JP2016035712A - 通信装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ディープスリープモードでは、ネットワークとの接続を検知できないため、ディープスリープモードの間にネットワークと接続されていない状態になっても、電源オフモードに移行できない。【解決手段】 複数の回線と接続して通信できる通信装置とその制御方法であって、ディープスリープモードへの移行条件が満たされると通信装置をディープスリープモードに移行させ、ディープスリープモードが継続する時間を計時し、計時された時間が所定時間になると記通信装置を前記ディープスリープモードから復帰させて、前記複数の回線の少なくとも一つと接続しているか否かを判定する。ここで複数の回線の少なくとも一つと接続していると判定すると通信装置の電源をオフせずにディープスリープモードに移行するように制御する。【選択図】 図6

Description

本発明は、通信装置とその制御方法、及びプログラムに関するものである。
近年、通信装置において、より消費電力を低減させることが望まれている。通信装置の消費電力をより低減させるためには、単に待機電力を削減するだけではなく、LANや電話回線を介してネットワークに未接続で、しかも一定時間、通信装置が使用されない場合に、その消費電力を大幅に削減することが行われている。例えば特許文献1には、ネットワークに接続される画像形成装置において、ネットワークとの接続状態を検知し、その検知結果に基づいて、ネットワーク機能の電源をオン/オフする技術が記載されている。
ヨーロッパにおける環境指令(Lot26)では、このような電力管理を行うことが必須であるとして、近い将来、法規制化される予定である。このLot26は、現時点では、全ての無線ネットワークポートが停止し、かつ全ての有線ネットワークポートの接続が絶たれた場合(機器が如何なるネットワークにも物理的、論理的に接続されていない)は消費電力を0.5W以下にすることを規定している。
このような背景から、ネットワークとの接続を検知し、ネットワークに接続されていない場合は、電力管理を行う装置が普及し始めている。又、例えば、このLot26が規定した消費電力の目標値0.5Wを達成するために、ネットワークにも物理的、論理的に接続されていないときに、装置全体の電源をオフすることが考えられている。
図2は、上記Lot26で求められる画像形成装置の電力推移の一例を説明する図で、図2(A)は、ネットワークや回線に接続されている場合、図2(B)はネットワークや回線に接続されていない場合の電力管理の時間推移を示している。
装置が使用可能状態であるスタンバイモードから、ある一定時間後(時間t2)にスリープモードの一つであるディープスリープモードへ移行している。このとき図2(A)のように、回線と接続状態であればディープスリープを継続する。一方、図2(B)のように、時間t3でネットワークや回線と未接続状態となると、装置の電源をオフする電源オフモードへ移行している。ここでディープスリープモードとは、スリープ状態からの復帰要因等を発生する必要最小限の回路にのみ電力を供給するスリープモードである。画像形成装置の場合、ディープスリープモードでは、ネットワークとの接続確認が可能なネットワーク、ネットワークとの接続確認ができないネットワークが混在する。尚、図2において、例えばスタンバイモードでの消費電力は数十ワット、ディープスリープモードでは数ワット、電源オフモードではほぼ0ワットが目安となっている。
特開2006−254384号公報
上述の例では、ネットワークと未接続の場合、回線との接続状態を確認してディープスリープモードを継続するか、電源オフモードに移行するかを決める必要がある。しかしながら上述したように、ディープスリープモードでは、着信を検知する回路以外には電力供給を行わないため、ディープスリープモードでは、ネットワークとの接続を検知できないという課題がある。そのため、ディープスリープモードの間にネットワークと接続されていない状態になっても、ディープスリープモードではネットワークとの接続を検知が行えないので、電源オフモードに移行することができない。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
本発明の特徴は、ディープスリープモードから復帰する回数を減らして、回線との接続を確認し、回線と接続されていない場合にのみ電源オフモードに移行できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る通信装置は以下のような構成を備える。即ち、
複数の回線と接続して通信できる通信装置であって、
ディープスリープモードへの移行条件が満たされると前記通信装置をディープスリープモードに移行させる移行手段と、
前記ディープスリープモードが継続する時間を計時する計時手段と、
前記計時手段により計時された時間が所定時間になると前記通信装置を前記ディープスリープモードから復帰させて、前記複数の回線の少なくとも一つと接続しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が前記複数の回線の少なくとも一つと接続していると判定すると前記通信装置の電源をオフせずに前記ディープスリープモードに移行するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ディープスリープモードから復帰する回数を減らして、回線との接続を確認し、回線と接続されていない場合にのみ電源オフモードに移行できる効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の構成を説明するブロック図。 Lot26で求められる画像形成装置の電力推移の一例を説明する図。 実施形態1における通信回線の回線電圧の一例を示す図。 実施形態1に係る画像形成装置内部の電源供給を説明するブロック図。 実施形態1に係る電源回路の電源出力の状態の遷移を説明する図。 実施形態1に係る画像形成装置の処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係る画像形成装置の消費電力の推移の一例を説明する図。 実施形態2に係る画像形成装置の処理を説明するフローチャート。 実施形態3に係る画像形成装置の処理を説明するフローチャートで、図9(A)はCPUによる処理を示し、図9(B)はI/F部による処理を示す。 実施形態3に係る画像形成装置における電力推移の一例を示す図。 実施形態4に係る画像形成装置の処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。尚、以下の説明する実施形態では、本発明に係る通信装置を、例えば複合機等の画像形成装置を例に説明するが、本発明はこれに限定されない。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置100の構成を説明するブロック図である。
システム・オン・チップ(SOC)101はCPU200を含み、この画像形成装置100全体の動作を制御している。メモリ140はSOC101に接続され、CPU200がアクセスできる主記憶装置として機能しており、CPU200のワークメモリや制御プログラムを格納するメモリとして使用される。またメモリ140は、ファクシミリ送信又はファクシミリ受信等の際に、画像データや各種情報を一時的に記憶するためのメモリとしても使用され、またユーザが設定した情報を格納するためにも使用される。SDAAプログラム202はモデム102のDSP205で実行されるプログラムで、モデム102に転送されてRAM204に展開された後に、DSP205で実行される。
SOC101には、操作パネル118、読取部121、記録部122、IF部123が接続されている。操作パネル118は表示器119及びキーボード類120を備え、これらはユーザ・インタフェースとして機能する。表示器119は、装置の状態やメニュー等の表示を行う。またキーボード類120は、ユーザからの各種の指示の入力を受け付けるボタンやテンキー等を含み、ユーザがこのキーボードを用いて、ユーザ設定情報を入力することができる。読取部121は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。生成された画像データは、通信回線130を介して相手側装置に対してファクシミリ送信されてもよく、或いは記録部122で印刷されても良い。IF部123は、各種の情報機器を接続するインタフェースとして機能する。IF部123には、例えばネットワークIF127が含まれ、LAN(Local Area Network)240と接続される。ネットワークIF127との接続確認は、ネットワークの基本プロトコルのデータリンク層において、伝送路と接続先の状態を確認しデータの送受信が可能かどうかにより判断する。ここでネットワークIF127はLANコントローラとして機能し、例えば外部ゲートウェイとの間でCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)通信方式により、データの送受信を行なう。
モデム102はROM203,RAM204,DSP205、レジスタ206を含み、SOC101の制御に基づいて動作する変復調器である。モデム102は、ファクシミリ送信の対象となる、読取部121で読み取られた画像データを用いた変調処理と、通信回線130を介して受信した信号の復調処理を行う。モデム102は、絶縁素子103を介してSDAA(即ちシリコン・データ・アクセス・アレンジメント)104と接続されている。ROM203は、DSP205により実行されるプログラムを格納している。RAM204には、ホストから転送されるSDAAプログラム202や、ROM203に記憶されているプログラムが展開され、DSP205は、その展開されたプログラムを実行する。DSP205はRAM204に展開されたプログラムを実行して、モデム102の動作を制御する。レジスタ206はSDAA104の状態を格納し、或いは、SOC101からの指示を格納する。
SDAA104は網制御を実行する回路の一例である半導体NCU(ネットワーク制御ユニット)で、回線捕捉回路105、電圧検知回路150、電流検知回路151、ACフィルタ回路201を有している。SDAA104は通信回線130と接続されており、画像形成装置100と外部の通信回線130とのインタフェースとして機能する網制御部である。またSDAA104は通信回線130を介して相手側装置との間で通信を行う際に、回線の接続(捕捉)状態を制御する。通信回線130には、画像形成装置100に外付けされた電話機128も接続される。電話機128は、Hリレー110を介して通信回線130に接続されており、SDAA104は、電話機128と並列に通信回線130に接続されている。SDAA104は、ファクシミリ送受信を行う場合に、回線を捕捉してその通信を制御するだけでなく、電話機128が通信回線130を介して相手側装置との間で音声通信を行う場合にも、回線の捕捉状態を制御する。SDAA104は、これらの制御をSOC101の制御に基づいて実行する。
SDAA104は、回線捕捉回路105を使用して回線の直流捕捉状態を制御する。この回線捕捉回路105により直流捕捉される場合の直流インピーダンスは可変である。このインピーダンスは、予め設定された、直流的な電圧に対する電流特性(以下、DC−VI特性)で得られる。電圧検知回路150は、通信回線130上の電圧をモニタする回路である。電流検知回路151は、通信回線130上の電流をモニタする回路である。ACフィルタ回路201は、電圧検知回路150或いは電流検知回路151の前段に接続され、DC電圧或いは電流を検知する場合に、AC成分を除去して誤検知を防止する役割を果たしている。
直流捕捉回路152はSDAA104の周辺回路で、電流源の電流を調整することにより、直流捕捉を行いながら、SDAA104の制御の下で、直流インピーダンスの調整を行う。直流捕捉回路152は、回線開放状態を作り出したり回線に対する選択信号の一種であるダイヤルパルスを送出する際にも使用される。整流回路155はダイオードブリッジ等を含み、通信回線130からの信号を整流してSDAA104へ伝える。受信IF回路153は、通信回線130を介して受信されるファクシミリの受信信号などを受信するためのインターフェース回路である。交流インピーダンス整合回路154は、例えば、日本の場合は、交流インピーダンスを600Ωに合わせるための回路である。ノイズ除去回路156は、通信回線130からの雷サージ、電磁ノイズなどを抑制し、逆に通信回線130を介して、画像形成装置100のノイズが送出されるのを防止する。
CI検知回路108は通信回線130と接続されており、通信回線130から受信した呼び出し信号(以下、CI信号)を検知する。CI検知回路108は、通信回線からのCI信号を検知すると、そのことを示すCI検知信号109をSOC101に供給する。SOC101は、そのCI検知信号109に基づいて、通信回線130からCI信号の着信があったか否かを判定する。
Hリレー110は、フック検知回路117を介して接続される外付けの電話機128をDC電源113或いは通信回線130に接続する。Hリレー110は、外付けの電話機128を通信回線130へ接続した接続状態と、通信回線130から切断した切断状態との間の切り替えを行う。またHリレー110は、Hリレー駆動信号111を用いて、SOC101によって制御される。尚、図1に示すように、Hリレー110で電話機128が通信回線130から切り離されている場合、CI信号を着信しても電話機128は鳴動しない。いわゆる画像形成装置100の無鳴動着信状態となる。DC電源113は、フック検知回路117に電流を供給する。
フック検知回路117は電話機128と接続されており、電話機128のオフフック又はオンフックを検知する。フック検知回路117は、電話機128のオフフック又はオンフックの検知結果を、フック検知信号114を用いてSOC101へ伝達する。SOC101は、フック検知信号114に基づいて、電話機128におけるフックの状態を判定することができる。フック検知回路117は、Hリレー110によって、通信回線130に直接接続された場合、及びDC電源113に接続された場合の何れも、電話機128に流れる電流を検知する。これにより、電話機128におけるオフフック又はオンフックの状態を検知できる。
擬似CI送出回路116は、電話機128に対して擬似CI信号126を送出する。疑似CI信号125は、通信回線130を介して相手側装置からのCI信号の着信があった場合に、通信回線130から切断された状態にある電話機128を鳴動させるために、電話機128に対して送られる信号である。擬似CI送出回路116は、SOC101からの擬似CI駆動信号115による送出指示に応じて、擬似CI信号126を電話機128に対して送出する。PSTN210は公衆回線網、相手FAX220は、PSTN210を介して接続される対抗機である画像形成装置である。保護素子230は、ヒューズ等を含む電流保護素子である。
タイマ回路124はSOC101と接続され、予め設定された時間を計測する。SOC101により時間の設定、及び時間のクリアが制御される。タイマ回路124は後述する第1電源系統で動作し、ディープスリープモードに移行した後、電源回路125に対して電源供給信号161を出力する。またタイマ回路124は、ディープスリープモードに移行する前に、CPU200から指示された電源系回路に対して電源供給を指示する電源供給信号を出力する。ここでタイマ回路124に設定される時間は、ネットワークの接続確認のためにディープスリープモードに移行した時点から復帰するまでの時間で、通常は、20分程度が目途とされるが、それ以外の時間が設定される事も考えられる。
電源回路125は、画像形成装置100内部の回路ブロックに供給する電源を生成する回路である。電源プラグ250からAC100Vが供給され、例えば複数系統の電源出力163〜165を生成する。
本実施形態では、電源系統としてスリープ状態から復帰する際に必要な電源系統を第1電源系統としている。この第1電源系統には、例えばCI検知回路108、フック検知回路117、電源回路125などが含まれる。またスタンバイに必要な電源系を第2電源系統、第3電源系統とする。第2電源系統には、画像形成装置100の第1電源系統以外の回路、SOC101やモデム102、SDAA104などが含まれる。また第3電源系統には、回線追加ユニット260が含まれる。図1では、第1電源系統は電源出力163が供給される部分であり2重線で示した部分で、CI検知回路108、フック検知回路117、IF部123、タイマ回路124、電源回路125が含まれる。第2電源系統は、電源出力164が供給される部分で、図1では実線で示されている。第3電源系統は、電源出力165が供給される部分で、図1で破線で示される部分で、回線追加ユニット260の回路を含んでいる。
尚、電源回路125は、第1電源系統の回路からの制御信号d1,d2,d3,d4や、SOC101からの制御信号cにより電源出力163〜165の出力制御を行う。ここで制御信号d1は、CI信号を検知したCI検知信号109である。制御信号d2はネットワークIF127で検知した着信信号であり、制御信号d3は、タイマ回路124から出力される所定時間が経過したことを示す検知信号である。これら制御信号d1,d2,d3,d4は論理和が取られて割り込み信号161として電源回路125に供給されている。
回線追加ユニット260は、画像形成装置100に対して増設して装着され、画像形成装置100に対してファクシミリ回線を増設することが可能なユニットである。
図3は、実施形態1における通信回線130の回線電圧の一例を示す図である。
まず、301で直流捕捉回路152はオンフック、即ち直流捕捉状態になっていない。このときの電圧値は約48Vである。このときPSTN210から見た直流抵抗値Zは、1MΩ以上になっている。302でオフフック動作が開始され、直流捕捉回路152は、電流源の電流を調整することにより、直流捕捉を行いながら、SDAA104の制御で直流インピーダンスの調整を行う。このときPSTN210の直流抵抗が約50〜550Ωである。電流源の電流の増加に伴って発生する電圧降下により、徐々に回線電圧が降下を始める。303では、直流インピーダンスの調整が終了し、オフフックするとPSTN210から見た直流抵抗値は約50〜300Ωに調整される。直流インピーダンス調整後、即ちオフフックでの電圧値303は、PSTN210の電流制限機能により、電流値が20〜120mAに制限されるため大きく降下する。即ち、例えば、回線電流Iが60mAで、PSTN210から見た直流抵抗値Zを300Ωとすると、回線電圧の値は18Vになり、約48Vから18Vへと約30Vの電圧降下が発生することになる。
次に、通信回線130が未接続の場合を説明する。この場合、通信回線130はPSTN210と切り離されるため、PSTN210より48Vが供給されないことになり、通信回線130の回線電圧は、ほぼ0Vを保持することになる。一方、通信回線130がPSTN210と接続されて直流捕捉が行われた場合は、前述したように回線電圧は降下するが、所定の一定電圧に保持されている。従って、例えばスレッショルド電圧304の設定値A1を3V程度に設定する。これにより回線電圧が3V未満の場合は、オフフック或いはオンフック動作とは異なり、PSTN210より48Vが供給されていない、即ち、通信回線130がPSTN210に接続されていないと判断できる。
通信回線(以下、公衆回線)210が接続された直流捕捉の回線電圧と、通信回線130が公衆回線210に接続されていない未接続時の回線電圧とは、上述した関係になっている。
従って、この通信回線130の電圧をモニタすることにより、通信回線130が公衆回線210に接続されているか否かを判定することができるが、これを、SDAA104の電圧検知回路150により行うことが可能である。即ち、モデム102のレジスタ206には、図3のスレッショルド電圧304の設定値A1が予め保持されている。よって、SDAA104の電圧検知回路150で検知した回線電圧の電圧値と、スレッショルド電圧の設定値A1とを比較する。そしてスレッショルド電圧の設定値A1未満であった場合は、通信回線130がPSTN210と未接続であることを示すフラグがレジスタ206に保持される。SOC101のCPU200は、このフラグを参照することで、公衆回線210との接続或いは未接続を判定し、それに応じて画像形成装置100の動作を制御する。
図4は、実施形態1に係る画像形成装置100内部の電源供給を説明するブロック図である。
電源回路125は、コンセント250を介して供給される商用のAC100Vから複数系統の電源電圧を生成し、それらを画像形成装置100の回路等に供給する。電源回路125で生成された電源出力163は第1電源系回路4001に、電源出力164は第2電源系回路4002に、電源出力165は第3電源系回路4003に供給される。ここで第1電源系回路4001は、ディープスリープモードにおいて電力を供給し続ける必要がある回路ブロックを意味する。例えば、CI検知回路108は、第1電源系回路4001に属し、ディープスリープモードで、通信回線130からCI信号の着信があった場合、割り込み信号d1を発生して、ディープスリープモードよりスタンバイモードに復帰させる。またタイマ回路124も第1電源系回路4001に属し、タイマ回路124に設定された時間が経過すると、割り込み信号d3を発生して、ディープスリープモードからスタンバイモードに復帰させる。ネットワークIF127も第1電源系回路4001に属し、ネットワークケーブルの接続有無の検知や、ディープスリープモードで、LAN240を介して画像形成装置100宛てのパケットを受信すると割り込み信号d2を発生する。これによりディープスリープモードよりスタンバイモードに復帰させる。このように第1電源系回路4001は、ディープスリープモードからの復帰要因を検出する回路である。
一方、第2電源系回路4002や第3電源系回路4003は、ディープスリープモードへの移行条件が満たされてディープスリープモードに移行すると電源供給が停止される。例えば、画像形成装置100の大部分の回路ブロックが第2電源系回路4002や第3電源回路4003に属し、SOC101、モデム102、SDAA104等は第2電源系回路4002に属する。従ってディープスリープモードでは、公衆回線210との接続検知を行うことができない。ここで第2電源系回路4002と第3電源系回路4003とに分かれているのは、ネットワークの構成回路に対して電源供給を分けているためである。
ところで、画像形成装置100をスタンバイモードからディープスリープモードへ移行させる場合は、第2電源系回路4002に属しているSOC101が、電源回路125に電源出力制御信号167を供給する。そして電源回路125で生成される電源出力164、電源出力165を停止してディープスリープモードへ移行させる。
又、スタンバイモードから電源オフモードへ移行させる場合は、第2電源系回路4002に属しているSOC101が、電源回路125に電源出力制御信号167を供給する。そして電源回路125で生成される電源出力163〜165を全て停止して、電源オフモードへ移行させる。
又、第3電源系回路4003のみを停止させる場合は、SOC101が制御信号167を電源回路125に供給し、電源回路125による電源出力165を停止させる。
図5は、実施形態1に係る電源回路125の電源出力の状態の遷移を説明する図である。
図5では、各モードにおける電源回路125の電源の出力状態を示している。スタンバイモード2では、電源出力163、電源出力164はともにオンであり、電源出力165はオフである。つまり第1電源系回路4001、第2電源系回路4002に対して電源が供給され、第3電源系回路4003に対しては電源が供給されていない。スタンバイモード1では、電源出力163〜165が全てオンであり、第1電源系回路4001、第2電源系回路4002、第3電源系回路4003の全てに電源が供給がされている。ディープスリープモードでは、電源出力163のみがオンで第1電源系回路4001のみに電源が供給されている。また電源オフモードでは、電源出力163〜165は全てオフであり、スタンバイモードに移行するためには、ユーザが手動で電源スイッチ(不図示)をオンする必要がある。
図6は、実施形態1に係る画像形成装置100の処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはメモ140に記憶されており、CPU200がそのプログラムを読み出して実行することにより、このフローチャートで示す処理が実現される。
この処理は装置の電源がオンされるか、或いはタイマによる計時により起動することにより開始され、先ずS601でCPU200は、メモリ140からプログラムの読み込み実行して起動する。そしてS602に進みCPU200は、起動した要因がタイマ回路124から指示によるかどうかをタイマ回路124に問い合わせて確認する。S602でCPU200は、タイマ回路124が要因である復帰であると判定するとS603に進み、ネットワークの接続確認を行う。一方、S602でCPU200は、タイマ回路124が要因の復帰でないと判定するとS604に進む。S604でCPU200は、画像形成装置100の機能が使用されてからの経過時間を確認し、所定時間が経過していればS607に進み、CPU200は画像形成装置100をディープスリープモードに移行して、この処理を終了する。
一方、S603に進んだ場合は、タイマ回路124が、ネットワークとの接続確認のために、ディープスリープモードに移行した時点から復帰するまでの時間を計時した場合である。従ってCPU200は、ネットワークとの接続検知を行ってS605に進み、CPU200は、ネットワークと接続されているかどうかを判定する。ここでネットワークと接続されていると判定するとS607に進みCPU200は、画像形成装置100をディープスリープモードに移行させて、この処理を終了する。またS605でCPU200が、ネットワークと接続されていないと判定するとS606に進み、CPU200は画像形成装置100の電源をオフにして、この処理を終了する。
このようにして、ディープスリープモードに移行した時点から復帰するまでの時間を計時するとネットワークとの接続を検知する。そしてネットワークと接続されていると判定すると、画像形成装置100をディープスリープモードに移行させるが、電源オフの状態に移行しないようにする。一方、そのときにネットワークと接続されていないと判定すると、画像形成装置100を電源オフの状態に移行させる。
これにより、画像形成装置100がディープスリープモードの間にネットワークと接続されていない状態になった場合は、所定時間が経過すると、電源オフモードに移行できるようになる。
図7は、実施形態1に係る画像形成装置100の消費電力の推移の一例を説明する図である。図7では、公衆回線120と未接続の場合の電力管理の時間推移を示していて、図6で説明した各ステップの主要な部分のみを説明する。
スタンバイモードでユーザが画像形成装置100を使用した時刻(t1)から所定時間(t2−t1)、ユーザが画像形成装置100を使用しない場合は、時刻t2でディープスリープモードに移行する。ディープスリープモードに移行した後、所定時間を経過した後、時刻t3でディープスリープモードから復帰する。その後、時刻t4でネットワークとの接続を判定し、ネットワークと未接続であると判定すると、時刻t5で電源オフモードに移行する。一方、時刻t4で、ネットワークと接続されていると判定した場合は、時刻t5以降もディープスリープモードを維持する。ここで、時刻t2でディープスリープモードに移行した後、ネットワークとの接続を判定する時刻t3までの期間(t3−t2)がタイマ回路124に設定された時間で、ここでは例えば20分である。
このように実施形態1によれば、画像形成装置100が複数のネットワークと接続されている場合、ディープスリープモードに移行した後、一つのネットワークとの接続を確認する。そして、その一つのネットワークとの接続が確認されると、ディープスリープモードに移行した状態で所定時間が経過しても電源オフモードに移行させないようにする。これにより、複数のネットワークのそれぞれとの接続を確認しないので、ネットワークとの接続を確認するためにディープスリープモードから復帰する回数を減らすことができ、待機時の消費電力をより少なくすることができる。一般には、LANとの接続の確認はディープスリープモードでも可能であるが、公衆回線との接続の確認には、装置を一旦、ディープスリープモードからスタンバイモードに復帰させる必要がある。このため、公衆回線と接続しているかどうかを確認する回数が増えると待機時の消費電力の増大につながるが、実施形態1のように、特定のネットワークとの接続を確認できると電源オフモードに移行させないようにすることでその問題点を解消できる。
[実施形態2]
次に本発明の実施形態2について説明する。実施形態2は第2電源系回路4002、第3電源系回路4003に属する回路とネットワークとが接続される場合、第2電源系回路4002のみを起動し、その電源系に属するネットワークとの接続を判定する。そして、第3電源系回路4003に属するネットワークとの接続を判定しないようにして第3電源系回路4003を起動せずに消費電力を抑えている。
第1〜第3電源系回路4001〜4003の全てに電力が供給されている状態が、図5で説明したスタンバイモード1である。第1電源系回路4001と第2電源系回路4002のみに電力が供給されている状態が図5で説明したスタンバイモード2である。尚、実施形態2に係る画像形成装置100の構成は、前述の実施形態1に係る画像形成装置100の構成と同じであるため、その説明を省略する。
図8は、実施形態2に係る画像形成装置100の処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはメモ140に記憶されており、CPU200がそのプログラムを読み出して実行することにより、このフローチャートで示す処理が実現される。
この処理は装置の電源投入、或いはタイマ回路124からの割り込みにより起動される。S801でCPU200がプログラムを読み込み起動する。次にS802に進みCPU200は、起動した要因がタイマ回路124からの割り込みによるものかどうかを判定する。このタイマ回路124は、ネットワークとの接続を判定する処理を起動するまでの時間を計時するタイマであり、この判定は、ネットワークとの接続を判定するために起動されたかどうかを判定するものである。また、この状態では第1電源系回路4001、第2電源系回路4002に電源が供給されている図5のスタンバイモード2で起動している。このときなぜ、スタンバイモード2で起動しているのかは後述する。
S802でCPU200は、タイマ回路124からの割り込み信号による起動であると判定するとS804に進むが、そうでないときはS803に進む。S803でCPU200は、所定時間が経過するのを待ってS810に進む。S810でCPU200は、タイマ回路124に対して、ディープスリープモードからスタンバイモードに復帰するときに電力を供給する電源系回路を指示する。ここでは第2電源系回路4002のみを復帰させるように指示する。従って、前述のS801で起動したときは、ディープスリープモードにおいて電力を供給し続ける第1電源系回路4001に加えて、第2電源系回路4002にも電力が供給されるため、上述の図5のスタンバイモード2で起動することになる。そしてS811に進みCPU200は、第2電源系回路4002と第3電源系回路4003への電力供給を停止させてディープスリープモードに移行して、この処理を終了する。
一方、タイマ回路124からの割り込み信号による起動のときはS804に進みCPU200は、既に電力が供給されている第2電源系統回路4002に属する回路とネットワークとの接続を確認する。そしてS805でCPU200は、そのネットワークと接続しているかどうかを判定し、接続していると判定するとS810に進み、タイマ回路124に対して、復帰時に電源を供給する電源系を指示してS811に進む。S811でCPU200は、ディープスリープモードに移行して、この処理を終了する。
こうして、既に電力が供給されている第2電源系統回路4002に属する回路とネットワークとの接続が確認されると、画像形成装置100の電源をオフにすることがなくなる。
一方、S805でCPU200は、第2電源系統回路4002に属する回路とネットワークとが接続されていないと判定するとS806に進みCPU200は、第3電源系回路4003に電力を供給する。これにより全ての電源系回路4001〜4003に対して電力が供給される、図5のスタンバイモード1の状態となる。次にS807に進みCPU200は、S804で確認していない第3電源系回路4003に属する回路とネットワークとの接続を確認する。そしてS808でCPU200は、第3電源系回路4003に属する回路がネットワークに接続されていると判定するとS810に進み、CPU200はタイマ回路124に対して、復帰時に電源を供給する電源系を指示してS811に進む。S811でCPU200はディープスリープモードに移行して、この処理を終了する。一方、S808でCPU200は、第3電源系回路4003に属する回路とネットワークとが接続されていないと判定するとS809に進み、画像形成装置100の電源をオフして、この処理を終了する。
こうして第2電源系統回路4002と第3電源系統回路4003のいずれかに属する回路とネットワークとの接続が確認されると、ディープスリープモードから装置を電源オフにするモードに移行させないようにする。
実施形態2では、ネットワークとの接続を判定するCPU200が第2電源系回路4002に属しているため、第2電源系回路4002を起動してCPU200にネットワークとの接続を判断させている。また電源系統が更に分岐し、例えば第3〜第6電源系回路が存在する場合は、電源を供給する電源系統の優先順位をCPU200が保持しておく。そしてCPU200は、その優先順位をディープスリープモードに移行する前にタイマ回路124に指示する。これにより、画像形成装置100がディープスリープモードから復帰する際に、電力を供給する電源系回路を選択し、電力が供給された電源系回路に属する回路とネットワークとの接続を判定することができる。
以上説明したように実施形態2によれば、複数の電源系統に接続された複数のネットワークがある場合、それらネットワークの一つでも接続が確認されれば、ディープスリープモードから装置を電源オフにするモードに移行させないようにする。これにより、全ての電源系統に電力を供給してネットワークとの接続を確認する場合に比べて、消費電力を大幅に少なくできるという効果がある。
[実施形態3]
次に本発明の実施形態3について説明する。実施形態3では、第1電源系回路4001に属しているネットワークIF127とLAN240とのリンクが成立しているかどうかを、常時検知できる場合を説明する。尚、実施形態3に係る画像形成装置100の構成は、前述の実施形態1に係る画像形成装置100の構成と同じであるため、その説明を省略する。
図9は、実施形態3に係る画像形成装置100の処理を説明するフローチャートで、図9(A)は、CPU200が実行する処理を示し、図9(B)は、I/F部123による処理を示す。
図9(A)のS901〜S906は、図6のS601〜S606と同じ処理であるため、その説明を割愛する。S905でCPU200は、ネットワークに接続していると判定するとS907に進み、CPU200は、ディープスリープモードで接続が確認できるネットワークがあるか否かを判定する。S907でCPU200は、ディープスリープモードで接続が確認できるネットワークがあると判定するとS908に進み、CPU200はディープスリープモードでタイマ回路124による計時を停止してS909に進む。S909でCPU200はディープスリープモードに移行して、この処理を終了する。一方、S907でCPU200は、ディープスリープモードで接続が確認できるネットワークがないと判定するとS909に進み、CPU200はタイマ回路124による計時を停止せずに、そのままディープスリープモードに移行して、この処理を終了する。尚、ここでディープスリープモードで接続が確認できるネットワークとの接続とは、例えばI/F部123とのLAN240との接続である。
次に、図9(B)のフローチャートを説明する。
I/F部123にはディープスリープモードでも電力が供給されているため、S910でI/F部123は、ディープスリープモードで、LAN240と接続されているかどうかを判定する。ここで接続が確認できればS910を実行して、ディープスリープモードでLAN240との接続の確認処理を継続して実行する。そしてS901で、LAN240との接続されていないと判定するとS911に進み、I/F部123は割り込み信号d2を発生し、電源回路125に対して復帰信号161を送出する。
図10は、実施形態3に係る画像形成装置100における電力推移の一例を示す図である。
常夜系電源で接続が可能なLAN240と接続されている状態で、時刻t2でディープスリープモードに移行する。そして、このディープスリープモードの間に、時刻t4でLAN240との接続が確認されなくなる。こうしてLAN240との接続が、接続状態から未接続状態になったことを検知するとI/F部123は割り込み信号d2を発生する。これによりディープスリープモードからスタンバイモードに移行する。そして時刻t5で、第2電源系回路4002でLAN240との接続を確認する。ここでLAN240と接続されていると判定すると時刻t6でディープスリープモードへ移行するが、LAN240と未接続であると判定した場合は電源オフに移行する。
以上説明したように実施形態3によれば、ディープスリープモードでも電力が供給されている回路により、ディープスリープモードでのLAN240との接続を判定し、LAN240と接続していない状態になるとディープスリープモードから復帰する。そしてスタンバイモードでLAN240との接続を確認し、LAN240と接続されていると判定するとディープスリープモードへ移行するが、LAN240と未接続であると判定した場合は電源オフに移行する。
[実施形態4]
次に本発明の実施形態4について説明する。尚、実施形態4に係る画像形成装置100の構成は、前述の実施形態1に係る画像形成装置100の構成と同じであるため、その説明を省略する。
ディープスリープモードからスタンバイモードに復帰してネットワークとの接続確認を行う場合、設置時と、設置して時間が経過した場合で、ネットワークの接続確認の時間を変更できるようにする。画像形成装置100は設置された後、その装置の状態がそれほど変わることはない。従って、設置してからしばらく経過した後は、ディープスリープモードからスタンバイモードに復帰してネットワークとの接続を確認する頻度を低下させる。これにより、ディープスリープモードからスタンバイモードに復帰することによる消費電力の増加が抑えられる。
図11は、実施形態4に係る画像形成装置100の処理を説明するフローチャートである。
この処理は画像形成装置100の電源がオンされることにより開始される。まずS1101でCPU200は、プログラムを読み込んで、使用フラグが立っているか否かを判定する。この使用フラグは工場出荷時にオフされ、ユーザが画像形成装置100が使用したと判断した際にオンされるフラグで、メモリ140に設けられている。使用フラグがオフの場合はS1102に進み、CPU200は、使用フラグをオンにしてS1103に進み、タイマ回路124にセットする時間をW0として、この処理を終了する。
一方S1101でCPU200は使用フラグがオンであると判定するとS1104に進みCPU200は、タイマ回路124による計時がA時間以内かどうかを判定し、そうであればS1106に進む。S1106でCPU200は、タイマ回路124の時間設定をW1(W1<W0)として、この処理を終了する。
またS1104でA時間以内でないときはS1105に進み、CPU200はB(B>A)時間以内かどうかを調べ、そうであればS1107に進み、CPU200はタイマ回路124の時間設定をW2(W2<W1)として、この処理を終了する。またS1105でCPU200は、B時間以上であると判定するとS1108に進みCPU200は、タイマ回路124の時間設定をW3(W3<W2)として、この処理を終了する。
一般的には、画像形成装置100が設置された後の経過時間が長くなるほど、設定する時間を長くする(W0<W1<W2<W3)のが望ましい。しかし、これら時間(W1,W2,W3)は、時間A,Bとの関係で、必ずしもW1<W2<W3でなくても良い。
以上説明したように実施形態4によれば、画像形成装置100が設置されてからの経過時間に応じてディープスリープモードからスタンバイモードに復帰するまでの時間を設定する。これにより、画像形成装置100の使用状態が安定するのに併せて消費電力を低減できる。
[実施形態5]
ユーザが意図して、画像形成装置100とネットワークとを接続しない場合が考えられる。このような状態で、ネットワークとの接続確認を行うために画像形成装置100がディープスリープから復帰することは無駄である。よって、実施形態5に係る画像形成装置100では、接続される複数のネットワークのそれぞれに対して、ユーザが使用/未使用を選択するメニューを設ける。そして未使用と選択されたネットワークに関しては、画像形成装置100をディープスリープモードからスタンバイモードに復帰させてネットワークとの接続を確認することはしない。
これにより無駄なディープスリープから復帰の回数を減らすことができ、ネットワークとの接続を確認するために要する消費電力の増大を抑えることができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
101…SOC,102…モデム、104…SDAA,105…回線捕捉回路、124…タイマ回路、125…電源回路、127…ネットワークIF,120…公衆回線、152…直流捕捉回路、200…CPU,202…SDAAプログラム、206…レジスタ、4001…第1電源系回路、4002…第2電源系回路、4003…第3電源系回路。

Claims (11)

  1. 複数の回線と接続して通信できる通信装置であって、
    ディープスリープモードへの移行条件が満たされると前記通信装置をディープスリープモードに移行させる移行手段と、
    前記ディープスリープモードが継続する時間を計時する計時手段と、
    前記計時手段により計時された時間が所定時間になると前記通信装置を前記ディープスリープモードから復帰させて、前記複数の回線の少なくとも一つと接続しているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記複数の回線の少なくとも一つと接続していると判定すると前記通信装置の電源をオフせずに前記ディープスリープモードに移行するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記判定手段が前記複数の回線のいずれとも接続していないと判定すると前記通信装置の電源をオフするように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記ディープスリープモードでも電力が供給される第1電源系回路と、
    前記ディープスリープモードで電力が供給されない第2電源系回路と、を更に有し、
    前記計時手段は前記第1電源系回路に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記複数の回線は、少なくともLANと公衆回線とを含み、
    前記LANとの接続は前記第1電源系回路で検知され、前記公衆回線との接続は前記第2電源系回路で検知されることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記制御手段は、前記判定手段が前記複数の回線の内の前記LANと接続していると判定すると前記計時手段による計時を停止させて、前記通信装置の電源をオフせずに前記ディープスリープモードに移行させ、
    前記LANとの接続を検知する前記第1電源系回路で前記LANと未接続になったことが検知されると、前記通信装置を前記ディープスリープモードから復帰させて前記判定手段により前記公衆回線と接続しているか否かを判定させ、前記判定手段が前記公衆回線と接続していると判定すると前記通信装置の電源をオフせずに前記ディープスリープモードに移行するように制御することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記制御手段は、前記判定手段が前記公衆回線と接続していないと判定すると前記通信装置の電源をオフするように制御することを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記判定手段により、前記複数の回線のそれぞれとの接続を判定する優先順位を設定する設定手段を更に有し、
    前記判定手段は、前記優先順位に従って前記複数の回線の少なくとも一つと接続しているか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記所定時間は、前記ディープスリープモードから電源オフモードに移行するまでの前記ディープスリープモードの継続する時間であり、
    前記通信装置が設置されて使用が開始されてからの経過時間が長くなることに応じて前記所定時間を短くする時間設定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記判定手段が接続しているか否かを判定する前記複数の回線のうちの回線を、ユーザにより選択させる選択手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 複数の回線と接続して通信できる通信装置を制御する制御方法であって、
    ディープスリープモードへの移行条件が満たされると前記通信装置をディープスリープモードに移行させる移行工程と、
    前記ディープスリープモードが継続する時間を計時する計時工程と、
    前記計時工程で計時された時間が所定時間になると前記通信装置を前記ディープスリープモードから復帰させて、前記複数の回線の少なくとも一つと接続しているか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程で前記複数の回線の少なくとも一つと接続していると判定すると前記通信装置の電源をオフせずに前記ディープスリープモードに移行するように制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする通信装置の制御方法。
  11. コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の通信装置として機能させるためのプログラム。
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