JP2015530706A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

スペーサーによって分離された電子受容構造体と電子放出構造体を備える撮像装置およびX線放出装置が導入される。電子受容構造体は、フェースプレートと、陽極と、内向きの光伝導体を備えている。電子放出構造体は、バックプレートと、基板と、陰極と、アレイ状に配置された複数の電界放出型電子源と、電界放出型電子源と陽極との間の層状抵抗層と、ゲート電極と、フォーカス構造と、ゲート電極を陰極から所定の陰極−ゲート間隔で支持するゲート電極支持構造と、を備える。【選択図】図4

Description

本明細書に開示された実施形態は、電界放出型電子源及びそれを備える装置に関し、特に、撮像装置、X線放射装置、並びに、これら撮像装置及びX線放射装置を有するシステムに関する。
ビデオチューブやX線撮像装置に使用される熱陰極線管の電子源を電界放出型電子源に置き換えることによる、小型化で且つ薄型(フラット)な撮像装置が熱望されている。電界放出型電子源を用いた撮像装置の例としては、特開2000−48743('743号公報)などに示されるような可視光撮像装置や、特開2009−272289('289号公報)などに示されるようなX線撮像装置がある。
上述した電界放出型電子源を備える従来の画像化装置と同様、特開2007−029507('507号公報)などに示されるような熱陰極型電子源を用いたビデオチューブは、典型的にはグリッド電極、例えば、陽極と陰極との間に配置されたグリッド状、メッシュ状またはふるい状構造を有し、小さな開口部のアレイを有する薄い材料を用いる。このグリッド電極は、制御グリッドまたはトリミング電極と呼ばれることがある。グリッド電極は、典型的には、熱陰極または電界放出型電子源からの電子を加速し、電子ビームを投射するためのものである。グリッド電極はまた、電子源から直角に進行する電子ビームを通過させ、角度成分を有する電子ビームを遮断することにより、電子ビームの狙いを改善する。
図1は、'743号刊行物に示される、電界放出型電子源15とグリッド電極20'を備える従来技術の撮像装置を示す。グリッド電極20'は、(電界放出型電子源15を備える)電子放出構造体と(フェースプレート3を備える)電子受容構造体との間に位置し、電界放出型電子源15からの電子ビームを、電子受容構造体上の所定の標的領域へ加速し、方向付ける。
グリッド電極を備えた撮像装置の欠点は、電子源から放出された電子ビームの利用効率が小さいことである。例えば、'507号公報に示されるようなグリッド電極が使用される場合、開放領域を通過することができない電子はグリッドに吸収され、信号電流を供給することなく失われる。一方、グリッド電極の開口部のサイズを(電子ビームの利用効率を高めるために)広げると、角度成分を有する(すなわち垂直ではない)電子が通過してしまい、所定の目標位置の外側にある感光体に当たるという、別の問題が発生する。これにより、隣接する画素に電子ビームが照射され、対象の画素とは異なる画素で読み出しが引き起こされるため、画像品質(解像度など)を低下させる可能性がある。尚、格子開口の開口部を広くすると、グリッド電極の物理的強度が弱くなる。したがって、大きな開口を有する格子を作製および保持することは困難である。少なくともこれらの理由により、グリッド電極を改造することによって、グリッド電極による電子ビームの利用効率の減少を軽減する能力は制限される。
さらに、グリッド電極は、ビデオイメージング、CTスキャンまたは蛍光透視など、システムを照射中に移動させなければならない用途において、マイクロフォニックノイズの原因になる場合がある。電子ビームとグリッドとの間の相互作用は、電子ビームにエネルギーの広がりをもたらし、これがシステムの特性を変化させる。
最後に、グリッド電極の存在は、グリッドの開口とは無関係に、アセンブリの問題をもたらす。このアセンブリの問題は、グリッド電極を狭いギャップ内に正確に組み立てなければならないフラットパネル型の撮像装置などの大型で薄い撮像装置において悪化し、不良品の増加と製造コストの増加につながる。
以下の本開示は、電界放出型電子源を用いた従来の撮像装置に関連する上述の問題に対処するものである。
本開示の第1の側面において、実施形態は、電子受容構造体と電子放出構造体の間に内部ギャップが存在するように、少なくとも1つのスペーサーによって分離された電子受容構造体と電子放出構造体を備えた撮像装置を提供する。電子受容構造体は、フェースプレート、陽極および内向きの光伝導体を備えている。発光素子構造体は、(a)バックプレートと、(b)基板と、(c)陰極と、(d)アレイ状に配置され、光伝導体に向かって電子ビームを放出するよう構成された複数の電界放出型電子源と、(e)ゲート電極とを備えている。内部ギャップは、電子放出構造体と電子受容構造体との間において遮る物のない空間を提供する。本開示のある実施形態において、撮像装置はグリッド電極を備えていない。
本開示のある実施形態において、電子放出構造体は、アレイ状に配置された複数の第1フォーカス構造体をさらに含み、その第1フォーカス構造体の各々が第1フォーカス電極を含む。
本開示のある実施形態において、第1フォーカス構造体は、電界放出型電子源の一部であり、画素を規定するユニットセルを取り囲む。
本開示のある実施形態において、電子放出構造体は、第2フォーカス電極を含む第2フォーカス構造体のアレイを含む。
本開示のある実施形態において、光伝導体はアモルファスセレンを含む。
本開示のある実施形態において、電界放出型電子源はスピント型電子源である。
本開示のある実施形態において、撮像装置は、電界放出型電子源と陰極との間に位置する抵抗層をさらに含む。
本開示のある実施形態において、電界放出型電子源は、信号線を介して駆動回路に電気的に接続され、第1フォーカス電極はその信号線を取り囲む。
本開示のある実施形態において、基板はシリコンをベースとする。
本開示のある実施形態において、陰極、抵抗層、信号線、電界放出型電子源、第1フォーカス構造体、第1フォーカス電極、第2フォーカス構造体、第2フォーカス電極およびこれらの任意の組合せから選択された少なくとも一つの部材は、基板と一体である。
本開示の第2の側面において、実施形態は、電子受容構造体と電子放出構造体の間に内部ギャップが存在するように、少なくとも1つのスペーサーによって分離された電子受容構造体と電子放出構造体を備えたX線放出装置を提供し、電子受容構造体はX線ターゲットである陽極を備え、電子放出構造体は、バックプレートと、基板と、陰極と、アレイ状に配置され、陽極に向かって電子ビームを放出するよう構成された複数の電界放出型電子源と、ゲート電極とを備え、内部ギャップは、電子放出構造体と電子受容構造体との間において遮る物のない空間を提供する。
本開示のある実施形態において、陽極は、モリブデン、ロジウムおよびタングステンから成る群のうちの一つまたはそれ以上を含む。
本開示のある実施形態において、X線放出装置はグリッド電極を備えていない。
本開示のある実施形態において、撮像装置またはX線放出装置の電子放出構造体は、アレイ状に配置された複数の第1フォーカス構造体をさらに含み、その第1フォーカス構造体の各々が第1フォーカス電極を含む。
本開示のある実施形態において、第1フォーカス構造体は、電界放出型電子源の一部であり、放出領域を規定するユニットセルを取り囲む。
本開示のある実施形態において、電子放出構造体は、第2フォーカス電極を含む第2フォーカス構造体のアレイを含む。
本開示のある実施形態において、電界放出型電子源はスピント型電子源である。
本開示のある実施形態において、基板はシリコンをベースとする。
本開示のある実施形態において、陰極、信号線、電界放出型電子源、第1フォーカス構造体、第1フォーカス電極、第2フォーカス構造体、第2フォーカス電極およびこれらの任意の組合せから選択された少なくとも一つの部材は、基板と一体である。
本開示のある実施形態において、電子受容構造はコリメータをさらに含む。
本開示の第2の側面において、実施形態は、本明細書に記載されたような撮像装置と本明細書に記載されたようなX線放出装置を備えるX線撮影システムを提供し、撮像装置とX線放出装置は互いに対向し、X線放出装置は撮像装置の光伝導体に向かってX線を放出するように構成されている。
本開示のある実施形態において、X線は平行光線である。
本開示のある実施形態において、X線放出は、X線放出装置の一部を定義する投影モジュールに制限されている。
本開示のある実施形態において、捕捉モジュールによって定義された撮像装置の一部は、X線の検出を可能にするよう活性化され、捕捉モジュールは、撮像装置のX線放出装置から放出された非散乱X線を受けると想定されるエリアによって特徴付けられる。
本開示のある実施形態において、撮像装置のX線放出装置から放出された非散乱X線を受けると想定されない部分が非活性化される。
本開示のある実施形態において、1つの投影モジュールのエリアよりも大きいエリアにわたってX線を放出するよう、複数の投影モジュールがシリアルに活性化される。
本開示のある実施形態において、システムは、目的のエリアに向かって複数の角度でX線を放出するよう、複数の投影モジュールがシリアルに活性化される、トモグラフィックイメージングシステムである。
本開示の別の側面によれば、電子受容構造体と電子放出構造体の間に内部ギャップが存在するように、少なくとも1つのスペーサーによって分離された電子受容構造体と電子放出構造体を備えた撮像装置及びX線放出装置が導入され、内部ギャップは、電子放出構造体と電子受容構造体との間において遮る物のない空間を提供し、電子受容構造体は、フェースプレート、陽極および内向きの光伝導体を備え、電子放出構造体は、バックプレートと、基板と、陰極と、光伝導体に向かって電子ビームを放出するように構成され、電子源の間隔が規則的であるアレイ状に配置された複数の電界放出型電子源と、電界放出型電子源と陰極との間に位置する層状抵抗層と、陰極からの必要な陰極−ゲート間隔でゲート電極を支持するように構成される少なくとも1つのゲート電極支持構造と、を備える。
いくつかの実施形態では、撮像装置またはX線放出装置の層状抵抗層は、電界放出型電子源に最も近い近位抵抗層と、電界放出型電子源から遠い遠位抵抗層とを少なくとも備え、近位抵抗層は第1特性抵抗率を有する第1抵抗物質を含み、遠位抵抗層は第2特性抵抗率を有する第2抵抗物質を含み、前記第1特性抵抗率は第2特性抵抗率よりも大きい。必要に応じて、層状抵抗層は、近位抵抗層と遠位抵抗層の間にある少なくとも1つの中間抵抗層をさらに含み、少なくとも1つの中間抵抗層は、第1特性抵抗率と第2特性抵抗率との間の中間特性抵抗率を有する第3抵抗物質を含む。例えば、近位抵抗層はシリコン酸素炭窒化物(SiOCN)等を含み、遠位抵抗層はシリコン、炭化ケイ素ウェーハなどを種々含み、中間の抵抗層はアモルファスシリコン炭窒化膜などを含み得る。あるいはまたはさらに、等価比抵抗値を有する他の抵抗材料を選択することができる。
層状抵抗層は、抵抗材料を含む少なくとも一つの抵抗層と、抵抗材料と陰極の間に介在する第1バリア層とを含む。さらにまたはあるいは、層状抵抗層は、抵抗材料を含む少なくとも一つの抵抗層と、抵抗材料と電界放出型電子源の間に介在する第2バリア層とを含む。必要に応じて、第1バリア層は、炭素リッチなシリコンカーバイド、窒素リッチなシリコン炭窒化物、アモルファスカーボンなど及びそれらの組み合わせからなる群から選択される非反応性材料から選択される材料を含む。例えば、yがxより大きいカーボンリッチなシリコンカーバイド(SixCy)を選択することができる。さらにまたはあるいは、zがyより大きいカーボンリッチなシリコン炭化窒化物(SixCyNz)を選択することができる。また必要に応じて、第2バリア層は、炭素リッチなシリコンカーバイド、窒素リッチなシリコン炭窒化物、アモルファスカーボンなど及びそれらの組み合わせからなる群から選択される非反応性材料から選択される材料を含む。
ある実施形態の電子放出構造体において、撮像装置またはX線放出装置のゲート電極支持構造は、陰極とゲート電極との間の表面パスが陰極−ゲート間隔よりも大きくなるように構成される。したがって、ゲート電極支持構造は、が層状中間層を含み得る。必要に応じて、層状中間層は、第1材料の少なくとも1つの層及び第2材料の少なくとも1つの層を含み、第1材料は、第2材料より容易にエッチングできる。適切な場合には、層状中間層は、低密度材料の少なくとも1つの層及び高密度材料の少なくとも1つの層を含む。例えば、層状中間層は、二酸化シリコンの少なくとも1層を含み得る。
適切な場合には、層状中間層は、高密度の二酸化シリコンの少なくとも1つの層及び低密度の二酸化シリコンの少なくとも1つの層を含む。したがって、層状中間層は、二酸化シリコンの少なくとも1つの層及び酸窒化シリコンの少なくとも1つの層を含む。
さらにまたはあるいは、ゲート電極支持構造は複数の支柱を含む。必要に応じて、支柱は、支柱の間隔が規則的なアレイに配置される。従って、支柱の間隔は、電子源の間隔よりも大きい。従って、支柱の間隔は、電子源のソース間隔よりも大きい。適切な場合には、ゲート電極支柱は、少なくとも一つの支柱および隣接する少なくとも一つの電子源との間の支柱−ソース間隔が、電子源間のソース間隔よりも大きくなるように構成されている。
実施形態のより良い理解のために、そして、どのように実施することができるのか示すために、単に一例として、添付の図面を参照する。
図面の詳細な言及においては、例であることが強調され、選択された実施形態の説明のみを目的としたものであり、原理および概念的態様の最も有用かつ容易に理解されるような説明であると考えられるものを提供する目的として提示されている。この点で、基本的な理解に必要である以上の構造を詳細に示すことはなく、図面付きの説明は、当業者に対していくつかの選択された実施形態を実施することができるように設けられている。添付の図面は下記の通りである。
図1は、グリッド電極を備える従来の技術の撮像装置を示す模式図である。
図2は、本開示の撮像装置を示す模式図である。
図3は、撮像装置を示す模式図であり、さらに装置の厚さa、画素ピッチbと画素サイズcを示す。
図4は、第2フォーカス構造体のアレイを備える撮像装置を示す模式図である。
図5は、電子放出構造体を俯瞰して示す模式図である。
図6AおよびBは、多層のフェースプレートを詳細に示す模式図である。
図7AおよびBは、光ファイバプレートとシンチレータに関する高電圧端子の可能な構成を示す模式図である。
図8AおよびBは、実施形態による撮像装置の(それぞれ)側面及び上面を示す模式図である。
図9は、本開示のX線放出装置を示す模式図である。
図10は、第2フォーカス構造体のアレイを備えるX線放出装置の電子放出構造体を示す模式図である。
図11は、コリメータをさらに備えるX線放出装置を示す模式図である。
図12は、複数の放出領域の連続的な活性化を示す模式図である。
図13は、投影モジュールを示す模式図である。
図14は、複数の投影モジュールの連続的な活性化を示す模式図である。
図15は、投影モジュールのX線放出の強度調整を示す模式図である。
図16は、本開示のX線撮像システムを示す模式図である。
図17は、キャプチャモジュールを定義する所定の領域に限定される撮像装置のスキャンの制限を示す模式図である。
図18は、X線放出装置の投射モジュールの同期シリアル活性化と撮像装置の対応するキャプチャモジュールを示す模式図である。
図19は、断層撮影システムにおいて、X線放出装置の投射モジュールの同期シリアル活性化と撮像装置の対応するキャプチャモジュールを示す模式図である。
図20AないしCは、平らなまたは湾曲したX線放出装置および/または撮像装置を組み合わせたX線撮像システムの模式図である。
図21は、電子放出構造体と電子受容構造体との間の距離(ギャップ)の幅と、放出領域の電子源からの電子ビームによって打たれる光伝導体の領域の幅(ビームランディングの幅)の影響を示すシミュレーションの結果である。
図22は、電子ビーム軌道上の単一フォーカス構造体の効果を示すシミュレーションの結果である。
図23は、電子ビーム軌道上の単一フォーカス構造体の効果を示すシミュレーションのグラフである。
図24は、電子ビーム軌道上の二重フォーカス構造体の効果を示すシミュレーションの結果である。
図25AないしCは、本開示の撮像装置またはX線発光装置の様々な実施形態において使用するためのゲート電極支持構造を含む電子放出構造体の概略図である。
図26Aは、電子放出構造体の断面の概略上面図であり、電界放出型電子源のアレイ構成と、本開示の撮像装置またはX線放出装置の様々な実施形態において使用するゲート電極支持構造を示す。
図26Aは、図26Aの実施形態の電子放出構造体の二つの断面を示す模式図である。
図27Aは、一定の抵抗を有する抵抗層を介した電位分布のグラフである。
図27Bは、本開示の撮像装置またはX線放出装置の様々な実施形態において使用する電子放出構造体の実施形態に係る層状抵抗層の断面を表す。
本開示の撮像装置1000を表す図2ないし図5を参照する。撮像装置1000は、スペーサー4によって分離された電子放出構造体110と電子受容構造体120を含む。スペーサー4は、電子放出構造体110と電子受容構造体120との間に内部ギャップ30が存在するように配置される。内部ギャップ30は、真空下で密封且つ維持され、電子放出構造体110と電子受容構造体120との間において、遮るもののない空間を提供する。
電子放出構造体110は、バックプレート5、基板6、陰極電極7、電界放出型電子源9のアレイおよびゲート電極10を備える。電子受容構造体120は、フェースプレート1、陽極2および内向きの光伝導体3を備える。電子放出構造体110は、アレイ状に配置された複数の第1フォーカス構造体をさらに含み、第1フォーカス構造体11の各々が第1フォーカス電極12を含む。ある実施形態においては、電子放出構造体110が第2フォーカス電極13を含む複数の第2フォーカス構造体14を含む(図4参照)。
撮像装置は、電界放出型電子源9への電流を制限するために、陰極7と電界放出型電子源9との間に位置する抵抗層8をさらに備える。
電界放出型電子源9は、活性化されると光伝導体3に向けて電子ビーム20を放出する。電界放出型電子源9は、電界放出型電子源9から放出された電子ビームが陽極に向かって加速されるように陽極2と陰極7との間に位置する。光伝導体3は、放出された電子が光伝導体3に当たるように放出型電子源9と陽極2との間に位置する。
特に、従来技術の撮像装置において一般的に電子放出構造体110と電子受容構造体120との間に位置しているグリッド電極は、本開示の撮像装置においては典型的に存在しないことに留意するべきである。グリッド電極は、グリッド状、メッシュ状またはふるい状の小さな開口部のアレイを有する薄い材料であり、陽極と陰極の間に位置される。グリッド電極は、メッシュ電極、制御格子またはトリミング電極と呼ばれることがある。図1に示す従来技術のシステムにおいて、グリッド電極20'は、(電界放出型電子源15を備える)電子放出構造体と(フェースプレート3を備える)電子受容構造体の間に横たわっている。対照的に、図2を参照すると、本開示の撮像装置の内部ギャップ30は、電子放出構造体110と電子受容構造体120との間に位置する中間部材を横断することなく、電界放出型電子源9から放出された電子ビームが光伝導体3へ直接移動するように、電子放出構造体110と電子受容構造体120との間において遮るもののない空間を提供する。
電子放出構造体の基板
図2ないし図5を参照すると、基板6は、例えば結晶化したシリコンなどの半導体材料である。さらに、陰極電極7、抵抗層8、電界放出型電子源9、ゲート電極10、第1フォーカス構造体11、第1フォーカス電極12、第2フォーカス構造体13、第2フォーカス電極14及び信号線(図示せず)、またはそれらの任意の組合せのいずれかは、基板6上に作製され、一体化される。ある実施形態では、さらに抵抗層8が基板6上に作製され、一体化される。
電界放出型電子源
図2ないし図5を参照すると、電界放出型電子源9は、信号線(図示せず)を介して駆動回路に電気的に接続されるとともに、ゲート電極10に電気的に接続される。電界放出型電子源9に接続された駆動回路およびゲート電極10の協調的な電気的活性化は、その活性化、つまり電子の放出をもたらす。電界放出型電子源9は、電界放出型電子源9とゲート電極10との間に形成される電界によって、電子の放出を行う。
電子源59は、同時に活性化されるユニットのグループとして、エミッタ領域75内に位置する。各々のエミッタ領域75は、電子源59のゲート電極60と駆動回路の活性化を協調制御するロウドライバとカラムドライバ(図示せず)に接続可能である。
電界放出型電子源9は、例えば、スピント型電子源、カーボンナノチューブ(CNT)型電子源、金属−絶縁体−金属(MIM)型電子源または金属−絶縁体−半導体(MIS)型電子源である。好ましい実施形態では、電子源9はスピント型電子源である。
陽極と陰極
図2ないし図5を参照すると、陽極2と陰極7は、それらの間に電界を発生させるように構成されている。この電界は、電界放出型電子源から放出された電子を加速し、光伝導体3に向かって方向付ける。陽極2はプリ・アンプに接続され、このプリ・アンプはさらにプリ・プリ・アンプに接続され得る。陽極2と陰極7との間の電界の強さは、マイクロメートルあたり0.1〜2ボルト、マイクロメートルあたり0.1〜1.8ボルト、マイクロメートルあたり0.1〜1.5ボルト、マイクロメートルあたり0.1〜1ボルト、マイクロメートルあたり0.1〜0.5ボルト、マイクロメートルあたり約0.1ボルト、マイクロメートルあたり約0.2ボルト、マイクロメートルあたり約0.3ボルト、マイクロメートルあたり約0.4ボルト、マイクロメートルあたり約0.5ボルト、マイクロメートルあたり約0.6ボルト、マイクロメートルあたり約0.7ボルト、マイクロメートルあたり約0.8ボルト、マイクロメートルあたり約0.9ボルト、マイクロメートルあたり約1ボルト、マイクロメートルあたり約1.2ボルトまたはマイクロメートルあたり約1.5ボルトとすることができる。
フォーカス構造
図2ないし図5を参照すると、電界放出型電子源9は、典型的には、発散角と呼ばれる軌道範囲をもって電子を放出し、全ての電子が電子放出構造体110に対して直交して放出されるわけではない。しかるに、望ましくない軌道で放出された電子の損失を最小限に抑えながら、電子の軌道を修正するメカニズムが望まれる。本開示のフォーカス構造体は、例えば、第1フォーカス電極12を備える第1フォーカス構造体11と、第2フォーカス電極14を備える第2フォーカス構造体13は、その機能を果たす。
図2ないし図5を参照すると、第1フォーカス構造体11はエミッタ領域25を取り囲むように、つまり複数の電界放出型電子源9のサブセットからなるユニットセルを取り囲むように構成される。エミッタ領域25は、ピクセルサイズを規定する。第1フォーカス電極12は、第1フォーカス電圧の印加によって、対応するエミッタ領域25から放出された電子ビームの散乱を抑制するように構成され、これにより、放出された電子ビームを集束する。
ある実施形態においては、本開示の撮像装置は、電子放出構造体110内に第2フォーカス電極14を含む第2フォーカス構造体のアレイ13を含む。各第2フォーカス構造体13は、電子放出構造体110が全体として電子受容構造体120に対向する二重フォーカス構造を備えるように、(第1フォーカス電極12を備えた)第1フォーカス構造体11のそれぞれに対して内側に隣接する。第2フォーカス電極14は、第2フォーカス電圧の印加によって、対応するエミッタ領域25から放出された電子ビームをさらに加速させるように構成され、これにより、放出された電子ビームをさらに集束する。当然のことながら、電子放出構造体110は、全体として三重、四重などのフォーカス構造を得る追加のフォーカス構造を備えてもよい。
フォーカス電極を含むフォーカス構造(例えば、第1フォーカス構造体12を備える第1フォーカス構造体11および/または第2フォーカス構造体14を備える第2フォーカス構造体13)は、誤った方向に向く電子のドレインとしての機能をさらに果たす場合がある。ある実施形態では、第1フォーカス電極12は、電界放出型電子源9の駆動回路の信号線を覆うように配置され、これにより誤った方向に向く電子による照射から信号線が保護され、信号線の放出ノイズを低減することができる。
特に、本明細書に記載されるフォーカス構造は、求められる要件に応じて撮像装置またはX線放出装置の電子放出構造体に使用することができる。
画素ピッチとデバイスの厚み
上述したように、図2ないし図5を参照すると、第1フォーカス構造体11はエミッタ領域25、つまり複数の電界放出型電子源9のサブセットからなる単位セルを取り囲む。エミッタ領域25内における電界放出型電子源9のサブセットは、当該撮像装置の画素を定義する。
画素ピッチは、当該技術分野で知られているピクセルベースの撮像装置の仕様である。画素ピッチは、例えば隣接する画素間の距離として表される。例えば、図3の距離bを参照のこと。画素サイズは、例えばエミッタ領域25の面積、幅および長さ(矩形の場合)、または直径(円形の場合)として表される。より小さな画素サイズと画素ピッチは、本開示の装置が取り込んだ画像のより細かい分解能に寄与する。
フラットパネル型撮像装置に用いられる他の仕様は、デバイスの厚さである。撮像装置の厚さは、例えば、電界放出型電子源9と陽極2上における垂直位置との間の距離で表される(図3の距離aとして示す)。あるいは、デバイスの厚さは、陽極2と陰極7との間の垂直距離として、または電子受容構造体120のいずれかの構成要素(例えば、フェースプレート1、陽極2または光伝導体3)と電子放出構造体110のいずれかの構成要素(例えば、電界放出型電子源9、陰極7、基板6およびバックプレート5)との間の垂直距離として表される。
上記のように、本開示の撮像装置は、撮像装置の電子利用効率を向上させる、つまり、光伝導体3上の所定の位置に当たる電界放出型電子源9から放出された電子の割合を増加させるよう設計されている。しかるに、本開示では、撮像装置のエミッタ領域25(すなわち、第1フォーカス構造11で囲まれた複数の電界放出型電子源9からなるセル)は、従来技術による撮像装置と比較して、光伝導体3に照射される同じ電子の密度を得るために、電子源から放出される電子がより低い密度で足りる。さらに、それぞれのエミッタ領域25は、より小数の電界放出型電子源で足りるため、本開示の撮像装置の画素サイズおよび画素ピッチを小さくすることができる。本開示の撮像装置の画素は、例えば、10マイクロメートル〜1000マイクロメートル、50マイクロメートル〜200マイクロメートル、約50マイクロメートル、約75マイクロメートル、約100マイクロメートル、約125マイクロメートル、約150マイクロメートルまたは約200マイクロメートルの画素ピッチを持つ正方画素である。好ましくは、本開示の撮像装置の画素は、約100マイクロメートルの画素ピッチを持つ正方画素である。
一般には、より薄い撮像装置が望まれる。しかし、薄い装置は組み立てるのがより困難であり、グリッド電極の存在が組み立ての困難さを悪化させる。本開示の撮像装置はグリッド電極を用いることがないため、グリッド電極を備える従来技術の撮像装置と比べると薄く、或いは、同じ薄さであれば低コストで生産できることは本開示の撮像装置の利点である。
フラットパネル型撮像装置に用いられる他の仕様は、画素ピッチとデバイスの厚さとの比である。本発明の撮像装置においては、装置の厚さ、例えば陰極7と陽極2との間の距離は、画素ピッチの0.5〜4.0倍である。換言すれば、デバイス厚と画素ピッチとの比(つまり、マイクロメートルでのデバイスの厚み/マイクロメートルでの画素ピッチ)が0.5〜4.0である。上記の比率を考えると、画素ピッチが100マイクロメートルである場合、陰極7と陽極2との間のギャップは50〜400マイクロメートルの間である。ある実施形態においては、装置の厚さ、例えば陰極7と陽極2との間の間隔は、画素ピッチの0.5〜2.0倍、画素ピッチの0.5〜1.5倍、画素ピッチの1〜3倍、画素ピッチの1〜4倍、画素ピッチの約0.5倍、画素ピッチの約0.75倍、画素ピッチの約1倍、画素ピッチの約1.5倍、画素ピッチの約1.75倍、画素ピッチの約2倍、画素ピッチの約2.25倍、画素ピッチの約2.5倍、画素ピッチの約2.75倍、画素ピッチの約3倍、画素ピッチの約3.25倍、画素ピッチの約3.5倍、画素ピッチの約3.75倍、または画素ピッチの約4倍とすることができる。電界放出型電子源9のパラメータ、フォーカス構造体11(及び13)の寸法、フォーカス電極12(及び14)にロードされる電圧およびスペーサー4の高さ、並びに、装置の他のパラメータは、必要に応じて調整することができる。
電子受容構造体
図2ないし図5を参照すると、電子受容構造体120は、フェースプレート1、陽極電極2および光伝導体3を備えている。
フェースプレート1は、フェースプレート1の前面に放出した入射電磁放射を透過する構成および/または材料から構成することができる。フェースプレート1は、X線またはガンマ線などの高エネルギーの電磁波や可視光の透過を可能にする。あるいは、フェースプレート1は、X線またはガンマ線などの高エネルギーの電磁波の透過を可能にするが、可視光の透過を防止することができる。
さらなる代替として、フェースプレート1はシンチレータを含むことができる。シンチレータは、X線やガンマ線などの高エネルギー電磁波を可視スペクトルの光に変換することができる。シンチレータはまた、X線(またはガンマ線)の高い遮蔽力を有し、X線(またはガンマ線)が透過することを防止または減少することができる。この分野においては、様々なシンチレータ材料が知られている。シンチレータは、例えばヨウ化セシウム(CsI)の結晶を含む。CsIは、例えばナトリウムまたはタリウムにドープされる。CsIベースのシンチレータは、高分解能タイプまたは高光出力型である。
図6AおよびBを参照すると、フェースプレートは複数の層を含む。図6Aを参照するように、フェースプレート1'は外向きのシンチレータ210と内向きの光ファイバプレート(FOP)220を備える。シンチレータ210の厚みは、例えば、約50ミクロン、約75ミクロン、約100ミクロン、約125ミクロン、約150ミクロン、約175ミクロン、約200ミクロン、約225ミクロン、約250ミクロン、約275ミクロン、約300ミクロン、約350ミクロン、約400ミクロン、約450ミクロン、約500ミクロン、約525ミクロン、約550ミクロン、約575ミクロン、約600ミクロン、約625ミクロン、約650ミクロン、約675ミクロン、約700ミクロン、約800ミクロン、約1ミリメートル、約1.2ミリメートル、約1.4ミリメートル、約1.5ミリメートル、約1.6ミリメートル、約1.8ミリメートル、約2ミリメートル、約2.2ミリメートル、約2.4ミリメートル、約2.5ミリメートル、約2.6ミリメートル、約2.8ミリメートル、約3ミリメートルまたは約3.2ミリメートルとすることができる。FOP220の厚さは、例えば、約0.5ミリメートル、約1ミリメートル、約1.5ミリメートル、約2ミリメートル、約2.5ミリメートル、約3ミリメートル、約3.5ミリメートル、約4ミリメートル、約4.5ミリメートル、または約5ミリメートルとすることができる。
図6Bを参照すると、フェースプレート1"は外向きの保護層230をさらに備える。保護層230は、衝撃や擦れなどからの物理的な保護を提供する。保護層は、可視スペクトル内の光の透過を防止しながら、X線やガンマ線などの高エネルギーの電磁波を透過させる。保護層230は、例えば発泡体または炭素から成る例えば1つまたはそれ以上の層を含む。
FOPは、束ねられた多数の光ファイバの集合体である光学機器である。光ファイバの直径は、典型的には数ミクロンである。FOPは、高効率かつ低歪みで光や画像を通過させることができ、当該技術分野において種々のFOPが知られている。
複数のフェースプレートの層は、例えば接着剤または結合材によって互いに恒久的に結合されている。あるいは、1または複数の層を別のタイプに容易に交換できるよう、クランプやクリップなど一時的な手段を用いて取り付けてもよい。
陽極電極2は、入射電磁放射が光伝導体3に到達するよう、フェースプレート1の前面に放出された入射電磁放射、またはシンチレータ15から放出された電磁放射を透過する材料および/または構成から構築することができる。
光伝導体3に使用される材料は当該分野で公知であり、例えば、アモルファスセレン(a−Se)、HgI、PHI、CdZnTeまたはPbOである。好ましい実施形態では、光伝導体3はアモルファスセレンを含む。光伝導体3の厚さは、例えば、約5ミクロン、約10ミクロン、約12.5ミクロン、約15ミクロン、約17.5ミクロン、約20ミクロン、約25ミクロン、約30ミクロン、約50ミクロン、約0.1ミリメートル、約0.25ミリメートル、約0.5ミリメートル、約1ミリメートル、約1.5ミリメートル、約2ミリメートル、約2.5ミリメートル、約3ミリメートル、約3.5ミリメートル、約4ミリメートル、約4.5ミリメートル、約5ミリメートルである。
図7AおよびBを参照すると、陽極2は、さらなる回路に接続するため、FOP220を貫通し、FOP220とシンチレータ210を備えたフェースプレートから導出される高電圧(HV)ピン50に接続される。図7Aを参照すると、シンチレータ210は、さらなる接続のためにHVピン50をフェースプレートから露出させるため、FOP220に比べて寸法が小さく、或いは、FOP220に対してオフセットする。或いは、図7Bに示すように、HVピン50はFOPを通過して、その後FOP220とシンチレータ210との間に位置し、外部のさらなる接続のためにフェースプレート1の側面に露出する。
電磁放射の周波数は任意である。ある実施形態において、電磁放射はX線周波数範囲内にある。X線は、例えば、約60keV、約65keV、約70keV、約75keV、約80keV、約85keV、約95keV、約100keV、または70〜80keVのエネルギーによって特徴付けられる。あるいは、電磁放射はHEX線周波数範囲である。HEX線は、例えば100keV以上、200keV以上または300keV以上のエネルギーによって特徴付けられる。あるいは、電磁放射はガンマ線周波数範囲内にある。あるいは、電磁放射は可視光周波数範囲内にある。
撮像装置の実施形態
図8Aは、所定の実施形態による撮像装置1000の側面概略図である。撮像装置は、電子放出構造体1110と、光伝導体1003、陽極(図示せず)、FOP1220およびシンチレータ1210を含む電子受容構造体とを支持するシャーシ1700を備える。高電圧(HV)ピン1050は、陽極に接続される。シャーシは、シールドケース1530内に収容されたプリ・プリ・アンプ1520をさらに支持する。HVピン1050とプリ・プリ・アンプは、HVコンタクト1510を介して接続され。シャーシは、フレキシブルプリント回路1615を介して電子放出構造体1110に接続されるロウドライバ1610をさらに支持する。シャーシは、フレキシブルプリント回路1625を介して電子放出構造体1110に接続されるカラムドライバ1620をさらに支持する。撮像装置は、外装を完全にカバーするハウジング部1750をさらに備える。ハウジング部は、光伝導体1003および電子放出構造体1110を有するシャーシ1710の側面において開口を有する。
図8Bは、所定の実施形態による撮像装置1000の概略上面図である。明確にするために、図8Aに示した(FOP1220およびシンチレータ1220を含む)フェースプレートと筐体部1750は、明確にするために上面図には示されていない。図8Aに示されていない陽極1002は示されている。
機能パラメータ
撮像装置は、信号対雑音比(S/NまたはSNR)が例えば、60〜80デシベル(dB)、70〜90dB、90〜130dB、80〜100dB、100〜130dB、50〜70dB、30〜40dB、35〜45dB、40〜50dB、55〜65dB、60〜70dB、65〜75dB、70〜80dB、約30dB、約35dB、約40dB、約45dB、約50dB、約55dB、約60dB、約65dB、約70dB、約75dB、約80dB、約85dB、約90dB、約100dB、約110dB、約120dBまたは約130dBである。信号対雑音比は、典型的には信号(意味のある情報)とバックグラウンドノイズ(不要信号)との間のパワー比として定義され、例えば、信号のパワーをPとし、ノイズのパワーをPとした場合、S/N=P/Pと表すことができる。信号とノイズが同じインピーダンスで測定された場合、S/Nは振幅比の2乗を計算することによって得ることができる。すなわち、信号の振幅をAとし、ノイズの振幅をAとした場合、S/N=P/P=(A/Aと表すことができる。しかるに、信号対雑音比は、S/N(dB単位)=10log10(P/P)またはS/N(dB単位)=20log10(A/A)で表すことができる。信号が電圧として測定されるとき、例えば、信号の電圧をVとし、ノイズの電圧をVとした場合、S/N(dB単位)=20log10(V/V)の式に基づいて計算することができる。S/Nは、例えば、1〜15フレーム、2フレーム、3フレーム、4フレーム、5フレーム、6フレーム、7フレーム、フレーム、8フレーム、9フレーム、10フレーム、11フレーム、12フレーム、13フレーム、14フレーム、15フレーム、16フレーム、17フレーム、18フレーム、19フレーム、20フレームまたは20以上のフレームの累積および/または平均された画像から計算することができる。
撮像装置は、空間分解能が例えば、1ラインペア/ミリメートル(lp/mm)で約30%、1lp/mmで約35%、1lp/mmで約40%、1lp/mmで約45%、1lp/mmで約50%、1lp/mmで約55%、1lp/mmで約60%、1lp/mmで約65%、1lp/mmで約70%、1lp/mmで約75%、1lp/mmで約80%または1lp/mmで50%以上である。
撮像装置は、例えば、約15fps、約30fps、約45fps、約50fps、約60fps、約75fps、約80fps、約90fps、50fpsまで、60fpsまで、90fpsまで、50〜60fpsまたは60〜90fpsのフレームレートで画像を取り込むように構成される。
撮像装置は、タイムラグが例えば毎秒15フレーム(fps)で1フレーム未満、30fpsで1フレーム未満、45fpsで1フレーム未満、50fpsで1フレーム未満、60fpsで1フレーム未満、75fpsで1フレーム未満または90fpsで1フレーム未満の時間的性能を有する。
X線放出素子
図9は、本開示のX線放出装置2000を示している。X線放出装置2000は、スペーサー54によって分離された電子放出構造体210とX線エミッタ220を含む。スペーサー54は、X線エミッタ220と電子放出構造体210との間に内部ギャップ80が存在するように配置される。内部ギャップ80は、真空下で密封且つ維持され、電子放出構造体210とX線エミッタ220との間において、遮るもののない空間を提供する。
電子放出構造体
図2ないし図5で説明した電子放出構造体110及びそのコンポーネントための各種オプションは、電子放出構造体210についてのオプションでもある。
電子放出構造体210は、バックプレート55と、基板56と、陰極電極57と、抵抗層58と、電界放出型電子源59のアレイと、ゲート電極60とを備える。電子放出構造体210は、アレイ状に配置された複数の第1フォーカス構造61をさらに含み、第1フォーカス構造61の各々が第1フォーカス電極62を含む。ある実施形態においては、電子放出構造体110は、第2フォーカス電極64を含む第2フォーカス構造63を含む(図10参照)。
電界放出型電子源59は、活性化されると、X線エミッタ220に向けて電子ビーム20を放出する。電界放出型電子源59は、電界放出型電子源59から放出された電子ビーム70が陽極52に向かって加速されるように、陽極52と陰極57との間に位置する。
電子源59は、同時に活性化されるユニットのグループとして、エミッタ領域75内に位置する。
特に、従来技術の撮像装置では、グリッド電極は一般的に電子放出構造体210とX線放出構造220との間に配置される。グリッド電極は、グリッド状、メッシュ状またはふるい状の小さな開口部のアレイを有する薄い材料であり、陽極と陰極の間に位置される。グリッド電極は、メッシュ電極、制御格子またはトリミング電極と呼ばれることがある。
従来技術とは対照的に、本開示の撮像装置では、グリッド電極は一般的に存在しない。図10を参照すると、本開示の撮像装置の内部ギャップ80は、電子放出構造体210とX線エミッタ220との間に位置する中間部材を横断することなく、電界放出型電子源59から放出された電子ビームがX線放出構造体220へ直接移動するように、電子放出構造体220と電子受容構造体210との間において遮るもののない空間を提供する。
電子放出構造体の基板
図9を参照すると、基板56は結晶化したシリコンなどの半導体材料である。さらに、陰極電極57、抵抗層(図示せず)、電界放出型電子源59、ゲート電極60、第1フォーカス構造体61、第1フォーカス電極62、第2フォーカス構造体58、第2フォーカス電極(図示せず)及び信号線(図示せず)、またはそれらの任意の組合せのいずれかは、基板56上に作製され、一体化される。ある実施形態では、さらに抵抗層が基板56上に作製され、一体化される。
代替的または追加的に、X線放出装置のフォーカス構造は、必要に応じて陰極板から独立または切り離され得る。
電界放出型電子源
図9を参照すると、電界放出型電子源59は、信号線(図示せず)を介して駆動回路に電気的に接続されるとともに、ゲート電極60に電気的に接続される。電界放出型電子源59に接続された駆動回路およびゲート電極60の協調的な電気的活性化は、その活性化、つまり電子の放出をもたらす。電界放出型電子源59は、電界放出型電子源59とゲート電極60との間に形成される電界によって、電子の放出を行う。
電子源59は、同時に活性化されるユニットのグループとして、エミッタ領域75内に位置する。各々のエミッタ領域75は、電子源59のゲート電極60と駆動回路の活性化を協調制御するロウドライバとカラムドライバ(図示せず)に接続可能である。
電界放出型電子源59は、例えば、スピント型電子源、カーボンナノチューブ(CNT)型電子源、金属−絶縁体−金属(MIM)型電子源または金属−絶縁体−半導体(MIS)型電子源である。好ましい実施形態では、電子源9はスピント型電子源である。
陽極と陰極
図9を参照すると、陽極52と陰極57は、それらの間に電界を発生させるように構成されている。この電界は、電界放出型電子源から放出された電子を加速し、陽極52に向かって方向付ける。陽極52はプリ・アンプに接続され、このプリ・アンプはさらにプリ・プリ・アンプに接続され得る。陽極52と陰極57との間の電界の強さは、マイクロメートルあたり0.1〜2ボルト、マイクロメートルあたり0.1〜1.8ボルト、マイクロメートルあたり0.1〜1.5ボルト、マイクロメートルあたり0.1〜1ボルト、マイクロメートルあたり0.1〜0.5ボルト、マイクロメートルあたり約0.1ボルト、マイクロメートルあたり約0.2ボルト、マイクロメートルあたり約0.3ボルト、マイクロメートルあたり約0.4ボルト、マイクロメートルあたり約0.5ボルト、マイクロメートルあたり約0.6ボルト、マイクロメートルあたり約0.7ボルト、マイクロメートルあたり約0.8ボルト、マイクロメートルあたり約0.9ボルト、マイクロメートルあたり約1ボルト、マイクロメートルあたり約1.2ボルトまたはマイクロメートルあたり約1.5ボルトとすることができる。
図9を参照すると、電界放出型電子源59は、典型的には、発散角と呼ばれる軌道範囲をもって電子を放出し、全ての電子が電子放出構造体210に対して直交して放出されるわけではない。しかるに、望ましくない軌道で放出された電子の損失を最小限に抑えながら、電子の軌道を修正するメカニズムが望まれる。本開示のフォーカス構造体は、例えば、第1フォーカス電極62を備える第1フォーカス構造体61である。
図9を参照すると、第1フォーカス構造体61はエミッタ領域75を取り囲むように、つまり複数の電界放出型電子源59のサブセットからなるユニットセルを取り囲むように構成される。第1フォーカス電極62は、第1フォーカス電圧の印加によって、対応するエミッタ領域75から放出された電子ビームの散乱を抑制するように構成され、これにより、放出された電子ビームを集束する。
図10を参照すると、ある実施形態においては、電子放出構造体210は、第2フォーカス電極64を含む第2フォーカス構造体のアレイ63を含む。各第2フォーカス構造体63は、電子放出構造体210が全体としてX線エミッタ220に対向する二重フォーカス構造を備えるように、(第1フォーカス電極62を備えた)第1フォーカス構造体61のそれぞれに対して内側に隣接する。第2フォーカス電極64は、第2フォーカス電圧の印加によって、対応するエミッタ領域75から放出された電子ビームをさらに加速させるように構成され、これにより、放出された電子ビームをさらに集束する。当然のことながら、電子放出構造体210は、全体として三重、四重などのフォーカス構造を得る追加のフォーカス構造を備えてもよい。
フォーカス電極を含むフォーカス構造体(例えば、第1フォーカス構造体62を備える第1フォーカス構造体61および/または第2フォーカス構造体64を備える第2フォーカス構造体63)は、誤った方向に向く電子のドレインとしての機能をさらに果たす場合がある。ある実施形態では、第1フォーカス電極62は、電界放出型電子源59の駆動回路の信号線を覆うように配置され、これにより誤った方向に向く電子による照射から信号線が保護され、信号線の放出ノイズを低減することができる。
X線エミッタ
再び図9を参照すると、X線エミッタ220は電子放出構造体210に対向して位置し、電子ビームが照射されたときX線を放出可能な陽極52を備えている。このような陽極52は当該技術分野で知られており、「ターゲット」または「X線ターゲット」と呼ばれることがある。陽極52は、モリブデン、ロジウム、タングステンまたはそれらの組み合わせで構成される。
図11を参照すると、X線エミッタ220はコリメータ51をさらに備えている。典型には、X線70は、X線エミッタ220から円錐形に放出するよう、方向性に範囲を持って放出される。コリメータは、特定の方向と平行に進行する光線が通過するよう、光線の流れをフィルタする装置である。しかるに、放出されたX線の広がりが最小化または排除される。
電子放出領域の協調活性化
図2ないし図5を参照して説明したように、撮像装置1000において、電子源9は、同時に活性化されるユニットのグループとして、エミッタ領域25内に位置する。各々のエミッタ領域25は、電子源9のゲート電極10と駆動回路の活性化を協調制御するロウドライバとカラムドライバ(図示せず)に接続可能である。しかるに、それぞれのエミッタ領域25は、個別にオンおよびオフにすることができる。したがって、撮像装置1000において、電子源9はさまざまな空間的および時間的なパターンで活性化され得る。
例えば、画像捕捉装置1000は、正孔の位置を検出するために光伝導体3をスキャンし、そして画像を形成するよう情報が処理される。さらに、撮像装置1000は、スキャンを電子放出構造体内において放出領域25の所定のサブセットに制限することができる。このような制限は、散乱した電磁波の検出を排除することによってノイズを低減すべく、スキャン時間を制限或いは検出領域を制限する場合に役立つ。
X線放出の協調活性化
図9を参照して説明したように、X線放射装置2000において、電子源59は、同時に活性化されるユニットのグループとして、エミッタ領域75内に位置する。各々のエミッタ領域75は、電子源59のゲート電極60と駆動回路の活性化を協調制御するロウドライバとカラムドライバ(図示せず)に接続可能である。しかるに、それぞれのエミッタ領域75は、個別にオンおよびオフにすることができる。したがって、X線放出装置2000を用いれば、さまざまな空間的および時間的なパターンでX線を放射しうる。
例えば、一連のエミッタ領域75A−Fの順次活性化は、機械的に移動するX線源と等価な仮想スキャンをもたらす(図12)。
図13を参照すると、隣接する複数のエミッタ領域75は、投影モジュール76としてグループ化することができる。図14は、9個(3×3)のエミッタ領域75を持つ投影モジュール76を示しているが、投影モジュール76は、例えば10×10のエミッタ領域75、100×100のエミッタ領域75、1000×1000のエミッタ領域75など、任意の数のエミッタ領域75等を含みうることは言うまでもない。さらに、投影モジュール76が正方形の領域に限定されないことも言うまでもない。投影モジュール76は、矩形領域、円形領域、楕円形領域などを定義するエミッタ領域75のグループを含むことができる。
個々の放出領域75と同様に、投影モジュール76からのX線は、さまざまな空間的および時間的なパターンで放射化される。
例えば:
図14を参照すると、一連の投影モジュール76A−Fの順次活性化は、機械的に移動するX線源と等価な仮想スキャンをもたらす。
図15を参照すると、投影モジュール76内のエミッタ領域75の数は調整可能であり、これにより、投影モジュール76から放出されるX線の強度調整が可能となる。たとえば、9個のエミッタ領域75の投影モジュール76は、すべてのエミッタ領域のオフから9個すべてのエミッタ領域の活性化まで、10段階の強度を可能にする。より多くのエミッタ領域75を有する投影モジュール76は、X線の放射強度のより大きな範囲を提供できることは言うまでもない。
X線撮影システム
図16は、撮像装置1000及びX線放出装置2000が互いに対向して位置され、それらの間に撮影すべき対象物が配置されるX線撮影システム3000を示している。X線40は、投影モジュール76によって定義されるX線放出装置2000の部分から放出され、X線の少なくとも一部が対象物3500を横断した後、撮像装置1000の光伝導体に照射される。X線40は、図16に示すように平行である。あるいは、X線40は軌跡の範囲を有し、これにより円錐状または扇状となる。放出されたX線の形状は、上記のように、例えばコリメータをX線放出装置2000に組み込むことによって制御することができる。
図17を参照すると、撮像装置1000は、キャプチャモジュール26を画定する所定の領域のエミッタ領域にスキャンを制限することができる。このような制限は、散乱した電磁波の検出を排除することによってノイズを低減すべく、スキャン時間を制限および/または検出領域を制限する場合に役立つ。これは、特に、X線放出装置2000の投影モジュール76によって規定される領域が制限されている場合、X線40は高度にコリメートされ平行光をもたらす。その結果、キャプチャモジュール26は、X線放出装置2000から放出された、散乱していないX線40が照射されるであろう、撮像装置1000の一部に制限される。すなわち、X線放出装置から放出された、散乱していないX線が照射されないであろう撮像装置の領域は、非活性化される。
図18を参照するように、もし対象物3500内の関心領域を投影モジュール76から放出されるX線で完全に画像化できない場合、投影モジュール76を走査することができる。すなわち、時間の経過とともにより大きな領域をカバーするよう、複数の投影モジュール(例えば76A−C)が順次活性化される。また、キャプチャモジュール(26A−C)は、対応する投影モジュール76からの非散乱X線に当たることが期待される撮像装置1000の一部のみがX線を検出できるよう、投影モジュール76A−Cと同期される。複数の投影モジュールの活性化は機械的な動きを必要としないことは言うまでもなく、これにより画像を高レートで生成することができる。これは、動的なX線イメージングを可能にする。
図19を参照すると、対応するキャプチャモジュール26A−Cと同期した複数の投影モジュール76A−Cの使用は、様々な角度で関心領域に当たるX線によって対象物3500内の関心領域3550を画像化する断層撮影システムに適用することができる。複数の投影モジュールの活性化は機械的な動きを必要としないことは言うまでもなく、これにより断層画像を高レートで生成することができる。これは、動的なX線断層イメージングを可能にする。しかるに、システム3000は、例えば限定されないが、電子ビームコンピュータ断層撮影(EビームCT、EBCT)システムまたはコーンビームコンピュータ断層撮影(CBCT)システムなど、改良されたコンピュータ断層撮影システムに組み込むことができる。
図16〜19は撮像装置1000及びX線放出装置2000を平坦なストリップまたは表面として示しているが、図20A−Bを参照するように、撮像装置100および/またはX線放出装置2000が湾曲した形状、例えば断面が円弧または半円形を有しうることは言うもでもない。図20Aは、平坦な撮像装置1000と湾曲したX線放出装置2000を備えたシステム3000を示している。図20Bは、湾曲した撮像装置1000と平坦なX線放出装置2000を備えたシステム3000を示している。図20Cは、湾曲した撮像装置1000と湾曲したX線放出装置2000を備えたシステム3000を示している。
異なるエネルギーでX線を放出するためのX線放出装置
本開示のX線放出装置では、個々のエミッタ領域は、規定されたエネルギー(keV)でX線を放出するように構成される。すべてのエミッタ領域は、同じエネルギーでX線を放出するように構成される。或いは、エミッタ領域は、異なるエネルギーでX線を放出するように構成される。例えば、X線放出装置は、X線を低、中、高keVで放出するよう構成されたエミッタ領域の規則的な配列を有し、特定のエネルギーでX線を放出するように構成されたエミッタ領域の各グループは、エネルギーチャネルである。各エネルギーチャンネルは、低keVのソースがそのX線を時間=0で放出するように、順次異なる時間に活性化される。これに続き、中keVのX線は(例えば時間=16ミリ秒などで)放出され、続いて16ミリ秒後に(時間=32ミリ秒で)高keVのX線が放出される。したがって、50ミリ秒以内に三つの異なるKeV画像が作られ、これらは組織の異なるタイプを区別するためにアルゴリズム的に組み合わせることができる。
フォーカス構造の効果シミュレーション
図21は、電子ビームが光伝導体に照射される位置(つまり、ビームの照射幅)において、電子放出構造体と電子受容構造体との間のギャップが増加するにつれて、電子ビームの幅がどのように増加するのかを示すシミュレーション結果を示す。図21(図22および24と同様)を参照するように、ビーム照射幅は、対向する光伝導体に当たる位置における電子ビームの幅を指し、ギャップは、(電子受容構造体上の)陽極と(電子放出構造体上の)陰極との間の距離を指す。
一つのエミッタ領域から放出された電子ビームが隣接するエミッタ領域から放出された電子ビームと重ならないように、ビーム照射幅は画素ピッチを超えないことが望ましい。ギャップ距離に応じてビーム照射幅が拡大することを考慮すると、所定のギャップ距離において達成可能な画素ピッチは制限される。フォーカス構造/電極は、ギャップ距離に応じたビーム照射幅の広がりを制限するのに寄与し、これにより、より大きなギャップ(例えば陽極と陰極との間)にてより小さい画素ピッチを可能にする。
図22を参照すると、第1フォーカス構造の存在と第1フォーカス電極に与える第1フォーカス電圧の印加は、ビーム照射幅を制限する。例えば、100マイクロメートルのギャップ(陽極から陰極)を有するシングルフォーカス構造を備えたシミュレートされた撮像装置において、第1フォーカス電極(陰極基準)に約30ボルトを印加すると、目的とする100マイクロメートルの画素ピッチと一致するよう、ビーム照射幅が約100マイクロメートルに制限される。150マイクロメートルのギャップでは、第1フォーカス電極への約22.5ボルト(20から25ボルト)の印加で、ビーム照射幅が約100マイクロメートルに制限される。最適な第1フォーカス電圧は、電界放出型電子源の仕様、フォーカス構造の寸法、および装置の他のパラメータを含む、必要に応じて調整可能な他のパラメータと同様、図22に示すようにギャップのサイズ(例えば陰極と陽極の距離)に依存する。シングルフォーカスのシミュレーション結果を以下の表1に示す。
Figure 2015530706
第1フォーカス構造が電子ビーム照射幅に影響を与えることを示すため、シミュレートされたさらなる実験結果を示す。表2は、3ミリメートル(mm)、4mmまたは5mmの陰極−陽極ギャップ、0ボルト(V)、100Vまたは200Vのフォーカス電圧、10000V、20000V、30000V、40000Vまたは50000Vの陽極電圧での5%ビーム幅を示す。
Figure 2015530706
図23Aは、陰極−陽極ギャップが5mm、フォーカス電圧なし、10000Vの陽極電圧を有する電子放出構造体のシミュレートされたビーム照射幅を示している。図23Bは、陰極−陽極ギャップが3mm、100Vのフォーカス電圧、40000Vの陽極電圧を有する電子放出構造体のシミュレートされたビーム照射幅を示している。
図24を参照すると、第1フォーカス構造と組み合わせた第2フォーカス構造の更なる存在(すなわち、二重フォーカス)は、ビーム照射幅をさらに制限する。例えば、300マイクロメートルのギャップ(陽極から陰極)を有するダブルフォーカス構造を備えたシミュレートされた撮像装置において、第1フォーカス電極(陰極基準)に約30ボルトを印加し、第2フォーカス電極(陰極基準)に約600ボルトを印加すると、目的とする100マイクロメートルの画素ピッチと一致するよう、ビーム照射幅が約100マイクロメートルに制限される。400マイクロメートルのギャップでは、第1フォーカス電極への30ボルトの印加と、第2フォーカス電極への1000ボルトの印加を組み合わせて、ビーム照射幅が約100マイクロメートルに制限される。最適な第2フォーカス電圧は、電界放出型電子源の仕様、フォーカス構造の寸法、および装置の他のパラメータを含む、必要に応じて調整可能な他のパラメータと同様、図24に示すようにギャップのサイズ(例えば陰極と陽極の距離)に依存する。ダブルフォーカスのシミュレーション結果を以下の表3に示す。
Figure 2015530706
図25Aは、本開示の撮像装置またはX線放射装置に使用される電子放出構造体の断面の概略図である。電子放出構造体は、陰極70、複数の電界放出型電子源9(明確さのため1つのみ図示)、抵抗層80、ゲート電極10及びゲート電極支持構造85Aを含む。電子放出構造体は、上述したようにバックプレートおよび基板をさらに含むことに留意されたい。
ゲート電極支持構造85は、ゲート電極10を求められる陰極−ゲート間隔CGで支持するように提供される。陰極−ゲート間隔CGは、陰極電極とゲート電極との間の電界が必要な加速度での電界放出型電子源9からの電子放出に適切であるように選択される。例えば、陰極−ゲート間隔は約200ナノメートル程度である。あるいは、陰極−ゲート間隔は、必要に応じて200〜500ナノメートル以上、又は100ナノメートル〜200ナノメートル以下である。
ゲート電極支持構造は、さらに、ゲート電極10と陰極70との間の電流リークまたは放電を防止する。陰極70とゲート電極10との間の直接放電は、電子源9が正規のギャップまたは開口を有するように構成された抵抗層85Aの導入により防止され、或いは、少なくとも制限される。
それにもかかわらず、特に電子源の開口部に隣接した表面パス86Aに沿って、漏れ電流またはクリーピングが発生する可能性がまだある。従って、表面に沿った抵抗経路が増加するよう沿面距離を増加させるための、中間層の種々の実施形態が構成される。
図25Bを参照すると、本開示の撮像装置またはX線放出装置に使用されるゲート電極支持構造85Bの第二実施形態が概略的に示されている。なお、第2実施形態85Bのゲート電極の表面経路86Bは、交互の凹凸部を含む起伏を持った形状を有することに留意されたい。したがって、陰極80とゲート電極10との間の沿面距離CDは、陰極−ゲート間隔CGより大きい。
図25Cを参照すると、本開示の撮像装置またはX線放出装置に使用され、層状中間層850を有するゲート電極支持構造のさらなる実施形態が示されている。層状中間層850は、上記のような起伏のある表面経路860を生成するように構成される。
層状中間層850は、容易にエッチング可能な材料からなる少なくとも1つの層852A、852B(まとめて852)と、容易にエッチング可能でない材料からなる少なくとも1つの層854A、854B(まとめて854)とを含む。したがって、層状中間層850から電子源の開口がエッチングされるとき、容易にエッチング可能な材料のエッチング表面852は表面経路860の凹部862を形成し、容易にエッチング可能でない材料のエッチング表面854は表面経路860の凸部864を形成し、これにより、求められる起伏のある表面経路860を形成する。
種々の材料は、それらの浸食またはエッチング特性を考慮して選択される。例えば、容易にエッチング可能な層852は低密度の二酸化シリコン等の低密度材料から構成することができ、容易にエッチング可能でない層854は高密度の二酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン等のより高い密度の材料から構成することができる。容易にエッチング可能な材料および容易にエッチング可能でない材料の他の組み合わせは、当業者が思い浮かぶであろう。選択は、エッチング剤の浸食性に応じて変わる。
図26Aを参照すると、概略上面図は、本開示の撮像装置またはX線発光装置に使用される、電界放出型電子源190のアレイを備えた電子放出構造体1100の実施形態の断面を示す。放出型電子源190は、規則的な電子源間隔ESSを有するアレイに配置されている。特に、エッチングされた電子源の開口が電子放出構造体1100の全体にわたって中間層に延在するのではなく、本実施形態のゲート支持構造は、ゲート電極支柱185のアレイを備えることに注目されたい。
ゲート電極支柱185は、規則的な支柱間隔ICSを有するアレイに配置される。支柱間隔ICSは、規則的な電子源間隔ESSより大きく、これにより、クリーピング電流が流れうるリーク経路の数を減少させる。必要な場合、支柱185は規則的なインターバルで、欠落する電子源の代わりに設けられる。
図26Bを参照すると、図26Aの実施形態による電子放出構造体の2つの断面が概略的に示されている。4×4の正方形は、15個の電子源190A−O(190Cと190Nのみ表示)と、欠落する16番目の電子源の位置を占める1つの支柱185を含んで表現される。
第一断面A−A'は、抵抗層180と陰極170上の4つの電子源190の行に沿って示されている。第一断面A−A'は、ゲート電極110が、ゲート電極110と抵抗層180との間の中間層なしで、自身の構造的強度によってどのように支持されるかを示す。第二断面B−B'は、周期的な支柱185によってゲート電極110がどのように支持されているかを示す。したがって、ゲート電極110は、引張強度や密度など必要な機械的特性を考慮して選択されたクロムなどの材料から構成される。
さらに、支柱の外形が凹面186を含むことに留意されたい。この外形は、各支柱185とこれに最も近く隣接する電子源との間の距離Xを電子源間隔ESSよりも大きくし、これにより放電と電流リークがさらに低減される。
図27Aは、一定の抵抗を有する抵抗層を介した、例えばスピント型電子源90などの電子源の下の電位分布のグラフ表示である。頂点の真下における電位勾配が特に急峻であることに留意されたい。従って、頂点の真下の領域、特に先端縁92において、対応する高電流密度が存在する。本開示の別の特徴は、電子源90の下の電界強度を低下させることに向けられる。
図27Bを参照すると、本開示の撮像装置またはX線放出装置に使用される層状抵抗層2800を備えた実施形態による電子放出構造体の模式的な断面が示されている。電子放出構造体は、他の要素の中で、電子源9、陰極層2700、抵抗層2800、第1バリア層2810及び第2バリア層2830を含む。
層状抵抗層2800は、電子源9に最も近い近位抵抗層2820と、電子源からより遠い遠位抵抗層2860と、近位抵抗層2820および遠位抵抗層2860の間に挟まれた中間抵抗層2840とを備える。各層の材料は、深さで抵抗層の抵抗率を制御できるように選択される。したがって、近位抵抗層2820はその高い抵抗率特性のために選択された高抵抗材料によって形成され、遠位抵抗層2860はその低い抵抗率特性のために選択された低抵抗材料によって形成され、中間抵抗層は、高抵抗材料と低抵抗材料との中間の抵抗率特性を有する他の抵抗材料によって形成されうる。
抵抗層には種々の材料を用いることができ、例えば、深さが約10ナノメートル程度のシリコン酸素炭窒化物(SiOCN)を近位抵抗層のために使用することができる。必要な場合、さらに200ナノメートルのアモルファスシリコン炭窒化物(a−SiCN)膜を中間抵抗層に使用することができ、炭化ケイ素(SiC)またはシリコン(Si)層を遠位抵抗層に用いることができる。特に、遠位抵抗層は、厚さ100ミクロン程度の単結晶炭化ケイ素ウェーハから構成できることに留意されたい。
上述は3重の抵抗層構造であるが、中間抵抗層なしで近位抵抗層と遠位抵抗層のみの2重層など、他の層状抵抗層を必要に応じて代替的に用いることができることに留意されたい。さらに他の実施形態は、深さの増加とともに抵抗率が連続的な抵抗勾配を有する材料を含む。
バリア層2810、2830は、陰極の熱処理中またはアセンブリ中に、シリコン、炭化ケイ素、炭窒化ケイ素などである抵抗層2800の材料が、陰極または電子源の金属と反応しないよう、非反応性または不活性材料の層を含む。
したがって、第1バリア層2810は、遠位抵抗層2860の抵抗材料と陰極2870との間に介在された非反応性材料の層からなり、第2バリア層2830は近位抵抗層2820の抵抗材料と電子源9との間に介在された非反応性材料の層からなる。種々の非反応性材料は、必要に応じ、炭素リッチなシリコンカーバイド、窒素リッチな炭窒化シリコン、アモルファスカーボンなど及びそれらの組み合わせからなどの材料から選択することができる。
様々な実施形態において、非反応性材料は、炭素50%超、炭素50%〜60%、炭素60%〜70%、炭素70%〜80%、炭素30%〜40%、炭素40%〜50%、炭素45%〜75%など、シリコンと炭素の割合が種々であるカーボンリッチな炭化ケイ素組成物から選択することができる。特に、カーボンリッチな炭化ケイ素(SixCy)は、yがxより大きいものを選択する必要がある。
代替的にまたは追加的に、非反応性材料は、窒素25%超、窒素25%〜35%、窒素35%〜45%、窒素45%〜55%、窒素50%超など、シリコン、炭素および窒素の割合が種々である窒素リッチなシリコン炭窒化物から選択することができる。特に、カーボンリッチな炭化ケイ素(SixCyNz)は、zがyより大きいものを選択する必要がある。
開示された実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義され、上述した種々の特徴のコンビネーション及びサブコンビネーション、並びに、それらのバリエーションや変形であって、以上の説明を読んだ当業者がなし得るものを含む。
本明細書で使用される技術用語および科学用語は、一般的に、発明が関係する技術分野の当業者によって理解されるものと同じ意味を有する。それにもかかわらず、この出願から成熟した特許の存続期間中に多くの関連システムおよび方法が開発されることが予想される。
本明細書に使用されている「約」という用語は少なくとも±10%を意味する。
「備える」、「備えた」、「含む」、「含んだ」、「有した」という用語およびそれらの結合体は、「含むがこれらに限定されない」を意味し、列挙された要素が含まれているが、一般に他の構成要素を除外しないことを示す。このような用語は、「からなる」および「本質的にからなる」という用語を包含する。
「本質的にからなる」という用語は、組成物または方法がさらなる成分および/または工程を含むが、追加の成分および/またはステップは、特許請求されている組成物または方法の基本的かつ新規な特徴を変更しない場合に限る。
本明細書で使用する場合、単数形の"a"、"an"および"the"は、文脈が明確に他を指示しない限り、複数の参照を含むことができる。例えば、「一つの化合物」または「少なくとも1つの化合物」という用語は、その混合物を含む複数の化合物を含むことができる。
「例示的」という単語は「例、事例、または例示として役立つ」を意味するために使用されている。「例示的」として説明される任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であるものとして解釈されるべきではなく、必ずしも他の実施形態からの特徴を組み込むことを除外するものではない。
本書に使用されている「任意に」という単語は、「一部の実施形態では提供され、他の実施形態では提供されない」を意味する。本開示の任意のある実施形態では、特徴が競合しない限り、複数の「任意」の特徴を含むことができる。
本明細書中で数値範囲が示される場合は常に、示された範囲内において、引用された数字(分数または整数)を含むことを意味する。第1表示数と第2表示数の「間の範囲」および第1表示数「から」第2表示数「までの範囲」というフレーズは、本明細書において互換的に使用され、第1および第2表示数、並びに、その範囲にあるすべての分数および整数を含むことを意味する。したがって、範囲形式での記載は単に便宜上および簡潔化のためであり、本発明の範囲に対する柔軟性のない限定として解釈されるべきではないことが理解されるべきである。従って、範囲の記載は、その範囲内において、具体的に採りうるすべての部分的範囲、並びに個々の数値を開示したと考えるべきである。例えば、1〜6のような範囲の記載は、その範囲内における1、2、3、4、5及び6などの個々の数字および非整数の中間値と同様に、1〜3、1〜4、1〜5、2〜4、2〜6、3〜6などのような、具体的に開示された部分的な範囲を有するとみなされるべきである。これは、範囲の広さにかかわらず適用される。
別々の実施形態の文脈において明確さのために記載される本開示のある特徴は、単一の実施態様に組み合わせて提供されることが理解される。逆に、単一の実施形態の文脈において簡潔さのために記載される本開示の様々な特徴は、本開示の他の実施形態において、別個にまたは適切なサブコンビネーションでまたは他の適切な方法で提供される。種々の実施形態の文脈で説明されているある特徴は、それらの要素なしに該実施形態が動作不能でない限り、これらの実施形態の本質的な特徴と見なされるべきではない。
本発明をその特定の実施態様によって説明してきたが、多くの代替、変形およびバリエーションは当業者にとって明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲の精神と広いスコープに含まれるそのような代替、変形およびバリエーションを包含することが意図される。
本明細書で言及した全ての刊行物、特許および特許出願は、個々の刊行物、特許または特許出願が具体的かつ個別に参照により本明細書に組み入れられることが示されたかのように、同程度に本明細書中に引用によりその全体が組み込まれている。また、本明細書における任意の参照の引用または特定は、そのような参考文献が本発明に対する先行技術として利用可能であることを認めるものと解釈してはならない。セクションの見出しが使用される範囲において、それらは必ずしも限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (65)

  1. 電子受容構造体と電子放出構造体との間に内部ギャップが存在するよう、少なくとも1つのスペーサーによって分離された前記電子受容構造体と前記電子放出構造体とを備え、前記内部ギャップは、前記電子放出構造体と前記電子受容構造体との間において遮るもののない空間を提供し、
    前記電子受容構造体は、フェースプレート、陽極および内向きの光伝導体を備え、
    前記電子放出構造体は、
    (a)バックプレートと、
    (b)基板と、
    (c)陰極と、
    (d)前記光伝導体に向かって電子ビームを放出するように構成され、アレイ状に配置された複数の電界放出型電子源と、
    (e)前記電界放出型電子源のアレイと前記陰極の間に位置する層状抵抗層と、
    (f)ゲート電極と、
    (g)前記ゲート電極を前記陰極から所定の陰極−ゲート間隔で支持する少なくとも一つのゲート電極支持構造と、を備える撮像装置。
  2. 前記層状抵抗層は、前記電界放出型電子源に最も近い近位抵抗層および前記電界放出型電子源からより遠い遠位抵抗層を少なくとも備え、前記近位抵抗層は第1抵抗特性を有する第1抵抗物質を含み、前記遠位抵抗層は第2抵抗特性を有する第2抵抗物質を含み、前記第1抵抗特性は前記第2の抵抗特性よりも大きい、請求項1の撮像装置。
  3. 前記層状抵抗層は、前記近位抵抗層と前記遠位抵抗層の間の少なくとも1つの中間抵抗層を備え、前記少なくとも1つの中間抵抗層は、前記第1抵抗特性と前記第2抵抗特性の間の抵抗特性を有する第3抵抗物質を少なくとも含む、請求項2の撮像装置。
  4. 前記近位抵抗層がSiOCNを含む、請求項2または請求項3の撮像装置。
  5. 前記遠位抵抗層がSiを含む、請求項2または請求項3の撮像装置。
  6. 前記遠位抵抗層が炭化ケイ素ウェーハを含む、請求項2または請求項3の撮像装置。
  7. 前記中間抵抗層がアモルファスシリコン炭窒化膜を含む、請求項3の撮像装置。
  8. 前記層状中間層は、抵抗材料を含む少なくとも一つの抵抗層と、前記抵抗材料と前記陰極の間に介在する第1バリア層とを備える、請求項1の撮像装置。
  9. 前記層状中間層は、抵抗材料を含む少なくとも一つの抵抗層と、前記抵抗材料と前記電界放出型電子源の間に介在する第2バリア層とを備える、請求項1または請求項8の撮像装置。
  10. 前記第1バリア層は、炭素リッチなシリコンカーバイド、窒素リッチなシリコン炭窒化物、アモルファスカーボンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される非反応性材料から選択される材料を含む、請求項1または請求項8の撮像装置。
  11. 前記第2バリア層は、炭素リッチなシリコンカーバイド、窒素リッチなシリコン炭窒化物、アモルファスカーボンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される非反応性材料から選択される材料を含む、請求項8の撮像装置。
  12. 前記ゲート電極支持構造は、前記陰極と前記ゲート電極との間の表面経路が、前記陰極−ゲート間隔よりも大きくなるよう構成される、請求項1の撮像装置。
  13. 前記ゲート電極支持構造が層状中間層を含む、請求項1の撮像装置。
  14. 前記層状中間層は、第1材料の少なくとも1つの層及び第2材料の少なくとも1つの層を含み、前記第1材料は第2材料より容易にエッチングされる、請求項13の撮像装置。
  15. 前記層状中間層は、低密度材料の少なくとも1つの層及び高密度材料の少なくとも1つの層を含む、請求項13の撮像装置。
  16. 前記層状中間層は、二酸化ケイ素の少なくとも1層を含む、請求項13の撮像装置。
  17. 前記層状中間層は、高密度の二酸化ケイ素の少なくとも1つの層及び低密度の二酸化ケイ素の少なくとも1つの層を含む、請求項13の撮像装置。
  18. 前記層状中間層は、二酸化ケイ素の少なくとも1つの層及び酸窒化シリコンの少なくとも1つの層を含む、請求項13の撮像装置。
  19. 前記ゲート電極支持構造が複数の支柱を含む、請求項1の撮像装置。
  20. 前記複数の支柱は、前記支柱間に規則的な支柱間隔を有するアレイに配置される、請求項19の撮像装置。
  21. 前記複数の支柱間の支柱間隔は、前記複数の電子源間の電子源間隔より大きい、請求項19の撮像装置。
  22. 前記複数の支柱は、少なくとも一つの支柱と少なくとも一つの隣接する電子源との間の支柱−電子源間隔が、前記複数の電子源間の電子源間隔よりも大きくなるように構成されている、請求項19の撮像装置。
  23. 前記電子放出構造体は、アレイ状に配置された複数の第1フォーカス構造をさらに備え、前記第1フォーカス構造の各々は、第1フォーカス電極を含む、請求項1の撮像装置。
  24. 前記第1フォーカス構造は、前記複数の電界放出型電子源の一部を含むユニットセルを囲み、前記ユニットセルはエミッタ領域を規定する、請求項23の撮像装置。
  25. 前記電子放出構造体は、第2フォーカス電極を含む複数の第2フォーカス構造のアレイを備える、請求項1の撮像装置。
  26. 電子受容構造体と電子放出構造体との間に内部ギャップが存在するよう、少なくとも1つのスペーサーによって分離された前記電子受容構造体と前記電子放出構造体とを備え、
    前記電子受容構造体は、X線のターゲットである陽極を備え、
    前記電子放出構造体は、
    (a)バックプレートと、
    (b)基板と、
    (c)陰極と、
    (d)アレイ状に配置され、前記陽極に向かって電子ビームを放出するように構成された複数の電界放出型電子源と、
    (e)ゲート電極と、を備え、
    前記内部ギャップは、前記電子放出構造体と前記電子受容構造体との間において遮るもののない空間を提供する、X線放出装置。
  27. 陽極が、モリブデン、ロジウムおよびタングステンから成る群のうちの一つまたはそれ以上を含む、請求項26のX線放出装置。
  28. 前記電子放出構造体がグリッド電極を備えていない、請求項26または請求項27のX線放出装置。
  29. 前記電子放出構造体は、アレイ状に配置された複数の第1フォーカス構造をさらに備え、前記第1フォーカス構造の各々は、第1フォーカス電極を含む、請求項26〜28のいずれかのX線放出装置。
  30. 前記第1フォーカス構造は、前記複数の電界放出型電子源の一部を含むユニットセルを囲み、前記ユニットセルはエミッタ領域を規定する、請求項29のX線放出装置。
  31. 前記電子放出構造体は、第2フォーカス電極を含む複数の第2フォーカス構造のアレイを備える、請求項26〜30のいずれかのX線放出装置。
  32. 前記電界放出型電子源がスピント型電子源である、請求項26〜31のいずれかのX線放出装置。
  33. 前記基板がシリコンをベースとする、請求項26〜32のいずれかのX線放出装置。
  34. 前記陰極、前記信号線、前記電界放出型電子源、前記第1フォーカス構造、前記第1フォーカス電極、前記第2フォーカス構造、前記第2フォーカス電極およびこれらの任意の組合せからなる群から選択された少なくとも一つの部材は、前記基板と一体である、請求項33のX線放出装置。
  35. 前記電子受容構造体がコリメータをさらに備える、請求項26〜34のX線放出装置。
  36. 前記電界放出型電子源のアレイと前記陰極との間に位置する層状抵抗層をさらに備える、請求項26のX線放出装置。
  37. 前記層状抵抗層は、前記電界放出型電子源に最も近い近位抵抗層および前記電界放出型電子源からより遠い遠位抵抗層を少なくとも備え、前記近位抵抗層は第1抵抗特性を有する第1抵抗物質を含み、前記遠位抵抗層は第2抵抗特性を有する第2抵抗物質を含み、前記第1抵抗特性は前記第2の抵抗特性よりも大きい、請求項36のX線放出装置。
  38. 前記層状抵抗層は、前記近位抵抗層と前記遠位抵抗層の間の少なくとも1つの中間抵抗層を備え、前記少なくとも1つの中間抵抗層は、前記第1抵抗特性と前記第2抵抗特性の間の抵抗特性を有する第3抵抗物質を少なくとも含む、請求項37のX線放出装置。
  39. 前記近位抵抗層がSiOCNを含む、請求項37または請求項38のX線放出装置。
  40. 前記遠位抵抗層がSiを含む、請求項37または請求項38のX線放出装置。
  41. 前記遠位抵抗層が炭化ケイ素ウェーハを含む、請求項37または請求項38のX線放出装置。
  42. 前記中間抵抗層がアモルファスシリコン炭窒化膜を含む、請求項38のX線放出装置。
  43. 前記層状中間層は、抵抗材料を含む少なくとも一つの抵抗層と、前記抵抗材料と前記陰極の間に介在する第1バリア層とを備える、請求項36のX線放出装置。
  44. 前記層状中間層は、抵抗材料を含む少なくとも一つの抵抗層と、前記抵抗材料と前記電界放出型電子源の間に介在する第2バリア層とを備える、請求項36または請求項43のX線放出装置。
  45. 前記第1バリア層は、炭素リッチなシリコンカーバイド、窒素リッチなシリコン炭窒化物、アモルファスカーボンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される非反応性材料から選択される材料を含む、請求項36または請求項43のX線放出装置。
  46. 前記第2バリア層は、炭素リッチなシリコンカーバイド、窒素リッチなシリコン炭窒化物、アモルファスカーボンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される非反応性材料から選択される材料を含む、請求項43のX線放出装置。
  47. 前記ゲート電極を前記陰極から所定の陰極−ゲート間隔で支持する少なくとも一つのゲート電極支持構造をさらに備える、請求項26のX線放出装置。
  48. 前記ゲート電極支持構造は、前記陰極と前記ゲート電極との間の表面経路が、前記陰極−ゲート間隔よりも大きくなるよう構成される、請求項47のX線放出装置。
  49. 前記ゲート電極支持構造が層状中間層を含む、請求項47のX線放出装置。
  50. 前記層状中間層は、第1材料の少なくとも1つの層及び第2材料の少なくとも1つの層を含み、前記第1材料は第2材料より容易にエッチングされる、請求項49のX線放出装置。
  51. 前記層状中間層は、低密度材料の少なくとも1つの層及び高密度材料の少なくとも1つの層を含む、請求項49のX線放出装置。
  52. 前記層状中間層は、二酸化ケイ素の少なくとも1層を含む、請求項49のX線放出装置。
  53. 前記層状中間層は、高密度の二酸化ケイ素の少なくとも1つの層及び低密度の二酸化ケイ素の少なくとも1つの層を含む、請求項49のX線放出装置。
  54. 前記層状中間層は、二酸化ケイ素の少なくとも1つの層及び酸窒化シリコンの少なくとも1つの層を含む、請求項49のX線放出装置。
  55. 前記ゲート電極支持構造が複数の支柱を含む、請求項47のX線放出装置。
  56. 前記複数の支柱は、規則的な支柱間隔を有するアレイに配置される、請求項55のX線放出装置。
  57. 前記複数の支柱間の支柱間隔は、前記複数の電子源間の電子源間隔より大きい、請求項55のX線放出装置。
  58. 前記複数の支柱は、少なくとも一つの支柱と少なくとも一つの隣接する電子源との間の支柱−電子源間隔が、前記複数の電子源間の電子源間隔よりも大きくなるように構成されている、請求項55のX線放出装置。
  59. 請求項1〜25のいずれかの撮像装置および請求項26〜58のX線放出装置を備え、前記撮像装置と前記X線放出装置は互いに対向しており、前記X線放出装置は前記撮像装置の前記光伝導体に向かってX線を放出するように構成される、X線撮影システム。
  60. 前記X線が平行光線である、請求項59のX線撮影システム。
  61. X線放出が前記X線放出装置のサブセットを定義する投影モジュールに制限される、請求項59または請求項60のX線撮影システム。
  62. キャプチャモジュールによって定義される前記撮像装置の一部は、X線の検出を可能とするために活性化され、前記キャプチャモジュールは、前記X線放出装置から放出された非散乱X線を受けるであろう前記撮像装置のエリアによって特徴付けられる、請求項61のX線撮影システム。
  63. 前記X線放出装置から放出された非散乱X線を受けないであろう前記撮像装置の一部が非活性化される、請求項61または請求項62のX線撮影システム。
  64. 1つの投影モジュールの面積よりも大きい面積にわたってX線を放出するよう、複数の投影モジュールが連続的に活性化される、請求項61〜63のいずれかのX線撮影システム。
  65. 該システムは、前記複数の角度で関心領域に向かってX線を放出するよう複数の投影モジュールが連続的に活性化される、断層撮影システムである、請求項61〜63のいずれかのX線撮影システム。
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