JP3244089B2 - 圧延機駆動用電動機制御装置 - Google Patents

圧延機駆動用電動機制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機で駆動される対
向する圧延ロールで被圧延材を挾み込んで圧延する際
に、該電動機の駆動力を制御する圧延機駆動用電動機制
御装置に係り、特に、前記圧延ロールを駆動する前記電
動機の駆動力制御の応答性を向上し、これにより圧延条
件制御の精度や安定度を向上し、被圧延材の品質向上な
どを図ることができる圧延機駆動用電動機制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、連続圧延機においては、各圧延
スタンドの圧延ロールの回転速度指令値、即ち各圧延ス
タンドの速度指令値は、各圧延スタンド間の張力が指定
値となるように設定される。速度指令値が決まると、各
圧延スタンドの電動機毎に設けられた電動機電力制御装
置は、該速度指令値に従った電動機の回転速度のフィー
ドバック制御を行う。
【0003】この電動機の回転速度のフィードバック制
御は、電動機に取り付けられたパルス発生器などの速度
検出器により検出される検出速度値と前記速度指令値と
の偏差からトルク指令を演算する。このトルク指令を求
める演算は、例えば前記電動機電力制御装置中の速度補
償器(PI補償)において演算される。又、該トルク指
令には他の制御パラメータが加味され、例えば前記速度
補償器の次段のトルク調整器において電圧指令値が演算
され求められる。このようにして電圧指令値が演算され
ると、例えば前記トルク調整器の次段の電圧調整器によ
り、圧延ロールを駆動する電動機の電圧が調整され、こ
れにより該電動機の駆動力が制御される。
【0004】このような圧延ロールを駆動する電動機の
駆動力制御に関しては、圧延条件制御の精度や安定度を
向上するために様々な技術が開示されている。
【0005】例えば、特開平1−170510では、ス
タンド間張力が一定になるように、圧延機を駆動する電
動機の速度基準を修正する連続圧延機のスタンド間張力
制御装置に関する技術が開示されている。これは、前記
電動機の電機子電流信号及び速度信号を入力し、前記圧
延機及び電動機からなる系を模擬する基本式の最少次元
オブザーバを用いて、前記圧延トルクを求める第1の演
算回路を備える。又、前記圧延機の圧延荷重信号、前記
電動機の速度信号及び前記第1の演算回路によって求め
られた圧延トルクに基づいて、前記速度基準を修正する
ための速度補正量を求める第2の演算回路を備える。こ
のような特開平1−170510で開示されている技術
によれば、圧延条件が変化しても、圧延トルクを正確に
検出でき、これによって高精度な圧延を可能にすること
ができる。
【0006】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、従来の
圧延機駆動用電動機制御装置においては、例えば入側の
被圧延材の板厚が急激に変化したときなどに、該圧延機
駆動用電動機制御装置で制御される電動機の回転速度が
変動してしまったり、その駆動力制御が不安定になって
しまうことがあった。圧延機の圧延ロールの実際の回転
速度の、速度指令値に対する偏差が増大してしまった
り、変動してしまうと、圧延機の出側の被圧延材の板厚
が変動してしまい、製品品質上問題となってしまう。
【0007】又、このような圧延ロールの実際の回転速
度と速度指令値との偏差を減少させるために、前記電動
機電力制御装置中の前述のような速度補償器や、前述の
ようなトルク調整器のゲインを上げることも考えられ
る。しかしながら、このようなゲインの上昇には、機械
的な制約(振動の問題)や、電動機の制約(直流モータ
の整流の問題)があり、良好な効果を得られない場合が
ある。従って、従来の圧延機駆動用電動機制御装置にお
いては、電動機の駆動力制御の応答性を十分に上げるこ
とができないという問題があった。
【0008】又、前記特開平1−170510では、前
記第1の演算回路により前記電動機の電機子電流信号及
び速度信号とから前記圧延トルクを求めるようにしてい
るが、十分な精度を得ることができなかった。これは、
該第1の演算回路が電動機の速度と電流とのみで圧延ト
ルクの推定を行っているためである。又、その目的も、
スタンド間張力を一定に保ったり、捩れ軸振動を抑制す
るためのものである。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、圧延ロールを駆動する電動機の駆動
力制御の応答性を向上し、これにより圧延条件制御の精
度や安定度を向上し、被圧延材の品質向上などを図るこ
とができる、圧延機駆動用電動機制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】本発明は、電動機で駆動
される対向する圧延ロールで被圧延材を挾み込んで圧延
する際に、該電動機の駆動力を制御する圧延機駆動用電
動機制御装置において、圧延荷重実測値、ワークロール
径、入側と出側の板厚差、該当圧延スタンド前方のスタ
ンド間張力、及び、該当圧延スタンド後方のスタンド間
力に基づいて圧延トルクを算出する圧延トルク計算装
置と、少なくとも該圧延トルクに従って、前記電動機の
駆動力を制御する電動機電力制御装置とを備えたことに
より、前記課題を達成したものである。本発明は、又、
電動機で駆動される対向する圧延ロールで被圧延材を挟
み込んで圧延する際に、該電動機の駆動力を制御する圧
延機駆動用電動機制御装置において、圧延荷重実測値、
ワークロール径、モデル計算により計算される入側と出
側の板厚差の計算値、該当圧延スタンド前方のスタンド
間張力、及び、該当圧延スタンド後方のスタンド間張
基づいて圧延トルクを算出する圧延トルク計算装置
と、少なくとも該圧延トルクに従って、前記電動機の駆
動力を制御する電動機電力制御装置とを備えたことによ
り、同じく前記課題を達成したものである。
【0011】
【作用】本発明は、圧延ロールを駆動する電動機の駆動
力制御の応答性を向上させるために、該駆動力制御に影
響を及ぼす要因について検討して成されたものである。
例えば、該駆動力制御が所定の速度指令値に対する圧延
ロールの実際の回転速度をフィードバック制御するもの
である場合、入側の被圧延材の板厚が急激に変動した
り、圧延機の加減速中に圧延速度の変化によって摩擦係
数が変化してしまうと、圧延ロールの実際の回転速度
の、速度指令値に対する偏差は増大してしまう。これ
は、前述のような従来の圧延機駆動用電動機制御装置、
即ち電動機に取り付けられたパルス発生器などの速度検
出器によってフィードバック制御を行う電動機制御装置
では、十分にそのゲインを上げることができない場合が
あるためである。
【0012】このため、本発明では、圧延ロールを駆動
する電動機の駆動力制御に影響を及ぼす圧延条件を実測
し、該実測された圧延条件から圧延トルクGを算出する
ようにしている。該圧延トルクGは、圧延ロールを駆動
する電動機の駆動力(トルク)と同一の次元のパラメー
タである。従って、本発明では、このように前記圧延条
件実測値から求められた前記圧延トルクGに従って圧延
ロールを駆動する電動機の駆動力を制御することによ
り、その駆動力制御の応答性を向上している。
【0013】従来何等かの圧延条件が変動してしまい、
これに伴って変動してしまった圧延ロールの実際の回転
速度を検出し、電動機の駆動力制御を行っていたことに
比べ、本発明は駆動力制御に影響を及ぼす圧延条件の変
動に従って直接電動機の駆動力制御を行うこととなる。
従って、その応答性を従来に比べ向上することができ
る。
【0014】図1は、本発明の要旨を示すブロック図で
ある。
【0015】この図1に示されるように、本発明の圧延
機駆動用電動機制御装置は、主に、圧延トルク計算装置
12と、電動機電力制御装置20とを備える。又、該圧
延機駆動用電動機制御装置は、圧延条件測定器10を備
える。
【0016】前記圧延トルク計算装置12は、前記圧延
条件測定器10で測定された圧延条件実測値から圧延ト
ルクGを算出する。本発明は、該圧延トルク計算装置1
2の具体的な構成を限定するものではなく、例えば圧延
機の圧延荷重Pやスタンド間張力Tや入側板厚 h1 や出
側板厚 h2 などの実測値から、圧延トルクGを算出する
ものであればよい。
【0017】例えば、圧延荷重をPとし、トルクアーム
を xt とすると、圧延トルクGは次式により求められる
ことが知られている。
【0018】G=P xt …(1)
【0019】又、上記(1)式において、スタンド間張
力をも考慮すると、圧延トルクGは次式のように表わす
ことができる。
【0020】 G=P xt +(Ti-1 ,i −Ti ,i+1 )R/2 …(2)
【0021】なお、上記(2)式において、Ti-1 ,i
は該当圧延スタンドの前方のスタンド間張力であり、T
i ,i+1 は該当圧延スタンド後方のスタンド間張力であ
り、Rはワークロール径である。前記トルクアーム xt
は、次式のように表わすことができる。
【0022】 xt =αLd =α(R′Δh )1/2 …(3)
【0023】なお、上記(3)式において、αは所定の
定数であり、R′は偏平ロール径であり、Δh は該当圧
延スタンドの入側板厚から出側板厚を引いた板厚差であ
り、Ld は接触弧長である。該(3)式中の偏平ロール
径R′は、次式のように表わすことができる。
【0024】 R′=R〔1+{(Co P)/Δh }〕 …(4)
【0025】なお、ここでCo は「16(1− r2 )/
πE」で表わされる定数である(r:ポワソン比、E:
ヤング率)。ここで、前記(3)式に上記(4)式を代
入すると、次式の通りとなる。
【0026】 xt =α{R(Δh +Co P)}1/2 …(5)
【0027】又、前記(2)式に上記(5)式を代入す
ると、次式の通りとなる。
【0028】 G=αP{R(Δh +Co P)}1/2 +(Ti-1 ,i −Ti ,i+1 )R/2 …(6)
【0029】又、圧延トルクGは、基準圧延トルクGo
を次の(7)式のように定義すると、圧延トルクGと基
準圧延トルクGo との比、即ちG/Go は、次に示す
(8)式のように表わすことができることが知られてい
る。
【0030】Go =b k RΔh …(7) G/Go =1.05+(0.07+1.32s )μ(R′/h )1/2 −0.85s …(8)
【0031】なお、ここで、b は被圧延材の板幅であ
り、k は2次元変形抵抗であり、s は圧下率であり、μ
は摩擦係数である。
【0032】以上説明した通り、圧延トルクGは、種々
の計算式により、所定の圧延条件実測値から算出するこ
とができる。例えば、前記(1)式や、前記(6)式
や、前記(8)式から算出することができる。
【0033】なお、本発明は、前記圧延トルク計算装置
12を具体的に限定するものではないが、該圧延トルク
計算装置12は、例えばこれらの計算式をマイクロコン
ピュータなどで演算するものであってもよい。又、前記
圧延条件測定器10は特に限定されるものではないが、
前記圧延トルク計算装置12で必要とする圧延条件実測
値により定まるものである。該圧延条件測定器10は、
例えば、ロードセルなどの圧延荷重計や、スタンド間張
力を測定する張力計や、入側板厚や出側板厚を測定する
板厚計などである。
【0034】前記電動機電力制御装置20は、少なくと
も前記圧延トルク計算装置12によって算出された前記
圧延トルクGに従って、前記圧延ロールを駆動する電動
機の駆動力を制御する。該駆動力制御を本発明は限定す
るものではないが、例えば、速度指令値となるように圧
延ロールの実際の回転速度をフィードバック制御するも
のであってもよく、又、張力指令値に実際のスタンド間
張力をフィードバック制御するものであってもよい。
又、該電動機電力制御装置20で行われる電動機の制御
を本発明は具体的に限定するものではなく、電動機に供
給される電力の電圧を制御するものであってもよく、電
流を制御するものであってもよく、電動機が誘導電動機
の場合電源周波数を制御するものであってもよい。又、
前記圧延トルク計算装置12から該電動機電力制御装置
20へと入力される前記圧延トルクGは、実際の物理量
などに従った絶対値であってもよく、あるいは所定値か
らの偏差、即ち圧延トルク偏差であってもよい。
【0035】以上説明した通り、本発明によれば、電動
機の駆動力制御への影響がある圧延条件実測値に従って
電動機の駆動力制御を行うことができ、該電動機の駆動
力制御の応答性を向上させることができる。これによ
り、圧延条件制御の精度や安定度を向上し、被圧延材の
品質向上などを図ることができる。
【0036】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0037】図2は、本発明が適用された圧延機駆動用
電動機制御装置の構成を示すブロック図である。
【0038】この図2においては、本実施例の圧延機駆
動用電動機制御装置と共に、該圧延機駆動用電動機制御
装置にて制御される第i スタンド、及び該第i スタンド
の次段である第i +1スタンドが示されている。
【0039】この図2において、第i スタンド及び第i
+1スタンドは、それぞれ、圧延ロール40と、バック
アップロール42とにより構成されている。又、前記第
i スタンドには、圧延荷重計54が取り付けられてい
る。前記第i スタンドの前方には、その入側板厚を測定
するための板厚計50a と、第i −1スタンドと第i ス
タンドとの間のスタンド間張力を測定する張力計52a
とが設置されている。又、該第i スタンドの後方には、
該第i スタンドの出側板厚を測定する板厚計50b と、
該第i スタンドと前記第i +1スタンドとの間のスタン
ド間張力を測定する張力計52b とが配置されている。
【0040】この図2に示されるように、前記実施例の
圧延機駆動用電動機制御装置は、主として、圧延トルク
計算装置12a と、モデル計算用計算機30と、電動機
電力制御装置20a とを備えている。又、該電動機電力
制御装置20a は、速度補償器22と、トルク調整器2
4と、電圧調整器26とを有している。
【0041】前記圧延トルク計算装置12a は、前記板
厚計50a 及び50b によりそれぞれ測定された入側板
厚実測値 h1 と出側板厚実測値 h2 とを入力し、前記張
力計52a 及び52b それぞれにより測定されたスタン
ド間張力Ti-1 ,i と、スタンド間張力Ti ,i+1 とを
入力すると共に、前記圧延荷重計54にて測定された前
記第i スタンドでの圧延荷重実測値Pが入力される。該
圧延トルク計算装置12a は、これら板厚実測値 h1
h2 から、前記板厚差Δh を求める。又、該板厚差Δh
と、前記スタンド間張力Ti-l ,i 、Ti ,i+1 と、前
記圧延荷重実測値Pとから、前記(6)式を用いながら
前記圧延トルクGを算出する。
【0042】なお、本実施例では、前記板厚差Δh を板
厚実測値 h1 及び h2 とから求めているが、前記モデル
計算用計算機30で計算された板厚差Δh の計算値を使
用してもほぼ十分の精度を得ることができる。
【0043】前記電動機電力制御装置20a は、前記第
i スタンドの圧延ロール40を駆動する電動機44の駆
動力を、該電動機44に取り付けられているパルス発生
器46により前記圧延ロール40の実際の回転速度を検
出しながらフィードバック制御する。
【0044】該電動機電力制御装置20a の前記速度補
償器22は、速度指令14a と前記パルス発生機46で
検出された前記第i スタンドの前記圧延ロール40の実
際の回転速度との偏差を求める。又、該速度補償器22
は、求められた速度偏差からトルク指令値を求める。
【0045】前記トルク調整器24は、前記速度補償器
22から出力されるトルク指令値と、前記圧延トルク計
算装置12a から出力される前記圧延トルクGとに従っ
て、電圧指令値を求める。なお、前記圧延トルク計算装
置12a から当該トルク調整器24への、前記圧延トル
クGを入力する経路上には、スイッチSWが設けられて
いる。該スイッチSWのオフ時には、当該トルク調整器
24は、前記トルク指令値のみに従って前記電圧指令値
を求める。
【0046】前記電圧調整器26は、前記トルク調整器
24が出力する電圧指令値に従って、前記電動機44に
供給される電力の電圧調整を行う。
【0047】図3及び図4は、本実施例の効果を示すグ
ラフである。
【0048】前記図3においては、前記図2のスイッチ
SWをオフとし、前記圧延トルク計算装置12a で算出
された前記圧延トルクGを用いずに制御した場合の、前
記第i スタンドの前記圧延ロール40の圧延トルクと、
該圧延ロール40の速度実測値とが示されている。又、
前記図4においては、前記図2の前記スイッチSWをオ
ンにして、前記圧延トルク計算装置12a で算出された
前記圧延トルクGを用いて制御した場合の、前記第i ス
タンドの前記圧延ロール40の圧延トルクと、該圧延ロ
ール40の速度実測値とが示されている。
【0049】これら図3及び図4においては、いずれも
時刻 t1 において圧延トルクが急激に変化している(図
3の符号A1及び図4の符号A3)。この時刻 t1 にお
いて、前記圧延トルク計算装置12a で算出された前記
圧延トルクGを用いない場合は速度実測値が変動してし
まっている(図3の符号A2)。一方、前記図4に示さ
れる如く、前記圧延トルク計算装置12a で求められた
前記圧延トルクGを用いて制御した場合には、圧延トル
クが変動しても速度実測値は変動していない(図4の符
号A4)。
【0050】このように、本実施例においては、前記圧
延トルク計算装置12a で算出された前記圧延トルクG
を用いながら前記電動機40の駆動力(回転速度)制御
を行うことにより、その制御応答性や制御精度などを改
善することができている。
【0051】又、前記圧延ロール40の回転速度の偏差
量と、圧延後の製品板厚偏差量との関係が、図5のグラ
フに示されるような関係になっていることが分かってい
る。従って、本実施例によって前記圧延ロール40の実
際の回転速度の偏差量が低減されることにより、圧延さ
れる製品の板厚偏差量をも低減することができ、製品品
質の向上を図ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、圧
延ロールを駆動する電動機の駆動力制御の応答性を向上
し、これにより圧延条件制御の精度や安定度を向上し、
被圧延材の品質向上などを図ることができるという優れ
た効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明の実施例の圧延機駆動用電動機制御装置
の構成を示すブロック図
【図3】前記実施例の効果を示すグラフ(スイッチSW
オフ時)
【図4】前記実施例の効果を示すグラフ(スイッチSW
オン時)
【図5】圧延ロールの回転速度偏差量と圧延された製品
板厚偏差量との関係を示すグラフ
【符号の説明】
10…圧延条件測定器 12、12a …圧延トルク計算装置 14…指令値 14a …速度指令 16…帰還値 20、20a …電動機電力制御装置 22…速度補償器 24…トルク調整器 26…電圧調整器 30…モデル計算用計算機 40…圧延ロール 42…バックアップロール 44…電動機 46…パルス発生器 50a 、50b …板厚計 52a 、52b …張力計 54…圧延荷重計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−235017(JP,A) 特公 平2−55123(JP,B2) 特公 平2−62324(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機で駆動される対向する圧延ロールで
    被圧延材を挾み込んで圧延する際に、該電動機の駆動力
    を制御する圧延機駆動用電動機制御装置において、圧延荷重実測値、ワークロール径、入側と出側の板厚
    、該当圧延スタンド前方のスタンド間張力、及び、
    当圧延スタンド後方のスタンド間張力に基づいて圧延ト
    ルクを算出する圧延トルク計算装置と、 少なくとも該圧延トルクに従って、前記電動機の駆動力
    を制御する電動機電力制御装置とを備えたことを特徴と
    する圧延機駆動用電動機制御装置。
  2. 【請求項2】電動機で駆動される対向する圧延ロールで
    被圧延材を挟み込んで圧延する際に、該電動機の駆動力
    を制御する圧延機駆動用電動機制御装置において、圧延荷重実測値、ワークロール径、 モデル計算により計
    算される入側と出側の板厚差の計算値、該当圧延スタン
    ド前方のスタンド間張力、及び、該当圧延スタンド後方
    のスタンド間張力に基づいて圧延トルクを算出する圧延
    トルク計算装置と、 少なくとも該圧延トルクに従って、前記電動機の駆動力
    を制御する電動機電力制御装置とを備えたことを特徴と
    する圧延機駆動用電動機制御装置。
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