JP2016035042A - 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 - Google Patents

硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 Download PDF

Info

Publication number
JP2016035042A
JP2016035042A JP2015105855A JP2015105855A JP2016035042A JP 2016035042 A JP2016035042 A JP 2016035042A JP 2015105855 A JP2015105855 A JP 2015105855A JP 2015105855 A JP2015105855 A JP 2015105855A JP 2016035042 A JP2016035042 A JP 2016035042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curable resin
resin
composition
resin composition
additive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015105855A
Other languages
English (en)
Inventor
加藤 賢治
Kenji Kato
賢治 加藤
愛子 依田
Aiko Yoda
愛子 依田
孝典 中島
Takanori Nakajima
孝典 中島
歩 嶋宮
Ayumi Shimamiya
歩 嶋宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Holdings Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Taiyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP2015105855A priority Critical patent/JP2016035042A/ja
Publication of JP2016035042A publication Critical patent/JP2016035042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】はんだ耐熱性などのソルダーレジストとしての特性に加え、良好な黄変耐性と、波長450nmおよび500nm以上の領域における高い反射率とを兼ね備えた硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板を提供する。【解決手段】(A)硬化性樹脂と、(B)加熱により組成物の硬化物のL*a*b*表色系におけるb*値を減少させる添加剤と、(C)白色着色剤と、を含有する硬化性樹脂組成物である。フィルム上に、上記硬化性樹脂組成物を塗布、乾燥させて得られる樹脂層を有するドライフィルムである。上記硬化性樹脂組成物、または、上記ドライフィルムの樹脂層を、光照射により硬化して得られる硬化物である。上記硬化物を有するプリント配線板である。【選択図】図1

Description

本発明は、硬化性樹脂組成物(以下、単に「組成物」とも称する)、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板に関し、詳しくは、反射率の改良に係る硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板に関する。
従来、プリント配線板においては、必要な部分へのはんだの付着を防止するとともに、回路の導体が露出して酸化や湿気により腐食されることを防止するための保護膜として、回路パターンの形成された基板上の接続孔を除く領域に、ソルダーレジストが形成される。ソルダーレジストは回路基板の永久保護膜としても機能するので、ソルダーレジストには、アルカリ現像性やはんだ耐熱性などの種々の性能を備えることが要求される。また、ソルダーレジスト組成物の乾燥塗膜には、指触乾燥性(タックフリー性)も要求される。
さらに、白色ソルダーレジストの場合、ソルダーレジストとしての要求特性に加えて、高い反射率を有するとともに、熱や光に晒されることにより硬化物の黄変が生じないことも重要となる。白色ソルダーレジストに係る先行技術として、例えば、特許文献1には、(A)芳香環を有さないカルボキシル基含有樹脂、(B)光重合開始剤、(C)エポキシ化合物、(D)ルチル型酸化チタン、および(E)希釈剤を含むことを特徴とする白色の光硬化性・熱硬化性ソルダーレジスト組成物が開示されている。白色ソルダーレジストにおいて黄変耐性を高めるためには、従来、青色着色剤を添加するいわゆるブルーイングを行うことで、目視で白さを感じやすくする手法が用いられている。
しかしながら、ブルーイングを行った組成物の場合、白みが強くなって黄変が見にくくはなるものの、着色剤自体の吸収により、波長450nmおよび500nm以上の領域で反射率が低下する場合があり、改善が求められていた。
特許第4340272号公報
本発明の目的は、はんだ耐熱性などのソルダーレジストとしての特性に加え、良好な黄変耐性と、波長450nmおよび500nm以上の領域における高い反射率とを兼ね備えた硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、L表色系におけるb値に着目し、硬化性樹脂および白色着色剤に加えて、実装時のリフロー処理等の加熱により組成物の硬化物のb値を減少させる添加剤を用いることで、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の硬化性樹脂組成物は、(A)硬化性樹脂と、(B)加熱により組成物の硬化物のL表色系におけるb値を減少させる添加剤と、(C)白色着色剤と、を含有することを特徴とするものである。
本発明の組成物においては、前記(B)添加剤が、分解温度400℃以上であって、かつ、ベンズオキサゾール系骨格を有することが好ましい。特には、前記(B)添加剤は、下記式(I)、
Figure 2016035042
(式中、RおよびRは、それぞれ独立に、直鎖または分岐を有する炭素原子数1〜12のアルキル基を表す)で表される構造を有する化合物の1種以上を含むことが好ましい。より好ましくは、前記(B)添加剤として、下記式(I−1)〜(I−3)、
Figure 2016035042
Figure 2016035042
Figure 2016035042
で示される化合物の1種以上を含むもの、特には、前記式(I−1)〜(I−3)で示される3種の化合物の混合物を用いる。
また、本発明の組成物においては、前記(A)硬化性樹脂が、(A−1)熱硬化性樹脂および(A−2)光硬化性樹脂のうちのいずれか一方または双方であることが好ましい。
また、本発明のドライフィルムは、フィルム上に、上記本発明の硬化性樹脂組成物を塗布、乾燥させて得られる樹脂層を有することを特徴とするものである。
さらに、本発明の硬化物は、上記本発明の硬化性樹脂組成物、または、上記本発明のドライフィルムの前記樹脂層を、光照射により硬化して得られることを特徴とするものである。
さらにまた、本発明のプリント配線板は、上記本発明の硬化物を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、はんだ耐熱性などのソルダーレジストとしての特性に加え、良好な黄変耐性と、波長450nmおよび500nm以上の領域における高い反射率とを兼ね備えた硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板を実現することが可能となった。
実施例1および比較例1,2,5の各組成物の硬化物のL表色系におけるb値のリフロー処理に伴う変化を示すグラフである。 実施例1および比較例1,2,5の各組成物の硬化物の各波長における反射率を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の硬化性樹脂組成物の各成分について説明する。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート、メタクリレートおよびそれらの混合物を総称する用語であり、他の類似の表現についても同様である。
[(A)硬化性樹脂]
本発明の硬化性樹脂組成物は、(A)硬化性樹脂を含有する。本発明において用いられる(A)硬化性樹脂は、(A−1)熱硬化性樹脂または(A−2)光硬化性樹脂であり、これらの混合物であってもよい。
((A−1)熱硬化性樹脂)
(A−1)熱硬化性樹脂としては、加熱により硬化して電気絶縁性を示す樹脂であればよく、例えば、エポキシ化合物、オキセタン化合物、メラミン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。特に、本発明においては、エポキシ化合物およびオキセタン化合物を好適に用いることができ、これらは併用してもよい。
上記エポキシ化合物としては、1個以上のエポキシ基を有する公知慣用の化合物を使用することができ、中でも、2個以上のエポキシ基を有する化合物が好ましい。例えば、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレートなどのモノエポキシ化合物、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、フェニル−1,3−ジグリシジルエーテル、ビフェニル−4,4’−ジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールまたはプロピレングリコールのジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート等の1分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物が挙げられる。これらは、要求特性に合わせて、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
次に、オキセタン化合物について説明する。下記一般式(II)、
Figure 2016035042
(式中、Rは、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す)により表されるオキセタン環を含有するオキセタン化合物の具体例としては、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(東亞合成(株)製、商品名OXT−101)、3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン(東亞合成(株)製、商品名OXT−211)、3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン(東亞合成(株)製、商品名OXT−212)、1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン(東亞合成(株)製、商品名OXT−121)、ビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル(東亞合成(株)製、商品名OXT−221)などが挙げられる。さらに、フェノールノボラックタイプのオキセタン化合物なども挙げられる。これらオキセタン化合物は、上記エポキシ化合物と併用してもよく、また、単独で使用してもよい。
((A−2)光硬化性樹脂)
次に、(A−2)光硬化性樹脂としては、活性エネルギー線照射により硬化して電気絶縁性を示す樹脂であればよく、特に、本発明においては、分子中に1個以上のエチレン性不飽和結合を有する化合物が好ましく用いられる。
エチレン性不飽和結合を有する化合物としては、公知慣用の光重合性オリゴマー、および光重合性ビニルモノマー等が用いられる。このうち光重合性オリゴマーとしては、不飽和ポリエステル系オリゴマー、(メタ)アクリレート系オリゴマー等が挙げられる。(メタ)アクリレート系オリゴマーとしては、フェノールノボラックエポキシ(メタ)アクリレート、クレゾールノボラックエポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート等のエポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリブタジエン変性(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合性ビニルモノマーとしては、公知慣用のもの、例えば、スチレン、クロロスチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン誘導体;酢酸ビニル、酪酸ビニルまたは安息香酸ビニルなどのビニルエステル類;ビニルイソブチルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニル−t−ブチルエーテル、ビニル−n−アミルエーテル、ビニルイソアミルエーテル、ビニル−n−オクタデシルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル、エチレングリコールモノブチルビニルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ヒドロキシメチルアクリルアミド、N−ヒドロキシメチルメタクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−エトキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド類;トリアリルイソシアヌレート、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリルなどのアリル化合物;2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリール(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸のエステル類;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート類、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどのアルキレンポリオールポリ(メタ)アクリレート、;ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどのポリオキシアルキレングリコールポリ(メタ)アクリレート類;ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルジ(メタ)アクリレートなどのポリ(メタ)アクリレート類;トリス[(メタ)アクリロキシエチル]イソシアヌレートなどのイソシアヌレート型ポリ(メタ)アクリレート類などが挙げられる。これらは、要求特性に合わせて、単独で、または、2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明の組成物をアルカリ現像型の光硬化性樹脂組成物とする場合には、(A)硬化性樹脂として、カルボキシル基含有樹脂を用いることが好ましい。カルボキシル基含有樹脂は、エチレン性不飽和基を有するカルボキシル基含有感光性樹脂であってもよく、また、芳香環を有しても有さなくてもよい。
本発明の組成物に用いることができるカルボキシル基含有樹脂の具体例としては、以下に列挙するような化合物(オリゴマーおよびポリマーのいずれでもよい)が挙げられる。
(1)(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン酸と、スチレン、α−メチルスチレン、低級アルキル(メタ)アクリレート、イソブチレン等の不飽和基含有化合物との共重合により得られるカルボキシル基含有樹脂。このカルボキシル基含有樹脂が芳香環を有する場合、不飽和カルボン酸および不飽和基含有化合物の少なくとも1種が芳香環を有すればよい。
(2)脂肪族ジイソシアネート、分岐脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート等のジイソシアネートと、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸等のカルボキシル基含有ジアルコール化合物およびポリカーボネート系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、アクリル系ポリオール、ビスフェノールA系アルキレンオキシド付加体ジオール、フェノール性ヒドロキシル基およびアルコール性ヒドロキシル基を有する化合物等のジオール化合物の重付加反応によるカルボキシル基含有ウレタン樹脂。このカルボキシル基含有ウレタン樹脂が芳香環を有する場合、ジイソシアネート、カルボキシル基含有ジアルコール化合物およびジオール化合物の少なくとも1種が芳香環を有すればよい。
(3)脂肪族ジイソシアネート、分岐脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート等のジイソシアネート化合物と、ポリカーボネート系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、アクリル系ポリオール、ビスフェノールA系アルキレンオキシド付加体ジオール、フェノール性ヒドロキシル基およびアルコール性ヒドロキシル基を有する化合物等のジオール化合物の重付加反応によるウレタン樹脂の末端に酸無水物を反応させてなる末端カルボキシル基含有ウレタン樹脂。この末端カルボキシル基含有ウレタン樹脂が芳香環を有する場合、ジイソシアネート化合物、ジオール化合物および酸無水物の少なくとも1種が芳香環を有すればよい。
(4)ジイソシアネートと、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビキシレノール型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂等の2官能エポキシ樹脂の(メタ)アクリレートもしくはその部分酸無水物変性物、カルボキシル基含有ジアルコール化合物およびジオール化合物の重付加反応による感光性カルボキシル基含有ウレタン樹脂。この感光性カルボキシル基含有ウレタン樹脂が芳香環を有する場合、ジイソシアネート、2官能エポキシ樹脂の(メタ)アクリレート若しくはその部分酸無水物変性物、カルボキシル基含有ジアルコール化合物およびジオール化合物の少なくとも1種が芳香環を有すればよい。
(5)上記(2)または(4)の樹脂の合成中に、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の分子中に1つの水酸基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を加え、末端(メタ)アクリル化した感光性カルボキシル基含有ウレタン樹脂。この感光性カルボキシル基含有ウレタン樹脂が芳香環を有する場合、分子中に1つの水酸基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が芳香環を有していてもよい。
(6)上記(2)または(4)の樹脂の合成中に、イソホロンジイソシアネートとペンタエリスリトールトリアクリレートの等モル反応物等、分子中に1つのイソシアネート基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を加え、末端(メタ)アクリル化した感光性カルボキシル基含有ウレタン樹脂。この感光性カルボキシル基含有ウレタン樹脂が芳香環を有する場合、分子中に1つのイソシアネート基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が芳香環を有していてもよい。
(7)多官能エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させ、側鎖に存在する水酸基に無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の2塩基酸無水物を付加させた感光性カルボキシル基含有樹脂。この感光性カルボキシル基含有樹脂が芳香環を有する場合、多官能エポキシ樹脂および2塩基酸無水物の少なくとも1種が芳香環を有していればよい。
(8)2官能エポキシ樹脂の水酸基をさらにエピクロロヒドリンでエポキシ化した多官能エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させ、生じた水酸基に2塩基酸無水物を付加させた感光性カルボキシル基含有樹脂。この感光性カルボキシル基含有樹脂が芳香環を有する場合、2官能エポキシ樹脂および2塩基酸無水物の少なくとも1種が芳香環を有していればよい。
(9)多官能オキセタン樹脂にジカルボン酸を反応させ、生じた1級の水酸基に2塩基酸無水物を付加させたカルボキシル基含有ポリエステル樹脂。このカルボキシル基含有ポリエステル樹脂が芳香環を有する場合、多官能オキセタン樹脂、ジカルボン酸および2塩基酸無水物の少なくとも1種が芳香環を有していればよい。
(10)1分子中に複数のフェノール性水酸基を有する化合物とエチレンオキシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドとを反応させて得られる反応生成物に不飽和基含有モノカルボン酸を反応させ、得られる反応生成物に多塩基酸無水物を反応させて得られる感光性カルボキシル基含有樹脂。
(11)1分子中に複数のフェノール性水酸基を有する化合物とエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート化合物とを反応させて得られる反応生成物に不飽和基含有モノカルボン酸を反応させ、得られる反応生成物に多塩基酸無水物を反応させて得られる感光性カルボキシル基含有樹脂。
(12)1分子中に複数のエポキシ基を有するエポキシ化合物に、p−ヒドロキシフェネチルアルコール等の1分子中に少なくとも1個のアルコール性水酸基と1個のフェノール性水酸基を有する化合物と、(メタ)アクリル酸等の不飽和基含有モノカルボン酸とを反応させ、得られた反応生成物のアルコール性水酸基に対して、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水アジピン酸等の多塩基酸無水物を反応させて得られる感光性カルボキシル基含有樹脂。この感光性カルボキシル基含有樹脂が芳香環を有する場合、エポキシ化合物、1分子中に少なくとも1個のアルコール性水酸基と1個のフェノール性水酸基を有する化合物、不飽和基含有モノカルボン酸および多塩基酸無水物の少なくとも1種が芳香環を有していればよい。
(13)上記(1)〜(12)のいずれかの樹脂にさらにグリシジル(メタ)アクリレート、α−メチルグリシジル(メタ)アクリレート等の分子中に1つのエポキシ基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を付加してなる感光性カルボキシル基含有樹脂。この感光性カルボキシル基含有樹脂が芳香環を有する場合、分子中に1つのエポキシ基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が芳香環を有していてもよい。
上記のようなカルボキシル基含有樹脂は、バックボーン・ポリマーの側鎖に多数のカルボキシル基を有するため、希アルカリ水溶液による現像が可能になる。
上記カルボキシル基含有樹脂の酸価は、20〜200mgKOH/gの範囲が望ましく、より好ましくは40〜180mgKOH/gの範囲である。20〜200mgKOH/gの範囲であると、塗膜の密着性が得られ、アルカリ現像が容易となり、現像液による露光部の溶解が抑えられ、必要以上にラインが痩せたりせずに、正常なレジストパターンの描画が容易となるため好ましい。
また、本発明で用いるカルボキシル基含有樹脂の重量平均分子量は、樹脂骨格により異なるが、2,000〜150,000の範囲が好ましい。この範囲であると、タックフリー性能が良好であり、露光後の塗膜の耐湿性が良く、現像時に膜減りが生じにくい。また、上記重量平均分子量の範囲であると、解像度が向上し、現像性が良好であり、保存安定性が良くなる。より好ましくは、5,000〜100,000である。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定することができる。
なお、(A)硬化性樹脂としてエポキシ樹脂とカルボキシル基含有樹脂とを併用する場合には、カルボキシル基含有樹脂に含まれるカルボキシル基の1当量に対し、エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基の当量が2.0以下であると、b値が高くなりにくくなって、黄変耐性がより良好となるため、好ましい。エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基の当量は、より好ましくは1.5以下、さらにより好ましくは1.0以下である。これは、エポキシ基が含まれていると、変色しやすい傾向があるためである。
[(B)添加剤]
本発明の硬化性樹脂組成物は、(B)加熱により組成物の硬化物のL表色系におけるb値を減少させる添加剤を含有する。ここで、本発明に係る(B)添加剤とは、組成物の硬化物の白みを増して、変色していないように見せることができる増白用の添加剤である。本発明においては、このような(B)添加剤の中でも特に、加熱により、組成物の硬化物のL表色系におけるb値を減少させることができるものを用いる。
すなわち、本発明者らは鋭意検討した結果、例えば、b値が低い蛍光増白剤を添加することにより青みを強くすることは可能であるが、この場合、加熱により黄みが増していくという問題があり、また、硬化性樹脂に適用した場合には、反射率が高くならないという問題もあることを見出した。ソルダーレジストの場合、実装時のはんだリフロー等により加熱されることが想定されるため、加熱により変色が生ずることは好ましくない。そこで本発明者らはさらに鋭意検討した結果、加熱により組成物の硬化物のL表色系におけるb値を減少させる添加剤を用いることで、実装時のはんだリフロー等により、b値が減少することで硬化物の青みを増すことができ、黄みを生じにくく、すなわち、白色を保持しやすい硬化物とすることができることを見出したものである。(B)添加剤を用いた本発明の組成物は、波長450nmおよび500nm以上の領域においても反射率が低下せず、かつ、硬化性樹脂に適用した場合においても、反射率を高めることができるものである。
ここで、本発明において、加熱により組成物の硬化物のb値を減少させるとは、組成物の硬化物を最初に加熱した際にb値が減少するとの意味であり、2回目以降の加熱を含まない。また、この場合の加熱温度とは、実質的には組成物をはんだで実装する際の温度であって、具体的には200℃以上、例えば、220〜370℃である。一般的なはんだリフロー工程は、約260℃で、1回のみ行われる。本発明に使用する(B)添加剤では、組成物の硬化温度である約150℃程度の温度での加熱では、b値の減少は生じない。
本発明において(B)添加剤としては、ベンズオキサゾール系骨格を有するものを好適に用いることができ、中でも、下記式(I)、
Figure 2016035042
(式中、RおよびRは、それぞれ独立に、直鎖または分岐を有する炭素原子数1〜12のアルキル基を表す)で表される構造を有する化合物の1種以上を含むことが好ましい。特には、RおよびRがそれぞれ独立に炭素原子数4〜8のアルキル基であるものが好ましく、ブチル基またはオクチル基であるものがより好ましく、具体的には、下記式(I−1)〜(I−3)、
Figure 2016035042
(4,4’−[5−t−ブチル−2−ベンズオキサゾリル−4’−(5−t−オクチル−2−ベンズオキサゾリル)]スチルベン)
Figure 2016035042
(4,4’−ビス−[5−t−オクチル−2−ベンズオキサゾリル]スチルベン)
Figure 2016035042
(4,4’−ビス−[5−t−ブチル−2−ベンズオキサゾリル]スチルベン)
で示される化合物のうちのいずれか1種、または、2種以上、特には3種の混合物を好適に使用することができる。また、(B)添加剤としては、分解温度400℃以上のものが好適である。ここで、(B)添加剤の分解温度を400℃以上としている理由としては、リフロー工程において350℃前後で処理する仕様があり、その熱負荷により添加剤自体が分解することを防止するためである。分解温度の上限値については特に制限はないが、例えば、400℃〜600℃である。
本発明の組成物における(B)添加剤の配合量としては、(A)硬化性樹脂100質量部に対し、0.01〜60質量部であることが好ましく、より好ましくは0.1〜40質量部である。(B)添加剤の配合量を上記範囲とすることで、良好な黄変耐性と高い反射率とを両立させることができる。
[(C)白色着色剤]
(C)白色着色剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸カリウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、鉛白、硫化亜鉛、チタン酸鉛等が挙げられるが、熱による変色の抑制効果が高いことから、酸化チタンを用いることが好ましい。(C)白色着色剤を含有させることで、本発明の組成物を白色とすることができ、高い反射率を得ることが可能となる。
酸化チタンとしては、ルチル型、アナターゼ型、ラムスデライト型のいずれの構造の酸化チタンであってもよく、1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。このうちラムスデライト型酸化チタンは、ラムスデライト型Li0.5TiOに化学酸化によるリチウム脱離処理を施すことで得られる。
上記のうち、ルチル型酸化チタンを用いると、耐熱性をより向上することができるとともに、光照射に起因する変色を起こしにくくなり、厳しい使用環境下でも品質を低下しにくくすることができるので、好ましい。特に、アルミナ等のアルミニウム酸化物により表面処理されたルチル型酸化チタンを用いることで、耐熱性をさらに向上することができる。(C)白色着色剤として酸化チタンを用いる場合、全酸化チタン中の、アルミニウム酸化物より表面処理されたルチル型酸化チタンの含有量は、好適には10質量%以上、より好適には30質量%以上であり、上限は100質量%以下であって、すなわち、酸化チタンの全量が、上記アルミニウム酸化物により表面処理されたルチル型酸化チタンであってもよい。上記アルミニウム酸化物により表面処理されたルチル型酸化チタンとしては、例えば、ルチル型塩素法酸化チタンである石原産業(株)製のCR−58や、ルチル型硫酸法酸化チタンである同社製のR−630等が挙げられる。また、ケイ素酸化物により表面処理されたルチル型酸化チタンを用いることも好ましく、この場合も、耐熱性をさらに向上することができる。さらに、アルミニウム酸化物とケイ素酸化物との双方で表面処理されたルチル型酸化チタンを用いることも好ましく、例えば、ルチル型塩素法酸化チタンである石原産業(株)製のCR−90等が挙げられる。
なお、アナターゼ型酸化チタンは、ルチル型のものよりも低硬度であるので、アナターゼ型酸化チタンを用いた場合、組成物の成形性の点でより良好となる。
このような(C)白色着色剤の配合量は、樹脂組成物中の固形分(樹脂組成物が有機溶剤を含有する場合には、有機溶剤を除く成分)に対して、好ましくは5〜80質量%の範囲、より好ましくは10〜70質量%の範囲である。
[(D)光重合開始剤]
本発明の組成物において、(A−2)光硬化性樹脂を用いる場合には、さらに、(D)光重合開始剤を添加することが好ましい。一般に、光重合開始剤を添加すると、光重合開始剤が光を吸収するために、反射率が低下する場合があるが、本発明においては、上記(B)添加剤を配合することで、光重合開始剤を添加しても、反射率を高めることができる。(D)光重合開始剤としては、光重合開始剤や光ラジカル発生剤として公知の光重合開始剤であれば、いずれのものを用いることもできる。
(D)光重合開始剤としては、例えば、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−プロピルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−1−ナフチルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(BASFジャパン(株)製,IRGACURE819)等のビスアシルフォスフィンオキサイド類;2,6−ジメトキシベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6−ジクロロベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルフォスフィン酸メチルエステル、2−メチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ピバロイルフェニルフォスフィン酸イソプロピルエステル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(BASFジャパン(株)製,DAROCUR TPO)等のモノアシルフォスフィンオキサイド類;1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等のヒドロキシアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインn−プロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾインアルキルエーテル類;ベンゾフェノン、p−メチルベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、メチルベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル)−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン、N,N−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェノン類;チオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン類;アントラキノン、クロロアントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−アミルアントラキノン、2−アミノアントラキノン等のアントラキノン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等のケタール類;エチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエート、p−ジメチル安息香酸エチルエステル等の安息香酸エステル類;1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)等のオキシムエステル類;ビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)チタニウム、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(2−(1−ピル−1−イル)エチル)フェニル]チタニウム等のチタノセン類;フェニルジスルフィド2−ニトロフルオレン、ブチロイン、アニソインエチルエーテル、アゾビスイソブチロニトリル、テトラメチルチウラムジスルフィド等を挙げることができる。以上の光重合開始剤は、いずれも1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記のうちでも、ビスアシルフォスフィンオキサイド類やモノアシルフォスフィンオキサイド類等のアシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤が、タックが少なく、変色抑制効果に優れるために好ましい。中でも、ビスアシルフォスフィンオキサイド類を用いることが、感度およびタックフリー性をより向上できる点で、好適である。
(D)光重合開始剤の配合量は、固形分換算で、(A)硬化性樹脂100質量部に対して、0.1〜50質量部であることが好ましい。(D)光重合開始剤をこの範囲で配合することで、銅上での光硬化性が十分となり、塗膜の硬化性が良好となり、耐薬品性等の塗膜特性が向上し、また、深部硬化性も向上する。より好ましくは、(A)硬化性樹脂100質量部に対して、1〜40質量部である。
[(E−1)硬化剤および(E−2)硬化触媒]
本発明の組成物において、(A−1)熱硬化性樹脂を用いる場合には、さらに、(E−1)硬化剤および/または(E−2)硬化触媒を添加することができる。
(E−1)硬化剤としては、多官能フェノール化合物、ポリカルボン酸およびその酸無水物、脂肪族または芳香族の一級または二級アミン、ポリアミド樹脂、ポリメルカプト化合物などが挙げられる。これらの中で、多官能フェノール化合物、並びに、ポリカルボン酸およびその酸無水物が、作業性、絶縁性の面から、好ましく用いられる。
多官能フェノール化合物としては、一分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有する化合物であればよく、公知慣用のものが使用できる。具体的には、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールA、アリル化ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAのノボラック樹脂、ビニルフェノール共重合樹脂などを挙げることができ、反応性が高く耐熱性を上げる効果が高いことから、特にフェノールノボラック樹脂が好ましい。このような多官能フェノール化合物は、適切な硬化触媒の存在下、エポキシ化合物および/またはオキセタン化合物とも付加反応する。
ポリカルボン酸およびその酸無水物としては、一分子中に2個以上のカルボキシル基を有する化合物およびその酸無水物であり、例えば、(メタ)アクリル酸の共重合物、無水マレイン酸の共重合物、二塩基酸の縮合物などが挙げられる。市販品としては、BASF社製のジョンクリル(商品群名)、サートマー社製のSMAレジン(商品群名)、新日本理化社製のポリアゼライン酸無水物などが挙げられる。
これら(E−1)硬化剤の配合率は、通常用いられる量的割合で充分であり、(A−1)熱硬化性樹脂100質量部に対し、好適には1〜200質量部、より好適には10〜100質量部である。
また、(E−2)硬化触媒は、エポキシ化合物および/またはオキセタン化合物等と、(E−1)硬化剤との反応において硬化触媒となり得る化合物、または、硬化剤を使用しない場合に重合触媒となる化合物である。硬化触媒としては、具体的には例えば、三級アミン、三級アミン塩、四級オニウム塩、三級ホスフィン、クラウンエーテル錯体、および、ホスホニウムイリドなどが挙げられ、これらの中から任意に、単独でまたは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
中でも特に、商品名2E4MZ、C11Z、C17Z、2PZ等のイミダゾール類や、商品名2MZ−A、2E4MZ−A等のイミダゾールのAZINE化合物、商品名2MZ−OK、2PZ−OK等のイミダゾールのイソシアヌル酸塩、商品名2PHZ、2P4MHZ等のイミダゾールヒドロキシメチル体(商品名はいずれも四国化成工業(株)製)、ジシアンジアミドおよびその誘導体、メラミンおよびその誘導体、ジアミノマレオニトリルおよびその誘導体、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、トリエタノールアミン、ジアミノジフェニルメタン、有機酸ジヒドラジド等のアミン類、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7(商品名DBU、サンアプロ(株)製)、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン(商品名ATU、味の素(株)製)、または、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリブチルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン等の有機ホスフィン化合物などが好適に挙げられる。
これら(E−2)硬化触媒の配合量は、通常の割合で十分であり、(A−1)熱硬化性樹脂100質量部に対し、好適には0.05〜10質量部、より好適には0.1〜5質量部である。
[(F)酸化防止剤]
本発明の組成物は、さらに、(F)酸化防止剤を含有することが好ましい。(F)酸化防止剤を含有させることで、通常、硬化性樹脂等の酸化劣化を防止して、変色を抑制する効果が得られることが知られているが、本発明者は、この効果に加えて、耐熱性が向上するとともに、解像性(線幅再現性)が良好になるとの効果が得られることを見出した。すなわち、(C)白色着色剤の種類によっては、光を反射し吸収することにより、解像性を悪化させる場合があるが、(F)酸化防止剤を含有させることで、(C)白色着色剤の種類によらず、良好な解像性を得ることができるものとなる。
(F)酸化防止剤には、発生したラジカルを無効化するようなラジカル捕捉剤や、発生した過酸化物を無害な物質に分解し、新たなラジカルが発生しないようにする過酸化物分解剤などがあり、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
具体的には、ラジカル捕捉剤として働く(F)酸化防止剤としては、例えば、ヒドロキノン、4−t−ブチルカテコール、2−t−ブチルヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン等のフェノール系化合物、メタキノン、ベンゾキノン等のキノン系化合物、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバケート、フェノチアジン等のアミン系化合物などが挙げられる。市販品としては、例えば、IRGANOX1010(以上、BASFジャパン(株)製、商品名)などを用いることができる。
また、過酸化物分解剤として働く(F)酸化防止剤としては、例えば、トリフェニルフォスファイト等のリン系化合物、ペンタエリスリトールテトララウリルチオプロピオネート、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリル3,3’−チオジプロピオネート等の硫黄系化合物などが挙げられる。
上記のうちでも、フェノール系の酸化防止剤を用いることが、変色の抑制効果、耐熱性の向上および良好な解像性がより一層得られる点から、好ましい。
(F)酸化防止剤を用いる場合のその配合量は、(A)硬化性樹脂100質量部に対して、0.01質量部〜10質量部が好ましく、0.01〜5質量部がより好ましい。(F)酸化防止剤の配合量を、0.01質量部以上とすることで、上述の酸化防止剤の添加による効果を確実に得ることができ、一方、10質量部以下とすることで、光反応を阻害することなく、良好なアルカリ現像性を得ることができ、指触乾燥性や塗膜物性についても良好に確保することができる。
また、(F)酸化防止剤、特に、フェノール系の酸化防止剤は、耐熱安定剤と併用することにより、さらなる効果を発揮する場合があることから、本発明の樹脂組成物には、耐熱安定剤を配合してもよい。
耐熱安定剤としては、リン系、ヒドロキシルアミン系、イオウ系耐熱安定剤などを挙げることができる。上記耐熱安定剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
耐熱安定剤を用いる場合のその配合量は、(A)硬化性樹脂100質量部に対して、0.01質量部〜10質量部が好ましく、0.01〜5質量部がより好ましい。
また、本発明の組成物には、組成物の調製や、基板やキャリアフィルムに塗布する際の粘度調整等の目的で、有機溶剤を含有させることができる。有機溶剤としては、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;セロソルブ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、炭酸プロピレン等のエステル類;オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素類;石油エーテル、石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤など、公知慣用の有機溶剤が使用できる。これらの有機溶剤は、単独で、または二種類以上組み合わせて用いることができる。
さらに、本発明の組成物には、電子材料の分野において公知慣用の他の添加剤を配合してもよい。他の添加剤としては、熱重合禁止剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、老化防止剤、抗菌・防黴剤、消泡剤、レベリング剤、充填剤、増粘剤、密着性付与剤、チキソ性付与剤、他の着色剤、光開始助剤、増感剤、硬化促進剤、離型剤、表面処理剤、分散剤、分散助剤、表面改質剤、安定剤、蛍光体等が挙げられる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、ドライフィルム化して用いても液状として用いてもよい。液状として用いる場合は、1液でも2液以上に分かれていてもよい。特に、上記(A)硬化性樹脂、(B)添加剤および(C)白色着色剤以外の成分を含んで2液以上にした場合、(A)硬化性樹脂、(B)添加剤および(C)白色着色剤をそれぞれ同一の製剤に配合しても、異なる製剤に配合しても構わない。具体的には、(A)硬化性樹脂と(B)添加剤とを同一製剤に配合し(C)白色着色剤を他の製剤に配合してもよく、(A)硬化性樹脂と(C)白色着色剤とを同一製剤に配合し(B)添加剤を他の製剤に配合してもよく、(B)添加剤と(C)白色着色剤とを同一製剤に配合し(A)硬化性樹脂を他の製剤に配合してもよい。
次に、本発明のドライフィルムは、キャリアフィルム上に、本発明の組成物を塗布、乾燥させることにより得られる樹脂層を有する。ドライフィルムを形成する際には、まず、本発明の組成物を上記有機溶剤で希釈して適切な粘度に調整した上で、コンマコーター、ブレードコーター、リップコーター、ロッドコーター、スクイズコーター、リバースコーター、トランスファロールコーター、グラビアコーター、スプレーコーター等により、キャリアフィルム上に均一な厚さに塗布する。その後、塗布された組成物を、通常、50〜130℃の温度で1〜30分間乾燥することで、樹脂層を形成することができる。塗布膜厚については特に制限はないが、一般に、乾燥後の膜厚で、10〜150μm、好ましくは20〜60μmの範囲で適宜選択される。
キャリアフィルムとしては、プラスチックフィルムが用いられ、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム等を用いることができる。キャリアフィルムの厚さについては特に制限はないが、一般に、10〜150μmの範囲で適宜選択される。
キャリアフィルム上に本発明の組成物からなる樹脂層を形成した後、膜の表面に塵が付着することを防ぐ等の目的で、さらに、膜の表面に、剥離可能なカバーフィルムを積層することが好ましい。剥離可能なカバーフィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルムやポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、表面処理した紙等を用いることができる。カバーフィルムとしては、カバーフィルムを剥離するときに、樹脂層とキャリアフィルムとの接着力よりも小さいものであればよい。
なお、本発明においては、上記カバーフィルム上に本発明の組成物を塗布、乾燥させることにより樹脂層を形成して、その表面にキャリアフィルムを積層するものであってもよい。すなわち、本発明においてドライフィルムを製造する際に本発明の組成物を塗布するフィルムとしては、キャリアフィルムおよびカバーフィルムのいずれを用いてもよい。
また、本発明の組成物を、例えば、上記有機溶剤を用いて塗布方法に適した粘度に調整して、基材上に、ディップコート法、フローコート法、ロールコート法、バーコーター法、スクリーン印刷法、カーテンコート法等の方法により塗布した後、約60〜100℃の温度で組成物中に含まれる有機溶剤を揮発乾燥(仮乾燥)させることで、タックフリーの樹脂層を形成することができる。また、上記組成物をキャリアフィルムまたはカバーフィルム上に塗布し、乾燥させてフィルムとして巻き取ったドライフィルムの場合、ラミネーター等により本発明の組成物の層が基材と接触するように基材上に貼り合わせた後、キャリアフィルムを剥がすことにより、樹脂層を形成できる。
上記基材としては、あらかじめ銅等により回路形成されたプリント配線板やフレキシブルプリント配線板の他、紙フェノール、紙エポキシ、ガラス布エポキシ、ガラスポリイミド、ガラス布/不繊布エポキシ、ガラス布/紙エポキシ、合成繊維エポキシ、フッ素・ポリエチレン・ポリフェニレンエーテル,ポリフェニレンオキシド・シアネート等を用いた高周波回路用銅張積層板等の材質を用いたもので、全てのグレード(FR−4等)の銅張積層板、その他、金属基板、ポリイミドフィルム、PETフィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ガラス基板、セラミック基板、ウエハ板等を挙げることができる。
本発明の組成物を塗布した後に行う揮発乾燥は、熱風循環式乾燥炉、IR炉、ホットプレート、コンベクションオーブン等(蒸気による空気加熱方式の熱源を備えたものを用いて乾燥機内の熱風を向流接触せしめる方法およびノズルより支持体に吹き付ける方式)を用いて行うことができる。
本発明の組成物は、例えば、約100〜180℃の温度に加熱して熱硬化させることにより、耐熱性、耐薬品性、耐吸湿性、密着性、電気特性等の諸特性に優れた硬化皮膜(硬化物)を形成することができる。
また、本発明の組成物を塗布し、溶剤を揮発乾燥した後に得られた樹脂層に対し、露光(光照射)を行うことにより、露光部(光照射された部分)が硬化する。具体的には、接触式または非接触方式により、パターンを形成したフォトマスクを通して選択的に活性エネルギー線により露光、もしくは、レーザーダイレクト露光機により直接パターン露光して、未露光部を希アルカリ水溶液(例えば、0.3〜3質量%炭酸ソーダ水溶液)により現像することにより、レジストパターンが形成される。
上記活性エネルギー線照射に用いられる露光機としては、高圧水銀灯ランプ、超高圧水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、水銀ショートアークランプ等を搭載し、350〜450nmの範囲で紫外線を照射する装置であればよく、さらに、直接描画装置(例えば、コンピューターからのCADデータにより直接レーザーで画像を描くレーザーダイレクトイメージング装置)も用いることができる。直描機のランプ光源またはレーザー光源としては、最大波長が350〜410nmの範囲にあるものでよい。画像形成のための露光量は膜厚等によって異なるが、一般には20〜800mJ/cm、好ましくは20〜600mJ/cmの範囲内とすることができる。
上記現像方法としては、ディッピング法、シャワー法、スプレー法、ブラシ法等によることができ、現像液としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア、アミン類等のアルカリ水溶液が使用できる。
本発明の組成物は、プリント配線板上に硬化皮膜を形成するために好適に使用され、より好適には、永久被膜を形成するために使用され、さらに好適には、ソルダーレジストまたはカバーレイを形成するために使用される。なお、本発明の硬化性樹脂組成物は、ソルダーダムを形成するために使用してもよい。また、本発明の組成物は、白色とすることで、照明器具や携帯端末、パソコン、テレビ等の液晶ディスプレイのバックライト等において、その光源として使用される発光ダイオード(LED)やエレクトロルミネセンス(EL)から発せられる光を反射する反射板に、好適に使用される。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
下記の表中に示す配合に従い、各成分を配合し、攪拌機にて予備混合した後、3本ロールミルで分散させ、混練して、それぞれ組成物を調製した。なお、表中の配合量は、質量部を示す。例えば、実施例1では、(A−2)ワニスA、(B)添加剤A、(C)酸化チタンおよび(A−2)DPHAをそれぞれ同一製剤に配合し、(D)光重合開始剤Cおよび(A−1)熱硬化性樹脂Aをそれぞれ他の製剤に配合して2液にした後、各製剤を混合した。
〈硬化性樹脂の調製〉
(ワニスAの合成例)
ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート600gに、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業(株)製、EPICLONN−695、軟化点95℃、エポキシ当量214、平均官能基数7.6)1070g(グリシジル基数(芳香環総数):5.0モル)、アクリル酸360g(5.0モル)およびハイドロキノン1.5gを仕込み、100℃に加熱攪拌し、均一溶解した。次いで、トリフェニルホスフィン4.3gを仕込み、110℃に加熱して2時間反応後、120℃に昇温してさらに12時間反応を行った。得られた反応液に、芳香族系炭化水素(ソルベッソ150)415g、テトラヒドロ無水フタル酸456.0g(3.0モル)を仕込み、110℃で4時間反応を行い、冷却し、感光性のカルボキシル基含有樹脂溶液(ワニスA)を得た。
このようにして得られたワニスAの固形分濃度は65質量%、固形分の酸価は89mgKOH/gであった。
(ワニスBの合成例)
還流冷却器、温度計、窒素置換用ガラス管および撹拌機を取り付けた四ツ口フラスコに、メタクリル酸42質量部、メチルメタクリレート43質量部、スチレン35質量部、ベンジルアクリレート35質量部、カルビトールアセテート100質量部、ラウリルメルカプタン0.5質量部およびアゾビスイソブチロニトリル4質量部を加え、窒素気流下で75℃で5時間加熱して重合反応を進行させて、共重合体溶液(固形分濃度50質量%)を得た。これに、ハイドロキノン0.05質量部、グリシジルメタクリレート23質量部およびジメチルベンジルアミン2.0質量部を加え、80℃で24時間付加反応を行った後、カルビトールアセテート35質量部を加えて、芳香環を有する共重合樹脂溶液(ワニスB)を得た。
このようにして得られたワニスBの固形分濃度は50質量%、固形分の酸価は70mgKOH/gであった。
(ワニスCの合成例)
温度計、窒素導入装置兼アルキレンオキシド導入装置および撹拌装置を備えたオートクレーブに、ノボラック型クレゾール樹脂(昭和高分子(株)製、商品名「ショーノールCRG951」、OH当量:119.4)119.4g、水酸化カリウム1.19gおよびトルエン119.4gを仕込み、撹拌しつつ系内を窒素置換し、加熱昇温した。次に、プロピレンオキシド63.8gを徐々に滴下し、125〜132℃、0〜4.8kg/cmで16時間反応させた。その後、室温まで冷却し、この反応溶液に89%リン酸1.56gを添加混合して水酸化カリウムを中和し、不揮発分62.1%、水酸基価が182.2g/eq.であるノボラック型クレゾール樹脂のプロピレンオキシド反応溶液を得た。これは、フェノール性水酸基1当量当りアルキレンオキシドが平均1.08モル付加しているものであった。
得られたノボラック型クレゾール樹脂のアルキレンオキシド反応溶液293.0g、アクリル酸43.2g、メタンスルホン酸11.53g、メチルハイドロキノン0.18gおよびトルエン252.9gを、撹拌機、温度計および空気吹き込み管を備えた反応器に仕込み、空気を10ml/分の速度で吹き込み、撹拌しながら、110℃で12時間反応させた。反応により生成した水は、トルエンとの共沸混合物として、12.6gの水が留出した。その後、室温まで冷却し、得られた反応溶液を15%水酸化ナトリウム水溶液35.35gで中和し、次いで水洗した。その後、エバポレーターにてトルエンをジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート118.1gで置換しつつ留去し、ノボラック型アクリレート樹脂溶液を得た。
次に、得られたノボラック型アクリレート樹脂溶液332.5gおよびトリフェニルホスフィン1.22gを、撹拌器、温度計および空気吹き込み管を備えた反応器に仕込み、空気を10ml/分の速度で吹き込み、撹拌しながら、テトラヒドロフタル酸無水物60.8gを徐々に加え、95〜101℃で6時間反応させ、感光性のカルボキシル基含有樹脂溶液(ワニスC)を得た。
このようにして得られたワニスCの固形分濃度は71質量%、固形分の酸価は88mgKOH/gであった。
(ワニスDの合成例)
温度計、撹拌機および環流冷却器を備えた5リットルのセパラブルフラスコに、ポリマーポリオールとしてのポリカプロラクトンジオール(ダイセル化学工業(株)製、PLACCEL208、分子量830)1,245g、カルボキシル基を有するジヒドロキシル化合物としてのジメチロールプロピオン酸201g、ポリイソシアナートとしてのイソホロンジイソシアナート777gおよびヒドロキシル基を有する(メタ)アクリレートとしての2−ヒドロキシエチルアクリレート119g、さらにp−メトキシフェノールおよびジ−t−ブチル−ヒドロキシトルエンを各々0.5gずつ投入した。攪拌しながら60℃まで加熱して停止し、ジブチル錫ジラウレート0.8gを添加した。反応容器内の温度が低下し始めたら再度加熱して、80℃で攪拌を続け、赤外線吸収スペクトルでイソシアナート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失したことを確認して反応を終了し、粘稠液体のウレタンアクリレート化合物を得た。カルビトールアセテートを用いて、不揮発分=50質量%に調整し、感光性のカルボキシル基含有樹脂溶液(ワニスD)を得た。
このようにして得られたワニスDの固形分濃度は50質量%、固形分の酸価は47mgKOH/gであった。
(ワニスEの合成例)
温度計、撹拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えたフラスコに、溶媒としてのジプロピレングリコールモノメチルエーテル325.0質量部を110℃まで加熱し、メタクリル酸174.0質量部、ε−カプロラクトン変性メタクリル酸(平均分子量314)174.0質量部、メタクリル酸メチル77.0質量部、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル222.0質量部、および、重合触媒としてのt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート(日本油脂(株)製、パーブチルO)12.0質量部の混合物を、3時間かけて滴下し、さらに110℃で3時間攪拌し、重合触媒を失活させて、樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を冷却後、ダイセル化学工業(株)製サイクロマーA200を289.0質量部、トリフェニルホスフィン3.0質量部およびハイドロキノンモノメチルエーテル1.3質量部を加え、100℃に昇温し、攪拌することによってエポキシ基の開環付加反応を行い、感光性のカルボキシル基含有樹脂溶液(ワニスE)を得た。
このようにして得られたワニスEは、重量平均分子量(Mw)が15,000で、かつ、固形分濃度が57質量%、固形物の酸価が79.8mgKOH/gであった。
なお、得られた樹脂の重量平均分子量は、(株)島津製作所製のポンプLC−6ADと、昭和電工(株)製のカラムShodex(登録商標)KF−804、KF−803、KF−802を三本つないだ高速液体クロマトグラフィーにより測定した。
(添加剤Aの合成例)
クロルベンゼン150容量部中に、4,4’−スチルベンジカルボン酸26.8質量部および塩化チオニル40質量部を仕込み、100〜110℃で3時間反応させた。反応終了後、125℃でクロルベンゼン約55容量部を留去し、留去した容量部の新しいクロルベンゼンを補充した。この酸クロリド溶液を、クロルベンゼン200容量部中に4−t−ブチル−2−アミノフェノール18.2質量部、t−オクチル−2−アミノフェノール24.3質量部およびジメチルアニリン36質量部を含んだ混合液に、窒素気流中、80〜85℃で15分を要して流入させて、さらに同温度で2時間反応させた。この反応液を室温に冷却し、析出したジアミドを濾過して、クロルベンゼンおよびメタノールで洗浄した。
得られたジアミドを1,2,4−トリクロルベンゼン140容量部に仕込み、水分のない塩化亜鉛1質量部を添加して、窒素気流中、230℃で2時間反応させた。この反応中に、1,2,4−トリクロルベンゼン約30容量部が留出した。反応液を室温に冷却し、メタノール70容量部を添加し、2時間攪拌して、析出物を濾過し、乾燥することで、融点が245〜268℃の4,4’−[5−t−ブチル−2−ベンズオキサゾリル−4’−(5−t−オクチル−2−ベンズオキサゾリル)]スチルベン、4,4’−ビス−[5−t−ブチル−2−ベンズオキサゾリル]スチルベンおよび4,4’−ビス−[5−t−オクチル−2−ベンズオキサゾリル]スチルベンの質量比50:25:25の混合物50質量部を得た。
Figure 2016035042
*1)添加剤A:4,4’−[5−t−ブチル−2−ベンズオキサゾリル−4’−(5−t−オクチル−2−ベンズオキサゾリル)]スチルベン、4,4’−ビス−[5−t−ブチル−2−ベンズオキサゾリル]スチルベンおよび4,4’−ビス−[5−t−オクチル−2−ベンズオキサゾリル]スチルベンの質量比50:25:25の混合物(分解温度406℃,加熱により組成物の硬化物のb値を減少させる添加剤である)
*2)添加剤B:4,4’−ビス(2−ベンゾオキサゾリル)スチルベン、添加剤Aと同様に作製したベンゾオキサゾール系化合物(分解温度456℃,加熱により組成物の硬化物のb値を減少させる添加剤である)
*3)添加剤C:式(I)のRおよびRが水素原子であるベンズオキサゾール系化合物、「TINOPAL OB」、BASFジャパン(株)製(分解温度344℃,加熱により組成物の硬化物のb値を減少させない添加剤である)
*4)添加剤D:ピラゾリン系化合物、「LXS FBW MAN01」、ランクセス(株)製(分解温度260℃,加熱により組成物の硬化物のb値を減少させない添加剤である)
*5)酸化チタン:「CR−90」、石原産業(株)製
*6)顔料A:ウルトラマリンブルー「PB−80」」、第一化成工業(株)製(平均粒子径:1μm)
*7)顔料B:フタロシアニンブルー「ファーストゲンブルー5380」、DIC(株)製
*8)光重合開始剤A:アセトフェノン系光重合開始剤「イルガキュアー907」、BASFジャパン(株)製
*9)光重合開始剤B:オキシムエステル系光重合開始剤「イルガキュアーOXE02」、BASFジャパン(株)製
*10)光重合開始剤C:アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤「イルガキュアー819」、BASFジャパン(株)製
*11)酸化防止剤A:IRGANOX1010、BASFジャパン(株)製、フェノール系
*12)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(光重合性モノマー)、共栄社化学(株)製
*13)ジシアンジアミド(硬化剤)
*14)メラミン(硬化触媒)、日産化学工業(株)製
*15)KS−66、信越シリコーン(株)製
*16)熱硬化性樹脂A:828、三菱化学(株)製
*17)熱硬化性樹脂B:YX8034、三菱化学(株)製
*18)乾燥状態(固形分換算)における、組成物中の(A−2)光硬化性樹脂に含まれるカルボキシル基の当量(数)と、(A−1)熱硬化性樹脂に含まれるエポキシ基の当量(数)との比(エポキシ基数/カルボキシル基数)である。
Figure 2016035042
Figure 2016035042
実施例1および比較例1,2,5の各組成物を、FR−4材にスクリーン印刷により全面塗布し、80℃の熱風循環式乾燥炉で30分間乾燥させて、室温まで放冷した。この基板を、露光量600mJ/cmでネガマスクを介して露光し、30℃の1質量%炭酸ナトリウム水溶液を用いて、スプレー圧0.2MPaの条件で90秒間現像、水洗し、現像後の基板を得た。さらに、150℃で60分でポストキュアをして硬化させて基板を得た。この基板を、リフロー炉(最高温度285℃)で5回繰り返し処理して、初期、1回処理後、3回処理後および5回処理後のb値を、色差計を用いて測定した。ここで、リフロー炉による5回繰り返し処理とは、リフロー炉に通過させた後、常温に戻す操作を5回繰り返したことを意味する。その結果を、図1のグラフに示す。図示するように、実施例1の組成物においては、比較例1,2,5とは異なり、1回目の加熱処理後に、b値が明らかに減少していることがわかる。
また、図2に、実施例1および比較例1,2,5の各組成物の硬化物の各波長における反射率のグラフを示す。図示するように、実施例1の組成物においては、比較例1,2,5の組成物よりも、波長450nm付近で反射率が高くなっている。また、比較例5の青色顔料を用いた組成物では、波長500nm以上で反射率の低下が生じているのに対し、実施例1の組成物では反射率の低下は生じていないことがわかる。
各実施例および比較例の組成物について、以下に従い、評価を行った。その結果を、下記の表中に示す。
(1)リフロー処理後のb
実施例1〜12、比較例1〜5および参考例1の各組成物を、上記同様にFR−4材に塗布、乾燥、露光、現像、ポストキュアをして硬化させて得た基板を、リフロー炉(最高285℃)で5回繰り返し処理した後、色差計を用いて、処理後の基板のb値を求めた。判定基準は以下のとおりである。実施例13,14の各組成物については、上記同様にFR−4材に塗布後、ポストキュアをして硬化させて基板を得た以外は、実施例1と同様に基板のb値を求めた。
◎:b値が−5.0以下のもの
○:b値が−5.0を超え−3.0以下のもの
△:b値が−3.0を超え0以下のもの
×:b値が0を超えるもの
(2)反射率
実施例1〜12および比較例1〜5の各組成物を、上記同様にFR−4材に塗布、乾燥、露光、現像、ポストキュアをして硬化させて得た基板の塗膜表面を分光測色計(CM−2600d、コニカミノルタセンシング(株)製)にて、波長450nmおよび600nmにおける反射率を測定した。判定基準は以下のとおりである。実施例13,14の各組成物については、上記同様にFR−4材に塗布後、ポストキュアをして硬化させて基板を得た以外は、実施例1と同様にして波長450nmおよび600nmにおける反射率を測定した。
◎:反射率が90%以上のもの
○:反射率が80%以上90%未満のもの
△:反射率が70%以上80%未満のもの
×:反射率が70%未満のもの
(3)指触乾燥性(タックフリー性)
実施例、比較例および参考例の各組成物を、バフロール研磨された銅張り積層板にスクリーン印刷にて全面塗布し、80℃で30分間乾燥させて、基板を作製した。その塗膜表面の指触乾燥性を、下記に従い評価した。
○:まったくベタつきがないもの
△:僅かにベタつきのあるもの
×:ベタつきのあるもの
(4)はんだ耐熱性
実施例1〜12、比較例1〜5および参考例1の各組成物を、FR−4材に塗布、乾燥、露光、現像、ポストキュアをして硬化させて得た基板にロジン系フラックスを塗布し、あらかじめ260℃に設定したはんだ槽に浸漬し、変性アルコールでフラックスを洗浄した後、目視によるレジスト層の膨れ・剥がれについて評価した。判定基準は以下のとおりである。実施例13,14の各組成物については、上記同様にFR−4材に塗布後、ポストキュアをして硬化させて基板を得た以外は、実施例1と同様にして目視によるレジスト層の膨れ・剥がれについて評価した。
◎:10秒間浸漬を4回以上繰り返しても剥がれが認められないもの
○:10秒間浸漬を3回繰り返しても剥がれが認められないもの
△:10秒間浸漬を3回繰り返すと少し剥がれるもの
×:10秒間浸漬の繰り返し回数が3回未満でレジスト層に膨れ、剥がれがあるもの
(5)線幅再現性
実施例1〜12、比較例1〜5および参考例1の各組成物を、銅厚70μm、ラインアンドスペース300/300の銅回路が形成されたFR−4材に塗布、乾燥し、幅100μm、長さ2mmのラインが残るように露光、現像、ポストキュアをして硬化させて得た基板を裁断し、光学顕微鏡を用いて硬化膜のラインの断面形状を確認した。硬化膜のラインの最大幅を測長し、線幅の設計値である100μmよりどの程度変化しているかを、アンダーカットとして評価した。
アンダーカット(μm)=(最大線幅−100)÷2
◎:10μm以下のもの
○:20μm以下のもの
△:30μm未満のもの
×:30μm以上のもの
Figure 2016035042
Figure 2016035042
上記表中に示すように、硬化性樹脂と、加熱により組成物の硬化物のb値を減少させる添加剤と、白色着色剤とを含有する各実施例の組成物においては、いずれも、はんだ耐熱性などのソルダーレジストとしての特性を損なうことなく、波長450nmおよび600nmの双方において80%以上の良好な反射率が得られるとともに、b値が0以下に抑えられており、良好な黄変耐性も得られていることが確かめられた。
また、実施例5と実施例9との比較から、酸化防止剤を含有させることで、はんだ耐熱性および線幅再現性がさらに向上することがわかる。さらに、実施例5と実施例7,8との比較からは、光重合開始剤として、アシルホスフィンオキサイド系のものを用いることで、他の光重合開始剤の場合と比較して、b値、指触乾燥性および線幅再現性が向上しており、アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤を用いた場合に最も良好な結果が得られていることがわかる。さらにまた、実施例5,10,11の比較からは、当量比が大きくなると、b値および指触乾燥性が悪化する方向となることがわかる。
これに対し、添加剤を添加しない比較例1の組成物では、b値が0を超え目視で黄変が確認できる状態であって、波長450nmにおいて十分な反射率が得られなかった。また、添加剤として加熱により組成物の硬化物のb値を減少させないものを用いた比較例2,3の組成物では、波長450nmにおいて十分な反射率が得られなかった。さらに、添加剤に代えて青色顔料を用いた比較例4,5の組成物では、波長450nmおよび600nmの双方において十分な反射率が得られなかった。なお、加熱により組成物の硬化物のb値を減少させる添加剤を添加し、白色着色剤としての酸化チタンに代えて青色顔料を添加した参考例1の組成物においても、b値については良好な値が得られた。

Claims (9)

  1. (A)硬化性樹脂と、(B)加熱により組成物の硬化物のL表色系におけるb値を減少させる添加剤と、(C)白色着色剤と、を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. 前記(B)添加剤が、分解温度400℃以上であって、かつ、ベンズオキサゾール系骨格を有する請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
  3. 前記(B)添加剤が下記式(I)、
    Figure 2016035042
    (式中、RおよびRは、それぞれ独立に、直鎖または分岐を有する炭素原子数1〜12のアルキル基を表す)で表される構造を有する化合物の1種以上を含む請求項1または2記載の硬化性樹脂組成物。
  4. 前記(B)添加剤が、下記式(I−1)〜(I−3)、
    Figure 2016035042
    Figure 2016035042
    Figure 2016035042
    で示される化合物の1種以上を含む請求項3記載の硬化性樹脂組成物。
  5. 前記(B)添加剤が、前記式(I−1)〜(I−3)で示される3種の化合物の混合物である請求項4記載の硬化性樹脂組成物。
  6. 前記(A)硬化性樹脂が、(A−1)熱硬化性樹脂および(A−2)光硬化性樹脂のうちのいずれか一方または双方である請求項1〜5のうちのいずれか一項記載の硬化性樹脂組成物。
  7. フィルム上に、請求項1〜6のうちいずれか一項記載の硬化性樹脂組成物を塗布、乾燥して得られる樹脂層を有することを特徴とするドライフィルム。
  8. 請求項1〜6のうちいずれか一項記載の硬化性樹脂組成物、または、請求項7記載のドライフィルムの前記樹脂層を、硬化させて得られることを特徴とする硬化物。
  9. 請求項8記載の硬化物を有することを特徴とするプリント配線板。
JP2015105855A 2014-07-31 2015-05-25 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 Pending JP2016035042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015105855A JP2016035042A (ja) 2014-07-31 2015-05-25 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014156996 2014-07-31
JP2014156996 2014-07-31
JP2015105855A JP2016035042A (ja) 2014-07-31 2015-05-25 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016035042A true JP2016035042A (ja) 2016-03-17

Family

ID=55247541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015105855A Pending JP2016035042A (ja) 2014-07-31 2015-05-25 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2016035042A (ja)
KR (1) KR20160016578A (ja)
CN (1) CN105319842A (ja)
TW (1) TW201605948A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017198746A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 太陽インキ製造株式会社 ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
WO2018030351A1 (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 日産化学工業株式会社 インプリント材料
WO2019189190A1 (ja) 2018-03-30 2019-10-03 太陽インキ製造株式会社 硬化性組成物、その硬化物およびこれを有する電子部品

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105785714A (zh) * 2016-03-30 2016-07-20 华中科技大学 一种3d打印用光敏树脂及其制备与应用方法
WO2018021331A1 (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 東レ株式会社 樹脂組成物
KR102398123B1 (ko) * 2020-06-10 2022-05-17 한국다이요잉크 주식회사 솔더 레지스트 수지 조성물, 솔더 레지스트 구조체, 드라이 필름 및 인쇄 배선판

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60120759A (ja) * 1983-12-06 1985-06-28 Nippon Kagaku Kogyosho:Kk 増白された樹脂組成物
JPH11226152A (ja) * 1998-02-17 1999-08-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール用カバー材およびそれを用いたゴルフボール
JPH11319150A (ja) * 1998-05-15 1999-11-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール用カバー材
JP2004255322A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜の形成方法
US20040209180A1 (en) * 2003-04-15 2004-10-21 Priebe Elizabeth K. Support with reduced optical brightener migration
WO2008050768A1 (fr) * 2006-10-24 2008-05-02 Taiyo Ink Mfg. Co., Ltd. Composition de résist de brasage photodurcissable/thermodurcissable, et carte à circuits imprimés utilisant celle-ci
JP2010156930A (ja) * 2009-01-05 2010-07-15 Mitsubishi Rayon Co Ltd 白色led光源用光拡散板及びそれを有する光学製品
JP2013040253A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Dic Corp 熱硬化性樹脂組成物、白色プリプレグ、白色積層板及びプリント配線基板

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101185027B (zh) * 2005-05-20 2011-11-30 富士胶片株式会社 接枝图案形成方法和导电图形成方法
JP4897834B2 (ja) * 2006-02-08 2012-03-14 コダック グラフィック コミュニケーションズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ベンゾキサゾール誘導体およびその類似体を増感剤として含む紫外線感受性平版印刷版前駆体
CN102375341B (zh) * 2010-07-30 2016-04-06 日立化成工业株式会社 感光性树脂组合物、元件、抗蚀剂图形和引线框的制造方法、印刷线路板及其制造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60120759A (ja) * 1983-12-06 1985-06-28 Nippon Kagaku Kogyosho:Kk 増白された樹脂組成物
JPH11226152A (ja) * 1998-02-17 1999-08-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール用カバー材およびそれを用いたゴルフボール
JPH11319150A (ja) * 1998-05-15 1999-11-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール用カバー材
JP2004255322A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜の形成方法
US20040209180A1 (en) * 2003-04-15 2004-10-21 Priebe Elizabeth K. Support with reduced optical brightener migration
WO2008050768A1 (fr) * 2006-10-24 2008-05-02 Taiyo Ink Mfg. Co., Ltd. Composition de résist de brasage photodurcissable/thermodurcissable, et carte à circuits imprimés utilisant celle-ci
JP2010156930A (ja) * 2009-01-05 2010-07-15 Mitsubishi Rayon Co Ltd 白色led光源用光拡散板及びそれを有する光学製品
JP2013040253A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Dic Corp 熱硬化性樹脂組成物、白色プリプレグ、白色積層板及びプリント配線基板

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017198746A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 太陽インキ製造株式会社 ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
WO2018030351A1 (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 日産化学工業株式会社 インプリント材料
CN109563194A (zh) * 2016-08-10 2019-04-02 日产化学株式会社 压印材料
JPWO2018030351A1 (ja) * 2016-08-10 2019-06-13 日産化学株式会社 インプリント材料
CN109563194B (zh) * 2016-08-10 2021-06-22 日产化学株式会社 压印材料
WO2019189190A1 (ja) 2018-03-30 2019-10-03 太陽インキ製造株式会社 硬化性組成物、その硬化物およびこれを有する電子部品
KR20200140290A (ko) 2018-03-30 2020-12-15 다이요 잉키 세이조 가부시키가이샤 경화성 조성물, 그의 경화물 및 이것을 갖는 전자 부품

Also Published As

Publication number Publication date
KR20160016578A (ko) 2016-02-15
TW201605948A (zh) 2016-02-16
CN105319842A (zh) 2016-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5876925B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物、そのドライフィルム及び硬化物並びにそれらを用いたプリント配線板
JP6877202B2 (ja) ネガ型光硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP6698333B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP2016035042A (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP5439075B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物
JP2022025366A (ja) ドライフィルム、ドライフィルムセット、その硬化物および電子部品
JP6463079B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
TWI624729B (zh) Photocurable thermosetting resin composition, dry film, cured product, and printed circuit board
JP5091353B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物
KR102457069B1 (ko) 경화성 수지 조성물, 드라이 필름, 경화물 및 프린트 배선판
JP5847918B1 (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
KR20150108744A (ko) 경화성 수지 조성물, 드라이 필름, 경화물 및 프린트 배선판
JP2018036574A (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP6286395B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP2019179232A (ja) ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP2020047654A (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP5797824B1 (ja) プリント配線板用硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
KR102542435B1 (ko) 경화성 수지 조성물, 드라이 필름, 경화물 및 프린트 배선판
JP2024500726A (ja) ソルダーレジスト組成物、ドライフィルム、印刷配線基板、及びそれらの製造方法
JP6783600B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、プリント配線板、および、プリント配線板の製造方法
JP2017034226A (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP2018168329A (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物、プリント配線板、および、カルボキシル基含有樹脂の製造方法
JP2017008291A (ja) 熱硬化性樹脂組成物、硬化物およびプリント配線板
WO2018123826A1 (ja) ネガ型光硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP2017125101A (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190315

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190716