JP2003082273A - 複合化熱硬化性粉体塗料 - Google Patents

複合化熱硬化性粉体塗料

Info

Publication number
JP2003082273A
JP2003082273A JP2001271820A JP2001271820A JP2003082273A JP 2003082273 A JP2003082273 A JP 2003082273A JP 2001271820 A JP2001271820 A JP 2001271820A JP 2001271820 A JP2001271820 A JP 2001271820A JP 2003082273 A JP2003082273 A JP 2003082273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder coating
coating material
group
thermosetting powder
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001271820A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Agawa
哲朗 阿河
Koichi Yamaguchi
浩一 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2001271820A priority Critical patent/JP2003082273A/ja
Publication of JP2003082273A publication Critical patent/JP2003082273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体塗料の貯蔵安定性に優れるとともに、低
温硬化時の平滑性にも優れる熱硬化性粉体塗料を提供す
ること。 【解決手段】 ガラス転移点60℃未満の熱硬化性粉体
塗料(A)、ガラス転移点60〜120℃のアクリル樹
脂(B)、及び樹脂(B)は溶解するが熱硬化性粉体塗
料(A)は実質的に溶解しない有機溶剤(C)を必須成
分として含んでなる粉体塗料原料溶液を、噴霧乾燥させ
て得られる複合化熱硬化性粉体塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
る熱硬化性粉体塗料に関する。さらに詳細には、本発明
は、あらかじめ調製された熱硬化性粉体塗料を固形樹脂
及び必要により固形樹脂の硬化剤を溶解させた有機溶剤
とともに噴霧乾燥させて得られる、粒子表面が固形樹脂
含有成分で被覆された複合化熱硬化粉体塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は、塗装時に有機溶剤を大気中
に揮散することのない、環境調和型塗料として金属塗装
全般に広く使用されている。なかでも、熱硬化性粉体塗
料はその優れた塗膜性能が認められ各種の用途に適用さ
れてきている。
【0003】自動車産業や製缶業のような塗装産業分野
においては、低コストや軽重量といった観点からも薄膜
で表面外観が良好であることや、低温での硬化性が強く
求められている。しかしながら熱硬化性粉体塗料の平滑
性を向上させるため、主成分である熱硬化性樹脂の溶融
粘度を下げると、それに従って樹脂のガラス転移点も低
下し、ひいては塗料の貯蔵安定が悪化するという不都合
が生じる。一方、貯蔵安定性を重視した熱硬化性粉体塗
料にすると、低温での硬化では塗料粘度が高いため十分
な平滑性が得られないなどの問題点を抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述の
従来技術における種々の問題点などを解決し、実用性の
高い熱硬化性粉体塗料ならびに塗装物を得るべく鋭意研
究を開始した。本発明が解決しようとする課題は、粉体
塗料の貯蔵安定性に優れるとともに低温硬化時の平滑性
にも優れる熱硬化性粉体塗料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
課題を解決するべく、鋭意、研究を重ねた結果、ガラス
転移点60℃未満の熱硬化性粉体塗料(A)とガラス転
移点60〜120℃の樹脂(B)と、樹脂(B)は溶解
するが熱硬化性粉体塗料(A)は実質的に溶解しない有
機溶剤(C)とを必須の構成成分として含んでなる粉体
塗料原料溶液を、噴霧乾燥させて得られる複合構造を有
する粉体塗料を用いて形成される塗膜が、塗膜外観に特
段に優れ、しかも粉体塗料の貯蔵安定性にも優れること
等を見出し、ここに本発明を完成させるに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を具体的に
述べることにする。本発明の複合化熱硬化性粉体塗料
は、ガラス転移点60℃未満の熱硬化性粉体塗料
(A)、ガラス転移点60〜120℃のアクリル樹脂
(B)、及び樹脂(B)は溶解するが熱硬化性粉体塗料
(A)は実質的に溶解しない有機溶剤(C)とを必須成
分として含んでなる粉体塗料原料溶液を、噴霧乾燥させ
て得られるものであり、そのの粒径は体積平均粒径が1
〜50μmであることが好ましい。薄膜時の平滑性を考
慮すればより好ましくは5〜20μmである。上記の平
均粒径は体積平均メディアン径を意味し、例えば、島津
製作所製のレーザー回折式粒度測定装置(SALD―2
000)で測定することができる。
【0007】また、本発明の粉体塗料は本質的に球状で
あり、その平均円形度は0.9以上であることが好まし
い。球状の粉体塗料を用いることにより塗料流動性、再
塗装性が向上する。この観点から、好ましくは円形度
0.9以上の粒子が頻度50%以上、より好ましくは頻
度70%以上であることが好適である。
【0008】ここでいう円形度及び平均円形度とは、粒
子表面の凹凸状態を表す粒子形状指数のひとつであり、
次式のように表される。
【0009】円形度=(粒子投影面積と同じ面積の円の
周長)/(粒子投影像の周長)
【0010】したがって、円形度は粒子像が真円であれ
ば1となり、粒子像が真円から逸脱し、細長い形状ある
いはデコボコしているほど小さい値となる。平均円形度
は各粒子の円形度を全て足し合わせた値を、全粒子数で
割算することにより求められる。上記粉体塗料の形状及
び平均円形度は、フロー式粒子像分析装置(FPIA−
1000、東亜医用電子(株)製)により測定すること
ができる。また、走査型電子顕微鏡によっても、粉体塗
料の形状を確認することができる。
【0011】次に噴霧乾燥について説明する。本発明の
粉体塗料は、ガラス転移点60℃未満の熱硬化性粉体塗
料(A)とガラス転移点60〜120℃のアクリル樹脂
(B)と、必要により樹脂(B)の硬化剤及び樹脂
(B)は溶解するが熱硬化性粉体塗料(A)は実質的に
溶解しない有機溶剤(C)含有の有機溶剤溶液(以下、
粉体塗料原料溶液と記述する。)の噴霧乾燥により得ら
れる。ここで、「熱硬化性粉体塗料(A)は実質的に溶
解しない」とは、熱硬化性粉体塗料(A)の大部分が溶
解しないでその粒子形状が保持されていることを意味し
ており、粉体塗料(A)のごく僅かな部分が溶解するよ
うな場合は、「実質的に溶解しない」場合に含まれる。
【0012】噴霧乾燥に用いる装置は、噴霧された粉体
塗料原料溶液から有機溶剤を除去することのできるもの
であればよく、例えば噴霧された粉体塗料原料溶液を熱
源ガスと接触させて有機溶剤を揮発させる噴霧乾燥装置
などが使用できる。有機溶剤を揮発させることから、装
置は防爆仕様であることが望ましい。また、噴霧された
粉体塗料原料溶液を乾燥させるために使用される、熱源
ガス中の溶剤の蒸気含有量を低く保つという観点から
は、溶剤回収装置を備えることが望ましい。
【0013】上記の、噴霧された粉体塗料原料溶液を熱
源ガスと接触させて有機溶剤を揮発させる噴霧乾燥装置
を使用する場合において、粉体塗料原料溶液と熱源ガス
の接触方式は特に限定されず、通常用いられているよう
な、並流式、向流式、並流・向流混合式のようないずれ
の方式でもよい。
【0014】粉体塗料原料溶液の噴霧方式についても、
回転円盤式、二流体ノズル式、圧力ノズル式など、公知
慣用のものがいずれも使用できる。噴霧する際の、粒子
径をコントロールするための因子としては、回転円盤式
においては、円盤の回転速度、二流体ノズル式において
は、ノズルからの吐出速度、原料溶液と混合して使用さ
れる圧縮空気と原料溶液の混合比、圧力ノズル式におい
ては、吐出圧力等があるが、これらの値については、目
標とする粒子径に応じて適宜決定すればよい。
【0015】原料溶液の供給速度、熱源ガスの流量につ
いても、目標とする粒子径にあわせて、適宜決定すれば
良いが、噴霧乾燥中に原料溶液の供給速度や熱源ガスの
流量が変化すると、得られる粒子の粒子径、粒子径分布
や不揮発分の値も変化するため、噴霧乾燥中は一定に保
つことが望ましい。
【0016】通常、噴霧乾燥により得られた粒子を含む
熱源ガスは、引き続き、サイクロンに代表される分級装
置へ導かれ、粒子の捕集・分級が行われる。本発明の粉
体塗料の粒度分布を整えるため、粗大粒子や微細粒子を
除去するための分級が必要な場合は市販されている一般
的な分級機を用いることもできる。
【0017】熱源ガスとしては、不活性ガスが望まし
い。なかでもコスト等の点からは窒素ガスの使用が望ま
しい。熱源ガスの温度は、粉体塗料原料溶液中の熱硬化
性粉体塗料が実質的に硬化反応を起こさないような温
度、すなわち、一部硬化反応が起こったとしても得られ
る粉体塗料の塗料としての性能が実質的に損なわれるこ
とのないような温度範囲で、適宜決定すればよい。熱源
ガスの温度の下限については特に制限はないが、効率よ
く溶剤を蒸発させるためには、30℃以上が好ましく、
40℃以上とすることがより好ましい。通常は、熱源ガ
スの温度は30〜160℃、好ましくは40〜130℃
の範囲で適宜決定される。
【0018】熱源ガスの流量及び粉体塗料原料溶液の供
給速度は、得られる粒子の不揮発分が99重量%以上と
なるような条件下で、目的とする粒子径に合わせて適宜
調整すれば良い。装置内の圧力は、常圧でも、減圧ある
いは加圧でも特に制限されない。
【0019】また、噴霧乾燥を行う際の粉体塗料原料溶
液の不揮発分濃度は、噴霧乾燥装置の仕様、噴霧乾燥す
る条件に応じて適宜決定すればよい。
【0020】さらに溶剤の蒸発をより効率的に行わせる
ために、粉体塗料原料溶液を、噴霧乾燥する前に予備加
熱しても良い。その際に予備加熱する温度は、粉体塗料
原料溶液のゲル化を防止するため、70℃以下であるこ
とが好ましく、また予備加熱後できるだけ速やかに噴霧
乾燥することが好ましい。
【0021】かくして得られた粉体塗料は、そのままで
粉体塗料として使用することができるが、さらに、必要
に応じて、真空乾燥等の他の乾燥方法で二次乾燥させて
もよい。その際には、粉体塗料のゲル化を防止するた
め、二次乾燥は約70℃以下の温度で行うことが望まし
い。
【0022】本発明で用いられる粉体塗料原料溶液は、
アクリル樹脂(B)が有機溶剤に溶解した状態にあるこ
とが必要である。このように溶解している場合には、熱
硬化性粉体塗料(A)とアクリル樹脂(B)がより均一
に混合され、平滑性がすぐれることや、複層化が進むた
め特に塗膜の貯蔵安定性が著しく向上した粉体塗料を得
ることができるからである。なお、必要により添加され
るアクリル樹脂(B)の硬化剤は溶解しないような溶剤
であっても、粉体塗料原料溶液の保存安定性を損なわな
い範囲であれば、使用することができる。
【0023】次に、熱硬化性粉体塗料(A)について述
べる。熱硬化性粉体塗料(A)は、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、及びウレタン樹脂などか
ら選ばれた熱硬化性樹脂を含有し、エポキシ基、カルボ
キシル基、水酸基、アミノ基、イソシアネート基、加水
分解性シリル基、ブロック化カルボキシル基、ブロック
化アミノ基、及びブロック化イソシアネート基からなる
群から選ばれた少なくとも1種の硬化反応性基を有して
いるものを挙げることができる。また、アクリル樹脂
(B)の硬化反応性基と同じ硬化性反応基を有している
粉体塗料が好適に適用できる。
【0024】熱硬化性粉体塗料(A)のガラス転移点
は、本発明の目的である低温硬化時の平滑性を優れたも
のとするために、60℃未満であることが必要であり、
さらに50℃以下であることが好ましい。熱硬化性粉体
塗料(A)のガラス転移点は、熱硬化性粉体塗料(A)
を試料として、示差熱量分析(DSC)により、室温か
ら10℃/分昇温時の条件で、最初の変曲点として測定
することができる。ここで、測定されるガラス転移点
(最初の変曲点)は、実際には、熱硬化性粉体塗料
(A)を構成する樹脂成分のガラス転移温度である。
【0025】熱硬化性粉体塗料(A)の調製方法は特に
限定されないが、熱硬化性樹脂、硬化剤、必要に応じ
て、着色顔料、ワックスなどの他の樹脂類、硬化触媒、
酸化防止剤、レベリング剤、艶消し剤、消泡剤、紫外線
吸収剤などの添加剤等をヘンシェルミキサー等で混合し
た後、エクストルダーなどで当業者によって周知の条件
において溶融混練し、冷却後、粉砕分級する方法や本発
明で用いている有機溶剤の噴霧乾燥法などが好適に使用
できる。
【0026】熱硬化性粉体塗料(A)の平均粒径は0.
1〜50μmの範囲が好ましく、より好ましくは1〜2
0μmが好ましい。球形度としては平均円形度が0.9
以上であることが好ましい。熱硬化性粉体塗料(A)と
樹脂(B)との混合割合としては(A)/(B)=9
9.9/0.1〜90/10(重量比)が好適である。
【0027】次にアクリル樹脂(B)について述べる。
アクリル樹脂(B)としては、ガラス転移点60〜12
0℃の熱硬化性及び/又は熱可塑性アクリル樹脂が使用
できる。また、当該アクリル樹脂(B)としては、貯蔵
時の保存安定性に優れる粉体塗料が得られることから、
熱硬化性粉体塗料(A)よりガラス転移点が高いことが
必要であり、ガラス転移点60〜100℃の範囲内にあ
る樹脂が特に好ましい。
【0028】当該アクリル樹脂を調製するには、公知慣
用の方法が適用できるが、各種のビニル単量体を、さら
に必要に応じて共重合可能な硬化反応性基含有のビニル
単量体類を用いて、有機溶剤中で重合せしめるという方
法が、最も簡便であるので推奨される。その際に使用す
る重合開始剤や溶剤としては、公知慣用のものがそのま
ま使用できる。
【0029】アクリル樹脂(B)は硬化反応性基を有し
ていることも好ましく、エポキシ基、カルボキシル基、
水酸基、アミノ基、イソシアネート基、加水分解性シリ
ル基、ブロック化カルボキシル基、ブロック化アミノ
基、ブロック化イソシアネート基からなる群から選ばれ
る少なくとも1種の硬化反応性基を有していることが望
ましい。なかでも、貯蔵安定性や塗膜外観に優れること
から、硬化反応性基の少なくとも一種はエポキシ基であ
ることがより好ましい。
【0030】アクリル樹脂(B)の調製に用いられる単
量体類として特に代表的なもののみを例示するにとどめ
れば、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート
の如き、各種のアクリル酸エステル類;メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレ
ート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレートの如き、各種のメタクリル酸エス
テル類;これらのうち、iso−ブチルメタクリレー
ト、tert−ブチルメタクリレートの使用が特に好ま
しい。
【0031】エチレン、プロピレン、ブテン−1の如
き、各種のα−オレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリ
デンの如き、フルオロオレフィンを除く各種のハロゲン
化オレフィン類(ハロ・オレフィン類);スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエンの如き、各種の芳香
族ビニル単量体;
【0032】フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フ
マル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル、マレイン酸ジメ
チル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレ
イン酸ジオクチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジ
エチル、イタコン酸ジブチル、イタコン酸ジオクチルの
如き、各種の不飽和ジカルボン酸と、炭素数が1〜18
なる1価アルコールとのジエステル類;
【0033】N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミド、N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミドの如き、各種のアミノ基含有アミド系不飽和単量
体類;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレートの如き、各種
のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類;
【0034】tert−ブチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、tert−ブチルアミノプロピル(メタ)
アクリレート、アジリジニルエチル(メタ)アクリレー
ト、ピロリジニルエチル(メタ)アクリレート、ピペリ
ジニルエチル(メタ)アクリレートの如き、各種のアミ
ノ基含有単量体類;無水マレイン酸、無水イタコン酸、
無水シトラコン酸、無水(メタ)アクリル酸、無水テト
ラヒドロフタル酸の如き、各種の酸無水基含有単量体
類;
【0035】ジエチル−2−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルフォスフェート、ジブチル−2−(メタ)アク
リロイルオキシブチルフォスフェート、ジオクチル−2
−(メアクリロイルオキシエチルフォスフェート、ジフ
ェニル−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォス
フェートの如き、各種の燐酸エステル基含有単量体類;
γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリ
エトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルメチルジメトキシシランの如き、各種の加水分解性
シリル基含有単量体;
【0036】酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸
ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、炭素原
子数9なる分岐状(分枝状)脂肪族カルボン酸ビニル、
炭素原子数10なる分岐状脂肪族カルボン酸ビニル、炭
素原子数11なる分岐脂肪族カルボン酸ビニル、ステア
リン酸ビニルの如き、各種の脂肪族カルボン酸ビニル
類;
【0037】シクロヘキサンカルボン酸ビニル、メチル
シクロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニル、p
−tert−ブチル安息香酸ビニルの如き、環状構造を
有するカルボン酸の、各種のビニルエステル類などがあ
る。
【0038】また必要により用いられる硬化反応性基を
有するビニル単量体類として特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、まず、硬化反応性基がエポキシ基
の場合には、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、
β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、グリシジ
ルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテルの如き、
各種のエポキシ基含有単量体類;(2−オキソ−1,3
−オキソラン)メチル(メタ)アクリレートの如き、
(2−オキソ−1,3−オキソラン)基含有ビニル単量
体類;3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メ
タ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルエ
チル(メタ)アクリレートの如き、各種の脂環式エポキ
シ基含有ビニル単量体などがある。
【0039】硬化反応性基がカルボキシル基の場合に
は、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸の如き、各種のカルボキシル
基含有単量体類;フマル酸モノメチル、フマル酸モノエ
チル、フマル酸モノブチル、フマル酸モノイソブチル、
フマル酸モノtert−ブチル、フマル酸モノヘキシ
ル、フマル酸モノオクチル、フマル酸モノ2−エチルヘ
キシル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチ
ル、マレイン酸モノブチル、マレイン酸モノイソブチ
ル、マレイン酸モノtert−ブチル、マレイン酸モノ
ヘキシル、マレイン酸モノオクチル、マレイン酸モノ2
−エチルヘキシルの如き、各種のα,β−不飽和ジカル
ボン酸と、炭素数が1〜18なる1価アルコールとのモ
ノエステル類;イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノ
エチル、イタコン酸モノブチル、イタコン酸モノイソブ
チル、イタコン酸モノヘキシル、イタコン酸モノオクチ
ル、イタコン酸モノ2−エチルヘキシルの如き、イタコ
ン酸モノアルキルエステルなどがある。
【0040】硬化反応性基が水酸基の場合には、例えば
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トの如き、各種の水酸基含有(メタ)アクリレート類;
上掲したような各種の(メタ)アクリレートと、ε−カ
プロラクトンの付加反応生成物;
【0041】2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3
−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシ
プロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニル
エーテル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−
ヒドロキシ−2−メチルプロピルビニルエーテル、5−
ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシヘ
キシルビニルエーテルの如き、各種の水酸基含有ビニル
エーテル類;上掲したような各種のビニルエーテルと、
ε−カプロラクトンとの付加反応生成物;
【0042】2−ヒドロキシエチル(メタ)アリルエー
テル、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アリルエーテ
ル、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アリルエーテル、
4−ヒドロキシブチル(メタ)アリルエーテル、3−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アリルエーテル、2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピル(メタ)アリルエーテル、5−
ヒドロキシペンチル(メタ)アリルエーテル、6−ヒド
ロキシヘキシル(メタ)アリルエーテルの如き、各種の
水酸基含有アリルエーテル;上掲したような各種のアリ
ルエーテルと、ε−カプロラクトンとの付加反応生成物
などがある。
【0043】以上に例示したような、種々の硬化反応性
基含有ビニル単量体の使用量は、使用するビニル単量体
総量の0〜50重量%なる範囲内が好ましい。
【0044】当該アクリル樹脂のガラス転移点は60〜
120℃であり、数平均分子量としては、1,000〜
20,000の範囲内にあることが好ましく、当該アク
リル樹脂の数平均分子量が上記した範囲内であれば、熱
硬化性粉体塗料(A)の平滑性を阻害せず、しかも貯蔵
安定性にも優れる熱硬化性粉体塗料を得ることができ
る。
【0045】アクリル樹脂(B)が硬化性反応基を有す
る場合には、アクリル樹脂(B)と反応する硬化剤を添
加してもよい。硬化剤は、アクリル樹脂(B)の硬化反
応性基の種類に応じて、通常粉体塗料用として使用され
ているようなものが、適宜選択して使用される。
【0046】かかる硬化剤としては、アクリル樹脂
(B)の硬化反応性基がエポキシ基の場合、特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバチン酸、ドデカンジカルボン酸、アイコサン
ジカルボン酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン
酸、グルタコン酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル
酸、シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸、あるいはこれらの酸無水物な
どがあり、なかでも塗膜物性、貯蔵安定性に優れること
から、脂肪族二塩基酸が好ましく、特に塗膜物性に優れ
ることから、ドデカンジカルボン酸が特に好ましい。
【0047】また、アクリル樹脂(B)の硬化反応性基
がカルボキシル基の場合、特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、ビスフェノールAのポリグリシジル
エーテルの如き、種々のエポキシ樹脂;グリシジル基含
有アクリル樹脂の如き、エポキシ基含有アクリル樹脂;
1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、
トリメチロールエタンの如き、種々の多価アルコールの
ポリグリシジルエーテル類;フタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチルヘキサヒ
ドロフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸の如
き、種々の多価カルボン酸のポリグリシジルエステル
類;ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルア
ジペートの如き、種々の脂環式エポキシ基含有化合物;
トリグリシジルイソシアヌレート、β−ヒドロキシアル
キルアミドなどのヒドロキシアミド類が挙げられる。
【0048】アクリル樹脂(B)の硬化反応性基が水酸
基の場合、硬化剤として特に代表的なものとしては、ポ
リブロックイソシアネート化合物や、アミノプラスト等
が好適である。
【0049】ポリブロックポリイソシアネート化合物と
して特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネートの如き、各種の脂肪族ジイソシア
ネート類;キシリレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネートの如き、各種の環状脂肪族ジイソシアネ
ート類;トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネートの如き、各種の芳香族ジイ
ソシアネート類などの有機ジイソシアネート、あるいは
此等の有機ジイソシアネートと、多価アルコール、低分
子量ポリエステル樹脂(ポリエステルポリオール)また
は水などとの付加物などがあるし、
【0050】さらには、上掲したような有機ジイソシア
ネート同志の重合体(イソシアヌレート型ポリイソシア
ネート化合物をも含む。)や、イソシアネート・ビウレ
ット体などのような各種のポリイソシアネート化合物を
公知慣用のブロック化剤で以てブロック化せしめて得ら
れる形のものや、ウレトジオン結合を構造単位として有
する、いわゆるセルフ・ブロックポリイソシアネート化
合物等が挙げられる。
【0051】一方、アミノプラストとしては、例えばメ
ラミン、尿素、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、
ステログアナミン、スピログアナミンの如き、種々のア
ミノ基含有化合物と、ホルムアルデヒド、パラホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、グリオキザールの如き、
種々のアルデヒド系化合物成分とを、公知慣用の種々の
方法により反応せしめることによって得られる形の縮合
物、あるいは此等の縮合物を、アルコール類で以てエー
テル化せしめることによって得られる形の化合物などが
ある。
【0052】かかるアミノプラストとして特に代表的な
もののみを例示するにとどめれば、ヘキサメトキシメチ
ロールメラミン、ヘキサブチルエーテル化メチロールメ
ラミン、メチルブチル混合エーテル化メチロールメラミ
ン、メチルエーテル化メチロールメラミン、n−ブチル
エーテル化メチロールメラミン、イソブチルエーテル化
メチロールメラミン、あるいはそれらの縮合物;ヘキサ
メトキシグリコールウリル、ヘキサブトキシグリコール
ウリル、テトラメトキシメチルグリコールウリルの如
き、種々の双環状化合物;脂肪族二塩基酸と、ジエタノ
ールアミンなどのような種々のアルカノールアミンとの
縮合反応によって得られるという形の種々の酸アミド
類;N−メチロールアクリルアミドのブチルエーテルな
どのような重合性単量体を単独で、あるいは他の共重合
可能なる単量体類と共重合反応せしめて得られるよう
な、種々の高分子化合物などがある。
【0053】尚、上記ヘキサメトキシメチロールメラミ
ンは「サイメル 300、301もしくは303」(三
井サイアナミッド社製品)として;メチルブチル混合エ
ーテル化メチロールメラミンは「サイメル 238、2
32もしくは266」(三井サイアナミッド社製品)と
して;n−ブチルエーテル化メチロールメラミンは「ス
ーパーベッカミン L−164」(大日本インキ化学工
業(株)社製品)として;テトラメトキシメチルグリコ
ールウリルは「パウダーリンク(POWDERLIN
K) 1174」(米国アメリカン・サイアナミッド社
製品)として;酸アミド類は「プリミド(PRIMI
D) XL−552」、「プリミド (PRIMID)
QM−1260」(EMS社製品)として、それぞれ
市販されている。
【0054】上記硬化剤は、単独でも2種以上を組み合
わせて使用してもよい。アクリル樹脂(B)の硬化反応
性基と硬化剤の配合量は、硬化剤の当量に対するアクリ
ル樹脂(B)の硬化反応性基の当量比が、2.0〜0.
5の間であることが好ましい。
【0055】次に本発明で用いられる有機溶剤について
述べる。有機溶剤としては、アクリル樹脂(B)を溶解
する溶剤が使用でき、1種でも、2種以上の溶剤を併用
してもよく、熱硬化性粉体塗料(A)が、実質的に溶解
しないものが好適に使用できる。かかる有機溶剤として
代表的なもののみを例示するにとどめれば、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノ
ール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、イソ
ペンタノールの如き、アルキルアルコール類;
【0056】メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エ
チレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコー
ルジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、
プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレ
ングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコール
ジエチルエーテルの如き、グリコールエーテル類;
【0057】ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼンの如き芳香族炭化水素類;エクソンアロマティッ
クナフサNo.2(米国エクソン社製)の如き、芳香族
炭化水素を含有する混合炭化水素類;n−ペンタン、n
−ヘキサン、n−オクタンの如き、脂肪族炭化水素類;
アイソパーC、アイソパーE、エクソールDSP100
/140,エクソールD30(いずれも米国エクソン社
製)、IPソルベント1016(出光石油化学社製)の
如き、脂肪族炭化水素を含有する混合炭化水素類;シク
ロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、
エチルシクロヘキサンの如き、脂環族炭化水素類;
【0058】テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジイソ
プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテルの如き、エ
ーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンの如き、ケトン類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブ
チル、酢酸イソブチル、酢酸n−アミル、酢酸イソアミ
ル、酢酸ヘキシル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸
ブチルの如き、エステル類;等がある。このうち、熱硬
化性粉体塗料が溶解しにくい点から、脂環族炭化水素類
の使用が好ましい。
【0059】さらに、有機溶剤中に常圧における沸点が
150〜300℃である高沸点溶剤を含んでなることも
好適である。有機溶剤の一部に高沸点溶剤を使用するこ
とにより、ワキやピンホールのような塗膜欠陥を生じる
ことのない塗膜を形成する粉体塗料を得ることができ
る。高沸点溶剤は、単一成分でも、複数成分からなる混
合物でもよい。
【0060】高沸点溶剤の常圧における沸点としては、
150〜250℃のものがより好まい。さらに、常圧に
おける沸点が、本発明の粉体塗料を焼き付け硬化させる
際の温度に対して+5〜+150℃であるものが特に好
ましい。
【0061】高沸点溶剤の使用量は、粉体塗料原料溶液
中の固形分100部に対して好ましくは0.005〜2
部、より好ましくは、0.005〜1部である。
【0062】高沸点溶剤の常圧における沸点及び使用量
が上記した範囲であれば、本発明の粉体塗料中に適切な
量の高沸点溶剤が残留し、焼き付け硬化時のワキやピン
ホール等の塗膜欠陥の生成を防止することができる。
【0063】かかる高沸点溶剤として特に代表的なもの
のみを例示すると、n−ヘキサノール、n−オクタノー
ル、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、ベ
ンジルアルコールの如き、アルコール類;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリンの如き、多
価アルコール類;ブチルセロソルブ、ヘキシルセロソル
ブ、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレン
グリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、プロピレングリコールジプロピルエ
ーテル、プロピレングリコールジブチルエーテル、メチ
ルカルビトール、エチルカルビトール、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールジブチルエーテルの如き、グ
リコールエーテル類;
【0064】プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、ペン
チルベンゼン、ジエチルベンゼン、ジプロピルベンゼ
ン、ジペンチルベンゼン、ドデシルベンゼン、シクロヘ
キシルベンゼンの如き芳香族炭化水素類;ソルベッソ1
00、ソルベッソ150、ソルベッソ200(いずれも
米国エクソン社製)の如き、芳香族炭化水素を含有する
混合炭化水素類;エクソンナフサNo.3、エクソンナ
フサNo.5、エクソンナフサNo.6、エクソンソル
ベントNo.7、アイソパーG、アイソパーH、アイソ
パーL、アイソパーM、エクソールD40、エクソール
D90、エクソールD110(いずれも米国エクソン社
製)、IPソルベント1620、IPソルベント202
8(出光石油化学社製)、メルベイユ20,メルベイユ
30、メルベイユ40(昭和シェル石油社製)、ミネラ
ルスピリットの如き、脂肪族炭化水素を含有する混合炭
化水素類;
【0065】グリセリンアルキルエーテル、グリセリン
アルキルエステル;ジイソブチルケトン、メチルアミル
ケトン、シクロヘキサノン、イソホロンの如き、ケトン
類;酢酸シクロヘキシル、酢酸2−エチルブチル、酢酸
2−エチルヘキシル、酢酸シクロヘキシル、プロピオン
酸イソアミル、酪酸アルキルエステル、ステアリン酸ア
ルキルエステル、安息香酸アルキルエステル、アジピン
酸ジアルキルエステル、フタル酸ジアルキルエステルの
如き、エステル類;
【0066】N−メチルピロリドン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、エチレンカーボネート等
がある。上記した高沸点溶剤のうち、なかでも芳香族系
溶剤及び/又は脂肪族系溶剤の使用が、塗膜欠陥生成防
止の効果がより顕著であることから好ましく使用され
る。
【0067】高沸点溶剤を粉体塗料原料溶液に添加する
方法としては、特に制限はないが、例えば、粉体塗料原
料溶液を噴霧乾燥する直前に添加する等の方法が簡便で
あるので推奨される。
【0068】噴霧乾燥時の塗料粒子の乾燥性を向上させ
るという点からは、有機溶剤のうち、高沸点溶剤を除い
た残りの溶剤成分において、常圧における沸点が100
℃以下の溶剤が65〜100重量%を占めていることが
好ましい。
【0069】熱硬化性粉体塗料及び粉体塗料原料溶液に
も着色顔料を含んでもよい。顔料として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、酸化チタン、弁柄、ク
ロムチタンイエロー、黄色酸化鉄、カーボンブラックの
種々の無機顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ングリーン等のフタロシアニン系、インダスレンブル
ー、ジアントラキノニルレッド等のアントラキノン系、
キナクリドン系、レーキレッド、ファーストイエロー、
ジスアゾイエロー、パーマネントレッド等のアゾ系、ナ
フトールイエロー等のニトロ系、ピグメントグリーン
B、ナフトールグリーン等のニトロソ系の如き、公知慣
用の種々の有機顔料、炭酸カルシウム、沈降性バリウ
ム、タルク、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、タルク、マイカ、シリカなどの公知慣用の
種々の体質顔料、各色のメタリック顔料、各色のパール
顔料、金属粉末及びそれに表面処理したものなどを例示
できる。
【0070】本発明の複合化熱硬化性粉体塗料は、有機
溶剤(C)中にアクリル樹脂(B)を溶解させ、熱硬化
性粉体塗料(A)を分散させて調製した粉体塗料原料溶
液を、噴霧乾燥することによって製造することができ
る。熱硬化性粉体塗料(A)を粉体塗料原料溶液中に分
散させる方法としては、公知慣用の混合攪拌方法が使用
できる。
【0071】また、粉体塗料原料溶液中に硬化触媒、酸
化防止剤、レベリング剤、艶消し剤、消泡剤、紫外線吸
収剤などの添加剤を添加してもよいし、熱硬化性粉体塗
料(A)と同色または異なった色の着色粉体塗料原料溶
液を用いてもよいし、複数の着色粉体塗料原料溶液を混
合して色彩を調整し、目的の色彩を有する着色粉体塗料
原料溶液を調製し、噴霧乾燥することもできるし、複数
の着色熱硬化性粉体塗料(A)を粉体塗料原料溶液中分
散して用いることもできる。
【0072】また、塗装方法については、静電吹付法ま
たは摩擦帯電塗装方法、流動浸漬などのような、公知慣
用の種々の方法によって、被塗物基材を塗装せしめ、通
常、かくして得られる塗装物を、約120〜約250℃
の温度で焼き付けを行なうというようにすればよく、こ
のようにして、粉体塗装物を得ることが出来る。
【0073】本発明の複合粉体塗料は、被塗物上に単層
または複層の塗膜を形成する塗膜形成方法において、下
塗り塗料、トップコート塗料としても好適に使用でき
る。特に、顔料を含まない場合は優れた平滑性を有する
ため被塗物上に、ベースコートを塗装した後、本粉体塗
料をトップコート塗料として塗装する塗膜形成方法が塗
膜の平滑性向上のため好適である。
【0074】ここにおいて、被塗物とは塗料が塗布され
る基材をいい、具体的には、未塗装の鋼板、未処理の若
しくは化成処理されたアルミ基材等の未塗装金属素材で
あって、自動車車体、2輪車車体等の道路車両に使用さ
れる基材や、アルミホイ−ル等の自動車部品用に使用さ
れる基材、飲料缶などに使用される基材等が挙げられる
し、また電着塗装がほどこされた状態の自動車車体等の
道路車両に使用される基材も含まれる。さらに、家電製
品、自動販売機、スチ−ル家具等に使用される基材、例
えば電気亜鉛メッキ鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板等や、瓦
類;ガラス類;または各種の無機質建材類;門扉または
フェンス類の如き、各種の建材類;アルミサッシ類の如
き、各種の建築内外装用資材類;道路標示板、ガードレ
ールなどの道路用資材等も例示される。
【0075】これらの基材は、最終用途に応じた形状に
加工されたものでも良いし、またPCM(プレコ−トメ
タル)塗装法が適用される形態、即ちおおまかに平板状
の切板状基材であって本発明の方法により塗膜が形成さ
れた後に目的に応じた所定の形状に折り曲げ加工される
ものであっても良いし、さらにはコイルコ−ティングの
ような完全に後加工に供される塗装システムに使用され
る基材でも良い。
【0076】以上に述べてきたように、本発明の粉体塗
料は、常法により、上掲したような種々の被塗物基材類
に塗布され、次いで、常法に従って、焼き付け乾燥せし
めるということによって、塗膜の、とりわけ、平滑性、
意匠性などに優れた粉体塗装物を与えることが出来るも
のである。
【0077】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例及び比較例に
より、一層具体的に説明するが、本発明はこれらの例示
例にのみ限定されるものではない。以下において、特に
断りのない限りは、「部」は、すべて「重量部」を意味
するものとする。
【0078】参考例1(熱硬化粉体塗料(A−1)の調
製例) ファインディック A−254(大日本インキ化学工業
製 グリシジル基含有固形アクリル樹脂 エポキシ当量
500、ガラス転移点50℃)84部、ドデカン二酸
(宇部興産製、脂肪族二塩基酸)16部、ベンゾイン
0.5部、モダフロー(モンサント社製レベリング剤)
1部 をメチルエチルケトン150部、イソブタノール
100部中に加熱溶解した。ついで、この有機溶剤溶液
を溶剤回収装置を備えた防爆型の垂直下降並流式噴霧乾
燥装置で、噴霧方式として回転円盤式を用いて噴霧乾燥
した。円盤の回転速度を15,000rpmとし、熱源
ガスとしては窒素ガスを用い、原料溶液と熱源ガスを垂
直下降並流式で接触させた。ガスの温度は120℃に設
定した。60℃に予備加熱した粉体塗料原料溶液を供給
速度0.5kg/hrで噴霧乾燥装置中に噴霧し、装置
内で乾燥された粉体塗料の粒子をサイクロンで捕集する
ことによって、熱硬化性粉体塗料(A−1)を得た。粉
体塗料のガラス転移点は49℃で粒子の平均粒径は15
μmで、平均円形度は0.98であった。
【0079】参考例2(熱硬化粉体塗料(A−2)を溶
融混練法で調製した例) ファインディック A−254(大日本インキ化学工業
製 グリシジル基含有固形アクリル樹脂 エポキシ当量
500 )84部、ドデカン二酸(宇部興産製、脂肪族
二塩基酸)16部、ベンゾイン0.5 部、モダフロー
(モンサント社製レベリング剤)1部 をヘンシェルミ
キサーで混合し、ブス社コニダーPR46型1軸混練機
で100℃で100回転で溶融混練し、冷却後、微粉砕
し、200メッシュ金網で分級して熱硬化性粉体塗料
(A−2)を得た。粉体塗料のガラス転移点は49℃で
平均粒径は20μmで平均円形度0.82であった。
【0080】参考例3(熱硬化粉体塗料(A−3)の調
製例) ファインディック M−8061(大日本インキ化学工
業製 水酸基含有固形ポリエステル樹脂 水酸基価11
0、ガラス転移点35℃ )65部、ベスタゴン B−
1530(デグサ社製、ブロックイソシアネート化合
物)35部、ベンゾイン0.5 部、モダフロー(モン
サント社製レベリング剤)1部 をメチルエチルケトン
250 部、中に加熱溶解した。ついで、酸化チタン5
0部をサンドミルで上記樹脂溶液中に混合分散させた
後、この有機溶剤溶液を参考例1と同様にして噴霧乾燥
した。装置内で乾燥された粉体塗料の粒子をサイクロン
で捕集することによって、熱硬化性粉体塗料(A−3)
を得た。粉体塗料のガラス転移点は35℃で粒子の平均
粒径は18μmで、平均円形度は0.98であった。
【0081】参考例4(エポキシ基含有アクリル樹脂
(B−1)の調製) 温度計、撹拌機、還流冷却器および窒素導入口を備えた
反応容器に、エッソナフサ3号(エクソン社製)の10
0部を入れ、80℃にまで昇温した。これに、単量体と
しての、グリシジルメタクリレートの5部、イソブチル
メタクリレートの20部、ターシャリーブチルメタクリ
レートの75部と、重合開始剤としてのtertーブチ
ルパーオキシ2ーエチルヘキサノエートの4部とからな
る混合物を、5時間に亘って滴下した。滴下終了後も、
同温度に、さらに、10時間のあいだ保持して、重合反
応を続行し反応を完結せしめることによって、エポキシ
基含有アクリル樹脂(B−1)の溶液(B’−1)を得
た。溶液(B’−1)の溶剤を加熱減圧下に取り除き、
固形化した樹脂(B−1)のTgは70℃であった。
【0082】実施例1(本発明の複合化熱硬化性粉体塗
料(X−1)の調製) 参考例1で調製したクリアー粉体塗料(A−1)100
部をエッソナフサ3号(エクソン社製)の200部中に
投入し、さらにエポキシ基含有アクリル樹脂(B−1)
の溶液(B’−1)5部を加えた後、ディスパーで十分
に分散した後、参考例1と同様にして噴霧乾燥を行い、
複合化熱硬化性粉体塗料(X−1)を得た。粒子の平均
粒径は20μmで、平均円形度は0.95であった。
【0083】実施例2〜5(本発明の複合化熱硬化性粉
体塗料(X−2)〜(X−5)の調製) 第1表に示す割合で熱硬化性粉体塗料(A)とガラス転
移点60〜120℃の樹脂(B)と、必要により樹脂
(B)の硬化剤及び顔料と有機溶剤(C)とを混合分散
し、参考例1と同様に噴霧乾燥することにより複合化熱
硬化性粉体塗料(X−2)〜(X−4)を得た。
【0084】
【表1】
【0085】実施例(X−1)〜(X−3)及び比較参
考用として熱硬化性粉体塗料(A−1)〜(A―3)
を、粉体塗装用静電スプレー塗装機で、燐酸亜鉛処理を
施した0.8mm厚の磨き鋼板上に塗装せしめ、次い
で、180℃で20分焼き付けを行なうことによって、
硬化塗膜の形成された各種の試験板を得た。それらの塗
膜の評価判定結果及び塗料の貯蔵安定性評価結果を、ま
とめて、第2表に示す。
【0086】
【表2】
【0087】《塗料及び塗膜諸物性評価判定の要領》 膜厚 ;電磁膜厚計を用いて測定した。 平滑性 ;目視判定により、5段階の評価判定を行な
った。 評価「5」 ;非常にスムーズなる平滑な塗面の場合 評価「4」 ;小さいラウンドが有る場合 評価「3」 ;大きなラウンドが有る場合 評価「2」 ;大きなラウンドが有り、細かいチリ肌が
多く認められる場合 評価「1」 ;大きなラウンドが有り、細かいチリ肌が
著しく、塗膜外観を著しく損ねている場合
【0088】塗膜光沢 ;JIS−K5400の鏡面
光沢度により測定した。
【0089】塗装作業性 ;粉体塗料を流動層からイ
ンジェクターを経由してホースにより2時間連続して塗
装した後、インジェクター及びホース内での粉体塗料の
堆積状態を目視判定した。 評価 ◎ ;粉体塗料が全く堆積しなかった。 評価 ○ ;粉体塗料がほとんど堆積しなかった。 評価 × ;粉体塗料が堆積してインジェクターまた
はホースがほとんど閉塞した。
【0090】貯蔵安定性 ;粉体塗料を35℃にて1
ケ月貯蔵し、粉体塗料の流動性を評価した。 評価 ◎ ;塊がなく流動性は非常に良好。 評価 △ ;少し塊が認められるが、ほぐれる。 評価 × ;ほぐれない塊が認められる。
【0091】
【発明の効果】以上に詳述して明らかなように、本発明
に係る熱硬化性粉体塗料は、とりわけ、平滑性に優れて
いるし、加えて、塗料の塗装作業性、貯蔵安定性にも優
れているという、本発明の目的とする諸効果の発現が認
められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 CG001 CG002 DB001 DD001 DG001 GA03 GA06 GA07 GA09 GA11 GA15 JA02 KA03 KA06 KA08 MA02 MA12 MA13 NA01 NA26 PA02 PA19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移点60℃未満の熱硬化性粉体
    塗料(A)、ガラス転移点60〜120℃のアクリル樹
    脂(B)、及び樹脂(B)は溶解するが熱硬化性粉体塗
    料(A)は実質的に溶解しない有機溶剤(C)を必須成
    分として含んでなる粉体塗料原料溶液を、噴霧乾燥させ
    て得られる複合化熱硬化性粉体塗料。
  2. 【請求項2】 上記した熱硬化性粉体塗料(A)が、ア
    クリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂及びウレ
    タン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の硬化
    反応性基を有する樹脂を含有するものである請求項1に
    記載の複合化熱硬化性粉体塗料。
  3. 【請求項3】 硬化反応性基が、エポキシ基、カルボキ
    シル基、水酸基、アミノ基、イソシアネート基、加水分
    解性シリル基、ブロック化カルボキシル基、ブロック化
    アミノ基、及びブロック化イソシアネート基からなる群
    から選ばれた少なくとも1種のものである、請求項2に
    記載の複合化熱硬化性粉体塗料。
  4. 【請求項4】 樹脂(B)がエポキシ基、カルボキシル
    基、水酸基、アミノ基、イソシアネート基、加水分解性
    シリル基、ブロック化カルボキシル基、ブロック化アミ
    ノ基、及びブロック化イソシアネート基からなる群から
    選ばれた少なくとも1種の硬化反応性基を有するもので
    ある、請求項3に記載の複合化熱硬化性粉体塗料。
  5. 【請求項5】 粉体塗料原料溶液が樹脂(B)の硬化剤
    をも含有するものである請求項4に記載の複合化熱硬化
    性粉体塗料。
  6. 【請求項6】 有機溶剤(C)のうち60重量%以上が
    常圧での沸点が100℃以下の脂肪族炭化水素類であ
    る、請求項1に記載の複合化熱硬化性粉体塗料。
  7. 【請求項7】 熱硬化性粉体塗料(A)及び/又は粉体
    塗料原料溶液が1種以上かつ同種または異種の顔料
    (D)を含有することを特徴とする請求項1に記載の複
    合化熱硬化性粉体塗料。
  8. 【請求項8】 複合化熱硬化性粉体塗料の平均円形度が
    0.7〜1.0である請求項1〜7のいずれかに記載の
    複合化熱硬化性粉体塗料。
  9. 【請求項9】 複合化熱硬化性粉体塗料の平均円形度が
    0.7〜1.0であり、かつ体積平均粒径が5〜50μ
    mである請求項1〜7のいずれかに記載の複合化熱硬化
    粉体塗料。
JP2001271820A 2001-09-07 2001-09-07 複合化熱硬化性粉体塗料 Pending JP2003082273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001271820A JP2003082273A (ja) 2001-09-07 2001-09-07 複合化熱硬化性粉体塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001271820A JP2003082273A (ja) 2001-09-07 2001-09-07 複合化熱硬化性粉体塗料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003082273A true JP2003082273A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19097277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001271820A Pending JP2003082273A (ja) 2001-09-07 2001-09-07 複合化熱硬化性粉体塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003082273A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111853A (ja) * 2004-09-16 2006-04-27 Sanyo Chem Ind Ltd 塗料組成物
WO2009008420A1 (ja) * 2007-07-10 2009-01-15 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. 粉体塗料用熱流動性調整剤とその製造方法、及び粉体塗料
KR100923934B1 (ko) 2007-12-31 2009-10-29 (주)디피아이 홀딩스 속건형 도료
JP2015232063A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 富士ゼロックス株式会社 熱硬化性粉体塗料、熱硬化性粉体塗料の製造方法、塗装品、及び塗装品の製造方法
JP2016000794A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 富士ゼロックス株式会社 調色方法、粉体塗料組成物及び粉体塗料セット
JP2016006143A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 富士ゼロックス株式会社 熱硬化性粉体塗料及びその製造方法、並びに塗装品及びその製造方法
JP2016183227A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 富士ゼロックス株式会社 熱硬化性粉体塗料、塗装品、及び塗装品の製造方法
JPWO2015072211A1 (ja) * 2013-11-18 2017-03-16 コニカミノルタ株式会社 粉体塗料およびその製造方法
CN106890773A (zh) * 2015-12-18 2017-06-27 富士施乐株式会社 静电粉末涂敷方法和粉末涂料
CN110922863A (zh) * 2019-11-21 2020-03-27 广州擎天材料科技有限公司 一种pvd真空电镀铝轮毂用粉末涂料及其制备方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111853A (ja) * 2004-09-16 2006-04-27 Sanyo Chem Ind Ltd 塗料組成物
WO2009008420A1 (ja) * 2007-07-10 2009-01-15 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. 粉体塗料用熱流動性調整剤とその製造方法、及び粉体塗料
US8198377B2 (en) 2007-07-10 2012-06-12 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Thermal fluidity modifier for powder coating material, method for producing the same, and powder coating material
JP5572948B2 (ja) * 2007-07-10 2014-08-20 三菱レイヨン株式会社 粉体塗料用熱流動性調整剤とその製造方法、及び粉体塗料
KR100923934B1 (ko) 2007-12-31 2009-10-29 (주)디피아이 홀딩스 속건형 도료
JPWO2015072211A1 (ja) * 2013-11-18 2017-03-16 コニカミノルタ株式会社 粉体塗料およびその製造方法
US9464206B2 (en) 2014-06-09 2016-10-11 Fuji Xerox Co., Ltd. Thermosetting powder coating material comprising powder particles having specific amount of divalent or polyvalent metal ions, and coated article
JP2015232063A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 富士ゼロックス株式会社 熱硬化性粉体塗料、熱硬化性粉体塗料の製造方法、塗装品、及び塗装品の製造方法
JP2016000794A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 富士ゼロックス株式会社 調色方法、粉体塗料組成物及び粉体塗料セット
JP2016006143A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 富士ゼロックス株式会社 熱硬化性粉体塗料及びその製造方法、並びに塗装品及びその製造方法
US9862836B2 (en) 2014-06-20 2018-01-09 Fuji Xerox Co., Ltd. Thermosetting powder coating material and coated article
JP2016183227A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 富士ゼロックス株式会社 熱硬化性粉体塗料、塗装品、及び塗装品の製造方法
CN106890773A (zh) * 2015-12-18 2017-06-27 富士施乐株式会社 静电粉末涂敷方法和粉末涂料
CN110922863A (zh) * 2019-11-21 2020-03-27 广州擎天材料科技有限公司 一种pvd真空电镀铝轮毂用粉末涂料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4159983B2 (ja) 物理的、熱的または熱および化学線により硬化可能な溶剤含有塗料およびその使用
EP1185592B1 (en) Powder slurry coating composition
JP4186080B2 (ja) アルミニウム基材の塗膜形成方法
JP2003082273A (ja) 複合化熱硬化性粉体塗料
JP4802355B2 (ja) 粉体塗料の製造方法
JP4217380B2 (ja) 多層被覆を有する支持体およびその製造方法
JP2003055614A (ja) 艶消し熱硬化性粉体塗料及び塗膜形成方法
JP2003096398A (ja) 塗膜形成方法
JP2000103866A (ja) 粉体塗料の製造方法
JP2003105266A (ja) 粉体塗料及び塗膜形成方法
JP2001294804A (ja) 粉体塗料組成物
JP2003055610A (ja) 熱硬化性粉体塗料および塗膜形成方法
JP2003082295A (ja) 粉体塗料及び塗膜形成方法
JP2003213219A (ja) 熱硬化性粉体塗料および塗膜形成方法
JP2003055612A (ja) 熱硬化性粉体塗料及び塗膜形成方法
JP4539033B2 (ja) 粉体塗料
JP2006169416A (ja) 光輝性塗料組成物及び積層塗膜の形成方法
JP2003049120A (ja) 熱硬化性粉体塗料及び塗膜形成方法
US6515046B2 (en) Method of manufacturing powder coating
WO2024202134A1 (ja) 粉体塗料組成物、塗膜および塗装体
JP2003082289A (ja) 粉体塗料の再利用方法
JP2003096402A (ja) 水性粉体スラリー塗料組成物及びその製造方法
JP2001059072A (ja) 球形熱硬化性粉体塗料粒子の製造方法、球形熱硬化性粉体塗料粒子、複層塗膜形成方法及びそれから得られる複層塗膜
JP2003096404A (ja) 熱硬化性粉体塗料の製造方法
JP2003055613A (ja) 意匠性熱硬化性粉体塗料

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050812