JP2016000408A - 圧延設備の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】圧延材の速度と張力とを干渉せずに制御することができる圧延設備の制御システムを提供する。
【解決手段】圧延設備の制御システムは、圧延材1の進行成分に対応した値に引っ張り成分に対応した値を加えた値に基づいて、圧延機8のロール9と他のロールとのうちの後方側の後方ロール2を駆動する後方ロールモータ3のトルク基準値を算出する後方ハイブリッドコントローラ24と、圧延材1の進行成分に対応した値から引っ張り成分に対応した値を減じた値に基づいて、圧延機8のロール9と他のロールとのうちの前方側の前方ロール9を駆動する前方ロールモータ11のトルク基準値を算出する前方ハイブリッドコントローラ25と、を備えた圧延設備の制御システム。
【選択図】図1

Description

この発明は、圧延設備の制御システムに関する。
例えば、特許文献1において、圧延材の厚さと形状とを干渉せずに制御する圧延設備の制御システムが提案されている。当該制御システムによれば、圧延材の厚さと形状とを適切に制御することができる。
特開2011−147957号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにおいては、圧延材の速度と張力とを干渉せずに制御することはできない。このため、圧延材を安定して搬送することができない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、圧延材の速度と張力とを干渉せずに制御することができる圧延設備の制御システムを提供することである。
この発明に係る圧延設備の制御システムは、圧延機のロールと他のロールとの間を進行する圧延材の速度を計測する速度計測部と、前記圧延機のロールと前記他のロールとの間を進行する圧延材の張力を計測する張力計測部と、前記圧延材の速度の指令値と前記速度計測部により計測された前記圧延材の速度との偏差に基づいて、前記圧延材の進行成分に対応した値を算出する進行成分算出部と、前記圧延材の張力の指令値と前記張力計測部により計測された前記圧延材の張力との偏差に基づいて、前記圧延材の進行成分と直交した引っ張り成分に対応した値を算出する引っ張り成分算出部と、前記圧延材の進行成分に対応した値に引っ張り成分に対応した値を加えた値に基づいて、前記圧延機のロールと前記他のロールとのうちの後方側の後方ロールを駆動する後方ロールモータのトルク基準値を算出する後方ハイブリッドコントローラと、前記圧延材の進行成分に対応した値から引っ張り成分に対応した値を減じた値に基づいて、前記圧延機のロールと前記他のロールとのうちの前方側の前方ロールを駆動する前方ロールモータのトルク基準値を算出する前方ハイブリッドコントローラと、を備えた。
この発明によれば、トルク基準値は、圧延材の進行成分に対応した値と引っ張り成分に対応した値とに基づいて算出される。このため、圧延材の速度と張力との応答性を互いに独立に設計することができる。その結果、圧延材の速度と張力とを干渉せずに制御することができる。
この発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムを利用した圧延設備の構成図である。 この発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムによる巻取リールモータのトルク制御とミルモータのトルク制御とを説明するための図である。 この発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムの後方ハイブリッドコントローラを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムの前方ハイブリッドコントローラを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムの巻取リールモータを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムのミルモータを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御と張力制御とを説明するための図である。 この発明の実施の形態3における圧延設備の制御システムの巻取リールモータを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態3における圧延設備の制御システムのミルモータを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態3における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態3における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムを利用した圧延設備の構成図である。 この発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムによるミルモータのトルク制御とブライドルロールモータのトルク制御とを説明するための図である。 この発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムの後方ハイブリッドコントローラを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムの前方ハイブリッドコントローラを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態5における圧延設備の制御システムのミルモータを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態5における圧延設備の制御システムのブライドルロールモータを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態5における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態5における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態6における圧延設備の制御システムのミルモータを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態6における圧延設備の制御システムのブライドルロールモータを説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態6における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。 この発明の実施の形態6における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムを利用した圧延設備の構成図である。
図1の冷間可逆圧延システムにおいて、「上流」、「下流」、「前方」、「後方」、「入側」、「出側」は、図示された位置関係で定義される。圧延材1の進行方向の後方側には、巻取リール2が設けられる。巻取リール2の中心には、巻取リールモータ3の出力軸が取り付けられる。巻取リールモータ3には、巻取リール駆動装置4が接続される。
圧延材1の進行方向の前方側には、巻戻リール5が設けられる。巻戻リール5の中心には、巻戻リールモータ6の出力軸が取り付けられる。巻戻リールモータ6には、巻戻リールモータ駆動装置7が接続される。
巻取リール2と巻戻リール5との間には、圧延機8が設けられる。圧延機8は、ミルロール9を備える。圧延機8の上方には、圧下装置10が設けられる。ミルロール9の中心には、ミルモータ11の出力軸が取り付けられる。圧下装置10とミルモータ11とには、圧延機駆動装置12が取り付けられる。
巻戻リール5と圧延機8との間には、入側張力計13が設けられる。入側張力計13は、張力計測部として機能する。入側張力計13には、入側送りロール14が設けられる。入側送りロール14には、入側回転速度センサ15が接続される。入側張力計13と圧延機8との間には、入側板速度計16が設けられる。入側板速度計16は、速度計測部として機能する。入側板速度計16と圧延機8との間には、入側板厚計17が設けられる。
圧延機8と巻取リール2との間には、出側張力計18が設けられる。出側張力計18は、張力計測部として機能する。出側張力計18には、出側送りロール19が設けられる。出側送りロール19には、出側回転速度センサ20が接続される。圧延機8と出側張力計18との間には、出側板速度計21が設けられる。出側板速度計21は、速度計測部として機能する。圧延機8と出側板速度計21との間には、出側板厚計22が設けられる。
入側張力計13と入側回転速度センサ15と入側板速度計16と入側板厚計17と出側張力計18と出側回転速度センサ20と出側板速度計21と出側板厚計22とには、コントローラ23が接続される。コントローラ23は、後方ハイブリッドコントローラ24と前方ハイブリッドコントローラ25とを備える。コントローラ23は、巻取リール駆動装置4と巻戻リールモータ駆動装置7と圧延機駆動装置12とに接続する。
圧延機8の入側において、入側張力計13は、圧延材1の張力を計測する。入側張力計13は、圧延材1の張力の応答値Tin res(MPa)を出力する。入側回転速度センサ15は、入側送りロール14の回転速度を計測する。入側回転速度センサ15は、入側送りロール14の回転速度の応答値nin res(rps)を出力する。入側板速度計16は、圧延材1の速度を計測する。入側板速度計16は、圧延材1の速度の応答値vin res(mm/s)を出力する。入側板厚計17は、圧延材1の板厚を計測する。入側板厚計17は、圧延材1の板厚の応答値tin res(mm)を出力する。
圧延機8の出側において、出側張力計18は、圧延材1の張力を計測する。出側張力計18は、圧延材1の張力の応答値Tout res(MPa)を出力する。入側回転速度センサ15は、出側送りロール19の回転速度を計測する。入側回転速度センサ15は、出側送りロール19の回転速度の応答値nout res(rps)を出力する。出側板速度計21は、圧延材1の速度を計測する。出側板速度計21は、圧延材1の速度の応答値vout res(mm/s)を出力する。出側板厚計22は、圧延材1の板厚を計測する。出側板厚計22は、圧延材1の板厚の応答値tout res(mm)を出力する。
コントローラ23において、巻取リール2は、後方ロールとして設定される。巻取リールモータ3は、後方ロールモータとして設定される。ミルロール9は、前方ロールとして設定される。ミルモータ11は、前方ロールモータとして設定される。
コントローラ23は、応答値Tin resと応答値nin resと応答値vin resと応答値tin resと応答値Tout resと応答値nout resと応答値vout resと応答値tout resとに基づいて圧延材1の厚さを制御する。この際、後方ハイブリッドコントローラ24は、巻取リールモータ3のトルク基準値τTR ref(N/m)を算出する。前方ハイブリッドコントローラ25は、ミルモータ11のトルク基準値τMill ref(N/m)を算出する。
巻取リール駆動装置4は、トルク基準値τTR refに基づいて巻取リールモータ3を制御する。巻取リールモータ3は、巻取リール駆動装置4の制御により巻取リール2を駆動する。圧延機駆動装置12は、トルク基準値τMill refに基づいてミルモータ11を制御する。ミルモータ11は、圧延機駆動装置12の制御によりミルロール9を駆動する。
次に、図2を用いて、巻取リールモータ3のトルク制御とミルモータ11のトルク制御とを説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムによる巻取リールモータのトルク制御とミルモータのトルク制御とを説明するための図である。
図2に示すように、コントローラ23は、巻取リール2の周速度vTR(mm/s)とミルロール9の周速度vMill(mm/s)との和分量(1、1)と差分量(1、−1)の二変量にフィードバック制御を行う。
周速度の和分量(1、1)と差分量(1、−1)とは、巻取リール2の半径RTR(mm)と巻取リールモータ3の角速度ωTR(rad/s)とミルロール9の半径RMill(mm)とミルモータ11の角速度ωTR(rad/s)とを用いて次の(1)式で表される。
Figure 2016000408
この際、巻取リール2の半径RTRは、巻取リール2に巻き取られた圧延材1の量も考慮される。
周速度の和分量(1、1)を示すベクトル空間は、「圧延材1の進行方向の座標空間」と定義される。周速度の差分量(1、−1)を示すベクトル空間は、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」と定義される。
コントローラ23は、「圧延材1の進行方向の座標空間」において圧延材1の速度を決定する。コントローラ23は、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」に基づいて圧延材1の張力を決定する。この際、周速度の和分量(1、1)と差分量(1、−1)とは直交したベクトル量である。このため、圧延材1の速度と張力とは独立して決定される。
巻取リールモータ3の角速度ωTR(rad/s)とミルモータ11の角速度ωMill(rad/s)とは、(1)式を変形することにより次の(2)式で表される。
Figure 2016000408
「圧延材1の進行方向の座標空間」における周加速度の基準値(d/dt)(vTR+vMillref(mm/s)と「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」における周加速度の基準値(d/dt)(vTR−vMillref(mm/s)とは、次の(3)式で表される。
Figure 2016000408
ただし、Cは速度用PI制御器により設定される。Cは張力用PI制御器により設定される。vout cmd(mm/s)は、圧延材1の速度の指令値である。Tout cmd(MPa)は、圧延材1の張力の指令値である。
巻取リールモータ3の角加速度の基準値(d/dt)ωTR(rad/s)とミルモータ11の角速度ωMill(rad/s)とは、(2)式と(3)式とを用いて次の(4)式で表される。
Figure 2016000408
後方ハイブリッドコントローラ24は、(4)式の両辺の第1行に巻取リール2の側の慣性モーメントJTR(kg・m)を乗じることにより巻取リールモータ3のトルク基準値τTR refを算出する。前方ハイブリッドコントローラ25は、(4)式の両辺の第2行にミルロール9の側の慣性モーメントJMill(kg・m)を乗じることによりミルモータ11のトルク基準値τMill refを算出する。トルク基準値τTR refとトルク基準値τMill refは、次の(5)式で表される。
Figure 2016000408
次に、図3を用いて、後方ハイブリッドコントローラ24を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムの後方ハイブリッドコントローラを説明するためのブロック線図である。
図3に示すように、速度用PI制御器24aには、圧延材1の速度の指令値vout cmdと応答値vout resとの偏差が入力される。速度用PI制御器24aは、進行成分算出部として、当該偏差に基づいて圧延材1の進行成分に対応した値を算出する。
張力用PI制御器24bには、圧延材1の張力の指令値Tout cmdと応答値Tout resとの偏差が入力される。張力用PI制御器24bは、引っ張り成分算出部として、当該偏差に基づいて圧延材1の引っ張り成分に対応した値を算出する。
後方ハイブリッドコントローラ24は、速度用PI制御器24aの出力値に張力用PI制御器24bの出力値を加えた値に基づいて、巻取リールモータ3のトルク基準値τTR refを算出する。トルク基準値τTR refは、次の(6)式で表される。
Figure 2016000408
ただし、慣性モーメントJTRは、巻取リール2に巻き取られた圧延材1の量も考慮される。
トルク基準値τTR refは、電流制御器24cに入力される。電流制御器24cは、トルク基準値τTR refに基づいてトルク電流値I(A)を算出する。トルク電流値Iに基づいて、巻取リールモータ3のd軸磁束φ(Wb)が決まる。当該d軸磁束φと慣性モーメントJTRとに基づいて、巻取リールモータ3の角速度の応答値ω res(rad/s)が決まる。角速度の応答値ωTR resと巻取リール2の半径RTRとに基づいて、巻取リール2の周速度vTR resが決まる。この際、巻取リール2の周速度vTR resは、フィードバックされない。
次に、図4を用いて、前方ハイブリッドコントローラ25を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムの前方ハイブリッドコントローラを説明するためのブロック線図である。
図4に示すように、速度用PI制御器25aには、圧延材1の速度の指令値vout cmdと応答値vout resとの偏差が入力される。速度用PI制御器25aは、進行成分算出部として、当該偏差に基づいて圧延材1の進行成分に対応した値を算出する。
張力用PI制御器25bには、圧延材1の張力の指令値Tout cmdと応答値Tout resとの偏差が入力される。張力用PI制御器25bは、引っ張り成分算出部として、当該偏差に基づいて圧延材1の引っ張り成分に対応した値を算出する。
前方ハイブリッドコントローラ25は、速度用PI制御器25aの出力値から張力用PI制御器25bの出力値を減じた値に基づいて、ミルモータ11のトルク基準値τMill refを算出する。トルク基準値τMill refは、次の(7)式で表される。
Figure 2016000408
トルク基準値τMill refは、電流制御器25cに入力される。電流制御器25cは、トルク基準値τMill refに基づいてトルク電流値I(A)を算出する。トルク電流値Iに基づいて、ミルモータ11のd軸磁束φ(Wb)が決まる。当該d軸磁束φと慣性モーメントJMillとに基づいて、ミルモータ11の角速度の応答値ωMill resが決まる。角速度の応答値ωMill resとミルロール9の半径RMillとに基づいて、ミルロール9の周速度vMill resが決まる。この際、ミルロール9の周速度vMill resは、フィードバックされない。
次に、図5と図6とを用いて、圧延材1の速度制御と張力制御とを説明する。
図5はこの発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。図6はこの発明の実施の形態1における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。
図5に示すように、圧延材1の速度の指令値vout cmdと応答値vout resとの偏差は速度用PI制御器26に入力される。速度用PI制御器26は、当該偏差をPI制御することにより「圧延材1の進行方向の座標空間」における周加速度の基準値(d/dt)(vTR+vMillrefを算出する。周加速度の基準値(d/dt)(vTR+vMillrefは、次の(8)式で表される。
Figure 2016000408
周加速度の基準値(d/dt)(vTR+vMillrefに基づいて、「圧延材1の進行方向の座標空間」における周速度の基準値(vTR+vMillrefが決まる。この際、圧延材1の応答値vout resは、圧延材1の速度分布と中立点の考えに基づいて仮定される。具体的には、圧延材1の応答値vout resは、巻取リール2の周速度の応答値vTR resとミルロール9の周速速度の応答値vMill resの平均値に等しいと仮定される。応答値vout resは、次の(9)式で表される。
Figure 2016000408
図6に示すように、圧延材1の張力の指令値Tout cmdと応答値Tout resとの偏差は張力用PI制御器27に入力される。張力用PI制御器27は、当該偏差をPI制御することにより「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」における周加速度の基準値(d/dt)(vTR−vMillrefを算出する。周加速度の基準値(d/dt)(vTR−vMillrefは、次の(10)式で表される。
Figure 2016000408
周加速度の基準値(d/dt)(vTR−vMillrefに基づいて、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」における周速度の基準値(vTR−vMillrefが決まる。圧延材1の張力の応答値Tout resは、応力とひずみとの関係に基づいて決まる。応答値Tout resは、次の(11)式で表される。
Figure 2016000408
ただし、Lは巻取リール2とミルロール9との間の距離である。Eは圧延材1のヤング率である。
応答値Tout resは、(10)式と(11)式とを用いて次の(12)式で表される。
Figure 2016000408
以上で説明した実施の形態1によれば、トルク基準値τTR refとトルク基準τMill refとは、圧延材1の進行成分に対応した値と引っ張り成分に対応した値とに基づいて算出される。このため、圧延材1の速度と張力との応答性を互いに独立に設計することができる。その結果、圧延材1の速度と張力とを干渉せずに制御することができる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムの巻取リールモータを説明するためのブロック線図である。図8はこの発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムのミルモータを説明するためのブロック線図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、巻取リールモータ3には、外乱オブザーバ28が実装される。
巻取リールモータ3のトルク応答値τTR resは、外乱トルクτdis(N・m)も含む。外乱トルクτdisは、圧延による負荷トルク、張力による負荷トルク等により発生する。
外乱オブザーバ28には、トルク基準値τTR refが入力される。外乱オブザーバ28には、巻取リールモータ3の角速度の応答値ωTR resが入力される。
外乱オブザーバ28は、トルク基準値τTR refと角速度の応答値ωTR resとに基づいて外乱トルクの推定値τdis est(N・m)を算出する。この際、カットオフ周波数gdis(rad/s)と巻取リール2の慣性モーメントのノミナル値JTR nom(kg・m)とが利用される。外乱トルクの推定値τdis estは、トルク基準値τTR refにフィードフォワード補償される。外乱トルクの推定値τdis estは、外乱トルクτdisを相殺する。その結果、外乱の影響が取り除かれる。
図8に示すように、ミルモータ11には、外乱オブザーバ29が実装される。
ミルモータ11のトルク応答値τMill resは、外乱トルクτdis(N・m)も含む。外乱トルクτdisは、圧延による負荷トルク、張力による負荷トルク等により発生する。
外乱オブザーバ29には、トルク基準値τMill refが入力される。外乱オブザーバ29には、ミルモータ11の角速度の応答値ωMill resが入力される。
外乱オブザーバ29は、トルク基準値τMill refと角速度の応答値ω resとに基づいて外乱トルクの推定値τdis est(N・m)を算出する。この際、カットオフ周波数gdis(rad/s)とミルロール9の慣性モーメントのノミナル値JMill nom(kg・m)とが利用される。外乱トルクの推定値τdis estは、トルク基準値τMill refにフィードフォワード補償される。外乱トルクの推定値τdis estは、外乱トルクτdisを相殺する。その結果、外乱の影響が取り除かれる。
次に、図9と図10とを用いて、圧延材1の速度制御と張力制御とを説明する。
図9はこの発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。図10はこの発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。
図9に示すように、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱オブザーバ30が動作する。その結果、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。
図10に示すように、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱オブザーバ31が動作する。その結果、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。
次に、図11を用いて、外乱の影響が取り除かれた際の速度制御と張力制御とを説明する。
図11はこの発明の実施の形態2における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御と張力制御とを説明するための図である。図11の上段は、圧延材1の速度の応答値vout resを示す図である。図11の下段は、圧延材1の張力の応答値Tout resである。
時刻Tが0(s)から3(s)までの間においては、圧延が開始されていない。この際、ストール運転が行われる。具体的には、圧延材1の速度の指令値vout cmdが0(mm/s)の状態で、圧延材1の張力の指令値Tout cmdが100(MPa)に設定される。
時刻Tが3(s)になると、圧延材1の速度の指令値vout cmdが与えられる。例えば、時刻Tが3(s)から5(S)までの間と6(s)から7(S)までの間においては、圧延材1の速度の指令値vout cmdが変化する。
従来制御では、ミルモータ11の側において、速度制御が行われる。巻取リールモータ3の側において、張力制御が行われる。この場合、圧延材1の張力の応答値Tout resは、指令値Tout cmdに対して小さくなる。これに対し、ハイブリッド制御では、圧延材1の張力の応答値Tout resは、指令値Tout cmdと同等に維持される。
以上で説明した実施の形態2によれば、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。このため、圧延材1の速度制御と張力制御とに対し、外乱を抑制することができる。
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3における圧延設備の制御システムの巻取リールモータを説明するためのブロック線図である。図13はこの発明の実施の形態3における圧延設備の制御システムのミルモータを説明するためのブロック線図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、巻取リールモータ3には、SFC(Simulator Following Control)32が実装される。SFC32は、電流制御モデル、規範モデル、PD制御器を備える。
SFC32において、電流制御モデルは、トルク基準値τTR refを一次遅れ系として近似する。規範モデルは、電流制御モデルの出力値に基づいて巻取リールモータ3の角速度のモデル値ωTR (rad/s)を算出する。この際、外乱の影響のないモデルが利用される。PD制御器は、モデル値ωTR と応答値ωTR resの偏差をPD制御することにより、補償トルクτcmp(N・m)を算出する。補償トルクτcmpは、トルク基準値τTR refにフィードフォワード補償される。補償トルクτcmpは、外乱トルクτdisを相殺する。その結果、外乱の影響が取り除かれる。
図13に示すように、ミルモータ11には、SFC33が実装される。SFC33は、電流制御モデル、規範モデル、PD制御器を備える。
SFC33において、電流制御モデルは、トルク基準値τMill refを一次遅れ系として近似する。規範モデルは、電流制御モデルの出力値に基づいてミルモータ11の角速度のモデル値ωMill (rad/s)を算出する。この際、外乱の影響のないモデルが利用される。PD制御器は、モデル値ωMill と応答値ωMill resの偏差をPD制御することにより、補償トルクτcmp(N・m)を算出する。補償トルクτcmpは、トルク基準値τMill refにフィードフォワード補償される。補償トルクτcmpは、外乱トルクτdisを相殺する。その結果、外乱の影響が取り除かれる。
次に、図14と図15とを用いて、圧延材1の速度制御と張力制御とを説明する。
図14はこの発明の実施の形態3における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。図15はこの発明の実施の形態3における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。
図14に示すように、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、SFC34が動作する。その結果、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。
図15に示すように、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、SFC35が動作する。その結果、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。
以上で説明した実施の形態3によれば、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。このため、圧延材1の速度制御と張力制御とに対し、外乱を抑制することができる。
実施の形態4.
図16はこの発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムを利用した圧延設備の構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
図16の冷間タンデム圧延機システムにおいて、圧延材1の進行方向の後方側には、冷間タンデム圧延機36が設けられる。冷間タンデム圧延機36においては、複数の圧延スタンドが直列に接続される。複数の圧延スタンドの最も入側には、第1スタンド37が設けられる。
第1スタンド37は、ミルロール38を備える。第1スタンド37の上方には、圧下装置39が設けられる。ミルロール38の中心には、ミルモータ40の出力軸が取り付けられる。圧下装置39とミルモータ40とには、圧延機駆動装置41が接続される。
圧延材1の進行方向の前方側には、送りロール42とブライドルロール43とが設けられる。ブライドルロール43の中心には、ブライドルロールモータ44の出力軸が取り付けられる。ブライドルロールモータ44には、ブライドルロール駆動装置45が接続される。
ブライドルロール43と第1スタンド37との間には、入側板速度計46が設けられる。入側板速度計46は、速度計測部として機能する。入側板速度計46と第1スタンド37との間には、入側張力計47が設けられる。入側張力計47は、張力計測部として機能する。入側張力計47と第1スタンド37との間には、入側板厚計48が設けられる。第1スタンド37の出側には、出側板厚計49が設けられる。
入側板速度計46と入側張力計47と入側板厚計48と出側板厚計49とには、コントローラ50が接続される。コントローラ50は、後方ハイブリッドコントローラ51と前方ハイブリッドコントローラ52とを備える。コントローラ50は、圧延機駆動装置41とブライドルロール駆動装置45とに接続する。
第1スタンド37の入側において、入側板速度計46は、圧延材1の速度を計測する。入側板速度計46は、圧延材1の速度の応答値vin resを出力する。入側張力計47は、圧延材1の張力を計測する。入側張力計47は、圧延材1の張力の応答値Tin resを出力する。入側板厚計48は、圧延材1の板厚を計測する。入側板厚計48は、圧延材1の板厚の応答値tin resを出力する。
第1スタンド37の出側において、出側板厚計49は、圧延材1の板厚の応答値tout resを出力する。
コントローラ50において、ミルロール38は、後方ロールとして設定される。ミルモータ40は、後方ロールモータとして設定される。ブライドルロール43は、前方ロールとして設定される。ブライドルロールモータ44は、前方ロールモータとして設定される。
コントローラ50は、応答値vin resと応答値Tin resと応答値tin resと応答値tout resとに基づいて圧延材1の厚さを制御する。この際、後方ハイブリッドコントローラ51は、ミルモータ40のトルク基準値τMill refを算出する。前方ハイブリッドコントローラ52は、ブライドルロールモータ44のトルク基準値τBR refを算出する。
圧延機駆動装置41は、トルク基準値τMill refに基づいてミルモータ40を制御する。ミルモータ40は、圧延機駆動装置41の制御によりミルロール38を駆動する。ブライドルロール駆動装置45は、トルク基準値τBR refに基づいてブライドルロールモータ44を制御する。ブライドルロールモータ44は、ブライドルロール駆動装置45の制御によりブライドルロール43を駆動する。
次に、図17を用いて、ミルモータ40のトルク制御とブライドルロールモータ44のトルク制御とを説明する。
図17はこの発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムによるミルモータのトルク制御とブライドルロールモータのトルク制御とを説明するための図である。
図17に示すように、コントローラ50は、ミルロール38の周速度vMill(mm/s)とブライドルロール43の周速度vBR(mm/s)との和分量(1、1)と差分量(1、−1)の二変量にフィードバック制御を行う。
後方ハイブリッドコントローラ51は、実施の形態1と同様の考え方に基づいてミルモータ40のトルク基準値τMill refを算出する。前方ハイブリッドコントローラ52は、実施の形態1と同様の考え方に基づいてブライドルロールモータ44のトルク基準値τBR refを算出する。トルク基準値τMill refとトルク基準値τBR refとは、次の(13)式で表される。
Figure 2016000408
ただし、Cは速度用PI制御器により設定される。Cは張力用PI制御器により設定される。vin cmd(mm/s)は、圧延材1の速度の指令値である。Tin cmd(MPa)は、圧延材1の張力の指令値である。
次に、図18を用いて、後方ハイブリッドコントローラ51を説明する。
図18はこの発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムの後方ハイブリッドコントローラを説明するためのブロック線図である。
図18に示すように、速度用PI制御器51aには、圧延材1の速度の指令値vin cmdと応答値vin resとの偏差が入力される。速度用PI制御器51aは、進行成分算出部として、当該偏差に基づいて圧延材1の進行成分に対応した値を算出する。
張力用PI制御器51bには、圧延材1の張力の指令値Tin cmdと応答値Tin resとの偏差が入力される。張力用PI制御器51bは、引っ張り成分算出部として、当該偏差に基づいて圧延材1の引っ張り成分に対応した値を算出する。
後方ハイブリッドコントローラ51は、速度用PI制御器51aの出力値に張力用PI制御器51bの出力値を加えた値に基づいて、ミルモータ40のトルク基準値τMill refを算出する。
トルク基準値τMill refは、電流制御器51cに入力される。電流制御器51cは、トルク基準値τMill refに基づいてトルク電流値I(A)を算出する。トルク電流値Iに基づいて、ミルモータ40のd軸磁束φ(Wb)が決まる。当該d軸磁束φと慣性モーメントJMillとに基づいて、ミルモータ40の角速度の応答値ωMill res(rad/s)が決まる。角速度の応答値ωMill resとミルロール38の半径RMillとに基づいて、ミルロール38の周速度vMill resが決まる。この際、ミルロール38の周速度vMill resは、フィードバックされない。
次に、図19を用いて、前方ハイブリッドコントローラ52を説明する。
図19はこの発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムの前方ハイブリッドコントローラを説明するためのブロック線図である。
図19に示すように、速度用PI制御器52aには、圧延材1の速度の指令値vin cmdと応答値vin resとの偏差が入力される。速度用PI制御器52aは、進行成分算出部として、当該偏差に基づいて圧延材1の進行成分に対応した値を算出する。
張力用PI制御器52bには、圧延材1の張力の指令値Tin cmdと応答値Tin resとの偏差が入力される。張力用PI制御器52bは、引っ張り成分算出部として、当該偏差に基づいて圧延材1の引っ張り成分に対応した値を算出する。
前方ハイブリッドコントローラ52は、速度用PI制御器52aの出力値から張力用PI制御器52bの出力値を減じた値に基づいて、ブライドルロールモータ44のトルク基準値τBR refを算出する。
トルク基準値τBR refは、電流制御器52cに入力される。電流制御器52cは、トルク基準値τBR refに基づいてトルク電流値I(A)を算出する。トルク電流値Iに基づいて、ブライドルロールモータ44のd軸磁束φ(Wb)が決まる。当該d軸磁束φと慣性モーメントJBRとに基づいて、ブライドルロールモータ44の角速度の応答値ωBR res(rad/s)が決まる。角速度の応答値ωBR resとブライドルロール43の半径RBRとに基づいて、ブライドルロール43の周速度vBR resが決まる。この際、ブライドルロール43の周速度vBR resは、フィードバックされない。
次に、図20と図21とを用いて、圧延材1の速度制御と張力制御とを説明する。
図20はこの発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。図21はこの発明の実施の形態4における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。
図20に示すように、圧延材1の速度の指令値vin cmdと応答値vin resとの偏差は速度用PI制御器53に入力される。速度用PI制御器53は、当該偏差をPI制御することにより「圧延材1の進行方向の座標空間」における周加速度の基準値(d/dt)(vMill+vBRrefを算出する。周加速度の基準値(d/dt)(vMill+vBRrefは、次の(14)式で表される。
Figure 2016000408
周加速度の基準値(d/dt)(vMill+vBRrefに基づいて、「圧延材1の進行方向の座標空間」における周速度の基準値(vMill+vBRrefが決まる。圧延材1の応答値vin resは、圧延材1の速度分布と中立点の考えに基づいて仮定される。具体的には、圧延材1の応答値vin resは、ミルロール38の周速度の応答値vMill resとブライドルロール43の周速速度の応答値vBR resの平均値に等しいと仮定される。応答値vin resは、次の(15)式で表される。
Figure 2016000408
図21に示すように、圧延材1の張力の指令値Tin cmdと応答値Tin resとの偏差は張力用PI制御器54に入力される。張力用PI制御器54は、当該偏差をPI制御することにより「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」における周加速度の基準値(d/dt)(vMill−vBRrefを算出する。周加速度の基準値(d/dt)(vMill−vBRrefは、次の(16)式で表される。
Figure 2016000408
周加速度の基準値(d/dt)(vMill−vBRrefに基づいて、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」における周速度の基準値(vMill−vBRrefが決まる。圧延材1の張力の応答値Tin resは、応力とひずみとの関係に基づいて決まる。応答値Tin resは、次の(17)式で表される。
Figure 2016000408
ただし、Lはミルロール38とブライドルロール43との間の距離である。Eは圧延材1のヤング率である。
応答値Tin resは、(16)式と(17)式とを用いて次の(18)式で表される。
Figure 2016000408
以上で説明した実施の形態4によれば、トルク基準値τMill refとトルク基準τBR refとは、圧延材1の進行成分に対応した値と引っ張り成分に対応した値とに基づいて算出される。このため、圧延材1の速度と張力との応答性を互いに独立に設計することができる。その結果、圧延材1の速度と張力とを干渉せずに制御することができる。
実施の形態5.
図22はこの発明の実施の形態5における圧延設備の制御システムのミルモータを説明するためのブロック線図である。図23はこの発明の実施の形態5における圧延設備の制御システムのブライドルロールモータを説明するためのブロック線図である。なお、実施の形態4と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
図22に示すように、ミルモータ40には、外乱オブザーバ55が実装される。
ミルモータ40のトルク応答値τMill resは、外乱トルクτdis(N・m)も含む。外乱トルクτdisは、ミルロール38の開度操作、ブライドルロール43の入側に設けられたルーパ等の振動により発生する。
外乱オブザーバ55には、トルク基準値τMill refが入力される。外乱オブザーバ55には、ミルモータ40の角速度の応答値ωMill resが入力される。
外乱オブザーバ55は、トルク基準値τMill refと角速度の応答値ωMill resとに基づいて外乱トルクの推定値τdis est(N・m)を算出する。この際、カットオフ周波数gdis(rad/s)とミルロール38の慣性モーメントのノミナル値JMill nom(kg・m)とが利用される。外乱トルクの推定値τdis estは、トルク基準値τMill refにフィードフォワード補償される。外乱トルクの推定値τdis estは、外乱トルクτdisを相殺する。その結果、外乱の影響が取り除かれる。
図23に示すように、ブライドルロールモータ44には、外乱オブザーバ56が実装される。
ブライドルロールモータ44のトルク応答値τBR resは、外乱トルクτdis(N・m)も含む。外乱トルクτdisは、ミルロール38の開度操作、ブライドルロール43の入側に設けられたルーパ等の振動により発生する。
外乱オブザーバ56には、トルク基準値τBR refが入力される。外乱オブザーバ56には、ブライドルロールモータ44の角速度の応答値ωBR resが入力される。応答値ωBR resは、前方速度センサから入力される。
外乱オブザーバ56は、トルク基準値τBR refと角速度の応答値ω resとに基づいて外乱トルクの推定値τdis est(N・m)を算出する。この際、カットオフ周波数gdis(rad/s)とブライドルロール43の慣性モーメントのノミナル値JBR nom(kg・m)とが利用される。外乱トルクの推定値τdis estは、トルク基準値τMill refにフィードフォワード補償される。外乱トルクの推定値τdis estは、外乱トルクτdisを相殺する。その結果、外乱の影響が取り除かれる。
次に、図24と図25とを用いて、圧延材1の速度制御と張力制御とを説明する。
図24はこの発明の実施の形態5における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。図25はこの発明の実施の形態5における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。
図24に示すように、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱オブザーバ57が動作する。その結果、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。
図25に示すように、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱オブザーバ58が動作する。その結果、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。
以上で説明した実施の形態5によれば、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。このため、圧延材1の速度制御と張力制御とに対し、外乱を抑制することができる。
実施の形態6.
図26はこの発明の実施の形態6における圧延設備の制御システムのミルモータを説明するためのブロック線図である。図27はこの発明の実施の形態6における圧延設備の制御システムのブライドルロールモータを説明するためのブロック線図である。なお、実施の形態3と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
図26に示すように、ミルモータ40には、SFC(Simulator Following Control)59が実装される。SFC59は、電流制御モデル、規範モデル、PD制御器を備える。
SFC59において、電流制御モデルは、トルク基準値τMill refを一次遅れ系として近似する。規範モデルは、電流制御モデルの出力値に基づいてミルモータ40の角速度のモデル値ωMill (rad/s)を算出する。この際、外乱の影響のないモデルが利用される。PD制御器は、モデル値ωMill と応答値ωMill resの偏差をPD制御することにより、補償トルクτcmp(N・m)を算出する。補償トルクτcmpは、トルク基準値τMill refにフィードフォワード補償される。補償トルクτcmpは、外乱トルクτdisを相殺する。その結果、外乱の影響が取り除かれる。
図27に示すように、ブライドルロールモータ44には、SFC60が実装される。SFC60は、電流制御モデル、規範モデル、PD制御器を備える。
SFC60において、電流制御モデルは、トルク基準値τBR refを一次遅れ系として近似する。規範モデルは、電流制御モデルの出力値に基づいてブライドルロールモータ44の角速度のモデル値ωBR (rad/s)を算出する。この際、外乱の影響のないモデルが利用される。PD制御器18cは、モデル値ωBR と応答値ωBR resの偏差をPD制御することにより、補償トルクτcmp(N・m)を算出する。補償トルクτcmpは、トルク基準値τBR refにフィードフォワード補償される。補償トルクτcmpは、外乱トルクτdisを相殺する。その結果、外乱の影響が取り除かれる。
次に、図28と図29とを用いて、圧延材1の速度制御と張力制御とを説明する。
図28はこの発明の実施の形態6における圧延設備の制御システムによる圧延材の速度制御を説明するためのブロック線図である。図29はこの発明の実施の形態6における圧延設備の制御システムによる圧延材の張力制御を説明するためのブロック線図である。
図28に示すように、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、SFC61が動作する。その結果、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。
図29に示すように、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、SFC62が動作する。その結果、「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。
以上で説明した実施の形態6によれば、「圧延材1の進行方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。「圧延材1の引っ張り方向の座標空間」においても、外乱の影響が取り除かれる。このため、圧延材1の速度制御と張力制御とに対し、外乱を抑制することができる。
1 圧延材、 2 巻取リール、 3 巻取リールモータ、 4 巻取リール駆動装置、 5 巻戻リール、 6 巻戻リールモータ、 7 巻戻リールモータ駆動装置、 8 圧延機、 9 ミルロール、 10 圧下装置、 11 ミルモータ、 12 圧延機駆動装置、 13 入側張力計、 14 入側送りロール、 15 入側回転速度センサ、 16 入側板速度計、 17 入側板厚計、 18 出側張力計、 19 出側送りロール、 20 出側回転速度センサ、 21 出側板速度計、 22 出側板厚計、 23 コントローラ、 24 後方ハイブリッドコントローラ、 24a 速度用PI制御器、 24b 張力用PI制御器、 24c 電流制御器、 25 前方ハイブリッドコントローラ、 25a 速度用PI制御器、 25b 張力用PI制御器、 25c 電流制御器、 26 速度用PI制御器、 27 張力用PI制御器、 28 外乱オブザーバ、 29 外乱オブザーバ、 30 外乱オブザーバ、 31 外乱オブザーバ、 32 SFC、 33 SFC、 34 SFC、 35 SFC、 36 冷間タンデム圧延機、 37 第1スタンド、 38 ミルロール、 39 圧下装置、 40 ミルモータ、 41 圧延機駆動装置、 42 送りロール、 43 ブライドルロール、 44 ブライドルロールモータ、 45 ブライドルロール駆動装置、 46 入側板速度計、 47 入側張力計、 48 入側板厚計、 49 出側板厚計、 50 コントローラ、 51 後方ハイブリッドコントローラ、 51a 速度用PI制御器、 51b 張力用PI制御器、 51c 電流制御器、 52 前方ハイブリッドコントローラ、 52a 速度用PI制御器、 52b 張力用PI制御器、 52c 電流制御器、 53 速度用PI制御器、 54 張力用PI制御器、 55 外乱オブザーバ、 56 外乱オブザーバ、 57 外乱オブザーバ、 58 外乱オブザーバ、 59 SFC、 60 SFC、 61 SFC、 62 SFC

Claims (7)

  1. 圧延機のロールと他のロールとの間を進行する圧延材の速度を計測する速度計測部と、
    前記圧延機のロールと前記他のロールとの間を進行する圧延材の張力を計測する張力計測部と、
    前記圧延材の速度の指令値と前記速度計測部により計測された前記圧延材の速度との偏差に基づいて、前記圧延材の進行成分に対応した値を算出する進行成分算出部と、
    前記圧延材の張力の指令値と前記張力計測部により計測された前記圧延材の張力との偏差に基づいて、前記圧延材の進行成分と直交した引っ張り成分に対応した値を算出する引っ張り成分算出部と、
    前記圧延材の進行成分に対応した値に引っ張り成分に対応した値を加えた値に基づいて、前記圧延機のロールと前記他のロールとのうちの後方側の後方ロールを駆動する後方ロールモータのトルク基準値を算出する後方ハイブリッドコントローラと、
    前記圧延材の進行成分に対応した値から引っ張り成分に対応した値を減じた値に基づいて、前記圧延機のロールと前記他のロールとのうちの前方側の前方ロールを駆動する前方ロールモータのトルク基準値を算出する前方ハイブリッドコントローラと、
    を備えた圧延設備の制御システム。
  2. 前記後方ロールは、前記圧延機の出側に設けられた巻取リールからなり、
    前記前方ロールは、前記圧延機のロールからなり、
    前記後方ロールモータは、前記巻取リールを駆動する巻取リールモータからなり、
    前記前方ロールモータは、前記圧延機のロールを駆動するミルモータからなり、
    前記後方ハイブリッドコントローラは、前記圧延材の進行成分に対応した値に引っ張り成分に対応した値を加えた値に対して前記巻取リールの側の慣性モーメントを乗じた値に基づいて、前記巻取リールモータのトルク基準値を算出し、
    前記前方ハイブリッドコントローラは、前記圧延材の進行成分に対応した値から引っ張り成分に対応した値を減じた値に対して前記圧延機のロールの側の慣性モーメントを乗じた値に基づいて、前記ミルモータのトルク基準値を算出する請求項1に記載の圧延設備の制御システム。
  3. 前記後方ハイブリッドコントローラは、前記圧延材の進行成分に対応した値に引っ張り成分に対応した値を加えた値に対して前記巻取リールが巻き取った前記圧延材の量を考慮して算出された前記巻取リールの側の慣性モーメントを乗じた値に基づいて、前記巻取リールモータのトルク基準値を算出する請求項2に記載の圧延設備の制御システム。
  4. 前記後方ロールは、前記圧延機のロールからなり、
    前記前方ロールは、前記圧延機の入側に設けられたブライドルロールからなり、
    前記後方ロールモータは、前記圧延機のロールを駆動するミルモータからなり、
    前記前方ロールモータは、前記ブライドルロールを駆動するブライドルロールモータからなり、
    前記後方ハイブリッドコントローラは、前記圧延材の進行成分に対応した値に引っ張り成分に対応した値を加えた値に基づいて、前記ミルモータのトルク基準値を算出し、
    前記前方ハイブリッドコントローラは、前記圧延材の進行成分に対応した値から引っ張り成分に対応した値を減じた値に基づいて、前記ブライドルロールモータのトルク基準値を算出する請求項1に記載の圧延設備の制御システム。
  5. 前記後方ロールは、前記圧延機の最も入側に設けられたスタンドのロールからなる請求項4に記載の圧延設備の制御システム。
  6. 前記後方ロールモータのトルク基準値と前記後方ロールモータの角速度の応答値とに基づいて、前記後方ロールモータの外乱トルクを算出し、前記後方ロールモータの外乱トルクの推定値を前記後方ロールモータのトルク基準値にフィードフォワード補償し、前記前方ロールモータのトルク基準値と前記前方ロールモータの角速度の応答値とに基づいて、前記前方ロールモータの外乱トルクを算出し、前記前方ロールモータの外乱トルクの推定値を前記前方ロールモータのトルク基準値にフィードフォワード補償する外乱オブザーバ、
    を備えた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の圧延設備の制御システム。
  7. 前記後方ロールモータのトルク基準値と前記前方ロールモータのトルク基準値とを一次遅れ系として近似する電流制御モデルと、
    前記電流制御モデルの出力値に基づいて、前記後方ロールモータの角速度のモデル値と前記前方ロールモータの角速度のモデル値とを算出する規範モデルと、
    前記後方ロールモータの角速度のモデル値と前記後方ロールモータの角速度の応答値との偏差に基づいて前記後方ロールモータの補償トルクを算出し、前記後方ロールモータの補償トルクを前記後方ロールモータのトルク基準値にフィードフォワード補償し、前記前方ロールモータの角速度のモデル値と前記前方ロールモータの角速度の応答値との偏差に基づいて前記前方ロールモータの補償トルクを算出し、前記前方ロールモータの補償トルクを前記前方ロールモータのトルク基準値にフィードフォワード補償するPD制御器と、
    を備えた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の圧延設備の制御システム。
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