JP2022051331A - エッジドロップ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エッジドロップの変化が大きい場合においても、制御遅れが少なく、適切にエッジドロップを制御できるエッジドロップ制御装置を提供する。【解決手段】エッジドロップ制御装置は、ワークロールベンダー装置9を用いないで、計測エッジドロップ量と目標量との差をゼロに近づけるための、ワークロールシフト装置8の計算操作量を計算する。エッジドロップ制御装置は、ワークロールシフト装置8を用いないで、計測エッジドロップ量と該目標量との差をゼロに近づけるための、ワークロールベンダー装置9の計算操作量を計算する。エッジドロップ制御装置は、ワークロールシフト装置8の計算操作量が許容範囲外の場合に、ワークロールベンダー装置9の計算操作量をワークロールベンダー装置9へ出力し、かつ、ワークロールベンダー装置9の計算操作量に相当する相当量とワークロールシフト装置8の計算操作量との差をワークロールシフト装置8へ出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、冷間圧延におけるエッジドロップ制御装置に関する。
冷間圧延された被圧延材(金属帯)の幅方向の板厚は、一般に幅方向中央部が最も大きく、端部に向かって緩やかに減少し、端部において急激に減少している。幅方向端部における急激な板厚の減少をエッジドロップという。
エッジドロップは、金属帯の幅方向の板厚精度を大幅に低下させる。エッジドロップが製品の公差から外れるほど大きければ、エッジドロップ部分を切り落とさなければならず、歩留まりが悪化する。そのため、従来からエッジドロップの抑制が望まれている。
エッジドロップを制御するアクチュエータとして、ワークロールシフト、中間ロールシフト、ワークロールベンダー、中間ロールベンダー、ロールクロスなどが知られている。従来、これらを1つあるいは複数を組み合わせてエッジドロップを制御する方法が提案されている。
特許文献1は、セットアップ時に応答の速いアクチュエータを用い、圧延時に応答の遅いアクチュエータを用いてエッジドロップを制御する方法を開示している。
特許文献2は、最終圧延スタンドの出側で測定したエッジドロップ量に基づいて、ワークロールシフトおよびロールベンダーを制御する方法を開示している。
特開2002-126811号公報 特開昭60-12213号公報
特許文献1の方法は、最終的にエッジドロップが許容範囲内に収まっているかわからない。また、特許文献1の方法は、圧延時に応答の遅いアクチュエータを用いてエッジドロップを制御するため、加減速中など圧延によるエッジドロップの変化が速い場合に制御が遅れる可能性がある。
特許文献2に関して、一般的にワークロールシフトの応答は遅く、ワークロールベンダーの応答は速い。特許文献2の方法は、これらを同時に操作してエッジドロップを制御している。そのため、ワークロールシフトの操作量が大きいと、その分、制御が遅れることになる。また、ワークサイドとドライブサイドの両側で独立して操作できるワークロールベンダー機構がなければ、両側で異なるエッジドロップ量が検出された場合に適切に制御できない可能性がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、圧延速度の変化などエッジドロップの変化が大きい場合においても、制御の遅れを少なくしつつ、適切にエッジドロップを制御できるエッジドロップ制御装置を提供することである。
上記目的の達成のため、本発明に係るエッジドロップ制御装置は以下のように構成される。
エッジドロップ制御装置は、低応答アクチュエータ群と、高応答アクチュエータと、エッジドロップ計と、プロセッサとを備える。
低応答アクチュエータ群は、ストリップを圧延する圧延スタンドに設けられる。前記低応答アクチュエータ群は、第1低応答アクチュエータと第2低応答アクチュエータとを有する。前記低応答アクチュエータ群は、補正操作量Aに基づく前記第1低応答アクチュエータの動作と補正操作量Bに基づく前記第2低応答アクチュエータの動作との組み合わせに基づいて前記ストリップの幅方向両端部それぞれのロール間隙に異なる大きさの変更を加える。
前記高応答アクチュエータは、前記圧延スタンドに設けられる。前記高応答アクチュエータは、前記第1低応答アクチュエータおよび前記第2低応答アクチュエータよりも応答速度が速い。前記高応答アクチュエータは、補正操作量Cに基づいて前記ストリップの幅方向両端部それぞれのロール間隙に同じ大きさの変更を加える。
前記エッジドロップ計は、前記圧延スタンドの上流又は下流の少なくとも一方に設けられる。前記エッジドロップ計は、前記ストリップの幅方向両端部それぞれのエッジドロップ量を計測する。
前記プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行することで、低応答アクチュエータ操作量演算部、高応答アクチュエータ操作量演算部、操作量決定部として機能する。
前記低応答アクチュエータ操作量演算部は、前記高応答アクチュエータを用いないで前記計測されたエッジドロップ量と目標量との差をゼロに近づけるための、前記第1低応答アクチュエータの計算操作量A_calcおよび前記第2低応答アクチュエータの計算操作量B_calcを計算する。
前記高応答アクチュエータ操作量演算部は、前記低応答アクチュエータ群を用いないで前記計測されたエッジドロップ量と前記目標量との差をゼロに近づけるための、前記高応答アクチュエータの計算操作量C_calcを計算する。
前記操作量決定部は、判定条件が成立する場合、以下の処理(1)および(2)を実行する。
(1)前記計算操作量A_calcを前記補正操作量Aとして前記第1低応答アクチュエータへ出力する。
(2)前記計算操作量B_calcを前記補正操作量Bとして前記第2低応答アクチュエータへ出力する。
前記操作量決定部は、前記判定条件が成立しない場合、少なくとも以下の処理(3)を実行する。好ましくは、前記操作量決定部は、前記判定条件が成立しない場合、以下の処理(3)~(5)を実行する。
(3)前記計算操作量C_calcを前記補正操作量Cとして前記高応答アクチュエータへ出力する。
(4)前記計算操作量C_calcに相当する相当量と前記計算操作量A_calcとの差を前記補正操作量Aとして前記第1低応答アクチュエータへ出力する。
(5)前記計算操作量C_calcに相当する相当量と前記計算操作量B_calcとの差を前記補正操作量Bとして前記第2低応答アクチュエータへ出力する。
1つの態様では、前記判定条件は、前記計算操作量A_calcおよび前記計算操作量B_calcが許容範囲内の場合に成立する。
別の態様では、前記判定条件は、前記圧延スタンドに関する圧延速度の単位時間あたりの変更量が許容範囲内である場合に成立する。
さらに別の態様では、エッジドロップ制御装置は、メモリを備える。
前記メモリは、前記圧延スタンドに関する圧延速度と、前記高応答アクチュエータの規定操作量C_regとの関係を定めた制御マップを予め記憶する。前記規定操作量C_regは、前記ストリップのエッジドロップ量を変化させない高応答アクチュエータの操作量である。
さらに、前記高応答アクチュエータ操作量演算部は、前記圧延速度に対応する前記規定操作量C_regを前記制御マップから取得し、前回取得値との差を前記計算操作量C_calcとして前記操作量演算部へ出力する。
前記判定条件は、前記圧延速度の単位時間あたりの変更量が許容範囲内である場合に成立する。
前記操作量決定部は、前記判定条件が成立しない場合、上述した処理(1)と(2)に加えて(3)を実行する。
本発明によれば、圧延速度の変化などエッジドロップの変化が大きい場合においても、制御の遅れを少なくしつつ、適切にエッジドロップを制御できる。そのため、ストリップの全長に亘ってエッジドロップを低減できる。その結果、幅方向端部の切り落とし量を削減することができ、歩留まりが向上する。
実施の形態1に係る圧延システムが備えるエッジドロップ制御装置の全体構成を示すブロック図である。 ワークロールの形状およびワークロールシフト装置について説明するための図である。 ワークロールベンダー装置について説明するための図である。 判定条件が成立しない場合の上ワークロールシフト装置の補正操作量Aと、下ワークロールシフト装置の補正操作量Bを示すグラフである。 実施の形態2に係る圧延システムが備えるエッジドロップ制御装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る圧延システムが備えるエッジドロップ制御装置の制御マップである。 各実施の形態におけるエッジドロップ制御装置が有する処理回路のハードウェア構成例を示す概念図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。但し、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数にこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る圧延システムが備えるエッジドロップ制御装置の全体構成を示すブロック図である。
図1に示す圧延システムは、タンデム冷間圧延機1を備える。タンデム冷間圧延機1は、複数の圧延スタンドを直列に並べて構成される。タンデム冷間圧延機1は、被圧延材である帯状の薄い鋼板(以下、ストリップ2と記す)を図1の右方向(矢印7)に向かって連続して圧延する。
図1には5基の圧延スタンド(第1圧延スタンド31、第2圧延スタンド32、第3圧延スタンド33、第4圧延スタンド34、第5圧延スタンド35)が描かれている。各圧延スタンドの構成は、いわゆる6Hi構成である。各圧延スタンドは、一対のワークロール(WR)、一対の中間ロール(IMR)、一対のバックアップロール(BUR)を備える。
一例として、第1圧延スタンド31について説明する。上ワークロール4Aと下ワークロール4Bは、ストリップ2を直に圧延する。上中間ロール5Aは上ワークロール4Aを支える。下中間ロール5Bは下ワークロール4Bを支える。上バックアップロール6Aは上中間ロール5Aを支える。下バックアップロール6Bは下中間ロール5Bを支える。
また、第1圧延スタンド31は、ワークロールシフト装置8とワークロールベンダー装置9とを備える。
図2は、ワークロールの形状およびワークロールシフト装置8について説明するための図である。上ワークロール4Aは、片側のロール胴端部が先細になるように研磨された、いわゆるテーパーワークロールである。下ワークロール4Bもテーパーワークロールである。上ワークロール4Aおよび下ワークロール4Bは、それらのテーパ部分が左右逆に位置するように配置される。図2に示す例では、上ワークロール4Aのテーパ部分はドライブサイド(DS)に位置し、下ワークロール4Bのテーパ部分はワークサイド(WS)に位置する。
ワークロールシフト装置8は、上ワークロールシフト装置8Aと下ワークロールシフト装置8Bとを含む。上ワークロールシフト装置8Aは、上ワークロール4Aをロール軸方向にシフトさせる。下ワークロールシフト装置8Bは、下ワークロール4Bをロール軸方向にシフトさせる。そのため、ワークロールシフト装置8は、上ワークロール4Aおよび下ワークロール4Bそれぞれを独立して動作させて、ストリップ2の幅方向両端部それぞれのロール間隙に異なる大きさの変更を加えることができる。
図3は、ワークロールベンダー装置9について説明するための図である。ワークロールベンダー装置9は、各ワークロールの軸両端にベンディング力を付与するための油圧シリンダーを備える。
<エッジドロップ制御装置>
次に、エッジドロップ制御装置について説明する。エッジドロップ制御装置は、低応答アクチュエータ群、高応答アクチュエータ、エッジドロップ計、低応答アクチュエータ操作量演算部、高応答アクチュエータ操作量演算部、操作量決定部を備える。
(低応答アクチュエータ群と高応答アクチュエータ)
低応答アクチュエータ群は、ストリップ2を圧延する圧延スタンドに設けられる。低応答アクチュエータ群は、第1低応答アクチュエータと第2低応答アクチュエータとを有する。
実施の形態1において、低応答アクチュエータ群は、ワークロールシフト装置8である。第1低応答アクチュエータは、上ワークロールシフト装置8Aである。第2低応答アクチュエータは、下ワークロールシフト装置8Bである。
高応答アクチュエータは、圧延スタンドに設けられる。高応答アクチュエータは、第1低応答アクチュエータおよび第2低応答アクチュエータよりも応答速度が速い。
実施の形態1において、高応答アクチュエータは、ワークロールベンダー装置9である。
低応答アクチュエータ群および高応答アクチュエータはそれぞれ、製品仕様に応じた基本操作量にエッジドロップを制御するための補正操作量を加えた操作量に基づいて動作する。本発明はエッジドロップ制御に関するため、以下の説明では、補正操作量による動作について説明する。なお、本明細書において、操作量は、アクチュエータに対する前回の制御タイミングにおける操作と今回の制御タイミングにおける操作との変更量を意味する。
ワークロールシフト装置8(低応答アクチュエータ群)は、補正操作量Aに基づく上ワークロールシフト装置8A(第1低応答アクチュエータ)の動作と補正操作量Bに基づく下ワークロールシフト装置8B(第2低応答アクチュエータ)の動作との組み合わせに基づいて、ストリップ2の幅方向両端部それぞれのロール間隙に異なる大きさの変更を加える。
ワークロールベンダー装置9(高応答アクチュエータ)は、補正操作量Cに基づいてストリップ2の幅方向両端部それぞれのロール間隙に同じ大きさの変更を加える。
(エッジドロップ計)
入側エッジドロップ計10は、第1圧延スタンド31の入側に設けられる。出側エッジドロップ計11は、第5圧延スタンド35の出側に設けられる。入側エッジドロップ計10および出側エッジドロップ計11は、ストリップ2の幅方向両端部それぞれのエッジドロップ量を計測する。
ここで,エッジドロップについて簡単に説明する。エッジドロップは、ストリップ2の幅方向端部における急激な板厚の減少をいう。エッジドロップは、ストリップ2の幅方向の2箇所での板厚差として、次式のように定義される。
Figure 2022051331000002
ここで、
ED : エッジドロップ量[μm]
X1 : 幅方向板端からX1[mm]点における板厚[μm]
X2 : 幅方向板端からX2[mm]点における板厚[μm](X1>X2)
一般に、X1は、100[mm]近傍の値、あるいは板幅方向中央を示す値である。X2は、10~25[mm]の値である。
エッジドロップが大きいと、製品品質を満たさない幅方向端部の切り落とし量が増え、歩留まりが低下する。そのため、製品品質を満たすべく、フィードフォワード制御やフィードバック制御などが行われる。
次に、実施の形態1におけるエッジドロップ制御について説明する。
(低応答アクチュエータ操作量演算部)
低応答アクチュエータ操作量演算部12は、ワークロールベンダー装置9(高応答アクチュエータ)を用いないで当該計測されたエッジドロップ量と目標量との差をゼロに近づけるための、上ワークロールシフト装置8A(第1低応答アクチュエータ)の計算操作量A_calcおよび下ワークロールシフト装置8B(第2低応答アクチュエータ)の計算操作量B_calcを計算する。
具体的には、入側エッジドロップ計10は、ストリップ2の幅方向両端部(ワークサイドおよびドライブサイド)それぞれのエッジドロップ量を計測する。シフトフィードフォワード制御操作量演算部121は、これらのエッジドロップ量に基づいて上ワークロールシフト装置8Aの計算操作量A_calc_FFおよび下ワークロールシフト装置8Bの計算操作量B_calc_FFを計算する。
また、出側エッジドロップ計11は、ストリップ2の幅方向両端部(ワークサイドおよびドライブサイド)それぞれのエッジドロップ量を計測する。シフトフィードバック制御操作量演算部122は、これらのエッジドロップ量に基づいて上ワークロールシフト装置8Aの計算操作量A_calc_FBおよび下ワークロールシフト装置8Bの計算操作量B_calc_FBを計算する。
低応答アクチュエータ操作量演算部12は、フィードフォワード制御に関する計算操作量A_calc_FFとフィードバック制御に関する計算操作量A_calc_FBとを足し合わせた操作量を、上ワークロールシフト装置8Aの計算操作量A_calcとして操作量決定部14へ出力する。
また、低応答アクチュエータ操作量演算部12は、フィードフォワード制御に関する計算操作量B_calc_FFとフィードバック制御に関する計算操作量B_calc_FBとを足し合わせた操作量を、下ワークロールシフト装置8Bの計算操作量B_calcとして操作量決定部14へ出力する。
上述したフィードフォワード制御に関する計算操作量およびフィードバック制御に関する計算操作量は、公知のいずれかの手法を用いて計算できる。計算操作量は、前回の制御タイミングにおける操作と今回の制御タイミングにおける操作との変更量である。
(高応答アクチュエータ操作量演算部)
高応答アクチュエータ操作量演算部13は、ワークロールシフト装置8(低応答アクチュエータ群)を用いないで当該計測されたエッジドロップ量と目標量との差をゼロに近づけるための、ワークロールベンダー装置9(高応答アクチュエータ)の計算操作量C_calcを計算する。
具体的には,入側エッジドロップ計10は、ストリップ2の幅方向両端部(ワークサイドおよびドライブサイド)それぞれのエッジドロップ量を計測する。ベンダーフィードフォワード制御操作量演算部131は、これらのエッジドロップ量の平均値に基づいて、ワークロールベンダー装置9の計算操作量C_calc_FFを計算する。
また、出側エッジドロップ計11は、ストリップ2の幅方向両端部(ワークサイドおよびドライブサイド)それぞれのエッジドロップ量を計測する。ベンダーフィードバック制御操作量演算部132は、これらのエッジドロップ量の平均値に基づいて、ワークロールベンダー装置9の計算操作量C_calc_FBを計算する。
高応答アクチュエータ操作量演算部13は、フィードフォワード制御に関する計算操作量C_calc_FFとフィードバック制御に関する計算操作量C_calc_FBを足し合わせた操作量を、ワークロールベンダー装置9の計算操作量C_calcとして操作量決定部14へ出力する。
上述したフィードフォワード制御に関する計算操作量およびフィードバック制御に関する計算操作量は、公知のいずれかの手法を用いて計算できる。計算操作量は、前回の制御タイミングにおける操作と今回の制御タイミングにおける操作との変更量である。
(操作量決定部)
操作量決定部14は、低応答アクチュエータ操作量演算部12から入力した計算操作量と、高応答アクチュエータ操作量演算部13から入力した計算操作量とに基づいて、各アクチュエータの補正操作量を決定する。
上述したように、ワークロールシフト装置8によれば、上ワークロールシフト装置8Aの動作と下ワークロールシフト装置8Bの動作との組み合わせに基づいて、ストリップ2の幅方向端部それぞれのロール間隙に異なる大きさの変更を加えることができる。すなわち、ワークロールシフト装置8は、ストリップ2の幅方向両端部それぞれのエッジドロップを個別に制御できる。
一方、ワークロールベンダー装置9は、補正操作量Cに基づいてストリップ2の幅方向端部それぞれのロール間隙に同じ大きさの変更を加える。そのため、ワークロールベンダー装置9は、ストリップ2の幅方向両端部それぞれのエッジドロップを個別に制御できない。
そのため、エッジドロップを制御するためにワークロールシフト装置8を優先して使用すべきである。しかしながら、ワークロールシフトは応答が遅いため、制御に遅れが生じる恐れがある。
そこで、前回の制御タイミングにおける操作と今回の制御タイミングにおける操作との変更量についてリミットを設け、ワークロールシフト装置8に関する計算操作量がリミットの範囲内であればワークロールシフト装置8を積極的に使用することとした。
具体的には、計算操作量A_calcおよび計算操作量B_calcが許容範囲内か否か、を判定条件とする。操作量決定部14は、判定条件が成立する場合、すなわち、計算操作量A_calcおよび計算操作量B_calcが許容範囲内の場合に、以下の処理(1)および(2)を実行する。
(1)計算操作量A_calcを補正操作量Aとして上ワークロールシフト装置8A(第1低応答アクチュエータ)へ出力する。
(2)計算操作量B_calcを補正操作量Bとして下ワークロールシフト装置8B(第2低応答アクチュエータ)へ出力する。
この場合、補正操作量Cはゼロであり、ワークロールベンダー装置9(高応答アクチュエータ)によるエッジドロップ制御は行わない。
一方、ワークロールシフト装置8に関する計算操作量がリミットの範囲外である場合、ワークロールシフト装置8よりも応答速度が速いワークロールベンダー装置9によるエッジドロップ制御が必要である。そのため、操作量決定部14は、判定条件が成立しない場合に、後述の処理(3)を実行する。
上述したようにワークロールベンダーは幅方向両端部に同じ効果をもたらすため、両端部それぞれでエッジドロップ量が異なる場合、誤差が残る。
そこで、図4に例示するように、ワークロールベンダー装置9を計算操作量C_calcに基づいて動作させたときに残るエッジドロップを減らすように、上ワークロールシフト装置8Aと下ワークロールシフト装置8Bを動作させる。図4は、判定条件が成立しない場合の上ワークロールシフト装置8Aの補正操作量Aと、下ワークロールシフト装置8Bの補正操作量Bを示すグラフである。
具体的には、操作量決定部14は、判定条件が成立しない場合、すなわち、計算操作量A_calcおよび計算操作量B_calcの少なくとも一方が許容範囲外の場合に、以下の処理(3)~(5)を実行する。
(3)計算操作量C_calcを補正操作量Cとしてワークロールベンダー装置9(高応答アクチュエータ)へ出力する。
(4)計算操作量C_calcに相当する相当量と計算操作量A_calcとの差を補正操作量Aとして上ワークロールシフト装置8A(第1低応答アクチュエータ)へ出力する。
(5)計算操作量C_calcに相当する相当量と計算操作量B_calcとの差を補正操作量Bとして下ワークロールシフト装置8B(第2低応答アクチュエータ)へ出力する。
ここで、計算操作量C_calcに相当する相当量とは、ワークロールベンダー装置9を計算操作量C_calcで動作させたときに変化するエッジドロップ量に相当するワークロールシフト装置8の操作量である。計算操作量C_calcに相当する相当量は、次式(2)で表される。
Figure 2022051331000003
ここで、
ΔL : ワークフローシフト変更量[mm]
∂L/∂F : 変換係数[mm/kN]
ΔF : ワークロールベンダー変更量[kN]
実験またはシミュレーションにより、ワークロールシフト変更量とワークベンダー変更量の関係が決定される。この関係に基づく変換係数を後述する図7のメモリ82に記憶しておく。あるいは、変換係数は被圧延材ごとに被圧延材の情報や各アクチュエータの設定値等を決定する上位コンピュータから送信されてもよい。
式2により演算されたΔLと計算操作量A_calcとの差を、今回の制御タイミングでの上ワークロールシフト装置8Aの補正操作量Aとする。同様に、ΔLと計算操作量B_calcとの差を、今回の制御タイミングでの下ワークロールシフト装置8Bの補正操作量Bとする。
以上説明したように、本実施形態に係るエッジドロップ制御装置によれば、エッジドロップの変化が大きい場合においても、制御の遅れを少なくしつつ、適切にエッジドロップを制御できる。そのため、ストリップ2の全長に亘ってエッジドロップを低減できる。その結果、幅方向端部の切り落とし量を削減することができ、歩留まりが向上する。
<変形例>
ところで、上述した実施の形態1のシステムにおいては、ワークロールシフトに関する計算操作量A_calcおよび計算操作量B_calcが許容範囲内であるか否か、を判定条件とした。しかしながら、判定条件はこれに限定されるものではない。ワークロールシフト装置の操作量が大きくなるのは、圧延速度が変化するときであることが多い。圧延速度が変化すると、張力や荷重など圧延状況が変わり、エッジドロップに影響を及ぼすためである。
そこで、圧延速度が一定であるか否かを判定条件としてもよい。
一例として、エッジドロップ制御装置は、圧延スタンドに関する圧延速度を計測する圧延速度計15を備える。計測された圧延速度の単位時間あたりの変更量が許容範囲内であるか否か、を判定条件とする。操作量決定部14は、判定条件が成立する場合、すなわち、計測された圧延速度の単位時間あたりの変更量が許容範囲内である場合に、上述した処理(1)および(2)を実行する。また、操作量決定部14は、判定条件が成立しない場合、すなわち、計測された圧延速度の単位時間あたりの変更量が許容範囲外である場合に、上述した処理(3)~(5)を実行する。
別の例として、圧延スタンドに入力される圧延速度指令値を用いても良い。すなわち、圧延スタンドを制御するための圧延速度指令値の単位時間あたりの変更量が許容範囲内であるか否か、を判定条件とする。操作量決定部14は、判定条件が成立する場合、すなわち、圧延速度指令値の単位時間あたりの変更量が許容範囲内である場合に、上述した処理(1)および(2)を実行する。また、操作量決定部14は、判定条件が成立しない場合、すなわち、圧延速度指令値の単位時間あたりの変更量が許容範囲外である場合に、上述した処理(3)~(5)を実行する。
このような構成によれば、圧延速度の変化の影響でエッジドロップの変化が大きい場合でも、効果的にエッジドロップを制御できる。
なお,ワークロールベンダーの動作はエッジドロップだけでなく、ストリップ2の形状にも影響を与える。形状不良をおこさないように、エッジドロップ制御のためのワークロールベンダー装置9の操作範囲に制約を設けてもよい。
また、上述した実施の形態1のシステムは、入側エッジドロップ計10と出側エッジドロップ計11の2つを備えているが、一方のみであってもよい。また、実施の形態1のシステムは、スタンド間にエッジドロップ計を備えてもよい。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、圧延スタンドの構成を6Hi構成とした。しかしながら、圧延スタンドの構成はこれに限定されるものではない。上ワークロール4Aと下ワークロール4Bのみの2Hi構成や、上下ワークロールを上下バックアップロールで挟んで支える4Hi構成などにも適用可能である。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、エッジドロップを制御するアクチュエータとしてワークロールシフトとワークロールベンダーを用いて説明した。しかしながら、エッジドロップを制御するアクチュエータはこれに限定されるものではない。第1低応答アクチュエータとして、上中間ロール5Aをロール軸方向にシフトさせる中間ロールシフト装置、第2低応答アクチュエータとして、下中間ロール5Bをロール軸方向にシフトさせる下中間ロールシフト装置を用いてもよい。また、高応答アクチュエータとして、各中間ロールの軸両端にベンディング力を付与する中間ロールベンダー装置を用いてもよい。また、高応答アクチュエータとして、上ワークロール4A(または上中間ロール5A)および下ワークロール4B(または下中間ロール5B)のロール軸を互いにクロスさせてロール間の間隔を調整可能なロールクロス装置を用いてもよい。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、第1圧延スタンド31にエッジドロップ制御を適用しているが、他の圧延スタンドに適用してもよい。また、複数の圧延スタンドに適用してもよい。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、入側エッジドロップ計10は必ずしも第1圧延スタンド31の直近にある必要はなく、入側に付帯する設備の上流にあっても構わない。この場合、計測されたエッジドロップ量は、計測されたストリップ2の当該箇所が、第1圧延スタンド31の入側に到達するまでに、各アクチュエータ操作量演算部へ送信されればよい。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、圧延はバッチ圧延でも連続圧延でもよい。また、エッジドロップ制御装置は、複数圧延スタンドからなるタンデム圧延機だけでなく、シングル圧延機にも適用可能である。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
実施の形態2.
<全体構成>
次に、図5、図6を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る圧延システムが備えるエッジドロップ制御装置の全体構成を示すブロック図である。実施の形態2に係るエッジドロップ制御装置は、高応答アクチュエータ操作量演算部13、圧延速度計15以外の構成については実施の形態1と同様である。そのため、主に実施の形態1と相違する構成について説明する。
圧延速度計15は、少なくとも1つの圧延スタンドの圧延速度を計測する。図5の例では、圧延速度計15は、第5圧延スタンド35のロール回転速度を計測する。
高応答アクチュエータ操作量演算部13は、低応答アクチュエータ群を用いないで当該計測されたエッジドロップ量と目標量との差をゼロに近づけるための、高応答アクチュエータの計算操作量C_calcを計算する。実施の形態2では、計算操作量C_calcの演算方法が実施の形態1と異なる。
後述する図7のメモリ82は、圧延スタンドの圧延速度と、ワークロールベンダー装置9(高応答アクチュエータ)の規定操作量C_regとの関係を定めた制御マップを予め記憶する。
ここで、規定操作量C_regは、ストリップ2のエッジドロップ量を変化させないワークロールベンダー装置9の操作量である。実験またはシミュレーションにより、圧延速度とワークロールベンダー装置9の規定操作量C_regとの関係が決定される。この関係を制御マップとしてメモリ82に記憶しておく。あるいは、圧延速度とワークロールベンダー装置9の規定操作量C_regとの関係は、被圧延材ごとに被圧延材の情報や各アクチュエータの設定値等を決定する上位コンピュータから送信されてもよい。
図6は、本発明の実施の形態2に係る圧延システムが備えるエッジドロップ制御装置の制御マップである。例えば、図6に示すように、圧延速度が高いほどワークロールベンダー装置9の規定操作量C_regは大きい。
ベンダー操作量演算部133は、圧延速度計15により計測された圧延速度にあわせてワークロールベンダー装置9の今回の制御タイミングでの操作量を演算する。具体的には、ベンダー操作量演算部133は、圧延速度計15により計測された圧延速度に対応する規定操作量C_regを制御マップから取得し、前回取得値との差を計算操作量C_calcとして操作量決定部14へ出力する。
実施の形態1と同様に、ストリップ2の形状への影響を考慮し、形状不良をおこさないように、エッジドロップ制御のためのワークロールベンダー装置9の操作範囲に制約を設けてもよい。
実施の形態2においては、計測された圧延速度の単位時間あたりの変更量が許容範囲内であるか否か、を判定条件とする。操作量決定部14は、実施の形態1と同様に判定条件が成立する場合、上述した処理(1)と(2)を実行する。また、操作量決定部14は、判定条件が成立しない場合、上述した処理(1)と(2)に加えて処理(3)を実行する。
以上説明したように、本実施形態に係るエッジドロップ制御装置によれば、圧延速度にあわせた操作量を前もって演算し、出力することができるので、圧延速度が変化しても安定したエッジドロップ制御が可能となる。
<変形例>
ところで、上述した実施の形態2のシステムにおいては、圧延速度が一定であるか否かを判定条件としている。具体例として、判定条件に圧延速度計15により計測された圧延速度を用いたが、これに限定されるものではない。判定条件に圧延スタンドに入力される圧延速度指令値を用いても良い。すなわち、圧延スタンドを制御するための圧延速度指令値の単位時間あたりの変更量が許容範囲内であるか否か、を判定条件とする。ベンダー操作量演算部133は、圧延速度指令値に対応する規定操作量C_regを制御マップから取得し、前回取得値との差を計算操作量C_calcとして操作量決定部14へ出力する。操作量決定部14は、判定条件が成立する場合、上述した処理(1)と(2)を実行する。また、操作量決定部14は、判定条件が成立しない場合、上述した処理(1)と(2)に加えて処理(3)を実行する。
<ハードウェア構成例>
図7は、各実施の形態におけるエッジドロップ制御装置が有する処理回路のハードウェア構成例を示す概念図である。装置内の各部(低応答アクチュエータ操作量演算部12、高応答アクチュエータ操作量演算部13、操作量決定部14)は機能の一部を示し、各機能は処理回路により実現される。一態様として、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ81と少なくとも1つのメモリ82とを備える。他の態様として、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア83を備える。
処理回路がプロセッサ81とメモリ82とを備える場合、各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、メモリ82に格納される。プロセッサ81は、メモリ82に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。
処理回路が専用のハードウェア83を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、又はこれらを組み合わせたものである。各機能は処理回路で実現される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 タンデム冷間圧延機
2 ストリップ
4A 上ワークロール
4B 下ワークロール
5A 上中間ロール
5B 下中間ロール
6A 上バックアップロール
6B 下バックアップロール
7 矢印
8 ワークロールシフト装置
8A 上ワークロールシフト装置
8B 下ワークロールシフト装置
9 ワークロールベンダー装置
10 入側エッジドロップ計
11 出側エッジドロップ計
12 低応答アクチュエータ操作量演算部
13 高応答アクチュエータ操作量演算部
14 操作量決定部
15 圧延速度計
31 第1圧延スタンド
32 第2圧延スタンド
33 第3圧延スタンド
34 第4圧延スタンド
35 第5圧延スタンド
81 プロセッサ
82 メモリ
83 ハードウェア
121 シフトフィードフォワード制御操作量演算部
122 シフトフィードバック制御操作量演算部
131 ベンダーフィードフォワード制御操作量演算部
132 ベンダーフィードバック制御操作量演算部
133 ベンダー操作量演算部

Claims (5)

  1. ストリップを圧延する圧延スタンドに設けられ、第1低応答アクチュエータと第2低応答アクチュエータとを有し、補正操作量Aに基づく前記第1低応答アクチュエータの動作と補正操作量Bに基づく前記第2低応答アクチュエータの動作との組み合わせに基づいて前記ストリップの幅方向両端部それぞれのロール間隙に異なる大きさの変更を加える低応答アクチュエータ群と、
    前記圧延スタンドに設けられ、前記第1低応答アクチュエータおよび前記第2低応答アクチュエータよりも応答速度が速く、かつ、補正操作量Cに基づいて前記ストリップの幅方向両端部それぞれのロール間隙に同じ大きさの変更を加える高応答アクチュエータと、
    前記圧延スタンドの上流又は下流の少なくとも一方に設けられ、前記ストリップの幅方向両端部それぞれのエッジドロップ量を計測するエッジドロップ計と、
    プロセッサと、を備え、
    前記プロセッサは、
    前記高応答アクチュエータを用いないで前記計測されたエッジドロップ量と目標量との差をゼロに近づけるための、前記第1低応答アクチュエータの計算操作量A_calcおよび前記第2低応答アクチュエータの計算操作量B_calcを計算し、
    前記低応答アクチュエータ群を用いないで前記計測されたエッジドロップ量と前記目標量との差をゼロに近づけるための、前記高応答アクチュエータの計算操作量C_calcを計算し、
    判定条件が成立する場合に、前記計算操作量A_calcを前記補正操作量Aとして前記第1低応答アクチュエータへ出力し、かつ、前記計算操作量B_calcを前記補正操作量Bとして前記第2低応答アクチュエータへ出力し、
    前記判定条件が成立しない場合に、前記計算操作量C_calcを前記補正操作量Cとして前記高応答アクチュエータへ出力すること、
    を特徴とするエッジドロップ制御装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記判定条件が成立しない場合に、前記計算操作量C_calcを前記補正操作量Cとして前記高応答アクチュエータへ出力し、かつ、前記計算操作量C_calcに相当する相当量と前記計算操作量A_calcとの差を前記補正操作量Aとして前記第1低応答アクチュエータへ出力し、かつ、前記計算操作量C_calcに相当する相当量と前記計算操作量B_calcとの差を前記補正操作量Bとして前記第2低応答アクチュエータへ出力すること、
    を特徴とする請求項1記載のエッジドロップ制御装置。
  3. 前記判定条件は、前記計算操作量A_calcおよび前記計算操作量B_calcが許容範囲内の場合に成立し、
    前記判定条件は、前記計算操作量A_calcおよび前記計算操作量B_calcの少なくとも一方が前記許容範囲外の場合に成立しないこと、
    を特徴とする請求項2記載のエッジドロップ制御装置。
  4. 前記判定条件は、前記圧延スタンドに関する圧延速度の単位時間あたりの変更量が許容範囲内である場合に成立し、
    前記判定条件は、前記圧延速度の単位時間あたりの変更量が前記許容範囲外である場合に成立しないこと、
    を特徴とする請求項2記載のエッジドロップ制御装置。
  5. 前記圧延スタンドに関する圧延速度と、前記ストリップのエッジドロップ量を変化させない前記高応答アクチュエータの規定操作量C_regとの関係を定めた制御マップを記憶するメモリと、を備え、
    前記計算操作量C_calcは、今回の制御タイミングにおいて前記制御マップから取得した、前記今回の制御タイミングの前記圧延速度に対応する前記規定操作量C_regと、前回の制御タイミングにおいて前記制御マップから取得した前記規定操作量C_regとの差であり、
    前記判定条件は、前記圧延速度の単位時間あたりの変更量が許容範囲内である場合に成立し、
    前記判定条件は、前記圧延速度の単位時間あたりの変更量が前記許容範囲外である場合に成立せず、
    前記プロセッサは、
    前記判定条件が成立しない場合に、前記計算操作量A_calcを前記補正操作量Aとして前記第1低応答アクチュエータへ出力し、前記計算操作量B_calcを前記補正操作量Bとして前記第2低応答アクチュエータへ出力し、かつ、前記計算操作量C_calcを前記補正操作量Cとして前記高応答アクチュエータへ出力すること、
    を特徴とする請求項1記載のエッジドロップ制御装置。
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