜領域、中間領域および乾燥領域を説明する図である。 図8は、処理ユニットの動作説明図(その4)である。 図9は、処理ユニットにおいて実行される、ノズルの移動速度およびウェハの回転数を制御する処理手順を示すフローチャートである。 図10は、ウェハにおける界面の位置を算出する処理を説明するための図(その1)である。 図11は、ウェハにおける界面の位置を算出する処理を説明するための図(その2)である。 図12は、第2の実施形態に係る処理ユニットを説明するための図(その1)である。 図13は、第2の実施形態に係る処理ユニットを説明するための図(その2)である。 図14は、変形例における処理ユニットを説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理装置および基板処理方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウェハ(以下ウェハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウェハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウェハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウェハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の概略構成について図2を参照して説明する。図2は、処理ユニット16の概略構成を示す図である。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウェハWを水平に保持する。支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウェハWを回転させる。
処理流体供給部40は、ウェハWに対して処理流体を供給する。処理流体供給部40は、処理流体供給源70に接続される。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウェハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
次に、処理ユニット16の具体的な構成について図3を参照して説明する。図3は、処理ユニット16の構成の一例を示す模式図である。
図3に示すように、FFU21には、バルブ22を介して不活性ガス供給源23が接続される。FFU21は、不活性ガス供給源23から供給されるN2ガス等の不活性ガスをチャンバ20内に吐出する。
また、基板保持機構30が備える保持部31の上面には、ウェハWを側面から保持する保持部材311が設けられる。ウェハWは、かかる保持部材311によって保持部31の上面からわずかに離間した状態で水平保持される。また、ウェハWは、上記した駆動部33によって回転させられる保持部31によって回転可能に保持される。
処理流体供給部40は、ノズル41a〜41dと、ノズル41a〜41dを水平に支持するアーム42と、アーム42を旋回および昇降させる旋回昇降機構43とを備える。アーム42および旋回昇降機構43は、移動機構の一例に相当する。
処理流体供給部40は、ウェハWに対し、洗浄液の一種であるDHF(希フッ酸)をノズル41aから供給し、リンス液の一種であるDIW(純水)をノズル41bから供給する。具体的には、ノズル41aには、バルブ61aを介してDHF供給源71aが、ノズル41bには、バルブ61bを介してDIW供給源71bが、それぞれ接続される。
また、処理流体供給部40は、ウェハWに対し、有機溶剤の一種であるIPA(イソプロピルアルコール)をノズル41cから供給し、不活性ガスの一種であるN2ガスをノズル41dから供給する。具体的には、ノズル41cには、バルブ61cを介してIPA供給源71cが、ノズル41dには、バルブ61dを介してN2供給源71dが、それぞれ接続される。
なお、上記したIPAは、処理液の一例に相当し、ノズル41cは液供給部の一例に相当する。また、N2ガスは気体の一例に相当し、ノズル41dは気体供給部の一例に相当する。
ノズル41dは、ノズル41cよりもウェハWの中心W2側に配置されるとともに、ノズル41cと隣接して配置される。また、ノズル41cとノズル41dとは、一体となるように構成される。
かかるノズル41cおよびノズル41dには、撮像部80が設けられる。撮像部80は、第1撮像部80aと第2撮像部80bとを備え、それぞれウェハWの表面W1を撮像するが、これについては後述する。
次に、本実施形態に係る処理ユニット16において実行される所定の基板処理の内容について図4を参照して説明する。具体的に処理ユニット16においては、基板洗浄処理が行われる。
図4は、処理ユニット16において実行される基板洗浄処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図4に示す基板洗浄処理の処理手順は、制御装置4の記憶部19に格納されているプログラムを制御部18が読み出すとともに、読み出した命令に基づいて処理ユニット16を制御することにより実行される。
図4に示すように、処理ユニット16では、まず、基板搬入処理が行われる(ステップS101)。かかる基板搬入処理では、基板搬送装置17が基板保持機構30の保持部31へウェハWを受け渡す。このときウェハWは、パターン形成面が上向きの状態で、保持部31の保持部材311によって保持される。
つづいて、処理ユニット16では、洗浄処理が行われる(ステップS102)。かかる洗浄処理では、駆動部33によって保持部31が回転する。これにより、ウェハWは、保持部31に水平保持された状態で保持部31とともに回転する。なお、ウェハWの回転速度は、たとえば100〜1500rpmである。
また、処理流体供給部40のノズル41aがウェハWの中心W2の上方に位置する。その後、バルブ61a(図3参照)が所定時間開放されることによって、洗浄液であるDHFが、ノズル41aからウェハWの表面W1(図3参照)へ供給される。ウェハWへ供給されたDHFは、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWの表面W1に広がる。これにより、ウェハWの表面W1が洗浄される。
遠心力によってウェハW上から飛散した洗浄液は、回収カップ50の排液口51から排出される。なお、洗浄処理において、処理流体供給部40から供給されるDHFの流量は、たとえば0.1〜3L/minである。
つづいて、処理ユニット16では、ウェハWの表面W1をDIWですすぐリンス処理が行われる(ステップS103)。かかるリンス処理では、バルブ61b(図3参照)が所定時間開放されることによって、DIWが、処理流体供給部40のノズル41bからウェハWの表面W1へ供給され、ウェハWに付着するDHFが洗い流される。
このように、本実施形態にかかる処理ユニット16では、後述する置換処理に先立って、ウェハWの表面W1にDIWを供給して、ウェハWに残存する残留物をDIWで洗い流すリンス処理を行う。なお、リンス処理において、処理流体供給部40から供給されるDIWの流量はたとえば0.1〜3L/minである。
つづいて、処理ユニット16では、リンス処理においてDIWが供給されたウェハWを乾燥させる乾燥処理が行われる(ステップS104)。ここで、かかる乾燥処理の具体的な処理手順について図5以降を参照して説明する。図5は、乾燥処理の具体的な処理手順を示す図である。また、図6A〜図6Cは、処理ユニット16の動作説明図である。
図5に示すように、乾燥処理では、リンス処理(図6A参照)の終了後、ウェハWの表面W1に残存するDIWをIPAに置換する置換処理と、置換処理の終了後、ウェハWの乾燥を促進する乾燥促進処理とが行われる。なお、上記した置換処理および乾燥促進処理が行われる時間は、それぞれ任意に設定可能である。
まず、置換処理では、ノズル41cがウェハWの中心W2の上方に位置する。その後、バルブ61c(図3参照)が所定時間開放されることによって、ノズル41cからウェハWの表面W1にIPAが供給されてウェハWの表面W1にIPAの液膜が形成される(図6B参照)。これにより、ウェハWの表面W1に残存するDIWがIPAに置換される。なお、置換処理において、ノズル41cから供給されるIPAの流量は、たとえば10〜300ml/minである。
つづいて、乾燥促進処理が行われる。乾燥促進処理では、IPAがノズル41cから供給されている状態で、ノズル41cがウェハWの中心W2から周縁W3側に向けて移動する(図5の「SCAN IPA」、図6C参照)。これにより、ウェハWの表面W1のうち、ノズル41cの移動によってIPAが供給されなくなった部分に残存するIPAが揮発し、かかる部分においてウェハWの表面W1が露出する。すなわち、ウェハWの表面W1が乾燥する。
このように、本実施形態に係る処理ユニット16は、ウェハWを回転させつつIPAの供給位置をウェハWの中心W2から周縁W3側へ移動させることによって、ウェハWの表面W1の乾燥を促進させる。
上記したように、ウェハWを回転させつつノズル41cをウェハWの中心W2から周縁W3側へ移動させると、ウェハWの表面W1には、液膜領域A1と、中間領域A2と、乾燥領域A3とが形成される。図7は、液膜領域A1、中間領域A2および乾燥領域A3を説明する図である。なお、図7は、図6Cに示すウェハWにおいてノズル41cからIPAが供給される位置付近を拡大した図である。
図7に示すように、液膜領域A1は、IPAの厚い液膜が形成された領域である。詳しくは、液膜領域A1は、たとえば、後述するN2ガスが直接供給された場合にIPAが飛散しやすい程度の厚さB1の液膜が形成された領域である。
中間領域A2および乾燥領域A3は、液膜領域A1のような厚い液膜が形成されない領域である。具体的には、中間領域A2は、液膜領域A1と乾燥領域A3との間に形成され、液膜領域A1の厚さB1よりも薄い厚さB2のIPAの液膜が形成された領域である(B1>B2)。
すなわち、中間領域A2は、比較的薄いIPAの液膜が形成された領域であり、厚さB2は、たとえば、N2ガスが直接供給された場合であってもIPAが飛散しない程度の値である。
乾燥領域A3は、IPAが乾燥した領域であり、言い換えると、IPAの液膜が存在しない領域である。なお、図7においては、液膜領域A1と中間領域A2との界面を符号D1で示すとともに、中間領域A2と乾燥領域A3との界面を符号D2で示した。
図8は、処理ユニット16の動作説明図である。図6Cに示す動作の後、図8の上図に示すように、ノズル41cの移動に伴いノズル41dがウェハWの中心W2の上方まで移動すると、バルブ61d(図3参照)が開放され、ノズル41dからウェハWの表面W1にN2ガスが供給される。
そして、N2ガスがノズル41dから供給され、かつ、IPAがノズル41cから供給されている状態で、ノズル41cおよびノズル41dがウェハWの周縁W3に向けて移動する(図5の「SCAN N2」、図8の下図参照)。
ここで、上記したN2ガスが、たとえば、液膜領域A1に直接供給された場合、IPAが飛散してウェハW上に残留し、パーティクルの発生や基板のパターンの倒壊につながるおそれがあった。他方、N2ガスが、たとえば、界面D2から乾燥領域A3側へ離間した位置に供給された場合、N2ガスによるパーティクルが発生するおそれがあった。
そのため、N2ガスは、IPAの厚い液膜領域A1と厚い液膜が存在しない領域(具体的には、中間領域A2および乾燥領域A3)との界面D1に対し、厚い液膜が存在しない領域側に供給されることが望ましい。しかしながら、界面D1は、ノズル41cの移動に伴ってウェハWの周縁W3側へ移動しており、また界面D1の移動速度も、ウェハWのコンディション(たとえば親水状態や疎水状態)や環境によって変化する。したがって、たとえば仮に、処理ユニット16において、ノズル41dの移動速度が予め設定されていた場合、界面D1の移動速度の変化に対応することが難しい。
そこで、本実施形態に係る処理ユニット16では、撮像部80がウェハWの表面W1を撮像し、制御部18が、撮像部80による撮像結果に基づき、ノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数を制御することとした。
これにより、ウェハW上における界面D1の移動速度の変化に対応しながら、ウェハWを乾燥させることができる。以下、その処理ユニット16の構成について、詳しく説明する。
まず、ノズル41cおよびノズル41dに設けられる撮像部80について、図7を参照しつつ説明する。図7に示すように、撮像部80の第1撮像部80aは、ノズル41dよりもウェハWの中心W2側に配置される。
また、第2撮像部80bは、ノズル41cよりもウェハWの周縁W3側に配置される。このように、第1撮像部80aおよび第2撮像部80bは、ノズル41c,41dを挟むようにして配置される。言い換えれば、第1撮像部80aは、ノズル41c,41dの移動方向の後ろ側に、第2撮像部80bは、ノズル41c,41dの移動方向の前側に配置される。
そして、第1撮像部80aは、ウェハWの表面W1であって、N2ガスの供給位置よりもウェハWの中心W2側である第1領域E1を撮像する。一方、第2撮像部80bは、ウェハWの表面W1であって、N2ガスの供給位置よりもウェハWの周縁W3側である第2領域E2を撮像する。
第1領域E1は、たとえば、ウェハWの表面W1において、N2ガスを供給してもIPAが飛散しない位置を含んだ領域であり、具体的には、中間領域A2、中間領域A2と乾燥領域A3との間の界面D2、乾燥領域A3などを含んでいる。また、第2領域E2は、たとえば、ウェハWの表面W1において、N2ガスを供給した場合にIPAが飛散するおそれがある位置を含んだ領域であり、具体的には、液膜領域A1などを含んでいる。なお、図8および後述する図10〜図13においては、理解の便宜のため、第1、第2撮像部80a,80bの撮像画角の中心位置となるウェハWの位置を一点鎖線の矢印で指し示すようにした。
上記した第1撮像部80aおよび第2撮像部80bとしては、たとえば、カメラなどを含む画像認識センサを用いることができるが、これに限定されるものではない。すなわち、第1、第2撮像部80a,80bは、後述するように液膜領域A1の有無を色覚的に撮像できるものであれば、その他の種類のものであってもよい。
制御部18(図1参照)は、上記した第1、第2撮像部80a,80bによる撮像結果に基づき、撮像された位置に液膜領域A1があるか否かを判定する。詳しく説明すると、まず記憶部19(図1参照)には、ウェハWの乾燥領域A3の色調を示すデータ(以下、「乾燥領域データ」という)およびウェハWの中間領域A2の色調を示すデータ(以下、「中間領域データ」という)が予め記憶される。
したがって、制御部18では、乾燥領域データや中間領域データと、第1、第2撮像部80a,80bで撮像されたウェハWの表面W1の各中心位置の色調を示すデータとを対比することで、液膜領域A1の有無を判定する。
具体的に制御部18は、乾燥領域データや中間領域データと撮像されたウェハWの表面W1の色調を示すデータとが一致または略一致する場合、撮像された位置にIPAの厚い液膜、すなわち液膜領域A1がないと判定する。一方、制御部18は、乾燥領域データ等と撮像されたウェハWの表面W1の色調を示すデータとが不一致または比較的大きく異なる場合、撮像された位置に液膜領域A1があると判定する。
なお、上記では、乾燥領域データ等と、撮像されたウェハWの表面W1の色調を示すデータとを対比するようにしたが、これはあくまで例示であって限定されるものではない。すなわち、たとえば、制御部18は、乾燥領域データ等と撮像されたウェハWの色調を示すデータとの相関値を求め、求めた相関値がしきい値未満の場合、撮像された位置に液膜領域A1があると判定する一方、しきい値以上の場合、液膜領域A1がないと判定するようにしてもよい。
このように、第1、第2撮像部80a,80bで撮像されたウェハWの表面W1の色調を示すデータを用いることで、液膜領域A1と厚い液膜が存在しない領域(具体的には、中間領域A2および乾燥領域A3)との界面D1の位置を正確に算出することができる。なお、本明細書において「色調」とは、色の明暗、濃淡、強弱、彩度、色相など、色を識別する全ての要素を含む意味で用いる。
以上を前提として、処理ユニット16において実行されるノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数の制御の内容について、図9を参照して説明する。
図9は、処理ユニット16の制御部18において実行される、ノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数を制御する処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、制御部18は、第1撮像部80aおよび第2撮像部80bを用いてウェハWの表面W1の第1、第2領域E1,E2を撮像する(ステップS201)。次いで、制御部18は、第1、第2撮像部80a,80bによる撮像結果に基づき、ウェハWにおける界面D1の位置を算出し(ステップS202)、算出した界面D1の位置に基づき、ノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数を制御する(ステップS203)。
かかるステップS202,S203の処理について、図8、図10および図11を参照して説明する。図10および図11は、上記したウェハWにおける界面D1の位置を算出する処理を説明するための図である。
制御部18は、図10の上図に示すように、第1撮像部80aで撮像した位置に液膜領域A1があり、かつ、第2撮像部80bで撮像した位置に液膜領域A1があると判定した場合、界面D1の位置がノズル41dに対してウェハWの中心W2側にずれていると推定する。
この場合、N2ガスがIPAの液膜領域A1に直接供給されていることから、制御部18は、N2ガスが界面D1に対し、液膜領域A1が存在しない領域側に向けて供給されるようにする。具体的には、制御部18は、ノズル41dの移動速度を減少させる制御およびウェハWの回転数を増加させる制御を行う。ウェハWの回転数を増加させることによって遠心力が増え、界面D1の移動速度が増加する。
これにより、ノズル41dの移動速度と界面D1の移動速度との相対速度が増加する。その結果、図10の下図に示すように、N2ガスが界面D1に対し、液膜領域A1が存在しない領域、具体的にたとえば中間領域A2や界面D2に向けて供給されるようになり、IPAの飛散を抑制しつつウェハWの乾燥を効率よく行うことができる。
なお、N2ガスが供給される位置は、液膜領域A1が存在しない領域であればよいが、好ましくは中間領域A2や界面D2付近であり、より好ましくは界面D2である。N2ガスが中間領域A2や界面D2に供給された場合、ウェハWの乾燥をむらなく効率よく行うことが可能となる。
また、制御部18は、図11の上図に示すように、第1撮像部80aで撮像した位置、および、第2撮像部80bで撮像した位置に液膜領域A1がないと判定した場合、界面D1の位置がノズル41dに対してウェハWの周縁W3側にずれていると推定する。
この場合、N2ガスが界面D2から乾燥領域A3側へ離間した位置に供給されている。したがって、制御部18は、N2ガスが中間領域A2や界面D2に向けて供給されるようにするため、ノズル41dの移動速度を増加させる制御およびウェハWの回転数を減少させる制御を行う。ウェハWの回転数を減少させることによって遠心力が減り、界面D1の移動速度が減少する。
これにより、ノズル41dの移動速度と界面D1の移動速度との相対速度が減少する。その結果、図11の下図に示すように、N2ガスが中間領域A2や界面D2に向けて供給されるようになり、N2ガスによるパーティクルの発生を抑制しつつウェハWの乾燥を効率よく行うことができる。
さらに、制御部18は、図8の上図に示すように、第1撮像部80aで撮像した位置に液膜領域A1がなく、かつ、第2撮像部80bで撮像した位置に液膜領域A1があると判定した場合、界面D1の位置がノズル41dに対して適正な範囲にあると推定する。
この場合、N2ガスが中間領域A2や界面D2に向けて既に供給されていることから、制御部18は、ノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数を予め設定された値で維持する制御を行う。これにより、図8の下図に示すように、N2ガスが中間領域A2や界面D2に向けて継続して供給されるようになり、ウェハWの乾燥を効率よく行うことができる。
このように、処理ユニット16にあっては、ウェハWのコンディション等によって変化する界面D1の移動速度に応じて、ノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数を制御しながら、ウェハWを乾燥させる。
なお、上記では、ノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数を制御するようにしたが、これは例示であって限定されるものではなく、ノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数のいずれか一方を制御するようにしてもよい。
そして、制御部18は、図示は省略するが、上記したノズル41dの移動速度等の制御を行いつつ、ノズル41cがウェハWの周縁W3に到達すると、ノズル41cからのIPAの供給を停止する。制御部18は、つづいて、ノズル41dがウェハWの周縁W3に到達すると、ノズル41dからのN2ガスの供給を停止する。これにより、一連の乾燥処理が終了する。その後、ウェハWの回転が停止する。
図4の説明に戻ると、上記した乾燥処理の後、処理ユニット16では、基板搬出処理が行われる(ステップS105)。かかる基板搬出処理では、保持部31(図3参照)に保持されたウェハWが基板搬送装置17(図1参照)へ渡される。かかる基板搬出処理が完了すると、1枚のウェハWについての基板洗浄処理が完了する。
上述してきたように、第1の実施形態に係る処理ユニット16(「基板処理装置」の一例に相当)は、保持部31と、ノズル41cと、ノズル41dと、撮像部80と、移動機構(アーム42および旋回昇降機構43)と、制御部18とを備える。保持部31は、ウェハWを回転可能に保持する。ノズル41cは、保持部31に保持されたウェハWの表面W1にIPAを供給する。ノズル41dは、ウェハWの表面W1にN2ガスを供給する。
撮像部80は、ウェハWの表面W1であって、N2ガスの供給位置よりウェハWの中心W2側である第1領域E1と供給位置よりウェハWの周縁W3側である第2領域E2とを撮像する。移動機構は、ノズル41c、ノズル41dおよび撮像部80をウェハWの中心W2側から周縁W3側に向けて移動させる。制御部18は、撮像部80による撮像結果に基づき、移動機構によるノズル41dの移動速度および保持部31によるウェハWの回転数の少なくとも1つを制御する。
これにより、ウェハW上における界面D1の移動速度の変化に対応しながら、ウェハWを乾燥させることができる。また、IPAの液膜がN2ガスによって飛散することを抑制できることから、ウェハWのパターンの倒壊を防止したり、パーティクルの発生を抑制したりすることもできる。
また、制御部18は、撮像部80による撮像結果に基づき、界面D1の位置を算出することから、界面D1の移動速度の変化により適切に対応しながら、ウェハWを乾燥させることができる。
また、第1撮像部80aをノズル41dよりもウェハWの中心W2側に配置し、第2撮像部80bをノズル41cよりもウェハWの周縁W3側に配置するようにしたことから、ノズル41dからのN2ガスの供給位置付近を容易に撮像することができる。
なお、上記では、記憶部19に予め記憶された乾燥領域データや中間領域データに基づいて液膜領域A1の有無を判定するようにしたが、これは例示であって限定されるものではない。すなわち、たとえば、第1撮像部80aは、N2ガスが供給される前のウェハW(たとえば図6Bに示す状態のウェハW)において液膜領域A1を撮像する。なお、上記では、液膜領域A1を第1撮像部80aで撮像したが、これに限られず、第2撮像部80bで撮像してもよく、さらには第1、第2撮像部80a,80bの両方で撮像してもよい。
そして、制御部18は、第1撮像部80aによって撮像された液膜領域A1の色調を示すデータ(以下、「液膜領域データ」という)を記憶しておき、記憶した液膜領域データに基づいて界面D1の位置を算出するようにしてもよい。
具体的には、制御部18では、液膜領域データと、第1、第2撮像部80a,80bで撮像されたウェハWの表面W1の色調を示すデータとを対比することで、液膜領域A1の有無を判定する。
詳しくは、制御部18は、液膜領域データと撮像されたウェハWの表面W1の色調を示すデータとが一致または略一致する場合、撮像された位置に液膜領域A1があると判定する。一方、制御部18は、液膜領域データと撮像されたウェハWの表面W1の色調を示すデータとが不一致または比較的大きく異なる場合、撮像された位置に液膜領域A1がないと判定する。そして、制御部18が、判定した液膜領域A1の有無によって界面D1の位置を算出する点は、上記と同様である。
なお、制御部18は、液膜領域データと撮像されたウェハWの色調を示すデータとの相関値を求め、求めた相関値がしきい値未満の場合、撮像された位置に液膜領域A1がないと判定する一方、しきい値以上の場合、液膜領域A1があると判定するようにしてもよい。また、上記では、制御部18が液膜領域データを記憶するようにしたが、記憶部19に液膜領域データを記憶させ、記憶部19から読み込むようにしてもよい。
これにより、記憶部19に乾燥領域データが記憶されていないウェハWであっても、かかるウェハWの液膜領域データを取得することで対応することができ、よって基板処理システム1の汎用性を向上させることができる。
また、上記では、ノズル41dの移動速度およびウェハWの回転数の制御を、ウェハWごとに行うが、これに限定されるものではない。すなわち、たとえば、制御部18は、所定のウェハWに対して一度設定されたノズル41dの移動速度やウェハWの回転数を記憶しておく。そして、制御部18は、所定のウェハWと同じロットや同じ種類のウェハWに対しては、記憶した移動速度や回転数を用いるようにしてもよい。このように構成すれば、制御部18の負担を軽減しつつ、ウェハWの乾燥を効率よく行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次いで、第2の実施形態に係る基板処理システム1について説明する。上記した第1の実施形態では、ノズル41cおよびノズル41dは、一体とされて1つのアーム42に設けられる場合の例を示したが、これに限定されるものではない。
図12は、第2の実施形態に係る処理ユニットを説明するための図である。なお、以下においては、第1の実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12の上図に示すように、第2の実施形態にあっては、ノズル41cとノズル41dとを別体とし、個別に移動できるような構成とした。具体的には、ノズル41cは、第1移動機構44aに接続されて移動させられる一方、ノズル41dは、第2移動機構44bに接続されて移動させられる。
図12では、図示の簡略化のため、第1、第2移動機構44a,44bをブロックで示している。第1、第2移動機構44a,44bはそれぞれ、ノズル41c,41dを支持するアーム(図示せず)と、かかるアームを旋回および昇降させる旋回昇降機構(図示せず)とを備え、ノズル41c,41dを個別に移動させる。
ノズル41dには、第1、第2撮像部80a,80bが設けられる。したがって、第2移動機構44bは、ノズル41dおよび第1、第2撮像部80a,80bを一体的に移動させることとなる。
上記した第1撮像部80aは、ノズル41dよりもウェハWの中心W2側に配置される一方、第2撮像部80bは、ノズル41dよりもウェハWの周縁W3側に配置される。このように、第1撮像部80aおよび第2撮像部80bは、ノズル41dを挟むようにして配置される。言い換えれば、第1撮像部80aは、ノズル41dの移動方向の後ろ側に、第2撮像部80bは、ノズル41dの移動方向の前側に配置される。これにより、ノズル41dからのN2ガスの供給位置付近を容易に撮像することができる。
上記した第1、第2撮像部80a,80bによる撮像結果に基づき、ウェハWにおける界面D1の位置を算出する手法は、第1の実施形態の手法と同じであるため、説明を省略する。
制御部18は、図12の上図に示すように、界面D1の位置がノズル41dに対してウェハWの中心W2側にずれていると推定した場合、ノズル41dの移動速度を減少させるとともに、ウェハWの回転数を増加させる。ウェハWの回転数を増加させることによって遠心力が増え、界面D1の移動速度が増加する。
これにより、ノズル41dの移動速度と界面D1の移動速度との相対速度が増加し、よって図12の下図に示すように、N2ガスが中間領域A2や界面D2に向けて供給されるようになり、IPAの飛散を抑制しつつウェハWの乾燥を効率よく行うことができる。
また、制御部18は、図13の上図に示すように、界面D1の位置がノズル41dに対してウェハWの周縁W3側にずれていると推定した場合、制御部18は、ノズル41dの移動速度を増加させるとともに、ウェハWの回転数を減少させる。ウェハWの回転数を減少させることによって遠心力が減り、界面D1の移動速度が減少する。
これにより、ノズル41dの移動速度と界面D1の移動速度との相対速度が減少する。その結果、図13の下図に示すように、N2ガスが中間領域A2や界面D2に向けて供給されるようになり、N2ガスによるパーティクルの発生を抑制しつつウェハWの乾燥を効率よく行うことができる。
このように、第2の実施形態においても、ウェハW上における界面D1の移動速度の変化に対応しながら、ウェハWを乾燥させることができる。
なお、第1および第2の実施形態では、第1、第2撮像部80a,80bの2台でウェハWの表面W1を撮像するようにしたが、これに限定されるものではない。以下、第1の実施形態の変形例に係る基板処理システム1について説明する。
図14は、変形例における処理ユニットを説明するための図である。図14に示すように、ノズル41dには1台の撮像部80cが設けられる。撮像部80cは、ノズル41dよりもウェハWの中心W2側に配置される。なお、撮像部80cが配置される位置は、上記に限定されるものではなく、たとえば、ノズル41cの周縁W3側に配置されるようにしてもよい。
撮像部80cは、上記した第1、第2撮像部80a,80bと比べて視野角が広いものが採用される。なお、図14においては、理解の便宜のため、撮像部80cの視野角を破線で示した。
撮像部80cの視野角は、図14に示すように、ウェハWの表面W1におけるN2ガスの供給位置に対して、ウェハWの中心W2側である第1領域E1と周縁W3側である第2領域E2とを撮像可能な範囲に設定されることが好ましい。
そして、制御部18は、上記した撮像部80cによる撮像結果に基づいて界面D1の位置を算出する。具体的には、たとえば、液膜領域A1と中間領域A2とでウェハWの色調が異なることから、制御部18は、撮像部80cで撮像された画像データにおいて、色調が変わる部位を界面D1の位置として算出するようにする。
このように、1台の撮像部80cであっても、界面D1の位置を容易に算出することができ、算出した界面D1の位置に基づいてノズル41dの移動速度等を制御することができる。なお、上記では、撮像部80の台数を1台または2台としたが、これに限られず、3台以上であってもよい。
なお、上述してきた実施形態では、処理液としてIPAを例示したが、これに限定されるものではなく、リンス液であるDIWなどその他の液体であってもよい。すなわち、たとえば、IPAによる置換処理を行わない構成の場合、DIWの厚い液膜が形成された液膜領域と厚い液膜が形成されない領域との界面を算出し、算出した界面の位置に基づいてノズル41dの移動速度やウェハWの回転数を制御するようにしてもよい。このように構成した場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
また、上記では、処理流体の供給源の各々に対応して各ノズル41a〜41dが設けられる場合の例を示したが、各ノズル41a〜41dを適宜共用して、ノズルの数を減少させるようにしてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 基板処理システム
2 搬入出ステーション
3 処理ステーション
4 制御装置
16 処理ユニット
18 制御部
19 記憶部
31 保持部
41a〜41d ノズル
42 アーム(移動機構)
43 旋回昇降機構(移動機構)
44a 第1移動機構
44b 第2移動機構
80 撮像部
80a 第1撮像部
80b 第2撮像部

Claims (8)

  1. 基板を回転可能に保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記基板の表面に処理液を供給する液供給部と、
    前記基板の表面に気体を供給する気体供給部と、
    前記基板の表面であって、前記気体の供給位置より前記基板の中心側である第1領域と前記供給位置より前記基板の周縁側である第2領域とを撮像する撮像部と、
    前記液供給部、前記気体供給部および前記撮像部を前記基板の中心側から周縁側に向けて移動させる移動機構と、
    前記撮像部による撮像結果に基づき、前記移動機構による前記気体供給部の移動速度および前記保持部による前記基板の回転数の少なくとも1つを制御する制御部と
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記処理液の厚い液膜が形成された液膜領域と前記厚い液膜が存在しない領域との界面の位置を前記撮像部による撮像結果から算出し、算出した前記界面の位置に基づき、前記気体供給部の移動速度および前記基板の回転数の少なくとも1つを制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、
    算出した前記界面の位置が前記気体供給部に対して前記基板の中心側にずれている場合には、前記気体供給部の移動速度を減少させる制御および前記基板の回転数を増加させる制御の少なくとも一方を行い、算出した前記界面の位置が前記気体供給部に対して前記基板の周縁側にずれている場合には、前記気体供給部の移動速度を増加させる制御および前記基板の回転数を減少させる制御の少なくとも一方を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記撮像部は、
    前記第1領域を撮像する第1撮像部と、
    前記第2領域を撮像する第2撮像部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1撮像部および前記第2撮像部で撮像された前記基板の表面の色調を示すデータに基づいて前記界面の位置を算出すること
    を特徴とする請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 前記撮像部は、
    前記気体が供給される前の前記基板において前記処理液の液膜が形成された液膜領域を撮像し、
    前記制御部は、
    前記撮像部によって撮像された前記液膜領域の色調を示すデータを記憶しておき、記憶した前記液膜領域の前記色調を示すデータに基づいて前記界面の位置を算出すること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  6. 前記第1撮像部は、前記気体供給部よりも前記基板の中心側に配置され、
    前記第2撮像部は、前記液供給部よりも前記基板の周縁側に配置されること
    を特徴とする請求項4または5に記載の基板処理装置。
  7. 前記移動機構は、
    前記液供給部を移動させる第1移動機構と、
    前記気体供給部および前記撮像部を一体的に移動させる第2移動機構と
    を備え、
    前記第1撮像部は、前記気体供給部よりも前記基板の中心側に配置され、
    前記第2撮像部は、前記気体供給部よりも前記基板の周縁側に配置されること
    を特徴とする請求項4または5に記載の基板処理装置。
  8. 保持部によって回転可能に保持された基板の表面に液供給部から処理液を供給する工程と、
    気体供給部から前記基板の表面に気体を供給する工程と、
    前記基板の表面であって、前記気体の供給位置より前記基板の中心側である第1領域と前記供給位置より前記基板の周縁側である第2領域とを撮像部で撮像する工程と、
    前記液供給部、前記気体供給部および前記撮像部を移動機構を用いて前記基板の中心側から周縁側に向けて移動させる工程と、
    前記撮像部による撮像結果に基づき、前記移動機構による前記気体供給部の移動速度および前記保持部による前記基板の回転数の少なくとも1つを制御する工程と
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
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