JPH07308706A - タンデム圧延機の速度制御方法 - Google Patents

タンデム圧延機の速度制御方法

Info

Publication number
JPH07308706A
JPH07308706A JP6102767A JP10276794A JPH07308706A JP H07308706 A JPH07308706 A JP H07308706A JP 6102767 A JP6102767 A JP 6102767A JP 10276794 A JP10276794 A JP 10276794A JP H07308706 A JPH07308706 A JP H07308706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
stand
response
rolling
stands
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6102767A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
Tomio Naganami
富雄 長南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP6102767A priority Critical patent/JPH07308706A/ja
Publication of JPH07308706A publication Critical patent/JPH07308706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高応答スタンドと低応答スタンドが混在する
場合でも、各スタンドの揃速性を保持する。 【構成】 圧延スタンドを駆動する電動機18を制御す
る速度制御系が圧延スタンド(1STD〜6STD)毎
に設けられ、速度制御系の速度応答性が低い圧延スタン
ド(1STD、3〜6STD)と高い圧延スタンド2S
TDとが混在するタンデム圧延機の速度制御方法におい
て、低応答スタンド3STDの実速度を、乗算器16B
から出力される速度指令値D3 から速度シミュレータ3
0で予測計算し、該実速度に対して同スタンドの垂下特
性分の補正をして実速度補正値Vcを算出し、乗算器1
6AでVc に、低応答スタンドの設定速度に対する高応
答スタンドの設定速度の比R(2/3) を乗じて、高応答ス
タンド2STDの速度指令値D2 を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンデム圧延機の速度
制御方法、特に速度制御系の応答性が異なる圧延スタン
ドが混在する場合でも、適切な圧延制御を行うことがで
きるタンデム圧延機の速度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、冷間圧延に用いられる6スタン
ドからなる従来のタンデム圧延機の概略構成を示すブロ
ック図である。
【0003】このタンデム圧延機では、図中1STD〜
6STDで示す第1スタンド〜第6スタンドの各スタン
ドが、圧延ロール10により鋼板Sを圧延して矢印方向
に移動させる速度を制御するための速度制御系をそれぞ
れ備えている。
【0004】この速度制御系は、各スタンド毎に個別に
圧延速度を設定するための速度設定器12と、ライン全
体の加減速を指示する加減速指令信号を各スタンドに出
力する加減速指令装置14と、これら速度設定器12及
び加減速指令装置14それぞれの出力信号から速度指令
信号Dを算出するための乗算器16と、圧延ロール10
を回転駆動する電動機18の実速度を検出する速度検出
器20からの実速度信号と、上記速度指令信号Dとに基
づいて速度指令値と実速度値との偏差を算出する減算器
22と、該減算器22で算出した偏差に応じたトルク指
令値を算出する速度調整器24と、該速度調整器24か
ら入力されるトルク指令値から電力指令値を算出し、こ
れに応じて周波数等を調整することにより、前記電動機
18の速度を制御するトルク調整器26とを備えてい
る。
【0005】冷間圧延に用いられる複数のスタンドから
なるタンデム圧延機においては、上述した如く、一般に
圧延ロール10を駆動する電動機18の速度制御系が各
スタンド毎に設けられており、電動機軸に取り付けられ
ている速度検出器20からの実速度信号(値)をフィー
ドバックして、速度指令信号(値)Dとの偏差を無くす
ように前記速度調整器24によって駆動用電動機18の
回転数の制御が行われている。
【0006】その際、各スタンド毎の速度調整器24に
対する速度指令信号は、一般に、前記図6に示したよう
に、速度設定器12からの速度設定信号と、加減速指令
装置14からの加減速指令信号とを乗算器16で掛け合
わせて求められている。
【0007】このように、全スタンドが1つの加減速指
令装置14から出力される同一の加減速指令信号に基づ
いて算出される速度制御信号を用いて電動機18を加速
又は減速する制御を行う場合は、各スタンドの速度制御
系が全て等しい速度応答性を有していれば、全スタンド
について電動機の揃速性を確保することができる。即
ち、同一の加減速指令信号から速度指令信号を算出して
制御を行う方法では、全スタンドの速度応答性を一致さ
せる必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の速度指令信号の算出方法では、例えば交
流モータ方式の圧延スタンドと直流モータを制御するワ
ードレオナード方式の圧延スタンドが混在するような場
合においては、後者の方が前者に比較して速度応答性の
限界能力が低いために、本来高応答が可能である交流モ
ータ方式の圧延スタンドの速度応答性を下げて、ワード
レオナード方式のスタンドの低い速度応答性に合わなけ
れば各スタンドの揃速性を保つことができない。
【0009】換言すれば、全スタンドの速度応答性を一
致させる必要があるために、各スタンドの速度応答性は
最も速度応答性の低いスタンドに制限されてしまうこと
になる。
【0010】このように、各スタンドの速度応答性が最
も速度応答性の低いスタンドに制限されてしまうこと
は、全スタンドが同じ制御方式であっても、速度応答性
が異なっている場合は同様であり、この場合は、全スタ
ンドを高応答に設定できる方式に切り替えない限り、ラ
インの加減速、母板板厚変動、摩擦変動等の外乱に対し
て、各スタンド間の張力変動や各スタンド出側の板厚変
動を抑制する適切な制御を迅速に行うことができないと
いう問題がある。
【0011】又、上記の如く制御方式が異なったスタン
ドが混在しているような場合には、その方式の違いか
ら、駆動電動機への負荷トルクの変動に対する応答性を
合わせ難いために、全スタンドの速度応答性を一致させ
ることが困難なケースが生じる。この場合、前記図6に
示した制御装置のように、全スタンドで同じ加減速指令
信号を用いる方法では、各スタンド毎の速度制御系の速
度応答の誤差が各スタンドの駆動電動機の揃速性のズレ
となり、加減速時等に急峻な張力変動を引き起こし、板
厚変動をも引き起こすという問題がある。
【0012】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、速度応答性が異なるスタンドが混在
する場合でも、各スタンドの揃速性を保持することがで
き、しかも速度応答性の限界が極端に低いスタンドが存
在していても、他スタンドをこれに制限されることなく
高応答に設定することができるタンデム圧延機の速度制
御方法を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧延スタンド
を駆動する電動機を制御する速度制御系が圧延スタンド
毎に設けられていると共に、速度制御系の速度応答性が
低い圧延スタンドと高い圧延スタンドとが混在するタン
デム圧延機の速度制御方法において、低応答性の圧延ス
タンドの実速度に対して、同スタンドの垂下特性分の補
正をして実速度補正値を算出し、該実速度補正値に、低
応答性の圧延スタンドの設定速度に対する高応答性の圧
延スタンドの設定速度の比を乗じて高応答性の圧延スタ
ンドに対する速度指令値を算出し、該速度指令値を用い
て高応答性の圧延スタンドの速度制御を行うことによ
り、前記課題を解決したものである。
【0014】本発明は、又、上記タンデム圧延機の速度
制御方法において、低応答性の圧延スタンドの実速度
を、自スタンドに対する速度指令値から予測計算するよ
うにしたものである。
【0015】
【作用】本発明においては、低応答スタンドの実速度
に、同スタンドの負荷による垂下特性分の速度補正値を
足し合わせて補正し、補正後の実速度補正値に、低応答
スタンドと高応答スタンド間の速度設定比(高応答スタ
ンドの速度設定値/低応答スタンドの速度設定値)を掛
け合わせて高応答スタンドの速度指令値を作り出すよう
にしたので、高応答スタンドがこの速度指令に十分追従
できる程度の速度応答性をもっていれば、スタンド間の
揃速性を確保することができる。
【0016】従って、本発明によれば、速度応答性が異
なるスタンドが混在する場合でも、各スタンドの揃速性
を保持することができ、しかも、速度応答性の限界が極
端に低いスタンドが存在していてもこれに制限されずに
他スタンドの速度応答性を高応答に設定することができ
る。
【0017】又、本発明において、低応答性の圧延スタ
ンドの実速度を、自スタンドに対する速度指令値から予
測計算する場合には、速度検出器が低速域における測定
精度が低く、その誤差が無視できないために実速度の測
定値をそのまま使えない場合でも、高応答スタンドに対
する速度指令値を正確に算出することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0019】図1は、本発明に係る第1実施例に適用さ
れるタンデム圧延機の速度制御装置の概略構成を示す、
前記図6に相当するブロック図である。
【0020】本実施例に適用される速度制御装置は、図
中1STD〜6STDで示す第1スタンド〜第6スタン
ドの6スタンドからなるタンデム圧延機を速度制御する
機能を有しており、第1スタンドが最上流に、第6スタ
ンドが最下流に位置している。
【0021】本実施例では、第2スタンドが速度応答性
が高い速度制御系を有し、他の第1スタンド、第3〜第
6スタンドが実質的に同一の低応答性の速度制御系を有
している。
【0022】本実施例では、速度設定比算出器28A
で、第2スタンドの速度設定器12Aで設定される速度
設定値と、1段下流の第3スタンドの速度設定器12B
で設定される速度設定値との比R(2/3) (=第2スタン
ドの速度設定値/第3スタンドの速度設定値)が算出さ
れ、その比R(2/3) が、第2スタンドの速度指令信号
(速度指令値)D2 を出力する乗算器16Aに入力され
るようになっている。
【0023】又、第2スタンドの上記乗算器16Aには
速度シミュレータ30が接続され、該速度シミュレータ
30において、第3スタンドの乗算器16Bから入力さ
れた速度指令値(信号)D3 (=Vs )から、例えば次
の(1)式で予測計算して同スタンドの実速度Vr を求
める。
【0024】 Vr =G(s )・Vs …(1) ここで、G(s )は、2次系以上の伝達関数であり、例
えば2次振動要素であるとすれば、次の(2)式で表現
できる(s :複素数)。
【0025】 G(s )=Kω2 /( s2 +2ζω s+ω2 ) …(2) K:比例ゲイン ζ:減衰係数 ω:固有角周波数
【0026】次いで、上記(1)式により求めた実速度
Vr に、次の(3)式に示すように、別途入力される第
3スタンドの垂下特性分に相当する速度補正分ΔVを加
算して、実速度補正値Vc を求めると共に、該実速度補
正値Vc が上記第2スタンドの乗算器16Aに入力され
る。
【0027】Vc =Vr +ΔV …(3)
【0028】上記垂下特性とは、過負荷がモータにかか
った場合(つまり後に引張られる方向に力が働いた場
合)、電流値に応じて速度が下がる(負荷変動に応じて
速度が変化する)特性である。このような垂下特性があ
るため、上記のように第3スタンドの実圧延速度を予想
した値Vr に、単にR(2/3) をかけても第2スタンドの
実圧延速度の予想値にしかならない。従って、これを第
2スタンドの速度指令に用いてしまうと、負荷が大きな
場合や、急峻な負荷増大が生じた場合に、上記垂下特性
によって速度が実際に設定すべき速度よりも低めに設定
されてしまうことになる。そのため、上記(3)式でΔ
Vで示した垂下特性分(予測値)を補足する必要があ
る。
【0029】この垂下特性分の補正値ΔVは、通常経験
的に設定され、例えば次式で設定できる。なお、Is は
設定電流値、αは垂下特性係数である。
【0030】ΔV=Is ×α …(4)
【0031】更に、上記第2スタンドの乗算器16Aで
は、前記速度設定比算出器28Aから入力される速度設
定比R(2/3) と前記速度シミュレータ30から入力され
る実速度補正値Vc とを乗じて、同スタンドに対する速
度指令信号D2 を作成するようになっている。
【0032】本実施例に適用される速度制御装置は、以
上の構成を除き、前記図6に示した従来の速度制御装置
と実質的に同一の構成を備えている。従って、この従来
の速度制御装置と同一の構成についての説明は省略す
る。
【0033】本実施例においては、第2スタンドの上記
乗算器16Aから減算器22Aへ出力する速度指令信号
D2 を、第3スタンドのデータから以下のようにして作
成する。
【0034】まず、第3スタンドの速度設定器12Bか
ら入力される速度設定値(信号)と、加減速指令装置1
4から入力される加減速指令信号とを、乗算器16Bで
掛け合わせて第3スタンドの速度指令信号D3 を生成
し、該速度指令信号D3 を第3スタンドの減算器22B
に入力することにより、同スタンドの駆動電動機18を
制御し、圧延ロール10を駆動する。
【0035】その一方で、第3スタンドの速度指令信号
D3 は、速度シミュレータ30に入力され、ここで前記
(1)式により第3スタンドの実速度の予測値が計算さ
れ、更に予測した上記実速度に、圧延時にかかっている
負荷に関する垂下特性分に相当する速度補正分(垂下特
性補正値)を加算する補正を行って実速度補正値Vcを
算出し、これを第2スタンドの乗算器16Aに出力す
る。
【0036】この乗算器16Aには、他に速度設定比R
(2/3) が前記速度設定比算出器28Aから入力され、こ
こで該速度設定比R(2/3) と上記実速度補正値Vc とを
掛け合わせて第2スタンドの速度指令信号D2 を作り出
す。
【0037】図2には、上述した第2スタンドに対する
速度指令信号D2 の算出方法を概念的に示してある。図
中、Aは第3スタンド(低応答スタンド)の実速度予測
値(Vr )、Bは第3スタンドの垂下特性補正値(Δ
V)、Cは最終的に求められる第2スタンド(高応答ス
タンド)の速度指令値(D2 )をそれぞれ表わしてい
る。
【0038】従って、本実施例によれば、第2スタンド
の速度応答性が、この速度指令信号D2 に十分追従でき
るだけの高い応答性を有していれば、第2スタンド−第
3スタンド間の揃速性は確保できる。つまり、前記図1
に示した速度制御装置のように全スタンドの速度応答性
が一致していない場合でも、各スタンドの揃速性を保持
することが可能となる。
【0039】図3、図4は、本実施例に適用される速度
制御装置を用いて行った制御の結果を、前記図6に示し
た従来の制御装置による制御結果とを対比させて示した
線図である。横軸は時間、縦軸は相対変動である。
【0040】前述したように、第2スタンド、第3スタ
ンドの制御方式が異なり、第2スタンドが高応答性で、
第3スタンドが低応答性である場合に、外乱により第3
スタンドの負荷変動が起き、実速度が第3スタンドの垂
下特性により変動したとすると、前記図6に示した従来
方式では、図3(A)に示すように張力変動を引き起こ
し、その変動に準じた分だけ板厚変動が生じる。
【0041】これに対し、本実施例では、図3(B)に
示すように、第3スタンドの実速度予測値に第3スタン
ドの垂下特性分を補正した値から第2スタンドの速度指
令値を求めているので、第3スタンドの速度変動に第2
スタンドが追従できていることが分かる。
【0042】図4(A)、(B)には、板厚、スタンド
間張力等の制御を短い周期で制御した場合の制御信号入
力を上方に、第2スタンドの速度応答をその下に示して
あり、同図(A)は前記図6に示した従来方法による結
果で、同図(B)は本実施例方法による結果である。
【0043】上記図4(A)、(B)から、従来方法で
は第2スタンドの応答性を第3スタンド等の低い応答性
に一致させてあるため、速度応答が追従できないのに対
し、本実施例によれば、高精度に追従できることが分か
る。
【0044】図5は、本発明に係る第2実施例に適用さ
れる速度制御装置の概略構成を示す、前記図1に相当す
るブロック図である。
【0045】本実施例に適用される速度制御装置は、タ
ンデム圧延機の第1、第2スタンドの2つが高応答性
で、残りの第3〜第6スタンドが低応答性である以外
は、前記第1実施例での速度制御装置と実質的に同一で
ある。
【0046】即ち、本実施例では、更に第1スタンドに
速度設定比算出器28Cが設置され、該算出器28C
で、第2スタンドの速度設定器12Aから入力される速
度設定値に対する第1スタンドの速度設定器12Cから
入力される速度設定値の比である速度設定比R(1/2) が
算出され、該速度設定比R(1/2) が同算出器28Cから
乗算器16Cに入力されると共に、該乗算器16Cでは
第2スタンドの乗算器16Aから入力される速度指令信
号D2 に上記速度設定比R(1/2) を乗じて該第1スタン
ドに対する速度指令信号D1 が算出されるようになって
いる。
【0047】本実施例によれば、高応答性の圧延スタン
ドが複数存在する場合でも、これら高応答性スタンドに
ついて、低応答スタンドの応答性に制限されることなく
揃速性を確保でき、高精度な速度制御が可能となる。
【0048】なお、この場合、第1、第2スタンドの速
度応答性は通常同じにする。高応答なので同じ応答性に
調整することは比較的やり易い。しかし、第1、第2ス
タンドが第3スタンドに十分追従できる応答性を有して
いれば、第1、第2スタンドの応答性は完全に一致して
いる必要はない。
【0049】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0050】例えば、前記実施例では、低応答スタンド
の実速度を予測計算で求める場合を示したが、実測値を
用いても、又、予測値と実測値を併用するようにしてよ
い。
【0051】又、高応答のスタンドと低応答のスタンド
の配列は特に順序的な制約はない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
速度制御系の速度応答性が低応答のスタンドと高応答の
スタンドとの間において、低応答のスタンドの実速度
を、例えば自スタンドに対する速度指令から予測計算
し、その実速度を基に、自スタンドの垂下特性分の補正
をして実速度補正値を求め、該補正値に両スタンド間の
速度設定比を掛け合わせて高応答のスタンドの速度指令
を算出するようにしたので、この速度指令に高応答のス
タンドが追従できることにより、応答性の異なるスタン
ドが同一タンデム圧延機内に存在しても各スタンドの揃
速性を保つことができる。
【0053】又、高応答が可能なスタンドが、速度応答
性の低いスタンドに制限されないため、高応答スタンド
において外乱による張力変動及び板厚変動を迅速に抑制
することができ、製品の歩留りや品質の向上を図ること
ができる。
【0054】更に、高応答スタンドの速度指令を算出す
る際、低応答スタンドの実速度を予測計算する場合に
は、速度検出器による測定値のように低速域において測
定誤差を含まないため、低速の場合でも高精度の制御が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例に適用される速度制御
装置の概略構成を示すブロック図
【図2】低応答スタンドの速度指令値から高応答スタン
ドの速度指令値を算出する方法を概念的に示す説明図
【図3】第1実施例の効果を示す線図
【図4】第1実施例の効果を示す他の線図
【図5】本発明に係る第2実施例に適用される速度制御
装置の概略構成を示すブロック図
【図6】従来の速度制御装置の概略構成を示すブロック
【符号の説明】
10…圧延ロール 12…速度設定器 14…加減速指令装置 16…乗算器 18…電動機 20…速度検出器 22…減算器 24…速度調整器 26…トルク調整器 28…速度設定比算出器 30…速度シミュレータ S…鋼板 D…速度指令信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延スタンドを駆動する電動機を制御する
    速度制御系が圧延スタンド毎に設けられていると共に、
    速度制御系の速度応答性が低い圧延スタンドと高い圧延
    スタンドとが混在するタンデム圧延機の速度制御方法に
    おいて、 低応答性の圧延スタンドの実速度に対して、同スタンド
    の垂下特性分の補正をして実速度補正値を算出し、 該実速度補正値に、低応答性の圧延スタンドの設定速度
    に対する高応答性の圧延スタンドの設定速度の比を乗じ
    て高応答性の圧延スタンドに対する速度指令値を算出
    し、 該速度指令値を用いて高応答性の圧延スタンドの速度制
    御を行うことを特徴とするタンデム圧延機の速度制御方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 低応答性の圧延スタンドの実速度を、自スタンドに対す
    る速度指令値から予測計算することを特徴とするタンデ
    ム圧延機の速度制御方法。
JP6102767A 1994-05-17 1994-05-17 タンデム圧延機の速度制御方法 Pending JPH07308706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6102767A JPH07308706A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 タンデム圧延機の速度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6102767A JPH07308706A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 タンデム圧延機の速度制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07308706A true JPH07308706A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14336334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6102767A Pending JPH07308706A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 タンデム圧延機の速度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07308706A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018023A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 冷間タンデム圧延機の制御装置
CN104070069A (zh) * 2013-03-27 2014-10-01 株式会社日立制作所 热串列式轧制轧机控制装置和热串列式轧制轧机控制方法
CN104971951A (zh) * 2015-05-26 2015-10-14 中冶南方工程技术有限公司 一种可逆轧机的传动速度控制方法和系统
CN112337980A (zh) * 2020-10-16 2021-02-09 中冶京诚工程技术有限公司 棒线材轧机转速低通滤波方法及装置
JP2022051331A (ja) * 2020-09-18 2022-03-31 東芝三菱電機産業システム株式会社 エッジドロップ制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018023A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 冷間タンデム圧延機の制御装置
CN104070069A (zh) * 2013-03-27 2014-10-01 株式会社日立制作所 热串列式轧制轧机控制装置和热串列式轧制轧机控制方法
CN104971951A (zh) * 2015-05-26 2015-10-14 中冶南方工程技术有限公司 一种可逆轧机的传动速度控制方法和系统
JP2022051331A (ja) * 2020-09-18 2022-03-31 東芝三菱電機産業システム株式会社 エッジドロップ制御装置
CN112337980A (zh) * 2020-10-16 2021-02-09 中冶京诚工程技术有限公司 棒线材轧机转速低通滤波方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07204720A (ja) 連続熱間圧延機の制御装置
JPH07308706A (ja) タンデム圧延機の速度制御方法
EP0455382B1 (en) Method for controlling gage in a metal rolling mill
JP3443581B2 (ja) タンデム圧延機の速度制御方法及び装置
US5233852A (en) Mill actuator reference adaptation for speed changes
JP3048210B2 (ja) タンデム圧延機の速度制御方法
JP2906838B2 (ja) 巻取・巻出機の張力制御装置
JP3449305B2 (ja) 帯状材の張力制御方法及び装置
JP3573585B2 (ja) 連続圧延機における板厚制御方法および板厚制御装置
JP3255785B2 (ja) タンデム圧延機における板厚制御方法
JP2899459B2 (ja) ルーパ多変数制御装置
JP3345101B2 (ja) 金属帯板の冷間タンデム圧延制御方法及びその装置
JP3244089B2 (ja) 圧延機駆動用電動機制御装置
JP3071300B2 (ja) ルーパ高さ制御装置
JP2740618B2 (ja) ルーパ制御装置
JP2899458B2 (ja) ルーパ多変数制御装置
JPH09136108A (ja) タンデム熱間圧延機の制御装置
JP3018903B2 (ja) ブライドルロールの運転制御方法及びその装置
JPH0871624A (ja) タンデム圧延機の速度制御方法
JP3204867B2 (ja) 圧延機駆動用電動機の速度制御装置
JP2760264B2 (ja) タンデム圧延機の板厚制御方法及び装置
JPH0446619A (ja) 全連続式冷間圧延機入側ブライドルの制御装置
JPS5973110A (ja) 自動板厚制御装置
JPH08155520A (ja) 連続圧延機の圧延材張力制御装置
JPH07108311A (ja) 圧延機の速度制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040518