JP2016000794A - 調色方法、粉体塗料組成物及び粉体塗料セット - Google Patents
調色方法、粉体塗料組成物及び粉体塗料セット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016000794A JP2016000794A JP2014121627A JP2014121627A JP2016000794A JP 2016000794 A JP2016000794 A JP 2016000794A JP 2014121627 A JP2014121627 A JP 2014121627A JP 2014121627 A JP2014121627 A JP 2014121627A JP 2016000794 A JP2016000794 A JP 2016000794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- particles
- resin
- particle diameter
- average particle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D167/00—Coating compositions based on polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Coating compositions based on derivatives of such polymers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D5/00—Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
- C09D5/03—Powdery paints
- C09D5/031—Powdery paints characterised by particle size or shape
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D7/00—Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
- C09D7/40—Additives
- C09D7/66—Additives characterised by particle size
- C09D7/69—Particle size larger than 1000 nm
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Nanotechnology (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体塗料を乾式混合して色合わせを行う調色方法であって、前記粉体塗料は粉体粒子を含有し、前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下である調色方法。
【選択図】なし
Description
即ち、請求項1に係る発明は、
互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体塗料を乾式混合して色合わせを行う調色方法であって、
前記粉体塗料は粉体粒子を含有し、
前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下である調色方法。
前記粉体粒子が、平均円形度が0.96以上である請求項1に記載の調色方法。
前記粉体粒子のうち、最も体積平均粒子径の大きな粉体粒子についての体積平均粒子径Aと、最も体積平均粒子径の小さな粉体粒子についての体積平均粒子径Bとの比(B/A)が、0.3以上である請求項1又は請求項2に記載の調色方法。
前記粉体粒子が、前記熱硬化性樹脂と前記熱硬化剤とを含有する芯部と、前記芯部の表面を被覆する樹脂被覆部とを有する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の調色方法。
前記粉体塗料が、体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の調色方法。
互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体粒子を含有し、
前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下である粉体塗料組成物。
前記粉体粒子が、平均円形度が0.96以上である請求項6に記載の粉体塗料組成物。
前記粉体粒子のうち、最も体積平均粒子径の大きな粉体粒子についての体積平均粒子径Aと、最も体積平均粒子径の小さな粉体粒子についての体積平均粒子径Bとの比(B/A)が、0.3以上である請求項6又は請求項7に記載の粉体塗料組成物。
前記粉体粒子が、前記熱硬化性樹脂と前記熱硬化剤とを含有する芯部と、前記芯部の表面を被覆する樹脂被覆部とを有する請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の粉体塗料組成物。
体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有する請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の粉体塗料組成物。
互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体塗料を有し、
前記粉体塗料は粉体粒子を含有し、
前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下である粉体塗料セット。
前記粉体粒子が、平均円形度が0.96以上である請求項11に記載の粉体塗料セット。
前記粉体粒子のうち、最も体積平均粒子径の大きな粉体粒子についての体積平均粒子径Aと、最も体積平均粒子径の小さな粉体粒子についての体積平均粒子径Bとの比(B/A)が、0.3以上である請求項11又は請求項12に記載の粉体塗料セット。
前記粉体粒子が、前記熱硬化性樹脂と前記熱硬化剤とを含有する芯部と、前記芯部の表面を被覆する樹脂被覆部とを有する請求項11〜請求項13のいずれか1項に記載の粉体塗料セット。
前記粉体塗料が、体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有する請求項11〜請求項14のいずれか1項に記載の粉体塗料セット。
請求項2に係る発明によれば、平均円形度が0.96以上の範囲外の粉体粒子を含有する粉体塗料を用いる場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な調色方法が提供される。
請求項3に係る発明によれば、比(B/A)が0.3以上の範囲外である場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な調色方法が提供される。
請求項4に係る発明によれば、粉体粒子が芯部の表面を被覆する樹脂被覆部を有さない場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な調色方法が提供される。
請求項5に係る発明によれば、粉体塗料が体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有しない場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な調色方法が提供される。
請求項6に係る発明によれば、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下の範囲外又は、GSDvが1.3以下の範囲外の粉体粒子を用いる場合に比較して、まだら感が軽減され調色性の良好な粉体塗料組成物が提供される。
請求項7に係る発明によれば、平均円形度が0.96以上の範囲外の粉体粒子を用いる場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な粉体塗料組成物が提供される。
請求項8に係る発明によれば、比(B/A)が0.3以上の範囲外である場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な粉体塗料組成物が提供される。
請求項9に係る発明によれば、粉体粒子が芯部の表面を被覆する樹脂被覆部を有さない場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な粉体塗料組成物が提供される。
請求項10に係る発明によれば、体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有しない場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な粉体塗料組成物が提供される。
請求項11に係る発明によれば、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下の範囲外又は、GSDvが1.3以下の範囲外の粉体粒子を含有する粉体塗料を用いる場合に比較して、まだら感が軽減され調色性の良好な粉体塗料セットが提供される。
請求項12に係る発明によれば、平均円形度が0.96以上の範囲外の粉体粒子を含有する粉体塗料を用いる場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な粉体塗料セットが提供される。
請求項13に係る発明によれば、比(B/A)が0.3以上の範囲外である場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な粉体塗料セットが提供される。
請求項14に係る発明によれば、粉体粒子が芯部の表面を被覆する樹脂被覆部を有さない場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な粉体塗料セットが提供される。
請求項15に係る発明によれば、粉体塗料が体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有しない場合に比較して、まだら感がより軽減され調色性のより良好な粉体塗料セットが提供される。
本実施形態に係る調色方法は、互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体塗料を乾式混合して色合わせを行う調色方法であって、前記粉体塗料は粉体粒子を含有し、前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下である方法である。
本実施形態に係る調色方法に用いられる粉体塗料の色は特に限定されるものではない。例えば、2色の粉体塗料を用いる場合、シアン色とマゼンタ色の組合せ、シアン色とイエロー色の組合せ、マゼンタ色とイエロー色の組合せ等が挙げられる。3色の粉体塗料を用いる場合、シアン色とマゼンタ色とイエロー色の組合せ等が挙げられる。これらの組合せに対して更に透明粉体塗料を組み合わせてもよい。更に、白色粉体塗料、黒色粉体塗料等を組み合わせてもよい。
本発明者等は鋭意検討の結果、粉体塗料を乾式混合して色合わせを行う場合に、粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下であることで、まだら感が軽減され調色性が良好になることを見出した。
その結果、従来よりも少ない粉体塗料の種類で幅広い色彩に調色することが可能となる。
なお、本実施形態に係る調色方法は、本実施形態に係る粉体塗料組成物の製造方法に適用されてもよい。
本実施形態で用いられる粉体塗料が含有する粉体粒子の構造は特に限定されるものではない。粉体粒子に含有されてもよい後述する顔料が粉体粒子表面に露出するのを抑制する観点から、粉体粒子は、芯部と、芯部の表面を被覆する樹脂被覆部と、を有する構造であることが好ましい。つまり、粉体粒子は、コア/シェル構造を有する粒子であることが好ましい。
顔料を粉体粒子表面に露出させないことで、互いに色の異なる粒子間の帯電量差が小さくなり、塗布時の配合変化が小さくなることで調色性が良好になる。
粉体粒子の体積粒度分布指標GSDvは、1.3以下であり、粉体粒子の帯電安定性、塗装膜の平滑性及び回収粉体粒子の再利用の際の塗布安定性の点で、1.28以下が好ましく、より好ましくは1.25以下である。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5質量%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径として100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。なお、サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャンネル)に対して体積をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積粒径D16v、累積50%となる粒径を体積平均粒子径D50v、累積84%となる粒径を体積粒径D84vと定義する。
そして、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2として算出される。
本実施形態で用いられる粉体塗料が含有する粉体粒子は、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有する。粉体粒子が芯部とこの芯部の表面を被覆する樹脂被覆部とを有する構造である場合、該芯部が熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含んでいてもよい。芯部は、必要に応じて、着色剤等のその他添加剤を含んでいてもよい。
熱硬化性樹脂は、熱硬化反応性基を有する樹脂である。熱硬化性樹脂としては、従来、粉体塗料の粉体粒子で使用する様々な種類の樹脂が挙げられる。
熱硬化性樹脂は、非水溶性(疎水性)の樹脂であることがよい。熱硬化性樹脂として非水溶性(疎水性)の樹脂を適用すると、粉体塗料(粉体粒子)の帯電特性の環境依存性が低減される。また、粉体粒子を凝集合一法で作製する場合、水性媒体中で乳化分散を実現する点からも、熱硬化性樹脂は、非水溶性(疎水性)の樹脂であることがよい。なお、非水溶性(疎水性)とは、25℃の水100質量部に対する対象物質の溶解量が5質量部未満であることを意味する。
熱硬化性(メタ)アクリル樹脂は、熱硬化反応性基を有する(メタ)アクリル樹脂である。熱硬化性(メタ)アクリル樹脂への熱硬化反応性基の導入は、熱硬化反応性基を有するビニル単量体を用いることがよい。熱硬化反応性基を有するビニル単量体は、(メタ)アクリル単量体((メタ)アクリロイル基を有する単量体)であってもよいし、(メタ)アクリル単量体以外のビニル単量体であってもよい。
他のビニル単量体としては、各種のα−オレフィン(例えばエチレン、プロピレン、ブテン−1等)、フルオロオレフィンを除く各種のハロゲン化オレフィン(例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン等)、各種の芳香族ビニル単量体(例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等)、各種の不飽和ジカルボン酸と炭素数1以上18以下の1価アルコールとのジエステル(例えばフマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブチル、イタコン酸ジオクチル等)、各種の酸無水基含有単量体(例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水(メタ)アクリル酸、無水テトラヒドロフタル酸等)、各種の燐酸ステル基含有単量体(例えばジエチル−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、ジブチル−2−(メタ)アクリロイルオキシブチルフォスフェート、ジオクチル−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、ジフェニル−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート等)、各種の加水分解性シリル基含有単量体(例えばγ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン等)、各種の脂肪族カルボン酸ビニル(例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、炭素原子数9以上11以下の分岐状脂肪族カルボン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等)、環状構造を有するカルボン酸の各種のビニルエステル(例えばシクロヘキサンカルボン酸ビニル、メチルシクロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニル、p−tert−ブチル安息香酸ビニル等)などが挙げられる。
熱硬化反応性基を有さない(メタ)アクリル単量体としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルオクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等)、各種の(メタ)アクリル酸アリールエステル(例えば(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル等)、各種のアルキルカルビトール(メタ)アクリレート(例えばエチルカルビトール(メタ)アクリレート等)、他の各種の(メタ)アクリル酸エステル(例えばイソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル等)、各種のアミノ基含有アミド系不飽和単量体(例えばN−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等)、各種のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート(例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等)、各種のアミノ基含有単量体(例えばtert−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、tert−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、アジリジニルエチル(メタ)アクリレート、ピロリジニルエチル(メタ)アクリレート、ピペリジニルエチル(メタ)アクリレート等)。
数平均分子量を上記範囲内にすると、塗装膜の平滑性及び機械的物性が向上しやすくなる。
熱硬化性ポリエステル樹脂は、例えば、多塩基酸と多価アルコールとを少なくとも重縮合した重縮合体である。熱硬化性ポリエステル樹脂の熱硬化反応性基の導入は、多塩基酸と多価アルコールとの使用量を調整することにより行う。この調整により、熱硬化反応性基として、カルボキシル基、及び水酸基の少なくとも一方を有する熱硬化性ポリエステル樹脂が得られる。
他の単量体としては、例えば、一分子中にカルボキシル基と水酸基とを併せ有する化合物(例えばジメタノールプロピオン酸、ヒドロキシピバレート等)、モノエポキシ化合物(例えば「カージュラE10(シェル社製)」等の分岐脂肪族カルボン酸のグリシジルエステル)など)、種々の1価アルコール(例えばメタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール等)、種々の一塩基酸(例えば安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸等)、種々の脂肪酸(例えば、ひまし油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、大豆油脂肪酸等)等が挙げられる。
酸価と水酸基価との合計を上記範囲内にすると、塗装膜の平滑性及び機械的物性が向上しやすくなる。数平均分子量を上記範囲内にすると、塗装膜の平滑性及び機械的物性が向上すると共に、粉体塗料の貯蔵安定性も向上しやすくなる。
なお、樹脂被覆部の樹脂として、熱硬化性樹脂を適用する場合、熱硬化性樹脂の含有量は、芯部及び樹脂被覆部の全熱硬化性樹脂の含有量を意味する。
熱硬化剤は、熱硬化性樹脂の熱硬化反応性基の種類に応じて選択する。
具体的には、熱硬化性樹脂の熱硬化反応性基がエポキシ基の場合、熱硬化剤としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ドデカン二酸、エイコサン二酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の酸;これら酸の無水物;これらの酸のウレタン変性物などが挙げられる。これらの中でも、熱硬化剤としては、塗装膜物性、及び貯蔵安定性の点から、脂肪族二塩基酸が好ましく、塗装膜物性の点から、ドデカン二酸が特に好ましい。
なお、樹脂被覆部の樹脂として、熱硬化性樹脂を適用する場合、熱硬化剤の含有量は、芯部及び樹脂被覆部の全熱硬化性樹脂に対する含有量を意味する。
着色剤としては、例えば、顔料が挙げられる。着色剤は、顔料と共に染料を併用してもよい。
顔料としては、例えば、酸化鉄(例えばベンガラ等)、酸化チタン、チタン黄、亜鉛華、鉛白、硫化亜鉛、リトポン、酸化アンチモン、コバルトブルー、カーボンブラック等の無機顔料;キナクリドンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、パーマネントレッド、ハンザイエロー、インダンスレンブルー、ブリリアントファーストスカーレット、ベンツイミダゾロンイエロー等の有機顔料などが挙げられる。
顔料としては、その他、光輝性顔料も挙げられる。光輝性顔料としては、例えば、パール顔料、アルミニウム粉、ステンレス鋼粉等の金属粉;金属フレーク;ガラスビーズ;ガラスフレーク;雲母;リン片状酸化鉄(MIO)等が挙げられる。
その他添加剤としては、粉体塗料に使用される各種の添加剤が挙げられる。具体的には、その他添加剤としては、例えば、表面調整剤(シリコーンオイル、アクリルオリゴマー等)、発泡(ワキ)防止剤(例えば、ベンゾイン、ベンゾイン誘導体等)、硬化促進剤(アミン化合物、イミダゾール化合物、カチオン重合触媒等)、可塑剤、帯電制御剤、酸化防止剤、顔料分散剤、難燃剤、流動付与剤等が挙げられる。
樹脂被覆部は、樹脂を含む。樹脂被覆部は、樹脂のみで構成されていてもよいし、他の添加剤(芯部で説明した熱硬化剤、その他添加剤等)を含んでいてもよい。但し、粉体粒子のブリードをより低減する点から、樹脂被覆部は、樹脂のみで構成されていることがよい。なお、樹脂被覆部が他の添加剤を含む場合でも、樹脂は樹脂被覆部全体の90質量%以上(好ましくは95質量%以上)を占めることがよい。
なお、樹脂被覆部の樹脂として、非硬化性樹脂を適用する場合、非硬化性樹脂としては、(メタ)アクリル樹脂、及びポリエステル樹脂からなる群から選択される少なくとも一種が好適に挙げられる。
樹脂被覆部の被覆率は、次の方法により測定された値である。
粉体粒子表面の樹脂被覆部の被覆率はXPS(X線光電子分光)測定により求めた。
XPS測定は、測定装置として日本電子社製、JPS−9000MXを使用し、X線源としてMgKα線を用い、加速電圧を10kV、エミッション電流を30mAに設定して実施したが、この装置、条件に限定されるものではない。
上記条件で得られたスペクトルから、粉体粒子表面の芯部の素材に起因する成分と被覆樹脂部の材料に起因する成分をピーク分離することによって、粉体粒子表面の樹脂被覆部の被覆率を定量する。ピーク分離は、測定されたスペクトルを、最小二乗法によるカーブフィッティングを用いて各成分に分離することで行う。
具体的には、分離のベースとなる成分スペクトルとして、粉体粒子の作製に用いた熱硬化性樹脂、熱硬化剤、顔料、添加剤、被覆用樹脂等を単独に測定して得られたスペクトルを用い、粉体粒子で得られた全スペクトル強度の総和に対しての被覆用樹脂に起因するスペクトル強度の比率から、被覆率を求める。
樹脂被覆部の厚さは、次の方法により測定された値である。
粉体粒子をエポキシ樹脂などに包埋し、ダイアモンドナイフなどで切削することで薄切片を作成する。この薄切片を透過型電子顕微鏡(TEM)などで観察し、複数の粉体粒子の断面画像を撮影する。粉体粒子の断面画像から樹脂被覆部の厚みを20か所測定して、その平均値を採用する。クリア粉体塗料などで断面画像において樹脂被覆部の観察が難しい場合は、染色を行って観察することで、測定を容易にすることもできる。
粉体粒子には、2価以上の金属イオン(以下、単に「金属イオン」とも称する)を含むことがよい。この金属イオンは、粉体粒子が芯部とこの芯部の表面を被覆する樹脂被覆部とを有する構造である場合には、芯部及び樹脂被覆部のいずれにも含まれる成分である。粉体粒子に2価以上の金属イオンを含むと、粉体粒子で金属イオンによるイオン架橋を形成する。例えば、芯部の熱硬化性樹脂及び樹脂被覆部の樹脂として、ポリエステル樹脂を適用した場合、ポリエステル樹脂のカルボキシル基又は水酸基と金属イオンとが相互作用し、イオン架橋を形成する。このイオン架橋により、粉体粒子のブリードが抑制され、保管性が高まりやすくなる。また、このイオン架橋は、粉体塗料の塗装後、熱硬化をするときの加熱により、イオン架橋の結合が切れることで、粉体粒子の溶融粘度が低下し、平滑性の高い塗装膜を形成しやすくなる。
金属塩としては、例えば、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化鉄(II)、塩化亜鉛、塩化カルシウム、硫酸カルシウム等が挙げられる。
無機金属塩重合体としては、例えば、ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム、ポリ硫酸鉄(II)、多硫化カルシウム等が挙げられる。
金属錯体としては、例えば、アミノカルボン酸の金属塩等が挙げられる。金属錯体として、具体的には、例えば、エチレンジアミン4酢酸、プロパンジアミン4酢酸、ニトリル3酢酸、トリエチレンテトラミン6酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸等の公知のキレートをベースにした金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、アルミニウム塩等)などが挙げられる。
金属イオンの含有量を0.002質量%以上とすると、金属イオンによる適度なイオン架橋が形成され、粉体粒子のブリードを抑え、塗装塗料の保管性が高まるやすくなる。一方、金属イオンの含有量を0.2質量%以下とすると、金属イオンによる過剰なイオン架橋の形成を抑え、塗装膜の平滑性が高まりやすくなる。
外部添加剤は、粉体粒子間の凝集の発生を抑制する。これにより、少量の粉体塗料で平滑性の高い塗装膜を形成することができる。外部添加剤の具体例としては、例えば、無機粒子が挙げられる。無機粒子として、SiO2、TiO2、Al2O3、CuO、ZnO、SnO2、CeO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等の粒子が挙げられる。
外部添加剤の体積平均粒子径は、10nm以上40nm以下が好ましく、10nm以上30nm以下がより好ましい。体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を用いることで、スプレーガン等で粉体塗料を塗布する際に、空気流で粉体粒子がほぐれて1次粒子として飛翔しやすくなり、粉体粒子が1次粒子の状態で被塗装物に付着し粒径単位の配色(調色)ができるため調色性が良好になる。
疎水化処理剤の量としては、通常、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部である。
次に、本実施形態に係る粉体塗料の製造方法について説明する。
本実施形態に係る粉体塗料は、粉体粒子を製造後、必要に応じて、粉体粒子に対して、外部添加剤を外添することで得られる。
熱硬化性樹脂を含む第1樹脂粒子、及び熱硬化剤が分散された分散液中で、前記第1樹脂粒子と前記熱硬化剤とを凝集して、又は、熱硬化性樹脂及び熱硬化剤を含む複合粒子が分散された分散液中で、前記複合粒子を凝集して、第1凝集粒子を形成する工程と、
前記第1凝集粒子が分散された第1凝集粒子分散液と、樹脂を含む第2樹脂粒子が分散された第2樹脂粒子分散液とを混合し、前記第1凝集粒子の表面に前記第2樹脂粒子を凝集し、前記第2樹脂粒子が前記第1凝集粒子の表面に付着した第2凝集粒子を形成する工程と、
前記第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱し、前記第2凝集粒子を融合及び合一する工程と、
を経て、粉体粒子を製造することが好ましい。
なお、この凝集合一法により製造された粉体粒子は、第1凝集粒子が融合合一した部分が芯部となり、第1凝集粒子の表面に付着した第2樹脂粒子が融合合一した部分が樹脂被覆部となる。
なお、以下の説明では、着色剤を含む粉体粒子の製造方法について説明するが、着色剤は必要に応じて含有するものである。
まず、凝集合一法で使用する各分散液を準備する。具体的には、芯部の熱硬化性樹脂を含む第1樹脂粒子が分散された第1樹脂粒子分散液、熱硬化剤が分散された熱硬化剤分散液、着色剤が分散された着色剤分散液、樹脂被覆部の樹脂を含む第2樹脂粒子が分散された第2樹脂粒子分散液を準備する。
また、第1樹脂粒子分散液及び熱硬化剤が分散された熱硬化剤分散液に代えて、芯部の熱硬化性樹脂及び熱硬化剤を含む複合粒子が分散された複合粒子分散液を準備する。
なお、各分散液準備工程において、第1樹脂粒子、第2樹脂粒子、複合粒子を「樹脂粒子」と称し説明する。
水性媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水;アルコール類等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて、中和したのち、水性媒体(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの、樹脂の変換(いわゆる転相)が行われて不連続相化し、樹脂を水性媒体中に粒子状に分散する方法である。
また、ポリエステル樹脂粒子分散液の場合、原料単量体を加熱溶融及び減圧下重縮合を行った後、得られた重縮合体を溶剤(例えば酢酸エチル等)を加え溶解し、さらに、得られた溶解物に弱アルカリ性水溶液を加えながら撹拌、及び転相乳化することによって、ポリエステル樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を得る。
なお、樹脂粒子の体積平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を引き、全粒子に対して累積50%となる粒径を体積平均粒子径D50vとして測定される。なお、他の分散液中の粒子の体積平均粒子径も同様に測定される。
次に、第1樹脂粒子分散液と、熱硬化剤分散液と、着色剤分散液と、を混合する。
そして、混合分散液中で、第1樹脂粒子と熱硬化剤と着色剤とをヘテロ凝集させ目的とする粉体粒子の径に近い径を持つ、第1樹脂粒子と熱硬化剤と着色剤とを含む第1凝集粒子を形成する。
なお、凝集終了後、凝集剤の金属イオンと錯体又は類似の結合を形成する添加剤を必要に応じて用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。このキレート剤の添加により、凝集剤を過剰に添加した場合、粉体粒子の金属イオンの含有量の調整が実現される。
キレート剤の添加量としては、例えば、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下がよく、0.1質量部以上3.0質量部未満が好ましい。
次に、得られた第1凝集粒子が分散された第1凝集粒子分散液と、第2樹脂粒子分散液とを混合する。
なお、第2樹脂粒子は第1樹脂粒子と同種であってもよいし、異種であってもよい。
そして、混合分散液のpHを、例えば6.5以上8.5以下程度の範囲にすることにより、凝集の進行を停止させる。
次に、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して、例えば、第1及び第2樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば第1及び第2樹脂粒子のガラス転移温度より10から30℃高い温度以上)に加熱して、第2凝集粒子を融合合一し、粉体粒子を形成する。
洗浄工程は、帯電性の点から充分にイオン交換水による置換洗浄を施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から凍結乾燥、気流式乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
本実施形態に係る粉体塗料組成物は、互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体粒子を含有し、前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下であるものである。
本実施形態に係る粉体塗料組成物は、本実施形態に係る調色方法により製造されたものであってもよい。
本実施形態に係る粉体塗料組成物に用いられる粉体粒子としては、本実施形態に係る調色方法で用いられる粉体粒子が適用される。
本実施形態に係る粉体塗料組成物において、外部添加剤の外添量としては、例えば、本実施形態に係る粉体塗料組成物に含まれる全粉体粒子の合計に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。本実施形態に係る粉体塗料組成物で用いられる外部添加剤としては、上述の本実施形態に係る調色方法の欄に記載した外部添加剤が適用される。外部添加剤の外添方法としては、上述の本実施形態に係る調色方法の欄に記載した外添方法が適用される。
本実施形態に係る粉体塗料セットは、互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体塗料を有し、前記粉体塗料は粉体粒子を含有し、前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下であるものである。
本実施形態に係る粉体塗料セットに用いられる粉体塗料としては、本実施形態に係る調色方法で用いられる粉体塗料が適用される。
本実施形態に係る塗装品は、本実施形態に係る調色方法により調色された粉体塗料により塗装された塗装品であってもよいし、本実施形態に係る粉体塗料組成物を粉体塗料として用いて塗装された塗装品であってもよいし、本実施形態に係る粉体塗料セットに含まれる各粉体塗料を用いて調色された混合後の粉体塗料により塗装された塗装品であってもよい。
そして、本実施形態に係る塗装品の製造方法は、本実施形態に係る調色方法により調色された粉体塗料、本実施形態に係る粉体塗料組成物又は本実施形態に係る粉体塗料セットに含まれる各粉体塗料を用いて調色された混合後の粉体塗料により塗装する塗装品の製造方法である。
加熱温度(焼付温度)は、例えば、90℃以上250℃以下が好ましく、100℃以上220℃以下がより好ましく、120℃以上200℃以下が更に好ましい。なお、加熱時間(焼付時間)は、加熱温度(焼付温度)により調節する。
撹拌機、温度計、窒素ガス導入口、精留塔を備えた反応容器に下記組成の原料を仕込み窒素雰囲気下で撹拌をおこないながら240℃に昇温し、重縮合反応をおこなった。
・テレフタル酸: 742質量部(100モル%)
・ネオペンチルグリコール: 312質量部(62モル%)
・エチレングリコール: 59.4質量部(20モル%)
・グリセリン: 90質量部(18モル%)
・ジ−n−ブチル錫オキサイド: 0.5質量部
コンデンサー、温度計、水滴下装置、アンカー翼を備えたジャケット付き3リットル反応槽(東京理化器械株式会社製:BJ−30N)を水循環式恒温槽にて40℃に維持しながら、該反応槽に酢酸エチル180質量部とイソプロピルアルコール80質量部との混合溶剤を投入し、これに下記組成物を投入した。
・熱硬化性ポリエステル樹脂1: 240質量部
・ブロックイソシアネート硬化剤VESTAGONB1530(EVONIK社製): 60質量部
・ベンゾイン: 3質量部
・アクリルオリゴマー(アクロナール4F BASF社): 3質量部
得られた乳化液800質量部とイオン交換水700質量部とを2リットルのナスフラスコに入れ、トラップ球を介して真空制御ユニットを備えたエバポレーター(東京理化器械株式会社製)にセットした。ナスフラスコを回転させながら、60℃の湯バスで加温し、突沸に注意しつつ7kPaまで減圧し溶剤を除去した。溶剤回収量が1100質量部になった時点で常圧に戻し、ナスフラスコを水冷して分散液を得た。得られた分散液に溶剤臭は無かった。この分散液における熱硬化性ポリエステル樹脂及び熱硬化剤を含有した複合粒子の体積平均粒子径は150nmであった。
熱硬化性ポリエステル樹脂1を300質量部とし、ブロックイソシアネート硬化剤、ベンゾイン、アクリルオリゴマーを加えなかった以外は、複合粒子分散液1を調製する条件と同様にして、熱硬化性ポリエステル樹脂粒子分散液2を得た。
・シアン顔料(大日精化(株)製、C.I.Pigment Blue 15:3、(銅フタロシアニン)): 100質量部
・アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製:ネオゲンRK): 15質量部
・イオン交換水: 450質量部
上記成分を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー((株)スギノマシン製、HJP30006)を用いて1時間分散してシアン顔料を分散させてなる着色剤分散液を調製した。レーザー回折粒度測定器を用いて測定したところ、着色剤分散液におけるシアン顔料の体積平均粒子径は、0.13μm、着色剤分散液の固形分比率は25質量%であった。
・シアン顔料をマゼンタ顔料(キナクリドン系顔料:大日精化社製:クロモファインマゼンタ6887)に変更した以外は着色剤分散液(C1)と同様の方法で着色剤分散液(M1)を調整した。レーザー回折粒度測定器を用いて測定したところ、着色剤分散液におけるマゼンタ顔料の体積平均粒子径は、0.14μm、着色剤分散液の固形分比率は25質量%であった。
・シアン顔料をイエロー顔料(BASF社製:Paliotol Yellow d1155 )に変更した以外は着色剤分散液(C1)と同様の方法で着色剤分散液(Y1)を調整した。レーザー回折粒度測定器を用いて測定したところ、着色剤分散液におけるイエロー顔料の体積平均粒子径は、0.13μm、着色剤分散液の固形分比率は25質量%であった。
・シアン顔料を黒顔料(キャボット社製:Reagal330 )に変更した以外は着色剤分散液(C1)と同様の方法で着色剤分散液(K1)を調整した。レーザー回折粒度測定器を用いて測定したところ、着色剤分散液における黒顔料の体積平均粒子径は、0.11μm、着色剤分散液の固形分比率は25質量%であった。
・酸化チタン(石原産業製 A−220): 100質量部
・アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製:ネオゲンRK): 15質量部
・イオン交換水: 400質量部
上記成分を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー((株)スギノマシン製、HJP30006)を用いて3時間分散して酸化チタンを分散させてなる着色剤分散液を調製した。レーザー回折粒度測定器を用いて測定したところ着色剤分散液における酸化チタンの体積平均粒子径は0.25μm、着色剤分散液の固形分比率は25質量%であった。
−凝集工程−
・複合粒子分散液1: 325質量部(固形分65質量部)
・着色剤分散液(C1): 3質量部(固形分0.75質量部)
・着色剤分散液(W1): 150質量部(固形分37.5質量部)
上記成分を丸型ステンレス製フラスコ中においてホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)で十分に混合・分散した。次いで、1.0質量%硝酸水溶液を用い、pHを2.5に調整した。これに10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液0.50質量部を加え、分散操作を継続した。
撹拌機、マントルヒーターを設置し、スラリーが充分に撹拌するように撹拌機の回転数を調整しながら、50℃まで昇温し、50℃で15分保持した後、凝集粒子の体積平均粒子径が5.5μmとなったところで、熱硬化性ポリエステル樹脂粒子分散液2を100質量部ゆっくりと投入した。その後10質量%のNTA(ニトリロ三酢酸)金属塩水溶液(キレスト70:キレスト株式会社製)を40質量部加えた後、5質量%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.0とした。
30分間保持した後、85℃まで昇温し、1.5時間保持した。光学顕微鏡でほぼ球形化が観察された。
反応終了後、フラスコ内の溶液を冷却し、濾過することにより固形分を得た。次に、この固形分を、イオン交換水で洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過で固液分離し、再度固形分を得た。
次に、この固形分を40℃のイオン交換水3リットル中に再分散し、15分、300rpmで撹拌、洗浄した。この洗浄操作を5回繰り返し、ヌッチェ式吸引濾過で固液分離して得られた固形分を12時間真空乾燥させた後、固形分100質量部に対して0.5質量部の疎水性シリカ(一次粒子径16nm)を混合して、ポリエステル樹脂製の粉体塗料(シアン粒子1)を得た。
シアン粒子1の調製において、ニトリロ三酢酸金属塩水溶液を用いず、また10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液1.8質量部とした以外はシアン粒子1と同様の方法でシアン粒子2を得た。
シアン粒子1の調製において、ニトリロ三酢酸金属塩水溶液を用いず、また10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液2.2質量部とした以外はシアン粒子1と同様の方法でシアン粒子3を得た。
シアン粒子1の調製において、融合合一工程にて85℃まで昇温し、1.2時間保持した以外はシアン粒子1と同様の方法でシアン粒子4を得た。
シアン粒子1の調製において、50℃まで昇温し、50℃で15分保持を32℃まで昇温し、32℃で15分保持した以外はシアン粒子1と同様の方法でシアン粒子5を得た。
シアン粒子5の調製において、ニトリロ三酢酸金属塩水溶液を用いず、また10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液1.8質量部とした以外はシアン粒子5と同様の方法でシアン粒子6を得た。
シアン粒子5の調製において、ニトリロ三酢酸金属塩水溶液を用いず、また10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液2.2質量部とした以外はシアン粒子5と同様の方法でシアン粒子7を得た。
シアン粒子5の調製において、融合合一工程にて85℃まで昇温し、1.2時間保持した以外はシアン粒子5と同様の方法でシアン粒子8を得た。
シアン粒子1の調製において、50℃まで昇温し、50℃で15分保持を30℃まで昇温し、30℃で15分保持した以外はシアン粒子1と同様の方法でシアン粒子9を得た。
シアン粒子1の調製において、50℃まで昇温し、50℃で15分保持を60℃まで昇温し、60℃で25分保持した以外はシアン粒子1と同様の方法でシアン粒子10を得た。
シアン粒子10の調製において、ニトリロ三酢酸金属塩水溶液を用いず、また10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液1.8質量部とした以外はシアン粒子10と同様の方法でシアン粒子11を得た。
シアン粒子10の調製において、ニトリロ三酢酸金属塩水溶液を用いず、また10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液2.2質量部とした以外はシアン粒子10と同様の方法でシアン粒子12を得た。
シアン粒子10の調製において、融合合一工程にて85℃まで昇温し、1.2時間保持した以外はシアン粒子10と同様の方法でシアン粒子13を得た。
シアン粒子1の調製において、50℃まで昇温し、50℃で15分保持を63℃まで昇温し、63℃で15分保持した以外はシアン粒子1と同様の方法でシアン粒子14を得た。
シアン粒子1の調製において、着色剤分散液(C1)の代わりに着色剤分散液(M1)を用いた以外はシアン粒子1と同様の方法でマゼンタ粒子1を得た。
シアン粒子1の調製において、着色剤分散液(C1)の代わりに着色剤分散液(Y1)を5質量部用いた以外はシアン粒子1と同様の方法でイエロー粒子1を得た。
シアン粒子1の調製において、着色剤分散液(C1)の代わりに着色剤分散液(K1)を用いた以外はシアン粒子1と同様の方法で黒粒子1を得た。
シアン粒子1の調製において、着色剤分散液(C1)を添加しなかった以外はシアン粒子1と同様の方法で白粒子1を得た。
−評価サンプル作製−
粉体塗料(組成物)を、粉体塗料用静電スプレー塗装機で、リン酸亜鉛処理を施した0.8mm厚の冷延鋼板上に塗装し、180℃で20分焼付を行なうことによって、硬化塗膜の形成された評価板を得た。
評価に用いた粉体塗料(組成物)を構成する粉体塗料の組合せは以下の通りである。各粉体塗料を、等量ずつ混合して評価用の粉体塗料(組成物)とした。
得られた各塗膜から所定の距離をおいて観察し、塗膜表面の色相まだらを目視にて評価した。
評価基準は以下のとおりとした。
G5:間近で観察しても均一に見える。
G4:0.25m離れて観察して均一に見える。
G3:0.5m離れて観察して均一に見える。
G2:1m離れて観察して均一に見える。
G1:1m離れて観察して色相まだらが見える。
この評価を複数名で実施し平均値を評価結果とした。
なおG3以上を問題ないものとした。
用いた粒子と評価結果を表2乃至表5に示す。
比較例13の色相まだら評価結果が不良であったが、これは、粉体粒子同士が凝集して塗膜形成している部分が確認され、この凝集物が原因と思われる。
Claims (15)
- 互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体塗料を乾式混合して色合わせを行う調色方法であって、
前記粉体塗料は粉体粒子を含有し、
前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下である調色方法。 - 前記粉体粒子が、平均円形度が0.96以上である請求項1に記載の調色方法。
- 前記粉体粒子のうち、最も体積平均粒子径の大きな粉体粒子についての体積平均粒子径Aと、最も体積平均粒子径の小さな粉体粒子についての体積平均粒子径Bとの比(B/A)が、0.3以上である請求項1又は請求項2に記載の調色方法。
- 前記粉体粒子が、前記熱硬化性樹脂と前記熱硬化剤とを含有する芯部と、前記芯部の表面を被覆する樹脂被覆部とを有する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の調色方法。
- 前記粉体塗料が、体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の調色方法。
- 互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体粒子を含有し、
前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下である粉体塗料組成物。 - 前記粉体粒子が、平均円形度が0.96以上である請求項6に記載の粉体塗料組成物。
- 前記粉体粒子のうち、最も体積平均粒子径の大きな粉体粒子についての体積平均粒子径Aと、最も体積平均粒子径の小さな粉体粒子についての体積平均粒子径Bとの比(B/A)が、0.3以上である請求項6又は請求項7に記載の粉体塗料組成物。
- 前記粉体粒子が、前記熱硬化性樹脂と前記熱硬化剤とを含有する芯部と、前記芯部の表面を被覆する樹脂被覆部とを有する請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の粉体塗料組成物。
- 体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有する請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の粉体塗料組成物。
- 互いに色の異なる少なくとも2種類の粉体塗料を有し、
前記粉体塗料は粉体粒子を含有し、
前記粉体粒子が、熱硬化性樹脂と熱硬化剤とを含有し、体積平均粒子径が3μm以上10μm以下であり、GSDvが1.3以下である粉体塗料セット。 - 前記粉体粒子が、平均円形度が0.96以上である請求項11に記載の粉体塗料セット。
- 前記粉体粒子のうち、最も体積平均粒子径の大きな粉体粒子についての体積平均粒子径Aと、最も体積平均粒子径の小さな粉体粒子についての体積平均粒子径Bとの比(B/A)が、0.3以上である請求項11又は請求項12に記載の粉体塗料セット。
- 前記粉体粒子が、前記熱硬化性樹脂と前記熱硬化剤とを含有する芯部と、前記芯部の表面を被覆する樹脂被覆部とを有する請求項11〜請求項13のいずれか1項に記載の粉体塗料セット。
- 前記粉体塗料が、体積平均粒子径が10nm以上40nm以下の外部添加剤を含有する請求項11〜請求項14のいずれか1項に記載の粉体塗料セット。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014121627A JP6129121B2 (ja) | 2014-06-12 | 2014-06-12 | 調色方法、粉体塗料組成物及び粉体塗料セット |
US14/525,706 US20150361297A1 (en) | 2014-06-12 | 2014-10-28 | Powder coating material set, and powder coating material composition |
CN201410742680.4A CN105273468B (zh) | 2014-06-12 | 2014-12-05 | 粉末涂布材料组和粉末涂布材料组合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014121627A JP6129121B2 (ja) | 2014-06-12 | 2014-06-12 | 調色方法、粉体塗料組成物及び粉体塗料セット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016000794A true JP2016000794A (ja) | 2016-01-07 |
JP6129121B2 JP6129121B2 (ja) | 2017-05-17 |
Family
ID=54835621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014121627A Expired - Fee Related JP6129121B2 (ja) | 2014-06-12 | 2014-06-12 | 調色方法、粉体塗料組成物及び粉体塗料セット |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20150361297A1 (ja) |
JP (1) | JP6129121B2 (ja) |
CN (1) | CN105273468B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10745567B2 (en) | 2017-03-21 | 2020-08-18 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Powdered paint and electrostatic powder coating method |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111900221B (zh) * | 2020-08-05 | 2022-07-08 | 苏州中来光伏新材股份有限公司 | 一种轻质高强度光伏组件及其制备方法 |
Citations (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04504431A (ja) * | 1988-12-02 | 1992-08-06 | コートールズ コーティングス(ホールディングス)リミテッド | 着色粉末塗装組成物 |
JPH05508430A (ja) * | 1990-06-01 | 1993-11-25 | コートールズ コーティングス(ホールディングス)リミテッド | 粉末被覆組成物 |
JPH07188586A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Kansai Paint Co Ltd | 粉体塗料の調色方法 |
JPH1072557A (ja) * | 1996-03-12 | 1998-03-17 | Kao Corp | 粉体塗料 |
JPH11158414A (ja) * | 1997-11-28 | 1999-06-15 | Nisshin Flour Milling Co Ltd | 静電塗装用の粉体塗料 |
JPH11302568A (ja) * | 1998-04-16 | 1999-11-02 | Nippon Paint Co Ltd | 球形熱硬化性粉体塗料粒子の製造方法、球形熱硬化性粉体塗料粒子、複層塗膜形成方法及びそれから得られる複層塗膜 |
JP2001019905A (ja) * | 1999-07-07 | 2001-01-23 | Nippon Paint Co Ltd | 粉体調色方法、複合粉体塗料組成物および粉体塗装方法 |
JP2002053810A (ja) * | 2000-08-04 | 2002-02-19 | Nippon Paint Co Ltd | 粉体塗料の調色方法 |
JP3262276B2 (ja) * | 1994-12-26 | 2002-03-04 | 日本カーバイド工業株式会社 | 粉体塗料組成物 |
JP2003082273A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 複合化熱硬化性粉体塗料 |
JP2003096398A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Dainippon Ink & Chem Inc | 塗膜形成方法 |
JP2004198752A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2005213507A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Xerox Corp | 硬化可能な粉体塗装組成物の製造方法、硬化可能な粉体塗装組成物、及びその使用法 |
JP2006111853A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-04-27 | Sanyo Chem Ind Ltd | 塗料組成物 |
JP2008106132A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Nippon Zeon Co Ltd | 粉体塗料 |
JP2012128008A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9014646D0 (en) * | 1990-07-02 | 1990-08-22 | Courtaulds Coatings Holdings | Coating compositions |
DE4332170A1 (de) * | 1993-09-22 | 1995-03-23 | Hoechst Ag | Polyestersalze und ihre Verwendung als Ladungssteuermittel |
US7867555B2 (en) * | 2004-02-13 | 2011-01-11 | Valspar Sourcing Inc. | Dispersion-coated powder coloring system |
US20090252869A1 (en) * | 2008-04-07 | 2009-10-08 | Antonio Rodrigo | Powder coating composition |
-
2014
- 2014-06-12 JP JP2014121627A patent/JP6129121B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2014-10-28 US US14/525,706 patent/US20150361297A1/en not_active Abandoned
- 2014-12-05 CN CN201410742680.4A patent/CN105273468B/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04504431A (ja) * | 1988-12-02 | 1992-08-06 | コートールズ コーティングス(ホールディングス)リミテッド | 着色粉末塗装組成物 |
JPH05508430A (ja) * | 1990-06-01 | 1993-11-25 | コートールズ コーティングス(ホールディングス)リミテッド | 粉末被覆組成物 |
JPH07188586A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Kansai Paint Co Ltd | 粉体塗料の調色方法 |
JP3262276B2 (ja) * | 1994-12-26 | 2002-03-04 | 日本カーバイド工業株式会社 | 粉体塗料組成物 |
JPH1072557A (ja) * | 1996-03-12 | 1998-03-17 | Kao Corp | 粉体塗料 |
JPH11158414A (ja) * | 1997-11-28 | 1999-06-15 | Nisshin Flour Milling Co Ltd | 静電塗装用の粉体塗料 |
JPH11302568A (ja) * | 1998-04-16 | 1999-11-02 | Nippon Paint Co Ltd | 球形熱硬化性粉体塗料粒子の製造方法、球形熱硬化性粉体塗料粒子、複層塗膜形成方法及びそれから得られる複層塗膜 |
JP2001019905A (ja) * | 1999-07-07 | 2001-01-23 | Nippon Paint Co Ltd | 粉体調色方法、複合粉体塗料組成物および粉体塗装方法 |
JP2002053810A (ja) * | 2000-08-04 | 2002-02-19 | Nippon Paint Co Ltd | 粉体塗料の調色方法 |
JP2003082273A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 複合化熱硬化性粉体塗料 |
JP2003096398A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Dainippon Ink & Chem Inc | 塗膜形成方法 |
JP2004198752A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2005213507A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Xerox Corp | 硬化可能な粉体塗装組成物の製造方法、硬化可能な粉体塗装組成物、及びその使用法 |
JP2006111853A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-04-27 | Sanyo Chem Ind Ltd | 塗料組成物 |
JP2008106132A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Nippon Zeon Co Ltd | 粉体塗料 |
JP2012128008A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10745567B2 (en) | 2017-03-21 | 2020-08-18 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Powdered paint and electrostatic powder coating method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20150361297A1 (en) | 2015-12-17 |
CN105273468A (zh) | 2016-01-27 |
CN105273468B (zh) | 2019-07-09 |
JP6129121B2 (ja) | 2017-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5999142B2 (ja) | 熱硬化性粉体塗料及びその製造方法、並びに塗装品及びその製造方法 | |
JP6540152B2 (ja) | 熱硬化性粉体塗料、熱硬化性粉体塗料の製造方法、塗装品、及び塗装品の製造方法 | |
JP2018162346A (ja) | 粉体塗料及び静電粉体塗装方法 | |
JP6070663B2 (ja) | 熱硬化性粉体塗料、塗装品、及び塗装品の製造方法 | |
JP2016183227A (ja) | 熱硬化性粉体塗料、塗装品、及び塗装品の製造方法 | |
JP6435691B2 (ja) | 熱硬化性粉体塗料、熱硬化性粉体塗料の製造方法、塗装品、及び塗装品の製造方法 | |
JP6641835B2 (ja) | 静電粉体塗装方法、及び粉体塗料 | |
JP6665463B2 (ja) | 静電粉体塗装方法、及び粉体塗料 | |
JP6129120B2 (ja) | 熱硬化性粉体塗料、熱硬化性粉体塗料の製造方法、塗装品、及び塗装品の製造方法 | |
JP6645087B2 (ja) | 静電粉体塗装方法、及び粉体塗料 | |
JP6672776B2 (ja) | 静電粉体塗装方法、及び粉体塗料 | |
JP2018012790A (ja) | 粉体塗料及び静電粉体塗装方法 | |
JP6129121B2 (ja) | 調色方法、粉体塗料組成物及び粉体塗料セット | |
JP2019035027A (ja) | 粉体塗料、塗装品及び塗装品の製造方法 | |
JP2017057358A (ja) | 熱硬化性粉体塗料及び塗装方法 | |
JP6245313B2 (ja) | 熱硬化性粉体塗料及びその製造方法、並びに塗装品及びその製造方法 | |
JP6620487B2 (ja) | 静電粉体塗装方法、及び粉体塗料 | |
JP6672777B2 (ja) | 静電粉体塗装方法、及び粉体塗料 | |
JP2018153786A (ja) | 静電粉体塗装方法 | |
JP2020142477A (ja) | 塗装品、粉体塗料セット、及び、塗装品の製造方法 | |
JP6274255B2 (ja) | 熱硬化性粉体塗料、塗装品、及び塗装品の製造方法 | |
JP2018075551A (ja) | 塗装物の製造方法 | |
JP2018047423A (ja) | 静電粉体塗装方法 | |
JP2018154793A (ja) | 熱硬化性粉体塗料、塗装品、及び塗装品の製造方法 | |
JP7069555B2 (ja) | 粉体塗料及び静電粉体塗装方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20151023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151224 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160329 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160628 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20160705 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20160916 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170411 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6129121 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |