JP2015135095A - シール装置、及び回転機械 - Google Patents

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Hiroki Nakamura
裕樹 中村
真成 飯野
Masanari Iino
真成 飯野
公彦 光田
Kimihiko Mitsuta
公彦 光田
康博 小山
Yasuhiro Koyama
康博 小山
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    • F04D29/16Sealings between pressure and suction sides
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Abstract

【課題】ロータとケーシングとの間の間隙を流通する流体に対するシール効果を高める。【解決手段】軸線回りに回転するロータと、ロータを外周側から囲むステータとの間の間隙をシールするシール装置であって、間隙を画成するロータの外周面に形成され、周方向にわたって延びる第一溝部と、ケーシングの内周面に、第一溝部と対応するように、周方向にわたって延びる第二溝部と、を備え、第一溝部と前記第二溝部は、径方向に互いに一部のみが重なり合っていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、シール装置、及びこのシール装置を備える回転機械に関する。
回転機械の一つとして流体を昇圧する遠心ポンプが広く知られている。この遠心ポンプにおいては、ケーシング内部に設けられた羽根車(インペラ)の回転によって吸引口から吸引された流体が昇圧され、該昇圧された流体が吐出口から吐出される。
このような遠心ポンプにおいて、例えば、羽根車の口金部に口金シールを設けることによって、羽根車で昇圧された流体の漏れ量の低減が図られている。即ち、ケーシングと羽根車との間に形成されている間隙を介して、高圧側の羽根車の出口側から低圧側の羽根車の入口側に流体が漏れることを抑制している。このような各種シールには、例えば、ダンパーシールやラビリンスシール等が用いられている(例えば特許文献1参照)。
ラビリンスシールは、回転体である羽根車と間隙を有して対向する環状の静止体であるケーシングから、羽根車に向かって突出する突出部を複数配設したものである。このラビリンスシールでは、突出部の先端近傍を流れる流体に圧力損失を生じさせることにより流体の漏れを低減し、遠心ポンプの効率を向上させている。
特開2006−22681号公報
しかしながら、遠心ポンプの性能向上のためには、さらにシール効果を高めて効率を向上させることが求められている。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ロータとケーシングとの間の間隙を流通する流体に対するシール効果を高めることができる回転機械を提供することにある。
本発明の第一の態様に係るシール装置は、軸線回りに回転するロータと、ロータを外周側から囲むステータとの間の間隙をシールするシール装置であって、間隙を画成するロータの外周面に形成され、周方向にわたって延びる第一溝部と、ケーシングの内周面に、第一溝部と対応するように、周方向にわたって延びる第二溝部と、を備え、第一溝部と第二溝部は、径方向に互いに一部のみが重なり合っていることを特徴とする。
上記構成によれば、第一溝部及び第二溝部で生じる渦流れが、回転軸の径方向外側から内側に向かって流れる渦流れが、さらに間隙を介して流入するとともに回転軸の軸線方向に流れるリーク流と交差してこれを阻害するため、流体に対するシール効果をより高めることができる。
また、溝部によってロータとステータとの間の間隔が急拡大・急縮小することによって、流体に対して広がり損失・縮小損失が与えられる。これにより、流体に対するシール効果を高めることができる。
上記回転機械において、第一溝部は、第二溝部よりも、軸線方向における流体の流通する上流側に形成されることで、前記第一溝部と前記第二溝部とが径方向に互いに一部のみが重なり合う構成としてもよい。
上記構成によれば、第一溝部及び第二溝部で生じる渦流れが、回転軸の径方向外側から内側に向かって流れる渦流れが、さらに間隙を介して流入するとともに回転軸の軸線方向に流れるリーク流と交差してこれを阻害するため、流体に対するシール効果をより高めることができる。
また、ロータとステータとの間の間隔の拡大・縮小幅が大きくなるため、よりシール効果を高めることができる。
上記回転機械において、第二溝部は、第一溝部よりも、軸線方向における流体の流通する上流側に形成されることで、前記第二溝部と前記第一溝部とが径方向に互いに一部のみが重なり合う構成としてもよい。
上記構成によれば、第一溝部及び第二溝部で生じる渦流れが、回転軸の径方向外側から内側に向かって流れる渦流れが、さらに間隙を介して流入するとともに回転軸の軸線方向に流れるリーク流と交差してこれを阻害するため、流体に対するシール効果をより高めることができる。
また、ロータとステータとの間の間隔の拡大・縮小幅が大きくなるため、よりシール効果を高めることができる。
本発明によれば、ロータとステータとの間の間隙を流通する流体に対するシール効果を高めることができる。
本発明の第一実施形態の遠心ポンプの概略を説明する断面図である。 本発明の第一実施形態の遠心ポンプの周辺を拡大した図である。 本発明の第一実施形態の遠心ポンプのケーシングと羽根車の間の間隙に設けられたシール装置を説明する図である。 本発明の第一実施形態における遠心ポンプのシール装置の断面図である。 本発明の第二実施形態における遠心ポンプのシール装置の断面図である。 本発明に係るシール装置の第一溝部と第二溝部の変位量を示す図である。 本発明に係るシール装置の第一溝部と第二溝部の変位量による圧力損失の変化を表すグラフである。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、回転機械の一例として、羽根車(インペラ)を複数備えた多段式の遠心ポンプを例に挙げて説明する。
図1に示すように、遠心ポンプ1は、例えば給水ポンプであり、本実施形態では多段ポンプとなっている。そしてこの遠心ポンプ1は、外部ケーシング6と、外部ケーシング6の内部に配置されている内部ケーシング5(ステータ)と、内部ケーシング5を貫通するように配置された軸線Oを中心に延在する回転軸2と、キーを介して回転軸2に一体回転可能に固定され、回転軸2とともにロータを構成する両吸込インペラ11及び複数の羽根車3とを主に備えている。
外部ケーシング6は、中空形状をなし、径方向内側に向かって流体を吸い込む吸込口9と、径方向外側に向かって流体を吐き出す吐出口10が形成されている。
また、外部ケーシング6の一端部(図1の左端部)にケーシングカバー53が装着されているとともに、外部ケーシング6の他端部にケーシングカバー54が装着され、ケーシングカバー53,54がそれぞれ複数の締結ボルト55,56により固定されることで、外部ケーシング6、内部ケーシング5、及びケーシングカバー53,54が一体化されている。また、吸込口9には、不図示の復水回収ラインが連結され、吐出口10には不図示の給水ラインが接続されている。
内部ケーシング5は、外部ケーシング6の内部に配置されており、複数のリング部材5aを回転軸2の軸線O方向に配列した構成をなしている。またこの内部ケーシング5には、吸込口9及び吐出口10にそれぞれ連通して、縮径及び拡径を繰り返す内部空間が設けられている。この内部空間には羽根車3が収容される。そして、羽根車3を収容した際に羽根車3同士の間となる位置に羽根車3を流通する流体Gを上流側から下流側に流通させるケーシング流路4が形成されており、吸込口9と吐出口10とは羽根車3及びケーシング流路4を介して連通している。
回転軸2は、内部ケーシング5に収容された羽根車3及び両吸込インペラ11が外嵌されて、これらと共に軸線Oを中心に回転する。またこの回転軸2は図示しない軸受によって外部ケーシング6及び内部ケーシング5に対して回転自在に支持されており、また図示しない原動機によって回転駆動される。
両吸込インペラ11は、外部ケーシング6の内部に収容されており、吸込口9から流体Gを吸込むように構成されている。
複数の羽根車3は、両吸込インペラ11よりも軸線O方向の下流側となる一方側(図1における紙面に向かって右側)で、内部ケーシング5における各々のリング部材5aの内部に、回転軸2の軸線O方向に間隔を空けて収容されている。
また各々の羽根車3は、図1及び図2に示すように、吐出口10側に進むにつれて漸次拡径した略円盤状のディスク13と、ディスク13の表面から回転軸2の外部ケーシング6の一端部となる軸線Oの他方側に立ち上がるように、ディスク13に放射状に取り付けられて周方向に並んだ複数の羽根14とを有している。さらにこの羽根車3は、軸線O方向の他方側からこれら複数の羽根14を周方向に覆うように取り付けられたシュラウド15を有している。
リング部材5aにおける羽根車3のシュラウド15に対向する面は、軸線O方向一方側から他方側に向かうに従って漸次拡径するシュラウド対向面23とされており、シュラウド15とシュラウド対向面23との間は、羽根車3と内部ケーシング5とが接触しないように間隙Sが形成されている。同様に、ディスク13と内部ケーシング5に一体的に取り付けられた隔壁部材5bとの間にも間隙Sが形成されている。
さらに、羽根車3においては、ディスク13の羽根14の取付面とシュラウド15の内壁面とで囲まれた空間が、上流側から送られてきた流体Gを昇圧する昇圧流路(流路)17となっている。
ここで、各々の羽根車3間を繋ぐように、流体Gが段階的に昇圧されるように上記ケーシング流路4は形成されている。そして、両吸込インペラ11の吐出側が図示しない給水経路を介して軸線O方向の他方側の端部に設けられた最前段の羽根車3の吸入側に接続され、各々の羽根車3の吐出側は隣接する羽根車3の吸入側にケーシング流路4を介して接続されている。また、軸線O方向の一方側の端部に設けられた最後段の羽根車3の吐出側は吐出口10に接続されている。
そして、ケーシング流路4について詳細に説明すると、このケーシング流路4は、羽根車3の昇圧流路17へ流体Gを導入する吸込流路16と、昇圧流路17から流体Gが導入されるディフューザ流路20と、ディフューザ流路20から流体Gが導入されるリターン流路18とを有している。
吸込流路16は、径方向外方から径方向内方に向かって流体Gを流した後、流体Gの向きを羽根車3の直前で回転軸2の軸線O方向に変換させる流路である。
ディフューザ流路20は、径方向内方側が昇圧流路17に連通しており、羽根車3によって昇圧された流体Gを径方向外側に向かって流通させる。このディフューザ流路20には回転軸2の軸線Oを中心として周方向に等間隔に配置された複数のディフューザベーン51が設けられている。
リターン流路18は、一端側がディフューザ流路20に連通し、他端側が吸込流路16に連通するようになっている。このリターン流路18は、ディフューザ流路20を通って径方向外側に向かって流れてきた流体Gの向きを径方向内側に向くように反転させるコーナ部21と、径方向外方から径方向内方に向かって延出するストレート部19とを有している。
ストレート部19は、内部ケーシング5に一体的に取り付けられた隔壁部材5bの下流側側壁19aと、リング部材5aの上流側側壁19bとで囲まれた流路である。また、ストレート部19には、回転軸2の軸線Oを中心として周方向に等間隔に配置された複数のリターンベーン22が設けられている。
ここで、羽根車3においては、流入部3aから流入した流体が昇圧されて流出部3bから流出することから、流入部3a側に比べて流出部3b側が高圧となる。したがって、間隙Sにおいては、高圧側とされた羽根車3出口側(流出部3b側)から、低圧側とされた羽根車3入口側(流入部3a側)に向かう流体としてリーク流L(漏れ流)が流通する。
この間隙Sをシールするために、本実施形態の遠心ポンプ1にはシール装置24,34が設けられている。シール装置24とシール装置34は、同様の構成を有している。以下、羽根車3のシュラウド15とシュラウド対向面23との間をシールするシール装置24を用いて、本実施形態のシール装置を説明する。
図3に示すように、シール装置24は、間隙Sにおける軸線O方向一方側、即ち、間隙Sにおける低圧側の領域に設けられている。シール装置24において、間隙Sはリーク流Lの下流側に向かって小径となる階段状に形成されている。即ち、間隙Sは三段のフラット部25と、フラット部25とフラット部25とを接続する段差部26とから構成されている。
フラット部25は、軸線Oと同心の円筒形状に形成されたシュラウド15の外周面と、軸線Oと同心の円筒形状に形成されたリング部材5aの内周面との間に形成されている。換言すれば、間隙Sのフラット部25は、円筒形状の空間であって、フラット部25の径方向外周側に配置されたリング部材5aの外周面と、フラット部25の径方向内周側に配置されたシュラウド15の外周面によって形成されている。
段差部26は、各々のフラット部25の間に設けられており、軸線Oに直交する二つの面である段差部対向面対向面27,28から構成されている。
各々のフラット部25において、羽根車3のシュラウド15の外周面には、周方向にわたって延びる第一溝部30が形成されている。第一溝部30は、周方向から見た断面形状が矩形状の溝条である。
図4及び図5に示すように、第一溝部30は、軸線Oに直交する二つの面である第一溝部対向面31,32と底面33とから構成されている。第一溝部対向面31,32は、リーク流Lの上流側の面である上流側溝部対向面31と下流側の面である下流側溝部対向面32とから構成されている。第一溝部30は、フラット部25の軸線O方向の中央に形成されている。
シュラウドケーシング5aの内周面上には、周方向にわたって延びる第二溝部38が形成されている。第二溝部38の周方向から見た形状は、第一溝部30と同一とされている。第二溝部38の一部は、第一溝部30と径方向において重なり合うように形成されている。軸線Oに直交する二つの面である二つの第二溝部対向面39,40と底面とから構成されている。
次に、以上のように構成された遠心ポンプ1による流体Gの昇圧について説明する。
各々の羽根車3が回転軸2と共に回転すると、吸込口9からケーシング流路4内に流入した流体Gは、吸込口9から一段目の羽根車3の昇圧流路17、ディフューザ流路20、リターンベンド部21、吸込部19の順に流れた後、二段目の羽根車3の昇圧流路17、ディフューザ流路20…という順に流れていく。そして、流路4の最も下流側に位置するディフューザ流路20直後の吐出スクロール12まで流れた流体Gは、吐出口10から外部に流れる。
流体Gは、上述した順で流路4を流れる途中、各々の羽根車3によって昇圧される。即ち、この遠心ポンプ1においては、流体Gが複数の羽根車3によって段階的に昇圧され、これによって大きな揚程を容易に得ることができる。
ここで、流体Gの一部であり羽根車3の出口側から流体Gに対して逆行するように間隙Sに流入したリーク流Lは、シール装置24によってシールされる。シール装置24において、リーク流Lは上流側のフラット部25に流入した後、第一溝部30に流入する。図4に示すように、第一溝部30の上流側の流路C0に比して、第一溝部30における第一溝部対後面31側の流路寸法C1は大きい。これにより、リーク流Lに拡がり損失が生じる。換言すると、リーク流Lの全圧が減少する。
さらに、第一溝部30に流入した流体Gは渦流れVを形成する。径方向外周側に吹き飛ばされた渦流れVは、周方向に旋回する成分を有する流れとなる。この旋回する成分を有する渦流れVがリーク流Lを阻害する。
続いて、リーク流Lは第一溝部30から流出する。ここで、第一溝部対向面32の径方向外側の端縁と、第二溝部対向面39の径方向内側の端縁との間の流路寸法をC2とする。C2は、第一溝部対後面31側の流路寸法C1よりも小さい。これにより、リーク流Lに縮小損失が生じて、全圧が減少する。
その後、リーク流Lは第二溝部38に流入する。ここで、第二溝部38における第二溝部対向面40側の流路寸法C3は、上述の流路寸法C2に比して大きい。したがって、リーク流Lには、拡大損失が生じる。これにより、リーク流Lの全圧が減少する。
第一溝部30における流れと同様に、第二溝部38に流入した流体Gは渦流れVを形成する。径方向内側に吹き飛ばされた渦流れVは、周方向に旋回する成分を有する流れとなる。この旋回する成分を有する渦流れVがリーク流Lを阻害する。
最後に、リーク流Lは第二溝部38から流出して、下流側に流れる。これにより、リーク流Lには、縮小損失による全圧の減少が再び生じる。
上記実施形態によれば、溝部30によって羽根車3のシュラウド15とシュラウドケーシング5aとの間の間隙Sが急拡大・急縮小することによって、リーク流Lに対して広がり損失・縮小損失が与えられる。これにより、リーク流Lに対するシール効果を高めることができる。加えて、間隙Sを階段状とすることによって、シール効果をより高めることができる。
また、間隙Sを介して第一溝部30、及び第二溝部38に流入したリーク流Lは、回転軸の径方向外側から内側に向かって流れる渦流れVを生じる。この渦流れが、さらに間隙を介して流入するリーク流と交差してこれを阻害するため、リーク流Lに対するシール効果を高めることができる。
なお、上記実施形態では、間隙Sを三段の階段状としたがこれに限ることはない。例えば、間隙Sを二段の階段状としてもよいし、階段状ではなく、フラット部25のみの間隙Sとしてもよい。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態の遠心ポンプ1を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図5に示すように、シュラウドケーシング5aの内周面上であって、溝部30と対向する位置には、周方向にわたって延びる第二溝部38が形成されている。第二溝部38の周方向から見た形状は、溝部30と同一とされている。即ち、溝部対向面31,32と同一面上に配置され、軸線Oに直交する二つの面である二つの第二溝部対向面39,40と底面とから構成されている。
言い換えると、本実施形態では、軸方向における第一溝部と第二溝部との互いの位置関係が、第一実施形態とは反対になっている。
上記実施形態によれば、間隙Sを介して第一溝部30、及び第二溝部38に流入したリーク流Lは渦流れVを生じる。この渦流れVが、さらに間隙Sを介して流入してくるリーク流Lの流れを阻害するため、リーク流Lに対するシール効果を高めることができる。
また、上記実施形態によれば、溝部30によって羽根車3のシュラウド15とシュラウドケーシング5aとの間の間隙Sが急拡大・急縮小することによって、リーク流Lに対して広がり損失・縮小損失が与えられる。これにより、リーク流Lに対するシール効果を高めることができる。加えて、間隙Sを階段状とすることによって、シール効果をより高めることができる。
(実施例)
次に、図6、図7を参照して、第一溝部30と第二溝部38との軸方向における変位量W(第一溝部30と第二溝部38の重なり合う量)による、リーク流Lの全圧の変化量について説明する。
図6は、第一溝部30と第二溝部38との軸方向における変位量Wの定義を示す図である。変位量Wは、第一溝部30の下流側における第一溝部対向面32と、第二溝部38の上流側の第二溝部対向面39との軸方向における寸法である。
図7は、変位量Wを0から2Wまでの領域で変化させた場合の、リーク流Lの全圧変化を表すグラフである。
図6に示すように、リーク流Lの流通する方向において、第一溝部30の第一溝部対向面31(上流側端縁)近傍の領域をZ1とし、第一溝部30と第二溝部38とが重なり合う領域をZ2とし、第二溝部38の第二溝部対向面40(下流側端縁)近傍の領域をZ3とする。このとき、図7のグラフにおけるPL1,PL2,PL3は、それぞれ領域Z1,Z2,Z3におけるリーク流Lに生じる全圧損失を示す。
図7に示すように、Wが0から2/3Wまで、又は、4/3Wから2Wまでの領域で、PL1,PL2,PL3の総和が最も大きくなることが読み取れる。言い換えると、変位量Wがこれらの領域の範囲内にある場合に、大きな全圧損失が生じ、良好なシール効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態、及び実施例について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
1 遠心ポンプ
2 回転軸
3 羽根車
4 ケーシング流路
5 内部ケーシング(ステータ)
5a リング部材
5b 隔壁部材
6 外部ケーシング
7 ジャーナル軸受
8 スラスト軸受
9 吸込口
10 吐出口
11 両吸込インペラ
12 ケーシングカバー
13 ディスク
14 羽根
15 シュラウド
16 吸込流路
17 昇圧流路
18 戻り流路
19 ストレート部
20 ディフューザ流路
21 コーナ部
22 リターンベーン
23 シュラウド対向面
24 シール装置
25 フラット部
26 段差部
27,28 段差部対向面
29 外周面
30 溝部
31 上流側溝部対向面
32 下流側溝部対向面
33 底面
34 シール装置
36 切欠溝
38 第二溝部
39,40 第二溝部対向面
41 底面
45 拡大部
51 ディフューザベーン
G 流体
L リーク流
O 軸線
V 渦流れ
S 間隙

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転するロータと、前記ロータを外周側から囲むステータとの間の間隙をシールするシール装置であって、
    前記間隙を画成する前記ロータの外周面に形成され、周方向にわたって延びる第一溝部と、
    前記ステータの内周面に、前記第一溝部と対応するように、周方向にわたって延びる第二溝部と、
    を備え、
    前記第一溝部と前記第二溝部は、前記径方向に互いに一部のみが重なり合っていることを特徴とするシール装置。
  2. 前記第一溝部は、前記第二溝部よりも、前記軸線方向における流体の流通する上流側に形成されることで、前記第一溝部と前記第二溝部とが径方向に互いに一部のみが重なり合っていることを特徴とするシール装置。
  3. 前記第二溝部は、前記第一溝部よりも、前記軸線方向における流体の流通する上流側に形成されることで、前記第二溝部と前記第一溝部とが径方向に互いに一部のみが重なり合っていることを特徴とするシール装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のシール装置を備える回転機械。
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