JP6365425B2 - 半導体素子の検査回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング素子を有する半導体素子の検査回路に関するものである。
従来より、スイッチング素子を有する半導体素子として種々の検査回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、このような検査回路では、電源と検査対象の半導体素子(以下では、単にDUTという)との間にスイッチが配置されている。なお、DUTとしては、ゲート電極を有し、ゲート電極にハイレベルおよびローレベルのゲート電圧が印加されることによってオン、オフ(通電)が制御されるIGBT素子等のスイッチング素子が用いられる。
このような検査回路では、DUTは、オフされた際に過渡的に電流が集中して破壊されやすい。このため、上記のような検査回路では、DUTがオフされてから所定の遅延期間が経過した際に電源とDUTとの接続を遮断するようにしている。これにより、DUTが破壊されたとしてもDUTに大電流が流れることを抑制でき、DUTを検査するために用いられるステージやプローブ等の検査機器が損傷することを抑制できる。
特開2008−164364号公報
しかしながら、DUTは同一の製造工程で作成された場合であっても特性のばらつきが発生する。このため、所定の遅延期間を各DUT(各検査工程)に対して一定(一律)の期間とすると、一部のDUTに対しては遅延期間が長くなりすぎることがある。つまり、DUTが破壊された場合、DUTに大電流が流れた後にDUTと電源との接続が遮断される可能性がある。したがって、所定の遅延期間を一定の遅延期間とすると、検査機器が損傷することを十分に抑制できない可能性がある。
本発明は上記点に鑑みて、DUTが破壊されたときに検査機器が損傷することを抑制できるDUTの検査回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ゲート電極を有し、ゲート電極に第1レベルおよび当該第1レベルと異なる第2レベルのゲート電圧(Vdg)が印加されることによって通電が制御されるスイッチング素子を有する検査対象としての半導体素子(4)と、半導体素子と当該半導体素子に接続される電源(1)との間に配置され、ゲート電極を有し、当該ゲート電極に第1レベルおよび第2レベルのゲート電圧(Vhg)が印加されることによって通電が制御され、スイッチング素子よりも破壊耐量が大きいスイッチング素子を有する保護素子(3)と、半導体素子のゲート電極および保護素子のゲート電極に印加されるゲート電圧のレベルを調整することにより、半導体素子および保護素子の通電を制御する駆動部(7)と、を備え、駆動部は、半導体素子のゲート電極に第2レベルのゲート電圧を印加することによって当該半導体素子に電流を流しているオン状態から半導体素子のゲート電極に第1レベルのゲート電圧を印加することによって当該半導体素子に流れている電流を遮断してオフ状態へ移行させる際、半導体素子のゲート電極に第1レベルのゲート電圧を印加してから所定の遅延期間が経過した際、保護素子のゲート電極に印加されるゲート電圧を第2レベルから第1レベルに変化することによって電源と半導体素子との接続を遮断する検査回路において、以下の点を特徴としている。
すなわち、半導体素子のゲート電極に第2レベルのゲート電圧が印加されて半導体素子に電流が流れている状態からゲート電極に第1レベルのゲート電圧が印加されることによって半導体素子に流れている電流が遮断されるまでの第1期間(Toff)と、半導体素子に流れる電流に対応する遅延期間(Td1)との関係に関するデータが記憶された記憶部(9a)を有し、駆動部は、半導体素子のゲート電極に第2レベルのゲート電圧を印加して小電流を流す低負荷試験を行うことによって小電流における第1期間を検出し、検出した第1期間と、記憶部に記憶されているデータに基づいて、半導体素子に小電流より大きい大電流を流す高負荷試験を行う際の遅延期間を決定し、高負荷試験を行う際、半導体素子のゲート電極に第2レベルのゲート電圧を印加して大電流を流している状態からゲート電圧を第1レベルに切り替えた後、決定した遅延期間が経過した際、保護素子のゲート電極に第1レベルのゲート電圧を印加することによって電源と半導体素子との接続を遮断することを特徴としている。
これによれば、検査工程毎に遅延期間を決定する。このため、半導体素子の特性にばらつきがあったとしても検査工程毎に遅延期間を決定するため、最適な遅延期間経過後に半導体素子をオフすることができる。したがって、半導体素子が破壊されたとしても半導体素子に大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。
この場合、請求項2に記載の発明のように、保護素子に第2レベルのゲート電圧が印加されて半導体素子に電流が流れている状態からゲート電極に第1レベルのゲート電圧を印加することによって保護素子の両端電圧が上昇し始める期間までを第2期間(Tv)としたとき、記憶部には、第1期間と、遅延期間を、半導体素子に大電流が流れている状態からゲート電極に第1レベルのゲート電圧を印加することによって半導体素子に流れている電流が遮断されるまでの第1期間から第2期間を減算した値(Toff−Tv)としたデータが記憶されているものとできる(図2A、図2B、図4参照)。
これによれば、半導体素子をオフした後に保護素子の両端電圧が上昇することを抑制できる。したがって、検査精度が低下することを抑制しつつ、半導体素子が破壊された際に検査機器が損傷することを抑制できる。
また、請求項3に記載の発明では、駆動部は、半導体素子のゲート電極に第2レベルのゲート電圧を印加することによって当該半導体素子に電流を流しているオン状態から半導体素子のゲート電極に第1レベルのゲート電圧を印加することによって当該半導体素子に流れている電流を遮断してオフ状態へ移行させる際、半導体素子のゲート電極に第1レベルのゲート電圧を印加してから所定の遅延期間が経過した後から半導体素子の両端電圧と閾値電圧とを比較し、半導体素子の両端電圧が閾値電圧以下となった場合、保護素子のゲート電極に印加されるゲート電圧を第2レベルから第1レベルに変化することによって電源と半導体素子との接続を遮断する検査回路において、以下の点を特徴としている。
すなわち、半導体素子のゲート電極に第2レベルのゲート電圧が印加されて半導体素子に電流が流れている状態からゲート電極に第1レベルのゲート電圧を印加することによって半導体素子に流れている電流が減少し始めるまでの第1期間(Tx)と、半導体素子に流れる電流に対応する遅延期間(Td2)との関係に関するデータが記憶された記憶部(9a)を有し、駆動部は、半導体素子のゲート電極に第2レベルのゲート電圧を印加して小電流を流す低負荷試験を行うことによって小電流における第1期間を検出し、検出した第1期間と、記憶部に記憶されているデータに基づいて、半導体素子に小電流より大きい大電流を流す高負荷試験を行う際の遅延期間を決定し、高負荷試験を行う際、半導体素子のゲート電極に第2レベルのゲート電圧を印加して大電流を流している状態からゲート電圧を第1レベルに切り替えた後、決定した遅延期間が経過してから半導体素子における両端電圧と閾値電圧との比較を開始することを特徴としている(図8、図9参照)。
これによれば、請求項1に記載の発明と同様に、検査工程毎に遅延期間(比較開始時期)を決定するため、誤検知することを抑制しつつ、半導体素子が破壊されたとしても半導体素子に大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態におけるDUTの検査回路の回路図である。 DUT単体の特性を示す図である。 保護素子単体の特性を示す図である。 記憶部に記憶される小電流での期間Toffと、遅延期間Td1との関係を示す図である。 DUTおよび保護素子をオフするときのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態におけるDUTの検査回路の回路図である。 本発明の第3実施形態におけるDUTの検査回路の回路図である。 本発明の第4実施形態におけるDUTの検査回路の回路図である。 本発明の第5実施形態におけるDUT単体の特性を示す図である。 記憶部に記憶される小電流での期間Txと遅延期間Td2との関係を示す図である。 DUTおよび保護素子をオフするときのタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、DUTのスイッチング試験を行う検査回路および検査方法について説明する。
図1に示されるように、検査回路は、電源1を備えており、電源1には、ダイオード素子2、保護素子3、DUT4が順に直列に接続されている。本実施形態では、保護素子3およびDUT4は、ゲート電極、コレクタ電極、エミッタ電極を有するNチャネル型のIGBT素子で構成され、ゲート電極にローレベルおよびハイレベルのゲート電圧が印加されることによって通電(オン、オフ)が制御されるスイッチング素子で構成されている。つまり、保護素子3およびDUT4は、ゲート電極にハイレベルのゲート電圧が印加されることによって電流を流し(オン状態となり)、ローレベルのゲート電圧が印加されることによって電流を遮断する(オフ状態となる)スイッチング素子で構成されている。また、保護素子3は、DUT4よりも破壊耐量が大きいIGBT素子とされている。なお、本実施形態では、ローレベルが本発明の第1レベルに相当し、ハイレベルが本発明の第2レベルに相当している。
そして、電源1の正極にダイオード素子2のカソード電極が接続され、ダイオード素子2のアノード電極に保護素子3のコレクタ電極が接続されている。また、保護素子3のエミッタ電極にDUT4のコレクタ電極が接続され、DUT4のエミッタ電極に電源1の負極(グランド)が接続されている。
さらに、検査回路には、ダイオード素子2と並列となるように、コイル5が配置されている。つまり、電源1の正極とダイオード素子2のカソード電極との接続点と、ダイオード素子2のアノード電極と保護素子3のコレクタ電極との接続点との間にコイル5が配置されている。また、検査回路には、ダイオード素子2、コイル5、保護素子3、DUT4と並列となるように、平滑コンデンサ6が配置されている。さらに、検査回路には、DUT4に流れる電流を検出する電流計(図示略)やDUT4に印加される電圧を検出する電圧計(図示略)等が備えられている。
また、検査回路には、保護素子3およびDUT4に印加するゲート電圧Vhg、Vdgを制御する駆動部7が備えられており、駆動部7は、ゲートドライバ8と、当該ゲートドライバ8を駆動制御する制御部9とを有している。制御部9は、検査回路に備えられた図示しない電流計や電圧計等と接続されており、検出された電流や電圧に基づいてゲートドライバ8を制御する。そして、DUT4をオフする際には、基本的には、DUT4に印加されるゲート電圧Vdgをハイレベルからローレベルにし、所定の遅延期間が経過した後、保護素子3に印加されるゲート電圧VhgをローレベルにしてDUT4と電源1との接続を遮断する。これにより、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加することで過渡電流によってDUT4が破壊されたとしても、所定の遅延経過後に必ず保護素子3がオフとなってDUT4と電源1との接続が遮断される。このため、DUT4に大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。また、保護素子3をDUT4よりも破壊耐量が大きくなるようにしているため、DUT4が破壊された際に保護素子3も同時に破壊されることを抑制できる。以上が本実施形態における検査回路の基本的な構成である。
次に、本実施形態の所定の遅延期間について具体的に説明する。上記のように、DUT4は同一の製造工程で作成された場合であっても特性のばらつきが発生するため、遅延期間を一定の期間とすると、一部のDUT4に対して対しては遅延期間が長くなりすぎることがある。このため、本実施形態では、各DUT4に対して個別に所定の遅延期間を決定するようにしている。つまり、DUT4の検査毎に所定の遅延期間を決定するようにしている。
具体的には、制御部9には、各種メモリ等で構成される記憶部9aが備えられている。そして、当該記憶部9aには、所定の遅延期間を決定するための関数や分布図等のデータが記憶されている。
ここで、本実施形態の所定の遅延期間について図2Aおよび図2Bを参照しつつ説明する。なお、図2Aおよび図2Bでは、ハイレベルのゲート電圧Vhg、VdgをHとして図示し、ローレベルのゲート電圧Vhg、VdgをLとして図示している。また、ゲート電極にハイレベルのゲート電圧Vhg、Vdgが印加されるとは、ゲート電極−エミッタ電極間の電圧(図2および図3では省略)がMOSゲートの閾値電圧より高くなるようにして電流を流すことである。反対に、ゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhg、Vdgが印加されるとは、ゲート電極−エミッタ電極間の電圧がMOSゲートの閾値電圧より低くなるようにすることで電流を流れなくする(電流を遮断する)ことである。
まず、DUT4単体の特性について説明する。DUT4は、上記のようにNチャネル型のIGBT素子で構成されており、図2Aに示されるように、ハイレベルのゲート電圧Vdgが印加されると、ハイレベルのゲート電圧Vdgが印加されている期間に応じた電流ICが流れる。つまり、ハイレベルのゲート電圧Vdgが短期間印加されると小電流が流れ、ハイレベルのゲート電圧Vdgが長期間印加されると大電流が流れる。そして、時点T0にてDUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgが印加され、DUT4におけるゲート電極−エミッタ電極間の電圧が低下すると、時点T1にてコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceが上昇し、時点T2にて電流が流れなくなる。本実施形態では、DUT4における時点T0からT2までの期間を期間Toff(第1期間)とする。つまり、DUT4において、ゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgが印加されてから電流が流れなくなるまでの期間を期間Toffとする。なお、この期間Toffは、DUT4に流れる電流値に依存し、電流値が大きいほど長くなる。また、図2A中における電流ICの破線は、DUT4が破壊された際にDUT4に流れる電流を示す仮想線である。
次に、保護素子3単体の特性について説明する。保護素子3は、DUT4と同じNチャネル型のIGBT素子で構成されているため、基本的な特性は図2Aと同様である。つまり、図2Bに示されるように、ハイレベルのゲート電圧Vhgが印加されると、ハイレベルのゲート電圧Vhgが印加されている期間に応じた電流ICが流れる。すなわち、ハイレベルのゲート電圧Vhgが短期間印加されると小電流が流れ、ハイレベルのゲート電圧Vhgが長期間印加されると大電流が流れる。そして、時点T3にてDUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgが印加され、保護素子3におけるゲート電極−エミッタ電極間の電圧が低下すると、時点T4からコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vhceが上昇し、時点T5にて電流が流れなくなる。本実施形態では、保護素子3における時点T3からT4までの期間をTvとする。つまり、保護素子3において、ゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgが印加されてからコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vhceが上昇し始めるまでの期間をTv(第2期間)とする。なお、本実施形態では、コレクタ電極−エミッタ電極間の電圧が本発明の両端電圧に相当する。また、期間Tvは、保護素子3に流れる電流量に依存するものではなく一定である。
そして、制御部9の記憶部9aには、実験等により、電流に応じた期間Toffを用いたデータが予め記憶されている。具体的には、本実施形態では、実験等により、DUT4に数A〜数十Aの小電流を流すことによって測定した低負荷試験での期間Toffと、DUT4に数百〜数千Aの大電流を流すことによって測定した高負荷試験での期間Toff−保護素子3の期間Tvで決定される遅延期間Td1(=Toff−Tv)との関係に関するデータ(図3)が記憶されている。つまり、低負荷試験での期間Toffと、DUT4に流れる電流に対応する遅延期間Td1との関係に関するデータが記憶されている。記憶部9aにこのようなデータが記憶されている理由については後述する。
次に、上記検査回路を用いたDUT4をオフする際の方法について説明する。本実施形態では、上記のように、DUT4をオフする際には、DUT4に印加されるゲート電圧Vdgをハイレベルからローレベルにし、所定の遅延期間が経過した後、保護素子5に印加されるゲート電圧VhgをローレベルにしてDUT4と電源1との接続を遮断するが、まず、DUT4にDUT4が破壊される可能性が極めて低い小電流を流す低負荷試験を行い、低負荷試験での期間Toffを検出する。この際、DUT4は、特性のばらつきがあるため、期間Toffが各DUT4の検査にてばらつくことになる。なお、低負荷試験では、DUT4が破壊される可能性が極めて低いため、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加する際に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを同時に印加してもよいし、所定の遅延期間経過後に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加するようにしてもよい。
そして、低負荷試験での期間Toffと、記憶部9aに記憶されているデータに基づき、DUT4に大電流を流す高負荷試験での遅延期間Td1を決定する。つまり、低負荷試験での期間ToffからDUT4毎に遅延期間Td1を決定する。例えば、図3中、小電流(低負荷試験)での期間ToffがA秒であった場合、遅延期間Td1としてB秒を決定する。その後、DUT4に大電流を流すことによって高負荷試験を行い、決定した当該遅延期間Td1に基づいて保護素子3をオフする。
具体的には、図4に示されるように、時点T6以前では、保護素子3およびDUT4は、ハイレベルのゲート電圧Vhg、Vdgが印加されており、電流Icが流れている。なお、保護素子3およびDUT4は直列に接続されているため、電流Icの大きさは等しい。また、図4ではハイレベルのゲート電圧Vhg、VdgをHとして図示し、ローレベルのゲート電圧Vhg、VdgをLとして図示している。
そして、高負荷試験でDUT4をオフする際には、まず、時点T6において、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加し、DUT4におけるゲート電極−エミッタ電極間の電圧(図示略)を低下させる。これにより、DUT4が正常である場合には時点T8にて電流が遮断される。なお、時点T6では、保護素子3のゲート電極には、ハイレベルのゲート電圧Vhgが印加されている。
そして、時点T6にてDUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgが印加されると、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceが上昇し始め、上記低負荷試験の際に決定した遅延期間Td1が時点T6から経過した時点T7において、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加し、保護素子3におけるゲート電極−エミッタ電極間の電圧を低下させる。これにより、DUT4と電源1との接続が遮断されるため、DUT4が破壊された際にDUT4に大電流(図4中の破線)が流れることを抑制できる。
ここで、遅延期間Td1をDUT4における大電流での期間Toff−保護素子3の期間Tvとすることによる効果について説明する。DUT4が破壊されてDUT4に大電流が流れる場合、DUT4は時点T8より前の時点で破壊されることになるため、時点T8より前にDUT4と電源1との接続を遮断することが好ましい。つまり、時点T8より前に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加することが好ましい。しかしながら、上記図2で参照したように、保護素子3のコレクタ−エミッタ電極間の電圧Vhceは、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加した時点から期間Tv後に上昇し始める。このため、保護素子3のゲート電極に早くローベルのゲート電圧Vhgを印加してしまうと、保護素子3のコレクタ−エミッタ電極間の電圧Vhceが上昇することになる。つまり、DUT4のコレクタ−エミッタ電極間の電圧Vdceを十分に高くすることができなくなり、検査制度が低下する。
このため、本実施形態では、遅延期間Td1をDUT4における大電流での期間Toff−保護素子3の期間Tvすることにより、検査精度が低下することを抑制しつつ、DUT4が破壊された際に検査機器が損傷することを抑制できるようにしている。
以上説明したように、本実施形態では、DUT4(検査工程)毎に遅延期間Td1を決定するようにしている。このため、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加することで過渡電流によってDUT4が破壊されたとしても、各検査におけるDUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加してから最適な遅延期間Td1経過後に保護素子3をオフすることができる。したがって、DUT4が破壊されたとしてもDUT4に大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。
また、本実施形態では、遅延期間Td1をDUT4における大電流での期間Toff−保護素子3の期間Tvとしている。このため、DUT4をオフした後に保護素子3のコレクタ−エミッタ電極間の電圧Vhceが上昇することを抑制できる。したがって、検査精度が低下することを抑制しつつ、DUT4が破壊された際に検査機器が損傷することを抑制できる。
さらに、検査回路には、ダイオード素子2、コイル5、保護素子3、DUT4と並列となるように、平滑コンデンサ6が配置されている。つまり、平滑コンデンサ6とDUT4とが構成する電流経路の間に保護素子3が配置されている。このため、保護素子3をオフすることによって平滑コンデンサ6とDUT4との接続も遮断することができ、DUT4が破壊された際にコイル5に蓄積されたエネルギーによってDUT4に大電流が流れることを抑制できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してDUT4のアバランシェ試験を行うものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態の検査回路は、図5に示されるように、ダイオード素子2が備えられておらず、DUT4に対してアバランシェ試験を行うように構成されている。そして、アバランシェ試験を行う際には、上記図4と同様に、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加してから所定の遅延期間Td1が経過した際に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加する。
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、まず、低負荷試験を行ってDUT4の小電流における期間Toffを検出する。そして、検出された期間Toffと、記憶部9aに記憶されたデータとに基づいて検査工程毎に高負荷試験における遅延期間Td1を決定し、高負荷試験を行う際には決定した遅延期間Td1が経過した際に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加する。
このように、本発明をアバランシェ試験の検査回路に適用しても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してDUT4の短絡試験を行うものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態の検査回路は、図6に示されるように、ダイオード素子2およびコイル5が備えられておらず、DUT4に対して短絡試験を行うように構成されている。そして、短絡試験を行う際には、上記図4と同様に、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加してから所定の遅延期間Td1が経過した際に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加する。
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、まず、低負荷試験を行ってDUT4の小電流における期間Toffを検出する。そして、検出された期間Toffと、記憶部9aに記憶されたデータとに基づいて検査工程毎に高負荷試験における遅延期間Td1を決定し、高負荷試験を行う際には決定した遅延期間Td1が経過した際に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加する。
このように、本発明を短絡試験の検査回路に適用しても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してDUT4をIGBT素子およびダイオード素子で構成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図7に示されるように、DUT4は、IGBT素子4aと、IGBT素子4aと並列に接続されたダイオード素子4bとにより構成されている。また、保護素子3は、保護IGBT素子3aと、当該保護IGBT素子3aと並列に接続されたダイオード素子3bとにより構成されている。
そして、電源1に対して、保護素子3、DUT4と共に直列に接続されるように、IGBT素子10aおよびダイオード素子10bで構成された対抗素子10が配置されており、本実施形態では、電源1の正極側から対抗素子10、保護素子3、DUT4の順に配置されている。
なお、対抗素子10のIGBT素子10aは、ゲート電極にハイレベルまたはローレベルのゲート電圧Vtgが印加されることによって通電(オン、オフ)が制御される。そして、各ダイオード素子3b、4b、10bは、カソード電極が各IGBT素子3a、4a、10aのコレクタ電極と接続され、アノード電極が各IGBT素子3a、4a、10aのエミッタ電極と接続されている。また、保護素子3、DUT4、対抗素子10における各IGBT素子3a、4a、10aと各ダイオード素子3b、4b、10bは、共通の半導体基板に形成された1チップ構造とされていてもよいし、別々の半導体基板に形成された別チップ構造とされていてもよい。
そして、対抗素子10、保護素子3、DUT4と並列となるように、第1スイッチ11および第2スイッチ12が配置されている。また、第1スイッチ11と第2スイッチ12との間の接続点と、対抗素子10と保護素子3との間の接続点を接続するように、コイル5が配置されている。なお、第1、第2スイッチ11、12は、IGBT素子やMOS素子等のスイッチング素子によって構成されている。
このような検査回路では、対抗素子10、保護素子3、DUT4の各IGBT素子10a、3a、4aおよび第1、第2スイッチ11、12のオン、オフを制御してDUT4に流れる電流や電圧を変化せることによってDUT4の特性検査を行う。
すなわち、主としてDUT4におけるダイオード素子4bの特性を検査する場合には、第1スイッチ11をオフすると共に第2スイッチ12をオンし、保護素子3およびDUT4の保護IGBT素子3a、4aをオフした状態で対抗素子10のIGBT素子10aを駆動制御すればよい。また、主としてDUT4におけるIGBT素子4aの特性を検査する場合には、第1スイッチ11をオンすると共に第2スイッチ12をオフし、保護素子3の保護IGBT素子3aをオンした状態でDUT4のIGBT素子4aを駆動制御すればよい。
なお、DUT4におけるIGBT素子4aをオフする際については、上記第1実施形態と同様に、まず、低負荷試験を行ってDUT4の小電流における期間Toffを検出する。そして、検出された期間Toffと、記憶部9aに記憶されたデータとに基づいて検査工程毎に高負荷試験における遅延期間Td1を決定し、高負荷試験を行う際には決定した遅延期間Td1が経過した際に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加すればよい。
このように、DUT4をIGBT素子4aとダイオード素子4bとを有するものとしても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して遅延期間を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、本実施形態のDUT4の特性について説明する。DUT4は、上記第1実施形態と同様の構成のものであるが、本実施形態では、DUT4のコレクタ−エミッタ電極間の電圧Vdceに着目している。すなわち、DUT4は、図8に示されるように、時点T9にてゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgが印加され、DUT4におけるゲート電極−エミッタ電極間の電圧が低下すると、コレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceが上昇する。そして、DUT4が正常に動作する場合(DUT4が破壊されていない場合)には、電流ICが低下し始める時点T10のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceと、電流ICが遮断された時点T11以降のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceとが等しくなる。本実施形態では、時点T9からT11までの期間を期間Txとする。つまり、DUT4において、ゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgが印加されてから電流ICが減少し始めるまでの期間を期間Txとする。
なお、この期間Txは、DUT4に流れる電流値に依存し、電流値が大きいほど長くなる。また、図8では、ハイレベルのゲート電圧Vhg、VdgをHとして図示し、ローレベルのゲート電圧Vhg、VdgをLとして図示している。そして、電流ICの破線は、DUT4が破壊された際にDUT4に流れる電流を示す仮想線であり、電圧Vdceの一点鎖線は、DUT4が破壊された際の電圧を示す仮想線である。
制御部9の記憶部9aには、実験等により、DUT4に数A〜数十Aの小電流を流すことによって測定した低負荷試験での期間Txと、DUT4に数百〜数千Aの大電流を流すことによって測定した高負荷試験での期間Tx(遅延期間Td2)との関係(図9)が記憶されている。
また、本実施形態の制御部9は、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceと閾値電圧とを比較し、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceが閾値電圧以下となると、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加する。なお、閾値電圧は、DUT4が正常に動作する場合であって、電流ICが遮断された以降のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdce(図8中の時点T11以降の電圧Vdce)より低く設定されている。
次に、上記検査回路を用いたDUT4をオフする際の方法について図10を参照しつつ説明する。なお、図10では、ハイレベルのゲート電圧Vhg、VdgをHとして図示し、ローレベルのゲート電圧Vhg、VdgをLとして図示している。
図10に示されるように、時点T12以前では、保護素子3およびDUT4は、ハイレベルのゲート電圧Vhg、Vdgが印加されており、電流Icが流れている。なお、保護素子3およびDUT4は直列に接続されているため、電流Icの大きさは等しい。
そして、DUT4を検査する際には、まず、DUT4にDUT4が破壊される可能性が極めて低い小電流を流すことによって低負荷試験での期間Txを検出する。この際、DUT4は、特性のばらつきがあるため、期間Toffが各DUT4の検査にてばらつくことになる。
そして、低負荷試験での期間Txと、記憶部9aに記憶されているデータに基づき、当該DUT4に大電流を流す高負荷試験での遅延期間Td2を決定する。つまり、低負荷試験での期間TxからDUT4毎に遅延期間Td2を決定する。例えば、図9中、小電流(低負荷試験)での期間TxがC秒であった場合、遅延期間Td2としてD秒を決定する。その後、DUT4に大電流を流すことによって高負荷試験を行い、決定した遅延期間Td2が経過した後からDUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceと閾値電圧Vとの比較を開始する。
具体的には、高負荷試験でDUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceと閾値電圧Vとの比較を開始する際には、まず、時点T12において、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加し、DUT4におけるゲート電極−エミッタ電極間の電圧を低下させる。なお、時点T12では、保護素子3のゲート電極には、ハイレベルのゲート電圧Vhgが印加されている。
その後、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceが上昇し始めるため、期間Td2が経過した時点T13から、検出された電圧Vdceと閾値電圧Vとを比較する。そして、例えば、時点T14にてDUT4が破壊され、電圧Vdce(図10中の一点鎖線)が急峻に低下して時点T15にて閾値電圧V以下となると、制御部9は、保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhg(図10中の一点鎖線)を印加し、DUT4と電源1との接続を遮断させる。これにより、DUT4に大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。なお、例えば、時点T13から所定期間経過したT16においても電圧Vdceが閾値電圧以下とならなかった場合、つまり、DUT4が破壊されなかった場合は、時点T16にて保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加して検査を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceと閾値電圧Vとを比較し、コレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceが閾値電圧V以下となった際に保護素子3のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vhgを印加する。この際、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceは、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgが印加されてから上昇し、その後に下降して一定電圧となるため、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceと閾値電圧Vとの比較を早く開始し過ぎると、DUT4が破壊されていないにも関らず、DUT4が破壊されたと誤検知してしまう可能性がある。一方、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceと閾値電圧Vとの比較を遅く開始し過ぎると、DUT4が破壊されたにも関らず、DUT4と電源1との接続が遮断されない可能性がある。
したがって、本実施形態のように、DUT4毎に遅延期間Td2を決定することにより、検査毎に、DUT4のゲート電極にローレベルのゲート電圧Vdgを印加してから最適な遅延期間Td2経過した後に、DUT4のコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧Vdceと閾値電圧Vを開始できる。したがって、誤検知することを抑制しつつ、DUT4に大電流が流れることを抑制でき、検査機器が損傷することを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態において、DUT4および保護素子3は、IGBT素子を有するものではなく、MOS素子等を有するスイッチング素子であってもよい。なお、DUT4の素子を変更する際には、実験データ等に基づき、記憶部9aに小電流での期間と遅延期間との関係を示すデータを記憶させておくことが好ましい。
また、上記各実施形態において、保護素子3がDUT4より電源1の負極側に配置されていてもよい。そして、上記第1実施形態において、ダイオード素子2およびコイル5がDUT4および保護素子3より電源1の負極側に配置されていてもよい。つまり、ダイオード素子2、保護素子3、DUT4の配列は適宜変更可能である。同様に、上記第2〜第5実施形態においてもDUT4の配置箇所は適宜変更可能である。
さらに、上記各実施形態において、例えば、電源1の正極とコイル5との間に保護素子3を配置してもよい。
また、上記各実施形態において、DUT4と電源1との間にスイッチを配置し、DUT4が破壊されたときに当該スイッチをオフするようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態において、記憶部9aは制御部9に備えられておらず、制御部9とは別体として備えられていてもよい。
そして、上記第1〜第4実施形態では、大電流での期間Toff−保護素子4のTvを遅延期間Td1としているが、遅延期間が検査毎に設定されるのであれば、遅延期間Td1は適宜変更可能である。例えば、遅延期間Td1を大電流での期間Toffとしてもよい。
1 電源
3 保護素子
4 DUT(半導体素子)
9 制御部
9a 記憶部

Claims (4)

  1. ゲート電極を有し、前記ゲート電極に第1レベルおよび当該第1レベルと異なる第2レベルのゲート電圧(Vdg)が印加されることによって通電が制御されるスイッチング素子を有する検査対象としての半導体素子(4)と、
    前記半導体素子と当該半導体素子に接続される電源(1)との間に配置され、ゲート電極を有し、当該ゲート電極に前記第1レベルおよび前記第2レベルのゲート電圧(Vhg)が印加されることによって通電が制御され、前記スイッチング素子よりも破壊耐量が大きいスイッチング素子を有する保護素子(3)と、
    前記半導体素子のゲート電極および前記保護素子のゲート電極に印加される前記ゲート電圧のレベルを調整することにより、前記半導体素子および前記保護素子の通電を制御する駆動部(7)と、を備え、
    前記駆動部は、前記半導体素子のゲート電極に前記第2レベルのゲート電圧を印加することによって当該半導体素子に電流を流しているオン状態から前記半導体素子のゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧を印加することによって当該半導体素子に流れている電流を遮断してオフ状態へ移行させる際、前記半導体素子のゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧を印加してから所定の遅延期間が経過した際、前記保護素子のゲート電極に印加するゲート電圧を前記第2レベルから前記第1レベルに変化させることによって前記電源と前記半導体素子との接続を遮断する検査回路において、
    前記半導体素子のゲート電極に前記第2レベルのゲート電圧が印加されて前記半導体素子に電流が流れている状態から前記ゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧が印加されることによって前記半導体素子に流れている電流が遮断されるまでの第1期間(Toff)と、前記半導体素子に流れる電流に対応する遅延期間(Td1)との関係に関するデータが記憶された記憶部(9a)を有し、
    前記駆動部は、
    前記半導体素子のゲート電極に前記第2レベルのゲート電圧を印加して小電流を流す低負荷試験を行うことによって前記小電流における前記第1期間を検出し、検出した前記第1期間と、前記記憶部に記憶されているデータに基づいて、前記半導体素子に前記小電流より大きい大電流を流す高負荷試験を行う際の前記遅延期間を決定し、
    前記高負荷試験を行う際、前記半導体素子のゲート電極に前記第2レベルの前記ゲート電圧を印加して前記大電流を流している状態から前記ゲート電圧を前記第1レベルに切り替えた後、前記決定した遅延期間が経過した際、前記保護素子のゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧を印加することによって前記電源と前記半導体素子との接続を遮断することを特徴とする半導体素子の検査回路。
  2. 前記保護素子に前記第2レベルのゲート電圧が印加されて前記半導体素子に電流が流れている状態から前記ゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧が印加されることによって前記保護素子の両端電圧が上昇し始めるまでの期間を第2期間(Tv)としたとき、
    前記記憶部には、前記第1期間と、前記遅延期間を、前記半導体素子に前記大電流が流れている状態から前記ゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧が印加されることによって前記半導体素子に流れている電流が遮断されるまでの前記第1期間から前記第2期間を減算した値(Toff−Tv)とした前記データが記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の検査回路。
  3. ゲート電極を有し、前記ゲート電極に第1レベルおよび当該第1レベルと異なる第2レベルのゲート電圧(Vdg)が印加されることによって通電が制御されるスイッチング素子を有する検査対象としての半導体素子(4)と、
    前記半導体素子と当該半導体素子に接続される電源(1)との間に配置され、ゲート電極を有し、当該ゲート電極に前記第1レベルおよび前記第2レベルのゲート電圧(Vhg)が印加されることによって通電が制御され、前記スイッチング素子よりも破壊耐量が大きいスイッチング素子を有する保護素子(3)と、
    前記半導体素子のゲート電極および前記保護素子のゲート電極に印加される前記ゲート電圧のレベルを調整することにより、前記半導体素子および前記保護素子の通電を制御する駆動部(7)と、を備え、
    前記駆動部は、前記半導体素子のゲート電極に前記第2レベルのゲート電圧を印加することによって当該半導体素子に電流を流しているオン状態から前記半導体素子のゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧を印加することによって当該半導体素子に流れている電流を遮断してオフ状態へ移行させる際、前記半導体素子のゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧を印加してから所定の遅延期間が経過した後から前記半導体素子の両端電圧と閾値電圧とを比較し、前記半導体素子の両端電圧が前記閾値電圧以下となった場合、前記保護素子のゲート電極に印加されるゲート電圧を前記第2レベルから前記第1レベルに変化することによって前記電源と前記半導体素子との接続を遮断する検査回路において、
    前記半導体素子のゲート電極に前記第2レベルのゲート電圧が印加されて前記半導体素子に電流が流れている状態から前記ゲート電極に前記第1レベルのゲート電圧が印加されることによって前記半導体素子に流れている電流が減少し始めるまでの第1期間(Tx)と、前記半導体素子に流れる電流に対応する遅延期間(Td2)との関係に関するデータが記憶された記憶部(9a)を有し、
    前記駆動部は、
    前記半導体素子のゲート電極に前記第2レベルのゲート電圧を印加して小電流を流す低負荷試験を行うことによって前記小電流における前記第1期間を検出し、検出した前記第1期間と、前記記憶部に記憶されているデータに基づいて、前記半導体素子に前記小電流より大きい大電流を流す高負荷試験を行う際の前記遅延期間を決定し、
    前記高負荷試験を行う際、前記半導体素子のゲート電極に前記第2レベルの前記ゲート電圧を印加して前記大電流を流している状態から前記ゲート電圧を前記第1レベルに切り替えた後、前記決定した遅延期間が経過してから前記半導体素子における両端電圧と前記閾値電圧との比較を開始することを特徴とする半導体素子の検査回路。
  4. 前記半導体素子および前記保護素子と並列となるようにコンデンサ(6)が配置されており、
    前記保護素子は、前記半導体素子と前記コンデンサとの間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体素子の検査回路。

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