JP2016035541A - 表面処理装置、電子写真装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー画像を最終転写メディア上に形成する場合でも、良好な定着品質を確実に得ることができるようになる表面処理装置、画像形成装置及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】トナー画像が形成される前の転写紙の表面を処理する表面処理装置であって、トナー画像が形成される前の転写メディアの表面を放電等により表面改質を行うに引き続き、トナー親和性の成分を付着させることにより、トナー画像を構成するトナーに対する転写紙の表面の接着性を高める手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、トナー画像が転写される前の記録媒体の表面を処理する表面処理装置及びこれを備えた電子写真装置に関するものである。
周知のように、電子写真方式による画像形成には、次のプロセスが用いられている。それは、一様帯電された潜像担持体である感光体上への静電潜像が形成された後、静電潜像をトナーにより可視像化して得られたトナー像を記録紙などの記録媒体に転写し、トナー像を記録媒体に定着することにより出力画像が得る、ものである。前記のプロセスを実行するための装置として、帯電手段および潜像書込手段よりなる潜像形成手段、現像手段、転写手段そして定着手段が用いられる。
帯電手段としては、非接触帯電方式および接触帯電方式があり、非接触帯電方式にはコロナ放電がよく知られている。接触帯電方式には、ブラシやローラなどの帯電部材を潜像担持体に接触させる構成および潜像担持体に対して所定間隙を設けて帯電部材を配置する近接帯電方式を用いる構成が知られている。
現像手段には、一成分系現像剤を用いる場合および二成分系現像剤を用いる場合があり、一成分系現像に用いる現像剤には、例えば磁性トナー等の自力穂立ちが可能なものや、現像スリーブ,供給部材や薄層化部材等と摩擦帯電可能なトナーを含むものが用いられる。二成分系現像に用いる現像剤には、トナーおよびこれを担持して穂立ちさせる鉄粉などのキャリアが用いられる。
従来、高速性と画像再現性が求められる、複写機やプリンタ、複合機等では、トナー帯電の安定性や立ち上がり性と画像品質の長期的安定性等の要求に応えるには二成分現像方式が多く採用されている。また、省スペース性、低コスト化等の要求が大きい小型プリンタとかファクシミリ等には、一成分現像方式が多く採用されてきている。
また昨今、商用印刷分野でも電子写真方式の画像形成装置が多く用いられるようになっている。特に、少量印刷や個別印刷のように、個々の印刷データが異なる場合には、印刷版が必要なオフセット印刷では高コストとなり対応が困難であるため、印刷画像を電子データとして扱うことができる電子写真方式による、いわゆるオンデマンドプリントが有用となる。
このような商用印刷分野では、一般的なオフィスで用いられる複写機用紙への画像形成ばかりでなく、様々な厚みや材質を持つ記録媒体が用いられる。中でも、プラスティック素材を用いて非常に平滑で光沢感を付与した記録媒体や、逆に表面に特定の凹凸加工を施し視覚的な特殊効果を付与した記録媒体等のいわゆるプラスティックメディアが、包装材用途や装飾用途等を中心に多く用いられている。
ところが、これまで、こういったプラスティックメディアに対しては、電子写真方式による画像形成は十分に対応できなかった。中でも、静電気的にトナー粒子を記録媒体上に移す必要が有る転写工程による画像の乱れの発生や、主に熱や圧力によりトナーを溶融し記録媒体に接着する定着工程でのトナーと記録媒体間の接着力の不十分さは、商用印刷物にとっては致命的である。
一方で、画像出力の低コスト化についての、市場要求も強くあり、特に紙以外の記録媒体に対しても、極力低コストで作像できることが望まれている。商用印刷の市場では、上の例を始めとした様々な表面性状を持つ記録媒体に対しても安定した作像を安価に行うことにより、市場競争力のある商材として市場提供したいという要望が、特に強く存在する。
上述した要望のための方法として次の提案がなされている。
一例として、転写紙の表面又は該表面の近傍に誘電体バリア放電を発生させ、転写紙の表面に誘電体バリア放電を直接曝露させる方法である(特許文献1)。この方法では、トナー画像を構成するトナーに対する転写紙の表面の濡れ性を高めている。
他の例として、画像受像層が、ガラス転移温度Tgが60℃以上である芳香族ポリエステル樹脂と、融点Tmが80℃以上120℃未満である脂肪族ポリエステル樹脂とを含有する方法である(特許文献2)。この方法では、低温でのトナー定着性及びトナーの耐接着性に優れ、高光沢で高画質なトナー画像を形成することが行われる。
第三の例として、支持体と、該支持体の少なくとも一面にポリオレフィン樹脂を含有するトナー受像層と、該トナー受像層上に極性基を有するポリマーを含むトナー密着改良層とを有する方法である(特許文献3)。この方法では、プリント保存時、裁断時及び折り曲げ時にトナーの脱落が生じることがなく、光沢性、平滑性に優れた高品質な電子写真用受像シートの提供が行われる。
第四の例として、支持体の片面に少なくとも導電性下塗層と受像層とが順次形成され、その背面に少なくとも導電性裏面層が形成されてなる電子写真用受像シートにおいて、支持体の導電性下塗層が形成される表面の白色度が85%以上であり、導電性下塗層が、特定の形状及び大きさである導電性金属酸化物粒子と結着樹脂とからなり、導電性裏面層が、少なくとも導電性金属酸化物粒子と結着樹脂とからなり、両面の表面電気抵抗が、25℃、55%RHの条件で1×10〜1×1014Ω/□の範囲であり、受像層が形成された面の白色度が80%以上であり、電子写真用受像シート同士の動摩擦係数が0.50以下とする方法である(特許文献4)。この方法では、環境依存性が少なく、表面電気抵抗率が一定し、トナー定着時にシリコーンオイルを使用しない電子写真方式でも使える受像シートの提供が行われる。
商用印刷分野における画像形成装置では、様々な記録媒体に対して高い画像品質を、画像の定着性良く得ることが重要であり、そのためには画像形成装置内で形成したトナー像を記録媒体へ転写すること、記録媒体上のトナー像を、十分に記録媒体に接着固定する必要がある。このため、上記特許文献にあるようなことが提案されているが、これらの提案では未だ商用印刷分野に適した記録媒体に対しては十分な印刷物の品質を得るに至っていない。
例えば、特許文献1に開示されている方法では、記録媒体表面の放電処理のみでトナーとの接着性を図っている。この方法によれば転写紙に対するトナーの接着性に対しては一定の効果が認められるものの、よりトナーとの接着性が低いプラスティックメディアに対しては、未だ効果が不十分であり、印刷画像表面が擦られるとトナー剥離が生じることが懸念される。
また、特許文献2、特許文献3や特許文献4に開示された方法では、受容シート構成によっては、画像の乱れ抑制と良好な定着性を維持することができるが、受容シート自体が必須の構成要素を有する特殊な専用の記録媒体であるため、コスト的に不利になる。
本発明の目的は、画像の乱れや、画像擦過時のトナー剥離を安定して抑止することができる、電子写真方式に用いる記録媒体用の表面処理装置を提供することにある。また本発明の目的は様々な記録媒体に画像形成できる画像形成装置を提供することにもある。
本発明に係る表面処理装置は、電子写真方式を用いてトナー画像が形成される前の記録媒体の表面を処理する表面処理装置であって、少なくとも前記記録媒体のトナー画像が形成される側の面を改質する表面改質手段、及び、表面改質後の記録媒体表面にトナー親和性成分を付着させる付着手段を備えたことを特徴とする。また本発明に係る画像形成装置は、さらに、前記記録媒体の特性を記憶するための記憶手段、前記記録媒体の種類を選択する選択手段および選択した記録媒体に基づき前記表面処理手段の処理条件を設定する設定手段を少なくとも備えたことを特徴とする。
本発明によれば、一般印刷用の記録媒体表面にトナー親和性成分を付着させることにより、専用の記録媒体を用いることなく、様々な記録媒体に対して、例えば一般印刷用の記録媒体表面に記録媒体の特徴に応じて、トナー像転写時の画像劣化を引き起こすことなく、同時に定着による記録媒体へのトナー接着性を向上させることができる。また、そのため、高い画像品質と定着性能を、極めて低コストで実現することができる。
本発明に係る表面処理装置の一実施形態を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る画像形成装置の一例を示す概略図である。 潜像担持体である感光体の層構成を拡大して示した部分図である。 本発明の実施形態2に係る画像形成装置の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態に係る画像形成装置の特徴は次の通りである。
本発明に係る画像形成装置は、記録媒体表面に電気抵抗を制御するための成分を存在させることにより、トナー像の転写工程で画像の乱れの抑制できる点に着目したものである。また、記録媒体とトナーとの間にトナー親和性の成分を介在させることにより、記録媒体へのトナーの接着性を向上する点に着目した点を特徴としている。またさらに、記録媒体表面を予め活性化させておき、活性化した記録媒体表面に対して各成分を付与することにより、様々な記録媒体に対して各成分が脱離することなく付与が可能となる点に着目したことを特徴としている。これらの記録媒体に対する処理を段階的に行うことにより、記録媒体は電子写真方式の作像過程に適した性質を付与され、最終画像として安定した画像品質を得られることを知見できたものである。
ここで、本発明に至る背景および着目点に関して、上述した転写工程での画像の乱れ、定着工程でのトナー接着性の低さなどの発生原因の一つである記録媒体表面の処理効果の発現状況について説明する。
上述の課題を有する記録媒体では、その表面にポリエチレンやポリプロピレンといった他の物質との親和性が低く、かつ電気抵抗が高い物質が存在している。このため、そのまま電子写真方式の画像形成装置に使用すると、トナー転写のための電界が大きくなりすぎ、トナー転写時に装置内の像担持部材と記録媒体の間で微小な放電が発生し、これに伴ってトナー像が乱れる、いわゆるトナーの散り現象やハニカム状の像乱れが発生する。同時に上述のような記録媒体表面材料は表面エネルギーが小さな物質であるため、定着工程でトナー粒子の溶融合着は生じても溶融トナーと記録媒体との間の接着力は弱いものとなる。その結果、見かけ上は定着が行われた画像であっても、弱い力を加えただけで、記録媒体とトナーの間が剥離する。特に、溶融トナーが記録媒体内部に浸み込むことにより接着性を高めるアンカー効果が生じないプラスティックメディアでは、上述の課題が顕著になる。
これに対して、特許文献1に類する方法により、プラスティックメディア表面に放電処理を行った後すぐに、電子写真方式の画像形成装置で画像を出すと、転写部でのトナー像乱れは未処理のものと同等に発生するものの、記録媒体表面改質の効果により定着性については若干の改善効果が認められる。しかしながら、記録媒体として紙メディアを用いて同様の処理を行った場合と比較すると明らかに画像表面の擦れに対して弱く、トナー剥離が発生する。また、プラスティックメディア表面への放電処理後、画像を出すまでの経過時間が長くなるに伴い、定着性の改善効果は薄れ、処理後数時間のうちには効果が無くなる。
一方、プラスティックメディア表面に対して、トナー親和性成分を塗布乾燥後、電子写真方式の画像形成装置で画像を出すと、転写部でのトナー像乱れは未処理のものと比較して少し改善したが、トナー親和性成分とプラスティックメディア表面との接着性が十分ではなく、定着性については改善効果が認められない。また、トナー親和性分塗布の効果は塗布後の時間経過とは関係なく持続する。
このように、プラスティックメディアのような溶融トナーの浸透がない記録媒体に対しては、表面の放電処理やトナー親和性成分の塗布のみでは、定着性に対する改善効果は限定的であることを知見した。
次に、同じプラスティックメディアに対して、上述の表面の放電処理及びトナー親和性成分の塗布を続けて行った後に、電子写真方式の画像形成装置で画像を出したところ、転写部でのトナー像乱れは未処理のものと比較して少し改善する程度であったが、定着性に対しては極めて大きな改善効果があることを知見した。これは、トナー親和性成分が、予め放電処理により活性化されたプラスティックメディア表面に強固に付着し、これに対して溶融トナーが接着するためであると推察できる。また、この効果は上述の放電処理のみで画像を出した場合と同様に、放電処理後にトナー親和性成分塗布までの時間経過に伴って弱くなることも併せて確認した。このことは、安価な印刷用途のプラスティックメディアを用いて、電子写真方式の画像形成を可能にすることを示すものであり、商用印刷のコストを引き下げ、安定した品質の画像を安価に提供できるものでもある。
以上の背景および着眼点に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明に用いた用語は次の意味を持つものとする。また、以下の説明において説明する装置あるいは部材の符号は、図1、図2の説明に用いた符号と同一あるいは類似するものである。
図1は、本発明に係る表面処理装置の一実施形態を示す概略図である。
表面処理装置900とは、電子写真方式の画像形成装置100に用いる記録媒体表面を、該画像形成装置に適した表面状態に処理するための装置である。具体的には、記録媒体を搬送するための搬送手段98、表面改質手段92、及び、表面改質後の記録媒体表面にトナー親和性成分を付着させる付着手段94を有する。搬送手段98は、搬送ローラや搬送ベルト等、既知の手段を用いることができる。
表面改質手段92としては、記録媒体表面に化学的な活性種を生成する手段であれば、制限なく使用することができる。例えば、スコロトロンチャージャや、金属ローラ等に高電圧を印加し記録媒体表面に対して直接または間接的に放電を行う放電手段、プラズマフロー手段や、エキシマランプ照射手段等を挙げ得る。中でも、大気中の酸素を分解活性化してオゾンを発生させることにより、その強力な酸化作用により記録媒体表面を短時間で活性化することができるため、放電部材やエキシマランプの使用が好ましい。この時、過剰なオゾンは周辺環境や人体に悪影響を及ぼすため、表面改質手段近傍にオゾン除去手段を配設することが好ましい。
付着手段94としては、予め上記の表面改質手段により活性化した記録媒体表面にトナー親和性成分を一定量安定して付着させる手段であれば、制限なく使用することができる。例えば、二流体スプレーや、正回転ロールコータ、逆回転ロールコータ、ワイヤーバーコータ、ブレードコータ、スクイズコーター、スポンジローラ、ブラシローラ、不織布等を挙げることができる。
このような付着手段94によりトナー親和性成分するには、トナー親和性成分を、溶液および/または分散液として供給することが好ましく、これにより、付着量の安定性と均一性を確保することができる。また、トナー親和性成分を、溶液および/または分散液として供給した場合には、溶媒や分散媒を除去するための乾燥手段97を設けることが好ましい。乾燥手段としては、熱によるもの、送風によるもの、減圧によるもの等が挙げられ、必要な処理速度等の条件に応じて選択することができる。
トナー親和性成分とは、電子写真方式の画像形成装置に用いるトナーとの接着性が高い成分であり、トナー組成物と同系統の材料成分を含有することが好ましい。例えば、トナー用樹脂としてポリエステル系樹脂を含有する場合には、カルボン酸やアルコール性の水酸基を含む組成物(ポリエチレングリコール、アクリル酸含有共重合体、メタクリル酸含有共重合体、ポリビニルアルコール等の多価アルコールに代表される化合物群や、これらの共重合物および/または混合物等)を用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。
また、トナーの転写性を良くするために、トナー親和性成分と混和する抵抗調整成分を併用することが好ましい。抵抗調整成分としては、4級アンモニウム塩系ポリマーに代表される有機導電材料や、ITOに代表される無機導電材料微粒子等から、選択して使用することができる。このうち、無機導電材料には有色の材料が多く存在するため、選択の際には使用量を制限する必要がある。
画像形成装置100とは例えば、電子写真方式を用いるプリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機などである。
記録媒体は、例えば、紙、糸、繊維、皮革、プラスティック、ガラス、木材、セラミックスなどの媒体である。以下では、記録媒体としてプラスティックメディアを例に用いて説明する。
画像形成とは、文字や図形、パターンなどの画像を記録媒体に付与すること、着色または非着色の粉体(例えば、トナー)により静電潜像を可視像化し、必要により中間転写媒体を介して、これを記録媒体に転写して定着することを意味する。
着色または非着色の粉体とは、単一の樹脂粉末、複合粉末、単一または複数の色材、樹脂と色材の複合物やこれにワックス成分や無機材料を加えた粉末を含む。また、これらを高次に形態制御した機能粉末を始めとするトナーなど、画像形成を行うことができる全ての粉体の総称として用いる。例えば、光沢抑制粉体、光沢付与粉体、焼付け粉体、発泡性粉体なども含まれる。以下では、粉体をトナーとして説明する。
プロセスカートリッジとは、画像形成を行うために必要な構成要素(部材あるいは装置)の全部または一部を一体化したものであり、少なくとも、潜像担持体、つまり電子写真感光体(感光体)を含む。
電子写真方式での帯電、書込による静電潜像形成、静電潜像をトナーにより可視像処理する現像、現像されたトナー像を用紙あるいは中間転写体に転写する転写、転写後の感光体のクリーニングなどの工程に必要な構成部材の全部または一部を含むこともある。また、これら各処理工程のうち、必要な工程が実施できるように各部材を配設可能な形態で構成する。
次に本実施形態に係る画像形成装置の詳細について説明する。
図2は、本実施例による画像形成装置100の構成を説明するための一例を示す断面図である。図示の画像形成装置は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成可能なフルカラー画像形成装置であり、フルカラーPOD機として使用することができる。
本実施形態の画像形成装置100の画像形成部は、感光体1Y、1C、1M、1Kを含む。該感光体1Y、1C、1M、1Kは、中間転写ベルト5の搬送方向に沿って設けられている。なお以下では、感光体1Y、1C、1M、1Kをまとめていう場合は、感光体1という。感光体1Y、1C、1M、1Kとは、各色のトナー(例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)による画像を担持可能なものであり、光導電層を有する。該画像は、書き込み装置3により感光体1に対して、書き込まれる。
ドラム状の感光体1Y,1C,1M,1Kの周囲には、それぞれ帯電装置2、書き込み装置3、現像装置4、中間転写ベルト5、及びクリーニング機構6が配置される。
中間転写ベルト5は、ローラ50、51に架け回されている。中間転写ベルト5の内側には各感光体1に対応して1次転写手段としての1次転写ローラ52Y、52C、52M、52Kが配置されている。また、ローラ51と対向する位置には、中間転写ベルト5上の重ね合わせ画像を記録媒体上に一括転写するための2次転写手段としての2次転写ローラ53が配置されている。
書き込み装置3は、静電潜像形成工程に用いられる装置であるが、静電潜像形成のための手段としては、その形式が特に限定されるものではない。つまり、後で詳しく説明する帯電装置2での感光体1に対する規定の帯電を行った後、静電潜像を形成できる手段であればよい。
上述した帯電工程での帯電方法としては、以下の帯電装置2を用いて感光体1の表面に電圧を印加する方法を用いることができる。
帯電工程に用いられる帯電装置2としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電装置、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電装置等が挙げられる。なかでも、オゾンなどの放電生成物の発生を回避する理由から、直流電圧を印加した導電性又は半導電性のロールを感光体に対して接触させ接触帯電を行う、ローラ状帯電部材、いわゆる、帯電ローラを有する帯電装置が好ましい。また、接触帯電時に帯電ローラ等の帯電部材を有する帯電手段を用いる場合には、当接部分で大きな押圧力が加わらないように、軟質の接触帯電ローラの使用や、加圧部材を配設しない帯電手段構成をとることがより好ましい。
静電潜像形成工程に用いられる書き込み装置3は、例えば、書き込み露光装置を用いて感光体の表面を一様に露光することにより行うことができる。
書き込み露光装置としては、帯電装置2により帯電された感光体の表面に、形成すべき画像に対応した位置(態様)の露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、LED光学系、等の各種書き込み露光装置が挙げられる。なお、感光体の裏面側から一様に書き込み露光を行う光背面方式を採用してもよい。
現像装置4は、電子写真感光体1に形成された静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する手段の一例であり、現像スリーブと、現像剤攪拌搬送機構を有する。この現像スリーブは、現像剤を担持すると共に、前記電子写真感光体との対向位置まで搬送する。電子写真感光体と現像スリーブとの間には隙間として画成される現像ギャップが形成される。この現像ギャップは、現像剤の汲み上げ量や、現像剤を現像スリーブ上へ保持するための磁界の強さ、現像剤中のキャリアの磁化、現像スリーブ回転速度等を考慮の上、略均等の間隙に調整して形成されるため、必ずしも特定できるものではないが、概ね、平均値として0.2〜0.4mm程度であることが好ましい。また、この他に現像装置4に替えて、現像剤としてトナーのみを用いる一成分現像装置を用いることもできる。このような現像装置としては、これらの構成を有するものであれば、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができる。
また現像剤としては、トナーとキャリアよりなる二成分現像剤、または、トナーのみよりなる一成分現像剤を用いる。トナーとしては、目的に応じて適宜選択することができるが、下記式(1)で表される円形度SRの平均値である平均円形度が0.93〜1.00のものが好ましく、0.95〜0.99がより好ましい。この平均円形度はトナー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合1.00を示し、表面形状が複雑になるほど平均円形度は小さな値となる。
円形度SR=トナー粒子の投影面積と等しい面積を持つ円の周長/トナー粒子の周長・・・式(1)
トナーの質量平均粒径(D4)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3μm〜10μmが好ましく、4μm〜8μmがより好ましい。この範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れる。前記質量平均粒径(D4)が3μm未満では、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下といった現象が発生しやすいことがあり、10μmを超えると、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しいことがある。
クリーニング工程に用いられるクリーニング装置6としては、前記感光体の表面をクリーニングする手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、クリーニング工程を実現可能なクリーニング装置を挙げることができ、なかでも、感光体表面をクリーニングするためのクリーニングブレードを有することが好ましい。なお一般に、感光体1のクリーニング方法としては、クリーニングブレードを用いた方法の他に、感光体1上に残存するトナーと逆極性となるように電圧を印加したブラシを用いた、静電クリーニング方式が挙げられる。
次に、画像形成処理に用いられる感光体の詳細について説明する。
図3に感光体1の一例の部分拡大図(概略図)を示す。感光体1は、支持体10と、下引き層11と、感光層12を含む。また、感光層12は、電荷発生層120と、電荷移動層121を含む。以下、支持体10,下引き層11,感光体12の詳細を説明する。
[支持体]
感光体1に用いる支持体10としては、体積抵抗1.0×1010Ω・cm以下の導電性を示すものが好ましく用いられ、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又はスパッタリングにより、プラスティック、強化ガラス等に被覆したものである。また、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどを、押し出し、引き抜きなどの工法でドラム状に素管化後、切削、仕上げ、研摩などの表面処理した管なども挙げられる。画像形成時の位置合わせ精度や、寸法安定性等の面から、支持体10は、硬質の円管状または十分な引っ張り強度を持った薄い筒状であることが好ましい。
支持体10の直径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20mm〜150mmが好ましく、24mm〜100mmがより好ましく、28mm〜70mmが特に好ましい。直径が20mm未満であると、感光体周辺に帯電、露光、現像、転写、クリーニングの各工程を配置することが物理的に困難となることがあり、150mmを超えると、画像形成装置100が大きくなることがある。
[下引き層]
下引き層11としては、特に制限はなく、一層であっても、複数の層で構成してもよい。例えば
(1)樹脂を主成分としたもの、
(2)電子受容材料及びN型半導性粒子と樹脂を主成分としたもの、
(3)導電性支持体表面を化学的又は電気化学的に酸化させた酸化金属膜、
などが挙げられる。これらのなかでも、電子受容材料及びN型半導性粒子と樹脂を主成分とするものが好ましい。
電子受容材料としては、所望の特性が得られるものであればいかなるものでも使用可能であるが、N型半導体粒子との親和性が高いものが好ましく用いられる。水酸基を有するアントラキノン構造を基本骨格とする化合物が好ましく、ヒドロキシアントラキノン系化合物、アミノヒドロキシアントラキノン系化合物などが、いずれも好ましく用いることができる。具体的には、1,2−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノン、1,4−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノン、1,5−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノン、1,2,4−トリヒドロキシ−9,10−アントラキノン、1-ヒドロキシアントラキノン、2-アミノ-3-ヒドロキシアントラキノン、1-アミノ-4-ヒドロキシアントラキノンなどが挙げられる。また、フラーレンの誘導体も電子受容材料として用いることができ、フェニルC61酪酸メチルエステル、フェニルC61酪酸ブチルエステル、フェニルC61酪酸イソブチルエステル等、いずれも好ましく用いることができる。
またN型半導体粒子としては、特に制限はなく、例えば、酸化亜鉛、二酸化スズ、酸化インジウム、ITO(例えばIn:SnO=90:10[重量%])等の金属酸化物や、無機酸化物の基材粒子表面をこれらの材料で処理した粒子が挙げられる。
樹脂としては、特に制限はなく、例えば、ポリアミド、ポリビニルアルコール、カゼイン、メチルセルロース等の熱可塑性樹脂;アクリル、フェノール、メラミン、アルキッド、不飽和ポリエステル、エポキシ等の熱硬化性樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
下引き層11の厚みは、使用する材料の種類や組み合わせにより変更することが好ましいため、一概にその範囲を決められるものではないが、概ね0.5μm〜20μm程度が好ましい。特に、支持体10からの電荷注入をより確実に防止しつつ、電荷発生層で発生した電荷や帯電時の余剰な電荷を速やかに減衰するためには、2μm〜15μm程度がより好ましい。
[感光層]
感光層12としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、電荷発生物質と電荷輸送物質を混在させた単層型、電荷発生物質を含有する電荷発生層の上に電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する順層型、又は電荷輸送層の上に電荷発生層を有する逆層型が挙げられる。また、各層には必要に応じて可塑剤、酸化防止剤、レベリング剤等を適量添加することもできる。感光層12の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、10〜50μmが好ましい。また、下引き層11、感光層12の合計厚みとしては、20から60μmの範囲を満たすことが好ましい。
これらの関係を満たすと、長期間に渡り均等な可視像の形成を実現できるため、経時変動の小さい安定した画像形成装置を提供することができる。厚みが20μm未満の場合には、感光体としての電気的な均一性を確保することが困難となることがあり、60μmを超える場合であると、静電潜像解像度の低下を引き起こすことがあるため好ましくない。
感光層12における電荷発生材料としては、例えば、テトラベンゾポルフィリン骨格を持つ化合物が挙げられる。テトラベンゾポルフィリン骨格を持つ化合物としては、無置換のテトラベンゾポルフィリンや、中心金属として銅、銀、金、白金、ニッケル、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、アルミニウム、ガリウム等を導入した錯体、特性基としてアルキル基、フェニル基、ハロゲン基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基等を導入した化合物等が挙げられ、必要により適宜選択して使用することができる。
また、例えば、モノアゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料、テトラキスアゾ顔料等のアゾ顔料、トリアリールメタン系染料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キサンテン系染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系染料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、スクアリリウム系顔料、フタロシアニン系顔料等の有機系顔料又は染料;硫化カドミウム、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機材料なども電荷発生材料として挙げられる。これらの電荷発生材料は種々併用しても良い。
感光層12における電荷輸送物質としては、例えば、アントラセン誘導体、ピレン誘導体、カルバゾール誘導体、テトラゾール誘導体、メタロセン誘導体、フェノチアジン誘導体、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチリルヒドラゾン化合物、エナミン化合物、ブタジエン化合物、ジスチリル化合物、オキサゾール化合物、オキサジアゾール化合物、チアゾール化合物、イミダゾール化合物、トリフェニルアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリフェニルメタン誘導体等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
感光層12における結着樹脂としては、適度に電気絶縁性であり、それ自体公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂及び光導電性樹脂等を使用することができる。この結着樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネ−ト、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
感光層12における酸化防止剤としては、例えば、フェノール系化合物、パラフェニレンジアミン類、ハイドロキノン類、有機硫黄化合物類、有機燐化合物類、などが挙げられる。フェノール系化合物としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]クリコ−ルエステル、トコフェロール類などが挙げられる。
パラフェニレンジアミン類としては、例えば、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなどが挙げられる。
ハイドロキノン類としては、例えば、2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなどが挙げられる。
有機硫黄化合物類としては、例えば、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネートなどが挙げられる。
有機燐化合物類としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなどが挙げられる。
これら化合物は、ゴム、プラスティック、油脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品を容易に入手できる。なお酸化防止剤の添加量としては、添加する層の総質量に対して0.01質量%〜10質量%が好ましい。
感光層12における可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなどの一般的な樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用でき、その使用量は結着樹脂100質量部に対して0質量部〜30質量部程度が適当である。
また、感光層12中にレベリング剤を添加してもよい。レベリング剤としては、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類;測鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマー、又はオリゴマーが使用される。前記レベリング剤の使用量は、前記バインダー樹脂100質量部に対して、0質量部〜1質量部が好ましい。
次に上述した各色の画像形成ステーションを用いて実行される画像形成プロセスについて説明する。
なお以下の説明は、画像形成のための一連のプロセスについて、ネガ−ポジプロセスを対象とした場合の説明である。なお、全ての感光体、現像装置に共通する内容の場合には感光体を単に符号1で示し、現像装置を符号4で示す。
画像形成に先立ち、光導電層を有する感光体1は、帯電部材を有する帯電装置2で一様に負帯電(均一にマイナスに帯電)される。帯電装置2による感光体1の帯電が行われる際には、後述する電圧印加装置から上記帯電部材に、感光体1を後述する電位となるに適した適当な大きさの帯電電圧が印加される。
帯電された感光体1は、レーザー光学系等の書き込み装置3によって照射されるレーザー光Lで潜像形成が行なわれる。レーザー光は半導体レーザーから発せられて、高速で回転する多角柱の多面鏡(ポリゴンミラー)等により感光体1の表面を、感光体1の回転軸方向に走査する。
このようにして形成された静電潜像が、現像装置4にある現像剤担持体としての現像スリーブ40上に供給されたトナー粒子、又はトナー粒子及びキャリア粒子の混合物からなる現像剤により現像され、トナー可視像が形成される。静電潜像の現像時には、上記電圧印加装置から上記現像スリーブに、電子写真感光体1の露光部と非露光部の間にある、適当な大きさの電圧又はこれに交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。
各色に対応した感光体1Y、1C、1M、1K上に形成されたトナー像は、1次転写手段としての1次転写ローラ52Y、52C、52M、52Kにより中間転写ベルト5上に順次重ねて転写される。このとき、1次転写ローラ52には、転写バイアスとしてトナー帯電の極性と逆極性の電位が印加されることが好ましい。その後、中間転写ベルト5は感光体1から分離され、転写像が得られる。中間転写ベルト5上に転写された重ね合わせトナー像は、給紙装置200から給送された紙などの記録媒体上に2次転写ローラ53により一括転写される。
給紙装置200の選択された給紙カセットから給紙された記録媒体はレジストローラ対で一旦停止されて斜めずれを修正された後、2次転写ローラ53の2次転写部位へ所定のタイミングで搬送される。重ね合わせ画像を一括転写された記録媒体は、定着装置7に送られてここで熱と圧力によりトナー像を定着される。定着を終えた記録媒体は排紙ローラ対により排紙トレイ8に排出・スタックされる。
1次転写後、感光体1上に残存するトナー粒子は、クリーニング装置6により除去・回収され、2次転写後、中間転写ベルト5上に残存するトナー粒子は中間転写ベルト用クリーニング装置により除去・回収される。なお本実施形態では、画像形成装置として、中間転写ベルト5を用いて2次転写する構成としたが、記録媒体を搬送ベルトで搬送しながら複数の感光体1のトナー像を順次記録媒体上に重ね転写する構成としてもよい。
以上の構成に基づき、本願発明者は次の実験により実施例と比較例との画像品質を対比した結果を得た。
まず、以下に挙げる評価結果について説明する。表1は評価結果を示している。表1の記載内容について説明する。
表1中の転写性等については以下のとおりである。
<転写性>
○:極めて優れている(全面にわたって画像にムラがないレベル)
△:実用上問題ないレベル(○と並べて見るとわずかに画像のムラが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかに画像のムラが感知できるレベル)
<定着性>
○:極めて優れている(描画試験機による試験画像にトナーの剥がれが無いレベル)
△:実用上問題ないレベル(○と並べて見るとわずかにトナーの剥がれが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかにトナーの剥がれが感知できるレベル)
以下、本発明の実施例1〜実施例、及び比較例1〜比較例3、参考例1の前提条件について説明する。
<実施例1>
株式会社リコー製複合機(MFP<商品名:Imagio MP C5002>)に使用している感光体の帯電装置および中間転写ユニットを取り出し、別途用意したラインタイプの二流体塗布スプレー、液体供給装置、スクイズローラ、送風機、および駆動系と制御系を組み込んで、図3の構成の記録媒体の表面処理実験装置を作成した。液体供給装置に、トナー親和性成分のポリエチレングリコール、帯電防止剤成分のジアルキルジメチルアンモニウム塩および、エタノールと水の容量比1対1混合溶媒を、重量比10対0.5対89.5となるように溶液1調整し、投入した。記録媒体としては、白色ポリプロピレンシート(厚み0.3mm、A3ノビサイズ)を用い、その両面に対して表面処理した。記録媒体の搬送速度は50mm/secとし、帯電装置への電圧印加は、ピーク間電圧2.0kVの交流電圧とした。記録媒体の搬送ベルトとして用いる上記の中間転写ベルトは、掛けまわした金属ローラからアースを取った。トナー親和性成分を含む溶液は、別途用意したコンプレッサーからの圧縮空気と共に二流体噴霧スプレーに供給し、帯電装置を通過後すぐの記録媒体上に噴霧された。
引き続き溶液が付着した記録媒体表面をスクイズローラ(記録媒体進行方向に対してリバース回転)で擦擦して、余剰な溶液の除去および表面付着液の均一化を行った。
さらに記録媒体は送風乾燥機を通過し、表面処理された記録媒体を得た。
表面処理した記録媒体の表面電気抵抗を、三菱油化株式会社製高抵抗抵抗率計(商標:ハイレスタ、商品名:HT−201)を用いて、印加電圧500V、印加時間10秒の条件で測定したところ、1.4×1010Ωであった。両面を処理した記録媒体を、株式会社リコー製オンデマンドプリンティング装置(商品名:RICOH Pro C901)の手差しユニットに直接供給し、全面ブルーの画像を形成した。得られた画像を用い、目視による画像ムラの評価および描画試験機(上島製作所製、AD−2110型)による定着性の評価を行った。描画試験機の荷重は100gとし、移動ステージを固定して、同一箇所を100周擦った後のトナー剥離状態を目視によりランク評価した。転写性、定着性とも非常に良好であった。表面処理条件および評価結果は表1に示したとおりであった。
<実施例2>
表面処理速度を300mm/secとした以外は、実施例1と同様の表面処理を行った。表面処理条件および評価結果は表1に示したとおりであった。
<実施例3、実施例4>
帯電装置への電圧印加は、ピーク間電圧1.8kVの交流電圧とした以外は、実施例1,2と同様の表面処理を行った。表面処理条件および評価結果は表1に示したとおりであった。
<実施例5、実施例6>
トナー親和性成分のポリエチレングリコールおよび、エタノールと水の容量比1対1混合溶媒を、重量比10対90となるように溶液2調整し、これを用いた以外は、実施例1,2と同様の表面処理を行った。表面処理条件および評価結果は表1に示したとおりであった。
<比較例1>
放電処理を行わなかった以外は実施例1と同様の表面処理を行った。表面処理条件および評価結果を表1に示す。
<比較例2>
噴霧処理を行わなかった以外は実施例1と同様の表面処理を行った。表面処理条件および評価結果を表1に示す。
<比較例3>
記録媒体として、未処理の白色ポリプロピレンシートを用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
<参考例1>
記録媒体として、電子写真方式の画像形成装置に対応したコート紙(PODグロスコート)を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
<実施形態2>
本発明は、さらに、記録媒体表面を予め活性化させておき、活性化した記録媒体表面に対して各成分を付与することにより、様々な記録媒体に対して各成分が脱離することなく付与が可能となる点に着目したことを特徴としている。
これらの付着手段94によりトナー親和性成分するには、トナー親和性成分を、溶液および/または分散液として供給することが好ましく、これにより、付着量の安定性と均一性を確保することができる。このうち、無機導電材料には有色の材料が多く存在するため、選択の際には使用量を制限する必要がある。
本実施形態では、表面処理手段の処理条件は、画像形成装置の記憶手段に予め記憶された記録媒体の特徴に応じて設定する。従って、記録媒体の特徴は、画像形成に先んじて記憶手段に記憶させる必要がある。記憶手段としては、不揮発性メモリーに代表される電気的手段、磁気ディスクドライブに代表される磁気的手段、光学ディスクドライブに代表される光学的手段等を適宜使用することができるが、これに限定されるものではない。これら記憶手段に記憶する記録媒体の特徴としては、これまでに述べたように記録媒体の表面特性を含むことが好ましく、記録媒体を識別するための名称やコードと共に、記録媒体の表面電気抵抗やインピーダンスに代表される表面電気特性や、記録媒体の接触角や表面張力に代表される表面濡れ特性を含むことが好ましい。
記憶された記録媒体の特徴は、記録媒体識別をするための名称やコードを選択することにより呼び出され、これに基づいて、表面処理手段の処理条件が設定される。表面処理手段の処理条件とは、例えば、表面改質手段への改質エネルギー投入量の設定(放電電圧の設定、ランプ光量の設定、プラズマ放出量の設定)や、トナー親和性成分付着量の設定(噴霧量の設定、塗布ローラ回転数の設定、供給量の設定)等の設定条件を指し、必要に応じて設定される。また、設定の基準としては、記録媒体の特徴毎に別途用意した設定条件参照テーブルを用いても良い。
次に本実施形態に係る画像形成装置の詳細について説明する。なお図1に示した画像形成装置と共通する構成、作用などについては同一の符号をもって説明し、あるいは説明を省略した。
図4は、本実施例による画像形成装置1の構成を説明するための一例を示す断面図である。画像形成装置1は、2つの給紙カセット44を有する給紙部43から供給される転写材としての記録媒体Pが搬送・出力される転写紙搬送路48を形成するように、レジストローラ対49、手差し送出ローラ50、手差しトレイ51、手差し給紙路53、搬送切替装置28、定着後排紙ローラ対56、定着済み記録媒体Pを搬送する搬送ローラ対57、58、転写材出力部としての排紙トレイ59等をさらに備えている。
また、画像形成装置1は、プロセスユニット18Y,M,C,Kで形成されたトナー画像を中間転写体としての中間転写ベルト10を介して記録媒体Pに転写する中間転写ユニットと、記録媒体P上のトナー画像を定着する定着手段としての定着装置25と、中間転写ユニットでトナー画像が転写された転写紙Pを支持ローラ23に掛け渡された搬送ベルト24によって定着装置25に搬送する搬送ベルトユニットと、記録媒体Pの両面にトナー画像を形成するための転写紙再送装置28と、をさらに備えている。そして、画像形成装置1は、後で詳述するように、給紙部43や手差しトレイ51から給紙された記録媒体Pの表面を処理する表面処理装置900をさらに備えている。
各給紙カセット44はそれぞれ転写紙Pの束を収容し、給紙カセット44の記録媒体束における一番上の記録媒体Pが給紙ローラ42の回転駆動によって送り出される。給紙カセット44から送り出された記録媒体Pは、給紙ローラ45、47及び給紙路46により、記録媒体搬送路48に向けて搬送される。
筺体の側面にある手差しトレイ51は筺体に対して開閉可能に配設されており、筺体に対して開いた状態でトレイ上面に記録媒体束が手差しされる。手差しされた記録媒体束における一番上の記録媒体は、手差し送出ローラ50によって記録媒体搬送路48に向けて送り出される。
2つの光書込ユニット21はそれぞれ、レーザーダイオード、ポリゴンミラー、各種レンズなどを有しており、外部の画像読み取り装置(スキャナ)によって読み取られた画像情報やコンピュータ装置等の外部装置から送られてくる画像情報に基づいて半導体レーザー(LD)等の光源を駆動することにより、プロセスユニット18Y,M,C,Kの感光体40Y,M,C,Kを光走査する。具体的には、プロセスユニット18Y,M,C,Kの感光体40Y,M,C,Kは、図示しない駆動手段によってそれぞれ図中反時計回り方向に回転駆動される。図中左側の光書込ユニット21は、回転駆動中の感光体40Y,Mに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向させながら照射することで、光走査処理を行う。これにより、感光体40Y,Mには、Y,M画像情報に基づいた静電潜像がそれぞれ形成される。
また、図中右側の光書込ユニット21は、回転駆動中の感光体40C,Kに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向させながら照射することで、光走査処理を行う。これにより、感光体40C,Kには、C,K画像情報に基づいた静電潜像が形成される。
4つのプロセスユニット18Y,M,C,Kはそれぞれ、潜像担持体としてのドラム状の感光体40Y,M,C,Kを有している。また、プロセスユニット18Y,M,C,Kはそれぞれ、感光体40Y,M,C,Kの周囲に配設される各種機器を1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、それらが画像形成装置本体に対して着脱可能になっている。各プロセスユニット18Y,M,C,Kは、互いに使用するトナーの色が異なる点の他が同様の構成になっている。本実施形態の画像形成装置1は、これらの4つのプロセスユニット18Y,M,C,Kを中間転写ベルト10の支持ローラ間の張架部に対向させるようにその無端移動方向に沿って並べたいわゆるタンデム型の構成になっている。
イエロー(Y)のトナー画像を形成するプロセスユニット18Yを例にすると、プロセスユニット18Yは、感光体40Yの他、この表面に形成された静電潜像をYトナー画像に現像するための現像装置を有している。また、回転駆動される感光体40Yの表面に対して一様帯電処理を施す帯電装置や、Y用の1次転写ニップを通過した後の感光体40Y表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置等を有している。これらの帯電装置、現像装置及びドラムクリーニング装置は、その順番で感光体40Yの回転方向に並ぶように配設されている。
感光体40Yとしては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いてもよい。
イエロー(Y)用の現像装置は、図示しない磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有する二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を用いて潜像を現像するものである。現像装置として、二成分現像剤の代りに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤によって現像を行うタイプのものを使用してもよい。
現像装置に対しては、図示しないYトナー補給装置により、Yトナーボトル180Y内のYトナーが適宜補給される。なお、各プロセスユニット18Y,M,C,Kの現像装置で用いることができるトナーについては、後で例示する。
Y用のドラムクリーニング装置としては、クリーニング部材であるポリウレタンゴム製のクリーニングブレードを感光体40Yに押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。また、クリーニング性を高める目的で、本画像形成装置では、回転自在なファーブラシを感光体40Yに当接させる方式のものを採用している。このファーブラシは、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体40Y表面に塗布する役割も兼ねている。
感光体40Yの上方には、図示しない除電ランプが配設されており、この除電ランプもプロセスユニット40Yの一部になっている。除電ランプは、上記ドラムクリーニング装置を通過した後の感光体40Y表面を光照射によって除電する。除電された感光体40Yの表面は、帯電装置によって一様に帯電された後、上述したYM用の光書込ユニット21による光走査が施される。
なお、帯電装置は、図示しない電源から帯電バイアスの供給を受けながら回転駆動するものである。この方式に代えて、感光体40Yに対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ方式を採用してもよい。
以上、Y用のプロセスユニット18Yについて説明したが、M,C,K用のプロセスユニット40M,C,Kも、Y用のものと同様の構成になっている。
4つのプロセスユニット40Y,M,C,Kの下方に、前記中間転写ユニットが配設されている。この中間転写ユニットは、複数のローラ14,15,15’,16,63に掛け渡されて張架されている中間転写ベルト10を、感光体40Y,M,C,Kに当接させながら、何れか1つのローラの回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体40Y,M,C,Kと中間転写ベルト10とが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。
Y,M,C,K用の1次転写ニップそれぞれの近傍では、ベルトループ内側に配設された1次転写部材としての1次転写ローラ62Y,M,C,Kによって中間転写ベルト10を感光体40Y,M,C,Kに向けて押圧している。これら1次転写ローラ62Y,M,C,Kには、それぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されている。これにより、Y,M,C,K用の1次転写ニップには、感光体40Y,M,C,K上のトナー画像を中間転写ベルト10に向けて静電移動させる1次転写電界が形成されている。
図中時計回り方向の無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト10のおもて面には、各1次転写ニップでトナー画像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト10のおもて面には4色重ね合わせトナー画像(以下「4色トナー画像」という。)が形成される。
中間転写ベルト10の図中下方の二次転写部22には、二次転写部材としての二次転写ローラ16’が配設されている。この二次転写ローラ16’は、中間転写ベルト10における二次転写バックアップローラ16に対する掛け回し箇所にベルトおもて面から当接して二次転写ニップを形成している。これにより、中間転写ベルト10のおもて面と二次転写ローラ16’とが当接する二次転写ニップが形成されている。
二次転写ローラ16’には図示しない電源によって二次転写バイアスが印加されている。一方、ベルトループ内の二次転写バックアップローラ16は接地されている。これにより、二次転写ニップ内に二次転写電界が形成されている。
二次転写部22の図中右側方には、上述のレジストローラ対49が配設されており、ローラ間に挟み込んだ記録媒体Pを中間転写ベルト10上の4色トナー画像に同期させ得るタイミングで二次転写ニップに送り出す。二次転写ニップ内では、中間転写ベルト10上の4色トナー画像が二次転写電界やニップ圧の影響によって記録媒体Pに一括二次転写され、記録媒体Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
二次転写ニップを通過した中間転写ベルト10のおもて面には、二次転写ニップで記録媒体Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト10に当接するベルトクリーニング装置17によってクリーニングされる。
二次転写ニップを通過した記録媒体Pは、中間転写ベルト10から離間して、上述の搬送ベルトユニットに受け渡される。この搬送ベルトユニットは、無端状の搬送ベルト24を2つのローラ(駆動ローラ、従動ローラ)23によって張架しながら、駆動ローラの回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動させる。そして、二次転写ニップから受け渡された記録媒体Pを搬送ベルト上部の張架面に保持しなら、搬送ベルト24の無端移動に伴って搬送して定着装置25に受け渡す。
先に示した図1において、給紙部43や手差しトレイ51から給紙された記録媒体は表面処理装置900に向けて送り出される。表面処理装置900で表面処理された記録媒体は、レジストローラ49にて二次転写部22に搬送される。
現像剤としては、実施形態1で記載のとおりである。またトナーの質量平均粒径(D4)としても同様である。さらに、クリーニング工程に用いられるクリーニング装置6、画像形成処理に用いられる感光体と、それを構成する下引き層等についても、実施形態1で記載のとおりである。
以上の構成に基づき、本願発明者は次の実験により実施例と比較例との画像品質を対比した結果を得た。
まず、以下に挙げる評価結果について説明する。表2は評価結果を示している。表2の記載内容について説明する。
表2中の転写性等については以下のとおりである。
<転写性>
○:極めて優れている(全面にわたって画像にムラがないレベル)
△:実用上問題ないレベル(○と並べて見るとわずかに画像のムラが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかに画像のムラが感知できるレベル)
<定着性>
○:極めて優れている(描画試験機による試験画像にトナーの剥がれが無いレベル)
△:実用上問題ないレベル(○と並べて見るとわずかにトナーの剥がれが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかにトナーの剥がれが感知できるレベル)
以下、本発明の実施例5〜実施例8及び比較例5〜比較例8の前提条件について説明する。
<実施例5>
図1において示した、放電部材としての放電電極91は、ステンレス製の直径が10mm及び長さが380mmの丸棒に厚さ1.2mmの導電性処理を施したABS樹脂層を形成し、さらにその表面に約100μmの導電性アクリルシリコーン樹脂をコーティングしたものである。また、放電電極の両端近傍に厚み約20μmとなるようにギャップ形成部材を積層している。放電電極への電圧の印加は、図示しない高周波発信機(春日電機株式会社製のCT−0212)及び高圧トランス(春日電機株式会社製のCT−T02W)を介して行うように配設した。これに、別途用意したラインタイプの二流体塗布スプレー、液体供給装置、スクイズローラ、送風機、および駆動系と制御系を組み込んで、図1の構成の記録媒体の表面処理装置を作成した。
液体供給装置に、トナー親和性成分のポリエチレングリコール、帯電防止剤成分のジアルキルジメチルアンモニウム塩および、エタノールと水の容量比1対1混合溶媒を、重量比10対0.5対89.5となるように溶液1調整し、投入した。記録媒体としては、白色ポリプロピレンシート(厚み0.3mm、A3ノビサイズ)を用い、その両面に対して表面処理した。記録媒体の搬送速度は画像形成装置の用紙送り速度と等速とし、帯電装置への電圧印加は交流電圧とし、ピーク間電圧を予め画像形成装置の記憶手段に登録した記録媒体特性で可変するようにした。
記録媒体の搬送ベルトは、中抵抗ベルトであり、表裏面方向の体積抵抗率は5.0×1010Ω・cmであった。また、搬送ベルトを掛けまわした金属ローラからアースを取った。
トナー親和性成分を含む溶液は、別途用意したコンプレッサーからの圧縮空気と共に二流体噴霧スプレーに供給し、帯電装置を通過後すぐの記録媒体上に噴霧するように設置した。また、トナー親和性成分を含む溶液の供給量は、予め画像形成装置の記憶手段に登録した記録媒体特性で可変するようにした。さらに溶液が付着した記録媒体表面をスクイズローラ(記録媒体進行方向に対してリバース回転)で擦擦して、余剰な溶液の除去および表面付着液の均一化ができるようにした。
さらに引き続き送風乾燥機を配設し、表面処理された記録媒体が画像形成装置へ供給できるようにした。
次に、異なる表面特性を持つ記録媒体A〜Dに対して、表1の表面処理条件となるように登録テーブルを儲け、画像形成装置の記憶手段に各記録媒体特性と設定条件を登録した。手差しユニットに記録媒体Aを設置し、画像形成装置の表示装置から記録媒体Aの設定条件を選択して、両面を表面処理した記録媒体Aによる全面ブルーの画像を形成した。画像形成には、株式会社リコー製オンデマンドプリンティング装置(商品名:RICOH ProC901)の改造機を用いた。表面処理した記録媒体の表面電気抵抗を、表面処理した記録媒体の表面電気抵抗を、三菱油化株式会社製高抵抗抵抗率計(商標:ハイレスタ、商品名:HT−201)を用いて、印加電圧500V、印加時間10秒の条件で測定したところ、1.2×1010Ωであった。
得られた画像を用い、目視による画像ムラの評価および描画試験機(株式会社上島製作所製、商品番号AD−2110型)による定着性の評価を行った。
描画試験機の荷重は100gとし、移動ステージを固定して、同一箇所を100周擦った後のトナー剥離状態を目視によりランク評価した。転写性、定着性とも非常に良好であった。表面処理条件および評価結果を表2、表3に示す。
<実施例6〜実施例8>
記録媒体として記録媒体B、C、Dを用い、記録媒体B、C、Dの表面処理条件をそれぞれ選定した以外は、実施例1と同様の画像形成を行った。表面処理条件および評価結果を表2、表3に示す。
<比較例5>
記録媒体Dの表面処理条件を選定した、すなわち表面処理を行わなかった以外は、実施例1と同様の画像形成を行った。表面処理条件および評価結果を表2、表3に示す。
<比較例6、7>
表面処理条件として記録媒体B、Cを選択した以外は、実施例1と同様の画像形成を行った。表面処理条件および評価結果を表2、表3に示す。
<比較例8>
記録媒体として記録媒体Bを用い、表面処理条件として記録媒体Cを選択した以外は、実施例1と同様の画像形成を行った。表面処理条件および評価結果を表2、表3に示す。
本発明は以上説明した実施形態、実施例に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
例えば、記録媒体の特性を記憶するための記憶手段に記憶する記録媒体の特徴が、少なくとも記録媒体の識別名称またはコード、記録媒体の表面電気抵抗の特徴、記録媒体表面濡れ性の特徴を含む構成とすることができる。
また、表示手段を備え、前記記録媒体の選択を表示手段から行うこともできる。
また、前記記録媒体の種類を選択する選択手段により選択した記録媒体の前記表面処理手段の処理条件を設定に表面処理を行わない条件を含むことができる。
前記表面改質手段を、オゾンの発生を伴う手段とすることができる。また前記表面改質手段が、放電部材またはエキシマランプを有する構成とすることができる。さらに、前記表面改質手段が、オゾン除去手段を有する構成とすることもできる。
また前記付着手段が、液体噴霧手段または液体塗布手段のいずれか及び、均し手段を少なくとも有する構成とすることができる。
1Y,C,M,K 感光体
2 帯電装置
3 書き込み装置
4 現像装置
5 中間転写ベルト
6 クリーニング装置
7 定着装置
8 排紙トレイ
10 感光体支持体
11 下引き層
12 感光層
50 中間転写ベルト支持ローラ
51 中間転写ベルト支持ローラ
52Y,C,M,K 1次転写ローラ
53 2次転写ローラ
91 放電電極
92 表面改質手段
93 裏面押さえ手段
94 付着手段
95 均し手段
96 スクレーパ
97 送風乾燥手段
98 搬送手段
99 オゾン除去手段
1、100 画像形成装置
120 電荷発生層
121 電荷輸送層
200 給紙機構
900 表面処理装置
特開2012−123062号公報 特開2009−244698号公報 特開2005−181882号公報 特開2000−10325号公報

Claims (10)

  1. 電子写真方式を用いてトナー画像が形成される前の記録媒体の表面を処理する表面処理装置であって、
    少なくとも前記記録媒体のトナー画像が形成される側の面を改質する表面改質手段、及び、表面改質後の記録媒体表面にトナー親和性成分を付着させる付着手段を備えた、
    ことを特徴とする表面処理装置。
  2. 請求項1に記載の表面処理装置において、
    前記表面改質手段が、オゾンの発生を伴う手段である、
    ことを特徴とする表面処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の表面処理装置において、
    前記表面改質手段が、放電部材またはエキシマランプを有することを特徴とする、請求項1または2に記載の表面処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の表面処理装置において、
    前記表面改質手段が、オゾン除去手段を有する、
    ことを特徴とする表面処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の表面処理装置において、
    前記付着手段が、液体噴霧手段または液体塗布手段のいずれか及び、均し手段を少なくとも有する、
    ことを特徴とする表面処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の表面処理装置において、
    前記トナー親和性成分を、溶液および/または分散液として供給する、
    ことを特徴とする表面処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の表面処理装置において、
    表面処理後の前記記録媒体の表面電気抵抗が、表面処理前の前記記録媒体の表面電気抵抗より低い、
    ことを特徴とする表面処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の表面処理装置において、
    前記記録媒体の両面を表面処理する、
    ことを特徴とする表面処理装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の表面処理装置を備えた、
    ことを特徴とする電子写真装置。
  10. 請求項9に記載の電子写真装置において、
    電子写真方式を用いてトナー画像が形成される前の記録媒体の表面を処理する表面処理手段を少なくとも有し、
    前記表面処理手段が、少なくとも前記記録媒体のトナー画像が形成される側の面を改質する表面改質手段、及び表面改質後の記録媒体表面にトナー親和性成分を付着させる付着手段を備え、
    前記画像形成装置はさらに、前記記録媒体の特性を記憶するための記憶手段、前記記録媒体の種類を選択する選択手段および選択した記録媒体に基づき前記表面処理手段の処理条件を設定する設定手段を少なくとも備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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