JP2016040461A - 遠心回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイヤフラムの変位に伴う静止体と回転体の相対位置の変形や変化を抑制し、静止体と回転体との接触を防止する。【解決手段】軸線P回りに回転する回転軸4及び回転軸4とともに回転するインペラ3を有するロータ2と、ロータ2を外周側から囲むケーシング7と、ロータ2とケーシング7との間に軸線P方向に複数が積層されるように設けられて、インペラ3によって圧送する流体Gの流路を画成するダイヤフラム6と、ダイヤフラム6を外周側から拘束する拘束部材20と、を備える遠心回転機械。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の羽根車を有する遠心回転機械に関する。
遠心圧縮機などの遠心回転機械は、一般に、回転軸・インペラ(羽根車)などの回転体と、その周囲のダイヤフラム等の静止体との間に隙間がある。そのため、回転体と静止体との間の隙間には、作動流体が流入することを抑制するシール装置が設けられている場合が多い。遠心圧縮機の場合、シール装置は、インペラの入口の口金部、多段インペラの各段間、および、多段インペラの最終段に設けられたバランスピストン部などに設けられている。そして、このようなシール装置には、例えば、ダンパーシールやラビリンスシール等が用いられている。
シール装置においては、漏れ量を抑制するため、シールフィン等のシール部材と回転体との間の隙間は、僅かな寸法(例えば0.1mm〜数mm)に設定されている。遠心圧縮機の運転時においては、遠心圧縮機のダイヤフラム等の内部品やインペラ等には、熱や応力、遠心力によって変形が生じるため、シール装置の隙間の寸法によっては回転体と静止体とで接触が生じ、回転軸の不安定振動の要因となる。
近年、例えばガス田向けの遠心圧縮機では、吐出圧力の高圧化が顕著となってきている。例えば、吐出圧力が20MPa以上である高圧圧縮機が要求されている。このため、静止体・回転体の変形が大きくなる傾向にある。
また、遠心圧縮機の高圧化に伴い、例えば、ダイヤフラム等の内部品の周囲に発生する圧力分布の差圧の絶対値も大きくなり、内部品を変位させる可能性がある。このような変形・変位を考慮してシール装置の隙間を大きくして接触を防止すると、遠心圧縮機の性能の低下に繋がるため、シール装置の隙間の設定が難しくなっている。
特許文献1には、シール装置の変形を抑制するために、シール装置の変形に抗するリングを備える遠心圧縮機が記載されている。
特開2011−32908号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造では、ダイヤフラムの変形や変位を抑制することができず、ダイヤフラムの変形や変位によってシール装置の隙間が不均一になるなどして、回転軸の不安定振動が発生することがあった。
この発明は、ダイヤフラムの変形や変位を抑制して、遠心回転機械の回転軸の不安定振動を防止することのできる遠心回転機械を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、遠心回転機械は、軸線回りに回転する回転軸及び前記回転軸とともに回転するインペラを有するロータと、前記ロータを外周側から囲むケーシングと、前記ロータと前記ケーシングとの間に軸線方向に複数が積層されるように設けられて、前記インペラによって圧送する流体の流路を画成するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを外周側から拘束する拘束部材と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、拘束部材が、ダイヤフラムの変形や変位を抑制する機能を発揮することによって、ダイヤフラムの変形や変位に伴う静止体と回転体の相対位置の変化を抑制し、静止体と回転体との接触を防止することができる。
上記遠心回転機械において、前記拘束部材は、前記ダイヤフラムの外周面に嵌め合わされる環状のリングであって、前記リングの外周面は、前記ケーシングの内周面に当接するように形成されている構成としてもよい。
このような構成によれば、ダイヤフラムとケーシングとの間の隙間の一定に保つことができる。換言すれば、ダイヤフラムが径方向に変位することを抑制することができる。また、ダイヤフラムの変形も抑制することができる。これにより、ダイヤフラムにシール装置を設けた場合には、シール装置の隙間での接触を防止することができる。
上記遠心回転機械において、前記拘束部材は、樹脂によって形成されている構成としてもよい。
このような構成によれば、ケーシングと拘束部材との間の摺動性を向上させることができる。
上記遠心回転機械において、前記拘束部材の外周面には周方向に等間隔に形成された凹溝が形成されている構成としてもよい。
このような構成によれば、ケーシングと拘束部材との間の摺動性を向上させることができる。
上記遠心回転機械において、前記拘束部材は、隣り合う前記ダイヤフラムに連続して形成されているキー溝と、前記キー溝に嵌合するキー部材であってよい。
このような構成によれば、軸方向に連なるダイヤフラムの結合をキー部材を用いて強固にすることができる。これにより、ダイヤフラムが変位することを抑制することができ、ダイヤフラムにシール装置を設けた場合には、シール装置の隙間での接触を防止することができる。
上記遠心回転機械において、前記インペラは、軸線方向の第一の側に配置されて前記流体を前記回転軸の軸線方向の中央位置に向かって流通させる第一インペラ群と、軸線方向の前記第一の側とは反対の第二側に配置されて前記流体を前記回転軸の軸線方向の中央位置に向かって流通させる第二インペラ群と、から構成されており、前記回転軸の両端部に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受を有し、前記拘束部材は、前記ダイヤフラムの前記中央位置近傍に設けられている構成としてもよい。
このような構成によれば、回転軸の支持部である軸受から最も離間する中央位置近傍に位置するダイヤフラムの変形や変位を効果的に抑制することができる。
本発明によれば、拘束部材が、ダイヤフラムの変形や変位を抑制する機能を発揮することによって、ダイヤフラムの変位に伴う静止体と回転体の相対位置の変形や変化を抑制し、静止体と回転体との接触を防止することができる。
本発明の第一実施形態の遠心圧縮機の概略断面図である。 本発明の第一実施形態の遠心圧縮機の一部拡大図である。 本発明の第一実施形態の変形例の変形拘束リングの軸線方向から見た図である。 本発明の第一実施形態の変形例のスペーサの軸線方向から見た図である。 本発明の第二実施形態の遠心圧縮機の一部拡大図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態に係る遠心回転機械である遠心圧縮機について説明する。
図1に示すように、本実施形態の遠心圧縮機1は、複数のインペラ3(羽根車)を備える一軸多段式の遠心圧縮機である。
遠心圧縮機1は、軸線Pを中心として回転するロータ2と、ロータ2を外周側から囲む円筒形状のケーシング7と、ロータ2とケーシング7との間に軸線方向に複数が積層されるように設けられて、インペラ3によって圧送するプロセスガスG(流体)の流路を画成する複数のダイヤフラム6と、を有している。
ロータ2は、回転軸4と、回転軸4とともに回転する複数のインペラ3と、を有している。インペラ3は、回転軸4に取り付けられて遠心力を利用してプロセスガスGを圧縮する羽根車である。
また、回転軸4には、モータ等の駆動機(図示せず)が連結されており、この駆動機によってロータ2が回転駆動されている。
回転軸4は、柱状をなして軸線Pの方向に延在し、軸線Pの方向の両端で軸受16によって回転可能に支持されている。また、回転体を構成する回転軸4及び複数のインペラ3と、ダイヤフラム6との間には、適宜シール装置5が設けられている。
複数のインペラ3は、回転軸4の軸線Pの方向の両端に設けられた軸受16同士の間に配されている。また、複数のインペラ3は、回転軸4の軸線Pの方向において羽根の向きが互いに反対側を向く二組の三段式インペラ群3A,3Bを構成しており、第一のインペラ群3A、第二のインペラ群3Bとは互いに背面側を軸線Pの方向の中央位置Cに向けた状態で回転軸4に取り付けられている。
第一のインペラ群3Aは、軸線方向の第一の側(図1の左側)に配置されている。第二のインペラ群3Bは、軸線方向の第一の側とは反対の第二の側(図1の右側)に配置されている。各々のインペラ群3A,3Bは、軸線方向に配列された各々のインペラ3に対応するように、三段の圧縮機段を備えている。
インペラ3は、それぞれ回転軸4における軸線Pの方向の中央位置Cに向かうに従って、軸線Pの径方向外側に漸次拡径する略円盤状のディスク8と、このディスク8に軸線Pの周方向に間隔をあけて放射状に設けられた複数のブレード9と、ディスク8に対向して設けられて複数のブレード9を覆うシュラウド10とを備えている。
プロセスガスGは、第一インペラ群3A、第二インペラ群3B各々を軸線Pの方向の中央位置Cに向かって流通することで、圧縮されるようになっている。
軸受16は、回転軸4の両端部に一つずつ設けられ、回転軸4を回転可能に支持している。軸受16としては、例えば、複数の軸受パッドを有するジャーナル軸受を採用することができる。
ケーシング7は、円筒状に形成されたもので、その中心軸は軸線Pに一致している。ケーシング7は、内部に複数のダイヤフラム6を収容している。複数のダイヤフラム6は、軸線方向に複数が積層されるように設けられている。
複数のダイヤフラム6は、遠心圧縮機1の各々の圧縮機段に対応して設けられている。具体的には、複数のダイヤフラム6は、第一インペラ群3Aに対応する複数のダイヤフラム6Aと、第二インペラ群3Bに対応する複数のダイヤフラム6Bとから構成されている。第一インペラ群3Aに対応する複数のダイヤフラム6Aは、段差部と介して接続されている。第二インペラ群3Bに対応する複数のダイヤフラム6Bもまた、段差部を介して接続されている。なお、中央位置C近傍で隣り合う、ダイヤフラム6Aとダイヤフラム6Bとは接触はしているが、段差部を介して接続されてはいない。
円筒形状のケーシング7と複数のダイヤフラム6との間には、所定の隙間Sが形成されている。即ち、ケーシング7の内周面と、複数のダイヤフラム6の外周面とは所定の隙間Sを介して離間している。隙間Sは軸線方向及び周方向に一様に設けられている。
積層されたダイヤフラム6の内部には、軸線方向の第一の側の端部の径方向外側となる位置で環状をなす吸込口11Aが形成されている。またこの吸込口11Aと、三段式インペラ群3Aのうちの一方側に位置するインペラ3の流路との間には接続流路12Aが形成されて、このインペラ3の流路と吸込口11Aとを接続している。これによって、プロセスガスGを外部から三段式インペラ群3Aへ導入可能としている。
また、ダイヤフラム6の内部には、三段式インペラ群3Aのうちの第二の側に位置するインペラ3の流路に接続されて、径方向の外側に延びる接続流路14Aが形成されている。さらに、ダイヤフラム6の内部には、接続流路14Aに接続されるとともに、軸線方向の中央位置Cにおける径方向外側となる位置で、環状をなす排出口15Aが形成されている。
三段式インペラ群3Bが取り付けられた位置においても、ダイヤフラム6の内部にはケーシング流路13B、吸込口11B、接続流路12B、14B、排出口15Bが形成されている。そしてこれらは、軸線方向の中央位置Cを境に、ケーシング流路13A、吸込口11A、接続流路12A、14A、排出口15Aに対して、軸線方向に対称となる位置に配置されている。
また、回転軸4の外周面であって三段式インペラ群3Aと三段式インペラ群3Bの間には、インペラ3のスラストを調整するためのバランスピストン17が設けられている。本実施形態の遠心圧縮機1では、回転軸4、複数のインペラ3、及びバランスピストン17でロータ2を構成している。
三段式インペラ群3Aにおいて圧縮されて回転軸4の中央位置C付近に到達したプロセスガスGは、その後、三段式インペラ群3Bに導入されてさらに圧縮が行われ、再度中央位置C付近に到達するようになっている(図1の点線を参照)。従って、回転軸4の中央位置Cである三段式インペラ群3Aと三段式インペラ群3Bとの間には圧力差が生じている。
本実施形態の遠心圧縮機1には、三種類のシール装置5が設けられている。
第一のシール装置5は、バランスピストン17の外周面とダイヤフラム6との間隙をシールする第一シール装置5aである。第二のシール装置5は、インペラ3のシュラウド10の外周面とダイヤフラム6との間隙をシールする第二シール装置4bである。第三のシール装置5は、インペラ3の断間において、回転軸4の外周面とダイヤフラム6との間隙をシールする第三シール装置5cである。
ここで、本実施形態のシール装置5を第一シール装置5aを用いて説明する。第一シール装置5aは、三段式インペラ群3Aと三段式インペラ群3Bとの間の圧力差によって、プロセスガスGが中央位置Cにおいて三段式インペラ群3Bから三段式インペラ群3Aへ、軸線Pに沿って流通することを防止するように設けられている。
シール装置5は、ダイヤフラム6に取り付けられるシール装置本体と、シール装置本体からロータ2に向かって延びる複数のシールフィンと、を有している。複数のシールフィンは、それぞれロータ2に向けて、シール装置本体から内周側に延出しており、周方向に延びている。これらシールフィンは、ロータ2と微小隙間を径方向に形成している。
シール装置5は、複数のシールフィンによって、所謂ラビリンスシールを構成している。なお、シール装置5に用いられるシール構造は、ラビリンスシールに限ることはなく、ダンパーシール(ホールパターンシール、ハニカムシール)の採用も可能である。
本実施形態の遠心圧縮機1は、ダイヤフラム6を外周側から拘束する環状の変形拘束リング20を備えている。換言すれば、変形拘束リング20は、径方向に所定の厚さを有する円筒形状をなしている拘束部材である。変形拘束リング20は、変形拘束リング20の内径がダイヤフラム6の直径と略同じか、やや小さくなるように形成されている。即ち、変形拘束リング20は、ダイヤフラム6の外周面に嵌め合わされるような内径とされている。
図2に示すように、変形拘束リング20は、変形拘束リング20の外周面がケーシング7の内周面に当接するように形成されている。即ち、変形拘束リング20は、内周側がダイヤフラム6の外周面に固定され、外周側がケーシング7の内周面に接触している。
また、変形拘束リング20は、ダイヤフラム6の外周面に周方向に亘って形成されたリング用溝21に沿うように配置されている。リング用溝21の溝幅は、変形拘束リング20の幅に対応している。
変形拘束リング20は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene, PTFE)のような摺動性の高い樹脂によって形成されている。変形拘束リング20を形成する材料としてはこれに限ることはなく、摺動性が高く、ケーシング7を形成する材料よりも低い剛性であればよい。例えば、ポリアセタール樹脂等の採用も可能である。
本実施形態の変形拘束リング20は、複数のダイヤフラム6のうち、回転軸4の支持点である軸受16から最も離間する二つのダイヤフラム6に取り付けられている。即ち、変形拘束リング20は、排出口15A,15B近傍のダイヤフラム6に取り付けられている。換言すれば、変形拘束リング20は、第一インペラ群3Aに対応する複数のダイヤフラム6Aのうち最も中央位置C側のダイヤフラムAと、第二インペラ群3Bに対応する複数のダイヤフラム6Bのうち最も中央位置C側のダイヤフラム6Bとに取り付けられている。
上記実施形態によれば、隙間Sに配置された拘束部材である変形拘束リング20が、ダイヤフラム6の変形や変位を抑制する機能を発揮することによって、ダイヤフラム6の変位に伴う静止体とロータ2等の回転体の相対位置の変化を抑制し、静止体と回転体との接触を防止することができる。
また、拘束部材をダイヤフラム6の外周面に嵌め合わされる環状の変形拘束リング20とし、変形拘束リング20の外周面をケーシング7の内周面に当接するように形成した。これにより、ダイヤフラム6とケーシング7との間の隙間Sの一定に保つことができる。また、ダイヤフラム6の変形も抑制することができる。換言すれば、ダイヤフラム6が径方向に変位することを抑制することができる。これにより、シール装置5の隙間での接触を防止することができる。
また、変形拘束リング20を樹脂によって形成したことによって、ケーシング7と変形拘束リング20との間の摺動性を向上させることができる。
また、変形拘束リング20を中央位置C近傍に配置したことによって、回転軸4の支持部である軸受16から最も離間する中央位置C近傍に位置するダイヤフラム6の変位を効果的に抑制することができる。
また、変形拘束リング20をダイヤフラム6の外周面に形成されたリング用溝21に沿って配置することによって、変形拘束リング20が軸方向にずれるのを防止することができる。
なお、上記実施形態の変形拘束リング20は、周方向に亘って同じ断面形状を有するものとしたが、これに限ることはない。例えば、図3に示す変形例のように、変形拘束リング20Bの外周面に、周方向に等間隔に形成された凹溝24を形成してもよい。
また、図4に示す変形例のように、周方向に断続的に複数のスペーサ20Cを配置する構成としてもよい。スペーサ20Cは、例えばダイヤフラム6に接着することによって、ダイヤフラム6とケーシング7との間の隙間に配置することができる。
上記変形例によれば、ケーシング7と拘束部材20B,20Cとの間の摺動性を向上させることができる。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態の拘束部材を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の拘束部材は、最も中央位置C寄りに配置された隣り合うダイヤフラム6A,6Bに連続して形成されているキー溝22と、キー溝22に嵌合するキー部材20Dである。本実施形態のキー溝22とキー部材20Dとは、ダイヤフラム6の両側部の二ヶ所に設けられている。
キー溝22は、軸方向に延在する断面形状が矩形状をなす溝である。
キー部材20Dは、ダイヤフラム6A,6Bに連続して形成されているキー溝22に嵌め込むものである。キー部材20Dをネジなどの締結部材を用いてダイヤフラム6に固定してもよい。また、キー部材20Dは、図5に示すような、両端が角型のもののみならず、両端のうち少なくとも一方が丸型のものを採用してもよい。キー溝22に関しても、キー部材20Dと形状が一致している必要はなく、長手方向の長さがキー部材20Dより長くてもよい。
また、上記キー溝22及びキー部材20Dはダイヤフラム6の両側部の二ヶ所に設けられているが、これに限らず、更に上方に設けてもよい。また、キー溝22及びキー部材20Dを一ヶ所のみに設ける構成としてもよい。
上記実施形態によれば、軸方向に連なるダイヤフラム6の結合をキー部材20Dを用いて強固にすることができる。これにより、ダイヤフラム6が変位することを抑制することができ、ダイヤフラム6にシール装置5を設けた場合には、シール装置5の隙間での接触を防止することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、拘束部材を遠心圧縮機に適用したが、インペラを有するロータと、ロータを外周側から囲むケーシングと、インペラによって圧送する流体の流路を画成するダイヤフラムと、を有する遠心回転機械であればよい。例えば、上記各実施形態の拘束部材を遠心ポンプに適用してもよい。
1 遠心圧縮機
2 ロータ
3 インペラ
4 回転軸
5 シール装置
6,6A,6B ダイヤフラム
7 ケーシング
8 ディスク
9 ブレード
10 シュラウド
11A,11B 吸込口
12A,12B,14A,14B 接続流路(流路)
13A,13B ケーシング流路(流路)
15A,15B 排出口
16 軸受
17 バランスピストン
20,20B 変形拘束リング(拘束部材)
20C スペーサ(拘束部材)
20D キー部材
21 リング用溝
22 キー溝
24 凹溝
G プロセスガス(流体)
P 軸線
S 隙間

Claims (6)

  1. 軸線回りに回転する回転軸及び前記回転軸とともに回転するインペラを有するロータと、
    前記ロータを外周側から囲むケーシングと、
    前記ロータと前記ケーシングとの間に軸線方向に複数が積層されるように設けられて、前記インペラによって圧送する流体の流路を画成するダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムを外周側から拘束する拘束部材と、を備える遠心回転機械。
  2. 前記拘束部材は、前記ダイヤフラムの外周面に嵌め合わされる環状のリングであって、前記リングの外周面は、前記ケーシングの内周面に当接するように形成されている請求項1に記載の遠心回転機械。
  3. 前記拘束部材は、樹脂によって形成されている請求項2に記載の遠心回転機械。
  4. 前記拘束部材の外周面には周方向に等間隔に形成された凹溝が形成されている請求項2又は請求項3に記載の遠心回転機械。
  5. 前記拘束部材は、隣り合う前記ダイヤフラムに連続して形成されているキー溝と、前記キー溝に嵌合するキー部材である請求項1に記載の遠心回転機械。
  6. 前記インペラは、
    軸線方向の第一の側に配置されて前記流体を前記回転軸の軸線方向の中央位置に向かって流通させる第一インペラ群と、
    軸線方向の前記第一の側とは反対の第二側に配置されて前記流体を前記回転軸の軸線方向の中央位置に向かって流通させる第二インペラ群と、から構成されており、
    前記回転軸の両端部に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受を有し、
    前記拘束部材は、前記ダイヤフラムの前記中央位置近傍に設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遠心回転機械。
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