JPH0691314A - 厚板圧延におけるキャンバー制御方法 - Google Patents
厚板圧延におけるキャンバー制御方法Info
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- JPH0691314A JPH0691314A JP4245042A JP24504292A JPH0691314A JP H0691314 A JPH0691314 A JP H0691314A JP 4245042 A JP4245042 A JP 4245042A JP 24504292 A JP24504292 A JP 24504292A JP H0691314 A JPH0691314 A JP H0691314A
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- JP
- Japan
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- rolling
- roll
- pass
- gap
- camber
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/68—Camber or steering control for strip, sheets or plates, e.g. preventing meandering
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B13/00—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
- B21B13/02—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally
- B21B13/023—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally the axis of the rolls being other than perpendicular to the direction of movement of the product, e.g. cross-rolling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 板厚制御との干渉を抑制してキャンバ−を抑
制する。 【構成】 上下左右のロールチョックを独立に圧延材の
進行方向に稼働できる可逆式圧延機を用いて、この方向
のロ−ルチョックの位置調整によりロール幅方向にロー
ル間隙の差を持たせ、その間隙を圧延パス毎に変更する
ことにより、被圧延材のキャンバーを調整する。
制する。 【構成】 上下左右のロールチョックを独立に圧延材の
進行方向に稼働できる可逆式圧延機を用いて、この方向
のロ−ルチョックの位置調整によりロール幅方向にロー
ル間隙の差を持たせ、その間隙を圧延パス毎に変更する
ことにより、被圧延材のキャンバーを調整する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下左右のロールチョ
ックを独立に圧延材の進行方向に稼働できる可逆式圧延
機を用いた厚板圧延に関するものである。
ックを独立に圧延材の進行方向に稼働できる可逆式圧延
機を用いた厚板圧延に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧延材について、左右の伸び差が
異なることによって圧延時のキャンバーが発生するのを
制御するために、左右のロールギャップ差を鉛直方向に
コントロールして差を持たせ、キャンバー,蛇行を制御
して圧延を行っている。
異なることによって圧延時のキャンバーが発生するのを
制御するために、左右のロールギャップ差を鉛直方向に
コントロールして差を持たせ、キャンバー,蛇行を制御
して圧延を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術にあ
っては、ロール軸方向にギャップ差を持たせる時に、各
パス毎に、左右の圧下率を保持しながら圧延するために
は、ウエッジ率一定圧延を実施する必要がある。しかし
ながら、その為には、左右の鉛直方向ロールギャップを
故意に不平衡に設定する必要があり、板厚制御との干渉
が避けられない問題点があった。
っては、ロール軸方向にギャップ差を持たせる時に、各
パス毎に、左右の圧下率を保持しながら圧延するために
は、ウエッジ率一定圧延を実施する必要がある。しかし
ながら、その為には、左右の鉛直方向ロールギャップを
故意に不平衡に設定する必要があり、板厚制御との干渉
が避けられない問題点があった。
【0004】本発明の目的は、上記した必要とするロー
ルギャップ差を確保するために、鉛直方向ではなく、水
平方向にロールギャップを制御して設定可能とすること
にある。
ルギャップ差を確保するために、鉛直方向ではなく、水
平方向にロールギャップを制御して設定可能とすること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、圧延材の進行方向に左右のロールチョックの位置を
ずらすことによって、ロール幅方向にギャップの差を持
たせ、その間隙を圧延パス毎にキャンバ−を極小とする
ように変更する。
に、圧延材の進行方向に左右のロールチョックの位置を
ずらすことによって、ロール幅方向にギャップの差を持
たせ、その間隙を圧延パス毎にキャンバ−を極小とする
ように変更する。
【0006】
【作用】上記した手段によれば、設定するロールギャッ
プの差を従来の鉛直方向でのロールギャップ差ではな
く、WS−DS左右のクロスポイント位置を微小にずら
すことによって圧延が行なわれる。したがって、各パス
毎の初期設定時においては、左右のロール間隔は、鉛直
方向には、正確に水平状態を保持したまま設定すること
が可能となり、故意にギャップ偏差を付与する必要がな
いために、板厚制御本来のギャップ設定との干渉が低減
し、板厚制御への外乱が小さくなる。これによりウエッ
ジ率を実質上一定とする圧延を実現しうる。
プの差を従来の鉛直方向でのロールギャップ差ではな
く、WS−DS左右のクロスポイント位置を微小にずら
すことによって圧延が行なわれる。したがって、各パス
毎の初期設定時においては、左右のロール間隔は、鉛直
方向には、正確に水平状態を保持したまま設定すること
が可能となり、故意にギャップ偏差を付与する必要がな
いために、板厚制御本来のギャップ設定との干渉が低減
し、板厚制御への外乱が小さくなる。これによりウエッ
ジ率を実質上一定とする圧延を実現しうる。
【0007】また、初期設定でのギャップレベル差は圧
延材進行方向(水平方向)で付加し、圧延材をロールバ
イト中(メタルイン中)の場合においては、上ワークロ
ールに連絡している油圧圧下装置を用いてシリンダー位
置偏差をダイナミックにコントロールすることによって
キャンバー量を制御する機能分担が可能となり、従来よ
り正確なキャンバーコントロールが実現可能となる。
延材進行方向(水平方向)で付加し、圧延材をロールバ
イト中(メタルイン中)の場合においては、上ワークロ
ールに連絡している油圧圧下装置を用いてシリンダー位
置偏差をダイナミックにコントロールすることによって
キャンバー量を制御する機能分担が可能となり、従来よ
り正確なキャンバーコントロールが実現可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0009】図1の(a)は、本発明方法を実現する圧
延装置の概略構成を示す正面図、(b)は平面図であ
る。図1に示すように、圧延材1の上下には、圧延ワー
クロール2及び3が所定の傾斜角度αをもって配設され
ている。この圧延ワークロール2,3の各々には、バッ
クアップロール4,5が圧接している。圧延ワークロー
ル2及びバックアップロール4は、ロールチョック6
a,6bで支持され、圧延ワークロール3及びバックア
ップロール5は、ロールチョック7a,7bで支持され
ている。また、ロールチョック6a,6bは、油圧圧下
装置8a,8bに固定され、この油圧圧下装置8a,8
bを駆動することにより、ロールチョック6a,6bは
高さを異なるレベルに設定することができる。さらにロ
ールチョック6a,6bおよび7a,7bは、それぞれ
圧延方向の入出両側から各々クロスヘット9a,9bお
よび10a,10bではさみこまれており、ロール水平
方向に異なった位置に設定することができる。油圧圧下
装置8a,8bは、その所要圧下量が、ビジネスコンピ
ュータ13をホストとするプロセスコンピュータ12に
よって演算処理され、ダイレクトコントローラ11によ
って所要圧下量の設定が行われる。
延装置の概略構成を示す正面図、(b)は平面図であ
る。図1に示すように、圧延材1の上下には、圧延ワー
クロール2及び3が所定の傾斜角度αをもって配設され
ている。この圧延ワークロール2,3の各々には、バッ
クアップロール4,5が圧接している。圧延ワークロー
ル2及びバックアップロール4は、ロールチョック6
a,6bで支持され、圧延ワークロール3及びバックア
ップロール5は、ロールチョック7a,7bで支持され
ている。また、ロールチョック6a,6bは、油圧圧下
装置8a,8bに固定され、この油圧圧下装置8a,8
bを駆動することにより、ロールチョック6a,6bは
高さを異なるレベルに設定することができる。さらにロ
ールチョック6a,6bおよび7a,7bは、それぞれ
圧延方向の入出両側から各々クロスヘット9a,9bお
よび10a,10bではさみこまれており、ロール水平
方向に異なった位置に設定することができる。油圧圧下
装置8a,8bは、その所要圧下量が、ビジネスコンピ
ュータ13をホストとするプロセスコンピュータ12に
よって演算処理され、ダイレクトコントローラ11によ
って所要圧下量の設定が行われる。
【0010】このように、図1に示す圧延機は、クロス
ヘッド10a,10bを用いて圧延ワークロール2,3
及びバックアップロール4,5に対して水平方向で角度
βでクロスするように、ロールチョック6a,6bおよ
び7a,7bは、それぞれ圧延方向の入出両側から各々
クロスヘット9a,9bおよび10a,10bの水平方
向位置関係に差を付与し、さらに、上ロール群2および
3に対して鉛直方向に自由に設定可能は油圧圧下装置8
a,8bを用いて、圧延ワークロール2及びバックアッ
プロール4に傾斜αを付与できるようにしたところに特
徴がある。
ヘッド10a,10bを用いて圧延ワークロール2,3
及びバックアップロール4,5に対して水平方向で角度
βでクロスするように、ロールチョック6a,6bおよ
び7a,7bは、それぞれ圧延方向の入出両側から各々
クロスヘット9a,9bおよび10a,10bの水平方
向位置関係に差を付与し、さらに、上ロール群2および
3に対して鉛直方向に自由に設定可能は油圧圧下装置8
a,8bを用いて、圧延ワークロール2及びバックアッ
プロール4に傾斜αを付与できるようにしたところに特
徴がある。
【0011】次に図2を参照にして、キャンバーを抑制
するために必要な1パスあたりの初期設定計算処理につ
いて説明する。なお、図中Sはステップを意味してい
る。
するために必要な1パスあたりの初期設定計算処理につ
いて説明する。なお、図中Sはステップを意味してい
る。
【0012】まず、図1に示すビジネスコンピュ−タ1
3,プロセスコンピュ−タ12およびドライブコントロ
−ラ11における情報の流れについて説明する。
3,プロセスコンピュ−タ12およびドライブコントロ
−ラ11における情報の流れについて説明する。
【0013】プロセスコンピュータ12は、圧延材1を
圧延する為に必要な情報をビジネスコンピュータ13よ
り各材料毎に読込み、そして、各圧延パス毎の必要圧下
量を計算し、圧延パスの進行とともに圧下設定値をはじ
め、実際に動作させるためのシーケンスであるダイレク
トドライブコントローラ11に情報を送信する。
圧延する為に必要な情報をビジネスコンピュータ13よ
り各材料毎に読込み、そして、各圧延パス毎の必要圧下
量を計算し、圧延パスの進行とともに圧下設定値をはじ
め、実際に動作させるためのシーケンスであるダイレク
トドライブコントローラ11に情報を送信する。
【0014】このときに、あるパス(iパスと記す)に
おける圧延終了から次パス(i+1パス)の圧延開始に
至るまでのプロセスコンピュータ12における情報処理
内容を示したもので図2である。プロセスコンピュ−タ
12は、まず図2のS21において、iパス出側の圧延
材のキャンバー量の実測値を読込む。
おける圧延終了から次パス(i+1パス)の圧延開始に
至るまでのプロセスコンピュータ12における情報処理
内容を示したもので図2である。プロセスコンピュ−タ
12は、まず図2のS21において、iパス出側の圧延
材のキャンバー量の実測値を読込む。
【0015】キャンバー量は圧延機の前後面に設置され
た圧延材の曲がり量を測定するキャンバー計測機から読
込む。なお、キャンバー計測機のない場合は、運転者に
よる目視判断で情報を入力しても良い。ここで、iパス
出側でのキャンバー量を△biと記す。
た圧延材の曲がり量を測定するキャンバー計測機から読
込む。なお、キャンバー計測機のない場合は、運転者に
よる目視判断で情報を入力しても良い。ここで、iパス
出側でのキャンバー量を△biと記す。
【0016】次いでS22では、終了したiパスにおけ
る実績フィードバック値としてのロールギャップ値
(左,右)およびクロス位置(上,下/左,右:ロール
チョック6a,6bおよび7a,7bの圧延材進行方向
の位置)を認識する。
る実績フィードバック値としてのロールギャップ値
(左,右)およびクロス位置(上,下/左,右:ロール
チョック6a,6bおよび7a,7bの圧延材進行方向
の位置)を認識する。
【0017】ここで、WSにおけるiパス実績鉛直方向
ロールギャップ値が SVWS i、DSにおけるiパス実
績鉛直方向ロールギャップ値が SVDS i、WSにおけ
るiパスロールチョック位置(ずれ量)が DWS i、
および、 DSにおけるiパスロールチョック位置
(ずれ量)が DDS i、とするフィ−ドバック値であ
ったとき、実際の圧延材の幅エッジポイントにおける真
のロールギャップ値は以下のように計算できる。
ロールギャップ値が SVWS i、DSにおけるiパス実
績鉛直方向ロールギャップ値が SVDS i、WSにおけ
るiパスロールチョック位置(ずれ量)が DWS i、
および、 DSにおけるiパスロールチョック位置
(ずれ量)が DDS i、とするフィ−ドバック値であ
ったとき、実際の圧延材の幅エッジポイントにおける真
のロールギャップ値は以下のように計算できる。
【0018】
【数1】
【0019】ここで、各記号は、 鉛直方向の水平方向を合成した真のロールギャップ:S ロールチョック上における鉛直方向ロールギャップ:S
V 圧延材幅エッジ上に鉛直方向のロールギャップ :S
V´ ロールチョック上における水平方向ずれ量 :D 圧延材幅エッジ上の水平方向ずれ量 :d 圧延材料幅 :B チョック間距離 :L (水平方向=圧延材進行方向)である。これらの記号で
表わされる物理量を図3に示す。
V 圧延材幅エッジ上に鉛直方向のロールギャップ :S
V´ ロールチョック上における水平方向ずれ量 :D 圧延材幅エッジ上の水平方向ずれ量 :d 圧延材料幅 :B チョック間距離 :L (水平方向=圧延材進行方向)である。これらの記号で
表わされる物理量を図3に示す。
【0020】プロセスコンピュ−タ12は次いで、S2
3(図2)において、iパス出側における板厚を計算す
る。
3(図2)において、iパス出側における板厚を計算す
る。
【0021】ここでは、S22によって得られた有効ロ
ールギャップより、 H=(F/M)+S+OFS ・・・(4) なるゲージメータを用いて、WS(ワ−クサイド),D
S(ドライブサイド)それぞれについて出側板厚を推定
する。
ールギャップより、 H=(F/M)+S+OFS ・・・(4) なるゲージメータを用いて、WS(ワ−クサイド),D
S(ドライブサイド)それぞれについて出側板厚を推定
する。
【0022】ここで、 F:圧延荷重(左右和), M:ミル常数, S:ロールギャップ値、および、 OFS:修正項、である。
【0023】さらに、出側板厚をあらかじめ設置した板
厚計によって実測することにより、(4)式での推定式
におけるOFS項を学習修正して、次パスの設定計算に
フィードフォワードする。
厚計によって実測することにより、(4)式での推定式
におけるOFS項を学習修正して、次パスの設定計算に
フィードフォワードする。
【0024】
【数2】
【0025】次いで、S24において、次パス(i+
1)パスにおける目標プレートウエッジを計算する。ま
ず iパスにおけるキャンバー量△biを等価なプレー
トウエッジ量に換算する。
1)パスにおける目標プレートウエッジを計算する。ま
ず iパスにおけるキャンバー量△biを等価なプレー
トウエッジ量に換算する。
【0026】
【数3】
【0027】とすると、キャンバー量△bi と左右の板
長の関係は、
長の関係は、
【0028】
【数4】
【0029】さらにキャンバーと等価なウエッジ量を考
慮した左右の等価板厚
慮した左右の等価板厚
【0030】
【数5】
【0031】を演算する。
【0032】キャンバーと等価なウエッジ量を考慮した
左右厚をS22で計算された実績左右厚をたし合わせ
て、
左右厚をS22で計算された実績左右厚をたし合わせ
て、
【0033】
【数6】
【0034】ついでi+1パス出側のウエッジは、ウエ
ッジ率一定を確保するように目標値を決定する。すなわ
ち、
ッジ率一定を確保するように目標値を決定する。すなわ
ち、
【0035】
【数7】
【0036】として左右の目標板厚を計算する。
【0037】左右の目標板厚が決定されたならば、S2
5で左右ロールギャップと水平ずれ量の演算をおこな
う。ここでは、鉛直方向には、水平を保持したまま、水
平ずれ量のみでキャンバー制御をおこなう例である。
5で左右ロールギャップと水平ずれ量の演算をおこな
う。ここでは、鉛直方向には、水平を保持したまま、水
平ずれ量のみでキャンバー制御をおこなう例である。
【0038】ロールギャップ設定値は、
【0039】
【数8】
【0040】をダイレクトドライブコントロ−ラ11に
伝送し、実際の圧延機の設定制御を行ない処理を終了す
る。
伝送し、実際の圧延機の設定制御を行ない処理を終了す
る。
【0041】図4に、本発明の方法(図4で「新法」)
と従来の圧延方法(図4で「従来法」)の場合における
各パス毎のキャンバー量およびWS−DS間のギャップ
偏差実績を示す。従来法の場合においては、キャンバー
量が下流パスにいく程発散する傾向が強く、特にラスト
2パスでキャンバー量が不安定で第8パスで大きくWS
に40mm曲がりが発生し、ラストパス(第9パス)でDS
曲がりが70mmを越える極大キャンバーが発生する
(図4のa)。このときの左右のギャップ偏差はギャン
バー発生につれて著しくオペレータによる介入修正が実
施されており、介入絶対量が大きい(図4のb)。
と従来の圧延方法(図4で「従来法」)の場合における
各パス毎のキャンバー量およびWS−DS間のギャップ
偏差実績を示す。従来法の場合においては、キャンバー
量が下流パスにいく程発散する傾向が強く、特にラスト
2パスでキャンバー量が不安定で第8パスで大きくWS
に40mm曲がりが発生し、ラストパス(第9パス)でDS
曲がりが70mmを越える極大キャンバーが発生する
(図4のa)。このときの左右のギャップ偏差はギャン
バー発生につれて著しくオペレータによる介入修正が実
施されており、介入絶対量が大きい(図4のb)。
【0042】一方、本発明の実施例の場合には、初期パ
スからラストパスまでキャンバー量が10mm以内に抑
えられており(図4のc)、鉛直方向のロールギャップ
偏差に対する操作介入量も小さく(図4のd)、安定し
たキャンバ制御が実現できている。
スからラストパスまでキャンバー量が10mm以内に抑
えられており(図4のc)、鉛直方向のロールギャップ
偏差に対する操作介入量も小さく(図4のd)、安定し
たキャンバ制御が実現できている。
【0043】
【発明の効果】以上より明らかな如く、本発明によれ
ば、設定するロールギャップの差を従来の鉛直方向での
ロールギャップ差ではなく、WS−DS左右のクロスポ
イント位置を微小にずらすことによって圧延が行なわれ
る。したがって、各パス毎の初期設定時においては、左
右のロール間隔は、鉛直方向には、正確に水平状態を保
持したまま設定することが可能となり、故意にギャップ
偏差を付与する必要がないために、板厚制御本来のギャ
ップ設定との干渉が低減し、板厚制御への外乱が小さく
なる。これによりウエッジ率を実質上一定とする圧延を
実現しうる。
ば、設定するロールギャップの差を従来の鉛直方向での
ロールギャップ差ではなく、WS−DS左右のクロスポ
イント位置を微小にずらすことによって圧延が行なわれ
る。したがって、各パス毎の初期設定時においては、左
右のロール間隔は、鉛直方向には、正確に水平状態を保
持したまま設定することが可能となり、故意にギャップ
偏差を付与する必要がないために、板厚制御本来のギャ
ップ設定との干渉が低減し、板厚制御への外乱が小さく
なる。これによりウエッジ率を実質上一定とする圧延を
実現しうる。
【0044】また、初期設定でのギャップレベル差は圧
延材進行方向(水平方向)で付加し、圧延材をロールバ
イト中(メタルイン中)の場合においては、上ワークロ
ールに連絡している油圧圧下装置を用いてシリンダー位
置偏差をダイナミックにコントロールすることによって
キャンバー量を制御する機能分担が可能となり、従来よ
り正確なキャンバーコントロールが実現可能となる。
延材進行方向(水平方向)で付加し、圧延材をロールバ
イト中(メタルイン中)の場合においては、上ワークロ
ールに連絡している油圧圧下装置を用いてシリンダー位
置偏差をダイナミックにコントロールすることによって
キャンバー量を制御する機能分担が可能となり、従来よ
り正確なキャンバーコントロールが実現可能となる。
【図1】 本発明方法を実現する圧延装置の概略構成を
示す正面図(a)および平面図(b)である。
示す正面図(a)および平面図(b)である。
【図2】 iパス圧延終了からi+1パス初期設定完了
までの間の、図1に示すプロセスコンピュ−タ12の演
算処理を示すフローチャートである。
までの間の、図1に示すプロセスコンピュ−タ12の演
算処理を示すフローチャートである。
【図3】 図1に示す圧延装置の圧延状態時での左右の
ロール間隔を示す平面図および側面図である。
ロール間隔を示す平面図および側面図である。
【図4】 (a)および(b)は従来の圧延方法による
圧延結果(キャンバ量およびロ−ルギャップ偏差)を示
すグラフ、(c)および(d)は図2に示す演算処理に
基づいた圧延による圧延結果を示すグラフである。
圧延結果(キャンバ量およびロ−ルギャップ偏差)を示
すグラフ、(c)および(d)は図2に示す演算処理に
基づいた圧延による圧延結果を示すグラフである。
1:圧延材 2,3:ワ−クロ−
ル 4,5:バックアップロ−ル 6a,6b:ロ−ル
チョック 7a,7b:ロ−ルチョック 8a,8b:油圧圧
下装置 9a,9b:クロスヘッド 10a,10b:ク
ロスヘッド
ル 4,5:バックアップロ−ル 6a,6b:ロ−ル
チョック 7a,7b:ロ−ルチョック 8a,8b:油圧圧
下装置 9a,9b:クロスヘッド 10a,10b:ク
ロスヘッド
Claims (1)
- 【請求項1】上下左右のロールチョックを独立に圧延材
の進行方向に稼働できる可逆式圧延機を用いて、この方
向のロ−ルチョックの位置調整によりロール幅方向にロ
ール間隙の差を持たせ、その間隙を圧延パス毎に変更す
ることにより、被圧延材のキャンバーを調整する、厚板
圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4245042A JP2550267B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 厚板圧延におけるキャンバー制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4245042A JP2550267B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 厚板圧延におけるキャンバー制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0691314A true JPH0691314A (ja) | 1994-04-05 |
JP2550267B2 JP2550267B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=17127719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4245042A Expired - Lifetime JP2550267B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 厚板圧延におけるキャンバー制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550267B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020050348A (ko) * | 2000-12-21 | 2002-06-27 | 이구택 | 두께 예측 모델식을 활용한 패스라인 계산방법 및 조정장치 |
KR100417517B1 (ko) * | 1999-10-22 | 2004-02-05 | 주식회사 포스코 | 후판 사상압연시에 발생하는 캠버 제어방법 |
CN112934961A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-06-11 | 山西太钢不锈钢精密带钢有限公司 | 一种避免精密带钢原料表面粘辊缺陷的方法及其应用 |
-
1992
- 1992-09-14 JP JP4245042A patent/JP2550267B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20020050348A (ko) * | 2000-12-21 | 2002-06-27 | 이구택 | 두께 예측 모델식을 활용한 패스라인 계산방법 및 조정장치 |
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