JP7447504B2 - 通信装置、接続状態検知方法、及びプログラム - Google Patents

通信装置、接続状態検知方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、接続状態検知方法、及びプログラムに関する。
従来、消費電力を抑えた省電力動作状態で、通信ケーブルを介して呼出信号が検出された場合に、消費電力を抑制しない通常動作状態に復帰する通信装置が知られている。
このような通信装置では、通信ケーブルが適切に接続されていないと呼出信号が検出されず、省電力動作状態から適切に復帰できない場合がある。また省電力動作状態から適切に復帰するために通信ケーブルの接続を監視すると、監視のための電力が求められ、省電力効果が減少する場合がある。
これに対し、通信ケーブルの接続状態を検知可能な通信装置で通信ケーブルの抜去が検出された場合に、通信制御を行うサブ制御装置とサブ制御装置を制御するメイン制御装置の両方の電力供給及び供給停止を切り替えて省電力化を図る技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、通信ケーブルの断線や、通信ケーブルの挿入時又は抜去時に発生するチャタリング又は瞬断等により、通信ケーブルの接続状態を誤検知する場合がある。
本発明は、省電力動作状態における通信ケーブルの接続状態の誤検知を防止することを課題とする。
本発明の一態様に係る通信装置は、第1動作状態、又は前記第1動作状態より消費電力が大きい第2動作状態の少なくとも一方の状態で動作し、通信ケーブルを介して通信を行う通信装置であって、前記第1動作状態において、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する挿入状態の状態継続時間が所定時間以上の場合に、前記通信ケーブルが接続されていることを検知し、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する抜去状態の状態継続時間が前記所定時間以上の場合に、前記通信ケーブルが接続されていないことを検知する検知部と、前記検知部による検知結果を出力する判定結果出力部と、前記所定時間を変更する変更部と、を備え、前記検知部は、前記第1動作状態では前記第2動作状態において供給される電力よりも小さい電力を供給されることで動作する
本発明によれば、省電力動作状態における通信ケーブルの接続状態の誤検知を防止できる。
実施形態に係るファクシミリ装置の構成例のブロック図である。 第1実施形態に係る接続状態判定部の機能構成例のブロック図である。 実施形態に係るファクシミリ装置による処理例のフローチャートである。 第2実施形態に係る接続状態判定部の機能構成例のブロック図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
以下では、ファクシミリ装置1を通信装置の一例として実施形態を説明する。
実施形態に係るファクシミリ装置1は、モジュラーケーブルを介して画像データの送受信等の通信を行う装置である。また、ファクシミリ装置1は、装置に含まれる一部の構成への電力供給を停止又は抑制することで消費電力を抑制する省エネモードと、装置に含まれる全部の構成への電力供給の停止及び抑制を行わず、省エネモードより消費電力が大きい通常モードの何れか一方の動作モードで動作する。
省エネモードでは、ファクシミリ装置1に含まれる構成のうち、着呼等の受信待機中に必要となるもの以外の構成は、その動作が停止又は抑制される。実施形態では、このような省エネモードにおいて、モジュラーケーブルのファクシミリ装置1に対する挿入状態又は抜去状態の少なくとも一方の状態継続時間に基づき、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知する。状態継続時間に基づいて検知することで、チャタリングや瞬断等の影響を抑え、省エネモードにおけるモジュラーケーブルの接続状態の誤検知を防止する。
ここで、モジュラーケーブルは通信ケーブルの一例であり、画像データは通信データの一例である。また省エネモードは第1動作状態の一例であり、通常モードは第2動作状態の一例である。
<ファクシミリ装置1の構成例>
まず、実施形態に係るファクシミリ装置1の構成について説明する。図1は、ファクシミリ装置1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、ファクシミリ装置1は、システム制御部11と、プログラムROM(Read Only Memory)13と、データRAM(Random Access Memory)14と、操作表示部15と、読取部16と、記録部17と、時計部18と、モデム部20とを備えている。これらはシステムバス12を介して電気的に接続されている。また、ファクシミリ装置1は、2次側DAA(Data Access Arrangement)21と、絶縁回路22と、1次側DAA23と、1次側周辺回路24とを備えている。
これらのうち、システム制御部11は、プログラムROM13に格納された制御プログラムに従って、データRAM14を作業領域として使用しながら、ファクシミリ装置1全体を制御する。このシステム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等で構成することができる。
データRAM14は、SAF(Storage Access Framework)メモリ、ページメモリ及びバックアップ用回路等を含んで構成され、ファクシミリ装置1への電源供給が遮断された時にも記憶内容が保持できるようになっている。
SAFメモリは、読取部16で読取った画像情報をメモリ送信するために一時的にファイルとして蓄積する圧縮データメモリである。またページメモリは、受信した画像情報を記録部17 により記録するまでの期間に、ファイルとして一時的に蓄積し、データの記録を行う際に、データを展開するためのバッファ用メモリである。
操作表示部15は、テンキー、スタートキー、ワンタッチダイヤルキー及びその他各種キーを含んで構成されている。ファクシミリ装置1を利用するユーザは、これらのキーを用いてファクシミリ装置1の通信先装置の電話番号を指定できる。また、操作表示部15は、液晶ディスプレイ等の表示装置を含んで構成され、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や各種メッセージを表示することができる。
読取部16は、ファクシミリ装置1で送信したい原稿を所定の読取線密度で読取り、原稿の画像データを取得する。取得された画像データは、一旦ラインバッファに逐次蓄積され、その後送信されるようになっている。
記録部17は、通信先装置から受信した画像データをその線密度に応じて記録出力したり、読取部16で読取った画像データをその線密度に応じて記録出力(コピー)したりすることができる。また管理レポートの出力にも用いられる。
時計部18はクロック回路181を備え、クロックをカウントすることで時間を計測する電気回路である。
モデム部20は、送受信される画像データのアナログ信号とデジタル信号を相互に変換させる装置である。またモデム部20は、DSP(Digital Signal Processor)31を備えている。
DSP31は、送受信される画像データを高速で変調又は復調するためのプロセッサであり、画像データのシリアルデータを送受信可能なインターフェースで2次側DAA21に接続されている。ここで、DSP31は「信号処理回路」の一例である。
またDSP31は、モジュラーケーブル接続状態判定部32を備えている。モジュラーケーブル接続状態判定部32は、DSP31における一部の回路部分である。モジュラーケーブル接続状態判定部32は、2次側DAA21の内部レジスタを用いて検出される回線電圧に基づき、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知する。またモジュラーケーブル接続状態判定部32は、システムバス12とは独立に設けられた専用ライン30を介して上記接続の検知結果をシステム制御部11に通知可能に構成されている。ここで、モジュラーケーブル接続状態判定部32は「検知部」の一例である。
2次側DAA21は、半導体DAAにおける2次側回路であり、1次側回路である1次側DAA23に絶縁回路22を介して接続されている。
ここで、半導体DAAとは、公衆の回線網に接続するモデム部内蔵の通信装置において、網制御等を行う装置をいう。通信装置と回線網との接続では、直流絶縁の目的で比較的大きな形状のトランスが要求される場合があるが、半導体DAAを用いることで、トランスの機能を極めて小型なパルストランスやコンデンサ、フォトカプラ等により置換えることができる。
2次側DAA21は、画像データをDSP31と1次側DAA23との間で送受信可能にするインターフェースの機能を備えている。また、2次側DAA21の内部レジスタはモデム部20により読出し可能に構成されている。モジュラーケーブル接続状態判定部32は、2次側DAA21の内部レジスタにおける所定のレジスタを読み出すことで、回線電圧を検出できるようになっている。
絶縁回路22は、パルストランス、コンデンサ、フォトカプラ等を含んで構成され、回線網と2次側回路24とを直流絶縁した状態で接続するための電気回路である。
1次側DAA23は、ダイオードブリッジや抵抗、コンデンサ等を含んで構成され、1次側周辺回路24に接続される電気回路である。また1次側DAA23は、回線網からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)及びD/A(Digital/Analog)変換器(CODEC)を備えている。1次側DAA23は、局給電により動作し、2次側DAA21とのデータの受け渡しをデジタル信号で行って、着呼検出、回線網へ発呼処理等の網制御やデータの送受信を行うことができる。
1次側周辺回路24は、画像データの送受信を行うために用いられる電気回路である。この1次側周辺回路24を介して1次側DAA23は回線網に接続される。また1次側周辺回路24は、回線の電圧を検出する回線電圧検出部33を備えている。
本実施形態では、以上に説明した構成のうちのシステム制御部11、システムバス12、操作表示部15、読取部16、記録部17、モデム部20及び2次側DAA21が、省エネモードで電力供給が停止又は抑制される。図1において斜線ハッチングで示した範囲に含まれる構成は、省エネモードで電力供給が停止又は抑制されるものに該当する。
但し、省エネモードでも、モデム部20におけるモジュラーケーブル接続状態判定部32には電力が供給され、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知できるようになっている。
なお、電力供給の抑制方法としては、供給電流を制限したり動作周波数を低下させたりする方法等が挙げられる。時計部18におけるクロック回路からの周波数を低下させることで、動作周波数を低下させることができる。
システム制御部11は、ファクシミリ装置1に対するモジュラーケーブルの挿抜がモジュラーケーブル接続状態判定部32により検知された場合には、システム制御部11自体を通常モードに復帰させると共に、システム制御部11以外で電力供給が停止又は抑制されている構成を通常モードに復帰させることができる。
<モジュラーケーブルの接続状態の検知動作>
次に、ファクシミリ装置1におけるモジュラーケーブルの接続状態の検知動作について説明する。
ファクシミリ装置1の動作モードが通常モードの場合には、モデム部20は、2次側DAA21の回線電圧用レジスタを定期的に読み出すことで、回線電圧を定期的に検出し、システム制御部11に出力する。
モジュラーケーブルを介して回線が正常に接続されている状態では、回線には約48V(日本の場合)が印加されている。従って、システム制御部11は、モデム部20で検出された回線電圧が約48Vであれば、モジュラーケーブルによる回線の接続状態が正常であることを検知する。換言すると、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態が正常であることを検知できる。
また、回線に接続するモジュラーケーブルが断線している場合や、モジュラーケーブルの抜けが発生している場合等で、モジュラーケーブルが適切に接続されていない場合には、モデム部20で検出された回線電圧は約0Vになる。従ってシステム制御部11は、モデム部20で検出された回線電圧が約0Vであれば、モジュラーケーブルの接続状態が異常(接続エラー)であることを検知する。換言すると、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態が異常であることを検知できる。
なお、上記の「約48V」の記載は、一般にノイズと認められる程度の48Vからのずれを許容することを意味している。同様に、上記の「約0V」の記載は、一般にノイズと認められる程度の0Vからのずれを許容することを意味している。
一方、ファクシミリ装置1の動作モードが省エネモードの場合には、DSP31及び2次側DAA21は電力供給が停止又は抑制されており、この状態では、2次側DAA21は内部レジスタを読み出すことができない。従って、モデム部20は、2次側DAA21の回線電圧レジスタの値を読み出すことができずに、モジュラーケーブルの接続状態を検知できなくなる。
そのため、省エネモードでは、システム制御部11は、モジュラーケーブルの接続状態を検知するモジュラーケーブル接続状態判定部32を起動させる。
[第1実施形態]
ここで、図2は、モジュラーケーブル接続状態判定部32の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、モジュラーケーブル接続状態判定部32は、回線電圧値入力部321と、挿抜確定判定部322と、判定結果出力部323とを備えている。
これらのうち、回線電圧値入力部321は、省エネモードでモジュラーケーブル接続状態判定部32が起動されると、1次側周辺回路24における回線電圧検出部33が検出した回線電圧の検出値を入力し、挿抜確定判定部322に出力する。
挿抜確定判定部322は、モジュラーケーブルのファクシミリ装置1に対する挿入状態又は抜去状態の少なくとも一方の状態継続時間に基づき、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知する。ここで、状態継続時間とは、モジュラーケーブルがファクシミリ装置1に挿入された状態が継続する時間、又はモジュラーケーブルがファクシミリ装置1から抜去された状態が継続する時間の何れか一方をいう。
より具体的には、挿抜確定判定部322は、モジュラーケーブルがファクシミリ装置1に対して挿入された場合の状態継続時間を計測し、状態継続時間が所定時間以上の場合に、モジュラーケーブルがファクシミリ装置1に正常に接続されていることを検知する。また、モジュラーケーブルがファクシミリ装置1から抜去された場合の状態継続時間を計測し、状態継続時間が所定時間以上の場合に、モジュラーケーブルがファクシミリ装置1に正常に接続されていない(接続エラーの状態である)ことを検知する。ここで、上記の所定時間は、予め定められた時間を示すデータがDSP31の内部レジスタ等に記憶されており、挿抜確定判定部322は、DSP31の内部レジスタ等を参照して上記の所定時間を示すデータを取得できる。
挿抜確定判定部322は、約48Vの回線電圧検出値を入力した時刻にDSP31のクロックのカウントを開始し、その後、約0Vの回線電圧検出値が入力した時刻に該クロックのカウントを終了して、開始から終了までのカウント数を時間に換算することで、挿入された場合の状態継続時間を計測できる。
同様に、挿抜確定判定部322は、約0Vの回線電圧検出値を入力した時刻にDSP31のクロックのカウントを開始し、その後、約48Vの回線電圧検出値が入力した時刻に該クロックのカウントを終了して、開始から終了までのカウント数を時間に換算することで、抜去された場合の状態継続時間を計測できる。
ここで、モジュラーケーブルが断線したり、モジュラーケーブルを挿入又は抜去したりする時にチャタリングや瞬断が発生する場合がある。このチャタリングや瞬断により、回線電圧検出値が瞬間的に低下することで、実際にはモジュラーケーブルが挿入されているのに抜去が誤検知される場合がある。また回線電圧の検出値が瞬間的に上昇することで、実際にはモジュラーケーブルが抜去されているのに挿入が誤検知される場合がある。
これに対し、状態継続時間が所定時間以上であるか否かで接続状態を検知することで、回線電圧の検出値に瞬間的な低下や上昇によってモジュラーケーブルの接続状態を検知してしまうことを回避する。これにより、チャタリングや瞬断に起因する誤検知が防止できるようになっている。
なお、モジュラーケーブル接続状態判定部32は、通常モードでは動作を停止するように制御される。
判定結果出力部323は、挿抜確定判定部322による検知結果を、専用ライン30(図1参照)を介してシステム制御部11に通知できる。
<ファクシミリ装置1による処理例>
次に、図3はファクシミリ装置1による処理の一例を示すフローチャートである。
図3は、省エネ状態におけるモジュラーケーブル挿抜検出手順を示している。
まず、ステップS31において、システム制御部11は、ファクシミリ装置1の動作モードが省エネモードであるか否かを判定する。
ステップS31で省エネモードではないと判定された場合(ステップS31、No)には、ステップS31の処理が再度行われる。
一方、ステップS31で省エネモードであると判定された場合(ステップS31、Yes)には、ステップS32において、モジュラーケーブル接続状態判定部32は、回線電圧検出部33による回線電圧の検出値を入力し、回線電圧の検出値が約48Vであるか否かを判定する。
ステップS32で、回線電圧の検出値は約48Vであると判定された場合(ステップS32、Yes)には、ステップS33において、モジュラーケーブル接続状態判定部32は、状態継続時間を計測するためにDSP31のクロックのカウントを開始するとともに、回線電圧検出部33による回線電圧の検出値を入力し、回線電圧の検出値は約0Vであるか否かを判定する。
ステップS33で、回線電圧の検出値は約0Vでないと判定された場合(ステップS33、No)には、ステップS33の処理が再度繰り返される。一方、ステップS33で、回線電圧の検出値は約0Vであると判定された場合(ステップS33、Yes)には、ステップS34において、挿抜確定判定部322は、DSP31のクロックのカウントを終了してカウント数を取得し、このカウント数から換算される状態継続時間が所定時間以上であるか否かを判定する。
ステップS34で、状態継続時間が所定時間以上でないと判定された場合(ステップS34、No)には、ステップS33以降の処理が再度行われる。一方、状態継続時間が所定時間以上であると判定された場合(ステップS34、Yes)には、ステップS35において、挿抜確定判定部322は、ファクシミリ装置1にモジュラーケーブルが挿入されていることを検知する。
続いて、ステップS36において、挿抜確定判定部322は、モジュラーケーブルがファクシミリ装置1に正常に接続されていることを、判定結果出力部323を介してシステム制御部11に通知する。
一方、ステップS32に戻り、ステップS32で回線電圧の検出値は約48Vでないと判定された場合(ステップS32、No)には、ステップS37において、モジュラーケーブル接続状態判定部32は、状態継続時間を計測するためにDSP31のクロックのカウントを開始するとともに、回線電圧検出部33による回線電圧の検出値を入力し、回線電圧の検出値は約48Vであるか否かを判定する。
ステップS37で、回線電圧の検出値は約48Vでないと判定された場合(ステップS37、No)には、ステップS37の処理が再度繰り返される。一方、ステップS37で回線電圧の検出値は約48Vであると判定された場合(ステップS37、Yes)には、ステップS38において、挿抜確定判定部322は、DSP31のクロックのカウントを終了してカウント数を取得し、このカウント数から換算された状態継続時間が所定時間以上であるか否かを判定する。
ステップS38で、状態継続時間が所定時間以上でないと判定された場合(ステップS38、No)には、ステップS37以降の処理が再度行われる。一方、状態継続時間が所定時間以上であると判定された場合(ステップS38、Yes)には、ステップS39において、挿抜確定判定部322は、ファクシミリ装置1からモジュラーケーブルが抜去されていることを検知する。
続いて、ステップS40において、挿抜確定判定部322は、モジュラーケーブルがファクシミリ装置1から抜去されて接続エラーが発生していることを、判定結果出力部323を介してシステム制御部11に通知する。
このようにして、ファクシミリ装置1は、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知することができる。
<ファクシミリ装置1の作用効果>
公衆の回線網に接続するモデム内蔵のファクシミリ装置等の通信装置では、回線網との接続に直流絶縁の目的で、比較的大きな形状のトランスが必要だった。近年、半導体プロセス技術やアイソレーション技術がさらに進歩し、網制御等を行う半導体DAAが開発されて、トランスの機能を極めて小型なパルストランスやコンデンサ、フォトカプラ等により置換え可能になってきている。
また、通信装置では、その移設の際にモジュラーケーブルを装着し忘れたり、モジュラーケーブルに過度の負荷がかかってモジュラーケーブルの抜去や断線が発生したりして、接続エラーが生じる場合がある。このような接続エラーは通信装置の障害ではないため、エラー表示等の警告が報知されないため、ユーザは接続エラーを認識できない。
一方で、近年、環境に対する配慮等から消費電力の削減が強く求められ、これに対応するべく、省エネモードで動作可能な通信装置がほぼ標準的になってきている。このような通信装置は、一般にモジュラーケーブルを介して呼出信号を受信することで、省エネモードから通常モードに復帰する。
しかし、モジュラーケーブルの接続エラーが発生すると、通信装置は呼出信号を受信できずに省エネモードから通常モードに復帰できなくなる場合がある。ユーザは、モジュラーケーブルの接続エラーにより通信装置が省エネモードから通常モードに復帰できなくなっていることを認識できない。
また、通信装置において、網制御機能を担う半導体DAAと、変復調機能を担うモデム部に備えられたDSPとは直接接続される。そのため、省エネモードでモジュラーケーブルの接続状態を検知するためには、DSPに通常モードと同様の電力を供給しなければならず、DSPへの電力供給を停止又は抑制する場合と比較して消費電力が大きくなる場合がある。
さらにモジュラーケーブルが断線している場合や、モジュラーケーブルの挿抜時に発生するチャタリング又は瞬断等によって、モジュラーケーブルの接続状態が誤検出される場合がある。
これに対し、本実施形態では、モジュラーケーブルを介して、画像データの送受信等の通信を行い、省エネモードと通常モードの何れか一方の動作モードで動作する。また省エネモードでは、モジュラーケーブルのファクシミリ装置1に対する挿入状態又は抜去状態の少なくとも一方の状態継続時間に基づき、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知する。
状態継続時間が所定時間以上であるか否かで接続状態を検知することで、回線電圧の検出値に瞬間的な低下や上昇によってモジュラーケーブルの接続状態を検知してしまうことを回避できる。これにより、省エネモードで、チャタリングや瞬断に起因する誤検知が防止でき、モジュラーケーブルと半導体DAAを用いたファクシミリ装置1との接続状態を適切に検知できる。
また、接続状態を検知するために省エネモードのDSP31に通常モードと同様の電力を供給しない。そのため、省エネモードのDSP31の消費電力を増大させることなく、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知できる。
また、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知することで、接続エラーが発生した場合に、接続エラーをユーザに報知する等の対応を行える。これにより、ユーザが接続エラーを認識しないまま、ファクシミリ装置1が省エネモードから通常モードに復帰できなくなる等の不具合を回避できる。
また、本実施形態では、システムバス12とは独立に設けられた専用ライン30を用いて、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態の検知結果を出力する。これにより、省エネモードでシステムバス12の動作が停止又は抑制されている状態においてもモジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態をシステム制御部11に出力することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るファクシミリ装置1aについて説明する。
第1実施形態では、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知するための所定時間をDSP31の内部レジスタ等に予め記憶して参照する例を示した。しかし、モジュラーケーブルの挿入又は抜去によるチャタリングの長さは、ファクシミリ装置1の使用環境等に応じて変動するため、固定された所定時間のデータを用いると、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を適切に検出できなくなる場合がある。
本実施形態では、ファクシミリ装置1の使用環境等に応じて、上記の所定時間を任意に変更可能にすることで、ファクシミリ装置1の使用環境等に変化があっても、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を適切に検出できるようにする。
ここで、図4は、本実施形態に係るモジュラーケーブル接続状態判定部32aの機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、モジュラーケーブル接続状態判定部32aは、変更部324を備えている。
変更部324は、ユーザやファクシミリ装置1をメンテナンスするサービスマンが操作表示部15のキー入力等によって入力したデータに基づき、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を検知するための所定時間を変更する。
変更部324は、DSP31の内部レジスタに記憶された所定時間を、ユーザやサービスマンが入力したデータに書き換えることで、上記の所定時間を変更する。これにより、ファクシミリ装置1の使用環境等に変化があっても、使用環境等に応じて所定時間を任意の時間に変更することで、モジュラーケーブルとファクシミリ装置1との接続状態を適切に検出することができる。
[その他の好適な実施形態]
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
なお、本実施形態では通信装置をファクシミリ装置とする例を示したが、これに限定されるものではない。回線(通信路)を用いた通信装置であれば、本実施形態を適用可能である。
また、通信データを画像データとする例を示したが、これに限定されるものではなく、テキストデータ等の他のデータであってもよい。
また、実施形態は接続状態検知方法を含む。例えば、接続状態検知方法は、第1動作状態、又は前記第1動作状態より消費電力が大きい第2動作状態で、通信ケーブルを介して通信を行う通信装置による接続状態検知方法であって、前記通信ケーブルと前記通信装置との接続状態を検知する検知工程を行い、前記検知工程では、前記第1動作状態で、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する挿入状態又は抜去状態の少なくとも一方の状態継続時間に基づき、前記通信ケーブルの接続状態を検知する。これにより、上述した実施形態における通信装置と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態はプログラムを含む。例えば、プログラムは、第1動作状態、又は前記第1動作状態より消費電力が大きい第2動作状態で、通信ケーブルを介して通信を行う通信装置で実行されるプログラムであって、前記通信ケーブルと前記通信装置との接続状態を検知する検知処理をコンピュータに実行させ、前記検知処理では、前記第1動作状態で、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する挿入状態又は抜去状態の少なくとも一方の状態継続時間に基づき、前記通信ケーブルの接続状態を検知する。これにより、上述した実施形態における通信装置と同様の効果を得ることができる。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
1 ファクシミリ装置(通信装置の一例)
11 システム制御部
12 システムバス
13 プログラムROM
14 データRAM
15 操作表示部
16 読取部
17 記録部
18 時計部
181 クロック回路
20 モデム部
21 2次側DAA
22 絶縁回路
23 1次側DAA
24 1次側周辺回路
30 専用ライン
31 DSP(信号処理回路の一例)
32 モジュラーケーブル接続状態判定部(検知部の一例)
321 回線電圧値入力部
322 挿抜確定判定部
323 判定結果出力部
324 変更部
33 回線電圧検出部
特開2011-235454号公報

Claims (5)

  1. 第1動作状態、又は前記第1動作状態より消費電力が大きい第2動作状態の少なくとも一方の状態で動作し、通信ケーブルを介して通信を行う通信装置であって、
    前記第1動作状態において、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する挿入状態の状態継続時間が所定時間以上の場合に、前記通信ケーブルが接続されていることを検知し、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する抜去状態の状態継続時間が前記所定時間以上の場合に、前記通信ケーブルが接続されていないことを検知する検知部と、
    前記検知部による検知結果を出力する判定結果出力部と、
    前記所定時間を変更する変更部と、を備え、
    前記検知部は、前記第1動作状態では前記第2動作状態において供給される電力よりも小さい電力を供給されることで動作する
    通信装置。
  2. 前記判定結果出力部は、前記通信装置に備えられたシステムバスとは独立に設けられた専用ラインを用いて前記検知部による検知結果を出力する
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 回線網に接続された1次側回路と、前記1次側回路に絶縁回路を介して接続された2次側回路と、を含み、前記回線網を制御すると共に、前記通信ケーブルを介して、データの送受信を行う半導体DAA(Data Access Arrangement)と、
    前記2次側回路に接続され、送受信するデータの変調又は復調を行う信号処理回路を含むモデム部と、
    システムバスを介して前記信号処理回路に接続され、前記半導体DAA及び前記モデム部を制御するシステム制御部と、を備え、
    前記信号処理回路は、前記検知部と、前記判定結果出力部と、前記変更部と、を含む
    請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 第1動作状態、又は前記第1動作状態より消費電力が大きい第2動作状態で、通信ケーブルを介して通信を行う通信装置による接続状態検知方法であって、
    検知部により、前記第1動作状態において、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する挿入状態の状態継続時間が所定時間以上の場合に、前記通信ケーブルが接続されていることを検知し、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する抜去状態の状態継続時間が前記所定時間以上の場合に、前記通信ケーブルが接続されていないことを検知
    判定結果出力部により、前記検知部による検知結果を出力し、
    変更部により、前記所定時間を変更し、
    前記検知は、前記第1動作状態では、前記第2動作状態において供給される電力よりも小さい電力を供給されることで動作する
    接続状態検知方法。
  5. 第1動作状態、又は前記第1動作状態より消費電力が大きい第2動作状態で、通信ケーブルを介して通信を行う通信装置に処理を実行させるプログラムであって、
    検知部により、前記第1動作状態において、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する挿入状態の状態継続時間が所定時間以上の場合に、前記通信ケーブルが接続されていることを検知し、前記通信ケーブルの前記通信装置に対する抜去状態の状態継続時間が前記所定時間以上の場合に、前記通信ケーブルが接続されていないことを検知し、
    判定結果出力部により、前記検知部による検知結果を出力し、
    変更部により、前記所定時間を変更する
    処理を前記通信装置に実行させ、
    前記検知は、前記第1動作状態では、前記第2動作状態において供給される電力よりも小さい電力を供給されることで動作する
    プログラム。
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