JP6511236B2 - 配管カバー - Google Patents

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Description

本発明は配管カバーに関し、給湯器に連結される配管をカバーする場合に好適なものである。
給湯器は一般的には屋外の外壁等に取り付けられ、当該給湯器の底部には給水管及び給湯管などの各種の配管が連結される。これら配管が給湯器の外部に露出した状態となる場合、給湯器本体の筺体とは別体の配管カバーで配管が覆われることがある。このような配管カバーとして、例えば特許文献1が提案されている。
特許文献1の配管カバーは、給湯器本体の両側壁下端に装着される両側片と、それら両側片の下端に固定される底壁と、当該底壁に対して蝶番によって開閉自在に連結された開閉蓋とを有する。
この配管カバーは、両側片の内壁間をわたるように両側片の上部に固定される取付け板に開閉蓋を当接し、その開閉蓋の挿通孔にねじを挿通して取付け板のねじ穴に螺合することで配管を覆い隠すようになっている。
特開平9−4928号公報
ところが、上記特許文献1における配管カバーの開閉蓋はねじで固定されているため、風などに起因する開閉蓋の振動によって意図せずねじが外れてしまう場合があり、この場合には不必要に配管が露出されてしまう。
また、開閉蓋が配管カバーから物理的に取り外すことができないと、配管の点検時などにおいて開閉蓋が邪魔になる場合があり、当該開閉蓋を配管カバーから物理的に取り外すべき要請がある。
上記特許文献1における配管カバーの開閉蓋と底壁とを連結する蝶番を省略した場合には配管カバーから物理的に開閉蓋を取り外すことができるようになるが、この場合に意図せずねじが外れると開閉蓋が落下するため事故等の危険性や紛失する可能性が危惧される。
そこで本発明は、配管カバーの一部を取り外し可能としながらも意図せず外れることを抑制し得る配管カバーを提案することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明の配管カバーは、互いに対向する一対の側方パネルと、前記一対の側方パネル間を渡って前記一対の側方パネルの上側に配置される上側梁部材と、前記一対の側方パネル間を渡って前記一対の側方パネルの下側に配置される下側梁部材と、前記上側梁部材にねじ止めされる前方パネルと、前記前方パネル又は前記下側梁部材の一方に設けられる凸部と、前記前方パネル又は前記下側梁部材の他方に設けられ、前記凸部を挿通可能とされるスリット孔と、前記凸部に形成される貫通孔と、前記凸部の前記貫通孔に抜き差し可能とされ、前記スリット孔に挿通される前記凸部が前記スリット孔から抜けることを止める止め具とを備え、前記凸部の前記貫通孔に差し込まれる前記止め具は、前記前方パネルが所定方向へ動く場合に前記貫通孔から抜けない方向へ力が加わるように支持されることを特徴とする。
このような配管カバーでは、スリット孔に挿通される凸部の貫通孔に止め具を差し込むことによって前方パネルの下部が下側梁部材に取り付けられ、当該前方パネルの上部がねじ止めによって上側梁部材に取り付けられる。したがって、ユーザは、前方パネルの上側のねじを外しその前方パネルの下側の止め具を引き抜くことで、配管カバーの前方パネルを意図的に取り外すことができる。
また、凸部の貫通孔に差し込まれる止め具は、前方パネルが所定方向へ動く場合に貫通孔から抜けない方向へ力が加わるように支持される。したがって配管カバーは、仮に前方パネルの上側のねじが振動により外れた場合であっても、前方パネルの下側の取り付け状態を保持することができ、当該前方パネルが意図せず外れることを抑制できる。
こうして、配管カバーの一部を取り外し可能としながらも意図せず外れることを抑制し得る配管カバーが実現される。
第1実施形態の配管カバーを示す図である。 カバー本体を示す図である。 スナップピンを示す図である。 前方パネルを内面側から示す図である。 前方パネルのスリット孔に下側梁部材の凸部が挿通された様子を示す図である。 スナップピンが差し込まれた様子を示す図である。 カバー本体の長手方向に沿った配管カバーの一部の断面を示す図である。 前方パネルの上側がカバー本体から外れた場合の様子を示す図である。 スナップピンが曲がった様子を示す図である。 スナップピンが図6とは異なる状態で差し込まれた様子を示す図である。 第2実施形態の前方パネルを示す図である。 第2実施形態のカバー本体を示す図である。 配管カバーの一部の断面を図7と同じ視点で示す図である。 前方パネルがカバー本体に対して傾いている様子を示す図である。 図14とは異なる傾き角で前方パネルがカバー本体に対して傾いている様子を示す図である。
以下、本発明における実施形態について図面を用いながら詳細に説明する。
(1)第1実施形態
図1に示すように、本実施形態の配管カバー1は、カバー本体2と、当該カバー本体2に対して着脱可能な前方パネル3とを主な構成要素として備える。
図2に示すように、カバー本体2は、側方パネル10、上側梁部材20、下側梁部材30、下側枠部材40、おねじ50及びスナップピン60を有し、例えば金属により形成される。
側方パネル10は、互いに対向するように配置される。この側方パネル10は板状とされ、当該側方パネル10の上部には給湯器の所定部位に対して側方パネル10を固定するねじ又はボルト等を挿通する貫通孔11が形成される。
上側梁部材20は、一対の側方パネル10間を渡って一対の側方パネル10の上側に配置される。この上側梁部材20の長手方向へ沿った側端部には、側方パネル10の内壁に当接される接合用プレート21が上側梁部材20と一体に形成される。この接合用プレート21と側方パネル10とが固定されることで一対の側方パネル10間に上側梁部材20が取り付けられる。なお、図2に例示する上側梁部材20は板状とされ、当該上側梁部材20の長手方向へ沿って屈曲されて断面がL字状とされる。この屈曲部分の内面は上側とされる。
本実施形態の上側梁部材20には、前方パネル3のパネル面が当接される一対の支持片22が所定間隔をあけて設けられる。これら支持片22には、支持片22に当接される前方パネル3のパネル面に対して直交する方向へ、当該前方パネル3をねじ止めするためのめねじ23が形成される。
下側梁部材30は、一対の側方パネル10間を渡って一対の側方パネル10の下側に配置される。この下側梁部材30の長手方向へ沿った側端部には、側方パネル10の内壁に当接される接合用プレート31が下側梁部材30と一体に形成される。この接合用プレート31と側方パネル10とが固定されることで一対の側方パネル10間に下側梁部材30が取り付けられる。なお、図2に例示する下側梁部材30は板状とされ、当該下側梁部材30における一方の広面が側方パネル10の前側側面と同一面となるように配置される。
本実施形態の下側梁部材30には、当該下側梁部材30の上端部から鉛直方向へ向かって突出する一対の凸部32が所定間隔をあけて設けられる。これら凸部32には、上側梁部材20の支持片22に当接される前方パネル3のパネル面に対して直交する方向へ貫通孔33が穿設される。また、凸部32の先端において貫通孔33の鉛直方向上にあたる部位には溝34が形成される。この溝34は、下方に向かうほど溝幅が狭くなる楔状とされ、スナップピン60の一部を嵌め込み可能とされる。
下側枠部材40は、一対の側方パネル10の後方側の下端部を囲むように側方パネル10に取り付けられる。
おねじ50は、差込部51及び把持部52からなる。差込部51は、支持片22に形成されるめねじ23に抜き差し可能とされる棒状の部分であり、当該差込部51の外周面にはめねじのねじ溝に対応するねじ溝が形成される。把持部52は、差込部51をめねじ23に抜き差しする際に把持する部分であり、例えば円柱状とされる。この把持部52の外周面には滑り止め用の凹凸が形成される。
スナップピン60は線材でなり、当該スナップピン60の断面形状は例えば円形状とされる。図3に示すように、このスナップピン60は、差込部61、湾曲部62及び差込対向部63からなる。差込部61は、下側梁部材30の凸部32に穿設される貫通孔33に抜き差し可能とされる直線状の部分である。湾曲部62は、差込部61の開放端とは逆側の端を始端として湾曲する部分である。差込対向部63は、差込部61に同一面上で対向する部分である。この差込対向部63は、湾曲部62の終端から差込部61の開放端に向かって蛇行するように延在しており、差込部61に接する一対の当接部位PT1とそれら当接部位に挟まれる挟持部位PT2とを有する。
図4に示すように、前方パネル3は、前パネル本体70、枠プレート80及びフランジ90を有し、例えば金属により形成される。前パネル本体70は平板とされ、当該前パネル本体70の上部にはおねじ50を挿通する貫通孔71が形成される。
枠プレート80は、前パネル本体70において内側とされる面の上端に配置される上枠プレート81と、当該面の左右端に配置される一対の側枠プレート82と、当該面の下端に配置される下枠プレート83とからなる。これら枠プレート81〜83は、それぞれ、前パネル本体70において内側とされる面に対して直交する方向へ延在する。
フランジ90はL状とされ、下枠プレート83の端部から前パネル本体70のパネル面に対して直交する方向へ延在する第1フランジ部91と、当該第1フランジ部91の端部から前パネル本体70のパネル面に対して平行となる下側に延在する第2フランジ部92とからなる。
このフランジ90における第1フランジ部91と第2フランジ部92との境界である屈曲部分には、一対のスリット孔93が所定間隔をあけて穿設される。これらスリット孔93は、下側梁部材30の対応する凸部32を挿通可能とされる。また、一対のスリット孔93は、第1フランジ部91と第2フランジ部92との双方にわたって穿設される。このため、一対のスリット孔93に下側梁部材30の対応する凸部32が挿通された状態において、当該凸部32を移動支点として、前パネル本体70のパネル面が上側梁部材20の支持片22に当接された閉位置と、当該閉位置のパネル面に対して90度以上の所定角度となる開位置との間を前方パネル3が移動可能とされる。
このような構成要素を備える配管カバー1のカバー本体2と前方パネル3とは次のようにして取り付けられる。まず、図5に示すように、前方パネル3の下端部(フランジ90)に設けられるスリット孔93に下側梁部材30の対応する凸部32が挿通され、当該下側梁部材30の上端部に前方パネル3の下端部(フランジ90)が置かれる。
続いて、図6に示すように、下側梁部材30の凸部32に穿設される貫通孔33に対して、前方パネル3における前パネル本体70の内面が対向される側からスナップピン60の差込部61が差し込まれる。そして、スナップピン60における差込部61と差込対向部63の挟持部位PT2との間に凸部32の一部が挟み入れられる。これによりスナップピン60は、貫通孔33から差込部61が抜けないように保持し、前方パネル3の下部が下側梁部材30に取り付けられる。
さらに、差込対向部63の挟持部位PT2の一部が凸部32の溝34に嵌め込まれる。これによりスナップピン60の差込対向部63は、下側梁部材30における凸部32の貫通孔33に差し込まれた差込部61と鉛直方向へおいて重なる状態となり、この状態でスナップピン60が支持される。
続いて、図1に示したように、前方パネル3における前パネル本体70のパネル面が上側梁部材20の支持片22に当接される位置にまで、下側梁部材30の凸部32を移動支点として前方パネル3が移動される。そして、下側梁部材30の支持片22に形成されためねじ23に、前方パネル3の前パネル本体70に穿設される貫通孔71を介しておねじ50が螺合される。これにより前方パネル3の上部が上側梁部材20に取り付けられる。
このようにして前方パネル3がカバー本体2に取り付けられた状態では、スナップピン60は、下側梁部材30の凸部32に穿設される貫通孔33に他の部材が介在することなく直接的に差し込まれている。このため、支持片22との間に前方パネル3が介在するおねじ50とは異なり、スナップピン60には前方パネル3の振動が直接的に伝達されない。したがって、本実施形態の配管カバー1は、風などに起因する前方パネル3の振動よって意図せずスナップピン60が抜けてしまうことを低減することができる。
また、図7に示すように、上側梁部材20における支持片22に接する状態でねじ止めされた前パネル本体70の内面と、その内面に対向する側から下側梁部材30の凸部32に差し込まれたスナップピン60の湾曲部62との隙間G1が僅かとされる。このため、凸部32に穿設される貫通孔33に対して前方パネル3の外表面側から内表面側に向かって差し込まれるスナップピン60が抜けることが前方パネル3によって抑制される。
なお、上述の隙間G1は小さいほど好ましく、上側梁部材20における支持片22に接する状態でねじ止めされた前パネル本体70の内面と、その内面に対向する側から下側梁部材30の凸部32に差し込まれたスナップピン60の湾曲部62とが接していても良い。また、前パネル本体70の内面に突出部を設け、その突出部とスナップピン60の湾曲部62とが僅かな隙間となる或いは接するようにしても良い。
図8に示すように、前方パネル3が風等により振動することでおねじ50がめねじ23から外れる場合がある。この場合、下側梁部材30の凸部32を移動支点として、前方パネル3が前後方向へ動く。具体的には、前方パネル3の外表面側から内表面側に向かう方向(側方パネル10に近づく方向)D1と、当該前方パネル3の内表面側から外表面側に向かう方向(側方パネル10から離間する方向)D2とに前方パネル3が動く。また、前方パネル3の内表面側から外表面側に向かう方向D1へ前方パネル3が動く場合、その前方パネル3によってスナップピン60は下側梁部材30の凸部32に差し込まれる方向D3から押される。
すなわち、凸部32の貫通孔33に差し込まれるスナップピン60は、上側梁部材20に対するねじ止めが外れて前方パネル3が前後方向へ動く場合に貫通孔33から抜けない方向へ押されるように支持される。具体的には、前方パネル3が外表面側から内表面側へ動く場合にその前方パネル3によって貫通孔33から抜けない方向へスナップピン60が支持される。
したがって、前方パネル3の上側のおねじ50が外れた場合であっても、凸部32に穿設される貫通孔33に対して前方パネル3が対向される側から差し込まれるスナップピン60が抜けることが前方パネル3によって抑制される。この結果、本実施形態の配管カバー1では、前方パネル3の上側のおねじ50が外れても前方パネル3の下側の取り付け状態が保持される。
ところで、おねじ50がめねじ23から外れて前方パネル3がスナップピン60のみによって取り付けられている場合、当該前方パネル3が風にあおられる等によりスリット孔93から凸部32が抜けようとしてスナップピン60が強い力を受けることがある。
このようなときに、スナップピン60の差込対向部63が下側梁部材30における凸部32の溝34に嵌め込まれていないと、当該凸部32の貫通孔33に差し込まれた差込部61を軸として回転するようにスナップピン60が動いてしまう。スナップピン60の差込対向部63が差込部61の鉛直上に位置していないときに、スナップピン60が比較的大きな力を前方パネル3から受けた場合、図9に示すように、差込部61の先端と差込対向部63の先端とが離間する方向へスナップピン60の一部が曲がってしまうことがある。この場合、スナップピン60の差込部61が貫通孔33から抜け易くなり、前方パネル3が意図せず外れてしまう。
本実施形態の場合、凸部32において貫通孔33の鉛直上の先端に形成される溝34によって、当該凸部32の貫通孔33に差し込まれた差込部61と鉛直方向へおいて重なる状態で差込対向部63が支持される。この場合、スナップピン60が比較的大きな力を前方パネル3から受けて、差込部61の先端と差込対向部63の先端とが近づく方向へスナップピン60の一部が曲がることはあっても、当該先端同士が離間する方向へ曲がることは抑制される。すなわち、凸部32貫通孔33に差し込まれるスナップピン60は、スリット孔93から凸部32が抜けようとする一定以上の力が働いたときに貫通孔33に差し込まれる差込部61の先端とその差込部61に対向する差込対向部63の先端とが近づく方向へ曲がるように支持される。

したがって、本実施形態の配管カバー1は、前方パネル3の上側のおねじ50が外れてその前方パネル3から比較的強い力をスナップピン60が受けても、前方パネル3の下側の取り付け状態を保持することができる。
なお、図10に示すように、スナップピン60における蛇行部分となる差込対向部63が凸部32の貫通孔33に差し込まれる場合がある。この場合、スナップピン60は、前方パネル3の対向される側から差込対向部63を貫通孔33に差し込んでいても、前方パネル3から比較的強い力を受けると、図9に示したように、差込部61と差込対向部63とが離間するように曲がる傾向にある。これに対し本実施形態の場合、上述したように、スナップピン60における直線部分となる差込部61が前方パネル3の対向される側から貫通孔33に差し込まれている。このため、スナップピン60は、前方パネル3から比較的強い力を受けても、差込部61と差込対向部63とが近づくように曲がる。
このように本実施形態では、スナップピン60における直線部分となる差込部61が前方パネル3の対向される側から貫通孔33に差し込まれていることで、当該スナップピン60が貫通孔33から抜け難く支持される。
(2)第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については特に説明する場合を除き同一の参照符号を付し、また重複する説明については省略する。
本実施形態の配管カバーでは、上述の凸部32とスリット孔93との設置部位が上記第1実施形態と相違する。
すなわち、凸部32は、第1実施形態では下側梁部材30の上端部に設けられていたが、本実施形態では前方パネル3の下端部に設けられる。具体的には、図11に示すように、本実施形態における前方パネル3の下端部では第2フランジ部92及びスリット孔93が省略され、第1フランジ部91に所定間隔をあけて一対の凸部32が設けられる。これら凸部32は、第1フランジ部91の先端から前方パネル3における前パネル本体70のパネル面と平行な状態でその前パネル本体70の下方に向かって突出している。
一方、スリット孔93は、第1実施形態では前方パネル3の下端部に設けられていたが、本実施形態では下側梁部材30の上端部に設けられる。具体的には、図12に示すように、本実施形態における下側梁部材30の上端部では凸部32が省略され、当該下側梁部材30にはフランジ35が設けられる。このフランジ35は、下側梁部材30の上端からその下側梁部材30の前側に向かって水平に延在しており、当該フランジ35に対して鉛直方向へ貫通するスリット孔93が形成される。
また、本実施形態の配管カバーでは、第1実施形態のスナップピン60に代えて、図11に示すようにおねじ101が適用される。このおねじ101は、上述のおねじ50と同じ構造とされる。さらに、第1実施形態の凸部32に穿設される貫通孔33に代えてめねじ102が凸部32に穿設され、第1実施形態の凸部32に形成されていた溝34が省略される。このめねじ102は、上述のめねじ23と同じ構造とされる。
このような本実施形態のカバー本体2と前方パネル3とは次のようにして取り付けられる。すなわち、図13に示すように、下側梁部材30の上端部(フランジ35)に設けられるスリット孔93に前方パネル3の下端部に設けられる対応する凸部32が挿通され、当該下側梁部材30の上端部に前方パネル3の下端部(第1フランジ部91)が置かれる。
続いて、前方パネル3の凸部32に穿設されるめねじ102に対して、当該前方パネル3の内側から外側に向かう方向へ沿っておねじ101が差し込まれる。そして、前方パネル3における前パネル本体70のパネル面が上側梁部材20の支持片22に当接され、当該支持片22に形成されためねじ23に前パネル本体70の貫通孔71を介しておねじ50が螺合される。
このようにして前方パネル3がカバー本体2に取り付けられる。ここで、図14に示すように、前方パネル3における上部のおねじ50が外れると、前方パネル3の凸部32を移動支点として、前方パネル3が前後方向へ動く。具体的には、前方パネル3の外表面側から内表面側に向かう方向(側方パネル10に近づく方向)D10と、当該前方パネル3の内表面側から外表面側に向かう方向(側方パネル10から離間する方向)D20とに前方パネル3が動く。
また、前パネル本体70のパネル面が上側梁部材20の支持片22に当接される閉位置から前方パネル3が所定角度だけ傾いた場合、めねじ102に差し込まれているおねじ101は下側梁部材30によってそのめねじ102に差し込まれる方向D30から押される。
また、図15に示すように、おねじ101がめねじ102から抜けかかっている場合がある。この場合、めねじ102から抜けかかっていない場合に比べて小さい角度だけ前方パネル3が傾いたとき、おねじ101は下側梁部材30によってめねじ102に差し込まれる方向D30から押されることとなる。
すなわち、凸部32のめねじ102に差し込まれるおねじ101は、前方パネル3が前後方向へ動く場合に貫通孔33から抜けない方向へ押されるように支持される。具体的には、おねじ101は、前方パネル3が後側から前側へ動く場合に下側梁部材30によって貫通孔33から抜けない方向へ押されるように支持される。
したがって、前方パネル3の上側のおねじ50が外れた場合であっても、凸部32に穿設されるめねじ102に対して前方パネル3の外側から内側に向かって差し込まれるおねじ101が抜けることが下側梁部材30によって抑制される。この結果、本実施形態の配管カバーは、上記第1実施形態の場合と同様に、前方パネル3の上側のおねじ50が外れても前方パネル3の下側の取り付け状態を保持することができる。
上記実施形態が例として説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
例えば、凸部32の貫通孔33に抜き差し可能とされ、スリット孔93に挿通される凸部32がスリット孔93から抜けることを止める止め具として、上記第1実施形態ではスナップピン60が適用され、上記第2実施形態ではおねじ101が適用された。しかしながら、上記第1実施形態のスナップピン60に代えて、第2実施形態のおねじ101が適用されても良い。第1実施形態のスナップピン60におねじ101を適用する場合、下側梁部材30に設けられる凸部32の貫通孔33の内周面に対して、おねじ101に対応するねじ溝を形成して上記第2実施形態と同様のめねじ102とすれば良い。また、上記第2実施形態のおねじ101に代えて、第1実施形態のスナップピン60が適用されても良い。第2実施形態のおねじ101にスナップピン60を適用する場合、第1フランジ部91に設けられる凸部32のめねじ102のねじ溝を省略して上記第1実施形態と同様の貫通孔33とすれば良い。要するに、前方パネル3の下側を止める止め具としては、凸部32の貫通孔33に抜き差し可能とされ、スリット孔93に挿通される凸部32がスリット孔93から抜けることを止めるものであれば良い。
上記実施形態では、前方パネル3の又は下側梁部材30の一方に設けられる凸部32が一対とされ、当該前方パネル3又は下側梁部材30の他方に設けられるスリット孔93が一対とされた。しかしながら、凸部32とスリット孔93との一方又は双方の数が1つとされても良く、3つ以上とされても良い。
なお、前方パネル3又は下側梁部材30の一方に凸部32が設けられるとともに他方にスリット孔93が設けられ、かつ、スリット孔93が凸部32を挿通可能とされるのであれば、当該前方パネル3の及び下側梁部材30の構造は種々の構造を適用することができる。ただし、凸部32の貫通孔33に差し込まれる止め具は、前方パネル3が所定方向へ動く場合に貫通孔33から抜けない方向へ力が加わるように支持されることを要する。
また、配管カバー1の各構成要素は、上記実施形態若しくは変形例に示された内容以外に限定されない。すなわち、上側梁部材20に対するねじ止めが緩むあるいは外れることで前方パネル3が所定方向へ動く場合に貫通孔33から抜けない方向へ力が加わるように凸部32の貫通孔33に差し込まれる止め具が支持される条件を満たしているのであれば、適宜、配管カバー1の各構成要素は省略、変更、周知技術の付加などできる。
本発明は、家庭用又は業務用の給湯器を扱う分野などにおいて利用可能性がある。
1……配管カバー
2……カバー本体
3……前方パネル
10……側方パネル
11……貫通孔
20……上側梁部材
21……接合用プレート
22……支持片
23……めねじ
30……下側梁部材
31……接合用プレート
32……凸部
33……貫通孔
34……溝
35……フランジ
40……下側枠部材
50……おねじ
51……差込部
52……把持部
60……スナップピン
61……差込部
62……湾曲部
63……差込対向部
70……前パネル本体
71……貫通孔
80……枠プレート
90……フランジ
91……第1フランジ部
92……第2フランジ部
93……スリット孔
101……おねじ
102……めねじ

Claims (5)

  1. 互いに対向する一対の側方パネルと、
    前記一対の側方パネル間を渡って前記一対の側方パネルの上側に配置される上側梁部材と、
    前記一対の側方パネル間を渡って前記一対の側方パネルの下側に配置される下側梁部材と、
    前記上側梁部材にねじ止めされる前方パネルと、
    前記前方パネル又は前記下側梁部材の一方に設けられる凸部と、
    前記前方パネル又は前記下側梁部材の他方に設けられ、前記凸部を挿通可能とされるスリット孔と、
    前記凸部に形成される貫通孔と、
    前記凸部の前記貫通孔に抜き差し可能で差し込まれる方向から抜けず、前記スリット孔に挿通される前記凸部が前記スリット孔から抜けることを止める止め具と
    を備え、
    前記凸部の前記貫通孔に差し込まれる前記止め具は、前記前方パネルが前後方向へ傾倒する状態で所定方向へ動くことによって前記貫通孔から抜けない方向へ力が加わるように支持される
    ことを特徴とする配管カバー。
  2. 前記凸部の前記貫通孔に差し込まれる前記止め具は、前記前方パネルが前後方向へ動く場合に前記貫通孔から抜けない方向へ押されるように支持される
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管カバー。
  3. 前記凸部は前記下側梁部材に設けられ、
    前記スリット孔は前記前方パネルに設けられ、
    前記凸部の前記貫通孔に差し込まれる前記止め具は、前記前方パネルの外表面側から内表面側へ前記前方パネルが動く場合にその前方パネルによって前記貫通孔から抜けない方向へ押されるように支持される
    ことを特徴とする請求項2に記載の配管カバー。
  4. 前記凸部は前記前方パネルに設けられ、
    前記スリット孔は前記下側梁部材に設けられ、
    前記凸部の前記貫通孔に差し込まれる前記止め具は、前記前方パネルの内表面側から外表面側へ前記前方パネルが動く場合に前記下側梁部材によって前記貫通孔から抜けない方向へ押されるように支持される
    ことを特徴とする請求項2に記載の配管カバー。
  5. 前記止め具はスナップピンであり、前記凸部の前記貫通孔に差し込まれる前記スナップピンは、前記スリット孔から前記凸部が抜けようとする一定以上の力が働いたときに前記貫通孔に差し込まれる差込部の先端とその差込部に対向する差込対向部の先端とが近づく方向へ曲がるように支持される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれか1項に記載の配管カバー。
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