JP2016012998A - ケーブルトラフ用容積拡張構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】より容易にトラフ内の容積を拡張することができるケーブルトラフ用容積拡張構造体を実現する。【解決手段】ケーブルトラフ用容積拡張構造体100は、既設のケーブルトラフ1のトラフ本体2上に嵩上部材10を設置し、その嵩上部材10がずれないように移動を規制する移動規制部材20を嵩上部材10上に設置するようにして、容易に取り付けることができ、トラフ本体2の底から嵩上部材10の連結部12までの高さが、既設のケーブルトラフ1におけるトラフ本体2の底からトラフ蓋3までの高さよりも高くなるように嵩上することができるので、トラフの内部空間の容積を拡張することができる。また、このケーブルトラフ用容積拡張構造体100にはケーブルトラフ1(トラフ本体2)の内側に差し込む部分がないので、トラフの内部空間が部分的に狭くなってしまうことや、トラフの内側に突き出た部分にケーブルが接触して損傷してしまうことがない。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道線路の近傍等に配設されているケーブルトラフの容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体に関する。
従来、既設のケーブルトラフを利用しつつその容積を拡張するために、トラフの側壁の上端部にH形鋼からなる連結アダプターの下部を嵌め込み、その連結アダプターの上部に板状部材を嵌め込むようにして取り付け、側壁を嵩上げするようにした発明が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−8405号公報
しかしながら、上記特許文献1の発明の場合、連結アダプターの端部がトラフの内側に差し込まれているため、その取り付け箇所が部分的に狭くなってしまう問題があった。
また、連結アダプターを取り付けるためには、トラフの両側の側壁の上端部を露出させるように、トラフの延在方向に沿って多くの箇所を掘削しなければならず、その施工は煩雑なものであった。
本発明の目的は、より容易にトラフ内の容積を拡張することができるケーブルトラフ用容積拡張構造体を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明は、
断面略U形のトラフ本体と、このトラフ本体の上に被せるトラフ蓋とを有するケーブルトラフの容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体であって、
前記トラフ本体の両側の側壁の上端面にそれぞれ載置され、そのトラフ本体の長手方向に延在する一対の側壁部と、前記側壁の上端面よりも高い位置で前記一対の側壁部を繋いだ連結部と、を有する嵩上部材と、
前記一対の側壁部に架け渡されて前記連結部上に載置される基部と、前記基部の両端から前記側壁部の外面に沿って下方に延在し、前記トラフ本体の側壁の外面に当接する一対の当接部と、を有し、前記嵩上部材の前記トラフ本体に対する移動を規制する移動規制部材と、
を備え、
前記嵩上部材上に前記トラフ蓋を載置可能に構成されているようにした。
かかる構成のケーブルトラフ用容積拡張構造体であれば、既設のケーブルトラフのトラフ本体上に嵩上部材を設置し、その嵩上部材がずれないように移動を規制する移動規制部材を嵩上部材上に設置するようにして、容易に取り付けることができる。また、既存のトラフ蓋は嵩上部材上に載置することができるので、廃棄せずに継続使用することができる。
そして、既設のケーブルトラフにケーブルトラフ用容積拡張構造体を取り付ければ、トラフ本体の底から嵩上部材の連結部までの高さが、既設のケーブルトラフにおけるトラフ本体の底からトラフ蓋までの高さよりも高くなるように嵩上することができるので、トラフの内部空間の容積を拡張することができる。
特に、このケーブルトラフ用容積拡張構造体にはケーブルトラフ(トラフ本体)の内側に差し込む部分がないので、トラフの内部空間が部分的に狭くなってしまうことはない。また、このケーブルトラフ用容積拡張構造体には、ケーブルトラフ(トラフ本体)の内側に差し込んだり、内側に突出したりする部分がないので、トラフの内側に突き出た部分にケーブルが接触して損傷してしまうようなトラブルが発生することがない。
また、望ましくは、
前記トラフ蓋の上面に載置される上面部と、前記上面部の両端から前記トラフ蓋の側面に沿って下方に延在し、前記嵩上部材の側壁部に設けられている被係合部に係合する一対の係合部と、を有する蓋固定部材を備えるようにした。
この蓋固定部材を用いてトラフ蓋を嵩上部材に固定することで、トラフ蓋と嵩上部材を一体に取り扱うことが可能になり、トラフ本体に被せられたトラフ蓋のみを開け閉めすることと同様に、嵩上部材と一体となったトラフ蓋の開け閉めを行うことができ、ケーブルの点検や交換作業を容易に行うことができる。
また、望ましくは、
前記嵩上部材の長手方向両端にはそれぞれ嵌合部が設けられ、前記嵌合部は、基準面よりも内側に窪んだ凹部と、前記基準面よりも外側に突き出た凸部と、を有しており、
互いの嵌合部の基準面を同一面上に揃えて前記嵩上部材を突き合せて並べた際、互いの凹部に互いの凸部が入り込んで前記嵌合部同士が嵌め合わさるようにした。
こうすることで、隣接する嵩上部材の嵌合部同士を嵌め合わせた際に、互いの凹部に互いの凸部が入り込むので、長手方向に並べた嵩上部材が幅方向にずれ難くなり、嵩上部材の向きを揃えて並べ易くなる。
また、望ましくは、
前記嵩上部材は樹脂材料からなり、前記嵌合部同士を嵌め合わせた際に、所定の隙間が生じるように、前記凸部の高さとこれに対応する前記凹部の深さが設定されているようにした。
屋外にあるケーブルトラフに取り付けられたケーブルトラフ用容積拡張構造体は、例えば、冬季では−15℃、夏季では+45℃といった温度差のある環境下に晒されるため、樹脂材料からなる嵩上部材はその環境温度に応じて熱伸縮するので、嵌合部同士を嵌め合わせる嵩上部材間に所定の隙間をあけるようにすることで、嵩上部材の熱伸縮に対応することができ、ケーブルトラフ用容積拡張構造体の組み付け構造が乱れることを防ぐことができる。
本発明によれば、より容易にトラフ内の容積を拡張することができるケーブルトラフ用容積拡張構造体が得られる。
本実施形態のケーブルトラフ用容積拡張構造体を取り付けたケーブルトラフを示す斜視図である。 図1のII−II線における断面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 ケーブルトラフ用容積拡張構造体を構成する嵩上部材、移動規制部材、蓋固定部材を示す斜視図である。 嵩上部材の連結構造を示す上面図(a)と、その連結部分の拡大図(b)である。 本実施形態のケーブルトラフ用容積拡張構造体の組み立て手順(a)〜(f)に関する説明図である。 既設のケーブルトラフを示す正面図(a)と、ケーブルトラフ用容積拡張構造体を組み付けたケーブルトラフを示す正面図(b)である。 嵩上部材の変形例に関する説明図である。 他の実施形態のケーブルトラフ用容積拡張構造体を取り付けたケーブルトラフを示す斜視図である。 曲がり管構造のケーブルトラフの容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体に関する説明図である。 T分岐管構造のケーブルトラフの容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体に関する説明図である。 T分岐管構造のケーブルトラフの容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体に関する説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るケーブルトラフ用容積拡張構造体の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、ケーブルトラフ用容積拡張構造体100を取り付けたケーブルトラフ1を示す斜視図である。図2は図1のII−II線における断面図、図3は図1のIII−III線における断面図である。図4はケーブルトラフ用容積拡張構造体100に用いる嵩上部材10、移動規制部材20、蓋固定部材30を示す斜視図である。
既設のケーブルトラフ1は、図7(a)に示すように、断面略U形を呈し、内側にケーブルを収容可能とするトラフ本体2と、トラフ本体2の上に被せるトラフ蓋3とを有している。
ケーブルトラフ用容積拡張構造体100は、図1〜図4に示すように、トラフ本体2上に設置する嵩上部材10と、嵩上部材10がトラフ本体2上からずれないように保持する移動規制部材20と、トラフ蓋3を嵩上部材10上に固定する蓋固定部材30と、を備えている。
本実施形態のケーブルトラフ用容積拡張構造体100では、その長手方向中央側に2つの移動規制部材20が取り付けられ、それら移動規制部材20を挟む配置に2つの蓋固定部材30が取り付けられている。
嵩上部材10は、トラフ本体2の両側の側壁の上端面にそれぞれ載置され、そのトラフ本体2の長手方向に延在する一対の側壁部11と、一対の側壁部11間に設けられ、それら側壁部11を繋いでいる連結部12と、を備えている。この連結部12は、トラフ本体2の側壁の上端面よりも高い位置で一対の側壁部11を繋いでいる。
嵩上部材10は、断面略H形を呈し、ケーブルトラフ1(トラフ本体2)に沿って配設される長尺な部材であり、その長手方向両端にはそれぞれ嵌合部10aが設けられている。
この嵩上部材10は、例えばセラミック材料、金属材料、樹脂材料など任意の材料で形成することができる。本実施形態では、加工性や耐久性に優れ、軽量であり持ち運びが容易であることなどから樹脂材料からなる嵩上部材10を用いている。
嵩上部材10の側壁部11には、移動規制部材20の取り付け位置となる切欠11aが設けられている。この切欠11aが形成された箇所の側壁部11は、連結部12の上面と面一になっている。
また、側壁部11の外面には、蓋固定部材30の取り付け位置となる被係合部11bが設けられている。
そして、嵩上部材10は、その上面にトラフ蓋3を好適に載置できる形状を有している。具体的に、嵩上部材10の上面にトラフ蓋3を載置した際、一対の側壁部11の上面がトラフ蓋3の幅方向両側の下面に接し、一対の側壁部11間の凹状部分にトラフ蓋3の幅方向中央側の肉厚部が収まるようになっている。
また、図5(a)に示すように、ケーブルトラフ1(トラフ本体2)に沿って複数の嵩上部材10を並べて配設する際、隣接した配置の嵩上部材10の嵌合部10aを互いに突き合せて嵌め合わせることで、それら嵩上部材10の向きを揃えることができる。
具体的には、図5(b)に示すように、嵩上部材10の嵌合部10aは、基準面としての基準端面10bと、基準端面10bよりも内側に窪んだ凹部10cと、基準端面10bよりも外側に突き出た凸部10dとを有しており、互いの嵌合部10aの基準端面10bを同一面上に揃えて嵩上部材10を突き合せて並べた際、互いの凹部10cに互いの凸部10dが入り込んで嵌合部10a同士が嵌め合わさるようになっている。
隣接する嵩上部材10の嵌合部10a同士を嵌め合わせた際に、互いの凹部10cに互いの凸部10dが入り込むので、長手方向に並べた嵩上部材10が幅方向にずれ難くなり、嵩上部材10の向きを揃えて並べ易くなる。
特に、嵌合部10a同士を嵌め合わせた際に、嵩上部材10は所定の間隔(例えば5mm)をおいた配置をとるようになっている。
ここで、屋外にあるケーブルトラフ1に取り付けられたケーブルトラフ用容積拡張構造体100は、例えば冬季では−15℃、夏季では+45℃といった温度差のある環境下に晒されるので、樹脂材料からなる嵩上部材10はその環境温度に応じて熱伸縮する。例えば、ポリエステル材料(好ましくは、再生ポリエステル材料)からなる長さ500mmの嵩上部材10の場合、その長さ方向に4〜5mm程度伸縮する特性があることから、隣接する嵩上部材10間に5mmの隙間をあけておくことで、嵩上部材10の熱伸縮に対応することができ、ケーブルトラフ用容積拡張構造体100の組み付け構造が乱れることを防ぐことができる。
移動規制部材20は、一対の側壁部11に架け渡されて連結部12上に載置される基部21と、基部21の両端から側壁部11の外面に沿って下方に延在してトラフ本体2の側壁の外面に当接する一対の当接部22と、を備えている。
また、移動規制部材20の基部21には、嵩上部材10の側壁部11に形成された切欠11a部分に移動規制部材20を面接触させるための接触片23が設けられている。この接触片23の上端は、嵩上部材10上に載置したトラフ蓋3の下面に突き当るようになっており、移動規制部材20が嵩上部材10とトラフ蓋3の間で上下に移動したり、がたついたりしないようになっている。
この移動規制部材20は、例えば、ステンレスなどの金属材料からなる。
そして、トラフ本体2上に設置した嵩上部材10に跨らせるように、その切欠11a部分に移動規制部材20を取り付けることで、一対の当接部22がトラフ本体2の側壁の外面に当接するので、嵩上部材10が幅方向に移動することを規制することができる。つまり、移動規制部材20は、嵩上部材10がトラフ本体2に沿った姿勢をずらさないように支持することができ、例えば、トラフ本体2内に嵩上部材10が落下することを防ぐことができる。
蓋固定部材30は、トラフ蓋3の上面に載置される上面部31と、上面部31の両端からトラフ蓋3の側面に沿って下方に延在し、嵩上部材10の側壁部11に設けられている被係合部11bに係合する一対の係合部32と、を備えている。
この蓋固定部材30は、例えば、ステンレスなどの金属材料からなる。
そして、嵩上部材10上に載置したトラフ蓋3に蓋固定部材30を跨らせるようにして、嵩上部材10の被係合部11bに蓋固定部材30の係合部32を嵌めて、蓋固定部材30を嵩上部材10に取り付けることで、トラフ蓋3を嵩上部材10に固定することができる。この蓋固定部材30でトラフ蓋3を嵩上部材10に固定することで、トラフ蓋3と嵩上部材10を一体に取り扱うことが可能になる。つまり、トラフ蓋3と嵩上部材10の間に移動規制部材20を挟み込み、そのトラフ蓋3を蓋固定部材30で嵩上部材10に固定するようにすれば、トラフ蓋3を持ち運ぶ要領でトラフ蓋3と嵩上部材10を一体に取り扱うことができる。
特に、樹脂材料からなる嵩上部材10は軽量であるので、トラフ本体2に被せられたトラフ蓋3のみを開け閉めすることとほとんど変わりなく、嵩上部材10と一体となったトラフ蓋3の開け閉めを行うことができる。
また、嵩上部材10と一体となったトラフ蓋3をトラフ本体2に被せる場合には、移動規制部材20の一対の当接部22をトラフ本体2の両側の側壁の外面に当接させるように位置合わせすることで、所定の位置に嵩上部材10と一体となったトラフ蓋3を載置でき、トラフ本体2の開口を塞ぐことができる。
次に、本実施形態のケーブルトラフ用容積拡張構造体100の組み立て手順について説明する。
まず、図6(a)に示すような、トラフ本体2にトラフ蓋3が被せられている既設のケーブルトラフ1から、図6(b)に示すように、トラフ蓋3を外す。
次いで、図6(c)に示すように、トラフ本体2上に嵩上部材10を設置する。
次いで、図6(d)に示すように、嵩上部材10の切欠11a部分に移動規制部材20を取り付ける。
次いで、図6(e)に示すように、嵩上部材10上にトラフ蓋3を載置する。
次いで、図6(f)に示すように、嵩上部材10の被係合部11bに係合部32を嵌め込むように蓋固定部材30を取り付けて、トラフ蓋3と嵩上部材10を固定する。
こうして、ケーブルトラフ用容積拡張構造体100が組み上がり、ケーブルトラフ1にケーブルトラフ用容積拡張構造体100が組み付けられる。
このように、既設ケーブルトラフ1にケーブルトラフ用容積拡張構造体100を組み付けることで、嵩上部材10によってトラフ本体2の側壁を嵩上げすることができ、トラフ蓋3は嵩上部材10上に載置されるようになる。
このケーブルトラフ用容積拡張構造体100を組み付けたトラフにおけるトラフ本体2の底から嵩上部材10までの高さ(Hup;図7(b)参照)は、既設のケーブルトラフ1におけるトラフ本体2の底からトラフ蓋3までの高さ(H;図7(a)参照)よりも高くなる。
例えば、内部空間の高さがH=65mmであった既設のケーブルトラフ1にケーブルトラフ用容積拡張構造体100を取り付けることによって、内部空間の高さをHup=100mmに嵩上げすることができる。
そして、開口幅70mmの標準トラフの場合、H=65mmであった既設のケーブルトラフ1の容積が4.4×10mmであったのに対し、ケーブルトラフ用容積拡張構造体100を用いてその内部空間の高さをHup=100mmに嵩上げしたトラフの容積は6.8×10mmとなり、その容積を1.5倍以上にすることができた。
これは、既設のケーブルトラフ1に「VVR3C−22mm」のケーブルを5本収容できるとき、ケーブルトラフ用容積拡張構造体100を用いたトラフには3本多い8本のケーブルを収容することができ、また、既設のケーブルトラフ1に「CVT−38mm」のケーブルを3本収容できるとき、ケーブルトラフ用容積拡張構造体100を用いたトラフには3本多い6本のケーブルを収容することができる容積アップ率に相当する。
以上のように、本実施形態のケーブルトラフ用容積拡張構造体100を用いれば、容易にケーブルトラフ1内の容積を拡張することができる。
特に、このケーブルトラフ用容積拡張構造体100を構成する嵩上部材10、移動規制部材20、蓋固定部材30には、ケーブルトラフ1(トラフ本体2)の内側に差し込む部分がないので、トラフ1の内部空間が部分的に狭くなってしまうことはない。また、このケーブルトラフ用容積拡張構造体100には、ケーブルトラフ1(トラフ本体2)の内側に差し込んだり、内側に突出したりする部分がないので、トラフ1の内側に突き出た部分にケーブルが接触して損傷してしまうようなトラブルを防止することができる。
また、このケーブルトラフ用容積拡張構造体100は既存のトラフ蓋3に固定され、トラフ蓋3と一体に取り扱うことができるので、従来通りにトラフ蓋3を開け閉めするようにして、トラフ内の点検やケーブルの交換作業を行うことができる。
また、このケーブルトラフ用容積拡張構造体100を採用することにより、既存のトラフ蓋3を廃棄することなく継続使用することができるので、容積拡張用の新たな蓋体を採用するときのようにトラフ蓋3を廃棄物にしてしまうことがない。つまり、トラフの容積を拡張する施工に伴う廃棄物量の低減を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、一対の側壁部11と連結部12を一体成形した嵩上部材10を用いているが、例えば、図8に示すように、一対の側壁部11と連結部12とを分解可能に構成した嵩上部材10であってもよい。
連結部12が交換可能な嵩上部材10であれば、幅の異なる連結部12に交換することで、サイズが異なる様々な嵩上部材10を容易に得ることができ、開口幅が異なる各種トラフに対応することができる。なお、この場合、サイズが異なる嵩上部材10に対応する移動規制部材20や蓋固定部材30を用意する。
また、上記実施形態では、蓋固定部材30を用いてトラフ蓋3を嵩上部材10に固定して、トラフ蓋3と嵩上部材10を一体に取り扱うことを可能にしたが、蓋固定部材30を使用せずにケーブルトラフ用容積拡張構造体100を組み立ててもよい。
例えば、図9に示すように、蓋固定部材30を用いないケーブルトラフ用容積拡張構造体100であっても、ケーブルトラフ1内の容積を拡張することができる。
また、上記実施形態では、嵩上部材10はトラフ蓋3とほぼ同じ長さのサイズである場合を例に説明したが、嵩上部材10のサイズは任意である。
また、上記実施形態では、1つの嵩上部材10に2つの移動規制部材20、2つの蓋固定部材30を取り付ける構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、移動規制部材20や蓋固定部材30の取り付け個数や、取り付け順、取り付け位置は任意である。
また、上記実施形態では、移動規制部材20は、一対の当接部22がトラフ本体2の側壁の外面に当接して、嵩上部材10が幅方向に移動することを規制するとしたが、例えば、当接部22の先端を鉤状にし、トラフ本体2の側壁の外面に設けられた係止孔に係入するようにして、嵩上部材10が幅方向と長手方向の両方向に移動することを規制するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、嵩上部材10の嵌合部10aは、基準面としての基準端面10bと、基準端面10bよりも内側に窪んだ凹部10cと、基準端面10bよりも外側に突き出た凸部10dとを有するとしたが、単に凹部10cと凸部10dとで構成される嵌合部10aであってもよい。
この場合、基準面は仮想面となり、凹部10cの深さ方向の半分程度の位置と、凸部10dの長さ方向の半分程度の位置に、それぞれ基準面が設定されるようになる。
また、上記実施形態では、直管構造のケーブルトラフ1の容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体100について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、図10に示すような、曲がり管構造のケーブルトラフの容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体200にも本発明を適用することができる。
さらに、図11、図12に示すような、T分岐管構造のケーブルトラフの容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体300,400にも本発明を適用したり応用したりすることができる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 ケーブルトラフ
2 トラフ本体
3 トラフ蓋
10 嵩上部材
10a 嵌合部
10b 基準端面(基準面)
10c 凹部
10d 凸部
11 側壁部
11a 切欠
11b 被係合部
12 連結部
20 移動規制部材
21 基部
22 当接部
23 接触片
30 蓋固定部材
31 上面部
32 係合部
100、200 ケーブルトラフ用容積拡張構造体
300、400 ケーブルトラフ用容積拡張構造体

Claims (4)

  1. 断面略U形のトラフ本体と、このトラフ本体の上に被せるトラフ蓋とを有するケーブルトラフの容積を拡張するケーブルトラフ用容積拡張構造体であって、
    前記トラフ本体の両側の側壁の上端面にそれぞれ載置され、そのトラフ本体の長手方向に延在する一対の側壁部と、前記側壁の上端面よりも高い位置で前記一対の側壁部を繋いだ連結部と、を有する嵩上部材と、
    前記一対の側壁部に架け渡されて前記連結部上に載置される基部と、前記基部の両端から前記側壁部の外面に沿って下方に延在し、前記トラフ本体の側壁の外面に当接する一対の当接部と、を有する移動規制部材と、
    を備え、
    前記嵩上部材上に前記トラフ蓋を載置可能に構成されていることを特徴とするケーブルトラフ用容積拡張構造体。
  2. 前記トラフ蓋の上面に載置される上面部と、前記上面部の両端から前記トラフ蓋の側面に沿って下方に延在し、前記嵩上部材の側壁部に設けられている被係合部に係合する一対の係合部と、を有する蓋固定部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のケーブルトラフ用容積拡張構造体。
  3. 前記嵩上部材の長手方向両端にはそれぞれ嵌合部が設けられ、前記嵌合部は、基準面よりも内側に窪んだ凹部と、前記基準面よりも外側に突き出た凸部と、を有しており、
    互いの嵌合部の基準面を同一面上に揃えて前記嵩上部材を突き合せて並べた際、互いの凹部に互いの凸部が入り込んで前記嵌合部同士が嵌め合わさることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブルトラフ用容積拡張構造体。
  4. 前記嵩上部材は樹脂材料からなり、前記嵌合部同士を嵌め合わせた際に、所定の隙間が生じるように、前記凸部の高さとこれに対応する前記凹部の深さが設定されていることを特徴とする請求項3に記載のケーブルトラフ用容積拡張構造体。
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