JP2016031351A - 半導体素子の検査回路および検査方法 - Google Patents

半導体素子の検査回路および検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】DUTが破壊されたときに検査機器が損傷することを抑制する。【解決手段】DUT4とDUT4に接続される電源1との間に、ゲート電極を有し、ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号Vhgが印加されることによってオン、オフが制御され、スイッチング素子よりも破壊耐量が大きいスイッチング素子を有する保護素子3を配置する。そして、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号を印加して当該DUT4をオフする際、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号を印加してから所定期間経過後に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号を印加することによって電源1とDUT4との接続を遮断する。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子を有する半導体素子の検査回路および検査方法に関するものである。
従来より、この種の検査回路として、例えば、特許文献1に次のような検査回路が提案されている。すなわち、この検査回路では、電源と検査対象の半導体素子(以下では、単にDUTという)との間にスイッチが配置されていると共に、DUTに流れる電流を測定する電流計が配置されている。また、電流計の測定結果に基づいて、スイッチのオン、オフを制御するコントローラが配置されている。なお、DUTとしては、ゲート電極を有し、ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号が印加されることによってオン、オフが制御されるIGBT素子等のスイッチング素子が用いられる。
このような検査回路では、DUTは、オフされた際(ゲート電極にローレベルのゲート信号が印加された際)に過渡的に電流が集中して破壊されやすい。そして、上記検査回路では、電流計で測定された結果が所定の閾値より大きいとき、コントローラはDUTが破壊されたと判定してスイッチをオフする。つまり、DUTが破壊されてDUTに大電流が流れる場合には、コントローラによってスイッチがオフされる。このため、DUTが破壊された際、DUTを検査するために用いられるステージやプローブ等の検査機器が損傷することを抑制できる。
特開2008−164364号公報
しかしながら、上記検査回路では、DUTが実際に破壊されてからDUTが破壊されたと判定するまので期間と、DUTが破壊されたと判定してからスイッチをオフにするまでの期間とが必要となる。このため、スイッチがオフされるまでの間にDUTに大電流が流れる可能性があり、この場合は検査機器が損傷する可能性がある。
本発明は上記点に鑑みて、DUTが破壊されたときに検査機器が損傷することを抑制できるDUTの検査回路および検査方法を提供する。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ゲート電極を有し、ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号(Vdg)が印加されることによってオン、オフが制御されるスイッチング素子を有する検査対象としてのDUT(4)を検査するDUTの検査回路において、以下の点を特徴としている。
すなわち、DUTと当該DUTに接続される電源(1)との間には、ゲート電極を有し、ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号(Vhg)が印加されることによってオン、オフが制御され、スイッチング素子よりも破壊耐量が大きいスイッチング素子を有する保護素子(3)が配置されており、保護素子は、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号が印加されて当該DUTをオフする際、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号が印加されてから所定期間経過後に当該保護素子のゲート電極にローレベルのゲート信号が印加されることによって電源とDUTとの接続を遮断することを特徴としている。
これによれば、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号を印加することで過渡電流によってDUTが破壊されたとしても、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号を印加してから所定期間経過後に必ず保護素子がオフとなる。したがって、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号を印加する時点と、保護素子のゲート電極にローレベルのゲート信号を印加する時点との間の期間を適宜調整することにより、DUTに大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。また、保護素子をDUTよりも破壊耐量が大きくなるようにしているため、DUTが破壊された際に保護素子も同時に破壊されることを抑制できる。
この場合、請求項2に記載の発明のように、半導体素子および保護素子は、ゲート電極と共に、コレクタ電極およびエミッタ電極を有するIGBT素子を有しており、保護素子は、半導体素子のゲート電極にローレベルのゲート信号が印加されてから半導体素子に流れる電流が減少し始める時点において、ゲート電極−エミッタ電極間の電圧をVhgeとし、当該保護素子におけるミラー期間の電圧をVhgthmとしたとき、Vhge−Vhgthm≧0.5[V]とされているものとできる(図2、図3参照)。
そして、請求項3に記載の発明のように、半導体素子および保護素子は、ゲート電極と共に、コレクタ電極およびエミッタ電極を有するIGBT素子を有しており、保護素子は、半導体素子のゲート電極にハイレベルのゲート信号が印加されてから半導体素子に電流が流れ始める時点において、ゲート電極−エミッタ電極間の電圧をVhgeとし、当該保護素子におけるMOSゲートの閾値電圧をVhgthとしたとき、Vhge−Vhgth≧0.2[V]とされているものとできる(図4、図5参照)。
これら請求項2および3に記載の発明によれば、保護素子のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧が上昇することを抑制でき、検査精度が低下することを抑制できる。
また、請求項5に記載の発明では、ゲート電極を有し、ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号(Vdg)が印加されることによってオン、オフが制御されるスイッチング素子を有する検査対象としてのDUT(4)を検査するDUTの検査方法において、以下の点を特徴としている。
すなわち、DUTと当該DUTに接続される電源(1)との間に、ゲート電極を有し、ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号(Vhg)が印加されることによってオン、オフが制御され、スイッチング素子よりも破壊耐量が大きいスイッチング素子を有する保護素子(3)を配置し、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号を印加して当該DUTをオフする際、DUTにローレベルのゲート信号を印加してから所定期間経過後に保護素子にローレベルの電圧を印加することによって電源とDUTとの接続を遮断することを特徴としている。
このように本発明をDUTの検査方法として把握することもできる。そして、この検査方法によれば、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号を印加することで過渡電流によってDUTが破壊されたとしても、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号を印加してから所定期間経過後に必ず保護素子がオフとなる。したがって、DUTのゲート電極にローレベルのゲート信号を印加する時点と、保護素子のゲート電極にローレベルのゲート信号を印加する時点との間の期間を適宜調整することにより、DUTに大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。また、保護素子をDUTよりも破壊耐量が大きくなるようにしているため、DUTが破壊された際に保護素子も同時に破壊されることを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態におけるDUTの検査回路の回路図である。 DUTおよび保護素子をオフするときのタイミングチャートである。 図2中の時点T2におけるVhge−Vhgthmの電圧と、保護素子のVhceとの関係を示す図である。 DUTおよび保護素子をオンするときのタイミングチャートである。 図4中の時点T6におけるVhge−Vhgthの電圧と、保護素子のVhceとの関係を示す図である。 本発明の第2実施形態における検査回路の回路図である。 本発明の第3実施形態における検査回路の回路図である。 本発明の第4実施形態における検査回路の回路図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、DUTのスイッチング試験を行う検査回路および検査方法について説明する。
図1に示されるように、電源1には、ダイオード素子2、保護素子3、DUT4が順に直列に接続されている。本実施形態では、保護素子3およびDUT4は、ゲート電極、コレクタ電極、エミッタ電極を有するNチャネル型のIGBT素子で構成されている。つまり、保護素子3およびDUT4は、ゲート電極を有し、当該ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号が印加されることによってオン、オフが制御されるスイッチング素子で構成されている。また、保護素子3は、DUT4よりも破壊耐量が大きいIGBT素子で構成されている。
そして、電源1の正極にダイオード素子2のカソード電極が接続され、ダイオード素子2のアノード電極に保護素子3のコレクタ電極が接続されている。また、保護素子3のエミッタ電極にDUT4のコレクタ電極が接続され、DUT4のエミッタ電極に電源1の負極(グランド)が接続されている。
さらに、検査回路には、ダイオード素子2と並列となるように、コイル5が配置されている。つまり、電源1の正極とダイオード素子2のカソード電極との接続点と、ダイオード素子2のアノード電極と保護素子3のコレクタ電極との接続点との間にコイル5が配置されている。また、検査回路には、ダイオード素子2、コイル5、保護素子3、DUT4と並列となるように、平滑コンデンサ6が配置されている。
なお、検査回路には、特に図示していないが、DUT4に流れる電流を検出する電流計やDUT4に印加される電圧を検出する電圧計等が備えられている。以上が本実施形態における検査回路である。
次に、上記検査回路を用いたDUT4の検査方法について図2〜図4を参照しつつ説明する。DUT4の検査は、基本的には、保護素子3およびDUT4のゲート電極にハイレベルまたはローレベルのゲート信号Vhg、Vdgを印加することによってオン、オフを制御し、DUT4に流れる電流や電圧を変化させることによって行う。
なお、図2および図4では、ハイレベルのゲート信号Vhg、VdgをHとして図示し、ローレベルのゲート信号Vhg、VdgをLとして図示している。また、ゲート電極にハイレベルのゲート信号Vhg、Vdgを印加するとは、ゲート電極−エミッタ電極間の電圧Vhge、VdgeがMOSゲートの閾値電圧Vhgth、Vdgthより高くなるようにすることである(図4参照)。反対に、ゲート電極にローレベルのゲート信号Vhg、Vdgを印加するとは、ゲート電極−エミッタ電極間の電圧Vhge、VdgeがMOSゲートの閾値電圧Vhgth、Vdgthより低くなるようにすることである(図2では、Vdgthは省略)。
まず、DUT4がオンである状態からDUT4をオフする際について説明する。つまり、DUT4に電流が流れている状態からDUT4に電流を流さないようにする場合について説明する。
図2に示されるように、時点T0以前では、保護素子3およびDUT4は、ハイレベルのゲート信号Vhg、Vdgが印加されており、電流Icが流れている。なお、保護素子3およびDUT4は直列に接続されているため、電流Icの大きさは等しい。
そして、DUT4をオフする際には、まず、時点T0において、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加し、DUT4におけるゲート電極−エミッタ電極間の電圧Vdge(以下では、単にVdgeという)を低下させる。なお、時点T0では、保護素子3のゲート電極には、ハイレベルのゲート信号Vhgが印加されている。
次に、時点T0から所定期間経過した時点T1において、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号Vhgを印加し、保護素子3におけるゲート電極−エミッタ電極間の電圧Vhge(以下では、単にVhgeという)を低下させる。
そして、時点T2において、保護素子3およびDUT4に流れる電流が減少し始め、時点T3において、保護素子3およびDUT4に流れる電流が0となって保護素子3およびDUT4がオフされる。
このように、本実施形態では、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加して所定期間経過した後、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号Vhgを印加している。このため、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加することで過渡電流によってDUT4が破壊されたとしても、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加してからの所定期間経過後に必ず保護素子3がオフとなる。したがってDUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加する時点と、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号Vhgを印加する時点との間の期間を適宜調整することにより、DUT4に大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。なお、保護素子3は、DUT4よりも破壊耐量が大きくされているため、DUT4が破壊された際に同時に破壊され難くなっている。
ここで、本実施形態では、保護素子3では、時点T2において、Vhge−Vhgthm≧0.5Vとされている。以下に、Vhge−Vhgthm≧0.5Vの理由について説明する。
なお、Vhgthmとは、保護素子3におけるミラー期間のゲート電極−エミッタ電極間の電圧のことである。また、ここでのミラー期間とは、保護素子3を単体で使用した際、ゲート電極にハイレベルのゲート信号Vhgが印加されている状態からローレベルのゲート信号Vhgが印加されるとゲート電極−エミッタ電極間の電圧が減少するが、当該電圧が減少せずに一定電圧で維持される期間のことである。
図3に示されるように、Vhge−Vhgthmが0.5Vより小さくなるにつれて、保護素子3のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vhce(以下では、単にVhceという)が大きくなる。つまり、Vhge−Vhgthm<0.5Vの場合、電源1の電圧が保護素子3およびDUT4に分圧されることになり、DUT4に所望の電圧が印加されなくなって検査精度が低下する。Vhge−Vhgthmが大きいと保護素子3のVhceが低下するのは、コレクタ電流の減少が開始する時点T2において、コレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdce(以下では、単にVdceという)≧電源電圧となっており、保護素子3のVhceを増加させるための電荷が電源1側から供給されないためである。
このため、本実施形態では、時点T2において、Vhge−Vhgthm≧0.5Vとなるようにし、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号Vhgを印加しても、保護素子3のVhceが増加しないようにしている。つまり、図2に示されるように、DUT4は、時点T1からVdceが増加するが、保護素子3のVhceは増加せずに0のままとなるようにしている。
なお、時点T2におけるVhgeは、保護素子3におけるゲート電極のゲート抵抗Rgや、時点T0と時点T1との期間を調整することによって変更できる。例えば、ゲート抵抗Rgを30Ωとしたとき、時点T0と時点T1との期間を長くすることにより、時点T2におけるVhgeを大きくすることができ、Vhge−Vhgthmの値を大きくすることができる。なお、図3中の丸印の数字は、時点T0と時点T1との間の期間を示している。
また、時点T0と時点T1との間の期間を4μsecとしたとき、ゲート抵抗を大きくすることにより、時点T2におけるVhgeを大きくすることができ、Vhge−Vhgthmの値を大きくすることができる。なお、図3中の三角印の数字は、ゲート抵抗Rgの抵抗値を示している。
しかしながら、ゲート抵抗Rgによって時点T2におけるVhgeを変更した場合と、時点T1と時点T0との間の期間によって時点T2におけるVhgeを変更した場合とで保護素子3のVhceは変化しない。
次に、DUT4がオフである状態からDUT4をオンする際について説明する。つまり、DUT4に電流が流れていない状態からDUT4に電流を流すようにする場合について説明する。
図4に示されるように、まず、時点T4において、保護素子3のゲート電極にハイレベルのゲート信号Vhgを印加し、保護素子3のVhgeを上昇させる。本実施形態では、Vhgeは、時点T5においてVhgthよりも大きくなる。なお、時点T4では、DUT4のゲート電極には、ローレベルのゲート信号Vdgが印加されている。
次に、時点T4から所定期間経過した時点T5において、DUT4のゲート電極にハイレベルのゲート信号Vdgを印加し、DUT4におけるVdgeを上昇させる。本実施形態では、Vdgeは、時点T6においてVdgthよりも大きくなり、時点T6以降で保護素子3およびDUT4に電流が流れる。
ここで、本実施形態では、保護素子3では、時点T6において、Vhge−Vhgth≧0.2Vとされている。以下に、Vhge−Vhgth≧0.2Vの理由について説明する。
図5に示されるように、時点T6では、Vhge−Vhgthが0.2Vより小さくなるにつれて、保護素子3のVhceが大きくなる。つまり、Vhge−Vhgth<0.2Vの場合、電流が流れ始めると保護素子3のVhceが上昇することになり、DUT4に所望の電圧が印加されなくなって検査精度が低下する。これは、DUT4が保護素子3よりも先に導通状態となって低抵抗となることでDUT4のVdceが減少し、その減少分の電圧を保護素子3が分担するからである。
このため、本実施形態では、時点T6において、Vhge−Vhgth≧0.2Vとなるようにし、保護素子3のゲート電極にハイレベルのゲート信号Vhgを印加しても、保護素子3のVhceが上昇しないようにしている。つまり、図4に示されるように、保護素子3のVhceが増加せずに0のままとなるようにしている。
なお、時点T6におけるVhgeは、保護素子3におけるゲート電極のゲート抵抗Rgや、時点T4と時点T5との期間を調整することによって適宜変更可能である。例えば、ゲート抵抗Rgを30Ωとしたとき、時点T4と時点T5との期間を長くすることにより、時点T6におけるVhgeを大きくすることができ、Vhge−Vhgthの値を大きくすることができる。なお、図5中の丸印の数字は、時点T4と時点T5との間の期間を示している。
また、時点T4と時点T5との期間を0としたとき、ゲート抵抗Rgを小さくすることにより、時点T6におけるVhgeを大きくすることができ、Vhge−Vhgthの値を大きくすることができる。なお、図5中の三角印の数字は、ゲート抵抗Rgの抵抗値を示している。時点T4と時点T5との間の期間を示している。
しかしながら、ゲート抵抗Rgによって時点T6におけるVhgeを変更した場合と、時点T5と時点T4との間の期間によって時点T6におけるVhgeを変更した場合とで保護素子3のVhceは変化しない。
以上説明したように、本実施形態では、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加して所定期間経過した後、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号Vhgを印加している。このため、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加することで過渡電流によってDUT4が破壊されたとしても、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加してから所定期間経過後に必ず保護素子3がオフとなる。したがって、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加する時点と、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号Vhgを印加する時点との間の期間を適宜調整することにより、DUT4に大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。
また、保護素子3をDUT4よりも破壊耐量が大きくなるようにしている。このため、DUT4が破壊された際に保護素子3も同時に破壊されることを抑制できる。
さらに、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加してから電流が減少し始める時点において、Vhge−Vhgthm≧5Vとなるようにしている。このため、保護素子3のVhceが増加することを抑制でき、検査精度が低下することを抑制できる。
そして、DUT4のゲート電極にハイレベルのゲート信号Vdgを印加してから電流が流れ始める時点において、Vhge−Vhgth≧0.2Vとなるようにしている。このため、保護素子3のVhceが増加することを抑制でき、検査精度が低下することを抑制できる。
また、検査回路には、ダイオード素子2、コイル5、保護素子3、DUT4と並列となるように、平滑コンデンサ6が配置されている。つまり、平滑コンデンサ6とDUT4とが構成する電流経路の間に保護素子3が配置されている。このため、保護素子3をオフすることによって平滑コンデンサ6とDUT4との接続も遮断することができ、DUT4が破壊された際にコイル5に蓄積されたエネルギーによってDUT4に大電流が流れることを抑制できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してDUT4のアバランシェ試験を行うものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態の検査回路は、図6に示されるように、ダイオード素子2が備えられておらず、DUT4に対してアバランシェ試験を行うように構成されている。そして、アバランシェ試験を行う際には、上記図2と同様に、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加してから所定期間経過後に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号Vhgを印加する。
このように、本発明をアバランシェ試験の検査回路に適用しても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、保護素子3およびDUT4のゲート電極にハイレベルのゲート信号Vhg、Vdgを印加する際には、上記図4と同様に行ってもよいし、同時に行ってもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してDUT4の短絡試験を行うものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態の検査回路は、図7に示されるように、ダイオード素子2およびコイル5が備えられておらず、DUT4に対して短絡試験を行うように構成されている。そして、短絡試験を行う際には、上記図2と同様に、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加してから所定期間経過後に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート信号Vhgを印加すればよい。
このように、本発明を短絡試験の検査回路に適用しても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、保護素子3およびDUT4のゲート電極にハイレベルのゲート信号Vhg、Vdgを印加する際には、上記図4と同様に行ってもよいし、同時に行ってもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してDUT4をIGBT素子およびダイオード素子で構成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図8に示されるように、DUT4は、IGBT素子4aと、IGBT素子4aと並列に接続されたダイオード素子4bとにより構成されている。また、保護素子3は、保護IGBT素子3aと、当該保護IGBT素子3aと並列に接続されたダイオード素子3bとにより構成されている。
そして、電源1に対して、保護素子3、DUT4と共に直列に接続されるように、IGBT素子7aおよびダイオード素子7bで構成された対抗素子7が配置されており、本実施形態では、電源1の正極側から対抗素子7、保護素子3、DUT4の順に配置されている。
なお、対抗素子7のIGBT素子7aは、ゲート電極にハイレベルまたはローレベルのゲート信号Vtgが印加されることによってオン、オフが制御される。そして、各ダイオード素子3b、4b、7bは、カソード電極が各IGBT素子3a、4a、7aのコレクタ電極と接続され、アノード電極が各IGBT素子3a、4a、7aのエミッタ電極と接続されている。また、保護素子3、DUT4、対抗素子7における各IGBT素子3a、4a、7aと各ダイオード素子3b、4b、7bは、共通の半導体基板に形成された1チップ構造とされていてもよいし、別々の半導体基板に形成された別チップ構造とされていてもよい。
そして、対抗素子7、保護素子3、DUT4と並列となるように、第1スイッチ8および第2スイッチ9が配置されている。また、第1スイッチ8と第2スイッチ9との間の接続点と、対抗素子7と保護素子3との間の接続点を接続するように、コイル5が配置されている。なお、第1、第2スイッチ8、9は、IGBT素子やMOS素子等のスイッチング素子によって構成されている。
このような検査回路では、対抗素子7、保護素子3、DUT4の各IGBT素子7a、3a、4aおよび第1、第2スイッチ8、9のオン、オフを制御してDUT4に流れる電流や電圧を変化せることによってDUT4の特性検査を行う。
すなわち、主としてDUT4におけるダイオード素子4bの特性を検査する場合には、第1スイッチ8をオフすると共に第2スイッチ9をオンし、保護素子3およびDUT4のIGBT素子3a、4aをオフした状態で対抗素子7のIGBT素子7aを駆動制御すればよい。また、主としてDUT4におけるIGBT素子4aの特性を検査する場合には、第1スイッチ8をオンすると共に第2スイッチ9をオフし、保護素子3のIGBT素子3aをオンした状態でDUT4のIGBT素子4aを駆動制御すればよい。
なお、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート信号Vdgを印加する際には上記図2と同様に行い、DUT4のゲート電極にハイレベルのゲート信号Vdgを印加する際には上記図4と同様に行えばよい。
このように、DUT4をIGBT素子4aとダイオード素子4bとを有するものとしても、保護素子3を備えることにより、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態において、DUT4は、IGBT素子を有するものではなく、MOS素子等を有するスイッチング素子であってもよい。
また、上記第1〜第4実施形態において、保護素子3がDUT4より電源1の負極側に配置されていてもよい。また、上記第1実施形態において、ダイオード素子2およびコイル5がDUT4および保護素子3より電源1の負極側に配置されていてもよい。つまり、ダイオード素子2、保護素子3、DUT4の配列は適宜変更可能である。同様に、上記第2〜第4実施形態においてもDUT4の配置箇所は適宜変更可能である。
さらに、上記各実施形態において、例えば、電源1の正極とコイル5との間に保護素子3を配置してもよい。
また、上記各実施形態において、従来のように、DUT4と電源1との間にスイッチを配置し、DUT4が破壊されたときに当該スイッチをオフするようにしてもよい。
1 電源
3 保護素子
4 DUT(検査対象としての半導体素子)

Claims (5)

  1. ゲート電極を有し、前記ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号(Vdg)が印加されることによってオン、オフが制御されるスイッチング素子を有する検査対象としての半導体素子(4)を検査する半導体素子の検査回路において、
    前記半導体素子と当該半導体素子に接続される電源(1)との間には、ゲート電極を有し、前記ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号(Vhg)が印加されることによってオン、オフが制御され、前記スイッチング素子よりも破壊耐量が大きいスイッチング素子を有する保護素子(3)が配置されており、
    前記保護素子は、前記半導体素子のゲート電極にローレベルのゲート信号が印加されて当該半導体素子をオフする際、前記半導体素子のゲート電極にローレベルのゲート信号が印加されてから所定期間経過後に当該保護素子のゲート電極にローレベルのゲート信号が印加されることによって前記電源と前記半導体素子との接続を遮断することを特徴とする半導体素子の検査回路。
  2. 前記半導体素子および前記保護素子は、前記ゲート電極と共に、コレクタ電極およびエミッタ電極を有するIGBT素子を有しており、
    前記保護素子は、前記半導体素子のゲート電極にローレベルのゲート信号が印加されてから前記半導体素子に流れる電流が減少し始める時点において、ゲート電極−エミッタ電極間の電圧をVhgeとし、当該保護素子におけるミラー期間の電圧をVhgthmとしたとき、Vhge−Vhgthm≧0.5[V]とされていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の検査回路。
  3. 前記半導体素子および前記保護素子は、前記ゲート電極と共に、コレクタ電極およびエミッタ電極を有するIGBT素子を有しており、
    前記保護素子は、前記半導体素子のゲート電極にハイレベルのゲート信号が印加されてから前記半導体素子に電流が流れ始める時点において、ゲート電極−エミッタ電極間の電圧をVhgeとし、当該保護素子におけるMOSゲートの閾値電圧をVhgthとしたとき、Vhge−Vhgth≧0.2[V]とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体素子の検査回路。
  4. 前記半導体素子および前記保護素子と並列となるようにコンデンサ(6)が配置されており、
    前記保護素子は、前記半導体素子と前記コンデンサとの間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体素子の検査回路。
  5. ゲート電極を有し、前記ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号(Vdg)が印加されることによってオン、オフが制御されるスイッチング素子を有する検査対象としての半導体素子(4)を検査する半導体素子の検査方法において、
    前記半導体素子と当該半導体素子に接続される電源(1)との間に、ゲート電極を有し、前記ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート信号(Vhg)が印加されることによってオン、オフが制御され、前記スイッチング素子よりも破壊耐量が大きいスイッチング素子を有する保護素子(3)を配置し、
    前記半導体素子のゲート電極にローレベルのゲート信号を印加して当該半導体素子をオフする際、前記半導体素子にローレベルのゲート信号を印加してから所定期間経過後に前記保護素子にローレベルの電圧を印加することによって前記電源と前記半導体素子との接続を遮断することを特徴とする半導体素子の検査方法。
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