JP3449305B2 - 帯状材の張力制御方法及び装置 - Google Patents

帯状材の張力制御方法及び装置

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JP3449305B2
JP3449305B2 JP23322199A JP23322199A JP3449305B2 JP 3449305 B2 JP3449305 B2 JP 3449305B2 JP 23322199 A JP23322199 A JP 23322199A JP 23322199 A JP23322199 A JP 23322199A JP 3449305 B2 JP3449305 B2 JP 3449305B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リールから巻き戻
される帯状材又はリールに巻き取られる帯状材の張力を
制御する張力制御方法及び張力制御装置に関し、特に、
リールと圧延機との間の被圧延材の張力を制御する張力
制御方法及び張力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、被圧延材の張力が変動すると
圧延荷重が変動して板厚の変動をもたらし、製品に要求
される寸法精度を確保することができない。この問題を
解決するため、即ち、被圧延材の張力を一定に保つため
に、従来より被圧延材の張力制御が行われている。
【0003】この張力制御は、例えば、図6に示す可逆
式圧延設備における張力制御系にあっては、圧延機3の
入側に設置された、被圧延材1の巻き出しを行うリール
2及び圧延機3の出側に設置された、被圧延材1の巻き
取りを行うリール4を駆動するモータ7、8の発生トル
クを調整することにより行うのが一般的である。一般に
直流型モータにおいて、モータの発生するトルクqは、
モータの電機子電流をia 、界磁磁束をΦ、比例定数を
Kとすると、下記(1)式のように表される。
【0004】
【数1】
【0005】一方、張力によるモータへの負荷トルクq
d は、張力をσ、リール半径をDとすると、下記(2)
式のように表される。
【0006】
【数2】
【0007】そして、前記(1)式及び(2)式から、
モータの発生トルクqと張力による負荷トルクqd とが
釣り合うためには、下記(3)式の関係が成り立てばよ
いことがわかる。
【0008】
【数3】
【0009】ここで、リール半径Dは圧延の進行と共に
変化するが、緩やかな変動であり、しかも予め見積もる
ことができる。そこで、従来は、界磁磁束Φをリール半
径Dに比例させ、電機子電流ia を一定に保つことによ
り張力σを一定に保持するようにしていた。次に、図6
を参照して可逆式圧延設備における張力制御方法を説明
する。
【0010】図6において、符号13,14はそれぞれ
入側と出側の張力設定器、11,12はそれぞれ電流指
令値演算器、9,10はそれぞれ電流制御器である。張
力設定器13,14は、圧延条件に応じて適切な張力設
定値σref を電流指令値演算器11,12に出力し、電
流指令値演算器11,12は、前記(3)式に従って、
被圧延材1の張力σを前記張力設定値σref とするため
に必要なモータ7,8の電機子電流を計算し、電流指令
値iref として電流制御器9,10に出力する。ここ
で、電流指令値iref の換算は、下記(4)式に従って
行われる。
【0011】
【数4】
【0012】ここで、
【0013】
【数5】
【0014】であり、界磁磁束Φはリール半径Dに比例
させているので、KT は定数である。そして、電流制御
器9,10は、モータ7,8の電機子電流ia が電流設
定値iref と一致するようにするフィードバック制御を
行う。このフィードバック制御を図7を参照して説明す
ると、符号51はモータ7,8の電機子に印加された電
圧ea から電機子電流ia までの伝達関数を表し、r,
Lはそれぞれ電機子の抵抗およびインダクタンスを表
す。電流制御器9,10は、一般にPI制御系で構成さ
れており、減算器53の出力として得られる電流指令値
ref と電機子電流ia との偏差にPI制御器52で比
例積分演算を施して得られる電圧ea を電機子に印加す
る。
【0015】なお、図6中、符号5および6はデフレク
タロールであり、リール径が変化しても、圧延機3の入
出側における被圧延材1を水平に保つ作用を有する。一
方、図6における可逆式圧延設備では、リール2,4の
機械系の摩擦によるメカニカルロスが存在し、このメカ
ニカルロスがモータ7,8の負荷トルクとなるため、こ
れを補償するようなトルクをモータ7,8に発生させる
必要がある。また、圧延速度を変更する時には、圧延機
3の入側及び出側における被圧延材1の速度に対応させ
てリール2,4の回転速度を変更し、被圧延材1のマス
バランスを取ることによって張力の変動を防止する必要
があるので、リール2,4の回転速度の変更に必要なト
ルクをモータ7,8に発生させる必要がある。これらメ
カニカルロス補償及び加減速補償をするために、メカニ
カルロス補償演算器15,16及び加減速補償演算器1
9,20が設けられている。メカニカルロス補償演算器
15,16及び加減速補償演算器19,20は、それぞ
れメカニカルロス補償及び加減速補償に相当するモータ
7,8の電流指令補正値を算出し、これら電流指令補正
値は、加算器17,18,21,22によって電流指令
値演算器11,12から出力される前記電流指令値i
ref に加算される。
【0016】ところが実際の圧延操業においては、前記
メカニカルロスは予め予測されたものになるとは限ら
ず、また、被圧延材1の板厚変動、硬度変動、リール
2,4の偏芯などの種々の外乱によって張力の変動が生
じる。しかしながら、図6の張力制御系では、張力発生
分、メカニカルロス補償分、加減速補償分のトルクに相
当する電流指令値をモータ7,8にフィードフォワード
的に与えているだけであり、このような張力の変動を抑
制することができず、張力実績値と張力設定値とに偏差
が生じた場合にその偏差を解消できないという問題があ
る。
【0017】これに対して、張力制御系に張力検出器を
設けて被圧延材の張力を測定し、この張力実績値と張力
設定値との偏差に比例積分演算を施したものをモータの
電流制御系にフィードバックするように制御することが
従来行われている。例えば、特開昭52- 54886号
公報では、巻き戻しするコイルの巻き戻し張力を所定値
に制御する張力制御装置において、前記コイルの巻径を
検出する装置と、巻径に対応して定められた出力を発生
する関数発生器と、前記コイルの巻き戻し張力を検出す
る装置とを具備し、前記関数発生器の出力を張力制御用
電動機に対する主指令とし、張力設定値と前記巻き戻し
張力を検出する装置により検出された張力との差を補正
分として、この補正分を前記主指令に加えるように構成
した張力制御装置が開示されている。これによれば、張
力実績値と張力設定値とに偏差が生じた場合でもその偏
差を解消することができる。
【0018】前記公報に開示された発明を図6に示す張
力制御系に適用すると、図8に示すようになる。図8に
おいて、張力検出器29、30は、デフレクタロール
5,6のそれぞれの荷重を測定することにより、リール
2,4と圧延機3との間の被圧延材1の張力を測定す
る。この張力検出器29,30から出力された張力実績
値と、張力設定器13,14から出力された張力設定値
とは減算器25,26にそれぞれ入力され、張力設定値
と張力実績値との差である張力偏差が張力制御器23,
24に入力される。張力制御器23,24は、張力偏差
に対して比例演算を行い、その結果が加算器27,28
において電流指令値演算器11,12から出力される電
流指令値iref に加算される。なお、図8において、符
号7,8はモータ、9,10は電流制御器、15,16
はメカニカルロス補償演算器、19,20は加減速補償
演算器、17,18,21,22は加算器である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6あ
るいは図8に示す可逆式圧延設備の張力制御系にあって
は、リール2,4が低速で、低回転である場合には、モ
ータ7,8への電流指令値から張力実績値までの制御対
象の特性は振動的になる。特に、圧延開始時及び終了時
には、リール2,4及び圧延機3のロールが停止状態か
ら回転状態へ又はその逆に移り変わる過程にあり、各機
械系において静止摩擦から動摩擦又はその逆への変化に
伴うメカニカルロスの変化が生じ、リール2,4と圧延
機3との回転速度に差が生じ、被圧延材1のマスバラン
スが乱れて大きな張力変動が生じることがある。このよ
うな場合、制御対象が前記のように振動的であるため、
生じた張力変動が収束せず、張力ハンチングを生じるこ
とがあった。図8のような張力偏差をフィードバックす
る張力制御系もこのような張力ハンチングの防止には効
果がなかった。
【0020】この張力のハンチング、即ち張力変動が生
じると、板厚が変動し、公差を外れて板厚不良部を生
じ、被圧延材1が薄い場合には張力変動によって破断し
たり、圧延機3に安定して通板できず、安定した圧延が
行えないことになる。又、図8に示す可逆式圧延設備の
張力制御系にあっては、張力制御器23,24において
張力偏差の比例制御を行っているが、張力制御器23,
24で比例制御のみならず積分制御を加えた場合でも、
定常的な張力偏差の除去には効果があるが、前述のよう
な非定常的な張力変動の防止には効果がない。
【0021】従って、本発明は、これら従来の問題点を
解決すべくなされたものであり、その目的は、帯状材、
例えばリールと圧延機との間の被圧延材の張力をハンチ
ングさせることなく安定して制御する帯状材の張力制御
方法及び装置、特に圧延開始時、終了時のようなリール
の低速、低回転時においても被圧延材の張力を安定して
制御できる帯状材の張力制御方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0022】上記問題を解決するため、本発明のうち請
求項1に係る帯状材の張力制御方法は、リールから巻き
戻される帯状材又は前記リールに巻き取られる帯状材の
張力を、前記リールを回転駆動するモータのトルクを調
整することにより制御する帯状材の張力制御方法であっ
て、前記帯状材の張力実績値の時間微分値を前記モータ
のトルクにフィードバックすることを特徴としている。
【0023】この帯状材の張力制御方法によれば、リー
ルの低速、低回転時においてもモータのトルクから帯状
材の張力までの張力発生系の振動特性は緩和され、帯状
材の張力変動の収束が速められる。請求項1に係る帯状
材の張力制御方法により、張力発生系の振動特性が緩和
される理由を図9乃至図13を参照して説明する。な
お、帯状材を被圧延材とした場合について説明する。図
9は張力発生メカニズムを示すブロック線図、図10は
張力発生メカニズムの線形モデルを表すブロック線図、
図11は従来技術によるフィードバック制御を図10に
示す張力発生メカニズムの線形モデルに付加したブロッ
ク線図、図12は本発明による張力実績値の時間微分値
のフィードバック制御を図10に示す張力発生メカニズ
ムの線形モデルに付加したブロック線図、図13は図1
2と等価なブロック線図である。
【0024】一般に、リールはリールモータが発生する
トルクとリールモータへの負荷トルクとの差によって駆
動され、その差が積分されてリール回転速度、即ちリー
ルの周速(被圧延材のリールにおける速度)が変化す
る。又、リールと圧延機における被圧延材の速度の差
(以下、板速度差という。)が積分されて被圧延材に張
力が生じる。このようにリールモータのトルクから被圧
延材の張力までの間には2つの積分が存在する。
【0025】又、この張力発生メカニズムにおいて、図
9に示すように、被圧延材の張力が変化すると、その張
力変化がリールモータの負荷トルク変化となるため、そ
の負荷トルク変化がリールモータのトルクへフィードバ
ックされる。又、被圧延材の張力が変化すると、圧延荷
重が変化して板厚の変化を生じ、さらにその変化が後進
率あるいは先進率の変化を経て被圧延材の速度を変化さ
せるので、その板速度変化がフィードバックされる。こ
のように、リールモータのトルクから被圧延材の張力ま
での張力発生系には、この2つのフィードバックと前記
2つの積分とが存在するので、かかる張力発生系は2次
振動系を構成する。
【0026】図10は張力発生メカニズムの線形モデル
を表すブロック線図であり、符号qはリールモータのト
ルク、xは張力、aは張力変化からリールモータの負荷
トルク変化への影響係数、bは張力変化から板速度差変
化への影響係数、sはラプラス変換における演算子を表
している。一般に、リールモータのトルクからリール周
速へはリールの慣性モーメント、リール周速から張力へ
は被圧延材のヤング率及びリールと圧延機との間の被圧
延材の長さが影響するが、ここでは簡単のためにこれら
の値がすべて1となるように規格化したものとして説明
する。
【0027】リールモータのトルクqから被圧延材の張
力xまでの伝達関数は、
【0028】
【数6】
【0029】となる。この(6)式と、一般的な2次振
動系の伝達関数の(7)式
【0030】
【数7】
【0031】とを比較すれば、ω0 は、
【0032】
【数8】
【0033】減衰率ζは、
【0034】
【数9】
【0035】となることがわかる。被圧延材の張力変化
からの2つのフィードバックのうち、張力変化から板速
度差変化までのフィードバックは、圧延速度が低速でリ
ールが低速で回転しているときには、極めて弱い。即
ち、このような場合、前記bの値は小さくなり、前記
(9)式から減衰率が小さくなることがわかる。従っ
て、圧延速度が低速でリールが低速で回転している場合
には、リールモータのトルクから被圧延材の張力までの
張力発生系は非常に振動的になる。
【0036】一方、従来技術によるフィードバック制御
を図10に示す張力発生メカニズムの線形モデルに付加
した図11では、張力設定値と張力実績値との偏差をリ
ールモータのトルクにフィードバックしている。図11
において、フィードバックゲインはkで示される。この
場合、リールモータのトルクqから被圧延材の張力xま
での伝達関数は、
【0037】
【数10】
【0038】となり、固有周波数ω0 及び減衰率ζは、
それぞれ、
【0039】
【数11】
【0040】
【数12】
【0041】となる。前記(9)式とこの(12)式と
を対比すると、減衰率ζはかえって小さくなっているこ
とがわかる。従って、張力設定値と張力実績値との偏差
をリールモータのトルクにフィードバックする制御で
は、圧延速度が低速でリールが低速で回転しているとき
には、減衰率ζがより小さくなり、かえって振動的な特
性を助長してしまう。このため、被圧延材の張力のハン
チングを抑えることができず、逆にその収束を遅らせて
しまうことになる。
【0042】これに対して、本発明による張力実績値の
時間微分値のフィードバック制御を図10に示す張力発
生メカニズムの線形モデルに付加した図12及び図13
では、張力実績値の時間微分値をリールモータのトルク
にフィードバックしている。これら図12及び図13に
示すフィードバック制御において、フィードバックゲイ
ンはcとしてある。
【0043】この場合、リールモータのトルクqから被
圧延材の張力xまでの伝達関数は、
【0044】
【数13】
【0045】となり、固有周波数ω0 及び減衰率ζは、
それぞれ、
【0046】
【数14】
【0047】
【数15】
【0048】となる。前記(9)式及び(12)式とこ
の(15)式とを対比すると、減衰率ζは大きくなって
いる。従って、張力実績値の時間微分値をリールモータ
のトルクにフィードバックする制御では、圧延速度が低
速でリールが低速で回転している場合であっても減衰率
ζがあまり小さくならず、リールモータのトルクから被
圧延材の張力までの張力発生系の振動特性は緩和され、
張力変動の収束を速めることができる。
【0049】また、張力変動を生じさせる板厚変動、硬
度変動及びリールと圧延機のミルロールの回転速度の差
は、いずれも板速度差の次元の外乱として制御系に加わ
るので、張力実績値の時間微分値をリールモータのトル
クにフィードバックすることは、この外乱を含む信号を
フィードバックすることになり、外乱に直接対処できる
ために応答性が高い制御系が得られる。
【0050】又、本発明のうち請求項2に係る帯状材の
張力制御方法は、リールから巻き戻される帯状材又は前
記リールに巻き取られる帯状材の張力を、前記リールを
回転駆動するモータのトルクを調整することによって制
御する帯状材の張力制御方法であって、前記帯状材の張
力設定値と張力実績値との偏差の時間微分値を前記モー
タのトルクにフィードバックすることを特徴としてい
る。
【0051】この帯状材の張力制御方法によれば、請求
項1に係る帯状材の張力制御方法と同様に、リールの低
速、低回転時においてもモータのトルクから帯状材の張
力までの張力発生系の振動特性は緩和され、帯状材の張
力変動の収束が速められると共に、張力設定値を変更し
た場合、張力設定値の時間微分値が前記モータのトルク
に加えられるため、張力実績値の立ち上がりが速められ
る。
【0052】又、本発明のうち請求項3に係る帯状材の
張力制御装置は、帯状材をリールから巻き戻し又は前記
リールに巻き取る際に、前記リールを回転駆動するモー
タのトルクを調整して前記帯状材の張力を制御する帯状
材の張力制御装置であって、前記帯状材の張力を検出す
る張力検出器と、該張力検出器で検出される張力実績値
時間微分値を演算する手段とを具備したことを特徴と
している。
【0053】この帯状材の張力制御装置によれば、請求
項1に係る帯状材の張力制御方法と同様に、リールの低
速、低回転時においてもモータのトルクから帯状材の張
力までの張力発生系の振動特性は緩和され、帯状材の張
力変動の収束が速められる。更に、本発明のうち請求項
4に係る帯状材の張力制御装置は、帯状材をリールから
巻き戻し又は前記リールに巻き取る際に、前記リールを
回転駆動するモータのトルクを調整して前記帯状材の張
力を制御する帯状材の張力制御装置であって、前記帯状
材の張力を検出する張力検出器と、前記帯状材の張力設
定値を設定する張力設定器と、前記張力設定値と前記張
力検出器で検出される張力実績値との偏差の時間微分値
を演算する手段とを具備したことを特徴としている。
【0054】この帯状材の張力制御装置によれば、請求
項2に係る帯状材の張力制御方法と同様に、リールの低
速、低回転時においてもモータのトルクから帯状材の張
力までの張力発生系の振動特性は緩和され、帯状材の張
力変動の収束が速められると共に、張力設定値を変更し
た場合、張力設定値の時間微分値が前記モータのトルク
に加えられるため、張力実績値の立ち上がりが速められ
る。
【0055】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図面を参
照して説明する。図1は可逆式圧延設備およびそれに付
帯した本発明に係る帯状材の張力制御装置の第1実施形
態を示すブロック線図である。図1において、帯状材は
被圧延材である。図1における可逆式圧延設備は、モー
タ7によって回転駆動され、被圧延材1が巻き出される
入側リール2と、モータ8によって回転駆動され、被圧
延材1を巻き取る出側リール4と、入側リール2と出側
リール4との間に配置され、入側リール2から巻き出さ
れた被圧延材1を圧延する圧延機3を具備している。こ
の可逆式圧延設備における張力制御とは、入側リール2
と圧延機3の間の被圧延材1の張力(入側張力)および
圧延機3と出側リール4の間の張力(出側張力)を所定
の張力設定値に制御することを指す。入側張力および出
側張力のそれぞれの制御に対応する張力制御装置とし
て、被圧延材1の張力設定値を圧延条件に応じて設定す
る張力設定器13,14と、被圧延材1の張力を張力設
定値とするために必要なモータ7,8の電機子電流を計
算し、電流指令値として出力する電流指令値演算器1
1,12と、モータ7,8の電機子電流が電流指令値と
なるようにフィードバック制御する電流制御器9,10
と、メカニカルロス補償及び加減速補償に相当する電流
指令補正値を算出し、前記電流指令値に加算するメカニ
カルロス補償演算器15,16及び加減速補償演算器1
9,20と、リール2,4と圧延機3との間に配置さ
れ、デフレクタロール5,6の荷重を検出することによ
りリール2,4と圧延機3との間の被圧延材1の張力を
検出する張力検出器29,30と、張力検出器29,3
0で検出される張力実績値の時間微分値を演算し、この
時間微分値にゲインを乗じて得られる張力微分補償信号
を、電流指令値演算器11,12からの電流指令値に対
して出力する張力微分補償演算器31,32とが設けら
れている。
【0056】次に、図1の可逆式圧延設備における被圧
延材1の張力制御方法について説明する。先ず、被圧延
材1が入側リール2から巻き出され、圧延機3によって
圧延されて出側ロール4に巻き取られる際に、張力検出
器29,30は、デフレクタロール5,6の荷重を検出
することによりリール2,4と圧延機3との間の被圧延
材1の張力を測定する。張力検出器29,30で測定さ
れた張力実績値は張力微分補償演算器31、32に入力
され、張力微分補償演算器31,32は、張力実績値の
時間微分値を演算すると共に、その時間微分値にゲイン
を乗じて得られる張力微分補償信号を減算器33,34
に出力する。減算器33,34では、電流指令値演算器
11,12から出力される電流指令値iref に対して張
力微分補償信号が差し引かれる。そして、減算器33,
34の出力は加算器21,22に入力されると共に、加
算器21,22において加減速補償演算器19,20か
らの電流指令補正値が前記出力に加算される。加減速補
償演算器19,20からの電流指令補正値が加算された
電流指令値は加算器17,18に入力されると共に、加
算器17,18においてメカニカルロス補償演算器1
5,16からの電流指令補正値が加算され、加算後の電
流指令値が最終的な電流指令値iref ' として電流制御
器9,10に送られる。電流制御器9,10は、モータ
7,8の電機子電流を与えられた電流指令値iref ' に
制御する。これにより、被圧延材1の張力が一定に制御
される。この際に、張力検出器29,30による張力実
績値の時間微分値をモータ7,8のトルクにフィードバ
ックする制御を行っているので、モータ7,8のトルク
から被圧延材1の張力までの張力発生系の振動的な特性
は緩和され、張力変動を強力に抑制することができる。
【0057】次に、図2及び図3を参照して本発明の効
果を検証する。図2は、リールの低速域において計算し
た、フィードバック制御を行わない場合、従来技術によ
って張力設定値と張力実績値との偏差をフィードバック
した場合、及び本発明によって張力実績値の時間微分値
をフィードバックした場合の各張力系のゲイン線図であ
る。ここで、張力系とは、張力設定値から張力実績値ま
でを指すものとする。図3は、リールの低速域において
張力設定値を変更した場合の各張力系の応答を示すグラ
フであり、(a)はフィードバック制御を行わない場合
の張力系の応答を示すグラフ、(b)は従来技術によっ
て張力設定値と張力実績値との偏差をフィードバックし
た場合の張力系の応答を示すグラフ、(c)は本発明に
よって張力実績値の時間微分値をフィードバックした場
合の張力系の応答を示すグラフである。
【0058】図2を参照すると、図6のようにフィード
バック制御を行わない場合には、固有周波数(約5rad/
sec )においてゲインの共振ピーク値(約5.4)が高
く、張力系が振動的な特性を持っていることが理解され
る。また、図8に示すような従来技術によって張力設定
値と張力実績値との偏差をフィードバックした場合に
は、固有周波数(約5rad/sec )においてゲインの共振
ピーク値(約6.8)がさらに高くなり、このような制
御によって張力系がより振動的になることが理解され
る。一方、本発明によって張力実績値の時間微分値をフ
ィードバックした場合には、ゲインの共振ピーク値(約
1.3)が非常に低くなり、本発明による制御によって
張力系の振動的な特性が大きく緩和されていることが理
解される。
【0059】また、図3を参照すると、図6のようにフ
ィードバック制御を行わない場合には、入側張力の振動
が収束するのに約13sec かかり、収束時間が長いこと
が理解される。また、図8のような従来技術によって張
力設定値と張力実績値との偏差をフィードバックした場
合には、入側張力の振動が収束するのに約15sec かか
り、収束時間が更に長く、逆効果であることが理解され
る。一方、本発明によって張力実績値の時間微分値をフ
ィードバックした場合には、入側張力のオーバーシュー
ト量(約0.3ton )も非常に小さく、振動も少なくた
だちに収束していることが理解される。
【0060】次に、本発明に係る帯状材の張力制御装置
の第2実施形態を図4を参照して説明する。図4におい
ても帯状材は被圧延材である。図4において、可逆式圧
延設備は、図1に示す可逆式圧延設備と同様に、モータ
7,8、リール2,4、圧延機3を具備している。ま
た、張力制御装置として、張力設定器13,14、電流
指令値演算器11,12、電流制御器9,10、メカニ
カルロス補償演算器15,16、加減速補償演算器1
9,20、張力検出器29,30、張力微分補償演算器
31,32、及び加算器17,18,21,22を具備
している。
【0061】一方、本実施形態の張力制御装置において
は、図1に示す第1実施形態の張力制御装置と異なり、
張力微分補償演算器31,32への入力が減算器25,
26から出力される張力設定値と張力実績値との偏差で
あり、また、張力微分演算器31,32からの出力が電
流指令値演算器11,12からの電流指令値に加算器2
7,28で加算されるようになっている。即ち、張力検
出器29,30で測定された張力実績値は減算器25、
26に入力され、その一方で張力設定器13,14から
の張力設定値も減算器25,26に入力され、その張力
設定値と張力実績値との偏差が張力微分補償演算器3
1、32に入力される。張力微分補償演算器31,32
は、その偏差の時間微分値を演算すると共に、その時間
微分値にゲインを乗じて得られる張力微分補償信号を加
算器27,28に出力する。加算器27,28では、電
流指令値演算器11,12から出力される電流指令値i
refに対して張力微分補償信号が加算される。そして、
加算器27,28の出力は加算器21,22に入力され
ると共に、加算器21,22において加減速補償演算器
19,20からの電流指令補正値が前記出力に加算され
る。加減速補償演算器19,20からの電流指令補正値
が加算された電流指令値は加算器17,18に入力され
ると共に、加算器17,18においてメカニカルロス補
償演算器15,16からの電流指令補正値が加算され、
加算後の電流指令値が最終的な電流指令値iref ' とし
て電流制御器9,10に送られる。電流制御器9,10
は、モータ7,8の電機子電流を与えられた電流指令値
ref ' に制御する。これにより、被圧延材1の張力が
一定に制御される。この際に、被圧延材の張力設定値と
張力実績値との偏差の時間微分値をモータ7,8のトル
クにフィードバックする制御を行っているので、張力設
定値を変更した場合において、図1に示す第1実施形態
の張力制御装置と比較して張力実績値の立ち上がりを速
めることができる。
【0062】これを図5を参照して検証する。図5は制
御開始5秒後に張力設定値をランプ状に変更した場合の
第1実施形態及び第2実施形態の応答を示すグラフであ
り、(a)は第1実施形態の応答を示すグラフ、(b)
は第2実施形態の応答を示すグラフである。図5を参照
すると、張力実績値である入側張力が所定値(約1.2
ton )に至るまでの立ち上がり時間は、第1実施形態の
場合が約1.8sec であり、その一方、第2実施形態の
場合が約1.2sec であり、第2実施形態の方が若干立
ち上がり時間が短いことがわかる。
【0063】なお、本発明による張力実績値の時間微分
値をモータのトルクにフィードバックする制御は、従来
の加減速補償、メカニカルロス補償などのフィードフォ
ワード的な制御及び比例積分制御によるフィードバック
制御などと組み合わせて適用することができる。特に、
比例積分制御だけのフィードバック制御と組み合わせた
場合、本発明による制御と併用することによって、比例
積分制御のゲインを高めることが可能となるので、張力
実績値と張力設定値との偏差をより迅速に解消できると
いう利点がある。
【0064】また、前述の各実施形態においては、帯状
材が被圧延材である場合について説明してきたが、リー
ルから巻き戻される又はリールに巻き取られる帯状のも
のであれば、被圧延材以外のものであってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る帯状材の張力制御方法によれば、帯状材の張
力実績値の時間微分値をモータのトルクにフィードバッ
クするので、リールの低速、低回転時においてもモータ
のトルクから帯状材の張力までの張力発生系の振動特性
は緩和され、帯状材の張力変動の収束を速めることがで
きる。このため、帯状材を被圧延材とする場合、特に圧
延開始時、終了時のようなリールの低速、低回転時にお
いても被圧延材の張力を安定して一定に制御できるの
で、張力変動に起因する板厚の変動を回避できると共に
薄い被圧延材の場合にも安定した圧延が行えることにな
る。
【0066】また、本発明のうち請求項2に係る帯状材
の張力制御方法によれば、帯状材の張力設定値と張力実
績値との偏差の時間微分値をモータのトルクにフィード
バックするので、リールの低速、低回転時においてもモ
ータのトルクから帯状材の張力までの張力発生系の振動
特性は緩和され、帯状材の張力変動の収束を速めること
ができると共に、張力設定値を変更した場合において張
力実績値の立ち上がりを速めることができる。
【0067】また、本発明のうち請求項3に係る帯状材
の張力制御装置によれば、帯状材の張力を検出する張力
検出器と、該張力検出器で検出される張力実績値の時間
微分値を演算する手段とを具備しているので、請求項1
に係る帯状材の張力制御方法と同様に、リールの低速、
低回転時においてもモータのトルクから帯状材の張力ま
での張力発生系の振動特性は緩和され、帯状材の張力変
動の収束を速めることができる。このため、帯状材を被
圧延材とする場合、特に圧延開始時、終了時のようなリ
ールの低速、低回転時においても被圧延材の張力を安定
して一定に制御できるので、張力変動に起因する板厚の
変動を回避できると共に薄い被圧延材の場合にも安定し
た圧延が行えることになる。
【0068】更に、本発明のうち請求項4に係る帯状材
の張力制御装置によれば、帯状材の張力を検出する張力
検出器と、前記帯状材の張力設定値を設定する張力設定
器と、前記張力設定値と前記張力検出器で検出される張
力実績値との偏差の時間微分値を演算する手段とを具備
しているので、請求項2に係る帯状材の張力制御方法と
同様に、リールの低速、低回転時においてもモータのト
ルクから帯状材の張力までの張力発生系の振動特性は緩
和され、帯状材の張力変動の収束を速めることができる
と共に、張力設定値を変更した場合において張力実績値
の立ち上がりを速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可逆式圧延設備およびそれに付帯した本発明に
係る帯状材の張力制御装置の第1実施形態を示すブロッ
ク線図である。
【図2】リールの低速域において計算した、フィードバ
ック制御を行わない場合、従来技術によって張力設定値
と張力実績値との偏差をフィードバックした場合、及び
本発明によって張力実績値の時間微分値をフィードバッ
クした場合の各張力系のゲイン線図である。
【図3】リールの低速域において張力設定値を変更した
場合の各張力系の応答を示すグラフであり、(a)はフ
ィードバック制御を行わない場合の張力系の応答を示す
グラフ、(b)は従来技術によって張力設定値と張力実
績値との偏差をフィードバックした場合の張力系の応答
を示すグラフ、(c)は本発明によって張力実績値の
微分値をフィードバックした場合の張力系の応答を示
すグラフである。
【図4】可逆式圧延設備およびそれに付帯した本発明に
係る帯状材の張力制御装置の第2実施形態を示すブロッ
ク線図である。
【図5】張力設定値をランプ状に変更した場合の第1実
施形態及び第2実施形態の応答を示すグラフであり、
(a)は第1実施形態の応答を示すグラフ、(b)は第
2実施形態の応答を示すグラフである。
【図6】可逆式圧延設備及びそれに付帯した従来の一般
的な張力制御装置を示すブロック線図である。
【図7】図6における電流制御器の制御系を示すブロッ
ク線図である。
【図8】可逆式圧延設備及びそれに付帯した従来の張力
制御装置を示すブロック線図であり、張力制御装置は図
6に示す張力制御系に張力設定値と張力実績値との偏差
をフィードバックする制御を付加している。
【図9】張力発生メカニズムを示すブロック線図であ
る。
【図10】張力発生メカニズムの線形モデルを表すブロ
ック線図である。
【図11】従来技術によるフィードバック制御を図10
に示す張力発生メカニズムの線形モデルに付加したブロ
ック線図である。
【図12】本発明による張力実績値の時間微分値のフィ
ードバック制御を図10に示す張力発生メカニズムの線
形モデルに付加したブロック線図である。
【図13】図12と等価なブロック線図である。
【符号の説明】
1は被圧延材(帯状材) 2、4はリール 3は圧延機 5、6はデフレクタロール 7、8はモータ 9,10は電流制御器 11,12は電流指令値演算器 13,14は張力設定器 15,16はメカニカルロス補償演算器 17,18,21,22は加算器 19,20は加減速補償演算器 25,26は減算器 27,28は加算器 29,30は張力検出器 31,32は張力微分補償演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−52119(JP,A) 特開 平7−328719(JP,A) 特開 昭60−15019(JP,A) 特開 平10−305313(JP,A) 特開 平7−148518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 45/00 - 49/00 B21B 37/00 B21B 37/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールから巻き戻される帯状材又は前記
    リールに巻き取られる帯状材の張力を、前記リールを回
    転駆動するモータのトルクを調整することにより制御す
    る帯状材の張力制御方法であって、 前記帯状材の張力実績値の時間微分値を前記モータのト
    ルクにフィードバックすることを特徴とする帯状材の張
    力制御方法。
  2. 【請求項2】 リールから巻き戻される帯状材又は前記
    リールに巻き取られる帯状材の張力を、前記リールを回
    転駆動するモータのトルクを調整することによって制御
    する帯状材の張力制御方法であって、 前記帯状材の張力設定値と張力実績値との偏差の時間
    分値を前記モータのトルクにフィードバックすることを
    特徴とする帯状材の張力制御方法。
  3. 【請求項3】 帯状材をリールから巻き戻し又は前記リ
    ールに巻き取る際に、前記リールを回転駆動するモータ
    のトルクを調整して前記帯状材の張力を制御する帯状材
    の張力制御装置であって、 前記帯状材の張力を検出する張力検出器と、 該張力検出器で検出される張力実績値の時間微分値を演
    算する手段とを具備したことを特徴とする帯状材の張力
    制御装置。
  4. 【請求項4】 帯状材をリールから巻き戻し又は前記リ
    ールに巻き取る際に、前記リールを回転駆動するモータ
    のトルクを調整して前記帯状材の張力を制御する帯状材
    の張力制御装置であって、 前記帯状材の張力を検出する張力検出器と、 前記帯状材の張力設定値を設定する張力設定器と、 前記張力設定値と前記張力検出器で検出される張力実績
    値との偏差の時間微分値を演算する手段とを具備したこ
    とを特徴とする帯状材の張力制御装置。
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