JP2015135083A - シール装置、及び回転機械 - Google Patents

シール装置、及び回転機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2015135083A
JP2015135083A JP2014006942A JP2014006942A JP2015135083A JP 2015135083 A JP2015135083 A JP 2015135083A JP 2014006942 A JP2014006942 A JP 2014006942A JP 2014006942 A JP2014006942 A JP 2014006942A JP 2015135083 A JP2015135083 A JP 2015135083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
groove
fluid
sealing device
impeller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014006942A
Other languages
English (en)
Inventor
中村 裕樹
Hiroki Nakamura
裕樹 中村
真成 飯野
Masanari Iino
真成 飯野
公彦 光田
Kimihiko Mitsuta
公彦 光田
康博 小山
Yasuhiro Koyama
康博 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014006942A priority Critical patent/JP2015135083A/ja
Publication of JP2015135083A publication Critical patent/JP2015135083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/08Sealings
    • F04D29/16Sealings between pressure and suction sides
    • F04D29/165Sealings between pressure and suction sides especially adapted for liquid pumps
    • F04D29/167Sealings between pressure and suction sides especially adapted for liquid pumps of a centrifugal flow wheel

Abstract

【課題】ロータとステータとの間の間隙を流通する流体に対するシール効果を高める。【解決手段】軸線回りに回転するロータ3と、ロータ3を外周側から囲むステータ5aとの間の間隙をシールするシール装置24であって、間隙を画成するロータ3の外周面に形成され、周方向にわたって延びる溝部30と、溝部30内における間隙を流通する流体Lの上流側の面に設けられて軸線方向に突出するフィン35と、を備えるシール装置24を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、回転機械に係り、特に軸線回りに回転するロータと静止側であるステータケーシングとの間の間隙をシールするシール装置、及びこのシール装置を備える回転機械に関する。
遠心式回転機械の一つとして気体を昇圧する遠心ポンプが広く知られている。この遠心ポンプにおいては、ケーシング内部に羽根車(インペラ)が設けられて、この羽根車の回転によって吸引口から吸引された気体が昇圧され、吐出口から吐出される。
このような遠心ポンプにおいて、例えば、羽根車の口金部に口金シールを設けることによって、羽根車で昇圧された気体の漏れ量の低減が図られている。即ち、ケーシングと羽根車との間に形成されている間隙を介して、高圧側の羽根車の出口側から低圧側の羽根車の入口側に気体が漏れることを抑制している。このような各種シールには、例えば、ダンパーシールやラビリンスシール等が用いられている(例えば特許文献1参照)。
ラビリンスシールは、回転体である羽根車と間隙を有して対向する環状の静止体であるケーシングから、羽根車に向かって突出する突出部を複数配設したものである。このラビリンスシールでは、突出部の先端近傍を流れる流体に圧力損失を生じさせることにより流体の漏れを低減し、遠心ポンプの効率を向上させている。
特開2006−22681号公報
上述したようなシール装置でも一定の効率向上効果はあるが、遠心ポンプの性能向上のためには、さらにシール効果を高めて効率を向上させることが求められている。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ロータとケーシングとの間の間隙を流通する流体に対するシール効果を高めることができる回転機械を提供することにある。
本発明の第一の態様によれば、シール装置は、軸線回りに回転するロータと、前記ロータを外周側から囲むステータとの間の間隙をシールするシール装置であって、前記間隙を画成する前記ロータの外周面に形成され、周方向にわたって延びる溝部と、前記溝部内における前記間隙を流通する流体の上流側の面に設けられて軸線方向に突出するフィンと、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、間隙を介して溝部に流入した流体がフィンによってポンピングされ、このポンピング流が径方向外周側へ吹き飛ばされる。ポンピング流が、さらに間隙を介して流入してくる流体の流れを阻害するため、間隙を流通する流体に対するシール効果を高めることができる。
また、溝部によってロータとステータとの間の間隔が急拡大・急縮小することによって、流体に対して広がり損失・狭まり損失が与えられる。これにより、流体に対するシール効果を高めることができる。
上記回転機械において、前記ステータの内周面における前記溝部と対向する位置に、周方向にわたって延びる第二溝部が形成されている構成としてもよい。
上記構成によれば、フィンによって生成されたポンピング流が、間隙を介して流入してくる流体を横切るように旋回するため、流体に対するシール効果をより高めることができる。
また、ロータとステータとの間の間隔の拡大・縮小幅が大きくなるため、よりシール効果を高めることができる。
上記回転機械において、前記第二溝部内における前記流体の下流側の面に設けられて軸線方向に突出する第二フィンを備えてもよい。
上記構成によれば、ロータの回転により周方向に旋回する成分を有するポンピング流が第二フィンによって静止させられて衝突損失が生じることで、間隙を介して流入してくる流体の流れを阻害することができる。
上記回転機械において、前記間隙は、前記流体の下流側に向かって小径となる複数の段を有する階段状をなし、前記フィンは少なくとも一つの段に設けられていてもよい。
上記構成によれば、間隙を階段状とすることによって、シール効果をより高めることができる。
上記回転機械において、前記間隙の段間における前記流体の下流側の面に設けられて軸線方向に突出する第三フィンを備える構成としてもよい。
上記構成によれば、第三フィンによってポンピング流の回転成分が静止させられて衝突損失が生じることで、間隙を介して流入してくる流体の流れを阻害することができる。
上記回転機械において、前記間隙における前記ステータの内周面と前記ロータの外周面との間隔は、前記溝部に向かって漸次拡大するように形成されている構成としてもよい。
上記構成によれば、間隙を介して流入してくる流体が間隙の拡大部において分散されることによって、流体が下流側に吹き抜けることを抑制することができる。
また、本発明は、前記ロータとともに回転することで流体を送り出す複数の羽根車を備え、前記間隙は、前記ステータと前記羽根車との間に画成されている上記いずれかのシール装置を備える回転機械を提供する。
本発明によれば、ステータとロータとの間の間隙を流通する流体に対するシール効果を高めることができる。
本発明の第一実施形態の遠心ポンプの概略を説明する断面図である。 本発明の第一実施形態の遠心ポンプの周辺を拡大した図である。 本発明の第一実施形態の遠心ポンプのケーシングと羽根車の間の間隙に設けられたシール装置を説明する図である。 本発明の第一実施形態の遠心ポンプのシール装置の断面図である。 図4のA−A矢視図であり、シール装置のフィンの配列を説明する図である。 図5に対応する図であり、本発明の第一実施形態のシール装置の変形例を示す図である。 本発明の第二実施形態のシール装置の断面図である。 本発明の第三実施形態のシール装置の断面図である。 本発明の第四実施形態のシール装置の断面図である。 本発明の第五実施形態のシール装置の断面図である。 本発明の第五実施形態のシール装置の変形例の断面図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、回転機械の一例として、羽根車(インペラ)を複数備えた多段式の遠心ポンプを例に挙げて説明する。
図1に示すように、遠心ポンプ1は、例えば給水ポンプであり、本実施形態では多段ポンプとなっている。そしてこの遠心ポンプ1は、外部ケーシング6と、外部ケーシング6の内部に配置されている内部ケーシング5(ステータ)と、内部ケーシング5を貫通するように配置された軸線Oを中心に延在する回転軸2と、キーを介して回転軸2に一体回転可能に固定され、回転軸2とともにロータを構成する両吸込インペラ11及び複数の羽根車3とを主に備えている。
外部ケーシング6は、中空形状をなし、径方向内側に向かって流体を吸い込む吸込口9と、径方向外側に向かって流体を吐き出す吐出口10が形成されている。
また、外部ケーシング6の一端部(図1の左端部)にケーシングカバー53が装着されているとともに、外部ケーシング6の他端部にケーシングカバー54が装着され、ケーシングカバー53,54がそれぞれ複数の締結ボルト55,56により固定されることで、外部ケーシング6、内部ケーシング5、及びケーシングカバー53,54が一体化されている。また、吸込口9には、不図示の復水回収ラインが連結され、吐出口10には不図示の給水ラインが接続されている。
内部ケーシング5は、外部ケーシング6の内部に配置されており、複数のリング部材5aを回転軸2の軸線O方向に配列した構成をなしている。またこの内部ケーシング5には、吸込口9及び吐出口10にそれぞれ連通して、縮径及び拡径を繰り返す内部空間が設けられている。この内部空間には羽根車3が収容される。そして、羽根車3を収容した際に羽根車3同士の間となる位置に羽根車3を流通する流体Gを上流側から下流側に流通させるケーシング流路4が形成されており、吸込口9と吐出口10とは羽根車3及びケーシング流路4を介して連通している。
回転軸2は、内部ケーシング5に収容された羽根車3及び両吸込インペラ11が外嵌されて、これらと共に軸線Oを中心に回転する。またこの回転軸2は図示しない軸受によって外部ケーシング6及び内部ケーシング5に対して回転自在に支持されており、また図示しない原動機によって回転駆動される。
両吸込インペラ11は、外部ケーシング6の内部に収容されており、吸込口9から流体Gを吸込むように構成されている。
複数の羽根車3は、両吸込インペラ11よりも軸線O方向の下流側となる一方側(図1における紙面に向かって右側)で、内部ケーシング5における各々のリング部材5aの内部に、回転軸2の軸線O方向に間隔を空けて収容されている。
また各々の羽根車3は、図1及び図2に示すように、吐出口10側に進むにつれて漸次拡径した略円盤状のディスク13と、ディスク13の表面から回転軸2の外部ケーシング6の一端部となる軸線Oの他方側に立ち上がるように、ディスク13に放射状に取り付けられて周方向に並んだ複数の羽根14とを有している。さらにこの羽根車3は、軸線O方向の他方側からこれら複数の羽根14を周方向に覆うように取り付けられたシュラウド15を有している。
リング部材5aにおける羽根車3のシュラウド15に対向する面は、軸線O方向一方側から他方側に向かうに従って漸次拡径するシュラウド対向面23とされており、シュラウド15とシュラウド対向面23との間は、羽根車3と内部ケーシング5とが接触しないように間隙Sが形成されている。同様に、ディスク13と内部ケーシング5に一体的に取り付けられた隔壁部材5bとの間にも間隙Sが形成されている。
さらに、羽根車3においては、ディスク13の羽根14の取付面とシュラウド15の内壁面とで囲まれた空間が、上流側から送られてきた流体Gを昇圧する昇圧流路(流路)17となっている。
ここで、各々の羽根車3間を繋ぐように、流体Gが段階的に昇圧されるように上記ケーシング流路4は形成されている。そして、両吸込インペラ11の吐出側が図示しない給水経路を介して軸線O方向の他方側の端部に設けられた最前段の羽根車3の吸入側に接続され、各々の羽根車3の吐出側は隣接する羽根車3の吸入側にケーシング流路4を介して接続されている。また、軸線O方向の一方側の端部に設けられた最後段の羽根車3の吐出側は吐出口10に接続されている。
そして、ケーシング流路4について詳細に説明すると、このケーシング流路4は、羽根車3の昇圧流路17へ流体Gを導入する吸込流路16と、昇圧流路17から流体Gが導入されるディフューザ流路20と、ディフューザ流路20から流体Gが導入されるリターン流路18とを有している。
吸込流路16は、径方向外方から径方向内方に向かって流体Gを流した後、流体Gの向きを羽根車3の直前で回転軸2の軸線O方向に変換させる流路である。
ディフューザ流路20は、径方向内方側が昇圧流路17に連通しており、羽根車3によって昇圧された流体Gを径方向外側に向かって流通させる。このディフューザ流路20には回転軸2の軸線Oを中心として周方向に等間隔に配置された複数のディフューザベーン51が設けられている。
リターン流路18は、一端側がディフューザ流路20に連通し、他端側が吸込流路16に連通するようになっている。このリターン流路18は、ディフューザ流路20を通って径方向外側に向かって流れてきた流体Gの向きを径方向内側に向くように反転させるコーナ部21と、径方向外方から径方向内方に向かって延出するストレート部19とを有している。
ストレート部19は、内部ケーシング5に一体的に取り付けられた隔壁部材5bの下流側側壁19aと、リング部材5aの上流側側壁19bとで囲まれた流路である。また、ストレート部19には、回転軸2の軸線Oを中心として周方向に等間隔に配置された複数のリターンベーン22が設けられている。
ここで、羽根車3においては、流入部3aから流入した流体が昇圧されて流出部3bから流出することから、流入部3a側に比べて流出部3b側が高圧となる。したがって、間隙Sにおいては、高圧側とされた羽根車3出口側(流出部3b側)から、低圧側とされた羽根車3入口側(流入部3a側)に向かう流体としてリーク流L(漏れ流)が流通する。
この間隙Sをシールするために、本実施形態の遠心ポンプ1にはシール装置24,34が設けられている。シール装置24とシール装置34は、同様の構成を有している。以下、羽根車3のシュラウド15とシュラウド対向面23との間をシールするシール装置24を用いて、本実施形態のシール装置を説明する。
図3に示すように、シール装置24は、間隙Sにおける軸線O方向一方側、即ち、間隙Sにおける低圧側の領域に設けられている。シール装置24において、間隙Sはリーク流Lの下流側に向かって小径となる階段状に形成されている。即ち、間隙Sは三段のフラット部25と、フラット部25とフラット部25とを接続する段差部26とから構成されている。
フラット部25は、軸線Oと同心の円筒形状に形成されたシュラウド15の外周面と、軸線Oと同心の円筒形状に形成されたリング部材5aの内周面との間に形成されている。換言すれば、間隙Sのフラット部25は、円筒形状の空間であって、フラット部25の径方向外周側に配置されたリング部材5aの外周面と、フラット部25の径方向内周側に配置されたシュラウド15の外周面によって形成されている。
段差部26は、各々のフラット部25の間に設けられており、軸線Oに直交する二つの面である段差部対向面27,28から構成されている。
各々のフラット部25において、羽根車3のシュラウド15の外周面には、周方向にわたって延びる溝部30が形成されている。溝部30は、周方向から見た断面形状が矩形状の溝条である。
図4及び図5に示すように、溝部30は、軸線Oに直交する二つの面である溝部対向面31,32と底面33とから構成されている。溝部対向面31,32は、リーク流Lの上流側の面である上流側溝部対向面31と下流側の面である下流側溝部対向面32とから構成されている。溝部30は、フラット部25の軸線O方向の中央に形成されている。
溝部30内におけるリーク流Lの上流側の面である上流側溝部対向面31には、軸線方向に突出する複数の板形状のフィン35が設けられている。即ち、断面矩形状の溝部30において、リーク流Lの下流側を向く上流側溝部対向面31には、リーク流Lの上流側を向く下流側溝部対向面32に向けて突出する複数のフィン35が設けられている。
フィン35は、周方向に等間隔に設けられているが、フィン35の間隔や数はリーク流L、及びポンピング流Pの挙動などに応じて適宜変更することができる。
フィン35の軸線方向の長さ寸法は、溝部30の軸線方向の幅の1/3〜1/2とされている。フィン35の径方向の寸法は、溝部30の径方向の深さよりやや小さい寸法とされている。
次に、以上のように構成された遠心ポンプ1による流体Gの昇圧について説明する。
各々の羽根車3が回転軸2と共に回転すると、吸込口9からケーシング流路4内に流入した流体Gは、吸込口9から一段目の羽根車3の昇圧流路17、ディフューザ流路20、リターン流路18、ストレート部19の順に流れた後、二段目の羽根車3の昇圧流路17、ディフューザ流路20…という順に流れていく。そして、流路4の最も下流側に位置するディフューザ流路20まで流れた流体Gは、吐出口10から外部に流れる。
流体Gは、上述した順で流路4を流れる途中、各々の羽根車3によって昇圧される。即ち、この遠心ポンプ1においては、流体Gが複数の羽根車3によって段階的に昇圧され、これによって大きな揚程比を容易に得ることができる。
ここで、流体Gの一部であり羽根車3の出口側から流体Gに対して逆行するように間隙Sに流入したリーク流Lは、シール装置24によってシールされる。シール装置24において、リーク流Lは上流側のフラット部25に流入した後、溝部30に流入する。ここで、リーク流Lは、溝部30の内部でフィン35によりポンピングされる。ポンピングされて径方向外周側に吹き飛ばされたポンピング流Pは、周方向に旋回する成分を有する流れとなる。この旋回する成分を有するポンピング流Pがリーク流Lを阻害する。
上記実施形態によれば、間隙Sを介して溝部30に流入したリーク流Lがフィン35によってポンピングされ、このポンピング流Pが径方向外周側へ吹き飛ばされる。ポンピング流Pが、さらに間隙Sを介して流入してくるリーク流Lの流れを阻害するため、リーク流Lに対するシール効果を高めることができる。
また、溝部30によって羽根車3のシュラウド15とリング部材5aとの間の間隙Sが急拡大・急縮小することによって、リーク流Lに対して広がり損失・狭まり損失が与えられる。これにより、リーク流Lに対するシール効果を高めることができる。
また、間隙Sを階段状とすることによって、シール効果をより高めることができる。
なお、上記実施形態では、溝部30のフィン35を板形状のものとしたが、溝部30に流入したリーク流Lをポンピングしつつ旋回させることができればこれに限ることはない。例えば、図6に示すように、溝部30のリーク流Lの上流側の面である上流側溝部対向面31に複数の切欠溝36を設けてもよい。切欠溝36は、加工性を考慮すると断面半円形状が好ましいが、断面矩形状としてもよい。
また、上記実施形態では、間隙Sを三段の階段状としたがこれに限ることはない。例えば、間隙Sを二段の階段状としてもよいし、階段状ではなく、フラット部25のみの間隙Sとしてもよい。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態の遠心ポンプ1を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図7に示すように、リング部材5aの内周面上であって、溝部30と対向する位置には、周方向にわたって延びる第二溝部38が形成されている。第二溝部38の周方向から見た形状は、溝部30と同一とされている。即ち、溝部対向面31,32と同一面上に配置され、軸線Oに直交する二つの面である二つの第二溝部対向面39,40と底面とから構成されている。
上記実施形態によれば、フィン35によって生成されたポンピング流Pが、間隙Sを介して流入してくるリーク流Lを横切るように旋回するため、リーク流Lに対するシール効果をより高めることができる。
また、シュラウド15とリング部材5aとの間の間隔の拡大・縮小幅が大きくなるため、よりシール効果を高めることができる。
(第三実施形態)
以下、本発明の第三実施形態の遠心ポンプ1を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第二実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の第二溝部38には、板形状の第二フィン42が周方向に等間隔に設けられている。第二フィン42は、第二溝部38内におけるリーク流Lの下流側の第二溝部対向面40に設けられている。
第二フィン42の数、及び周方向における位置は、溝部30のフィン35に対応している。即ち、第二フィン42の数はフィン35と同数であり、軸線方向から見た位置はフィン35と同じである。ただし、第二フィン42の数、及び位置は、リーク流L、及びポンピング流Pの挙動に応じて適宜変更することができる。また、第二フィン42の形状は、板形状に限ることはなく、例えば、図6に示すような、複数の切欠溝による突起としてもよい。
上記実施形態によれば、羽根車3の回転により周方向に旋回する成分を有するポンピング流Pが第二フィン42によって静止させられて衝突損失が生じることで、間隙Sを介して流入してくるリーク流Lの流れを阻害することができる。
なお、上記実施形態においては、第二フィン42は、第二溝部38の周方向から見た断面のうち、一部を塞ぐ形状としたがこれに限ることはなく、第二フィン42を、第二溝部38の周方向から見た断面の全部を覆う形状としてもよい。即ち、第二フィン42は、ポンピング流Pの回転成分を静止させるような形状であればよい。
例えば、第二フィン42を形成することなく、第二溝部38を周方向に所定間隔をおいて形成された複数の有底穴によって構成してもよい。このような構成であれば、回転成分を有するポンピング流Pは、有底穴に流入することで回転成分が静止させられる。
(第四実施形態)
以下、本発明の第四実施形態の遠心ポンプ1を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態のシール装置24は、第一実施形態の遠心ポンプ1の構成に加えて、間隙Sの段差部26に段差部フィン43(第三フィン)が設けられていることを特徴としている。
具体的には、間隙Sの段差部26におけるリーク流Lの上流側を向く段差部対向面28に、複数の板形状の段差部フィン43が周方向に等間隔に設けられている。段差部フィン43の数、及び周方向における位置は、溝部30のフィン35に対応している。即ち、段差部フィン43の数はフィン35と同数であり、軸線方向から見た位置はフィン35と同じである。ただし、段差部フィン43の数、及び位置は、リーク流L、及びポンピング流Pの挙動に応じて適宜変更することができる。また、段差部フィン43の形状は、板形状に限ることはなく、例えば、図6に示すような、複数の切欠溝による突起としてもよい。
上記実施形態によれば、段差部フィン43によってポンピング流Pの回転成分が静止させられて衝突損失が生じることで、間隙Sを介して流入してくるリーク流Lを阻害することができる。
(第五実施形態)
以下、本発明の第五実施形態の遠心ポンプ1を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第三実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態の間隙Sには、溝部30に向かって拡大する拡大部45が形成されている。拡大部45は、リーク流Lの下流側に向かって拡大する形状とされている。換言すれば、本実施形態のリング部材5aの内周面と羽根車3のシュラウド15の外周面との間隔は、溝部30に向かって漸次拡大するように形成されている。
具体的には、リング部材5aの内周面の側に斜面46が設けられており、拡大部45において間隙Sが徐々に広くなるように形成されている。
上記実施形態によれば、間隙Sを介して流入してくるリーク流Lが間隙Sの拡大部45において分散(拡散)されることによって、リーク流Lが溝部30の下流側の間隙Sに吹き抜けることを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、拡大部45をリング部材5aの斜面46により構成したが、間隙Sが溝部30及びリーク流Lの下流側に向かって拡大する形状であればこれに限ることはない。例えば、図11に示すように、リング部材5aに加え、羽根車3のシュラウド15の側にも斜面47を設けてもよい。このような構成とすることによって、リーク流Lの分散の度合いをより強めることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
例えば、上記各実施形態においては、フィン35,42,43は周方向に等間隔に設ける構成としたが、これに限ることはなく、フィン同士の間隔は、不均等でもよい。
1 遠心ポンプ
2 回転軸(ロータ)
3 羽根車(ロータ)
4 ケーシング流路
5 内部ケーシング(ステータ)
5a リング部材
5b 隔壁部材
6 外部ケーシング
7 ジャーナル軸受
8 スラスト軸受
9 吸込口
10 吐出口
11 両吸込インペラ
12 ケーシングカバー
13 ディスク
14 羽根
15 シュラウド
16 吸込流路
17 昇圧流路
18 リターン流路
19 ストレート部
20 ディフューザ流路
21 コーナ部
22 リターンベーン
23 シュラウド対向面
24 シール装置
25 フラット部
26 段差部
27,28 段差部対向面
29 外周面
30 溝部
31 上流側溝部対向面
32 下流側溝部対向面
33 底面
34 シール装置
35 フィン
36 切欠溝
38 第二溝部
39,40 第二溝部対向面
41 底面
42 第二フィン
43 段差部フィン
45 拡大部
51 ディフューザベーン
G 流体
L リーク流
O 軸線
P ポンピング流
S 間隙

Claims (7)

  1. 軸線回りに回転するロータと、前記ロータを外周側から囲むステータとの間の間隙をシールするシール装置であって、
    前記間隙を画成する前記ロータの外周面に形成され、周方向にわたって延びる溝部と、
    前記溝部内における前記間隙を流通する流体の上流側の面に設けられて軸線方向に突出するフィンと、を備えることを特徴とするシール装置。
  2. 前記ステータの内周面における前記溝部と対向する位置に、周方向にわたって延びる第二溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記第二溝部内における前記流体の下流側の面に設けられて軸線方向に突出する第二フィンを備えることを特徴とする請求項2に記載のシール装置。
  4. 前記間隙は、前記流体の下流側に向かって小径となる複数の段を有する階段状をなし、前記フィンは少なくとも一つの段に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシール装置。
  5. 前記間隙の段間における前記流体の下流側の面に設けられて軸線方向に突出する第三フィンを備えることを特徴とする請求項4に記載のシール装置。
  6. 前記間隙における前記ステータの内周面と前記ロータの外周面との間隔は、前記溝部に向かって漸次拡大するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシール装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のシール装置を備えることを特徴とする回転機械。
JP2014006942A 2014-01-17 2014-01-17 シール装置、及び回転機械 Pending JP2015135083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006942A JP2015135083A (ja) 2014-01-17 2014-01-17 シール装置、及び回転機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006942A JP2015135083A (ja) 2014-01-17 2014-01-17 シール装置、及び回転機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015135083A true JP2015135083A (ja) 2015-07-27

Family

ID=53767063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014006942A Pending JP2015135083A (ja) 2014-01-17 2014-01-17 シール装置、及び回転機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015135083A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017075621A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 株式会社日立製作所 環状シール構造及びこれを備えた流体機械

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017075621A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 株式会社日立製作所 環状シール構造及びこれを備えた流体機械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2616428C2 (ru) Лабиринтное уплотнение со спиральной и смешанной спирально-цилиндрической конфигурацией с высокой демпфирующей способностью
US10066750B2 (en) Rotary machine
JP5314256B2 (ja) 回転流体機械のシール装置および回転流体機械
JP2019035374A (ja) 遠心回転機械
WO2013128539A1 (ja) 回転機械
EP2154380B1 (en) Seal device for rotary fluid machine and rotary fluid machine
WO2014122819A1 (ja) 遠心圧縮機
JP2016075184A (ja) 遠心圧縮機
WO2016043090A1 (ja) 回転機械
JP2012007594A (ja) シール装置及びこれを備えた流体機械
CN111379744B (zh) 离心式旋转机械
JP6071644B2 (ja) 多段遠心式流体機械
WO2016024409A1 (ja) 遠心回転機械
JP2014084803A (ja) 遠心式流体機械
JP2015135083A (ja) シール装置、及び回転機械
JP2008280932A (ja) 軸流ターボ機械
JP6655712B2 (ja) 回転機械
JP2015031180A (ja) 回転機械
JP2015135095A (ja) シール装置、及び回転機械
JP6402849B2 (ja) 回転機械用組立体、及び回転機械
JP2017160860A (ja) ターボ機械
RU2518785C2 (ru) Двухсекционный центробежный компрессор
JP6523917B2 (ja) 遠心ポンプ
JP7330508B2 (ja) 羽根車及び水中ポンプ
JP2019056344A (ja) 遠心ポンプ