JPH06142737A - 非対称圧延補償圧延機 - Google Patents

非対称圧延補償圧延機

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JPH06142737A
JPH06142737A JP4292294A JP29229492A JPH06142737A JP H06142737 A JPH06142737 A JP H06142737A JP 4292294 A JP4292294 A JP 4292294A JP 29229492 A JP29229492 A JP 29229492A JP H06142737 A JPH06142737 A JP H06142737A
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rolling
rolls
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rolling mill
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Shinji Tanaka
伸治 田中
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロールが軸方向にずれて非対称圧延となろう
とするときに、これを補償してロールがずれた状態のま
ま対称圧延を行うようにする。 【構成】 ワークロール12、14、中間ロール16、
18、バックアップロール20、22のそれぞれの軸方
向位置を検出するロール位置センサ12C〜22Cを設
け、各ロールの軸方向のずれ量を検出して、その検出値
に基づいて演算装置28により、該軸方向のずれを補償
する左右圧下量を求め、操作側圧下装置24及び駆動側
圧下装置26に、非対称圧延を補償するロール開度差を
与え、ロールが軸方向にずれたままで、対称圧延を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧延機に係り、特
に、熱間圧延鋼帯などの圧延材や曲がって圧延されるこ
とのないようにした圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延ライン上における被圧延材の蛇行
は、当然製品の精度を低下させるのみでなく、圧延機や
その付帯設備を損傷するので、これを解消すべく努力が
成されていた。
【0003】被圧延材の蛇行は、ビルの左右非対称圧延
にその大きな原因があり、この左右非対称圧延はロール
位置精度によるものとされている。
【0004】このため、従来は、ロール位置精度を決め
る機械装置のメンテナンスにより、その機械精度を適正
な範囲内で維持、管理することに努力していた。
【0005】鋼帯の曲がり・蛇行を防止するものとして
は、圧延機入側(若しくは直下)を鋼帯の蛇行量(ミル
センターと鋼帯センターのずれ量)と方向を測定し、該
ずれ量と方向に応じて左右ロール開度差を適正に変化さ
せる制御方法があった。
【0006】又、特開昭59−229221号公報に開
示されるように、圧延機入側の鋼帯の曲がり量(若しく
は曲がりの直立)及び鋼帯のウェッジ量(鋼帯幅方向の
板厚分布で、特に鋼帯両端の板厚差を示す)を測定し、
曲がり量とウェッジ量に応じて左右ロール開度差を適正
に変化させる制御方法、あるいは、この制御方法に加え
て鋼帯を左右から支持するサイドガイドを併用する方法
があった。
【0007】更に、特開昭55−45533号公報など
に開示されるように、圧延中の鋼帯の形状制御を行うに
際して、圧延機出側における鋼帯の形状から特定の形状
パラメータ値を検出し、このパラメータ値に基づいて中
間ロールとロールベンディング調整装置を用い、これら
を調整するものがある。ここで、圧下装置は専ら非対称
な形状不良を調整するためにのみ用いられる。
【0008】このような形状制御技術の適用に際して
は、ロール位置精度の管理が非常に重要となるが、例え
ば実開昭59−110107号公報に開示されるよう
な、圧延機ハウジング・ロールチョック間クリアランス
監視装置程度のものがあるのみであって、前記形状制御
技術の適用は非常に困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
により、圧延機入側の被圧延材の曲がり、直立、ウェッ
ジ量などを測定し、その大きさに応じて圧延機ロールの
左右ロール開度差を制御する方法では、その圧延機が目
標の制御量だけ制御されていることを確認する手段がな
く、特にロールのロール軸方向位置が上下で非対称とな
っている場合は、目標ロール開度に対して非対称分だけ
ロール開度差に誤差が発生してしまうという問題点があ
った。
【0010】この発明は、上記従来の問題点に鑑みて成
されたものであって、ロールのロール軸方向位置が非対
称な場合でも、その非対称による誤差量に応じた補正を
左右ロール開度制御に加えて、目標の制御量を達成する
ことができるようにした、非対称圧延補償圧延機を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、ワークロー
ルを含む各ロールの、機械精度上のギャップ内でロール
軸方向の変位を検出するロール位置センサと、これらロ
ール位置センサの検出値に基づき、ロールの軸方向位置
の非対称性を演算し、且つ、この演算結果に基づき、ロ
ール位置が左右対称の場合と同様の圧延をするための左
右ロール開度差を演算する演算装置と、この演算装置の
演算結果に基づき、ロールに左右ロール開度差を与える
左右ロール開度制御装置と、を有してなる非対称圧延補
償圧延機により、上記目的を達成するものである。
【0012】
【作用及び効果】この発明においては、圧延機各ロール
の軸方向位置をロール位置センサで検出し、この検出値
に基づいて演算装置により、ロール開度差を自己補正し
て、ロール位置が対称な場合と同様な左右対称圧延をす
ることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0014】この実施例は、図1及び図2に示されるよ
うに、この発明の実施例に係る非対称圧延補償圧延機1
0は、6段式圧延機であって、上下のワークロール1
2、14と、上下の中間ロール16、18と、上下のバ
ックアップロール20、22とを備えて構成されてい
る。
【0015】前記各ロールは、それぞれ操作側ロールチ
ョック12A、・・・22Aと、駆動側ロールチョック
12B・・・22Bにより支持されている。
【0016】又、前記各ロールの、操作側及び駆動側の
一方に対して、その軸方向位置を検出するロール位置セ
ンサ12C〜22Cがそれぞれ配置されている。
【0017】前記操作側ロールチョック12A〜22A
は、操作側圧下装置24によって、又駆動側ロールチョ
ック12B〜22Bは駆動側圧下装置26によって、そ
れぞれ圧下位置調整がなされるようになっている。
【0018】前記ロール位置センサ12C〜22Cの出
力信号は、それぞれ演算装置28に入力されるようにな
っている。
【0019】この演算装置28は、前記各ロール位置セ
ンサ12C〜22Cの検出値に基づき、ロールの軸方向
位置の非対称性を演算し、且つ、この演算結果に基づ
き、ロール位置が左右対称の場合と同様の圧延をするた
めの左右ロール開度差を演算し、この結果に基づいて、
前記操作側圧下装置24及び駆動側圧下装置26を駆動
して、ロールに左右ロール開度差を与えるようにされて
いる。
【0020】具体的には、前記ワークロール12、1
4、中間ロール16、18及びバックアップロール2
0、22のロール軸方向の位置を直接前記ロール位置セ
ンサ12C〜22Cによって測定し、各ロールのロール
軸方向の位置が点対称位置からずれている誤差を求め、
その誤差量と方向によって生じる鋼板圧延時のロール開
度差変化量を演算装置28によって予測演算し、該ロー
ル開度差変化量予測値を補正するため、変化量予想値と
逆のロール開度差修正量でロール開度差を予め動かし、
鋼板圧延時にロール開度に左右差が生じることを抑制
し、真直ぐな鋼板を圧延するものである。
【0021】又、入側における鋼板の曲がり量、直立、
蛇行量、及び、ウェッジ量に応じたロール開度補正制御
により真直ぐな鋼板を得る場合も、前記と同様に、ロー
ル位置非対称量をロール開度差修正量により補正してい
くことで、所定の制御目的を達成することができる。
【0022】図6に示されるように、ワークロール1
A、1B、中間ロール2A、2B及びバックアップロー
ル3A、3Bからなる6段式圧延機1がある。
【0023】このような6段式圧延機1において、ワー
クロールシフト機構4A、4B及び中間ロールシフト機
構5A、5Bが設けられている場合、バックアップロー
ル3A、3Bのロールチョック3C、3Dをロール軸方
向に支持するロールチョックキーパー装置6、前記ワー
クロールシフト機構4A、4B及び中間ロールシフト機
構5A、5Bにそれぞれ機械的隙間S4、S5、S6が
ある。このため、上中間ロール2Aを駆動側へ、又下中
間ロール2Bを操作側へシフトさせた場合、上下中間ロ
ールシフトシリンダ7A、7Bの動作量が逆方向で同じ
量であっても、各ロールチョックが機械的隙間分だけず
れるため、全体としてロール位置の対称性が崩れ、図に
示される如く、鋼板8を左右非対称圧延してしまうこと
になり、この結果、該鋼板8に曲がりが発生し得る状態
となる。
【0024】この実施例において、図3に示されるよう
に、全ロールが正しい位置で、即ちロールシフトがない
状態では、左右対称圧延される。
【0025】次に、図4に示されるように、下中間ロー
ル18が駆動側へずれると、ロール位置の対称性が崩
れ、鋼板が左右非対称圧延され、曲がりを生じることに
なる。
【0026】即ち、下中間ロール18が、図4に示され
るように駆動側にずれると、ロール間面圧分布が、下側
では操作側に大きく、駆動側に小さくなり、逆に、上側
では駆動側が大きく、操作側が小さくなり、この結果、
鋼板に加わる面圧の分布は、駆動側に大きく、操作側に
小さくなる左右非対称となってしまい、結果として左右
ロール開度差が生じたことになる。
【0027】これに対しては、各ロールの軸方向位置
を、前記ロール位置センサ12C〜22Cで検出し、そ
の軸方向位置誤差より発生するロール開度差を演算装置
28により計算し、そのロール開度差予測値により、操
作側圧下装置24及び駆動側圧下装置26を駆動して、
前記ロール開度差予測値を補正する。
【0028】具体的には、図5に示されるように、ロー
ルの操作側の圧下量を駆動側よりも大きくして、駆動側
圧延時においてはロール開度が左右平行となるようにす
る。
【0029】この実施例においては、前述の如く、ロー
ルシフト装置、キーパー装置における機械的隙間に基づ
くロール位置の非対称性が発生したとき、これをロール
位置センサで検出して、ロール位置の非対称量に応じた
ロール開度差修正を行うので、ロール位置が対称である
と同じ状態で左右対称な鋼板圧延をすることができる。
【0030】又、パック量の作用の調整により、各ロー
ルチョックにおける機械的隙間がある程度許容されるの
で、従来の圧延機におけるような、多大な修繕費用をか
けて機械精度の修復を行う必要がなく、維持しなければ
ならない機械精度が従来よりも緩くなり、機械の補修コ
ストを低減させることができる。
【0031】なお上記実施例は6段式圧延機に本発明を
適用したものであるが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、当然4段式圧延機にも適用され得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非対称圧延補償圧延機の実施例を
示す一部ブロック図を含む正面図
【図2】同実施例に係る非対称圧延補償圧延機のロール
配置を示す略示断面図
【図3】各ロールが平行な状態の左右対称圧延時におけ
るロール間面圧分布を示す線図
【図4】下中間ロールが駆動側にずれた場合のロール間
面圧分布を示す線図
【図5】本発明により前記中間ロールのずれを補償した
状態のロール間面圧分布を示す線図
【図6】従来の6段式圧延機においてロールがずれた場
合の状態を示す略示断面図
【符号の説明】
10…非対称圧延補償圧延機 12、14…ワークロール 16、18…中間ロール 20、22…バックアップロール 12A・・・22A…操作側ロールチョック 12B・・・22B…駆動側ロールチョック 12C〜22C…ロール位置センサ 24…操作側圧下装置 26…駆動側圧下装置 28…演算装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークロールを含む各ロールの、機械精度
    上のギャップ内でロール軸方向の変位を検出するロール
    位置センサと、これらロール位置センサの検出値に基づ
    き、ロールの軸方向位置の非対称性を演算し、且つ、こ
    の演算結果に基づき、ロール位置が左右対称の場合と同
    様の圧延をするための左右ロール開度差を演算する演算
    装置と、この演算装置の演算結果に基づき、ロールに左
    右ロール開度差を与える左右ロール開度制御装置と、を
    有してなる非対称圧延補償圧延機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100836453B1 (ko) * 2001-12-26 2008-06-09 주식회사 포스코 조압연롤의 절손 감지방법
JP2008540133A (ja) * 2005-05-11 2008-11-20 エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト 粗選機で粗ストリップ幾何学形状に狙った影響を与える方法と装置
CN113909308A (zh) * 2021-10-12 2022-01-11 北京科技大学 一种热连轧机辊缝对称调整方法

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CN113909308B (zh) * 2021-10-12 2022-06-14 北京科技大学 一种热连轧机辊缝对称调整方法

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