JP2016013884A - 乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】乗降板において乗客の安全をより確保できる乗客コンベアを提供する。【解決手段】踏段の乗降口に配された金属製の乗降板64の両側部に、軟性材料よりなる目地部材92を設けたので、乗客が乗降板64の上に乗ると、緩衝材88のために乗降板64が下方に沈むが、このとき、乗降板64の両側部の目地部材92の屈曲部96によって係合凹部94が沈み、挿入部98はそのままの位置で固定されるため、乗降板64の端部と支持部材74との間に段差が生じず、この位置で乗客が引っ掛かり転倒したりすることがない。【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、乗客コンベアに関するものである。
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアの両端の乗降口には、機械室などを覆う乗降板が建屋の床面と同一面上に載置されている。
従来、この乗降板の上面には、乗客が滑って転倒しないようにするために滑り止めの凹凸が設けられている。
上記のように乗降板の上面に凹凸を設けることにより乗客が滑らないようにすることができるが、それでも乗客が転倒した場合に、より確実に転倒時の怪我の予防を行う必要がある。
そこで、本発明の実施形態は、上記問題点に鑑み、乗降板において乗客の安全をより確保できる乗客コンベアを提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、踏段の乗降口に配された金属製の乗降板と、前記乗降板の両側部に設けられた軟性材料よりなる目地部材と、を有する乗客コンベアである。
以下、本発明の一実施形態の乗客コンベアについて図面に基づいて説明する。本実施形態では、エスカレータ10に関して図1〜図5に基づいて説明する。
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の構造について、図1に基づいて説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10の構造について、図1に基づいて説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10のトラス12が、建屋1の上階と下階に跨がって支持アングル2,3を用いて支持されている。
トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、駆動装置18が設けられている。この駆動装置18は、誘導電動機(インダクションモータ)よりなるモータ20と、このモータ20により動作する駆動チェーン22を有し、この駆動チェーン22により駆動スプロケット24が回転する。上階側の機械室14内部には、制御装置50が設けられている。
トラス12の下端部にある下階側の機械室16内部には、従動スプロケット26が設けられ、駆動スプロケット24と従動スプロケット26との間に左右一対の無端の踏段チェーン28,28が掛け渡され、左右一対の踏段チェーン28,28には複数の踏段30が等間隔で取り付けられ、踏段30の車輪30aが不図示の案内レールを走行し、後輪30bが案内レール25を走行する。
トラス12の左右両側には、左右一対の欄干36,36が立設されている。この欄干36の上部を手摺りベルト38が踏段30と同期して移動する。欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられ、正面スカートガード40,42から、手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48が突出している。欄干36の側面下部には、スカートガード44が設けられている。正面スカートガード40,42又はスカートガード44の内側面には操作盤52,56、スピーカ54,58がそれぞれ上下階に設けられている。
上階側の機械室14の天井面の乗降口には上階側の乗降板60,62,64が設けられ、乗降板60の先端部にはコム32が設けられている。また、下階側の機械室16の天井面の乗降口には下階側の乗降板66,68,70が設けられ、乗降板66の先端部にはコム34が設けられている。
(2)乗降板の構造
次に、上階側の乗降板60,62,64の取り付け構造について図2と図3に基づいて説明する。
次に、上階側の乗降板60,62,64の取り付け構造について図2と図3に基づいて説明する。
1枚目の金属製の乗降板60は、図2に示すように正面スカートガード40,40の部分だけ切り欠かれたほぼT字状をなし、踏段30側の先端部には、コム32が取り付けられている。乗降板60の広い幅の部分の両側部には、目地部材92が取り付けられている。この目地部材92は合成樹脂製であって、乗降板64の縁部に係合する横方向の係合凹部94と、この係合凹部94から外方に延設された屈曲部96と、屈曲部96の外端部から下方に延設された挿入部98からなる。目地部材92は合成樹脂、ゴムなどの軟性材料で成形され、乗降板60と比較してあまり目立たない乗降板60と同じ色に着色されている。
2枚目の金属製の乗降板62は、長方形をなし、1枚目の乗降板60に並べて載置されている。乗降板62の両側部にも、目地部材92,92がそれぞれ取り付けられている。
3枚目の金属製の乗降板64は、2枚目の乗降板62と同じ大きさの長方形をなし、2枚目の乗降板62と並べて載置され、建屋1の床面と同一平面上に配されている。乗降板64の両側部にも、それぞれ目地部材92,92が取り付けられている。
左右一対の枠材72が、トラス12の天井部の両側部に、踏段30の走行方向(以下、「前後方向」という)に沿って固定されている。
左右一対の支持部材74が、左右一対の枠材72の上面に前後方向に沿ってそれぞれ設けられている。この支持部材74は、枠材72に固定される基板76と、この基板76の外端部から上方に折曲された縦板78と、縦板78の上端部が内側に折曲された受け部80からなる。
支持板82が、縦板78の外方に沿ってボルト84によって取り付けられ、支持板82の上部と受け部80との間に支持凹部86が形成されている。
ゴムなどの直方体状の緩衝材88が、支持部材74の基板76に前後方向に沿って設けられている。
載置台90が、緩衝材88の上に設けられている。この載置台90は、金属板をC状に屈曲したものである。
3枚の乗降板60,62,64は、左右一対の支持部材74,74の間にある左右一対の載置台90,90に取り付けられている。
なお、下階側の乗降板66,68,70の両側部にも目地部材92.92が同様に設けられている。
(3)乗降板64の取り付け方法
次に、乗降板64の取り付け方法について説明する。
次に、乗降板64の取り付け方法について説明する。
まず、乗降板64の両側部に目地部材92,92をそれぞれ取り付ける。この場合に目地部材92の係合凹部94を乗降板64の縁部に押圧して固定する。
次に、図3に示すように、目地部材92,92を取り付けた乗降板64を、トラス12の天井面に被せる。この場合に、図4に示すように、目地部材92の挿入部98を支持凹部86に係合させ、かつ、乗降板64が載置台90に載置する。
なお、乗降板60、乗降板62も同様に取り付ける。
(4)効果
上記実施形態のエスカレータ10において、乗客が乗降板64の上に乗ると、緩衝材88のために乗降板64が図5に示すように下方に沈む。このとき、乗降板64の両側部には目地部材92が設けられ、目地部材92の屈曲部96によって係合凹部94は沈み、挿入部98はそのままの位置で固定されているため、乗降板64の端部と支持部材74との間に段差が生じない。そのため、この位置で乗客が引っ掛かり転倒したりすることがない。
上記実施形態のエスカレータ10において、乗客が乗降板64の上に乗ると、緩衝材88のために乗降板64が図5に示すように下方に沈む。このとき、乗降板64の両側部には目地部材92が設けられ、目地部材92の屈曲部96によって係合凹部94は沈み、挿入部98はそのままの位置で固定されているため、乗降板64の端部と支持部材74との間に段差が生じない。そのため、この位置で乗客が引っ掛かり転倒したりすることがない。
(5)変更例
上記実施形態では、目地部材92の色を乗降板64とほぼ同じ色にして目立たないようにしたが、黄色などの全く異なる色にして注意を喚起するようにしてもよい。
上記実施形態では、目地部材92の色を乗降板64とほぼ同じ色にして目立たないようにしたが、黄色などの全く異なる色にして注意を喚起するようにしてもよい。
上記各実施形態では、エスカレータ10で説明したが、これに代えて動く歩道で実施してもよい。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・エスカレータ、12・・・トラス、14・・・機械室、64・・・乗降板、74・・・支持部材、86・・・凹部、88・・・緩衝材、90・・・載置台、92・・・目地部材、94・・・係合凹部、96・・屈曲部、98・・・挿入部
本発明の実施形態は、踏段の乗降口におけるトラスに配された金属製の乗降板と、前記乗降板の両側部に設けられた軟性材料よりなる目地部材と、を有し、前記トラスの天井部の左右両側部に前記目地部材を支持する支持部材が設けられ、前記支持部材の内側に前記乗降板が載置される載置台が設けられ、前記トラスと前記載置台の間に緩衝材が配されている、乗客コンベアである。
Claims (10)
- 踏段の乗降口に配された金属製の乗降板と、
前記乗降板の両側部に設けられた軟性材料よりなる目地部材と、
を有する乗客コンベア。 - 前記乗降板は、トラスの天井部に載置されている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記トラスの前記天井部の左右両側部に前記目地部材を支持する支持部材が設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記目地部材の外端部が下方に折曲されて挿入部が形成され、
前記支持部材に前記挿入部を受ける支持凹部が形成されている、
請求項3に記載の乗客コンベア。 - 前記目地部材は、前記乗降板の縁部に係合する係合凹部と、
前記係合凹部から外方に延設された前記挿入部と、
を有する請求項4に記載の乗客コンベア。 - 前記係合凹部と前記挿入部との間に屈曲部を有する、
請求項5に記載の乗客コンベア。 - 前記トラスの天井部には、前記支持部材の内側に前記乗降板が載置される載置台が設けられている、
請求項6に記載の乗客コンベア。 - 前記トラスと前記載置台の間に緩衝材が配されている、
請求項7に記載の乗客コンベア。 - 前記目地部材が、前記乗降板と同じ色、又は、異なる色である、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記目地部材の軟性材料は、合成樹脂、又は、ゴムである、
請求項1に記載の乗客コンベア。
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JPS61162484A (ja) * | 1985-01-09 | 1986-07-23 | 三菱電機株式会社 | 乗客コンベアの床装置 |
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- 2014-07-01 JP JP2014135999A patent/JP5931967B2/ja active Active
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