JP2016027134A - 防曇剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】防曇剤組成物の塗装及び乾燥を行う際に、ソルベントクラックの抑制と良好な硬化塗膜外観とを両立でき、塗装時に塗膜の表面が平滑性を有する良好な塗装性を有した防曇剤組成物の提供。【解決手段】親水性樹脂(A)、界面活性剤(B)及び溶剤(C)を含有する防曇剤組成物で、溶剤(C)が、C3〜5の1価アルコールである溶剤(c1)及び式(1)で表されるグリコールエーテル化合物である溶剤(c2)を含み、溶剤(C)100質量部に対して、溶剤(c1)が30〜90質量部、溶剤(c2)が5〜60質量部、かつ溶剤(c1)及び溶剤(c2)の合計量が50〜100質量部である防曇剤組成物。(1)R1−O−R2−OH、[R1はC1〜4のアルキル基、R2はC2〜5のアルキレン基、R1とR2の合計のCは5〜7以下]【選択図】なし

Description

本発明は、防曇剤組成物に関する。
自動車のヘッドランプ等の車両灯具において、灯室内に高湿度の空気が入り込み、外気や降雨等によってレンズが冷やされ、内面に水分が結露することによって曇りが生じることがある。その結果、車両灯の輝度が低下し、またレンズ面の美観が損なわれることにより、ユーザーの不快感を引き起こす場合がある。このようなレンズの曇りを防ぐために、曇りが発生する部位に防曇剤を塗布する方法(特許文献1)が知られている。
特開2011−140589号公報
ところが、特許文献1に記載の防曇剤組成物では、使用している溶剤の基材侵食性が高いため、基材であるポリカーボネートやポリメチルメタクリレートを侵し、ソルベントクラックを発生させるという問題があった。ここで、ソルベントクラックとは、塗工液の塗装及び乾燥を行う際に、溶剤が基材を侵食し、基材に割れ、および、ひびが発生する現象のことを指す。
本発明の目的とするところは、防曇剤組成物の塗装及び乾燥を行う際に、ソルベントクラックの抑制と良好な硬化塗膜外観とを両立でき、さらに塗装時に塗膜の表面が平滑性を有する良好な塗装性を有する防曇剤組成物を提供することにある。
本発明者は、ソルベントクラックの原因を検討したところ、従来の防曇剤組成物中に含まれる、炭素数4以下のグリコールエーテルが、防曇剤組成物に良好な塗装性および塗膜外観を付与する一方で、基材樹脂を浸食する性質を有するためであろうとの考えのもとに、種々の検討を試みたところ、良好な塗装性及び塗膜外観を有しながらも、従来防曇剤組成物と比較して、ソルベントクラックの抑制効果に格段に優れる防曇剤組成物を提供できることを見出した。
すなわち、本発明は、親水性樹脂(A)、界面活性剤(B)、及び溶剤(C)を含有する防曇剤組成物であり、前記溶剤(C)が、炭素数3〜5の1価アルコールである溶剤(c1)、及び一般式(1):R−O−R−OH[前記一般式(1)中、Rは炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖アルキル基、Rは炭素数2以上5以下の直鎖又は分岐鎖アルキレン基、RとRの合計の炭素数は5以上7以下である。]で表されるグリコールエーテル化合物である溶剤(c2)を含み、前記溶剤(C)100質量部に対して、前記溶剤(c1)が30〜90質量部、前記溶剤(c2)が5〜60質量部、かつ溶剤(c1)及び溶剤(c2)の合計量が50〜100質量部である防曇剤組成物、に関する。
本発明の防曇剤組成物は、前記溶剤(c1)が、炭素数4の1価アルコールであることが好ましい。
本発明の防曇剤組成物は、前記溶剤(c2)が、一般式(2):R−O−R−OH[前記一般式(2)中、Rは炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖アルキル基、Rは炭素数2以上5以下の直鎖又は分岐鎖アルキレン基、RとRの合計の炭素数は6である。]で表されるグリコールエーテル化合物であることが好ましい。
本発明の防曇剤組成物は、前記親水性樹脂(A)が、親水性(メタ)アクリレート共重合体であることが好ましい。
本発明の防曇剤組成物は、前記親水性(メタ)アクリレート共重合体が、下記単量体(a1)、単量体(a2)、単量体(a3)、及び単量体(a4)を含む、単量体混合物から形成される共重合体であり、前記単量体(a1)がN−メチロール基又はN−メチロールエーテル基を有するビニル系単量体であり、前記単量体(a2)がスルホン酸基又はその塩を有するビニル系単量体であり、前記単量体(a3)がアルキル(メタ)アクリレート系単量体であり、前記単量体(a4)がN,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド系単量体であることが好ましい。
本発明の防曇剤組成物は、前記単量体混合物に、さらに、2官能性(メタ)アクリレート系単量体(a5)を含むことが好ましい。
本発明は、防曇剤組成物の塗装及び乾燥を行う際に、ソルベントクラックの抑制と良好な硬化塗膜外観とを両立でき、さらに塗装時に塗膜の表面が平滑性を有する良好な塗装性を有した防曇剤組成物を提供する。また、本発明の防曇剤組成物は、ポリカーボネート樹脂及びポリメチルメタクリレート樹脂のいずれの樹脂に対しても、ソルベントクラックを抑制でき、さらには防曇剤組成物を低温かつ短時間で加熱硬化させることができ、防曇性に優れた硬化塗膜を得ることができる。
本発明の効果の発現機構は定かではないが、以下のように推定される。
本発明の作用メカニズムは、防曇剤組成物に含まれる溶剤(c1)が基材に浸食し難い性質によって、基材のソルベントクラックを抑制し、溶剤(c2)が親水性樹脂(A)に対して良好なレベリング性を与えることによって、防曇剤組成物を熱硬化して得られた硬化塗膜の外観の平滑性、及び防曇剤組成物の塗装時の塗膜表面の平滑性を高め、またこれらが親水性樹脂(A)及び界面活性剤(B)を含有する防曇剤組成物中に特定量を含むことにより、上記の効果をバランスよく発現する、と推定される。
本発明の防曇剤組成物は、親水性樹脂(A)、界面活性剤(B)、並びに溶剤(c1)及び(c2)を含む溶剤(C)を含有する。
以下、本発明の防曇剤組成物に含まれる各成分について説明する。
<親水性樹脂(A)>
親水性樹脂(A)は、(メタ)アクリレート共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、酢酸ビニル系水溶性樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂など従来から公知の防曇剤組成物の親水性樹脂が挙げられるが、工業的な生産性の容易さ、多義にわたる性能面の観点から、親水性(メタ)アクリレート共重合体であることが好ましい。親水性(メタ)アクリレート共重合体は、例えば、下記単量体(a1)、単量体(a2)、単量体(a3)、及び単量体(a4)を含む、単量体混合物から形成される共重合体であることが好ましく、前記単量体(a1)がN−メチロール基又はN−メチロールエーテル基を有するビニル系単量体であり、前記単量体(a2)がスルホン酸基又はその塩を有するビニル系単量体であり、前記単量体(a3)がアルキル(メタ)アクリレート系単量体であり、前記単量体(a4)がN,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミドである。
<単量体(a1)>
単量体(a1)は、N−メチロール基又はN−メチロールエーテル基を有するビニル系単量体である。単量体(a1)は、脱水縮合反応、脱アルコール縮合反応により分子間を架橋させて共重合体に架橋構造を形成する機能を有する。単量体(a1)がこのような架橋性官能基を有することにより、共重合体の製造後に加熱することによって共重合体に架橋構造を形成することができる。この縮合反応は酸触媒によって促進される。
単量体(a1)としては、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。これらの中でも、防曇剤組成物の保存安定性に優れ、低温での加熱硬化性に優れる観点から、N−メチロール(メタ)アクリルアミドが好ましい。単量体(a1)は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
単量体(a1)の含有量は、共重合体の架橋密度を高め、また低温での硬化性を高め、硬化時間を短くする観点から、単量体混合物100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、3質量部以上がさらに好ましい。単量体(a1)の含有量は、硬化塗膜の防曇性を高める観点から、単量体混合物100質量部に対して、20質量部以下が好ましく、15質量部以下がさらに好ましい。
<単量体(a2)>
単量体(a2)は、スルホン酸基又はその塩を有するビニル系単量体である。単量体(a2)は、単量体(a1)の縮合反応を低温で促進させるための酸触媒としての機能と、共重合体の親水性を高め、高湿度環境下で塗装及び乾燥を行った場合にブラッシングを抑制し、良好な塗膜外観を与えるための機能を有する。
単量体(a2)としては、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エタンスルホン酸、3−((メタ)アクリロイルオキシ)−1−プロパンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、メタリルスルホン酸、又はそれらの塩、などが挙げられる。これらの中でも、単量体(a1)との共重合性に優れるという観点から、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エタンスルホン酸、3−((メタ)アクリロイルオキシ)−1−プロパンスルホン酸、又はそれらの塩が好ましい。単量体(a2)は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
単量体(a2)における塩としては、ナトリウム、カルシウム、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、アニリン、α−ナフチルアミン、ベンジルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、イミダゾールなどが挙げられる。これらの中でも、塗膜の加熱硬化時にスルホン酸基と解離しやすく、スルホン酸基の酸触媒としての作用を阻害しにくい観点から、25℃における水溶液中での塩基解離定数(以下、pKbと略記する)が3〜14である、アンモニア(pKb=4.7)、メチルアミン(pKb=3.5)、ジメチルアミン(pKb=3.4)、トリメチルアミン(pKb=3.2)、エチルアミン(pKb=3.5)、ジエチルアミン(pKb=3.4)、トリエチルアミン(pKb=3.2)、モノエタノールアミン(pKb=4.5)、ジエタノールアミン(pKb=5.1)、トリエタノールアミン(pKb=6.2)、ジメチルアミノエタノール(pKb=4.1)、ジエチルアミノエタノール(pKb=4.1)、アニリン(pKb=4.6)、α−ナフチルアミン(pKb=10.1)、ベンジルアミン(pKb=4.6)、ピリジン(pKb=8.8)、2,6−ルチジン(pKb=8.0)、イミダゾール(pKb=7.1)が好ましい。
単量体(a2)の含有量は、単量体(a1)の縮合反応を低温で促進させるための効果を高める観点、及び硬化塗膜の親水性を高め、高湿度下での塗装及び乾燥でもブラッシングを抑制できる観点から、単量体混合物100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がさらに好ましい。単量体(a2)の含有量は、基材への親和性を高め密着性を与え、またスルホン酸基に起因する高温湿度下での硬化塗膜の酸化劣化を抑制して耐熱性を高める観点から、単量体混合物100質量部に対して、15質量部以下が好ましく、10質量部以下がさらに好ましい。
単量体(a2)は、上記機能を硬化塗膜にバランスよく発現させるために、スルホン酸基を有するビニル系単量体、及びスルホン酸基の塩を有するビニル系単量体を、併用することが好ましい。単量体(a2)として、スルホン酸基を有するビニル系単量体、及びスルホン酸基の塩を有するビニル系単量体を併用する場合、(a2)成分中のスルホン酸基を有するビニル系単量体の含有量は、共重合体の親水性、及び硬化塗膜の耐熱性を向上させる効果を高める観点から(a2)100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、5質量部以上がさらに好ましい。(a2)成分中のスルホン酸基を有するビニル系単量体の含有量は、スルホン酸基の酸触媒としての機能を高め、共重合体の低温での硬化性を高める観点から、(a2)100質量部に対して、30質量部以下が好ましく、20質量部以下がさらに好ましい。
スルホン酸基の塩を有するビニル系単量体は、(メタ)アクリレート共重合体を製造する際にこの単量体そのものを使用するほかに、スルホン酸基を有するビニル系単量体と一緒に塩基性化合物を加えたものを使用してもよいし、製造した共重合体に塩基性化合物を加えたものも使用できる。
<単量体(a3)>
単量体(a3)は、アルキル(メタ)アクリレート系単量体である。単量体(a3)は、硬化塗膜の耐熱性を高め、また硬化塗膜と基材との親和性を高めて良好な密着性を与える機能を有する。アルキル(メタ)アクリレート系単量体とは、(メタ)アクリル酸の直鎖、分岐又は環状のアルキルエステルである。
単量体(a3)としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの中でも、低級アルキル(メタ)アクリレート系単量体が、基材への親和性を高め強固な密着性を与え、また高湿度下での塗装及び乾燥におけるブラッシングを抑制する観点から、好ましい。低級アルキル(メタ)アクリレート系単量体とは、アルキル(メタ)アクリレート系単量体のうちアルキルエステルのアルキル基の炭素数が1〜4のものを指す。アルキルエステルのアルキル基の炭素数が1又は2の低級アルキル(メタ)アクリレートがさらに好ましい。単量体(a3)は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
単量体(a3)の含有量は、硬化塗膜の耐熱性を高め、また硬化塗膜と基材との親和性を高めて良好な密着性を与える観点から、単量体混合物100質量部に対して、20質量部以上が好ましく、40質量部以上がさらに好ましい。単量体(C3)の含有量は、高湿度下での塗装及び乾燥におけるブラッシングを抑制する観点から、単量体混合物100質量部に対して、90質量部以下が好ましく、70質量部以下がさらに好ましい。
<単量体(a4)>
単量体(a4)は、N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド系単量体である。単量体(a4)は、耐熱性に優れ、親水性が高く、高湿度下での塗装及び乾燥におけるブラッシングの抑制効果を高める機能を有する。
単量体(a4)としては、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。これらの中でも、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミドが好ましい。単量体(a4)は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
単量体(a4)の含有量は、硬化塗膜の耐熱性を高め、また共重合体に親水性を与え、高湿度下での塗装及び乾燥におけるブラッシングの抑制効果を高める観点から、単量体混合物100質量部に対して、5質量部以上が好ましく、10質量部以上がさらに好ましい。単量体(a4)の含有量は、塗膜の耐水性能低下を抑制する観点から、単量体混合物100質量部に対して、50質量部以下が好ましく、30質量部以下がさらに好ましい。
<単量体(a5)>
単量体混合物には、塗膜の耐水性能を高める観点から、2官能性(メタ)アクリレート系単量体(a5)を含むことが好ましい。
単量体(a5)としては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの中でも、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレートが好ましい。単量体(a5)は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
単量体(a5)の含有量は、塗膜の耐水性能を高める観点から、単量体混合物100質量部に対して、0.01質量部以上が好ましく、0.1質量部以上がさらに好ましい。単量体(a5)の含有量は、塗装性の低下を抑制する観点から、単量体混合物100質量部に対して、5質量部以下が好ましく、3質量部以下がさらに好ましい。
<その他の単量体>
その他のビニル系単量体の具体例としては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル系単量体;(メトキシ)ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メトキシ)ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(エトキシ)ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(エトキシ)ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレート系単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのε−カプロラクトン付加物などのヒドロキシル基含有ビニル系単量体;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、マレイン酸半エステルなどのカルボキシル基含有単量体及びそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、(メタ)アクロイルモルホリン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−ビニルピリジンなどの窒素原子含有ビニル系単量体などが挙げられる。
その他の単量体の含有量は、防曇性を高める観点から、単量体混合物100質量部に対して、50質量部以下が好ましく、30質量部以下がさらに好ましい。
<(メタ)アクリレート共重合体の製造方法>
(メタ)アクリレート共重合体は、前記単量体混合物を共重合することにより得られる。共重合体の構造としては、ランダム共重合体、交互共重合体、ブロック共重合体及びグラフト共重合体のいずれの構造であってもよいが、防曇性をはじめとする防曇剤組成物の効果を向上させることができると共に、防曇剤組成物を容易に調製することができるという観点からランダム共重合体が好ましい。共重合体を得るための重合方法としては、ラジカル重合法、カチオン重合法、アニオンリビング重合法、カチオンリビング重合法等の公知の各種重合方法が採用されるが、特に工業的な生産性の容易さ、多義にわたる性能面より、ラジカル重合法が好ましい。ラジカル重合法としては、通常の塊状重合法、懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法等が採用されるが、重合後にそのまま防曇剤組成物として使用することができる点で溶液重合法が好ましい。
溶液重合法に用いる重合溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアルコール系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールなどのアルコールエーテル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸t−ブチル、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル系溶剤;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤、ホルムアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶剤、水、などが使用される。これら重合溶剤は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
重合溶剤の中でも、溶剤(c1)及び/又は溶剤(c2)を用いることが、重合後にそのまま防曇剤組成物として使用できる観点から、好ましい。
溶液重合において、単量体混合物と重合反応に使用する重合溶剤の合計100質量部中、重合発熱を抑制して工業的生産を行い易くする観点から、単量体混合物は60質量部以下に調整することが好ましく、50質量部以下がさらに好ましい。
ラジカル重合における開始剤としては、一般的に使用される有機過酸化物、アゾ化合物などを使用することができる。有機過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−ヘキサノエートレート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート等が挙げられる。アゾ化合物としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル等が挙げられる。ラジカル重合開始剤の使用量は、単量体混合物100質量部に対して0.01〜10質量部であることが好ましい。ラジカル重合開始剤は、反応容器中に滴下しながら重合を行うことが重合発熱を制御しやすくなる点で好ましい。重合反応を行う温度は、使用するラジカル重合開始剤の種類によって適宜変更されるが、工業的に製造を行う上で好ましくは30〜150℃、より好ましくは40〜100℃である。
<界面活性剤(B)>
界面活性剤(B)は、塗膜表面に付着した水分の表面張力を低下させ、塗膜表面に水膜を形成させることにより防曇性を向上させるための成分である。界面活性剤(B)としては、従来公知のものを全て使用することができ、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤及び両性イオン系界面活性剤などが挙げられる。これらのうち、効果の持続性の点から、陰イオン系界面活性剤を少なくとも1種以上含んでいることが好ましい。
非イオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルアルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレン高級アルコールエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノール、ポリオキシエチレンノニルフェノールなどのポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類、ポリオキシエチレングリコールモノステアレートなどのポリオキシエチレンアシルエステル類、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル等のリン酸エステル類、シュガーエステル類、セルロースエーテル類などが使用される。
陰イオン系界面活性剤としては、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウムなどの脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムなどの高級アルコール硫酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩及びアルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ジアルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルホスフェート塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンサルフェート塩などが使用される。
陽イオン系界面活性剤としては、エタノールアミン類、ラウリルアミンアセテート、トリエタノールアミンモノ蟻酸塩、ステアラミドエチルジエチルアミン酢酸塩等のアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩などが使用される。
両性イオン系界面活性剤としては、ジメチルアルキルラウリルベタイン、ジメチルアルキルステアリルベタインなどの脂肪酸型両性イオン系界面活性剤、ジメチルアルキルスルホベタインのようなスルホン酸型両性イオン系界面活性剤、アルキルグリシンなどが使用される。
これら界面活性剤(B)の含有量は、前記親水性樹脂(A)に対して好ましくは0.5〜30質量部、より好ましくは1〜20質量部である。界面活性剤(B)の含有量が0.5質量部に満たない場合、長期にわたる塗膜の防曇持続性が得られ難くなる。一方、30質量部を超える場合、塗膜の外観や密着性が低くなると共に、塗膜の耐水性が低くなる傾向を示す。親水性樹脂(A)と界面活性剤(B)との混合方法としては、親水性樹脂(A)を溶剤に溶解してその中に界面活性剤(B)を加えてもよく、また親水性樹脂(A)を製造する際に一緒に界面活性剤(B)を加えてもよい。
<溶剤(C)>
本発明の溶剤(C)は、少なくとも溶剤(c1)及び溶剤(c2)を含有する。
<溶剤(c1)>
溶剤(c1)は、炭素数3〜5の1価アルコールである。溶剤(c1)の含有量は、溶剤(C)100質量部に対して、30〜90質量部である。溶剤(c1)の含有量は、基材のソルベントクラックを抑制する効果を高める観点から、溶剤(C)100質量部に対して、35質量部以上が好ましく、40質量部以上がさらに好ましく、45質量部以上がより好ましい。溶剤(c1)の含有量は、防曇剤組成物を熱硬化して得られた硬化塗膜の外観の平滑性、及び防曇剤組成物の塗装時の塗膜表面の平滑性を高める観点から、溶剤(C)100質量部に対して、85質量部以下が好ましく、80質量部以下がさらに好ましく、70質量部以下がより好ましい。
溶剤(c1)において、炭素数3〜5の1価アルコールとしては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するものであり、炭素数が3であるn−プロパノール、及びイソプロパノール、炭素数が4であるn−ブタノール、イソブタノール、s−ブチルアルコール、及びt−ブチルアルコール、炭素数が5であるn−アミルアルコール、イソアミルアルコール、s−アミルアルコール及びt−アミルアルコールなどが挙げられる。これらの中でも、塗装性を高める観点から、炭素数4の1価アルコールが好ましい。
溶剤(c1)は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
<溶剤(c2)>
溶剤(c2)は、一般式(2):R−O−R−OH
[前記一般式(c2)中、Rは炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖アルキル基、Rは炭素数2以上5以下の直鎖又は分岐鎖アルキレン基、RとRの合計の炭素数は5以上7以下である。]で表されるグリコールエーテル化合物である。
溶剤(c2)の含有量は、溶剤(C)100質量部に対して、5〜60質量部である。溶剤(c2)の含有量は、防曇剤組成物を熱硬化して得られた硬化塗膜の外観の平滑性、及び防曇剤組成物の塗装時の塗膜表面の平滑性を高める観点から、溶剤(C)100質量部に対して、10質量部以上が好ましく、15質量部以上がさらに好ましく、20質量部以上がより好ましい。溶剤(c2)の含有量は、基材のソルベントクラックを抑制する効果を高める観点や防曇剤組成物の低温硬化性の効果を高める観点から、溶剤(C)100質量部に対して、50質量部以下が好ましく、40質量部以下がさらに好ましく、30質量部以下がより好ましい。
溶剤(c2)において、前記一般式(2)中、Rは炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖アルキル基であり、防曇剤組成物を熱硬化して得られた硬化塗膜の外観の平滑性の観点から、炭素数1以上2以下が好ましい。また、Rは炭素数2以上5以下の直鎖又は分岐鎖アルキレン基であり、防曇剤組成物を熱硬化して得られた硬化塗膜の外観の平滑性の観点から、炭素数4以上5以下が好ましい。さらに、RとRの合計の炭素数は5以上7以下であり、防曇剤組成物の低温硬化性の効果を高める観点から、6であることが好ましい。
溶剤(c2)において、前記一般式(2)で示される化合物としては、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、3−メトキシ−1−ブタノール、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテルなどが挙げられる。
溶剤(c2)において、前記一般式(2)は、一般式(3):
2n+1−O−C2m−OH
[n+m=5〜7、1≦n≦4、2≦m≦5]で表すこともできる。
溶剤(c2)は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
溶剤(c1)及び溶剤(c2)の合計量は、溶剤(C)100質量部に対して、50〜100質量部である。溶剤(c1)及び溶剤(c2)の合計量は、防曇剤組成物を熱硬化して得られた硬化塗膜の外観の平滑性を高める観点、及び防曇剤組成物の低温硬化性の効果を高める観点から、溶剤(C)100質量部に対して、60質量部以上が好ましく、70質量部以上がさらに好ましい。
溶剤(c1)及び溶剤(c2)の組合せは、防曇剤組成物を熱硬化して得られた硬化塗膜の外観の平滑性を高める観点、及び防曇剤組成物の低温硬化性の効果を高める観点から、炭素数4の1価アルコール及び前記一般式(2)のRとRの合計の炭素数が6であるグリコールエーテル化合物であることが好ましい。
<その他の溶剤>
溶剤(C)には、溶剤(c1)及び溶剤(c2)以外にも、その他の溶剤を使用することができる。その他の溶剤としては、溶剤(c1)及び/又は溶剤(c2)と相溶するものであれば特に制限されない。例えば、メタノール、エタノール、ジアセトンアルコールなどの(c1)以外のアルコール系溶剤;プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテルなどの(c2)以外のアルコールエーテル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸t−ブチル、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル系溶剤;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤;n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、n−ノナン、イソノナン、n−デカン、イソデカンなどの炭化水素系溶剤、ホルムアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶剤、水、などが使用されるが、基材へのソルベントクラックを抑制する観点から、水、アルコール系溶剤、炭化水素系溶剤が好ましい。
その他の溶剤の含有量は、基材へのソルベントクラックを抑制する観点から、溶剤(C)100質量部に対して、40質量部以下が好ましく、30質量部以下がさらに好ましく、10質量部以下がより好ましく、溶剤(C)に含まないことが最も好ましい。
<その他の成分>
防曇剤組成物には、その他の成分として必要によりレベリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、硬化触媒等の慣用の各種添加剤を配合することができる。これらその他の成分の添加量は、それぞれの添加剤につき慣用的な添加量で配合することができる。
<防曇剤組成物の製造>
防曇剤組成物は、例えば、親水性樹脂(A)及び界面活性剤(B)を、塗装に適した固形分及び粘度調整を目的として、前記溶剤(c1)、前記溶剤(c2)、及び前記その他溶剤を加えて溶解、分散又は希釈をすることによって製造することができる。塗装方法により、塗装に適した固形分及び粘度は異なるが、スプレーコート法の場合、前記親水性樹脂(A)は、防曇剤組成物中、3質量%以上が好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がさらに好ましい。
<硬化塗膜>
本発明の硬化塗膜は、防曇剤組成物を、通常の塗料において行われる塗装方法により被塗装物に塗装し、乾燥と加熱硬化することによって、被塗装物表面に塗膜が形成されたものである。
被塗装物としては、その種類は問わず、公知の樹脂基材が使用可能であり、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アセテート樹脂、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリメチルメタクリレート樹脂、及びポリカーボネート樹脂は、ソルベントクラックが生じやすいため、本発明の防曇剤組成物は、これら樹脂の被塗装物に適している。
被塗装物への塗装の際には、被塗装物に対する防曇剤組成物の濡れ性を高め、はじきを防止する目的で、塗装前における被塗装物表面の付着異物除去や脱脂、洗浄を行うことが好ましい。具体的には高圧エアやイオン化エアによる除塵、洗剤水溶液又はアルコール溶剤による超音波洗浄、アルコール溶剤等を使用したワイピング、紫外線とオゾンによる洗浄などが挙げられる。塗装方法としては浸漬法、フローコート法、ロールコート法、バーコート法、スプレーコート法等が適している。
乾燥は、20〜50℃の温度で0.5〜5分間塗膜中に含まれる溶剤を揮発乾燥させる工程である。また、加熱温度は、通常、60〜150℃の温度で5〜60分間、望ましくは70〜130℃の温度で10〜40分間である。例えば、親水性樹脂(A)として、前記(メタ)アクリレート共重合体を採用した場合、加熱より共重合体に含まれる単量体(a1)のN−メチロール基又はN−メチロールエーテル基の脱水縮合反応又は脱アルコール縮合反応が、単量体(a2)のスルホン酸基によって促進されて進行し、共重合体に架橋構造が形成される。但し、被塗装物が合成樹脂材料である場合には、硬化温度を合成樹脂材料の熱変形温度以下に設定することが必要である。
防曇剤組成物によって被塗装物上に形成される塗膜の膜厚は、良好な防曇性と塗膜外観を得るために0.5〜20μmであることが好ましく、1〜10μmであることがさらに好ましい。この膜厚が0.5μmより薄い場合には塗膜の防曇性が低下する傾向にあり、20μmを超える場合には塗膜外観が悪くなる傾向にある。
硬化塗膜が形成された樹脂部材は、車両灯具に用いることが好ましい。車両灯具として具体的には、前照灯(ヘッドランプ)、補助前照灯、車幅灯、番号灯、尾灯、駐車灯、制動灯、後退灯、方向指示灯、補助方向指示灯、非常点滅表示灯などが挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施によりなんら限定されるものではない。
<原料>
本願以下の実施例又は比較例で使用した化合物を以下に示す。
<親水性樹脂(A)>
(メタ)アクリレート共重合体
<単量体(a1)>
n−メチロールアクリルアミド(N−MAAm)
n−メチロールメタクリルアミド(N−MMAm)
<単量体(a2)>
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(AMPS)
2−(メタクリロイルオキシ)エタンスルホン酸(SEMA)
3−(メタクリロイルオキシ)−1−プロパンスルホン酸(SPMA)
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸トリエタノールアンモニウム塩(AMPS・TEA)
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩(AMPS・Na)
<単量体(a3)>
メチルメタクリレート(MMA)
エチルメタクリレート(EMA)
n−ブチルアクリレート(BA)
<単量体(a4)>
N,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)
N,N−ジエチルアクリルアミド(DEAA)
<単量体(a5)>
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(A−HD−N)
1,10−デカンジオールジアクリレート(A−DOD−N)
<界面活性剤(B)>
ジ2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム(商品名:ラピゾールA80、日油(株)社製)
<溶剤(c1)>
n−プロパノール:炭素数3の1価アルコール
イソプロパノール:炭素数3の1価アルコール
n−ブタノール:炭素数4の1価アルコール
イソブタノール:炭素数4の1価アルコール
s−ブタノール:炭素数4の1価アルコール
t−ブタノール:炭素数4の1価アルコール
n−アミルアルコール:炭素数5の1価アルコール
t−アミルアルコール:炭素数5の1価アルコール
<溶剤(c2)>
1)エチレングリコールモノイソプロピルエーテル:CHCH(CH)−O−CHCH−OH
2)3−メトキシ−1−ブタノール:CH−O−CH(CH)CHCH−OH
3)エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル:CH(CH−O−CHCH−OH
4)エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル:(CHC−O−CHCH−OH
5)プロピレングリコールモノプロピルエーテル:CH(CH−O−CHCH(OH)CH
6)3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール:CH−O−C(CHCHCH−OH
7)プロピレングリコールモノブチルエーテル:CH(CH−O−CHCH(CH)OH
<その他溶剤>
エタノール:炭素数2の1価アルコール
ヘキシルアルコール:炭素数6の1価アルコール
8)プロピレングリコールモノメチルエーテル:CH−O−CHCH(OH)CH
9)エチレングリコールモノヘキシルエーテル:CH(CH−O−CHCH−OH
<実施例1>
<親水性樹脂(A)の製造>
攪拌装置、窒素導入管及び冷却管を備えた反応容器に、溶剤(c1)としてn−プロパノール260質量部と、単量体(a1)としてN−メチロールアクリルアミド(N−MAAm)8質量部、単量体(a2)として2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(AMPS)2.4質量部及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸トリエタノールアンモニウム塩(AMPS・TEA)9.6質量部、単量体(a3)としてメチルメタクリレート(MMA)48質量部及びn-ブチルアクリレート(BA)16質量部、及び単量体(a4)としてN,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)16質量部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら55℃に加熱した。そこへ、ラジカル重合開始剤としてt−ヘキシルペルオキシネオデカネートの炭化水素希釈品(商品名:パーヘキシルND、日油(株)社製)1質量部を、n−プロパノール40質量部に溶解させたものを3時間かけて滴下した。さらに5時間重合を行った後、70℃に昇温し、その温度で1時間重合を行って、共重合体の濃度が25質量%の実施例1の親水性樹脂(A)の溶液を得た。
<防曇剤組成物の製造>
上記で得られた実施例1の親水性樹脂(A)溶液に、溶剤(c1)としてn−プロパノール400質量部、溶剤(c2)としてエチレングリコールモノイソプロピルエーテル300質量部を加え、界面活性剤(B)としてジ2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム(商品名:ラピゾールA−80、日油社製(有効成分80質量%))10質量部(純品換算すると8質量部)と、表面調整剤としてポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(商品名BYK333、ビックケミー・ジャパン(株)社製)0.1質量部とを混合し、防曇剤組成物を得た。
この防曇剤組成物について、下記の(1)〜(5)の評価方法で得られた結果を表2に示す。
<実施例2〜20>
<親水性樹脂(A)の製造>
親水性樹脂(A)の重合溶剤について、実施例1の溶剤(c1)を表2の溶剤(c1)に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜20の親水性樹脂(A)の溶液を得た。
<防曇剤組成物の製造>
上記で得られた実施例2〜20の親水性樹脂(A)を用い、溶剤(c1)、溶剤(c2)及びその他の溶剤の含有量を表2のようになるように変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2〜20の防曇剤組成物を得た。それぞれの防曇剤組成物について、下記の(1)〜(5)の評価方法で得られた結果を表2に示す。
<実施例21>
<親水性樹脂(A)の製造>
攪拌装置、窒素導入管及び冷却管を備えた反応容器に、溶剤(A)としてs−ブタノール260質量部と、単量体(C1)としてN−メチロールアクリルアミド(N−MAAm)5.0質量部、単量体(C2)として2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(AMPS)1.0質量部及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸トリエタノールアンモニウム塩(AMPS・TEA)12.5質量部、単量体(C3)としてメチルメタクリレート(MMA)53.9質量部及びn-ブチルアクリレート(BA)15.0質量部、単量体(C4)としてN,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)12.5質量部、及び単量体(C5)として1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(A−HD−N)0.1質量部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら55℃に加熱した。そこへ、ラジカル重合開始剤としてt−ヘキシルペルオキシネオデカネートの炭化水素希釈品(商品名:パーヘキシルND、日油(株)社製)1質量部を、s−ブタノール40質量部に溶解させたものを3時間かけて滴下した。さらに5時間重合を行った後、70℃に昇温し、その温度で1時間重合を行って、共重合体の濃度が25質量%の実施例21の親水性樹脂(A)の溶液を得た。
<防曇剤組成物の製造>
上記で得られた実施例21の親水性樹脂(A)溶液に、溶剤(c1)としてs−ブタノール400質量部、溶剤(c2)としてエチレングリコールモノイソプロピルエーテル300質量部を加え、界面活性剤(B)としてジ2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム(商品名:ラピゾールA−80、日油社製(有効成分80質量%))10質量部(純品換算すると8質量部)と、表面調整剤としてポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(商品名BYK333、ビックケミー・ジャパン(株)社製)0.1質量部とを混合し、防曇剤組成物を得た。
この防曇剤組成物について、下記の(1)〜(5)の評価方法で得られた結果を表3に示す。
<実施例22〜40>
<親水性樹脂(A)の製造>
単量体(a1)〜(a5)を表1の原料及び含有量に変更し、重合溶剤である溶剤(c1)を表3の溶剤(c1)に変更した以外は、実施例21と同様にして、実施例22〜40の親水性樹脂(A)の溶液を得た。
<防曇剤組成物の製造>
上記で得られた実施例22〜40の親水性樹脂(A)を用い、溶剤(c1)、溶剤(c2)及びその他の溶剤の含有量を表3のようになるように変更した以外は、実施例1と同様にして実施例22〜40の防曇剤組成物を得た。それぞれの防曇剤組成物について、下記の(1)〜(5)の評価方法で得られた結果を表3に示す。
(1)ソルベントクラック性の評価
室温25℃に設定した環境下で、オートグラフにてポリカーボネート樹脂板に110Nの応力を与えて曲げ、実施例1で得られた防曇剤組成物を塗布後、塗布後そのまま2分間同じ環境下に放置した。また、ポリメチルメタクリレート樹脂板についても、オートグラフにて90Nの応力を与えて曲げ、同様の評価を行った。上記の方法で作製した試験片を目視により観察し、次の二段階で評価した。なお、評価が○であれば好ましい。
○:基材にひび、割れ等が見られない。
×:基材にひび、割れ等が見られる。
(2)塗膜外観の評価
実施例1で得られた防曇剤組成物をポリカーボネート樹脂板に、硬化後の塗膜の膜厚が2〜3μmとなるようにスプレーコート法にて塗装を行い、30℃で1分間乾燥を行った後、80℃で30分間の加熱硬化を行い、塗膜試験片を得た。得られた試験片を目視により観察し、次の三段階で評価した。なお、評価が○以上であれば実用上問題なく、◎であればより好ましい。
◎:表面が平滑である。
○:表面にかすかな凹凸あるいは塗膜のヨリが見られる。
×:表面に明らかな凹凸あるいは塗膜のヨリが見られる。
(3)塗装性の評価
実施例1で得られた防曇剤組成物をポリカーボネート樹脂板に、硬化後の塗膜の膜厚が2〜3μmとなるようにスプレーコート法にて塗装を行い、10秒静置した後、試験片を得た。得られた試験片を目視により観察し、次の三段階で評価した。なお、評価が○以上であれば実用上問題なく、◎であればより好ましい。
◎:表面が平滑である。
○:表面にかすかな凹凸が見られる。
×:表面に明らかな凹凸が見られる。
(4)低温硬化性の評価
実施例1で得られた防曇剤組成物をポリカーボネート樹脂板に、硬化後の塗膜の膜厚が2〜3μmとなるようにスプレーコート法にて塗装を行い、30℃で1分間乾燥を行った後、800℃で30分間の加熱硬化を行い、塗膜試験片を得た。得られた塗膜を40℃の温水に240時間浸漬後、室温にて1時間乾燥した後の塗膜外観を目視によって評価した。評価方法は、次の三段階で評価した。なお、評価が○以上であれば実用上問題なく、◎であればより好ましい。
◎:白化がまったく見られない。
○:かすかな白化が見られる。
×:著しい白化あるいは塗膜の溶出が見られる。
(5)防曇性の評価
実施例1で得られた防曇剤組成物をポリカーボネート樹脂板及びアクリル樹脂板に、硬化後の塗膜の膜厚が2〜3μmとなるようにスプレーコート法にて塗装を行い、30℃で1分間乾燥を行った後、80℃で30分間の加熱硬化を行い、塗膜試験片を得た。得られた塗膜試験片を80℃に保った温水浴の水面から5cmの高さの所に、試験片を塗膜面が下になるように設置し、温水浴からのスチームを塗膜に連続照射し、照射から10秒後の曇りの有無を目視によって次の5段階で評価した。なお、評価が○以上であれば実用上問題なく、◎であればより好
ましい。
◎:曇りが全く認められない。
○:スチームを照射した直後に、わずかにかつ一瞬だけ曇るが、その後は曇りが認めら
れない。
×:はっきりと曇りが認められる。
<比較例1〜5>
<親水性樹脂(A)の製造>
単量体(a1)〜(a4)を表1の原料及び含有量のように変更し、重合溶剤である溶剤(c1)を表4の溶剤(c1)又はその他の溶剤に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1〜5の親水性樹脂(A)の溶液を得た。
<防曇剤組成物の製造>
上記で得られた比較例1〜5の親水性樹脂(A)を用い、溶剤(c1)、溶剤(c2)及びその他の溶剤の含有量を表4のようになるように変更した以外は、実施例1と同様にして比較例1〜5の防曇剤組成物を得た。それぞれの防曇剤組成物について、上記の(1)〜(5)の評価方法で得られた結果を表4に示す。
<比較例6〜16>
<親水性樹脂(A)の製造>
単量体(a1)〜(a5)を表1の原料及び含有量のように変更し、重合溶剤である溶剤(c1)を表4の溶剤(c1)、溶剤(c2)又はその他の溶剤に変更した以外は、実施例21と同様にして、比較例6〜16の親水性樹脂(A)の溶液を得た。
<防曇剤組成物の製造>
上記で得られた比較例6〜16の親水性樹脂(A)を用い、溶剤(c1)、溶剤(c2)及びその他の溶剤の含有量を表4のようになるように変更した以外は、実施例21と同様にして比較例6〜16の防曇剤組成物を得た。それぞれの防曇剤組成物について、上記の(1)〜(5)の評価方法で得られた結果を表4に示す。
Figure 2016027134
Figure 2016027134
Figure 2016027134
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Claims (6)

  1. 親水性樹脂(A)、界面活性剤(B)、及び溶剤(C)を含有する防曇剤組成物であり、
    前記溶剤(C)が、
    炭素数3〜5の1価アルコールである溶剤(c1)、及び
    一般式(1):R−O−R−OH
    [前記一般式(1)中、Rは炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖アルキル基、Rは炭素数2以上5以下の直鎖又は分岐鎖アルキレン基、RとRの合計の炭素数は5以上7以下である。]で表されるグリコールエーテル化合物である溶剤(c2)を含み、
    前記溶剤(C)100質量部に対して、前記溶剤(c1)が30〜90質量部、前記溶剤(c2)が5〜60質量部、かつ溶剤(c1)及び溶剤(c2)の合計量が50〜100質量部である防曇剤組成物。
  2. 前記溶剤(c1)が、炭素数4の1価アルコールである、請求項1に記載の防曇剤組成物。
  3. 前記溶剤(c2)が、一般式(2):R−O−R−OH
    [前記一般式(2)中、Rは炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖アルキル基、Rは炭素数2以上5以下の直鎖又は分岐鎖アルキレン基、RとRの合計の炭素数は6である。]で表されるグリコールエーテル化合物である、請求項1又は2に記載の防曇剤組成物。
  4. 前記親水性樹脂(A)が、親水性(メタ)アクリレート共重合体である、請求項1〜3の何れかに記載の防曇剤組成物。
  5. 請求項4に記載の親水性(メタ)アクリレート共重合体が、下記単量体(a1)、単量体(a2)、単量体(a3)、及び単量体(a4)を含む、単量体混合物から形成される共重合体であり、
    前記単量体(a1)がN−メチロール基又はN−メチロールエーテル基を有するビニル系単量体であり、
    前記単量体(a2)がスルホン酸基又はその塩を有するビニル系単量体であり、
    前記単量体(a3)がアルキル(メタ)アクリレート系単量体であり、
    前記単量体(a4)がN,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド系単量体である、請求項4に記載の防曇剤組成物。
  6. 請求項5に記載の単量体混合物に、さらに、2官能性(メタ)アクリレート系単量体(a5)を含む、請求項5に記載の防曇剤組成物。
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